JP2000131972A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000131972A JP10319937A JP31993798A JP2000131972A JP 2000131972 A JP2000131972 A JP 2000131972A JP 10319937 A JP10319937 A JP 10319937A JP 31993798 A JP31993798 A JP 31993798A JP 2000131972 A JP2000131972 A JP 2000131972A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧リーク防止部材の耐久性を高めて、中間
転写体の端部での高圧リークを安定して防止することが
できる等の画像形成装置を提供することである。 【解決手段】 中間転写ベルト4の長手方向両端部のそ
れぞれと感光ドラム1の対向部との間に、絶縁性材料の
PETのシート21を配置し、一次転写ローラによるベ
ルト4の押圧で、ベルト4の端部にPETシート21を
介した状態で、ベルト4を感光ドラム1に当接した。こ
のPETシート21は、中間転写ベルト4の端部から外
側に少なくとも突出して、端部を覆う幅に形成し、PE
Tシート21のベルト4の移動方向上の両端を、当接部
近くの図示しない支持部材に固定、支持し、感光ドラム
1の回転、中間転写ベルト4の回動に対し不動に設置し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式のカラー画像形成装置にお
いて、像担持体は、金属ドラムあるいは金属ベルトの表
面に電荷発生層および電荷輸送層で構成された感光層を
形成してなっている。金属ドラムあるいは金属ベルトの
表面の感光層を有する領域は、それら表面の最大使用可
能長手以上の幅とされている。
【0003】画像形成装置は、プリントの開始信号によ
り、像担持体が一定方向に駆動され、像担持体に隣接し
たコロナ帯電器あるいは帯電ローラにバイアスを印加す
ることにより、像担持体表面が所定の電位に一様帯電さ
れる。
【0004】ついで、コントローラからの信号に基づい
て、ON/OFF制御されたレーザー光を像担持体の長
手方向に走査しながら、レーザー光を像担持体の表面に
照射して、たとえば画像のイエロー色成分に対応した露
光を行う。像担持体表面の露光部は電位が低下し、電位
の低下部として静電潜像が形成される。
【0005】つづいて、現像器によりイエロートナーを
用いて静電潜像を現像し、イエロートナー像として可視
化する。現像器は、現像スリーブ上にイエロートナーを
担持して、層厚規制した後、像担持体と対向した現像部
へ搬送し、現像スリーブに一定の現像バイアスを印加す
ることにより、トナーを像担持体上の静電潜像に転移し
て付着させ、潜像を現像する。
【0006】ついで、現像により得られたイエロートナ
ー像を、像担持体に隣接して配置した中間転写体の表面
に転写する(一次転写)。中間転写体は、像担持体と略
同速度で順方向に移動するドラム、ベルト等からなって
おり、この中間転写体にトナーと逆極性の転写バイアス
を印加することにより、像担持体上のトナー像が中間転
写体上に転写される。
【0007】一次転写が終了した像担持体は、これに当
接配置したブレード、ローラ、ファーブラシ等のクリー
ナ部材により、表面の転写残りのトナーがクリーニン
グ、除去された後、つぎの色の画像形成に供される。
【0008】以上の工程を、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの3色についても繰り返すことにより、中間転写体上
に4色のトナー像を重畳転写したカラー画像が得られ
る。その後、中間転写体に対向配置した帯電ローラ、コ
ロナ帯電器などの二次転写手段に、トナーと逆極性の転
写バイアスを印加し、その状態で、中間転写体と二次転
写手段との間に転写材を通紙させることにより、中間転
写体上の4色のトナー像を一括して転写材に転写する
(二次転写)。
【0009】二次転写が終了した中間転写体上の転写残
りのトナーは、像担持体のクリーニングと同様、ブレー
ドやファーブラシ等のクリーナ部材を中間転写体に当接
させることにより除去する。
【0010】トナー像が転写された転写材は、定着ロー
ラと加圧ローラを備えた定着装置へ搬送され、定着ロー
ラおよび加圧ローラで転写材を挟持して加熱および加圧
されることにより、トナー像が転写材の表面に定着され
る。この定着ローラおよび加圧ローラは弾性ゴムローラ
からなり、その一方または両方の芯金内にはヒータを備
え、接触型サーミスタ等の温度検知手段に基づきヒータ
を制御して、ローラ表面の温度が一定値となるように調
節されている。
【0011】さて、中間転写体の長手方向の長さは、高
圧リークの防止、摺動性確保のために、像担持体の感光
層の長手方向の長さよりも短くしている。また中間転写
体は複数層構成にすることが多いが、その上層部は、ト
ナーの飛び散り、再転写等の発生を抑制するために薄く
形成して、抵抗等を厳密に規制している。中間転写体の
下層部は、像担持体との密着度を高めるために、厚めの
弾性体から形成しているが、上層部分での転写性に影響
を及ぼさないようにするために、通常、上層部分よりも
抵抗を小さくしている。
【0012】このような中間転写体の端部では、下層部
分が端面でむき出しの状態となっているため、中間転写
体に高圧を印加したとき、像担持体表面に欠陥がある
と、下層部分の抵抗が低いことから、その欠陥の部分で
高圧リークを起こす可能性がある。高圧リークを起こす
と、画像形成装置内の高圧電源の破損につながりかねな
い。そこで、これを回避するために、従来は、中間転写
体の端部の周方向全面に絶縁テープを巻くという処置を
施していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中間転
写体端部の周方向全面に絶縁テープを巻くという処置は
耐久性に乏しく、像担持体との摺擦により剥がれてしま
うということが起こる。また、中間転写体としてベルト
部材(中間転写ベルト)を用いた場合には、ベルトへの
転写材の通紙の繰り返しにより、ベルトの長手方向のよ
れが発生し、絶縁テープがより剥がれやすくなる。
【0014】また、現像時に飛散したトナーが像担持体
上に付着することがあり、そのうち、像担持体の長手方
向の画像形成領域内の付着トナーは、像担持体に当接配
置したブレード等のクリーナ部材により除去されるが、
画像形成領域外に付着したトナーは除去されずに残っ
て、これが中間転写体の端部に転移すると、中間転写体
端部のトナー汚れが発生する。これらの端部汚れは画像
領域外であるため、画質上の問題は生じない。しかし、
つぎのような問題がある。
【0015】ベルト部材の中間転写体では、ベルトの端
部(最大使用可能転写材よりも長手方向外側の領域)に
周方向上に一定の間隔で小さな角型の穴(検出穴)を設
け、光透過型検出器のLED発光素子、受光素子を適当
な位置でベルトの端部を挟むように対向設置し、プリン
ト動作開始によりベルトの駆動回転を開始したら、LE
D発光素子を発光させて、検出穴を通った光を受光素子
で検知して、この検知タイミングでトップ信号(画像形
成開始信号)を検出するようにしている。
【0016】上記のトップ信号検出用の検出穴の部分
も、高圧リーク防止のために透明な絶縁テープで塞いで
いるが、中間転写体の端部がトナーで汚れると、穴を塞
いだ絶縁テープにトナーが付着して、検出器の光路が塞
がれてしまうことになり、トップ信号を検出することが
できなくなり、画像形成が不能になるという事態を招
く。
【0017】本発明の目的は、高圧リーク防止部材の耐
久性を高めて、中間転写体の端部での高圧リークを安定
して防止することが可能な画像形成装置を提供すること
である。
【0018】本発明の他の目的は、高圧リーク防止部材
により、中間転写体の端部のトナー汚れを阻止すること
が可能な画像形成装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
表面に感光層を有する回動する像担持体と、前記像担持
体と当接して順方向に回動して、前記像担持体上に形成
されたトナー像が転写される中間転写体とを備えた画像
形成装置において、前記中間転写体の長手方向の長さを
前記像担持体の長手方向の長さより短くし、前記中間転
写体の長手方向両端部と前記像担持体の対向部との間
に、少なくとも前記中間転写体の長手方向両端部から外
側に突出した大きさの絶縁部材を支持部材に支持して配
置し、前記中間転写体の両端部で前記絶縁部材を介した
状態で、前記中間転写体を前記像担持体に当接したこと
を特徴とする画像形成装置である。
【0020】本発明によれば、前記中間転写体は少なく
とも2層以上の複数層からなり、前記像担持体と当接す
る層の抵抗を、その下の層の抵抗よりも高くした。前記
中間転写体はベルト部材である。前記絶縁部材がポリエ
チレンテレフタレートあるいはポリアセタールからな
る。前記像担持体がドラム形状を有し、前記絶縁部材の
ドラム状像担持体側対向面が凹状湾曲面を有する。前記
絶縁部材の凹状湾曲面が、ドラム状像担持体の周面と実
質的に同一曲率を有する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施例を図面
に則して更に詳しく説明する。
【0022】実施例1 図1は、本発明の画像形成装置の一実施例を示す構成図
である。
【0023】図1に示すように、本実施例では、像担持
体として感光ドラム1を用いている。感光ドラム1は、
図2(a)、(b)に示すように、アルミニウムシリン
ダー1a上に、電荷発生層1bおよび電荷輸送層1cか
らなる感光層を塗布、形成した構造となっている。この
感光層は通常は絶縁体であるが、特定の波長の光を照射
すると、導電体となる性質を有する。
【0024】画像形成するには、まず、感光ドラム1が
回転され、その回転過程で、感光ドラム1の表面が帯電
器により所定の電位Vd (暗部電位)に均一に帯電され
る。本例では、帯電器として帯電ローラ5を用いてお
り、この帯電ローラ5は、金属の芯金を弾性ゴム層で覆
った構造をしている。
【0025】帯電ローラ5は、その両端の突出した芯金
部をバネで加圧することにより、弾性ゴム層で感光ドラ
ム1に当接させられており、感光ドラム1に対して従動
回転する。帯電ローラ5の芯金にしきい値以上のDCバ
イアスを印加すると、帯電ローラ5と感光ドラム1とが
当接したニップ近傍で放電が発生し、それにより、感光
ドラム1の表面が印加したDCバイアスと同極性に帯電
する。DCバイアスの印加と同時にACバイアスも印加
すると、感光ドラム1の表面をより均一に帯電すること
ができる。
【0026】ついで、露光装置7を用い、コントローラ
からの信号に基づいて、光源をON/OFF制御した光
を像担持体の長手方向に走査しながら、光を像担持体の
表面に照射して、たとえば画像のイエロー色成分に対応
した露光を行う。像担持体表面の露光部は導電体とな
り、電位がVl (明部電位)に低して、電位の低下部と
して静電潜像が形成される。
【0027】つづいて、感光ドラム1と対向した現像位
置に移動された現像器8aにより、イエロートナーを用
いて静電潜像を現像する。現像器8a内に収容されたイ
エロートナーは、現像器8a内にある部材との摺擦によ
り、負に摩擦帯電されている。現像器8a内には、一般
に金属ローラからなる現像スリーブ9が設置されてお
り、この現像スリーブ9は、感光ドラム1に対し一定の
微小なギャップ(0.3mm程度)を保持して配置さ
れ、感光ドラム1の回転方向に対して順方向に150%
程度の周速差で回転される。現像器8a内の負に帯電さ
れたイエロートナーは、回転する現像スリーブ9上に担
持され、現像ブレードにより規制することにより薄層に
コートされる。
【0028】薄層コートされたトナーは、現像スリーブ
9により感光ドラム1と対向した現像部へ搬送される。
そして現像スリーブ9に上記の暗部電位Vdと明部電位
Vlの間の適当な電位の現像バイアスを印加して、感光
ドラム1と現像スリーブ9との間に電界を発生させるこ
とにより、感光ドラム1上のVl部分に対応する現像ス
リーブ9上のトナーを感光ドラム1に飛び移らせて、V
l部分に転移、付着し、潜像がイエロートナー像として
現像、可視化される。
【0029】上記のイエロー現像器8aは、マゼンタト
ナーを収容した現像器8b、シアントナーを収容した現
像器8c、およびブラックトナーを収容した現像器8d
とともに、ロータリー16に搭載されている。これら各
現像器8a〜8dは、ロータリー16の回転により感光
ドラム1との現像位置に順次移動され、感光ドラム1上
の潜像の現像に使用される。
【0030】感光ドラム1上に形成されたイエロートナ
ー像は、その後、感光ドラム1に当接して、これと順方
向に略同速度で回動する中間転写ベルト4の表面に転写
される(一次転写)。中間転写ベルト4の構成、および
そこでの転写方法については後述する。
【0031】一次転写が終了した感光ドラム1は、これ
に当接配置したクリーニングブレード11により、表面
の転写残りのトナーが除去された後、つぎの色の画像形
成に供される。除去されたトナーは廃トナー室6に収容
される。
【0032】なお、本例では、上記の感光ドラム1、帯
電ローラ5、クリーニングブレード11および廃トナー
室6は、画像形成装置本体に対し一体に交換可能なカー
トリッジ(ドラムカートリッジ)に構成されている。
【0033】以上の工程を、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの3色についても繰り返すことにより、中間転写ベル
ト4上に4色のトナー像を重畳転写したカラー画像が得
られる。
【0034】その後、中間転写ベルト4を挟んで二次転
写対向ローラ15に対向配置した二次転写ローラ10を
中間転写ベルト4に当接させ、二次転写ローラ10にト
ナーと逆極性の転写バイアスを印加し、その状態で、中
間転写ベルト4と二次転写ローラ10との間に転写材を
通紙させることにより、中間転写ベルト4上の4色のト
ナー像を一括して転写材に転写する(二次転写)。二次
転写ローラ10は、金属の芯金と、それを覆った中抵抗
の弾性体とからなっている。
【0035】二次転写が終了した中間転写ベルト4上の
転写残りのトナーは、中間転写ベルト4の回動方向に対
してカウンターの向きで当接したクリーニングブレード
19により清掃、除去する。
【0036】4色のトナー像が転写された転写材は、定
着ローラ20aと加圧ローラ20bとで構成された定着
装置20へ搬送され、等速度で順方向に回転駆動した定
着ローラ20aおよび加圧ローラ20bのニップ部に突
入される。定着ローラ20aおよび加圧ローラ20b
は、転写材を挟持して加熱および加圧することにより、
4色のトナーを融合してフルカラーのトナー像を完成す
るとともに、転写材の表面に定着する。ニップ部を抜け
て定着が終了した転写材は、排紙ガイドを通って、画像
形成装置の機外へ排出される。
【0037】中間転写ベルト4について詳述する。中間
転写ベルト4は、テンションローラ13、駆動ローラ1
4および前記の二次転写対向ローラ15に掛け回して、
適当なテンションで支持されており、駆動ローラ14の
駆動により、感光ドラム1に対し順方向に回転される。
中間転写ベルト4の感光ドラム1との当接部の裏面に
は、一次転写ローラ12が中間転写ベルト4に当接配置
されている。
【0038】一次転写ローラ12は、金属の芯金とそれ
を覆った105 Ωcm以下の低抵抗の弾性体とからな
る。感光ドラム1上に形成されたトナー像を構成するト
ナーは、一次転写ローラ12にトナーとは逆極性の正の
DCバイアスを印加して、感光ドラム1と一次転写ロー
ラ12との間に発生させた電界により、中間転写ベルト
4の表面に転移し、トナー像が中間転写ベルト4に転写
される。
【0039】本実施例では、中間転写ベルト4はゴム製
とした。図3に示すように、中間転写ベルト4は、基本
的に、基層としての低抵抗のゴム層4aの上に中抵抗の
表層4bをコートしてなっており、基層をゴム層4aと
したのは、感光ドラム1と中間転写ベルト4との当接ニ
ップを十分に確保するためである。
【0040】中間転写ベルト4は、転写時に、その表面
のトナー像の担持部の外側領域に、感光ドラム1上の暗
部電位部Vdからの電荷の流れ混みにより、トナー像が
崩れ、飛び散るのを防止する電位的な障壁が形成され
る。中間転写ベルト4の表層4bは、この電位的な障壁
の減衰を食い止めるために、ある程度の抵抗が必要であ
るが、抵抗が大きすぎると電圧降下が生じるため、感光
ドラム1と中間転写ベルト4の間に十分な電界を形成で
きなくなって、転写不良が起きる。したがって、表層4
bの抵抗値は厳しく規制されている。
【0041】一方、ゴム層4aの部分は、抵抗値を厳し
く管理する表層4bに対し影響を及ぼさないようにする
ために、ほぼ導電性となるような抵抗値にしておけばよ
い。このゴム層4aには、図3に示すように、中間転写
ベルト4の伸縮防止のために、金属の芯体4cを埋め込
んであることが好ましい。中間転写ベルト4が伸縮する
と、中間転写ベルト4上に転写したトナー像がそのショ
ックで飛び散り、画像の再現性の低下を招く。
【0042】中間転写ベルト4は、前記したように、感
光ドラム1に対し順方向に回動するが、一次転写の効率
を向上させるために、この中間転写ベルト4の速度を感
光ドラム1よりも0.5〜2%程度速くして、感光ドラ
ム1上のトナー像の転写の際に、トナーを機械的に掻き
取る動作が加わるようにするとよい。
【0043】この中間転写ベルト4の長手方向の長さ
は、図4に示すように、感光ドラム1の感光層1dの長
手方向の長さよりも短くしている。これは、感光ドラム
1の感光層1dの領域とその外側領域とでは、中間転写
ベルト4に対する摺動性が異なり、これが中間転写ベル
ト4の移動の抵抗となって、中間転写ベルト4の回動に
ムラを招く可能性があるので、それを避けるためであ
る。
【0044】感光ドラム1は、前記したように、アルミ
ニウムシリンダー1a上に絶縁性の感光層1dを塗布、
形成してなっているが、感光層1dの塗布時の不具合
や、ドラムカートリッジの装置本体への装着ミス等によ
る感光層1dの傷により、感光層1dが感光ドラム1上
で薄くなっていたり、全く形成されずにアルミニウムシ
リンダーがむき出しになっている箇所が、部分的に存在
することがある。
【0045】しかし、このような欠陥が感光ドラム1に
あったとしても、中間転写ベルト4の表層4bは抵抗が
高いので、中間転写ベルト4の端部以外では、一次転写
ローラ12への高圧の印加によって、中間転写ベルト4
と感光ドラム1の間で高圧リークを発生することはな
い。
【0046】しかしながら、中間転写ベルト4の端部で
は、端面でゴム層4aがむき出しになっている。このむ
き出したゴム層4aは、中間転写ベルト4の表層4bが
非常に薄いため、感光ドラム1の感光層1dに近接した
状態にある。またゴム層4aの抵抗は低い。このため、
感光ドラム1上の欠陥が中間転写ベルトの端部に相当す
る部位に位置していると、一次転写ローラ12に高圧を
印加した際、感光ドラム1との間で高圧リークを起こす
可能性がある。このような高圧リークが発生すると、画
像形成装置内の高圧電源を破損する恐れがあり危険であ
る。
【0047】そこで、本発明では、中間転写ベルト4の
長手方向両端部のそれぞれと感光ドラム1の対向部との
間に、絶縁性材料であるポリエチレンテレフタレート
(PET)のシート21を配置して、図1の一次転写ロ
ーラ12による中間転写ベルト4の押圧で、中間転写ベ
ルト4の端部にPETシート21を介した状態で、中間
転写ベルト4を感光ドラム1に当接した。このPETシ
ート21は、中間転写ベルト4の端部から外側に少なく
とも突出して、端部を覆う幅に形成し、感光ドラム1の
回転および中間転写ベルト4の回動で動かないようにす
るために、PETシート21の中間転写ベルト移動方向
上の両端を、当接部近くの図示しない支持部材に固定し
て支持した。
【0048】したがって、本発明では、感光ドラム1上
の欠陥が中間転写ベルト4の端部に相当する部位に位置
していたとしても、PETシート21により中間転写ベ
ルト4の端部と感光ドラム1とが直接接触することがな
いので、一次転写ローラ12への高圧の印加により、中
間転写ドラム4と感光ドラム1との間で高圧リークを起
こすことがない。
【0049】また、PETシート21は中間転写ベルト
4外の支持部材に固定したので、中間転写ベルト4の端
部に絶縁テープを貼り付けたときのように、回動にとも
なう感光ドラム1との摺擦で剥がれるというような問題
自体が生じない。またPETシート21は、絶縁テープ
のように中間転写ベルト4に貼り付けないから、より腰
が強く、厚いものを用いることができ、感光ドラム1や
中間転写ベルト4との摺擦に対する耐摩耗性を容易に増
して、耐久性の高いものとすることができる。以上か
ら、本発明によれば、中間転写ベルト4の端部での高圧
リークを安定して防止することができる。
【0050】実施例2 本発明の他の実施例を図5により説明する。
【0051】本実施例では、図5(a)、(b)に示す
ように、中間転写ベルト4の両端部と感光ドラム1の対
向部との間に、高圧リーク防止部材(絶縁部材)とし
て、ポリアセタール樹脂であるPOM(ポリオキシメチ
レン)の板22を配置し、近くの支持部材に固定して不
動に支持した。このPOM板22の平面形状、および中
間転写ベルト4の端部に対する長手方向上の配置は、実
施例1のPETシート21と基本的に同じである。
【0052】ただし、POM板22は強度を上げて耐久
性を増すために、ある程度厚くするるので、一次転写ロ
ーラ12の長手方向の長さを、中間転写ベルト4の長手
方向の長さよりも短くして、POM板22が一次転写ロ
ーラ21に掛からないようにしている。このPOM板2
2の設置高さはつぎのように設定した。
【0053】一次転写ローラ12により中間転写ベルト
4を押圧して、中間転写ベルト4を感光ドラム1に当接
し転写ニップを形成させると、一次転写ローラ12から
外れた中間転写ベルト4の端部も引っ張られて上がり、
POM板22が押し上げられるが、その状態でPOM板
22が感光ドラム1に接するか接しないかの程度となる
ように、POM板22の初めの設置高さを設定する。
【0054】POM板22の配置が高すぎると、POM
板22が干渉して、感光ドラム1と中間転写ベルト4が
当接するのを阻害してしまい、感光ドラム1と中間転写
ベルト4との間に均一な転写ニップが形成できなくな
り、POM板22の配置が低すぎると、中間転写ベルト
4の端部がPOM板22に低い位置で当たって大きく歪
み、中間転写ベルト4の正常な移動が阻害される場合が
生じる。
【0055】本実施例によっても、実施例1と同様、一
次転写ローラ12への高圧の印加により、中間転写ドラ
ム4と感光ドラム1との間で高圧リークを起こすことが
なく、また中間転写ベルト4の端部に絶縁テープを貼り
付けたときのように、回動にともなう感光ドラム1との
摺擦で剥がれるというような問題自体がなく、さらにP
OM板22を耐久性の高いものとすることができる。
【0056】実施例3 本発明のさらに他の実施例を図6により説明する。
【0057】実施例1で述べたように、現像は、現像ス
リーブ9に暗部電位Vdと明部電位Vlの間の適当な電
位の現像バイアスを印加して、感光ドラム1と現像スリ
ーブ9との間に電界を発生させることにより、感光ドラ
1上のVl部分に対応する現像スリーブ9上のトナーを
感光ドラム1に飛び移らせて、Vl部分に転移すること
によって行っている。
【0058】しかしながら、この方式をとると、感光ド
ラム1上のVd部分にも余分なトナーが付着してしまっ
たり、Vl部分に十分にトナーを付着させることができ
なかったりすることがある。これを、現像バイアスに同
時にACバイアスを印加するようにすると、トナーを現
像スリーブ9と感光ドラム1の間で何度も行ったり来た
りさせながら、トナーをVl部分に収束させることがで
き、DC成分のみの現像バイアスを印加したときより
も、良好に現像できる。そこで、本実施例では、現像バ
イアスとしてAC+DCバイアスを用いる。
【0059】ところが、このようにAC成分を加える
と、現像スリーブ9と感光ドラム1の間でトナーが行っ
たり来たりしているうちに、トナーが画像形成装置内に
飛散しやすく、飛散しトナーの一部が感光ドラム1に付
着する。
【0060】感光ドラム1に付着したトナーは、その長
手方向の端部を除いた領域では、クリーニングブレード
11により除去されるため、それほど大きな問題とはな
らないが、感光ドラム1の端部に付着したトナーは、ク
リーニングブレード11の外側に位置するので除去する
ことができず、感光ドラム1端部のトナー汚れとして残
る。このため、感光ドラム1に当接している中間転写ベ
ルト4の端部に、感光ドラム1の端部からトナーが移る
ことがある。これらの端部汚れは、画像領域外であるた
め、画質上の問題は特に発生しない。
【0061】しかし、本実施例のように、中間転写方式
を採用する場合には、各色を正確に中間転写ベルト4上
に色重ねするので、通常は、中間転写ベルト4の位置を
正確に検出できる機構を設け、それを基に、画像の露光
タイミングを決定するというような制御を施している。
【0062】本実施例では、中間転写ベルト4の端部
(最大使用可能転写材よりも長手方向外側の領域)の一
方に、周方向上に一定の間隔で小さな角型の検出穴23
を設け、光透過型検出器のLED発光素子、受光素子を
適当な位置でベルトの端部を挟むように対向設置し、プ
リント動作開始によりベルトの駆動回転を開始したら、
LED発光素子を発光させて、検出穴23を通った光を
受光素子で検知して、中間転写ベルト4の位置を検出し
ている。そして、この検知タイミングでトップ信号(画
像形成開始信号)を検出する。すなわち、画像の露光開
始のタイミングを決定する。
【0063】上記の検出穴23は、高圧リーク防止のた
めに透明な絶縁テープで塞いでいる。中間転写ベルト4
の端部汚れが生じると、検出穴23を塞いだ絶縁テープ
にトナーが付着することになり、検出器の光路が塞が
れ、トップ信号を検出できなくなるので、画像形成動作
が不能となってしまう。
【0064】そこで、本実施例では、感光ドラム1の汚
れた端部からのトナーを高圧リーク部材に閉じこめて、
中間転写ベルト4に移らないようにした。
【0065】すなわち、図6(a)、(b)に示すよう
に、高圧リーク部材はPOMの厚板24からなり、この
POM厚板24に、感光ドラム1の周面の曲率とほぼ同
一の曲率を有する凹状の湾曲面25を形成した。POM
厚板24を、中間転写ベルト4の両端部と感光ドラム1
の対向部との間に、湾曲面25を感光ドラム1の対向部
の周面に沿わせるようにして配置し、近くの支持部材に
固定して不動に支持した。このPOM厚板24の中間転
写ベルト4の端部に対する長手方向上の配置は、実施例
1のPETシート21と基本的に同じである。
【0066】本実施例によれば、POM厚板24によ
り、中間転写ベルト4の端部での高圧リークを防止する
ことができることに加え、感光ドラム1の端部汚れから
のトナーの一部がPOM厚板24に移っても、その湾曲
面25内に閉じこめることができるので、中間転写ベル
ト4の端部のトナー汚れを良好に防止でき、大幅に減ら
すことができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中間転写体の端部と像担持体の対向部との間に絶縁部材
を、周囲の支持部材に固定して不動に支持して配置した
ので、中間転写体の端部と像担持体との間で高圧リーク
を起こすことがなく、また中間転写体の端部に絶縁テー
プを貼り付けたときのように、回動にともなう像担持体
との摺擦で剥がれるというような問題自体がなく、さら
に絶縁部材を耐久性の高いものとすることができる。し
たがって、中間転写体端部での高圧リークを安定して防
止することができる。また、絶縁部材に像担持体の周面
と略同一の曲率を有する凹状湾曲面を形成して、中間転
写体の端部と像担持体の対向部に絶縁部材を、湾曲面を
像担持体の周面に沿わせて配置するようにした場合に
は、像担持体の端部汚れからのトナーを湾曲面で閉じこ
めることができ、中間転写体の端部のトナー汚れを良好
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す構成図
である。
【図2】図1の画像形成装置に設置された感光ドラムを
示す図である。
【図3】図1の画像形成装置に設置された中間転写ベル
トを示す断面図である。
【図4】図1の画像形成装置における高圧リーク防止部
材としてのPETシートの中間転写ベルトの端部と感光
ドラムの対向部との間への配置を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例における高圧リーク防止部
材としてのPOM板の中間転写ベルトの端部と感光ドラ
ムの対向部との間への配置を示す図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例における高圧リーク
防止部材としてのPOM厚板の中間転写ベルトの端部と
感光ドラムの対向部との間への配置を示す図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 1d 感光層 4 中間転写ベルト 4a ゴム層 4b 表層 12 一次転写ローラ 21 PETシート 22 POM板 23 検出穴 24 POM厚板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に感光層を有する回動する像担持体
    と、前記像担持体と当接して順方向に回動して、前記像
    担持体上に形成されたトナー像が転写される中間転写体
    とを備えた画像形成装置において、前記中間転写体の長
    手方向の長さを前記像担持体の長手方向の長さより短く
    し、前記中間転写体の長手方向両端部と前記像担持体の
    対向部との間に、少なくとも前記中間転写体の長手方向
    両端部から外側に突出した大きさの絶縁部材を支持部材
    に支持して配置し、前記中間転写体の両端部で前記絶縁
    部材を介した状態で、前記中間転写体を前記像担持体に
    当接したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写体は少なくとも2層以上の
    複数層からなり、前記像担持体と当接する層の抵抗を、
    その下の層の抵抗よりも高くした請求項1の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記中間転写体はベルト部材である請求
    項1または2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記絶縁部材がポリエチレンテレフタレ
    ートからなる請求項1〜3のいずれかの項に記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 前記絶縁部材がポリアセタールからなる
    請求項1〜3のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記像担持体がドラム形状を有し、前記
    絶縁部材のドラム状像担持体側対向面が凹状湾曲面を有
    する請求項5の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記絶縁部材の凹状湾曲面が、ドラム状
    像担持体の周面と実質的に同一曲率を有する請求項6の
    画像形成装置。
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