JP2000125741A - 曳舟用アンカー - Google Patents

曳舟用アンカー

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JP2000125741A
JP2000125741A JP10324581A JP32458198A JP2000125741A JP 2000125741 A JP2000125741 A JP 2000125741A JP 10324581 A JP10324581 A JP 10324581A JP 32458198 A JP32458198 A JP 32458198A JP 2000125741 A JP2000125741 A JP 2000125741A
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Tetsuya Furuta
徹哉 古田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンカーの揺振を抑止する構成とすることに
よって、釣り人のタイツなどへの引っかかりや、チャラ
チャラ音などの発生を抑えることができ、また、別部材
としての係止部材を不要とすることが可能な曳舟用アン
カーを提供する。 【解決手段】 曳舟用アンカーA2においては、全体で
1つの錨爪形状となる一対の錨爪部材V20、W20
は、後端側に爪部V12、W12を有し、錨爪部材V2
0、W20の先端側が開閉する。また、該錨爪部材V2
0、W20を閉状態に付勢するコイルばねB1が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鮎釣り時などに用
いられる魚釣り用の曳舟用アンカーに関するものであ
り、特に、曳舟用アンカーの装身性の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、鮎釣り時などに用いられる曳舟
は、釣った鮎をおとり缶へ移すまでの臨時の入れものと
して使用されている。つまり、鮎が釣れるたびにおとり
缶のある場所まで移動していると、時間のロスとなると
ともに、水音などによって鮎を散らせてしまうため、こ
れを防止するために上記曳舟を使用して、一時的に釣っ
た鮎を保管するものである。
【0003】通常、上記曳舟は、ロープ等によって釣り
人の腰ベルト等に装着されて、釣り人の体に係止され
て、釣り人の近傍で係留される。また、釣り場が浅瀬や
岩場などであるため、釣り人の体に係止していると上記
曳舟が浅瀬や岩場などと干渉して、釣り人が動き回るの
が困難となる場合があるが、このような場合には、上記
ロープの先端に取り付けられた真鍮やステンレス製など
の錨形形状のアンカーを、水中或いは岸辺の手ごろな石
の間や、木の枝などに引っかけて固定し、該アンカーに
よって上記曳舟の係留を行っている。
【0004】ここで、従来における曳舟用アンカーEは
図10に示すように構成され、曳舟用アンカーEにはリ
ング状部材100が連結され、該リング状部材100に
はナス環102が連結され、曳舟に取り付けられたロー
プは例えばリング状部材100に取り付けられる。そし
て、該曳舟用アンカーEを使用せず、該ロープを使用者
の腰ベルト等に固定する場合には、ナス環102を腰に
設けられたD環等の取付け具に係止させる。この場合、
アンカーの先端が下側となって吊り下げられるようにな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのように、
上記取付け具によって腰ベルトに吊り下げられた曳舟用
アンカーは、重量があるとともに係止具の長さが加わる
ため吊り下げ部分が長くなって、釣り人の動きに応じて
時計の振り子のように揺振しやすい構成であった。その
ため、釣り人のタイツなどに引っ掛かったり、タモの柄
を傷つけてしまう虞があった。また、上記ナス環102
と腰に取り付けられたD環との連結は、両部材とも回動
しやすい部材であるので着脱が困難で、片手で容易に行
うことが難しかった。
【0006】そこで、本発明は、上記曳舟用アンカーの
揺振を抑止する構成とすることによって、釣り人のタイ
ツなどへの引っかかりや、タモの柄の傷つきを抑えるこ
とができ、また、別部材による係止部材も不要とするこ
とが可能な魚釣り用の曳舟用アンカーを提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、魚釣
り用の曳舟を、ロープを介して川底などへ係留する略錨
形形状の曳舟用アンカーであって、該曳舟用アンカーの
先端が開閉するとともに、上記開閉における閉状態に付
勢されていることを特徴とする。この第1の構成の曳舟
用アンカーにおいては、該曳舟用アンカーの先端が開閉
し、閉状態に付勢されているので、開状態として使用者
の腰ベルト等の取付け具を挿通し、閉状態とする。これ
により、別部材としての係止部材は不要となりまた、上
記アンカーと使用者の腰ベルトがより密着した状態とな
るため、上記アンカーが時計の振り子のようには揺振せ
ず、また、先端が開閉することからアンカーを従来とは
逆向きに保持することができるので、釣り人のタイツな
どへの引っかかりや、タモの柄の傷つきを抑えることが
できる。
【0008】また、第2には、鮎釣り用の曳舟を、ロー
プを介して川底などへ係留する略錨形形状の曳舟用アン
カーであって、全体で1つの錨爪形状となる複数の錨爪
部材で、後端側に爪部を有し、錨爪部材の先端部間が開
閉する際の回転中心部を有する錨爪部材と、該錨爪部材
を閉状態に付勢する付勢部材と、を有することを特徴と
する。この第2の構成の曳舟用アンカーにおいては、錨
爪部材の爪部を押さえて錨爪部材の先端を開状態とし
て、使用者の腰ベルト等の取付け具を挿通する。その状
態で、爪部から手を放せば先端が閉状態となり、該取付
け具に係止される。これにより、別部材としての係止部
材は不要となりまた、上記アンカーと使用者の腰ベルト
がより密着した状態となるため、上記アンカーが時計の
振り子のようには揺振せず、釣り人のタイツなどへの引
っかかりや、タモの柄の傷つきを抑えることができる。
また、該アンカーの着脱作業も片手で容易に行うことが
できる。
【0009】また、第3には、上記第2の構成におい
て、上記付勢部材が、コイルバネであることを特徴とす
る。また、第4には、上記第1から第3までのいずれか
の構成において、上記曳舟用アンカーが、さらに、上記
ロープを接続可能な連結部を有することを特徴とする。
よって、曳舟のロープ等を接続することができる。
【0010】また、第5には、上記第4の構成におい
て、上記連結部と、上記複数の錨爪部材とは別体に形成
されていることを特徴とする。これにより、該連結部
は、各錨爪部材に対して回動することが可能となり、錨
爪部材の開閉角度を大きく取ることができる。また、第
6には、上記第4の構成において、上記連結部と、複数
の錨爪部材のうちの1つの錨爪部材とが一体に形成され
ていることを特徴とする。よって、構成部材数を少なく
するとともに、組立て工程を少なくして、全体に低コス
トに製造することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての実施
例を図面を利用して説明する。本発明の第1実施例に基
づく曳舟用アンカー(以下「アンカーA1」という。)
は、図1に示すように、錨爪部材P10、錨爪部材Q1
0、コイルばねB1、リベットC1を有している。つま
り、錨爪部材は一対設けられている。
【0012】ここで、上記錨爪部材P10は、錨爪本体
部P11と、枢支部P18、接続部P20、挿通端部P
22とを有している。また、錨爪部材Q10は、錨爪本
体部Q11と、枢支部Q18とを有している。
【0013】上記錨爪本体部P11及び上記錨爪本体部
Q11は、それぞれ、図1及び図2に示すように、錨形
形状を縦方向に分割した形状を呈している。つまり、錨
形形状に形成されたステンレス材を、上記錨形形状の先
端頂部A1aから上記錨爪本体部P11の爪部P12と
の中間部までの分断面で分断した形状に形成されてい
る。該分断面は、上記錨爪本体部Q11の爪部Q12と
の中間部までの分断面と同一である。従って、上記錨爪
本体部P11及び上記錨爪本体部Q11が係合すること
によって、略V字状の錨形形状となる。すなわち、上記
錨爪本体部P11と上記錨爪本体部Q11とは全体で1
つの錨型形状を呈することになる。この錨爪本体部P1
1及び上記錨爪本体部Q11の外側面は略楕円の円弧を
呈している。
【0014】また、上記錨爪本体部P11には、図2に
示すように、後端部に略円弧状に爪部P12が形成さ
れ、また、上記錨爪本体部Q11には、後端部に略円弧
状に爪部Q12が形成されている。この爪部P12、Q
12は後端側に尖った形状を呈している。さらに、上記
錨爪本体部P11の先端付近には、図2に示すように、
スグリ部P16が形成されている。つまり、このスグリ
部P16は、略半円状に切り欠いて形成されている。こ
のスグリ部P16は、上記錨爪本体部P11の先端付近
の頂部P14の部分を余した位置に設けられている。同
様に、上記錨爪本体部Q11の先端付近には、図2に示
すように、スグリ部Q16が形成されている。つまり、
このスグリ部Q16は、略半円状に切り欠いて形成され
ている。このスグリ部Q16は、上記錨爪本体部Q11
の先端付近の頂部Q14の部分を余した位置に設けられ
ている。
【0015】また、上記頂部P14と上記頂部Q14の
部分は、図2に示すように、略円柱状に欠切されること
により、薄肉部P14a、Q14aが設けられている。
これにより、薄肉部P14a、Q14aは互いに噛み合
うようになっており、噛み合った場合には、互いに重合
して横方向への十分な一体化が図られて、その部分での
横ずれが防止される。
【0016】また、上記錨爪本体部P11の内側、より
具体的には、アンカーA1の略中央付近には、図2に示
すように、薄肉に形成された枢支部P18が形成され、
また、該枢支部P18に噛み合うように、上記錨爪本体
部Q11の内側には枢支部Q18が形成されている。ま
た、枢支部P18の先端側(Y1方向側)及びX1方向
側の壁面は、略円弧状に形成されている。また、枢支部
Q18のX2方向側の壁面も、略円弧状に形成されてい
る。さらには、錨爪本体部P11が枢支部P18と接続
する位置の該錨爪本体部P11の壁面Phも略円弧状に
形成され、また、錨爪本体部Q11が枢支部Q18と接
続する位置の該錨爪本体部Q11の壁面も略円弧状に形
成されている。そのため、噛み合った時には互いに重合
して、横方向への十分な一体化が図られて、その部分で
の横ずれが防止される。
【0017】また、上記枢支部P18及び上記枢支部Q
18の中心部には、図2に示すように、リベットC1を
嵌合すべく、それぞれ、嵌合孔P18a、嵌合孔Q18
aが形成される。この嵌合孔P18a、Q18aは、上
記回転中心部として機能する。さらに、上記枢支部P1
8からは、後方に向けて接続部P20を介して、孔部P
22aを有する挿通端部P22が形成され、曳舟を係留
するロープが緊締可能となる。上記接続部P20と挿通
端部P22とが上記連結部に相当する。
【0018】そして、そのように形成された上記錨爪部
材P10及び上記錨爪部材Q10を、図2に示すよう
に、上記付勢部材としてのコイルばねB1を介装しつ
つ、上記嵌合孔P18aと上記嵌合孔Q18aが重合す
る位置で重ね合わせて、上記リベットC1を挿入する。
この時に、上記コイルばねB1は、図1に示すように、
直線部が上記錨爪部材P10及び上記錨爪部材Q10
を、外側に付勢するように配設する。
【0019】そして、上記錨爪部材P10、上記コイル
ばねB1、及び上記錨爪部材Q10を貫通した状態の、
上記リベットC1の先端部をかしめることによって、図
1に示す状態の上記錨爪部材P10、上記コイルばねB
1、及び上記錨爪部材Q10が一体化された錨形形状の
上記アンカーA1となる。
【0020】なお、上記リベットC1は先端部がかしめ
られているだけであるので、上記錨爪部材P10及び上
記錨爪部材Q10が上記リベットC1を中心として回動
自在となる。また、上記アンカーA1は、上記コイルば
ねB1の直線部が上記錨爪部材P10及び上記錨爪部材
Q10を、外側に付勢するように配設されているため、
常時、上記コイルばねB1のばね力によって、先端頂部
A1aが閉じる方向に付勢されている。なお、本アンカ
ーA1においては、先端頂部A1a側が先端側となる。
以上のようにして、アンカーA1の先端側が開閉するよ
うになっている。
【0021】つまり、上記アンカーA1が、図1に示す
ように、先端頂部A1aが閉じた状態から、上記錨爪部
材P10の爪部P12及び上記錨爪部材Q10の爪部Q
12を内側に押さえ込むことによって、上記コイルばね
B1のばね力に抗して、てこの原理によって簡単に、図
3に示すように、上記先端頂部A1aが開いた状態とす
ることができ、上記アンカーA1の開閉動作を、略洗濯
ばさみ状に容易に行うことが可能になる。なお、上記ア
ンカーA1の先端頂部A1aが閉じた状態では、上記錨
爪部材P10及び上記錨爪部材Q10のスグリ部P16
とスグリ部Q16とが重合して、上記アンカーA1のス
グリA1bとなる。
【0022】次に、上記アンカーA1の使用状態につい
て説明する。まず、図4に示すように、上記アンカーA
1の上記挿通端部P22の孔部P22aに、曳舟H1に
接続されたロープR1の一端を挿通して緊締する。そし
て、上記アンカーA1を、図3、図5に示すように、上
記錨爪部材P10の爪部P12及び上記錨爪部材Q10
の爪部Q12を内側に押さえ込むことによって、上記先
端頂部A1aが開いた状態とする。つまり、錨爪部材P
10の先端部と錨爪部材Q10の先端部間が閉状態から
開状態となる。
【0023】その状態から、図5に示すように、上記開
いた状態の上記先端頂部A1aに、使用者の腰ベルトS
1へ装着具T1によって固着されたD環T1aを入れ込
んで、図6に示すように、上記先端頂部A1aを閉じた
状態に戻す。そのため、上記D環T1aが、上記アンカ
ーA1のスグリA1b内に入り込んだ状態となって、上
記アンカーA1が上記腰ベルトS1に係止され、上記ア
ンカーA1の使用者への装着状態となる。よって、好適
に上記曳舟H1が、使用者に体に係止されて、使用者の
近傍でロープR1によって係留される。
【0024】また、釣り場が浅瀬や岩場などである場合
には、使用者の体にロープによって係止していると、上
記曳舟H1が浅瀬や岩場などと干渉して使用者が動き回
るのが困難となる。そのため、上記アンカーA1を上記
錨爪部材P10の爪部P12及び上記錨爪部材Q10の
爪部Q12を内側に押さえ込んで上記先端頂部A1aが
開いた状態として、上記D環T1aから脱着して、上記
アンカーA1を川底に沈ませて固定して、該アンカーA
1によって上記曳舟H1を係留する。
【0025】次に、本発明の第2実施例に基づく曳舟用
アンカー(以下「アンカーA2」という。)について説
明する。なお、本第2実施例は、上記第1実施例が上記
錨爪本体部P11と枢支部18と接続部P20と挿通端
部P22とを一体化した構成としているのに対して、そ
れらのうちの一部を別部材とした構成のみが異なり、そ
の他の構成、作用、効果などにおいては、上記第1実施
例と略同一である。そのため、その異なる部分について
重点的に説明を行う。
【0026】上記アンカーA2は、図7に示すように、
錨爪部材V10、錨爪部材W10、連結部材U10、コ
イルばねB1、リベットC1を有している。ここで、上
記錨爪部材V10は、錨爪本体部V11と、枢支部V1
8とを有している。同様に、上記錨爪部材W10は、錨
爪本体部W11と、枢支部W18とを有している。
【0027】上記錨爪本体部V11及び上記錨爪本体部
W11は、それぞれ、図7及び図8に示すように、錨形
形状を縦方向に分割した形状を呈している。つまり、錨
形形状に形成されたステンレス材を、上記錨形形状の先
端頂部A2aから上記錨爪本体部V11の爪部V12と
の中間部までの分断面で分断した形状に形成されてい
る。該分断面は、上記錨爪本体部W11の爪部W12と
の中間部までの分断面と同一である。従って、上記錨爪
本体部V11及び上記錨爪本体部W11が係合すること
によって、略V字状の錨形形状となる。この錨爪本体部
V11及び上記錨爪本体部W11の外側面は略楕円の円
弧を呈している。
【0028】また、上記錨爪本体部V11には、図8に
示すように、後端部に円弧状に爪部V12が形成され、
また、上記錨爪本体部W11には、後端部に円弧状に爪
部W12が形成されている。さらに、上記錨爪本体部V
11の先端付近には、図8に示すように、スグリ部V1
6が形成されている。つまり、このスグリ部V16は、
略半円状に切り欠いて形成されている。このスグリ部V
16は、上記錨爪本体部V11の先端付近の頂部V14
の部分を余した位置に設けられている。同様に、上記錨
爪本体部W11の先端付近には、図8に示すように、ス
グリ部W16が形成されている。つまり、このスグリ部
W16は、略半円状に切り欠いて形成されている。この
スグリ部W16は、上記錨爪本体部W11の先端付近の
頂部W14の部分を余した位置に設けられている。
【0029】また、上記頂部V14と上記頂部W14の
部分は、図8に示すように、略円柱状に欠切されること
により、薄肉部V14a、W14aが設けられている。
これにより、薄肉部V14a、W14aは互いに噛み合
うようになっており、噛み合った場合には、互いに重合
して横方向への十分な一体化が図られて、その部分での
横ずれが防止される。
【0030】また、上記錨爪本体部V11の内側、より
具体的には、アンカーA2の略中央付近には、図8に示
すように、薄肉に形成された枢支部V18が形成され、
また、該枢支部V18に噛み合うように、上記錨爪本体
部W11の内側には枢支部W18が形成されている。ま
た、枢支部V18の先端側(Y1方向側)及びX1方向
側の壁面は、略円弧状に形成されている。また、枢支部
W18のX2方向側の壁面も、略円弧状に形成されてい
る。さらには、錨爪本体部V11が枢支部V18と接続
する位置の該錨爪本体部V11の壁面Vhも略円弧状に
形成され、また、錨爪本体部W11が枢支部W18と接
続する位置の該錨爪本体部W11の壁面も略円弧状に形
成されている。そのため、噛み合った時には互いに重合
して、横方向への十分な一体化が図られて、その部分で
の横ずれが防止される。また、上記枢支部V18及び上
記枢支部W18の中心部には、図8に示すように、リベ
ットC1を嵌合すべく、それぞれ、嵌合孔V18a、嵌
合孔W18aが形成される。
【0031】また、上記連結部としての上記連結部材U
10は、図8に示すように、ロッド状に形成され、両端
部にはそれぞれ、孔部U12a、孔部U14aを有する
枢支部U12、緊締部U14が形成され、該緊締部U1
4によって曳舟を係留するロープが緊締可能となる。
【0032】そして、そのように形成された上記錨爪部
材V10と、上記連結部材U10と、上記錨爪部材W1
0とを、図8に示すように、上記コイルばねB1を介装
しつつ、上記嵌合孔V18a、上記孔部U12a、及び
上記嵌合孔W18aが重合する位置で重ね合わせて、上
記リベットC1を挿入する。この時に、上記コイルばね
B1は、図7に示すように、両端部が上記錨爪部材V1
0及び上記錨爪部材W10の外側に出るように配設す
る。
【0033】そして、上記錨爪部材V10、上記コイル
ばねB1、上記連結部材U10、及び上記錨爪部材W1
0を貫通した状態の、上記リベットC1の先端部をかし
めることによって、図7に示す状態の上記錨爪部材V1
0、上記コイルばねB1、上記連結部材U10、及び上
記錨爪部材W10が一体化された錨形形状の上記アンカ
ーA2となる。
【0034】なお、上記リベットC1は先端部がかしめ
られているだけであるので、上記錨爪部材V10、上記
連結部材U10、及び上記錨爪部材W10が上記リベッ
トC1を中心として回動自在となる。また、上記アンカ
ーA2は、上記コイルばねB1の直線部が上記錨爪部材
V10及び上記錨爪部材W10を、外側に付勢するよう
に配設されているため、常時、上記コイルばねB1のば
ね力によって、先端頂部A1aが閉じる方向に付勢され
ている。なお、本アンカーA2においては、先端頂部A
2a側が先端側となる。
【0035】つまり、上記アンカーA2が、図7に示す
ように、先端頂部A2aが閉じた状態から、上記錨爪部
材V10の爪部V12及び上記錨爪部材W10の爪部W
12を内側に押さえ込むことによって、上記コイルばね
B1のばね力に抗して、てこの原理によって簡単に、図
9に示すように、上記先端頂部A2aが開いた状態とす
ることができ、上記アンカーA2の開閉動作を、略洗濯
ばさみ状に容易に行うことが可能になる。なお、上記ア
ンカーA2の先端頂部A2aが閉じた状態では、上記錨
爪部材V10及び上記錨爪部材W10のスグリ部V16
とスグリ部W16とが重合して、上記アンカーA2のス
グリA2bとなる。
【0036】また、上記アンカーA2の使用状態につい
ては、上記第1実施例における使用状態と略同一である
ので、説明を省略する。なお、本第2実施例による構成
では、上記アンカーA2は、上記錨爪部材V10、上記
連結部材U10、及び上記錨爪部材W10からなる3ピ
ースによる構成である。そのため、上記アンカーA2
を、図9に示すように、上記錨爪部材V10の爪部V1
2及び上記錨爪部材W10の爪部W12を内側に押さえ
込むことによって、上記先端頂部A2aを開いた状態、
つまり、錨爪部材V10の先端部と錨爪部材W10の先
端部間が開いた状態とすると、上記錨爪部材V10、上
記連結部材U10、及び上記錨爪部材W10が、それぞ
れ回動することができるため、上記第1実施例の場合の
ように、一方の錨爪部材と連結部材が一体的に設けられ
た場合に比べて、上記先端頂部A2aの開口を、より大
きくすることが可能になる。
【0037】従って、第1実施例の構成と比較すると、
構成部材が多くなり、また、組立て工数も多くなるた
め、コスト高とはなるが、上記先端頂部A2aの開口が
より大きいものとなるため、使用者の上記腰ベルトS1
などへの着脱がより容易に行うことができ、機能面にお
いて優れたものとすることができる。
【0038】以上述べたように、第1実施例の曳舟用ア
ンカーA1及び第2実施例の曳舟用アンカーA2の構成
によれば、上記錨形形状を任意面で分断した形状に各上
記錨爪部材が形成されるとともに、各上記錨爪部材が開
閉自在に枢支され、さらに、各上記錨爪部材の開閉動作
によって、使用者の上記腰ベルトなどへ着脱自在になさ
れている。そのため、別部材のナス環などの係止部材を
介して、使用者の上記腰ベルト等へ装着する必要がな
く、また、アンカーA1、Aの先端が開閉して上記アン
カーA1、A2と使用者の上記腰ベルトとがより密着し
た状態でアンカーA1、A2を装着できるため、上記ア
ンカーA1、A2は時計の振り子のようには揺振せず、
釣り人のタイツなどへの引っかかりや、タモの柄の傷つ
きを抑えることができるとともに、上記アンカーA1、
A2の着脱が容易で、釣り人が容易に動くことが可能と
なる。
【0039】また、各上記錨爪部材の回動については、
ワンタッチで、さらには片手で、各上記錨爪部材の開閉
動作を行うことが可能になる。また、各上記錨爪部材の
開閉部が、上記アンカーA1、A2の先端頂部であるた
め、両端に分かれた各上記錨爪部材の後端爪部を内側に
押さえ込むことによって、てこの原理によって簡単に開
閉動作を行うことが可能になる。
【0040】また、各上記錨爪部材が、上記コイルばね
B1によって閉方向側に付勢されるため、上記アンカー
A1、A2を使用者の上記腰ベルトなどへの装着した状
態で、強固に保持することが可能になる。また、各上記
錨爪部材が、比重の大きいステンレス製であるため、好
適に上記曳舟の係留が可能になるとともに、比重の小さ
いものを用いる場合に比べて上記アンカーA1、A2の
外形を小型化することが可能になる。
【0041】なお、本発明は、本実施例の構成のみに限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、多様な態様が可能である。例えば、本実施例の構成
では、各上記錨爪部材及び連結部材をステンレス製のも
のとしているが、それのみに限定されるものではなく、
真鍮や鉄の鋳物など、比重が重く水中で錨としての使用
が可能なものであれば、全て含まれる。
【0042】また、本実施例の構成では、各上記錨爪部
材の結合を、リベットのかしめによって行っているが、
それのみに限定されるものではなく、ブッシュやベアリ
ング、或いはカラーを介したネジ止めなどを用いた構成
など、各上記錨爪部材を回動自在に固着可能なものであ
れば、全て含まれる。また、各上記錨爪部材を閉方向に
付勢する上記付勢手段においても、本実施例の構成では
コイルばねによるものとしているが、それのみに限定さ
れるものではなく、板ばねや捻りばねなど、各上記錨爪
部材を閉方向に付勢可能なものであれば、全て含まれ
る。また、本実施例の構成では、上記錨形形状を、2本
爪の略V字状形状としているが、それのみに限定される
ものではなく、3本爪、4本爪など、錨として通常用い
られる形状のものであれば、全て含まれる。なお、その
場合には、上記錨形形状の分断は、少なくとも1本の爪
を含んだ錨爪部材が形成される分断面で分断すれば良
い。
【0043】
【発明の効果】本発明に基づく請求項1に記載の曳舟用
アンカーによれば、別部材としての係止部材は不要とな
り、また、上記アンカーと使用者の腰ベルトがより密着
した状態となるため、上記アンカーが時計の振り子のよ
うには揺振せず、釣り人のタイツなどへの引っかかり
や、タモの柄の傷つきを抑えることができる。また、請
求項2に記載の曳舟用アンカーによれば、別部材として
の係止部材は不要となり、また、上記アンカーと使用者
の腰ベルトがより密着した状態となるため、上記アンカ
ーが時計の振り子のようには揺振せず、釣り人のタイツ
などへの引っかかりや、タモの柄の傷つきを抑えること
ができる。また、該アンカーの装着作業も片手で容易に
行うことができる。また、特に、請求項4に記載の曳舟
用アンカーによれば、曳舟のロープ等を接続することが
できる。また、特に、請求項5に記載の曳舟用アンカー
によれば、連結部は、各錨爪部材に対して回動すること
が可能となり、錨爪部材の開閉角度を大きく取ることが
できる。また、特に、請求項6に記載の曳舟用アンカー
によれば、構成部材数を少なくするとともに、組立て工
程を少なくして、全体に低コストに製造することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づく曳舟用アンカーの
構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例に基づく曳舟用アンカーの
組付け手順を示す分解図である。
【図3】本発明の第1実施例に基づく曳舟用アンカーが
開いた状態を示す斜視図である。
【図4】曳舟用アンカーと曳舟を連結した状態を示す説
明図である。
【図5】本発明の第1実施例に基づく曳舟用アンカーを
腰ベルトへ係止する状態を示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施例に基づく曳舟用アンカーの
腰ベルトへの装着状態を示す説明図である。
【図7】本発明の第2実施例に基づく曳舟用アンカーの
構成を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2実施例に基づく曳舟用アンカーの
組付け手順を示す分解図である。
【図9】本発明の第2実施例に基づく曳舟用アンカーが
開いた状態を示す斜視図である。
【図10】従来のアンカーの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
A1、A2 曳舟用アンカー A1a 先端頂部 B1 コイルばね H1 曳舟 V10、Q10、V10、W10 錨爪部材 V11、Q11、V11、W11 錨爪本体部 U10 連結部材 P22、U14 挿通端部 R1 ロープ S1 腰ベルト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚釣り用の曳舟を、ロープを介して川底
    などへ係留する略錨形形状の曳舟用アンカーであって、 該曳舟用アンカーの先端が開閉するとともに、上記開閉
    における閉状態に付勢されていることを特徴とする曳舟
    用アンカー。
  2. 【請求項2】 鮎釣り用の曳舟を、ロープを介して川底
    などへ係留する略錨形形状の曳舟用アンカーであって、 全体で1つの錨爪形状となる複数の錨爪部材で、後端側
    に爪部を有し、錨爪部材の先端部間が開閉する際の回転
    中心部を有する錨爪部材と、 該錨爪部材を閉状態に付勢する付勢部材と、を有するこ
    とを特徴とする曳舟用アンカー。
  3. 【請求項3】 上記付勢部材が、コイルバネであること
    を特徴とする請求項2に記載の曳舟用アンカー。
  4. 【請求項4】 上記曳舟用アンカーが、さらに、上記ロ
    ープを接続可能な連結部を有することを特徴とする請求
    項1又は2又は3に記載の曳舟用アンカー。
  5. 【請求項5】 上記連結部と、上記複数の錨爪部材とは
    別体に形成されていることを特徴とする請求項4に記載
    の曳舟用アンカー。
  6. 【請求項6】 上記連結部と、複数の錨爪部材のうちの
    1つの錨爪部材とが一体に形成されていることを特徴と
    する請求項4に記載の曳舟用アンカー。
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