JP2000119878A - 塩化第二鉄エッチング廃液の再生方法及びその装置 - Google Patents
塩化第二鉄エッチング廃液の再生方法及びその装置Info
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- JP2000119878A JP2000119878A JP10327423A JP32742398A JP2000119878A JP 2000119878 A JP2000119878 A JP 2000119878A JP 10327423 A JP10327423 A JP 10327423A JP 32742398 A JP32742398 A JP 32742398A JP 2000119878 A JP2000119878 A JP 2000119878A
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- JP
- Japan
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- ferric chloride
- regenerating
- nickel
- etching waste
- chloride etching
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ニッケルを含む塩化第二鉄エッチング廃液の
再生方法を提供する。 【構成】 中央に陰極室を配し、その両側に隔膜を介し
て陽極室を設けてなる電解槽を１ユニットとし、これを
多段に連結してなる隔膜式電解再生装置を用いて、ニッ
ケルイオンを含む塩化第二鉄エッチング廃液１をポンプ
４により注入口１０から送り込む。図では第２ユニット
の陰極室における３価鉄／（２価鉄＋３価鉄）比を０．
２から０．５の範囲に収まるように、ポンプ４により、
注入液量を制御することにより、ニッケルに富む組成物
を電析させて、老廃液を再生する。
再生方法を提供する。 【構成】 中央に陰極室を配し、その両側に隔膜を介し
て陽極室を設けてなる電解槽を１ユニットとし、これを
多段に連結してなる隔膜式電解再生装置を用いて、ニッ
ケルイオンを含む塩化第二鉄エッチング廃液１をポンプ
４により注入口１０から送り込む。図では第２ユニット
の陰極室における３価鉄／（２価鉄＋３価鉄）比を０．
２から０．５の範囲に収まるように、ポンプ４により、
注入液量を制御することにより、ニッケルに富む組成物
を電析させて、老廃液を再生する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はリードフレーム・カ
メラ部品・接触部品等の精密エッチング加工に伴って発
生する、塩化第二鉄エッチング廃液の再生方法及びその
装置に関し、更に詳しくはニッケルイオンを含む塩化第
二鉄エッチング廃液の再生に際して、ニッケルに富む組
成物を電析させることを特徴とする再生方法及びその装
置に関する。
メラ部品・接触部品等の精密エッチング加工に伴って発
生する、塩化第二鉄エッチング廃液の再生方法及びその
装置に関し、更に詳しくはニッケルイオンを含む塩化第
二鉄エッチング廃液の再生に際して、ニッケルに富む組
成物を電析させることを特徴とする再生方法及びその装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】半導体用リードフレームに用いる４２合
金は、ニッケル：４２％、鉄５８％から成る。４２合金
をエッチング加工した老廃液は、ニッケルイオン：１６
ｇ／ｌ、２価鉄イオン：７０ｇ／ｌ、３価鉄イオン：１
４０ｇ／ｌ程度となっている。電解回収によって、ニッ
ケルイオン量を８ｇ／ｌ程度以下に下げることができれ
ば、再生液として再利用が可能になる。以下老廃液を電
解再生装置に入れて、電解をした場合の問題点について
説明する。老廃液中の鉄イオンの存在量が２１０ｇ／ｌ
であるのに対して、ニッケルイオンはわずかに８ｇ／ｌ
しか存在していない。これを普通に電解した場合、析出
物のニッケル含有量の期待値は に過ぎない。通常の電解回収法では、析出物中のニッケ
ル含有量が低いため、蓄積したニッケル分を電解によっ
て回収しようとすれば、ニッケルと同時に大量の鉄を除
去しなければならず、エッチング液の再生は容易ではな
い。
金は、ニッケル：４２％、鉄５８％から成る。４２合金
をエッチング加工した老廃液は、ニッケルイオン：１６
ｇ／ｌ、２価鉄イオン：７０ｇ／ｌ、３価鉄イオン：１
４０ｇ／ｌ程度となっている。電解回収によって、ニッ
ケルイオン量を８ｇ／ｌ程度以下に下げることができれ
ば、再生液として再利用が可能になる。以下老廃液を電
解再生装置に入れて、電解をした場合の問題点について
説明する。老廃液中の鉄イオンの存在量が２１０ｇ／ｌ
であるのに対して、ニッケルイオンはわずかに８ｇ／ｌ
しか存在していない。これを普通に電解した場合、析出
物のニッケル含有量の期待値は に過ぎない。通常の電解回収法では、析出物中のニッケ
ル含有量が低いため、蓄積したニッケル分を電解によっ
て回収しようとすれば、ニッケルと同時に大量の鉄を除
去しなければならず、エッチング液の再生は容易ではな
い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 発明者らは、ニッケ
ルを含む塩化第二鉄エッチング廃液の電解回収について
研究を重ねた結果、隔膜電解装置の構造及び運転方法の
工夫により、ニッケルに富む析出物を得ることに成功し
た。隔膜電解を続けると、陰極室においては３価鉄が還
元され、２価鉄に変化する。２価鉄イオンが９０ｇ／ｌ
程度まで増加すると、鉄／ニッケル混合物の析出が始ま
る。図４は、液中の３価鉄／全鉄比がニッケル含有量に
及ぼす影響を示す図である。３価鉄／全鉄比が０．４前
後では、析出物中のニッケル含有量が高く７０％程度に
もなる。しかしながら更に電解を続けると３価鉄イオン
が減少して行く。３価鉄イオンの減少は、鉄＋ニッケル
の析出には有利な条件であるが、一方でニッケル含有量
が低下する欠点が生ずる。発明者らは、３価鉄の減少に
見合って、定常的に老廃液原液を送り込むことにより、
５０〜７０％のニッケルを含む析出物を得ることに成功
した。
ルを含む塩化第二鉄エッチング廃液の電解回収について
研究を重ねた結果、隔膜電解装置の構造及び運転方法の
工夫により、ニッケルに富む析出物を得ることに成功し
た。隔膜電解を続けると、陰極室においては３価鉄が還
元され、２価鉄に変化する。２価鉄イオンが９０ｇ／ｌ
程度まで増加すると、鉄／ニッケル混合物の析出が始ま
る。図４は、液中の３価鉄／全鉄比がニッケル含有量に
及ぼす影響を示す図である。３価鉄／全鉄比が０．４前
後では、析出物中のニッケル含有量が高く７０％程度に
もなる。しかしながら更に電解を続けると３価鉄イオン
が減少して行く。３価鉄イオンの減少は、鉄＋ニッケル
の析出には有利な条件であるが、一方でニッケル含有量
が低下する欠点が生ずる。発明者らは、３価鉄の減少に
見合って、定常的に老廃液原液を送り込むことにより、
５０〜７０％のニッケルを含む析出物を得ることに成功
した。
【０００４】
【図１】 図１は３段連結された隔膜式電解再生装置の
構成図である。 １は塩化第二鉄老廃液のタンク ２は陰極室出口からの還元液タンク ３は電解再生された塩化第二鉄エッチング液のタンク ４は老廃液の移送ポンプ ５は還元液の移送ポンプ １０は老廃液の注入口 １１は第１ユニットの陰極室 ２１は第２ユニットの陰極室 ３１は第３ユニットの陰極室
構成図である。 １は塩化第二鉄老廃液のタンク ２は陰極室出口からの還元液タンク ３は電解再生された塩化第二鉄エッチング液のタンク ４は老廃液の移送ポンプ ５は還元液の移送ポンプ １０は老廃液の注入口 １１は第１ユニットの陰極室 ２１は第２ユニットの陰極室 ３１は第３ユニットの陰極室
【図２】 図２は第一ユニットの平面図 １２は陽極室 １３は陽極室 １４は陰極板 １５は陽極板 １６は陽極板 １７は隔膜 １８は隔膜
【図３】 図３は図１の断面図 ３０は還元液の出口
【図４】 図４は、陰極室の３価鉄／全鉄比と析出物中
のニッケル含有率の関係を示す図である。
のニッケル含有率の関係を示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 毛呂 三千男 長野県長野市大字鶴賀緑町1401番地 協同 組合ながのリサイクルテクノ内 (72)発明者 中村 純一 長野県長野市大字鶴賀緑町1401番地 協同 組合ながのリサイクルテクノ内 (72)発明者 小島 正彦 長野県長野市大字鶴賀緑町1401番地 協同 組合ながのリサイクルテクノ内 Ｆターム(参考） 4D061 DA08 DB18 DC22 EA05 EB01 EB04 EB12 EB39 GC02 GC05 4K057 WB02 WB11 WE08 WH01 WH07 WM19 WN01 WN06
Claims (2)
- 【請求項１】 中央に陰極室を配し、その両側に隔膜を
介して陽極室を設けてなる電解槽を１ユニットとし、こ
れを多段に連結してなる隔膜式電解再生装置を用いてニ
ッケルイオンを含む塩化第二鉄エッチング廃液を再生す
るに際して、少なくともその１ユニットの陰極室におけ
る全鉄濃度に対する３価鉄濃度の比を０．２から０．５
の範囲に制御して、ニッケルに富む組成物を電析させる
ことを特徴とする塩化第二鉄エッチング廃液再生方法。 - 【請求項２】 中央に陰極室を配し、その両側に隔膜を
介して陽極室を設けてなる電解槽を１ユニットとし、こ
れを多段に連結してなる隔膜式電解再生装置を用いて、
ニッケルイオンを含む塩化第二鉄エッチング廃液を再生
するに際して、１ユニットの陰極室容積当たり０．１ｌ
／ｌ・Ｈｒから０．３ｌ／ｌ・Ｈｒの再生用原液を定常
的に注液することを特徴とする連続式塩化第二鉄エッチ
ング廃液再生装置
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10327423A JP2000119878A (ja) | 1998-10-13 | 1998-10-13 | 塩化第二鉄エッチング廃液の再生方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10327423A JP2000119878A (ja) | 1998-10-13 | 1998-10-13 | 塩化第二鉄エッチング廃液の再生方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000119878A true JP2000119878A (ja) | 2000-04-25 |
Family
ID=18199006
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10327423A Pending JP2000119878A (ja) | 1998-10-13 | 1998-10-13 | 塩化第二鉄エッチング廃液の再生方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000119878A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7727646B2 (en) * | 2004-02-12 | 2010-06-01 | Mayer Guenter | Fuel cell and method for depleting carbon dioxide |
-
1998
- 1998-10-13 JP JP10327423A patent/JP2000119878A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7727646B2 (en) * | 2004-02-12 | 2010-06-01 | Mayer Guenter | Fuel cell and method for depleting carbon dioxide |
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