JP2000128759A - コラーゲンを含有する化粧品の製造方法およびコラーゲンを含有する化粧料組成物 - Google Patents

コラーゲンを含有する化粧品の製造方法およびコラーゲンを含有する化粧料組成物

Info

Publication number
JP2000128759A
JP2000128759A JP10299456A JP29945698A JP2000128759A JP 2000128759 A JP2000128759 A JP 2000128759A JP 10299456 A JP10299456 A JP 10299456A JP 29945698 A JP29945698 A JP 29945698A JP 2000128759 A JP2000128759 A JP 2000128759A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
collagen
cosmetic
present
molecular weight
containing collagen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10299456A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4638967B2 (ja
Inventor
Hiroshi Higuchi
博史 樋口
Motoko Morishita
慕子 森下
Shinobu Miura
しのぶ 三浦
Tomoko Ozawa
朋子 小澤
Chikashi Murata
親思 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawaken Fine Chemicals Co Ltd filed Critical Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Priority to JP29945698A priority Critical patent/JP4638967B2/ja
Publication of JP2000128759A publication Critical patent/JP2000128759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4638967B2 publication Critical patent/JP4638967B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布した時の皮膚に対する感触および毛髪へ
の残留性も良く、相溶性に優れ、かつ、コラーゲン本来
が有している保湿性や膜形成能を失わないコラーゲンを
を含有する化粧料を提供する。 【解決手段】 コラーゲンの化学構造を損なうことな
く、比旋光度[α]20 Dが−180から−130°の範
囲であり、分子量10万以下の低分子が確認されないコ
ラーゲンを含有することを特徴とする化粧料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は種々の化粧品に配合
可能なコラーゲンの製造方法及び、これを含有する化粧
料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ネイティブコラーゲンおよびアテロコラ
ーゲンはその保湿性や、生体適合性、膜形成能などの特
性を活かし、化粧品への応用が為されているが、溶解可
能なpH領域範囲の制限および他の基剤に対する相溶性
が乏しいため応用できる範囲が限定され、その効果が望
まれる全ての分野で利用可能な物ではなかった。
【0003】一方、相溶性を改善するためにコラーゲン
を加水分解して、その分子量を小さくして種々の化粧料
に配合することも試みられている。しかし、コラーゲン
を低分子化する方法では、溶解可能なpH領域範囲およ
び他の基剤に対する相溶性の著しい向上は見られるもの
の、コラーゲンの構造上の特徴である長いペプチド鎖を
切断してしまうために、コラーゲン特有の性質である低
湿度下での保湿性を失い、コラーゲンの本来持っている
性能を化粧品に利用できる方法ではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塗布した時
の皮膚に対する感触および毛髪への残留性も良く、相溶
性に優れ、かつ、コラーゲン本来が有している保湿性や
膜形成能を失わないコラーゲンを製造し、これを含有す
る化粧料を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、分子量が
約10万といわれている3本のコラーゲン分子鎖から構
成されるコラーゲンの3重螺旋構造に着目し、分子鎖を
切断することなく、この螺旋構造をほぐして単独のコラ
ーゲン分子鎖にすることにより、未処理のアテロコラー
ゲンに比較し、溶解性が向上する事と保湿性、皮膜特性
がアテロコラーゲンと同等であることを実験的に確認
し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、コラーゲン特有の3重
螺旋構造を温和な条件にて、コラーゲンの基本的な性質
を変更することなく、溶解可能なpH領域範囲を広げ、
他の基剤に対する相溶性を向上せしめ、化粧品分野で幅
広く利用可能足らしめるコラーゲンを含む化粧料の製造
方法および化粧料組成物に関するものである。
【0007】
【発明の実施の様態】本発明において、コラーゲン独特
の3重螺旋構造を温和に解くとは、コラーゲン分子鎖の
ペプチド結合を切断することなく、3重螺旋構造を崩す
ことを意味する。3重螺旋構造を構成する3本の分子鎖
間にある水素結合等を切断することにより、3重螺旋コ
ラーゲン分子の内側にあった親水基を外側に向かせる
事、及び大部分が一本のコラーゲン鎖にまで解れている
為水溶性が増加すると考えられる。反応点である親水基
が外部に露出している事と水溶性が上昇しているので本
発明によるコラーゲンは化学反応を施し化学修飾する原
料としても有用である。
【0008】一般にゼラチンと呼称されるコラーゲン変
性物との相違は、ゼラチンの場合、3本の分子鎖をも加
水分解される為、部分的に加水分解コラーゲンと同等の
構造を有している点で本発明で用いるコラーゲン及びア
テロコラーゲンと相違する。ここでいうコラーゲンは特
に限定されず、様々なコラーゲン抽出物が対象とされ
る。抽出はコラーゲン含有原料をもちいて、酸可溶化、
アルカリ可溶化、中性塩可溶化、酵素可溶化などの公知
の手法にておこなうことができる。コラーゲン含量原料
としては、コラーゲンを含有する原料であれば何れの材
料でも使用でき、脊椎動物(例えば、ウシ、ブタ、イワ
シ、サメ等)の皮あるいは鱗、骨、軟骨、腱、臓器が例
示されるが、コラーゲン含量の高いことから、骨、軟
骨、皮あるいは鱗、腱、胎盤などが好適に使用される。
【0009】以下、本発明に使用するコラーゲンの製法
を詳細に説明する。本発明に使用するコラーゲンは温和
に加熱変性されたコラーゲン分子鎖で、コラーゲン抽出
液を中性下で温和に熱処理をおこない、さらに限外濾過
膜による分画精製をおこなうことによって得ることがで
きる。最終的にはメンブランフィルターに除菌の為に通
すことが望ましい。ここでいう温和な熱処理の温度およ
び時間は、コラーゲン分子鎖を切断することがなけれ
ば、特に限定されないが、コラーゲン抽出液の含有塩
量、pHにより適宜設定される。一般に、20から10
0℃で5分間から1ヶ月程度、好ましくは40から60
℃の範囲で1時間から1週間攪拌しながら変性させる。
20℃以下ではアテロコラーゲンの水素結合等に変化が
なく、100℃を超える温度では水素結合等の切断と同
時にコラーゲン分子鎖の加水分解が起こり一般に言うゼ
ラチン及び加水分解コラーゲンとなってしまう。
【0010】かくして得られたコラーゲンは比旋光度
[α]20 D=−180から−130°の範囲にある。S
DS−PAGE電気泳動法により得られる泳動パターン
の主要なバンドは、分子量が約10万、約20万および
約30万付近のいずれかの位置に1つ以上の蛋白質のバ
ンドがシャープに観測される。各バンドの強度は分子量
10万に相当する物がほとんどでありアテロコラーゲン
が単分子化以上に切断されていない。通常のネイティブ
コラーゲンおよびアテロコラーゲンは比旋光度[α]20
Dが−360から−420°の範囲にある。SDS−P
AGE電気泳動法により得られる泳動パターンの主要な
バンドは、分子量が約10万、約20万および約30万
付近のの位置に3つの蛋白質のバンドがシャープに観測
される。一方、加水分解コラーゲンは比旋光度[α]20
Dが−130°未満の範囲にあり、SDS−PAGE電
気泳動法により得られる泳動パターンは分子量が10万
以下に、かつ幅が広く境界の不明瞭な蛋白質のバンドが
観測される。コラーゲンは約10万の分子量のα鎖とい
われているペプチド鎖を基本ユニットとして構成されて
いるために、SDS−PAGE電気泳動により観測され
るバンドは、約10万、約20万、約30万の主に3ヶ
所に現れることは周知の事実である。また、α鎖のみを
選択的に分画および精製してえられる比旋光度は約−1
30°付近であることが報告されている(「コラーゲン
の基礎(II)」、宮田輝男著、フレグランスジャーナ
ル、1989−4、p.122)。
【0011】このことより、本発明コラーゲンはコラー
ゲンの分子鎖であるα鎖を加水分解することなく、3重
螺旋構造が崩されていることがわかる。一方、加水分解
コラーゲンの場合、比旋光度、SDS−PAGE電気泳
動双方の結果より、もはやコラーゲンとは言い難い。ま
た、アテロコラーゲンあるいはネイティブコラーゲンは
保湿性や被膜形成能に優れるが、様々な物に配合しうる
溶解性に欠ける。加水分解コラーゲンは、相溶性には優
れるが、保湿効果や被膜形成能は十分ではない。これら
に対し本発明のコラーゲンは、コラーゲンの化学的構造
を崩すことなく、単独のコラーゲンペプチド鎖単位で構
成された分子量が約10万、約20万および約30万の
コラーゲンとすることにより、ペプチド鎖で構成された
優れた相溶性と保湿性、被膜形成能を併せ持つものであ
る。
【0012】上記の操作を経たコラーゲンを含有する化
粧料組成物を製造するに当たっては、本発明の化粧料に
おける上記コラーゲンの配合割合は0.001から5
%、好ましくは0.05%から2%である。0.001
%未満ではその効果はなく、5%を超えて配合すると粘
度が上昇して扱いづらくなるため好ましくない。
【0013】配合は、他の成分を加熱溶解させて、冷却
時に一般的に香料を配合するのと同じタイミングで配合
することが望ましい。より具体的には、30℃から60
℃で配合することが特に望ましい。60℃を超える高い
温度にpH制御無しに配合すると部分的にコラーゲン分
子鎖に加水分解が発生し、ゼラチンないしは加水分解コ
ラーゲンを配合したものと結果的に変わらなくなってし
まう。
【0014】本発明の化粧料は、皮膚または毛髪に適用
できる化粧料であれば特に限定されないが、例えば、化
粧水、ローション、クレンジングクリーム、乳液、クリ
ーム、パック、パウダー、ファウンデーション、シャン
プー、リンス、ヘアーコンディショナー等の化粧料を挙
げることができる。
【0015】本発明の化粧料を製造するために、通常用
いられている界面活性剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリ
ウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、アルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、N−ココイルグルタミ
ン酸トリエタノールアミン、N−ラウロイルサルコシン
ナトリウム、N−ラウロイルメチル−β−アラニンナト
リウム、ココイルメチルタウリンナトリウム、スルホコ
ハク酸ラウリル二ナトリウム高級脂肪酸石鹸などのアニ
オン界面活性剤、ステアリルジメチルベンジルアンモニ
ウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムク
ロライド、n−オクタデシルトリメチルアンモニウムク
ロライドなどのカチオン界面活性剤、塩酸アルキルアミ
ノエチルグリシン液、2−アルキル−N−カルボキシメ
チル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイ
ン、ラウリルベタインなどの両性界面活性剤、ラウリン
酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールア
ミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノール
アミド、ショ糖脂肪酸エステル、モノステアリン酸ソル
ビタン、モノステアリン酸グリセリン、メチルグリコシ
ドモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンオレイルエーテ
ル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシ
エチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ
油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、などのノニオン
界面活性剤などを適宜配合することができる。
【0016】さらにオリーブ油、ホホバ油、などの油脂
類、鯨ロウ、蜜ロウ、ラノリンなどのロウ類、流動パラ
フィン、スクワラン等の炭化水素類、ステアリン酸、オ
レイン酸などの脂肪酸類、セタノール、ステアリルアル
コール、ラノリンアルコール等のアルコール類、ミリス
チン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、等のエステ
ル類、グリセリン、エチレングリコール、プロピレング
リコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレング
リコール等のグリコール類、エタノール、2−プロパノ
ール等のアルコール類、カルボキシメチルセルロース、
カルボキシビニルポリマー、カラギーナン等の増粘剤な
どの他通常化粧料に用いる香料、色素、顔料、抗菌剤、
薬剤等を適宜配合することができる。
【0017】
【実施例】製造例1 コラーゲン抽出液の調整 コラーゲンはブタ皮より常法に従ってペプシンで抽出し
たものを用いた。この抽出液を、0.1N水酸化ナトリ
ウム水溶液にて徐々に中和し、40℃にて1週間攪拌し
た。温和に加熱変性をほどこした抽出液をマイクロフィ
ルターおよび限外濾過膜を用いて精製をおこない。タン
パク濃度2.0wt%、pH6.5のコラーゲン溶液を
得た。得られたコラーゲンの比旋光度と最小分子量を測
定した。測定結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】(試験例1)評価サンプルはすべて、コラ
ーゲン含量0.5wt%、pH4に調製した変性コラー
ゲンに対し、対照品として、同様に調製したアテロコラ
ーゲン、加水分解コラーゲンを使用した(これらの比旋
光度と最小分子量の測定結果を表1に示す)。
【0020】保湿性 20から30代の健康な男女各5名の上腕部に、コラー
ゲン含量0.2wt%に希釈調製した各種評価溶液を2
00μlずつ塗布し、その時の保湿性能をインピーダン
ス試験によって評価した。結果は図1に示す。図1に示
されるように、本発明の変性コラーゲンはアテロコラー
ゲンと同等でかつ加水分解コラーゲンに比して明らかに
保湿性が優れていることがわかる。
【0021】膜形成能 コラーゲン含量を0.2wt%に希釈調製した各種評価
溶液をそれぞれ、8×70mmにカットした和紙に、純
分で0.03gになるように均一に塗布した後乾燥さ
せ、テンシロンメーターにて、引張り強度、伸張度の測
定をおこなった。結果を図2および図3に示す。図2に
示されるように、本発明のコラーゲンはアテロコラーゲ
ンと同等でかつ加水分解コラーゲンに比して明らかに被
膜形成能が優れていることがわかる。
【0022】相溶性試験 調製した各種サンプルを用いて、コラーゲン含量が0.
2wt%、各種テスト基剤含量が0.1wt%になるよ
うに調製し、5、25、40℃にそれぞれ靜置保管し、
1ヶ月間にわたり、その外観の観測により経時安定性試
験をおこなった。その結果を表2、3に示す。なお、表
2中、「ソイポンSLE」は川研ファインケミカル
(株)製アニオン界面活性剤の商品名、「ソフタゾリン
CH」は川研ファインケミカル(株)製両性界面活性剤
の商品名、「コータミン86Pコンク」は花王(株)製
カチオン界面活性剤の商品名を表す。
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】ここで示すように、本発明のコラーゲンは
加水分解コラーゲンにはやや劣るが、アテロコラーゲン
に比してかなり相溶性が向上されていることがわかる。
ここで、本発明のコラーゲンは4週間経過後に外観およ
びSDS−PAGE電気泳動のバンドの崩れのないこと
を確認した。結果を図3に示す。
【0026】SDS−PAGE電気泳動の測定方法は、
化粧品原料基準外成分規格、一般試験法「水溶性コラー
ゲン試験法」の記載に準じて行なった。
【0027】 実施例1(化粧水) (配合組成) 製造例1の本発明コラーゲン 2.50% 精製水 89.60 ソルビット液 2.00 Tween80 0.50 エタノール 5.00 パラオキシ安息香酸メチル 0.20 香料 0.20 合計 100.00 本発明コラーゲンに精製水を徐々に加えながら、よく攪
拌し、均一にする。次にソルビット液、Tween80
を加える。パラオキシ安息香酸メチルおよび香料をエタ
ノールに溶かしたものを加えたのち、pH調整をおこな
い濾過した。
【0028】 実施例2(クリーム O/W型) (配合組成) (A)オリーブ油 9.00% パラフィン 3.00 ミリスチン酸イソプロピル 2.50 ラノリン 3.50 ミツロウ 2.00 セタノール 5.50 テトラオレイン酸ホ゜リオキシエチレンソルヒ゛ット(40モル) 2.00 テトラオレイン酸ホ゜リオキシエチレンソルヒ゛ット(60モル) 2.00 パラオキシ安息香酸プロピル 0.10 パラオキシ安息香酸エチル 0.10 (B)精製水 54.10 プロピレングリコール 9.00 (C)香料 0.20(D)製造例1の本発明コラーゲン 5.00 合計 100.00 油層(A)および水層(B)を72℃から75℃にて加
熱溶解し、攪拌しながら(A)に(B)を徐々に加え
る。攪拌しながら冷却し、40℃から45℃にて(C)
の香料および(D)のコラーゲンを添加し、攪拌混合し
た。pH調整は必要に応じておこなう。
【0029】 実施例3(乳液) (配合組成) (A)ミリスチン酸イソプロピル 3.50% ラノリン 2.00 オリーブ油 1.50 セタノール 2.00 スクワラン 0.50 テトラオレイン酸ホ゜リオキシエチレンソルヒ゛ット(40モル) 2.00 テトラオレイン酸ホ゜リオキシエチレンソルヒ゛ット(60モル) 2.00 パラオキシ安息香酸プロピル 0.10 パラオキシ安息香酸エチル 0.10 (B)精製水 54.10 プロピレングリコール 9.00 (C)香料 0.20(D)実施例1の本発明コラーゲン 5.00 合計 100.00 油層(A)および水槽(B)を72℃から75℃にて加
熱溶解し、攪拌しながら(B)に(A)を徐々に加え
る。攪拌しながら冷却し、40℃から45℃にて(C)
の香料および(D)のコラーゲンを添加し、攪拌混合し
た。pH調整は必要に応じておこなう。
【0030】比較例1 実施例1の製造例1の本発明コラーゲンの代わりにアテ
ロコラーゲン(2.0%)を用い、実施例1と同様の化
粧水を得た。
【0031】比較例2 実施例1の製造例1の本発明コラーゲンの代わりにアテ
ロコラーゲン(2.0%)を用い、油層(A)および水
層(B)を72℃から75℃にて加熱溶解し、攪拌しな
がら(A)に(B)を徐々に加える。攪拌しながら冷却
し、40℃から45℃にて(C)の香料を添加する。3
5℃以下にて、(D)のコラーゲンにクリームの一部を
加え攪拌混合したのちクリーム中に加え攪拌混合した。
pH調製は必要に応じておこなう。
【0032】比較例3 実施例1の製造例1の本発明コラーゲンの代わりにアテ
ロコラーゲン(2.0%)を用い、油層(A)および水
層(B)を72℃から75℃にて加熱溶解し、攪拌しな
がら(B)に(A)を徐々に加える。攪拌しながら冷却
し、40℃から45℃にて(C)の香料を添加する。3
5℃以下にて、(D)のコラーゲンに乳液の一部を加え
攪拌混合したのち乳液中に加え攪拌混合した。pH調製
は必要に応じておこなう。
【0033】比較例4 実施例1の製造例1の本発明コラーゲンの代わりにゼラ
チン(2.0%)を用いた。
【0034】比較例5 実施例2の製造例1の本発明コラーゲンの代わりにゼラ
チン(2.0%)を用いた。
【0035】比較例6 実施例3の製造例1の本発明コラーゲンの代わりにゼラ
チン(2.0%)を用いた。
【0036】比較例7 実施例1の製造例1の本発明コラーゲンの代わりに加水
分解コラーゲン(2.0%)を用いた。
【0037】比較例8 実施例2の製造例1の本発明コラーゲンの代わりに加水
分解コラーゲン(2.0%)を用いた。
【0038】比較例9 実施例3の製造例1の本発明コラーゲンの代わりに加水
分解コラーゲン(2.0%)を用いた。
【0039】以上のように、本発明のコラーゲンを含有
化粧品の製法により、コラーゲンの有する保湿性、膜形
成能等の性質を変化させることなく、化粧品組成物を製
造することができる。また、上記実施例1から3、比較
例1から9で得られた各種化粧料について皮膚に塗布し
官能試験をおこなった。結果は表5に示す。
【0040】
【表5】
【0041】
【発明の効果】本発明により、塗布した時の皮膚に対す
る感触および毛髪への残留性も良く、相溶性に優れ、か
つ、コラーゲン本来が有している保湿性や膜形成能を失
わないコラーゲンを含有する化粧料を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】各種コラーゲンのインピーダンス測定結果を示
すグラフ。
【図2】各種コラーゲンのSDS−PAGE電気泳動試
験結果
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 しのぶ 埼玉県川越市今福2835 川研ファインケミ カル株式会社内 (72)発明者 小澤 朋子 埼玉県川越市今福2835 川研ファインケミ カル株式会社内 (72)発明者 村田 親思 埼玉県川越市今福2835 川研ファインケミ カル株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA122 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC132 AC342 AC442 AC482 AD431 AD432 AD512 CC04 CC05 DD27 DD33 EE06 EE07 FF01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コラーゲンの化学構造を損なうことな
    く、比旋光度[α]20 Dが−180から−130°の範
    囲であり、分子量10万以下の低分子が確認されないコ
    ラーゲンを調整し、該コラーゲンを化粧品に配合するこ
    とを特色とする化粧品の製造方法。
  2. 【請求項2】 コラーゲンの化学構造を損なうことな
    く、比旋光度[α]20 Dが−180から−130°の範
    囲であり、分子量10万以下の低分子が確認されないコ
    ラーゲンを含有することを特徴とする化粧料組成物。
JP29945698A 1998-10-21 1998-10-21 コラーゲンを含有する化粧品の製造方法 Expired - Fee Related JP4638967B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29945698A JP4638967B2 (ja) 1998-10-21 1998-10-21 コラーゲンを含有する化粧品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29945698A JP4638967B2 (ja) 1998-10-21 1998-10-21 コラーゲンを含有する化粧品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000128759A true JP2000128759A (ja) 2000-05-09
JP4638967B2 JP4638967B2 (ja) 2011-02-23

Family

ID=17872818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29945698A Expired - Fee Related JP4638967B2 (ja) 1998-10-21 1998-10-21 コラーゲンを含有する化粧品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4638967B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008239509A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Fancl Corp サクシニル化アテロコラーゲン配合化粧料組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008239509A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Fancl Corp サクシニル化アテロコラーゲン配合化粧料組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4638967B2 (ja) 2011-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0827186A (ja) 新規絹フィブロインペプチド、絹フィブロインペプチドの製造法および絹フィブロインペプチドを含有する化粧料ならびに洗浄剤組成物
JPWO2012140725A1 (ja) 化粧品基材及び該化粧品基材を含有する化粧品
JP5288426B1 (ja) 化粧品基材及び該化粧品基材を含有する化粧品
JP2907938B2 (ja) 化粧品基剤
JPS5965008A (ja) セリシン含有化粧料
JPH10151468A (ja) 表面張力が低下した水およびその利用
DE69834174T2 (de) Epidermales protein aus der hornhautschicht und seine verwendung
JPS6244522B2 (ja)
JP2002531413A (ja) 抗真菌性ポリペプチドを含む抗−ふけ組成物
JP2000128759A (ja) コラーゲンを含有する化粧品の製造方法およびコラーゲンを含有する化粧料組成物
JP2564561B2 (ja) 化粧品組成物
JP3342050B2 (ja) 化粧料
JP2000119122A (ja) 化粧料
JPH08151598A (ja) 未変性水溶性コラーゲンの可溶化剤
JPH01249709A (ja) 鳥卵ポリペプチドの誘導体を含有する化粧料
JPS63105000A (ja) カゼイン誘導ポリペプタイドのアシル化物またはその塩
JP3426413B2 (ja) 化粧料
JPH092931A (ja) 化粧料
CN110475540A (zh) 纤维处理剂及其使用方法
JP2011084489A (ja) 化粧料
JP2002114798A (ja) 毛髪診断及び医薬・化学原料のための毛髪蛋白質の採取法
JPH10182409A (ja) 化粧料
JPH08268864A (ja) 化粧料
JPH05921A (ja) 化粧料
JPH07116009B2 (ja) 皮膚または毛髪用化粧品組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061024

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061218

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070829

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101129

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees