JP5418155B2 - 燃焼装置の覗き窓 - Google Patents

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本発明は、ボイラ等の燃焼装置内の燃焼状態を装置外から目視するための覗き窓に関するものである。
例えば、燃料ガスを燃焼させて蒸気や温水を発生するボイラには、メインバーナとパイロットバーナを備えたものがある。斯かるボイラにおいては、パイロットバーナはメインバーナに隣接して設置され、ボイラの着火時には、先ずパイロットバーナに燃料ガスを供給すると同時に点火装置を駆動してパイロットバーナに点火し、次にメインバーナに燃料ガスを供給してパイロットバーナの火炎を用いてメインバーナに着火することが行われる。
ところで、一般にボイラには運転中の炉内の燃焼状態を外部から目視するための覗き窓が設けられているが、この覗き窓に関して特許文献1には図7に示すものが提案されている。
即ち、図7は特許文献1において提案された覗き窓の断面図であり、この覗き窓100は石炭焚きボイラの炉壁101に炉外に向けて張り出して設けられている。具体的には、覗き窓100は、炉壁101の外側に耐火物102を介して覗き窓ボックス103を一体的に固着するとともに、該覗き窓ボックス103の外側端部に窓枠104によって支持された透明なガラス105を設置し、覗き窓ボックス103の端部外周に環状のエアチャンバ106を形成して構成されている。
上記エアチャンバ106には、その外周縁寄りの位置に大気に開口した大気吸込み口107が形成され、内周縁寄りの位置にはエアチャンバ106内から前記ガラス105の内面に向かう複数の空気通孔108が斜めに形成されている。
上記構成において、ボイラの定常運転時には、石炭焚きボイラでは一般的に炉内圧力が100mmAq程度の負圧となっているため、この負圧に引かれて大気中の空気が覗き窓100の大気吸込み口107からエアチャンバ106内に吸い込まれ、このエアチャンバ106内に吸込まれた空気が図8に矢印にて示すように複数の空気通孔108からガラス105の内面に向かって吹き付けられる。このため、ガラス105は吹き付けられる空気によって冷却され、炉内の燃焼ガスが高温になってもガラス105が破損することがなく、覗き窓100が閉じた状態であってもガラス105を透して炉内の燃焼状態を外部から目視することができる。
特開2004−101036号公報
しかしながら、図7に示した覗き窓100においては、エアチャンバ106からガラス105の内面に吹き付けられた空気がそのまま炉内に流れ込むため、炉内において局所的に火炎温度や空気比が変わり、燃焼状態が不均一となって有害な一酸化炭素(CO)の発生量が多くなるという問題が発生する。特に、低空気比燃焼においては燃焼性能が悪化する。
ここで、空気比mに対する一酸化炭素濃度[CO]と窒素酸化物濃度[NO ]の特性の一例を図8に示すが、通常、ボイラは一酸化炭素濃度[CO]と窒素酸化物濃度[NO ]が共に0([CO]=[NO ]=0)となる空気比m=1.0を中心とする図示の制御帯域Rで運転されるが、空気比mが制御帯域Rを超えるとNO が増大し、制御帯域Rより低くなるとCOが増大する。尚、空気比mは、酸素濃度を[O ]として次式で定義される。
m=21/(21−[O ])
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、燃焼性能の低下を招くことなく内部の燃焼状態を目視することができる燃焼装置の覗き窓を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、燃焼装置内の燃焼状態を装置外から目視するための覗き窓であって、
前記燃焼装置の本体側壁に貫設された筒体内に挿入固定可能であって、その長手方向両端開口部にガラスが取り付けられた覗き窓筒と、
該覗き窓筒の内部に空気を充填してその内圧を略一定に保持する空気充填手段と、
を備え、
前記覗き窓筒をその燃焼装置側端部が前記燃焼装置内部のパイロットバーナの先端に向くよう前記燃焼装置本体に斜めに取り付けたこと特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記空気充填手段は、前記燃焼装置に設けられた送風機と、該送風機の吐出側から分岐して前記覗き窓筒に接続された空気供給管を含んで構成されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記覗き窓筒の長手方向中間外周にフランジを取り付け、該フランジを前記筒体に締着することによって前記覗き窓筒を前記筒体に対して挿脱可能に取り付けたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1〜の何れかに記載の発明において、前記筒体の燃焼装置本体側壁への開口部と前記覗き窓筒の燃焼装置側端部との距離を、前記覗き窓筒の燃焼装置側端部に取り付けられたガラスの温度が露点以上且つ耐熱温度以下となる値に設定したことを特徴とする。
請求項1及び2記載の発明によれば、長手方向両端開口部にガラスが取り付けられた覗き窓筒の内部に空気充填手段(送風機と空気供給管)によって空気を充填してその内圧を略一定に保持するようにしたため、空気が燃焼装置内に流れ込むことがなく、燃焼装置において局所的に火炎温度や空気比が変化することがない。このため、燃焼状態が均一となって有害な一酸化炭素(CO)や窒素酸化物(NO )の発生量が多くなるという問題が発生することがなく、高い燃焼性能が維持される。そして、覗き窓筒の長手方向両端開口部に取り付けられたガラスを介して燃焼装置内の燃焼状態を装置外から目視することができる。
又、覗き窓筒には2つのガラスが取り付けられるとともに、覗き窓筒の内部には空気が充填されて内圧が所定値に保持されているため、万一、一方のガラスが破損したような場合であっても、燃焼装置内の高温の燃焼ガスが装置外に噴出することがなく、覗き窓筒内に充填された空気が外部に噴出するだけであるため、高い安全性が確保される。そして、覗き窓筒の内部には空気が充填されて内圧が略一定に保持されているため、温度変化によって覗き窓筒の内圧が異常に高くなったり、低くなったりすることがなく、内圧は略一定に保持されるために急激な圧力変化によるガラスの破損が防がれる。
請求項3記載の発明によれば、覗き窓筒の長手方向中間外周にフランジを取り付け、該フランジを筒体に締着することによって覗き窓筒を筒体に対して挿脱可能に取り付けたため、該覗き窓筒を筒体から取り外してガラスの交換や清掃等を容易に行うことができるとともに、その後、覗き窓筒を筒体に再び簡単に取り付けることができ、この結果、高いメンテナンス性が確保される。
請求項記載の発明によれば、覗き窓筒をその燃焼装置側(高温側)端部が燃焼装置内部のパイロットバーナの先端に向くよう燃焼装置本体に斜めに取り付けたため、該覗き窓筒を介してパイロットバーナの先端の火炎状態を装置外から目視することができる。
請求項記載の発明によれば、筒体の燃焼装置本体側壁への開口部と覗き窓筒の燃焼装置側(高温側)端部との距離を、覗き窓筒の燃焼装置側(高温側)端部に取り付けられたガラスの温度が露点以上且つ耐熱温度以下となる値に設定したため、高温に晒されるガラスの熱による破損が防がれるとともに、燃焼ガス中に含まれる水分がガラス表面に結露して該ガラスが曇るという不具合が発生するたことがなく、常に高い視認性が確保される。
本発明に係る覗き窓を備えた蒸気ボイラの縦断面図である。 図2のA−A線断面図である。 本発明に係る覗き窓の覗き窓筒の取付状態を示す縦断面図である。 本発明に係る覗き窓の覗き窓筒の半裁断面図である。 図4のB−B線矢視図である。 本発明に係る覗き窓の覗き窓筒の分解斜視図である。 特許文献1において提案された覗き窓の断面図である。 空気比mに対する一酸化炭素濃度[CO]と窒素酸化物濃度[NO ]の特性の一例を示す図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
本実施の形態は、燃焼装置の一形態としての蒸気ボイラに対して本発明を適用したものであって、先ず蒸気ボイラの基本構成と動作を図1及び図2に基づいて説明する。
図1は本発明に係る覗き窓を備えた蒸気ボイラの縦断面図、図2は図1のA−A線断面図であり、図示の蒸気ボイラ1は、メインバーナ2と該メインバーナ2において生成された燃焼ガスから吸熱する吸熱手段としての伝熱管群(水管群)3を含む装置本体としての缶体4と、前記メインバーナ2に燃焼用空気を供給するための送風機5と、該送風機5の吐出側から前記メインバーナ2へと垂直下方に延びる予混合ガス通路6と、前記缶体4のメインバーナ2に対向する位置に開口する排ガス出口7から水平に延びた後に垂直上方へと起立する排ガス通路8を基本構成要素としている。
上記メインバーナ2は、不図示の多数の予混合ガス噴出孔が略同一平面上に形成された燃焼面を有する完全予混合式バーナであって、波板と平板とを交互に積層して矩形平板状に構成されている。
又、前記缶体4は、上下に上部管寄せ9と下部管寄せ10をそれぞれ備えており、これらの上部管寄せ9と下部管寄せ10の間に前記伝熱管群3を構成する複数の内側水管11が垂直に起立した状態で配設されている。ここで、缶体4内部の前記内側水管11の短手方向(図2の上下方向)外側には、図2に示すように、長手方向(図2の左右方向)に沿って配列された複数の外側水管12同士を連結部材13によって連結して成る水管壁14がそれぞれ設けられており、これらの水管壁14と前記上部管寄せ9及び前記下部管寄せ10との間に、前記メインバーナ2からの燃焼ガス(排ガス)が前記排ガス出口7に向かってほぼ直線的に流れるガス通路15が形成されている。そして、このガス通路15の一端にメインバーナ2が設けられ、他端に排ガス出口7が開口している。
前記送風機5の吐出側から垂直下方へと延びる前記予混合ガス通路6には、図1に示すように、上方から順にダンパ16、燃料ガス供給管17及びパイロットバーナ18がそれぞれ設けられている。ここで、ダンパ16は、予混合ガス通路6の開度(流路断面積)を可変することによって燃焼用空気量(つまりはメインバーナ2の空気比m)を調整するためのものであって、その開度調整はダンパ位置調整装置19によってなされる。
又、前記燃料ガス供給管17の予混合ガス通路6に臨む先端部には複数のガス噴射口(不図示)が開口しており、該燃料ガス供給管17の予混合ガス通路6外へと延出する部位には燃料ガス流量を調整するための流量調整弁20が設けられている。尚、本実施の形態では、燃料ガスとしてメタンガス(都市ガス)が使用されており、燃料ガス供給管17は不図示の燃料ガス供給設備に接続されており、この燃料ガス供給設備から燃料ガス供給管17を経て供給される燃料ガスは、予混合ガス通路6において燃料ガス供給管17の先端部に開口する不図示のガス噴射口から噴射される。
前記パイロットバーナ18は、筒状に成形され、その先端部がメインバーナ2に近接するよう予混合ガス通路6の外壁に斜めに取り付けられている。尚、このパイロットバーナ18には、燃料ガス供給設備から延びる不図示のガス燃料供給管と前記送風機5の吐出側から延びる不図示の燃焼用空気供給管が接続されている。又、パイロットバーナ18には不図示の点火装置が設けられている。
他方、前記排ガス通路8には、排ガスの流れ方向(下方から上方)に沿って触媒21、排ガス中の酸素濃度[O ]を検出するためのO センサ22及び排熱回収手段としての給水予熱器23が順次設けられている。尚、本実施の形態に係る蒸気ボイラ1には制御部24が設けられ、前記O センサ22によって検出された排ガス中の酸素濃度[O ]は制御部24にフィードバックされる。
次に、以上のように構成された蒸気ボイラ1の動作について説明する。
蒸気ボイラ1の着火時には、先ずパイロットバーナ18に燃料ガスと燃焼用空気を供給すると同時に不図示の点火装置を駆動してパイロットバーナ18に点火する。次に、流量調整弁20を開いて燃料ガス供給管17からメインバーナ2に燃料ガスを供給するとともに、ダンパ16を開いて送風機5からの燃焼用空気をメインバーナ2に供給してパイロットバーナ18の火炎を用いてメインバーナ2に着火する。
即ち、予混合ガス通路6においては、燃料ガス供給管17から供給される燃料ガスと送風機5から供給される燃焼用空気とが混合されて予混合ガスが形成され、この予混合ガスがメインバーナ2に供給されて燃焼に供される。具体的には、メインバーナ2の多数の予混合ガス噴出孔(不図示)から噴射される予混合ガスは、前述のようにパイロットバーナ18の火炎によって着火され、メインバーナ2において火炎を伴う燃焼反応中の燃焼ガスが形成される。この場合、予混合ガスは、缶体4に垂直に起立する内側水管11と外側水管12に対して直交するように噴射され、ガス通路15に沿って略水平に流れるため、その過程で内側水管11と外側水管12と交差するように接触を繰り返して内側水管11内と外側配管12内を上方に向かって流れる水と熱交換を行ってこれを加熱した後、排気ガスとなって排ガス出口7から排ガス通路8へと排出される。
而して、排ガス通路8へと排出された排ガスは、触媒21を通過することによって、これに含まれる一酸化炭素(CO)が酸化され、又、窒素酸化物(NO )が還元される。そして、触媒21を通過した排ガスの酸素濃度[O ]がO センサ22によって検出され、その検出信号が前述のように制御部24にフィードバックされる。すると、制御部24は、メインバーナ2での空気比mが所定の値(例えば、図8に示した制御帯域Rの範囲内の値)となるよう制御信号を前記ダンパ位置調整装置19と前記流量調整弁20に送信してこれらをフィードバック制御し、メインバーナ2に供給される燃焼空気量と燃料ガス量をそれぞれ調整する。
そして、O2 センサ22を通過して排ガス通路8を上方に向かって流れる排ガスは、給水予熱器23を通過することによって、該給水予熱器23を流れる給水との間で熱交換して該給水を予熱した後に大気中へと排出されるが、このように排ガスの熱(排熱)が給水の予熱に利用されることによって回収されるためにエネルギの利用効率が高められる。
次に、本発明に係る覗き窓についての詳細を図3〜図6に基づいて説明する。
図3は本発明に係る覗き窓の覗き窓筒の取付状態を示す縦断面図、図4は同覗き窓筒の半裁断面図、図5は図4のB−B線矢視図、図6は同覗き窓筒の分解斜視図である。尚、図3は図1に示す蒸気ボイラ1の予混合ガス通路6部分を別の箇所で切断した図であって、図1に示す状態とは左右を逆にして示している。
図3に示す覗き窓25は、図1に示す蒸気ボイラ1に設けられたパイロットバーナ18の先端部の火炎の状態を外部から目視するためのものであって、蒸気ボイラ1の予混合ガス通路6を貫通して斜めに取り付けられた円筒状の筒体26内に挿入固定された覗き窓筒27と、該覗き窓筒27の内部に空気を充填してその内圧を略一定に保持する空気充填手段としての前記送風機5と該送風機5の吐出側から分岐して覗き窓筒27に接続された空気供給管28とで構成されている。
上記覗き窓筒27は、パイロットバーナ18に隣接する箇所において、その先端(筒体26内への挿入方向先端)がパイロットバーナ18の先端に向くよう斜めに取り付けられている。ここで、筒体26の一部は予混合ガス通路6外に突出しており、その突出端には矩形のフランジ29が結着されている。又、前記空気供給管28の途中には流量調整弁30とオリフィス31が設けられている。
ここで、覗き窓筒27の構成の詳細を図4〜図6に基づいて説明する。
覗き窓筒27は、大小異径の円筒体27A,27Bで構成され、両円筒体27A,27Bの境界部の外周(長手方向中間外周)には矩形のフランジ32が結着されており、このフランジ32の四隅には図6に示すように円孔33が形成されている。
而して、覗き窓筒27は図3に示す筒体26に対して挿脱可能であって、これを図3に示すように取り付けるときには、その小径側(炉内側)の円筒体27Bが筒体26内に挿入され、その外周に結着されたフランジ32を筒体26の外端部に結着された前記フランジ29に当て、該フランジ32に形成された前記円孔33に挿通するボルト34を筒体26側のフランジ29に形成された不図示のネジ孔にねじ込むことによって両フランジ29,32が結合され、これによって覗き窓筒27が筒体26に固定される。このように覗き窓筒27が筒体26に取り付けられた状態では、該覗き窓筒27の大径側(炉外側)の円筒体27Aは筒体26の外部に突出しており、その外周に結着された丸パイプ状のソケット35には前記空気供給管28の一端が接続されている。
ところで、覗き窓筒27の長手方向両端、つまり、小径側の円筒体27Bの先端と大径側の円筒体27Aの後端には耐熱性の高い透明な円板状のガラス36,37がそれぞれ取り付けられており、覗き窓筒27の内部は密閉空間Sを形成し、この密閉空間Sには送風機5から空気供給管28を経て所定圧の空気が供給され、その内圧が略一定(例えば600mmAq程度)に保持されている。尚、空気供給管28に設けられた前記流量調整弁30の開度を調整することによって覗き窓筒27内の密閉空間Sの内圧が調整されるが、この内圧の急激な変動は空気供給管28に設けられた前記オリフィス31によって抑制される。
ここで、覗き窓筒27の小径側の円筒体27Bの先端には矩形のフランジ38が結着されており、図5及び図6に示すように、このフランジ38の四隅にはネジ孔39が形成されている。又、図5に示すように、フランジ38の中心部には円孔38aが形成され、該フランジ38の端面の前記円孔38aの周囲にはリング状の嵌合溝38bが形成されている。そして、高温に晒される一方のガラス36は、その一方の端面がOリング40を介してフランジ38の前記嵌合溝38bに嵌合され、フランジ38に取り付けられる矩形プレート状のガラス押さえ41によってフランジ38との間で挟持される状態で小径側の円筒体37Bの先端に取り付けられている。
即ち、図6に示すように、ガラス押さえ41の中心部には円孔41aが形成され、同ガラス押さえ41のガラス36に対向する端面の前記円孔41aの周囲にはリング状の嵌合溝41bが形成されている。又、ガラス押さえ41の四隅には円孔42が形成されており、該ガラス押さえ41の前記嵌合溝41bをガラス36に嵌め込んだ状態で、各円孔42に挿通するボルト43をフランジ38の四隅に形成された前記ネジ孔39にねじ込むことによってガラス押さえ41がフランジ38に取り付けられ、このガラス押さえ41によってガラス36がフランジ38との間で挟持される状態で固定される。
他方、図4及び図6に示すように、覗き窓筒27の大径側の円筒体27Aの後端面には、間にリング状のパッキン44を挟んだ状態で他方のガラス37が押し当てられ、このガラス37は、円筒体27Aの後端部外周に螺着された略円筒状のガラス押さえ45によって円筒体27Aとの間で挟持される状態で取り付けられている。尚、ガラス押さえ45の端面中央には円孔状の開口窓45aが形成されている。
ところで、筒体26内に挿入される覗き窓筒27の小径側の円筒体27Bは、その先端部が筒体26を介して缶体4の内部に臨んでいるため、該先端部及びこれに取り付けられたガラス36は、蒸気ボイラ1の運転中においては缶体4内の高温(例えば1600℃)の燃焼ガスに晒されて高温となり、その温度は筒体26の缶体4への開口部26aと円筒体27Bの先端部との距離L(図3参照)に依存する。
この場合、ガラス36の耐熱強度の点からは該ガラス36の温度は低い方が好ましい反面、ガラス36の温度が燃焼ガスに含まれる水分の露点(約60℃)以下に下がるとガラス36に水分が結露して該ガラス36が曇るために視認性が低下するという問題が発生する。従って、前記距離Lは、ガラス36の温度が露点(約60℃)以上且つ耐熱温度(約450℃)以下となるような値(本実施の形態では、約100mm)に設定されている。尚、大気中に露出する他方のガラス37の耐熱温度は高温に晒される一方のガラス36の耐熱温度(約450℃)よりも低くて良く、このガラス37には低コストのものを使用することができる。
而して、図1に示す蒸気ボイラ1の運転中においては、前述のように覗き窓筒27の内部には送風機5から空気供給管28を経て所定圧の空気が供給され、該覗き窓筒27の内圧が略一定(例えば600mmAq程度)に保持されているが、この状態で覗き窓筒27の長手方向両端部に取り付けられた2つの透明なガラス36,37を通して缶体4内のパイロットバーナ18(図1参照)の先端の火炎状態を外部から目視することができる。
以上のように、本実施の形態では、長手方向両端開口部にガラス36,37が取り付けられた覗き窓筒27の内部の密閉空間Sに送風機5から空気供給管28を経て空気を充填してその内圧を略一定に保持するようにしたため、空気が缶体4内に流れ込むことがなく、缶体4内において局所的に火炎温度や空気比mが変化することがない。このため、缶体4内での予混合ガスの燃焼状態が均一となって有害な一酸化炭素(CO)や窒素酸化物(NO )の発生量が多くなるという問題が発生することがなく、高い燃焼性能が維持される。そして、覗き窓筒27の長手方向両端開口部に取り付けられたガラス36,37を介して缶体4内のパイロットバーナ18の先端における火炎の状態を外部から目視することができる。
又、覗き窓筒27には2つのガラス36,37が取り付けられているため、万一、一方のガラス36又は37が破損したような場合であっても、缶体4内の高温の燃焼ガス(排ガス)が外部に噴出することがなく、覗き窓筒27内の密閉空間Sに充填された空気が外部に噴出するだけであるため、高い安全性が確保される。そして、覗き窓筒27内の密閉空間Sには空気が充填されて内圧が略一定に保持されているため、温度変化によって覗き窓筒27の内圧が異常に高くなったり、低くなったりすることがなく、内圧は略一定に保持されるために急激な圧力変化によるガラス36,37の破損が防がれる。
更に、本実施の形態では、覗き窓筒27の長手方向中間外周にフランジ32を取り付け、該フランジ32を筒体26側のフランジ29にボルト34によって締着することによって覗き窓筒27を筒体26に対して挿脱可能に取り付けたため、該覗き窓筒27を筒体26から取り外してガラス36,37の交換や清掃等を容易に行うことができるとともに、その後、覗き窓筒27を筒体26に再び簡単に取り付けることができ、これによって高いメンテナンス性が確保される。
而して、本実施の形態では、覗き窓筒27をその前端部(筒体26への挿入方向前端部)が缶体4内のパイロットバーナ18の先端に向くよう斜めに取り付けたため、該覗き窓筒27を介してパイロットバーナ18の先端の火炎状態を外部から目視することができる。
又、本実施の形態では、筒体26の缶体4への開口部26aと円筒体27Bの先端部との距離L(図3参照)を、覗き窓筒27の先端部に取り付けられたガラス36の温度が露点以上且つ耐熱温度以下となる値に設定したため、高温に晒されるガラス36の熱による破損が防がれるとともに、燃焼ガス中に含まれる水分がガラス36の表面に結露して該ガラス36がを曇るという不具合が発生するたことがなく、常に高い視認性が確保されるという効果が得られる。
尚、以上は本発明を特にガスを燃料とする蒸気ボイラに設けられた覗き窓に対して適用した形態について説明したが、本発明は、油や石炭を燃料とする他の形式のボイラ、給湯器、吸収式冷凍機の再熱器等の他の任意の燃焼装置に設けられる覗き窓に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
1 蒸気ボイラ(燃焼装置)
2 メインバーナ
3 伝熱管群
4 缶体(装置本体)
5 送風機(空気充填手段)
6 予混合ガス通路
7 排ガス出口
8 排ガス通路
9 上部管寄せ
10 下部管寄せ
11 内側水管
12 外側水管
13 連結部材
14 水管壁
15 ガス通路
16 ダンパ
17 燃料ガス供給管
18 パイロットバーナ
19 ダンパ位置調整装置
20 流量調整弁
21 触媒
22 O センサ
23 給水予熱器
24 制御部
25 覗き窓
26 筒体
26a 筒体の開口部
27 覗き窓筒
27A 覗き窓筒の大径側の円筒体
27B 覗き窓筒の小径側の円筒体
28 空気供給管(空気充填手段)
29 筒体のフランジ
30 流量調整弁
31 オリフィス
32 覗き窓筒のフランジ
33 フランジの円孔
34 ボルト
35 ソケット
36,37 ガラス
38 覗き窓筒のフランジ
38a フランジの円孔
38b フランジの嵌合溝
39 フランジのネジ孔
40 Oリング
41 ガラス押さえ
41a ガラス押さえの円孔
41b ガラス押さえの嵌合溝
42 ガラス押さえの円孔
43 ボルト
44 パッキン
45 ガラス押さえ
45a ガラス押さえの開口窓
L 筒体の開口部と覗き窓筒の先端部との距離
S 密閉空間

Claims (4)

  1. 燃焼装置内の燃焼状態を装置外から目視するための覗き窓であって、
    前記燃焼装置の本体側壁に貫設された筒体内に挿入固定可能であって、その長手方向両端開口部にガラスが取り付けられた覗き窓筒と、
    該覗き窓筒の内部に空気を充填してその内圧を略一定に保持する空気充填手段と、
    を備え
    前記覗き窓筒をその燃焼装置側端部が前記燃焼装置内部のパイロットバーナの先端に向くよう前記燃焼装置本体に斜めに取り付けたこと特徴とする燃焼装置の覗き窓。
  2. 前記空気充填手段は、前記燃焼装置に設けられた送風機と、該送風機の吐出側から分岐して前記覗き窓筒に接続された空気供給管を含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の燃焼装置の覗き窓。
  3. 前記覗き窓筒の長手方向中間外周にフランジを取り付け、該フランジを前記筒体に締着することによって前記覗き窓筒を前記筒体に対して挿脱可能に取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の燃焼装置の覗き窓。
  4. 前記筒体の燃焼装置本体側壁への開口部と前記覗き窓筒の燃焼装置側端部との距離を、前記覗き窓筒の燃焼装置側端部に取り付けられたガラスの温度が露点以上且つ耐熱温度以下となる値に設定したことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の燃焼装置の覗き窓。
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