JP2000130567A - 潤滑管理機構 - Google Patents

潤滑管理機構

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JP2000130567A
JP2000130567A JP10307443A JP30744398A JP2000130567A JP 2000130567 A JP2000130567 A JP 2000130567A JP 10307443 A JP10307443 A JP 10307443A JP 30744398 A JP30744398 A JP 30744398A JP 2000130567 A JP2000130567 A JP 2000130567A
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JP
Japan
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screw
lubricant
conduit
peripheral surface
cleaning agent
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JP10307443A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Kozono
哲也 小園
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体が誘導軌条に接触して往復移動する移
動系において、接触部分への潤滑剤の供給が連続的にな
され、また接触部分の洗浄の自動化が容易な潤滑管理機
構を提供する。 【解決手段】 外壁面に螺溝10Aと、内部に流体供給
用の導路11を有し、導路11の一端が螺溝10Aに開
口部12を形成し、長軸中心に回転自在のスクリューシ
ャフト10と、導路11内壁に沿って管状の先端部が配
設されたサプライパイプ30と、導路11とサプライパ
イプ30との間隙を封止する回転接合部20と、スクリ
ューシャフト10の螺溝10Aを螺挿可能とする螺溝8
Aが内壁面に形成された貫通孔を内蔵するスクリューナ
ット8とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑管理機構に関
し、とりわけ往復移動系に適用されて往復移動を円滑に
する潤滑管理機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一直線状の長尺の誘導軌条に進行方向を
誘導されて、この誘導軌条に摺接または螺合または噛合
された移動体が、誘導軌条の長尺方向に沿って往復動す
る移動系は、種々の産業機械や生産機械の移動機構とし
て使用されるほか、ロボットや昇降機等々の広い分野で
使用されている。
【0003】このような移動系の一種類として、誘導軌
条が丸棒や角棒または円管や角型管による一直線状の長
尺のガイドロッドで構成され、このガイドロッドの平滑
な外周面に摺動自在に内接する内周面を備えるスライダ
が、移動体としてガイドロッドに嵌挿されて、ガイドロ
ッドの長尺方向に沿って自走または他走して移動する移
動機構がある。
【0004】一方、他の移動系として、丸棒または円管
の外周面に螺溝が設けられたスクリューシャフトを誘導
軌条とし、このスクリューシャフトの螺溝に螺合可能な
螺溝を内周面を備えるスクリューナットを移動体とし
て、スクリューナットがスクリューシャフトに螺挿さ
れ、スクリューシャフトが回転することによりスクリュ
ーナットがスクリューシャフトの長尺方向に沿って移動
する移動機構がある。
【0005】前記のような各移動機構は、誘導軌条と移
動体とが接する部分の摺動や螺合を円滑にする目的で、
接触面に潤滑剤たとえばグリースが塗添されるのが常で
ある。この潤滑剤の存在によって、移動体の長期にわた
る繰り返し往復動すなわちシャトル移動が円滑になされ
る。そして前記のように塗添されたグリースなどの潤滑
剤は、移動機構の稼働時間の経過に伴う減少分を補うた
めに、定期的に追加供給されるのが常であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来技術にお
ける潤滑剤の定期的な追加は、潤滑剤注入設備を間欠的
に誘導軌条と移動体との接触面へ近接または接触させて
注入することになり、しかも移動体が往復移動を継続中
での作業となるため移動体に支障のないタイミングで注
入する必要があるから、よって潤滑剤補給動作の制御が
簡素化されないという問題があった。しかも原理的には
潤滑剤を間欠的ではなく連続的に誘導軌条と移動体との
接触面に供給することが好ましいが、従来技術はこうし
た接触面への連続的な供給に適する構成ではなかった。
【0007】また、手作業により潤滑剤の塗添を行う際
には、安全性確保のために長時間の装置停止が必要であ
り、生産性に問題があった。のみならず、機構周辺の狭
い空間に作業者が入って作業することにより、センサ類
の破損や断線等の事故を惹起する畏れがあった。
【0008】さらに、前記のような減少分の補給に加え
て、とりわけ高温下での稼働による潤滑剤の粘度などの
特性変化や、あるいは塵埃の多い環境下での稼働に伴う
コンタミネーション混入による潤滑の不具合の発生に対
処するために、定期的に古い潤滑剤を誘導軌条と移動体
との接触面から除去する洗浄作業が必要とされるが、従
来技術ではこうした接触面の洗浄の全自動化が困難であ
り、よって部分的にも手作業に頼ることになり、生産性
の上からも得策ではなかった。
【0009】本発明は、前記のような従来技術における
問題点を解決するためなされたもので、移動体が誘導軌
条に接触して往復移動する移動系において、接触部分へ
の潤滑剤の供給が連続的になされ、また接触部分の洗浄
の自動化が容易な潤滑管理機構を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下、本発明に係る手段
を述べる。前記従来技術の課題を解決するとともに前記
目的の達成のため、本発明に係る潤滑管理機構は、外壁
面に螺溝が形成され、さらに流体の潤滑剤を供給用の導
路が内設され、且つ当該導路の一端が前記螺溝に開口
し、且つ長軸中心に回転自在のスクリューシャフトと、
前記回転自在のスクリューシャフトの前記導路内壁に沿
って管状の先端部が配設された前記潤滑剤の注入部と、
前記回転自在の導路内壁と、前記注入部の管状の先端部
外壁との間隙を封止して配設された封止装置と、前記ス
クリューシャフト外壁面に形成された前記螺溝を螺挿可
能とする螺溝が内壁面に形成された貫通孔を内蔵するス
クリューナットと、を備えて構成されたことを特徴とす
る。
【0011】前記の構成によれば、潤滑剤の注入部から
スクリューシャフトの導路内へ潤滑剤が注入された際に
導路端部の開口から潤滑剤が流出して、開口近傍にある
螺溝に潤滑剤が塗添される。このときスクリューシャフ
トが回転時であっても、導路内壁と注入部間に設けられ
た封止装置によって導路と注入部間からの潤滑剤の漏洩
が防止される。
【0012】スクリューシャフトの回転により螺合した
スクリューナットの位置移動がなされると、スクリュー
ナットの螺溝がスクリューシャフトの開口近傍にある螺
溝と螺合して、スクリューシャフトの螺溝に塗添されて
いる潤滑剤がスクリューナットの螺溝へ転移塗添され
る。さらにスクリューシャフトの回転により螺合したス
クリューナットの位置移動がなされると、潤滑剤が転移
塗添されたスクリューナットの螺溝が、スクリューシャ
フトの開口から離れた位置の螺溝と螺合することによ
り、潤滑剤がスクリューシャフトの開口から離れた位置
の螺溝へ再度転移塗添される。一方、スクリューシャフ
トの回転により螺合したスクリューナットの位置移動が
なされることにより、スクリューナットのあらたな螺溝
がスクリューシャフトの開口近傍にある螺溝と螺合し、
スクリューナットのあらたな螺溝に潤滑剤が転移塗添さ
れる。
【0013】前記のようにスクリューシャフトが回転す
るのみで螺溝間の接触面への潤滑剤塗添が自動的かつ連
続的になされ、この結果、機構部分の摩耗による劣化が
抑制される。また工数削減がなされ、かつ潤滑剤塗添の
ための装置の停止が不必要となる。
【0014】あるいは、本発明に係る潤滑管理機構は、
外壁面に螺溝が形成され、さらに流体の洗浄剤供給用の
導路が内設され、且つ当該導路の一端が前記螺溝に開口
し、且つ長軸中心に回転自在のスクリューシャフトと、
前記回転自在のスクリューシャフトの前記導路内壁に沿
って管状の先端部が配設された前記洗浄剤の注入部と、
前記回転自在の導路内壁と、前記注入部の管状の先端部
外壁との間隙を封止して配設された封止装置と、前記ス
クリューシャフト外壁面に形成された前記螺溝を螺挿可
能とする螺溝が内壁面に形成された貫通孔を内蔵するス
クリューナットと、を備えて構成されたことを特徴とす
る。
【0015】前記の構成によれば、洗浄剤の注入部から
スクリューシャフトの導路内へ流体の洗浄剤が注入され
た際に、導路端部の開口から洗浄剤が流出して、開口近
傍にある螺溝を洗浄するとともに、螺溝に洗浄剤が保持
される。このときスクリューシャフトが回転時であって
も、導路内壁と注入部間に設けられた封止装置によって
導路と注入部間からの洗浄剤の漏洩が防止される。
【0016】スクリューシャフトの回転により螺合した
スクリューナットの位置移動がなされると、スクリュー
ナットの螺溝がスクリューシャフトの開口近傍にある螺
溝と螺合して、スクリューシャフトの螺溝に保持されて
いる洗浄剤がスクリューナットの螺溝へ転移し、この部
分が洗浄されるとともに洗浄剤がさらに保持される。
【0017】さらにスクリューシャフトの回転により螺
合したスクリューナットの位置移動がなされると、洗浄
剤が転移保持されたスクリューナットの螺溝が、スクリ
ューシャフトの開口から離れた位置の螺溝と螺合するこ
とにより、洗浄剤がスクリューシャフトの開口から離れ
た位置の螺溝へ再度転移し、この部分が洗浄されるとと
もに洗浄剤が保持される。
【0018】一方、スクリューシャフトの回転により螺
合したスクリューナットの位置移動がなされることによ
り、スクリューナットのあらたな螺溝がスクリューシャ
フトの開口近傍にある螺溝と螺合し、スクリューナット
のあらたな螺溝に洗浄剤が転移してこの部分が洗浄され
るとともに、洗浄剤がこの部分に保持される。
【0019】前記のようにスクリューシャフトが回転す
るのみで螺溝間の接触面への洗浄剤の供給と洗浄が自動
的かつ連続的になされ、洗浄作業の工数削減がなされ、
また洗浄にともなう装置停止時間の短縮がなされる。
【0020】あるいは、本発明に係る潤滑管理機構は、
外壁面に螺溝が形成され、さらに流体供給用の導路が内
設され、且つ当該導路の一端が前記螺溝に開口し、且つ
長軸中心に回転自在のスクリューシャフトと、前記回転
自在のスクリューシャフトの前記導路内壁に沿って管状
の先端部が配設された流体注入部と、開閉弁または流量
調節弁を介して前記流体注入部へ接続された流体状の潤
滑剤の供給溜と、開閉弁または流量調節弁を介して前記
流体注入部へ接続された流体状の洗浄剤の供給溜と、前
記回転自在の導路内壁と、前記注入部の管状の先端部外
壁との間に配設された液体封止装置と、前記スクリュー
シャフト外壁面に形成された前記螺溝を螺挿可能とする
螺溝が内壁面に形成された貫通孔を内蔵するスクリュー
ナットと、を備えて構成されたことを特徴とする。
【0021】前記の構成によれば、潤滑剤の供給溜側の
開閉弁または流量調節弁が開かれ、一方、洗浄剤の供給
溜側の開閉弁または流量調節弁が閉じられることによ
り、潤滑剤が流体注入部を経て導路内に注入され、開口
から流出してスクリューシャフトの螺溝に供給され、つ
いでこれと螺合するスクリューナットの螺溝に供給され
る。この結果、両螺溝に潤滑剤が連続的に供給され、潤
滑管理が自動的になされる。
【0022】ついで潤滑剤の供給溜側の開閉弁または流
量調節弁が閉じられ、一方、洗浄剤の供給溜側の開閉弁
または流量調節弁が開かれることにより、潤滑剤に替っ
て洗浄剤が流体注入部を経て導路内に注入され、開口か
ら流出してスクリューシャフトの螺溝に供給され、つい
でこれと螺合するスクリューナットの螺溝に供給され
る。この結果、両螺溝に洗浄剤が連続的に供給され、古
い潤滑剤の洗浄が自動的になされる。
【0023】上記の切替えは二系統の弁の操作のみによ
って為されることにより、潤滑剤の供給と洗浄剤の供給
の切替えが容易になされ、よって作業性が改善され、ま
た洗浄にともなう装置停止時間が短縮される。
【0024】あるいは、本発明に係る潤滑管理機構は、
内壁面に螺溝が形成された貫通孔を内蔵し、さらに流体
状の洗浄剤を供給用の導路が内設され、且つ当該導路の
一端が前記螺溝に開口したスクリューナットと、前記ス
クリューナットの前記導路に接続された前記洗浄剤の供
給溜と、前記スクリューナット内壁面に形成された前記
螺溝へ螺挿可能な螺溝が外壁面に形成され、且つ長軸中
心に回転自在のスクリューシャフトと、を備えて構成さ
れたことを特徴とする。
【0025】前記の構成によれば、洗浄剤の供給溜から
スクリューナットの導路内へ流体の洗浄剤が注入された
際に、導路端部の開口から洗浄剤が流出し、この洗浄剤
によって開口近傍にある螺溝が洗浄されるとともに、こ
の螺溝に螺合しているスクリューシャフトの螺溝が洗浄
される。ここで洗浄されたスクリューシャフトの螺溝に
は洗浄剤が保持されている。
【0026】スクリューシャフトの回転により螺合した
スクリューナットの位置移動がなされると、開口も移動
し、新しく螺合したスクリューシャフトの螺溝が洗浄さ
れる。ここで洗浄されたスクリューシャフトの螺溝には
洗浄剤が保持される。
【0027】一方、先に洗浄されたスクリューシャフト
の螺溝に保持されている洗浄剤によって、スクリューナ
ットの位置移動によりこの螺溝にあたらしく螺合するス
クリューナットの螺溝が洗浄される。ここで洗浄された
スクリューナットの螺溝には洗浄剤が保持される。
【0028】前記のように作用する結果、スクリューシ
ャフトの回転により螺合したスクリューナットの位置移
動がなされるにつれて、スクリューシャフトの螺溝およ
びスクリューナットの螺溝の両方が洗浄され、両螺溝に
塗添されていた古い潤滑剤の洗浄が自動的になされるこ
とで、洗浄作業の工数削減がなされ、また洗浄にともな
う装置停止時間の短縮がなされる。
【0029】あるいは、本発明に係る潤滑管理機構は、
内壁面に螺溝が形成された貫通孔を内蔵し、さらに流体
供給用の導路が内設され、且つ当該導路の一端が前記螺
溝に開口したスクリューナットと、開閉弁または流量調
節弁を介して前記導路へ接続された流体状の潤滑剤の供
給溜と、開閉弁または流量調節弁を介して前記導路へ接
続された流体状の洗浄剤の供給溜と、前記スクリューナ
ット内壁面に形成された前記螺溝へ螺挿可能な螺溝が外
壁面に形成され、且つ長軸中心に回転自在のスクリュー
シャフトと、を備えて構成されたことを特徴とする。
【0030】前記の構成によれば、潤滑剤の供給溜側の
開閉弁または流量調節弁が開かれ、一方、洗浄剤の供給
溜側の開閉弁または流量調節弁が閉じられることによ
り、潤滑剤が流体注入部を経て導路内に注入され、開口
から流出してスクリューナットの螺溝に供給され、つい
でこれと螺合するスクリューシャフトの螺溝に供給され
る。この結果、両螺溝に潤滑剤が連続的に供給され、潤
滑管理が自動的になされる。
【0031】ついで潤滑剤の供給溜側の開閉弁または流
量調節弁が閉じられ、一方、洗浄剤の供給溜側の開閉弁
または流量調節弁が開かれることにより、潤滑剤に替っ
て洗浄剤が流体注入部を経て導路内に注入され、開口か
ら流出してスクリューナットの螺溝に供給され、ついで
これと螺合するスクリューシャフトの螺溝に供給され
る。この結果、両螺溝に洗浄剤が連続的に供給され、古
い潤滑剤の洗浄が自動的になされる。
【0032】上記の切替えは二系統の弁の操作のみによ
って為されることにより、潤滑剤の供給と洗浄剤の供給
の切替えが容易になされ、よって作業性が改善され、ま
た洗浄にともなう装置停止時間が短縮される。
【0033】あるいは、本発明に係る潤滑管理機構は、
外周面が平滑な棒状または管状のガイドロッドと、当該
外周面に摺動自在に内接する内周面を備えるスライダと
から成り、当該スライダが前記ガイドロッドに沿って自
走または他走して移動可能な構成の移動系に適用される
潤滑管理機構であって、前記ガイドロッド内部に、流体
状の潤滑剤を注入可能な導路を設け、且つ当該導路の端
部が前記外周面に開口部を形成し、前記導路に接続され
た潤滑剤注入部を備えて構成されたことを特徴とする。
【0034】前記の構成によれば、潤滑剤注入部からガ
イドロッドの導路内へ潤滑剤が注入された際に導路端部
の開口部から潤滑剤が流出して、ガイドロッドの開口部
近傍に潤滑剤が塗添される。ガイドロッドに沿ってスラ
イダが摺動し、開口部を通過して移動すると、ガイドロ
ッドの開口部近傍に塗添された潤滑剤がスライダの内周
面により移動方向へ展延され、ガイドロッド外周面上の
広い範囲に潤滑剤が塗添される。
【0035】前記のようにスライダがガイドロッドに沿
って移動するのみでガイドロッドとスライダ間の接触面
への潤滑剤塗添が自動的かつ連続的になされ、この結
果、機構部分の摩耗による劣化が抑制される。また工数
削減がなされ、かつ潤滑剤塗添のための装置の停止が不
必要となる。
【0036】あるいは、本発明に係る潤滑管理機構は、
外周面が平滑な棒状または管状のガイドロッドと、当該
外周面に摺動自在に内接する内周面を備えるスライダと
から成り、当該スライダが前記ガイドロッドに沿って自
走または他走して移動可能な構成の移動系に適用される
潤滑管理機構であって、前記ガイドロッド内部に、流体
状の洗浄剤を注入可能な導路を設け、且つ当該導路の端
部が前記外周面に開口部を形成し、前記導路に接続され
た洗浄剤注入部を備えて構成されたことを特徴とする。
【0037】前記の構成によれば、洗浄剤注入部からガ
イドロッドの導路内へ流体の洗浄剤が注入され、この際
に導路端部の開口部から洗浄剤が流出することにより、
ガイドロッドの開口部近傍が洗浄されるとともに、開口
部近傍に洗浄剤が保持される。
【0038】ついでガイドロッドに沿ってスライダが摺
動し、開口部を通過して移動することで、ガイドロッド
の開口部近傍に保持された洗浄剤がスライダの内周面に
より移動方向へ展延され、ガイドロッド外周面上の広い
範囲の部分が洗浄される。
【0039】前記のようにスライダがガイドロッドに沿
って移動するのみでガイドロッドとスライダ間の接触面
への洗浄剤の供給と、これに伴う接触面の洗浄が自動的
かつ連続的になされ、洗浄作業の工数削減がなされ、ま
た洗浄にともなう装置停止時間の短縮がなされる。
【0040】あるいは、本発明に係る潤滑管理機構は、
外周面が平滑な棒状または管状によるガイドロッドと、
当該外周面に摺動自在に内接する内周面を備えるスライ
ダとから成り、当該スライダが前記ガイドロッドに沿っ
て自走または他走して移動可能な構成の移動系に適用さ
れる潤滑管理機構であって、前記ガイドロッド内部に、
流体を注入可能な導路を設け、且つ当該導路の端部が前
記外周面に開口部を形成し、開閉弁または流量調節弁を
介して前記導路へ接続された流体状の潤滑剤の供給溜
と、開閉弁または流量調節弁を介して前記導路へ接続さ
れた流体状の洗浄剤の供給溜と、を備えて構成されたこ
とを特徴とする。
【0041】前記の構成によれば、潤滑剤の供給溜側の
開閉弁または流量調節弁が開かれ、一方、洗浄剤の供給
溜側の開閉弁または流量調節弁が閉じられることによ
り、潤滑剤が導路内に注入され、開口部から流出してガ
イドロッドの外周面に供給され、ついでこのガイドロッ
ド外周面を摺動するスライダによりガイドロッド外周面
の広い範囲に潤滑剤が連続的に展延されて、潤滑管理が
自動的になされる。
【0042】ついで潤滑剤の供給溜側の開閉弁または流
量調節弁が閉じられ、一方、洗浄剤の供給溜側の開閉弁
または流量調節弁が開かれることにより、潤滑剤に替っ
て洗浄剤が導路内に注入され、開口部から流出してガイ
ドロッド外周面の開口部近傍の洗浄がなされるととも
に、当該開口部近傍に洗浄剤が保持され、ついでこの保
持された洗浄剤がガイドロッド外周面を摺動するスライ
ダによりガイドロッド外周面の広い範囲に展延されて、
ガイドロッドとスライダの接触面全体が洗浄され、よっ
て接触面に塗添されていた古い潤滑剤の洗浄による除去
が自動的になされる。
【0043】上記の切替えは二系統の弁の操作のみによ
って為され、これにより潤滑剤の供給と洗浄剤の供給の
切替えが容易になされ、よって作業性が改善され、また
洗浄にともなう装置停止時間が短縮される。
【0044】あるいは、本発明に係る潤滑管理機構は、
外周面が平滑な棒状または管状によるガイドロッドと、
当該外周面に摺動自在に内接する内周面を備えるスライ
ダとから成り、当該スライダが前記ガイドロッドに沿っ
て自走または他走して移動可能な構成の移動系に適用さ
れる潤滑管理機構であって、前記スライダ内部に、流体
状の洗浄剤を注入可能な導路を設け、且つ当該導路の端
部が前記内周面に開口部を形成し、前記導路に接続され
た洗浄剤注入部を備えて構成されたことを特徴とする。
【0045】前記の構成によれば、洗浄剤注入部からス
ライダの導路内へ流体状の洗浄剤が注入された際に、導
路端部の開口部から洗浄剤が流出し、この洗浄剤によっ
てスライダの開口部近傍にある内周面が洗浄されるとと
もに、この内周面に接触しているガイドロッドの外周面
の洗浄がなされる。
【0046】ついでガイドロッドに沿ってスライダの位
置移動がなされると、開口部も移動し、開口部に新しく
接触したガイドロッドの外周面の洗浄がなされる。
【0047】一方、先に洗浄されたガイドロッドの外周
面に保持されている洗浄剤によって、スライダの位置移
動によりこの外周面にあたらしく接触するスライダの、
開口部から離れた内周面が洗浄される。
【0048】前記のように作用する結果、ガイドロッド
に沿ってスライダの位置移動がなされるにつれて、ガイ
ドロッドの外周面およびスライダの内周面の両方が洗浄
され、両面に塗添されていた古い潤滑剤の洗浄が自動的
になされることで、洗浄作業の工数削減がなされ、また
洗浄にともなう装置停止時間の短縮がなされる。
【0049】あるいは、本発明に係る潤滑管理機構は、
外周面が平滑な棒状または管状によるガイドロッドと、
当該外周面に摺動自在に内接する内周面を備えるスライ
ダとから成り、当該スライダが前記ガイドロッドに沿っ
て自走または他走して移動可能な構成の移動系に適用さ
れる潤滑管理機構であって、前記スライダ内部に、流体
を注入可能な導路を設け、且つ当該導路の端部が前記内
周面に開口部を形成し、開閉弁または流量調節弁を介し
て前記導路へ接続され、前記スライダとともに移動する
流体状の潤滑剤の供給溜と、開閉弁または流量調節弁を
介して前記導路へ接続され、前記スライダとともに移動
する流体状の洗浄剤の供給溜と、を備えて構成されたこ
とを特徴とする。
【0050】前記の構成によれば、潤滑剤の供給溜側の
開閉弁または流量調節弁が開かれ、一方、洗浄剤の供給
溜側の開閉弁または流量調節弁が閉じられることによ
り、潤滑剤が導路内に注入され、開口部から流出してス
ライダの内周面に供給され、ついでこれと接触するガイ
ドロッドの外周面に供給される。この結果、両面に潤滑
剤が連続的に供給され、潤滑管理が自動的になされる。
【0051】ついで潤滑剤の供給溜側の開閉弁または流
量調節弁が閉じられ、一方、洗浄剤の供給溜側の開閉弁
または流量調節弁が開かれることにより、潤滑剤に替っ
て洗浄剤が導路内に注入され、開口部から流出してスラ
イダの内周面に供給され、ついでこれと接触するガイド
ロッドの外周面に供給される。この結果、両面に洗浄剤
が連続的に供給され、古い潤滑剤の洗浄が自動的になさ
れる。
【0052】上記の切替えが二系統の弁の操作のみによ
って為されることにより、潤滑剤の供給と洗浄剤の供給
の切替えが容易になされ、よって作業性が改善され、ま
た洗浄にともなう装置停止時間が短縮される。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照して詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施形態は、この発明の本質的な構成と作用を示すた
めの好適な例の一部であり、したがって技術構成上好ま
しい種々の限定が付されている場合があるが、この発明
の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限定する
旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものでは
ない。
【0054】図1は、本発明の第1の実施形態である潤
滑管理機構が組み込まれた半導体製造装置の一部切欠側
面図である。また図2は、図1に示される回転接合部の
構成の断面図である。さらに図3は、図1に示される潤
滑管理機構の動作を説明する一部切欠側面図である。
【0055】図1および図3において、符号AP1は半
導体製造設備において広く使用されているキャリアステ
ージ機構である。キャリアステージ機構AP1は、各構
成部分が架台(フレーム)2に搭載されている。構成部
分を列挙すると、本発明の第1実施形態である潤滑管理
機構M1の一部分として、外壁面に螺溝10Aが形成さ
れて正逆両方向に回転自在のスクリューシャフト10、
内壁面に螺溝8Aが形成された貫通孔を有してスクリュ
ーシャフト10が螺挿され、スクリューシャフト10の
正逆両方向回転により上下方向(図中、U+またはU−
方向)に移動するスクリューナット8が具備される。
【0056】さらに、スクリューシャフト10を軸支す
る第1アーム2Aと第2アーム2B、スクリューシャフ
ト10に嵌挿されたプーリ16、スクリューシャフト1
0を正逆両方向に回転させるモータ14、モータ14の
回転をプーリ16へ伝達するタイミングベルト15、ス
クリューナット8に連結されて上下に移動するステージ
シャフト6、ステージシャフト6上端に配設されて上下
方向(図中、V+またはV−方向)に移動するステージ
4を備える。
【0057】さらに、等ピッチ間隔で積み重ねられた複
数枚のウエハー42が収容されてステージ4上に載置さ
れるキャリア40、キャリア40の側面に対向して配設
され、キャリア40内の積み重ねられた複数枚のウエハ
ー42を下層から上層にかけて一枚ずつ水平方向へ押し
出すシャトルロッド34、シャトルロッド34を水平方
向に往復駆動するドライバ36を備える。各ウエハー4
2は一枚づつ横方向に押し出されてキャリア40からコ
ンベア上へ移動して搬送されるように構成されている。
【0058】つぎに本実施形態に係る潤滑管理機構M1
の構成を、図1〜図3に基づき詳説する。図示されるよ
うに、本実施形態に係る潤滑管理機構M1は、外壁面に
螺溝10Aが形成され、さらに流体の潤滑剤を供給する
ための導路11が内設され、導路11の一端が螺溝10
Aの位置に開口部12として開口し、長軸中心に回転自
在のスクリューシャフト10と、この回転自在のスクリ
ューシャフト10の導路11の内壁11Aに沿って管状
の先端部が配設された、潤滑剤の注入部としてのサプラ
イパイプ(供給配管部)30と、回転する導路11の内
壁11Aを、静止している管状のサプライパイプ30に
より支持するとともに、潤滑剤の漏洩を防止する機能を
有する回転接合部20と、スクリューシャフト10の外
壁面に形成された螺溝10Aを螺挿可能とする螺溝8A
が内壁面に形成された貫通孔を内蔵するスクリューナッ
ト8を具備する。
【0059】上記に加えて更に、サプライパイプ30へ
潤滑剤としてグリースを供給するグリース溜32が第1
アーム2A上に固設されている。グリース溜32は、グ
リースが低粘度であれば重力利用の自然落下式にサプラ
イパイプ30内へ流入させるが、グリースが高粘度の際
にはギアポンプやベーンポンプなどの強制吐出機器の適
用が好ましい。
【0060】つぎに図2を参照して、回転接合部20の
構成を説明する。サプライパイプ30は管状であり、そ
のフランジ30Bがワッシャやボルトにより架台2のサ
ブアーム2A’に固設されている。サプライパイプ30
先端の外壁は回転するスクリューシャフト10の内部に
設けられた導路11の内壁11Aに沿って非接触に挿入
され、サプライパイプ30の先端の外壁30Aとスクリ
ューシャフト10の内壁11A間には、外側にベアリン
グ22が嵌め込まれ、スクリューシャフト10の回転を
円滑化している。なお、導路11の一端はサプライパイ
プ30が挿入されるから開放されているが、他端は開口
部12を形成するか、または開口部12が導路11の途
中で形成されている場合は、他端は閉じられている(不
図示)。
【0061】さらにベアリング22よりも内側の外壁3
0Aと内壁11A間には、導路11内に注入される潤滑
剤Fldの漏洩を防止する封止装置24が、外壁30A
と内壁11Aの間隙を封止して配設されている。封止装
置24はオイルシールとして識られ、耐油性および耐摩
耗性に優れる合成ゴム、例えばNBR(アクリロニトリ
ルとブタジエンのコポリマー)製のエッジが回転する面
に接触して潤滑剤Fldを封止する。図示された構成で
はオイルシールが回転するスクリューシャフト10側に
取り付けられているから、固設されたサプライパイプ3
0の先端の外壁30Aが相対的に回転する面となり、よ
ってエッジは外壁30Aに接触して潤滑剤Fldを封止
する構成となる。
【0062】以下、上記構成の潤滑管理機構M1の動作
を説明する。前記の構成によれば、潤滑剤が溜められた
グリース溜32からサプライパイプ30を経てスクリュ
ーシャフト10の導路11内へ潤滑剤Fldが注入され
た際に、封止装置24によって導路11とサプライパイ
プ30間からの潤滑剤Fldの漏洩が防止され、潤滑剤
Fldは導路11内を充填させる。
【0063】潤滑剤Fldとしては例えば潤滑性能に優
れるグリースが適用されるが、一般的にグリース系潤滑
剤は高粘度である。このような潤滑剤の粘度が高い場合
を説明すると、スクリューナット8のスクリューシャフ
ト10との位置関係が図1に示されるように、スクリュ
ーナット8内壁の螺溝8Aが、スクリューシャフト10
外壁の螺溝10Aに設けられた開口部12に対向する位
置にある際には、スクリューナット8内壁の螺溝8Aが
開口部12を封止することになり、よって開口部12か
ら高粘度潤滑剤の流出が抑制される。
【0064】一方、図3に示されるように、スクリュー
シャフト10が回転することによりスクリューナット8
が長尺方向下方(図中、矢印U−方向)に移動して、ス
クリューナット8内壁の螺溝8Aがスクリューシャフト
10の開口部12に対向しない位置に移動すると、開口
部12が開放され、十分な量の潤滑剤Fldが開口部1
2から流出してスクリューシャフト10の開口部12近
傍の螺溝10Aに塗添されるとともに、過剰流出分が開
口部12近傍の螺溝10Aに保持される。
【0065】スクリューシャフト10は正逆両方向に回
転するから、スクリューナット8は上下に往復移動をす
る。したがって、過剰流出分が螺溝10Aに保持され
た、この状態でスクリューナット8を上方向(図1中、
矢印U+方向)に戻して開口部12を通過させることに
より、スクリューシャフト10の開口部12近傍の螺溝
10Aに保持されている十分な量の潤滑剤がスクリュー
ナット8の螺溝8Aに転移塗添される。しかもスクリュ
ーナット8が戻り移動を継続させることにより、スクリ
ューナット8の内壁のすべての螺溝8Aに遍く潤滑剤が
転移塗添される。
【0066】さらに、潤滑剤が塗添されたスクリューナ
ット8の螺溝8Aに螺合するスクリューシャフト10
の、開口部12から離れた位置の各螺溝10Aに潤滑剤
が再度、転移塗添されることにより、スクリューシャフ
ト10の螺溝10Aおよびスクリューナット8の螺溝8
Aの両方に遍く潤滑剤が転移塗添される。
【0067】この動作をさらに詳述すると、スクリュー
シャフト10の回転に基づき、螺合したスクリューナッ
ト8の位置移動がなされることにより、スクリューナッ
ト8の螺溝8Aがスクリューシャフト10の開口部12
近傍にある螺溝10Aと螺合して、スクリューシャフト
10の螺溝10Aに塗添されている潤滑剤がスクリュー
ナット8の螺溝8Aへ転移塗添される。さらにスクリュ
ーシャフト10が回転して螺合したスクリューナット8
の位置移動がなされると、潤滑剤が転移塗添されたスク
リューナット8の螺溝8Aが、スクリューシャフト10
の開口部12から離れた位置の螺溝10Aと螺合するこ
とにより、潤滑剤がスクリューシャフト10の開口部1
2から離れた位置の螺溝10Aへ再度転移塗添される。
【0068】一方、スクリューシャフト10の回転によ
り螺合したスクリューナット8の位置移動がなされるこ
とにより、スクリューナット8のあらたな螺溝8Aがス
クリューシャフト10の開口部12近傍にある螺溝10
Aと螺合し、スクリューナット8のあらたな螺溝8Aに
潤滑剤が転移塗添される。
【0069】前記のようにスクリューシャフト10を回
転させるのみで螺溝8A〜10A間の接触面へ潤滑剤を
自動的かつ連続的に塗添することができる。この結果、
接触面への潤滑剤の連続した安定供給が可能となり、機
構部分の摩耗による劣化を抑制できる。
【0070】この潤滑剤の連続した安定供給によって、
スクリューナット8の長期にわたる繰り返し往復動すな
わちシャトル移動を円滑に実行させることができ、長期
にわたる安定稼働を実現することができる。
【0071】さらに潤滑剤塗添操作が簡素化されること
により、工数が削減できるとともに自動化でき、コスト
低減が可能になる。かつ潤滑剤塗添のための装置の停止
が不必要となって生産性を向上させることができる。
【0072】なお、キャリアステージ機構AP1は、図
3に示されるようにシャトルロッド34がドライバ36
の駆動により水平方向に往復動して、キャリア40内の
積み重ねられた複数枚のウエハー42を最下層から一枚
ずつW1方向へ押し出し、各ウエハー42は一枚づつキ
ャリア40からコンベア44上へ移動して搬送される
が、ウエハー42を一枚押し出す毎にスクリューシャフ
ト10が回転してスクリューナット8を所定ピッチだけ
下方向(図中、U−方向)に移動させる。このスクリュ
ーナット8の移動により、ステージ4もV−方向に所定
ピッチだけ下がり、シャトルロッド34が次のウエハー
42押し出しの準備が整う。
【0073】前記の操作が反復され、キャリア40内に
積まれたウエハーが全て搬送されると、ここでスクリュ
ーシャフト10が逆回転してスクリューナット8を元の
位置まで上方向(図中、U+方向)に移動させる。この
ようにしてスクリューナット8がシャトル移動すること
により、前記のように潤滑管理が自動的に為される。
【0074】図4は、本発明の第2の実施形態である潤
滑管理機構が組み込まれた半導体製造装置の一部切欠側
面図である。なお図中、前記の実施形態と同じ部分には
前記の実施形態におけると同じ符号を付して説明は省略
される。
【0075】符号AP2は半導体製造設備において広く
使用されているキャリアステージ機構である。キャリア
ステージ機構AP2は各構成部分が架台2に搭載されて
いる。構成部分を列挙すると、本発明の第2実施形態で
ある潤滑管理機構M2の一部分として、外壁面に螺溝1
0Aが形成されて正逆両方向に回転自在のスクリューシ
ャフト10、内壁面に螺溝8Aが形成された貫通孔を有
してスクリューシャフト10が螺挿され、スクリューシ
ャフト10の正逆両方向回転により上下方向(図中、U
+またはU−方向)に移動するスクリューナット8が具
備される。
【0076】さらに、スクリューシャフト10を軸支す
る第1アーム2Aと第2アーム2B、スクリューシャフ
ト10の回転駆動系であるモータ14、タイミングベル
ト15、プーリ16、スクリューナット8に連結されて
上下に移動するステージシャフト6、ステージシャフト
6上端に配設されて上下方向に移動するステージ4を備
える。
【0077】つぎに本実施形態に係る潤滑管理機構M2
の構成を説明する。図4に示されるように、本実施形態
に係る潤滑管理機構M2は、外壁面に螺溝10Aが形成
され、さらに流体の洗浄剤を供給するための導路11が
内設され、導路11の一端が螺溝10Aの位置に開口部
12として開口し、長軸中心に回転自在のスクリューシ
ャフト10と、この回転自在のスクリューシャフト10
の導路11の内壁に沿って管状の先端部が配設された、
洗浄剤の注入部としてのサプライパイプ30と、回転す
る導路11の内壁を、静止している管状のサプライパイ
プ30により支持するとともに、洗浄剤の漏洩を防止す
る機能を有する回転接合部20と、スクリューシャフト
10の外壁面に形成された螺溝10Aを螺挿可能とする
螺溝8Aが内壁面に形成された貫通孔を内蔵するスクリ
ューナット8を具備する。
【0078】上記に加えて更に、サプライパイプ30へ
洗浄剤を供給する洗浄剤溜33が第1アーム2A上に固
設されている。洗浄剤は通常、低粘度であるから重力利
用の自然落下式に洗浄剤溜33からサプライパイプ30
内へ容易に流入させることができるが、流量調節のため
の流量調節弁または開閉弁38を配設することが好まし
い。
【0079】回転接合部20の構成は、前記図2におけ
ると略同様であるが、封止装置は洗浄剤に強い耐性を有
する材料からなるものを選択することが好ましい。な
お、導路11の一端はサプライパイプ30が挿入される
から開放されているが、他端は開口部12を形成する
か、または開口部12が導路11の途中で形成されてい
る場合は、他端は閉じられている(不図示)。
【0080】つぎに潤滑管理機構M2の動作を説明す
る。スクリューシャフト10やスクリューナット8の螺
溝10Aや8Aに塗添されている古い潤滑剤を洗い落と
し、新しい潤滑剤に更新する際には洗浄がなされるが、
潤滑管理機構M2においては洗浄時に弁38を開いて、
洗浄剤溜33からサプライパイプ30内へ洗浄剤を注入
する。
【0081】洗浄剤は導路11内の開口部12から流出
して、開口部12近傍にある螺溝10A、8Aを洗浄す
るとともに、螺溝10A、8Aに洗浄剤が保持される。
このときスクリューシャフト10が回転時であっても、
導路11とサプライパイプ30間に設けられた封止装置
(不図示)によって導路11とサプライパイプ30間か
らの洗浄剤の漏洩が防止される。
【0082】つぎにスクリューシャフト10の回転によ
り螺合したスクリューナット8の位置移動がなされる
と、スクリューナット8の螺溝8Aがスクリューシャフ
ト10の開口部12近傍にある螺溝10Aと螺合して、
スクリューシャフト10の螺溝10Aに保持されている
洗浄剤がスクリューナット8の螺溝8Aへ転移し、この
部分が洗浄されるとともに洗浄剤がこの部分に保持され
る。
【0083】さらにスクリューシャフト10の回転によ
り螺合したスクリューナット8の位置移動がなされる
と、洗浄剤が転移保持されたスクリューナット8の螺溝
8Aが、スクリューシャフト10の開口部12から離れ
た位置の螺溝10Aと螺合することにより、洗浄剤がス
クリューシャフト10の開口部12から離れた位置の螺
溝10Aへ再度転移し、この部分が洗浄されるとともに
洗浄剤が保持される。
【0084】一方、スクリューシャフト10の回転によ
り螺合したスクリューナット8の位置移動がなされるこ
とにより、スクリューナット8のあらたな螺溝8Aがス
クリューシャフト10の開口部12近傍にある螺溝10
Aと螺合し、スクリューナット8のあらたな螺溝8Aに
洗浄剤が転移してこの部分が洗浄されるとともに、洗浄
剤がこの部分に保持される。
【0085】このようにスクリューシャフト10を回転
させるのみで螺溝10A〜8A間の接触面への洗浄剤の
供給と洗浄を自動的かつ連続的に実行することができ
る。これによって洗浄作業の工数を削減でき、また洗浄
にともなう装置停止時間を短縮することができる。しか
も洗浄剤が洗浄剤注入部と導路間で漏洩することがな
い。
【0086】図5は、本発明の第3の実施形態である潤
滑管理機構が組み込まれた半導体製造装置の一部切欠側
面図である。なお図中、前記の実施形態と同じ部分には
前記の実施形態におけると同じ符号を付して説明は省略
される。
【0087】符号AP3はキャリアステージ機構であ
る。キャリアステージ機構AP3の各構成部分は架台2
に搭載されている。構成部分を列挙すると、本発明の第
3実施形態である潤滑管理機構M3の一部分として、外
壁面に螺溝10Aが形成されて正逆両方向に回転自在の
スクリューシャフト10、内壁面に螺溝8Aが形成され
た貫通孔を有してスクリューシャフト10が螺挿され、
スクリューシャフト10の正逆両方向回転により上下方
向(図中、U+またはU−方向)に移動するスクリュー
ナット8が具備される。
【0088】さらに、スクリューシャフト10を軸支す
る第1アーム2Aと第2アーム2B、スクリューシャフ
ト10の回転駆動系であるモータ14、タイミングベル
ト15、プーリ16、スクリューナット8に連結されて
上下に移動するステージシャフト6、ステージシャフト
6上端に配設されて上下方向に移動するステージ4を備
える。
【0089】つぎに本実施形態に係る潤滑管理機構M3
の構成を説明する。図5に示されるように、本実施形態
に係る潤滑管理機構M3は、外壁面に螺溝10Aが形成
され、さらに流体の洗浄剤を供給するための導路11が
内設され、導路11の一端が螺溝10Aの位置に開口部
12として開口し、長軸中心に回転自在のスクリューシ
ャフト10と、この回転自在のスクリューシャフト10
の導路11の内壁に沿って管状の先端部が配設された、
いずれも流体状の潤滑剤または洗浄剤の流体注入部とし
てのサプライパイプ31と、回転する導路11の内壁
を、静止している管状のサプライパイプ31により支持
するとともに、潤滑剤または洗浄剤の漏洩を防止する機
能を有する回転接合部20と、スクリューシャフト10
の外壁面に形成された螺溝10Aを螺挿可能とする螺溝
8Aが内壁面に形成された貫通孔を内蔵するスクリュー
ナット8を具備する。
【0090】上記に加えて更に、開閉弁または流量調節
弁35を経てサプライパイプ31へ潤滑剤を供給する潤
滑剤溜32と、同じく開閉弁または流量調節弁38を経
てサプライパイプ31へ洗浄剤を供給する洗浄剤溜33
が、第1アーム2A上に固設されている。開閉弁または
流量調節弁35は、潤滑剤を供給しながら運転する潤滑
操業時においては開かれ、一方開閉弁または流量調節弁
38は閉じられる。逆に、潤滑剤の供給を停止して洗浄
を進める洗浄運転時においては開閉弁または流量調節弁
35は閉じられ、開閉弁または流量調節弁38は開かれ
る。
【0091】回転接合部20の構成は、前記図2におけ
ると略同様であるが、封止装置は潤滑剤および洗浄剤の
いずれにも強い耐性を有する材料からなるものを選択す
ることが好ましい。なお、導路11の一端はサプライパ
イプ31が挿入されるから開放されているが、他端は開
口部12を形成するか、または開口部12が導路11の
途中で形成されている場合は、他端は閉じられている
(不図示)。
【0092】つぎに潤滑管理機構M3の動作を説明す
る。潤滑操業時において、スクリューシャフト10が回
転し、また潤滑剤の供給溜32側の開閉弁または流量調
節弁35が開かれ、一方、洗浄剤の供給溜33側の開閉
弁または流量調節弁38が閉じられることにより、潤滑
剤がサプライパイプ31を経て導路11内に注入され、
開口部12から流出してスクリューシャフト10の螺溝
10Aに供給される。こうして螺溝10Aに供給された
潤滑剤は、ついで螺溝10Aと螺合するスクリューナッ
ト8の螺溝8Aに供給され、以下これが反復される。こ
の結果、両螺溝10Aと8Aに潤滑剤が連続的に供給さ
れ、潤滑管理が自動的になされる。
【0093】ついで洗浄運転時には、潤滑剤の供給溜3
2側の開閉弁または流量調節弁35が閉じられ、一方、
洗浄剤の供給溜33側の開閉弁または流量調節弁38が
開かれることにより、潤滑剤に替って洗浄剤がサプライ
パイプ31を経て導路11内に注入され、開口部12か
ら流出してスクリューシャフト10の螺溝10Aに供給
され、ついでこれと螺合するスクリューナット8の螺溝
8Aに供給され、以下これが反復される。この結果、両
螺溝10Aと8Aに洗浄剤が連続的に供給され、古い潤
滑剤の洗浄が自動的になされる。
【0094】本実施形態によれば、潤滑操業時と洗浄運
転時との切替えは、二系統の弁35と38の操作のみに
よってできるから、潤滑剤の供給と洗浄剤の供給の切替
えが容易になされ、よって作業性を改善することができ
る。加えて、切替えと洗浄が迅速かつ効率的に為される
ことにより、洗浄にともなう装置停止時間を短縮するこ
とができ、生産性を向上させることができる。
【0095】図6は、本発明の第4の実施形態である潤
滑管理機構が組み込まれた半導体製造装置の一部切欠側
面図である。なお図中、前記の実施形態と同じ部分には
前記の実施形態におけると同じ符号を付して説明は省略
される。
【0096】符号AP4はキャリアステージ機構であ
る。キャリアステージ機構AP4の各構成部分は架台2
に搭載されている。構成部分を列挙すると、本発明の第
4実施形態である潤滑管理機構M4の一部分として、外
壁面に螺溝10Aが形成されて正逆両方向に回転自在の
スクリューシャフト10、内壁面に螺溝108Aが形成
された貫通孔を有してスクリューシャフト10が螺挿さ
れ、スクリューシャフト10の正逆両方向回転により上
下方向に移動するスクリューナット108が具備され
る。
【0097】さらに、スクリューシャフト10を軸支す
る第1アーム2Aと第2アーム2B、スクリューシャフ
ト10の回転駆動系であるモータ14、タイミングベル
ト15、プーリ16、スクリューナット108に連結さ
れて上下に移動するステージシャフト6、ステージシャ
フト6上端に配設されて上下方向に移動するステージ4
を備える。
【0098】つぎに本実施形態に係る潤滑管理機構M4
の構成を説明する。図6に示されるように、本実施形態
に係る潤滑管理機構M4は、貫通孔の内壁面に螺溝10
8Aが形成され、さらに流体の洗浄剤を供給するための
導路114が内設され、導路114の一端が螺溝108
Aの位置に開口部112として開口しているスクリュー
ナット108と、この導路114の内壁に沿って管状の
先端部が配設された、いずれも流体状の潤滑剤または洗
浄剤の流体注入部としてのサプライパイプ31と、長軸
中心に回転自在で外壁面に形成された螺溝10Aがスク
リューナット108の貫通孔内壁面の螺溝108Aと螺
合可能なスクリューシャフト10を具備する。
【0099】上記に加えて更に、開閉弁または流量調節
弁38を経てサプライパイプ31へ洗浄剤を供給する洗
浄剤溜33が、スクリューナット108上に固設されて
いる。洗浄運転時において開閉弁または流量調節弁38
が開かれる。
【0100】つぎに潤滑管理機構M4の動作を説明す
る。洗浄運転時において、スクリューシャフト10が回
転し、洗浄剤の供給溜33から弁38およびサプライパ
イプ31を経由してスクリューナット108の導路11
4内へ流体の洗浄剤が注入された際に、導路114端部
の開口部112から洗浄剤が流出し、この洗浄剤によっ
て開口部112近傍にあるスクリューナット108の螺
溝108Aが洗浄されるとともに、この螺溝108Aに
螺合しているスクリューシャフト10の螺溝10Aが洗
浄される。ここで洗浄されたスクリューシャフト10の
螺溝10Aには洗浄剤が保持されている。
【0101】スクリューシャフト10の回転により、螺
合したスクリューナット108の位置移動がなされる
と、スクリューシャフト10に対してスクリューナット
108上の開口部112が移動し、新しく螺合したスク
リューシャフト10の螺溝10Aが自動的に洗浄され
る。ここで洗浄されたスクリューシャフト10の螺溝1
0Aには洗浄剤が保持される。
【0102】一方、先に洗浄されたスクリューシャフト
10の螺溝10Aに保持されている洗浄剤によって、ス
クリューナット108の位置移動によりこの螺溝10A
にあたらしく螺合するスクリューナット108の螺溝1
08Aが自動的に洗浄される。ここで洗浄されたスクリ
ューナット108の螺溝108Aには洗浄剤が保持され
る。
【0103】前記のように動作することにより、スクリ
ューシャフト10の回転により螺合したスクリューナッ
ト108の位置移動がなされるにつれて、スクリューシ
ャフト10の螺溝10Aおよびスクリューナット108
の螺溝108Aの両方が自動的に洗浄され、両螺溝に塗
添されていた古い潤滑剤を自動的に洗浄できる。よって
洗浄作業の工数を削減できるとともに、洗浄にともなう
装置停止時間を短縮することができる。
【0104】図7は、本発明の第5の実施形態である潤
滑管理機構が組み込まれた半導体製造装置の一部切欠側
面図である。なお図中、前記の実施形態と同じ部分には
前記の実施形態におけると同じ符号を付して説明は省略
される。
【0105】符号AP5はキャリアステージ機構であ
り、その各構成部分は架台2に搭載されている。構成部
分を列挙すると、本発明の第5実施形態である潤滑管理
機構M5の一部分として、外壁面に螺溝10Aが形成さ
れて正逆両方向に回転自在のスクリューシャフト10、
内壁面に螺溝110Aが形成された貫通孔を有してスク
リューシャフト10が螺挿され、スクリューシャフト1
0の正逆両方向回転により上下方向に移動するスクリュ
ーナット110が具備される。
【0106】さらに、スクリューシャフト10を軸支す
る第1アーム2Aと第2アーム2B、スクリューシャフ
ト10の回転駆動系であるモータ14、タイミングベル
ト15、プーリ16、スクリューナット110に連結さ
れて上下に移動するステージシャフト6、ステージシャ
フト6上端に配設されて上下方向に移動するステージ4
を備える。
【0107】つぎに本実施形態に係る潤滑管理機構M5
の構成を説明する。図7に示されるように、本実施形態
に係る潤滑管理機構M5は、貫通孔の内壁面に螺溝11
0Aが形成され、さらに流体の洗浄剤を供給するための
導路115が内設され、導路115の一端が螺溝110
Aの存在する位置に開口部113として開口しているス
クリューナット110と、このスクリューナット110
の導路115の内壁に沿って管状の先端部が配設され
た、いずれも流体状である潤滑剤または洗浄剤の流体注
入部としてのサプライパイプ31と、長軸中心に回転自
在で外壁面に形成された螺溝10Aがスクリューナット
110の貫通孔内壁面の螺溝110Aと螺合可能なスク
リューシャフト10を具備する。
【0108】上記に加えて更に、開閉弁または流量調節
弁35を経てサプライパイプ31へ潤滑剤を供給する潤
滑剤溜32と、同じく開閉弁または流量調節弁38を経
てサプライパイプ31へ洗浄剤を供給する洗浄剤溜33
が、スクリューナット110上に配設されている。開閉
弁または流量調節弁35は、潤滑操業時においては開か
れ、一方開閉弁または流量調節弁38は閉じられる。逆
に、洗浄運転時においては開閉弁または流量調節弁35
は閉じられ、開閉弁または流量調節弁38が開かれる。
【0109】つぎに潤滑管理機構M5の動作を説明す
る。潤滑操業時において、スクリューシャフト10が回
転し、潤滑剤の供給溜32から弁35およびサプライパ
イプ31を経由してスクリューナット110の導路11
5内へ潤滑剤が注入された際に、導路115端部の開口
部113から潤滑剤が流出し、この潤滑剤によって開口
部115近傍にあるスクリューナット110の螺溝11
0Aに潤滑剤が塗添されるとともに、この螺溝110A
に螺合しているスクリューシャフト10の螺溝10Aに
潤滑剤が塗添される。ここで潤滑剤が塗添されたスクリ
ューシャフト10の螺溝10Aには潤滑剤が保持されて
いる。
【0110】スクリューシャフト10の回転により、螺
合したスクリューナット110の位置移動がなされる
と、スクリューシャフト10に対してスクリューナット
110上の開口部113が移動し、新しく螺合したスク
リューシャフト10の螺溝10Aへ潤滑剤が自動的に塗
添される。ここで潤滑剤が塗添されたスクリューシャフ
ト10の螺溝10Aには洗浄剤が保持される。
【0111】一方、先に潤滑剤が塗添されたスクリュー
シャフト10の螺溝10Aに保持されている潤滑剤によ
って、スクリューナット110の位置移動によりこの螺
溝10Aにあたらしく螺合するスクリューナット110
の螺溝110Aが自動的に潤滑剤塗添される。ここで潤
滑剤が塗添されたスクリューナット110の螺溝110
Aには潤滑剤が保持される。
【0112】前記のように動作することにより、スクリ
ューシャフト10の回転により螺合したスクリューナッ
ト110の位置移動がなされるにつれて、スクリューシ
ャフト10の螺溝10Aおよびスクリューナット110
の螺溝110Aの両方が自動的に洗浄され、両螺溝に塗
添されていた古い潤滑剤を自動的に洗浄できる。よって
洗浄作業の工数を削減できるとともに、洗浄にともなう
装置停止時間を短縮することができる。
【0113】つぎに洗浄運転時において、スクリューシ
ャフト10が回転し、洗浄剤の供給溜33から弁38お
よびサプライパイプ31を経由してスクリューナット1
10の導路115内へ流体の洗浄剤が注入された際に、
導路115端部の開口部113から洗浄剤が流出し、こ
の洗浄剤によって開口部113近傍にあるスクリューナ
ット110の螺溝110Aが洗浄されるとともに、この
螺溝110Aに螺合しているスクリューシャフト10の
螺溝10Aが洗浄される。ここで洗浄されたスクリュー
シャフト10の螺溝10Aには洗浄剤が保持されてい
る。
【0114】スクリューシャフト10の回転により、螺
合したスクリューナット110の位置移動がなされる
と、スクリューシャフト10に対してスクリューナット
110上の開口部113が移動し、新しく螺合したスク
リューシャフト10の螺溝10Aが自動的に洗浄され
る。ここで洗浄されたスクリューシャフト10の螺溝1
0Aには洗浄剤が保持される。
【0115】一方、先に洗浄されたスクリューシャフト
10の螺溝10Aに保持されている洗浄剤によって、ス
クリューナット110の位置移動によりこの螺溝10A
にあたらしく螺合するスクリューナット110の螺溝1
10Aが自動的に洗浄される。ここで洗浄されたスクリ
ューナット110の螺溝110Aには洗浄剤が保持され
る。
【0116】前記のように動作することにより、スクリ
ューシャフト10の回転により螺合したスクリューナッ
ト110の位置移動がなされるにつれて、スクリューシ
ャフト10の螺溝10Aおよびスクリューナット110
の螺溝110Aの両方が自動的に洗浄され、両螺溝に塗
添されていた古い潤滑剤を自動的に洗浄できる。よって
洗浄作業の工数を削減できるとともに、洗浄にともなう
装置停止時間を短縮することができる。
【0117】上記のように、本発明の構成によれば、潤
滑剤の供給溜側の開閉弁または流量調節弁が開かれ、一
方、洗浄剤の供給溜側の開閉弁または流量調節弁が閉じ
られることにより、潤滑剤が流体注入部を経て導路内に
注入され、開口から流出してスクリューナットの螺溝に
供給され、ついでこれと螺合するスクリューシャフトの
螺溝に供給される。この結果、両螺溝に潤滑剤が連続的
に供給され、潤滑管理が自動的になされる。
【0118】ついで潤滑剤の供給溜側の開閉弁または流
量調節弁が閉じられ、一方、洗浄剤の供給溜側の開閉弁
または流量調節弁が開かれることにより、潤滑剤に替っ
て洗浄剤が流体注入部を経て導路内に注入され、開口か
ら流出してスクリューナットの螺溝に供給され、ついで
これと螺合するスクリューシャフトの螺溝に供給され
る。この結果、両螺溝に洗浄剤が連続的に供給され、古
い潤滑剤の洗浄が自動的になされる。
【0119】このように、潤滑剤の供給溜側または洗浄
剤の供給溜側のいずれか一方のみの開閉弁または流量調
節弁を開くことにより、両螺溝に潤滑剤または洗浄剤を
選択して連続的に供給することができ、自動的な潤滑管
理または自動的な洗浄管理が可能になる。
【0120】さらに潤滑操業時と洗浄運転時の切替えは
二系統の弁の操作のみによって可能であるから、潤滑剤
の供給と洗浄剤の供給の切替えを容易にでき、よって作
業性を改善でき、また洗浄にともなう装置停止時間を短
縮できて生産性を向上させることができる。
【0121】図8は、本発明に係る潤滑管理機構の第6
の実施形態の要部側面図である。図9は、図8に示され
るガイドロッドの開口部分の断面図である。両図に示さ
れるように、本実施形態に係る潤滑管理機構M6は、外
周面が平滑な棒状または管状のガイドロッド51と、こ
のガイドロッド51を支持する固定ステージ53と、こ
のガイドロッド51の外周面に摺動自在に内接する内周
面を備えたシャトルステ−ジ55とを備える。シャトル
ステ−ジ55は、長尺方向に往復移動するピストンロッ
ド60に連結されて、ガイドロッド51に沿って自走ま
たは他走し、固定ステージ53を所定の圧力で押圧可能
に構成されている。
【0122】固定ステージ53とシャトルステ−ジ55
の対向する夫々の面には一対の金型D1、D2が配設さ
れており、これによりワークが加工される。
【0123】ガイドロッド51内部には、流体状の潤滑
剤を注入可能な導路51Aが設けられ、この導路51A
の一方の端部は閉じられ、さらにガイドロッド51の外
周面に達する孔状の開口部52が複数個、形成されてい
る。開口部52の直径は潤滑剤が導路51Aからガイド
ロッド51の外周面に流出するのに十分な寸法であり、
図9に示されるように等角度でガイドロッド51の外周
円上に配列するよう形成させることが好ましい。
【0124】一方、固定ステージ53内には流体状の潤
滑剤の導路53Aが設けられ、この導路53Aの一方の
端部はガイドロッド51内部の導路51Aに接続され、
他方の端部は潤滑剤注入部としてのサプライパイプ30
に接続されている。また潤滑剤は、潤滑剤溜32からポ
ンプ50により加圧されてサプライパイプ30に供給さ
れる。
【0125】上記の潤滑管理機構M6は以下のように動
作する。ポンプ50により潤滑剤が潤滑剤溜32から汲
み上げられ、加圧されてサプライパイプ30および導路
53Aを経由してガイドロッド51の導路51A内へ注
入され、導路51A内が潤滑剤で充填されると、開口部
52から潤滑剤が流出して、ガイドロッド51の開口部
52近傍の外周部に潤滑剤が塗添される。
【0126】ここでガイドロッド51に沿ってシャトル
ステ−ジ55が摺動し、開口部52を通過して移動する
と、ガイドロッド51の開口部52近傍に塗添された潤
滑剤がシャトルステ−ジ55の内周面により移動方向へ
展延され、ガイドロッド51外周面上の広い範囲に潤滑
剤が塗添される。
【0127】前記のようにシャトルステ−ジ55がガイ
ドロッド51に沿って移動するのみで、ガイドロッド5
1とシャトルステ−ジ55間の接触面へ潤滑剤が自動的
かつ連続的に塗添される。この結果、潤滑剤塗添工程を
簡素化できて、接触面への潤滑剤の連続した安定供給が
可能となり、機構部分の摩耗による劣化を抑制すること
ができる。
【0128】この潤滑剤の連続した安定供給によって、
シャトルステ−ジ55の長期にわたる繰り返し往復動す
なわちシャトル移動を円滑に実行させることができ、長
期にわたる安定稼働を実現することができる。
【0129】また潤滑剤塗添が自動的になされることに
より、工数削減ができ、コスト低減が可能になるのみな
らず、潤滑剤塗添のため装置の停止が不必要となって生
産性を向上させることができるという効果を奏する。
【0130】また、前記において潤滑剤に替えて、ガイ
ドロッド51内部に流体状の洗浄剤を注入可能な構成と
することも可能である。この場合、潤滑剤溜32に替え
て洗浄剤溜が使用され、サプライパイプ30および導路
53A、さらにガイドロッド51の導路51Aの寸法と
材質を洗浄剤に適するものとする必要がある。
【0131】前記の構成によれば、サプライパイプ3か
らガイドロッド51の導路51A内へ流体の洗浄剤が注
入され、この際に導路51Aの開口部52から洗浄剤が
流出することにより、ガイドロッド51の開口部52近
傍が洗浄されるとともに、開口部52近傍に洗浄剤が保
持される。
【0132】ついでガイドロッド51に沿ってシャトル
ステ−ジ55が摺動し、開口部52を通過して移動する
ことで、ガイドロッド51の開口部52近傍に保持され
た洗浄剤がシャトルステ−ジ55の内周面により移動方
向へ展延され、ガイドロッド51外周面上の広い範囲の
部分が洗浄される。
【0133】前記のようにシャトルステ−ジ55がガイ
ドロッド51に沿って移動するのみでガイドロッド51
とシャトルステ−ジ55間の接触面への洗浄剤の供給
と、これに伴う接触面の洗浄を自動的かつ連続的に実行
することができ、洗浄作業の工数を削減でき、また洗浄
にともなう装置停止時間を短縮することができる。
【0134】図10は、本発明の第7の実施形態である
潤滑管理機構が組み込まれた金属加工装置の一部切欠側
面図である。符号AP7は、ハンドやチャックを備える
トラバース部75を具備したロボット型の金属加工装置
であり、その各構成部分は架台200に搭載されてい
る。
【0135】金属加工装置AP7の構成部分を列挙する
と、前記トラバース部75に加え、本発明の第7実施形
態である潤滑管理機構M7の一部分として、外周面が平
滑な棒状または管状のガイドロッド51と、このガイド
ロッド51を支持する固定ステージ53と、このガイド
ロッド51の外周面に摺動自在に内接する内周面を備え
たシャトルステ−ジ55とを備える。
【0136】シャトルステ−ジ55は、ドライバ61に
より駆動されて長尺方向に往復移動するピストンロッド
60に連結され、ガイドロッド51に沿って自走し、金
型D1が配設された固定ステージ53を所定の圧力で押
圧可能に構成されている。金型D1には、トラバース部
75のハンドからワークが供給される。
【0137】つぎに本実施形態に係る潤滑管理機構M7
の構成を説明する。なお、潤滑管理機構M7は前記図8
および図9に示された潤滑管理機構M6と共通部分が多
く、よって前記図8および図9を適宜参照するものとす
る。本実施形態に係る潤滑管理機構M7は、外周面が平
滑な棒状または管状のガイドロッド51と、このガイド
ロッド51を支持する固定ステージ53と、このガイド
ロッド51の外周面に摺動自在に内接する内周面を備え
たシャトルステ−ジ55とを備える。
【0138】ガイドロッド51内部には、流体状の潤滑
剤としてのグリースと、さらに流体状の洗浄剤とを注入
可能な導路51Aが設けられ、この導路51Aの一方の
端部は閉じられ、さらにガイドロッド51の外周面に達
する孔状の開口部52が複数個、形成されている。開口
部52の直径は潤滑剤と洗浄剤が導路51Aからガイド
ロッド51の外周面に流出するのに十分な寸法であり、
図9に示されるように等角度でガイドロッド51の外周
円上に配列するよう形成させることが好ましい。
【0139】一方、固定ステージ53内には流体状の潤
滑剤および流体状の洗浄剤の両方に適用される導路53
Aが設けられ、この導路53Aの一方の端部はガイドロ
ッド51内部の導路51Aに接続され、他方の端部は潤
滑剤注入部または洗浄剤注入部としてのサプライパイプ
30に接続されている。
【0140】潤滑剤としてのグリースは、グリース溜3
2’から開閉弁または流量調節弁35とサプライパイプ
30’を経てギヤポンプ50により加圧され、サプライ
パイプ30を経て導路53Aへ供給される。
【0141】一方、洗浄剤は洗浄剤溜33から開閉弁ま
たは流量調節弁38とサプライパイプ30’を経てギヤ
ポンプ50により加圧され、サプライパイプ30を経て
導路53Aへ供給される。
【0142】つぎに潤滑管理機構M7の動作を説明す
る。潤滑剤の供給がなされる潤滑操業時においては、グ
リース溜32’側の開閉弁または流量調節弁35が開か
れ、一方、洗浄剤溜33側の開閉弁または流量調節弁3
8が閉じられることにより、ギヤポンプ50によってグ
リースが導路53A内に注入され、開口部52から流出
してガイドロッド51の外周面に供給され、ついでこの
ガイドロッド51外周面を摺動するシャトルステ−ジ5
5によりガイドロッド51外周面の広い範囲に潤滑剤が
連続的に展延されて、潤滑管理が自動的になされる。
【0143】ついで洗浄運転時においては、グリース溜
32’側の開閉弁または流量調節弁35が閉じられ、一
方、洗浄剤溜33側の開閉弁または流量調節弁38が開
かれることにより、潤滑剤に替って洗浄剤が導路53A
と51A内に注入され、開口部52から流出してガイド
ロッド51外周面の開口部52近傍の洗浄がなされると
ともに、当該開口部52近傍に洗浄剤が保持され、つい
でこの保持された洗浄剤がガイドロッド51外周面を摺
動するシャトルステ−ジ55によりガイドロッド51外
周面の広い範囲に展延されて、ガイドロッド51とシャ
トルステ−ジ55の接触面全体が洗浄され、よって接触
面に塗添されていた古い潤滑剤の洗浄による除去が自動
的になされる。
【0144】すなわち、本実施形態によれば潤滑剤溜側
または洗浄剤溜側のいずれか一方のみの開閉弁または流
量調節弁を開くことにより、接触面に潤滑剤または洗浄
剤を選択して連続的に供給することができ、自動的な潤
滑管理または自動的な洗浄管理が可能になる。
【0145】この場合の切替えは二系統の弁35、38
の操作のみによって可能であるから、潤滑剤の供給と洗
浄剤の供給の切替えを容易にでき、よって作業性を改善
でき、また洗浄にともなう装置停止時間を短縮できて生
産性を向上させることができる。
【0146】さらに、二系統の弁35、38を電磁弁な
どで構成し、切替えを自動制御とすることもとりわけ有
効である。このような自動制御系を導入することによ
り、潤滑操業と洗浄運転の自動切替を含む完全自動化が
可能となる。
【0147】図11は、本発明に係る潤滑管理機構の第
8の実施形態の要部断面図である。同図に示されるよう
に、本実施形態に係る潤滑管理機構M8は、外周面が平
滑な棒状または管状のガイドロッド61と、このガイド
ロッド61の外周面に摺動自在に内接する内周面の貫通
孔を備えたシャトルステ−ジ65を備える。シャトルス
テ−ジ65は、長尺方向に往復移動するピストンロッド
60に連結されて、ガイドロッド61に沿って自走また
は他走可能に構成されている。
【0148】シャトルステ−ジ65内部には、流体状の
潤滑剤または洗浄剤を注入可能な導路71が設けられ
る。この導路71の一方の端部は入口部68を形成し、
導路71の他方の端部はリング状の流体溜め70と、さ
らに流体溜め70からガイドロッド61の貫通孔の内周
面に達する孔状の開口部66が複数個、形成されてい
る。開口部66の直径は潤滑剤や洗浄剤が導路71から
貫通孔の内周面に流出するのに十分な寸法であり、且つ
等角度でガイドロッド61の外周円上に対向するよう形
成させることが好ましい。
【0149】一方、シャトルステ−ジ65上には潤滑剤
溜32と洗浄剤溜33が配置され、潤滑剤溜32からは
開閉弁または流量調節弁38を経て入口部68に至る配
管が設けられ、また洗浄剤溜33からは開閉弁または流
量調節弁35を経て入口部68に至る配管が設けられて
いる。
【0150】上記の潤滑管理機構M8は以下のように動
作する。潤滑剤を供給しながら運転する潤滑操業時にお
いては、開閉弁または流量調節弁35を閉じて洗浄剤の
流入を遮断し、開閉弁または流量調節弁38を開いて潤
滑剤を潤滑剤溜32から入口部68を経て導路71内へ
導入する。
【0151】流体溜め70を含む導路71内が潤滑剤で
充填されると、開口部66から貫通孔の内周面に潤滑剤
が流出して、開口部66近傍の内周面に潤滑剤が塗添さ
れる。また貫通孔内に挿通されているガイドロッド61
外周面の開口部66に対向した部分に潤滑剤が塗添され
る。
【0152】ここでガイドロッド61に沿ってシャトル
ステ−ジ65が摺動しつつ移動すると、開口部66も移
動し、開口部66に対向したガイドロッド61外周面が
順に更新される。この結果、順に更新されるガイドロッ
ド61外周面へ開口部66から流出する潤滑剤が塗添さ
れる。このようにしてシャトルステ−ジ65が摺動しつ
つ移動するにつれ、ガイドロッド61外周面上の広い範
囲に潤滑剤が塗添される。
【0153】前記のようにしてシャトルステ−ジ65が
ガイドロッド61に沿って移動するのみで、ガイドロッ
ド61とシャトルステ−ジ65間の接触面へ潤滑剤が自
動的かつ連続的に塗添される。この結果、潤滑剤塗添工
程を簡素化できて、接触面への潤滑剤の連続した安定供
給が可能となり、機構部分の摩耗による劣化を抑制する
ことができる。
【0154】この潤滑剤の連続した安定供給によって、
シャトルステ−ジ65の長期にわたる繰り返し往復動す
なわちシャトル移動を円滑に実行させることができ、長
期にわたる安定稼働を実現することができる。
【0155】また潤滑剤塗添が自動的になされることに
より、工数削減ができ、コスト低減が可能になるのみな
らず、潤滑剤塗添のため装置の停止が不必要となって生
産性を向上させることができる。
【0156】つぎに洗浄操業時においては、開閉弁また
は流量調節弁38を閉じて潤滑剤の流入を遮断し、開閉
弁または流量調節弁35を開いて洗浄剤を洗浄剤溜33
から入口部68を経て導路71内へ導入する。
【0157】流体溜め70を含む導路71内が洗浄剤で
充填されると、開口部66から貫通孔の内周面に洗浄剤
が流出して、開口部66近傍の内周面に洗浄剤が供給さ
れ、この部分が洗浄される。また貫通孔内に挿通されて
いるガイドロッド61外周面の開口部66に対向した部
分に洗浄剤が供給され、この部分が洗浄される。
【0158】ここでガイドロッド61に沿ってシャトル
ステ−ジ65が摺動しつつ移動すると、開口部66も移
動し、開口部66に対向したガイドロッド61外周面が
順に更新される。この結果、順に更新されるガイドロッ
ド61外周面へ開口部66から流出する洗浄剤が供給さ
れ、該当部分が順に洗浄される。このようにしてシャト
ルステ−ジ65が摺動しつつ移動するにつれ、ガイドロ
ッド61外周面上の広い範囲に洗浄剤が供給され、ガイ
ドロッド61外周面上の広い範囲が洗浄される。
【0159】前記のようにしてシャトルステ−ジ65が
ガイドロッド61に沿って移動するのみで、ガイドロッ
ド61とシャトルステ−ジ65間の接触面へ洗浄剤が自
動的かつ連続的に供給され、自動的に洗浄される。この
結果、洗浄剤供給工程を簡素化できて、接触面への洗浄
剤の連続した安定供給が可能となる。
【0160】この洗浄剤の連続した安定供給によって、
ガイドロッド61の洗浄を短時間で、しかも自動的に実
行することが可能になる。古い潤滑剤の洗浄工数の削減
ができ、コスト低減が可能になるのみならず、洗浄中の
ため装置の停止を短時間とすることができる。
【0161】このように、本実施形態によれば、潤滑剤
の供給溜側または洗浄剤の供給溜側のいずれか一方のみ
の開閉弁または流量調節弁を開くことにより、両螺溝に
潤滑剤または洗浄剤を選択して連続的に供給することが
でき、自動的な潤滑管理または自動的な洗浄管理が可能
になる。
【0162】また、この場合の切替えは二系統の弁3
5、38の操作のみによって可能であるから、潤滑剤の
供給と洗浄剤の供給の切替えを容易にでき、よって作業
性を改善でき、また洗浄にともなう装置停止時間を短縮
できて生産性を向上させることができる。
【0163】なお、シャトルステ−ジ65の寸法上の制
約から、シャトルステ−ジ65上に潤滑剤の供給溜と洗
浄剤の供給溜の両方を搭載するのが困難な場合などで
は、潤滑剤の供給機能あるいは洗浄剤の供給機能のいず
れか一方に機能限定して、シャトルステ−ジ65上への
搭載を潤滑剤の供給溜あるいは洗浄剤の供給溜のいずれ
か一方に限定した構成とすることも有効である。
【0164】さらに、シャトルステ−ジ65内部に、入
口部68と導路71とリング状の流体溜め70と開口部
66からなる組を二組、形成させ、夫々を潤滑剤の供給
系と洗浄剤の供給系専用とする構成にすることも可能で
ある。
【0165】上述した各実施形態から明らかなように、
本発明に係る潤滑管理機構によれば潤滑剤補給動作が簡
素化されて、接触面への潤滑剤の連続した安定供給がな
され、機構部分の摩耗による劣化を抑制することができ
る。これにより同時に、駆動部分(モータ、タイミング
ベルト、ギア)の負荷も軽減させることができる。
【0166】また定期的に古い潤滑剤を誘導軌条と移動
体との接触面から除去する洗浄作業を完全自動化でき
る。よって作業性が格段に改善され、また洗浄にともな
う装置停止時間を短縮することができる。
【0167】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
に係る潤滑管理機構は、螺溝を外壁面に、流体潤滑剤の
供給用の導路を内部に、また導路の一端である開口を螺
溝に夫々有して長軸中心に回転自在のスクリューシャフ
トと、導路内壁に沿って管状の先端部が配設された潤滑
剤注入部と、回転自在の導路内壁と管状の先端部外壁間
を封止する封止装置と、螺溝が内壁面に形成された貫通
孔を内蔵するスクリューナットとを備えて構成するもの
であるから、スクリューシャフトを回転させるのみで螺
溝間の接触面へ潤滑剤を自動的かつ連続的に塗添するこ
とができる。しかも封止装置によって、潤滑剤が潤滑剤
注入部と導路内壁間で漏洩することがない。
【0168】この結果、潤滑剤補給動作を簡素化でき
て、接触面への潤滑剤の連続した安定供給が可能とな
り、機構部分の摩耗による劣化を抑制することができ
る。この潤滑剤の連続した安定供給によって、スクリュ
ーナットの長期にわたる繰り返し往復動すなわちシャト
ル移動を円滑に実行させることができ、長期にわたる安
定稼働を実現することができる。
【0169】また潤滑剤塗添が自動的になされることに
より、工数削減ができ、コスト低減が可能になるのみな
らず、潤滑剤塗添のための装置の停止が不必要となって
生産性を向上させることができるという効果を奏する。
【0170】本発明の請求項2に係る潤滑管理機構は、
螺溝を外壁面に、流体の洗浄剤の供給用の導路を内部
に、また導路の一端である開口を螺溝に夫々有して長軸
中心に回転自在のスクリューシャフトと、導路内壁に沿
って管状の先端部が配設された洗浄剤注入部と、回転自
在の導路内壁と管状の先端部外壁間を封止する封止装置
と、螺溝が内壁面に形成された貫通孔を内蔵するスクリ
ューナットとを備えて構成するものであるから、スクリ
ューシャフトを回転させるのみで螺溝間の接触面へ洗浄
剤を自動的に供給することができる。しかも封止装置に
よって、洗浄剤が洗浄剤注入部と導路内壁間で漏洩する
ことがない。
【0171】このようにスクリューシャフトを回転させ
るのみで螺溝間の接触面への洗浄剤の供給と洗浄を自動
的かつ連続的に実行することができ、洗浄作業の工数を
削減でき、また洗浄にともなう装置停止時間を短縮する
ことができる。
【0172】本発明の請求項3に係る潤滑管理機構は、
螺溝を外壁面に、流体供給用の導路を内部に、また導路
の一端である開口を螺溝に夫々有して長軸中心に回転自
在のスクリューシャフトと、導路内壁に沿って管状の先
端部が配設された流体注入部と、それぞれ開閉弁または
流量調節弁を介して流体注入部へ接続された潤滑剤供給
溜および洗浄剤供給溜と、回転自在の導路内壁と管状の
先端部外壁間を封止する封止装置と、螺溝が内壁面に形
成された貫通孔を内蔵するスクリューナットとを備えて
構成するものであるから、潤滑剤の供給溜側または洗浄
剤の供給溜側のいずれか一方のみの開閉弁または流量調
節弁を開くことにより、両螺溝に潤滑剤または洗浄剤を
選択して連続的に供給することができ、自動的な潤滑管
理または自動的な洗浄管理が可能になる。
【0173】この場合の切替えは二系統の弁の操作のみ
によって可能であるから、潤滑剤の供給と洗浄剤の供給
の切替えを容易にでき、よって作業性を改善でき、また
洗浄にともなう装置停止時間を短縮できて生産性を向上
させることができる。
【0174】本発明の請求項4に係る潤滑管理機構は、
内壁面に螺溝が形成された貫通孔と、洗浄剤を供給用の
導路とが内設され、且つこの導路の一端が螺溝に開口し
たスクリューナットと、この導路に接続された洗浄剤の
供給溜と、このスクリューナットの貫通孔へ螺挿可能で
且つ回転自在のスクリューシャフトとを備えて構成する
ものであるから、スクリューナットの開口から流出する
洗浄剤によって開口近傍にある螺溝を自動的に洗浄でき
るとともに、螺合しているスクリューシャフトの螺溝も
自動的に洗浄できる。
【0175】さらにスクリューシャフトの回転でスクリ
ューナットの位置を移動させると、開口位置が移動し
て、スクリューシャフトの別の位置の螺溝を自動的に洗
浄することができる。この結果、両螺溝に塗添されてい
た古い潤滑剤を自動的に洗浄でき、よって洗浄作業の工
数を削減できるとともに、洗浄にともなう装置停止時間
を短縮することができる。
【0176】本発明の請求項5に係る潤滑管理機構は、
内壁面に螺溝が形成された貫通孔と、流体供給用の導路
とが内設され、この導路の一端が螺溝に開口したスクリ
ューナットと、それぞれ開閉弁または流量調節弁を介し
て導路へ接続された潤滑剤供給溜および洗浄剤供給溜
と、スクリューナットの貫通孔に螺挿可能で回転自在の
スクリューシャフトとを備えて構成するものであるか
ら、潤滑剤の供給溜側または洗浄剤の供給溜側のいずれ
か一方のみの開閉弁または流量調節弁を開くことによ
り、両螺溝に潤滑剤または洗浄剤を選択して連続的に供
給することができ、自動的な潤滑管理または自動的な洗
浄管理が可能になる。
【0177】この場合の切替えは二系統の弁の操作のみ
によって可能であるから、潤滑剤の供給と洗浄剤の供給
の切替えを容易にでき、よって作業性を改善でき、また
洗浄にともなう装置停止時間を短縮できて生産性を向上
させることができる。
【0178】本発明の請求項6に係る潤滑管理機構は、
外周面が平滑なガイドロッドと、この外周面に摺動自在
で自走または他走して移動可能なスライダを備え、ガイ
ドロッド内部に流体状の潤滑剤を注入可能な導路を設
け、この導路の端部が外周面に開口部を形成し、さらに
導路に接続された潤滑剤注入部を備えて構成するもので
あるから、スライダをガイドロッドに沿って移動させて
開口部を通過させるのみで、接触面へ潤滑剤を自動的か
つ連続的に塗添することができる。
【0179】この結果、潤滑剤補給動作を簡素化でき
て、接触面への潤滑剤の連続した安定供給が可能とな
り、機構部分の摩耗による劣化を抑制することができ
る。この潤滑剤の連続した安定供給によって、スライダ
の長期にわたる繰り返し往復動すなわちシャトル移動を
円滑に実行させることができ、長期にわたる安定稼働を
実現することができる。
【0180】また潤滑剤塗添が自動的になされることに
より、工数削減ができ、コスト低減が可能になるのみな
らず、潤滑剤塗添のための装置の停止が不必要となって
生産性を向上させることができるという効果を奏する。
【0181】本発明の請求項7に係る潤滑管理機構は、
外周面が平滑なガイドロッドと、この外周面に摺動自在
で自走または他走して移動可能なスライダを備え、ガイ
ドロッド内部に流体状の洗浄剤を注入可能な導路を設
け、この導路の端部がガイドロッド外周面に開口部を形
成し、さらに導路に接続された洗浄剤注入部を備えて構
成するものであるから、スライダをガイドロッドに沿っ
て移動させて開口部を通過させるのみで、接触面へ洗浄
剤を自動的に供給することができる。
【0182】このようにスライダをガイドロッドに沿っ
て移動させるのみで、スライダとガイドロッド間の接触
面への洗浄剤の供給と洗浄を自動的かつ連続的に実行す
ることができ、洗浄作業の工数を削減でき、また洗浄に
ともなう装置停止時間を短縮することができる。
【0183】本発明の請求項8に係る潤滑管理機構は、
外周面が平滑なガイドロッドと、この外周面に摺動自在
で自走または他走して移動可能なスライダを備え、ガイ
ドロッド内部に流体を注入可能な導路を設け、この導路
の端部がガイドロッド外周面に開口部を形成し、さらに
開閉弁または流量調節弁を介して導路へ接続された潤滑
剤供給溜と、開閉弁または流量調節弁を介して導路へ接
続された洗浄剤供給溜とを備えて構成するものであるか
ら、潤滑剤の供給溜側または洗浄剤の供給溜側のいずれ
か一方のみの開閉弁または流量調節弁を開くことによ
り、両螺溝に潤滑剤または洗浄剤を選択して連続的に供
給することができ、自動的な潤滑管理または自動的な洗
浄管理が可能になる。
【0184】この場合の切替えは二系統の弁の操作のみ
によって可能であるから、潤滑剤の供給と洗浄剤の供給
の切替えを容易にでき、よって作業性を改善でき、また
洗浄にともなう装置停止時間を短縮できて生産性を向上
させることができる。
【0185】本発明の請求項9に係る潤滑管理機構は、
外周面が平滑なガイドロッドと、この外周面に摺動自在
で自走または他走して移動可能なスライダを備え、この
スライダ内部に流体状の洗浄剤を注入可能な導路を設
け、この導路の端部がスライダ内周面に開口部を形成
し、さらに導路に接続された洗浄剤注入部を備えて構成
するものであるから、スライダ内周面の開口から流出す
る洗浄剤によって開口近傍を自動的に洗浄できるととも
に、接しているガイドロッドの外周面も自動的に洗浄で
きる。
【0186】さらにスライダの位置を移動させると、開
口位置が移動して、ガイドロッドの別の位置の外周面を
自動的に洗浄することができる。この結果、両周面に塗
添されていた古い潤滑剤を自動的に洗浄でき、よって洗
浄作業の工数を削減できるとともに、洗浄にともなう装
置停止時間を短縮することができる。
【0187】本発明の請求項10に係る潤滑管理機構
は、外周面が平滑なガイドロッドと、この外周面に摺動
自在で自走または他走して移動可能なスライダを備え、
このスライダ内部に流体を注入可能な導路を設け、この
導路の端部がスライダ内周面に開口部を形成し、開閉弁
または流量調節弁を介して導路へ接続されてスライダと
ともに移動する潤滑剤供給溜と、開閉弁または流量調節
弁を介して導路へ接続されてスライダとともに移動する
洗浄剤の供給溜とを備えて構成するものであるから、潤
滑剤の供給溜側または洗浄剤の供給溜側のいずれか一方
のみの開閉弁または流量調節弁を開くことにより、両螺
溝に潤滑剤または洗浄剤を選択して連続的に供給するこ
とができ、自動的な潤滑管理または自動的な洗浄管理が
可能になる。
【0188】この場合の切替えは二系統の弁の操作のみ
によって可能であるから、潤滑剤の供給と洗浄剤の供給
の切替えを容易にでき、よって作業性を改善でき、また
洗浄にともなう装置停止時間を短縮できて生産性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である潤滑管理機構が
組み込まれた半導体製造装置の一部切欠側面図である。
【図2】図1に示される回転接合部の構成の断面図であ
る。
【図3】図1に示される潤滑管理機構の動作を説明する
一部切欠側面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態である潤滑管理機構が
組み込まれた半導体製造装置の一部切欠側面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態である潤滑管理機構が
組み込まれた半導体製造装置の一部切欠側面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態である潤滑管理機構が
組み込まれた半導体製造装置の一部切欠側面図である。
【図7】本発明の第5の実施形態である潤滑管理機構が
組み込まれた半導体製造装置の一部切欠側面図である。
【図8】本発明に係る潤滑管理機構の第6の実施形態の
要部側面図である。
【図9】図8に示されるガイドロッドの開口部を含む断
面図である。
【図10】本発明の第7の実施形態である潤滑管理機構
が組み込まれた金属加工装置の一部切欠側面図である。
【図11】本発明に係る潤滑管理機構の第7の実施形態
の要部断面図である。
【符号の説明】
AP1……キャリアステージ機構、M1……潤滑管理機
構、2……フレーム、2A……第1アーム、2B……第
2アーム、4……ステージ、6……ステージシャフト、
8……スクリューナット、8A……螺溝、10……スク
リューシャフト、10A……螺溝、11……導路、12
……出口孔、14……モータ、15……タイミングベル
ト、16……プーリ、20……回転接合部、30……サ
プライパイプ、32……グリース溜、34……シャトル
ロッド、36……ドライバ、40……キャリア、42…
…ウエハー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁面に螺溝が形成され、さらに流体の
    潤滑剤を供給用の導路が内設され、且つ当該導路の一端
    が前記螺溝に開口し、且つ長軸中心に回転自在のスクリ
    ューシャフトと、 前記回転自在のスクリューシャフトの前記導路内壁に沿
    って管状の先端部が配設された前記潤滑剤の注入部と、 前記回転自在の導路内壁と、前記注入部の管状の先端部
    外壁との間隙を封止して配設された封止装置と、 前記スクリューシャフト外壁面に形成された前記螺溝を
    螺挿可能とする螺溝が内壁面に形成された貫通孔を内蔵
    するスクリューナットと、を備えて構成されたことを特
    徴とする潤滑管理機構。
  2. 【請求項2】 外壁面に螺溝が形成され、さらに流体の
    洗浄剤供給用の導路が内設され、且つ当該導路の一端が
    前記螺溝に開口し、且つ長軸中心に回転自在のスクリュ
    ーシャフトと、 前記回転自在のスクリューシャフトの前記導路内壁に沿
    って管状の先端部が配設された前記洗浄剤の注入部と、 前記回転自在の導路内壁と、前記注入部の管状の先端部
    外壁との間隙を封止して配設された封止装置と、 前記スクリューシャフト外壁面に形成された前記螺溝を
    螺挿可能とする螺溝が内壁面に形成された貫通孔を内蔵
    するスクリューナットと、を備えて構成されたことを特
    徴とする潤滑管理機構。
  3. 【請求項3】 外壁面に螺溝が形成され、さらに流体供
    給用の導路が内設され、且つ当該導路の一端が前記螺溝
    に開口し、且つ長軸中心に回転自在のスクリューシャフ
    トと、 前記回転自在のスクリューシャフトの前記導路内壁に沿
    って管状の先端部が配設された流体注入部と、 開閉弁または流量調節弁を介して前記流体注入部へ接続
    された流体状の潤滑剤の供給溜と、 開閉弁または流量調節弁を介して前記流体注入部へ接続
    された流体状の洗浄剤の供給溜と、 前記回転自在の導路内壁と、前記注入部の管状の先端部
    外壁との間に配設された(前記導路内に注入される前記
    液体の漏洩を防止する)液体封止装置と、 前記スクリューシャフト外壁面に形成された前記螺溝を
    螺挿可能とする螺溝が内壁面に形成された貫通孔を内蔵
    するスクリューナットと、を備えて構成されたことを特
    徴とする潤滑管理機構。
  4. 【請求項4】 内壁面に螺溝が形成された貫通孔を内蔵
    し、さらに流体状の洗浄剤を供給用の導路が内設され、
    且つ当該導路の一端が前記螺溝に開口したスクリューナ
    ットと、 前記スクリューナットの前記導路に接続された前記洗浄
    剤の供給溜と、 前記スクリューナット内壁面に形成された前記螺溝へ螺
    挿可能な螺溝が外壁面に形成され、且つ長軸中心に回転
    自在のスクリューシャフトと、を備えて構成されたこと
    を特徴とする潤滑管理機構。
  5. 【請求項5】 内壁面に螺溝が形成された貫通孔を内蔵
    し、さらに流体供給用の導路が内設され、且つ当該導路
    の一端が前記螺溝に開口したスクリューナットと、 開閉弁または流量調節弁を介して前記導路へ接続された
    流体状の潤滑剤の供給溜と、 開閉弁または流量調節弁を介して前記導路へ接続された
    流体状の洗浄剤の供給溜と、 前記スクリューナット内壁面に形成された前記螺溝へ螺
    挿可能な螺溝が外壁面に形成され、且つ長軸中心に回転
    自在のスクリューシャフトと、を備えて構成されたこと
    を特徴とする潤滑管理機構。
  6. 【請求項6】 外周面が平滑な棒状または管状のガイド
    ロッドと、当該外周面に摺動自在に内接する内周面を備
    えるスライダとから成り、当該スライダが前記ガイドロ
    ッドに沿って自走または他走して移動可能な構成の移動
    系に適用される潤滑管理機構であって、 前記ガイドロッド内部に、流体状の潤滑剤を注入可能な
    導路を設け、且つ当該導路の端部が前記外周面に開口部
    を形成し、 前記導路に接続された潤滑剤注入部を備えて構成された
    ことを特徴とする潤滑管理機構。
  7. 【請求項7】 外周面が平滑な棒状または管状のガイド
    ロッドと、当該外周面に摺動自在に内接する内周面を備
    えるスライダとから成り、当該スライダが前記ガイドロ
    ッドに沿って自走または他走して移動可能な構成の移動
    系に適用される潤滑管理機構であって、 前記ガイドロッド内部に、流体状の洗浄剤を注入可能な
    導路を設け、且つ当該導路の端部が前記外周面に開口部
    を形成し、 前記導路に接続された洗浄剤注入部を備えて構成された
    ことを特徴とする潤滑管理機構。
  8. 【請求項8】 外周面が平滑な棒状または管状によるガ
    イドロッドと、当該外周面に摺動自在に内接する内周面
    を備えるスライダとから成り、当該スライダが前記ガイ
    ドロッドに沿って自走または他走して移動可能な構成の
    移動系に適用される潤滑管理機構であって、 前記ガイドロッド内部に、流体を注入可能な導路を設
    け、且つ当該導路の端部が前記外周面に開口部を形成
    し、 開閉弁または流量調節弁を介して前記導路へ接続された
    流体状の潤滑剤の供給溜と、 開閉弁または流量調節弁を介して前記導路へ接続された
    流体状の洗浄剤の供給溜と、を備えて構成されたことを
    特徴とする潤滑管理機構。
  9. 【請求項9】 外周面が平滑な棒状または管状によるガ
    イドロッドと、当該外周面に摺動自在に内接する内周面
    を備えるスライダとから成り、当該スライダが前記ガイ
    ドロッドに沿って自走または他走して移動可能な構成の
    移動系に適用される潤滑管理機構であって、 前記スライダ内部に、流体状の洗浄剤を注入可能な導路
    を設け、且つ当該導路の端部が前記内周面に開口部を形
    成し、 前記導路に接続された洗浄剤注入部を備えて構成された
    ことを特徴とする潤滑管理機構。
  10. 【請求項10】 外周面が平滑な棒状または管状による
    ガイドロッドと、当該外周面に摺動自在に内接する内周
    面を備えるスライダとから成り、当該スライダが前記ガ
    イドロッドに沿って自走または他走して移動可能な構成
    の移動系に適用される潤滑管理機構であって、 前記スライダ内部に、流体を注入可能な導路を設け、且
    つ当該導路の端部が前記内周面に開口部を形成し、 開閉弁または流量調節弁を介して前記導路へ接続され、
    前記スライダとともに移動する流体状の潤滑剤の供給溜
    と、 開閉弁または流量調節弁を介して前記導路へ接続され、
    前記スライダとともに移動する流体状の洗浄剤の供給溜
    と、を備えて構成されたことを特徴とする潤滑管理機
    構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102003601A (zh) * 2010-11-30 2011-04-06 浙江大学 连续供油装置
CN104747888A (zh) * 2013-12-30 2015-07-01 天津久增金属有限公司 热芯盒制芯机导杠的自动润滑装置
CN107477342A (zh) * 2017-08-03 2017-12-15 扬州迈上塑业有限公司 一种尼龙导向轮
JP2020045935A (ja) * 2018-09-18 2020-03-26 株式会社ジェイテクト 動力伝達ベルトの張力調整装置及び張力調整装置を備える研削盤

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