JP2000127514A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000127514A
JP2000127514A JP31995898A JP31995898A JP2000127514A JP 2000127514 A JP2000127514 A JP 2000127514A JP 31995898 A JP31995898 A JP 31995898A JP 31995898 A JP31995898 A JP 31995898A JP 2000127514 A JP2000127514 A JP 2000127514A
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delay
signal
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forming apparatus
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JP31995898A
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Masaaki Ishida
雅章 石田
Hidetoshi Ema
秀利 江間
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作速度が速い場合でも画像の高階調性を実
現できるパルス幅変調方式を用いた画像形成装置を提供
する。 【解決手段】 デジタル多値画像データに基づきパルス
幅変調された画像変調信号によって画像を形成する画像
形成装置であって、デジタル多値画像データに略反比例
する遅延信号を生成し、基準となる基本信号の正転もし
くは反転信号を前記遅延信号に基づき所望の位相で遅延
させるアナログ遅延部16と、前記アナログ遅延部16
で生成されたパルスと前記基本信号とに基づいてパルス
幅信号を生成するパルス幅生成部18とを有し、パルス
幅生成部18で生成されたパルス幅信号を画像変調信号
として画像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタ,
LEDプリンタ,光ディスク装置,デジタル複写機,光
通信装置等における光源の光出力を制御および変調する
ことなどに利用されるパルス幅変調方式を用いた画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光源の光出力を変調する方式とし
て、光の量自体を変調するパワー変調方式、光の点灯時
間を変調するパルス幅変調方式、およびその両者を組み
合わせたパワー・パルス幅混合変調方式などがある。そ
れらの方式のうち、パルス幅変調方式としては、例えば
図19に示すように、各パルス発生周期に対応した三角
波もしくはのこぎり波を発生し(図19(a))、三角波も
しくはのこぎり波のレベルをコンパレータを用いてスラ
イスレベルと比較することでパルス幅変調信号を生成す
る(図19(b))所謂アナログ的なパルス幅変調方式や、
例えば、図20に示すように、高周波クロックを生成し
(図20(a))、デジタル的にそのクロックを分周するこ
とで遅延パルスを生成し(図20(b),(c),(d))、そ
の論理和または論理積でパルス幅変調信号(図20(e)
には、図20(b)のパルスと図20(c)のパルスとの論
理積をとったパルス幅変調信号が示されている)を生成
する所謂デジタル式のパルス幅変調方式などが提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、パル
ス幅変調にて画像の階調表現を行なう画像形成装置にお
いては動作速度の高速化が望まれている。なお、図21
には、パルス幅変調にて画像の階調表現を行なう仕方の
一例が示されている。すなわち、1画素を黒画素として
表現する場合には、図21(a)に示すように、1画素分
(1ドット分)のパルス幅をもつパルスを生成する。ま
た、1画素を白画素として表現する場合には、図21
(b)に示すように、パルス幅が0のパルスを生成する
(すなわち、パルスを発生しない)。また、1画素を中間
画素(グレイ階調の画素)として表現する場合には、図2
1(c)あるいは(d)に示すように、1画素分(1ドット
分)のパルス幅よりも小さいパルス幅をもつパルスを生
成することによって、階調表現を行なうことができる。
【0004】しかしながら、パルス幅変調方式として、
上述した従来のアナログ的なパルス幅変調方式を用いる
場合、三角波もしくはのこぎり波の直線性,再現性と動
作速度の高速化とが両立しない。すなわち、動作速度を
高速化させると、三角波もしくはのこぎり波の直線性
(リニアリティー)を得ることが困難になり、正確なパル
ス幅を得ることができない。また、パルス幅変調方式と
して上述した従来のデジタル式のパルス幅変調方式を用
いる場合には、最高動作周波数はデバイスに依存し、画
像の階調性と動作速度の高速化が両立しない。
【0005】例えば、画素クロックが50MHzにおい
て256値変調をパルス幅で行なおうとすれば、アナロ
グ的なパルス幅変調方式においては20n秒の周期にお
いて三角波もしくはのこぎり波に良好な直線性およびス
イングをもたせることは困難である。また、デジタル式
のパルス幅変調方式においては50MHz×256=1
2.8GHzのクロックを有する構成が必要となるが、
12.8GHzのクロックを有する構成を実現すること
は困難である。
【0006】このように、従来では、高階調性を実現で
き、かつ、高速動作を実現するパルス幅変調方式は困難
であった。
【0007】本発明は、動作速度が速い場合でも画像の
高階調性を実現できるパルス幅変調方式を用いた画像形
成装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、デジタル多値画像データに
基づきパルス幅変調された画像変調信号によって画像を
形成する画像形成装置であって、デジタル多値画像デー
タに略反比例する遅延信号を生成し、基準となる基本信
号の正転もしくは反転信号を前記遅延信号に基づき所望
の位相で遅延させるアナログ遅延手段と、前記アナログ
遅延手段で生成されたパルスと前記基本信号とに基づい
てパルス幅信号を生成するパルス幅生成手段とを有し、
パルス幅生成手段で生成されたパルス幅信号を画像変調
信号として画像を形成することを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の画像形成装置において、前記アナログ遅延手段は、
第1の遅延制御電流Iiを生成する第1の遅延制御電流
生成手段と、第2の遅延制御電流Ij(j≠i)を生成す
る第2の遅延制御電流生成手段と、第1の遅延制御電流
Iiと第2の遅延制御電流Ijとの差分(Ii−Ij)と
デジタル多値画像データAnとに基づき、遅延量制御電
流Inを遅延信号として算出する遅延量制御電流算出手
段と、基準となる基本信号の正転もしくは反転信号を前
記遅延信号に基づき遅延させる遅延手段とにより構成さ
れていることを特徴としている。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の画像形成装置において、前記第1および第2の遅延
制御電流生成手段は、所定のパルスを遅延する遅延手段
と、遅延したパルスの位相遅れ量を検出する位相検出手
段と、前記位相検出手段により出力される位相遅れ検出
信号と基準信号とを比較し前記遅延手段の遅延量を制御
する反転増幅手段とにより構成されていることを特徴と
している。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載の画像形成装置において、前記遅延量制御電流算出手
段は、階調を表現するデータをD/A変換してD/A変
換結果Anを出力するD/A変換手段と、IiとIjの
乗算結果を、D/A変換手段からのD/A変換結果An
によって割算して遅延信号Inを得る割算手段とから構
成されていることを特徴としている。
【0012】また、請求項5記載の発明は、デジタル多
値画像データに基づきパルス幅変調された画像変調信号
によって画像を形成する画像形成装置であって、所定周
波数の基準となるクロック信号に対し、周波数が逓倍さ
れた逓倍クロック信号を生成し、生成した逓倍クロック
信号から所定の位相遅延した複数のパルスを生成するデ
ジタル遅延手段と、デジタル多値画像データの上位ビッ
ト信号に基づき、前記位相の異なる複数のパルスのうち
の1つのパルスを選択するパルス選択手段と、デジタル
多値画像データの下位ビット信号に基づき遅延信号を生
成し、前記パルス選択手段で選択されたパルスを前記遅
延信号に基づき所望の位相で遅延させるアナログ遅延手
段と、前記アナログ遅延手段で生成されたパルスと前記
デジタル遅延手段により生成された複数のパルスのうち
の1つのパルスとに基づいてパルス幅信号を生成するパ
ルス幅生成手段とを有し、パルス幅生成手段で生成され
たパルス幅信号を画像変調信号として画像を形成するこ
とを特徴としている。
【0013】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載の画像形成装置において、前記アナログ遅延手段は、
第1の遅延制御電流Iiを生成する第1の遅延制御電流
生成手段と、第2の遅延制御電流Ij(j≠i)を生成す
る第2の遅延制御電流生成手段と、第1の遅延制御電流
Iiと第2の遅延制御電流Ijとの差分(Ii−Ij)と
デジタル多値画像データの下位ビット信号Anとに基づ
き、遅延量制御電流Inを遅延信号として算出する遅延
量制御電流算出手段と、前記パルス選択手段で選択され
たパルスを前記遅延信号に基づき遅延させる遅延手段と
により構成されていることを特徴としている。
【0014】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載の画像形成装置において、前記第1および第2の遅延
制御電流生成手段は、所定のパルスを遅延する遅延手段
と、遅延したパルスの位相遅れ量を検出する位相検出手
段と、前記位相検出手段により出力される位相遅れ検出
信号と基準信号とを比較し前記遅延手段の遅延量を制御
する反転増幅手段とにより構成されていることを特徴と
している。
【0015】また、請求項8記載の発明は、請求項6記
載の画像形成装置において、前記遅延量制御電流算出手
段は、デジタル多値画像データの下位ビット信号をD/
A変換してD/A変換結果Anを出力するD/A変換手
段と、IiとIjの乗算結果を、D/A変換手段からの
D/A変換結果Anによって割算して遅延信号Inを得
る割算手段とから構成されていることを特徴としてい
る。
【0016】また、請求項9記載の発明は、請求項5記
載の画像形成装置において、さらに、第1のモードと第
2のモードとの切換を行なうモード切換手段を有し、第
1のモード時には前記基準となるクロック信号の周期を
1画素とするパルス幅変調を行ない、第2のモード時に
は前記基準となるクロック信号の半分の周期を1画素と
するパルス幅変調を行なうことを特徴としている。
【0017】また、請求項10記載の発明は、請求項1
または請求項5記載の画像形成装置において、該画像形
成装置は、画像変調信号としてのパルス幅信号により半
導体レーザの光出力を駆動し、該光出力を回転感光体に
走査する走査手段と、前記回転感光体に対し所定の位置
において前記走査手段からの走査光を検出する走査光検
出手段とを有し、前記走査光検出手段からの検出信号に
基づいた所定のダイミングで前記デジタル値画像データ
に応じた静電潜像を形成し、記録媒体に前記静電潜像に
応じた画像を形成するようになっており、前記画像形成
装置は、さらに、前記半導体レーザの光出力を受光素子
により検出した受光信号と基準信号を比較し前記半導体
レーザの光出力を制御する誤差増幅部と、前記誤差増幅
部より得られた半導体レーザ駆動電流により所望の光出
力で半導体レーザを駆動する半導体レーザ駆動部と、前
記走査光検出手段からの検出信号に同期した基準となる
クロック信号を生成するクロック生成部とを有している
ことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る画像形成装置
に用いられるパルス幅変調装置の構成例を示す図であ
る。図1のパルス幅変調装置は、VCO11,分周回路
12,位相比較器または位相周波数比較器13を有し、
位相の異なる複数のパルス、例えばX0,X1,X2,
X3を生成するPLL(フェーズ・ロックド・ループ)回路
1と、PLL回路1で生成された位相の異なる複数のパ
ルスのうちの1つのパルスを選択するセレクタ15と、
セレクタ15により選択されたパルスの位相をアナログ
的に遅延させるアナログ遅延部16と、アナログ遅延部
16により位相が一定量遅れたパルスと基準となる基本
信号(例えば、外部からのクロックCLK、あるいは、
PLL回路1により生成された位相の異なる複数のパル
スのうちの1つのパルス(例えばX0など))とによりパ
ルス幅を生成するパルス幅生成部18とから構成されて
いる。
【0019】図2は図1のパルス幅変調装置の動作の概
略を説明するためのタイムチャートである。図2におい
ては、説明を簡単にするため、PLL回路1において、
外部からのクロック(画素クロック)CLKの周波数は4
逓倍されるとする。例えば、PLL回路1に入力するク
ロックの周波数が50MHzであるとき、PLL回路1
のVCO11から出力されるパルス周波数は、50×4
=200MHzになるとする。図2(a)には4逓倍され
たクロック(4×CLK)が示されている。ここで、この
4逓倍されたクロックのデューティは50%であるとす
る。これは、4逓倍されたクロック(4×CLK)の周波
数(例えば200MHz)をさらに逓倍して400MHz
の周波数のものにすることができるからである。
【0020】また、PLL回路1の分周回路12は、V
CO11から出力される4逓倍されたクロック(4×C
LK)より図2(b)〜(e)に示すようなπ/4づつ位相
の異なるパルスX0〜X3を生成する。ここで、このパ
ルス幅変調装置のパルス幅変調によって画像の階調表現
を行なうとする場合、最上位ビットがD4,最下位ビッ
トがD0であるデジタル多値画像データ(デジタルデー
タ;階調を表現するデータ)が入力されると仮定し(すな
わち、1ドットあたり25=32階調のパルス幅変調を
行なうと仮定し)、図1に示すように、上位ビットD
4,D3,D2がセレクタ15に入力し、下位ビットデ
ータD1,D0がアナログ遅延部16に入力するとす
る。この例の場合、セレクタ15における論理は、セレ
クタ15の出力をPSとするとき、例えば次式で表わさ
れる。
【0021】
【数1】PS =D4・(D3・D2・X3+D3・*D2・X
2+*D3・D2・X1+*D3・*D2・X0)+*D4・
(D3・D2・*X3+D3・*D2・ *X2
+*D3・D2・*X1+*D3・*D2・*X0)
【0022】すなわち、セレクタ15からは、データD
4,D3,D2に応じて、X3,X2,X1,X0,*
X3,*X2,*X1,*X0のいずれか1つが選択さ
れて出力される。なお、*は反転記号である。
【0023】次に、アナログ遅延部16においては、下
位ビットデータD1,D0に従い、X0の周期をTとす
るとき、D1・D0を(3/32)T遅延とし、D1・*D
0を(2/32)T遅延とし、*D1・D0を(1/32)T
遅延とし、*D1・*D0を遅延なしとする。いま、例
えば、D4,D3,D2,D1,D0が(1,1,0,
1,0)であるときには、アナログ遅延部16の出力を
PLSとすると、アナログ遅延部16の出力DPLSは、図
2(f)に示すように、X2+Δ1(Δ1=(2/32)T遅
延)となる。そして、パルス幅生成部18では、例え
ば、アナログ遅延部16の出力DPLSと*X0との論理
積をとってUとする。上述の例では、U=*X0・(X2
+Δ1)となり、図2(g)に示すようなパルスUが得ら
れる。また、パルス幅生成部18では、D4・X0+U
をパルス幅信号PWMOUTとして最終的に出力する。
すなわち、上述の例では、最上位ビットD4が1である
ので、図2(h)に示すようなパルス幅信号PWMOUT
を1ドットに出力することができる。
【0024】なお、図2の例では、1ドット内において
左に寄せたドットを形成しているが、セレクタ15の論
理やアナログ遅延部16の設定により、ドット内におい
て右に寄せたドット形成も可能である。図3には、ドッ
ト内において右に寄せたドットを形成する例が示されて
いる。なお、図3において、図3(a)乃至(e)に示す基
本パルス4×CLK,分周パルスX0〜X3は、図2
(a)乃至(e)に示すものと同じである。
【0025】ドット内において右に寄せたドットを形成
する場合には、セレクタ15における論理は、セレクタ
15の出力をPSとするとき、次式で表わされる。
【0026】
【数2】PS =D4・(D3・D2・X0+D3・*D2・X
1+*D3・D2・X2+*D3・*D2・X3)+*D4・
(D3・D2・*X0+D3・*D2・ *X1
+*D3・D2・*X2+*D3・*D2・*X3)
【0027】すなわち、この場合も、セレクタ15から
は、データD4,D3,D2に応じて、X3,X2,X
1,X0,*X3,*X2,*X1,*X0のいずれか
1つが選択されて出力されるが、図3(数2)の例では、
図2(数1)の例に対し、X0,X1,X2,X3,*X
0,*X1,*X2,*X3の選択論理の順序が逆にな
っている。
【0028】そして、図3の例では、アナログ遅延部1
6において、D1・D0を(1/32)T遅延とし、D1・
*D0を(2/32)T遅延とし、*D1・D0を(3/3
2)T遅延とし、*D1・*D0を(4/32)T遅延とす
る。いま、例えば、D4,D3,D2,D1,D0が
(1,0,1,0,1)であるときには、アナログ遅延部
16の出力DPLSは、図3(f)に示すように、X2+Δ
2(Δ2=(3/32)T遅延)となる。そして、パルス幅
生成部18では、アナログ遅延部の出力DPLSとX0と
の論理積をとってUとする。上述の例では、U=X0・
(X2+Δ2)となり、図3(g)に示すようなパルスUが
得られる。また、パルス幅生成部18では、D4・*X
0+Uをパルス幅信号PWMOUTとして最終的に出力
する。すなわち、上述の例では、最上位ビットD4が1
であるので、図3(h)に示すようなパルス幅信号PWM
OUTを1ドットに出力することができる。
【0029】このように、セレクタ15の論理やアナロ
グ遅延部16の設定により、ドット内において右に寄せ
たドット形成も可能であり、上記論理や遅延を切り替え
るモードセレクタがあれば、外部制御信号により、1ド
ット内でドット毎に左寄せ、右寄せのドット形成が可能
である。
【0030】図4はアナログ遅延部16の構成例を示す
図である。図4を参照すると、アナログ遅延部16は、
第1の遅延制御電流Iiを生成する第1の遅延制御電流
生成部19aと、第2の遅延制御電流Ij(j≠i)を生
成する第2の遅延制御電流生成部19bと、第1の遅延
制御電流Iiと第2の遅延制御電流Ijとの差分(Ii
−Ij)と階調を表現するデータ(デジタル多値画像デー
タ)Anとに基づき、遅延量すなわち遅延信号(いま遅延
させたい量を決定する遅延電流)Inを算出する遅延量
制御電流算出部20と、遅延量制御電流部20によって
算出された遅延信号(遅延電流)に基づき基準となる基本
信号の正転もしくは反転信号を遅延させる遅延部25と
を備えている。なお、以下の説明では、第1の遅延制御
電流生成部19aと第2の遅延制御電流生成部19bと
を合わせて、便宜上、遅延量制御部17と称す。また、
遅延量制御電流算出部20は、デジタル多値画像データ
(階調を表現するデジタル多値画像データのうち、下位
ビットデータ(例えば、D1,D0))をD/A変換して
D/A変換結果Anを出力するD/A変換回路31と、
IiとIjの乗算結果を、D/A変換回路31からのD
/A変換結果Anによって割算して遅延信号Inを得る
割算回路32とから構成されている。
【0031】また、図5は第1の遅延制御電流生成部1
9aの一構成例を示す図である。図5の例では、第1の
遅延制御電流生成部19aは、所定のパルスを遅延させ
る遅延部21と、遅延したパルスの位相遅れ量を検出す
る位相検出部22と、位相検出部22の出力(位相遅れ
検出信号)と基準信号とを比較して遅延部21の遅延量
を制御する誤差AMP部(反転増幅部)23とからなって
おり、ある遅れ量が制御されている電流、すなわち遅延
制御電流Iiを生成するようになっている。
【0032】また、図6は第1の遅延制御電流生成部1
9aの他の構成例を示す図である。図6の構成例は図5
とほぼ同様であるが、図6の構成の場合、位相検出部2
2に制御信号を加えて位相遅れ検出量を制御できる構成
とすることにより、誤差AMP部23の回路構成を簡略
化でき、回路素子数を低減することができる。
【0033】図7は第1の遅延制御電流生成部19aの
動作を説明するための図である。先ず、図7(a),
(b),(c),(d)に示すように、例えばパルスX0,*
X0は、遅延部21により時間ΔTだけ遅延されてX0
D,*X0Dとなる。この場合、位相検出部22は、次
式で表わされる論理αを出力する。
【0034】
【数3】α=*X0・X0D+X0・*X0D
【0035】この場合、X0・*X0D,*X0・X0D
は、図7(e),(f)に示すように、同期Tで現れる遅延
時間ΔTのパルスであり、X0・*X0D+*X0・X0
D,すなわちαは、図7(g)に示すように、T/2周期
で現れる遅延時間ΔTのパルスとなる。ここで、論理α
に対応する電流出力をIcとし、そのピーク電流値をN
×Irefとし、誤差AMP部23において、電流出力
Icと基準信号となる基準電流Irefとを比較して、
遅延部21の遅延量を決定する電流Iiを制御する。こ
の場合、例えば、N=4とすれば、遅延時間ΔT=T/
8となる場合にαの積分波形の平均値がIrefとなる
ので、Iiは、遅延時間ΔT=T/8となるように制御
される。一般に、遅延時間ΔT=T/(2N)と表わすこ
とができる。つまり、Nを自由に設定することにより、
入力パルスX0の半分の周期T/2の範囲内の遅延で、
制御された遅延パルス(遅延電流パルスIi)を自在に得
ることができる。
【0036】図8は第1の遅延制御電流生成部19aを
バイポーラトランジスタで構成した場合の具体的な回路
例を示す図である。図8の回路の動作を説明する。図8
の回路では、Q16,Q17,Q18,およびR0で構
成される電流源により、遅延量を決定する電流Iiを生
成する。入力されるパルスX0,*X0は、Q1,Q2
で構成されるダイオード負荷回路およびQ19,Q20
で構成されるエミッタフォロワ回路により遅延される。
Q1,Q2で構成されるダイオード負荷回路の出力は、
非常に小さい振幅であるので、Q3,Q4,R3,R4
で構成される2値化回路を介すことでスイングを調整す
る。Q5,Q6,Q7,Q8,Q9,Q10で構成され
る二重平衡回路、すなわちECL(エミッタ・カップルド
・ロジック)回路は、その電流出力Icに対応する論理を
αとすると、α=*X0・X0D+X0・*X0Dであ
り、その電流出力IcはQ11,Q12で構成されるカ
レントミラー回路により反転されて、Q14,R1で構
成される基準電流Irefと比較される。この比較部で
あるQ14のコレクタはハイインピーダンスであり、ま
た、接地電位GNDに対し容量C1が接続されているこ
とにより,Icと基準電流Irefとが比較され、その
出力はQ15,R0で構成される電流となる。ここで、
Q15,Q16,Q17,Q18で構成される電流源
は、エミッタ抵抗がそれぞれR0であることにより、そ
れぞれに流れる電流が同じとなるカレントミラー回路と
なっている。つまり、Q15,R0で構成される電流は
Iiとなり、所望の遅延量が得られるように出力電流I
iは制御される。ここで、Q13,R2で構成される電
流源の電流をIrefのN倍とすると、前述のように、
遅延時間ΔT=T/(2N)となる遅延パルスX0Dおよ
び*X0Dを得ることができる。例えば、N=4の場合
には、R1:R2=4:1、Q13のエリアファクタ
(エミッタ面積):Q14のエリアファクタ(エミッタ面
積)=4:1となるように設定すれば、4×Irefな
る電流をQ13,R2で構成される電流源に正確に流す
ことが可能であるので、遅延時間ΔT=T/8、つまり
位相遅れ量としてはΔθ=π/4の遅延パルスを生成す
ることができる。第1の遅延制御電流生成部19aをす
べての設定したい遅延量に対し、それぞれ構成すれば、
すべての遅延時間を制御することが可能となる。
【0037】ここで、遅延時間と遅延を生成する電流I
iとの関係を考える。例えば、図8に示す回路の場合、
X0がハイレベルの時、Q21,Q22で構成される差
動トランジスタのQ22はオフとなっており、その結果
として、Q22に対しダイオード負荷となっているQ2
はオフであり電流が流れていない。X0がハイレベルの
状態からローレベルの状態に高速に変化したときの過渡
動作を考えると、Q22に電流が流れ始めるが、Q2の
エミッタ抵抗は電流がほとんど流れていないためハイイ
ンピーダンスとなっており、Q22のコレクタにはコレ
クタ−基板間寄生容量などの寄生容量があるため、Q2
2に流れる電流、すなわちIiは、寄生容量の変化電位
に対する充放電電流となる。
【0038】図9は図8に示す回路の遅延部の等価的な
回路構成を示す図である。図9の等価回路において、X
0,*X0として図10(a)に示すような信号が入力す
るとき、X0がハイレベル(*X0がローレベル)となっ
ているときには(図10(a)に、この状態をで示す)、
ダイオードQ1に電流Iが流れる一方、ダイオードQ2
には電流は流れない(電流は0となる)。また、X0がハ
イレベルからロウレベルになるときには(図10(a)
に、この状態をで示す)、ダイオードQ1に流れてい
た電流Iは0になり、一方、ダイオードQ2に流れる電
流は0からIになる。なお、このとき、図9において、
寄生容量CとダイオードQ2の内部抵抗Rとの時定数C
Rによって、ダイオードQ2に流れ始める電流Iは、信
号X0,*X0に対して、図10(b)に示すような過渡
応答を示す。すなわち、時定数CRによって定まる時間
t=CRだけ遅延したものとなる。ここで、遅延時間t
と電流I(=Ii)との関係は次のようになる。
【0039】すなわち、一般に容量をC、変化電位をΔ
V、電流をI、充放電時間をtとすると、電荷Qは、Q
=C・ΔV=I・tで表わすことができる。これから、寄
生容量の充放電に要する時間、つまり遅延時間tは、t
=(C・ΔV)/Iであり、容量に充放電する電流Iに反
比例する。
【0040】上述した例の遅延時間ΔT=T/8、つま
り位相遅れ量としてはΔθ=π/4の遅延の場合の遅延
時間と遅延制御電流Ii(i=8)との関係は、次式で表
わされる。
【0041】
【数4】τ/8=K/I8+Δτ
【0042】ここで、τは周期、Kは比例定数、I8は
τ/8遅れを制御する遅延制御電流Ii(i=8)であ
り、Δτは固定遅れ定数とする。同様に、I16をτ/
8+τ/16遅れを制御する遅延制御電流Ii(i=1
6)とし、I32をτ/8+τ/32遅れを制御する遅
延制御電流Ii(i=32)とし、I64をτ/8+τ/
64遅れを制御する遅延制御電流Ii(i=64)とし、
I128をτ/8+τ/128遅れを制御する遅延制御
電流Ii(i=128)とし、I256をτ/8+τ/2
56遅れを制御する遅延制御電流Ii(i=256)とす
ると、遅延時間と遅延制御電流Iiとの関係は、次式の
ように表わすことができる。
【0043】
【数5】τ/8+τ/16=K/I16+Δτ τ/8+τ/32=K/I32+Δτ τ/8+τ/64=K/I64+Δτ τ/8+τ/128=K/I128+Δτ τ/8+τ/256=K/I256+Δτ
【0044】換言すれば、第1の遅延制御電流生成部1
9aにおいて、遅延時間と遅延制御電流Ii(IAn)と
の関係は、一般に、次式のようになる。
【0045】
【数6】τ/8+τ/An=K/IAn+Δτ
【0046】同様に、第2の遅延制御電流生成部19b
も、図5あるいは、図6と同様の構成となっており、図
7と同様の動作を行なうようになっている。また、第2
の遅延制御電流生成部19bをバイポ−ラトランジスタ
で構成した場合の具体的な回路例も図8と同様のものに
することができ、この場合も、遅延時間と遅延制御電流
Ijとの関係は、数4,数5,数6によって与えられ
る。
【0047】このように、第1の遅延制御電流生成部1
9aと第2の遅延制御電流生成部19bとは、互いに同
様の構成,動作のものにすることができるが、第1の遅
延制御電流生成部19aは、ある遅延量が制御されてい
る電流Iiを生成するのに対し、第2の遅延制御電流生
成部19bは、第1の遅延制御電流生成部19aとは異
なる遅延量が制御されている電流Ij(j≠i)を生成す
るようになっている。
【0048】そして、遅延量制御電流算出部20は、第
1の遅延制御電流Iiと、第2の遅延制御電流Ijとの
差分(Ii−Ij)と遅延データ(階調を表現するデータ)
Anとに基づき、遅延量すなわち遅延信号(いま遅延さ
せたい量を決定する遅延電流)Inを算出するようにな
っている。
【0049】具体的に、第1の遅延制御電流生成部19
aにおいてτ/8遅れを生成する電流I8(i=8)を生
成し、また、第2の遅延制御電流生成部19bにおいて
3τ/16遅れを生成する電流I16(j=16)を生成
すると考えると、遅延量制御電流算出部20は、数4,
数5,数6よりτ、K、Δτを消去して、次式のよう
に、遅延電流InをI8およびI16を用いて算出する
ことができる。
【0050】
【数7】In=2・I8・I16/{(32・(I8−I1
6)/An+2・I16)}
【0051】また、図11は遅延量制御電流算出部20
をバイポーラトランジスタで構成した具体的な回路例を
示す図である。図11を参照すると、遅延量制御電流算
出部20は、デジタル多値画像データ(例えば、D3〜
D0)をD/A変換するD/A変換回路31と、Iiと
Ijの乗算結果をD/A変換回路31からのD/A変換
結果Anによって割算する割算回路32とにより構成さ
れている。
【0052】図11の割算回路32の動作について説明
する。図11に示すように、電流源をそれぞれI0,I
1,I2,In,In'とし、ID0,ID1,ID
2,ID3で示す差動スイッチからI1に加算される電
流がないとする。Q30,Q31で構成される差動回路
のベース電位は、そのまま、Q34,Q35で構成され
るエミッタフォロワ回路を介して、Q32,Q33で構
成される差動回路のベース電位に入力されるので、Q3
0,Q31で構成される差動回路に流れる電流比とQ3
2,Q33で構成される差動回路に流れる電流比は同じ
である。このことにより、In+In'=I2,In:
In'=I0:(I1−I0)なる関係式が導かれ、その
結果、次式で表わされる割算回路が構成されていること
がわかる。
【0053】
【数8】In=I0・I2/I1
【0054】数7および数8において、 I0=I8 I2=2・I16 I1=2・I16 ΔI=I8−I16 とすると、図11に示す回路構成により数7に示す遅延
電流Inを生成することが可能となる。図11に示す回
路構成の場合、ID0,ID1,ID2,ID3で示す
差動スイッチおよびQ30,Q31で構成される差動回
路、Q32,Q33で構成される差動回路は、すべて高
速に動作することにより、入力されるデジタル多値画像
データの下位ビットデータ(例えば、D0,D1,D
2,D3)に従い、各ドット毎に遅延量を高速に変化さ
せることが可能である構成を実現できる。図11に示す
回路例では、I8,I16のそれぞれの制御電流を生成
し、ID0,ID1,ID2,ID3で示す4ビット構
成の差動スイッチにより1ドットあたり8ビット階調
(256階調)表現を行なう構成例(D0〜D3のデジタ
ル多値画像データが入力するとしたときの構成例)を示
しているが、もちろんさらに高階調表現が必要な系や階
調数の少ない系においても、同様の構成により自在にパ
ルス幅を生成することが可能である。
【0055】また、図12は遅延部25をバイポーラト
ランジスタで構成した具体的な回路例を示す図である。
図12を参照すると、遅延部25には遅延信号すなわち
遅延電流Inが流れ、これにより、パルス,例えばX
0,*X0を、この遅延電流Inに応じた遅延量でアナ
ログ遅延させ、X0D,*X0Dを出力するように構成
されている。
【0056】以上のように、本発明は、階調を表現する
データに略反比例する遅延信号を生成し、基準となる基
本信号(例えば、外部からのクロックCLK、あるい
は、PLL回路1により生成された位相の異なる複数の
パルスのうちの1つのパルス(例えばX0など))の正転
もしくは反転信号を、上記遅延信号Inに基づき所望の
位相で遅延させるアナログ遅延部16と、アナログ遅延
部16で生成されたパルスと前記基本信号とに基づいて
パルス幅信号を生成するパルス幅生成部18とを有して
おり、上記アナログ遅延部16を用いることで、高速ア
ナログ遅延回路を実現でき、動作速度が速い場合でも画
像の高階調性を実現できるパルス幅変調方式を用いた画
像形成装置を提供することができる。
【0057】図13は本発明の画像形成装置に用いられ
るパルス幅変調回路を集積化(IC化)する場合の集積回
路(IC回路)の構成例を示す図である。なお、図13で
は、1ドットあたり8ビット階調(256階調)出力が可
能となるパルス幅生成ブロック構成図が示されている。
また、図13において、クロックを生成するVCO,分
周回路,位相比較器または位相周波数比較器などで構成
されるPLL回路部は、便宜上省略されている。そし
て、図13において、遅延量制御部17,π/4遅延・
3π/8遅延セレクタ52,L位相シフト部53,R位
相シフト部54は、図4のアナログ遅延部16の構成に
相当し、また、PWM生成部56,遅延量調整部57
は、図1のパルス幅生成部18に相当している。なお、
図4のアナログ遅延部16の構成例において、遅延量制
御電流算出部20および遅延部25に相当する構成は、
図13のL位相シフト上部53,R位相シフト部54に
内蔵されている。
【0058】図13において、先ず、セレクタ15の論
理を示す。いま、セレクタ15の出力をLPWM1,R
PWM1とすると、LPWM1,RPWM1は、次式の
ようになる。
【0059】
【数9】LPWM1=LD6・LD5・*X1+LD6・
*LD5・*X0+*LD6・LD5・X3+*LD6・*
LD5・*X2 RPWM1=RD6・RD5・*X1+RD6・*RD5・
*X0+*RD6・RD5・X3+*RD6・*RD5・*
X2
【0060】ここで、LD5やRD5などで示されるデ
ータ(L(左)データ,R(右)データ)は、図14に示され
るように、それぞれ図に示すL(左)ラッチパルス、R
(右)ラッチパルスによりラッチされた画像データ(L
(左)ラッチデータ,R(右)ラッチデータ)により、次式
の論理により生成されるデータであるとする。
【0061】
【数10】LD6=M・(P・D6+*P・*D6)+*M・
(D7・D6+*D7・*D6) LD5=M・(P・D5+*P・*D5)+*M・(D7・D5
+*D7・*D5) LD4=M・(P・D4+*P・*D4)+*M・(D7・D4
+*D7・*D4) LD3=M・(P・D3+*P・*D3)+*M・(*D7・*
(D6+D5)・*D4) LD2=M・(P・D2+*P・*D2)+*M・(*D7・*
(D6+D5)・*D4) LD1=M・(P・D1+*P・*D1)+*M・(*D7・*
(D6+D5)・*D4) LD0=M・(P・D0+*P・*D0)+*M・(*D7・*
(D6+D5)・*D4) RD6=M・(P・D6+*P・*D6)+*M・(D3・D2
+*D3・*D2) RD5=M・(P・D5+*P・*D5)+*M・(D3・D1
+*D3・*D1) RD4=M・(P・D4+*P・*D4)+*M・(D3・D0
+*D3・*D0) RD3=M・(P・D3+*P・*D3)+*M・(*D3・*
(D2+D1)・*D0) RD2=M・(P・D2+*P・*D2)+*M・(*D3・*
(D2+D1)・*D0) RD1=M・(P・D1+*P・*D1)+*M・(*D3・*
(D2+D1)・*D0) RD0=M・(P・D0+*P・*D0)+*M・(*D3・*
(D2+D1)・*D0) L0N=M・P・D7+*M・D7・D6・D5・D4 R0N=M・*P・D7+*M・D3・D2・D1・D0 RP0S=M・P+*M・D3 LP0S=M・P+*M・D7
【0062】ここで、Mはモード切り換え信号、Pはポ
ジション信号であり、それぞれ、Mがハイレベルの時は
通常モード、Mがローレベルの時は倍速モードであり、
Pがハイレベルの場合にはドットを左から形成する左モ
ード、Pがローレベルの場合にはドットを右から形成す
る右モードとなる。また、LD6・LD5の時に*X1
のパルスを選択する理由は、後段における遅延量を考慮
して選択がなされているからである。そのタイミング図
を図14に示す。
【0063】π/4遅延・3π/8遅延セレクタ52で
は、セレクタ15からLPWM1,RPWM1が入力す
ると、データLD4,RD4との間で、次式の割算を行
ない、LPLS,RPLSを出力する。
【0064】
【数11】LPLS=LD4・(LPWM1を3π/8遅延)
+*LD4・(LPWM1をπ/4遅延) RPLS=RD4・(RPWM1を3π/8遅延)+*RD4
・(RPWM1をπ/4遅延)
【0065】また、L位相シフト部53では、図10の
ID0,ID1,ID2,ID3で示す4ビット構成の
差動スイッチにそれぞれLD0,LD1,LD2,LD
3を入力することにより、次式のようにしてLPWMを
算出する。
【0066】
【数12】 LPWM =LD3・LD2・LD1・LD0・(LPLSをπ/4+15・π/128遅延) +LD3・LD2・LD1・*LD0・(LPLSをπ/4+14・π/128遅延) +LD3・LD2・*LD1・LD0・(LPLSをπ/4+13・π/128遅延) + ・ + ・ +*LD3・*LD2・LD1・*LD0・(LPLSをπ/4+2・π/128遅 延) +*LD3・*LD2・*LD1・LD0・(LPLSをπ/4+1・π/128遅 延) +*LD3・*LD2・*LD1・*LD0・(LPLSをπ/4+0・π/128 遅延)
【0067】なお、上記式中、点々で表わしている部分
には上下の論理と同様に論理式が継続しているものとす
る。同様に、R位相シフト部54では、次式のようにし
てRPWMを算出する。
【0068】
【数13】 RPWM =RD3・RD2・RD1・RD0・(RPLSをπ/4+15・π/128遅延) +RD3・RD2・RD1・*RD0・(RPLSをπ/4+14・π/128遅延) +RD3・RD2・*RD1・RD0・(RPLSをπ/4+13・π/128遅延) + ・ + ・ +*RD3・*RD2・RD1・*RD0・(RPLSをπ/4+2・π/128遅 延) +*RD3・*RD2・*RD1・RD0・(RPLSをπ/4+1・π/128遅 延) +*RD3・*RD2・*RD1・*RD0・(RPLSをπ/4+0・π/128 遅延)
【0069】上記論理により、例えばLPLSからは、画
像データによりπ/4〜略3π/8位相が遅れたパルス
LPWMを生成することができる。なお、ここで、L位
相シフト部53,R位相シフト部54には、図12に示
す構成の遅延部25がそれぞれ内蔵されており、上記L
PLS,LPWMは図12において例えばX0,X0Dに
それぞれ対応している。また、位相シフト部がL位相シ
フト部53とR位相シフト部54との2つから構成され
ている理由は、図11に示す遅延量制御電流算出部20
においてD/A変換回路も割算回路も十分高速に動作し
て遅延電流生成を行なうが、遅延電流生成が十分に安定
した後に遅延を行なう方が、より安定した正確な遅延パ
ルスが得られるからである。
【0070】また、図13において、遅延量制御部17
は、図5もしくは図6に示す回路が2チャンネルで構成
され(図4に示すように、第1の遅延制御電流生成部1
9aと第2の遅延制御電流生成部19bとの2つのチャ
ンネルで構成され)、1チャンネルにおいて、例えば、
τ/8遅れ(π/4位相遅れ)を生成する電流I8が制御
され、もう1チャンネルにおいて、例えば、3τ/16
遅れ(3π/8位相遅れ)を生成する電流I16が制御さ
れている。
【0071】また、図13において、遅延量調整部57
には、PWMを生成する基本クロックとなるX2が入力
し、PWM生成部56には、遅延量調整部57から遅延
量の微調整を受けたDCLKが入力する。また、PWM
生成部56には、パルス幅をドットの左端および右端の
どちらから画像データに従いドットを形成するかを決定
する位置制御信号であるPOS信号を数10で示すLP
OS,RPOSとするとき、LPOS,RPOSのそれ
ぞれが入力される。この場合、PWM生成部56におけ
る論理は、その出力をPWMOUTとするとき、次式の
ようになる。
【0072】
【数14】PWMOUT=DCLK・(*LPWM・LP
OS+LPWM・*LPOS+LON)+*DCLK・(*
RPWM・RPOS+RPWM・*RPOS+RON)
【0073】このような構成とすることにより、1ドッ
トあたりパルス幅変調による256値階調出力が得ら
れ、またドットの書き込み位置制御機能によりドットの
左寄せおよび右寄せが自在である高速な画像形成装置が
実現できる。
【0074】また、図13において、レベル調整部58
では、PWM生成部56の出力PWMOUTのレベル調
整を行なう。レベル調整を行なう際、スイッチを設け
て、強制LD点灯信号LDONや強制LD消灯信号であ
るLDOFFなどを介することにより、強制LD点灯機
能、強制LD消灯機能などを付加することができる。
【0075】また、倍速モード時、上記式(数10)の論
理に従い、通常のドットの左半分の画像データとしてD
7,D6,D5,D4、通常のドットの右半分の画像デ
ータとしてD3,D2,D1,D0を与えるとすれば、
通常のドットの左半分および右半分はそれぞれ独立のド
ットとなり、それぞれ4ビット階調分のPWM変調が実
現できる。このような倍速モードを用いれば、画素クロ
ックおよび画像データの転送レートを変更することな
く、階調数は減少するが、見かけ上、倍の動作速度で動
作するパルス幅変調回路が実現できる。
【0076】このことは、例えばレーザプリンタやデジ
タル複写機のようにレーザ光をポリゴンなどを用いてラ
スタースキャンする系においては、ポリゴンの回転数を
倍にすれば、画素クロックもしくは画像データ転送レー
トの倍の速度で動作する高速な画像形成装置が実現で
き、また、ポリゴンの回転数が同じであれば、主走査方
向の密度が倍になる高密度な画像形成装置が実現でき
る。
【0077】具体的には、例えば画素クロックが50M
Hzで(時間では20n秒)、通常モードの1ドット当た
り8ビット(256値)変調を行なえるとすれば、倍速モ
ード時には、画素クロックおよび画像データ転送は50
MHzであるが、1ドット当たり(時間では10n秒で
あり通常モード時のドットの半分)4ビット(16値)変
調がモード切り換え部の切り換えにより容易に可能であ
るパルス幅変調回路およびそのパルス幅を画像変調信号
とする画像形成装置を実現できる。つまり、画素クロッ
クおよび画像データの転送レートを変化させることな
く、画像クロックの倍のスピードで書き込みを行なうこ
とができる画像形成装置が実現できる。
【0078】図15は、上述したパルス幅変調回路(デ
ジタル遅延+アナログ遅延方式によるPWM変調部)
に、さらに発光素子駆動部60,誤差増幅部61を付加
し、集積化(IC化)した場合の画像形成装置の構成例を
示す図である。すなわち、図15において、発光素子駆
動部60は、パルス幅生成部18の出力PWMOUTに
よって発光素子(例えば半導体レーザ)LDを高速に駆動
し、受光素子PDの出力を抵抗RPDで受け、その値を
誤差増幅部61において基準信号と比較することにより
発光素子駆動部60の設定電流とするように構成されて
いる。図15に示す構成を集積化(IC化)することによ
り、1チップでPWM変調から発光素子駆動までを高速
に実現できる。すなわち、小型・ローコスト・高速・高機
能な画像形成装置を実現できる。なお、図15の例で
は、発光素子LDを半導体レーザとしているが、発光素
子LDがLED(発光ダイオード)であっても良く、この
場合にも同様の効果が得られる。
【0079】図16は発光素子として例えば半導体レー
ザを光源とするレーザプリンタもしくはデジタル複写機
等における一般的な光走査装置の構成例を示す図であ
る。図16において、発光素子(半導体レーザ)71は、
発光素子変調・駆動信号により変調・駆動され、光変調さ
れた光ビームを出射する。出射された光ビームは、コリ
メータレンズ72およびシリンダーレンズ73を介し
て、回転駆動されるポリゴンミラー74に入射して偏向
される。ポリゴンミラー74により偏向された光ビーム
はfθレンズ75、トロイダルレンズ76、反射ミラー
77を介して感光体78上に照射される。そして、ポリ
ゴンミラー74の回転に伴なう主走査方向および感光体
78の回転に伴なう副走査方向に所定のタイミングで順
次走査する。これにより、予め表面を一様に帯電された
感光体78上に、変調された光ビームに応じた静電潜像
が形成される。画像形成に関しては、図16では図示し
ない現像器により現像され、副走査方向に給送される記
録媒体に画像が転写され、定着処理されることにより行
なわれる。なお、図16において、PWM生成部および
発光素子駆動部には、本発明の前述した構成(例えば図
15の構成)が用いられる。
【0080】図17は図16と同様の光走査装置の構成
例を示す図であるが、図17の構成例においては、水平
同期信号をPWM生成部および発光素子駆動部に入力し
ている。
【0081】図18は水平同期信号をPWM生成部およ
び発光素子駆動部に入力させる場合(光走査装置を図1
7の構成にした場合)の構成例を示す図である。図18
の構成では、図15の回路構成においてさらにクロック
生成部63が設けられている。図18に示す構成を集積
化(IC化)することにより、より小型・ローコストの画
像形成装置を実現できる。
【0082】このように、本発明の画像形成装置は、デ
ジタル多値画像データに基づきパルス幅変調された画像
変調信号によって画像を形成する画像形成装置であっ
て、デジタル多値画像データに略反比例する遅延信号を
生成し、基準となる基本信号の正転もしくは反転信号を
前記遅延信号に基づき所望の位相で遅延させるアナログ
遅延手段と、前記アナログ遅延手段で生成されたパルス
と前記基本信号とに基づいてパルス幅信号を生成するパ
ルス幅生成手段とを有し、パルス幅生成手段で生成され
たパルス幅信号を画像変調信号として画像を形成するよ
うになっている。
【0083】また、本発明の画像形成装置は、デジタル
多値画像データに基づきパルス幅変調された画像変調信
号によって画像を形成する画像形成装置であって、所定
周波数の基準となるクロック信号に対し、周波数が逓倍
された逓倍クロック信号を生成し、生成した逓倍クロッ
ク信号から所定の位相遅延した複数のパルスを生成する
デジタル遅延手段と、デジタル多値画像データの上位ビ
ット信号に基づき、前記位相の異なる複数のパルスのう
ちの1つのパルスを選択するパルス選択手段と、デジタ
ル多値画像データの下位ビット信号に基づき遅延信号を
生成し、前記パルス選択手段で選択されたパルスを前記
遅延信号に基づき所望の位相で遅延させるアナログ遅延
手段と、前記アナログ遅延手段で生成されたパルスと前
記デジタル遅延手段により生成された複数のパルスのう
ちの1つのパルスとに基づいてパルス幅信号を生成する
パルス幅生成手段とを有し、パルス幅生成手段で生成さ
れたパルス幅信号を画像変調信号として画像を形成する
ようになっている。
【0084】また、本発明の画像形成装置は、さらに、
第1のモードと第2のモードとの切換を行なうモード切
換手段を有し、第1のモード時には前記基準となるクロ
ック信号の周期を1画素とするパルス幅変調を行ない、
第2のモード時には前記基準となるクロック信号の半分
の周期を1画素とするパルス幅変調を行なうようになっ
ている。
【0085】また、本発明の画像形成装置は、画像変調
信号としてのパルス幅信号により半導体レーザの光出力
を駆動し、該光出力を回転感光体に走査する走査手段
と、前記回転感光体に対し所定の位置において前記走査
手段からの走査光を検出する走査光検出手段とを有し、
前記走査光検出手段からの検出信号に基づいた所定のダ
イミングで前記デジタル値画像データに応じた静電潜像
を形成し、記録媒体に前記静電潜像に応じた画像を形成
するようになっており、本発明の画像形成装置は、さら
に、前記半導体レーザの光出力を受光素子により検出し
た受光信号と基準信号を比較し前記半導体レーザの光出
力を制御する誤差増幅部と、前記誤差増幅部より得られ
た半導体レーザ駆動電流により所望の光出力で半導体レ
ーザを駆動する半導体レーザ駆動部と、前記走査光検出
手段からの検出信号に同期した基準となるクロック信号
を生成するクロック生成部とを有している。
【0086】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項4,請求項10記載の発明によれば、デジタル多値
画像データに基づきパルス幅変調された画像変調信号に
よって画像を形成する画像形成装置であって、デジタル
多値画像データに略反比例する遅延信号を生成し、基準
となる基本信号の正転もしくは反転信号を前記遅延信号
に基づき所望の位相で遅延させるアナログ遅延手段と、
前記アナログ遅延手段で生成されたパルスと前記基本信
号とに基づいてパルス幅信号を生成するパルス幅生成手
段とを有し、パルス幅生成手段で生成されたパルス幅信
号を画像変調信号として画像を形成するので、高速アナ
ログ遅延回路を実現でき、動作速度が速い場合でも画像
の高階調性を実現できる画像形成装置を提供することが
できる。
【0087】また、請求項5乃至請求項10記載の発明
によれば、デジタル多値画像データに基づきパルス幅変
調された画像変調信号によって画像を形成する画像形成
装置であって、所定周波数の基準となるクロック信号に
対し、周波数が逓倍された逓倍クロック信号を生成し、
生成した逓倍クロック信号から所定の位相遅延した複数
のパルスを生成するデジタル遅延手段と、デジタル多値
画像データの上位ビット信号に基づき、前記位相の異な
る複数のパルスのうちの1つのパルスを選択するパルス
選択手段と、デジタル多値画像データの下位ビット信号
に基づき遅延信号を生成し、前記パルス選択手段で選択
されたパルスを前記遅延信号に基づき所望の位相で遅延
させるアナログ遅延手段と、前記アナログ遅延手段で生
成されたパルスと前記デジタル遅延手段により生成され
た複数のパルスのうちの1つのパルスとに基づいてパル
ス幅信号を生成するパルス幅生成手段とを有し、パルス
幅生成手段で生成されたパルス幅信号を画像変調信号と
して画像を形成するようになっており、パルス幅変調に
て画像の階調表現を行なう画像形成装置においてデジタ
ル遅延回路と高速アナログ遅延回路を組み合わせること
により、動作速度が速い場合でも画像の高階調性を実現
できる小型,ローコストの画像形成装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパルス幅変調装置の構成例を示す
図である。
【図2】図1のパルス幅変調装置の動作の概略を説明す
るためのタイムチャートである。
【図3】図1のパルス幅変調装置の動作の概略を説明す
るためのタイムチャートである。
【図4】アナログ遅延部の一部を示す図である。
【図5】第1の遅延制御電流生成部の構成例を示す図で
ある。
【図6】第1の遅延制御電流生成部の他の構成例を示す
図である。
【図7】第1の遅延制御電流生成部の動作を説明するた
めの図である。
【図8】第1の遅延制御電流生成部をバイポーラトラン
ジスタで構成した場合の具体的な回路例を示す図であ
る。
【図9】図8に示す回路の遅延部の等価的な回路構成を
示す図である。
【図10】図9の遅延部の動作を説明するための図であ
る。
【図11】遅延量制御電流算出部をバイポーラトランジ
スタで構成した具体的な回路例を示す図である。
【図12】遅延部をバイポーラトランジスタで構成した
具体的な回路例を示す図である。
【図13】本発明のパルス幅変調回路を集積化(IC化)
する場合の集積回路(IC回路)の構成例を示す図であ
る。
【図14】図13の回路の動作を説明するための図であ
る。
【図15】本発明におけるパルス幅変調回路に、さら
に、発光素子駆動部,誤差増幅部を付加し、集積化(I
C化)した場合の構成例を示す図である。
【図16】発光素子として例えば半導体レーザを光源と
するレーザプリンタもしくはデジタル複写機等における
一般的な光走査装置の構成例を示す図である。
【図17】図16と同様の光走査装置の構成例を示す図
である。
【図18】水平同期信号をPWM生成部および発光素子
駆動部に入力させる場合のパルス幅変調回路の構成例を
示す図である。
【図19】アナログ的なパルス幅変調方式を説明するた
めの図である。
【図20】デジタル式のパルス幅変調方式を説明するた
めの図である。
【図21】パルス幅変調にて画像の階調表現を行なう仕
方の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 PLL回路 11 VCO 12 分周回路 13 位相比較器または位相周波数比較器 15 セレクタ 16 アナログ遅延部 17 遅延量制御部 18 パルス幅生成部 19a 第1の遅延制御電流生成部 19b 第2の遅延制御電流生成部 20 遅延量制御電流算出部 21 遅延部 22 位相検出部 23 誤差AMP部 25 遅延部 31 D/A変換回路 32 割算回路 52 π/4遅延・3π/8遅延セレクタ 53 L位相シフト部 54 R位相シフト部 56 PWM生成部 57 遅延量調整部 58 レベル調整部 60 発光素子駆動部 61 誤差増幅部 71 発光素子 72 コリメータレンズ 73 シリンダーレンズ 74 ポリゴンミラー 75 fθレンズ 76 トロイダルレンズ 77 反射ミラー 78 感光体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル多値画像データに基づきパルス
    幅変調された画像変調信号によって画像を形成する画像
    形成装置であって、デジタル多値画像データに略反比例
    する遅延信号を生成し、基準となる基本信号の正転もし
    くは反転信号を前記遅延信号に基づき所望の位相で遅延
    させるアナログ遅延手段と、前記アナログ遅延手段で生
    成されたパルスと前記基本信号とに基づいてパルス幅信
    号を生成するパルス幅生成手段とを有し、パルス幅生成
    手段で生成されたパルス幅信号を画像変調信号として画
    像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記アナログ遅延手段は、第1の遅延制御電流Iiを生
    成する第1の遅延制御電流生成手段と、第2の遅延制御
    電流Ij(j≠i)を生成する第2の遅延制御電流生成手
    段と、第1の遅延制御電流Iiと第2の遅延制御電流I
    jとの差分(Ii−Ij)とデジタル多値画像データAn
    とに基づき、遅延量制御電流Inを遅延信号として算出
    する遅延量制御電流算出手段と、基準となる基本信号の
    正転もしくは反転信号を前記遅延信号に基づき遅延させ
    る遅延手段とにより構成されていることを特徴とする画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像形成装置において、
    前記第1および第2の遅延制御電流生成手段は、所定の
    パルスを遅延する遅延手段と、遅延したパルスの位相遅
    れ量を検出する位相検出手段と、前記位相検出手段によ
    り出力される位相遅れ検出信号と基準信号とを比較し前
    記遅延手段の遅延量を制御する反転増幅手段とにより構
    成されていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の画像形成装置において、
    前記遅延量制御電流算出手段は、階調を表現するデータ
    をD/A変換してD/A変換結果Anを出力するD/A
    変換手段と、IiとIjの乗算結果を、D/A変換手段
    からのD/A変換結果Anによって割算して遅延信号I
    nを得る割算手段とから構成されていることを特徴とす
    る画像形成装置。
  5. 【請求項5】 デジタル多値画像データに基づきパルス
    幅変調された画像変調信号によって画像を形成する画像
    形成装置であって、所定周波数の基準となるクロック信
    号に対し、周波数が逓倍された逓倍クロック信号を生成
    し、生成した逓倍クロック信号から所定の位相遅延した
    複数のパルスを生成するデジタル遅延手段と、デジタル
    多値画像データの上位ビット信号に基づき、前記位相の
    異なる複数のパルスのうちの1つのパルスを選択するパ
    ルス選択手段と、デジタル多値画像データの下位ビット
    信号に基づき遅延信号を生成し、前記パルス選択手段で
    選択されたパルスを前記遅延信号に基づき所望の位相で
    遅延させるアナログ遅延手段と、前記アナログ遅延手段
    で生成されたパルスと前記デジタル遅延手段により生成
    された複数のパルスのうちの1つのパルスとに基づいて
    パルス幅信号を生成するパルス幅生成手段とを有し、パ
    ルス幅生成手段で生成されたパルス幅信号を画像変調信
    号として画像を形成することを特徴とする画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画像形成装置において、
    前記アナログ遅延手段は、第1の遅延制御電流Iiを生
    成する第1の遅延制御電流生成手段と、第2の遅延制御
    電流Ij(j≠i)を生成する第2の遅延制御電流生成手
    段と、第1の遅延制御電流Iiと第2の遅延制御電流I
    jとの差分(Ii−Ij)とデジタル多値画像データの下
    位ビット信号Anとに基づき、遅延量制御電流Inを遅
    延信号として算出する遅延量制御電流算出手段と、前記
    パルス選択手段で選択されたパルスを前記遅延信号に基
    づき遅延させる遅延手段とにより構成されていることを
    特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の画像形成装置において、
    前記第1および第2の遅延制御電流生成手段は、所定の
    パルスを遅延する遅延手段と、遅延したパルスの位相遅
    れ量を検出する位相検出手段と、前記位相検出手段によ
    り出力される位相遅れ検出信号と基準信号とを比較し前
    記遅延手段の遅延量を制御する反転増幅手段とにより構
    成されていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の画像形成装置において、
    前記遅延量制御電流算出手段は、デジタル多値画像デー
    タの下位ビット信号をD/A変換してD/A変換結果A
    nを出力するD/A変換手段と、IiとIjの乗算結果
    を、D/A変換手段からのD/A変換結果Anによって
    割算して遅延信号Inを得る割算手段とから構成されて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の画像形成装置において、
    さらに、第1のモードと第2のモードとの切換を行なう
    モード切換手段を有し、第1のモード時には前記基準と
    なるクロック信号の周期を1画素とするパルス幅変調を
    行ない、第2のモード時には前記基準となるクロック信
    号の半分の周期を1画素とするパルス幅変調を行なうこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項1または請求項5記載の画像形
    成装置において、該画像形成装置は、画像変調信号とし
    てのパルス幅信号により半導体レーザの光出力を駆動
    し、該光出力を回転感光体に走査する走査手段と、前記
    回転感光体に対し所定の位置において前記走査手段から
    の走査光を検出する走査光検出手段とを有し、前記走査
    光検出手段からの検出信号に基づいた所定のダイミング
    で前記デジタル値画像データに応じた静電潜像を形成
    し、記録媒体に前記静電潜像に応じた画像を形成するよ
    うになっており、前記画像形成装置は、さらに、前記半
    導体レーザの光出力を受光素子により検出した受光信号
    と基準信号を比較し前記半導体レーザの光出力を制御す
    る誤差増幅部と、前記誤差増幅部より得られた半導体レ
    ーザ駆動電流により所望の光出力で半導体レーザを駆動
    する半導体レーザ駆動部と、前記走査光検出手段からの
    検出信号に同期した基準となるクロック信号を生成する
    クロック生成部とを有していることを特徴とする画像形
    成装置。
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