JP2000130950A - 放射加熱装置および放射加熱装置の点検方法 - Google Patents

放射加熱装置および放射加熱装置の点検方法

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JP2000130950A JP10299835A JP29983598A JP2000130950A JP 2000130950 A JP2000130950 A JP 2000130950A JP 10299835 A JP10299835 A JP 10299835A JP 29983598 A JP29983598 A JP 29983598A JP 2000130950 A JP2000130950 A JP 2000130950A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 破損が起きにくく、破損があったとしても点
検が容易に行える放射加熱装置を提供する。 【解決手段】 箱状体中で燃料を燃焼させ、主として火
炎により加熱された前記箱状体からの放射により炉及び
炉内の物体の加熱を行う放射加熱装置であって、前記箱
状体は、金属からなる有底筒状部1と、耐火物からなる
蓋部2とからなり、該蓋部2には蓄熱体9を有し交番燃
焼する1対の蓄熱式燃焼バ−ナが接続され、前記蓄熱体
9の排ガス出口側の流体通路には遮断弁23および24
が設けられており、かつ蓋部2に点検用ガス吹き込み孔
16が設けられている放射加熱装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、雰囲気熱処理炉
等燃焼ガスを直接炉内に入れることなく、間接的に加熱
を行う加熱炉に用いられる放射加熱装置およびこの放射
加熱装置の点検方法に関する。
【0002】
【従来の技術】雰囲気熱処理炉等燃焼ガスを直接炉内に
入れることなく、間接的に加熱を行う加熱炉には、従来
よりラジアントチュ−ブ式放射加熱装置が使用されてき
た。しかしながら、ラジアントチュ−ブ式放射加熱装置
においては、ラジアントチュ−ブという狭い燃焼室内で
燃焼が行われるので、燃焼部が高温となりがちである。
【0003】このため、バ−ナ付近のラジアントチュ−
ブにき裂や変形が発生しやすい上に、NOxの発生量が
多いという問題がある。また、小径のチュ−ブから平板
の鋼板を放射加熱するので形態係数が小さく、熱効率が
悪いという問題もある。
【0004】これらの問題を解決する装置として、特開
平7−218142号公報には、炉壁に複数のバ−ナを
設けるとともに、炉壁にバ−ナからの火炎を囲み込むた
めの金属製の箱状のラジアントボックスを設けて、バ−
ナの火炎によりこのラジアントボックスを加熱し、そこ
からの放射熱により、炉および炉内の物体を加熱する装
置が開示されている。
【0005】その装置の概要を図3に示す。図3におい
て、21はラジアントボックス、22a、22bは1次
燃料噴射ノズル、23a、23bは2次燃料噴射ノズ
ル、24a、24bは蓄熱体、、25a、25bはパイ
ロットバ−ナ、26は四方切換弁、27は燃焼用空気ブ
ロワ、28は燃料供給系、29は排ガス放散系、30
a、30bは1次燃料供給電磁弁、31a、31bは2
次燃料供給電磁弁、32は排ガス吸引ファン、33は燃
焼用空気系、34は炉壁、35はラジアントボックス支
持金具、36はラジアントボックス受け金具、37a、
37bは燃焼用空気および排ガス流量調整弁、38a、
38bは燃焼用空気および排ガス絞り板、39a、39
bは1次燃料流量調整弁、40a、40bは1次燃料流
量絞り板、41a、41bは2次燃料流量調整弁、42
a、42bは2次燃料流量絞り板、43a、43bはパ
イロットバ−ナ燃焼用空気供給電磁弁、44a、44b
はパイロットバ−ナ燃料供給電磁弁、45a、45bは
連絡管である。
【0006】炉壁34にラジアントボックス支持金具3
5、ラジアントボックス受け金具36によって取り付け
られたラジアントボックス21に、1次燃料噴射ノズル
22a、2次燃料噴射ノズル23a、蓄熱体24a、パ
イロットバ−ナ25aによって構成されたAバ−ナ、お
よび1次燃料噴射ノズル22b、2次燃料噴射ノズル2
3b、蓄熱体24b、パイロットバ−ナ25bによって
構成されたBバ−ナが接続されている。
【0007】燃焼用空気は、燃焼用空気ブロワ27によ
り供給される。四方切換弁26は、Aバ−ナおよびBバ
−ナのうちのいずれかへの燃焼用空気の供給を制御する
とともに、蓄熱体24a、24bを通過した燃焼排ガス
の排ガス放散系29への接続を制御する。
【0008】燃料ガスは燃料供給系28より供給され、
1次燃料噴射ノズル22a、22bへの供給は、1次燃
料供給電磁弁30a、30bによって制御される。2次
燃料噴射ノズル23a、23bへの燃料供給は、2次燃
料供給電磁弁31a、31bによって制御される。そし
て、パイロットバ−ナ25a、25bへの燃料供給は、
パイロットバ−ナ用燃料供給電磁弁44a、44bによ
って制御されている。また、パイロットバ−ナ25a、
25bへの燃焼用空気供給は、燃焼用空気ブロワ27の
配管を経由し、パイロットバ−ナ燃焼用空気供給電磁弁
43a、43bによって制御されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平7−218142号公報に開示されたラジアン
トボックスを使用した放射加熱装置には、次のような問
題点がある。
【0010】(1)ラジアントボックスは、主として連
絡管とラジアントボックス支持金具によって支持されて
いるので、連絡管には応力が作用する。しかも連絡管の
応力の作用する部分は炉内にあり、連絡管は約1000
℃の高温にさらされているので、応力の作用する部分が
破損されやすい。
【0011】(2)金属製のラジアントボックスと耐火
物で構成された炉壁とでは、熱膨張率に差があるので、
熱膨張率の差に起因する曲げ応力が、炉壁に拘束されて
いる連絡管および2次燃料噴射ノズルに作用する。この
ため、連絡管やノズルが破損する可能性がある。
【0012】(3)連絡管および2次燃料噴射ノズルの
ラジアントボックスとの溶接部は炉内にあるので、溶接
部が交番燃焼による周期的な温度変化を受けることにな
り、これに起因して疲労破壊が起こりやすい。
【0013】(4)ラジアントボックスは炉内にあるの
で、ラジアントボックスの損傷の有無の点検、特に稼動
中の点検を行うことができない。
【0014】この発明は、従来技術の上述のような問題
点を解消するためになされたものであり、破損が起きに
くく、破損があったとしても点検が容易に行える放射加
熱装置および炉の稼動中にも容易に実施することができ
る放射加熱装置の点検方法を提供することを目的として
いる。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第一の放
射加熱装置は、箱状体中で燃料を燃焼させ、主として火
炎により加熱された前記箱状体からの放射により炉及び
炉内の物体の加熱を行う放射加熱装置であって、前記箱
状体は、金属からなる有底筒状部と、耐火物からなる蓋
部とからなり、該蓋部には蓄熱体を有し交番燃焼する1
対の蓄熱式燃焼バ−ナが接続され、前記蓄熱体の排ガス
出口側の流体通路には遮断弁が設けられており、かつ蓋
部に点検用ガス吹き込み孔が設けられているものであ
る。
【0016】この放射加熱装置においては、箱状体すな
わちラジアントボックスが、金属からなる有底筒状部
と、耐火物からなる蓋部とを有してなり、このラジアン
トボックス内で燃焼が行われるようになっている。そし
て、ラジアントボックスの金属からなる有底筒状部が炉
内に挿入され、ラジアントボックスの耐火物からなる蓋
部が炉壁の一部を構成するようにして、ラジアントボッ
クスが炉壁にあけられた孔にはめ込まれて固定される。
ラジアントボックスの炉壁への固定は、鉄皮等を利用し
て炉の外側から行うことができるので、その荷重や応力
を低温部でかつ温度変動の少ない部分で受けることがで
き、強度や構造(疲労)上の問題がなくなる。
【0017】燃料供給管は、前記蓋部に設けられた燃料
供給孔に、蓋部の外側において接続される。接続方法
は、例えば前記蓋部の外側に鉄皮を設け、この鉄皮の前
記燃料供給孔に対向する部分にも孔を明けてパイプを溶
接し、このパイプにフランジを取り付けて、燃料供給管
とフランジを接続する方法を採用することができる。
【0018】燃焼用空気配管は、蓋部に設けられた燃焼
用空気供給孔に接続される。接続方法は、燃料供給管の
接続方法と同じ方法が採用可能である。
【0019】このように、燃料供給管および燃焼用空気
配管とも、低温部である炉外でラジアントボックスに接
続されるため、高温部での連絡管および2次燃料噴射ノ
ズルとの溶接個所をなくすことができる。
【0020】また、前記のようにラジアントボックスの
荷重や熱応力は、ラジアントボックスを炉壁に固定する
別の手段で受けられているので、これらが燃料供給管お
よび燃焼用空気配管にかかることがなくなる。
【0021】また、ラジアントボックスの蓋部には点検
用ガス吹き込み孔が設けられ、蓄熱体の排ガス出側の流
体通路には遮断弁が設けられているので、バ−ナの燃焼
を一時中断し、流体通路の遮断弁を閉じた後、ガス吹き
込み孔からガスを加圧封入することにより、加熱炉の稼
動中でもラジアントボックスの点検をすることができ
る。
【0022】また、この発明に係る第二の放射加熱装置
は、箱状体中で燃料を燃焼させ、主として火炎により加
熱された前記箱状体からの放射により炉及び炉内の物体
の加熱を行う放射加熱装置であって、前記箱状体は、金
属からなる有底筒状部と、耐火物からなる蓋部とからな
り、該蓋部には蓄熱体を有し交番燃焼する1対の蓄熱式
燃焼バ−ナが接続されており、かつ蓋部に前記有底筒状
部を点検するための点検孔が設けられているものであ
る。
【0023】この放射加熱装置においても、第一の放射
加熱装置と同様に強度や構造(疲労)上の問題がなくな
る。
【0024】また、ラジアントボックスの蓋部には点検
孔が設けられているので、バ−ナの燃焼を一時中断する
ことにより、加熱炉の稼動中でもラジアントボックスの
き裂の有無を点検をすることができる。
【0025】また、この発明に係る放射加熱装置の点検
方法は、蓄熱体、遮断弁、点検用ガス吹込み孔を備えた
放射加熱装置の点検方法であって、燃料の供給を停止す
るとともに前記蓄熱体の排ガス出口側の流体通路に設け
た遮断弁を閉じた後、点検用ガス吹き込み孔からガスを
加熱装置に加圧封入し、封入されたガスの圧力の変化に
より、加熱装置の損傷の有無を判断するものである。
【0026】遮断弁を蓄熱体の排ガス出口側の流体通路
に設けているので、常温から200℃程度の低温のガスし
か、この遮断弁を通過しないので遮断弁の損傷がなく、
遮断弁を閉じると、加熱装置内のガスを確実にシ−ルす
ることができる。そして、遮断弁を閉じた後に、点検用
ガス吹き込み孔からガスを加圧封入する。
【0027】加熱装置が破損していなければ、上述のよ
うに遮断弁が閉じられているので、加圧封入したガスは
逃げ場がなく、その圧力は低下しない。
【0028】これに反して、加熱装置が破損していれ
ば、加圧封入したガスは破損個所から漏れ出すので、そ
の圧力は低下する。
【0029】このように、加圧封入したガスの圧力の変
動状態から、加熱装置の破損の有無を判断することがで
きる。例えば、不活性ガス吹き込み用配管に圧力計を設
け、この圧力計に表示される圧力値の変動を把握するこ
とにより、微細クラックの発生の有無をも判定すること
ができる。
【0030】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、図を参
照して説明する。図1は、本発明の第一の実施の形態の
放射加熱装置の縦断面図である。図1において、1は金属
からなる有底筒状部、2は耐火物からなる蓋部、3は蓋
部の鉄皮、4は燃焼用空気供給孔、5は燃料供給孔、6
は燃焼用空気供給配管接続部、7は燃料供給管接続管、
8は燃焼用空気配管、9は蓄熱体、10は炉壁、11は
ラジアントボックス支持金具、12はラジアントボック
ス受け金具、13はL字金具、16は不活性ガス吹き込
み孔、17は不活性ガス供給管接続管、18は開閉弁、
19は圧力計、20は四方切換弁、21および22は流
体通路、23および24は遮断弁、25は温度計であ
る。
【0031】この放射加熱装置においては、箱状体(ラ
ジアントボックス)は、有底筒状部1に蓋部2がはめ込
まれて固定されている構造となっている。蓋部2の片側
(炉の外部に当たる部分)には鉄皮3が設けられ、この
鉄皮3が有底筒状部1に溶接されている。このラジアン
トボックスは、炉壁10に設けられた穴に挿入され、炉
壁10の鉄皮に取付けられたL字型金具と鉄皮3に設け
られたL字型金具13とをボルトで接合することによ
り、炉体に装着される。ラジアントボックスの荷重は、
反対側の炉壁に設けられたラジアントボックス受け金具
12上に、有底筒状部1に取付けられたラジアントボッ
クス支持金具11を重ね合せることで支持される。
【0032】ラジアントボックス受け金具12は、ラジ
アントボックス支持金具11を下側から支えているのみ
であり、拘束していないので、両者両の間に熱応力が働
くことはない。ラジアントボックスを実質的に炉に拘束
しているのは、L字型金具13であるが、この部分は炉
外にあり、最高でも120℃程度の温度にしかならない
ので、十分な強度をもたせることができる。
【0033】蓋体2には燃焼用空気供給孔4と燃料供給
孔5とが設けられている。また、鉄皮3の燃焼用空気供
給孔4および燃料供給孔5に対応する位置にも、それぞ
れ孔が設けられている。そして、燃焼用空気供給孔4に
は、耐火物からなる燃焼用空気供給配管接続部6が挿入
されている。燃焼用空気供給配管接続部6には、中央部
に燃焼用空気が通過する孔が設けられているとともに、
その外側と炉の外側の方の端部には鉄皮が設けられてお
り、その鉄皮に燃焼用空気配管8がフランジ接続されて
いる。
【0034】燃焼用空気を有底筒状部1に吹き込む部分
は、その回りと同じ耐火物でできているので、この部分
に熱応力が発生することはない。燃料供給孔5に対応す
る位置の鉄皮には、燃料供給管接続管7が溶接され、こ
れに燃料供給管が接続される。
【0035】燃料を有底筒状部1に吹き込む部分も、そ
の回りと同じ耐火物でできているので、この部分に熱応
力が発生することはない。
【0036】なお、このような構造とする代わりに、燃
料供給孔5に燃料供給管接続管7を挿入して接合するよ
うにしてもよい。
【0037】図1に示した放射加熱装置は、1対のバ−
ナを交互に燃焼させ、一方のバ−ナが燃焼していると
き、他方のバ−ナの燃焼用空気配管8から排ガスを吸引
して、排ガスにより蓄熱体9を加熱し、燃焼している側
の燃焼用空気配管8では、加熱された蓄熱体9で燃焼用
空気を加熱して、ラジアントボックス内に送り込むもの
であり、その動作は、図3に示した従来の放射加熱装置
の場合と同じである。図1に示した放射加熱装置にも1
次燃料噴射ノズル、パイロットバ−ナ等が設けられてい
るが、図示を省略している。
【0038】なお、図1に示した放射加熱装置は、燃料
と燃焼用空気を別々の吹き込み口からラジアントボック
ス内に吹き込み、ラジアントボックス内で混合燃焼を行
わせるものであるが、例えば燃料供給孔5、燃料供給管
接続管7を設けず、燃焼用空気配管8内にバ−ナを設け
て、バ−ナからの火炎を燃焼用空気供給配管接続部6の
孔を通して、ラジアントボックス内に吹き込むようにし
てもよい。
【0039】次に、本発明の第一の実施の形態の放射加
熱装置におけるラジアントボックスの点検方法を説明す
る。
【0040】この点検方法においては、不活性ガス吹き
込み孔16に不活性ガス供給管接続管17を接続し、燃
料供給管の開閉弁および蓄熱体9の排ガス出側の流体通
路21および22に設けた遮断弁23および24を閉じ
た上で、不活性ガスをラジアントボックス内に吹き込
む。ラジアントボックス内に吹き込まれた不活性ガス
は、遮断弁23および24が閉じられているので、ラジ
アントボックスに微細クラックが発生していない場合に
は、その圧力は低下しない。
【0041】しかしながら、ラジアントボックスに微細
クラックが発生している場合には、不活性ガスの圧力は
低下するので、圧力変動の状況を圧力計19により把握
することにより、微細クラック発生の有無を間接的に確
認することができる。
【0042】また、温度計25により、ラジアントボッ
クス内のガス温度の管理を行なえば、微細クラック発生
の有無をさらに厳密に把握することができる。
【0043】不活性ガス供給管接続管17を、不活性ガ
ス吹き込み孔16に接続する方法は、燃料供給管接続管
7の場合と同じにすればよい。
【0044】また、不活性ガス供給管を燃料供給管と共
用にしてもよい。次に、本発明の第二の実施の形態の放
射加熱装置を説明する。図2は本発明の第二の実施の形
態の放射加熱装置の縦断面図である。図2において、符
号14は点検孔、15は点検孔用蓋である。その他の符
号は、本発明の第一の実施の形態の放射加熱装置の構成
部材と同じ構成部材を示すものであるので、これらのも
のについての詳細説明は省略し、第一の実施の形態の放
射加熱装置との相異点についてのみ説明する。
【0045】この放射加熱装置においては、点検孔14
を設けているので、加熱炉操業中にラジアントボックス
の点検を行なうときには、燃料および燃焼用空気の供給
を停止し、点検孔14にはめ込まれている点検孔用蓋1
5を外し、点検孔14から目視により、ラジアントボッ
クスの内部を点検する。点検孔14の大きさを、点検者
の頭部が入り込める程度の大きさとしておけば、ラジア
ントボックス内に身を乗りだして点検できるので、目視
によりき裂等の発生を確認することができる。
【0046】厳密な点検を行なう場合や点検孔14が大
きく取れない場合には、狭い場所に差し込めるファイバ
−スコ−プを使用して、箱状体全面を点検する方法を採
用することが好ましい。炉内が正圧の場合は、箱状体の
中を外気で置換し、炉内ガス成分が箱状体中に入ってい
るかどうかを、ガス成分分析で判定する方法としてもよ
い。
【0047】なお、点検孔用蓋15は主として耐火物で
構成し、その外周部と炉外側に鉄皮を設けているので、
炉の稼動中でも点検者が熱影響を受けることはない。
【0048】
【発明の効果】この発明により、破損が起きにくいの
で、加熱装置の寿命が大幅に延びるとともに、低グレ−
ドの材料が使用できるので、経済的な効果が大きい。
【0049】また、点検が容易にできるので、加熱装置
の状態の良否も迅速に判断でき、排ガスのリ−クにより
被加熱材に不良が発生するのを最小限にとどめることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の放射加熱装置の縦
断面図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態の放射加熱装置の縦
断面図である。
【図3】従来の箱状のラジアントボックスを有する放射
加熱装置の概要図である。
【符号の説明】
1 有底筒状部 2 蓋部 3 蓋部の鉄皮 4 燃焼用空気供給孔 5 燃料供給孔 6 燃焼用空気供給配管接続部 7 燃料供給管接続管 8 燃焼用空気配管 9 蓄熱体 10 炉壁 11 ラジアントボックス支持金具 12 ラジアントボックス受け金具 13 L字金具 14 点検孔 15 点検孔用蓋 16 不活性ガス吹き込み孔 17 不活性ガス供給管接続管 18 開閉弁 19 圧力計 20 四方切換弁 21、22 流体通路 23、24遮断弁 25 温度計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 俊一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 岩佐 訓秀 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4K050 AA01 CD02 CD12 CE03 EA05 EA08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状体中で燃料を燃焼させ、主として火
    炎により加熱された前記箱状体からの放射により炉及び
    炉内の物体の加熱を行う放射加熱装置であって、前記箱
    状体は、金属からなる有底筒状部と、耐火物からなる蓋
    部とからなり、該蓋部には蓄熱体を有し交番燃焼する1
    対の蓄熱式燃焼バ−ナが接続され、前記蓄熱体の排ガス
    出口側の流体通路には遮断弁が設けられており、かつ蓋
    部に点検用ガス吹き込み孔が設けられていることを特徴
    とする放射加熱装置。
  2. 【請求項2】 箱状体中で燃料を燃焼させ、主として火
    炎により加熱された前記箱状体からの放射により炉及び
    炉内の物体の加熱を行う放射加熱装置であって、前記箱
    状体は、金属からなる有底筒状部と、耐火物からなる蓋
    部とからなり、該蓋部には蓄熱体を有し交番燃焼する1
    対の蓄熱式燃焼バ−ナが接続されており、かつ蓋部に前
    記有底筒状部を点検するための点検孔が設けられている
    ことを特徴とする放射加熱装置。
  3. 【請求項3】 蓄熱体、遮断弁、点検用ガス吹込み孔を
    備えた放射加熱装置の点検方法であって、燃料の供給を
    停止するとともに前記蓄熱体の排ガス出口側の流体通路
    に設けた遮断弁を閉じた後、点検用ガス吹き込み孔から
    ガスを加熱装置に加圧封入し、封入されたガスの圧力の
    変化により、加熱装置の損傷の有無を判断することを特
    徴とする放射加熱装置の点検方法。
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