JP2000131988A - 定着装置の離型剤供給装置 - Google Patents

定着装置の離型剤供給装置

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JP2000131988A
JP2000131988A JP10307301A JP30730198A JP2000131988A JP 2000131988 A JP2000131988 A JP 2000131988A JP 10307301 A JP10307301 A JP 10307301A JP 30730198 A JP30730198 A JP 30730198A JP 2000131988 A JP2000131988 A JP 2000131988A
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Kazumi Inaba
一美 稲葉
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱膨張に伴う内部圧力の増加による離型剤供
給ロール外周面に設けられた表面層の破損を防止し、且
つ、取り付け取り外し等の保守点検性や保管性が優れた
定着装置の離型剤供給装置を提供する。 【解決手段】 転動可能な定着部材6の表面に離型剤S
を供給する定着装置の離型剤供給装置において、内部に
離型剤Sが貯蔵される中空部Hを有し外周面よりこの離
型剤Sを供給するロール本体1と、このロール本体1の
外周面上に設けられ供給された離型剤Sを保持し且つ前
記定着部材6に対する離型剤Sの供給量を制御する保持
制御層2とを具備する離型剤供給ロール3と、パイプ状
の形状を有し、前記離型剤供給ロール3の軸方向両端面
中央部を貫通して配設されるパイプ部材4とを備え、こ
のパイプ部材4のうち中空部H内に配設される部位に通
気孔5を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真複
写機やプリンタ等の画像形成装置において、定着装置に
離型剤を供給する離型剤供給装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機等の画像形成装置におい
ては、用紙上に形成された未定着トナー像を定着して永
久画像にする必要があり、従来より、例えば加熱ロール
と加圧ロールとを圧接配置した定着装置を用い、加熱ロ
ールと加圧ロールとの間に形成された圧接部(ニップ
部)に未定着トナー画像を担持した用紙を通過させ、用
紙上の未定着トナー像を加熱・加圧することにより用紙
上に定着させるようにしたものが広く用いられている。
【0003】このような定着装置において、加熱ロール
としては、円筒状芯金の表面にシリコーンゴム、フッ素
ゴム等の耐熱性弾性体を被覆したものや、パーテトラフ
ロロエチレン(PTFE)や、パーフロロアルコキシ
(PFA)等の耐熱性樹脂を被覆したものが用いられて
いる。一方、加圧ロールとしては、加熱ロールと圧接し
て所定のニップ幅を形成するように、円筒状芯金の表面
にシリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性弾性体を被覆
したものや、この耐熱性弾性体の上に更にパーテトラフ
ロロエチレン(PTFE)や、パーフロロアルコキシ
(PFA)等の耐熱性樹脂を被覆したものが用いられて
いる。
【0004】ここで、加熱ロール表面に耐熱性弾性体が
被覆されたものを用いた場合、記録材上の未定着トナー
と加熱ロール表面の耐熱性弾性体との離型性が悪いため
に、記録材上の未定着トナーの一部が加熱ロールに転移
し、そのトナーが当該記録材の後端あるいは次に供給さ
れる記録材に再転移して記録材を汚してしまう所謂オフ
セット現象が発生したり、記録材上の未定着トナーが接
着剤となって記録材が加熱ロールに貼り付いて巻き付
き、記録材のジャムが発生したり、記録材が発火してし
まうという技術的課題がみられる。
【0005】また、加熱ロール表面に耐熱性樹脂が被覆
されたものを用いた場合は、上記のようなオフセット現
象や用紙の巻き付きによる不具合を回避することはでき
るものの、耐熱性樹脂の耐磨耗性が低いために、他の部
材(例えば温度検知センサや用紙剥離爪)や記録材との
接触により耐熱性樹脂が磨耗してしまい、部分的定着不
良の発生に伴うオフセット現象が生じてしまうという技
術的課題がみられる。
【0006】そこで、これらの技術的課題を解決するた
め、例えばシリコーンオイル等の離型剤を加熱ロール表
面に塗布することにより、加熱ロール表面からのトナー
の離型性を高めると共に、加熱ロール表面の磨耗を防止
するようにしている。
【0007】そして、近年、このような離型剤供給装置
として、外周部に小さな穴を多数開けたロールの外周面
に耐熱性フェルト等の離型剤保持層を設け、内部に離型
剤を封入した離型剤供給ロールを加熱ロール等の外周面
に圧接させて加熱ロール表面に離型剤を塗布するように
したロールタイプの離型剤供給装置が広く用いられてい
る。これによれば、離型剤が内部に封入されているため
に、離型剤が外部にこぼれにくくしかも定着装置の大型
化や複雑化を防止することも可能となる。また、特開昭
62−178992号公報においては、上記の如く構成
した離型剤供給ロール表面に、微多孔質膜の空隙部にシ
リコーンゴムと離型剤の混合物を充填した複合膜を形成
して離型剤透過制御層として使用する提案がなされてお
り、これにより、離型剤の塗布量の制御を精度良く行う
ことができるようになった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の離
型剤供給装置では、加熱ロールが加熱されると離型剤供
給ロールも加熱され、離型剤供給ロール内部の離型剤及
び空気は熱膨張することとなる。このとき、表面に離型
剤透過制御層を有するタイプの離型剤供給ロールにあっ
ては、離型剤透過制御膜の通気性が低いため、熱膨張し
た離型剤及び気体に見合う分の気体が離型剤供給ロール
表面から外部に抜けることができずに離型剤保持層に蓄
積され、離型剤保持層が芯金から剥離したり、離型剤透
過制御層が離型剤保持層から剥離してしまうという不具
合が生じる。このような不具合が発生すると、加熱ロー
ル等への離型剤供給量の制御が不可能となって離型剤の
こぼれ、離型剤不足によるオフセット現象、加熱ロール
の磨耗等が発生するため、高温条件での離型剤供給ロー
ルの使用に制限が生じてしまうという技術的課題がみら
れた。
【0009】このような技術的課題を解決するために
は、離型剤供給ロールの端面に空気抜き穴を設け、熱膨
張した空気を離型剤供給ロールの外部に逃がすようにす
ればよいが、空気抜き穴を下にして離型剤供給ロールを
縦置きしたり、取り付け及び取り外し時に離型剤供給ロ
ールを傾けたりした場合に、離型剤が外部に漏れ出して
しまうという技術的課題がみられた。
【0010】このような技術的課題を解決するため、特
開平8−297427号公報では、離型剤供給ロール内
部に吸油性多孔質材を挿入し、この吸油性多孔質材に離
型剤を吸収させて保持させるようにしたものが提案され
ているが、このように構成したとしても、長時間縦置き
したり傾けたりする場合には効果が無く、離型剤供給ロ
ールの保管時の取扱いに制限が生じてしまう。
【0011】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、熱膨張に伴う内部圧力の増
加による離型剤供給ロール外周面に設けられた離型剤保
持層や離型剤透過制御層等の表面層の破損を防止し、且
つ、取り付け取り外し等の保守点検性や保管性が優れた
定着装置の離型剤供給装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1(a)(b)に示すように、転動可能な定着部材6の
表面に離型剤Sを供給する定着装置の離型剤供給装置に
おいて、内部に離型剤Sが貯蔵される中空部Hを有し外
周面よりこの離型剤Sを供給するロール本体1と、この
ロール本体1の外周面上に設けられ供給された離型剤S
を保持し且つ前記定着部材6に対する離型剤Sの供給量
を制御する保持制御層2とを具備する離型剤供給ロール
3と、パイプ状の形状を有し、前記離型剤供給ロール3
の軸方向両端面中央部を貫通して配設されるパイプ部材
4とを備え、このパイプ部材4のうち中空部H内に配設
される部位に通気孔5を設けたことを特徴とする。尚、
図1(b)は、図1(a)をb−b面でカットした断面
図である。
【0013】このような技術的手段において、本願が適
用される定着装置の定着部材6としては、もう一方の定
着部材との間に定着ニップ域を形成するタイプのもので
あれば、加熱用・加圧用を問わず、その形状もロール状
・ベルト状等適宜選定して差し支えない。
【0014】また、ロール本体1は、内部に貯蔵された
離型剤Sを外周面より供給するものであり、その具体的
な態様としては、例えば、ロール本体1の外周面上に多
数の穴を設けるような態様や、ロール本体1の外周面を
多孔質性の材料で構成する態様等が挙げられる。
【0015】更に、保持制御層2は、供給された離型剤
Sを保持し且つ前記定着部材6に対する離型剤Sの供給
量を制御する機能を有するものであれば、単層構成であ
っても多層構成であっても差し支えないが、通常は、ロ
ール本体1の外周面上に設けられ供給された離型剤を保
持する保持層2aと、この保持層2a上に設けられ定着
部材6に対する離型剤の供給量を制御する制御層2bと
から構成される。
【0016】ここで、保持制御層2を保持層2aと制御
層2bとで構成する態様において、保持層2aは、ロー
ル本体1の外周面から供給された離型剤Sを保持するも
のであれば適宜選定可能であるが、保持層2a上での離
型剤保持量の均一化という観点からすれば、オイルの拡
散性がよいものが好ましく、また、制御層2bについて
は、保持層2aに保持される離型剤Sの透過量を制御し
て定着部材6に供給するものであれば適宜選定して差し
支えなく、例えば微多孔質膜などが適用可能であるが、
オイル透過量制御の容易性、オイル透過性の長期安定
性、耐久性、離型性等の確保という観点からすれば、微
多孔質膜中にシリコーンゴムと離型剤Sとの混合物を充
填した複合膜を用いることが好ましい。
【0017】また、パイプ部材4は、離型剤供給ロール
3の軸方向両端面中央部を貫通して配設されるものであ
って、パイプ形状すなわち中空部位を有しその両端側の
少なくとも一端側にこの中空部位と連通して外部に開口
する開口部を有するものであれば適宜選定して差し支え
なく、その断面形状は円筒状に限られない。
【0018】更に、通気孔5は、パイプ部材4のうち中
空部H内に配設される部位に設けられるものであって、
前記パイプ部材4の中空部位と連通し、離型剤供給ロー
ル3の中空部H内と離型剤供給ロール3外部との間を通
気可能にするものである。また、通気孔5の大きさにつ
いては、離型剤Sの目詰まりを防止し且つ通気性を確保
できる程度、例えば1mm以上とすることが好ましく、
通気孔5の配設個数については適宜選定して差し支えな
い。
【0019】ここで、中空部Hに貯蔵される離型剤Sの
量は、少なくとも、使用時に通気孔5を塞がない程度の
量に設定する必要がある。また、中空部Hに貯蔵される
離型剤Sの量は、通気孔5の配設位置に応じ、離型剤供
給ロール3を傾けたり一端側を下側にして縦置きした場
合に、離型剤Sが通気孔5からパイプ部材4を介して外
部に漏出しない程度の量に設定することが好ましい。従
って、離型剤供給ロール3のどちらの端部を下側にして
縦置きした場合にも、通気孔5からパイプ部材4を介し
て離型剤Sが漏出するのを確実に防止するという観点か
らすれば、通気孔5を中空部H内の軸方向中央部に対応
する位置に設け、且つ、前記中空部H内部に貯蔵される
離型剤Sの量を当該中空部Hの容積の1/2以下に設定
することが好ましい。
【0020】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。図1において、定着部材6が加熱されると、
離型剤供給ロール3も加熱され、中空部Hに貯蔵される
離型剤Sや中空部H内部の気体が膨張する。このとき、
これら膨張した体積に見合う分の気体が、通気孔5から
パイプ部材4を介して外部にスムースに排出される。従
って、当該気体がロール本体1の外周面から排出される
ことがなく、保持制御層2がロール本体1から剥離する
ことがない。また、離型剤供給ロール3を傾けたり立て
掛けたりしたとしても、中空部H内部の離型剤Sが通気
孔5を塞ぐことがないので、保守点検作業時や保管時に
離型剤Sが外部へ漏れ出すことがない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。図2は、本発明
が適用された定着装置の実施の一形態を示す。同図にお
いて、本実施の形態に係る定着装置は、所定の接触ニッ
プ域を形成する加熱ロール11と加圧ロール12とを備
えている。
【0022】本実施の形態において、加熱ロール11
は、例えばハロゲンランプからなる熱源11aを覆う金
属製のコア材11bと、このコア材11bの外周面に配
設される例えばシリコンゴムからなる弾性層11cと、
更に弾性層11cの外周面に配設される例えばフッ素ゴ
ムからなる被覆層11dとを備えている。また、加圧ロ
ール12は、金属製のコア材12aと、このコア材12
aの外周面に配設されるシリコンゴムからなる弾性層1
2bと、更に弾性層12bの外周面に配設されるフッ素
ゴムからなる被覆層12cとを備えている。
【0023】更に、加熱ロール11の表面には、加熱ロ
ール11の表面温度を測定する温度検知センサ21、ト
ナーTが定着された用紙Pを加熱ロール11から剥離す
るための剥離爪31が設けられ、更にまた、加熱ロール
11と加圧ロール12との接触ニップ域の手前側には、
トナーTが転写された定着前の用紙Pを前記接触ニップ
域に導く用紙ガイド41が設けられている。
【0024】また、加熱ロール11には、内部に離型剤
としてのオイルを貯蔵し、加熱ロール11に離型剤とし
てのオイルを供給するオイル供給ロール51が従動回転
可能に圧接配置されている。ここで、オイル供給ロール
51は、図3及び図4に示すように、アルミニウム、
鉄、銅、ステンレス等の金属にて形成された円筒部材の
外周面に1〜3mmの小孔53が数十個開設された円筒
状芯金52と、この芯金を厚さ1〜3mmで被覆する耐
熱性フエルト、シリコーンスポンジ等で形成されたオイ
ル保持層54と、このオイル保持層54上に設けられ厚
さ数十μmのポリテトラフルオロエチレン多孔質フィル
ムの空隙部にシリコーンゴムとオイルの混合物を充填し
たオイル制御層55と、前記円筒状芯金52の両端開口
部を覆うように設けられ芯金52内部に中空部Hを形成
する円形状の金属板56と、この両端の金属板56を貫
通して配設され、中空部Hの中央部に対応する位置に空
気抜き穴57aを設けた円筒シャフト57とから構成さ
れている。尚、上記オイル保持層54については、単層
構造のものの外に例えば不織紙等を追加した多層構造の
ものも採用してもよい。
【0025】更に、上記芯金52内部の中空部Hには、
離型剤として粘度100〜1000CStのシリコーン
オイルSが芯金52の内容積の1/2以下(例えば40
%)の量だけ封入されており、このシリコーンオイルS
が芯金52外周面の小孔53を通過してオイル保持層5
4内に含浸保持されるようになっている。本実施の形態
では、上記オイル保持層54の外周面にはオイル保持層
54よりシリコーンオイルSを透過しにくいオイル制御
層55があるため、オイル保持層54からシリコーンオ
イルSが無制限に浸出することを防止できる構造となっ
ている。
【0026】また、本実施の形態では、図5に示すよう
に、オイル供給ロール51の円筒シャフト57がオイル
供給ロール51の回転軸も兼ねるようになっており、こ
の円筒シャフト57が回転自在に係合される軸受61を
介してスプリング71にて加熱ロール11と従動するの
に十分な1〜2kgfの荷重で圧接され、加熱ロール1
1との間に1〜3mmのニップ幅を形成するようになっ
ている。そして、このニップ域によって上記オイル保持
層54が圧縮され、内部に含浸しているシリコーンオイ
ルSが上記オイル制御層55を透過、浸出し、加熱ロー
ル11表面に一定量のシリコーンオイルSを塗布する構
造となっている。尚、シリコーンオイルSは、上述した
ように、上記オイル制御層55の作用により、上記オイ
ル保持層54から無制限に浸出しないため、シリコーン
オイルSの持ちが良く、かつ消費されたシリコーンオイ
ルSは再び中空部Hより供給され、常に一定量のシリコ
ーンオイルSが上記オイル保持層54内部に含浸保持さ
れることとなるため、それによって加熱ロール11表面
に必要量のシリコーンオイルを長期に渡って安定して供
給できる構成となっている。
【0027】次に、本実施の形態に係る作動について説
明する。図2において、用紙P上の未定着トナーTを定
着するため、加熱ロール11と加圧ロール12とがニッ
プした状態で回転し、同時に加熱ロール11に圧接配置
されるオイル供給ロール51も従動回転する。そして、
熱源11aによって加熱ロール11が加熱される。ここ
で、熱源11aによって加熱された加熱ロール11の温
度は温度検知センサ21によって検知され、図示しない
CPUによって再度加熱するか、加熱を中止するか判断
し、熱源11aをオンオフ制御して加熱ロール1の温度
は所定値に保持される。このとき、オイル供給ロール5
1は加熱ロール11表面に圧接しているため、昇温が終
了した時点で、オイル供給ロール51の温度は加熱ロー
ル11の温度より若干低い温度にて安定維持され、本実
施の形態では、例えば、加熱ロール11の温度が150
℃の場合に、オイル供給ロール51の温度は約130℃
で維持される。
【0028】そして、加熱ロール11の温度が上昇し、
オイル供給ロール51の温度が上昇するに従って、芯金
52内部の中空部Hに存在する空気及びシリコーンオイ
ルSは熱膨張し始め、中空部H内部の圧力が増加する。
ここで、本実施の形態では、熱膨張により体積が増加し
た分の空気は、円筒シャフト57に設けられた空気抜き
穴57aより円筒シャフト57を介して中空部Hの外部
にスムースに排出され、中空部H内部の圧力を増加させ
ることがないため、小孔53から外部へ排出されること
がなく、従って、オイル保持層54やオイル制御層55
が剥離することがない。
【0029】また、本実施の形態では、円筒シャフト5
7に設ける空気抜き穴57aを中空部Hの中央部に対応
する位置に配設し、且つ、シリコーンオイルSを芯金5
2の内容積の1/2以下の量(本実施の形態では40
%)だけ封入するようにしているので、軸方向どちらの
端部を下側にして縦置きしたとしても、図6に示すよう
に、中空部H内部のシリコーンオイルSの液面が、円筒
シャフト57に設けられた空気抜き穴57aの高さまで
到達することがなく、従って、長期にわたってシリコー
ンオイルSが外部に漏れ出すことがない。
【0030】尚、本実施の形態では、加熱ロール11に
オイル供給ロール51を付設する構成について説明を行
ったが、これに限られるものではなく、加圧ロール12
側にオイル供給ロール51を付設したり、加熱ロール1
1及び加圧ロール12双方にオイル供給ロール51を付
設してもよいことは勿論である。また、本実施の形態で
は、ロール状の定着部材にオイル供給ロール51を配設
するようにしていたが、これに限られるものではなく、
ベルト状の定着部材に本実施の形態のオイル供給ロール
51を配設してもよいことは勿論である。
【0031】また、本実施の形態において、加熱ロール
11が回転を停止している場合に、加熱ロール11への
局所的なシリコーンオイルSの付着を防止するという観
点からすれば、オイル供給ロール51を加熱ロール11
に対して接離可能に配設し、加熱ロール11の回転停止
時には、オイル供給ロール51を加熱ロール11から離
間させることが好ましい。
【0032】更に、このような態様にあっては、回転停
止時に空気抜き穴57aへシリコーンオイルSが不必要
に流入するのを確実に防止するという観点からすれば、
回転停止時に空気抜き穴57aが上側を向くようにする
ことが好ましい。この具体的な手段としては、金属板5
6や芯金52におもりを取り付けて離間時にオイル供給
ロール51を自重で回転させて空気抜き穴57aが上を
向く位置で停止させるようにしたり、また、空気抜き穴
57aが上を向く位置まで回転してから停止し、その後
離間する態様等が挙げられる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
内部に離型剤を保持する中空部を有し、その外周面に保
持制御層を具備する離型剤供給ロールの軸方向両端面中
央部に、中空部内に配設される位置に通気孔を設けたパ
イプ部材を貫通して配設し、離型剤供給ロールが加熱ロ
ール等の定着部材によって加熱される際に、加熱によっ
て膨張した体積に見合う分の気体を通気孔からパイプ部
材を介して外部にスムースに排出するようにしたので、
中空部内の内部圧力を一定に保つことが可能となり、保
持制御層の剥離を防止することができる。また、離型剤
供給ロールを傾けたり立て掛けたりしたとしても、中空
部内部の離型剤が通気孔を塞ぐことがないので、保守点
検作業時や保管時に離型剤が外部へ漏れ出すのを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明に係る定着装置の離型剤供給
装置の概要を示す断面図、(b)は図1(a)のb−b
線断面図である。
【図2】 本発明が適用された定着装置の実施の一形態
を示す説明図である。
【図3】 実施の一形態に係るオイル供給ロールの斜視
図である。
【図4】 実施の一形態に係るオイル供給ロールの断面
図である。
【図5】 実施の一形態に係るオイル供給ロールの定着
装置への取り付けを説明する斜視図である。
【図6】 実施の一形態に係るオイル供給ロールの縦置
き時の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ロール本体,2…保持制御層,2a…保持層,2b
…制御層,3…離型剤供給ロール,4…パイプ部材,5
…通気孔,6…定着部材,11…加熱ロール,11a…
熱源,12…加圧ロール,21…温度検知センサ,31
…剥離爪,41…用紙ガイド,51…オイル供給ロー
ル,52…芯金,53…小孔,54…オイル保持層,5
5…オイル制御層,56…金属板,57…円筒シャフ
ト,57a…空気抜き穴,S…離型剤(シリコーンオイ
ル),H…中空部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転動可能な定着部材の表面に離型剤を供
    給する定着装置の離型剤供給装置において、 内部に離型剤が貯蔵される中空部を有し外周面よりこの
    離型剤を供給するロール本体と、このロール本体の外周
    面上に設けられ供給された離型剤を保持し且つ前記定着
    部材に対する離型剤の供給量を制御する保持制御層とを
    具備する離型剤供給ロールと、 パイプ状の形状を有し、前記離型剤供給ロールの軸方向
    両端面中央部を貫通して配設されるパイプ部材とを備
    え、 このパイプ部材のうち中空部内に配設される部位に通気
    孔を設けたことを特徴とする定着装置の離型剤供給装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の定着装置の離型剤供給
    装置において、 前記保持制御層は、ロール本体の外周面上に設けられ供
    給された離型剤を保持する保持層と、この保持層上に設
    けられ定着部材に対する離型剤の供給量を制御する制御
    層とからなることを特徴とする定着装置の離型剤供給装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の定着装置の離型剤供給
    装置において、 前記通気孔を中空部内の軸方向中央部に対応する位置に
    設け、且つ、前記中空部内部に貯蔵される離型剤の量を
    当該中空部の容積の1/2以下に設定したことを特徴と
    する離型剤供給装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6892044B2 (en) 2001-06-18 2005-05-10 Ricoh Company, Ltd. Liquid application apparatus and image formation apparatus
JP2021045941A (ja) * 2019-09-20 2021-03-25 株式会社寺岡精工 プラテンローラー、ラベル発行装置、ラベル貼付装置、包装装置

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JP2021045941A (ja) * 2019-09-20 2021-03-25 株式会社寺岡精工 プラテンローラー、ラベル発行装置、ラベル貼付装置、包装装置

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