JP2000130805A - 加湿器 - Google Patents

加湿器

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JP2000130805A
JP2000130805A JP11230790A JP23079099A JP2000130805A JP 2000130805 A JP2000130805 A JP 2000130805A JP 11230790 A JP11230790 A JP 11230790A JP 23079099 A JP23079099 A JP 23079099A JP 2000130805 A JP2000130805 A JP 2000130805A
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JP
Japan
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air
air passage
room
adsorbent
humidifier
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JP11230790A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Suzuki
義信 鈴木
Hisasuke Sakakibara
久介 榊原
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内の絶対湿度(総水分量)の上昇を招くこ
となく加湿する。 【解決手段】 吸着剤が収納された吸着ドラム130を
回転させて、室内の水分を吸着するとともに、電気ヒー
タ140により空気を加熱してその吸着した水分を脱離
させて吹出空気を加湿する。これにより、室内の絶対湿
度(総水分量)の上昇を招くことなく、加湿することが
できるので、吹出空気に微生物が混入したり、部屋の
窓、壁等に結露が発生してカビの発生を引き起こす等の
弊害を未然に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内を加湿する加
湿器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、加湿器は、電気ヒータ等の加熱手
段によって、内部に蓄えた水を蒸発させて室内の加湿を
行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記加湿器で
は、定期的に水の補給を行う必要があるうえに、衛生
上、内部にた加えられた水に必要以上に微生物が繁殖し
ないように、その水質を十分に管理しておく必要があ
る。
【0004】さらに、水を蒸発させて加湿を行っている
ので、室内の絶対湿度(総水分量)が上昇し、部屋の
窓、壁等に結露が発生し、カビの発生を引き起こすおそ
れが高い。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、室内の絶対湿度
(総水分量)の上昇を招くことなく、局所を加湿するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。
【0007】請求項1、3、5〜9に記載の発明では、
水分を吸着した吸着剤(131)が位置する空気通路
(110)と、空気通路(110)内のうち水分を吸着
した吸着剤(131)が位置する脱離部位(110a)
より空気流れ上流側に配設され、空気を加熱する加熱手
段(140)とを有することを特徴とする。
【0008】これにより、室内の水分を吸着し、その吸
着した水分を脱離させて吹出空気を加湿しているので、
室内の絶対湿度(総水分量)の上昇を招くことなく、局
所的に加湿することができる。したがって、吹出空気に
微生物が混入したり、部屋の窓、壁等に結露が発生して
カビの発生を引き起こす等の弊害を未然に防止できる。
【0009】請求項2、5〜9に記載の発明では、室内
から吸入した空気を室内に吹き出す第1空気通路(11
0)と、記第1空気通路(110)とは別に設けられ、
室内から吸入した空気を室内に吹き出す第2空気通路
(170)とを備え、吸着材(131)は、第1空気通
路(110)に存在する部分と第2空気通路(170)
に存在する部分とが交互に切り替わるように配設されて
おり、さらに、吸着材(131)が第2空気通路(17
0)内で吸着した水分を脱離させるための加熱手段(1
40)が、第1空気通路(110)内に配設されている
ことを特徴とする。
【0010】これにより、室内の水分を吸着し、その吸
着した水分を脱離させて吹出空気を加湿しているので、
室内の絶対湿度(総水分量)の上昇を招くことなく、局
所的に加湿することができる。したがって、吹出空気に
微生物が混入したり、部屋の窓、壁等に結露が発生して
カビの発生を引き起こす等の弊害を未然に防止できる。
【0011】請求項4に記載の発明では、室内から吸入
した空気を室内に吹き出す第1空気通路(110)と、
第1空気通路(110)とは別に設けられ、室内から吸
入した空気を室内に吹き出す第2空気通路(170)
と、前記第1空気通路(110)内のうち水分を吸着し
た吸着剤(131)が位置する脱離部位(110a)よ
り空気流れ上流側に配設され、空気を加熱する加熱手段
(140)とを備え、第2空気通路(170)にて水分
を吸着した吸着剤(131)は、脱離部(110a)に
移動して加熱されて、その吸着した水分を脱離し、さら
に、脱離部(110a)にて加熱された吸着剤(13
1)は、冷却された後に、再び第2空気通路(170)
に移動するように構成されていることを特徴とする。
【0012】これにより、請求項2に記載の発明と同様
に、室内の絶対湿度(総水分量)の上昇を招くことな
く、局所的に加湿することができるので、吹出空気に微
生物が混入したり、部屋の窓、壁等に結露が発生してカ
ビの発生を引き起こす等の弊害を未然に防止できる。
【0013】また、第2空気通路(170)にて水分を
吸着した吸着剤(131)は、脱離部(110a)に移
動して加熱されて、その吸着した水分を脱離し、さら
に、脱離部(110a)にて加熱された吸着剤(13
1)は、冷却されて空気に熱を与えた後に、再び第2空
気通路(170)に移動するので、水分を脱離させるに
必要な加熱手段(140)の発熱量を減らすことができ
る。したがって、加湿器の消費エネルギを小さくするこ
とができる。
【0014】請求項9に記載の発明では、加熱手段(1
40)が配設されている部位から脱離部(110a)に
至る空気の通路(110)が、断熱部材(113)にて
覆われていることを特徴とする。
【0015】これにより、加熱手段(140)で発生し
た熱が外部に逃げていくことを防止できるので、水分を
脱離させるに必要な加熱手段(140)の発熱量を減ら
すことができ、加湿器の消費エネルギをさらに小さくし
て効率良く、水分を脱離させることができる。
【0016】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本実施形
態に係る加湿器100の模式図であり、110は室内か
ら吸入した空気を再び室内に吹き出す第1空気通路であ
り、120は第1空気通路110に空気を流通させる第
1送風機である。
【0018】130は回転可能な円筒状の吸着ドラム
(容器)であり、この吸着ドラム(以下、ドラムと略
す。)130の軸方向両端側は、図2に示すように、内
部に吸着剤131が収納された状態で網状の蓋部材13
2により閉塞されている。
【0019】なお、吸着剤131は、水分を吸着すると
ともに、加熱されることにより吸着した水分を脱離する
ものであって、本実施形態ではシリカゲルである。
【0020】また、ドラム130の回転軸(円筒軸)1
33は、図1に示すように、その長手方向が第1空気通
路110内の空気流れと平行になるように、第1空気通
路を形成する壁面上に位置している。
【0021】なお、回転軸133は、厳密に第1空気通
路を形成する壁面上に位置しているものではなく、回転
軸133を境にドラム130内の吸着剤131の一部分
が第1空気通路110外(後述する第2空気通路内17
0)に位置し、その他が第1空気通路110内に位置す
るような状態を言うものである。これにより、ドラム1
30が回転すると、吸着材131のうち第1空気通路1
10に存在する部分と第2空気通路170に存在する部
分とが交互に切り替わることとなる。
【0022】また、第1空気通路110のうちドラム1
30が位置している部位(以下、この部位を脱離部位と
呼ぶ。)110aより空気流れ上流側には、空気を加熱
する電気ヒータ(加熱手段)140が配設されており、
この電気ヒータ(ヒータと略す。)140の空気流れ上
流側には、ヒータ140より空気流れ上流側の空気と脱
離部位110aより空気流れ下流側の空気とを熱交換す
る対向流式の熱交換器150が配設されている。
【0023】また、160はドラム130の吸着剤13
1のうち第1空気通路110外に位置しているものに空
気を送風する第2送風機であり、170は第2送風機1
60から吹き出された空気をドラム130に導く第2空
気通路である。
【0024】そして、第1空気通路110のうち脱離部
位110aより空気流れ下流側には、ヒータ140にて
加熱される前の状態の空気を第1空気通路110内に導
入する第1、2導入口181、182が形成されてお
り、各導入口181、182には、各導入口181、1
82から第1空気通路110内に流入する空気量を調節
する第1、2導入口ドア191、192(導入空気調節
手段)が設けられている。
【0025】また、200は、ヒータ140及び脱離部
位110aを通過した空気を熱交換器150を迂回させ
て熱交換器150の空気流れ下流側に導くバイパス通路
であり、このバイパス通路200には、バイパス通路2
00を通過する空気量を調節するバイパスドア(バイパ
ス空気量調節手段)201が設けられている。そして、
各ドア191、192、201は、サーボモータ(駆動
手段)により駆動制御される。
【0026】なお、第1空気通路110の最下流側(熱
交換器150の空気流れ下流側)には、室内に吹き出す
空気の温度を検出する温度センサ(温度検出手段)21
0、及び室内に吹き出す空気の湿度を検出する湿度セン
サ(湿度検出手段)220が配設されており、両センサ
210、220の検出信号は、電子制御装置(ECU)
230に入力されている。
【0027】また、240は、人員が希望する目標吹出
空気温度(以下、目標温度と略す。)、及び人員が希望
する目標吹出湿度(以下、目標湿度と略す。)を設定入
力するための設定パネル(設定手段)であり、250は
ECU230から人員に向けての警告(メッセージ)を
表示する表示部である。
【0028】そして、ECU230は、後述するよう
に、両センサ210、220検出信号、並びに設定パネ
ル240にて設定された目標温度及び目標湿度に基づい
て予め記憶されたプログラムに従って各ドア191、1
92、201、ヒータ140及び送風機120、160
を制御する。
【0029】また、加湿器100の始動スイッチ(図示
せず)の投入に連動して電動モータ134(図1参照)
が稼働するように構成されており、ドラム130は、加
湿器100の稼働中は、所定速度で回転し続ける。
【0030】次に、本実施形態に係る加湿器100の作
動を述べる。
【0031】1.吹出空気温度の制御(図3のフローチ
ャート参照) 加湿器100の始動スイッチが投入されると、目標温度
と温度センサ210の検出温度とを比較し(S10
0)、目標温度が検出温度より大きいときには、バイパ
スドア201が全開状態(開度=100%)であるか否
かを判定する(S110)。
【0032】そして、バイパスドア201が全開状態で
ないときには、バイパスドア201の開度を増加させて
熱交換器150を迂回する(熱交換器150で冷却され
ない)空気量を増大させ(S120)、バイパスドア2
01が全開状態であるときには、吹出空気の温度を上昇
させることができない旨の表示(温度調整限界表示)を
表示部250にて行う(S130)。
【0033】一方、目標温度が検出温度より小さいとき
には、バイパスドア201が全閉状態(開度=0%)で
あるか否かを判定し(S140)、バイパスドア201
が全閉状態でないときには、バイパスドア201の開度
を減少させて熱交換器150を通過する空気量を増大さ
せる(S150)。なお、バイパスドア201が全閉状
態であるときには、吹出空気の温度を低下させることが
できない旨の表示(温度調整限界表示)を表示部250
にて行う(S160)。
【0034】2.吹出空気湿度の制御(図4のフローチ
ャート参照) 加湿器100の始動スイッチが投入されると、目標湿度
と湿度センサ212の検出湿度とを比較し(S20
0)、目標湿度が検出湿度より大きいときには、ヒータ
140が最大発熱量(100%状態)を発揮しているか
否かを判定する(S210)。
【0035】そして、ヒータ140が最大発熱量を発揮
していないときには、ヒータ140への印加電圧を増大
して発熱量を増大させて吸着剤131から脱離する水分
量を増大させる(S220)。一方、ヒータ140が最
大発熱量を発揮しているときには、第2送風機160が
最大送風量(100状態)を発揮しているか否かを判定
し(S203)、第2送風機160が最大送風量を発揮
していないときには、第2送風機160の送風量を増大
させて第2空気通路170に位置する吸着剤131の水
分吸着量を増大させる(S240)。
【0036】そして、第2送風機160が最大送風量を
発揮しているときは、吹出空気の湿度を増大させること
ができない旨の表示(温度調整限界表示)を表示部25
0にて行う(S250)。
【0037】また、目標湿度が検出湿度より小さいとき
には、第2送風機160が最大送風量のSi%(本実施
形態では10%)以下であるか否かを判定し(S26
0)、第2送風機160が最大送風量のSi%より大き
い送風量を発揮して稼働しているときには第2送風機1
60の送風量を減少させて第2空気通路170に位置す
る吸着剤131の水分吸着量を減少させる(S27
0)。
【0038】一方、第2送風機160が最大送風量のS
i%以下の送風量を発揮して稼働しているときには、ヒ
ータ140が停止しているか否かを判定し(S28
0)、ヒータ140が稼働しているときには、ヒータ1
40の発熱量を減少させる(S290)。また、ヒータ
140が停止しているときには、吹出空気の湿度を減少
させることができない旨の表示(温度調整限界表示)を
表示部250にて行う(S300)。
【0039】次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0040】本実施形態によれば、吸着剤131により
室内の水分を吸着し、その吸着した水分を脱離させて吹
出空気を加湿しているので、室内の絶対湿度(総水分
量)の上昇を招くことなく、加湿することができる。
【0041】したがって、吹出空気に微生物が混入した
り、部屋の窓、壁等に結露が発生してカビの発生を引き
起こす等の弊害を未然に防止できる。
【0042】また、本実施形態に係る加湿器では、ヒー
タ140の発熱量及び第2送風機160の送風量を調節
することにより、容易に吹出空気の湿度を調節すること
ができる。
【0043】また、バイパスドア201の開度を調節す
ることにより、容易に吹出空気の温度を調節することが
できる。
【0044】なお、例えば本実施形態に係る加湿器に
て、病院のベットの頭部空間のみを加湿すれば、ベット
上にて湿度を必要としている呼吸器や寝具から露出して
いる皮膚部のみに、少ないエネルギにてスポット的(局
所的)に湿度を有効的に与えることができる。さらに
は、前述のごとく、結露によるカビの発生を抑制するこ
とができるので、病室内の衛生を保つことができる。
【0045】(第2実施形態)本実施形態は、図5に示
すように、第2空気通路170を流通する空気のうちド
ラム130を通過した空気と、第1空気通路110を流
通する空気のうちドラム130を通過する前の空気と熱
交換する第2熱交換器151を設けたものである。
【0046】これにより、ドラム130にて水分を吸着
する際に発生する吸着熱を第2熱交換器151で回収し
て、その回収した熱を水分の脱離再生に利用することが
できるので、ヒータ140の消費電力を小さくすること
ができる。
【0047】(第3実施形態)第1実施形態では、バイ
パス通路200を通過する風量を調節することにより、
室内に吹き出す空気の温度を調節したが、本実施形態
は、ドラム130を通過して加湿された空気の冷却度合
いを調節することにより吹出空気の温度を調節するよう
にしたものである。
【0048】すなわち、本実施形態は、図6に示すよう
に、第2送風機160の送風空気のうちドラム130を
通過する前の空気をダクト(図示せず)を介して第3熱
交換器152まで導くとともに、この第3熱交換器15
2にてドラム130を通過して加湿された空気を冷却す
る。一方、ダクトを介して第3熱交換器152に導かれ
る空気の量は、第3導入口ドア193によって調節され
る。
【0049】したがって、第3導入口ドア193により
第3熱交換器152に導かれる空気の量を調節すること
により、ドラム130を通過して加湿された空気の冷却
度合いが調節されるので、吹出空気の温度が調節され
る。
【0050】ところで、第1実施形態では、第1空気通
路110をバイパス通路200と熱交換器150を通過
する部位とに分離していたので、吹出空気の温度を低下
させるべく、バイパス通路200をバイパスドア201
にて閉塞すると、空気が流通し得る通路断面積が縮小し
てしまう。
【0051】一方、本実施形態では、空気が流通し得る
通路断面は縮小しないので、第1実施形態に係る加湿器
とほぼ同等の送風量を得つつ、第1実施形態に比べて吹
出空気の風速を低くくすることができる。
【0052】したがって、ドラム130を通過して加湿
されて室内に吹き出す空気の風量を低下させることな
く、吹出空気の温度を第1実施形態に比べて低下させる
ことが可能となる。
【0053】(第4実施形態)上述の実施形態では室内
に吹き出す空気の風量を制御していなかったが、本実施
形態は、第1実施形態に係る加湿器に風量制御を加えた
ものである。
【0054】すなわち、図7は本実施形態に係る加湿器
の模式図であり、本実施形態では、室内に吹き出す空気
の風速を検出する風速センサ(風速検出手段)260、
及び使用者が希望する風量を使用者が操作設定する風量
設定手段270を新たに設けている。以下、本実施形態
の特徴的作動を図8を用いて述べる。
【0055】吹出空気温度の制御 加湿器100の始動スイッチが投入されると、風量設定
手段270にて設定された目標吹出風量Vtと実際に室
内に吹き出している実風量Vrとを比較する(S30
0)。なお、実風量は、風速センサ260にて検出され
た風速に基づいて算出する。
【0056】そして、目標風量が実風量より小さいとき
(Vt−Vr<0)は、第2導入口ドア(風量調節手段)
192が全閉状態(開度=0%)であるか否かを判定し
(S310)、第2導入口ドア192が全閉状態でない
ときは、その開度を所定量だけ減少させる(S32
0)。一方、第2導入口ドア192が全閉状態であると
きは、S350に進む。
【0057】また、目標風量が実風量より大きいとき
(Vt−Vr>0)は、第2導入口ドア192が全開状態
(開度=100%)であるか否かを判定し(S33
0)、第2導入口ドア192が全開状態でないときは、
その開度を所定量だけ増加させる(S340)。一方、
第2導入口ドア192が全開状態であるときは、S35
0進む。
【0058】なお、S300にて目標風量と実風量とが
等しいとき(Vt−Vr=0)には、S350進む。
【0059】そして、S350では、目標温度と温度セ
ンサ210の検出温度とを比較し、目標温度が検出温度
より大きいときには、バイパスドア201が全開状態
(開度=100%)であるか否かを判定する(S36
0)。
【0060】そして、バイパスドア201が全開状態で
ないときには、バイパスドア201の開度を増加させて
熱交換器150を迂回する(熱交換器150で冷却され
ない)空気量を増大させ(S370)、バイパスドア2
01が全開状態であるときには、吹出空気の温度を上昇
させることができない旨の表示(温度調整限界表示)を
表示部250にて行う(S380)。
【0061】一方、目標温度が検出温度より小さいとき
には、バイパスドア201が全閉状態(開度=0%)で
あるか否かを判定し(S390)、バイパスドア201
が全閉状態でないときには、バイパスドア201の開度
を減少させて熱交換器150を通過する空気量を増大さ
せる(S400)。なお、バイパスドア201が全閉状
態であるときには、吹出空気の温度を低下させることが
できない旨の表示(温度調整限界表示)を表示部250
にて行う(S410)。
【0062】なお、吹出空気湿度の制御は、第1実施形
態(図4)と同様であるので、本実施形態では説明を省
略する。
【0063】(第5実施形態)図9は本実施例係る加湿
器100の模式図であり、本実施形態では、第1空気通
路110を流通する空気は、第1送風機120からドラ
ム130の冷却部110bを通過し、その後、ヒータ1
40を通過して脱離部110aに到達した後、室内に向
けて吹き出すようになっている。
【0064】ここで、冷却部110bとは、第1空気通
路110内のうち、脱離部110aより空気流れ上流側
に位置して、脱離部110aにて加熱された吸着剤13
1を冷却する部位である。
【0065】このため、ドラム130が回転すると、第
2空気通路170にて水分を吸着した吸着剤131は
(以下、ドラム130のうち水分を吸着する部位を吸着
部170bと呼ぶ。)、脱離部110aに移動して加熱
されてその吸着した水分を脱離し、さらに、脱離部11
0aにて加熱された吸着剤131は、冷却部110bに
て冷却された後に、再び第2空気通路170(吸着部1
70b)に移動し、水分を再び吸着する。
【0066】次に、本実施形態の特徴的作動を述べる。
【0067】第2空気通路170では、第2送風機16
0により吸い込まれた室内空気は、吸着部170bにて
水分が吸着されて低湿度となった後、室内に向けて放出
される。
【0068】一方、第1空気通路110では、第1送風
機120により吸い込まれた室内空気は、冷却部110
bにて脱離部110aにて加熱された吸着剤131を冷
却した後、ヒータ140で暖められ、その後、脱離部1
10aで吸着剤131から水分を脱離させて高湿度とな
った後、室内へ放出される。そして、ドラム130が回
転することにより、吸着剤131は、吸着部170b→
脱離部110a→冷却部110b→吸着部170bの順
に循環(回転)する。
【0069】これにより、第1空気通路110からは加
湿された空気が放出され、第2空気通路170からは除
湿された空気が放出されるため、部屋の総和としての湿
度は変わらず、壁面や窓の結霜がおこりにくい。
【0070】また、脱離部110aにて暖められた吸着
剤131が冷却部110bにて冷却された後に、吸着部
170aへ移動するため、吸着部170bにおける水分
吸着効率を向上させることができる。
【0071】また、冷却部110bにて吸着剤131を
冷却して加熱された空気が脱離部110aに向けて流通
するので、水分を脱離させるに必要なヒータ140の発
熱量を減らすことができる。したがって、加湿器100
の消費電力(消費エネルギ)を小さくすることができ
る。
【0072】(第6実施形態)本実施形態は、図10に
示すように、第1空気通路110のうちヒータ140が
配設されている部位から脱離部110aに至る空気の通
路を、グラスウールやポリスチレン等の熱伝導率の小さ
い断熱部材113にて覆ったものである。
【0073】これにより、ヒータ140で発生した熱が
第1空気通路110に隣接した空間(第2空気通路17
0等)に逃げていくことを防止できるので、水分を脱離
させるに必要なヒータ140の発熱量をさらに減らすこ
とができ、加湿器100の消費電力(消費エネルギ)を
小さくして効率良く、水分を脱離させることができる。
【0074】(第7実施形態)本実施形態は、図11に
示すように、第1空気通路110の吹出口111に吹出
空気(加湿空気)の吹出方向を転向させるルーバ(転向
手段)112を設けるとともに、人がいる位置を検知す
る人検知センサ(人検知手段)280の検出位置に基づ
いて加湿空気の吹き出し方向が人のいる箇所に向けて転
向するようにECU230によりルーバ112の作動を
制御したものである。
【0075】なお、人検知センサ280は、例えば焦電
センサや赤外線センサ等の検出手段である。
【0076】これにより、加湿する空間をほぼ人体近く
に維持することができるので、効率良く室内を加湿する
ことができる。
【0077】(第8実施形態)本実施形態は、第1〜7
実施形態に係る加湿器100をベッド3の頭部側に組み
付けたものである。このとき、図12に示すように、第
1空気通路110の吹出口111を人に向けて吹き出す
ように配置させ、かつ、第2空気通路170の吹出口1
71を人と異なる部位に向けて吹き出すように配置させ
たものである。
【0078】これにより、室内全体としての水分量を変
化させることなく、人の頭部等の湿度を必要とする部位
のみを加湿することができる。
【0079】(その他の実施形態)ところで、吸着剤1
31から脱離する水分量は、吸着剤131の温度に完全
に比例して増加するものではないので、吹出空気の湿度
を比較的低い湿度に維持することは難しい。そこで、こ
のような場合には。第1導入口ドア191の開度を増大
させることにより、吹出空気の湿度を制御してもよい。
【0080】また、ドラム130は吸着剤131がハニ
カム状に形成されたものであってもよい。
【0081】また、上述の実施形態では、熱交換器15
0は対向流式であったが、直交流式の熱交換器であって
もよい。
【0082】また、上述の実施形態では、2つの送風機
を用いていたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、配風ドア等の配風手段によって1つの送風機から吹
き出す空気を配風することによって加湿器を構成しても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る加湿器の模式図で
ある。
【図2】(a)はドラムの正面図であり、(b)はドラ
ムの側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る加湿器における温
度制御のフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施形態に係る加湿器における湿
度制御のフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態に係る加湿器の模式図で
ある。
【図6】本発明の第3実施形態に係る加湿器の模式図で
ある。
【図7】本発明の第4実施形態に係る加湿器の模式図で
ある。
【図8】本発明の第4実施形態に係る加湿器における温
度制御のフローチャートである。
【図9】本発明の第5実施形態に係る加湿器の模式図で
ある。
【図10】本発明の第6実施形態に係る加湿器の模式図
である。
【図11】本発明の第7実施形態に係る加湿器の模式図
である。
【図12】本発明の第8実施形態に係る加湿器の模式図
である。
【符号の説明】
110…第1空気通路、120…第1送風機、130…
吸着ドラム、140…電気ヒータ、150…熱交換器、
160…第2送風機、170…第2空気通路。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の水分を吸着するとともに、加熱さ
    れることにより吸着した水分を脱離する吸着剤(13
    1)と、 吸入した空気を室内に吹き出すとともに、水分を吸着し
    た前記吸着剤(131)が位置する空気通路(110)
    と、 前記空気通路(110)内のうち水分を吸着した前記吸
    着剤(131)が位置する脱離部位(110a)より空
    気流れ上流側に配設され、空気を加熱する加熱手段(1
    40)とを有することを特徴とする加湿器。
  2. 【請求項2】 室内の水分を吸着するとともに、加熱さ
    れることにより吸着した水分を脱離する吸着剤(13
    1)と、 室内から吸入した空気を室内に吹き出す第1空気通路
    (110)と、 前記第1空気通路(110)とは別に設けられ、室内か
    ら吸入した空気を室内に吹き出す第2空気通路(17
    0)とを備え、 前記吸着材(131)は、前記第1空気通路(110)
    に存在する部分と前記第2空気通路(170)に存在す
    る部分とが交互に切り替わるように配設されており、 さらに、前記吸着材(131)が前記第2空気通路(1
    70)内で吸着した水分を脱離させるための加熱手段
    (140)が、前記第1空気通路(110)内に配設さ
    れていることを特徴とする加湿器。
  3. 【請求項3】 前記加熱手段(140)より空気流れ上
    流側の空気と前記脱離部位(110a)より空気流れ下
    流側の空気とを熱交換する熱交換器(150)を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の加湿器。
  4. 【請求項4】 室内の水分を吸着するとともに、加熱さ
    れることにより吸着した水分を脱離する吸着剤(13
    1)と、 室内から吸入した空気を室内に吹き出す第1空気通路
    (110)と、 前記第1空気通路(110)とは別に設けられ、室内か
    ら吸入した空気を室内に吹き出す第2空気通路(17
    0)と、 前記第1空気通路(110)内のうち、水分を吸着した
    前記吸着剤(131)が位置する脱離部位(110a)
    より空気流れ上流側に配設され、空気を加熱する加熱手
    段(140)とを備え、 前記第2空気通路(170)にて水分を吸着した前記吸
    着剤(131)は、前記脱離部(110a)に移動して
    加熱されて、その吸着した水分を脱離し、 さらに、前記脱離部(110a)にて加熱された前記吸
    着剤(131)は、冷却された後に、再び前記第2空気
    通路(170)に移動するように構成されていることを
    特徴とする加湿器。
  5. 【請求項5】 前記吸着剤(131)は、軸方向周りに
    回転する筒状の容器(130)に収納されており、 前記容器(130)の回転軸は、前記空気通路(11
    0)を形成する壁面上に位置していることを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか1つに記載の加湿器。
  6. 【請求項6】 前記容器()内に収納された前記吸着剤
    (131)のうち、前記空気通路(110)外に位置す
    る吸着剤(131)に向けて空気を送風する送風機(1
    60)を有しており、 前記空気通路(110)から吹き出す吹出空気の湿度を
    上昇させるときには、前記送風機(160)の送風量を
    増大させ、前記吹出空気の湿度を低下させるときには、
    前記送風機(160)の送風量を減少させることを特徴
    とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の加湿
    器。
  7. 【請求項7】 前記空気通路(110)から吹き出す吹
    出空気の湿度を上昇させるときには、前記加熱手段(1
    40)の発熱量を増大させ、前記吹出空気の湿度を低下
    させるときには、前記加熱手段(140)の発熱量を低
    下させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか
    1つにに記載の加湿器。
  8. 【請求項8】 前記空気通路(110)から吹き出す吹
    出空気の風量が、使用者が希望する目標風量となるよう
    に調節する風量調節手段(192)を有することを特徴
    とする請求項1ないし7のいずれか1つにに記載の加湿
    器。
  9. 【請求項9】 前記加熱手段(140)が配設されてい
    る部位から前記脱離部(110a)に至る空気の通路
    が、断熱部材(113)にて覆われていることを特徴と
    する請求項1ないし8に記載の加湿器。
  10. 【請求項10】 人がいる位置を検知する人検知手段
    (280)と、 前記人検知手段(280)の検出位置に基づいて加湿空
    気の吹き出し方向を人のいる箇所に向けて転向させる転
    向手段(112、230)とを備えることを特徴とする
    請求項1ないし9に記載の加湿器。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10に記載の加湿器
    (100)が、ベッドに組み付けられていることを特徴
    とするベット用加湿器。
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