JP2000124815A - データ伝送方法、伝送媒体、ブロック同期信号検出方法、ビタビ検出方法、並びに再生装置 - Google Patents

データ伝送方法、伝送媒体、ブロック同期信号検出方法、ビタビ検出方法、並びに再生装置

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JP2000124815A
JP2000124815A JP10297249A JP29724998A JP2000124815A JP 2000124815 A JP2000124815 A JP 2000124815A JP 10297249 A JP10297249 A JP 10297249A JP 29724998 A JP29724998 A JP 29724998A JP 2000124815 A JP2000124815 A JP 2000124815A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号語の先頭から性能劣化のないビタビ検出
を行う。 【解決手段】 複数の符号語より構成されるブロックの
先頭に付加するブロック同期信号は、符号シーケンスの
同一ビットの最大連続長をTmaxとしたとき、当該ブロ
ック同期信号内で1回、同一ビットがTmax +1個連続
する。再生装置では、PRMLビタビ検出器から出力さ
れたビット列を同期語と同じ長さのシフトレジスタ61
に入力し、シフトレジスタ61の全出力を一致回路62
に入力する。同期語とシフトレジスタ61の全出力の一
致がとられ一致/不一致が同期語検出信号としてTCP
Rビタビ検出器に供給され、真でTCPRビタビ検出器
のタイミングを管理しているカウンタが時刻0に初期化
される。一致回路62からは、検出された同期語が始点
又は終点とする状態が、16/20符号によるTCPR
1の検出トレリス上のどの状態であるかを示す信号が状
態指定信号としてTCPRビタビ検出器に出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ伝送方法、
伝送媒体、ブロック同期信号検出方法、ビタビ検出方
法、並びに再生装置に関し、特に、データの伝送や記録
媒体への記録に適するように符号化されたデータにブロ
ック同期信号を付加してこれを送信若しくは記録し、そ
してその後受信若しくは再生されたブロック同期信号を
含む符号シーケンスを検出するのに好適な、データ伝送
方法、伝送媒体、ブロック同期信号検出方法、ビタビ検
出方法、並びに再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ブロック同期信号は、通常、データ送信
(又は記録)時に、ブロックの先頭に付加される。そし
て、データ受信(又は再生)時に、この同期信号を検出
してブロックの先頭を認識する。ここで言うブロックと
は、複数のデータ語若しくは符号語が集まった単位のこ
とである。例えば、DAT(Digital Audio Tape)におけ
るブロックは、2シンボルのID(Identity)データ、1
シンボルのIDパリティ、及び32シンボルのデータ語
の計36シンボルで構成されている。1シンボルは、記
録符号である8/10符号で符号化される前では8ビッ
ト、符号化された後では10ビットである。記録時に、
ブロックを構成する個々の8ビットシンボルはまず8/
10符号化され、その後8/10符号のシーケンスには
存在しない1シンボル(10ビット)の同期信号(同期
語)がブロックの先頭に付加される。再生時には、この
同期語を検出してブロックの先頭を見つけあと、符号化
されたIDデータ、パリティ及び32シンボルデータ語
の復号が1シンボルずつ行われる。8/10符号はNR
ZI記録を前提につくられているが、そのNRZI変換
後のシーケンスにおける同一ビットの最大連続長(以下
max と呼ぶ)は4であり、しかもTmax が2回以上連
続しない。同期語には、符号シーケンスには現れないT
max が2回連続するパターンが含まれており、これによ
って符号シーケンスとの識別を可能にしている。
【0003】近年磁気記録の分野では、TCPR(Trell
is-Coded Partial Response)方式が盛んに研究されてい
る。これは、パーシャルレスポンス特性と符号特性を一
体で考えることにより、伝送路(記録再生路)出力シー
ケンス間のユークリッド距離(自由二乗ユークリッド距
離:d2 free )を増大させる方式である。d2 free の増
加は信号レベルの増加と等価であり、したがってTCP
R方式により、データ検出時のSNR(Signal to Noise
Ratio) は改善される。TCPR方式で用いられる符号
は、一般的にトレリス符号と呼ばれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本件出願人は、特願平
10−10207372号において、16/20トレリ
ス符号を提案した。
【0005】図1は、20ビット符号語がとるADS(A
lternating Digital Sum) の推移を示したADSトレリ
スである。符号語に許されたADSの範囲は0から10
であるが、始点(時刻0)及び終点(時刻20)のAD
Sは、3と7の2通りに制限されており、さらに時刻7
のADSは、始点のADSが3か7かによってそれぞれ
図に示す通りの制限が加えられている。ここでADSと
は、符号ビット0又は1にそれぞれシンボル−1又は+
1を割り当て、さらに1シンボルおきに−1を乗じたシ
ンボルの符号化の開始時点、若しくは無限大の過去から
現時点までの総和をとったものである。符号シーケンス
のADSを一定範囲に収めれば、符号の電力密度(power
density)のナイキスト周波数成分、すなわち符号ビッ
トレートの1/2の周波数成分をヌルにすることができ
る。
【0006】ところで、符号の電力密度のヌル点と伝送
路の伝達関数(transfer function)のヌル点を一致させ
ると、d2 free が増大することが知られている。16/
20符号の電力密度はナイキスト周波数にヌル点をもつ
から、この符号は伝達関数がナイキスト周波数にヌル点
をもつパーシャルレスポンスに対するトレリス符号とな
る。
【0007】図2はクラス1パーシャルレスポンスによ
るTCPR方式のビタビ検出に用いる検出トレリス(det
ector trellis)で、符号の特性(図1のADSトレリ
ス。本件では今後一般的に符号トレリスと呼ぶこととす
る。)とクラス1パーシャルレスポンスの特性が一体と
なった構造をしている(クラス1パーシャルレスポンス
の伝達関数は、ナイキスト周波数にヌル点をもつ)。図
2の構造は1符号語の単位で時変となっており、それ故
に、このTCPR方式では、符号語の境界を認識できた
時点で始めてビタビ検出が可能となる。図3は、時変ト
レリス符号を使ったTCPR方式の再生装置の構成例を
示している。メディア31から再生され再生アンプ32
で増幅された信号は、等化器33で所定のパーシャルレ
スポンス特性に等化されたあと、PLL34でクロック
の抽出が行われる。PRMLビタビ検出器36、同期語
検出器37,TCPRビタビ検出器38、及び復号化器
39はこのクロックにしたがって動作する。等化器33
でパーシャルレスポンス特性に等化された信号は標本化
器35で標本化されたあと、PRMLビタビ検出器36
及び遅延素子310を介してTCPRビタビ検出器38
に入力される。PRMLビタビ検出器36は、時変トレ
リス符号の特性を含まない形の検出トレリスを用いて検
出が行われるため、符号語の境界を知る必要がなく、し
たがって非同一期でデータの検出が行える。PRMLビ
タビ検出器36で検出されたビット列は、同期語検出器
37に入力され同期語の検出が行われる。同期語の検出
信号はTCPRビタビ検出器38に入力される。TCP
Rビタビ検出器38は、時変符号の特性を含んだ形の検
出トレリス(すなわち図2)を用いて検出が行われるた
め、符号語の境界を知らなければ正しく動作しない。し
たがって、TCPRビタビ検出器38は、まず入力され
た同期語検出信号によりその同期がとられ、その後で1
ブロックのデータの検出が開始される。TCPRビタビ
検出器38で検出されたデータは、復号化器39に入力
され、符号語の復号が行われる。遅延素子310は、P
RMLビタビ検出器36と同期語検出器37の内部遅延
により同期語検出信号がもつ遅延量と同等の遅延を等化
器33の出力にもたせるためのものである。
【0008】ここで、ブロック同期信号の検出精度は、
データの受信若しくは再生品質に大きく影響する。例え
ば、外乱により同期信号が検出不能になれば、1ブロッ
クの全データが失われることになる。また、同期信号を
誤検出したならば、誤検出した時点から次に正しく同期
信号が検出されるまでの全データが失われることにな
る。さらに、例えばDAT場合、同期語を誤検出すると
IDデータも誤検出することになる。IDデータの中に
はアドレス情報が含まれているが、誤検出アドレスを使
ってメモリヘの書き込みが行われると、他のブロックの
データまでもが破壊される可能性がある。
【0009】図3に示すPRMLビタビ検出器36には
トレリス符号の特性が含まれていないため、TCPR方
式による利得は得られない。したがって、PRMLビタ
ビ検出器36から得られる検出結果は、TCPRビタビ
検出器38で得られる検出結果に比べて品質が悪いこと
になる。
【0010】DATの場合TCPR方式を採用していな
いことから、データの検出器は一つであり、同期語の検
出精度とデータの検出精度は同じである。しかし、図3
に示す再生装置では、同期語の検出積度がデータの検出
粘度に比べてかなり悪いことになる。これは、前述した
ように、データ全体の受信若しくは再生品質に極めて悪
い影響を及ぼす。したがって、何らかの方法で同期語の
検出積度を確保してやることが望ましい。
【0011】図3に示す再生装置では、同期語はTCP
Rビタビ検出器38に同期をかけるのが目的であるた
め、必ずしも、図2に示すような時変型の検出トレリス
構造を守っている必要はない。しかし、同期語も時変構
造を守ることによる利点が幾つかある。利点の1つは、
同期語が、TCPRビタビ検出器38が用いる検出トレ
リスの時変構造を守っていれば、TCPRビタビ検出器
38の動作を変えずに、その出力シーケンスからも同期
語の検出が可能になることである。この同期語検出結果
は信頼性が高いが故に、例えば、PRMLビタビ検出器
36の出力シーケンスから得られた同期語検出信号の検
証等に使うことができる。もしも同期語が、TCPRビ
タビ検出器38が用いる検出トレリスの構造を守ってい
ないとすると、同期語自体をTCPRビタビ検出するこ
とはできず、したがってTCPRビタビ検出器38の出
力シーケンスから同期語を検出することもできない。
【0012】もう一つの利点は、同期語が時変構造を守
っていれば、同期語の先頭からTCPRビタビ検出を行
うことができ、そのことがビタビ検出における尤度の収
束に役に立つことである。因みにビタビ検出は最尤復号
法の一つで、検出トレリス上の各状態の尤度を見ながら
一番最もらしいシーケンスを決定していく。ここで、T
CPRビタビ検出器38に同期がかかった時点で、同期
語直後のデータからビタビ検出を開始したことを考え
る。同期がかかった直後は、検出トレリス上の各状態の
尤度が妥当なものとは限らない。なぜなら非同期状態の
ときに得られた尤度は、基本的に意味がないからであ
る。もしも尤度が妥当な値でない場合、データの先頭か
ら検出を始めてしまうと、尤度が妥当な値に収束するま
で検出精度が落ちてしまう。しかし、同期語から検出を
始めれば尤度が収束するための時間が稼げ、データの検
出を始める時点では尤度が収束していることが期待でき
る。
【0013】一方、TCPRビタビ検出器38に同期を
かけるのと同時に、検出トレリス上の時刻0における各
状態の尤度を初期化することも考えられる。このために
は、時刻0の状態のうちどの状態からビタビ検出を開始
すればよいかを知る必要がある。始点の状態さえわかれ
ばその状態の尤度を高く設定でき、尤度が収束するのを
待つまでもなく、最初から信頼性の高いデータの検出が
できる。
【0014】そこで、本発明の目的は、同期信号と符号
シーケンスの識別ができ、データの再生時若しくは受信
時に複数の符号語より得成されるブロックの先頭を認識
することができるデータ伝送方法及び伝送媒体を提供す
ることにある。
【0015】また、本発明の他の目的は、伝送路出力シ
ーケンスから同期信号を含む符号シーケンスを検出する
際に同期信号内に1回の誤りイベントが発生しても、誤
りイベントにより生じた誤同期信号を信頼性の高い同期
信号として検出することができるデータ伝送方法及び伝
送媒体を提供することにある。
【0016】また、本発明の他の目的は、検出トレリス
の構造を変えることなしに、同期信号自身に対する前記
検出トレリスを用いるビタビ検出を行うことができ、簡
単に信頼性の高い同期信号検出を行うことができるデー
タ伝送方法及び伝送媒体を提供することにある。
【0017】また、本発明の他の目的は、同期信号直後
に隣接する符号語のビタビ検出が行われる前に尤度を収
束させることができ、性能劣化のないビタビ検出を行う
ことができるデータ伝送方法及び伝送媒体を提供するこ
とにある。
【0018】また、本発明の他の目的は、検出トレリス
を用いるビタビ検出を同期信号の先頭から行う際に、そ
の状態の尤度を高く設定することができ、同期信号の先
頭から性能劣化のないビタビ検出を行うことができるデ
ータ伝送方法及び伝送媒体を提供することにある。
【0019】また、本発明の他の目的は、検出トレリス
を用いるビタビ検出を同期信号直後に隣接する符号語の
先頭から行う際に、その状態の尤度を高く設定すること
ができ、符号語の先頭から性能劣化のないビタビ検出を
行うことができるデータ伝送方法及び伝送媒体を提供す
ることにある。
【0020】また、本発明の他の目的は、検出トレリス
を用いるビタビ検出を同期信号の先頭から行う際に、同
期信号が始点とする状態の尤度を高く設定することがで
き、同期信号の先頭から性能劣化のないビタビ検出を行
うことができるデータ伝送方法及び伝送媒体を提供する
ことにある。
【0021】また、本発明の他の目的は、検出トレリス
を用いるビタビ検出を同期信号直後に隣接する符号語の
先頭から行う際に、前記符号語が始点とする状態の尤度
を高く設定することができ、前記符号語から性能劣化の
ないビタビ検出を行うことができるデータ伝送方法及び
伝送媒体を提供することにある。
【0022】また、本発明の他の目的は、伝送路出力シ
ーケンスから同期信号を含む符号シーケンスを検出する
際に同期信号内に1回の誤りイベントが発生しても、誤
りイベントにより生じた誤同期信号を同期信号として検
出することができるデータ伝送方法及び伝送媒体を提供
することにある。
【0023】また、本発明の他の目的は、同期信号の先
頭から性能劣化のないビタビ検出を行うことができるビ
タビ検出方法を提供することにある。
【0024】また、本発明の他の目的は、同期信号直後
の符号語の先頭から性能劣化のないビタビ検出を行うこ
とができるビタビ検出方法を提供することにある。
【0025】さらに、本発明の他の目的は、同期信号に
より初期設定された直後から性能劣化のないビタビ検出
を行うことができる再生装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の符号語
より構成されるブロックの先頭にブロック同期信号を付
加して伝送するデータ伝送方法であって、前記ブロック
同期信号は、符号シーケンスの同一ビットの最大連続長
をTmax としたとき、当該ブロック同期信号内で1回、
同一ビットがTmax +1個連続することを特徴とする。
【0027】また、本発明は、複数の符号語より構成さ
れるブロックの先頭にブロック同期信号を付加して伝送
するデータ伝送方法であって、前記ブロック同期信号
は、符号シーケンスの同一ビットの最大連続長をTmax
としたとき、当該ブロック同期信号内で3回、同一ビッ
トがTmax +1個連続することを特徴とする。
【0028】また、本発明は、複数の符号語より構成さ
れるブロックの先頭にブロック同期信号を付加して伝送
するデータ伝送方法であって、前記ブロック同期信号
は、伝送路出力シーケンスから当該ブロック同期信号を
含む符号シーケンスを最尤検出する際に用いる検出トレ
リスがもつ時変構造に従うことを特徴とする。
【0029】さらに、本発明は、複数の符号語より構成
されるブロックの先頭にブロック同期信号を付加して伝
送するデータ伝送方法であって、前記ブロック同期信号
は、伝送路出力シーケンスから当該ブロック同期信号を
含む符号シーケンスを最尤検出する際に用いる時変構造
をもつ検出トレリス上で、終点とする状態が異なるブロ
ック同期信号は、互いにユニークであることを特徴とす
る。
【0030】本発明は、複数の符号語より構成されるブ
ロックの先頭にブロック同期信号が付加されて伝送され
る伝送媒体において、前記ブロック同期信号は、符号シ
ーケンスの同一ビットの最大連続長をTmax としたと
き、当該ブロック同期信号内で1回、同一ビットがT
max +1個連続することを特徴とする。
【0031】また、本発明は、複数の符号語より構成さ
れるブロックの先頭にブロック同期信号が付加されて伝
送される伝送媒体において、前記ブロック同期信号は、
伝送路出力シーケンスから当該ブロック同期信号を含む
符号シーケンスを最尤検出する際に用いる検出トレリス
がもつ時変構造に従うことを特徴とする。
【0032】また、本発明は、複数の符号語より構成さ
れるブロックの先頭にブロック同期信号が付加されて伝
送される伝送媒体において、前記ブロック同期信号は、
伝送路出力シーケンスから当該ブロック同期信号を含む
符号シーケンスを最尤検出する際に用いる時変構造をも
つ検出トレリス上で、始点とする状態が異なるブロック
同期信号は、互いにユニークであることを特徴とする。
【0033】さらに、本発明は、複数の符号語より構成
されるブロックの先頭にブロック同期信号が付加されて
伝送される伝送媒体において、前記ブロック同期信号
は、伝送路出力シーケンスから当該ブロック同期信号を
含む符号シーケンスを最尤検出する際に用いる時変構造
をもつ検出トレリス上で、終点とする状態が異なるブロ
ック同期信号は、互いにユニークであることを特徴とす
る。
【0034】本発明は、複数の符号語より構成されるブ
ロックの先頭に付加されて伝送されたブロック同期信号
を検出するブロック同期信号検出方法において、前記ブ
ロック同期信号の検出とともに、当該ブロック同期信号
のユニーク性から、検出トレリス上で当該ブロック同期
信号が始点とする状態を検出することを特徴とする。
【0035】また、本発明は、複数の符号語より構成さ
れるブロックの先頭に付加されて伝送されたブロック同
期信号を検出するブロック同期信号検出方法において、
前記ブロック同期信号の検出とともに、当該ブロック同
期信号のユニーク性から、検出トレリス上で当該ブロッ
ク同期信号が終点とする状態を検出することを特徴とす
る。
【0036】さらに、本発明は、複数の符号語より構成
されるブロックの先頭に付加されて記録若しくは送信さ
れたブロック同期信号を検出するブロック同期信号検出
方法において、前記ブロック同期信号内に、時不変であ
る検出方法を用いて、伝送路出力シーケンスから当該ブ
ロック同期信号を含む符号シーケンスを検出する際に1
回の誤りイベントが発生して生じる誤同期信号もブロッ
ク同期信号として検出することを特徴とする。
【0037】本発明は、時変構造をもつ検出トレリスを
用いて、伝送路出力シーケンスからブロック同期信号を
含む符号シーケンスを検出するビタビ検出方法におい
て、伝送路出力シーケンスから検出されたブロック同期
信号が始点とする検出トレリス上の状態の尤度は、同一
時刻における他の状態の尤度より高く初期設定されるこ
とを特徴とする。
【0038】また、本発明は、時変構造をもつ検出トレ
リスを用いて、伝送路出力シーケンスから同期信号を含
む符号シーケンスを検出するビタビ検出方法において、
伝送路出力シーケンスから検出されたブロック同期信号
が終点とする検出トレリス上の状態の尤度は、同一時刻
における他の状態の尤度より高く初期設定されることを
特徴とする。
【0039】本発明は、所定の特性を有した伝送路の出
力シーケンスから伝送された同期信号を含む符号シーケ
ンスを検出する再生装置において、前記伝送路出力シー
ケンスから同期信号を含む符号シーケンスを検出する時
不変である検出手段と、前記時不変である検出手段の出
力から同期信号を検出しその情報を出力する同期信号検
出手段と、時変構造を有する検出トレリスを用いて前記
伝送路出力シーケンスから同期信号を含む符号シーケン
スをビタビ検出するビタビ検出手段を備え、前記時変で
ある検出手段は、前記同期信号検出手段が出力する同期
信号の情報により初期設定されることを特徴とする。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0041】本実施形態では、以下に説明する16/2
0符号に対する同期語が用いられる。
【0042】まず、16/20符号の特性のうち本発明
に関連するものを示す。
【0043】「16/20符号の特性」 1.符号シーケンスのADSの最大振幅(最大変化
幅)、及びRDSの最大振幅(最大変化幅)は10であ
る。ここでRDSとは、符号ビット0又は1にそれぞれ
シンボル−1又は+1を割り当てたシンボルの符号化の
開始時点、若しくは無限大の過去から現時点までの総和
をとったものである。本実施例では、クラス1パーシャ
ルレスポンスを伝送路(記録再生路)特性として用いる
が、この場合、ADSの制限はトレリス符号としての利
得には無関係である。したがってTCPRビタビ検出器
が用いる検出トレリスには、RDSの特性は含まれな
い。
【0044】2.ADSおよびRDSの最小値を0とす
ると、符号語が始点及び終点とする状態(ADS,RD
S)は、(3,3)、(3,7)、(7,3)、及び
(7,7)の4状態である。
【0045】3.ADSの最小値を0とし符号語が始点
をとる時刻を0としたとき、時刻0にADSが3である
状態を出発したパスは、時刻7にADSが3以下である
状態に到達せず、時刻0にADSが7である状態を出発
したパスは、時刻7にADSが7以上である状態に到達
しない。
【0046】4.同一シンボルの最大連続長Tmax は9
である。
【0047】図4は、ADSおよびRDSの最小値を0
としたときの、上記項目1及び項目2に記載されている
特性を表した有限状態遷移図である。図中の黒丸は符号
語が始点及び終点とする状態を表している。因みに上述
の図1は、上記項目3に記載されている特性を表した符
号トレリスである。
【0048】ここで、同期語の制約について説明する。
【0049】まず、以下の制約を守った同期語を考え
る。
【0050】「同期語1に対する制約」 1.Tmax 以外は上記した16/20符号の特性を守
る。特にADSに関する時変構造を守ることは、図3に
示した再生装置におけるTCPRビタビ検出器38で同
期語自体のビタビ検出を可能にする。
【0051】2.同期語の長さを20ビットとする。1
6/20符号の符号長は20ビットであるから、16/
20符号の特性を守るとすると、必然的に同期語の長さ
も20ビットの倍数になる。同期語の長さはなるべく短
い方が好ましい。その理由の一つは、同期語自体には情
報は含まれておらず、したがって同期語が長くなればそ
れだけ冗長が増えるからである。もう一つの理由は、同
期語が長くなればそれだけ同期語の検出不能確率が大き
くなるからである。一般的に同期語の長さをn、ビット
エラーレートをPe とすると、同期語中の1ビットが誤
る確率は、Pe ×n1で表される。
【0052】3.同期語内で同一ビットを10回連続さ
せる。16/20符号シーケンスには同一ビットの連続
個数が1から9まですべて現れる。したがって、同一ビ
ットの連続長が1から9までを使ったパターンでは、符
号シーケンスに現れないユニークな同期語を設計するの
は困難である。同一ビットが10個以上連続するパター
ンを使えば、ユニークは同期語を作ることができるが、
同一ビットの最大連続長はなるべく短いことが好ましい
から、10個とするのが最適である。
【0053】4.同期語の直前又は直後に隣接する符号
語から同期語にわたって同一ビットが10回連続以上し
ないようにする。同期語自体が、同一ビットが10回連
続するパターンを特徴としていることから、この符号語
と同期語にまたがった同一ビットが10回連続するパタ
ーン近傍は、同期信号そのものではないにしてもそれに
極めて類似しており、同期語の誤検出確率を高めてしま
う。
【0054】上記した4項目を満たすブロック同期語
は、それほど多くない。表1に図4上の始点の状態別に
同期語の候補とその終点の状態を示す。同期語は、状態
遷移の連続性から、各始点の状態の中から最低1つは選
択されなければならない。
【0055】
【表1】
【0056】図5は、本発明における再生装置の構成で
ある。
【0057】この図5に示した再生装置では、メディア
51から再生され再生アンプ52で増幅された信号は、
等化器53で所定のパーシャルレスポンス特性に等化さ
れたあと、PLL回路54でクロックの抽出が行われ
る。PRMLビタビ検出器56、同期語検出器57,T
CPRビタビ検出器58、及び復号化器59はこのクロ
ックにしたがって動作する。等化器53でパーシャルレ
スポンス特性に等化された信号は標本化器55で標本化
されたあと、PRMLビタビ検出器58及び遅延素子5
10を介してTCPRビタビ検出器58に入力される。
PRMLビタビ検出器56は、時変トレリス符号の特性
を含まない形の検出トレリスを用いて検出が行われるた
め、符号語の境界を知る必要がなく、したがって非同一
期でデータの検出が行える。PRMLビタビ検出器56
で検出されたビット列は、同期語検出器57に入力され
同期語の検出が行われる。同期語の検出信号はTCPR
ビタビ検出器58に入力される。TCPRビタビ検出器
58は、時変符号の特性を含んだ形の検出トレリス(す
なわち図2)を用いて検出が行われるため、符号語の境
界を知らなければ正しく動作しない。したがって、TC
PRビタビ検出器58は、まず入力された同期語検出信
号によりその同期がとられ、その後で1ブロックのデー
タの検出が開始される。TCPRビタビ検出器58で検
出されたデータは、復号化器59に入力され、符号語の
復号が行われる。遅延素子510は、PRMLビタビ検
出器56と同期語検出器57の内部遅延により同期語検
出信号がもつ遅延量と同等の遅延を等化器53の出力に
もたせるためのものである。
【0058】この再生装置と上述の図3に示した再生装
置との違いは、TCPRビタビ検出器58の尤度の初期
設定を行うための信号(状態指定信号)が同期語検出器
57からTCPRビタビ検出器58に供給されている点
である。この信号は、TCPRビタビ検出器58のどの
状態の尤度を高くしたらよいかを示している。詳細は後
述する。
【0059】同期語が検出された時点で、図5のTCP
Rビタビ検出器58は時刻0に初期化されるとともに、
遅延素子510により所定量の遅延が加わった標本化デ
ータが入力され、図2の検出トレリスを用いてビタビ検
出が開始される。ここで、図2上の白い正方形は符号語
ビット0によって1時刻前の状態から遷移した状態、黒
い正方形は符号語ビット1によって1時刻前の状態から
遷移した状態を表す。時刻0には4つの状態が存在する
が、これらの状態の尤度は初期化されることが望まし
い。なぜなら、同期がかけられた直後の各状態の尤度は
信頼性に乏しいからである。さて、表1の中から図4上
での各始点の状態につき一つずつ同期語を選んだとす
る。たたし、異なるADSを始点とする同期語は、互い
にユニークであるものとする。本実施形態では、どのよ
うに選んでも全く同じ同期語は存在しない。例えば、始
点の状態が(3,3)、(3,7)、(7,3)、及び
(7,7)の同期語として 10000111111111100001 10111000000000011101 01000111111111100010 及び 01111000000000011110 を選んだとする。
【0060】そして、 10000111111111100001 が検出されたとすると、この同期語の始点のADSは3
であり、終点のADSは3であることがわかる。
【0061】ここで、本発明における同期語は、図2に
示す構造を守っていることから、TCPRビタビ検出
は、同期語の先頭から検出を始める場合と同期語直後の
符号語から検出を始める場合の2通りが考えられる。同
期語の先頭から検出を始めるか同期語直後の符号語から
検出を始めるかは、遅延素子510の遅延量で決まる。
すなわち、同期語検出信号がTCPRビタビ検出器58
に供給されるのと同時に同期語の先頭に対応する標本化
データがTCPRビタビ検出器58に供給されるように
遅延量を設定すれば同期語の先頭から検出を始めること
になり、同期語直後の符号語の先頭に対応する標本化デ
ータが供給されるように遅延量を設定するは同期語直後
の符号語の先頭から検出を始めることになる。同期語の
先頭から検出を始める場合、この同期語の始点のADS
は3であるから、図2の又はのどちらかの状態が同
期語の始点であることがわかり、これらの尤度を又は
の状態の尤度より高く設定することができる。同期語
直後の符号語から検出を始める場合、この同期語の終点
のADSは3であるから、図2の又はのどちらかの
状態が符号語の始点の状態であることがわかる。さら
に、同期語の最後にビットが1であることから、符号語
の始点はの状態であることがわかる。したがっての
状態の尤度を他の状態の尤度より高く設定することがで
きる。ここで、同期語が終点とするADSは異なるが、
パターンが全く同じである2つ同期語を考えてみる。そ
うすると、同期語の検出時に同期語がもっている情報だ
けからは、検出トレリス上でその同期が終点とする状態
を知ることができなくなる。したがって、同期語が終点
とする状態で尤度の初期設定を行いたい場合、異なるA
DSを終点とする同期語は互いにユニークでなければな
らない。本実施形態では、異なるADSを始点とする同
期語は互いにユニークであるとしたが、このことは、異
なるADSを終点とする同期語は互いにユニークである
ことと等価である。
【0062】同期語の先頭から検出を始める場合、この
例ではまだ図2上で同期語が始点とする状態を1つに絞
りきれていない。これは、このままでは同期語の直前に
隣接する符号語の最後のビットが不明であるからであ
る。同期語の検出時にこの符号語の最後のビットがわか
るようにするためには、図4上で同期語が始点とする各
状態につき、互いにユニークである2つの同期語を選択
すればよい。そして記録時に、同期語直前に隣接する符
号語の最後のビットが0であれば、どちらか一方の同期
語をブロック先頭に付加し、1であればもう一方の同期
語を付加する。このことは、図2上の時刻0の各状態を
始点とする同期語がそれぞれユニークになることを意味
している。
【0063】例えば、状態(3,3)について、符号語
の最後のビットが0であるとき用いる同期語として、 10000111111111100001 符号語の最後のビットが1であるとき用いる同期語とし
て、 100001111111111100010 を選択したとする。ここで再生時に 10000111111111100001 が検出されれば、図2のの状態が同期語の始点の状態
であることがわかり、 100001111111111100010 が検出されれば、図2のの状態が同期語の始点の状態
であることがわかる。
【0064】次に、同期語の検出確率を上げることを考
える。前記した同期語1に対する制約の項目1はそのま
まであるが、項目2,項目3及び項目4には修正を加え
る。いままでは同期語の長さを20ビットとしたが、こ
のままでは検出確率を上げる余地がないので、ここでは
同期語の長さを40ビットとする。検出確率を上げるた
めの制約を以下に示す。
【0065】「同期語2に対する制約」 1.上記した16/20符号の特性を守る(同期語1に
対する制約と同じ)。
【0066】2.同期語の長さを40ビットとする。2
0ビットの長さで同期語を構成できれば最良であるが、
これでは検出確率を上げる余地がない。したがって、1
6/20符号の特性を守る次に短い長さである40ビッ
トを選ぶ。
【0067】3.同期語内で同一ビットが10回連続す
るパターンを3回使う。このようにすると、同一ビット
が10回連続するパターンが3つとも誤らない限り、符
号シーケンスとの識別が可能となる。
【0068】4.同期語の直前に隣接する符号語から同
期語にわたって同一ビットが10回以上連続しないよう
にする。同期語から同期語直後に隣接する符号語にわた
る同一ビットの10回以上連続も、同期語自体で禁止で
きれば好ましいが、本実施形態の場合それは不可能であ
る。ただし、16/20符号はもともとTmax を9にす
るための制限から、同期語から同期語直後に隣接する符
号語にわたる同一ビットの10回連続が存在しないよう
に設計されている。
【0069】上記した4項目を満たすブロック同期語
も、それほど多くない。表2に図4上の始点の状態別に
同期語の候補とその終点の状態を示す。上記項目3は、
2回PRMLビタビ検出が誤りを起こしても、同期語と
符号シーケンスとの識別を可能にすることを目的として
いる。
【0070】
【表2】
【0071】図3に示すPRMLビタビ検出器56での
誤りイベントは基本的に2種類である。
【0072】1.0又は1が1又は0に誤る。
【0073】2.0101 又は1010 が1010 又は010
1 に誤る。
【0074】もしも、1回の誤りイベントで1ビットし
か誤らないとすると、表2に示す同期語は、3回の誤り
イベントが重ならない限り、符号シーケンスとの識別が
可能である。ただし符号シーケンスが1ビット誤ると、
2ビット誤った同期信号と同じパターンが現れる可能性
がある。この場合、符号シーケンスが1ビット誤る確率
の方が明らかに高く、したがって、同期語が2ビット誤
ったパターンを同期語として検出するのは危険である。
同期語が1ビット誤ったパターンは、符号シーケンスが
2ビット誤らない限り同一のパターンは現れないから同
期語として検出しても誤検出確率は低い。このように、
同期語内で同一ビットが10回連続するパターンを3回
使うことにより、同期語内に1ビットの誤りが生じたパ
ターン(今後、誤同期語と呼ぶことにする)も、同期語
として検出ができる。もしも、誤りのない同期語だけを
検出するとすると、同期語の検出不能確率はPe×
401、1ビットエラーした誤同期語も検出すると、そ
の確率はPe 2×402と表されビットエラーレートPe
の値により効果は違うが、明らかに後者の方が検出確率
が高い。
【0075】ただし、PRMLビタビ検出の場合、前述
した通り、1回の誤りイベントで2ビット以上の誤りが
生じる場合がある。この場合、2回の誤りイベントが重
なることで同期語中の同一ビットの10回連続がなくな
ってしまうことがある。すなわち、 111111111100000000001111111111 又は 000000000011111111110000000000 が 1111111110100000000101111
11111 又は 0000000001011111111010000
00000 に誤る場合である。したがってこれらパターンはあらか
じめ符号シーケンスから取り除いておくことが、同期語
の検出確率向上の視点から望ましい。因みに整理番号
(98006121)で提案した16/20符号では、
これらのパターンは取り除かれている。
【0076】表3a〜表3eに始点の状態が(3,
3)、(3,7)、(7,3)、及び(7,7)の同期
語として、 1000100111111111100000000001111111111000 1011011000000000011111111110000000000111 0100100111111111100000000001111111111000 及び 0111011000000000011111111110000000000111 を選んだ場合のPRMLビタビ検出が1回誤りイベント
を起こした誤同期語を示す。これらの誤同期語はすべて
同期語として検出することができる。
【0077】
【表3】
【0078】
【表4】
【0079】
【表5】
【0080】
【表6】
【0081】
【表7】
【0082】40ビット同期語は、PRMLビタビ検出
が2回誤りイベントを起こしても符号シーケンスとの識
別ができるように選ばれた。したがって同期語に隊接す
る符号語から同期語にわたるいかなる40ビットパター
ンも2回の誤りイベントで同期語と同じにならないよう
にするべきである。もしも、そのようなパターンが存在
する場合、16/20符号の方で、そうならないように
すべきである。本実施形態の場合、符号語ビットのうち
始点側から数えて13ビット目から20ビット目が11
011000でかつ終点のRDSが3の符号語と、00
100111でかつ終点のRDSが7の符号語を禁止す
れば同期語の直前に隣接する符号語から同期信号にわた
る40ビットパターンが2回の誤りイベントで同期語と
同じになってしまうことが防げる。因みに16/20符
号の場合、同期語から同期語直後に隣接する符号語にわ
たるパターンは、符号の方で禁止しなくても、2回の誤
りイベントで同期語と同じになってしまうことはない。
【0083】次に、再生時に 1000100111111111100000000001111111111000 が検出されたとして、20ビット同期語と同様に尤度の
初期化を考える。この同期語の始点のADSは3であ
り、終点のADSは7である。もしも、表3a〜表3e
に示す誤同期語を同期語として検出しない場合は、20
ビット同期語のところで説明したことがそのままこの4
0ビット同期語にも当てはまる。しかし、表3a〜表3
eに示す誤同期語を同期語として検出する場合、ことが
複雑になる。状態(3,3)を始点とする同期語 1000100111111111100000000001111111111000 の誤同期語のうち 0000100111111111100000000001111111111000 0100100111111111100000000001111111111000 1100100111111111100000000001111111111000 1010100111111111100000000001111111111000 は状態(7,3)を始点とする同期語又はその誤同期語
と識別がつかなくなる。したがって、同期語の先頭から
検出を始める場合、特定の状態の尤度を高くすることは
困難である。しかしこの場合は、同期語部分の検出過程
で尤度が収束することが期待できる。もしも初期化を行
うとしたら、始点の状態すべてを同じ尤度とすべきであ
ろう。
【0084】状態(7,3)を始点とする同期語 01001001111111111000000000011111111111000 の終点のADSは7である。これは状態(3,3)を始
点とする同期語の終点と同じである。したがって、前記
した誤同期語が検出されても終点に関しては変化がな
い。同期語終点のビットも0で変化なく、同期語に続く
符号語から検出を始める場合は、20ビット同期語と同
じく特定の状態の尤度を高く設定することができる。こ
のように、ある同期語がその誤同期語の中に、他の同期
語若しくはその誤同期語と同一のものが存在しても、両
者の終点のADS及び終点のビットを同じにしておけ
ば、すなわち図2上の終点の状態を同じにしておけば、
誤同期語を同期信号として検出しても尤度の設定を行う
ことができる。
【0085】初期化の処理で設定する尤度の値は向けれ
ば高いほどよいというものではない。ある程度以上高く
しても効果は同じである。さらに、実際のビタビ検出器
の中で尤度を記憶するレジスタのビット幅は有限であ
り、しかもなるべく少ない方が好ましい。尤度をあまり
高く設定して、有限幅のレジスタをオーバーフローして
しまっては正しい検出結果は得られない。本実施形態の
場合、d2 free(検出トレリス上のある共通の状態から
始まり、ある共通の状態で終わる2つの異なったパス同
士の最小二乗ユークリッド距離)を4とすると、図2上
のある共通の状態から始まり、図2上の時刻0の異なっ
た状態で終わる2つのパスの最小二乗ユークリッド距離
は1である。したがって、時刻0における4状態の尤度
差の最小値も1である。このことから初期化の処理で設
定する尤度差も1で十分であり、それ以上にする必要は
ないことがわかる。ところで、実際のビタビ検出器の尤
度として、二乗ユークリッド距離がそのまま使われるこ
とはまずなく、図2上の同時刻の各ブランチ(矢印一本
一本)対する二乗ユークリッド距離それぞれから、それ
らの共通項を差し引く等の処理を行ったあとの値(通常
メトリックと呼ばれている)が用いられる。したがっ
て、前記した尤度差も絶対値そのものが意味をもってい
るのではなく、あくまでも尤度差1に相当するメトリッ
ク差ということになる。
【0086】図6は、同期語検出器の構成例である。P
RMLビタビ検出器56から出力されたビット列は、同
期語と同じ長さのシフトレジスタ61に入力される。シ
フトレジスタ61の全出力は一致回路62に入力され、
表1又は表2の中の選ばれた同期語、若しくは表3a〜
表3eに示す誤同期語とシフトレジスタ61の全出力の
一致がとられ一致/不一致が同期語検出信号として出力
される。この信号はTCPRビタビ検出器58に供給さ
れ、真(すなわち一致)でTCPRビタビ検出器58の
タイミングを管理している(すなわち検出トレリスの時
変構造を管理している)カウンタが時刻0に初期化され
る。一方、一致回路62からは、検出された同期語が始
点又は終点とする状態が、図2上のどの状態であるかを
示す信号が状態指定信号として出力される。状態の指定
の方法は幾つか考えられるが、本実施形態では、図2上
の時刻0の4状態それぞれに自分自身が指定された状態
であるかを知らせる信号を送るものとする。同期語が始
点とする状態は、同期語の先頭からTCPRビタビ検出
を開始する場合に必要な信号であり、同期語が終点とす
る状態は、同期語直後の符号語からTCPRビタビ検出
を開始する場合に必要な信号であることは前述した通り
である。
【0087】図7は、TCPRビタビ検出器58内のAC
S(Add Compare Select) 回路の構成を示している。図2
中の状態から状態には、1つずつこのACS回路が
割り当てられる。図7の構成のうち、破線内の回路、す
なわち、加算器71、加算器72、比較器73、及びセ
レクタ74は、一般的なACS回路としてよく知られて
いる。TCPRビタビ検出器58には、同期語検出器5
7から同期語検出信号と状態指定信号が入力されるが、
そのうち同期語検出信号は、セレクタ76のセレクト端
子に入力される。セレクタ76は、同期語検出信号が真
であれば(すなわち同期語検出を示していれば)、セレ
クタ77の出力を選択する。偽であれば、通常の経路で
あるセレクタ74の出力を選択する。一方、状態指定信
号は、セレクタ77のセレクト端子に入力される。セレ
クタ77は、セレクト端子に入力された信号が真であれ
ば、尤度の高い方のメトリック(初期メトリック1)を
選択する。偽であれば、尤度の低い方のメトリック(初
期メトリック0)を選択する。選択されたメトリックは
同期語検出信号が真であるときにセレクタ76を介して
レジスタ75に記憶される。
【0088】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係るデータ伝送方法及び記録媒体では、符号シーケ
ンスの同一ビットの最大連続長をTmax としたとき、ブ
ロック同期信号内で1回又は3回、同一ビットがTmax
+1個連続する。したがって、ブロック同期信号と符号
シーケンスの識別ができ、データの再生時若しくは受信
時に複数の符号語より得成されるブロックの先頭を認識
することが可能となる。
【0089】また、本発明に係るデータ伝送方法及び伝
送媒体では、符号シーケンスの同一ビットの最大連続長
をTmax としたとき、ブロック同期信号内で3回、同一
ビットがTmax +1個連続する。したがって、ブロック
同期信号と符号シーケンスとの検出上の距離が大きくな
り、伝送路出力シーケンスからブロック同期信号を含む
符号シーケンスを検出する際にブロック同期信号内に1
回の誤りイベントが発生しても、誤りイベントにより生
じた誤同期信号を信頼性の高いブロック同期信号として
検出することが可能となる。
【0090】また、本発明に係るデータ伝送方法及び伝
送媒体では、ブロック同期信号は伝送路出力シーケンス
から当該ブロック同期信号を含む符号シーケンスを検出
する際に用いる検出トレリスがもつ時変構造に従う。し
たがって、ビタビ検出装置の動作を変える、すなわち検
出トレリスの構造を変えることなしに、ブロック同期信
号自身に対する前記検出トレリスを用いるビタビ検出を
行うことができ、簡単に信頼性の高い同期信号検出が可
能となる。また、ブロック同期信号直後に隣接する符号
語のビタビ検出が行われる前に尤度を収束させることが
でき、性能劣化のないビタビ検出が可能となる。
【0091】また、本発明に係るデータ伝送方法及び伝
送媒体では、伝送路出力シーケンスからブロック同期信
号を含む符号シーケンスをビタビ検出する際に用いる時
変構造をもつ検出トレリス上で、始点とする状態が異な
るブロック同期信号は互いにユニークである。したがっ
て、ブロック同期信号を特定すれば、前記検出トレリス
上でその同期信号が始点とする状態がわかり、前記検出
トレリスを用いるビタビ検出を同期信号の先頭から行う
際に、その状態の尤度を高く設定することができ、ブロ
ック同期信号の先頭から性能劣化のないビタビ検出が可
能となる。
【0092】さらに、本発明に係るデータ伝送方法及び
伝送媒体では、伝送路出力シーケンスからブロック同期
信号を含む符号シーケンスをビタビ検出する際に用いる
時変構造をもつ検出トレリス上で、終点とする状態が異
なるブロック同期信号は互いにユニークである。したが
って、ブロック同期信号を特定すれば、前記検出トレリ
ス上でそのブロック同期信号が終点とする状態がわか
り、前記検出トレリスを用いるビタビ検出をブロック同
期信号直後に隣接する符号語の先頭から行う際に、その
状態の尤度を高く設定することができ、符号語の先頭か
ら性能劣化のないビタビ検出が可能となる。
【0093】本発明に係るブロック同期信号検出方法で
は、ブロック同期信号の検出とともに、ブロック同期信
号のユニーク性から、検出トレリス上でブロック同期信
号が始点とする状態を検出する。したがって、前記検出
トレリスを用いるビタビ検出をブロック同期信号の先頭
から行う際に、ブロック同期信号が始点とする状態の尤
度を高く設定することができ、ブロック同期信号の先頭
から性能劣化のないビタビ検出が可能となる。
【0094】また、本発明に係るブロック同期信号検出
方法では、ブロック同期信号の検出とともに、ブロック
同期信号のユニーク性から、検出トレリス上でブロック
同期信号が終点とする状態を検出する。したがって、前
記検出トレリスを用いるビタビ検出をブロック同期信号
直後に隣接する符号語の先頭から行う際に、前記符号語
が始点とする状態の尤度を高く設定することができ、前
記符号語から性能劣化のないビタビ検出が可能となる。
【0095】さらに、本発明に係るブロック同期信号検
出方法では、ブロック同期信号内に、時不変である検出
方法を用いて、伝送路出力シーケンスから同期信号を含
む符号シーケンスを検出する際に1回の誤りイベントが
発生して生じる誤同期信号も同期信号として検出する。
したがって、伝送路出力シーケンスから同期信号を含む
符号シーケンスを検出する際に同期信号内に1回の誤り
イベントが発生しても、誤りイベントにより生じた誤同
期信号を同期信号として検出することが可能となる。
【0096】本発明に係るビタビ検出方法では、伝送路
出力シーケンスから同期信号を含む符号シーケンスを検
出する、時変構造をもつ検出トレリスを用いるビタビ検
出方法において、伝送路出力シーケンスから検出された
同期信号が始点とする検出トレリス上の状態の尤度は、
同一時刻における他の状態の尤度より高く初期設定され
る。したがって、同期信号の先頭から性能劣化のないビ
タビ検出が可能となる。
【0097】また、本発明に係るビタビ検出方法では、
伝送路出力シーケンスから同期信号を.含む符号シーケ
ンスを検出する、時変構造をもつ検出トレリスを用いる
ビタビ検出方法において、伝送路出力シーケンスから検
出された同期信号が終点とする検出トレリス上の状態の
尤度は、同一時刻における他の状態の尤度より高く初期
設定される。したがって、同期信号直後の符号語の先頭
から性能劣化のないビタビ検出が可能となる。
【0098】本発明に係る再生装置では、伝送路出力シ
ーケンスから同期信号を含む符号シーケンスを検出する
時不変である検出手段と、前記時不変である検出手段の
出力から同期信号を検出しその情報を出力する同期信号
検出手段と、時変構造も有する検出トレリスを用いて前
記伝送路出力シーケンスから同期信号を含む符号シーケ
ンスをビタビ検出するビタビ検出手段を備え、前記ビタ
ビ検出手段は、前記同期信号検出手段が出力する同期信
号の情報により初期設定される。したがって、前記時変
である検出手段は、同期信号により初期設定された直後
から性能劣化のないビタビ検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件出願人が先に提案した16/20符号のA
DSトレリスを示す図である。
【図2】16/20符号によるTCPR1の検出トレリ
スを示す図である。
【図3】本件出願人が先に提案した再生装置の構成例を
示す図である。
【図4】有限状態遷移図である。
【図5】本発明に係る再生装置の構成を示すブロック図
である。
【図6】上記再生装置における同期語検出器の構成を示
すブロック図である。
【図7】上記再生装置におけるACS回路の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
51 メディア、52 再生アンプ、53 等化器、5
4 PLL回路、55標本化器、56 PRMLビタビ
検出器、57 同期語検出器、58 TCPRビタビ検
出器、59 復号化器、510 遅延素子、61 シフ
トレジスタ、62 一致回路、71,72 加算器、7
3 比較器、74,76 セレクタ、75 レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 25/49 H04L 25/49 A Fターム(参考) 5D044 DE03 DE32 GL32 GM22 GM26 HL11 5J065 AA01 AA03 AB05 AC03 AD10 AE06 AE08 AF02 AG05 AH02 AH05 AH09 AH15 AH23 5K029 AA01 DD02 EE06 GG03 HH24 HH26 5K047 AA01 DD01 HH03 HH44 LL15 MM15

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の符号語より構成されるブロックの
    先頭にブロック同期信号を付加して伝送するデータ伝送
    方法であって、 前記ブロック同期信号は、符号シーケンスの同一ビット
    の最大連続長をTmaxとしたとき、当該ブロック同期信
    号内で1回、同一ビットがTmax +1個連続することを
    特徴とするデータ伝送方法。
  2. 【請求項2】 前記ブロック同期信号は、前後に符号語
    が隣接する場合において、当該ブロック同期信号直前に
    隣接する符号語から当該ブロック同期信号にわたって、
    及び当該同期信号から当該同期信号直後に隣接する符号
    語にわたって同一ビットがTmax +1個以上連続しない
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送方法。
  3. 【請求項3】前記ブロック同期信号は、前記同一ビット
    の最大連続長Tmax が9であることを特徴とする請求項
    2に記載のデータ伝送方法。
  4. 【請求項4】前記ブロック同期信号は、伝送路出力シー
    ケンスから当該ブロック同期信号を含む符号シーケンス
    を最尤検出する際に用いる検出トレリスがもつ時変構造
    に従うことを特徴とする請求項3に記載のデータ伝送方
    法。
  5. 【請求項5】 前記ブロック同期信号の長さは、符号長
    の整数倍であることを特徴とする請求項4に記載のデー
    タ伝送方法。
  6. 【請求項6】 前記ブロック同期信号の長さは、20ビ
    ットであることを特徴とする請求項5に記載のデータ伝
    送方法。
  7. 【請求項7】 複数の符号語より構成されるブロックの
    先頭にブロック同期信号を付加して伝送するデータ伝送
    方法であって、 前記ブロック同期信号は、符号シーケンスの同一ビット
    の最大連続長をTmaxとしたとき、当該ブロック同期信
    号内で3回、同一ビットがTmax +1個連続することを
    特徴とするデータ伝送方法。
  8. 【請求項8】 前記ブロック同期信号は、前後に符号語
    が隣接する場合に、当該ブロック同期信号直前に隣接す
    る符号語から当該ブロック同期信号にわたって、及び当
    該ブロック同期信号から当該ブロック同期信号直後に隣
    接する符号語にわたって同一ビットがTmax +1個以上
    連続しないことを特徴とする請求項7に記載のデータ伝
    送方法。
  9. 【請求項9】前記ブロック同期信号は、前記同一ビット
    の最大連続長Tmax が9であることを特徴とする請求項
    8に記載のデータ伝送方法。
  10. 【請求項10】前記ブロック同期信号は、伝送路出力シ
    ーケンスから当該ブロック同期信号を含む符号シーケン
    スを最尤検出する際に用いる検出トレリスがもつ時変構
    造に従うことを特徴とする請求項9に記載のデータ伝送
    方法。
  11. 【請求項11】前記ブロック同期信号の長さは、符号長
    の整数倍であることを特徴とする請求項10に記載のデ
    ータ伝送方法。
  12. 【請求項12】前記ブロック同期信号の長さは、40ビ
    ットであることを特徴とする請求項11に記載のデータ
    伝送方法。
  13. 【請求項13】 複数の符号語より構成されるブロック
    の先頭にブロック同期信号を付加して伝送するデータ伝
    送方法であって、 前記ブロック同期信号は、伝送路出力シーケンスから当
    該ブロック同期信号を含む符号シーケンスを最尤検出す
    る際に用いる検出トレリスがもつ時変構造に従うことを
    特徴とするデータ伝送方法。
  14. 【請求項14】 複数の符号語より構成されるブロック
    の先頭にブロック同期信号を付加して伝送するデータ伝
    送方法であって、 前記ブロック同期信号は、伝送路出力シーケンスから当
    該ブロック同期信号を含む符号シーケンスを最尤検出す
    る際に用いる時変構造をもつ検出トレリス上で、始点と
    する状態が異なるブロック同期信号は、互いにユニーク
    であることを特徴とするデータ伝送方法。
  15. 【請求項15】 前記ブロック同期信号は、伝送路出力
    シーケンスから当該ブロック同期信号を含む符号シーケ
    ンスを最尤検出する際に用いる検出トレリスがもつ時変
    構造に従うことを特徴とする請求項14に記載のデータ
    伝送方法。
  16. 【請求項16】 複数の符号語より構成されるブロック
    の先頭にブロック同期信号を付加して伝送するデータ伝
    送方法であって、 前記ブロック同期信号は、伝送路出力シーケンスから当
    該ブロック同期信号を含む符号シーケンスを最尤検出す
    る際に用いる時変構造をもつ検出トレリス上で、終点と
    する状態が異なるブロック同期信号は、互いにユニーク
    であることを特徴とするデータ伝送方法。
  17. 【請求項17】 前記ブロック同期信号は、あるブロッ
    ク同期信号が検出トレリス上で終点とする状態と、時不
    変である検出方法を用いて伝送路出力シーケンスから同
    期信号を含む符号シーケンスを検出した際に、1回の誤
    りイベントが発生して生じた誤同期信号のいずれかが前
    記あるブロック同期信号と同じものとなるブロック同期
    信号が検出トレリス上で終点とする状態は同一であるこ
    と特徴とする請求項16に記載のデータ伝送方法。
  18. 【請求項18】 前記ブロック同期信号は、符号シーケ
    ンスの同一ビットの最大連続長をTmax としたとき、当
    該ブロック同期信号内で3回、同一ビットがTmax +1
    個連続することを特徴とする請求項17に記載のデータ
    伝送方法。
  19. 【請求項19】 前記ブロック同期信号は、前後に符号
    語が隣接する場合において、当該ブロック同期信号直前
    に隣接する符号語から当該ブロック同期信号にわたっ
    て、及び当該ブロック同期信号から当該ブロック同期信
    号直後に隣接する符号語にわたって同一ビットがTmax
    +1個以上連続しないことを特徴とする請求項18に記
    載のデータ伝送方法。
  20. 【請求項20】 前記ブロック同期信号は、前記同一ビ
    ットの最大連続長Tmax は9であることを特徴とする請
    求項19に記載のデータ伝送方法。
  21. 【請求項21】 前記ブロック同期信号は、伝送路出力
    シーケンスから当該ブロック同期信号を含む符号シーケ
    ンスを最尤検出する際に用いる検出トレリスがもつ時変
    構造に従うことを特徴とする請求項20に記載のデータ
    伝送方法。
  22. 【請求項22】 前記ブロック同期信号の長さは、符号
    長の整数倍であることを特徴とする請求項21に記載の
    データ伝送方法。
  23. 【請求項23】前記ブロック同期信号の長さは、40ビ
    ットであることを特徴とする請求項22に記載のデータ
    伝送方法。
  24. 【請求項24】 複数の符号語より構成されるブロック
    の先頭にブロック同期信号が付加されて伝送される伝送
    媒体において、 前記ブロック同期信号は、符号シーケンスの同一ビット
    の最大連続長をTmaxとしたとき、当該ブロック同期信
    号内で1回、同一ビットがTmax +1個連続することを
    特徴とする伝送媒体。
  25. 【請求項25】 複数の符号語より構成されるブロック
    の先頭にブロック同期信号が付加されて記録される伝送
    媒体において、 前記ブロック同期信号は、符号シーケンスの同一ビット
    の最大連続長をTmaxとしたとき、当該ブロック同期信
    号内で3回、同一ビットがTmax +1個連続することを
    特徴とする伝送媒体。
  26. 【請求項26】 複数の符号語より構成されるブロック
    の先頭にブロック同期信号が付加されて伝送される伝送
    媒体において、 前記ブロック同期信号は、伝送路出力シーケンスから当
    該ブロック同期信号を含む符号シーケンスを最尤検出す
    る際に用いる検出トレリスがもつ時変構造に従うことを
    特徴とする伝送媒体。
  27. 【請求項27】 複数の符号語より構成されるブロック
    の先頭にブロック同期信号が付加されて伝送される伝送
    媒体において、 前記ブロック同期信号は、伝送路出力シーケンスから当
    該ブロック同期信号を含む符号シーケンスを最尤検出す
    る際に用いる時変構造をもつ検出トレリス上で、始点と
    する状態が異なるブロック同期信号は、互いにユニーク
    であることを特徴とする伝送媒体。
  28. 【請求項28】複数の符号語より構成されるブロックの
    先頭にブロック同期信号が付加されて伝送される伝送媒
    体において、 前記ブロック同期信号は、伝送路出力シーケンスから当
    該ブロック同期信号を含む符号シーケンスを最尤検出す
    る際に用いる時変構造をもつ検出トレリス上で、終点と
    する状態が異なるブロック同期信号は、互いにユニーク
    であることを特徴とする伝送媒体。
  29. 【請求項29】 複数の符号語より構成されるブロック
    の先頭に付加されて伝送されたブロック同期信号を検出
    するブロック同期信号検出方法において、 前記ブロック同期信号の検出とともに、当該ブロック同
    期信号のユニーク性から、検出トレリス上で当該ブロッ
    ク同期信号が始点とする状態を検出することを特徴とす
    るブロック同期信号検出方法。
  30. 【請求項30】 複数の符号語より構成されるブロック
    の先頭に付加されて伝送されたブロック同期信号を検出
    するブロック同期信号検出方法において、 前記ブロック同期信号の検出とともに、当該ブロック同
    期信号のユニーク性から、検出トレリス上で当該ブロッ
    ク同期信号が終点とする状態を検出することを特徴とす
    るブロック同期信号検出方法。
  31. 【請求項31】 複数の符号語より構成されるブロック
    の先頭に付加されて記録若しくは送信されたブロック同
    期信号を検出するブロック同期信号検出方法において、 前記ブロック同期信号内に、時不変である検出方法を用
    いて、伝送路出力シーケンスから当該ブロック同期信号
    を含む符号シーケンスを検出する際に1回の誤りイベン
    トが発生して生じる誤同期信号もブロック同期信号とし
    て検出することを特徴とするブロック同期信号検出方
    法。
  32. 【請求項32】 時変構造をもつ検出トレリスを用い
    て、伝送路出力シーケンスからブロック同期信号を含む
    符号シーケンスを検出するビタビ検出方法において、 伝送路出力シーケンスから検出されたブロック同期信号
    が始点とする検出トレリス上の状態の尤度は、同一時刻
    における他の状態の尤度より高く初期設定されることを
    特徴とするビタビ検出方法。
  33. 【請求項33】 前記設定される尤度差は、検出トレリ
    ス上のある共通の状態で始まり、前記ブロック同期信号
    が始点とする状態のうち異なった状態で終わる2つのパ
    スの二乗ユークリッド距離の最小値に相当する値である
    ことを特徴とする請求項32に記載のビタビ検出方法。
  34. 【請求項34】 時変構造をもつ検出トレリスを用い
    て、伝送路出力シーケンスから同期信号を含む符号シー
    ケンスを検出するビタビ検出方法において、 伝送路出力シーケンスから検出されたブロック同期信号
    が終点とする検出トレリス上の状態の尤度は、同一時刻
    における他の状態の尤度より高く初期設定されることを
    特徴とするビタビ検出方法。
  35. 【請求項35】 前記設定される尤度差は、検出トレリ
    ス上のある共通の状態で始まり、前記ブロック同期信号
    が終点とする状態のうち異なった状態で終わる2つのパ
    スの二乗ユークリッド距離の最小値に相当する値である
    ことを特徴とする請求項34に記載のビタビ検出方法。
  36. 【請求項36】 所定の特性を有した伝送路の出力シー
    ケンスから伝送された同期信号を含む符号シーケンスを
    検出する再生装置において、 前記伝送路出力シーケンスから同期信号を含む符号シー
    ケンスを検出する時不変である検出手段と、 前記時不変である検出手段の出力から同期信号を検出し
    その情報を出力する同期信号検出手段と、 時変構造を有する検出トレリスを用いて前記伝送路出力
    シーケンスから同期信号を含む符号シーケンスをビタビ
    検出するビタビ検出手段を備え、 前記時変である検出手段は、前記同期信号検出手段が出
    力する同期信号の情報により初期設定されることを特徴
    とする再生装置。
  37. 【請求項37】 前記同期信号検出手段は、入力された
    同期信号を含む符号シーケンスを1ビットずつシフトし
    ながら記憶する同期信号長と同じ長さをもつシフトレジ
    スタと、記録若しくは送信に使われた全同期信号を記憶
    し、シフトレジスタの全出力と記憶された各同期信号と
    の一致を検出しその情報を出力する一致回路を備えるこ
    とを特徴とする請求項36に記載の再生装置。
  38. 【請求項38】 前記一致回路は、伝送に使われた全同
    期信号とともに、前記時変構造を有する検出トレリス上
    で、各同期信号が始点とする状態を記憶し、前記シフト
    レジスタの全出力と一致した同期信号が始点とする状態
    を出力すること特徴とする請求項37に記載の再生装
    置。
  39. 【請求項39】 前記一致回路は、伝送に使われた全同
    期信号とともに、前記時変構造を有する検出トレリス上
    で、各同期信号が終点とする状態を記憶し、前記シフト
    レジスタの全出力と一致した同期信号が終点とする状態
    を出力すること特徴とする請求項37に記載の再生装
    置。
  40. 【請求項40】 前記一致回路は、伝送に使われた全同
    期信号とともに、同期信号内に、時不変である検出装置
    を用いて伝送路出力シーケンスから同期信号を含む符号
    シーケンスを検出する際に1回の誤りイベントが発生し
    て生じる誤同期信号を記憶し、前記シフトレジスタの全
    出力と前記誤同期信号それぞれとの一致を検出しその情
    報を出力すること特徴とする請求項37に記載の再生装
    置。
  41. 【請求項41】 前記時変構造をもつ検出トレリスを用
    いるビタビ検出手段は、通常のACS(Add Compare Sel
    ect)回路の出力と初期メトリック値を選択し出力する初
    期化セレクタと、尤度の高いメトリックと尤度の低いメ
    トリックを選択し初期メトリックとして出力する初期メ
    トリックセレクタを備えることを特徴とする請求項36
    に記載の再生装置。
  42. 【請求項42】 前記初期化セレクタは、伝送路出力シ
    ーケンス上の同期信号の先頭データがビタビ検出装置に
    入力されACSの処理が行われるタイミングで初期メト
    リック値を選択し、それ以外のデータが入力されACS
    の処理が行われるタイミングでは通常のACS回路の出
    力を選択することを特徴とする請求項41に記載の再生
    装置。
  43. 【請求項43】 前記初期メトリックセレクタは、前記
    同期信号検出装置で検出された同期信号から得られた情
    報をもとに、前記尤度の高いメトリックと尤度の低いメ
    トリックの選択を行い、前記同期信号から得られた情報
    とは、検出された同期信号が始点とした前記検出トレリ
    ス上の状態であり、その状態に割り当てられた前記初期
    メトリックセレクタは、尤度の高いメトリックを選択
    し、検出された同期信号が始点としなかった状態に割り
    当てられた前記初期メトリックセレクタは、尤度の低い
    メトリックを選択することを特徴とする請求項41に記
    載の再生装置。
  44. 【請求項44】 前記尤度の高いメトリックと尤度の低
    いメトリックの差は、前記検出トレリス上のある共通の
    状態で始まり、同期信号が始点とする状態のうち異なっ
    た状態で終わる2つのパスの二乗ユークリッド距離の最
    小値に相当する値であることを特徴とする請求項43に
    記載の再生装置。
  45. 【請求項45】 前記初期化セレクタは、伝送路出力シ
    ーケンス上の同期信号直後に隣接するの先頭データがビ
    タビ検出装置に入力されACSの処理が行われるタイミ
    ングで初期メトリック値を選択し、それ以外のデータが
    入力されACSの処理が行われるタイミングでは通常の
    ACS回路の出力を選択することを特徴とする請求項4
    1に記載の再生装置。
  46. 【請求項46】 前記初期メトリックセレクタは、前記
    同期信号検出装置で検出された同期信号から得られた情
    報をもとに、前記尤度の高いメトリックと尤度の低いメ
    トリックの選択を行い、前記同期信号から得られた情報
    とは、検出された同期信号が終点とした前記検出トレリ
    ス上の状態であり、その状態に割り当てられた前記初期
    メトリックセレクタは、尤度の高いメトリックを選択
    し、検出された同期信号が終点としなかった状態に割り
    当てられた前記初期メトリックセレクタは、尤度の低い
    メトリックを選択することを特徴とする請求項41に記
    載の再生装置。
  47. 【請求項47】 前記尤度の高いメトリックと尤度の低
    いメトリックの差は、前記検出トレリス上のある共通の
    状態で始まり、同期信号が終点とする状態のうち異なっ
    た状態で終わる2つのパスの二乗ユークリッド距離の最
    小値に相当する値であることを特徴とする請求項43に
    記載の再生装置。
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