JP2000123767A - X線管用ターゲットおよびそれを用いたx線管 - Google Patents

X線管用ターゲットおよびそれを用いたx線管

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JP2000123767A JP10295483A JP29548398A JP2000123767A JP 2000123767 A JP2000123767 A JP 2000123767A JP 10295483 A JP10295483 A JP 10295483A JP 29548398 A JP29548398 A JP 29548398A JP 2000123767 A JP2000123767 A JP 2000123767A
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斉 青山
Junichi Kamimura
純一 上村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線管の特性を維持した上で、X線管用ター
ゲットの製造コストを削減するために、製造プロセスの
簡略化に大きく寄与する脱ガス処理工程の簡略化を実現
可能にする。 【解決手段】 電子線照射部2とそれを支持する支持部
3とを具備するX線管用ターゲット1である。電子線照
射部2を除くターゲット1の構成部位である支持部3
は、モリブデンを基材とし、これに 1〜20重量% の範囲
のタングステンを含有させたモリブデン−タングステン
合金で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線管用ターゲッ
トおよびそれを用いたX線管に係り、特に高速電子の入
射ビームで衝撃してX線を発生させる回転電極型X線管
用のターゲットおよびそれを用いた回転電極型X線管に
関する。
【0002】
【従来の技術】X線管用ターゲットの電子線照射面に
は、一般的にタングステン系の材料が用いられている。
具体的には、電子線照射面が受ける電子衝撃は非常に高
エネルギーであることから、その損傷を緩和するため
に、タングステンにレニウムを 3〜10重量% 程度添加し
たタングステン−レニウム合金が使用されている。
【0003】ただし、タングステンは高比重であり、タ
ングステン−レニウム合金などのタングステン系部材で
ターゲット全体を作製すると高重量化しすぎて、X線管
としたときのターゲットの保持機構や装置全体の補強が
必要となる。そこで、焦点面となる電子線照射部のみを
タングステン−レニウム合金で構成し、この電子線照射
部以外の部分、すなわち電子線照射部を支持する部分な
どには、タングステンより低比重の材料、例えばモリブ
デン系の材料が一般的に用いられている。
【0004】このように、例えば高速電子の入射ビーム
で衝撃してX線を発生させる回転電極型X線管用のター
ゲットには、例えばタングステン−レニウム合金からな
る電子線照射部と、モリブデンを基材とする材料からな
る支持部とを有する複合ターゲットが用いられている。
このような複合ターゲットに対する要求特性としては、
X線発生能力に優れていることは当然として、 (1)常温
で行うロータとの固定時に発生する応力、使用中に発生
する回転応力、さらには熱応力に耐え得る強度を有して
いること、 (2)脱ガス特性に優れること、などが挙げら
れる。
【0005】上記した (1)の特性に対して、モリブデン
は高温で再結晶に伴う脆化を起すため、モリブデンに
0.5重量% 程度のチタンまたはその酸化物や炭化物と0.0
7重量% 程度のジルコニウムまたはその酸化物や炭化物
とを添加して強度を向上させたTZM系合金、あるいは
Nbなどを添加した固溶型合金が用いられている。
【0006】また、 (2)の特性については、モリブデン
合金からのガス放出によりターゲットの特性が左右され
るため、高温・高真空下で脱ガス処理を行い、使用中の
ガス発生に起因する耐電圧不良などを防止している。従
来のTZM系合金やNbなどを添加したモリブデン合金
を用いた場合には、ターゲットを最終形状に仕上げた後
に、脱ガス処理として 1×10-3Pa以下の高真空下にて14
00〜1800℃の高温で 3〜10時間程度の熱処理を実施して
いる。このような高温・高真空下での長時間熱処理をX
線管用ターゲットに施した後にX線管に組み込まれてお
り、医療用などの様々なX線発生装置に使用されてい
る。
【0007】ところで、上述した従来のX線管用ターゲ
ットに用いられているモリブデン合金のうち、TZM系
合金は結晶粒界や粒内に存在する酸化チタンや炭化チタ
ン、あるいは酸化ジルコニウムや炭化ジルコニウムがモ
リブデンの再結晶を防ぎ、高温での強度などを向上させ
ている。しかしながら、これらの添加剤は炭化物と酸化
物との反応、炭化物と酸素との反応、あるいは酸化物と
炭素との反応によって、COガスやCO2 ガスを発生さ
せる(例えば、 3TiC+ 2TiO2 → 5Ti+CO2
+ 2CO)ため、脱ガス処理としての高温・高真空下で
の長時間熱処理を厳しく管理された条件下で実施する必
要がある。
【0008】また、Nbなどを添加したモリブデン合金
においても、Nbは酸素や水素といった元素を表面吸着
しやすいことから、同様に高温・高真空下で長時間の脱
ガス処理を厳しく管理された条件下で実施する必要があ
る。
【0009】このような高温・高真空下での長時間の脱
ガス処理は、X線管の特性を維持する上で重要であるこ
とから、従来のX線管用ターゲットでは脱ガス処理を簡
略化することができず、これがX線管用ターゲットの製
造コストを増加させる要因となっている。チタンやジル
コニウムを含むモリブデン合金についは、これらの仕事
関数が低いことからも、脱ガス処理を簡略化することが
できない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のX線管用ターゲットにおいては、高温・高真空下での
長時間熱処理による脱ガス処理が製造コストの増加要因
となっている。さらに、高温・高真空下で熱処理を行う
ためには、設備の維持にも非常にランニングコストがか
かり、X線管用ターゲットの製造コストを増加させてい
る。近年、X線管用ターゲットには製造コストの削減が
求められているが、従来のモリブデン合金を用いたX線
管用ターゲットでは、高温・高真空下での長時間熱処理
による脱ガス処理の簡略化が製造コストを削減する上で
の課題となっている。
【0011】本発明はこのような課題に対処するために
なされたもので、X線管の特性を維持した上でX線管用
ターゲットの製造コストを削減するために、製造プロセ
スの簡略化に大きく寄与する脱ガス処理工程の簡略化を
可能としたX線管用ターゲット、およびそれを用いたX
線管を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のX線管用ターゲ
ットは、請求項1に記載したように、電子線照射部と、
前記電子線照射部を支持する支持部とを具備するX線管
用ターゲットにおいて、前記支持部はモリブデンを基材
とし、これに 1〜20重量% の範囲のタングステンを含有
させた複合材からなることを特徴としている。
【0013】本発明のX線管用ターゲットは、さらに請
求項2に記載したように、支持部を構成する複合材は単
位面積当りの結晶個数が 3〜 100個/mm2 の範囲である
ことを特徴としている。このような構成を実現する上
で、支持部を構成する複合材は請求項3に記載したよう
に酸素含有量が 0.5〜30ppm の範囲であること、さらに
請求項4に記載したように、炭素含有量が 0.5〜10ppm
の範囲であることが好ましい。本発明のX線管用ターゲ
ットは、請求項8に記載したように、回転電極型X線管
に用いられるターゲットに好適である。
【0014】本発明のX線管は、請求項9に記載したよ
うに、上記した本発明のX線管用ターゲットを具備する
ことを特徴としている。また、本発明の回転電極型X線
管は、請求項10に記載したように、上記した本発明の
X線管用ターゲットからなり、かつ軸受を介してロータ
に接続された回転陽極と、前記回転陽極に電子を照射す
る陰極と、前記回転陽極および陰極が配置された真空容
器とを具備することを特徴としている。
【0015】本発明のX線管用ターゲットにおいては、
電子線照射部以外の部分に、モリブデンを基材とし、こ
れに 1〜20重量% の範囲のタングステンを含有させた複
合材を用いている。モリブデンは、それ単体では高温下
での再結晶により強度低下を招くが、タングステンを含
有させることにより高温強度などを大幅に向上させるこ
とができる。本発明のX線管用ターゲットは、このよう
なモリブデンとタングステンとの複合材(例えば合金)
を用いたものである。
【0016】さらに、タングステンは従来の酸化チタン
や炭化チタン、あるいは酸化ジルコニウムや炭化ジルコ
ニウムとは異なり、ガス放出量の増加原因となることが
ないため、比較的低温で短時間の熱処理によって、脱ガ
ス処理を完了させることができる。このように、X線管
用ターゲットの脱ガス処理工程を簡略化することを可能
にすることによって、その製造コストを大幅に削減する
ことができる。
【0017】特に、モリブデンとタングステンとの複合
材(例えば合金)の単位面積当りの結晶個数を 3〜 100
個/mm2 の範囲に制御することによって、ガス放出量を
低減することができるため、より一層脱ガス処理工程を
簡略化することが可能となる。さらに、比較的低温で短
時間の脱ガス処理によって、X線管用ターゲットの特性
を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための形
態について説明する。
【0019】図1は本発明のX線管用ターゲットを回転
電極型X線管用ターゲットに適用した一実施形態の構造
を示す断面図である。同図に示すX線管用ターゲット1
は、例えばタングステンにレニウムを 3〜10重量% の範
囲で添加したタングステン−レニウム合金( 3〜 10wt%
Re−W合金)からなる電子線照射面2を有している。
なお、電子線照射面2の構成材料は、必ずしもRe−W
合金に限定されるものではなく、他のW合金を使用する
ことも可能である。
【0020】このようなX線管用ターゲット1におい
て、電子線照射面2以外の部分、具体的には電子線照射
部2を支持している部分(支持部3)は、モリブデン
(Mo)を基材とし、これに 1〜20重量% の範囲のタン
グステン(W)を含有させた複合材により構成されてい
る。この複合材は例えば 1〜 20wt%W−Mo合金として
用いられるものである。
【0021】前述したように、Moはそれ単体では高温
下での再結晶により強度低下を招くが、Wを含有させる
ことにより高温強度などを大幅に向上させることができ
る。さらに、Wは従来の添加剤に比べてガス放出量が少
なく、それ自体がガス放出量の増加原因となることがな
いため、比較的低温で短時間の熱処理により脱ガス処理
を完了させることができる。すなわち、従来の高温・高
真空下での長時間熱処理に比べて、脱ガス処理工程を簡
略化することが可能となる。
【0022】このように、X線管用ターゲット1は電子
線照射面2以外の部分に、従来のTZM系合金やNbな
どを添加した固溶型合金に匹敵する高温強度が得られ、
かつ脱ガス処理の簡略化が可能な 1〜 20wt%W−Mo合
金を用いている。従って、回転電極型X線管などに用い
られるターゲットに要求される強度特性を満足させると
共に、X線管の耐電圧特性などを維持した上で、製造プ
ロセスの簡略化に大きく寄与する脱ガス処理工程の簡略
化を実現することが可能となる。
【0023】Moに添加するW量は、上述したように 1
〜20重量% の範囲とする。Wの含有量が 1重量% 未満で
あると強度の向上効果を十分に得ることができない。一
方、W含有量が20重量% を超えると加工性が低下した
り、またターゲット重量の増加を招き、回転電極型X線
管に適用した際にロータへの負担が増大してしまう。W
含有量は 3〜10重量% の範囲とすることがさらに好まし
い。
【0024】なお、 1〜 20wt%W−Mo合金は支持部3
に限らず、従来のターゲットでMo合金が用いられてい
た部位に適用することができる。具体的には、電子線照
射面2以外の全ての部位に 1〜 20wt%W−Mo合金を使
用することができる。
【0025】支持部3を構成する 1〜 20wt%W−Mo合
金は、単位面積当りの結晶個数を 3〜 100個/mm2 の範
囲に制御することが好ましい。すなわち、 1〜 20wt%W
−Mo合金中の単位面積当りの結晶個数は脱ガス特性に
大きく影響する。単位面積当りの結晶個数が少ないほ
ど、結晶粒界などに存在する不純物がガス成分として放
出されにくくなる。ただし、結晶個数が少なすぎると強
度劣化が起こりやすくなるため、 1〜 20wt%W−Mo合
金中の単位面積当りの結晶個数は 3〜 100個/mm2 の範
囲に制御することが好ましく、さらに10〜50個/mm2
範囲に制御することが望ましい。
【0026】1〜 20wt%W−Mo合金中の単位面積当り
の結晶個数の制御には、製造過程での熱処理条件なども
影響するものの、特に 1〜 20wt%W−Mo合金中に含ま
れる酸素量および炭素量が重要である。すなわち、酸素
含有量および炭素含有量が少なすぎると、単位面積当り
の結晶個数が減少する。一方、酸素含有量および炭素含
有量が多すぎると、単位面積当りの結晶個数が増加して
しまう。
【0027】上記した 3〜 100個/mm2 の範囲に単位面
積当りの結晶個数を制御する上で、1〜 20wt%W−Mo
合金中の酸素含有量は 0.5〜30ppm の範囲とすることが
好ましく、さらに 5〜15ppm の範囲とすることがより好
ましい。同様に、 1〜 20wt%W−Mo合金中の炭素含有
量は 0.5〜10ppm の範囲とすることが好ましく、さらに
1〜3ppmの範囲とすることがより好ましい。
【0028】上述した実施形態のX線管用ターゲット1
は、電子線照射面2を耐衝撃性に優れるRe−W合金で
構成し、それ以外の支持部3にはMoの高温強度などを
向上させると共に、従来の添加剤に比べてガス放出量が
少なく、それ自体がガス放出量の増加原因となることが
ないWを 1〜20重量% の範囲で含有させたMo合金を使
用しているため、回転電極型X線管などに用いられるタ
ーゲットに要求される強度特性を満足させた上で、比較
的低温で短時間の熱処理(脱ガス処理)によりX線管の
耐電圧特性などを維持することが可能となる。
【0029】このように、X線管用ターゲット1の脱ガ
ス処理工程を簡略化することを可能にすることによっ
て、製造プロセスの簡略化、ひいては製造コストの削減
が実現可能となる。X線管用ターゲット1の脱ガス処理
工程は、例えば10-2Pa以下の真空下にて1000〜1300℃の
温度で 1〜 3時間実施することにより、X線管の特性を
十分に維持することができる。
【0030】上述したように、 1×10-3Pa以下の高真空
下にて1400〜1800℃の高温で 3〜10時間熱処理を実施し
ていた従来の脱ガス処理と比べて、本発明のX線管用タ
ーゲット1の脱ガス処理工程の条件は大幅に下げること
ができる。これは脱ガス処理工程自体の簡略化と共に、
設備の維持に要するランニングコストなどを低減するこ
とができる。これらによって、X線管用ターゲット1の
製造コストを大幅に低減することが可能となる。
【0031】本発明のX線管用ターゲット1は、回転電
極型X線管用のターゲットとして好適であるが、必ずし
もこれに限定されるものではない。すなわち、本発明の
X線管は上述したようなX線管用ターゲット1を具備す
るものである。
【0032】本発明のX線管の具体例としては、上述し
たX線管用ターゲット1からなり、かつ軸受を介してロ
ータに接続された回転陽極と、この回転陽極に電子を照
射する陰極と、これら回転陽極および陰極が配置された
真空容器とを具備する回転電極型X線管が挙げられる。
このようなX線管によれば、X線の放射特性やその信頼
性などを維持した上で、製造コストを削減することがで
き、医療用などの様々なX線発生装置に有効に使用し得
るものである。
【0033】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0034】実施例1 まず、平均粒径が約 4μm のMo粉末と酸素含有量およ
び炭素含有量が異なる平均粒径が約 1.5μm のW粉末と
を、種々の配合比でボールミルにより混合し、W量、酸
素含有量および炭素含有量が異なる複数の混合粉末を調
製した。
【0035】次に、これら混合粉末と平均粒径が 3μm
の 10wt%Re−W粉末とを積層成形した。これら複数の
成形体をそれぞれ真空中にて2000〜2200℃で焼結し、得
られた焼結体に鍛造加工を施した後、さらに所定の寸法
形状まで機械加工して、それぞれX線管用ターゲットを
作製した。
【0036】このようにして得た各X線管用ターゲット
の結晶個数、酸素含有量、炭素含有量およびガス放出量
を測定した。その結果を表1に示す。なお、ガス放出量
はターゲット加熱中の加熱室内の真空度変化(積分値)
により測定した。
【0037】
【表1】 次に、上記した各X線管用ターゲットに1400℃× 2時間
の条件で脱ガス処理を施した。この脱ガス処理条件は、
従来のX線管用ターゲットにおける脱ガス処理条件(18
00℃× 4時間)に比べて低温、短時間としたものであ
る。このような条件下で脱ガス処理を施したX線管用タ
ーゲットをそれぞれ用いて、X線管を組み立てて耐電圧
試験を実施した。その結果を表2に示す。試験結果は、
放電回数を従来処理のTZM系ターゲットを用いたX線
管と比較した。
【0038】
【表2】 表1から明らかなように、W−Mo合金を用いた実施例
1による各ターゲットはガス放出量が少ないことが分か
る。従って、表2から明らかなように、そのようなター
ゲットを用いた実施例1による各X線管は、ターゲット
に対する脱ガス処理条件を1400℃× 2時間としているに
もかかわらず、従来処理のTZM系ターゲットを用いた
X線管と同等もしくはそれ以上の放電特性を有してい
た。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のX線管用ターゲットによれば、X線管の特性を維持し
た上で、製造プロセスの簡略化に大きく寄与する脱ガス
処理工程の簡略化が実現可能となる。従って、X線管用
ターゲットの製造工数や製造コストを大幅に削減するこ
とができる。また、このようなX線管用ターゲットを用
いた本発明のX線管によれば、X線の放射特性やその信
頼性などを維持した上で、製造コストを削減することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のX線管用ターゲットを回転電極型X
線管用のターゲットに適用した一実施形態の構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1……X線管用ターゲット 2……電子線照射部 3……支持部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子線照射部と、前記電子線照射部を支
    持する支持部とを具備するX線管用ターゲットにおい
    て、 前記支持部は、モリブデンを基材とし、これに 1〜20重
    量% の範囲のタングステンを含有させた複合材からなる
    ことを特徴とするX線管用ターゲット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のX線管用ターゲットにお
    いて、 前記支持部を構成する前記複合材は、単位面積当りの結
    晶個数が 3〜 100個/mm2 の範囲であることを特徴とす
    るX線管用ターゲット。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のX線管用
    ターゲットにおいて、 前記支持部を構成する前記複合材は、酸素含有量が 0.5
    〜30ppm の範囲であることを特徴とするX線管用ターゲ
    ット。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載のX線管用
    ターゲットにおいて、 前記支持部を構成する前記複合材は、炭素含有量が 0.5
    〜10ppm の範囲であることを特徴とするX線管用ターゲ
    ット。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のX線管用ターゲットにお
    いて、 前記電子線照射部はタングステン−レニウム合金からな
    ることを特徴とするX線管用ターゲット。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のX線管用ターゲットにお
    いて、 前記電子線照射部および支持部は、粉末を積層成形後、
    焼結して得られたことを特徴とするX線管用ターゲッ
    ト。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のX線管用ターゲットにお
    いて、 10-2Pa以下の真空下にて1000〜1300℃の温度で 1〜 3時
    間の脱ガス処理工程を経て得られたことを特徴とするX
    線管用ターゲット。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれか1項
    記載のX線管用ターゲットにおいて、 回転電極型X線管に用いられるターゲットであることを
    特徴とするX線管用ターゲット。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項7のいずれか1項
    記載のX線管用ターゲットを具備することを特徴とする
    X線管。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のX線管用ターゲットか
    らなり、かつ軸受を介してロータに接続された回転陽極
    と、前記回転陽極に電子を照射する陰極と、前記回転陽
    極および陰極が配置された真空容器とを具備することを
    特徴とする回転電極型X線管。
JP10295483A 1998-10-16 1998-10-16 X線管用ターゲットおよびそれを用いたx線管 Withdrawn JP2000123767A (ja)

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CN110293223A (zh) * 2019-07-23 2019-10-01 金堆城钼业股份有限公司 一种蝶形钼钨双金属复合旋转靶的制备方法

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CN110293223A (zh) * 2019-07-23 2019-10-01 金堆城钼业股份有限公司 一种蝶形钼钨双金属复合旋转靶的制备方法
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