JP2000125179A - デジタルカメラおよびその処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

デジタルカメラおよびその処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体

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JP2000125179A
JP2000125179A JP10297212A JP29721298A JP2000125179A JP 2000125179 A JP2000125179 A JP 2000125179A JP 10297212 A JP10297212 A JP 10297212A JP 29721298 A JP29721298 A JP 29721298A JP 2000125179 A JP2000125179 A JP 2000125179A
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English (en)
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Itaru Furukawa
至 古川
Yoshihiro Kishida
吉弘 岸田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルカメラにおいて、撮像された画像の
合焦状態を知ることができる技術を提供する。 【解決手段】 デジタルカメラは、撮像される画像の合
焦状態を検査するための少なくとも1つの検査領域を画
像視認領域内の所望の位置に設定する検査領域設定部
と、検査領域における画像の合焦状態を示す指標値を算
出する指標値算出部と、指標値を画像視認領域内に表示
する指標値表示部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタルカメラ
に関し、特に、撮像された画像の合焦状態を表示する技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラにおいては、通常、撮像
される画像の合焦状態(以下、「フォーカス状態」とも
呼ぶ)が最適となるような焦点位置に、撮像系(レンズ
系)が調整される。撮像系の調整は、例えば、ユーザが
撮像される画像を確認しながら、直接、撮像系を操作し
て調整したり、あるいは、デジタルカメラに備えられた
オートフォーカス機能を用いることにより調整されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
おいては、ユーザが撮像された画像の合焦状態を数値等
によって直接的に知ることができなかった。
【0004】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、デジタルカメラ
において、撮像された画像の合焦状態を知ることができ
る技術を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の装
置は、デジタルカメラであって、撮像される画像の合焦
状態を検査するための少なくとも1つの検査領域を画像
視認領域内の所望の位置に設定する検査領域設定部と、
前記検査領域における前記画像の合焦状態を示す指標値
を算出する指標値算出部と、前記指標値を前記画像視認
領域内に表示する指標値表示部と、を備えることを特徴
とする。
【0006】このデジタルカメラでは、指標値算出部に
おいて、設定された検査領域内の画像の合焦状態を示す
指標値を算出することができる。したがって、この指標
値を表示すれば、撮像される画像について、検査領域内
の画像の合焦状態を知ることが可能となる。
【0007】上記の装置において、前記指標値表示部
は、前記指標値の履歴を表示することが望ましい。
【0008】このように、検査領域における指標値の履
歴を表示すれば、現在撮像された画像の指標値と、過去
に撮像された画像の指標値とを比較することができる。
これにより、デジタルカメラの撮像系の焦点位置を容易
に調整することが可能となる。
【0009】上記の装置において、前記指標値表示部
は、前記指標値の履歴として前記指標値の過去の最大値
を表示するようにしてもよい。
【0010】こうすれば、現在の指標値を過去の指標値
の最大値と比較することができるので、検査領域内の画
像の合焦状態を容易に知ることが可能となる。
【0011】また、上記の装置において、前記指標値表
示部は、前記指標値の履歴として前記指標値の経時的変
化のグラフを表示するようにしてもよい。
【0012】こうすれば、指標値の履歴を容易に把握す
ることができる。
【0013】上記の装置において、前記指標値算出部
は、設定された前記検査領域内の画像を抽出画像として
抽出する画像抽出部と、前記抽出画像を所定の画像フィ
ルタを用いてフィルタ処理することにより、前記抽出画
像の高周波成分が強調された高周波成分画像を生成する
高周波成分画像生成部と、を備え、前記指標値算出部
は、前記高周波成分画像から前記指標値を算出するよう
にしてもよい。
【0014】こうすれば、検査領域における指標値を、
画像処理によって容易に決定することが可能となる。
【0015】また、上記の装置において、前記高周波成
分画像生成部は、前記所定の画像フィルタとして、比較
的高い周波数の高周波成分を強調する第1の画像フィル
タと比較的低い周波数の高周波成分を強調する第2の画
像フィルタとを用いて、それぞれ第1の高周波成分画像
と第2の高周波成分画像とを生成し、前記指標値算出部
は、前記第1の高周波成分画像の画素値の重み付き平均
値を実質的に示す値を、前記第2の高周波成分画像の画
素値の重み付き平均値を実質的に示す値で規格化して前
記指標値を算出するようにしてもよい。
【0016】こうすれば、複数の検査領域が設定された
場合にも、各検査領域について求められた指標値を検査
領域間で直接比較することができる。
【0017】上記の装置において、前記画像抽出部は、
さらに、前記抽出画像が複数の色成分によって構成され
ている場合に、前記複数の色成分を合成して単色の抽出
画像を生成し、前記高周波成分画像生成部は、前記単色
の抽出画像を用いて前記高周波成分画像を生成すること
が好ましい。
【0018】このように、単色の抽出画像を用いて高周
波成分画像を生成すれば、指標値算出部において、指標
値を迅速に算出することが可能となる。
【0019】さらに、上記の装置において、前記指標値
に基づいて、前記指標値が良好な合焦状態を示す指標値
とほぼ同じ値となった際にユーザに通知する合焦通知部
を備えるようにしてもよい。
【0020】また、上記の装置において、さらに、前記
指標値の履歴に基づいて、前記撮像される画像の合焦状
態を自動的に調整する合焦状態調整部を備えるようにし
てもよい。
【0021】こうすれば、指標値に基づいたオートフォ
ーカス機能を備えるデジタルカメラを実現することが可
能となる。
【0022】上記の装置において、前記検査領域設定部
は、前記検査領域内の画像を用いて、経時的に順次撮像
される画像内においてパターンマッチング処理を行い、
前記検査領域とパターンの一致度が最も高い領域を新た
な検査領域に再設定し、前記指標値算出部は、再設定さ
れた前記検査領域における指標値を算出することが好ま
しい。
【0023】こうすれば、設定された検査領域内の画像
と同じ画像を含む領域を、新たに検査領域として再設定
することができるので、撮像される画像内において対象
物の位置がずれた場合にも、検査領域内の画像の指標値
をうまく算出することが可能となる。
【0024】本発明の記録媒体は、デジタルカメラの処
理を行うためのコンピュータプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体であって、撮像される
画像の合焦状態を検査するための少なくとも1つの検査
領域を画像視認領域内の所望の位置に設定する機能と、
前記検査領域における前記画像の合焦状態を示す指標値
を算出する機能と、前記指標値を前記画像視認領域内に
表示する機能と、を記録する。
【0025】このような記録媒体に記録されたコンピュ
ータプログラムがコンピュータシステムによって実行さ
れた場合にも、上記のデジタルカメラと同様の作用・効
果を有し、撮像される画像について、検査領域内の画像
の合焦状態を知ることが可能となる。
【0026】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような態様も含
んでいる。第1の態様は、デジタルカメラで撮像される
画像の合焦状態を検査するための少なくとも1つの検査
領域を画像視認領域内の所望の位置に設定する工程と、
前記検査領域における前記画像の合焦状態を示す指標値
を算出する工程と、前記指標値を前記画像視認領域内に
表示する工程と、を備えることを特徴とする。
【0027】第2の態様は、コンピュータに上記の発明
の各工程または各部の機能を実行させるコンピュータプ
ログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装
置である。
【0028】
【発明の実施の形態】A.第1実施例:次に、本発明の
実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明
の第1実施例としてのデジタルカメラ20の斜視図であ
る。このデジタルカメラ20は、画像を撮像するための
撮像系(レンズ系)210と、撮像系210の位置(焦
点距離)を調整するため合焦位置調整用レバー230
と、撮像された画像を表示するためのモニタ120とを
備えている。
【0029】図2は、図1のデジタルカメラの電気的構
成を示すブロック図である。この装置(デジタルカメ
ラ)は、CPU100と、バスライン102とを備えて
いる。バスライン102には、画像データメモリ110
と、モニタ120と、ROM130と、メモリカード1
40と、撮像系210(図1)で撮像された画像を取り
込むための画像入力部200とが接続されている。ま
た、バスライン102には、画像処理部150の機能を
実現するプログラムを含むRAMが接続されている。画
像処理部150は、検査領域設定部151と、画像抽出
部152と、高周波成分画像生成部153と、指標値算
出部154と、指標値表示部155と、合焦通知部15
6との機能を備えている。このデジタルカメラは、伝送
路に接続して一般的なネットワークシステムを構成する
ことができる。
【0030】なお、上記の画像処理部150内の各部1
51〜156の機能を実現するコンピュータプログラム
は、フレキシブルディスクやCD−ROM等の、コンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供
される。コンピュータは、その記録媒体からコンピュー
タプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶
装置に転送する。あるいは、通信経路を介してコンピュ
ータにコンピュータプログラムを供給するようにしても
よい。コンピュータプログラムの機能を実現するときに
は、内部記憶装置に格納されたコンピュータプログラム
がコンピュータのマイクロプロセッサによって実行され
る。また、記録媒体に記録されたコンピュータプログラ
ムをコンピュータが読み取って直接実行するようにして
もよい。
【0031】この明細書において、コンピュータとは、
ハードウェア装置とオペレーションシステムとを含む概
念であり、オペレーションシステムの制御の下で動作す
るハードウェア装置を意味している。また、オペレーシ
ョンシステムが不要でアプリケーションプログラム単独
でハードウェア装置を動作させるような場合には、その
ハードウェア装置自体がコンピュータに相当する。ハー
ドウェア装置は、CPU等のマイクロプロセッサと、記
録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取る
ための手段とを少なくとも備えている。コンピュータプ
ログラムは、このようなコンピュータに、上述の各部の
機能を実現させるプログラムコードを含んでいる。な
お、上述の機能の一部は、アプリケーションプログラム
でなく、オペレーションシステムによって実現されてい
ても良い。
【0032】なお、この発明における「記録媒体」とし
ては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気デ
ィスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)
および外部記憶装置等の、コンピュータが読取り可能な
種々の媒体を利用できる。
【0033】図3は、本実施例のデジタルカメラにおけ
る焦点合わせ処理の手順を示すフローチャートである。
図4は、その処理の様子を示す説明図である。図3のス
テップS101,S102においては、撮像された画像
において、フォーカス状態を検査する少なくとも1つの
検査ポイントを設定する。本実施例においては、ユーザ
が、所望の検査ポイントをモニタ120(図1)上で、
直接、指で触れることにより指定する。図4(A)は、
2つの検査ポイントP1,P2を指定した際に、モニタ
120に表示される画像を示している。図中、検査ポイ
ントは「+」印で示されており、撮像された画像内の2
人の人物のそれぞれに対して設定されている。なお、本
実施例においては、図示しない検査ポイント移動ボタン
を操作して、ユーザが指定した検査ポイントを任意の位
置に移動させることができる。これにより、検査ポイン
トを所望の位置に正確に設定することが可能となる。
【0034】ステップS102(図3)において検査ポ
イントの指定が完了すると、ステップS103におい
て、検査ポイントを含む所定の大きさの領域が検査領域
として設定される。図4(B)には、2つの検査ポイン
トP1,P2のそれぞれを含む2つの検査領域W1,W
2が図示されている。図4(B)に示すように、本実施
例においては、各検査ポイントを中心として検査領域が
設定される。
【0035】なお、図3のステップS101〜S103
における処理は、図2の検査領域設定部151によって
行われる。
【0036】本実施例のデジタルカメラにおいては、モ
ニタ120(図1)が備えられており、モニタ120上
に検査領域が設定されているが、モニタ120を備えな
いデジタルカメラであれば、ファインダ内で検査ポイン
トを指定して、検査領域を設定すればよい。すなわち、
本明細書において「画像視認領域」とは、ファインダや
モニタのように、撮像する際にユーザが直接画像を視認
できる表示領域を意味する。
【0037】図3のステップS104においては、検査
領域内の画像が抽出画像として抽出される。図4(B)
では、2つの検査領域W1,W2内の画像がそれぞれ抽
出画像として抽出される。次に、ステップS105で
は、抽出画像の調整が行われる。ステップS105にお
いては、抽出画像がカラー画像である場合に、カラー画
像を構成する各色成分(例えば、R,G,B)を合成し
て単色の抽出画像を生成する。このように、単色の抽出
画像を生成することにより、後述するステップS106
以降の処理を迅速に行うことが可能となる。図3のステ
ップS104,S105における処理は、図2の画像抽
出部152によって実行される。なお、ステップS10
5における処理は、省略可能である。以下の説明では、
ステップS105における処理を省略した場合について
説明する。
【0038】ステップS106では、高周波成分画像生
成部153が、各抽出画像を原画像として、それぞれ第
1と第2の高周波成分画像を生成する。図5は、第1お
よび第2の高周波成分画像の生成処理を示す説明図であ
る。図5には、図4(B)に示す第1の検査領域W1か
ら抽出された抽出画像PX1が示されている。第1およ
び第2の高周波成分画像は、それぞれ第1と第2の画像
フィルタを用いて生成される。すなわち、図5に示すよ
うに、抽出画像PX1において、第1と第2の画像フィ
ルタを順次走査しつつフィルタ処理することにより、そ
れぞれ第1と第2の高周波成分画像を生成する。第1と
第2の高周波成分画像PX1’は、共に数式1によって
得られる。
【0039】
【数1】
【0040】ここで、(x,y)は、図5に示すよう
に、抽出画像PX内の画素位置を示している。(i,
j)は、画素位置(x,y)を原点とする座標を示して
いる。したがって、PXx+i,y+j は、抽出画像PX内の
画素位置(x+i,y+j)における画素値を示してい
る。Fi,j は、画像フィルタFの各フィルタ要素を示し
ている。a,bは、画像フィルタFのフィルタサイズを
規定する整数値であり、このときフィルタサイズは(2
a+1)×(2b+1)画素の大きさとなる。PX’
x,y は、生成された高周波成分画像PX’内の画素位置
(x,y)における画素値を示している。
【0041】図6は、本実施例で使用される第1および
第2の画像フィルタF1,F2の種々の例を示す説明図
である。図6(A−1),(A−2)は第1の画像フィ
ルタF1の例であり、図6(B−1),(B−2)は第
2の画像フィルタF2の例である。図6に示すように、
本実施例では、第1および第2の画像フィルタF1,F
2としてラプラシアンフィルタが用いられている。ラプ
ラシアンフィルタは、原画像(抽出画像)における空間
的な周波数の高いエッジ部分を強調する機能を有してい
る。
【0042】第1の画像フィルタF1は、数式1におい
てa=b=1の場合に相当し、フィルタサイズが(3×
3)画素である。第2の画像フィルタF2は、数式1に
おいてa=b=2の場合に相当し、フィルタサイズが
(5×5)画素である。このように、第1の画像フィル
タF1のフィルタサイズは、第2の画像フィルタのフィ
ルタサイズより小さくなっている。このとき、第1と第
2の画像フィルタを用いて生成される第1と第2の高周
波成分画像は、抽出画像の異なる周波数成分を強調した
画像となる。すなわち、第1の画像フィルタF1を用い
て生成される第1の高周波成分画像は、抽出画像PX1
の比較的高い周波数の高周波成分を強調した画像とな
る。第2の画像フィルタF2を用いて生成される第2の
高周波成分画像は、抽出画像PX1の比較的低い周波数
の高周波成分を強調した画像となる。
【0043】ステップS107(図3)においては、指
標値算出部154(図2)が各検査領域におけるフォー
カス状態を示す指標値を算出する。本実施例において、
指標値は次のように算出される。まず、各抽出画像から
生成される第1と第2の高周波成分画像内の各画素の画
素値をそれぞれ合計する。次に、第1の高周波成分画像
から得られる第1の合計値V1を、第2の高周波成分画
像から得られる第2の合計値V2で規格化して指標値を
得る。すなわち、指標値IVは、数式2を用いて得られ
る。
【0044】
【数2】
【0045】ここで、PX1’x,y ,PX2’x,y は、
それぞれステップS106(図3)において得られる第
1と第2の高周波成分画像PX1’,PX2’の各画素
の画素値を示している。
【0046】数式2の指標値IVがフォーカス状態を示
していることは、次のように理解することができる。第
1の高周波成分画像は、抽出画像PX1内に含まれる空
間的な周波数の高いエッジ部分、換言すれば、鋭いエッ
ジ部分を検出した画像であるため、第1の合計値V1は
抽出画像PX1におけるフォーカス状態に大きく依存す
る。すなわち、抽出画像PX1内に含まれる対象物にう
まく焦点が合っている場合には、合計値V1は大きな値
となるが、焦点が合っていない場合には小さな値とな
る。一方、第2の高周波成分画像は、第1の高周波成分
画像と比べて空間的な周波数があまり高くないエッジ部
分を検出した画像であるため、第1の合計値V1と比
べ、第2の合計値V2は抽出画像PX1におけるフォー
カス状態にあまり依存しない。したがって、数式2によ
って求められる指標値は、抽出画像内の対象物に焦点が
より合っている場合により大きな値を示すこととなる。
【0047】なお、ステップS107(図3)において
は、第1および第2の高周波成分画像の重み付き平均値
を実質的に示す値から指標値IV’を求めるようにして
もよい。指標値IV’は、次の数式3に従って求められ
る。
【0048】
【数3】
【0049】ここで、Gx,y は、第1と第2の高周波成
分画像PX1’,PX2’の各画素の画素値PX1’
x,y ,PX2’x,y に乗じられる重み付け係数を示して
いる。
【0050】本実施例における重み付け係数は、それぞ
れの高周波成分画像PX1’,PX2’の中心画素に対
して最も大きく、周辺部の画素に向かうほど小さな値に
設定されている。このような重み付け係数としては、例
えば、各係数値がガウス分布にほぼ比例するようなガウ
ス型係数マトリクスを用いることができる。図7は、ガ
ウス型係数マトリクスの一例を示す説明図である。図7
では、図示の便宜上、ガウス型係数マトリクスのサイズ
は、(9×9)画素であるが、実際には、第1および第
2の高周波成分画像と同じ大きさ、すなわち、図5に示
す抽出画像と同じ大きさ((2m+1)×(2n+1)
画素)のものが用いられる。このような係数マトリクス
を用いれば、各高周波成分画像PX1,PX2’におい
て検査ポイントに対応する位置(中心画素)の重みを大
きくすることができるので、検査ポイント近傍の画像の
影響を大きく受けた指標値を求めることが可能となる。
【0051】なお、数式3における各重み付け係数G
x,y は「1」でもよい。この場合、数式3の指標値I
V’は数式2の指標値IVと同じとなる。このように、
指標値は、第1と第2の高周波成分画像の画素値の重み
付き平均値を実質的に示す値を用いて算出すればよい。
換言すれば、指標値は、第1と第2の高周波成分画像の
画素値の重み付き平均値に一義的に関連付けられた単調
に変化する値を用いて算出すればよい。
【0052】上記のように、本実施例の指標値は、第1
と第2の高周波成分画像に基づいて算出されているが、
ステップS106において第1の高周波成分画像のみを
生成し、第1の高周波成分画像のみを用いて指標値を算
出してもよい。この場合には、上記の第1の合計値V1
をそのまま指標値として用いてもよいし、第1の高周波
成分画像の各画素の画素値の平均値を指標値として用い
てもよい。ただし、この場合には、原画像である抽出画
像内にどれだけエッジ部分が含まれているかによって指
標値が変化する可能性がある。このとき、複数の検査領
域について求められた複数の指標値を検査領域間で直接
比較できない場合がある。一方、数式2を用いて指標値
を算出する場合には、第1の合計値V1が第2の合計値
V2で規格化されているため、抽出画像に含まれるエッ
ジ部分の多少に依存しない。したがって、数式2の指標
値を用いる場合には、各検査領域について求められた指
標値を検査領域間で互いに評価することができるという
利点がある。
【0053】上記のようにして、各検査領域における指
標値が算出されると、ステップS108(図3)におい
て、モニタ120(図1)上に指標値が表示される。な
お、ステップS108における処理は、図2の指標値表
示部155によって実行される。図4(C)には、モニ
タ120上に指標値を表示するための指標値表示枠WS
1,WS2が表示された際の様子を示している。
【0054】図8は、指標値を示す説明図である。図8
(A)には、2つの検査領域W1,W2について求めら
れた指標値をそれぞれ含む指標値表示枠WS1,WS2
が示されており、図4(C)と同じである。図8
(B),(C)には、それぞれ指標値表示枠WS1,W
S2が拡大して示されている。2つの指標値表示枠WS
1,WS2の上段部WS1a,WS2aには、現在撮像
されている画像について求められた指標値が示されてい
る。上段部WS1a,WS2aの「R」,「G」,
「B」欄には、色成分毎の指標値が表示されている。例
えば、図8(B)の第1の指標値表示枠WS1について
のR,G,Bの色成分毎の指標値は、それぞれ「2
0」,「10」,「80」となっている。「総合」欄に
は、「R」,「G」,「B」欄の指標値のうち最も大き
なものが表示される。したがって、図8(B)の「総
合」欄には、「B」欄の指標値「80」が表示されてい
る。
【0055】2つの指標値表示枠WS1,WS2の下段
部WS1b,WS2bには、過去に撮像された画像につ
いて求められた指標値の履歴が表示されている。下段部
WS1b,WS2bの「総合max 」,「Rmax 」,「G
max 」,「Bmax 」欄には、上段部WS1a,WS2a
において得られた過去の指標値のうちの最大値が表示さ
れている。なお、図8(B),(C)では、「総合」欄
および「総合max 」欄は、各色成分の指標値のうち最も
大きなものが表示されているが、各色成分の指標値の平
均値を表示するようにしてもよい。
【0056】なお、2つの指標値表示枠WS1,WS2
の下段部WS1b,WS2bにおける過去の指標値の最
大値の表示は、図3のステップS104〜S108の処
理を繰り返し行う(図3中、実線で示す繰り返し処理)
ことによって実現される。すなわち、ステップS104
〜S108の処理を繰り返し行い、撮像される画像毎に
指標値を算出することによって、指標値の履歴を得るこ
とができる。このように得られる指標値の履歴のうち、
過去に示した最大の指標値を抽出することによって、各
表示枠に過去の指標値の最大値を表示することができ
る。
【0057】なお、図8(B),(C)では、指標値表
示枠WS1,WS2内の各指標値は数値によって表示さ
れているが、棒グラフ等によって図形的に表示するよう
にしてもよい。
【0058】図8(C)では、第2の指標値表示枠WS
2については、現在の指標値が過去の指標値の最大値と
一致している。このとき、第2の検査領域W2について
は、画像内の対象物に焦点が合った状態(合焦点状態)
となっていると予想できる。本実施例の装置(図2)で
は、現在の指標値が過去の指標値の最大値とほぼ同じ値
となった際にユーザに通知する。通知は、例えば、モニ
タ120上に表示される指標値表示枠WS2を点滅させ
て通知してもよいし、音声によって通知するようにして
もよい。なお、本実施例においては、各検査領域につい
ての現在の指標値が過去の指標値の最大値とほぼ同じ値
となったときに通知を行っているが、他の条件を満足し
たときに通知するようにしてもよい。例えば、各検査領
域内の指標値がすべて所定の値以上となった場合に通知
を行うようにしてもよい。すなわち、本発明における通
知は、指標値に基づいて、現在の指標値が、良好な合焦
状態を示す指標値とほぼ同じ値となった際に行うように
すればよい。なお、この通知は、図2の合焦通知部15
6によって実行される。
【0059】このように、本実施例においては、各検査
領域における現在の指標値が履歴とともに表示されてい
るので、各検査領域の指標値を確認しながら、撮像系2
10(図1)を合焦位置調整用レバー230を用いて調
整して、所望のフォーカス状態の画像を撮像することが
できる。
【0060】図9は、指標値の表示の変形例を示す説明
図である。図9(A)には、図8に示す指標値表示枠W
S2の変形例である指標値表示枠WS2’が示されてお
り、この表示枠WS2’では、最下段部WS2’cが追
加されている。図9(B)には、指標値表示枠WS2’
の最下段部WS2’cが拡大して示されている。図9
(B)に示すように、最下段部WS2’cには、指標値
の経時的変化を示すグラフが表示される。なお、本実施
例において、最下段WS2’cに表示される指標値のグ
ラフは、上段部WS2’aに表示される「総合」欄の履
歴を表示したものである。図9(B)に示すように、最
下段部WS2’cには、現在撮像された画像における指
標値が「●」印で表示され、指標値の履歴のうち最大値
を示す値が破線で表示される。このようにすれば、指標
値の経時的変化を容易に把握することができるので、こ
の履歴に基づいて、撮像系210(図1)を容易に調整
することが可能となる。
【0061】ところで、画像を撮像する場合には、対象
物の移動や、撮像時の手ぶれなどによって、画像内にお
ける対象物の位置がずれる場合がある。このような場合
には、図3におけるステップS104〜S108の繰り
返し処理に代えて、ステップS103〜S108の処理
を繰り返し行えばよい(図3中、破線で示す繰り返し処
理)。このとき、ステップS103においては、検査領
域設定部151(図2)が、画像が撮像される毎に検査
領域を変更する。こうすれば、画像内の対象物の位置が
ずれた場合にも、対象物の位置がずれる前に設定された
検査領域内の画像とほぼ同じ画像を含む領域を、新たに
検査領域として再設定することができる。このとき、再
設定された検査領域についての指標値が算出される。
【0062】図10は、ステップS103(図3)にお
いて視野の移動に追従して検査領域を変更する場合の処
理を示す説明図である。図10(A)には、ステップS
103において対象物の位置がずれる前に設定された2
つの検査領域W1,W2が示されており、これは図4
(C)と同じである。図10(B)には、2つの検査領
域W1,W2が設定された際に抽出される抽出画像がそ
れぞれ示されている。検査領域設定部151(図2)
は、対象物の位置がずれる前の抽出画像をテンプレート
画像として用い、対象物の位置がずれた後の撮像画像全
体において周知のパターンマッチング処理を行う。この
とき、パターンマッチング処理から得られるパターンの
一致度が最も大きくなる領域を新たな検査領域として再
設定する。図10(C)には、対象物の位置がずれたこ
とに伴って変更された2つの検査領域W1’,W2’が
示されている。ステップS104以降の処理において
は、再設定された2つの検査領域W1’,W2’内の画
像が抽出画像として抽出され、2つの抽出画像に応じた
指標値がそれぞれ指標値表示枠WS1,WS2内に表示
される。なお、上記においては、パターンマッチング処
理は、撮像画像全体で行われているが、対象物の位置が
ずれる前に設定されていた検査領域の周辺の領域でのみ
行うようにしてもよい。こうすれば、比較的迅速に新た
な検査領域を再設定することができる。
【0063】なお、パターンマッチング処理で用いるテ
ンプレート画像(抽出画像)は、上記のように撮像され
る画像毎に変更しなくてもよい。すなわち、検査領域を
最初に設定した際に抽出される抽出画像をテンプレート
画像として用いてもよい。
【0064】また、上記実施例においては、図4に示す
ように、検査領域W1,W2全体の画像についての指標
値が表示されているが、検査領域W1,W2内の一部の
領域の画像についての指標値を表示するようにしてもよ
い。
【0065】図11は、検査領域の一部についての指標
値を表示する場合を示す説明図である。図11(A)に
は、ステップS101,S102(図3)において指定
された2つの検査ポイントP1,P2が示されており、
図4(A)と同じである。図11(B)には、ステップ
S103において設定された2つの検査領域W1,W2
が示されている。図11(B)では、2つの検査領域W
1,W2のそれぞれは、9個の領域に分割されている。
このように複数の領域に分割された各分割検査領域につ
いて、前述のステップS104〜S106の処理が実行
され、高周波成分画像が生成される。ステップS107
においては、各分割検査領域における指標値のうち最も
大きな指標値を示す分割検査領域の指標値を、各検査領
域W1,W2の指標値として決定する。図11(C)に
は、ステップS108において表示される指標値表示枠
WSD1,WSD2が示されている。2つの指標値表示
枠WSD1,WSD2には、それぞれ、複数の分割領域
のうち最も大きな値となった分割領域DW1,DW2に
ついての指標値が表示される。
【0066】上記のように、複数の分割検査領域の指標
値のうち最大の指標値を表示するようにすれば、ステッ
プS101でユーザが指定した検査ポイントが所望の位
置からずれている場合にも、ユーザが検査ポイントの位
置を移動させることなく、各検査領域内の妥当な指標値
をうまく得ることができるという利点がある。
【0067】B.第2実施例:図12は、本発明の第2
実施例としてのデジタルカメラの電気的構成を示すブロ
ック図である。本実施例の装置は、図2に示す装置とほ
ぼ同じであるが、図12に示すように合焦状態自動調整
部157が追加されている。これにより、本実施例の装
置では、各検査領域において求められる指標値に応じ
て、各指定領域内のフォーカス状態が最も適当な状態と
なるように自動的に調整することが可能である。すなわ
ち、デジタルカメラに備えられた撮像系210(図1)
の焦点位置を順次変化させることによって得られる指標
値の経時的変化に基づいて、合焦状態自動調整部157
がフォーカス状態を自動調整することができる。
【0068】図13は、フォーカス状態の自動調整の処
理を示す説明図である。図13(A),(B)は、それ
ぞれ、撮像系の焦点位置を順次変化させた場合の第1と
第2の検査領域についての指標値の経時的変化の曲線F
T1(t),FT2(t)を示しており、図9に示すよ
うな指標値表示枠内に表示される。図13(A)では、
時刻t1において指標値が最大となっており、図13
(B)では、時刻t2において指標値が最大となってい
る。合焦状態自動調整部157は、第1の検査領域にお
ける指標値の変化曲線FT1(t)と、第2の検査領域
における指標値の変化曲線FT2(t)に応じて、撮像
系210(図1)の焦点距離を調整する。本実施例にお
いては、各変化曲線の和(FT1(t)+FT2
(t))が最大となる時刻taが最適なフォーカス状態
として決定される。なお、フォーカス状態の決定は、他
の値を用いて決定してもよい。例えば、変化曲線の積
(FT1(t)×FT2(t))が最大となる時刻のフ
ォーカス状態を最適なフォーカス状態として決定しても
よい。最適なフォーカス状態の時刻taが決定される
と、撮像系210(図1)が時刻taのときの焦点距離
に自動的に調整される。このようにすれば、各検査領域
におけるフォーカス状態がうまく調整された画像を自動
的に撮像することが可能となる。
【0069】フォーカス状態が自動的に調整された際に
は、図13(A),(B)に示すように、指標値の経時
的変化のグラフには、指標値が最も大きくなる時刻ta
の位置にラインカーソル(図中、破線で示す)が表示さ
れる。このとき、ユーザはマニュアルモードに切り替え
て、ラインカーソルを左右に移動させることができ、カ
ーソル位置の調整によって、フォーカス状態を所望の時
刻の状態に変更することができる。なお、ラインカーソ
ルの移動は、図示しないカーソル移動ボタンを操作する
ことによって行われる。例えば、ユーザが、図13中、
時刻taより前の時刻tmの位置にカーソルを移動させ
た場合(図中、1点鎖線で示す)には、撮像系が時刻t
mのときの焦点距離に調整される。これにより、所望の
フォーカス状態の画像を容易に撮像することが可能とな
る。
【0070】以上、説明したように、本発明において
は、指標値算出部において、設定された検査領域内の画
像の合焦状態を示す指標値を算出することができる。算
出された指標値は、指標値表示部によって表示されるの
で、撮像される画像について、検査領域内の画像の合焦
状態を知ることが可能となる。これにより、指標値に基
づいて合焦状態を調整することが可能となる。
【0071】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば以下のような変形も可能である。
【0072】(1)上記実施例では、検査領域は、ユー
ザがモニタ120上で検査ポイントを任意の位置に指定
することによって設定されているが、他の手法によって
検査領域を設定してもよい。例えば、モニタ120の画
面内に予め複数の検査領域の候補を設定しておき、それ
らの複数の検査領域の候補の中からユーザが少なくとも
1つの検査領域の候補を選択することにより、検査領域
を設定するようにしてもよい。すなわち、本明細書にお
いて、「検査領域を所望の位置に設定する」という文言
は、検査領域を任意の位置に設定する場合や、予め準備
された複数の検査領域の候補の中から選択して検査領域
を設定する場合を含む広い意味である。
【0073】(2)上記実施例では、図3のステップS
106において、高周波成分画像を生成する際に、画像
フィルタとして図6に示すようなラプラシアンフィルタ
を用いているが、他の画像フィルタを用いてもよい。ス
テップS106における画像フィルタとしては、抽出画
像のエッジ部分を強調できるようなものであればよく、
例えば、一次微分フィルタを用いてもよい。
【0074】(3)上記実施例では、検査領域における
高周波成分画像を用いて指標値を算出しているが、指標
値は、他の手法によって算出してもよい。指標値として
は、一般に、検査領域内の画像のフォーカス状態を示す
ものであればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としてのデジタルカメラ2
0の斜視図。
【図2】図1のデジタルカメラの電気的構成を示すブロ
ック図。
【図3】本実施例のデジタルカメラにおける焦点合わせ
処理の手順を示すフローチャート。
【図4】本実施例のデジタルカメラにおける焦点合わせ
処理の様子を示す説明図。
【図5】第1および第2の高周波成分画像の生成処理を
示す説明図。
【図6】本実施例で使用される第1および第2の画像フ
ィルタF1,F2の種々の例を示す説明図。
【図7】ガウス型係数マトリクスの一例を示す説明図。
【図8】指標値を示す説明図。
【図9】指標値の表示の変形例を示す説明図。
【図10】ステップS103(図3)において視野の移
動に追従して検査領域を変更する場合の処理を示す説明
図。
【図11】検査領域の一部についての指標値を表示する
場合を示す説明図。
【図12】本発明の第2実施例としてのデジタルカメラ
の電気的構成を示すブロック図。
【図13】フォーカス状態の自動調整の処理を示す説明
図。
【符号の説明】
20…デジタルカメラ 100…CPU 102…バスライン 110…画像データメモリ 120…モニタ 130…ROM 140…メモリカード 150…画像処理部 151…検査領域設定部 152…画像抽出部 153…高周波成分画像生成部 154…指標値算出部 155…指標値表示部 156…合焦通知部 157…合焦状態自動調整部 200…画像入力部 210…撮像系 230…合焦位置調整用レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸田 吉弘 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 2H054 AA01 2H102 AA34 AA44 BA15 BB01 5C022 AA13 AB29 AB30 AC14 5C065 AA03 BB11 CC01 CC08 GG02 GG17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルカメラであって、 撮像される画像の合焦状態を検査するための少なくとも
    1つの検査領域を画像視認領域内の所望の位置に設定す
    る検査領域設定部と、 前記検査領域における前記画像の合焦状態を示す指標値
    を算出する指標値算出部と、 前記指標値を前記画像視認領域内に表示する指標値表示
    部と、を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデジタルカメラであっ
    て、 前記指標値表示部は、前記指標値の履歴を表示する、デ
    ジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のデジタルカメラであっ
    て、 前記指標値表示部は、前記指標値の履歴として前記指標
    値の過去の最大値を表示する、デジタルカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のデジタルカメラ
    であって、 前記指標値表示部は、前記指標値の履歴として前記指標
    値の経時的変化のグラフを表示する、デジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のデ
    ジタルカメラであって、 前記指標値算出部は、 設定された前記検査領域内の画像を抽出画像として抽出
    する画像抽出部と、 前記抽出画像を所定の画像フィルタを用いてフィルタ処
    理することにより、前記抽出画像の高周波成分が強調さ
    れた高周波成分画像を生成する高周波成分画像生成部
    と、を備え、 前記指標値算出部は、前記高周波成分画像から前記指標
    値を算出する、デジタルカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のデジタルカメラであっ
    て、 前記高周波成分画像生成部は、前記所定の画像フィルタ
    として、比較的高い周波数の高周波成分を強調する第1
    の画像フィルタと比較的低い周波数の高周波成分を強調
    する第2の画像フィルタとを用いて、それぞれ第1の高
    周波成分画像と第2の高周波成分画像とを生成し、 前記指標値算出部は、前記第1の高周波成分画像の画素
    値の重み付き平均値を実質的に示す値を、前記第2の高
    周波成分画像の画素値の重み付き平均値を実質的に示す
    値で規格化して前記指標値を算出する、デジタルカメ
    ラ。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載のデジタルカメラ
    であって、 前記画像抽出部は、さらに、前記抽出画像が複数の色成
    分によって構成されている場合に、前記複数の色成分を
    合成して単色の抽出画像を生成し、 前記高周波成分画像生成部は、前記単色の抽出画像を用
    いて前記高周波成分画像を生成する、デジタルカメラ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載のデ
    ジタルカメラであって、さらに、 前記指標値に基づいて、前記指標値が良好な合焦状態を
    示す指標値とほぼ同じ値となった際にユーザに通知する
    合焦通知部を備える、デジタルカメラ。
  9. 【請求項9】 請求項2ないし8のいずれかに記載のデ
    ジタルカメラであって、さらに、 前記指標値の履歴に基づいて、前記撮像される画像の合
    焦状態を自動的に調整する合焦状態調整部を備える、デ
    ジタルカメラ。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    デジタルカメラであって、 前記検査領域設定部は、前記検査領域内の画像を用い
    て、経時的に順次撮像される画像内においてパターンマ
    ッチング処理を行い、前記検査領域とパターンの一致度
    が最も高い領域を新たな検査領域に再設定し、 前記指標値算出部は、再設定された前記検査領域におけ
    る指標値を算出する、デジタルカメラ。
  11. 【請求項11】 デジタルカメラの処理を行うためのコ
    ンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体であって、 撮像される画像の合焦状態を検査するための少なくとも
    1つの検査領域を画像視認領域内の所望の位置に設定す
    る機能と、 前記検査領域における前記画像の合焦状態を示す指標値
    を算出する機能と、 前記指標値を前記画像視認領域内に表示する機能と、を
    コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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