JP2000121770A - 原子力発電プラントの出力制御装置 - Google Patents

原子力発電プラントの出力制御装置

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JP2000121770A
JP2000121770A JP10291565A JP29156598A JP2000121770A JP 2000121770 A JP2000121770 A JP 2000121770A JP 10291565 A JP10291565 A JP 10291565A JP 29156598 A JP29156598 A JP 29156598A JP 2000121770 A JP2000121770 A JP 2000121770A
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control rod
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recirculation
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Tatsuya Kato
達也 加藤
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Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電機負荷遮断の発生時、原子炉出力を低出
力に保持する際の原子炉水位の変動をより小さく保つと
共に、所内単独負荷運転の間も再循環ポンプの運転を継
続すること。 【解決手段】 再循環ポンプ駆動モータ4に電源装置1
9に接続している再循環流量制御装置20が設けられ
る。再循環流量制御装置20は発電機負荷遮断信号が与
えられたときに再循環ポンプ3を予め決められた速度に
減速する指令を出力する。また、制御棒駆動機構6に制
御棒制御装置21が設けられる。制御棒制御装置21は
発電機負荷遮断信号が与えられたときに予め決められた
選択制御棒を挿入する指令を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子力発電プラント
に係り、特に発電機負荷遮断の発生時、原子炉出力を低
出力に保持する所内単独負荷運転に移行する際に原子炉
出力を安全に低下させる原子力発電プラントの出力制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、沸騰水型原子力発電プラントは
原子炉冷却材である水を主タービンへ蒸気として供給す
ると同時に、再循環系で循環させて炉心における水の沸
騰割合を調整し、制御棒との組み合わせにより中性子の
発生・消滅割合を制御し、その結果、原子炉から発生す
る熱出力を制御している。
【0003】この原子力発電プラントにおいて、たとえ
ば送電系統での事故等により発電機負荷遮断が発生した
場合、主タービンの入口にある蒸気加減弁が急閉される
ことにより原子炉の発生蒸気は流路が遮断され、過渡的
に原子炉圧力が上昇することになる。このため、蒸気加
減弁の急閉動作に合わせて主タービンをバイパスして復
水器に結ぶタービンバイパス系統に備えられるタービン
バイパス弁を急開し、原子炉の発生蒸気を復水器に導く
ようにしている。同時に、原子炉側でも定格出力の運転
から負荷の減少に見合う低出力の運転へと移行するため
に出力制御手段によって出力の調節を行う。
【0004】この出力調整はプラントが部分容量バイパ
ス方式であるか、あるいは全容量バイパス方式であるか
により方法が異なる。部分容量バイパス方式ではタービ
ンバイパス系統で扱う容量が少なく、原子炉で発生した
蒸気の全量を復水器に導入できないため、蒸気加減弁の
急閉が検出されたとき、再循環ポンプのトリップで対応
する。同時に原子炉スクラムによる原子炉出力の急低下
を図る操作によってプラントの継続した運転は行わない
ようにしている。
【0005】一方、全容量バイパス方式では蒸気加減弁
の急閉と同時に急開されるタービンバイパス弁を通って
原子炉発生蒸気の全量が復水器に流れるので、原子炉圧
力の上昇が抑えられ、原子炉も低出力での運転へと移行
することになる。通常、低出力への移行のために選択制
御棒挿入および再循環ポンプのトリップが行われる。こ
の結果、復水器に流れる蒸気量は減少し、熱負荷に制限
が与えられる。原子炉スクラムが回避されることにより
原子炉は引き続き主タービンのための少量の蒸気を発生
し、プラントは所内単独負荷運転に移行することにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように全容量バ
イパス方式のプラントにおいては発電機負荷遮断が発生
したとき、選択制御棒挿入および再循環ポンプのトリッ
プによって低出力を保つことになるが、再循環ポンプの
トリップにより炉心流量が減少することから、過渡的に
原子炉水位が大きく変動する。この過程で原子炉水位設
定の高水位まで上昇することがあると、トリップ信号に
より原子炉スクラムを強いられ、プラントは所内単独負
荷運転に移行できなくなる。
【0007】また、再循環ポンプはトリップに伴って一
旦制御系から切り離した状態になることから、次の発電
機再併入時には再起動が必要となり、発電機再併入が完
了するまでの時間が長引くという問題がある。
【0008】本発明の目的は発電機負荷遮断の発生時、
原子炉出力を低出力に保持する際の原子炉水位の変動を
より小さく保つと共に、所内単独負荷運転の間も再循環
ポンプの運転を継続するようにした原子力発電プラント
の出力制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は発
電機負荷遮断信号が与えられたときに再循環ポンプを予
め決められた速度に減速する指令を再循環ポンプ駆動モ
ータに出力する再循環流量制御装置と、発電機負荷遮断
信号が与えられたときに選択制御棒を挿入する指令を制
御棒駆動機構に出力する制御棒制御装置とを備えること
を特徴とするものである。
【0010】上記構成からなる出力制御装置においては
発電機負荷遮断の発生時、所内単独負荷運転に移行する
際に炉心流量の急激な変化を回避しつつ、原子炉スクラ
ムに至るのを免れ、安全に所内単独負荷運転に移行する
ことができる。また、再循環ポンプを継続して運転する
ことができ、発電機再併入を短時間のうちに完了させる
ことが可能になる。
【0011】また、請求項2に係る発明は再循環流量制
御装置に代えて、発電機負荷遮断が発生した時点の原子
炉出力に応じてそれぞれの再循環ポンプを異なる減速速
度を保って運転する指令を再循環ポンプ駆動モータに出
力する再循環流量制御装置を設けたことを特徴とするも
のである。
【0012】上記構成からなる出力制御装置においては
発電機負荷遮断の発生時、所内単独負荷運転に移行する
際に炉心流量の急激な変化を回避しつつ、原子炉スクラ
ムに至のを免れ、安全に所内単独負荷運転に移行するこ
とができる。また、再循環ポンプを継続して運転するこ
とができ、発電機再併入を短時間のうちに完了させるこ
とが可能になる。
【0013】さらに、請求項3に係る発明は再循環流量
制御装置に代えて、発電機負荷遮断が発生した時点の原
子炉出力に応じてそれぞれの再循環ポンプを異なる減速
開始時間に設定する指令を再循環ポンプ駆動モータの電
源装置に出力する再循環流量制御装置を設けたことを特
徴とするものである。
【0014】上記構成からなる出力制御装置においては
発電機負荷遮断の発生時、所内単独負荷運転に移行する
際に炉心流量の急激な変化を回避しつつ、原子炉スクラ
ムに至のを免れ、安全に所内単独負荷運転に移行するこ
とができる。また、再循環ポンプを継続して運転するこ
とができ、発電機再併入を短時間のうちに完了させるこ
とが可能になる。
【0015】また、請求項4に係る発明は再循環流量制
御装置に代えて、再循環ポンプ駆動モータへの電力の供
給を遮断して減速状態におき、その後、一定時間が経過
したとき、再循環ポンプ駆動モータを再度付勢し、速度
制御のもとにおく指令を出力する再循環流量制御装置を
設けたことを特徴とするものである。
【0016】上記構成からなる出力制御装置においては
発電機負荷遮断の発生時、所内単独負荷運転に移行する
際に炉心流量の急激な変化を回避しつつ、原子炉スクラ
ムに至のを免れ、安全に所内単独負荷運転に移行するこ
とができる。また、再循環ポンプを継続して運転するこ
とができ、発電機再併入を短時間のうちに完了させるこ
とが可能になる。
【0017】さらに、請求項5に係る発明は制御棒制御
装置に代えて、水圧駆動方式制御棒駆動機構および電動
機駆動方式制御棒駆動機構の双方を動作させて選択制御
棒を挿入する指令を制御棒駆動機構に出力する制御棒制
御装置を設けたことを特徴とするものである。
【0018】上記構成からなる出力制御装置においては
発電機負荷遮断の発生時、所内単独負荷運転に移行する
際に炉心流量の急激な変化を回避しつつ、原子炉スクラ
ムに至のを免れ、安全に所内単独負荷運転に移行するこ
とができる。また、再循環ポンプを継続して運転するこ
とができ、発電機再併入を短時間のうちに完了させるこ
とが可能になる。
【0019】また、請求項6に係る発明は発電機負荷遮
断信号が与えられたときに再循環ポンプを予め決められ
た速度に減速する指令を再循環ポンプ駆動モータに出力
する再循環流量制御装置と、発電機負荷遮断信号が与え
られたときに選択制御棒を挿入し、かつ一部のタービン
バイパス弁が不動作であるときに選択制御棒を水圧駆動
方式制御棒駆動機構を動作させて挿入する指令を出力す
る制御棒制御装置とを備えることを特徴とするものであ
る。
【0020】上記構成からなる出力制御装置においては
発電機負荷遮断の発生時、所内単独負荷運転に移行する
際に炉心流量の急激な変化を回避しつつ、原子炉スクラ
ムに至のを免れ、安全に所内単独負荷運転に移行するこ
とができる。また、再循環ポンプを継続して運転するこ
とができ、発電機再併入を短時間のうちに完了させるこ
とが可能になる。
【0021】さらに、一部のタービンバイパス弁におい
て不動作が発生しても、水圧駆動方式による制御棒の挿
入を追加することで、原子炉出力を速やかに低下させる
ことができる。
【0022】さらに、請求項7に係る発明はさらに、一
部のタービンバイパス弁が不動作であるときにタービン
バイパス弁の容量に見合う容量の逃がし安全弁を開放す
る指令を出力する逃がし安全弁制御装置を備えるもので
ある。
【0023】上記構成からなる出力制御装置においては
発電機負荷遮断の発生時、所内単独負荷運転に移行する
際に炉心流量の急激な変化を回避しつつ、原子炉スクラ
ムに至のを免れ、安全に所内単独負荷運転に移行するこ
とができる。また、再循環ポンプを継続して運転するこ
とができ、発電機再併入を短時間のうちに完了させるこ
とが可能になる。
【0024】さらに、一部のタービンバイパス弁におい
て不動作が発生しても、タービンバイパス弁と同一容量
の逃がし安全弁を開放することにより原子炉圧力の上昇
を抑えることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1において、原子炉圧力容器1
は内部に多数の核燃料を装荷した炉心2を備えている。
核反応により発生した熱は炉心2を循環する冷却材であ
る水に伝達され、このときの熱交換により蒸気が発生す
る。この蒸気は後に述べる主タービンの作動媒体として
働く。炉心2の下方には複数台の再循環ポンプ3が設け
られている。この再循環ポンプ3にはそれぞれ再循環ポ
ンプ駆動モータ4が備えられ、この再循環ポンプ駆動モ
ータ4を制御することにより冷却材流量、すなわち炉心
流量が変えられるようになっている。
【0026】さらに、炉心2における熱出力を制御する
ために原子炉圧力容器1の下部に制御棒5が設けられ
る。制御棒5は簡略化のために1本のみが示されるが、
実際には装荷される核燃料の数に応じた本数が備えられ
る。制御棒5の挿入あるいは引き抜きは制御棒駆動機構
6によって制御される。この制御棒駆動機構6は水圧駆
動および電動機駆動の2つの駆動方式を用いて制御棒5
を挿入し、あるいは引き抜くことができる。
【0027】一方、原子炉圧力容器1の発生蒸気を作動
媒体として受け入れる主タービン7が設けられる。2つ
の機器は蒸気を導く主蒸気管8によって結ばれている。
この主蒸気管8の経路には主タービン7に流れる蒸気量
を調節する蒸気加減弁9が設けられる。したがって、原
子炉圧力容器1で発生した蒸気は原子炉出力に対応して
発電機負荷を追従させるように開度が変化する蒸気加減
弁9を通って主タービン7に流入し、そこで膨張しつ
つ、仕事を行う。この仕事により発電機10が駆動さ
れ、電気出力が発生する。
【0028】仕事を終えた蒸気は復水器11において図
示しない冷却水系統を通して送られる冷却水によって冷
却され、凝縮する。この復水は図示しないポンプによっ
て原子炉給水として原子炉圧力容器1内に供給される。
【0029】また、主蒸気管8から主タービン7をバイ
パスして復水器11に直接結ぶタービンバイパス系統1
2が設けられている。このタービンバイパス系統12は
タービンバイパス弁13を備えている。図では簡略化の
ために1系統のみが示されるが実際は同一容量からなる
タービンバイパス系統が、たとえば8系統設けられる。
したがって、後に詳述されるように、たとえば、送電系
統の事故で発電機負荷遮断が発生し、蒸気加減弁9が急
閉したとき、すべてのタービンバイパス弁13が急開
し、原子炉圧力容器1で発生した蒸気が復水器11にか
けて流出するようになっている。これは全容量バイパス
方式と呼ばれるものである。
【0030】一方、蒸気加減弁9には圧力制御装置14
が設けられる。圧力制御装置14は主蒸気管8を通る蒸
気圧力を検出している圧力検出器15から与えられる蒸
気圧力信号に基づいて蒸気流量を調節するように指令を
つくり、蒸気加減弁9に出力するように構成される。ま
た、圧力制御装置14は送電系統16の事故で発電機負
荷遮断が発生したことを検出している発電機負荷遮断検
出回路17からの負荷遮断信号が与えられたときに蒸気
加減弁9を閉じる急閉指令をつくり、蒸気加減弁9に出
力するように構成される。
【0031】さらに、タービンバイパス弁13にタービ
ンバイパス弁制御装置18が設けられる。タービンバイ
パス弁制御装置18は発電機負荷遮断検出回路17から
の負荷遮断信号が与えられたときにタービンバイパス弁
13を開く急開指令をつくり、タービンバイパス弁13
に出力するように構成される。
【0032】一方、再循環ポンプ駆動モータ4にそれの
電源装置19に接続している再循環流量制御装置20が
設けられる。再循環流量制御装置20は発電機負荷遮断
検出回路17からの発電機負荷遮断信号が与えられたと
きに再循環ポンプ3を予め決められた速度に減速する指
令を各電源装置19に出力するように構成される。
【0033】また、制御棒駆動機構6に制御棒制御装置
21が設けられる。制御棒制御装置21は発電機負荷遮
断検出回路17からの発電機負荷遮断信号が与えられた
ときに予め決められた選択制御棒を挿入する指令を制御
棒駆動機構6に出力するように構成される。
【0034】さらに、タービンバイパス弁13の開放動
作の異常を検出する動作異常検出回路22が設けられ
る。動作異常検出回路22はタービンバイパス弁13の
開動作に何らかの異常が検出されたときに開動作異常信
号を制御棒制御装置21に出力する。なお、図中符号2
3は逃がし安全弁を示している。
【0035】上記構成において、送電系統16の事故で
発電機負荷が遮断されると、発電機負荷遮断検出回路1
7がこの負荷遮断を検出する。発電機負荷遮断信号は圧
力制御装置14に出力され、急閉指令が蒸気加減弁9に
出力される。主タービン7に流れている蒸気は蒸気加減
弁9が急速に閉じることにより減少していく。
【0036】一方、発電機負荷遮断検出回路17からの
発電機負荷遮断信号はタービンバイパス弁制御装置18
に出力され、急開指令がタービンバイパス弁13に出力
される。主タービン7に向かって流れていた蒸気はター
ビンバイパス弁13が急開することによりタービンバイ
パス系統12を通って復水器11に流出する。
【0037】また、発電機負荷遮断検出回路17からの
発電機負荷遮断信号は再循環流量制御装置20に出力さ
れ、予め決められた速度に降下させる指令が電源装置1
9に出力される。このとき、再循環ポンプ駆動モータ4
の回転数は急降下し、設定した速度に落ち着く。
【0038】一方、発電機負荷遮断検出回路17からの
発電機負荷遮断信号は制御棒制御装置21に出力され、
予め決められた選択制御棒を炉心2に挿入する指令が制
御棒駆動機構6に出力される。この結果、選択制御棒が
炉心2に挿入され、原子炉出力は急速に低下していく。
【0039】万一、タービンバイパス弁13で開動作が
不十分で、動作異常検出回路22でこの異常が検知され
ると、開動作異常信号が制御棒制御装置21に出力さ
れ、そこからの指令によりすべての制御棒5が炉心2に
挿入され、このときプラントは原子炉スクラムに移行す
る。
【0040】かくして、発電機負荷遮断の発生時、それ
ぞれ再循環ポンプ3を設定速度まで下げた状態で継続し
て運転するので、炉心流量の急激な変化を回避すること
が可能になる。これにより原子炉水位の変動をより小さ
くすることが可能で、原子炉スクラムに至るのを免れ、
安全に所内単独負荷運転に移行することができる。
【0041】また、再循環ポンプ3は継続して運転する
ことで、発電機10の再併入において完全に停止した状
態から立ち上がる場合と比べて素早く昇速を開始するこ
とができ、発電機再併入を短時間のうちに完了させるこ
とが可能になる。
【0042】なお、プログラム制御によって実施する場
合の指令処理部に記憶させる主要な段階が図2に示され
ている。本図においてCVは蒸気加減弁、TBVはター
ビンバイパス弁の略称を示している。
【0043】このように本実施の形態によれば、発電機
負荷遮断の発生時、原子炉出力を低出力に保つ所内単独
負荷運転に移行する際に炉心流量の急激な変化を回避し
つつ、原子炉スクラムに至るのを免れ、安全に所内単独
負荷運転に移行することができる。また、再循環ポンプ
を継続して運転することができ、発電機再併入を短時間
のうちに完了させることが可能になる。
【0044】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図3において、出力制御装置は上記実施の形態と同
様な圧力制御装置14、タービンバイパス弁制御装置1
8および制御棒制御装置21を備えている。さらに、再
循環ポンプ駆動モータ4にそれの電源装置19に接続し
ている再循環流量制御装置24が設けられる。再循環制
御装置24は発電機負荷遮断が発生した時点の原子炉出
力に応じてそれぞれの再循環ポンプ3を異なる減速速度
を保って運転する指令を電源装置19に出力するように
構成される。
【0045】上記構成において、発電機負荷が遮断され
たときに各制御装置14、18から急閉および急開指令
が出力され、蒸気加減弁9が急閉し、タービンバイパス
弁13が急開する。この結果、主タービン7に向かって
流れていた蒸気はタービンバイパス系統12を通って復
水器11に流出する。
【0046】さらに、発電機負荷遮断信号が再循環流量
制御装置24に出力され、発電機負荷遮断が発生した時
点の原子炉出力に応じてある速度を保って減速する指令
が電源装置19に出力される。このとき、再循環ポンプ
駆動モータ4の回転数は低下し、一定の速度に落ち着
く。
【0047】また、発電機負荷遮断信号は制御棒制御装
置21に出力され選択制御棒を炉心2に挿入する指令が
制御棒駆動機構6に出力される。この結果、選択制御棒
が炉心2に挿入され、原子炉出力は急速に低下してい
く。
【0048】かくして、本実施の形態においても、発電
機負荷遮断の発生時、それぞれの再循環ポンプ3を発電
機負荷遮断が発生した時点の原子炉出力に応じて異なる
減速速度にて継続して運転するので、炉心流量の急激な
変化を回避することができる。これにより原子炉水位の
変動をより小さくすることが可能になり、原子炉スクラ
ムに至るのを免れ、安全に所内単独負荷運転に移行する
ことができる。また、再循環ポンプ3は継続して運転す
ることにより発電機10の再併入において完全に停止し
た状態から立ち上がる場所と比べて素早く昇速を開始す
ることができ、発電機再併入を短時間のうちに完了させ
ることが可能になる。
【0049】なお、プログラム制御により実施する場合
の命令処理部に記憶させる主要な段階が図4に示されて
いる。
【0050】このように本実施の形態によれば、発電機
負荷遮断の発生時、原子炉出力を低出力に保つ所内単独
負荷運転に移行する際に炉心流量の急激な変化を回避し
つつ、原子炉スクラムに至るのを免れ、安全に所内単独
負荷運転に移行することができる。また、再循環ポンプ
を継続して運転することができ、発電機再併入を短時間
のうちに完了させることが可能になる。
【0051】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図5において、出力制御装置は圧力制御装置14、
タービンバイパス弁制御装置18および制御棒制御装置
21を備えている。さらに、再循環ポンプ駆動モータ4
にそれの電源装置19に接続している再循環流量制御装
置25が設けられる。再循環流量制御装置25は発電機
負荷遮断が発生時点の原子炉出力に応じてそれぞれの再
循環ポンプ3を異なる減速開始時間に設定する指令を電
源装置19に出力するように構成される。
【0052】上記構成において、発電機負荷が遮断され
たときに各制御装置14、18から急閉および急開指令
が出力され、蒸気加減弁9が急閉し、タービンバイパス
弁13が急開する。この結果、主タービン7に向かって
流れていた蒸気はタービンバイパス系統12を通って復
水器11に流出する。
【0053】また、発電機負荷遮断信号が再循環流量制
御装置25に出力され、発電機負荷遮断が発生した時点
の原子炉出力に応じて減速開始時間を順次設定する指令
が電源装置19に出力される。このとき、各再循環ポン
プ駆動モータ4は時間差のある中で順次回転数が低下
し、一定の速度に落ち着く。
【0054】さらに、発電機負荷遮断信号は制御棒制御
装置21に出力され、選択制御棒を炉心2に挿入する指
令が制御棒駆動機構6に出力される。この結果、選択制
御棒が炉心2に挿入され、原子炉出力は急激に低下して
いく。
【0055】かくして、発電機負荷遮断の発生時、それ
ぞれの再循環ポンプ3を発電機負荷遮断が発生した時点
の原子炉出力に応じて順次設定された減速開始時間に従
い減速し始め、一定の速度にて継続して運転し、炉心流
量の急激な変化を回避することができる。これにより原
子炉水位の変動をより小さくすることが可能になり、原
子炉スクラムに至るのを免れ、安全に所内単独負荷運転
に移行することができる。また、再循環ポンプ3は継続
して運転することにより発電機10の再併入において完
全に停止した状態から立ち上がる場所と比べて素早く昇
速を開始することができ、発電機再併入を短時間のうち
に完了させることが可能になる。
【0056】なお、プログラム制御により実施する場合
の命令処理部に記憶させる主要な段階が図6に示されて
いる。
【0057】このように本実施の形態によれば、発電機
負荷遮断の発生時、原子炉出力を低出力に保つ所内単独
負荷運転に移行する際に炉心流量の急激な変化を回避し
つつ、原子炉スクラムに至るのを免れ、安全に所内単独
負荷運転に移行することができる。また、再循環ポンプ
を継続して運転することができ、発電機再併入を短時間
のうちに完了させることが可能になる。
【0058】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図7において、出力制御装置は圧力制御装置14、
タービンバイパス弁制御装置18および制御棒制御装置
21を備えている。さらに、再循環ポンプ駆動モータ4
にそれの電源装置19に接続している再循環流量制御装
置26が設けられる。再循環流量制御装置26は電源装
置19から再循環ポンプ駆動モータ4への電力の供給を
遮断して減速状態におき、その後一定時間が経過したと
き、電源装置25から再循環ポンプ駆動モータ4を再度
付勢して速度制御のもとにおく指令を出力するように構
成される。
【0059】上記構成において、発電機負荷が遮断され
たとき、各制御装置14、18から急閉および急開指令
が出力され、蒸気加減弁9が急閉し、タービンバイパス
弁13が急開する。この結果、主タービン7に向かって
流れた蒸気はタービンバイパス系統12を通って復水器
11に流出する。
【0060】また、発電機負荷遮断信号が再循環流量制
御装置26に出力され、それぞれ電源装置19に再循環
ポンプ駆動モータ4への電力の供給を遮断する指令が出
力される。この電力の遮断により再循環ポンプ駆動モー
タ4の速度は急速に低下していく。その後一定時間が経
過したとき電源装置19から電力の供給が再び始まり、
再循環ポンプ駆動モータ4は付勢されて再循環ポンプ3
が再度速度制御のもとにおかれる。このとき、速度は再
び上昇し、炉心流量は次第に増加していく。
【0061】さらに、発電機負荷遮断信号は制御棒駆動
装置21に出力され、選択制御棒を炉心2に挿入する指
令が制御棒駆動機構6に出力される。これにより選択制
御棒が炉心2に挿入され、原子炉出力は急激に低下して
いく。
【0062】かくして、発電機負荷遮断の発生時、各再
循環ポンプ駆動モータ4を減速状態におき、その後再循
環ポンプ駆動モータ4を付勢して速度制御のもとにおく
ので、炉心流量の急激な変化を回避することができる。
これにより原子炉水位の変動をより小さくすることが可
能になり、原子炉スクラムに至るのを免れ、安全に所内
単独負荷運転に移行することができる。また、再循環ポ
ンプ3は継続して運転することにより発電機10の再併
入において完全に停止した状態から立ち上がる場所と比
べて素早く昇速を開始することができ、発電機再併入を
短時間のうちに完了させることが可能になる。
【0063】なお、プログラム制御により実施する場合
の命令処理部に記憶させる主要な段階が図8に示されて
いる。
【0064】このように本実施の形態によれば、発電機
負荷遮断の発生時、原子炉出力を低出力に保つ所内単独
負荷運転に移行する際に炉心流量の急激な変化を回避し
つつ、原子炉スクラムに至るのを免れ、安全に所内単独
負荷運転に移行することができる。また、再循環ポンプ
を継続して運転することができ、発電機再併入を短時間
のうちに完了させることが可能になる。
【0065】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図9において、出力制御装置は圧力制御装置14、
タービンバイパス弁制御装置18および再循環流量制御
装置20を備えている。さらに、制御棒駆動機構6に制
御棒制御装置27が設けられる。制御棒制御装置27は
水圧駆動方式制御棒駆動機構および電動機駆動方式制御
棒駆動機構の双方を動作させて選択制御棒を挿入する指
令を出力するように構成される。
【0066】上記構成において、発電機負荷が遮断され
たとき、発電機負荷遮断検出回路17から発電機負荷遮
断信号が制御棒制御装置27に出力される。制御棒制御
装置26では水圧駆動方式制御棒駆動機構および電動機
駆動方式制御棒駆動機構の双方を動作させる指令がつく
られ、得られた指令が制御棒制御装置27から制御棒駆
動機構6に出力される。これにより選択制御棒が炉心2
に挿入され、原子炉出力は急激に低下していく。
【0067】かくして、水圧駆動方式制御棒駆動機構お
よび電動機駆動方式制御棒駆動機構の双方を動作させて
選択制御棒を挿入するので、原子炉出力をより速やかに
低下させることができる。
【0068】また、上記実施の形態と同様に、再循環ポ
ンプ3を継続して運転するので、炉心流量の急激な変化
を回避することができる。これにより原子炉水位の変動
をより小さくすることが可能になり、原子炉スクラムに
至るのを免れ、安全に所内単独負荷運転に移行すること
ができる。また、再循環ポンプ3は継続して運転するこ
とにより発電機10の再併入において完全に停止した状
態から立ち上がる場所と比べて素早く昇速を開始するこ
とができ、発電機再併入を短時間のうちに完了させるこ
とが可能になる。
【0069】なお、プログラム制御により実施する場合
の命令処理部に記憶させる主要な段階が図10に示され
ている。
【0070】また、本実施の形態の出力制御装置は再循
環流量制御装置20に代えて、上述した再循環流量制御
装置24、25、26のいずれか1つを使用することが
できる。
【0071】本実施の形態によれば、発電機負荷遮断の
発生時、原子炉出力を低出力に保つ所内単独負荷運転に
移行する際に炉心流量の急激な変化を回避しつつ、原子
炉スクラムに至るのを免れ、安全に所内単独負荷運転に
移行することができる。また、再循環ポンプを継続して
運転することができ、発電機再併入を短時間のうちに完
了させることが可能になる。
【0072】さらに、本発明の異なる実施の形態を説明
する。図11において、出力制御装置は圧力制御装置1
4、タービンバイパス弁制御装置18、再循環流量制御
装置20および制御棒制御装置28を備えている。制御
棒制御装置28は発電機負荷遮断検出回路17からの発
電機負荷遮断信号が与えられたときに予め決められた選
択制御棒を挿入し、かつ複数個のタービンバイパス弁1
3のうち、一部が不動作であるときに制御棒を水圧駆動
方式制御棒駆動機構を動作させて挿入する指令を制御棒
駆動機構6に出力するように構成される。
【0073】上記構成において、発電機負荷が遮断され
たとき、発電機負荷遮断検出回路17から発電機負荷遮
断信号が制御棒制御装置28に出力される。制御棒制御
装置28では予め決められた選択制御棒を炉心2に挿入
する指令がつくられ、得られた指令が制御棒駆動機構6
に出力される。この結果、制御棒が炉心2に挿入され、
原子炉出力は速やかに低下していく。
【0074】このとき、タービンバイパス弁13の一部
で開動作が不十分で、動作異常検出回路22で異常が検
知されると、開動作異常信号が制御棒制御装置28に出
力され、水圧駆動方式による制御棒の挿入を追加する指
令が制御棒駆動機構6に出力される。これにより制御棒
がより多く炉心2に挿入され、原子炉出力は急激に低下
していく。万一、多くのタービンバイパス弁13におい
て開動作が不十分であることが検知されたならば、制御
棒制御装置27からの指令によりすべての制御棒5が炉
心2に挿入され、このとき、プラントは原子炉スクラム
に移行する。
【0075】かくして、発電機負荷遮断の発生時、それ
ぞれ再循環ポンプ3を設定速度まで下げた状態で継続し
て運転するので、炉心流量の急激な変化を回避すること
ができる。これにより原子炉水位の変動をより小さくす
ることが可能になり、原子炉スクラムに至るのを免れ、
安全に所内単独負荷運転に移行することができる。ま
た、再循環ポンプ3は継続に運転することにより発電機
10の再併入において完全に停止した状態から立ち上が
る場合と比べて素早く昇速を開始することができ、発電
機再併入を短時間のうちに完了させることが可能にな
る。
【0076】また、タービンバイパス弁13の一部が開
放されず、タービンバイパス系統12で蒸気が停滞する
状況に陥ったときも、動作中の選択制御棒挿入に、さら
に水圧駆動方式による制御棒の挿入を追加するので、原
子炉出力を速やかに低下させることが可能になる。
【0077】なお、プログラム制御により実施する場合
の命令処理部に記憶させる主要な段階が図12に示され
ている。
【0078】また、本実施の形態の出力制御装置は再循
環流量制御装置20に代えて、上述した再循環流量制御
装置24、25、26のいずれか1つを使用することが
できる。
【0079】本実施の形態によれば、発電機負荷遮断の
発生時、原子炉出力を低出力に保つ所内単独負荷運転に
移行する際に炉心の流量の急激な変化を回避しつつ、原
子炉スクラムに至るのを免れ、安全に所内単独負荷運転
に移行することができる。
【0080】さらに、一部のタービンバイパス弁13に
おいて不動作が発生しても、水圧駆動方式による制御棒
の挿入を追加し、原子炉出力を速やかに低下させること
ができる。
【0081】さらに、本発明の異なる実施の形態を説明
する。図13において、出力制御装置は圧力制御装置1
4、タービンバイパス弁制御装置18、再循環流量制御
装置20、制御棒制御装置21および逃がし安全弁制御
装置29を備える。逃がし安全弁制御装置29は複数個
のタービンバイパス弁13のうち、一部が不動作である
ときにタービンバイパス弁13の容量に見合う容量の逃
がし安全弁を開放する指令を逃がし安全弁23に出力す
るように構成される。
【0082】上記構成において、発電機負荷が遮断され
たとき、各制御装置14、18から急閉および急開信号
が出力され、蒸気加減弁9が急閉し、タービンバイパス
弁13が急開する。この結果、主タービン7に向かって
流れた蒸気はそれぞれのタービンバイパス系統12を通
って復水器11に流出する。このとき、タービンバイパ
ス弁13の一部で開動作が不十分で、動作異常検出回路
22で異常が検知されると、開動作異常信号が逃がし安
全弁制御装置29に出力され、検出されたタービンバイ
パス弁13の容量に見合う容量の逃がし安全弁を開放す
る指令が逃がし安全弁23に出力される。これにより逃
がし安全弁23が開き、主タービン7に向かって流れる
蒸気の一部が逃がし安全弁23を通って主蒸気管8から
放出され、原子炉圧力の上昇が抑えられる。
【0083】万一、多くのタービンバイパス弁13にお
いて開動作が不十分であることが検知されたならば、制
御棒制御装置27からの指令によりすべての制御棒5が
炉心2に挿入され、このとき、プラントは原子炉スクラ
ムに移行する。
【0084】かくして、発電機負荷遮断の発生時、それ
ぞれ再循環ポンプ3を設定速度まで下げた状態で継続し
て運転するので、炉心流量の急激な変化を回避すること
ができる。これにより原子炉水位の変動をより小さくす
ることが可能になり、原子炉スクラムに至るのを免れ、
安全に所内単独負荷運転に移行することができる。ま
た、再循環ポンプ3は継続に運転することにより発電機
10の再併入において完全に停止した状態から立ち上が
る場合と比べて素早く昇速を開始することができ、発電
機再併入を短時間のうちに完了させることが可能にな
る。
【0085】また、タービンバイパス弁13の一部が開
放されず、タービンバイパス系統12で蒸気が停滞する
状況に陥ったときも、タービンバイパス弁13と同一容
量の逃がし安全弁23が開放されるので、原子炉圧力が
上昇するのを抑えることが可能になる。
【0086】なお、プログラム制御により実施する場合
の主要な段階を図14に示している。また、再循環流量
制御装置20に代えて上述した再循環流量制御装置2
4、25、26のいずれか1つを使用することができ
る。
【0087】本実施の形態によれば、発電機負荷遮断の
発生時、原子炉出力を低出力に保つ所内単独負荷運転に
移行する際に炉心の流量の急激な変化を回避しつつ、原
子炉スクラムに至るのを免れ、安全に所内単独負荷運転
に移行することができる。
【0088】さらに、一部のタービンバイパス弁13に
おいて不動作が発生しても、水圧駆動方式による制御棒
の挿入を追加し、原子炉出力を速やかに低下させること
ができる。
【0089】さらに、一部のタービンバイパス弁13に
おいて不動作が発生しても、タービンバイパス弁と同一
容量の逃がし安全弁23を開放し、原子炉圧力の上昇を
抑えることができる。
【0090】
【発明の効果】異常説明したように本発明によれば、発
電機負荷遮断の発生時、原子炉出力を低出力に保持する
所内単独負荷運転に移行する際に炉心流量の急激な変化
を回避しつつ原子炉スクラムに至るのを免れ、安全に所
内単独負荷運転に移行することができる。また、再循環
ポンプを継続して運転することができ、発電機再併入を
短時間のうちに完了させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による出力制御装置の実施の形態を示す
構成図。
【図2】本実施の形態に係るプログラム制御の主要な段
階を示すフローチャート。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図4】他の実施の形態に係るプログラム制御の主要な
段階を示すフローチャート。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図6】他の実施の形態に係るプログラム制御の主要な
段階を示すフローチャート。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図8】他の実施の形態に係るプログラム制御の主要な
段階を示すフローチャート。
【図9】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図10】他の実施の形態に係るプログラム制御の主要
な段階を示すフローチャート。
【図11】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図12】他の実施の形態に係るプログラム制御の主要
な段階を示すフローチャート。
【図13】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図14】他の実施の形態に係るプログラム制御の主要
な段階を示すフローチャート。
【符号の説明】
2 炉心 3 再循環ポンプ 6 制御棒駆動機構 7 主タービン 9 蒸気加減弁 13 タービンバイパイ弁 17 発電機負荷遮断検出回路 20、24、25、26 再循環流量制御装置 21、28 制御棒制御装置 22 動作異常検出回路 29 逃がし安全弁制御装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉発生蒸気を作動媒体として受け入
    れる主タービンと、該主タービンに導入される蒸気量を
    調節する蒸気加減弁と、原子炉発生蒸気を前記主タービ
    ンをバイパスして復水器に導く、タービンバイパス弁を
    備えた複数列のタービンバイパス系統と、原子炉圧力容
    器内の炉心にかけて原子炉冷却材である水を循環させる
    複数台の再循環ポンプと、この再循環ポンプをそれぞれ
    駆動する再循環ポンプ駆動モータと、該炉心における熱
    出力を制御する制御棒を駆動する制御棒駆動機構とを備
    え、発電機負荷遮断の発生時、該蒸気加減弁が急閉さ
    れ、一方、前記タービンバイパス弁が急開されることに
    より原子炉発生蒸気が前記タービンバイパス系統を通っ
    て前記復水器に流出するように構成されてなる原子力発
    電プラントにおいて、発電機負荷遮断信号が与えられた
    ときに前記再循環ポンプを予め決められた速度に減速す
    る指令を該再循環ポンプ駆動モータに出力する再循環流
    量制御装置と、発電機負荷遮断信号が与えられたときに
    選択制御棒を挿入する指令を前記制御棒駆動機構に出力
    する制御棒制御装置とを備えることを特徴とする原子力
    発電プラントの出力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記再循環流量制御装置に代えて、発電
    機負荷遮断が発生した時点の原子炉出力に応じてそれぞ
    れの該再循環ポンプを異なる減速速度を保って運転する
    指令を該再循環ポンプ駆動モータに出力する再循環流量
    制御装置を設けたことを特徴とする請求項1記載の原子
    力発電プラントの出力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記再循環流量制御装置に代えて、発電
    機負荷遮断が発生した時点の原子炉出力に応じてそれぞ
    れの該再循環ポンプを異なる減速開始時間に設定する指
    令を該再循環ポンプ駆動モータの電源装置に出力する再
    循環流量制御装置を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の原子力発電プラントの出力制御装置。
  4. 【請求項4】 前記再循環流量制御装置に代えて、前記
    再循環ポンプ駆動モータへの電力の供給を遮断して減速
    状態におき、その後、一定時間が経過したとき、該再循
    環ポンプ駆動モータを再度付勢し、速度制御のもとにお
    く指令を出力する再循環流量制御装置を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の原子力発電プラントの出力制御
    装置。
  5. 【請求項5】 前記制御棒制御装置に代えて、水圧駆動
    方式制御棒駆動機構および電動機駆動方式制御棒駆動機
    構の双方を動作させて選択制御棒を挿入する指令を前記
    制御棒駆動機構に出力する制御棒制御装置を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の原子力発電プラントの出力
    制御装置。
  6. 【請求項6】 原子炉発生蒸気を作動媒体として受け入
    れる主タービンと、該主タービンに導入される蒸気量を
    調節する蒸気加減弁と、原子炉発生蒸気を前記主タービ
    ンをバイパスして復水器に導く、タービンバイパス弁を
    備えた複数列のタービンバイパス系統と、原子炉圧力容
    器内の炉心にかけて原子炉冷却材である水を循環させる
    複数台の再循環ポンプと、この再循環ポンプをそれぞれ
    駆動する再循環ポンプ駆動モータと、該炉心における熱
    出力を制御する制御棒を駆動する制御棒駆動機構とを備
    え、発電機負荷遮断の発生時、該蒸気加減弁が急閉さ
    れ、一方、前記タービンバイパス弁が急開されることに
    より原子炉発生蒸気が前記タービンバイパス系統を通っ
    て前記復水器に流出するように構成されてなる原子力発
    電プラントにおいて、発電機負荷遮断信号が与えられた
    ときに前記再循環ポンプを予め決められた速度に減速す
    る指令を該再循環ポンプ駆動モータに出力する再循環流
    量制御装置と、発電機負荷遮断信号が与えられたときに
    選択制御棒を挿入し、かつ一部の該タービンバイパス弁
    が不動作であるときに選択制御棒を水圧駆動方式制御棒
    駆動機構を動作させて挿入する指令を出力する制御棒制
    御装置とを備えることを特徴とする原子力プラントの出
    力制御装置。
  7. 【請求項7】 さらに、一部の該タービンバイパス弁が
    不動作であるときに前記タービンバイパス弁の容量に見
    合う容量の逃がし安全弁を開放する指令を出力する逃が
    し安全弁制御装置を備えることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項6記載の原子力発電プラントの出力制御装
    置。
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