JP2000123645A - ワイヤの管理札 - Google Patents

ワイヤの管理札

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JP2000123645A JP34792398A JP34792398A JP2000123645A JP 2000123645 A JP2000123645 A JP 2000123645A JP 34792398 A JP34792398 A JP 34792398A JP 34792398 A JP34792398 A JP 34792398A JP 2000123645 A JP2000123645 A JP 2000123645A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線ワイヤに例示されるワイヤの端部の処理
作業において、必要とされる作業を容易に、迅速に、し
かも確実に行うことができ、さらに、作業管理をも行う
ことのできるワイヤの管理札を提供する。 【解決手段】 配線ワイヤの端部にはめるマーキングチ
ューブを特定する情報、配線ワイヤの径、色、長さとい
ったワイヤの特性情報、配線ワイヤの端部の加工処理作
業情報、前記マーキングチューブを特定する情報に対応
したバーコード等が表示され、配線ワイヤを挿通し、配
線ワイヤの端部に取り付けるためのワイヤの挿通孔が穿
設されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤの管理札
に関するものである。より詳しくは、配線ワイヤ等のワ
イヤの端部の加工処理作業において作業管理等に好適に
使用できるワイヤの管理札に関するものである。
【0002】
【従来の技術】制御盤等各種の電気機器においては、各
種規格の配線ワイヤが総数として数百から数千本も使用
され、これらの配線ワイヤにより種々の回路素子等が複
雑に配線接続されている。これら各種規格の配線ワイヤ
と回路素子等との接続に際しては、例えば、機器の製造
工場等において、設計図、配線図、シーケンス図等に基
づき、電気機器を試作し、得られた試作機から、必要と
する配線ワイヤの規格、すなわち、径、色、長さ等を決
定する。そして、各配線ワイヤの端部加工処理、すなわ
ち、各配線ワイヤと回路素子等との接続をコネクタ等の
接続端子で接続する場合は、ワイヤに取り付ける接続端
子の種類、サイズ等を決定し、はんだで接続する場合
は、はんだ付けの程度等を決定する。そして、これらの
場合に於けるワイヤの端部の絶縁被覆のはぎ取り量を決
定し、次いで、ワイヤを識別するために端部にはめるマ
ーキングチューブの径、色等の種類、長さ、および、そ
の表面に表示する文字、数字、記号等(以下、「英数字
等」という。)を決定する。そして、このようにして試
作機から決定されたデータをパソコンで処理し、作業指
示図、カット図、加工図を作成するとともに、マーキン
グチューブに印字する識別用の英数字等のデータをF
D、磁気カード等に記憶する。作業指示図は、所定規格
の配線ワイヤを選択し、これを必要とする長さに切断
し、必要とする本数を揃えるための指示等を与えるもの
であり、カット図は、切断された各配線の絶縁被覆はぎ
取り量を示すものであり、加工図は、切断された各配線
ワイヤの端部にはめるマーキングチューブの種類、長
さ、および、その表面に印字する英数字等の情報を特定
し、各配線ワイヤに取り付けるコネクタ等の接続端子の
種類、サイズ、接続する回路素子の対象名、端子番号等
の各種の端部加工処理作業を指示したものである。図4
9に加工図とカット図の一例を示す。ここにおいて加工
図とカット図は一対一に対応した関係で左右に並列され
ている。このような加工図、カット図等は配線ワイヤの
数に応じて作成されることから、数十枚から時には数百
枚にも及ぶことにもなる。このように試作機を作製し
て、そこから必要なデータを得、これに基づき作業指示
図、カット図、加工図を作成する方法は、配線ワイヤの
寸法等について正確なデータが得られることから、多数
の同一機種を作製するのには、材料のロスが少ない等の
利点があり好ましい。このような試作機を作製して作業
指示図、カット図、加工図を作成するだけではなく、電
気機器の製造台数が少ない場合や構造が比較的簡単な場
合等においては、直接、設計図、配線図、シーケンス図
等に基づき、パソコン等を利用して、必要とするマーキ
ングチューブ、接続端子の種類、絶縁被覆のはぎ取り
量、はんだ付け作業等について情報処理し、プリンタに
よって作業指示図面、カット図、加工図を作成すること
も採用されている。
【0003】ワイヤの両端部にはめるマーキングチュー
ブは柔軟な熱可塑性合成樹脂等からなり、その表面に表
示した識別用の英数字等により、各ワイヤの識別を容易
とし、その結果、配線作業時、配線ワイヤの端部の加工
処理作業の確認や回路素子等の接続端子等との接続作業
の確認や、配線終了後の配線関係を確認するのに使用で
き、また、機器のメンテナンス等において、配線ワイヤ
と回路素子等との接続関係等を確認できる等から必要と
されるものである。
【0004】制御盤等の電気機器を製造するに当って
は、各種のロール状に巻かれた長尺のマーキングチュー
ブから所定のマーキングチューブを選択して、これを、
例えば、熱転写式印字ヘッド等を備えたマーキングマシ
ンにセットし、FD、磁気カード等に記憶されたデータ
に基づき、長尺のマーキングチューブに所定の英数字等
を印字し、所定長さ毎に一部を切り残して連続するよう
に切り込んだり、所定長さ毎に切断し、ケース等に保管
したり、粘着テープに順次貼着したりして準備を行う。
また、配線ワイヤについては、作業指示図面等に基づ
き、径、色等の規格毎の配線用ワイヤを選択し、必要と
する長さに切断し、各規格毎に束状に集束する。そし
て、配線作業に際し、各配線ワイヤの端部の対応関係を
それぞれ確認して個々に仕分けをし、加工図に従い、各
配線ワイヤの端部に所定のマーキングチューブをはめ、
カット図に従い、絶縁被覆を所定長さはぎ取り、導線の
むき出し部を形成する。次いで、加工図に従い、むき出
し部に所定の接続端子を取り付け、配線ワイヤの接続端
子と回路素子等の端子とを接続したり、接続端子を用い
ない場合は、配線ワイヤの導線のむき出し部を回路素子
等の端子にはんだ付けで接続させる。
【0005】配線ワイヤの選択および所定長への切断作
業、マーキングチューブをはめる作業、絶縁被覆のむき
出し作業、接続端子の取付け作業、回路素子端子との接
続またははんだ付け作業等の各種作業には、それぞれ人
を配し、所定の作業の終了した配線ワイヤを加工図等と
ともに、次の作業工程に順次移送させている。このよう
な工程を経る配線作業では、一枚の加工図だけでも多数
の配線関係が記載されており、しかも、加工図は多数枚
にも及ぶことから、そこに記載された通りに配線ワイヤ
にマーキングチューブをはめるだけでも相当の注意力を
要し、間違ったワイヤにはめると配線ミスに繋がり重大
な事故を引き起こすことになりかねない。そのため、所
定の配線ワイヤに所定のマーキングチューブが正しくは
められているか否かの確認を加工図によって何度も行う
ことになりチェックに手間を要し、また、精神的負担も
大きく効率が悪くなりがちであり、加工コストを押し上
げたり、製品納期が遅れたりすることにもなる。
【0006】また、マーキングチューブがはめられた配
線ワイヤの端部の加工処理作業や、回路素子等の端子と
の接続作業は、多数枚に及ぶ加工図やカット図に記載さ
れた各種情報を逐一確認しながら作業を行うことにな
り、相当な注意力を要し、間違った作業は直ちに配線ミ
スに繋がり重大な事故を引き起こすことにもなりかねな
い。そのため、確認作業を何度も行うことになりチェッ
クに手間を要し、また、精神的負担も大きく効率が悪く
なりがちであり、加工コストを押し上げたり、製品納期
が遅れたりすることにもなる。
【0007】マーキングマシンによって用意したマーキ
ングチューブは、多数に及ぶことから、これを整然と保
管整理することは多大の労力を要するとともに、電気機
器の製造に際し、配線ワイヤとの関係を正確に把握し、
必要なマーキングチューブを迅速に間違いなく供給する
ことは困難であり、効率的な作業を行うには難点があっ
た。そして、印字された多数のマーキングチューブの内
から必要とするものを迅速に間違いなく選択することも
困難であり、効率的な作業を行うには難点があった。
【0008】配線ワイヤの回路素子等の端子への取付け
作業に際しては、一般的な注意事項に基づいて作業する
ことに加え、回路素子等との接続に際して個別の作業チ
ェックを必要とするものも多いが、加工図、カット図等
では個別の作業チェック項目を記載するのには適さず、
端子をネジで接続する場合はゆるみの無いようにする等
といった、多数の一般的なチェック項目を記載したチェ
ックリストを別途用意してチェックを行っているのが実
情であり、多数枚の配線ワイヤの個々の作業における個
別チェックを行うことは困難であり、作業者の感と経験
に頼らざるを得なかった。
【0009】また、加工図、カット図等を用いる作業で
は、どこまでの作業かどれほど進捗しているかはっきり
せず、電気機器の配線状態を目で観て、その進捗状況を
把握するしかなく、正確な作業量の把握が困難であっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記のよ
うな実情に鑑み、鋭意研究の結果、この発明に到達した
ものであり、この発明は、前記した従来の技術の有する
欠点を解消しようとするものであって、配線ワイヤに例
示されるワイヤの端部の処理作業において、必要とされ
る作業を容易に、迅速に、しかも確実に行うとができ、
さらに、作業管理をも行うことのできるようにするワイ
ヤの管理札を提供することを目的とする。この発明の更
にその他の目的は、以下の課題を解決するための手段、
発明の実施の形態の記載から明らかとなる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決するた
め、この発明は、ワイヤの端部の加工処理作業において
使用する所定形状のワイヤの管理札であって、 ワイヤ
の端部への取付部、および/または、ワイヤの端部には
めるマーキングチューブの保持部を有するとともに、少
なくともワイヤ端部にはめるマーキングチューブを特定
する情報の表示部が設けられていることを特徴とする
(請求項1)。
【0012】これによれば、ワイヤの端部にはめるマー
キングチューブを特定する情報の表示部に必要とする情
報を表示した管理札を、必要とする本数のワイヤの両端
部に取り付ける数(すなわち、必要とするワイヤの本数
の2倍の数であってマーキングチューブの数と同一数)
だけ作製し、管理札とマーキングチューブとを手元で確
認し、管理札に表示された情報とマーキングチューブに
表示された識別用の情報とに基づき必要とするワイヤの
端部に必要とするマーキングチューブをはめることがで
き、必要とするワイヤの両端部に少なくとも所定のマー
キングチューブをはめる作業を容易に、迅速に、しかも
確実に行えることになる。また、マーキングチューブを
はめる作業を終了した後に管理札を集めて集計すれば、
その作業の進捗状況、作業量等を容易かつ正確に把握す
ることができ、作業管理に資することになる。この発明
において、ワイヤとは、配線ワイヤに限られず、電気コ
ード、電気ケーブル、同軸ケーブル、複数本のケーブル
がまとめられた多芯ケーブル、光ファイバー、光ファイ
バーケーブル等の線状体、および、これら線状体を被覆
する中空線状ワイヤチューブ等を対象とする。ワイヤ端
部にはめるマーキングチューブを特定する情報の表示部
に表示する情報としては、マーキングチューブを識別す
るためにその表面に表示された情報に対応する情報を意
味し、例えば、マーキングチューブに識別用の英数字等
の情報が表示されている場合は、これと同一若しくは同
一の内容を意味する英数字等の情報を意味するが、これ
に限られず、特殊な記号等であってもよい。
【0013】管理札には、紙、合成樹脂シート等が採用
できるが、印字適性、廃棄等に伴う環境等への影響の観
点等からは、紙を用いることが好ましい。管理札の形状
は特に限定されるものではないが、取り扱い性等から
は、矩形状等が好ましい。
【0014】さらに、より具体的に説明する。(i)管
理札がワイヤの端部への取付部を有するか、(ii)管
理札がワイヤの端部にはめるマーキングチューブの保持
部を有するか、または、(iii)管理札がワイヤの端
部への取付部とワイヤの端部にはめるマーキングチュー
ブの保持部とを有するかに応じて、以下のようにしてマ
ーキングチューブをワイヤにはめ、しかる後、各ワイヤ
の端部にそれぞれ必要とする加工処理作業等を行う。
【0015】すなわち、(i)の場合は、前記管理札の
取付部に必要とするワイヤを取り付け、次いで、管理札
とマーキングチューブとを手元で確認し、管理札に表示
された情報とマーキングチューブに表示された識別用の
情報とに基づき必要とするワイヤの端部に必要とするマ
ーキングチューブをはめ、しかる後、各ワイヤの端部に
それぞれ必要とする加工処理作業等を行う。この場合の
ワイヤの端部の取付部としては、例えば、ワイヤの挿通
孔を穿設することでワイヤ端部を挿通して管理札にワイ
ヤを取り付けるようにした構造、ワイヤの収納孔までの
切り込みを設け、該切り込みを広げてワイヤ端部を収納
孔まで到達させ、切り込みを戻し管理札に取り付けるよ
うにした構造、ワイヤ保持用の放射状の切り込みによっ
てワイヤの保持片を形成してなる構造等各種のものが採
用できる。
【0016】(ii)の場合は、まず、管理札とマーキ
ングチューブとを手元で確認し、管理札に表示された情
報とマーキングチューブに表示された識別用の情報とに
基づき必要とするマーキングチューブを管理札の保持部
に取り付け、前記保持部にマーキングチューブを保持し
たままの状態において、必要とするワイヤにマーキング
チューブをはめ、しかる後、各ワイヤの端部にそれぞれ
必要とする加工処理作業等を行う。この場合のワイヤの
端部にはめるマーキングチューブの保持部としては、例
えば、マーキングチューブを貼着して保持する粘着剤層
が設けられ、該粘着剤層に剥離紙が添着されてなる構
造、マーキングチューブ保持用の平行な切り込みが所定
幅離れて形成されてなる構造、マーキングチューブ保持
用の放射状の切り込みによってマーキングチューブの保
持片を形成してなる構造等各種のものが採用できる。
【0017】(iii)の場合は、前記(i)に記載し
た取付部、(ii)に記載したマーキングチューブの保
持部を採用した組合せが可能であるが、これに限られる
ものではない。前記(i)に記載した取付部と(ii)
に記載したマーキングチューブの保持部を採用した組合
せにおいては、以下の<1>〜<3>のようにして作業
を行えばよい。
【0018】<1>管理札とマーキングチューブとを手
元で確認し、管理札に表示された情報とマーキングチュ
ーブに表示された識別用の情報とに基づき必要とするマ
ーキングチューブを管理札の保持部に取り付け、前記保
持部にマーキングチューブを保持したままの状態におい
て、必要とするワイヤを管理札の取付部に取り付け、次
いで、管理札の保持部に保持されたマーキングチューブ
を取り外してワイヤの端部にはめ、しかる後、各ワイヤ
の端部にそれぞれ必要とする加工処理作業等を行う。
【0019】<2>管理札とマーキングチューブとを手
元で確認し、管理札に表示された情報とマーキングチュ
ーブに表示された識別用の情報とに基づき必要とするマ
ーキングチューブを管理札の保持部に取り付け、前記保
持部にマーキングチューブを保持したままの状態におい
て、必要とするワイヤを管理札の取付部に取り付け、次
いで、管理札の保持部に保持されたマーキングチューブ
をワイヤにはめ、しかる後、各ワイヤの端部にそれぞれ
必要とする加工処理作業等を行う。
【0020】<3>管理札とマーキングチューブとを手
元で確認し、管理札に表示された情報とマーキングチュ
ーブに表示された識別用の情報とに基づき必要とするマ
ーキングチューブを管理札の保持部に取り付け、前記保
持部にマーキングチューブを保持したままの状態におい
て、必要とするワイヤにマーキングチューブをはめ、次
いで、ワイヤを管理札の取付部に取り付け、しかる後、
各ワイヤの端部にそれぞれ必要とする加工処理作業等を
行う。
【0021】マーキングチューブの保持部としては、例
えば、管理札の一側縁を切り込み、マーキングチューブ
の両端に差し込む差し込み突起が対向配置された切り込
み構造が採用できる。前記(i)に記載した取付部とこ
の保持部との組合せにおいては、前記<1>の作業を行
えばよい。なお、ワイヤの両端部にそれぞれマーキング
チューブをはめる必要があることから、この管理札は、
所定のワイヤに対し、通常、一対となるように準備して
用いることが好ましい。
【0022】マーキングチューブを特定する情報の表示
部には、マーキングチューブを特定する情報をマーキン
グチューブを示す図形とともに表示するようにすれば、
一目してその箇所がマーキングチューブを表示している
ことが理解できることから好ましい。また、表示枠また
は欄を印刷または印字して表示部とし、ここにマーキン
グチューブを特定する情報を表示するようにしてもよ
い。このような表示は、例えば、試作機から決定された
データをパソコンで処理し、プリンターを用いて管理札
の所定領域に表示するようにすればよい。
【0023】この管理札による作業は、所定長さにそれ
ぞれ切断されたワイヤの両端部に少なくとも所定のマー
キングチューブをはめる作業を容易に、迅速に、しかも
確実に行えるものであることから、配線ワイヤのような
ワイヤを対象とする場合は、その他の作業等は、加工
図、カット図に準ずる図面を使用すればよい。
【0024】そして、前記管理札には、前記マーキング
チューブを特定する情報に対応したワイヤの特性情報の
表示部、および/または、ワイヤ端部の加工処理作業情
報の表示部が設けられていてもよい(請求項2)。
【0025】マーキングチューブを特定する情報に対応
したワイヤの特性情報の表示部に表示する情報として
は、配線ワイヤを例に取れば、管理札を取り付ける配線
ワイヤの径、色等の規格、および、長さを意味し、これ
らの情報は文字、記号、数字等で表示される。マーキン
グチューブを特定する情報に対応したワイヤ端部の加工
処理作業情報の表示部に表示する情報としては、ワイヤ
の端部加工処理情報およびチェック情報等、すなわち、
ワイヤ端部の絶縁被膜のはぎ取り量やはぎ取り作業時の
チェック項目等の指示、ワイヤ端部に取り付ける接続端
子の種類、サイズや接続端子のワイヤ端部への取付け時
のチェック項目等、またははんだ付けの要否やはんだ付
け作業の内容やチェック項目等、接続する回路素子の対
象名、端子番号、接続作業内容やチェック項目等、作業
者名や作業年月日時等の記入欄、および、作業に際して
の一般的チェック項目、チェック者名やチェック年月日
等の記入欄等が表示可能である。これらの表示部は、マ
ーキングチューブを特定する情報の表示部の設けられて
いる面と同一面側に設けることが好ましいが、これに限
られず、例えば、作業者名等の表示部は、反対面側に設
けてもよい。マーキングチューブを特定する情報に対応
したワイヤの特性情報の表示、該ワイヤ端部の加工処理
作業情報の表示は、これだけに限られるものではなく、
また、前記したものの内から必要なものだけを選択して
表示したものであってもよいものであり、表示部の構成
は必要に応じ変更されるものである。このような表示
は、例えば、試作機から決定されたデータをパソコン等
で処理し、プリンターを用いて管理札の所定領域に表示
するようにすればよい。
【0026】このようにすれば、それぞれの表示部に、
マーキングチューブを特定する情報に対応したワイヤの
特性情報、ワイヤ端部の加工処理作業情報の表示を行
い、管理札に表示されたこれら情報に基づき、管理札だ
けによって、必要な特性のワイヤの選定をはじめ、ワイ
ヤの端部への各種の加工処理作業等を行うことができ
る。その結果、従来のように加工図、カット図を特に必
要とすることなく、必要とされる各種の作業等を容易
に、迅速に、しかも確実に行うことができるようにな
る。また、管理札に表示された各種の作業が全て完了し
た後に管理札を集めて集計することで、作業の進捗状
況、作業量等を容易かつ正確に把握することができるこ
とになる。
【0027】また、前記管理札には、ワイヤの端部に取
り付ける端子形状に合致する形状の表示部が設けられて
いることが好ましい(請求項3)。この表示部に表示す
るワイヤの端部に取り付ける端子形状に合致する形状と
しては、例えば、各種端子の同一サイズの平面図形等と
することが好ましい。この表示は、プリンタ等によって
行うようにすればよい。
【0028】このようにすれば、管理札に設けられたワ
イヤの端部に取り付ける端子形状に合致する形状の表示
部に表示された端子形状と類似または同一形状の端子を
選択し、該表示部に表示された端子形状と合致させて同
一かどうかを確認するだけで、ワイヤの端部に取り付け
る端子を一目にして判別することができ、その結果、作
業を容易に、迅速に、確実に行うことができることにな
る。
【0029】なお、マーキングチューブを特定する情報
に対応したワイヤの特性情報の表示部、ワイヤ端部の加
工処理作業情報の表示部や、ワイヤの端部に取り付ける
端子形状に合致する形状の表示部は、管理札において必
ずしも必要とするものではないことは、前述の記載から
容易に理解し得るものである。このことは、例えば、配
線ワイヤにおいて、ワイヤの規格、長さが同一で、加工
処理作業等が同一である場合は、管理札に表示する情報
は、各配線ワイヤにはめるマーキングチューブの内容だ
けでもよいことからしても明らかである。
【0030】また、前記管理札には、前記マーキングチ
ューブを特定する情報に対応した光学読み取り可能な情
報の表示部、または、磁気読み取り可能な情報の磁気記
録部が設けられていることが好ましい(請求項4)。マ
ーキングチューブを特定する情報に対応した光学読み取
り可能な情報または磁気読み取り可能な情報とは、これ
らの情報に基づきマーキングマシン等によってワイヤの
識別のためにマーキングチューブ表面に印字表示する英
数字等を指定する情報であればよく、マーキングチュー
ブ表面に印字表示する英数字等を直接意味するものでな
くてもよい。光学読み取り可能な情報の場合は、例え
ば、光学読み取り可能な情報の表示部にプリンタ等で必
要な情報をバーコード印字して表示するようにすればよ
い。もちろん、マーキングチューブを特定する情報の表
示部に表示した英数字等の情報を光学読み取り可能な情
報とすることも可能である。
【0031】また、磁気読み取り可能な情報の場合は、
例えば、磁気記録部として磁気ストライプ等を設け、こ
こに必要な情報を記憶させるようにすればよい。光学読
み取り可能な情報の表示部、または、磁気記録部は、マ
ーキングチューブを特定する情報の表示部の設けられて
いる面と同一面側に設けることが好ましいが、これに限
られず、反対面側に設けてもよい。光学読み取り可能な
情報の表示部にバーコード等によってマーキングチュー
ブを特定する情報を表示したり、磁気記録部にマーキン
グチューブを特定する情報を記録したりして置き、ワイ
ヤにマーキングチューブをはめる作業が必要となった段
階において、光学読み取り可能な情報の表示部に表示さ
れた情報を光学読み取り装置によって読み取るか、また
は、磁気記録部に記録された情報を磁気読み取り装置に
よって読み取り、得られたデータをパソコン等によって
処理して、マーキングマシンを作動させマーキングチュ
ーブの表面に所定の英数字等の印字表示を行えばよい。
このようにすれば、従来のように、FD、磁気カード等
に記憶させたデータに基づきマーキングマシンによっ
て、表面に所定の英数字等の印字表示をした多数のマー
キングチューブを事前に準備し、保管整理したりする必
要がなく、また、管理札の保管整理は、マーキングチュ
ーブと比べ容易なことから、必要とするマーキングチュ
ーブを必要な時期に、必要な量だけ容易に、迅速に、し
かも確実に提供することができることになり、多数のマ
ーキングチューブの内から必要とするものを選択する作
業を軽減することができることになる。そして、マーキ
ングチューブの保持部を有する管理札においては、マー
キングチューブに識別用の英数字等を印字表示した後、
順次、印字表示されたマーキングチューブに対応する管
理札の保持部に保持させるようにすれば、管理札とマー
キングチューブとのドッキング作業を効率的に行うこと
ができる。
【0032】なお、光学読み取り可能な情報の表示部や
磁気読み取り可能な情報の記録部に必要とする情報を表
示したり記録し、これらの情報を作業に際し読み取り、
記憶手段に記憶された作業をCRT等のディスプレイに
必要な作業指示、チェック事項等として表示し、作業者
が前記表示情報を見て必要とする作業等を行うようにす
ることも可能である。
【0033】管理札は単票であっても、連続帳票のよう
なウエッブまたは所定長さのシートであってもよいもの
であり、ウエッブまたはシートの場合は、切取線または
ミシン目で分離可能とすることが好ましい。ウエッブで
あればロール状にして保管整理でき、短冊であれば積み
重ねて保管整理できる。そして、ウエッブまたはシート
の管理札ならば、情報の表示部への印字等に際しての取
り扱い、管理札へのワイヤの取付けやマーキングチュー
ブの保持等の作業等をまとめて行うことができることか
ら、作業が容易であり、また、その後の作業に応じ必要
時に分離すればよく自由度が大きい。切取線としては、
切り取り用の罫線、切取用の凹条溝等が採用可能であ
る。
【0034】管理札が長手方向に連接されてウエッブと
されている構造(請求項5)、管理札が長手方向に連接
されてウエッブとされ、幅方向に所定間隔で切取線また
はミシン目が設けられて分離可能とされている構造(請
求項6)、管理札が長手方向に連接されるとともに幅方
向に対となったウエッブとされている構造(請求項
7)、管理札が長手方向に連接されるとともに幅方向に
対となったウエッブとされ、該ウエッブの幅方向の中央
には長手方向に切取線またはミシン目が設けられるとと
もに、幅方向に所定間隔で切取線またはミシン目が設け
られて分離可能とされている構造(請求項8)が採用可
能である。また、管理札が所定数長手方向に連接されて
シートとされている構造(請求項9)、管理札が所定数
長手方向に連接されてシートとされ、幅方向に所定間隔
で切取線またはミシン目が設けられて分離可能とされて
いる構造(請求項10)、管理札が所定数長手方向に連
接されるとともに幅方向に対となったシートとされてい
る構造(請求項11)、管理札が所定数長手方向に連接
されるとともに幅方向で対となったシートとされてお
り、該シートの幅方向の中央には長手方向に切取線また
はミシン目が設けられるとともに、幅方向に所定間隔で
切取線またはミシン目が設けられて分離可能とされてい
る構造(請求項12)が採用可能である。なお、上記し
たようなウエッブ、シートに限られるものではなく、例
えば、管理札がマトリックス状に連接されたものであっ
てもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、この発明の態様を図面に示
す実施例に基づき更に詳細に説明する。もちろんこの発
明は以下の態様によって限定されるものではない。図1
に、ワイヤの管理札の一実施例を示す。該管理札は矩形
状で、配線ワイヤを対象としたものとして示されてい
る。管理札(A1)の表面の所定の位置には、配線ワイ
ヤの端部にはめるマーキングチューブを特定する情報、
配線ワイヤの径、色、長さといったワイヤの特性情報、
配線ワイヤの端部の加工処理作業情報等(図2参照)が
表示され、配線ワイヤを挿通し、管理札を配線ワイヤの
端部に取り付けるためのワイヤの挿通孔(2)が穿設さ
れている。従って、管理札の表面に表示された配線ワイ
ヤの径、色、長さといったワイヤの特性情報に対応する
配線ワイヤを選択し、管理札のワイヤの挿通孔(2)に
挿通して配線ワイヤの端部に管理札をそれぞれ取り付け
ることで、配線ワイヤの端部にはめるマーキングチュー
ブを特定する情報、配線ワイヤの端部の加工処理作業情
報に基づき、必要とされる作業等を順次行うことができ
る。このようにすれば、従来のように、加工図、カット
図を特に必要とすることなく、各種の作業を容易に、迅
速に、しかも確実に行うことができるようになり、ま
た、管理札に表示された各種の作業が全て完了した後に
管理札を集めて集計することで、作業の進捗状況、作業
量等を容易かつ正確に把握することができる。
【0036】図1においては、管理札が長手方向に連接
されるとともに幅方向に対となったウエッブ(U)とさ
れ、該ウエッブの長手方向には幅方向の中央位置に縦ミ
シン目(3)が設けられるとともに、幅方向には所定間
隔をもって横ミシン目(4)が平行して設けられてい
る。ここにおいて、幅方向に並んだ一対の管理札(A
1)、(B1)は、所定の配線ワイヤの一端部に取り付
ける管理札(A1)と他端部に取り付ける管理札(B
1)として使用されるものである。以下、説明の便宜
上、ウエッブ(U)における管理札を特にことわらない
限り行と列によって表現する。管理札は上記のようにウ
エッブの形態に連接されているものだけでなく、所定数
連接されたシートとなっているものであってもよく、ま
た、単票であってもよいことはいうまでもない。
【0037】管理札(A1)について図2によりさらに
詳細に説明すると、配線ワイヤの挿通孔(2)は、左辺
近傍に穿設され、管理札(A1)の表面にはワイヤの挿
通孔(2)に隣接して左から右へ順に、接続端子を示す
図形(5)、マーキングチューブを特定する英数字が記
載された図形(6)、配線ワイヤを意味する直線(7)
が表示されている。ここにおいて、接続端子を示す図形
(5)は、接続端子と同一サイズで表示されている。こ
れによれば、管理札(A1)に表示された接続端子の形
状、サイズを見て、接続端子を選択し、管理札(A1)
に表示された接続端子を示す図形(5)の上に載せるだ
けで接続端子の適否を照合することができ、後述するよ
うな接続端子の種類、サイズといった情報に依らないで
済むことになる。また、マーキングチューブを特定する
図形(6)としては、英数字が記載されたものに限られ
るものではない。
【0038】管理札(A1)の前記した図形等を除く余
白部領域には、配線ワイヤの特性情報とワイヤ端部の加
工処理作業情報等が適宜の位置に表示されている。ここ
で、配線ワイヤの特性情報としては、管理札を取り付け
る配線ワイヤの径、色等の規格、および、長さをあげる
ことができる。ワイヤ端部の加工処理作業情報として
は、ワイヤの端部加工処理作業の内容やチェック項目
等、すなわち、ワイヤ端部の絶縁被膜のはぎ取り量やは
ぎ取り作業時のチェック項目等、ワイヤ端部に取り付け
る接続端子の種類、サイズや接続端子のワイヤ端部への
取付け時のチェック項目等、またははんだ付けの要否や
はんだ付け作業の内容やチェック項目等、接続する回路
素子の対象名やその端子番号、接続作業内容やチェック
項目等、作業者名や作業年月日時等の記入欄、および、
作業に際しての一般的チェック項目、チェック者名やチ
ェック年月日等の記入欄等をあげることができるが、こ
れに限られず、また、これら全てが常に必要とされるも
のではなく、必要に応じ適宜取捨選択されるものであ
る。なお、特に表面に表示する必要性の低い情報等、例
えば、チェック者名やチェック年月日等については、裏
面に表示するようにしてもよいことはいうまでもない。
図2においては、配線ワイヤの特性情報、ワイヤ端部の
加工処理作業情報の一部を例示している。なお、ワイヤ
の挿通孔(2)の穿設位置、接続端子を示す図形
(5)、マーキングチューブを示す図形(6)、配線ワ
イヤを意味する直線(7)、および配線ワイヤの特性情
報、ワイヤ端部の加工処理作業情報等の表示位置は前記
した位置に限られるものではない。
【0039】このような所定の情報を印字した管理札
は、例えば、図3に示すような管理札作製装置によって
作製すればよい。図3に示す管理札作製装置(10)
は、試作機に基づき決定された各種データを記憶した記
憶手段(11)と、印字ヘッド(12)と、キーボード
等の入力装置(13)とがそれぞれCPU(14)に接
続されてなり、巻取ロールから送り出されたウエッブ
(U)に印字ヘッド(12)によって所定の情報が順次
印字できるようになっている。これにより、入力装置
(13)から必要とされる範囲の管理札を印字するため
の所定の指令が入力されると、記憶手段(11)から必
要なデータが読み出され、該データはCPU(14)に
よって必要な印字信号とされ、印字ヘッド(12)によ
って管理札としての必要な情報がウエッブ(U)に印字
される。印字されたウエッブ(U)は、縦ミシン目刃、
横ミシン目刃、および、穿孔刃を備えた押圧型(15)
によって縦ミシン目、横ミシン目が形成されるとともに
ワイヤの挿通孔が穿設され、巻き取られる。所定の印字
が終了した後は、印字が終了した箇所において、図示し
ていない切断手段によって切断される。この装置におい
て、ウエッブの移動は、所定長さ毎に間欠的に行われる
ようになっている。
【0040】なお、予め、縦ミシン目、横ミシン目、ワ
イヤの挿通孔を設けたウエッブに所定の情報を印字する
ようにしてもよいことはいうまでもない。また、ミシン
目ではなく、切取線を用いることも可能である。切取線
としては、管理札としての区画を明示する罫線を予め印
刷して用いたり、罫線を印字したりしてもよく、切取用
の凹条溝を形成するようにしてもよい。管理札への所定
の情報の印字方式としては、インクジェット式、熱転写
式等適宜のものが採用できる。なお、管理札作製装置と
しては、図示していないが、ディスプレイを備え、必要
な情報を表示するようにしてもよい。
【0041】また、マーキングチューブは、例えば、図
4に示すマーキングマシンによって作製すればよい。す
なわち、図4に示すマーキングマシン(20)は、試作
機に基づき決定されたマーキングチューブへの印字デー
タを記憶する記憶手段(21)と、熱転写式印字ヘッド
(22)と、キーボード等の入力装置(23)とがそれ
ぞれCPU(24)に接続されてなり、ロール状に巻き
取られたマーキングチューブから引き出されたマーキン
グチューブ(T)に、マーキングチューブを識別する英
数字等の情報が印字できるようになっている。これによ
り、入力装置(23)から必要とされる範囲のマーキン
グチューブに印字するための所定の指令が入力される
と、記憶手段(21)から必要なデータが読み出され、
該データはCPU(24)によって必要な印字信号とさ
れ、熱転写式印字ヘッド(22)によって、リボンを介
しマーキングチューブに識別用の英数字等の情報が印字
される。そして、印字されたマーキングチューブ(T)
はカッター(25)によって、所定間隔毎に切り込みが
一部を切り残すようにして形成され、巻き取られるよう
になっている。所定の印字が終了した後は、印字が終了
した箇所において、図示していない切断手段によって切
断される。
【0042】なお、マーキングマシンとしては、図示し
ていないが、ディスプレイを備え、必要な情報を表示す
るようにしてもよい。マーキングチューブ(T)への所
定の情報の印字方式としては、熱転写式を示したがこれ
に限られるものではない。管理札作製装置(10)によ
る所定の管理札の作製とマーキングマシン(20)によ
る所定のマーキングチューブの作製とは、相互に連携し
て行うようにすることが、配線ワイヤの端部への一連の
作業を容易に、迅速に、しかも確実に行うようにするた
めには好ましい。
【0043】管理札を用い、表示された情報に基づき各
種の作業を行うに際しての管理札の使用態様は、特に限
定されるものではなく必要に応じて適宜決定すればよい
ものであって、例えば、以下において例示するようにウ
エッブのままで使用してもよく、また、適当な位置の横
ミシン目(4)によってウエッブ(U)から分離してシ
ートにして使用してもよく、また、必要に応じ横ミシン
目(4)によってウエッブ(U)から分離して左右一対
の管理札とし、次いで、縦ミシン目(3)によって2つ
に分離し、所定の配線ワイヤの一端部を一方の管理札
(A1)のワイヤの挿通孔(2)に挿通し、他端部を他
方の管理札(B1)のワイヤの挿通孔(2)に挿通し、
各管理札に記載の情報に基づいて、ワイヤの端部に所定
のマーキングチューブをはめる作業等といった各種の作
業等を行うようにしてもよい。その他、ウエッブ(U)
を縦ミシン目(3)によって縦方向に2分割して使用す
る態様、縦方向に2分割したウエッブ(U)を所定長さ
で横ミシン目(4)で切断して管理札が所定数まとまっ
たシートとして使用する態様等が可能である。もちろ
ん、個々の管理札に分離して使用する態様であってもよ
いことはいうまでもない。
【0044】図5に、図1に示す管理札(A1)のワイ
ヤの挿通孔(2)に配線ワイヤ(W)が挿通されている
作業状態を例示する。図5に示すように、第1行第1列
(すなわち、先頭行左列)の管理札(A1)のワイヤの
挿通孔(2)に配線ワイヤ(W)の一端部が挿通され、
第1行第2列(右列)の管理札(B1)のワイヤの挿通
孔(2)に配線ワイヤ(W)の他端部が挿通され、第1
行第2列の管理札(B1)が縦ミシン目(3)と横ミシ
ン目(4)とでウエッブ(U)から分離されている。第
2行の管理札(A2)、(B2)以降においても第1行
の管理札(A1)、(B1)と同様にして配線ワイヤが
ワイヤの挿通孔に挿通され、第2行第2列の管理札(B
2)は、縦ミシン目(3)と横ミシン目(4)とでウエ
ッブ(U)から分離される。所定数の配線ワイヤを挿通
した後、第1列の管理札をウエッブから分離して、配線
ワイヤが取り付けられたシート状の管理札として後続す
る工程に送付することが、取扱上好ましい。
【0045】図6に、このようにして所定の数の配線ワ
イヤの両端部がそれぞれ管理札のワイヤの挿通孔に挿通
された後のマーキングチューブをはめる工程にある状態
を示す。図6に示されるように、第3行第1列の管理札
(A3)までの管理札のワイヤの挿通孔(2)に挿通さ
れた配線ワイヤ(W)の端部には、すでに、各管理札に
表示されたマーキングチューブを識別するための英数字
と同一の表示がされたマーキングチューブ(T)がはめ
られており、第3行第2列の管理札(B3)のワイヤの
挿通孔(2)に挿通された配線ワイヤ(W)の他端部に
は、長尺状のマーキングチューブから切り離されたマー
キングチューブ(T)をはめる状態にある。
【0046】マーキングチューブを配線ワイヤの端部に
はめる作業が終了した後、各配線ワイヤの両端部に対し
各管理札に表示された加工処理作業情報を確認しながら
に順次所定の加工処理作業、例えば、ワイヤ端部の絶縁
被覆のはぎ取りおよびそれに必要なチェック、接続端子
の取付けおよびそれに必要なチェックを行う。そして、
必要に応じ、第1列に連接している管理札を横ミシン目
によって個々の管理札に分離し、接続する回路素子等と
の接続およびそれに必要なチェック等を行う。また、管
理札に表示された各種の作業が全て完了した後に管理札
を集めて集計することで、作業の進捗状況、作業量等を
容易かつ正確に把握することができる。
【0047】管理札に基づく作業は、例えば図7に示す
ようにして行うことができる。すなわち、作業指示図面
等に従って所定の配線ワイヤを径、色に応じそれぞれ所
定長さに切断する(S1工程)。そして、得られた配線
ワイヤに絡み合い等がある場合は、絡み合いをほぐす等
してそれぞれに仕分け、取り扱いやすい状態にする(S
2工程)。配線ワイヤに取り付ける管理札を図3に示し
たようにして作製する(S3工程)。S2工程から供給
された配線ワイヤとS3工程から供給された管理札とを
合わせ、管理札に表示された配線ワイヤの径、色、長さ
といったワイヤの特性情報に対応する配線ワイヤを、供
給された配線ワイヤの内から選択し、図5において詳述
したように、配線ワイヤの一方の端部をそれに対応する
管理札のワイヤの挿通孔に、他方の端部をそれに対応す
る管理札のワイヤの挿通孔に挿通して、管理札を配線ワ
イヤの両端部にそれぞれ取り付ける(S4工程)。一
方、マーキングチューブを図4に示したようにして作製
する(S5工程)。そして、S4工程から供給された管
理札が取り付けられた配線ワイヤとS5工程から供給さ
れたマーキングチューブとを合わせ、図6において詳述
したように、管理札に表示されたマーキングチューブを
特定するための英数字と同一の表示がされたマーキング
チューブを選択し、配線ワイヤの端部にはめる(S6工
程)。引き続く工程において、S6工程から供給された
マーキングチューブがはめられた配線ワイヤの両端部に
対し、それぞれ管理札に表示された加工処理作業情報を
確認しながらに順次所定の加工処理作業、例えば、ワイ
ヤ端部の絶縁被覆のはぎ取りおよびそれに必要なチェッ
ク、接続端子の取付けおよびそれに必要なチェック、接
続する回路素子等との接続およびそれに必要なチェック
等を行う(S7工程)。
【0048】管理札に基づく作業は、図8に示すように
して行ってもよい。これは、管理札に表示された配線ワ
イヤの径、色、長さといったワイヤの特性情報を利用し
て配線ワイヤの選択、所定長さへの切断を行うようにし
た点が図7と相違するものである。すなわち、配線ワイ
ヤに取り付ける管理札を図3に示したようにして作製す
る(S11工程)。管理札に表示された配線ワイヤの
径、色、長さといったワイヤの特性情報に基づき、所定
の配線ワイヤを選択し、所定長さに切断し、図5におい
て詳述したように、切断した配線ワイヤの一方の端部を
それに対応する管理札のワイヤの挿通孔に、他方の端部
をそれに対応する管理札のワイヤの挿通孔に挿通して、
管理札を配線ワイヤの両端部にそれぞれ取り付ける(S
12工程)。一方、マーキングチューブを図4に示した
ようにして作製する(S13工程)。そして、S12工
程から供給された管理札が取り付けられた配線ワイヤと
S13工程から供給されたマーキングチューブとを合わ
せ、図6において詳述したように、管理札に表示された
マーキングチューブを特定するための英数字と同一の表
示がされたマーキングチューブを選択し、配線ワイヤの
端部にはめる(S14工程)。引き続く工程において、
S14工程から供給されたマーキングチューブがはめら
れた配線ワイヤの両端部に対し、それぞれ管理札に表示
された加工処理作業情報を確認しながらに順次所定の加
工処理作業、例えば、ワイヤ端部の絶縁被覆のはぎ取り
およびそれに必要なチェック、接続端子の取付けおよび
それに必要なチェック、接続する回路素子等との接続お
よびそれに必要なチェック等を行う(S15工程)。
【0049】ワイヤの管理札にバーコードを表示し、こ
れをバーコードリーダによって読み取り、得られたデー
タを基にしてマーキングチューブを作製したりするよう
にしてもよい。図9に示す管理札(A11)は、図1に
おける管理札(A1)にマーキングチューブを特定する
情報に対応したバーコード(31)を表示したものであ
る。管理札へのバーコードの印字は、図3に示されたと
同様な管理札作製装置を用いてマーキングチューブを特
定する情報、配線ワイヤの特性情報、配線ワイヤの端部
の加工処理作業情報等とともに印字ヘッドによって印字
するようにすればよい。そして、管理札に表示されたバ
ーコード(31)をバーコードリーダによって読み取
り、得られたデータを基に図10に示される装置の印字
ヘッドを作動させ、マーキングチューブに識別用の英数
字等の情報の印字を行うようにする。
【0050】図10に示される装置(32)は、CPU
(33)に、バーコードリーダ(34)と、マーキング
チューブへの印字データを記憶した記憶手段(35)
と、印字ヘッド(36)とがそれぞれ接続されてなる。
バーコードリーダ(34)によって管理札のバーコード
を順次読み取り、データ記憶手段(35)から必要なデ
ータが読み出されると、該データはCPU(33)によ
って印字信号とされ、印字ヘッド(36)によりマーキ
ングチューブに識別用の英数字等の情報が印字される。
データ記憶手段(35)に記憶する情報は、バーコード
に表示された情報だけは少なくすることができ、データ
記憶手段の記憶容量を少なくすることになり好ましい。
なお、図示していないがキーボード等の入力手段を備え
必要な情報を入力するようにしたり、ディスプレイを備
え必要な情報を表示するようにしてもよい。
【0051】バーコードを有する管理札に基づく作業
は、図11に示すようにして行えばよい。これは、図8
に示す管理札による配線作業において、S11とS12
の間にバーコードの読み取り工程を挿入し、バーコード
を読み取り、それに基づいてマーキングチューブを作製
するようにしたものである。
【0052】すなわち、図9に示すようなバーコードが
印字された管理札を前述したようにして作製する(S2
1工程)。配線作業を行う際、管理札のバーコード(3
1)を図10に示した処理装置のバーコードリーダによ
って読み取り(S22工程)、必要とするマーキングチ
ューブを作製する(S23工程)。管理札に表示された
配線ワイヤの径、色、長さといったワイヤの特性情報に
基づき、所定の配線ワイヤを選択し、所定長さに切断
し、図5において詳述したように、切断した配線ワイヤ
の一方の端部をそれに対応する管理札のワイヤの挿通孔
に、他方の端部をそれに対応する管理札のワイヤの挿通
孔に挿通して、管理札を配線ワイヤの両端部にそれぞれ
取り付ける(S24工程)。そして、S24工程から供
給された管理札が取り付けられた配線ワイヤとS23工
程から供給されたマーキングチューブとを合わせ、図6
において詳述したように、管理札に表示されたマーキン
グチューブを特定するための英数字と同一の表示がされ
たマーキングチューブを選択し、配線ワイヤの端部には
める(S25工程)。引き続く工程において、S25工
程から供給されたマーキングチューブがはめられた配線
ワイヤの両端部に対し、それぞれ管理札に表示された加
工処理作業情報を確認しながら順次所定の加工処理作
業、例えば、ワイヤ端部の絶縁被覆のはぎ取りおよびそ
れに必要なチェック、接続端子の取付けおよびそれに必
要なチェック、接続する回路素子等との接続およびそれ
に必要なチェック等を行う(S26工程)。なお、バー
コードの読み取りによってマーキングチューブを作製す
るS22工程とS23工程は、S24工程とS25工程
との間に挿入されてもよい。これによれば、管理札の保
管整理が容易なことから、必要とするマーキングチュー
ブを必要な時期に、必要な量だけ容易に、迅速に、しか
も確実に提供することができることになる。
【0053】バーコードによってマーキングチューブを
作製するだけでなく、管理札(A11)のバーコード
(31)によって作業工程の全てを管理することも可能
である。図12にそのための装置を示す。図12に示す
装置(40)は、CPU(41)に、マーキングチュー
ブへの印字データをはじめ、配線ワイヤの特性情報、配
線ワイヤの加工処理作業等の情報を記憶した記憶手段
(42)が接続されており、また、各作業位置にそれぞ
れ必要な第1の端末(43)から第nの端末が配備さ
れ、接続されている。図12においては、第1の端末
(43)、第2の端末(44)、第3の端末(45)ま
でを図示している。マーキングチューブの作製のための
第1の端末(43)は、印字ヘッド(46)、該印字ヘ
ッドと連動したバーコードリーダ(47)、ディスプレ
イ(48)、キーボード等の入力装置(49)を有す
る。印字ヘッドと連動したバーコードリーダ(47)に
よって管理札のバーコードを順次読み取り、データ記憶
手段(42)から必要なデータが読み出され、該データ
はCPU(41)によって印字信号とされ、印字ヘッド
(46)によってマーキングチューブに識別用の英数字
等の情報が印字される。これにより、ディスプレイ(4
8)によって作業内容を確認したり、入力装置(49)
によって作業の実行をさせたり、作業の完了を入力装置
(49)から入力してそれをデータ記憶手段(42)に
記憶させ作業管理を行うことができるようになってい
る。また、その他の作業に必要な第2の端末(44)か
ら第nの端末は、それぞれバーコードリーダ(47)、
ディスプレイ(48)、キーボード等の入力装置(4
9)を有する。第2の端末(44)から第nの端末にお
いては、管理札のバーコードを読み取ると、CPU(4
1)によってデータ記憶手段(42)から必要なデータ
が読み出され、ディスプレイ(48)に必要な作業、チ
ェック項目等が表示される。ディスプレイ(48)に表
示された作業、チェック項目等に基づいて、必要な作
業、チェックを行い、作業の完了を入力装置(49)か
ら入力してそれをデータ記憶手段(42)に記憶させ作
業管理を行うことができるようになっている。
【0054】このような装置を用いて、バーコード(3
1)を有する管理札(A11)による配線作業の一例を
図13に示す。すなわち、図9に示すようなバーコード
が印字された管理札を前述したようにして作製する(S
31工程)。第1の端末のバーコードリーダによって管
理札のバーコードを順次読み取ると、データ記憶手段か
ら必要なデータが読み出され、該データはCPUによっ
て印字信号とされ、印字ヘッドによってマーキングチュ
ーブに識別用の英数字等の情報が印字される。作業の完
了を入力装置から入力してデータ記憶手段に記憶させる
(S32工程)。S32工程によって得られたマーキン
グチューブを第3の端末のある作業位置に、管理札を第
2の端末のある作業位置に供給する。第2の端末のバー
コードリーダによって管理札のバーコードを読み取る
と、CPUによって、データ記憶手段から配線ワイヤの
選択、切断に必要な配線ワイヤの特性情報等のデータが
読み出され、ディスプレイに必要な作業、チェック項目
等が表示される。ディスプレイに表示された作業に基づ
いて、配線ワイヤの選択、所定長さへの切断を行い、図
5において詳述したように、切断した配線ワイヤの一方
の端部をそれに対応する管理札のワイヤの挿通孔に、他
方の端部をそれに対応する管理札のワイヤの挿通孔に挿
通して、管理札を配線ワイヤの両端部にそれぞれ取り付
ける。管理札ごとの作業の完了を入力装置から入力して
データ記憶手段に記憶させる(S33工程)。S33工
程において管理札が取り付けられた配線ワイヤとS32
工程から供給されたマーキングチューブとを合わせ、第
3の端末のバーコードリーダによって管理札のバーコー
ドを読み取ると、CPUによって、データ記憶手段から
管理札が取り付けられた配線ワイヤにはめるマーキング
チューブに関するデータが読み出され、ディスプレイに
配線ワイヤにはめるマーキングチューブを特定するため
の英数字が表示される。この工程以降におけるバーコー
ドリーダは、各管理札のバーコードを個別に読み取るこ
とのできるハンディスキャナが好ましい。ディスプレイ
に表示されたマーキングチューブを特定する英数字と同
一の表示がされたマーキングチューブを選択し、図6に
おいて詳述したと同様にして配線ワイヤの端部にはめ
る。管理札の作業の完了を入力装置から入力してそれを
データ記憶手段に記憶させる(S34工程)。S34工
程から供給されたマーキングチューブがはめられた配線
ワイヤは、引き続く各工程において、管理札のバーコー
ドを端末のバーコードリーダによって読み取ると、CP
Uによって、管理札が取り付けられた配線ワイヤの端部
の加工処理作業情報のうち、その端末の位置での配線ワ
イヤの端部の加工処理作業情報、例えば、ワイヤ端部の
絶縁被覆のはぎ取りおよびそれに必要なチェック項目等
が、データ記憶手段からディスプレイに表示される。デ
ィスプレイに表示された加工処理作業情報に基づき所定
の作業を行い、管理札ごとの作業の完了を入力装置から
入力し、データ記憶手段に記憶させる(S35工程)。
以下必要な加工処理作業の単位毎に配置された端末によ
って必要な加工処理作業、および、チェック作業を行
い、管理札毎の作業の完了を入力装置から入力し、デー
タ記憶手段に記憶させればよい。
【0055】このようにすれば、ディスプレイ上で必要
な加工処理作業情報等を表示できることから、管理札に
表示する加工処理作業情報等を少なくでき、管理札をコ
ンパクトにすることができる。また、作業の進捗状況、
作業量等をデータ記憶手段に記憶して、必要に応じディ
スプレイに表示したり、図示していないプリンタによっ
て印字したりすることで作業管理が容易できることにな
る。なお、管理札ごとの作業の完了を入力装置によって
入力させることに代え、次の管理札のバーコードを読み
取らせるとその前の管理札についての作業が完了したも
のとして、その作業の完了をデータ記憶手段に記憶させ
るようにしてもよい。また、バーコードリーダを1台だ
けとし、該バーコードリーダによってによって読み取っ
たバーコードのデータをデータ記憶手段に記憶させ、各
端末に必要な情報の表示等は、作業の進捗に合わせてデ
ィスプレイに表示するようにする等適宜変更可能であ
る。
【0056】以上は、管理札にバーコードを表示して、
これをバーコードリーダによって読み取るものとして説
明したが、バーコードに限られず、文字等を表示し、こ
れを光学的文字読み取り手段(OCR)によって読み取
るようにしてもよいことは云うまでもない。この場合、
マーキングチューブの図形に表示した英数字等をOCR
によって読み取ることとしてもよい。また、管理札に表
示されたバーコードを、バーコードリーダによって読み
取ることに代え、管理札に磁気ストライプ等の磁気記録
部を設け、該磁気記録部にマーキングチューブを特定す
る情報を記録し、配線ワイヤの端部の加工処理作業等に
おいて磁気記録部に記録された情報を読み出すようにし
てもよい。この場合は、図3に示される管理札作製装置
に磁気記録ヘッドを設け、バーコードリーダに代え、磁
気読み取りヘッドを配置すればよいことから詳細な説明
は省略する。また、管理札にICを埋め込み、これに必
要な情報を電気的に記録させたり、読み出したりするよ
うにするようにしてもよい。
【0057】前記した管理札においては、配線ワイヤの
端部を管理札に穿設したワイヤの挿通孔に挿通して配線
ワイヤに管理札を取り付けるようにしたが、これに限ら
れるものではなく、配線ワイヤの端部に取付け、管理札
が配線ワイヤから容易に脱落したりしないような構造に
なっているものであればよく、配線ワイヤの取付部とし
ては各種の構造が採用可能であり、以下に示すような態
様が例示できる。なお、以下に説明する管理札の各種情
報の表示については、図9と同様なことから同一番号を
付し説明は省略する。なお、図においては、ワイヤの特
性情報および配線ワイヤの端部の加工処理作業情報等の
表示は省略してある。
【0058】図14(a)に示す管理札(55)は、左
辺近傍にワイヤ収納孔(56)が穿設され、左辺中央か
ら前記ワイヤの収納孔(56)まで達する切り込み(5
7)が形成されたものである。前記切り込み(57)を
前後に広げて、配線ワイヤを収納孔(56)に入れるよ
うにし、図14(b)に示すように、切り込み(57)
を戻し配線ワイヤに管理札(55)を取り付ける。
【0059】図15(a)に示す管理札(60)は、フ
ック(61)を形成したものであって、図においては、
左辺から鉤形のスロットによってフック(61)が形成
されている。前記スロットの入口から配線ワイヤ(W)
を奥まで入れて、図15(b)に示すように掛止して配
線ワイヤに管理札(60)を取り付ける。
【0060】図16(a)に示す管理札(65)は、左
辺から矩形状の切欠(66)が形成されたものである。
該切欠(66)に配線ワイヤを納め、図16(b)に示
すように、左辺に沿って粘着テープ(67)を貼着して
配線ワイヤに管理札を取り付ける。
【0061】図17(a)に示す管理札(70)は、左
辺近傍に左辺と直交する方向の平行な切れ目を設け、細
幅の配線ワイヤの挟持帯(71)を形成したものであ
る。図17(b)に示すように、挟持帯(71)を湾曲
させて配線ワイヤの通過路を作り、配線ワイヤを管理札
の本体部と挟持帯(71)との間で挟持させ、配線ワイ
ヤに管理札を取り付ける。
【0062】図18(a)に示す管理札(75)は、左
辺近傍に配線ワイヤ取付用の粘着剤層(76)が設けら
れ、該粘着剤層(76)に剥離紙(77)が添着されて
なるものである。図18(b)に示すように、剥離紙
(77)を剥がし、配線ワイヤを粘着剤層(76)に貼
着することで配線ワイヤに管理札を取り付ける。
【0063】管理札にマーキングチューブを保持するよ
うにしてもよい。図19(a)に示す管理札(80)
は、配線ワイヤの挿通孔(2)を穿設するとともに管理
札(80)の一側縁を切り込み、マーキングチューブの
両端に差し込む差し込み突起(81)、(81)が対向
配置されたものである。図19(b)は、マーキングチ
ューブを特定する英数字と同一の表示がされたマーキン
グチューブ(T)の端部を、差し込み突起(81)、
(81)にそれぞれ差し込み、マーキングチューブ
(T)を管理札(80)に保持した状態を示す。図19
(c)は、ワイヤの挿通孔(2)に配線ワイヤ(W)が
挿通され、差し込み突起(81)、(81)から取り外
したマーキングチューブを配線ワイヤの端部にはめた状
態を示す。図19に示すようなマーキングチューブを保
持した管理札(80)によれば、配線ワイヤ(W)をワ
イヤの挿通孔(2)に挿通した後、その場において、直
ちにマーキングチューブ(T)を配線ワイヤ(W)には
めることができることになる。この管理札(80)は、
図3に示した管理札作製装置において、押圧型(15)
にさらに差し込み突起を形成する打抜刃を設けることに
より作製すればよい。また、マーキングチューブ(T)
は、図10に示した装置によって作製すればよい。
【0064】この管理札による基づく作業は、例えば、
図20に示すようにして行えばよい。すなわち、図19
に示す管理札(80)を作製する(S51工程)。配線
作業を行う際、管理札のバーコードをバーコードリーダ
によって読み取り(S52工程)、必要とするマーキン
グチューブを作製する(S53工程)。得られたマーキ
ングチューブと管理札とを合わせ、管理札に表示された
マーキングチューブを特定するための英数字と同一の表
示がされたマーキングチューブを選択し、その端部を差
し込み突起に差し込み、管理札にマーキングチューブを
保持する(S54工程)。管理札に表示された配線ワイ
ヤの径、色、長さといったワイヤの特性情報に基づき、
所定の配線ワイヤを選択し、所定長さに切断する。そし
て、配線ワイヤの一方の端部をそれに対応する管理札の
ワイヤの挿通孔に挿通する。次いで、管理札に保持され
ているマーキングチューブを取り外し、配線ワイヤの一
方の端部にはめる。同様にして、配線ワイヤの他方の端
部をそれに対応する管理札のワイヤの挿通孔に挿通す
る。次いで、管理札に保持されているマーキングチュー
ブを取り外し、配線ワイヤの他方の端部にはめる(S5
5工程)。引き続く工程において、S55工程から供給
されたマーキングチューブがはめられた配線ワイヤの両
端部に対し、それぞれ管理札に表示された加工処理作業
情報を確認しながらに順次所定の加工処理作業、例え
ば、ワイヤ端部の絶縁被覆のはぎ取りおよびそれに必要
なチェック、接続端子の取付けおよびそれに必要なチェ
ック、接続する回路素子等との接続およびそれに必要な
チェック等を行う(S56工程)。
【0065】この管理札のバーコードによって作業工程
の全てを管理するようにしてもよく、その作業工程は、
上記作業工程および図13において詳述した作業工程か
ら明らかであることから、説明は省略する。
【0066】マーキングチューブの保持部の構造として
は、図19に示した構造に限られるものではなく、各種
の構造が採用可能であり、以下に示すような態様が例示
できる。図21(a)に示す管理札(85)は、配線ワ
イヤの挿通孔(2)を穿設するとともに、管理札(8
5)の一側縁に、対向する2辺がノコギリ刃状となった
矩形状の切欠(86)を設け、マーキングチューブの両
端を係止するようにしたものである。図21(b)は、
マーキングチューブを特定する英数字と同一の表示がさ
れたマーキングチューブ(T)の端部を、切欠(86)
のノコギリ刃状の2辺で係止し、マーキングチューブを
管理札(85)に保持した状態を示す。図21(c)
は、ワイヤの挿通孔(2)に配線ワイヤ(W)が挿通さ
れ、切欠(86)から取り外したマーキングチューブを
配線ワイヤの端部にはめた状態を示す。図21に示すよ
うな管理札(85)によれば、径の相違するマーキング
チューブでも管理札に保持することができることにな
る。また、配線ワイヤ(W)をワイヤの挿通孔(2)に
挿通した後、その場において、直ちにマーキングチュー
ブ(T)を配線ワイヤ(W)にはめることができること
になる。
【0067】図22(a)に示す管理札(90)は、配
線ワイヤの挿通孔(2)を穿設するとともに、マーキン
グチューブ(T)の両端部に差し込む先細状の差し込み
片(91)、(91)の先端部が対向してカットされて
なるものである。図22(b)は、マーキングチューブ
を特定する英数字と同一の表示がされたマーキングチュ
ーブ(T)の端部に、差し込み片(91)、(91)を
それぞれ差し込み、マーキングチューブ(T)を管理札
(90)に保持した状態を示す。図22(c)は、ワイ
ヤの挿通孔(2)に配線ワイヤ(W)が挿通され、差し
込み片(91)、(91)から取り外したマーキングチ
ューブ(T)を配線ワイヤの端部にはめた状態を示す。
【0068】図23(a)示す管理札(95)は、配線
ワイヤの挿通孔(2)を穿設するとともに、平行な切れ
目により細幅のマーキングチューブの挟持帯(96)を
形成し、前記挟持帯(96)から所定距離離れた位置に
三角形の切り込み(97)、(97)を設けたものであ
る。図23(b)は、マーキングチューブを特定する英
数字と同一の表示がされたマーキングチューブ(T)が
本体部と挟持帯(96)との間で保持されるとともに、
マーキングチューブの両端部に前記切り込み(97)、
(97)がそれぞれ差し込まれて移動が防止され、マー
キングチューブ(T)が管理札(95)に保持されてい
る状態を示す。図23(c)は、ワイヤの挿通孔(2)
に配線ワイヤ(W)が挿通され、挟持帯(96)から取
り外されたマーキングチューブ(T)を配線ワイヤの端
部にはめた状態を示す。前記切り込み(97)、(9
7)は、必ずしも必要とするものではない。
【0069】図24(a)に示す管理札(100)は、
配線ワイヤの挿通孔(2)を穿設するとともに、マーキ
ングチューブの胴部を巻き付ける細幅状の巻き付け片
(101)と、平行な切れ目(102)、(102)に
よる掛止帯(103)が形成されてなるものである。巻
き付け片(101)には適宜数の戻り止め部(101
a)が所定間隔で切り込まれて形成されている。図24
(b)は、マーキングチューブを特定する英数字と同一
の表示がされたマーキングチューブ(T)の胴部が、巻
き付け片(101)によって巻き付けられ、巻き付け片
(101)の先端部が平行な切れ目(102)、(10
2)に縫うようにして差し込まれ、戻り止め部(101
a)が掛止帯(103)に掛止し、マーキングチューブ
(T)が保持されている状態を示す。図24(c)は、
ワイヤの挿通孔(2)に配線ワイヤ(W)が挿通され、
巻き付け片(101)から取り外されたマーキングチュ
ーブ(T)を配線ワイヤの端部にはめた状態を示す。
【0070】図25(a)に示す管理札(105)は、
配線ワイヤの挿通孔(2)を穿設するとともに、マーキ
ングチューブの胴部を巻き付ける細幅状の巻き付け片
(106)と、該巻き付け片(106)の先端部を差し
込む切り込み孔(107)を設けたものである。前記巻
き付け片(106)の両側縁には、巻き付け片の先端に
向かって鋭角に所定間隔で切り込まれた適宜数の掛止部
(106a)が設けられており、巻き付け片(106)
を差し込みひねることで、掛止部(106a)が切り込
み孔(107)の周縁部に掛止して、巻き付け片(10
6)の抜けを防止することができるようになっている。
図25(b)は、マーキングチューブを特定する英数字
と同一の表示がされたマーキングチューブ(T)の胴部
が、巻き付け片(106)によって巻き付けられ、前記
巻き付け片(106)の先端部が切り込み孔(107)
に差し込まれてマーキングチューブ(T)が管理札(1
05)に保持されている状態を示す。図25(c)は、
ワイヤの挿通孔(2)に配線ワイヤ(W)が挿通され、
巻き付け片(106)から取り外されたマーキングチュ
ーブ(T)を配線ワイヤの端部にはめた状態を示す。
【0071】図26に示す管理札(110)は、図25
に示す管理札(105)と巻き付け片の構造が相違する
もので、巻き付け片(111)の両側縁に先端に向かっ
て傾斜するノコギリ刃状の掛止部(111a)を突出形
成したものである。巻き付け片(111)を差し込み孔
(112)に差し込み、巻き付け片(111)の掛止部
(111a)を差し込み孔(112)の周縁部に掛止し
て、マーキングチューブを管理札(110)に保持する
ことができる。図26に示す管理札(110)について
は、図25に示す管理札(105)と巻き付け片(11
1)の構造が相違するだけであることから詳細な説明は
省略する。
【0072】図27(a)に示す管理札(115)は、
配線ワイヤの挿通孔(2)を穿設するとともに、余白部
(116)を設け、該余白部(116)にマーキングチ
ューブを粘着テープ(117)で貼付するようにしたも
のである。図27(b)は、余白部(116)にマーキ
ングチューブを特定する英数字と同一の表示がされたマ
ーキングチューブ(T)の胴部が粘着テープ(117)
で貼り付けられ、マーキングチューブ(T)が管理札
(115)に保持されている状態を示す。図27(c)
は、配線ワイヤ(W)がワイヤの挿通孔(2)に挿通さ
れ、次いで、マーキングチューブ(T)に挿通されてい
る状態を示す。このような場合は、絶縁被膜のはぎ取り
作業等の加工処理はこの状態のまま行えばよい。なお、
マーキングチューブ(T)を管理札(115)から取り
外し、配線ワイヤの端部にはめるようにしてもよいこと
はいうまでもない。
【0073】図28(a)に示す管理札(120)は、
配線ワイヤの挿通孔(2)を穿設するとともに、マーキ
ングチューブ(T)保持用の粘着剤層(121)が設け
られ、該粘着剤層(121)には剥離紙(122)が添
着されており、該剥離紙(122)を剥がしマーキング
チューブ(T)を粘着剤層(121)に貼着するように
したものである。図28(b)は、マーキングチューブ
を特定する英数字と同一の表示がされたマーキングチュ
ーブ(T)が粘着剤層(121)に貼着され、マーキン
グチューブ(T)が管理札(120)に保持されている
状態を示す。図28(c)は、配線ワイヤ(W)がワイ
ヤの挿通孔(2)に挿通され、次いで、マーキングチュ
ーブ(T)に挿通されている状態を示す。このような場
合は、絶縁被膜のはぎ取り作業等は、この状態のまま行
えばよい。なお、マーキングチューブ(T)を粘着剤層
(121)から剥がし、配線ワイヤの端部にはめるよう
にしてもよいことはいうまでもない。この場合は、粘着
剤層(121)に剥離紙(122)を添着し直すことが
好ましい。
【0074】以上の管理札においては、配線ワイヤの取
付を管理札に穿設したワイヤの挿通孔によって行うもの
として説明したが、配線ワイヤの管理札への取り付け
は、これに限られず、図14〜図18に示した取付部の
構造を採用することができる。従って、配線ワイヤを管
理札へ取り付ける取付部の構造とマーキングチューブを
管理札に保持する保持部の構造の組合せが可能である。
なお、配線ワイヤを管理札へ取り付ける取付部は、管理
札から延設されているものであってもよく、同様に、マ
ーキングチューブを管理札に保持する保持部は、管理札
から延設されているものであってもよい。
【0075】マーキングチューブの保持部の構造によっ
ては、配線ワイヤを取り付ける取付部を省略することが
できる。図29(a)に示す管理札(125)は、左辺
近傍に左辺と直交する方向の平行な切れ目を設け、細幅
のマーキングチューブの挟持帯(126)を形成したも
のである。図29(b)は、マーキングチューブを特定
する英数字と同一の表示がされたマーキングチューブ
(T)が挟持帯(126)に挟持され、マーキングチュ
ーブ(T)が管理札(125)に保持されている状態を
示す。図29(c)は、マーキングチューブ(T)に配
線ワイヤ(W)を挿通して、配線ワイヤを管理札(12
5)に取付けた状態を示す。そして、その後の絶縁被膜
のはぎ取り作業等の加工処理はこの状態のまま行えばよ
い。この管理札(125)は、説明するまでもないが、
図3に示した管理札作製装置において、押圧型(15)
に設けた穿孔刃に代え打抜刃を平行に配設することによ
り作製すればよい。また、マーキングチューブ(T)
は、図10に示した装置により作製すればよい。
【0076】この管理札に基づく作業は、例えば、図3
0に示すようにして行えばよい。作業の一例を、図30
に基づいて説明する。すなわち、図29に示す管理札
(125)を作製する(S61工程)。配線作業を行う
際、管理札のバーコードをバーコードリーダによって読
み取り(S62工程)、必要とするマーキングチューブ
を作製する(S63工程)。得られたマーキングチュー
ブと管理札とを合わせ、管理札に表示されたマーキング
チューブを特定するための英数字と同一の表示がされた
マーキングチューブを選択し、挟持帯を湾曲させてマー
キングチューブの通過路を作り、マーキングチューブを
本体と挟持帯との間で保持させ、管理札にマーキングチ
ューブを保持する(S64工程)。管理札に表示された
配線ワイヤの径、色、長さといったワイヤの特性情報に
基づき、所定の配線ワイヤを選択し、所定長さに切断す
る。そして、配線ワイヤの一方の端部をそれに対応する
管理札のマーキングチューブに挿通する。同様にして、
配線ワイヤの他方の端部をそれに対応する管理札のマー
キングチューブに挿通する(S65工程)。引き続く工
程において、S65工程から供給されたマーキングチュ
ーブがはめられた配線ワイヤの両端部に対し、それぞれ
管理札に表示された加工処理作業情報を確認しながらに
順次所定の加工処理作業、例えば、ワイヤ端部の絶縁被
覆のはぎ取りおよびそれに必要なチェック、接続端子の
取付けおよびそれに必要なチェック、接続する回路素子
等との接続およびそれに必要なチェック等を行う(S6
6工程)。
【0077】図31(a)に示す管理札(130)は、
左辺近傍にマーキングチューブ保持用の粘着剤層(13
1)が設けられ、該粘着剤層(131)に剥離紙(13
2)が添着されているものである。図31(b)は、剥
離紙(132)が剥がされ、マーキングチューブを特定
する英数字と同一の表示がされたマーキングチューブ
(T)が粘着剤層(131)に貼着され、マーキングチ
ューブ(T)が管理札(130)に保持されている状態
を示す。図31(c)は、マーキングチューブ(T)に
配線ワイヤ(W)を挿通して、配線ワイヤ(W)を管理
札(130)に取付けた状態を示す。そして、その後の
絶縁被膜のはぎ取り作業等の加工処理はこの状態のまま
行えばよい。
【0078】また、図32(a)に示す管理札(13
5)は、管理札本体(136)と補助シート(137)
とからなるものである。管理札本体(136)にマーキ
ングチューブの挿通孔(138)が穿設されている。管
理札本体(136)への各種情報の表示については、図
9と同様なことから説明は省略する。補助シート(13
7)は、中央で山折りされて前部(137a)と後部
(137b)とにされ、該前部(137a)と後部(1
37b)にはそれぞれ折り目から等距離の位置にマーキ
ングチューブの挿通孔(139)、(139)が穿設さ
れ、折り目近傍の内面側に弾性部材(140)が配設さ
れてなる。そして、図32(b)に示されるように、前
記二つ折りされた補助シート(137)の間に管理札本
体(136)を挟み、補助シート(137)のマーキン
グチューブの挿通孔(139)、(139)と管理札本
体(136)のマーキングチューブの挿通孔(138)
との位置を弾性部材(140)の弾性に抗して合致さ
せ、マーキングチューブ(T)をこれら挿通孔(13
9)、(138)、(139)に挿通し、前記弾性部材
(140)の復元力を利用してマーキングチューブ
(T)を保持することができる。すなわち、補助シート
(137)が若干拡開し、マーキングチューブ(T)
は、弾性部材(140)の復元力で、補助シートの前部
(137a)の挿通孔(139)とP1 で当接し、管理
札本体(136)の挿通孔(138)とP3 で当接し、
補助シートの後部(137b)の挿通孔(139)とP
2 で当接し、これら3点で摩擦力が働き、管理札(13
5)に保持され、容易に脱落しないことになる。そし
て、この状態において、図32(b)に示したように、
配線ワイヤ(W)をマーキングチューブ(T)に挿通す
ればよい。この管理札(135)に基づく作業について
は、図30に基づいて説明した作業と大差がないことか
ら、説明は省略する。弾性部材(140)としては、ス
ポンジ、フィルムによって空気を密閉したクッション材
等適宜のものが採用できる。
【0079】図33に示す管理札(145)は、マーキ
ングチューブの保持部として、左辺近傍内側に放射状の
切り込み(148)を設けて保持片(149)を形成さ
せたものであり、該切り込み(148)にマーキングチ
ューブを差し込み、保持片(149)を変形させ、保持
片(149)の復元力によってマーキングチューブが管
理札(145)に保持されるものである。図34(a)
は、マーキングチューブを特定する英数字等と同一の表
示がされたマーキングチューブ(T)が切り込み(14
8)に差し込まれて、マーキングチューブ(T)が管理
札(145)に保持されている状態を示す。図34
(b)は、マーキングチューブ(T)に配線ワイヤ
(W)を挿通して、配線ワイヤを管理札(145)に取
り付けた状態を示す。そして、その後の絶縁被膜のはぎ
取り作業等の加工処理作業はこの状態のまま行えばよ
い。この管理札(145)は、説明するまでもないが、
図3に示した管理札作製装置(10)において、押圧型
(14)に設けた穿孔刃に代え放射状の切り込み形成用
の打抜刃を取り付けて、管理札(145)に放射状の切
り込みを入れることで作製すればよい。また、マーキン
グチューブ(T)は、図10に示した装置(32)によ
り作製すればよい。
【0080】この管理札に基づく作業は、例えば、図3
5に示すようにして行えばよい。すなわち、図33に示
すような管理札を作製する(S71工程)。配線作業を
行う際、管理札のバーコードをバーコードリーダによっ
て読み取り(S72工程)、必要とするマーキングチュ
ーブを作製する(S73工程)。得られたマーキングチ
ューブと管理札とを合わせ、管理札に表示されたマーキ
ングチューブを特定するための英数字等と同一の表示が
されたマーキングチューブを選択し、放射状の切り込み
にマーキングチューブを差し込み、マーキングチューブ
を管理札に保持する(S74工程)。管理札に表示され
た配線ワイヤの径、色、長さといったワイヤの特性情報
に基づき、所定の配線ワイヤを選択し、所定長さに切断
する。そして、配線ワイヤの一方の端部を管理札のマー
キングチューブに挿通する。同様にして、配線ワイヤの
他方の端部を管理札のマーキングチューブに挿通する
(S75工程)。引き続く工程において、S75工程か
ら供給されたマーキングチューブがはめられた配線ワイ
ヤの両端部に対し、それぞれ管理札に表示された加工処
理作業情報を確認しながらに順次所定の加工処理作業、
例えば、ワイヤ端部の絶縁被覆のはぎ取りおよびそれに
必要なチェック、接続端子の取付けおよびそれに必要な
チェック、接続する回路素子等との接続およびそれに必
要なチェック等を行う(S76工程)。図33に示す管
理札(145)のマーキングチューブの保持部に代え、
図36、図37に示すマーキングチューブの保持部とし
てもよい。図36に示す管理札(150)においては、
マーキングチューブの保持部として、円形の孔(15
1)の周囲に切り込み(152)を放射状に設けたもの
であり、図37に示す管理札(155)においては、多
角形(図においては六角形)の孔(156)の周囲に切
り込み(157)を放射状に設けたものである。図3
6、図37において、図33と同一な構成については同
一番号を付し説明は省略する。
【0081】これまでに説明した管理札のウエッブの形
態は、図38に示されるように、管理札が長手方向に連
接されるとともに幅方向に対とされ、ウエッブ(U)の
長手方向には幅方向の中央位置に縦ミシン目(3)が設
けられるとともに、幅方向には所定間隔をもって横ミシ
ン目(4)が平行して設けられたものであり、幅方向に
並んだ一対の管理札(A145)、(B145)は、所
定の配線ワイヤの一端部に取り付ける管理札(A14
5)と他端部に取り付ける管理札(B145)として使
用されるものである。
【0082】管理札の配列は、図39に示すように一列
であってもよい。すなわち、図39においては、所定の
配線ワイヤの一方の端部用に取り付ける管理札(A14
5)と他方の端部に取り付ける管理札(B145)とを
対とした方向と管理札(A146)の連接する長手方向
とを同一方向とする一列の配列であって、矩形状の管理
札(A145)、(B145)が対とされ、その対とさ
れた方向に管理札(A146)が連接されて細幅状のウ
エッブ(U1)とされ、該ウエッブの幅方向に所定間隔
でミシン目(147)が平行して設けられている。この
管理札は、説明するまでもないが、図3に示したと同様
な管理札作製装置(10)において、押圧型(14)に
細幅状のウエッブの幅方向に所定間隔でミシン目を形成
するミシン刃とマーキングチューブを保持するための放
射状の切り込み形成用の打抜刃を取り付け、該管理札作
製装置によって細幅状のウエッブに所定の情報を順次印
字するとともに、前記ミシン刃と打抜刃によって細幅状
のウエッブにミシン目と放射状の切り込みを順次形成す
ればよいことから、詳細な説明は省略する。
【0083】図39に示すような管理札が一列に配列さ
れた細幅状のウエッブ(U1)は、配線ワイヤの端部の
処理作業を流れ作業として行うのに適したものであっ
て、図40にそのための装置(160)の概略図を示
す。図40に示す装置(160)においては、ロール状
に巻き取られた状態のウエッブ(U1)が引き出され、
間歇的に移送されるようになっており、作業位置(P
1)においてマーキングチューブ(T)に識別用の英数
字等の情報が印字され、該マーキングチューブ(T)を
分離して管理札の放射状の切り込みに差し込み、作業位
置(P2)において必要とする配線ワイヤを選択、切断
して、切断された配線ワイヤの一方の端部を管理札のマ
ーキングチューブに、他方の端部を管理札のマーキング
チューブに挿通し、作業位置(P3)において配線ワイ
ヤの端部の絶縁被覆を所定量はぎ取り、作業位置(P
4)において絶縁被覆がはぎ取られた配線ワイヤの端部
に必要とする端子を取り付け、次いで、ミシン目(14
7)によって一対となった管理札をウエッブ(U1)か
ら分離する。そして、作業位置(P5)では、管理札
(A145)、(B145)の放射状の切り込みに保持
されたマーキングチューブ(T)に挿通されて端部に必
要とする処理作業が施された状態の配線ワイヤ(W)を
回路素子等と接続することになる。
【0084】この装置(160)において、ウエッブ
(U1)の間歇的な移送は送りローラ(161)、(1
61)にウエッブ(U1)を挟み、送りローラ(16
1)、(161)を間歇的に回動させることで、行われ
るようになっている。図40では、送りローラ(16
1)、(161)の配置箇所、個数は例示であって、こ
れに限定されるものではない。また、マーキングチュー
ブ(T)に挿通された配線ワイヤ(W)は、ウエッブの
間歇的な移送においてマーキングチューブから抜け出し
たり、絡まったりすることのないように、ベルト(16
2)上に載置されて、ウエッブの移送と同期して間歇的
に移送されるようになっている。ウエッブを間歇的に移
送させる機構としては、前記したものに限られるもので
はなく、例えば、クランプによってウエッブを挟持し
て、所定間隔移動し、次いで、クランプによるウエッブ
の挟持を開放し、クランプを初期位置に戻るようにした
往復移動型のクランプ機構や、ウエッブの両側縁に沿っ
てスプロケットに係合する孔を設け、該孔にスプロケッ
トを係合させてウエッブを間歇的に移送するようにした
機構等が採用できる。また、配線ワイヤを載置して間歇
的に移送させる機構としては、ベルトに限られず、例え
ば、配線ワイヤを載置するテーブルを間歇的に移動させ
るようにした機構等各種の機構が採用できる。
【0085】図40に示すような装置(160)におい
ては、管理札のバーコードを読み取って得られたデータ
を基にしてマーキングチューブを作製することをはじめ
として、その後の作業工程を全て管理するようにするこ
とが好ましく、そのために各作業位置にバーコードを読
み取って必要な情報を表示したり、必要な処理を行うこ
とのできる端末等を備えるようにすればよい。図41に
そのための装置(170)を示す。該装置(170)に
おいては、CPU(171)に、マーキングチューブへ
の印字データをはじめ、配線ワイヤの特性情報、配線ワ
イヤの加工処理作業等の情報を記憶した記憶手段(17
2)が接続されており、また、各作業位置にそれぞれ必
要な第1の端末(173)から第nの端末が配備され、
接続されているものであるが、図41では、説明の便宜
上、第1の端末(173)、第2の端末(174)、第
3の端末(175)までを図示している。マーキングチ
ューブの作製のための第1の端末(173)は、印字ヘ
ッド(176)、該印字ヘッドと連動したバーコードリ
ーダ(177)、ディスプレイ(178)、キーボード
等の入力装置(179)を有する。印字ヘッドと連動し
たバーコードリーダ(177)によって管理札のバーコ
ードを順次読み取り、データ記憶手段(172)から必
要なデータが読み出され、該データはCPU(171)
によって印字信号とされ、印字ヘッド(176)によっ
てマーキングチューブに識別用の英数字等の情報が印字
される。そして、ディスプレイ(178)によって作業
内容を確認したり、入力装置(179)によって作業の
実行をさせたり、作業の完了を入力装置(179)から
入力してそれをデータ記憶手段(172)に記憶させ作
業管理を行うことができるようになっている。また、そ
の他の作業に必要な第2の端末(174)から第nの端
末は、それぞれバーコードリーダ(177)、ディスプ
レイ(178)、キーボード等の入力装置(179)を
有する。第2の端末(174)から第nの端末において
は、管理札のバーコードを読み取ると、CPU(17
1)によってデータ記憶手段(172)から必要なデー
タが読み出され、ディスプレイ(178)に必要な作
業、チェック項目等が表示される。ディスプレイ(17
8)に表示された作業、チェック項目等に基づいて、必
要な作業、チェックを行い、作業の完了を入力装置(1
79)から入力してそれをデータ記憶手段(172)に
記憶させ作業管理を行うことができるようになってい
る。
【0086】従って、図39に示す細幅状のウエッブと
された管理札による作業は、具体的には、図42に示す
ようにして行えばよい。すなわち、図39に示す細幅状
のウエッブとなった管理札を作製する(S81工程)。
図39に示す細幅状のウエッブはロール状に巻き取ら
れ、配線作業が必要となるまで保管され、配線作業を行
う際に、巻き取られた細幅状のウエッブが間歇的に引き
出されて必要な作業が行なわれる。すなわち、第1の端
末のバーコードリーダによって管理札のバーコードを順
次読み取ると、データ記憶手段から必要なデータが読み
出され、該データはCPUによって印字信号とされ、印
字ヘッドによってマーキングチューブに識別用の英数字
等の情報が印字される。該印字されたマーキングチュー
ブを分離し、該マーキングチューブに印字された英数字
等とディスプレイに表示されたマーキングチューブを特
定する英数字等とを確認して、放射状の切り込みにマー
キングチューブを差し込み管理札にマーキングチューブ
を保持する。該作業を行った管理札についての作業の完
了を入力装置から入力してデータ記憶手段に記憶させる
(S82工程)。細幅状のウエッブを間歇的に移送し
て、マーキングチューブが差し込まれた管理札を第2の
端末のある作業位置に位置させる。第2の端末のバーコ
ードリーダによって管理札のバーコードを読み取ると、
CPUによって、データ記憶手段から配線ワイヤの選
択、切断に必要な配線ワイヤの特性情報等のデータが読
み出され、ディスプレイに必要な作業、チェック項目等
が表示される。ディスプレイに表示された作業に基づい
て、配線ワイヤの選択、所定長さへの切断を行い、切断
した配線ワイヤの一方の端部を管理札のマーキングチュ
ーブに挿通する。同様にして、配線ワイヤの他方の端部
を管理札のマーキングチューブに挿通する。該作業を行
った管理札についての作業の完了を入力装置から入力し
てデータ記憶手段に記憶させる(S83工程)。次い
で、細幅状のウエッブを間歇的に移送して、マーキング
チューブが差し込まれ、配線ワイヤが挿通された管理札
を第3の端末のある作業位置に位置させる。第3の端末
のバーコードリーダによって該管理札のバーコードを読
み取ると、CPUによって、データ記憶手段から配線ワ
イヤの端部の加工処理作業情報のうち、その端末の位置
での配線ワイヤの端部の加工処理作業情報、例えば、ワ
イヤ端部の絶縁被覆のはぎ取りおよびそれに必要なチェ
ック項目等のデータが読み出されディスプレイに表示さ
れる。ディスプレイに表示された加工処理作業情報に基
づき所定の作業と、チェック作業を行う。そして、該作
業を行った管理札についての作業の完了を入力装置から
入力してデータ記憶手段に記憶させる(S84工程)。
以下、配線ワイヤの絶縁被覆がはぎ取られた端部への端
子の取り付け、配線ワイヤの回路素子等との接続等の必
要とする加工作業の単位毎に配置された端末によって必
要な加工処理作業、および、必要なチェック作業を行
い、該作業を行った管理札の作業の完了を入力装置から
入力し、データ記憶手段に記憶させる。
【0087】このようにすれば、ディスプレイ上で必要
な加工処理作業情報等を表示できることから、管理札に
表示する加工処理作業情報等を少なくでき、管理札をコ
ンパクトにすることができる。また、作業の進捗状況、
作業量等をデータ記憶手段に記憶して、必要に応じディ
スプレイに表示したり、図示していないプリンタによっ
て印字したりすることで作業管理が容易できることにな
る。なお、管理札ごとの作業の完了を入力装置によって
入力させることに代え、次の管理札のバーコードを読み
取らせるとその前の管理札についての作業が完了したも
のとして、その作業の完了をデータ記憶手段に記憶させ
るようにしてもよい。また、バーコードリーダを1台だ
けとし、該バーコードリーダによって読み取ったバーコ
ードのデータをデータ記憶手段に記憶させ、各端末に必
要な情報の表示等は、作業の進捗に合わせてディスプレ
イに表示するようにする等適宜変更可能である。
【0088】図43に示す管理札(180)を使用する
ことも可能である。該管理札(180)は、放射状の切
り込み(148)から管理札(180)の一側縁にまで
達する直線状の切り込み(184)が形成されている点
が、図33に示す管理札(145)とは相違するもので
あり、図33に示す管理札(145)と同一な構成につ
いては同一番号を付し説明は省略する。該直線状の切り
込み(184)は、後述するように、マーキングチュー
ブ(T)に挿通された配線ワイヤ(W)をマーキングチ
ューブ(T)ごと取り外すのに使用されるものである。
そして、図44に示すように管理札(A180)、(B
180)が対とされ、その対とされた方向に管理札(A
181)が連接されて細幅状のウエッブ(U2)とされ
ている。該ウエッブ(U2)は幅方向に区画線(18
5)が表示され、各管理札の関係が明瞭となっている
が、前記区画線(185)は必ずしも必要とされるもの
ではない。
【0089】この管理札(180)による配線ワイヤの
端部の処理作業は、図45に示す装置(190)によっ
て行うようにすればよい。すなわち、図45に示された
装置(190)においては、ロール状に巻き取られた状
態のウエッブ(U2)が引き出され、間歇的に移送され
るようになっており、作業位置(P1)においてマーキ
ングチューブ(T)に識別用の英数字等の情報が印字さ
れ、該マーキングチューブ(T)を分離して管理札の放
射状の切り込みに差し込み、作業位置(P2)において
必要とする配線ワイヤを選択、切断して、切断された配
線ワイヤの一方の端部を管理札のマーキングチューブ
に、他方の端部を管理札のマーキングチューブに挿通
し、作業位置(P3)において配線ワイヤの端部の絶縁
被覆を所定量はぎ取り、作業位置(P4)において絶縁
被覆がはぎ取られた配線ワイヤの端部に必要とする端子
を取り付ける。そして、作業位置(P5)において端部
に必要とする処理作業が施された状態の配線ワイヤ
(W)を、マーキングチューブ(T)ごと直線状の切り
込みに沿って移動させ管理札(180)から取り外し、
回路素子等と接続する。配線ワイヤとマーキングチュー
ブとが取り外されたウエッブ(U2)は順次巻き取られ
る。なお、この装置(190)においても、図40に示
された装置(160)と同様に、ウエッブ(U2)の間
歇的な移送は送りローラ(161)、(161)によっ
て行われ、マーキングチューブ(T)に挿通された配線
ワイヤ(W)の間歇的な移送はウエッブの移送と同期し
て間歇的に移送されるベルト(162)によって行われ
るようになっている。また、管理札のバーコードを読み
取って得られたデータを基にしてマーキングチューブ
(T)を作製することをはじめとして、その後の作業工
程を全て管理するようにすればよく、そのための装置、
作業工程はそれぞれ図41、図42に基づいて詳述した
ことと同様であることから、説明は省略する。細幅状の
ウエッブ(U2)とされた管理札(180)が、ロール
状に巻き取られた場合には、細幅状のウエッブ(U2)
とされた管理札によって配線する作業が完了したことに
なる。作業が完了した管理札は、ウエッブを巻き戻し
て、同一の電気機器等を製造するために再利用するよう
にしてもよい。なお、管理札(180)のウエッブの形
状としては、細幅状のウエッブに限られず、管理札(1
80)が長手方向に連接されるととともに幅方向に対と
なったウエッブであってもよいことはいうまでもない。
【0090】管理札を連接してウエッブ状としたものに
ついては、以上の配列に限られず、管理札を90゜回転
した状態のものであってもよく、例えば、図46に示さ
れるような配列状態のウエッブ(U3)や、図47に示
されるような配列状態のウエッブ(U4)であってもよ
いことはいうまでもない。なお、図46、図47におい
ては、図38や図39に示す管理札と同一な構成につい
ては同一番号を付し説明は省略する。
【0091】なお、図33〜図47においては、放射状
の切り込みはマーキングチューブの保持部としている
が、配線ワイヤの端部への取付部としてもよいものであ
ることはいうまでもない。
【0092】以上は、円筒状のマーキングチューブにつ
いて説明したが、マーキングチューブとしてはこれに限
られるものではなく、例えば、図48に示すようなもの
であってもよい。図48に示されるマーキングチューブ
(200)は、透明で柔軟な合成樹脂からなり、長手方
向に沿って内側に溝状に折り込まれ、ワイヤーの受部
(200a)が形成されたものである。ワイヤの径が太
いものを使用する場合には、ワイヤの受部(200a)
が外側に押し出され、マーキングチューブ(200)の
断面形状がワイヤの径に合わせて変化し、ワイヤをマー
キングチューブの弾性力で保持することができる。ま
た、図48に示されるマーキングチューブにおいては、
長手方向にマーキングチューブを特定する英数字が印字
された細幅のシール(図示せず)を挿入するスロット
(200b)が形成されている。このようなスロットを
設けず、マーキングチューブの表面にマーキングチュー
ブを特定する英数字が直接印字されるものであってもよ
い。
【0093】
【発明の効果】この発明は、以上詳しく説明したように
構成されているので、配線ワイヤに例示されるワイヤの
端部の処理作業において、管理札にワイヤ端部にはめる
マーキングチューブを特定する情報の表示をすること
で、管理札に表示されたワイヤの端部にはめるマーキン
グチューブを特定する情報とマーキングチューブに表示
された識別用の情報とを手元で確認し、管理札に表示さ
れた情報とマーキングチューブに表示された識別用の情
報とに基づき必要とするワイヤの端部に必要とするマー
キングチューブをはめる作業を容易に、迅速に、しかも
確実に行うとができることになり、さらに、作業管理を
も行うことができることになる。さらに、管理札にマー
キングチューブを特定する情報に対応したワイヤの特性
情報の表示、および/または、ワイヤ端部の加工処理作
業情報の表示をすることで、係る情報に基づき、所定の
ワイヤの端部に関する各種作業等を管理札だけによって
行うことができることから、前記作業等を容易に、迅速
に、しかも確実に行うとができることになり、さらに、
これらの作業管理をも行うことができることになる。ま
た、この管理札によれば、簡便で確実で、作業効率をア
ップできるとともに、作業ミスの発生が防止でき、経済
的であり、しかも管理札として紙を用いると作業の終了
後廃棄しても環境への負荷が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のワイヤの管理札の一例を示す平面図
である。
【図2】図1に示す管理札の拡大詳細図である。
【図3】図1に示す管理札作製装置の一例を示すブロッ
ク図である。
【図4】マーキングマシンの一例を示すブロック図であ
る。
【図5】図1に示す管理札のワイヤの挿通孔への配線ワ
イヤの挿通作業の説明図である。
【図6】図1に示す管理札のワイヤの挿通孔へ挿通され
た配線ワイヤへのマーキングチューブをはめる作業の説
明図である。
【図7】図1に示す管理札を用いた作業工程の一例を示
す工程図である。
【図8】図1に示す管理札を用いた作業工程の他例を示
す工程図である。
【図9】この発明の管理札の他例を示す平面図である。
【図10】図9に示す管理札作製装置の一例を示すブロ
ック図である。
【図11】図9に示す管理札を用いた作業工程の一例を
示す工程図である。
【図12】図9に示す管理札による作業に使用する装置
の一例を示すブロック図である。
【図13】図12に示す装置による作業工程の一例を示
す工程図である。
【図14】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図15】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図16】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図17】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図18】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図19】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図20】図19に示す管理札による作業工程の一例を
示す工程図である。
【図21】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図22】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図22】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図23】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図24】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図25】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図26】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図27】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図28】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図29】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図30】図29に示す管理札による作業工程の一例を
示す工程図である。
【図31】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図32】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図33】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図34】図33に示す管理札の作業の説明図で、
(a)はマーキングチューブ保持部にマーキングチュー
ブが保持された状態を示し、(b)は(a)に続きマー
キングチューブに配線ワイヤが挿通された状態を示す。
【図35】図33に示す管理札を用いた作業工程の一例
を示す工程図である。
【図36】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図37】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図38】図33に示す管理札のウエッブ形態を示す平
面図である。
【図39】図33に示す管理札のウエッブ形態での他例
を示す平面図である。
【図40】図39に示す管理札を用いた配線ワイヤの端
部処理装置の概略図である。
【図41】図39に示す管理札による作業に使用する装
置の一例を示すブロック図である。
【図42】図39に示す装置による作業工程の一例を示
す工程図である。
【図43】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図44】図43に示す管理札のウエッブ形態を示す平
面図である。
【図45】図43に示す管理札を用いた配線ワイヤの端
部処理装置の概略図である。
【図46】この発明の管理札の更に他例を示す平面図で
ある。
【図47】この発明の管理札の更に他例を示す平面図で
ある。
【図48】マーキングチューブの他例を示す拡大斜視図
である。
【図49】従来の配線ワイヤによる作業に使用する加工
図とカット図の一例を示す部分図である。
【符号の説明】
A1 管理札 2 挿通孔 3 縦ミシン目 4 横ミシン目 5 接続端子を示す図形 6 マーキングチューブを示す図形 7 配線ワイヤを意味する直線 31 バーコード
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月12日(1999.5.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のワイヤの管理札の一例を示す平面図
である。
【図2】図1に示す管理札の拡大詳細図である。
【図3】図1に示す管理札作製装置の一例を示すブロッ
ク図である。
【図4】マーキングマシンの一例を示すブロック図であ
る。
【図5】図1に示す管理札のワイヤの挿通孔への配線ワ
イヤの挿通作業の説明図である。
【図6】図1に示す管理札のワイヤの挿通孔へ挿通され
た配線ワイヤへのマーキングチューブをはめる作業の説
明図である。
【図7】図1に示す管理札を用いた作業工程の一例を示
す工程図である。
【図8】図1に示す管理札を用いた作業工程の他例を示
す工程図である。
【図9】この発明の管理札の他例を示す平面図である。
【図10】図9に示す管理札作製装置の一例を示すブロ
ック図である。
【図11】図9に示す管理札を用いた作業工程の一例を
示す工程図である。
【図12】図9に示す管理札による作業に使用する装置
の一例を示すブロック図である。
【図13】図12に示す装置による作業工程の一例を示
す工程図である。
【図14】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図15】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図16】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図17】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図18】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図19】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図20】図19に示す管理札による作業工程の一例を
示す工程図である。
【図21】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図22】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図23】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図24】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図25】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図26】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図27】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図28】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図29】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図30】図29に示す管理札による作業工程の一例を
示す工程図である。
【図31】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図32】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図33】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図34】図33に示す管理札の作業の説明図で、
(a)はマーキングチューブ保持部にマーキングチュー
ブが保持された状態を示し、(b)は(a)に続きマー
キングチューブに配線ワイヤが挿通された状態を示す。
【図35】図33に示す管理札を用いた作業工程の一例
を示す工程図である。
【図36】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図37】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図38】図33に示す管理札のウエッブ形態を示す平
面図である。
【図39】図33に示す管理札のウエッブ形態での他例
を示す平面図である。
【図40】図39に示す管理札を用いた配線ワイヤの端
部処理装置の概略図である。
【図41】図39に示す管理札による作業に使用する装
置の一例を示すブロック図である。
【図42】図39に示す装置による作業工程の一例を示
す工程図である。
【図43】この発明の管理札の更に他例を示す説明図で
ある。
【図44】図43に示す管理札のウエッブ形態を示す平
面図である。
【図45】図43に示す管理札を用いた配線ワイヤの端
部処理装置の概略図である。
【図46】この発明の管理札の更に他例を示す平面図で
ある。
【図47】この発明の管理札の更に他例を示す平面図で
ある。
【図48】マーキングチューブの他例を示す拡大斜視図
である。
【図49】従来の配線ワイヤによる作業に使用する加工
図とカット図の一例を示す部分図である。
【符号の説明】 A1 管理札 2 挿通孔 3 縦ミシン目 4 横ミシン目 5 接続端子を示す図形 6 マーキングチューブを示す図形 7 配線ワイヤを意味する直線 31 バーコード

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤの端部の加工処理作業において使
    用する所定形状のワイヤの管理札であって、 ワイヤの端部への取付部、および/または、ワイヤの端
    部にはめるマーキングチューブの保持部を有するととも
    に、 少なくともワイヤ端部にはめるマーキングチューブを特
    定する情報の表示部が設けられていることを特徴とする
    ワイヤの管理札。
  2. 【請求項2】 前記管理札には、前記マーキングチュー
    ブを特定する情報に対応したワイヤの特性情報の表示
    部、および/または、ワイヤ端部の加工処理作業情報の
    表示部が設けられていることを特徴とする請求項1記載
    のワイヤの管理札。
  3. 【請求項3】 ワイヤの端部に取り付ける端子形状に合
    致する形状の表示部が設けられていることを特徴とする
    請求項1または2記載のワイヤの管理札。
  4. 【請求項4】 前記管理札には、前記マーキングチュー
    ブを特定する情報に対応した光学読み取り可能な情報の
    表示部、または、磁気読み取り可能な情報の磁気記録部
    が設けられていることを特徴とする請求項1、2または
    3記載のワイヤの管理札。
  5. 【請求項5】 前記管理札が長手方向に連接されてウエ
    ッブとされていることを特徴とする請求項1、2、3ま
    たは4記載のワイヤの管理札。
  6. 【請求項6】 前記管理札が長手方向に連接されてウエ
    ッブとされ、幅方向に所定間隔で切取線またはミシン目
    が設けられて分離可能とされていることを特徴とする請
    求項1、2、3または4記載のワイヤの管理札。
  7. 【請求項7】 前記管理札が長手方向に連接されるとと
    もに幅方向に対となったウエッブとされていることを特
    徴とする請求項1、2、3または4記載のワイヤの管理
    札。
  8. 【請求項8】 前記管理札が長手方向に連接されるとと
    もに幅方向に対となったウエッブとされ、該ウエッブの
    幅方向の中央には長手方向に切取線またはミシン目が設
    けられるとともに、幅方向に所定間隔で切取線またはミ
    シン目が設けられて分離可能とされていることを特徴と
    する請求項1、2、3または4記載のワイヤの管理札。
  9. 【請求項9】 前記管理札が所定数長手方向に連接され
    てシートとされていることを特徴とする請求項1、2、
    3または4記載のワイヤの管理札。
  10. 【請求項10】 前記管理札が所定数長手方向に連接さ
    れてシートとされ、幅方向に所定間隔で切取線またはミ
    シン目が設けられて分離可能とされていることを特徴と
    する請求項1、2、3または4記載のワイヤの管理札。
  11. 【請求項11】 前記管理札が所定数長手方向に連接さ
    れるとともに幅方向に対となったシートとされているこ
    とを特徴とする請求項1、2、3または4記載のワイヤ
    の管理札。
  12. 【請求項12】 前記管理札が所定数長手方向に連接さ
    れるとともに幅方向に対となったシートとされており、
    該シートの幅方向の中央には長手方向に切取線またはミ
    シン目が設けられるとともに、幅方向に所定間隔で切取
    線またはミシン目が設けられて分離可能とされているこ
    とを特徴とする請求項1、2、3または4記載のワイヤ
    の管理札。
  13. 【請求項13】 ワイヤの管理札の前記表示部に所定の
    情報が表示されてなる請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9、10、11または12記載のワイヤの管理
    札。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021188736A (ja) * 2020-05-26 2021-12-13 株式会社三五 プレス式管継手のかしめ忘れ防止システム
JP7560848B2 (ja) 2020-06-16 2024-10-03 株式会社テイエルブイ 電子タグを有する取付具

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