JP2000126317A - 放射線投与ワイヤ - Google Patents

放射線投与ワイヤ

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JP2000126317A
JP2000126317A JP10306005A JP30600598A JP2000126317A JP 2000126317 A JP2000126317 A JP 2000126317A JP 10306005 A JP10306005 A JP 10306005A JP 30600598 A JP30600598 A JP 30600598A JP 2000126317 A JP2000126317 A JP 2000126317A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】先端のフレキシビリティーを向上させ、管腔内
に挿入する際の操作性、安全性の確保を図ることがで
き、さらに放射線源の位置を正確に検知可能であって標
的組織への放射線投与を的確に行うことにより、治療効
果を向上させることができる放射線投与ワイヤを提供す
る 【解決手段】 可撓性を有するコアワイヤ2aと、管腔
内の標的部位に放射線を照射するための放射線投与手段
3とを備え、コアワイヤ2aの先端部には先端21に向
かって縮径する縮径部22が形成されている。放射線投
与手段3は縮径部22に設けられていることが好まし
い。また、放射線投与手段3はチューブ体6に収容され
ていることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、主として管腔内に
おいて放射線治療を行なう際に用いられる放射線投与ワ
イヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】放射線治療は、病変部組織等に放射線を
照射することにより処置を施すものである。近年、治療
効果を高め、副作用を減らす方法として放射線源を病変
部近傍に位置させる手技が採られるようになり、放射線
源を移送する手段としてカテーテル、ワイヤ等が用いら
れている。放射線治療の手順としては、例えば、まずカ
テーテルを患者の体内に挿入し、その先端部を標的組織
近傍に留置し、次に放射線投与ワイヤを所定の方法によ
りカテーテル内へ送り出し放射線源を標的部位近傍まで
移送し、所定時間体内に留置して放射線照射を行なうも
のであった。しかし、標的組織が屈曲した管腔や、分岐
した管腔の深部に位置する場合、放射線源を標的部位へ
移送する際のワイヤの操作や、放射線源の位置決め等が
困難であった。
【0003】一方、放射線治療用ワイヤとしては、特開
平9−10337号公報に、コアワイヤに放射性材料か
らなるワイヤをコイル状に巻き付けた放射線源と、かか
る放射線源の先端と基端に放射線不透過性手段が設けら
れたものが開示されている。これによると、放射線源の
位置の検知が可能となるが、放射線源が放射性材料から
なるワイヤのコイルで構成されているため、嵩高とな
り、また、表面の平滑性が損なわれ、カテーテルや管腔
内での挿脱の際にカテーテルや組織を傷つけるおそれが
あった。さらに、放射線治療用ワイヤの可撓性が不十分
であり、操作性、安全性の確保が困難になる場合があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、先端
部のフレキシビリティーを向上させ、管腔内に挿入する
際の操作性、安全性の確保を図ることができ、さらに、
放射線源の位置を正確に検知することができ、標的組織
への放射線投与を的確に行うことにより生体への悪影響
を抑制し、治療効果を向上させることができる放射線投
与ワイヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(11)の本発明により達成される。
【0006】(1) 可撓性を有するコアワイヤと、管
腔内の標的部位に放射線を照射するための放射線投与手
段とを備える放射線投与ワイヤであって、前記コアワイ
ヤの先端部には先端に向かって縮径する縮径部が形成さ
れていることを特徴とする放射線投与ワイヤ。
【0007】(2) 前記放射線投与手段は前記縮径部
に設けられている上記(1)に記載の放射線投与ワイ
ヤ。
【0008】(3) 前記放射線投与手段は放射線源と
該放射線源の位置を検知するための放射線源検知手段と
を備える上記(1)または(2)に記載の放射線投与ワ
イヤ。
【0009】(4) 前記放射線投与手段はチューブ体
に収容されている上記(1)ないし(3)のいずれかに
記載の放射線投与ワイヤ。
【0010】(5) 前記チューブ体の少なくとも一端
は閉塞している上記(4)に記載の放射線投与ワイヤ。
【0011】(6) 前記チューブ体の少なくとも一端
は前記放射線源検知手段により閉塞されている上記
(4)または(5)に記載の放射線投与ワイヤ。
【0012】(7) 前記チューブ体は樹脂材料で構成
されている上記(4)ないし(6)のいずれかに記載の
放射線投与ワイヤ。
【0013】(8) 前記放射線源はβ線を放出する放
射性同位元素を含むものである上記(3)ないし(7)
のいずれかに記載の放射線投与ワイヤ。
【0014】(9) 前記放射線源は粉体状である上記
(3)ないし(8)のいずれかに記載の放射線投与ワイ
ヤ。
【0015】(10) 前記コアワイヤの表面に被覆層
が設けられている上記(1)ないし(9)のいずれかに
記載の放射線投与ワイヤ。
【0016】(11) 外表面が平滑で連続性を有する
上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の放射線投
与ワイヤ。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の放射線投与ワイヤ
を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明す
る。なお、図1および図3において、右側を「先端」、
左側を「基端」として説明する。
【0018】図1は、本発明の放射線投与ワイヤの第1
実施形態を示す縦断面図、図2は、図1に示す放射線投
与ワイヤのA−A線断面図である。これらの図に示すよ
うに、本発明の放射線投与ワイヤ1は、可撓性を有する
コアワイヤ2aと、管腔内の標的部位に放射線を照射す
るための放射線投与手段3とを備える。
【0019】コアワイヤ2aは極細の線状体で構成され
ており、基端部での操作を先端に伝達する機能を有す
る。したがって、コアワイヤ2aは、適度な剛性と可撓
性とを備える材料から構成されることが好ましい。その
ような材料としては、例えば、ステンレス鋼、タングス
テン等の金属材料、Ni−Ti系合金、Cu−Al−N
i系合金、Cu−Zn−Al系合金、Fe−Mn系合金
等の超弾性合金、ポリアミド、ポリイミド、超高分子量
ポリエチレン、カーボンファイバー、グラスファイバー
等が挙げられ、なかでも超弾性合金がより好ましい。超
弾性合金を構成材料とするコアワイヤ2aは、適度な柔
軟性、弾性、摺動性、機械的強度および追従性、耐キン
ク性等を備えており、かかるコアワイヤ2aを用いた放
射線投与ワイヤ1は、カテーテル内、管腔内を経て標的
組織近傍まで挿入される際の操作性、取扱性に優れてい
る。また、コアワイヤ2aとしては、複数のワイヤを撚
り合わせた撚線からなるものも好ましく用いられる。こ
れにより、コアワイヤ2aの耐キンク性や、抗張力を向
上させ、また、基端部での操作をコアワイヤ2aの先端
部に伝達する機能を十分に発揮させることができる。
【0020】コアワイヤ2aの先端部には、先端21に
向かって縮径する縮径部22が形成されている。これに
より、放射線投与ワイヤ1の先端の柔軟性、可撓性の向
上を図ることができる。したがって、安全かつ迅速に放
射線投与ワイヤ1をカテーテルや管腔内の屈曲部、ルー
プ部、分岐部等を経て標的組織へ到達させることがで
き、その際、放射線投与ワイヤ1の先端で組織等を傷つ
けるおそれがない。
【0021】さらに縮径部22は、コアワイヤ2aの中
心軸に対し対称に径が縮径することが好ましい。これに
よりコアワイヤ2aはいかなる方向に対しても同等な曲
げ性を示し、操作性および安全性が向上する。
【0022】コアワイヤ2aの外表面には、ほぼ全長に
わたって被覆層7が設けられている。これにより、コア
ワイヤ2aの表面に弾力性および柔軟性を付与し、さら
にカテーテル内または管腔内において挿脱される際の潤
滑性を向上させることができる。
【0023】被覆層7の構成材料としては、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポ
リエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、
フッ素樹脂等の各種熱可塑性樹脂、これらのエラストマ
ー、共重合体またはポリマーアロイ、シリコーンゴム、
フッ素ゴム等の各種ゴム、あるいはこれらのうち2種以
上を適宜組み合わせたものが挙げられる。被覆層7はこ
れらの構成材料を用いて、浸漬法、熱溶融コートあるい
はスプレー法、熱収縮チューブ等により設けることがで
きる。
【0024】放射線投与ワイヤ1は、その先端部に放射
線投与手段3を有する。放射線投与手段3は、放射線源
4と、放射線源検知手段5a、5bとを備えている。
【0025】放射線源4は、管腔内の標的部位に照射す
る放射線を放出する放射性物質を含むもので構成されて
いる。放射線源4としては、臨床用として利用可能な放
射性同位元素を含有するものが用いられ、例えば、リ
ン、コバルト、ストロンチウム、セシウム、イットリウ
ム、ルテニウム、キセノン、レニウム、イリジウム、
金、タリウム等の放射性同位元素が挙げられる。
【0026】なかでも、放射線源4に用いられるものと
しては、β線を放出する放射性同位元素を含むものが好
ましい。従来から放射線治療に用いられているγ線は、
浸透力が強いため、照射により体表から深部まで被爆す
るおそれがある。また、体内で散乱し正常細胞に大きな
損傷を与える場合が多いため、アクティビティーの小さ
な線源を使用することとなり、治療時間が長くなるとい
う問題がある。
【0027】これに対し、β線は体内での浸透性が弱い
ため、散乱が少なく病変組織のみを局所的に破壊するこ
とが可能である。したがって取扱性、安全性に優れ、術
者の被爆を防止し、かつ治療効果の向上を図ることがで
きる。さらに、β線の透過力はγ線ほど強力ではないた
め遮蔽し易く、術者に対する放射線の防護を簡易に行う
ことができる。また、放射線源4を後述する樹脂製のチ
ューブ体6に収容し放射線投与ワイヤ1を構成すること
が可能となる。
【0028】放射線源4の形状、形態は特に限定され
ず、例えば、ロッド状、チューブ状、コイル状、ワイヤ
メッシュ状等であってもよいが、図示のとおりの粉体状
とすることが好ましい。粉体状とすることにより、放射
線投与ワイヤ1の屈曲にしたがって形状が自由に変化す
ることができ、つねに放射線投与ワイヤ1の動きに追従
することができる。
【0029】粉体状の放射線源4は、例えば上記の放射
性同位元素を酸性溶液に溶解し、ガラス、セラミックス
等の多孔質粒子に含浸させたり、あるいは、上記放射性
同位元素を樹脂材料に分散させ、かかる樹脂材料を顆粒
状にすることにより得ることができる。
【0030】また、放射線源4を粉体状とする場合以外
にも、例えばシリコーンゴム等の柔軟なゴム材料、ある
いは各種熱可塑性エラストマー等の柔軟な樹脂材料中に
上記放射線同位元素を分散させたり、これらの材料から
なる多孔質部材に上記放射線同位元素を含浸させること
により、放射線投与ワイヤ1の動きに対する優れた追従
性を得ることが可能である。
【0031】放射線源4の軸方向の長さとしては、照射
部位、照射対象等により適宜設定することができるが、
取扱面、安全面等から、5〜70mm程度が好ましく、1
0〜50mm程度がより好ましい。
【0032】放射線源4の両端には放射線源検知手段5
a、5bが配置されている。これにより放射線源4の存
在位置や、放射線源4による照射範囲等をX線透視下で
容易に確認することができる。さらに、放射線源検知手
段5a、5bにより放射線源4がチューブ体6内で固定
され、処置中に放射線源4が移動し、誤照射等を招くこ
とを防止する。とくに、放射線源4が粉体状の場合、放
射線源検知手段5a、5bを「蓋」として機能させ、放
射線源4のより確実な封じ込めが可能となる。
【0033】放射線源検知手段5a、5bは放射線不透
過性材料から構成されている。したがって放射線透視下
において放射線投与ワイヤ1の存在位置や、放射線源4
の位置が視認可能となる。
【0034】放射線源検知手段5a、5bを構成する放
射線不透過性材料としては、例えばAu、Ag、Pt、
W、Pbの重金属およびこれらを主とする合金や硫酸バ
リウム、酸化ビスマス等が挙げられ、これらの放射線不
透過性材料を混入した樹脂材料等から形成することがで
きる。
【0035】放射線源検知手段5a、5bは、少なくと
も基端の外径がコアワイヤ2aの最大径とほぼ等しいか
若干小さい径の円柱体で構成されており、放射線源検知
手段5aの基端にはコアワイヤ2aの先端21と嵌合可
能な嵌合部51が設けられている。一方、放射線源検知
手段5bの先端は丸形状をなしている。先端を丸形状と
することにより、放射線投与ワイヤ1をカテーテルや管
腔内において挿脱する際、組織等の損傷を防止すること
ができる。
【0036】コアワイヤ2aは、図2に示すように放射
線源検知手段5aに同心円状に設けられた嵌合部51に
嵌合するよう構成されていることが好ましい。これによ
り、コアワイヤ2aの基端から伝達された曲げ応力等を
放射線投与手段3に均等に作用させることができ、処置
中の安全性、操作性を向上させることができる。なお、
放射線源検知手段の形状としては、図示の円柱形状に限
られず、帯状物、線状物等であってもよい。
【0037】上記の放射線投与手段3はチューブ体6に
収容されている。これにより、コアワイヤに放射性材料
からなるコイルを直接取り付けて外部に露出させた構造
と異なり、放射線投与ワイヤ1の外表面を平滑にするこ
とができる。
【0038】また、チューブ体6により放射線源4は放
射線源検知手段5a、5bとともに確実に封入され、さ
らに放射線投与ワイヤ1において所定の位置に固定され
る。
【0039】このようなチューブ体6は樹脂材料で構成
されることが好ましい。樹脂材料としては、例えば、上
記被覆層7の構成材料と同様のものが挙げられる。チュ
ーブ体6をこのような樹脂材料で構成することにより、
放射線投与ワイヤ1の先端部の柔軟性、弾力性が確保さ
れ、カテーテルや管腔内の経路を円滑かつ安全に進める
ことができる。なお、チューブ体6と被覆層7の構成材
料は同じものであっても異なるものであってもよい。
【0040】チューブ体6の先端は閉塞している。これ
により、チューブ体6の内腔に収容されている放射線源
4および放射線源検知手段5a、5bのずれ、脱落を防
止することができる。また、チューブ体6の少なくとも
一端を閉塞することにより密封性を高め、放射線源4の
漏出を防止し、安全性を確保することができる。
【0041】チューブ体6の基端は接合部8において被
覆層7と接合し、連続した放射線投与ワイヤ1の外形を
構成している。接合部8において、被覆層7とチューブ
体6とが径方向に互いに重ね合わされており、両者は接
着剤による接着、熱融着、超音波融着等により確実に接
合される。これにより、コアワイヤ2aと放射線投与手
段3とが一体化される。
【0042】上述の放射線投与手段3は、コアワイヤ2
aの縮径部22に設けられていることが好ましい。これ
により、放射線投与ワイヤ1の細径化を図り、外表面の
平滑性を担保することができる。
【0043】本実施形態の場合、コアワイヤ2aの縮径
部22には、放射線源検知手段5aが設けられている。
縮径部22は放射線源検知手段5aに設けられた嵌合部
51に嵌合し、さらに両者を接着剤による接着または熱
融着等を行うことにより確実に固定することができる。
【0044】また、チューブ体6と縮径部22との間の
空間には固定部材9が充填されている。これにより放射
線投与手段3とコアワイヤ2aとは確実に固定される。
固定部材9としては、接着剤や樹脂等を使用することが
できる。さらに、チューブ体6がコアワイヤ2aの基端
まで被覆するように設けられていてもよい。このような
構成とすれば、放射線投与ワイヤ1の表面の平滑性を担
保し易く、また接合部8がないため、放射線投与手段3
とコアワイヤ2aとの脱離のおそれがない。
【0045】放射線投与ワイヤ1の長さは、適用される
部位等により適宜設定されるが、0.5〜3m程度であ
ることが好ましく、1.5〜2.5m程度がより好まし
い。また、外径は0.1〜1.5mm程度が好ましく、
0.25〜0.9mm程度がより好ましい。
【0046】放射線投与ワイヤ1の製造方法としては、
例えば、まずチューブ体6を押出成形により成形し、所
定の長さに切断した後、一端を熱成形型で球面上に閉塞
し先端とする。このとき、予め作製された放射線源検知
手段5bをチューブ体6の閉塞する側の端部に配置する
ことにより、チューブ体6の閉塞と放射線源検知手段5
bの固定とを同時に行うことができる。
【0047】また、チューブ体6の基端側は、厚さが漸
減するように切断されていることが好ましい。このよう
に切断することにより、被覆層7との接合面8の面積を
大きくすることができ両者の接合を強固するとともに、
接合部8の外表面を平滑にすることができる。
【0048】次に、チューブ体6の基端側から所定量の
粉体状放射線源4を充填する。放射線源4の基端側に、
先端をテーパリング加工されたコアワイヤ2aの先端2
1と予め嵌合させた放射線源検知手段5aを挿入し、固
定する。さらにチューブ体6と縮径部22との隙間には
樹脂等の固定部材9が充填された状態とする。
【0049】最後に、コアワイヤ2aの表面に被覆層7
を設ける。このとき、被覆層7をチューブ体6の基端と
径方向に重ね合わせるように接合する。さらに接合部8
を接着剤による接着または熱融着を行なった後、接合部
8の表面を平滑にすることにより、図1および図2に示
すような放射線投与ワイヤ1を得ることができる。
【0050】図3は本発明の放射線投与ワイヤの第2実
施形態を示す縦断面図であり、図4は図3に示す放射線
投与ワイヤのB−B線断面図である。図中、上記図1お
よび図2と同一部材、同一事項には同一符号を付し、そ
の説明は省略する。
【0051】本実施形態の放射線投与ワイヤ1は、コア
ワイヤ2bが放射線源検知手段5aおよび放射線源4を
貫通し、先端21が放射線源検知手段5bまで延びてお
り、さらにチューブ体6の先端が放射線源検知手段5b
により閉塞されている点で上記第1実施形態と異なる。
【0052】本実施形態の放射線投与ワイヤ1のコアワ
イヤ2bが先端まで延びていることにより、放射線投与
ワイヤ1の先端に位置する放射線投与手段3へのプッシ
ュ力、トルク力の伝達性をより向上させることができ、
操作性に優れたものとすることができる。
【0053】コアワイヤ2bは放射線源検知手段5bの
中心に設けられた嵌合部53において嵌合するよう構成
されていることが好ましい。また、コアワイヤ2bは図
4に示すように放射線源検知手段5aの中心を貫通し、
さらに放射線源4の中心を貫通するよう構成することが
好ましい。これにより、第1実施形態の場合と同様、コ
アワイヤ2bの基端から伝達された曲げ応力等を放射線
投与手段3に均等に作用させることができ、処置中の安
全性、操作性を向上させることができる。
【0054】チューブ体6の先端は放射線源検知手段5
bにより閉塞されている。チューブ体6の先端を放射線
源検知手段5bにより閉塞することにより、放射線源4
を先端側から充填することができるため、放射線投与手
段3の組立、取付をより簡易に行うことができる。チュ
ーブ体6と放射線源検知手段5bとの固定方法は特に限
定されず、放射線源検知手段5bをチューブ体6に嵌入
した後、両者を接着剤により接着したり、熱融着を行う
方法等が挙げられる。
【0055】本実施形態の放射線投与ワイヤ1のコアワ
イヤ2bは、上記第1実施形態の場合と同様、縮径部2
2が形成されているため、先端部の柔軟性、可撓性を十
分に向上させることができる。さらに、放射線投与手段
3がコアワイヤ2bの縮径部22に設けられているた
め、放射線投与ワイヤ1の細径化を図り、外表面の平滑
性を担保することができる。
【0056】以上、本発明の放射線投与ワイヤを図示の
各実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定
されるものではなく、例えば、放射線投与ワイヤ1の表
面には、親水性高分子物質等の潤滑性物質が固定されて
いてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の放射線投与
ワイヤによれば、コアワイヤが先端に向かって縮径して
いるため、先端部のフレキシビリティが向上し、複雑に
屈曲したカテーテルまたは管腔内であっても円滑かつ安
全に挿通させることができる。
【0058】また、放射線投与手段がチューブ体に密
封、固定されているため放射線源の位置決めを正確に行
うことができ、放射性物質の漏出のおそれがない。さら
に、放射線投与手段をチューブ体に収容することによ
り、表面を平滑にすることができ、コアワイヤとの外表
面の連続性も維持され、カテーテルまたは管腔内での挿
脱を円滑かつ迅速に行うことができる。
【0059】このような放射線投与ワイヤは、冠動脈お
よびその周辺動脈、各種静脈、気管支、胆管、前立腺等
の管腔内における放射線治療に広く用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射線投与ワイヤの第1実施形態を示
す縦断面図である。
【図2】図1に示す放射線投与ワイヤのA−A線断面図
である。
【図3】本発明の放射線投与ワイヤの第2実施形態を示
す縦断面図である。
【図4】図3に示す放射線投与ワイヤのB−B線断面図
である。
【符号の説明】
1 放射線投与ワイヤ 2a、2b コアワイヤ 21 先端 22 縮径部 3 放射線投与手段 4 放射線源 5a、5b 放射線源検知手段 51、53 嵌合部 6 チューブ体 7 被覆層 8 接合部 9 固定部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有するコアワイヤと、 管腔内の標的部位に放射線を照射するための放射線投与
    手段とを備える放射線投与ワイヤであって、 前記コアワイヤの先端部には先端に向かって縮径する縮
    径部が形成されていることを特徴とする放射線投与ワイ
    ヤ。
  2. 【請求項2】 前記放射線投与手段は前記縮径部に設け
    られている請求項1に記載の放射線投与ワイヤ。
  3. 【請求項3】 前記放射線投与手段は放射線源と該放射
    線源の位置を検知するための放射線源検知手段とを備え
    る請求項1または2に記載の放射線投与ワイヤ。
  4. 【請求項4】 前記放射線投与手段はチューブ体に収容
    されている請求項1ないし3のいずれかに記載の放射線
    投与ワイヤ。
  5. 【請求項5】 前記チューブ体の少なくとも一端は閉塞
    している請求項4に記載の放射線投与ワイヤ。
  6. 【請求項6】 前記チューブ体の少なくとも一端は前記
    放射線源検知手段により閉塞されている請求項4または
    5に記載の放射線投与ワイヤ。
  7. 【請求項7】 前記チューブ体は樹脂材料で構成されて
    いる請求項4ないし6のいずれかに記載の放射線投与ワ
    イヤ。
  8. 【請求項8】 前記放射線源はβ線を放出する放射性同
    位元素を含むものである請求項3ないし7のいずれかに
    記載の放射線投与ワイヤ。
  9. 【請求項9】 前記放射線源は粉体状である請求項3な
    いし8のいずれかに記載の放射線投与ワイヤ。
  10. 【請求項10】 前記コアワイヤの表面に被覆層が設け
    られている請求項1ないし9のいずれかに記載の放射線
    投与ワイヤ。
  11. 【請求項11】 外表面が平滑で連続性を有する請求項
    1ないし10のいずれかに記載の放射線投与ワイヤ。
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