JP2000121711A - 磁界発生用電流供給装置、磁気センサ装置および電流センサ装置 - Google Patents

磁界発生用電流供給装置、磁気センサ装置および電流センサ装置

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JP2000121711A
JP2000121711A JP10290907A JP29090798A JP2000121711A JP 2000121711 A JP2000121711 A JP 2000121711A JP 10290907 A JP10290907 A JP 10290907A JP 29090798 A JP29090798 A JP 29090798A JP 2000121711 A JP2000121711 A JP 2000121711A
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Shiro Nakagawa
士郎 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、磁界発生用の比較的大きな直
流または交流電流を効率よく安価に供給することを可能
にする。 【解決手段】 電流供給装置は、インバータ1と、一端
がインバータ1の出力端に接続されたインダクタンス素
子2と、一端がインダクタンス素子2の他端に接続さ
れ、他端がインバータ1の入力端に接続された負荷3
と、一端がインバータ1の出力端に接続されたキャパシ
タンス素子4と、一端がキャパシタンス素子4の他端に
接続され、他端が接地された負荷5と、一端がインバー
タ1の入力端に接続されたキャパシタンス素子6と、一
端がキャパシタンス素子6の他端に接続され、他端が接
地された負荷7とを備えており、共振回路の構成になっ
ている。電流供給装置は、インダクタンス素子2、キャ
パシタンス素子4またはキャパシタンス素子6に流れる
共振電流を磁界発生用素子に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばある種の磁
気センサ装置や直流電流センサ装置における磁界発生用
の電流を供給するための磁界発生用電流供給装置、磁界
を測定する磁気センサ装置、および電流によって発生す
る磁界を測定することで電流を測定する電流センサ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の電子装置において、電流の
作る磁界を磁気センサ装置で測定することにより、電
流、特に直流電流を非接触で測定する電流センサ装置が
広く用いられている。電流センサ装置は、通常、被測定
電流と鎖交する磁気ヨークに空隙を設け、その空隙に磁
気センサ装置を設置した構成となっている。
【0003】このような電流センサ装置では、従来よ
り、例えば特開昭62−22088号公報に示されるよ
うに、電流センサ装置としてのリニアリティや温度依存
性の改善のため、磁気ヨークに設けられたコイルを用
い、磁気センサ装置の出力に基づいて、被測定電流の作
る磁界と逆方向の磁界を発生させ、磁気センサ装置が、
磁気ヨーク中の磁界がほぼゼロの状態、すなわち、磁気
センサ装置に印加される磁界がゼロの近傍の状態の下で
動作するように、磁気センサ装置の出力を負帰還する技
術が知られている。以下、この技術を、負帰還法と呼
ぶ。
【0004】また、電流センサ装置では、例えば特公昭
63−57741号公報に示されるように、磁気ヨーク
に設けられたコイルに一定の交流電流を流して、被測定
磁界に一定の交流磁界を重畳し、その交流磁界に対応し
たセンサ出力が常に一定になるように制御する技術も知
られている。以下、この技術を、交流重畳法と呼ぶ。
【0005】また、特許番号第2617498号の特許
掲載公報には、導電性を有する線状あるいは棒状の磁性
体に、長手方向にパルス電流あるいは交流電流を流し、
磁性体に巻回された検出巻線に生じる電気信号によって
外部磁界を検出するようにした磁気センサ装置が示され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、負帰還法で
は、被測定電流による起磁力と同じ大きさの逆方向起磁
力を発生させなければならない。そのため、コイルの巻
数をNとすると、被測定電流の1/Nの電流を常に流す
必要がある。ここで、被測定電流を10Aとし、コイル
の巻数を100ターンとすると、必要な帰還電流は10
0mAとなる。そため、センサ装置の電源の電圧を10
Vとし、この電源から帰還電流を供給すると、常に1W
の電力が消費されることになり、センサ装置としては、
消費電力が大きくなってしまう。
【0007】100ターンのコイルの直流抵抗を5Ωと
しても、印加電圧が例えば0.5Vであれば、本来、消
費電力は、下式より50mWでよいはずである。 0.5V×100mA=50mW
【0008】しかし、0.5Vの電圧を得るために、1
0V入力、0.5V出力の直流−直流コンバータ(以
下、DC/DCコンバータと記す。)を使うのは、コス
ト的に得策ではない。また、コイルの巻数を10倍の1
000ターンとすれば、消費電力は、1/10になる
が、コイルの形状が10倍程度大きくなるという不具合
がある。
【0009】これに対し、交流重畳法では、負帰還法に
おいて必要となる大きな帰還電流は必要ない。しかし、
交流重畳法は、磁気センサ装置のリニアリティが確保さ
れていなければ利用できないため、磁気検出素子とし
て、リニアリティはよいが感度の低いホール素子を使用
する必要がある。
【0010】ここで、前例と同様に、コイルの巻数が1
00ターン、被測定電流が10Aのときに、磁気検出素
子の感度が低いために、被測定電流の起磁力を10倍程
度に設定する(被測定電流が流れる導線を磁気ヨークに
10回巻き付ける)と、被測定電流の1/100の交流
起磁力を与えるためには、10mAを流せばよい。しか
し、コイルのインダクタンスが数mH〜数10mHと大
きくなるため、例えば周波数100kHzの交流磁界を
重畳するには、10数V〜数10Vの駆動電圧が必要に
なり、10Vの電源電圧では不足となる。
【0011】もちろん、交流磁界の周波数を下げたり、
重畳磁界を減らせば駆動は可能であるが、周波数を下げ
れば電流センサ装置としての周波数応答が悪くなり、重
畳磁界を減らせば信号対雑音比(S/N)が劣化して制
御特性が劣化する等の不具合を生じる。
【0012】このような不具合を避けるための簡単な方
法は、コイルの巻数を1/10の10ターンとすること
である。巻数が1/10になると、電流は10倍の10
0mAが必要となるが、インダクタンスは1/100と
なるため、駆動電圧は1/10の数V以下となる。
【0013】このように、負帰還法にしても、交流重畳
法にしても、100mA程度の直流または交流電流を効
率よく安価に供給する手段が必要であることが分かる。
【0014】また、特許番号第2617498号の特許
掲載公報に示された磁気センサ装置では、導電性の磁性
体に100mA程度のパルスまたは高周波電流を流す必
要がある。この場合、導電性の磁性体のインピーダンス
は1Ω程度なので、電圧は100mV程度でよい。従っ
て、この場合も、専用のDC/DCコンバータ等に依ら
ずに、効率よく、100mA程度の電流を供給する手段
が必要となる。
【0015】以上説明したように、磁気センサ装置およ
びこれを用いた電流センサ装置では、数10〜数100
mA程度の比較的大きな直流または交流電流を効率よく
供給する必要がある。しかし、従来、このような電流の
供給方法については工夫はされておらず、電流は安直に
センサ装置の電源から供給されるか、または高価なDC
/DCコンバータを用いた別の電源から供給されてい
た。このように、従来は、簡単な構成で、磁界発生用の
数10〜数100mA程度の比較的大きな直流または交
流電流を効率よく安価に供給する手段がなかった。
【0016】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、簡単な構成で、磁界発生用の比較的
大きな直流または交流電流を効率よく安価に供給するこ
とができるようにした磁界発生用電流供給装置、磁気セ
ンサ装置および電流センサ装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の磁界発生用電流
供給装置は、所定の磁界を発生させるための磁界発生用
素子に電流を供給するための磁界発生用電流供給装置で
あって、リアクタンスを有するリアクタンス素子を含
み、リアクタンス素子に流れる共振電流を磁界発生用素
子に供給する共振回路を備えたものである。
【0018】本発明の磁気センサ装置は、被測定磁界に
応じた信号を出力する磁気検出素子と、被測定磁界の測
定のために、被測定磁界とは別の磁界を発生させるため
の磁界発生用素子と、リアクタンスを有するリアクタン
ス素子を含み、リアクタンス素子に流れる共振電流を磁
界発生用素子に供給する共振回路とを備えたものであ
る。
【0019】本発明の電流センサ装置は、被測定電流に
よって発生する被測定磁界を測定することによって被測
定電流を測定する電流センサ装置であって、被測定磁界
に応じた信号を出力する磁気検出素子と、被測定磁界の
測定のために、被測定磁界とは別の磁界を発生させるた
めの磁界発生用素子と、リアクタンスを有するリアクタ
ンス素子を含み、リアクタンス素子に流れる共振電流を
磁界発生用素子に供給する共振回路とを備えたものであ
る。
【0020】本発明の磁界発生用電流供給装置、磁気セ
ンサ装置または電流センサ装置では、共振回路のリアク
タンス素子に流れる共振電流が磁界発生用素子に供給さ
れる。
【0021】また、本発明の磁界発生用電流供給装置、
磁気センサ装置または電流センサ装置では、共振回路
は、例えば、リアクタンス素子としてのキャパシタンス
素子に流れる共振電流を磁界発生用素子に供給する。
【0022】また、本発明の磁界発生用電流供給装置、
磁気センサ装置または電流センサ装置では、共振回路
は、例えば、リアクタンス素子としてのインダクタンス
素子に流れる共振電流を磁界発生用素子に供給する。
【0023】また、本発明の磁界発生用電流供給装置、
磁気センサ装置または電流センサ装置では、リアクタン
ス素子としてのインダクタンス素子が、磁界発生用素子
を兼ねていてもよい。
【0024】また、本発明の磁界発生用電流供給装置、
磁気センサ装置または電流センサ装置では、共振回路
は、例えば、分割されたリアクタンス素子の一部に流れ
る共振電流を磁界発生用素子に供給する。
【0025】また、本発明の磁界発生用電流供給装置、
磁気センサ装置または電流センサ装置では、更に、共振
回路において発生する共振交流電圧を整流して、共振電
流より直流電流を生成し、この直流電流を磁界発生用素
子に供給する整流回路を備えていてもよい。
【0026】また、本発明の磁界発生用電流供給装置、
磁気センサ装置または電流センサ装置では、共振回路
が、Q値を調節するためのダンピング抵抗を含んでいて
もよい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。始めに、図1を参照
して、本発明の各実施の形態における磁界発生用電流供
給装置の基本的な構成と電流供給の原理について説明す
る。
【0028】図1に示した電流供給装置は、インバータ
1と、一端がインバータ1の出力端に接続されたインダ
クタンス素子(インダクタ)2と、一端がインダクタン
ス素子2の他端に接続され、他端がインバータ1の入力
端に接続された負荷3と、一端がインバータ1の出力端
に接続されたキャパシタンス素子(キャパシタ)4と、
一端がキャパシタンス素子4の他端に接続され、他端が
接地された負荷5と、一端がインバータ1の入力端に接
続されたキャパシタンス素子6と、一端がキャパシタン
ス素子6の他端に接続され、他端が接地された負荷7と
を備えている。なお、負荷3,5,7は、適宜、必要な
ものだけが設けられる。
【0029】ここで、インダクタンス素子2のインダク
タンスをLとし、キャパシタンス素子4,6のキャパシ
タンスをそれぞれC1 ,C2 とし、負荷3,5,7のイ
ンピーダンスをそれぞれZ0 ,Z1 ,Z2 とする。図1
に示した電流供給装置の構成は、共振回路の構成になっ
ており、特に、Z0 =Z1 =Z2 =0のときには、よく
知られたコルピッツ型発振回路の構成となる。なお、こ
こでの説明は、簡単のために、コルピッツ型回路として
説明しているが、インバータ1の入力端電圧が過大とな
らないように、キャパシタンス素子6の代わりに直列に
接続された2つのキャパシタンス素子を有し、これらに
よって分圧された電圧をインバータ1の入力端電圧とす
るコンデンサ分圧回路を備えたクラップ回路を用いるこ
とが望ましい場合もある。
【0030】次に、図1に示した電流供給装置の作用に
ついて説明する。まず、負荷3,5,7は、短絡されて
いるものとする。すなわち、Z0 =Z1 =Z2 =0とす
る。この場合、インバータ1の出力端子から見て、キャ
パシタンス素子4、インダクタンス素子2およびキャパ
シタンス素子6で構成される共振回路は、C1 <<C2
ときには、キャパシタンス素子4およびインダクタンス
素子2による並列共振回路とみなせ、C1 >>C2 のとき
には、インダクタンス素子2およびキャパシタンス素子
6による直列共振回路とみなせる。ここで、キャパシタ
ンス素子4およびインダクタンス素子2による共振回路
のQ値をQ1 とし、インダクタンス素子2およびキャパ
シタンス素子6で構成される共振回路のQ値をQ2 とす
る。
【0031】C1 <<C2 のとき、インピーダンスZ1
小さな負荷5をキャパシタンス素子4の枝に挿入する
と、インバータ1の出力端子から流出する電流は、C1
の枝に流れる電流の1/Q1 となる。すなわち、小さな
インピーダンスZ1 は、インバータ1の出力端子から見
て、キャパシタンスC1 と共にQ1 倍にインピーダンス
変換される。従って、通常のインバータ1では直接駆動
できないような低いインピーダンスの負荷を、損失なく
駆動することが可能となる。この特性は、低インピーダ
ンスの素子に比較的大きな電流を流す必要がある場合、
例えば、特許番号第2617498号の特許掲載公報に
示された磁気センサ装置のように、抵抗値が1Ω程度の
導電性の磁性体に100mA程度の高周波電流を流す必
要がある場合に、非常に有利である。
【0032】一方、大きなインダクタンスL0 を持つ負
荷に交流電流を供給する場合には、C1 >>C2 の場合を
選ぶのがよい。この場合、Z1 =Z2 =0、Z0 =L0
とすると、インダクタンス素子2および負荷に流れる電
流は、インバータ1の出力端子から流出する電流のQ2
倍となる。すなわち、インダクタンス素子2および負荷
のインピーダンスは、1/Q2 に変換される。従って、
高電圧を与えなくても、大電流で駆動することが可能と
なる。なお、負荷のインダクタンスL0 が大きいときに
は、インダクタンス素子2のインダクタンスLをゼロと
してもよい。C1 >>C2 の場合の電流供給装置の特性
は、交流重畳法のように、大きなインダクタンスを持つ
負荷に交流電流を流す必要のある場合には、極めて有利
である。
【0033】ところで、本発明の電流供給装置を、交流
重畳法を用いる磁気センサ装置における重畳磁界発生用
の電流の供給に利用する場合には、重畳磁界発生用コイ
ルの巻数を少なくしてインピーダンスを下げ、重畳磁界
発生用コイルを図1における負荷5として挿入できる場
合もある。
【0034】なお、上述のC1 <<C2 や、C1 >>C2
条件は、説明を簡単にするために設定したものであり、
これらの条件が満たされなくても、初等的な計算によ
り、直列共振点、並列共振点の存在が示せるので、発明
の本質に変わりはない。
【0035】また、以上、交流電流の供給の場合につい
て説明したが、直流電流が必要な場合には、電流供給装
置の回路内に適当なインピーダンス素子を設け、そのイ
ンピーダンス素子の両端の電圧を整流したり、整流回路
の入力インピーダンスが適当な値であれば、整流回路そ
のものをインピーダンス素子として本発明を適用すれば
よい。
【0036】[本発明の第1の実施の形態]次に、図2
を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る磁界発生
用電流供給装置および磁気センサ装置について説明す
る。
【0037】本実施の形態は、特許番号第261749
8号の特許掲載公報に示されたような磁気センサ装置に
本発明を適用した例である。
【0038】図2に示したように、本実施の形態に係る
磁気センサ装置は、導電性を有する線状あるいは棒状の
磁性体からなるコア10と、このコア10のまわりに巻
回された出力コイル18とを備えている。出力コイル1
8の両端には、出力端子19,20が設けられている。
本実施の形態に係る電流供給装置は、コア10に対して
長手方向に、磁界発生用の交流電流を流すための装置で
ある。コア10は、本発明における磁界発生素子に対応
する。
【0039】本実施の形態に係る電流供給装置は、イン
バータ11と、一端がインバータ11の出力端に接続さ
れ、他端がインバータ11の入力端に接続されたコイル
12と、一端がインバータ11の入力端に接続され、他
端が接地されたコンデンサ16と、一端がインバータ1
1の出力端に接続され、他端がコア10の一端に接続さ
れたコンデンサ14とを備えている。なお、コア10の
他端は、接地されている。なお、インバータ11は、集
積回路でも構成してもよいし、個別部品で構成してもよ
い。
【0040】インバータ11、コイル12およびコンデ
ンサ14,16は、コルピッツ型の発振回路を形成す
る。ここで、コンデンサ14,16は、それぞれ、図1
におけるキャパシタンス素子4,6に対応し、それぞれ
のキャパシタンスをC1 ,Cとする。また、コイル1
2は、図1におけるインダクタンス素子2に対応する。
また、コア10は、図1における負荷5に対応する。
【0041】次に、本実施の形態に係る磁気センサ装置
の作用について説明する。本実施の形態に係る電流供給
装置によって、コア10には、このコア10が磁気飽和
するに足りる交流駆動電流Iが流される。この電流Iに
よって、コア10内には、電流Iの回りに磁束が生じ
る。被測定磁界Hは、コア10を流れる駆動電流Iに対
して平行に与えられる。
【0042】被測定磁界Hがゼロのときには、交流駆動
電流Iによる磁束は、出力コイル18と鎖交しないの
で、出力コイル18の両端の出力端子19,20に出力
信号は現れない。なお、被測定磁界Hがゼロのときのコ
ア10の比透磁率をμとする。
【0043】一方、被測定磁界Hがゼロではないときに
は、交流駆動電流Iによる磁束によってコア10が周期
的に磁気飽和するので、コア10の比透磁率が周期的に
μSから1に変化する。従って、コア10を通る被測定
磁界Hによる磁束は、周期的に、被測定磁界Hがゼロの
ときに比べて、1/μS となる。そのため、検出コイル
18と鎖交し、被測定磁界Hに比例する磁束が変化する
ので、検出コイル18の両端の出力端子19,20に
は、被測定磁界Hに比例した出力信号が現れる。
【0044】コア10を駆動する交流電流Iは、コア1
0を十分に磁気飽和させなければならないため、通常、
100mA程度必要である。また、図2に示した磁気セ
ンサ装置の出力は、駆動電流Iの周波数にも比例するた
め、駆動周波数は、1MHz以上に選ばれる。コア10
のインピーダンスは1Ω程度である。
【0045】図2に示した電流供給装置において、イン
バータ11の出力電圧を5V、発振回路の発振周波数を
1MHzとすると、コンデンサ14とコア10のインピ
ーダンスの和が、周波数1MHzに対して50Ω程度で
あれば、駆動電流Iは100mA程度となる。これは、
コンデンサ16のキャパシタンスを3000pF程度に
選べば可能となる。このとき、共振回路のQ値は、50
〜100程度であるから、インバータ11の出力から見
た共振回路のインピーダンスは、50×50〜50×1
00=2.5〜5kΩとなって、出力電流は1〜2mA
となり、大幅に減少させることができ、消費電力は1/
50〜1/100となる。このように、本実施の形態に
よれば、簡単な構成で、抵抗値が1Ω程度の導電性のコ
ア10に、100mA程度の比較的大きな高周波電流を
効率よく安価に供給することが可能となる。
【0046】[本発明の第2の実施の形態]次に、図3
を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る磁界発生
用電流供給装置、磁気センサ装置および電流センサ装置
について説明する。本実施の形態は、交流重畳法を用い
る磁気センサ装置に本発明を適用した例である。
【0047】図3は、本実施の形態に係る電流センサ装
置の構成を示す回路図である。この電流センサ装置は、
本実施の形態に係る電流供給装置および磁気センサ装置
を含んでいる。なお、以下、電流センサ装置を中心に説
明するが、以下の説明は、電流供給装置および磁気セン
サ装置の説明を兼ねている。
【0048】本実施の形態に係る電流センサ装置は、被
測定電流が通過する導電部21を囲うように設けられ、
一部にギャップを有する磁気ヨーク22と、このヨーク
22のギャップ内に設けられた磁気検出素子23と、こ
の磁気検出素子23の出力信号を処理する処理回路24
と、この処理回路24の出力信号を外部に出力するため
の出力端子25と、磁気ヨーク22の一部の周囲に設け
られ、所定の交流磁界を発生させるためのコイル41と
を備えている。コイル41は、本発明における磁界発生
素子に対応する。
【0049】磁気検出素子23としては、磁気抵抗効果
素子、ホール素子、フラックスゲート型磁気センサ等、
種々の磁気センサを使用することができる。
【0050】コイル41は、被測定磁界に重畳される交
流磁界を発生する。処理回路24は、磁気検出素子23
の出力信号より交流磁界成分を除去した信号を出力する
ようになっている。また、処理回路24は、磁気検出素
子23の出力信号より交流磁界成分を抽出し、この交流
磁界成分の大きさが一定になるように処理回路24の出
力信号を調整するようになっている。
【0051】本実施の形態に係る電流供給装置は、コイ
ル41に、磁界発生用の交流電流を供給するための装置
である。この電流供給装置は、インバータ31と、一端
がインバータ31の出力端に接続され、他端が接地され
たコンデンサ34と、一端がインバータ31の入力端に
接続され、他端が接地されたコンデンサ36と、一端が
インバータ31の出力端に接続された抵抗43と、一端
が抵抗43の他端に接続され、他端がインバータ31の
入力端に接続されたコイル42とを備えている。コイル
41の各端部は、抵抗43の各端部に接続されている。
【0052】インバータ31、コイル41,42および
コンデンサ34,36は、コルピッツ型の発振回路を形
成する。ここで、コンデンサ34,36は、それぞれ、
図1におけるキャパシタンス素子4,6に対応し、それ
ぞれのキャパシタンスをC1,C2 とする。また、コイ
ル41,42は、図1におけるインダクタンス素子2に
対応する。すなわち、本実施の形態では、分割されたイ
ンダクタンス素子の一部であるコイル41に流れる共振
電流が、磁界発生用の電流となる。また、本実施の形態
では、電流供給装置(発振回路)におけるインダクタン
ス素子であるコイル41が、磁界発生用素子を兼ねてい
る。
【0053】次に、本実施の形態に係る電流センサ装置
の作用について説明する。この電流センサ装置では、導
電部21を紙面直交方向に流れる被測定電流によって、
被測定磁界が発生する。この被測定磁界は、磁気ヨーク
22のギャップ内に配置された磁気検出素子23に印加
される。この磁界の大きさは電流の大きさに応じて変化
する。また、電流の方向に応じて、磁界の方向も変化す
る。電流センサ装置は、被測定電流によって発生した被
測定磁界を測定することで、間接的に被測定電流を測定
する。なお、図2に示した装置を、磁気センサ装置とし
て使用する場合には、磁気センサ装置は、磁気検出素子
23に印加される被測定磁界を直接測定する。
【0054】磁気検出素子23には、被測定磁界が印加
されると共に、コイル41によって、所定の交流磁界が
印加される。処理回路24は、磁気検出素子23の出力
信号より交流磁界成分を除去した信号を、出力端子25
に出力する。また、処理回路24は、磁気検出素子23
の出力信号より、交流磁界成分を抽出し、この交流磁界
成分の大きさが一定になるように処理回路24の出力信
号を調整する。これにより、磁気検出素子23の感度の
ばらつきや温度依存性による出力変動を抑制することが
可能となる。
【0055】ここで、被測定電流による起磁力を100
ATとする。これは、例えば、100Aの電流が通過す
る導電部21を1回巻いたり、10Aの電流が通過する
導電部21を10回巻いた場合である。この場合、コイ
ル41による交流の起磁力は、信号対雑音比(S/N)
を考慮すると、1AT程度は必要となる。ここで、被測
定電流の時間変化に対する出力の忠実性、すなわち、電
流センサ装置としての周波数特性の上限に対し、コイル
41に供給する交流電流の周波数を十分高くしないと、
重畳した交流磁界成分が、処理回路24の出力信号に漏
れ出す。従って、電流センサ装置としての周波数特性の
上限を10kHzとしても、交流電流の周波数は、最低
でも100kHz程度は必要となり、望むらくは、50
0kHz程度にしたい。
【0056】また、コイル41の巻数Nは、形状や製造
コストの点から少ない方がよいので、N=10ターンと
すると、1ATの起磁力の発生には、100mAの電流
が必要となる。図1に示した回路において、N=10、
発振周波数を500kHzとしたとき、コイル41のイ
ンダクタンスは、100μH(実測値)程度であるか
ら、インバータ31の出力電圧を5Vとすると、コイル
41に流れる共振電流Ires は、次の式で表される。
【0057】Ires =Q×5(V)/2π×0.5(M
Hz)×0.1(mH)=Q×3.98(mA)
【0058】従って、Q=26であれば、共振電流I
res は、約100mAとなる。
【0059】ところで、図3に示した回路において、コ
イル42と抵抗43は、必要に応じて付加されるもので
ある。以下、これらを付加する理由について説明する。
【0060】図3に示した回路では、共振エネルギを外
部に取り出さないので、Q値は50〜100程度とな
り、重畳磁界が強くなり過ぎる場合もある。その場合に
は、図3に示したように、コイル41に対して並列に、
ダンピング用の抵抗43を設け、Q値を好ましい値に調
整するようにしてもよい。また、ダンピング用の抵抗4
3を設けることは、Q値の意図しない変動を抑える効果
もある。
【0061】また、要求されるQ値が小さくて、発振が
不安定になるような場合には、図3に示したように、コ
イル41とは別のコイル42を、コイル41に対して直
列に接続し、コイル41,42の全体のインピーダンス
を上げて、Q値を下げずに、コイル41に流れる電流を
減らすようにしてもよい。更に、このように付加的なコ
イル42を設けた上で、前述のダンピング抵抗43を設
けてもよいし、コイル41の巻数を減らして、製造コス
トを下げてもよい。
【0062】このように、本実施の形態によれば、簡単
な構成で、大きなインダクタンスを持つ負荷であるコイ
ル41に対して、磁界発生用の比較的大きな交流電流を
効率よく安価に供給することが可能となる。
【0063】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0064】[本発明の第3の実施の形態]次に、図4
を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る磁界発生
用電流供給装置、磁気センサ装置および電流センサ装置
について説明する。本実施の形態は、負帰還法を用いる
磁気センサ装置に本発明を適用した例である。
【0065】図4は、本実施の形態に係る電流センサ装
置の構成を示す回路図である。この電流センサ装置は、
本実施の形態に係る電流供給装置および磁気センサ装置
を含んでいる。なお、以下、電流センサ装置を中心に説
明するが、以下の説明は、電流供給装置および磁気セン
サ装置の説明を兼ねている。
【0066】本実施の形態に係る電流センサ装置は、被
測定電流が通過する導電部21を囲うように設けられ、
一部にギャップを有する磁気ヨーク22と、このヨーク
22のギャップ内に設けられた磁気検出素子23と、こ
の磁気検出素子23の出力信号を処理する処理回路52
と、この処理回路52の出力信号を外部に出力するため
の出力端子53と、磁気ヨーク22の一部の周囲に設け
られ、所定の磁界を発生させるためのコイル51と、ド
レインがコイル51の一端に接続された電界効果型トラ
ンジスタ54とを備えている。トランジスタ54のソー
スは接地され、ゲートは処理回路52の出力端に接続さ
れている。
【0067】コイル51の他端は、本実施の形態に係る
電流供給装置60に接続されている。この電流供給装置
60は、コイル51に対して直流電流を供給する。
【0068】電流供給装置60は、インバータ61と、
一端がインバータ61の出力端に接続され、他端がイン
バータ61の入力端に接続されたコイル62と、一端が
インバータ61の出力端に接続されたコンデンサ64
と、一端がコンデンサ64の他端に接続され、他端が接
地されたコンデンサ65と、一端がインバータ61の入
力端に接続され、他端が接地されたコンデンサ66とを
備えている。
【0069】インバータ61、コイル62、コンデンサ
64,65およびコンデンサ66は、コルピッツ型の発
振回路を形成する。ここで、コンデンサ64,65は、
図1におけるキャパシタンス素子4に対応する。コンデ
ンサ64,65のそれぞれのキャパシタンスをC3 ,C
4 とし、コンデンサ64,65の合計のキャパシタンス
をC1 とする。また、コンデンサ66は、図1における
キャパシタンス素子6に対応し、キャパシタンスをC2
とする。また、コイル62は、図1におけるインダクタ
ンス素子2に対応する。
【0070】電流供給装置60は、更に、コンデンサ6
4とコンデンサ65との接続点(以下、a点とする。)
における交流電圧を整流して、コイル51に直流電流を
供給する整流回路70を備えている。すなわち、本実施
の形態では、分割されたキャパシタンス素子の一部であ
るコンデンサ65の両端に発生する共振交流電圧を整流
して、磁界発生用の直流電流とする。
【0071】この整流回路70は、コレクタがa点に接
続され、エミッタが接地されたpnp型トランジスタ7
1と、コレクタがa点に接続され、エミッタがコイル5
1の他端に接続されたnpn型トランジスタ72と、一
端がトランジスタ72のエミッタに接続され、他端が接
地された大容量の出力コンデンサ73と、一端がインバ
ータ61の出力端に接続され、他端がトランジスタ7
1,72の各ベースに接続されたコンデンサ74と、一
端がコンデンサ74の他端に接続され、他端が接地され
た抵抗75とを備えている。
【0072】コンデンサ73,74のキャパシタンスを
それぞれC5 ,C6 とする。キャパシタンスC5 は大き
く、キャパシタンスC6 は小さくなっている。
【0073】次に、本実施の形態に係る電流センサ装置
の作用について説明する。この電流センサ装置では、第
2の実施の形態に係る電流センサ装置と同様に、導電部
21を紙面直交方向に流れる被測定電流によって被測定
磁界が発生する。この被測定磁界は、磁気ヨーク22の
ギャップ内に配置された磁気検出素子23に印加され
る。処理回路52は、磁気検出素子23の出力信号を処
理して、被測定磁界に応じた出力信号を出力端子53に
出力する。本実施の形態に係る電流センサ装置は、処理
回路52の出力信号を、コイル51に帰還することによ
り、被測定磁界とは逆方向で絶対値の等しい磁界を発生
させ、磁気検出素子23に加わる磁界を常にほぼゼロに
なるように制御することにより、磁気検出素子23の感
度のばらつきや温度依存性による出力変動を抑制するよ
うになっている。
【0074】本実施の形態に係る電流センサ装置では、
処理回路52の出力信号がトランジスタ54のゲートに
印加され、これにより、トランジスタ54のドレイン電
流が制御され、コイル51に流れる電流が制御される。
ここで、コイル51に流れる電流によるヨーク22内の
磁界は、被測定磁界と逆向きになるように設定されてい
るものとする。従って、磁気検出素子23から、処理回
路52、コイル51、ヨーク22を経て、磁気検出素子
23へ戻るループのループゲインが十分大きければ、負
帰還の理論により、磁気検出素子23は常に磁界がゼロ
の近傍の状態で動作する。
【0075】図4に示した構成で、被測定電流を10A
とし、コイル51の巻数を50とすると、コイル51に
は、200mAの帰還電流を流す必要がある。コイル5
1の直流抵抗は1Ω、インダクタンスは2.5mH程度
であるから、電流供給装置60の最大電圧を0.5Vと
すると、被測定電流の変動周波数が0〜100Hzの間
では帰還動作が保証される。被測定電流の変動周波数が
100Hzを超えると、コイル51のインピーダンスが
上がり、200mAの帰還電流を確保することはできな
くなる。
【0076】電流供給装置60において、インバータ6
1の出力電圧を10Vとすると、インバータ61の出力
端には、波高値が10Vの交流電圧が発生し、コンデン
サ65の一端、すなわちa点には、波高値が10×C3
/C4 Vの交流電圧が発生している。この交流電圧は、
整流回路70に与えられる。
【0077】図4に示した整流回路70は、同期整流回
路になっている。以下、この整流回路70の動作を説明
する。a点の電位が負のとき、pnp型トランジスタ7
1は導通し、a点の電位をゼロにするようにコンデンサ
65を充電する。次に、a点の電位が正になったときに
は、npn型トランジスタ72が導通し、大容量の出力
コンデンサ73を充電する。この繰り返しにより、出力
コンデンサ73の一端の電位は、正の直流電位となり、
コイル51に対して直流電流が供給される。
【0078】なお、小容量のコンデンサ74と抵抗75
は、移相回路を構成し、両トランジスタ71,72のベ
ースの駆動信号の位相を、a点の電圧の位相と整合させ
るようになっている。
【0079】電流供給装置60において、発振回路の発
振周波数を1MHz、C3 =3900pF、C4 =39
000pFとすると、コンデンサ64を流れる共振電流
は約220mAであって、コンデンサ65への分流分を
差し引いても約200mAを直流電流として取り出すこ
とができる。このとき、共振エネルギの10%を取り出
してしまうのて、共振回路のQ値は10となる。インバ
ータ61の出力電流は20mAであるから、電流供給装
置60の消費電力は200mWとなり、10Vの電源か
ら200mAの電流を直接供給するときの消費電力であ
る2Wの1/10となる。
【0080】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、簡単な構成で、200mA程度の比較的大きな直流
電流を効率よく安価に供給することが可能となる。
【0081】なお、整流回路70としては、図4に示し
たようなトランジスタを用いた同期整流回路に限らず、
ダイオードを用いた両波整流回路等、他の公知の整流回
路を用いることもできる。
【0082】本実施の形態におけるその他の構成、動作
および効果は、第2の実施の形態と同様である。
【0083】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されず、種々の変更が可能である。例えば、上記各実施
の形態では、共振(発振)回路としてコルピッツ型の発
振回路を例にとって説明したが、本発明は、これに限ら
ず、ハートレー型や、反結合型等の他のLC共振(発
振)回路を用いる場合にも適用することができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明の磁界発生用
電流供給装置、本発明の磁気センサ装置または本発明の
電流センサ装置によれば、共振回路のリアクタンス素子
に流れる共振電流を磁界発生用素子に供給するようにし
たので、簡単な構成で、磁界発生用の比較的大きな直流
または交流電流を効率よく安価に供給することが可能と
なるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施の形態における磁界発生用電流
供給装置の基本的な構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る磁界発生用電
流供給装置および磁気センサ装置の構成を示す回路図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る磁界発生用電
流供給装置、磁気センサ装置および電流センサ装置の構
成を示す回路図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る磁界発生用電
流供給装置、磁気センサ装置および電流センサ装置の構
成を示す回路図である。
【符号の説明】
1…インバータ、2…インダクタンス素子、3,5,7
…負荷、4,6…キャパシタンス素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G017 AA01 AD42 AD53 AD55 BA03 2G025 AA05 AA16 AB01 AB02 AC01 2G035 AA20 AC13 AD02 AD03 AD10 AD13 AD18 AD20 AD51 AD58 AD60 AD62 5E081 AA20 CC02 CC05 DD05 GG01 GG05

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の磁界を発生させるための磁界発生
    用素子に電流を供給するための磁界発生用電流供給装置
    であって、 リアクタンスを有するリアクタンス素子を含み、前記リ
    アクタンス素子に流れる共振電流を前記磁界発生用素子
    に供給する共振回路を備えたことを特徴とする磁界発生
    用電流供給装置。
  2. 【請求項2】 前記共振回路は、前記リアクタンス素子
    としてのキャパシタンス素子に流れる共振電流を前記磁
    界発生用素子に供給することを特徴とする請求項1記載
    の磁界発生用電流供給装置。
  3. 【請求項3】 前記共振回路は、前記リアクタンス素子
    としてのインダクタンス素子に流れる共振電流を前記磁
    界発生用素子に供給することを特徴とする請求項1記載
    の磁界発生用電流供給装置。
  4. 【請求項4】 前記リアクタンス素子としてのインダク
    タンス素子が、前記磁界発生用素子を兼ねていることを
    特徴とする請求項1記載の磁界発生用電流供給装置。
  5. 【請求項5】 前記共振回路は、分割されたリアクタン
    ス素子の一部に流れる共振電流を前記磁界発生用素子に
    供給することを特徴とする請求項1記載の磁界発生用電
    流供給装置。
  6. 【請求項6】 更に、前記共振回路において発生する共
    振交流電圧を整流して、前記共振電流より直流電流を生
    成し、この直流電流を前記磁界発生用素子に供給する整
    流回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の磁界発
    生用電流供給装置。
  7. 【請求項7】 前記共振回路は、Q値を調節するための
    ダンピング抵抗を含むことを特徴とする請求項1記載の
    磁界発生用電流供給装置。
  8. 【請求項8】 被測定磁界に応じた信号を出力する磁気
    検出素子と、 被測定磁界の測定のために、被測定磁界とは別の磁界を
    発生させるための磁界発生用素子と、 リアクタンスを有するリアクタンス素子を含み、前記リ
    アクタンス素子に流れる共振電流を前記磁界発生用素子
    に供給する共振回路とを備えたことを特徴とする磁気セ
    ンサ装置。
  9. 【請求項9】 前記共振回路は、前記リアクタンス素子
    としてのキャパシタンス素子に流れる共振電流を前記磁
    界発生用素子に供給することを特徴とする請求項8記載
    の磁気センサ装置。
  10. 【請求項10】 前記共振回路は、前記リアクタンス素
    子としてのインダクタンス素子に流れる共振電流を前記
    磁界発生用素子に供給することを特徴とする請求項8記
    載の磁気センサ装置。
  11. 【請求項11】 前記リアクタンス素子としてのインダ
    クタンス素子が、前記磁界発生用素子を兼ねていること
    を特徴とする請求項8記載の磁気センサ装置。
  12. 【請求項12】 前記共振回路は、分割されたリアクタ
    ンス素子の一部に流れる共振電流を前記磁界発生用素子
    に供給することを特徴とする請求項8記載の磁気センサ
    装置。
  13. 【請求項13】 更に、前記共振回路において発生する
    共振交流電圧を整流して、前記共振電流より直流電流を
    生成し、この直流電流を前記磁界発生用素子に供給する
    整流回路を備えたことを特徴とする請求項8記載の磁気
    センサ装置。
  14. 【請求項14】 前記共振回路は、Q値を調節するため
    のダンピング抵抗を含むことを特徴とする請求項8記載
    の磁気センサ装置。
  15. 【請求項15】 被測定電流によって発生する被測定磁
    界を測定することによって被測定電流を測定する電流セ
    ンサ装置であって、 被測定磁界に応じた信号を出力する磁気検出素子と、 被測定磁界の測定のために、被測定磁界とは別の磁界を
    発生させるための磁界発生用素子と、 リアクタンスを有するリアクタンス素子を含み、前記リ
    アクタンス素子に流れる共振電流を前記磁界発生用素子
    に供給する共振回路とを備えたことを特徴とする電流セ
    ンサ装置。
  16. 【請求項16】 前記共振回路は、前記リアクタンス素
    子としてのキャパシタンス素子に流れる共振電流を前記
    磁界発生用素子に供給することを特徴とする請求項15
    記載の電流センサ装置。
  17. 【請求項17】 前記共振回路は、前記リアクタンス素
    子としてのインダクタンス素子に流れる共振電流を前記
    磁界発生用素子に供給することを特徴とする請求項15
    記載の電流センサ装置。
  18. 【請求項18】 前記リアクタンス素子としてのインダ
    クタンス素子が、前記磁界発生用素子を兼ねていること
    を特徴とする請求項15記載の電流センサ装置。
  19. 【請求項19】 前記共振回路は、分割されたリアクタ
    ンス素子の一部に流れる共振電流を前記磁界発生用素子
    に供給することを特徴とする請求項15記載の電流セン
    サ装置。
  20. 【請求項20】 更に、前記共振回路において発生する
    共振交流電圧を整流して、前記共振電流より直流電流を
    生成し、この直流電流を前記磁界発生用素子に供給する
    整流回路を備えたことを特徴とする請求項15記載の電
    流センサ装置。
  21. 【請求項21】 前記共振回路は、Q値を調節するため
    のダンピング抵抗を含むことを特徴とする請求項15記
    載の電流センサ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7458507B2 (ja) 2020-12-16 2024-03-29 帝人ファーマ株式会社 経頭蓋磁気刺激装置

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