JP2000119635A - 尼漏れ防止剤並びに雨漏れ防止法 - Google Patents

尼漏れ防止剤並びに雨漏れ防止法

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JP2000119635A
JP2000119635A JP10333337A JP33333798A JP2000119635A JP 2000119635 A JP2000119635 A JP 2000119635A JP 10333337 A JP10333337 A JP 10333337A JP 33333798 A JP33333798 A JP 33333798A JP 2000119635 A JP2000119635 A JP 2000119635A
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leakage
rain
water
cracks
concrete
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JP10333337A
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Satoshi Mori
聰 毛利
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリート性建築構造物に存在又は発生する
ひび割れ又は亀裂が原因となり雨漏れや貯槽建造物の水
漏れを噴霧器やスポンジロール等手軽な器具を用いる方
法により、しかも低コストで補修する。雨漏れや水漏れ
の原因箇所が特定できない場合にも補修材自身がひび割
れや亀裂箇所に流れ込んで止水塊を形成する。 【解決手段】水不溶無機性水分散液、望ましくはコロイ
ド状液とポリアクリル酸、アクリル酸エステルの共重合
エマルジョンを流動性が十分に得られる希薄濃度でひび
割れ又は亀裂部に散布又は塗布し、問題箇所に安定な止
水塊を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明のあらまし】本発明はコンクリート性建築構造物
の亀裂に起因する雨漏れ、水漏れ補修を経済的且つ確実
に実行できる材料、および補修方法を提供するものであ
る。より詳しくは、コンクリート製建造物の屋上、屋根
部分または壁面の目視で確認できる亀裂、または視覚的
には確認困難な微細な亀裂に起因する雨漏れ、およびプ
ールや貯水槽の場合は水漏れが発生した場合の補修剤に
関する。
【0002】
【従来技術】本来、コンクリート建造物の雨漏れなどの
防水はコンクリートの性質から、経済性も考慮するとな
かなか決定的な方法が提案できず、建造物そのものの耐
久性保証に比較し、せいぜい10年程度の保証にとどま
り、且つ事実10年前後で雨漏れや水漏れが発生するケ
ースが多い。実際にそれらが発生した場合の補修は、原
因となる欠陥箇所が特定しにくく、その為に安全を見た
大掛かりな補修工事になりコスト大な工事になるケース
が多い。この様な補修に多数の補修剤、防水剤が提案さ
れている。その多くは亀裂や、ひび割れ箇所に樹脂エマ
ルジョンなどの有機系や水ガラスなどケイ酸ソーダ類の
水溶性無機化合物を注入又は塗布し、水などの溶剤が蒸
発して固化するか、セメントの1成分やセメントの強ア
ルカリ性で不溶性化合物を化学反応生成し、欠陥個所を
埋め尽くそうとするものである。しかし、大別し2つの
理由で満足な補修剤が見当たらない。一つは水漏れや、
雨漏れの直接の原因となる、欠陥個所がなかなか特定で
きないこと、2番目は仮に欠陥個所が発見出来ても、微
細なひび割れや亀裂に補修剤が確実に浸透し完全に止水
効果を発揮する材料が見当たらない。いきおい広範囲に
コンクリートを剥がしてシート防水やアスファルト防水
など大掛かりな補修工事になってしまう場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】上述のように一旦雨
漏れなどが起きた場合に、一般に大掛かりな補修工事に
なり、その補修に必要な材料の費用もさることながら広
範囲にコンクリートを剥がし取るなど施工の前工程も含
めた施工に係るコストが材料費に倍してコスト高になる
現状に対し、安価な材料で且つ、素人でも補修可能な専
門技術を要さない方法で確実に欠陥個所を修復する材料
の開発と、それを用いた補修方法が望まれている。本発
明は、補修剤を大凡の原因箇所を突き止めたらその周辺
に噴霧器などを用いて補修剤を散布し、流動性の高い補
修剤は自ら欠陥個所を探しあて、流れ込んで埋めてしま
うタイプのコンクリート亀裂補修剤である。具体的に
は、十分な流動性を付与した請求項1に係わるAを雨漏
れ又は水漏れの原因箇所と思われるコンクリート面の近
辺にスポンジロール等を用いて塗布するか、噴霧器等な
どを用いAを散布し布面が乾燥してから次にBを同様に
塗布又は噴霧する。又はA及びBの処理順番を逆にして
も同じ効果が期待できる。勿論これまでにも、この種の
補修剤は発表され実際に製品として市場に登場している
がが流動性が不十分であったり、流動性はあるが十分な
止水性を発揮しないなど満足な補修剤は見当たらない。
【0004】
【本発明の処理剤Bの具体的説明】本発明で使用する処
理剤Bのアクリル共重合物エマルジョンはアクリル酸の
モル比が1%以上のものが用いられるが望ましくは5〜
50%で、平均重合度1000以上の重合度の物が用い
られるが望ましくは1〜10万程度の物が良い。また本
エマルジョン中のアクリル共重合物含有量は0.1〜3
0重量%が用いられるが望ましくは1〜20重量%であ
る。この水溶液は20〜50cp(30rpm)程度の
流動性の高いエマルジョンで、コンクリートの微細な隙
間に良く浸透し後述の処理剤(A)中のアルカリやコン
クリート中のアルカリと穏やかに反応し、防水助剤中の
粘度と共にひび割れや亀裂を埋めるバインダーになり止
水性を発揮する。本発明に係わるアクリル共重合エマル
ジョンは塗料やバインダーとして広く一般に用いられて
いる物でよく、エマルジョンの構成助剤の界面活性剤と
しては、アニオン系、ノニオン系のいかなる種類のもの
でも良く、具体的には脂肪酸ソーダ、アルキルスルホン
酸ソーダ、アルキルエーテルスルホン酸ソーダ、ポリオ
キシエチレングリコール、等があげられる。これらは単
独又は2種以上の混合して用いてもよい。界面活性剤の
配合量は0.1%〜5%重量部用いられが好ましくは
0.2%〜2%である。界面活性剤はアクリル共重合の
乳化に必須の助剤であるばかりでなく、コンクリート壁
と水との濡れ性を高め、微細なひび割れや亀裂に本防止
剤が浸透し易くする役目をする。本発明の乳化安定剤と
してはPVA,ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、グリセリン、アルカノールアミン類等が
1〜40重量%、望ましくは10〜30重量%用いエマ
ルジョンの安定が計れる。
【0005】
【処理剤Aの具体的説明】水不溶性無機粉体としては粒
度が0.1mm以下のものが50%以上であれば何でも
良いが特に水中に分散して安定しているものが望まし
く、コロイド性含水ケイ酸塩がもっとも推奨され、粘土
主成分であるのアンモリロナイトナトリュウム、アンモ
リロナイとカルシュウムが分散安定性がよくまたそれ自
体アルカリ性を示して、長時間風雨に晒されてアルカリ
性を示さなくなったコンクリートひび割れや亀裂をアル
カリ性に前処理し、処理液Bと安定した止水層の形成に
役立つ。これらを0.1〜30重量%、望ましくは1〜
10重量%含有する水溶液を防水補修加工補助剤とす
る。この補助剤はひび割れや亀裂埋めて水分を吸収する
と膨張し、それ自体止水能を有するが、一方防水主剤の
アクリルエマルジョンを良く保持し、且つナトリュウム
やカルシュウムの供給源となり、ポリアクリル酸塩をひ
び割れや亀裂の中で生成せしめ、安定した防水層を形成
する。
【0006】
【本発明の防水補修方法】本防水剤の特徴とするところ
は、防水剤の流動性が水と変わらない高い流動性を有す
ることから漏水の原因箇所を防水剤自身が探り当てるよ
うに浸透し、しかも助剤と主剤が穏やかな化学反応によ
り、ひび割れの深い位置で止水能を有する強固なアクリ
ルゲルになることによる極めて完全な驚くべき防水性を
示すことにある。なお、必要に応じA液調整に適量のノ
ニオン、又はアニオン性の界面活性剤を添加し無機粉体
の分散安定とコンクリート亀裂などへの浸透性を助長し
ても良い。本発明の防水剤の使用法はAと、アクリル共
重合エマルジョンのBを、補修対象の状態、又はA,B
それぞれ処理液の調整濃度により、助剤Aから主剤Bの
順に散布処理するか、逆に主剤BからAの順に散布処理
するかを如何にA,Bを奥深くまで浸透させて防水壁と
なるアクリル樹脂をひび割れ、亀裂の中に生成させるか
が課題となる。
【0007】
【本発明の適用対象】本発明の適用対象物はコンクリー
ト類のひび割れ亀裂補修に有効で、セメントモルタル、
タイル・煉瓦のセメント目地部分の補修に適用できる。
【0008】以下、実際の実施例により本発明をより具
体的に説明する。
【実施例1】含水率58%の陶器用益子産粘度10gを
190ccの水と界面活性剤としてアルキルエーテル硫
酸エステル塩を0.02%を加えミキサーで分散し、3
20メッシュのスクリーンで浮遊するゴミ類を除去し
[A]液とした。続いてアクリル酸12部、アクリル酸
活エチルエステル88部よりなるアクリル共重合25重
量%からなるエマルジョンを更に4重量倍の水に希釈し
て[B]液とした。一方、厚さ50mmのコンクリート
ブロックをハンマーで二つに割り、亀裂部分が最大部で
0.5mmとなるように離して固定した。続いて、この
ブロックの亀裂部分に[A]液を刷毛を用いて塗り、ブ
ロックに完全に[A]液が完全に吸収されるのを見届け
て更にもう一度同じ場所に[A]を塗り2時間放置して
完全にブロックを乾かした。次に[B]を[A]を塗っ
た部分の上から同様に刷毛を用いて塗り、5時間かけて
完全に乾燥させた後水を上から掛けて余分の[A],
[B]液を洗い落とし、一晩放置し乾燥した後スポイド
で補修した亀裂部分に水を滴下し、亀裂部分に水の浸透
を観察したが全く浸透しなかった。更に、この水が乾燥
(一部はセメントに吸収されて表面からなくなる)した
後再び水を同じところに滴下し亀裂へ浸透するか否かを
見る試みを60回繰り替えしたが、水が亀裂部分に浸透
することはなかった。
【0009】
【実施例2】実施例1の粘土の替わりに粘度の主成分で
ある高純度モンモリロナイトを乾燥粉砕し、粒度分布が
15μm以下が90%以上である粉体を用いて強撹拌下
の水に分散しモンモリロナイトが4%の分散液とした。
この液はそれ自体で60rpmを示す安定した分散液で
PH9.8を示した(これを[A]とした)。築18年
シート防水の鉄筋コンクリート建物で雨漏れがあり、S
社製酢ビエマルジョン練り込み型防水剤を原因箇所と思
われるひび割れや亀裂を中心に修理、効果が得られなか
った。更にN社製アクリル酸ソーダゲルを主体とした流
し込み型防水液を、雨漏れ箇所の近辺約10mにわた
り塗布処理したが雨漏れを完全に補修するには至らなか
った。同箇所を本発明の雨漏れ防止剤で次のように処理
し完全に雨漏れ状態を補修できた。すなわち、実施例2
の[A]液4kgを、雨漏れ箇所を中心に約10m
わたりスポンジロールで塗布した。塗布面が乾き上がっ
てから実施例1の[B]液約2kgを手動の噴霧器を用
い先の[A]液塗布面上に均一に散布した。6時間経過
し表面付着塗布液を水で洗い流した。この補修建築物
は、以後降雪や降雨に全く漏れを見ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04G 23/02 E04G 23/02 B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水不溶性無機粉体を0.1〜30重量%を
    含有する懸濁水A,ポリアクリル酸1%以上を含有し、
    重合度1000以上のアクリル系共重合エマルジョンを
    0.1重量%以上含有するB液かなる散布型雨漏れ防止
    材。
  2. 【請求項2】請求項1の処理剤AおよびBからなる散布
    型コンクリート雨漏れ防止剤を雨漏れの原因となるコン
    クリート類の亀裂部分にA→B、またはB→Aの順に処
    理剤を散布して補修する雨漏れ防止法。
JP10333337A 1998-10-20 1998-10-20 尼漏れ防止剤並びに雨漏れ防止法 Pending JP2000119635A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10261212A1 (de) * 2002-12-20 2004-07-08 Udo Neubert Abdichtmittel
US8980377B1 (en) * 2011-04-22 2015-03-17 Eduard A. Stefanescu Clay-based concrete sealer

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10261212A1 (de) * 2002-12-20 2004-07-08 Udo Neubert Abdichtmittel
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