JP4016763B2 - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示デバイスとして知られているプラズマディスプレイパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ハイビジョンをはじめとする高品位で大画面のテレビに対する期待が高まっている中で、CRT、液晶ディスプレイ(以下、LCDと記載する)、プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと記載する)といった各ディスプレイの分野において、これに適したディスプレイの開発が進められている。
【0003】
従来から、テレビのディスプレイとして広く用いられているCRTは、解像度・画質の点で優れているが、画面の大きさに伴って奥行き及び重量が大きくなる点で40インチ以上の大画面には不向きである。また、LCDは、消費電力が少なく、駆動電圧も低いという優れた性能を有しているが、大画面を作製するのに技術上の困難性があり、視野角にも限界がある。
【0004】
これに対して、PDPは、小さい奥行きでも大画面を実現することが可能であって、既に60インチクラスの製品も開発されている。
【0005】
そして、PDPは大別して直流型(DC型)と交流型(AC型)とに分けられるが、現在では大型化に適したAC型が主流となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このようなPDPには、高画質の画像表示を行うために高精細化が望まれており、そのためには、さらに発光効率を向上させて高輝度を実現させると共に放電電圧を低く抑える技術が不可欠である。
【0007】
すなわち、現在の40〜42インチクラスのテレビ用のPDPにおいて、NTSCの画素レベル(画素数640×480個、セルピッチ0.43mm×1.29mm、1セルの面積0.55mm2)の場合には、1.2(lm/w)及び400(cd/m2)程度のパネル効率と画面輝度が得られているが(例えば、フラットパネルディスプレイ 1997 Part5−1 P198)、これに対して、近年、商品化が望まれているフルスペックの42インチクラスのハイビジョンテレビでは、画素数が1920×1125個で、セルピッチは0.15mm×0.48mmとなり、この場合、1セルの面積は0.072mm2であって、 NTSCの場合と比べて1/7〜1/8となる。そのため、42インチのハイビジョンテレビ用のPDPを、従来通りのセル構成で作製した場合、パネル効率は、0.15〜0.17(lm/w)で、画面の輝度は50〜60(cd/m2)程度に低下してしまうことが予想される。
【0008】
従って、42インチのハイビジョンテレビ用のPDPにおいて、現行のNTSCのCRT並の明るさ(500cd/m2)を得ようとすれば、効率を10倍(5(lm/w))以上に向上させることが必要となる(フラットパネルディスプレイ 1997 Part5−1 P200)。
【0009】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、PDPが高精細となり、放電セルピッチが狭く、且つ放電セルのサイズも小さくなる場合にも、クロストークのない、且つ高輝度な、良好な画像表示を行えるPDPを実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を実現するために本発明のプラズマディスプレイパネルは、第一走査電極と第一維持電極とからなる第一表示電極と、第二走査電極と第二維持電極とからなる第二表示電極とにより構成した表示電極を前面板に複数形成したプラズマディスプレイパネルであって、第二走査電極の幅は第一走査電極の幅より細く、且つ第二走査電極は第一走査電極上の幅方向のほぼ中央部に積層して設けられており、また、第二維持電極の幅は第一維持電極の幅より細く、且つ第二維持電極は第一維持電極の幅方向のほぼ中央部に積層して設けられており、パッシェン曲線において、第二走査電極と第二維持電極との内側の間隔d 2 で決まる放電開始電圧V 2 が、第一走査電極と第一維持電極との内側の間隔d 1 および外側の間隔d 3 でそれぞれ決まる放電開始電圧V 11 、V 13 のうちの低い方の電圧値である放電開始電圧V 1 より低いという関係を満たすように、第一走査電極と第一維持電極との間隔、および第二走査電極と第二維持電極との間隔とを決定して構成することで、まず第二走査電極と第二維持電極との間で放電を発生させ、それに引き続いて第一走査電極と第一維持電極との間で放電を発生させるという形態の維持放電を行うものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明の請求項1に記載の発明は、第一走査電極と第一維持電極とからなる第一表示電極と、第二走査電極と第二維持電極とからなる第二表示電極とにより構成した表示電極を前面板に複数形成したプラズマディスプレイパネルであって、第二走査電極の幅は第一走査電極の幅より細く、且つ第二走査電極は第一走査電極上の幅方向のほぼ中央部に積層して設けられており、また、第二維持電極の幅は第一維持電極の幅より細く、且つ第二維持電極は第一維持電極の幅方向のほぼ中央部に積層して設けられており、パッシェン曲線において、第二走査電極と第二維持電極との内側の間隔d 2 で決まる放電開始電圧V 2 が、第一走査電極と第一維持電極との内側の間隔d 1 および外側の間隔d 3 でそれぞれ決まる放電開始電圧V 11 、V 13 のうちの低い方の電圧値である放電開始電圧V 1 より低いという関係を満たすように、第一走査電極と第一維持電極との間隔、および第二走査電極と第二維持電極との間隔とを決定して構成することで、まず第二走査電極と第二維持電極との間で放電を発生させ、それに引き続いて第一走査電極と第一維持電極との間で放電を発生させるという形態の維持放電を行うものである。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、第一走査電極と第一維持電極との内側の間隔d 1 が、パッシェン曲線における最小放電開始電圧となる間隔より小さいというものである。
【0015】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、第一表示電極の充放電時定数が、第二表示電極の充放電時定数より2桁以上大きいというものである。
【0016】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明において、第一表示電極の電気抵抗が1kΩ/□であるというものである。
【0017】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の発明において、パッシェン曲線において、第一走査電極と第一維持電極との内側の、間隔d 1 の箇所で発生する放電の放電開始電圧V 11 と、外側の、間隔d 3 の箇所で発生する放電の放電開始電圧V 13 とがほぼ等しい電圧値となるように、第一走査電極と第一維持電極との間隔d 1 、d 3 をそれぞれ決定して構成したものである。
【0018】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルであって、内部に封入する放電ガスのガス圧が100Torr以下であるというものである。
【0019】
以下に、本発明の一実施の形態について説明するが、本発明の実施の形態はこれに制限されるものではない。
【0020】
PDPは、ガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線で蛍光体を励起して発光させカラー表示を行うものであり、大別して、駆動的にはAC型とDC型があり、放電形式では面放電型と対向放電型の2種類があるが、高精細化、大画面化および製造の簡便性から、現状では、プラズマディスプレイパネルの主流は、3電極構造の面放電型のものである。そしてその構造は、一方の基板上に平行に隣接した表示電極対を有し、もう一方の基板上に表示電極と交差する方向に配列されたアドレス電極と、隔壁、蛍光体層を有するもので、比較的蛍光体層を厚くすることができ、蛍光体によるカラー表示に適している。
【0021】
このようなPDPは、液晶パネルに比べて高速の表示が可能であり、視野角が広いこと、大型化が容易であること、自発光型であるため表示品質が高いことなどの理由から、フラットパネルディスプレイの中で最近特に注目を集めており、多くの人が集まる場所での表示装置や家庭で大画面の映像を楽しむための表示装置として各種の用途に使用されている。
【0022】
ここで、本発明の一実施の形態によるPDPの構造を図1および図2に示す。図1は、本発明の一実施の形態によるPDPの概略構成を示す断面斜視図であり、図2は、本発明の一実施の形態によるPDPの表示電極の構成を示す断面図である。
【0023】
PDPは、前面板1と背面板2とから構成されている。前面板1は、例えばフロート法による硼珪素ナトリウム系ガラス等からなるガラス基板などの透明且つ絶縁性の基板3上に複数形成された表示電極4と、表示電極4を覆うように形成された誘電体層5と、誘電体層5上に形成されたMgOからなる保護膜6とにより構成されている。なお、表示電極4は、例えばITOのような透明かつ導電性の材料で形成された透明電極7a、7bからなる第一表示電極7と、この透明電極7aの幅より細く、且つ透明電極7aの幅方向のほぼ中央部に積層して設けた、例えばAgで形成されたバス電極8aと、透明電極7bの幅より細く、且つ透明電極7bの幅方向のほぼ中央部に積層して設けた、例えばAgで形成されたバス電極8bとからなる第二表示電極8とから構成されている。つまり、透明電極7a、7bが第一走査電極7a、第一維持電極7bとして動作して第一表示電極7を構成し、バス電極8a、8bが第二走査電極8a、第二維持電極8bとして動作して第二表示電極8を構成している。
【0024】
ここで、第一表示電極7上での第二表示電極8の位置として、「ほぼ中央部」というのは、後述する、維持放電において、第二表示電極8のバス電極8a、8bをそれぞれ中心に、放電セルの内側に向かって透明電極7a、7b上を伸展して拡がる放電と、放電セルの外側に向かって透明電極7a、7b上を伸展して拡がる放電とがほぼ均一となる程度の精度をいうものである。
【0025】
ここで、本実施の形態では、図3に概略的に示す、二つの電極間における放電開始電圧Vを、二つの電極間隔dとその間のガス圧pとの積であるp×dとの関係で示した、いわゆるパッシェン曲線において、第二走査電極8aと第二維持電極8bとの間の放電開始電圧V2が、第一走査電極7aと第一維持電極7bとの間の放電開始電圧V1より低くなるように、第一走査電極7aと第一維持電極7bとの内側の間隔d1と、第一走査電極7aと第一維持電極7bとの外側の間隔d3、および第二走査電極8aと第二維持電極8bとの間隔d2とを決定して構成している。
【0026】
ここで、上述における第一走査電極7aと第一維持電極7bとの間の放電開始電圧V1とは、パッシェン曲線において、第一走査電極7aと第一維持電極7bとの内側の間隔d1、および外側の間隔d3とでそれぞれ決まる放電開始電圧V11、およびV13のいずれか低い電圧値の方を指すものである。
【0027】
また、背面板2は、基板3に対向配置される基板9上に、表示電極4と直交する方向に形成されたアドレス電極10と、そのアドレス電極10を覆うように形成された誘電体層11と、アドレス電極10間の誘電体層11上にアドレス電極10と平行にストライプ状に形成された複数の隔壁12と、この隔壁12間に形成した蛍光体層13とにより構成されている。なお、カラー表示のために前記蛍光体層13は、通常、赤、緑、青の3色が順に配置されている。
【0028】
そしてPDPは、以上述べた前面板1と背面板2とを、表示電極4とアドレス電極10とが直交するように微小な放電空間を挟んで対向配置した状態で周囲を封着部材(図示せず)により封止した構成となっており、前記放電空間には例えばNe−Xe5%の放電ガスが封入されている。
【0029】
このPDPの放電空間は、隔壁12によって複数の区画に仕切られており、この隔壁12間に単位発光領域となる複数の放電セルが形成されるように表示電極4が設けられ、表示電極4とアドレス電極10とが直交して配置されている。そして、アドレス電極10および表示電極4に印加される周期的な電圧によって放電を発生させ、この放電による紫外線を蛍光体層13に照射して可視光に変換させることにより、画像表示が行われる。
【0030】
以上の構成においては、前述のように、第二走査電極8aと第二維持電極8bとの間の放電開始電圧V2が、第一走査電極7aと第一維持電極7bとの間の放電開始電圧V1より低くなるように、第一走査電極7aと第一維持電極7bとの外側の間隔d3、および第二走査電極8aと第二維持電極8bとの間隔d2とが決定されて構成されているので、維持放電の際、第一表示電極7と第二表示電極8とに、例えばV1>Vc≧V2の関係を有する維持パルス電圧Vcを印加すると、まず、第二表示電極8である第二走査電極8aと第二維持電極8bとの間で放電が発生する。ここで、通常であればV1>Vcであることから、第一表示電極7には放電が発生しないのであるが、本実施の形態の場合には、第二表示電極8の放電により荷電粒子や励起状態の粒子などが発生し、いわゆるプライミング効果により、第一走査電極7aと第一維持電極7bとの間の放電開始電圧が下がるため、第二表示電極8での放電に続いて第一表示電極7においても放電が発生する。すなわち、この場合には、第一表示電極7を構成する第一走査電極7aと第一維持電極7bとの間隔d1は、プライミング効果により、維持パルス電圧がVcであっても放電が発生する程度の放電開始電圧V1(>Vc)となるものであることが必要である。
【0031】
そして、上述のような維持放電は、放電セルにおいて、第二表示電極8から第一表示電極7に、すなわち、第二表示電極8を中心に、放電セルの内側に向かって伸展して拡がる放電と、放電セルの外側に向かって伸展して拡がる放電となる。維持放電がこのような形態であることから、第一表示電極7での放電領域の拡がりが十分なものとなり、その結果、輝度向上を実現することができ、高精細PDPで放電セルピッチが狭く、且つ放電セルのサイズも小さい場合にも、高輝度で良好な画像表示を行うことが可能となる。
【0032】
そして、上述においては、維持放電の際、第一表示電極7と第二表示電極8とに印加する維持パルス電圧Vcとして、V1>Vc≧V2の関係を有する維持パルス電圧Vcである例を示したが、Vc≧V1>V2の関係である維持パルス電圧Vcを印加した場合にも、放電開始電圧の小さい順に従って放電が発生することから、上述と同様の形態の維持放電が得られる。この際、第二表示電極8での放電に続いて発生する第一表示電極7における放電は、プライミング効果に加えて維持パルス電圧Vcによるものである。
【0033】
また、以上の本実施の形態においては、第一走査電極7aと第一維持電極7bとの間隔d1と、第二走査電極8aと第二維持電極8bとの間隔d2とが、常にd1≦d2≦d3で表される関係を満たすことから、第二走査電極8aと第二維持電極8bとの間の放電開始電圧V2が、第一走査電極7aと第一維持電極7bとの間の放電開始電圧V1より低くなるように、d1とd2とを決定して構成するためには、図3に概略的に示すパッシェン曲線において、d1は、最小放電開始電圧Vminとなる間隔d*より小さいことが必要である。
【0034】
また、第一表示電極7における放電の拡がりは、短時間に急激に発生するものではなく、緩やか且つ長期的なものであることが望ましく、そのためには第一表示電極7の電気抵抗Rとコンデンサー容量Cとの積である、R×Cで定義される充放電時定数を大きくすることで、放電の際に流れる電流が少なくなるように制限することが好ましい。このためには、第一表示電極7の充放電時定数は、第二表示電極8の充放電時定数より2桁以上大きくすることが好ましい。そしてこれは電気抵抗値Rを大きくすることで実現でき、例えば、1kΩ/□とすることで、望ましい放電の状態が得られることを確認している。このような電気抵抗値を持つ第一表示電極7を形成するための材料としては、例えばITOがある。
【0035】
また、第二表示電極8での放電が、本実施の形態によるPDPの維持放電のトリガーとなるものであることから、第二表示電極8の電気抵抗はでき得る限り小さく、放電発生のための電子供給が十分且つ迅速に行われるものであることが好ましい。この場合、先に述べた、放電を緩やか且つ長期的なものとする観点から、第二表示電極8から第一表示電極7への電子の流入を防ぐ目的で、第一表示電極7と第二表示電極8とは抵抗層を介して接触させることが好ましい。
【0036】
また、パッシェン曲線によって決まる、第一走査電極7aと第一維持電極7bとの内側の放電開始電圧V11と外側の放電開始電圧V13とが、図4に示すような、ほぼ等しい電圧値となるように、間隔d1とd3を決定してやれば、第二表示電極8であるバス電極8a、8bをそれぞれ中心に、放電セルの内側に向かって透明電極7a、7b上を伸展して拡がる放電と、放電セルの外側に向かって透明電極7a、7b上を伸展して拡がる放電とがほぼ均一となって好ましい。図4では、V11<V13で、V11=V1の例を示している。
【0037】
また、上述の構成のPDPにおいて、逆にPDPの画素スペックから決定される、間隔がd2である第二走査電極8aと第二維持電極8bとの間での放電開始電圧を最小とするPDP内部圧力は、パッシェン曲線より100Torr以下となる。すなわち、上述したPDPの構成で、さらに、内部に封入する放電ガスのガス圧を100Torr以下とすることで、維持放電のための印加パルス電圧を最小とすることができ、効率向上をさらに図ることができる。
【0038】
また、第二走査電極8aと第二維持電極8bとの間隔d2は、PDP内に封入される放電ガスの圧力に対して、パッシェン曲線での最小値となるように決定することが好ましいが、パッシェン曲線の形状は、最小値から左側より右側の方が変化率が小さく、安定であることから、この最小値から若干ずれる場合であっても、右側にずれるように決定することが好ましい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、PDPが高精細で放電セルピッチが狭く、且つ放電セルのサイズも小さい場合にも、高輝度で良好な画像表示を行えるPDPを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネルの概略構成を示す断面斜視図
【図2】本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネルの表示電極の構成を示す断面図
【図3】パッシェン曲線を概略的に示す図
【図4】第一走査電極と第一維持電極との内側での間隔と外側での間隔を決定するための一例を示す図
【符号の説明】
1 前面板
2 背面板
3 基板
4 表示電極
5 誘電体層
6 保護膜
7 第一表示電極
7a 第一走査電極
7b 第一維持電極
8 第二表示電極
8a 第二走査電極
8b 第二維持電極
13 蛍光体層
Claims (6)
- 第一走査電極と第一維持電極とからなる第一表示電極と、第二走査電極と第二維持電極とからなる第二表示電極とにより構成した表示電極を前面板に複数形成したプラズマディスプレイパネルであって、第二走査電極の幅は第一走査電極の幅より細く、且つ第二走査電極は第一走査電極上の幅方向のほぼ中央部に積層して設けられており、また、第二維持電極の幅は第一維持電極の幅より細く、且つ第二維持電極は第一維持電極の幅方向のほぼ中央部に積層して設けられており、パッシェン曲線において、第二走査電極と第二維持電極との内側の間隔d 2 で決まる放電開始電圧V 2 が、第一走査電極と第一維持電極との内側の間隔d 1 および外側の間隔d 3 でそれぞれ決まる放電開始電圧V 11 、V 13 のうちの低い方の電圧値である放電開始電圧V 1 より低いという関係を満たすように、第一走査電極と第一維持電極との間隔、および第二走査電極と第二維持電極との間隔とを決定して構成することで、まず第二走査電極と第二維持電極との間で放電を発生させ、それに引き続いて第一走査電極と第一維持電極との間で放電を発生させるという形態の維持放電を行うプラズマディスプレイパネル。
- 第一走査電極と第一維持電極との内側の間隔d 1 が、パッシェン曲線における最小放電開始電圧となる間隔より小さい請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 第一表示電極の充放電時定数が、第二表示電極の充放電時定数より2桁以上大きい請求項1または2に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 第一表示電極の電気抵抗が1kΩ/□である請求項1から3のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル。
- パッシェン曲線において、第一走査電極と第一維持電極との内側の、間隔d 1 の箇所で発生する放電の放電開始電圧V 11 と、外側の、間隔d 3 の箇所で発生する放電の放電開始電圧V 13 とがほぼ等しい電圧値となるように、第一走査電極と第一維持電極との間隔d 1 、d 3 をそれぞれ決定して構成した請求項1から4のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル。
- 請求項1から5のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルであって、内部に封入する放電ガスのガス圧が100Torr以下であるプラズマディスプレイパネル。
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