JP2000130517A - 可捻性ロ―ラチェ―ンとそれを用いた伝動機構。 - Google Patents

可捻性ロ―ラチェ―ンとそれを用いた伝動機構。

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JP2000130517A
JP2000130517A JP11167231A JP16723199A JP2000130517A JP 2000130517 A JP2000130517 A JP 2000130517A JP 11167231 A JP11167231 A JP 11167231A JP 16723199 A JP16723199 A JP 16723199A JP 2000130517 A JP2000130517 A JP 2000130517A
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roller
roller chain
twistable
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JP11167231A
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Masao Kubota
雅男 窪田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常捻れ不可能なことを特徴とするローラチ
ェーンに、可捻性を付与して、ローラチェーンの用途を
拡大すると共に、それを応用した機構を開発する。 【構成】 隣接ローラリンクの間に可捻性部分を介在さ
せる。具体的には、対接するローラを貫通するピンでU
字形リンクを支持し、両U字形リンクを長手方向のボル
トで連結し、ボルトとU字形リンクとの間にスラスト軸
受を設け、スラストを受けつつ、捻れることが可能なよ
うに連結する。これを用いることによって可能となる機
構として、傾斜円筒を案内面として、裏返しによってチ
ェーンの走行方向を変換する機構、倒立によってチェー
ンの走行方向を変換する機構、非平行軸間に回転を伝動
する機構などがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、捻れ可能なローラチェ
ーンに関するもので、三次元運動を行う機械部分の駆動
に用い、機械類の機能の拡大に資する。
【0002】
【従来の技術】従来のローラチェーンは捻れを許さぬこ
とが特徴であり、またそれが利点であったが、三次元運
動で捻れを生ずる場合にはローラチェーンのみでは対応
できなかった。またそのような機構が想定されたことは
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ローラチェーンの形態
と機能とを保持しつつ、更に捻れ可能なローラチェーン
を実現すると共に、それを応用した新規の伝動機構を開
発することである。
【0004】
【課悪を解決するための手段】ローラチェーンとしての
機能を保有しつつ、捻れを可能にするには、隣接ローラ
リンク間に可捻性部分を設けることが必要である。例え
ば図1(a)平面図、(b)側面図に示すように、ロー
ラ11,12とリンクプレート13,14とから成るロ
ーラリンク1と、ローラ21,22とリンクプレート2
3,24とから成るローラリンク2との間に、従来のピ
ンリンクの代わりに、捻れ可能な機構部分を介在させ
る。すなわちU字形リンク31及び32をそれぞれロー
ラ12及び21と同心にピン412及び421で回転自
在に取り付け、U字形リンク31と32とは、長手方向
軸7で捻れ自在に連結するが、そのため長手方向のスラ
ストを摩擦の少ない部品(十分に潤滑されたワッシャー
もしくはスラスト転がり軸受で支持する。スラスト転が
り軸受としては、スペースと負荷能力とを考えると、ス
ラスト針状ころ軸受が適している。スプロケットがチェ
ーンのローラに確実に噛み込むように円筒面など案内機
構を設け、チェーンリンクを干渉を避ける形状のものと
する。
【0005】
【作用】捻れが発生した場合は捻れ部のスラスト軸受で
捻れを吸収するが、摩擦抵抗が十分小さければ、捻れ量
は各部に均等に配分され、チェーンの全体形状が定まる
が、スプロケットへの噛み込みを適正に行わせるため、
中間にチェーンの案内機構を設け、通過中に所要の捻れ
が確実に行なわれるように、走行距離を定める。
【0006】
【実施例】(1)スラスト滑り軸受を用いた可捻性ロー
ラチェーン 油浴や十分な潤滑油を供給した状態で走行
するローラチェーンの場合は、特に高荷重あるいは高速
でない限り潤滑油膜が確実に形成されるので、スラスト
滑り軸受を用いて捻れを確保できる。従って構造簡単で
価格が安くなる。図2にその一例を示す。スラスト滑り
軸受69c,69dの外径は許し得る限り大きくして、
受圧面積を大きくするのが望ましく、含油焼結金属ワッ
シャを用いるのもよい。環境が許せば、油タンクあるい
は油シャワー浴を利用するのがよい。
【0007】(2)スラスト針状ころ軸受を用いた可捻
性ローラチェーン 厳しい条件下でも確実に作動させる
には、スラスト転がり軸受を用いるのがよい。実際上、
スペースが限られているので、多くの場合、スラスト針
状ころ軸受を用いるのが適当で、多くの場合、市販のス
ラストケージ及びローラのセットを用いる。図1におい
て、長手ボルト78の頭780とU字形リンク31との
間に設けた軌道輪691aと692aとの間にスラスト
針状ころ690aがあるスラスト針状ころ軸受69aが
あり、U字形リンク31と、それと対称的なU字形リン
ク32との間に設けた軌道輪691bと692bとの間
に針状ころ690bを設けた針状ころ軸受69bがあ
る。対応するスプロケット01の歯部の一部を図(b)
右部に示す。
【0008】(3)裏返しによって可捻性ローラチェー
ンの走行方向を変換する伝動機構図3において、チェー
ンの走行方向に対し斜角θを成す円筒面30にチェーン
を這わせながら進行させ、180°旋回させると、チェ
ーンは裏返しになる。その際ローラの軸方向が変化す
る。例えば斜角θが45°の場合は、チェーンは方向が
直角方向に変わり、ローラの軸方向は90°捻れた方向
になる。すなわち円筒面上をヘリカルに移動する間に
チェーンは90°捻れる。次に反対方向に45°傾斜し
た円筒面40に沿って下側からヘリカルにチェーンを這
わせると、チェーンは90°捻れて、当初と反対方向に
走行する。斜角θの値の取り方によって、チェーンをこ
れは屈曲した通路に沿ってチェーンを走らせることが可
能になる。
【0009】(4)倒立によって可捻性ローラチェーン
の走行方向を転換する伝動機構 図4に示すように、ヘ
リカル案内面50によって、ピンの方向を水平方向か
ら、それに垂直な方向に90°転換させると、チェーン
はその間に90°捻れる。倒立したローラにスプロケッ
ト60を噛み合わせて、チェーンの走行方向を転回させ
る。捻れの際周囲との干渉を避けるため、スロープを走
行させることもある。
【0010】(5)非平行軸間の伝動機構 各軸のスプ
ロケットにチェーンが確実に噛み込まれるように、各ス
プロケット7,8のピッチ円筒70,80に平行な導入
円筒71,72;81,82を設け、導入円筒間を走行
する区間においてチェーンの捻れが行なわれる構造とす
る。種々の構成があるが、図5にその例を示し、(a)
は71,81間、及び72,82間でチェーンが捻れて
伝動が行なわれる。(b)では導入円筒73,83間で
捻れが生ずるが、チェーンの導入円筒への巻き付き位置
の差を利用して、案内路を干渉しないように定める。案
内路の差異によって、回転方向を反対にすることも可能
である。走行区間を図示のようにA,B,C,D,E,
Fとすれば、ABCDEFの順の場合とABDCEFの
場合とでは、従動車の回転方向は反対になる。その場
合、導入円筒83上の案内路の選定が重要問題である
が、チェーンの案内面は、実際はローラの横幅に概ね等
しい路幅をもつヘリカル曲面とするので、それを設ける
ためのスペースは僅小である。
【0011】(6)補助車輪付き可捻性ローラチェーン
案内面にローラを接触させることによるローラ及びピ
ンの摩耗を避けるため、図6に示すように、中空ピン貫
通軸9の両端に設けた補助車輪(外周クラウンを施す)
91が案内面上を転動する構造とするので、チェーンの
ローラは駆動スプロケットとのかみ合いの際に作動する
だけでチェーンの寿命が向上する。中空ピンの内面が軸
受の役をすれば、構造が簡単になる。この種のチェーン
は前記(1)〜(5)の総てにおいて適用できる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、ローラチェーンの利点
を生かしつつ、捻れを必要とする立体的機構の実現を可
能とし、機械装置の多様性と経済性の実現に資する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 捻れ部にスラスト針状ころ軸受を用いた可捻
性ローラチェーンの図で、(a)平面図、(b)側面図
である。
【図2】 捻れ部にスラスト滑り軸受を用いた可捻性ロ
ーラチェーンの図で、(a)平面図、(b)側面図 で
ある。
【図3】 本発明チェーンの裏返しによる走行方向変換
機構を示す平面図 である。
【図4】本発明チェーンの倒立によるチェーン走行方向
変換機構の図で、(a)側面図、(b)平面図 であ
る。
【図5】 本発明の可捻性ローラチェーンを用いた非平
行軸間の伝動機構の例を示す平面図で(a)は小導入円
筒4個、(b)は大導入円筒3個 を用いた例である。
【図6】 補助車輪付き可捻性ローラチェーンの図で、
(a)平面図、(b)側面図である。
【符号の説明】
0…可捻性ローラチェーン、 1,2…ローラリンク、
11,12、及び21,22…ローラ、13,14、及
び23,24…リンクプレート、 31,32…U字形
リンク、 7…長手方向軸、 69a,69b…スラス
ト針状ころ軸受、30,40…傾斜円筒面、50…ヘリ
カル案内面(倒立形)、60…スプロケット(倒立
形)、7,8…非平行軸スプロケット、70,80…ス
プロケット中心軸、 71,72…70に平行な円筒
面、 81,82…80に平行な円筒面、9…貫通軸、
91…補助車輪。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接するローラリンクの隣接側にそれぞ
    れ接合したU字形リンクによって、長手方向ピンを捻れ
    可能に支持する構造を備えたことを特徴とする可捻性ロ
    ーラチェーン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可捻性ローラチェーンを
    用いた伝動機構において、スプロケットに巻き付いてい
    ない両部分の中間部分に、それぞれチェーンが這行する
    傾斜円筒面を各側に少なくとも一個設けて、チェーンの
    走行方向を変換する構造を備えて成ることを特徴とする
    伝動機構。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の可捻性ローラチェーンを
    複数個の円筒面に部分的に巻き付けて、該チェーンの走
    行方向の変換を繰り返す閉じたチェーンとしたことを特
    徴とする 伝動機構。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の可捻性ローラチェーンの
    ピンもしくはそれに付随する部品を、ヘリカル案内面を
    以て案内し、90°倒立した状態でスプロケットによっ
    て旋回させる機構を備えて成ることを特徴とする 伝動
    機構。
  5. 【請求項5】 中空ピンを貫通する軸の両端に、同径の
    補助車輪を設けて成ることを特徴とする 請求項1記載
    の可捻性ローラチェーン。
JP11167231A 1998-08-18 1999-05-12 可捻性ロ―ラチェ―ンとそれを用いた伝動機構。 Pending JP2000130517A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010103340A1 (en) * 2009-03-10 2010-09-16 Otis Elevator Company Modular chain newel with standard bearing

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