JP2000125884A - 新規ゴナドトロピン受容体 - Google Patents

新規ゴナドトロピン受容体

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JP2000125884A
JP2000125884A JP11029120A JP2912099A JP2000125884A JP 2000125884 A JP2000125884 A JP 2000125884A JP 11029120 A JP11029120 A JP 11029120A JP 2912099 A JP2912099 A JP 2912099A JP 2000125884 A JP2000125884 A JP 2000125884A
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receptor
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gonadotropin
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Judith Christina Heikoop
ユデイス・クリステイーナ・ヘイコープ
Der Spek Petrus Johannes Van
ペトリユス・ヨハネス・フアン・デル・スペツク
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Akzo Nobel NV
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Akzo Nobel NV
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  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規ゴナドトロピン受容体、それらの作用メ
カニズム、およびこれらの受容体に結合するリガンドに
対する知見を深め、受精能に関連した疾患および最適以
下のホルモン/受容体機能に関連した異常の、より優れ
た治療を可能にする。 【解決手段】 本発明は、新規ゴナドトロピン受容体を
コードする新たに同定されたDNA配列ならびにその完全
な遺伝子およびコードされるタンパク質に関する。本発
明はさらに、これらの受容体に対する結合能を有する分
子の同定方法に関する。本発明は、不妊症の治療用また
は避妊用の新規薬物の開発に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規ゴナドトロピ
ン受容体をコードする新たに同定されたDNA配列ならび
にその完全な遺伝子およびコードされるタンパク質に関
する。本発明はさらに、これらの受容体またはそれらの
特異的ドメインに対する結合能を有する分子の同定方法
に関する。したがって、本発明は、基礎生物医学および
生化学の研究および薬物の開発を含む分野において有用
な用途を有する。
【0002】
【従来の技術】ゴナドトロピンは、卵巣および精巣の分
化とステロイド産生とを開始させるように特定の性腺細
胞型に作用する。これらの下垂体および胎盤ホルモンの
作用は、Gタンパク質共役受容体の大きなファミリーの
メンバーである特異的な原形質膜受容体により媒介され
る。それらは、7つの膜貫通ドメインを有する単一のポ
リペプチドよりなり、Gsタンパク質と相互作用してアデ
ニルシクラーゼを活性化する能力を有する。
【0003】FSH、LHおよびTSH受容体(以下、ゴナドト
ロピン受容体と称される)cDNAの単離から、これらの糖
タンパク質ホルモン受容体が、それらの膜貫通領域にお
いて相同であるが、ロイシンリッチタンパク質ファミリ
ーに類似した長い分岐した細胞外ドメインを有すること
が示されている(Tillyら, 1992, Endocrinol., 131,79
9-806; Parmentierら, 1989, Science, 246, 1620-162
2; Jiaら, 1991, Mol.Endocrinol., 5, 759-768)。
【0004】ヒトの体内にはFSH、LHおよびTSH受容体の
隣に追加的な糖タンパク質受容体が存在することを示す
いくつかの報告がある。Blitheら(1991, Endocrinol.,
129, 2257-2259)は、hCG二量体によって果たされるこ
とがない妊娠中におけるα-hCGについての特異的な役割
(すなわち、満期妊娠(term pregnancy)脱落膜細胞か
らのプロラクチン(PRL)分泌の刺激)を示唆してい
る。PRLは、子宮内膜細胞の増殖および付着に関与して
いるらしい(NegamiおよびTominaga, 1991, Horm.Res.
[Suppl. 1], 35, 50-57)。hCGの遊離α-サブユニット
は、LH/CG受容体を介して生物学的応答を誘発する能力
を有していないため、新規な糖タンパク質受容体が関与
している可能性がきわめて高い。さらに、インビトロに
おいて該α-サブユニットは、ヒト子宮内膜間質細胞の
脱落膜脱落(decidualisation)を誘導するようにプロ
ゲステロンと共に相乗的に作用する(Moyら, 1996, End
ocrin., 137, 1332-1339)。脱落膜細胞は、着床に重要
であり、胚に栄養的支持を与える。
【0005】さらに、GnRHアンタゴニストで処理された
周期性(cyclic)雌ラットでは、hCGおよびLH調製物
は、同様の投与レベルで排卵を誘導する。しかしなが
ら、hCGで処理された動物では、胚の着床は負の影響を
受け、一方これとは対照的に、LHで処理された動物は、
正常な着床を示す。予備実験は、着床に対するこの異な
る効果が、hCGおよびLHの半減期の相違が1つの原因とな
って生じるにすぎないことを示している。したがって、
子宮および卵巣は、hCGおよびLHに対する異なる親和性
を有するLH/CG受容体(すなわち、新規な糖タンパク質
受容体)を含有している可能性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在の
ところ、ヒトFSH、LHおよびTSH受容体のヌクレオチド配
列が解明されているにすぎず、追加的なゴナドトロピン
受容体の存在を証明する直接的なデータは得られていな
い。正常な生理学的および病理学的状態においてこれら
の受容体が果たしている種々の役割を解き明かすため
に、他の受容体の解明が大いに望まれているのは明らか
であろう。
【0007】これらの受容体、それらの作用メカニズ
ム、およびこれらの受容体に結合するリガンドに対する
知見が更に深まれば、根底にあるホルモンシグナル伝達
経路のメカニズムを更によく理解するのに役立ち、最終
的には、受精能に関連した疾患および最適以下のホルモ
ン/受容体機能に関連した異常の、より優れた治療につ
ながるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、そのような新
規受容体を提供する。より詳しくは、本発明は、配列番
号1、配列番号2、配列番号3、配列番号7、配列番号9、
配列番号11、配列番号12、配列番号13、または配列番号
7のヌクレオチド2〜1487または配列番号9のヌクレオチ
ド1〜2541を含んでなるポリヌクレオチド配列を提供す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の配列は、プローブとして
使用したり、あるいは完全な遺伝子の単離および同定を
可能にするDNA増幅反応におけるプライマーとして使用
する合成オリゴヌクレオチドを調製するための起源とし
て使用することができる。この完全な遺伝子配列は、適
当な宿主内での該タンパク質の発現のためのベクター分
子の調製において使用することができる。
【0010】本明細書に記載する配列情報を用いて、完
全な遺伝子またはその変異体を、天然由来の又は公知方
法で合成されたcDNAまたはゲノムDNAから得ることがで
きる。
【0011】したがって、本発明の追加的な実施態様
は、a)好ましくは、関心のあるDNAを高度に発現する組
織から単離されたRNA、(ゲノム)DNAまたはcDNAである
核酸に対して、本発明のDNAを緊縮条件下でハイブリダ
イズさせ、b)当業者に公知の方法により該核酸を単離
する工程を含んでなる遺伝子の単離方法である。該組織
は、好ましくは、ヒト由来である。好ましくは、リボ核
酸を、生殖組織、好ましくは卵巣、精巣または子宮から
単離する。
【0012】該ハイブリダイゼーション条件は、好まし
くは、高度に緊縮なものである。
【0013】本発明において、「緊縮」なる語は、65℃
の温度で1×SSC、0.1%SDSの洗浄条件を意味し、高度に
緊縮な条件は、0.3×SSCへのSSCの減少を意味する。
【0014】したがって、本発明は、部分配列が配列番
号1、2、3、7、11、12または13として示される完全なコ
ード配列も含む。完全な配列を、配列番号9に示す。さ
らに、コドン変異性に適応させるために、本発明は、本
明細書に開示の配列と同じアミノ酸配列をコードする配
列も含む。また、発現されるタンパク質の個々のドメイ
ンをコードするコード配列部分、ならびにその対立遺伝
子および種変異も、本発明の一部である。時には、遺伝
子が、ある組織中においてスプライシング変異体として
発現され、その結果改変された5’または3’ mRNAを生
じ、また追加的なエキソン配列を含むことがある。ある
いは、本明細書中に挙げる配列の1つにおいて示される
とおり、該メッセンジャーが、その対応物より少ないエ
キソンを有することもあるであろう。これらの配列、お
よびこれらの配列にコードされるタンパク質はすべて、
同一または類似した機能を果たすと予想され、これらも
また、本発明の一部を形成する。
【0015】本明細書中で提供する配列情報は、誤って
同定された塩基を含めることが必要となるほどに狭く解
釈されるべきではない。本明細書中に開示する特定の配
列は、完全な遺伝子を単離するために容易に使用するこ
とができ、そしてそれは、さらなる配列分析に容易に付
すことができ、それにより配列決定の誤りを同定するこ
とができる。
【0016】したがって、1つの態様においては、本発
明は、新規ゴナドトロピン受容体をコードする単離され
たポリヌクレオチドを提供する。
【0017】本発明のDNAは、cDNAから得ることができ
る。あるいは、該コード配列は、ゲノムDNAであること
が可能であり、また、DNA合成技術を用いて調製するこ
とが可能である。また、該ポリヌクレオチドは、RNAの
形態であることも可能である。該ポリヌクレオチドがDN
Aである場合には、それは、一本鎖または二本鎖の形態
であることが可能である。該一本鎖は、コード鎖または
非コード(アンチセンス)鎖であることが可能である。
【0018】本発明はさらに、配列番号1、2、3、7、
9、11、12または13に対して又は配列番号7のヌクレオチ
ド2〜1487もしくは配列番号9のヌクレオチド1〜2541に
対して少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、よ
り好ましくは少なくとも95%、より一層好ましくは少な
くとも98%の同一性を有するポリヌクレオチドに関す
る。そのようなポリヌクレオチドは、天然の成熟タンパ
ク質と同じ生物学的機能または活性を保有するポリペプ
チドをコードする。あるいは、リガンドに依然として結
合する能力を有する受容体タンパク質のドメインをコー
ドする前記ポリヌクレオチドの断片もまた、本発明に含
まれる。
【0019】2つの配列の間の同一性の割合(%)は、D
NAMAN(Lynnon Biosoft, version 3.2)などのプログラ
ムで求めることができる。このプログラムを使用し、Sm
ithおよびWaterman(1981, J. Mol. Biol. 147:195-19
7)の最適アラインメントアルゴリズムを用いて、2つの
配列を整列させることができる。それらの配列のアライ
ンメントの後、それらの2つの配列間の同一ヌクレオチ
ドの数を、整列させた配列の長さから全ギャップの長さ
を差し引いたもので割ることにより、同一性の割合
(%)を計算することができる。
【0020】本発明のDNAは、本発明の新規受容体タン
パク質を、十分な量で、かつ、実質的に純粋な形態で、
インビボまたはインビトロで発現させるのに非常に有用
であろう。
【0021】本発明のもう1つの態様においては、前記D
NA分子にコードされるアミノ酸配列を含むゴナドトロピ
ン受容体を提供する。
【0022】好ましくは、本発明のゴナドトロピン受容
体は、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号8、
配列番号10、配列番号14、配列番号15または配列番号16
に示すアミノ酸配列を含む。
【0023】さらに、本発明の受容体は、組織分布の相
違において、他の公知ゴナドトロピン受容体とは際立っ
ており、このことは、これらの組織の間にゴナドトロピ
ン媒介性シグナリングのレベルで重要な相違が存在しう
ることを示している。
【0024】すべての新規受容体は、1以上の生殖組織
内で発現される。配列番号1の発現は、女性ではなく男
性の生殖器官を含む限られた数の組織において認められ
る。配列番号7および9は、配列番号1の伸長体である。
また、配列番号3は、限られた数の組織において発現さ
れるが、顕著な発現は卵巣内で見出される。これに対し
て、配列番号2は、卵巣、精巣および子宮を含む調べた
組織の大多数で発現される。
【0025】追加的なゴナドトロピン受容体の同定が、
公知ゴナドトロピン受容体の存在に基づく既存の臨床療
法に対する大きな一歩となる可能性がある。なぜなら、
ゴナドトロピンに媒介されるすべての異常および/また
は疾患は、これらの受容体に起因するからである。本発
明の受容体は、古典的なゴナドトロピン受容体または本
発明の新規受容体のいずれか1つを選択的に活性化する
ホルモン類似体の開発において有用であろう。これは、
本発明の主要な利点の1つとみなされるべきである。あ
るいは、受容体の機能を阻害する類似体を検出すること
も可能である。
【0026】したがって、本発明は、受精能に関連した
疾患のより優れた治療および/または避妊のための新規
薬物の設計を容易にするであろう。
【0027】また、配列番号4、5、6、8、10、14、15、
16またはその一部を含み機能的特性を維持したままで該
配列の変異を有する受容体である機能的等価体も、本発
明に含まれる。
【0028】配列中に生じうる変異は、全体の配列中の
アミノ酸の相違により、または該配列におけるアミノ酸
の欠失、置換、挿入、逆位または付加により示すことが
できる。生物学的および免疫学的活性を実質的に改変し
ないと予想されるアミノ酸置換が、記載されている。関
連するアミノ酸の間でのアミノ酸の置換または進化にお
いて頻繁に生じている置換としては、とりわけ、Ser/Al
a、Ser/Gly、Asp/Gly、Asp/Asn、Ile/Valが挙げられる
(Dayhof, M.D., Atlas of protein sequenceand struc
ture, Nat. Biomed. Res. Found., Washington D.C., 1
978, vol. 5,suppl. 3を参照されたい)。この情報に基
づき、LipmanおよびPearsonは、タンパク質の迅速かつ
高感度の比較(Science, 1985, 227, 1435-1441)およ
び相同性ポリペプチド間の機能的類似性の判定のための
方法を開発した。また、そのような変異体をコードする
ポリヌクレオチドも本発明の一部であることは明らかで
あろう。
【0029】本発明のポリペプチドは、配列番号4、5、
6、8、10、14、15または16を含んでなるポリペプチドを
含むが、70%、好ましくは90%、より好ましくは95%の
類似性を有するポリペプチドも含む。また、生物学的効
果を付与する能力を依然として有するそのようなポリペ
プチドの一部も含まれる。特に、リガンドに依然として
結合する部分は、本発明の一部を形成する。そのような
部分は、例えば可溶化形態で、それ自体が機能的である
ことが可能であり、あるいはそれらを、公知の生物工学
的方法または化学合成により他のポリペプチドに結合さ
せて、キメラタンパク質を得ることが可能である。その
ようなタンパク質は、該リガンドと天然ゴナドトロピン
受容体との体内での相互作用を妨げることによる治療剤
として有用かもしれない。
【0030】あるいは、アンチセンス核酸を使用して、
三重らせんの形成により(Cooneyら, 1988, Science, 2
41, 456-459)または該mRNAに結合させることにより、
該受容体の発現レベルをダウンレギュレーションするこ
とができる。また、これ自体が、不妊症の治療又は避妊
につながる可能性がある。
【0031】本発明の受容体のリガンド結合ドメインを
コードする核酸配列のクローニングにおいては、多種多
様の宿主細胞およびクローニング媒介物の組合わせを有
効に使用することができる。例えば、有用なクローニン
グ媒介物には、染色体、非染色体および合成DNA配列、
例えば、種々の公知細菌プラスミド、およびより広い宿
主域のプラスミドおよびベクター(プラスミドおよびフ
ァージまたはウイルスDNAの組合せに由来するもの)を
含めることができる。
【0032】本発明の受容体およびそのリガンド結合ド
メインの発現に使用するための媒介物は、さらに、リガ
ンド結合ドメインをコードする核酸配列に作動的に結合
した制御配列を含む。そのような制御配列は、一般に
は、プロモーター配列と、発現レベルを調節および/ま
たは増強する配列とを含む。勿論、制御配列および他の
配列は、選択する宿主細胞によって異なることが可能で
ある。
【0033】適当な発現ベクターとしては、例えば、細
菌または酵母プラスミド、広い宿主域のプラスミドおよ
びベクター(ファージまたはウイルスDNAの組合せに由
来するもの)が挙げられる。また、染色体DNAに由来す
るベクターなども挙げられる。さらに、複製起点および
/または優性選択マーカーを、本発明のベクター中に存
在させることができる。本発明のベクターは、宿主細胞
の形質転換に適している。
【0034】本発明のDNAを含む組換え発現ベクター、
および該DNAまたは該発現ベクターで形質転換された細
胞も、本発明の一部を形成する。
【0035】本発明の適当な宿主細胞としては、細菌宿
主細胞、酵母および他の真菌、植物または動物宿主(例
えば、チャイニーズハムスター卵巣細胞またはサル細
胞)が挙げられる。したがって、本発明のDNAまたは発
現ベクターを含む宿主細胞も、本発明の範囲内に含まれ
る。操作された宿主細胞は、改変可能(例えば、適当な
選択、増幅または転写の誘導のため)な通常の栄養培地
内で培養することができる。温度、pH、栄養などの培養
条件は、当業者によく知られている。
【0036】本発明のDNAまたはベクターを製造するた
めの技術、および該DNAまたはベクターで宿主細胞を形
質転換またはトランスフェクトする技術は、標準的なも
のであり、当該技術分野でよく知られている。例えば、
Sambrookら, Molecular Cloning: A laboratory Manua
l. 第2版, Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spri
ng Harbor, NY, 1989を参照されたい。
【0037】本発明のタンパク質は、硫安沈殿、抽出、
クロマトグラフィー(例えば、疎水性相互作用クロマト
グラフィー、陽イオンもしくは陰イオン交換クロマトグ
ラフィーまたはアフィニティークロマトグラフィーおよ
び高速液体クロマトグラフィー)などの一般的な生化学
的精製方法により、組換え細胞培養から回収し、精製す
ることができる。また、必要に応じて、タンパク質のリ
フォールディング工程を含めることが可能である。
【0038】本発明のゴナドトロピンホルモン受容体
は、新規リガンドまたはホルモン類似体のインビトロま
たはインビトロでの同定に使用することができる。この
目的のために、本発明のDNAまたは本発明のDNAを含む発
現ベクターで形質転換された、本発明のゴナドトロピン
受容体を発現する細胞を用いて、結合研究を行なうこと
ができる。
【0039】あるいはまた、精製された本発明の新規な
ホルモン受容体またはそのリガンド結合ドメインを、該
受容体に対する機能的リガンドまたはホルモン類似体を
同定するためのアッセイで使用することができる。
【0040】受容体結合を測定するための方法、および
ゴナドトロピンの生物学的活性を測定するためのインビ
トロおよびインビボアッセイは、よく知られている。一
般には、発現された受容体を試験化合物と接触させ、機
能的応答の結合、刺激または阻害を測定する。
【0041】したがって、本発明は、本発明のゴナドト
ロピン受容体に対するリガンドの同定方法であって、 ・本発明のDNAまたは発現ベクターを適当な宿主細胞内
に導入し、 ・該DNA配列の発現を許容する条件下で細胞を培養し、 ・所望により、該発現産物を単離し、 ・該発現産物(または第2工程からの宿主細胞)を、第
1工程からの該DNAにコードされる受容体タンパク質の
リガンド結合ドメインに結合する可能性がある潜在的リ
ガンドと接触させ、 ・該受容体に対する該リガンドの結合の量を確認する工
程を含んでなる方法を提供する。
【0042】また、該受容体に対する該リガンドの結合
の代わりにシグナル伝達能を確認することが可能であ
る。
【0043】配列番号8は、該受容体のC末端部分を含ん
でなり、そのすべての膜貫通ドメインを含む。この部分
は、配列番号7の核酸(ヌクレオチド2〜1487)にコード
される。また、結合により又は二次メッセンジャーのレ
ベルの測定により低分子量化合物を検出するための同様
のスクリーニングアッセイにおいて、このポリペプチド
部分を使用することができる。この受容体のもう1つの
部分は、配列番号4に示され、配列番号1にコードされ
る。この受容体の完全な配列は、配列番号10で示され、
配列番号9のヌクレオチド1〜2541にコードされる。配列
番号6のポリペプチドは、配列番号3にコードされる。配
列番号5、配列番号14、配列番号15および配列番号16は
すべて、同じ受容体に属し、それぞれ配列番号2、配列
番号11、配列番号12および配列番号13にコードされる。
【0044】したがって、本発明は、生殖組織に関連し
た疾患の予防および/または治療のため又は避妊のため
の療法剤をスクリーニングするための迅速かつ経済的な
方法を提供する。さらに、本発明の方法は、異なるゴナ
ドトロピン受容体の間を識別する選択的療法剤の選択を
もたらし、より有効な療法剤に及び/又は副作用の減少
につながる。この方法は、多数の潜在的化合物の高処理
量スクリーニングに使用するのに特に適している。
【0045】本発明の受容体を活性化または阻害するた
めの治療的治療において、該受容体機能を活性化または
阻害する化合物を使用することができる。
【0046】また、本発明の範囲内には、本発明の受容
体分子に対して産生させた抗体、特にモノクローナル抗
体が含まれる。受容体の機能を阻害するために治療的
に、また、受容体分子を検出するために診断的に、その
ような抗体を使用することができる。
【0047】本発明はさらに、これらの受容体をコード
する核酸配列内の突然変異に関連した受精能異常または
不妊症の可能性を検出するための診断アッセイの一部と
しての該受容体遺伝子の用途に関する。そのような突然
変異は、例えば、PCR(Saikiら, 1986, Nature, 324, 1
63-166)を用いて検出することができる。また、RNAの
相対レベルは、例えば、ハイブリダイゼーションまたは
定量的PCR技術を用いて測定することができる。該受容
体自体の存在およびレベルは、該受容体に対して産生さ
せた特異的抗体を使用するラジオイムノアッセイ、ウエ
スタンブロット、ELISAなどの免疫学的技術により評価
することができる。RNAおよびタンパク質のレベルを測
定するためのそのような技術は、当業者によく知られて
いる。
【0048】個々の患者における種々の受容体の発現レ
ベルの測定は、治療プロトコールの微調整につながる可
能性がある。
【0049】以下の実施例は、本発明の例示にすぎず、
いかなる場合においても本発明の範囲を限定するものと
解釈されるべきではない。
【0050】
【実施例】実施例1配列の同定 ヒトゴナドトロピン受容体および進化的に遠縁の生物に
由来する受容体のDNA配列および/またはタンパク質配
列の一部を使用して、本発明者らは、関連ヒト(部分)
cDNA配列の存在に関していくつかのデータベースをスク
リーニングした。同定したcDNAクローンを、いくつかの
組織から得、自動配列決定装置を用いて配列決定した。
3個の新規ヒトゴナドトロピン受容体の膜貫通ドメイン
の一部をコードする3個のcDNAクローンを得た。それら
の配列を、配列番号1、2、3、7、9および13に示す。配
列番号1、7および9は重複配列である。配列番号7は、す
べての膜貫通ドメインを含有する。配列番号9は、完全
なタンパク質をコードしている。配列番号2、11、12お
よび13は、同一受容体の一部である。
【0051】該ゴナドトロピン受容体は、Gタンパク質
共役受容体の非常に大きなスーパーファミリーにおける
十分に明らかにされているファミリーを形成する。この
スーパーファミリーのうち、特に、7つの膜貫通ドメイ
ンが、比較的よく保存されている。しかしながら、異な
るファミリー間には特異的なモチーフの相違がある。膜
貫通ドメインIIIおよびVI中のモチーフは、通常、ある
ファミリーに非常に特異的であり、したがって、ある候
補受容体が実際にゴナドトロピン受容体のファミリーの
メンバーである可能性を示すことが可能となろう。実際
のところ、特に膜貫通ドメインIIIは、配列番号2および
3を含む新規受容体とヒトゴナドトロピン受容体との間
で非常によく保存されている。また、膜貫通ドメインVI
は、配列番号1および配列番号2を含む受容体とヒトゴナ
ドトロピン受容体との間で非常によく保存されている。
さらに、該新規受容体と、ゴナドトロピン受容体以外の
ヒトGタンパク質共役受容体との間では、ドメインIIIお
よびVIの保存性は、それよりはるかに低い。したがっ
て、それらの3個の新規タンパク質の配列は、新規ゴナ
ドトロピン受容体に由来すると結論される。
【0052】実施例2ゴナドトロピン受容体1の発現の組織分布 配列番号1を含む受容体の種々のヒト組織における発現
を分析するために、ノーザンブロット分析を行なった。
ヒトの複数組織ノーザンブロットII型(Multiple Tissu
e Northern blot type II)をClontechから入手した。
これは、以下のヒト組織/細胞型に由来するポリA+ RNA
を含有する:脾臓(レーン1)、胸腺(レーン2)、前立
腺(レーン3)、精巣(レーン4)、卵巣(レーン5)、
小腸(レーン6)、結腸(レーン7)および末梢血白血球
(レーン8)。プレハイブリダイゼーションは、ハイブ
リダイゼーション溶液(0.5Mリン酸緩衝液(pH7.5)、7
%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、1mM EDTA)中、65
℃で1時間行なった。RNAの検出には、32Pで標識したDNA
断片を、受容体配列1からの440bpの断片を用いてOligol
abelingキット(Pharmacia)により生成させた。この断
片は、該コード配列の5’末端から開始し、約440塩基対
下流のHind III部位で終結する(配列番号1のヌクレオ
チド1〜426を含む)。該32P標識プローブを、65℃で16
時間、該フィルターにハイブリダイズさせた。ついで、
該フィルターを、溶液中65℃で、塩濃度を0.3×SSC+0.
1%SDSまで減少させながら洗浄し、X線フィルム(X-Oma
t AR,Kodak)にさらした。
【0053】図1に示す結果から、ゴナドトロピン受容
体1は、限られた数の組織(すなわち、精巣、前立腺お
よび脾臓)でしか発現されないと結論することができ
る。したがって、この受容体の発現は、男性の生殖器官
では認められるが、女性の生殖器官では認められない。
脾臓および前立腺中の該mRNAの長さは約3.5〜4.5kbであ
り、一方、精巣中のものの長さは約2.5〜3.5kbである。
さらに、約0.5〜1.0の小さなmRNAが、いくつかの組織中
で認められる。しかしながら、この転写産物がこのよう
に短いことは、それが、完全長ゴナドトロピン受容体を
コードしている可能性がないことを示唆している。
【0054】実施例3ゴナドトロピン受容体2の発現の組織分布 受容体2(配列番号2を含む)の種々のヒト組織における
発現を分析するために、ノーザンブロット分析を行なっ
た。ヒトの複数組織ノーザンブロットII型およびIV型を
Clontechから入手した。ブロットIV型は、卵巣から得た
ポリA+ RNAの代わりに子宮由来のポリA+ RNA(第9)を
使用する以外は、ブロットII型(実施例2を参照された
い)と同一である。該プローブの(プレ)ハイブリダイ
ゼーションおよび標識は、実施例2に記載のとおりに行
なった。プローブの生成のためには、受容体配列2に由
来する800塩基対の断片を使用した。この断片は、該コ
ード配列の5’末端から開始し、約800塩基対下流のPvu
II部位で終結する(配列番号2のヌクレオチド1〜664
と、約140塩基対の未知配列のとを含む)。該フィルタ
ーを、溶液中65℃で、塩濃度を0.3×SSC+0.1%SDSまで
減少させながら洗浄し、X線フィルム(X-Omat AR, Koda
k)にさらした。
【0055】図2に示す結果から、ゴナドトロピン受容
体は、試験した大多数の組織(卵巣、精巣および子宮を
含む)中で発現されると結論することができる。該mRNA
の長さは、約5.5〜6.5キロベースである。
【0056】実施例4ゴナドトロピン受容体3の発現の組織分布 受容体3(配列番号3を含む)の種々のヒト組織における
発現を分析するために、ノーザンブロット分析を行なっ
た。用いた方法は、実施例2に記載の方法と同様であ
る。プローブとして、受容体配列3に由来する820塩基対
の断片を使用した。この断片は、該コード配列の5’末
端から開始し、約820塩基対下流のNot I制限酵素切断部
位(該ベクター配列内のDNA挿入断片の直ぐ下流に位置
する)で終結する(配列番号3のヌクレオチド1〜606
と、追加的な約120塩基対の未知配列とを含む)。該フ
ィルターを、溶液中65℃で、塩濃度を1×SSC+0.1%SDS
まで減少させながら洗浄し、X線フィルム(BioMax, Kod
ak)にさらした。
【0057】図3に示す結果から、ゴナドトロピン受容
体は、卵巣を含む限られた数の組織中で発現されると結
論することができる。該mRNAの長さは、約5〜6キロベー
スである。
【0058】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:515 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列
【0059】
【化1】 配列番号:2 配列の長さ:664 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列
【0060】
【化2】 配列番号:3 配列の長さ:606 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列
【0061】
【化3】 配列番号:4 配列の長さ:171 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列
【0062】
【化4】 配列番号:5 配列の長さ:220 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列
【0063】
【化5】 配列番号:6 配列の長さ:202 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列
【0064】
【化6】 配列番号:7 配列の長さ:1987 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列
【0065】
【化7】 配列番号:8 配列の長さ:497 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 フラグメント型:C末端フラグメント 配列
【0066】
【化8】 配列番号:9 配列の長さ:3041 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列
【0067】
【化9】 配列番号:10 配列の長さ:847 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列
【0068】
【化10】 配列番号:11 配列の長さ:279 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列
【0069】
【化11】 配列番号:12 配列の長さ:284 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列
【0070】
【化12】 配列番号:13 配列の長さ:764 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列
【0071】
【化13】 配列番号:14 配列の長さ:92 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 フラグメント型:中間部フラグメント 配列の特徴 特徴を表す記号:タンパク質 存在位置:1..277 配列
【0072】
【化14】 配列番号:15 配列の長さ:91 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 フラグメント型:C末端フラグメント 配列の特徴 特徴を表す記号:タンパク質 存在位置:1..273 配列
【0073】
【化15】 配列番号:16 配列の長さ:254 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 フラグメント型:中間部フラグメント 配列の特徴 特徴を表す記号:タンパク質 存在位置:1 配列
【0074】
【化16】
【図面の簡単な説明】
【図1】配列番号1の配列のノーザンブロット。配列番
号1から得た32P標識プローブにハイブリダイズさせ
た複数組織ノーザンブロットII型(Clontech)のX線オ
ートラジオグラフィー。該レーンは、以下のヒト組織/
細胞型に由来するポリA RNAを含有する:脾臓(1)、
胸腺(2)、前立腺(3)、精巣(4)、卵巣(5)、小腸
(6)、結腸(7)および末梢血白血球(8)。
【図2】配列番号2の配列のノーザンブロット。配列番
号1から得た32P標識プローブにハイブリダイズさせ
た複数組織ノーザンブロットII型およびIV型(Clontec
h)のX線オートラジオグラフィー。該レーンは、以下の
ヒト組織/細胞型に由来するポリA RNAを含有する:
脾臓(1)、胸腺(2)、前立腺(3)、精巣(4)、卵巣
(5)、小腸(6)、結腸(7)、末梢血白血球(8)およ
び子宮(9)。
【図3】配列番号3の配列のノーザンブロット。配列番
号3から得た32P標識プローブにハイブリダイズさせ
た複数組織ノーザンブロットII型(Clontech)のX線オ
ートラジオグラフィー。該レーンは、以下のヒト組織/
細胞型に由来するポリA RNAを含有する:脾臓(1)、
胸腺(2)、前立腺(3)、精巣(4)、卵巣(5)、小腸
(6)、結腸(7)および末梢血白血球(8)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月14日(1999.4.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】 配列番号1の配列の電気泳動/ノーザ
ンブロット分析を示す写真である。配列番号1から得た
32P標識プローブにハイブリダイズさせた複数組織ノ
ーザンブロットII型(Clontech)のX線オー
トラジオグラフィー。該レーンは、以下のヒト組織/細
胞型に由来するポリARNAを含有する:脾臓
(1)、胸腺(2)、前立腺(3)、精巣(4)、卵巣
(5)、小腸(6)、結腸(7)および末梢血白血球
(8)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】 配列番号2の配列の電気泳動/ノーザ
ンブロット分析を示す写真である。配列番号1から得た
32P標識プローブにハイブリダイズさせた複数組織ノ
ーザンブロットII型およびIV型(Clontec
h)のX線オートラジオグラフィー。該レーンは、以下
のヒト組織/細胞型に由来するポリARNAを含有す
る:脾臓(1)、胸腺(2)、前立腺(3)、精巣
(4)、卵巣(5)、小腸(6)、結腸(7)、末梢血
白血球(8)および子宮(9)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】 配列番号3の配列の電気泳動/ノーザ
ンブロット分析を示す写真である。配列番号3から得た
32P標識プローブにハイブリダイズさせた複数組織ノ
ーザンブロットII型(Clontech)のX線オー
トラジオグラフィー。該レーンは、以下のヒト組織/細
胞型に由来するポリARNAを含有する:脾臓
(1)、胸腺(2)、前立腺(3)、精巣(4)、卵巣
(5)、小腸(6)、結腸(7)および末梢血白血球
(8)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/15 C12N 1/19 1/19 1/21 1/21 C12P 21/02 C 5/10 C12Q 1/68 A C12P 21/02 G01N 33/15 Z C12Q 1/68 33/50 Z G01N 33/15 33/566 33/50 A61K 37/02 33/566 C12N 5/00 A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号4、配列番号5、配列番号6、配
    列番号8、配列番号10、配列番号14、配列番号15または
    配列番号16をコードするポリヌクレオチドよりなる群か
    ら選ばれる配列の1つを含んでなる単離されたポリヌク
    レオチド。
  2. 【請求項2】 配列番号1、配列番号2、配列番号3、配
    列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号12、配列番
    号13の配列、または配列番号7からのヌクレオチド2〜14
    87から伸長する若しくは配列番号9からのヌクレオチド1
    〜2541から伸長する配列を含む、請求項1に記載のポリ
    ヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のDNAを含んで
    なる組換え発現ベクター。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のポリヌクレオ
    チドまたは請求項3に記載の発現ベクターにコードされ
    るタンパク質。
  5. 【請求項5】 請求項1もしくは2に記載のDNAまたは
    請求項3に記載の発現ベクターでトランスフェクトされ
    た細胞。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の受容体タンパク質を発
    現する安定なトランスフェクトされた細胞である、請求
    項5に記載の細胞。
  7. 【請求項7】 新規薬物の同定のためのスクリーニング
    アッセイにおける、請求項1もしくは2に記載のDNAま
    たは請求項3に記載の発現ベクター、請求項5もしくは
    6に記載の細胞または請求項4に記載のタンパク質の使
    用。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載のタンパク質に対するリ
    ガンドの同定方法であって、 ・請求項1もしくは2に記載のDNAまたは請求項3に記
    載の発現ベクターを適当な宿主細胞内に導入し、 ・導入されたDNA配列の発現を許容する条件下で該宿主
    細胞を培養し、 ・所望により、該発現産物を単離し、 ・第2工程からの宿主細胞または第3工程からの発現産
    物を、第1工程からのDNAにコードされる発現されたタ
    ンパク質のリガンド結合ドメインに結合する可能性があ
    る潜在的リガンドと接触させ、 ・該発現タンパク質に対する該リガンドの結合の量また
    はそのシグナル伝達能を確認する工程を含んでなる方
    法。
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EP98202519 1998-07-27
EP98203213 1998-09-24
EP98200357.6 1998-09-24
EP98203213.8 1998-09-24
EP98202519.9 1998-09-24

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