JP3011451B2 - 沸騰水型原子力プラントの炉出力制御装置 - Google Patents
沸騰水型原子力プラントの炉出力制御装置Info
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
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- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
Description
に関する。
する手段として、制御棒と再循環ポンプとがある。その
構成は、第4図に示すようになっており、制御棒駆動装
置1により制御棒2の位置を変更したり、あるいは再循
環ポンプ3の速度を変更して炉心流量を変更することで
炉心4で発生する熱量、すなわち炉出力が変化する。
蒸気加減弁5の開度を調節してタービン6に供給し、発
電機7にて電気エネルギに変換している。また、復水器
8にてタービン6を通過した蒸気は水となり、給水ポン
プ9にて原子炉圧力容器10内に供給され、原子炉水位を
一定にすることで、トータルなバランスを形作ってい
る。
特性を有している。すなわち、再循環ポンプ速度を一定
に保ちながら制御棒を引抜くと、曲線11a,11bに従って
出力が上昇し(ポンプ速度は、曲線11bの方が曲線11aよ
りも高い)、また、制御棒パターンを一定にして再循環
ポンプ速度を上げ、炉心流量を増加させると、曲線12a,
12bのように出力が上昇する。このうち、後者の方法
は、ポンプ速度を変えるだけで原子炉の出力が変えられ
るので、前者の制御棒を用いて出力を変える方法に比
べ、迅速な出力変更が可能なことが特色である。
水ポンプが故障、トリップに至り、所要の給水流量が得
られない状態になった場合に、炉水位低下/プラント緊
急停止を回避するために、炉出力がその場合の最大給水
可能流量以下となることを狙って、給水ポンプ容量不足
信号が出た場合には、再循環ポンプ速度を予め設定した
速度(通常最低速度)に急速に低下させるシステム(ラ
ンバックインターロック)を設けるようにしている。
れている場合、1台がトリップし予備の給水ポンプ(容
量27.5%)の起動に失敗した場合には、再循環ポンプ速
度を最低速度に急速に低下させ、炉出力が55%定格以下
になるようにしている。この例の運転点の移動を、第6
図(a)に示す。なお、この場合の給水ポンプ容量不足
信号は、第6図(b)に示すようなロジックで得られる
が、他のロジックで組まれる場合もある。
得るためには、必ずしも炉心流量を100%にする必要は
なく、制御棒パターンによっては、さらに少ない炉心流
量でも100%定格出力が得られる。
ならず、符号32,33,33,34のような運転点でも、100%定
格出力が得られる。
高炉心出力にするほど、炉心の熱水力安定性が悪くなる
性質がある。そこでより確実な熱水力安定性を有する運
転を行なうため、第7図に示すように、符号39A−39Bで
示す制限ラインを設け、このラインの左上の領域での運
転を制限する場合がある。
ンターロックにより、給水ポンプトリップかつ予備機起
動失敗の際に、再循環ポンプ速度を最低速度にランバッ
クさせると、初期運転点が符号32,33,34の場合には、運
転が制限される領域に入ってしまう。
の運転点からでも、ランバック後に運転制限領域に入ら
ないように、再循環ポンプランバック到達速度を高くす
る方法(この場合、ランバック後の運転点は、符号38A
−38Bの線上に留まる)があるが、この方法では、従来
のランバックインターロックによれば、炉水位低下/プ
ラント緊急停止が回避できたのに対し、ランバック後の
再循環ポンプ速度が高いため、炉出力低下幅が十分に得
られず、結局、炉水位低によるプラント緊急停止を避け
ることができないという問題がある。
運転制限領域を有するプラントにおいて、ランバック後
の運転点が、前記運転制限領域に入らないようなランバ
ック到達速度の調節を自動的に行ない、かつ可能な限り
ランバックによる炉出力低下幅を確保することで、給水
ポンプ容量不足時の不必要な炉水位低/プラント緊急停
止および運転制限領域での運転を回避することができる
沸騰水型原子力プラントの炉出力制御装置を提供するこ
とを目的とする。
信号および炉出力信号に基づき原子炉運転状態を把握
し、その運転状態における炉心の熱水力安定性を有する
運転を行うための運転制御領域に侵入しない再循環ポン
プのランバック速度を算出する算出回路と、前記原子炉
運転状態における炉心の熱水力安定性を有する運転を行
うため選択制御棒挿入の必要領域を判定し、必要領域内
にあるときには選択制御棒挿入要求信号を出力する選択
制御棒挿入必要領域判定回路と、給水ポンプ容量が不足
したとき、そのランバック速度まで再循環ポンプをラン
バックさせるインターロックと、給水ポンプ容量が不足
したとき、給水ポンプ容量不足信号のホールド信号とし
て出力される再循環ポンプランバック指令信号と、前記
選択制御棒挿入要求信号との論理積により選択制御棒挿
入信号を出力する理論回路と、を具備することを特徴と
する。
置においては、給水ポンプ容量が不足した際に、原子炉
運転状態から、ランバック後に運転制限領域に侵入しな
い最も低い再循環ポンプ速度を算出し、その速度まで急
速にランバックさせる。このため、炉水位低/プラント
緊急停止および運転制限領域での運転を回避することが
可能となる。また、選択制御棒挿入を同時に動作させる
ことにより、給水ポンプ1台のトリップ時においても、
原子力プラントの緊急停止を完全に回避することができ
る。
示すもので、図中、符号41は最適ランバック到達速度の
算出回路であり、この算出回路41は、炉心流量信号41a
と炉出力信号41bとから得られる原子炉運転状態(条
件)に基づき、常に最適ランバック到達速度信号41cを
発生し、この最適ランバック到達速度信号41cは、アナ
ログ信号の記憶回路42に入力されるようになっている。
るときには、入力信号42cに一致して変化するととも
に、入力接点42bが開いているときには、開直前の入力
信号42cの値を保持するようになっている。そして、こ
の出力42aは、接点43aを介して再循環ポンプ速度指令44
となるようになっている。
45は、第1図に示すように、接点43bを介して再循環ポ
ンプ速度指令44となるようになっている。
憶回路42の出力42aとは、接点43a,43bにより切換えられ
て再循環ポンプ速度指令44になるようになっている。
バック指令信号46が成立すると、各々閉、開、閉となる
ようになっている。
示すように、給水ポンプ容量不足信号46aのホールド信
号として出力され、リセット指令46bにより解除される
ようになっている。
れる関数により、最適ランバック到達速度信号41cを算
出する。この関数は、第2図に示すように与えられる。
1a,51bの場合は、最適ランバック到達速度信号41cとし
て、符号56−56′で示されるPLRポンプ等速度曲線のPLR
ポンプ速度値が与えられるように、2変数の関数として
設定される。また原子炉運転条件が、符号52,52a,52bの
場合は、最適ランバック到達速度信号41cとして、符号5
7−57′で示されるPLRポンプ等速度曲線のPLRポンプ速
度値が与えられるように、2変数の関数として設定され
る。さらに、原子炉運転条件が、符号53,53a,53bの場合
は、最適ランバック到達速度信号41cとして、符号58−5
8′で示されるPLRポンプ等速度曲線のPLRポンプ速度値
が与えられるように、2変数の関数として設定される。
1−51a−51bの延長線が運転制限曲線50−50′と交わる
交点51dを通るPLRポンプ等速度曲線であり、また符号57
−57′のPLRポンプ等速度曲線は、曲線52−52a−52bの
延長線が運転制限曲線50−50′と交わる交点52dを通るP
LRポンプ等速度曲線である。さらに、符号58−58′のPL
Rポンプ等速度曲線は、曲線53−53a−53bの延長線が運
転制限曲線50−50′と交る交点53dを通るPLRポンプ等速
度曲線である。
51にある場合に、PLRポンプ速度を低下させることによ
り変化していく運転点の軌跡であり、曲線52−52a−52
b、53−53a−53b、54−54a−54bも同様である。
プ等速度曲線であり、PLRポンプ速度を一定にして、制
御棒を引き抜き、挿入して炉出力を変化させたときの軌
跡である。
曲線が、PLRポンプの最低運転速度である場合には、こ
の速度以下にランバックさせることはできないため、運
転点が符号54−54a−54bで示される点にあった場合に
は、最適ランバック到達速度信号41cとしては、符号58
−58′で示されるポンプ速度、すなわち最低速度が与え
られる。
由により停止し、かつ予備機の起動にも失敗した場合に
は、給水ポンプ容量不足信号46aがONし、再循環ポンプ
ランバック指令信号46が出力される。このときのランバ
ックは、給水ポンプ容量不足信号46aがONする直前の原
子炉運転条件から関数により求められた最適ランバック
到達速度信号41cで与えられる速度まで降下する。
運転制限領域の設定の仕方等により異なるが、以下効果
の一例を第2図を参照して説明する。
れている例が多く、このうち1台が停止した場合、ポン
プのQ/H特性により残りの1台で65%程度の給水が可能
である。
を、第2図に符号60−60′で示される線よりも下にすれ
ば、給水不足による炉水位低下/プラント緊急停止を回
避することができる。
ラントに適用すると、曲線55−55d−53dよりも下側で運
転しているときに給水ポンプが1台となっても、再循環
ポンプランバックにより曲線60−60′以下の炉出力への
低下が実現され、プラント緊急停止が回避される。
の運転中に、給水ポンプが1台となると、ランバック後
も出力が曲線60−60′を下廻らず、プラント緊急停止と
なる。
かつランバック後に運転制限領域に入らないようにする
と、曲線56−56′で示されるPLR速度へのランバックし
かできなくなり、給水ポンプ1台の停止によりプラント
緊急停止が回避できない領域は、曲線51−52−52d−55d
−51d−51で囲まれた領域となり、範囲が広くなる。
ップ時にプラント緊急停止に至る領域を縮小することが
できる。
ンプ1台のトリップによりプラント緊急停止を回避する
ことができない運転領域が、未だ存在する。
ックによる炉出力低下方法の他に、選択制御棒挿入(SR
I)により炉出力を低下させる方法もある。
の可能性がある運転領域が存在する場合には、前記実施
例の方法に加え、そのような運転領域にて給水ポンプ容
量の不足する事態に対しては、SRIを同時に動作させる
ことにより、給水ポンプ1台運転時の炉出力を、第2図
に示す曲線60−60′以下とすることが可能となる。
実施例を示すもので、図中、符号61はSRI必要領域判定
回路であり、このSRI必要領域判定回路61には、炉心流
量信号41aおよび炉出力信号41bがそれぞれ入力されるよ
うになっている。
入力により、運転領域が第2図に示す曲線55−55d−51d
−51−55の範囲内にあるか否かを判定し、範囲内にある
ときには、SRI要求信号61aを出力するようになってい
る。そして、このSRI要求信号61aと再循環ポンプランバ
ック指令信号46との論理積により、SRI挿入信号62が出
力されるようになっている。
水ポンプ1台のトリップ時においても、プラント緊急停
止を完全に回避することができる。
不足による原子炉緊急停止回避のための再循環ポンプラ
ンバックを、運転制限領域に入らず、しかも効果的に原
子炉緊急停止を回避できるように行なうことが可能とな
り、原子力プラントの稼働率を向上させることができ
る。
示すブロック図、第2図はその制御特性を示すグラフ、
第3図は本発明の他の実施例を示すブロック図、第4図
は沸騰水型原子炉プラントにおける炉出力制御手段を示
す構成図、第5図は炉出力制御特性の一例を示すグラ
フ、第6図(a)はランバックの一例を示すグラフ、第
6図(b)はこの場合の給水ポンプ容量不足信号のロジ
ックの一例を示す説明図、第7図は運転制限領域とラン
バックとの関係を示すグラフである。 41……算出回路、41a……炉心流量信号、41b……炉出力
信号、41c……最適ランバック到達速度信号、44……再
循環ポンプ速度指令、45……再循環ポンプ速度要求信
号、46……再循環ポンプランバック指令信号、46a……
給水ポンプ容量不足信号。
Claims (1)
- 【請求項1】炉心流量信号および炉出力信号に基づき原
子炉運転状態を把握し、その運転状態における炉心の熱
水力安定性を有する運転を行うための運転制御領域に侵
入しない再循環ポンプのランバック速度を算出する算出
回路と、 前記原子炉運転状態における炉心の熱水力安定性を有す
る運転を行うため選択制御棒挿入の必要領域を判定し、
必要領域内にあるときには選択制御棒挿入要求信号を出
力する選択制御棒挿入必要領域判定回路と、 給水ポンプ容量が不足したとき、そのランバック速度ま
で再循環ポンプをランバックさせるインターロックと、 給水ポンプ容量が不足したとき、給水ポンプ容量不足信
号のホールド信号として出力される再循環ポンプランバ
ック指令信号と、前記選択制御棒挿入要求信号との論理
積により選択制御棒挿入信号を出力する理論回路と、 を具備することを特徴とする沸騰水型原子力プラントの
炉出力制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2327563A JP3011451B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | 沸騰水型原子力プラントの炉出力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2327563A JP3011451B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | 沸騰水型原子力プラントの炉出力制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04194782A JPH04194782A (ja) | 1992-07-14 |
JP3011451B2 true JP3011451B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=18200464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2327563A Expired - Lifetime JP3011451B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | 沸騰水型原子力プラントの炉出力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3011451B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012194148A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-11 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 原子炉再循環流量制御装置および制御方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5384089B2 (ja) * | 2008-12-05 | 2014-01-08 | 中国電力株式会社 | 原子炉再循環流量制御装置及び制御方法 |
CN116185089B (zh) * | 2023-03-15 | 2024-01-12 | 东莞市苏笛瓦尔科技有限公司 | 一种自动力循环水监测控制装置 |
-
1990
- 1990-11-28 JP JP2327563A patent/JP3011451B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012194148A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-11 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 原子炉再循環流量制御装置および制御方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04194782A (ja) | 1992-07-14 |
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