JP2000129025A - 接着剤内蔵発泡シートとその製造方法 - Google Patents

接着剤内蔵発泡シートとその製造方法

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JP2000129025A
JP2000129025A JP10340967A JP34096798A JP2000129025A JP 2000129025 A JP2000129025 A JP 2000129025A JP 10340967 A JP10340967 A JP 10340967A JP 34096798 A JP34096798 A JP 34096798A JP 2000129025 A JP2000129025 A JP 2000129025A
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starch
sheet
water
foamed sheet
composition
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Nobumasa Nakaso
信正 中曽
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 押出成形機で連続吐出するシート状の発泡性
組成物について、低価格で幅広シートが得られる方法と
して、簡単に接着・接合出来る発泡シートの製造方法を
提供する。 【解決手段】 水を発泡剤とする発泡性組成物と有機
物、例えば、米、トウモロコシ、馬鈴薯、甘藷等から精
製された澱粉に水を加えて押出成形機に供給し、混練・
加熱・加圧して、大気中に吐出し、水分を蒸発させるこ
とにより、発泡シートを得ると同時に、加水・加熱され
てアルファー化した澱粉組成物が脱水・乾燥され、微粒
化されて組成物中に均一分散している接着剤内蔵発泡シ
ートを生産し、得られた発泡シートに水分を供給するだ
けでアルファー化した澱粉が膨潤・粘着し、接着が可能
となった。接着強度を変える場合には、澱粉の種類及び
含有比率を考慮すればよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出成形機で連続
吐出して製造するシート状の発泡性組成物について、接
着成分を内蔵する発泡シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の発泡体は、押出成形機で混練
・加熱・加圧・吐出された際、水その他の発泡剤が膨化
する事により発泡体を得ているが、この際、押出成形機
の先端に設けられたダイス孔から大気中に吐出された発
泡性組成物は、発泡剤が気化膨張したガス発泡体とな
る。この時、水の如く蒸発膨張の原理を利用した場合
は、膨張に伴い周囲から気化熱を奪うことになるので、
周囲の組成物温度が急速に低下し、組成分に熱可塑性物
質等、温度依存性のある材料を使用している場合には流
動性が低下するため、インフレーション工法等のような
熱間延伸工法によって幅広シートを得ることが困難とな
る。
【0003】上記において、延伸工法によらず幅広シー
トを得るためには、吐出容量の大きい大型押出成形機に
開口面積の大きい吐出ダイスを取り付けて製造するか、
複数のシートを接着剤等で張り合わせて幅広にしなけれ
ばならない。
【0004】幅広シートの製造方法としては、大型押出
成形機を使用し、肉厚・幅共最大限のシートを製造・在
庫をしておき、需要に応じて裁断加工することにより、
必要寸法を確保するのが一般的であるが、この場合に
は、大型押出成形機と裁断設備が必要となり、更に製品
の在庫場所を確保しなければならず、多額の先行投資を
必要とする。
【0005】又、複数のシートを張り合わせる製造方法
は、多種少量生産向け工法として各方面で利用されてい
るが、接着強度、作業環境等充分な留意が必要とされ、
接着剤についての専門的な知識と技術を必要とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術で幅広の発泡
シートを得るためには、大型設備で製造するか、接着剤
を使用して張り合わせ幅広にする方法があるが、いずれ
も専門的な知識と設備が必要であり、専門業者に頼らざ
るを得なかった。
【0007】又、接着剤を使用して張り合わせる場合、
素材となる発泡シートが無数の空隙を有している発泡体
であるため、適切な接着剤を選び、且つ充分に塗布・乾
燥をしないと接着力が得られないという問題がある上、
接着部位が素材とは異質の外観・固さに仕上がっていて
違和感があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の問題点を解決する
ために、本発明は、水を発泡剤とする発泡性組成物と有
機物、例えば、米、トウモロコシ、馬鈴薯、甘藷等から
精製した澱粉に水を加え、押出成形機に供給し、加水・
加熱することによりアルファー化された澱粉成分を含む
発泡性組成物を大気中に吐出・膨化させて、発泡生成物
を得ると共に、吐出・膨化により脱水・乾燥され微粒化
されたアルファー化澱粉が組成物内に均一分散した発泡
シートとし、この微粒化したアルファー化澱粉に水分を
与えることにより生じる接着力を利用して、複数の発泡
シートの張り合わせを可能にする。この時、微粒化され
たアルファー化澱粉は、発泡組成物中に均一に分散して
いる上、組成物と物理的に一体化・結合されているた
め、適度の水分を与えることでアルファー化された澱粉
が吸水・膨潤した際、組成内の空隙に食い込むことにな
り、強力な接着力を発揮することが出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の接着剤内蔵発泡シート
は、水を発泡剤とする発泡性組成物と有機物、例えば、
米、トウモロコシ、馬鈴薯、甘藷等から精製された澱粉
に水を加えて押出成形機に供給し、混練・加熱・加圧し
て、大気中に吐出し、水分を蒸発させることにより、発
泡シートを得ると同時に、加水・加熱されてアルファー
化した澱粉組成物が脱水・乾燥され、微粒として組成物
中に均一分散されている接着剤内蔵発泡シートが得られ
る製造方法を提供する。
【0010】本発明に使用する澱粉は、水分を与え、加
熱することにより澱粉がアルファー化して接着性を呈す
る性質を持っているが、澱粉の種類により、アルファー
化温度、及び所要加熱時間、接着力が異なっており、用
途に適した澱粉素材及び加熱条件を設定することが前提
となる。
【0011】又、吐出・膨化と同時に、アルファー化さ
れている澱粉を脱水・乾燥し、微粒化させるためには、
水分の蒸発が活発に行われる温度域を設定することが必
要条件であり、速やかな乾燥を行ない、収縮を防止する
ため、組成物の物性を損なわない限り、出来るだけ高温
域が望ましい。
【0012】又、製造された発泡シートに水分を塗布す
ることにより、生じるアルファー化された澱粉の接着力
を利用する用途に供する場合には、相手物との接着強度
を確保させるために澱粉の種類だけでなく、含有比率を
考慮する必要がある。
【0013】本発明の製造方法は、発泡シートを接着・
接合するに際し、特別な接着剤を必要とせず、水を塗布
するだけで必要な接着強度が得られる発泡シートが得ら
れる製造方法を提供することを特徴とする。
【0014】
【実施例】ポリプロピレン30キログラムにコーンスタ
ーチ70キログラム及び炭酸カルシュウム3キログラム
を加えた混合物をスクリュウ径47mmの2軸押出成形
機に供給した。混合物とともに3−5リットル/時間の
速度で水を供給し、50キログラム/時間の押出速度で
摂氏160−180度に保たれた吐出開口部からシート
状の混合物を吐出・膨化させた。この時、吐出直前の混
合物の温度は、常に摂氏170−190度に保たれるよ
うに押出成形機のヒーター温度及び吐出部ダイスの温度
を調節した。又、吐出部には、開口部が、0.7mm×
70mmの長方形をしたダイスを取付て吐出させた。
【0016】又、上記の混合物において、ポリプロピレ
ンとコーンスターチの配合量をそれぞれ、20キログラ
ムと80キログラムに変更した混合物を同様に吐出・膨
化させた。
【0017】いずれの場合も、5mm×80mmの長方
形断面をした発泡シートが連続して得られたので、被接
着試験材として、コピー用紙及び発泡シートを用いて接
着度の比較をした。接着方法としては、水に濡らしたタ
オルを滴が落ちない程度に絞った後、試験材の発泡シー
トの表面を軽く叩くようにして撫で、水分が付着してい
ることを確認した後、被接着試験材のコピー用紙及び発
泡シートを乗せ、手の平で一度押さえた後、室温中に2
4時間放置した後、試験材を両手で持って水平方向に引
っ張り接着度を比較した。前者は接着面から剥離した
が、後者は試験材の発泡シートの一部に材料破壊を起こ
しており充分接着強度があることが判った。
【0018】本発明の実施例によって得られた発泡シー
トを複数枚を接着・接合し、幅広シートサンプルとして
客先に提示した所、その実用性が高く評価された。尚、
サンプルは発泡シート同士をその端面同士で接続したも
の、及び上記コピー用紙をテープ状にして張り合わせて
繋いだものを、800mm×800mmの大きさのシー
トに仕上げて供給したが、いずれも接着強度は問題なし
と評価された。
【発明の効果】幅広発泡シートを得るために、特別な装
置と特殊な知識・技術を必要としないで誰でも簡単に加
工することが出来、しかも作業上も安全である。水溶性
の接着剤を内蔵していることを留意しさえすれば、その
適用範囲は非常に広いと思われる。例えば、幅広シート
に限らず、重ねることで厚物品にしたり、箱物、コーナ
ーブロック、等に応用可能である。又、接着剤付きの壁
紙的な用途も考えられる。コスト的にも、水以外に接着
剤を必要としないので有利である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を発泡剤とする発泡性組成物と有機
    物、例えば、米、トウモロコシ、馬鈴薯、甘藷等から精
    製された澱粉に水を加え、押出成形機に供給し、加水・
    加熱することによりアルファー化された澱粉成分を含む
    発泡性組成物を大気中に吐出・膨化させて発泡シートを
    得る方法であって、吐出・膨化と同時に脱水・乾燥を完
    了させ、組成中のアルファー化された澱粉が微粒化され
    て組成物内に均一に分散されていることを特徴とする発
    泡シート。
  2. 【請求項2】 上記の発泡シートにあって、組成物内に
    分散しているアルファー化された澱粉に水分を与えるこ
    とにより生じる接着力で、複数の発泡シートが接続出来
    るよう、澱粉成分を選択・配合・製造条件を設定した発
    泡シートの製造方法。
JP10340967A 1998-10-22 1998-10-22 接着剤内蔵発泡シートとその製造方法 Pending JP2000129025A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010129025A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Fuji Xerox Co Ltd 単語関係判定装置及びプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010129025A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Fuji Xerox Co Ltd 単語関係判定装置及びプログラム

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