JP2000126512A - 汚泥掻寄機の伝動軸構造 - Google Patents

汚泥掻寄機の伝動軸構造

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JP2000126512A
JP2000126512A JP10305675A JP30567598A JP2000126512A JP 2000126512 A JP2000126512 A JP 2000126512A JP 10305675 A JP10305675 A JP 10305675A JP 30567598 A JP30567598 A JP 30567598A JP 2000126512 A JP2000126512 A JP 2000126512A
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Japan
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transmission shaft
sprocket
shaft
transmission
sludge scraper
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JP10305675A
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Koji Tanaka
耕司 田中
Katsuo Doi
克夫 土井
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた軸支持強度と軽量化を発揮して、交換
部品点数とその交換作業工数を低減することができると
ともに伝動軸の回転方向と軸方向に対してスプロケット
を確実に固定することができ、しかもスプロケットの組
み付け作業が簡便な汚泥掻寄機の伝動軸構造を提供する
ことである。 【解決手段】 多数の掻寄フライトFを横架した一対の
無端チェーンHがスプロケットDを介して掛け廻される
汚泥掻寄機の伝動軸構造において、対向する据え付け壁
面に固着立設された一対のステンレス鋼管10に、管状
主軸21と補助軸22からなるFRP製伝動軸20が軸
架され、このFRP製伝動軸20の両端部に駆動スプロ
ケット40と伝動スプロケット50が外嵌して固定され
ている。また、FRP製伝動軸20の両端部に設けられ
た軸径方向の切欠凹部20aとスプロケットDの軸孔に
設けられた軸径方向の切欠凸部42aなどが相互に嵌合
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の掻寄フライ
トを横架した一対の無端チェーンがスプロケットを介し
て掛け廻される汚泥掻寄機の伝動軸構造であって、特
に、水処理設備に好適な汚泥掻寄機の伝動軸構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の汚泥掻寄機の伝動軸構造として
は、例えば、実開平2−57109号公報、特公平1−
17725号公報にみられるような汚泥掻寄機の伝動軸
構造がある。すなわち、図7に示すような汚泥掻寄機の
伝動軸構造は、片持支持シャフトR1、駆動シャフトR
2、スリーブ・ベアリングR3、シャフト・カラーR
4、スプロケットR5、ロッキング・バーR6、エンド
プレートR7、シャフト・キーR8などの多数のプラス
チック製部品を用いて組み立てられたものであって、部
品の交換可能性、軽量化を図るとともに種々の水処理設
備の設置幅に対応する施工を可能にしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな多数のプラスチック製部品で組み立てられた汚泥掻
寄機の伝動軸構造は、次のような更に改善すべき問題が
あった。すなわち、 a)稼働時にプラスチック製の片持支持シャフトR1と
プラスチック製の駆動シャフトR2は、スリーブベアリ
ングR3を介した嵌合摺接部分に損耗が生じ易く、これ
らのシャフトを交換する場合には損耗していない部分ま
で取り換えなければならないため、取り換えなどのメン
テナンス・コストを低減することができないばかりでな
く、廃棄処分上の環境処理負担が大きいという問題があ
った。
【0004】b)据え付け壁面へのシャフトの架設施工
は、対向する据え付け壁面に対して片持支持シャフトR
1をそれぞれ固定した後、この片持支持シャフトR1に
入れ子式の駆動シャフトR2を伸長させた状態でスプロ
ケットR5を介して嵌装させてシャフト・カラーR4と
ロッキング・バーR6とで固定し、しかも、この施工の
際にスプロケットR5をエンドプレートR7、シャフト
・キーR8などを用いて駆動シャフトR2に対して装着
しているため、それらの部品点数が多くなり、また、そ
のために多くの取り付け工数を要するという問題があっ
た。また、破損などが生じた場合には、部品点数が多い
ため、その修復作業に手間取って迅速に対処できないと
いう問題があった。
【0005】c)片持支持シャフトR1に対するスプロ
ケットR5の取り付け構造として、片持支持シャフトR
1にエンドプレートR7を介して係止ボルトR9を螺着
する構造を採用しているため、取り付け施工時にプラス
チック製片持支持シャフトR1のネジ孔を過度に捩じ切
ったり、あるいは、施工後の稼働時に片持支持シャフト
R1のネジ孔にクリープ破壊が生じやすく、スプロケッ
トR5が回転自在に嵌着した状態を長期間に亙って維持
することができず、駆動シャフトR2の内部に位置して
締め付けにくい係止ボルトR9の締め付けチェックを常
に行わねばならないという厄介な問題があった。また、
片持支持シャフトR1に対してスプロケットR5を取り
付ける場合に、シャフト・キーR8を用いなければなら
ず、駆動シャフトR2とも関連する複雑な取り付け形態
になるという問題があった。
【0006】d)ロッキング・バーR6は、入れ子式の
駆動シャフトR2に設けられている貫通孔に挿入し、入
れ子式の駆動シャフトR2を構成する相互のシャフト部
材を伸長させた状態で固定するので、プラスチック製の
駆動シャフトR2が回転する際に、駆動シャフトR2の
貫通孔に応力集中が生じてその強度低下を招くという問
題があった。
【0007】e)プラスチック製のシャフト・カラーR
4は、片持支持シャフトR1に入れ子式の駆動シャフト
R2を固定する際に、駆動シャフトR2の入れ子状態を
呈している軸端部分に対して締め付け固定して駆動シャ
フトR2の軸方向ズレを阻止するものであるが、外気温
の変動などの稼働環境の変化によってシャフト・カラー
R4が膨張と収縮を繰り返してその締め付け機能が緩ん
でしまうという問題があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、伝動軸構造とし
て優れた軸支持強度と軽量化を発揮することができ、伝
動軸構造に損耗が生じた場合にも交換部品点数とその交
換作業工数を低減することができ、特に、水処理設備に
好適な汚泥掻寄機の伝動軸構造を提供することである。
【0009】本発明の更なる目的は、汚泥掻寄時の掻寄
負荷に対して充分な掻寄力を伝動することができる駆動
源伝達軸として適用することができる伝動軸構造を提供
することである。
【0010】本発明の更なる目的は、伝動軸の回転方向
に対するスプロケットの滑動を確実に防止して確実に固
定することができ、しかもその組み付け作業が簡便な伝
動軸構造を提供することである。
【0011】本発明の更なる目的は、伝動軸へのスプロ
ケットの取り付け作業を伝動軸の架設作業と切り分けて
実施することができ、伝動軸構造の組み付け作業工程順
序に自由度を持つことができる伝動軸構造を提供するこ
とである。
【0012】本発明の更なる目的は、伝動軸の軸方向に
対する伝動スプロケットの装着位置を容易に更新して位
置決めすることができる伝動軸構造を提供することであ
る。
【0013】本発明の更なる目的は、伝動軸構造に損耗
が生じた場合にも大掛かりな軸構造の解体を必要とせず
に応急の修復処置を短時間で行うことができ、しかも、
部品素材を効率よく活用することができる伝動軸構造を
提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本請求項1の発明である
汚泥掻寄機の伝動軸構造は、多数の掻寄フライトを横架
した一対の無端チェーンがスプロケットを介して掛け廻
される汚泥掻寄機の伝動軸構造であって、対向する据え
付け壁面に固着立設された一対の金属製支持管に、管状
主軸とこの管状主軸の両端部に嵌着された補助軸からな
る非金属製伝動軸が軸架、すなわち、回転自在に架設さ
れ、この非金属製伝動軸の両端部に前記スプロケットが
それぞれ外嵌して固定されていることによって、前記課
題を解決した。
【0015】本請求項2の発明である汚泥掻寄機の伝動
軸構造は、請求項1の発明に加えて、前記スプロケット
が、非金属製伝動軸の一端部に配置されて駆動力伝達チ
ェーンに噛み合う駆動スプロケットと非金属製伝動軸の
両端部に配置されて無端チェーンに噛み合う伝動スプロ
ケットとで構成されることによって、前記課題を解決し
た。
【0016】本請求項3の発明である汚泥掻寄機の伝動
軸構造は、請求項2の発明に加えて、前記非金属製伝動
軸の両端部に設けられた軸径方向の切欠凹部と前記スプ
ロケットの軸孔に設けられた軸径方向の切欠凸部とが相
互に嵌合して、該非金属製伝動軸と該スプロケットとが
固定されていることによって、前記課題を解決した。
【0017】本請求項4の発明である汚泥掻寄機の伝動
軸構造は、請求項3の発明に加えて、前記スプロケット
は、一対の半月型スプロケット本体と該半月型スプロケ
ットを合体して締結する一対のボス部材とからなり、少
なくとも該ボス部材に前記切欠凸部が設けられているこ
とによって、前記課題を解決した。
【0018】本請求項5の発明である汚泥掻寄機の伝動
軸構造は、請求項4の発明に加えて、前記切欠凹部が、
前記非金属製伝動軸の補助軸の軸方向に複数配置され
て、伝動スプロケットの軸孔に嵌合していることによっ
て、前記課題を解決した。
【0019】本請求項6の発明である汚泥掻寄機の伝動
軸構造は、請求項1の発明に加えて、前記補助軸は、前
記管状主軸に対して係止手段を介して反転自在に、ある
いは択一的に係止される1つ又は複数の係止部を軸方向
に備えていることによって、前記課題を解決した。
【0020】なお、本発明で意味する「駆動スプロケッ
ト」とは、水処理槽の外部壁に設置された駆動装置から
駆動力伝達チェーンを介して水処理槽内の駆動軸に回転
駆動力を伝達するスプロケットのことであり、また、本
発明で意味する「伝動スプロケット」とは、多数の掻寄
フライトを横架した一対の無端チェーンが掛け廻される
スプロケットのことである。
【0021】ここで、本発明である汚泥掻寄機の伝動軸
軸構造における金属製支持管は、適用する各種装置の壁
面にボルト締着手段などによってその基端部を固着する
ため、ステンレス鋼管などの耐腐食性鋼管であることが
強度、耐腐食性の観点からより好ましい。
【0022】そして、前記金属製支持管と前記非金属製
伝動軸との間には、非金属製伝動軸を円滑に回転するた
めに、スリーブ・ベアリングなどの軸受が介在している
ことは言うまでもない。
【0023】また、非金属製伝動軸の素材としては、金
属製素材を代用、もしくは凌駕する種々の非金属製素材
を用いることが望ましく、特に、水処理設備における汚
泥掻寄装置の伝動軸として用いる場合には、軽量化、加
工性、耐腐食性、低コストの観点からFRP(繊維強化
プラスチック)、木材などが好ましく、さらに、耐摩耗
性を考慮すると、四弗化エチレン、ナイロン、注型ナイ
ロン、超高分子量ポリエチレン、ポリアセタール、フェ
ノール樹脂、ポリブチレンテレフタレートなどの耐摩耗
性合成樹脂素材を用いるのが良い。
【0024】
【作用】本発明である汚泥掻寄機の伝動軸構造は、対向
する据え付け壁面に固着立設された一対の金属製支持管
に非金属製伝動軸が軸架され、この非金属製伝動軸の両
端部に前記スプロケットがそれぞれ外嵌して固定され、
スプロケットの伝動軸として機能する。
【0025】そして、このスプロケットに、多数の掻寄
フライトを横架した一対の無端チェーンが掛け廻され
て、水処理設備などの底部に堆積した汚泥を無端チェー
ンの駆動側から従動側に向けて掻き寄せるための駆動力
を提供する。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例である汚泥掻寄機の伝
動軸構造を、図面に基づいて説明する。図1は本発明で
ある汚泥掻寄機の伝動軸構造を用いた水処理設備の概略
図であって、図2ないし図6は、本発明である汚泥掻寄
機の伝動軸構造について各実施例を示したものである。
【0027】まず、本発明である汚泥掻寄機の伝動軸構
造を用いた水処理設備について概説すると、図1に示さ
れているように、水処理槽Aの対向する一対の内壁に一
本の駆動軸Bと複数本の従動軸Cからなる伝動軸を架設
し、これらの伝動軸の両端部に配置したそれぞれのスプ
ロケットDに一対の無端チェーンEを掛廻し、この無端
チェーンEに複数の掻寄プレートFを水処理槽Aの幅方
向に横架している。そして、この無端チェーンEを駆動
するための駆動装置Gは、前記水処理槽Aの液面より上
方にある外部壁に設置されており、駆動力伝達チェーン
Hを介して駆動力を供給伝達している。なお、水処理槽
Aの底部には、掻寄プレートFが滑動し易くするための
滑動レール(図示せず)が敷設されている。
【0028】このようにして水処理設備に設置された汚
泥掻寄機は、この駆動装置Gから駆動力伝達チェーンH
を介して駆動軸Bに回転駆動力が伝達され、次いで、こ
の駆動軸BにスプロケットDを介して掛け廻された一対
の無端チェーンEに横架した多数の掻寄プレートFによ
って、水処理槽Aの底部に堆積した汚泥を無端チェーン
Eの駆動側から従動側に向けて掻き寄せることができ
る。
【0029】そこで、上述した水処理設備に用いた本発
明の実施例である汚泥掻寄機の伝動軸構造についてそれ
ぞれ詳説する。
【0030】まず、図2(a)に示す本実施例の汚泥掻
寄機の伝動軸構造は、金属製支持管として用いたステン
レス鋼管10を対向する据え付け壁面にボルトを介して
それぞれ固着立設し、次いで、この一対のステンレス鋼
管10に非金属製伝動軸として用いるFRP製(繊維強
化プラスチック製)伝動軸20がスリーブ・ベアリング
30を介して軸架されて(すなわち、回転自在に架け渡
して設けられて)おり、基本的な伝動軸構造を形成して
いる。そして、このFRP製伝動軸20は、FRP製の
管状主軸21とこの管状主軸21の両端部に嵌着された
FRP製の補助軸22とで形成されている。また、この
FRP製伝動軸20の一端部に嵌着された補助軸22に
は、駆動力伝達チェーンHに噛み合う駆動スプロケット
40と無端チェーンEに噛み合う伝動スプロケット50
がそれぞれ外嵌して固定され、FRP製伝動軸20の他
端部に嵌着された補助軸22には、無端チェーンEに噛
み合う伝動スプロケット50のみが外嵌して固定されて
いる。
【0031】そして、前記FRP製伝動軸20の両端部
に配設された補助軸22には、図2(b)に示すような
軸径方向の切欠凹部20aが複数配置されており、この
切欠凹部20aと管状主軸21に配置された軸径方向の
切欠凹部20bとが図2(c)に示すように重なり合っ
た位置で駆動スプロケット40および伝動スプロケット
50がそれぞれ嵌合して固定されている。
【0032】一方、本発明の汚泥掻寄機の伝動軸構造に
用いられる駆動スプロケット40について説明すると、
図3(a)に示すように、一対の半月型スプロケット本
体41,41と一対のボス部材42,42とこれらを締
結するためのボルト・ナットをスプロケット・ユニット
構成部品とし、図3(b),(c)に示すように、これ
らのスプロケット・ユニット構成部品は、まず、合体し
た一対の半月型スプロケット本体41,41にボルト・
ナットを介して一対のボス部材42,42を表裏両面か
ら添設し、次いで、表裏両面に添設されたそれぞれ一対
のボス部材42,42を相互に締結して組み付けること
ができる。
【0033】そして、前記駆動スプロケット40は、一
対の半月型スプロケット本体41,41と一対のボス部
材42,42がそれぞれ左右対称に設けられており、さ
らに、これらの半月型スプロケット本体41とボス部材
42に、軸径方向の切欠凸部41aおよび切欠凸部42
aが刻設されており、FRP製伝動軸20に嵌合して固
定されるが、半月型スプロケット本体の汎用性も考慮す
ると、図3(c)に示すように、少なくともボス部材4
2に軸径方向の切欠凸部42bが設けられていれば、半
月型スプロケット本体41に軸径方向の切欠凸部41a
が設けられていなくても、特に、嵌合して固定する上で
問題はない。なお、前記伝動スプロケット50について
も、2分割型のスプロケットであって無端チェーンの回
動に支障がなければ如何なるものであっても差し支えな
く、駆動スプロケット40と同様な部材と手順で組み付
けることができるスプロケット・ユニット構成部品を採
用できることは言うまでもない。
【0034】このようにして得られた図2(a)に示す
本実施例の汚泥掻寄機の伝動軸構造は、FRP製管状主
軸21の両端部に入れ子式に外嵌して固着されたFRP
製補助軸22をステンレス鋼管10にスリーブ・ベアリ
ングを介して外嵌した後、FRP製補助軸22を据え付
け壁面に向かって軸方向に移動させて最適な架設状態に
位置決めする。その後、前述した一対の半月型スプロケ
ット本体41,41と一対のボス部材42,42からな
る駆動スプロケット40を外嵌してボルト・ナットで締
結して固定することによって、水処理槽A内のFRP製
伝動軸20に組み付け施工され、また、伝動スプロケッ
ト50についても同様である。なお、本実施例の汚泥掻
寄機の伝動軸構造を修復する際には、上述した組み付け
施工の逆の順序で分解、若しくは解体することができ
る。
【0035】したがって、図2(a)に示す本実施例の
汚泥掻寄機の伝動軸構造は、従来のような特殊なコーン
状中実形態を呈している重量の片持支持シャフトR1を
用いることがなく優れた軸支持強度と軽量化を発揮する
ことができ、また、従来のようなシャフト・カラーR
4、ロッキング・バーR6、エンドプレートR7、シャ
フト・キーR8、係止ボルトR9などの部品を必要とす
ることなく、交換部品点数とその交換作業工数を低減す
ることができるとともに伝動軸の回転方向と軸方向に対
してスプロケットを確実に固定することができ、しかも
スプロケットの組み付け作業が簡便なものとすることが
できた。
【0036】次に、図4(a)に示す本発明の他の実施
例である汚泥掻寄機の伝動軸構造は、図2(a)に示し
た汚泥掻寄機の伝動軸構造と基本的に同じであるが、F
RP製管状主軸21の両端部に入れ子式に内嵌して固着
されたFRP製補助軸22をステンレス鋼管10にスリ
ーブ・ベアリングを介して内嵌した変形例である。そし
て、前記FRP製伝動軸20の両端部に配設された補助
軸22には、図4(b)に示すような軸径方向の切欠凹
部20aが複数配置されており、この切欠凹部20aと
管状主軸21に配置された軸径方向の切欠凹部20bと
が図4(c)に示すように重なり合った位置で駆動スプ
ロケット40および伝動スプロケット50がそれぞれ嵌
合して固定されている。したがって、図4(a)に示す
伝動軸構造は、図2(a)に示す伝動軸構造に比較する
と、図4(b)に示すように、FRP製管状主軸21と
FRP製補助軸22からなるFRP製伝動軸20の外周
面に切欠凹部20aが露出していないので、水処理槽A
内の汚泥が付着堆積することがなく、円滑に回転するこ
とができる。
【0037】図5(a)に示す本発明の他の実施例であ
る汚泥掻寄機の伝動軸構造は、図4(a)に示した汚泥
掻寄機の伝動軸構造と基本的に同じであるが、合成樹脂
製補助軸22として中実部材を用いた変形例である。そ
して、前記FRP製伝動軸20の両端部に配設された補
助軸22には、図5(b)に示すような軸径方向の切欠
凹部20aが複数配置されており、この切欠凹部20a
と管状主軸21に配置された軸径方向の切欠凹部20b
とが図5(c)に示すように重なり合った位置で駆動ス
プロケット40および伝動スプロケット50がそれぞれ
嵌合して固定されている。したがって、図5(a)に示
す伝動軸構造は、図4(a)に示す伝動軸構造に比較す
ると、駆動スプロケット40と伝動スプロケット50を
外嵌して固定する軸部分により優れた軸支持強度を確保
することができる。
【0038】図6に示す本発明の他の実施例である汚泥
掻寄機の伝動軸構造は、対向する据え付け壁面に固着立
設された一対のステンレス鋼管10に、合成樹脂製管状
主軸21とこの合成樹脂製管状主軸21の両端部に嵌着
された合成樹脂製補助軸22からなる合成樹脂製伝動軸
20が軸架、すなわち、回転自在に架設され、この合成
樹脂製伝動軸20の両端部に伝動スプロケット50がそ
れぞれ外嵌されている。そして、合成樹脂製管状主軸2
1の左端部に嵌着された合成樹脂製補助軸22は、係止
キー60aからなる係止手段60によって択一的に固定
され、他方、合成樹脂製管状主軸21の右端部に嵌着さ
れた合成樹脂製補助軸22は、係止ピン60bからなる
係止手段60によって固定されている。したがって、図
6に示す汚泥掻寄機の伝動軸構造は、図5(a)に示し
た汚泥掻寄機の伝動軸構造で用いたような中実部材から
なる合成樹脂製補助軸22と基本的に同じ中実部材であ
るが、この中実部材からなる合成樹脂製補助軸22を逆
向きに転換すること、あるいは、損耗した部分を切削す
ることによって新たな嵌合部分を提供できるようにした
変形例であり、図5に示す伝動軸構造に比較すると、合
成樹脂製補助軸22の使用寿命を少なくとも2倍以上に
することができ、その素材を効率よく活用することがで
き、損耗部品の廃棄処理負担も軽減することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明である汚泥掻寄機の伝動軸構造
は、以下のような特有の効果を、水処理設備において好
適に奏することができる。すなわち、 (1)本請求項1の発明では、据え付け壁面に固着立設
された一対の金属製支持管によって優れた軸支持強度が
発揮され、この金属製支持管に軸架された非金属製伝動
軸によって軽量化が達成されるので、従来のような特殊
なコーン状中実形態を呈している重量の片持支持シャフ
トR1を用いることがなく、伝動軸構造に損耗が生じた
場合にこれらを交換するための作業負担が著しく軽減で
きる。そして、金属製支持管との組み合わせにおいて非
金属製伝動軸を管状主軸と補助軸で構成したので、従来
のようなシャフト・カラーR4、ロッキング・バーR
6、エンドプレートR7、シャフト・キーR8、係止ボ
ルトR9などの部品を必要とすることなく、交換部品点
数とその交換作業工数を低減することができる。
【0040】(2)本請求項2の発明では、請求項1の
発明が奏する効果に加えて、非金属製伝動軸に配置され
るスプロケットとして駆動力伝達チェーンに噛み合う駆
動スプロケットと無端チェーンに噛み合う伝動スプロケ
ットとを配置することができるので、汚泥掻寄時の掻寄
負荷に対して充分な掻寄力を伝動することができる駆動
源伝達軸として適用することができる。
【0041】(3)本請求項3の発明では、請求項2の
発明が奏する効果に加えて、非金属製伝動軸の切欠凹部
とスプロケットの軸孔に設けられた切欠凸部とが相互に
嵌合して固定されるので、従来のような複雑な取り付け
作業が要求されるシャフト・キーR8を必要とすること
なく、伝動軸の回転方向に対するスプロケットの滑動を
確実に防止して確実に固定することができる単純な嵌合
構造にすることができ、しかも、その組み付け作業が簡
便である。
【0042】(4)本請求項4の発明では、請求項3の
発明が奏する効果に加えて、スプロケットを一対の半月
型スプロケット本体と該半月型スプロケットを合体して
締結する一対のボス部材とで構成したので、従来のよう
にスプロケットを予め伝動軸に嵌装する必要がなく、伝
動軸へのスプロケットの取り付け作業を伝動軸の架設作
業と切り分けて後続する作業として実施することがで
き、伝動軸構造の組み付け作業工程順序に自由度を持つ
ことができる。
【0043】(5)本請求項5の発明では、請求項4の
発明が奏する効果に加えて、切欠凹部を補助軸の軸方向
に複数配置して伝動スプロケットと嵌合させたので、従
来のようなロッキング・バーR6の貫通による駆動シャ
フトR2の強度低下もなく、伝動軸の軸方向に対する伝
動スプロケットの装着位置を容易に更新することができ
るとともに確実に位置決めすることができ、しかも、水
処理設備の設置幅に容易に対応することができる。
【0044】(6)本請求項6の発明では、請求項1の
発明が奏する効果に加えて、補助軸が管状主軸に対して
係止手段を介して反転自在に、あるいは択一的に係止さ
れる1つ又は複数の係止部を軸方向に備えているので、
伝動軸構造に損耗が生じた場合に補助軸の一部を切削加
工して再製するか補助軸を反転してその他端部を活用す
るなどの応急の修復処置を短時間で行うことができ、従
来のような大掛かりな軸構造の解体や取り換えを必要と
せず、部品素材を効率よく活用することができ、損耗部
品の廃棄処理負担も軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明である汚泥掻寄機の伝動軸構造を適用
した水処理設備を示す概略図である。
【図2】 本発明の一実施例である汚泥掻寄機の伝動軸
構造を示した図であって、(a)はその概要図、(b)
はT−T´線の断面図、(c)はU−U´線のスプロケ
ットを除いた状態の断面図である。
【図3】 本発明である汚泥掻寄機の伝動軸構造に用い
たスプロケットを示した図であって、(a)はその組み
立て図、(b)はその側面図、(c)はV−V´線の断
面図である。
【図4】 本発明の他の実施例である汚泥掻寄機の伝動
軸構造を示した図であって、(a)はその概要図、
(b)はW−W´線の断面図、(c)はX−X´線のス
プロケットを除いた状態の断面図である。
【図5】 本発明の他の実施例である汚泥掻寄機の伝動
軸構造を示した図であって、(a)はその概要図、
(b)はY−Y´線の断面図、(c)はZ−Z´線の断
面図である。
【図6】 本発明の他の実施例である汚泥掻寄機の伝動
軸構造を示した概要図である。
【図7】 従来の汚泥掻寄機の伝動軸構造を示した概要
図である。
【符号の説明】
A ・・・・・ 水処理槽 B ・・・・・ 駆動軸 C ・・・・・ 従動軸 D ・・・・・ スプロケット E ・・・・・ 無端チェーン F ・・・・・ 掻寄プレート G ・・・・・ 駆動装置 H ・・・・・ 駆動力伝達チェーン 10 ・・・・ ステンレス鋼管 20 ・・・・ 非金属製伝動軸 20a,20b ・・・ 切欠凹部 21 ・・・・ 管状主軸 22 ・・・・ 補助軸 30 ・・・・ スリーブ・ベアリング 40 ・・・・ 駆動スプロケット 41 ・・・・ 半月型スプロケット本体 42 ・・・・ ボス部材 42a ・・・ 切欠凸部 50 ・・・・ 伝動スプロケット 60 ・・・・ 係止手段 R1 ・・・・ 片持支持シャフト R2 ・・・・ 駆動シャフト R3 ・・・・ スリーブ・ベアリング R4 ・・・・ シャフト・カラー R5 ・・・・ スプロケット R6 ・・・・ ロッキング・バー R7 ・・・・ エンドプレート R8 ・・・・ シャフト・キー R9 ・・・・ 係止ボルト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の掻寄フライトを横架した一対の無
    端チェーンがスプロケットを介して掛け廻される汚泥掻
    寄機の伝動軸構造において、 対向する据え付け壁面に固着立設された一対の金属製支
    持管に、管状主軸とこの管状主軸の両端部に嵌着された
    補助軸からなる非金属製伝動軸が軸架され、さらに、こ
    の非金属製伝動軸の両端部に前記スプロケットがそれぞ
    れ外嵌して固定されていることを特徴とする汚泥掻寄機
    の伝動軸構造。
  2. 【請求項2】 前記スプロケットが、非金属製伝動軸の
    一端部に配置されて駆動力伝達チェーンに噛み合う駆動
    スプロケットと非金属製伝動軸の両端部に配置されて無
    端チェーンに噛み合う伝動スプロケットとで構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の汚泥掻寄機の伝動軸構
    造。
  3. 【請求項3】 前記非金属製伝動軸の両端部に設けられ
    た軸径方向の切欠凹部と前記スプロケットの軸孔に設け
    られた軸径方向の切欠凸部とが相互に嵌合して、該非金
    属製伝動軸と該スプロケットとが固定されていることを
    特徴とする請求項2記載の汚泥掻寄機の伝動軸構造。
  4. 【請求項4】 前記スプロケットは、一対の半月型スプ
    ロケット本体と該半月型スプロケットを合体して締結す
    る一対のボス部材とからなり、少なくとも該ボス部材に
    前記切欠凸部が設けられていることを特徴とする請求項
    3記載の汚泥掻寄機の伝動軸構造。
  5. 【請求項5】 前記切欠凹部が、前記非金属製伝動軸の
    補助軸の軸方向に複数配置されて、伝動スプロケットの
    軸孔に嵌合していることを特徴とする請求項4記載の汚
    泥掻寄機の伝動軸構造。
  6. 【請求項6】 前記補助軸は、前記管状主軸に対して係
    止手段を介して反転自在に、あるいは択一的に係止され
    る1つ又は複数の係止部を軸方向に備えていることを特
    徴とする請求項1記載の汚泥掻寄機の伝動軸構造。
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