JP2000119429A - 発泡体の製造方法およびこの発泡体を利用した遅延した形状回復性を有する独立気泡発泡収縮体の製造方法 - Google Patents

発泡体の製造方法およびこの発泡体を利用した遅延した形状回復性を有する独立気泡発泡収縮体の製造方法

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JP2000119429A
JP2000119429A JP10290926A JP29092698A JP2000119429A JP 2000119429 A JP2000119429 A JP 2000119429A JP 10290926 A JP10290926 A JP 10290926A JP 29092698 A JP29092698 A JP 29092698A JP 2000119429 A JP2000119429 A JP 2000119429A
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JP10290926A
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English (en)
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Hideyuki Taguchi
秀之 田口
Hitoshi Shirato
斉 白土
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子線を発泡後に照射しないことにより製造
コストを抑えると共に、耐熱性を向上させた発泡体の製
造方法およびそれを利用した遅延した形状回復性を有す
る独立気泡発泡収縮体の製造方法を提供すること 【解決手段】 以下の工程を包含する、遅延した形状回
復性を有する独立気泡発泡収縮体の製造方法: (a) 熱可塑性樹脂を、電子線架橋法、紫外線架橋
法、シラン架橋法、および過酸化物架橋法からなる群か
ら選択される少なくとも1種の架橋手段により予備架橋
させて予備架橋樹脂とする工程、(b) 該予備架橋樹
脂を発泡させて独立気泡予備架橋発泡体とする工程、
(c) 該独立気泡予備架橋発泡体を、紫外線架橋法、
シラン架橋法、および過酸化物架橋法からなる群から選
択され、工程(a)において用いられた架橋手段とは異
なる少なくとも1種の架橋手段とは異なる架橋手段によ
り架橋させ、ゲル分率が50%以上である独立気泡架橋
樹脂発泡体とする工程、および(d) 独立気泡架橋樹
脂発泡体を収縮させる工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡体の製造方法
およびこの発泡体を利用した遅延した形状回復性を有す
る独立気泡発泡収縮体の製造方法に関し、より詳細に
は、熱可塑性樹脂の発泡前後に異なる架橋手段を用いて
複数回、架橋を行うことにより、耐熱性を向上させた発
泡体の製造方法およびこの発泡体を利用した遅延した形
状回復性を有する独立気泡発泡収縮体の製造方法に関す
る。
【0002】本明細書において用いられる用語「遅延し
た形状回復性」とは、任意の形状に変形させても元の形
状を記憶しており、徐々に変形前の形状に近づく性質を
意味する。
【0003】
【従来の技術】遅延した形状回復性を有する発泡収縮体
を製造する従来方法としては、例えば、特開平9−71
675号公報に開示されているように、揮発性発泡剤を
含有する樹脂を、当該発泡剤の沸点より高い温度で発泡
させて独立気泡発泡体を得、この独立気泡発泡体の一部
を固定した後に発泡剤の沸点より低い温度まで冷却する
か、または得られた独立気泡発泡体を弾性変形領域内の
歪み幅で圧縮することにより収縮させる方法などが挙げ
られる。
【0004】しかし、特開平9−71675号公報に開
示されている製造方法により得られた発泡収縮体におい
ては、この発泡収縮体を収縮した状態のまま長時間放置
しておくと、形状回復性が低下し、結果として、収縮前
の形状に回復し難くなるという問題がある。特に、収縮
した状態で発泡収縮体を放置した時の温度が常温よりも
高い場合では、収縮状態を1、2日程度続けるだけで、
収縮前の形状にほとんど回復しなくなるという傾向が顕
著である。例えば、厚み10mmの無架橋ポリエチレン
発泡シートを厚み2mmに圧縮した後、40℃で1日間
放置した場合には、形状回復後のシートの厚みは4mm
にも満たない。
【0005】上記のような形状回復性の低下の原因は必
ずしも明らかではないが、収縮状態で放置されている間
に、発泡体内部の分子鎖同士の絡み合いが解れるように
してはずれてしまうため、回復に必要とされる分子の弾
性力が低下するからであると推察されている。
【0006】そこで、本発明者らは、特開昭56−14
539号公報に記載されているような、耐熱性を向上さ
せた発泡体を製造する方法として、架橋させたポリオレ
フィン発泡体に電子線を照射して発泡体をさらに架橋さ
せる方法を応用できないかどうか考慮した。
【0007】しかし、特開昭56−14539号公報に
開示されている製造方法では、架橋させたポリオレフィ
ン発泡体に電子線を照射する必要があるため、大変費用
がかかる。さらに、上記公報においては、実施例におけ
る最大の電子線量は20Mradであるが、この20M
radの電子線を照射して得られた発泡体であっても、
実用上、大きな寸法変化を伴い、充分な耐熱性の向上を
図れるとは言い難い。それどころか、発泡体表面が電子
線により損傷を受けるおそれもある。これは、発泡体に
対して電子線を照射した場合には、照射量が大きくなり
過ぎて、樹脂中の分子の破壊が優性に起きるためである
と推察される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決するためになされ、その目的とするところは、電子線
を発泡後に照射しないことにより製造コストを抑えると
共に、耐熱性を向上させた発泡体の製造方法およびそれ
を利用した遅延した形状回復性を有する独立気泡発泡収
縮体の製造方法を提供することにあり、特にそのなかで
も、常温より高い状態に収縮した状態のまま長時間放置
した後であっても、遅延した形状回復性を有する独立気
泡発泡収縮体の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する、本
発明に係る発泡体の製造方法は、以下の工程を包含す
る: (a) 熱可塑性樹脂を、電子線架橋法、紫外線架橋
法、シラン架橋法、および過酸化物架橋法からなる群か
ら選択される少なくとも1種の架橋手段により架橋させ
て予備架橋樹脂とする工程、(b) 予備架橋樹脂を発
泡させて予備架橋発泡体とする工程、および(c) 予
備架橋発泡体を、紫外線架橋法、シラン架橋法、および
過酸化物架橋法からなる群から選択され、工程(a)に
おいて用いられた架橋手段とは異なる少なくとも1種の
架橋手段により架橋させ、ゲル分率を50%以上にする
工程。
【0010】また、上記課題を解決する他の手段である
本発明に係る遅延した形状回復性を有する独立気泡発泡
収縮体の製造方法は、以下の工程を包含する: (a) 熱可塑性樹脂を、電子線架橋法、紫外線架橋
法、シラン架橋法、および過酸化物架橋法からなる群か
ら選択される少なくとも1種の架橋手段により予備架橋
させて予備架橋樹脂とする工程、(b) 予備架橋樹脂
を発泡させて独立気泡予備架橋発泡体とする工程、
(c) 独立気泡予備架橋発泡体を、紫外線架橋法、シ
ラン架橋法、および過酸化物架橋法からなる群から選択
され、工程(a)において用いられた架橋手段とは異な
る少なくとも1種の架橋手段とは異なる架橋手段により
架橋させ、ゲル分率が50%以上である独立気泡架橋樹
脂発泡体とする工程、および(d) 独立気泡架橋樹脂
発泡体を収縮する工程。なお、本明細書においては、
「遅延した形状回復性を有する独立気泡発泡収縮体」を
単に「独立気泡発泡収縮体」という場合がある。また、
特に別記しない限り、「発泡体」には、独立気泡架橋樹
脂発泡体および独立気泡発泡収縮体の両者を含むことに
する。
【0011】(工程(a)について)本発明において用
いられる熱可塑性樹脂としては特に限定されず、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチ
レン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−プロピレン−ジエン3元共重合体など
のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、スチレン−ブ
タジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、A
BS樹脂などのポリスチレン系樹脂、ポリメチルアクリ
レート、ポリメチルメタクリレート、エチレン−エチル
アクリレート共重合体などのポリアクリル系樹脂、塩素
化ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどの塩素系樹脂、ポ
リフッ化エチレンなどのフッ素系樹脂、6−ナイロン、
6,6−ナイロン、1,2−ナイロンなどのポリアミド
樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレートなどのポリエステル系樹脂などの他、ポリカ
ーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファ
イド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミ
ド、ケイ素樹脂、熱可塑性ウレタン、各種エラストマー
などが挙げられる。このなかでも、特に予備架橋および
発泡が容易であって確実に耐熱性を向上させることがで
きるいう観点などから、ポリオレフィン系樹脂が好まし
く、そのなかでも、本発明に係る方法により高倍率な発
泡が容易であって独立気泡発泡収縮体における遅延した
形状回復性を向上させることが確実にできるという観点
などからポリエチレンが好ましい。
【0012】上記のような熱可塑性樹脂を、電子線架橋
法、紫外線架橋法、シラン架橋法、または過酸化物架橋
法のいずれかの架橋手段により予備架橋させて予備架橋
樹脂とする。この予備架橋させた後の予備架橋樹脂のゲ
ル分率は10%以上70%以下であることが好ましい。
10%未満の場合または70%を越える場合には、発泡
倍率が高い発泡体を得ることができなくなる。発泡倍率
を15倍以上(すなわち、15cc/g以上)にするこ
とができるという観点から、上記のゲル分率は20%以
上65%以下であることが好ましい。
【0013】本明細書において用いられる用語「ゲル分
率」とは、架橋の程度を表す1つの指標であり、JIS
C 3005に従って「架橋度」として求められる数
値を指す。より詳細には、「ゲル分率」とは、予備架橋
樹脂(または得られた発泡体)から質量m1の試験片を
切り出して細片状にし、次いで試験片を約50gのキシ
レンが入った試験管に入れ、約120℃で24時間保持
する。この後、試験片を試験管から取り出し、真空デシ
ケーターにより、約80℃の温度および1.3kPa以
下の真空度で24時間乾燥した後の試験片の質量m2
正確に測定し、以下の式に基づいて算出される数値であ
る:
【0014】
【0015】架橋手段として紫外線架橋法が選択される
場合、熱可塑性樹脂には、紫外線により分解して架橋を
行う光架橋剤を予め添加しておく必要がある。光架橋剤
としては、例えば、ベンゾフェノンのようなラジカル発
生型、およびトリフェニルスルホニウムヘキサフルオロ
フォスフィンのようなイオン発生型のいずれをも用いる
ことができる。なお、通常、光架橋剤は、熱可塑性樹脂
100重量部あたり0.1重量部以上の割合で用いられ
得る。紫外線の光源としては、水銀灯またはメタルハラ
イドランプが用いられ、このような光源から紫外線を熱
可塑性樹脂に照射して樹脂を予備架橋させる。
【0016】架橋手段としてシラン架橋法が選択される
場合には、熱可塑性樹脂にはシラン架橋剤を予め添加し
ておく必要がある。シラン架橋剤としては、ビニルシラ
ン化合物が挙げられ、このビニルシラン化合物を熱可塑
性樹脂にグラフト付加反応させ、必要に応じてシラノー
ル縮合触媒を添加した後、熱可塑性樹脂を水分雰囲気下
に曝すことにより熱可塑性樹脂を予備架橋させる。通
常、シラン架橋剤は、熱可塑性樹脂100重量部あたり
0.1重量部以上の割合で用いられ得る。なお、熱可塑
性樹脂にはシラン架橋剤の他、過酸化物などの極少量の
シラン架橋開始剤を予め添加しておく。
【0017】架橋手段として過酸化物架橋法が選択され
る場合には、熱可塑性樹脂には有機過酸化物を予め添加
しておく必要がある。過酸化物架橋法において用いられ
得る有機過酸化物としては、例えば、ジクミルパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキサイド)−3−ヘキシンなどが挙げられる。通
常、有機過酸化物は、熱可塑性樹脂100重量部あたり
1重量部以上の割合で用いられ得る。このような有機過
酸化物を添加した熱可塑性樹脂を、有機過酸化物の分解
温度付近まで加熱して樹脂を予備架橋させる。なお、こ
の過酸化物架橋法が用いられる場合には、有機過酸化物
が分解して予備架橋が進行する温度と、熱可塑性樹脂に
含まれる発泡剤が発泡する温度がほぼ同じである場合が
ある。このため、発泡させる前に樹脂を加熱して予備架
橋のみを行うことが困難になる場合があり、このような
場合には、次に説明する発泡と架橋とが同時に行なわれ
ることになる。
【0018】架橋手段として電子線架橋法が用いられる
場合、上記とは異なり、熱可塑性樹脂には、予め光架橋
剤、シラン架橋剤、または有機過酸化物のような架橋に
必要とされる添加剤を添加させる必要はない。ただし、
上記3つの架橋手段と比較して、電子線架橋法を用いた
場合には、製造コストが上昇する場合がある。
【0019】熱可塑性樹脂には、架橋助剤を予め添加し
ておき、架橋を容易に行うことが好ましい。架橋助剤と
しては、トリメチロールプロパントリアクリレート、ト
リメチロールプロパントリメタクリレート、テトラエチ
レングリコールジアクリレートなどのアクリル系モノマ
ーを用いることが好ましい。これらの架橋助剤は、架橋
手段にもよるが、通常、熱可塑性樹脂100重量部あた
り0.5重量部以上5重量部以下の割合で用いられ得
る。なお、このような架橋助剤は、特に紫外線架橋法お
よび電子線架橋法に用いられる。
【0020】なお、熱可塑性樹脂には、予備架橋、発
泡、架橋などに悪影響を与えない限り、必要に応じて任
意の添加剤が添加され得る。このような添加剤として
は、例えば、充填材、難燃剤、酸化防止剤、補強繊維、
着色剤、紫外線吸収剤などが挙げられる。充填剤として
は、炭酸カルシウム、タルク、クレー、酸化マグネシウ
ム、酸化亜鉛、カーボンブラック、二酸化珪素、酸化チ
タン、ガラス繊維、ガラス粉、ガラスビーズなどが挙げ
られる。難燃剤としては、ヘキサブロモビフェニルエー
テル、デカブロモビフェニルエーテルなどの臭素系難燃
剤、ポリリン酸アンモニウム、トリメチルホスフェー
ト、トリエチルホスフェートなどの含リン酸系難燃剤、
メラミン誘導体、無機系難燃剤などが挙げられる。酸化
防止剤としては、例えば、テトラキス〔メチレン(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシハイドロシンナメ
ート)〕メタン、チオジプロピオン酸ジラウリル、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t
−ブチルフェニル)ブタンなどが挙げられる。補強繊維
としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維等が挙げられ
る。着色剤としては、例えば、酸化チタン等の顔料が挙
げられる。紫外線吸収剤としてはベンゾフェノン誘導体
などが挙げられる。なお、これらの添加剤は、単独で用
いられても良く、2種類以上組み合わせて用いられても
良い。
【0021】(工程(b)について)次に、上記の予備
架橋樹脂を発泡させて予備架橋発泡体とする。最終的に
遅延した形状回復性を有する独立気泡発泡収縮体を得る
場合には、本工程(b)で得られる予備架橋発泡体にお
ける気泡を独立気泡とする。すなわち、本工程(b)に
より、予備架橋樹脂を発泡させて独立気泡予備架橋発泡
体とする。予備架橋発泡体における独立気泡率は、最終
的に必要とされる遅延した形状回復性に応じて決定さ
れ、具体的には、約50%以上である。
【0022】本発明において用いられ得る発泡手段とし
ては特に限定されず、例えば、押出発泡、型内発泡、常
圧発泡、化学反応発泡などの手段が挙げられる。
【0023】押出発泡とは、熱可塑性樹脂を溶融状態で
高圧状態に保った押出機の先端に設けられた金型から押
し出すことにより、高圧状態から常圧への圧力変化によ
って樹脂を発泡させる方法である。この押出発泡におい
ては、発泡剤として常温常圧で気体であるガスが用いら
れる場合には、押出機の中央部付近には、ガスを押出機
内に導入できるベント部が設けられている。
【0024】型内発泡とは、高圧下に保った圧力容器内
に投入された熱可塑性樹脂に発泡剤を注入し、発泡剤が
溶解樹脂中に溶解した後、容器内の圧力を常圧まで低下
させることにより樹脂を発泡させる方法である。
【0025】常圧発泡とは、熱分解型発泡剤と熱可塑性
樹脂とを予め樹脂の融点以上、発泡剤の分解ピーク温度
以下で溶融混練し、この溶融混練した樹脂を所望の形状
に賦形した後、常圧下で発泡剤の温度以上にまで樹脂を
加熱することにより樹脂を発泡させる方法である。
【0026】化学反応発泡とは、ポリマーである熱可塑
性樹脂の生成反応と同時にこの反応により発生するガス
により樹脂を発泡させる方法である。
【0027】発泡剤としては、物理型発泡剤および化学
型発泡剤のいずれをも用いることができる。物理型発泡
剤としては、空気、二酸化炭素、窒素、酸素、水素、ヘ
リウム、ネオン、アルゴン、キセノンなどの無機ガス、
ブタン、ペンタン、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素、ベ
ンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ア
セトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、メタノー
ル、エタノール、プロパノールなどのアルコール類、
1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン、1,1,1,
2−テトラフルオロエタン、モノクロロジフルオロエタ
ン、モノクロロジフルオロメタンなどのハロゲン化炭化
水素、ジエチルエーテル、水などが挙げられる。
【0028】上記無機ガスとしては、熱可塑性樹脂に対
するガス透過係数Pagentが、樹脂に対する空気のガス透
過係数Pairより大きい関係にあることが好ましい。この
関係にあるガスを用いると、工程(a)において得られ
た独立気泡発泡体を常温・常圧下に放置するだけで独立
気泡発泡体を収縮させることができるからである。この
ようなガスとしては、例えば、水素、ヘリウム、アルゴ
ン、キセノン、二酸化炭素、および空気が挙げられる。
【0029】また、上記以外の好ましい物理型発泡剤と
しては、常温常圧下で液体状態にあるものが挙げられ
る。このような物理型発泡剤を用いた場合には、工程
(a)において得られた独立気泡発泡体を常温・常圧下
に放置するだけで独立気泡発泡体を収縮させることがで
きるからである。このような物理型発泡剤としては、ペ
ンタン(沸点36.07℃)、ヘキサン(沸点68.7
4℃)、ベンゼン(沸点80.1℃)、メタノール(沸
点64.51℃)、エタノール(沸点78.32℃)、
ジエチルエーテル(沸点34.48℃)、および水(沸
点100℃)が挙げられる。
【0030】熱分解型発泡剤としては、アゾジカルボン
アミド(分解ピーク温度200℃)、N,N’−ジニト
ロソペンタメチレンテトラミン(分解ピーク温度200
℃)、ベンゼンスルホニルヒドラジド(分解ピーク温度
95℃)、トルエンスルホニルヒドラジド(分解ピーク
温度110℃)、アゾビスイソブチロニトリル(分解ピ
ーク温度115℃)、N,N’−ジメチル−N,N’−
ジニトロテレフラルアミド(分解ピーク温度105℃)
などが挙げられる。
【0031】発泡に必要な温度は、発泡剤の種類、量、
必要とされる発泡倍率などに応じていわゆる当業者が適
切に選択し得る。
【0032】発泡後の予備架橋発泡体の発泡倍率は15
倍以上であることが好ましく、20倍以上であることが
より好ましい。15倍未満である場合には、樹脂が充分
に発泡しているとはいえず、特に遅延した形状回復性を
有する独立気泡発泡収縮体を得ようとした際には、最終
的に得られた発泡体が遅延した形状回復性を十分有しな
い場合がある。
【0033】また、これらの発泡剤と共に、発泡速度を
調節する発泡助剤を用いても良い。発泡速度を速める発
泡助剤としては、酸化亜鉛、ステアリン酸亜鉛,ステア
リン酸カルシウムなどの金属石けん、亜鉛華、硝酸亜鉛
などの無機塩、アジピン酸、シュウ酸などの酸類が挙げ
られ、発泡速度を遅延する発泡助剤としては、マレイン
酸、フタル酸などの有機酸、無水マレイン酸、無水フタ
ル酸などの有機酸無水物、ジブチル錫マレート、塩化錫
などの錫化合物が挙げられる。
【0034】発泡助剤は、使用する樹脂、発泡剤、発泡
助剤の種類などによって異なるが、通常、熱可塑性樹脂
100重量部に対して0.1重量部以上10重量部以下
の割合で添加されることが好ましい。添加量が0.1重
量部以下では、発泡助剤の効果が小さく、一方、10重
量部を越える場合には、それ以上発泡助剤を添加する効
果はほとんどなく、発泡助剤が無駄となり、不経済とな
る場合がある。
【0035】(工程(c)について)次いで、上記の予
備架橋発泡体を、紫外線架橋法、シラン架橋法、および
過酸化物架橋法からなる群から選択され、工程(a)に
おいて用いられた架橋手段とは異なる少なくとも1種の
架橋手段により架橋させて、本発明に係る発泡体を得
る。すなわち、例えば、工程(a)において架橋手段と
して紫外線架橋法が用いられた場合、本工程(c)にお
いては、シラン架橋法または過酸化物架橋法が用いられ
る。もちろん、工程(a)に供せられる前の熱可塑性樹
脂には、工程(a)だけでなく工程(c)において適用
される架橋手段においても必要な光架橋剤、シラン架橋
剤、有機過酸化物を予め添加しておく必要がある。
【0036】工程(a)とは異なり、本工程(c)にお
いては、電子線架橋法は用いられない。電子線架橋法
は、大きなコストがかかるだけでなく、極端な生産性の
低下を伴うことになる。すなわち、本発明においては、
工程(b)における発泡後には、電子線架橋法による架
橋は行われない。従って、工程(a)で架橋手段として
電子線架橋法が選択された場合、本工程(c)において
は、紫外線架橋法、シラン架橋法、および過酸化物架橋
法のいずれをも用いることができる。
【0037】工程(a)における架橋手段と工程(c)
における架橋手段とが同じである場合には、発泡体にお
けるゲル分率を発泡前後でそれぞれ調整することが困難
となり、効率的な架橋を行うことができない。このた
め、工程(b)で十分に高倍率な発泡体を得られない場
合や、工程(c)により得られる発泡体におけるゲル分
率を50%以上にすることが困難となる場合がある。工
程(c)により得られる発泡体におけるゲル分率が50
%未満である場合には、この発泡体は十分な耐熱性を有
しないため、この発泡体を収縮させて得られた独立気泡
発泡収縮体は、収縮状態で放置されている間に熱により
収縮体内部の分子鎖同士の絡み合いが解れるようにして
はずれてしまうため、回復に必要とされる分子の弾性力
が低下してしまい、充分に形状回復することができな
い。
【0038】なお、上記の通り、工程(c)により得ら
れる発泡体におけるゲル分率は50%以上でなければな
らないが、最終的に得られた独立気泡発泡収縮体が有す
る遅延した形状回復性を非常に高めることができるとい
う観点から、70%以上であることが好ましい。
【0039】(工程(d)について)本発明において
は、上記のようにして得られた発泡体を収縮させること
により、発泡体に遅延した形状回復性を付与する。この
場合、工程(b)において得られる予備架橋発泡体の気
泡は独立気泡でなければならない。
【0040】収縮手段としては特に限定されず、例え
ば、(1)ガス透過係数(PagentおよびPair)の差を利
用する手段、(2)工程(b)において予備架橋樹脂を
発泡剤の沸点よりも高温下で発泡させ、工程(c)にお
いて架橋させた後、冷却する手段、(3)工程(c)に
より得られた独立気泡架橋樹脂発泡体を物理的に圧縮す
る手段、および(4)外圧の変化に伴う変形を利用する
手段が挙げられる。
【0041】(1)ガス透過係数(PagentおよびPair
の差を利用する手段においては、段落番号0029にお
いても説明したが、発泡剤として、その熱可塑性樹脂に
対するガス透過係数Pagentが、樹脂に対する空気のガス
透過係数Pairより大きい関係にあるガスを用いる。な
お、このようなガスとしては無機ガスが好ましいが、有
機ガスであってもよい。本手段においては、工程(c)
により独立気泡架橋樹脂発泡体を得た後に、この独立気
泡架橋樹脂発泡体を常温・常圧下に放置する。すると、
上記のようにPagent>Pairという関係があるため、独立
気泡架橋樹脂発泡体の気泡内から発泡剤が大気中に透過
して放散するガスの方が、独立気泡架橋樹脂発泡体の気
泡内に大気中から透過して入ってくる空気より多くな
る。従って、気泡内圧が大気圧より低くなり、発泡体は
大気圧により圧縮される。この大気圧が発泡体を圧縮す
る力F1と、これに抵抗する独立気泡架橋樹脂発泡体の
弾性力F2とが釣り合うまで圧縮が続くと共に、気泡内
から大気圧に放散するガスの量が減っていく。最終的に
は、独立気泡架橋樹脂発泡体の気泡内から発泡剤が大気
中に放散するガスの量と、独立気泡架橋樹脂発泡体の気
泡内に大気中から入ってくる空気の量とが平衡に達し、
収縮が停止して独立気泡発泡収縮体となる。この後、発
泡体はその弾性力F2のために膨張を開始し、形状回復
する。
【0042】(2)工程(b)において予備架橋樹脂を
発泡剤の沸点よりも高温下で発泡させ、工程(c)にお
いて架橋させた後、冷却する手段は段落番号0029に
おいても若干説明したが、詳しく説明すると、工程
(b)において予備架橋樹脂を発泡剤の沸点よりも高温
下で発泡させると、発泡剤は気化する。その後、工程
(c)において架橋させた後、冷却すると、気化してい
た発泡剤は再び液化するため、気泡内において気化状態
にあった発泡剤が占めていた体積が液化により著しく減
少する。従って、気泡内圧も著しく低下して大気圧より
低くなり、発泡体は大気圧により圧縮される。この大気
圧が発泡体を圧縮する力F1と、これに抵抗する独立気
泡架橋樹脂発泡体の弾性力F2とが釣り合うまで圧縮が
続き、独立気泡架橋樹脂発泡体は独立気泡発泡収縮体と
なる。釣り合った平衡状態になると、独立気泡発泡収縮
体はその弾性力F2のために膨張を開始し、形状回復す
る。なお、発泡剤の沸点が常温以下の場合、発泡体を冷
却するための手段を必要とするが、発泡剤の沸点が常温
以上の場合には、特にこのような手段は必要とされな
い。
【0043】(3)工程(c)により得られた独立気泡
架橋樹脂発泡体を物理的に圧縮する手段を詳細に説明す
ると、例えば、シート状の発泡体を得るためには、独立
気泡架橋樹脂発泡体の両面をプレス、ダブルベルトなど
で圧縮して気泡内のガスを透過させて大気中に放散させ
る。また、ロッド状、チューブ状の発泡体を得るために
は、ロールに巻き付けながら軸方向に張力をかけた状態
に保ち、気泡内のガスを透過させて大気中に放散させ
る。しばらくすると、気泡内の圧力と外界の圧力とが平
衡に達し、独立気泡架橋樹脂発泡体は独立気泡発泡収縮
体となる。このとき、圧縮を開放しても独立気泡発泡収
縮体は収縮した状態を保持している。一方、このように
圧縮された後には、独立気泡発泡収縮体にはその圧縮に
抵抗するための弾性力F2が生じているので、この後、
この弾性力F2により独立気泡発泡収縮体は膨張を開始
する。なお、このように独立気泡架橋樹脂発泡体を物理
的に圧縮する場合には、圧縮を素早く行うため、発泡体
に針を刺して気泡の一部を連続気泡としてもよい。
【0044】(4)外圧の変化に伴う変形を利用する手
段について詳細に説明すると、上記工程(a)から
(c)を減圧状態で行い、工程(c)により得られた独
立気泡架橋樹脂発泡体を減圧状態に保ったままこの発泡
体の軟化点未満まで冷却し、次いで大気圧下に発泡体を
曝す。気泡内部は減圧状態であるので、発泡体は大気圧
により圧縮される。この大気圧が発泡体を圧縮する力F
1と、これに抵抗する独立気泡架橋樹脂発泡体の弾性力
F2とが釣り合うまで圧縮が続き、独立気泡発泡収縮体
となる。釣り合った平衡状態になると、独立気泡発泡収
縮体はその弾性力F2のために膨張を開始し、形状回復
する。また、これに代えて上記工程(a)から(c)を
1atm下で行って得られた独立気泡架橋樹脂発泡体の
発泡倍率(A)が、上記工程(a)から(c)を減圧下
で行って得られた独立気泡架橋樹脂発泡体の発泡倍率
(B)を下回るような関係となるように上記工程(a)
から(c)を減圧状態で行い、次いで大気圧下に発泡体
を曝すことによっても独立気泡架橋樹脂発泡体を収縮さ
せることができる。なお、B/Aは1より大きければよ
いが、1.1以上20以下が好ましい。B/Aが1未満
であると、独立気泡発泡収縮体に生じる弾性力F2が不
足し、膨張が不十分となるため、形状回復することがで
きなくなる場合がある。一方、B/Aが20を越える
と、得られた独立気泡架橋樹脂発泡体を大気圧下に曝し
た際の収縮率が大きすぎるため、独立気泡架橋樹脂発泡
体自体が塑性変形してしまい、膨張による形状回復がで
きなくなる場合がある。
【0045】上記減圧の際の圧力は、約35mmHg以
上約690mmHg以下であることが好ましい。約35
mmHg未満である場合には、独立気泡架橋樹脂発泡体
を大気圧下に曝した時の圧力変化が大きすぎるため、独
立気泡架橋樹脂発泡体自体が塑性変形してしまい、膨張
による形状回復ができなくなる場合がある。一方、約6
90mmHgを越える場合には、減圧の効果が不十分で
あるため、独立気泡架橋樹脂発泡体に生じる弾性力F2
が不足し、形状回復することができなくなる場合があ
る。
【0046】なお、独立気泡架橋樹脂発泡体の樹脂の種
類、発泡倍率、ガス透過度などを適切に制御することに
よって形状回復時間を制御することができる。このよう
な形状回復時間の制御は、本明細書および特開平9−7
1675号公報を考慮したいわゆる当業者によってなさ
れ得る。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1つの実施の形態
を説明する。まず、ポリエチレン樹脂と、発泡剤と、シ
ラン架橋剤とを押出機(図示せず)に投入し、押出機の
先端に備えられた金型(図示せず)から押し出すことに
より、ポリエチレン樹脂シートを得る。次に、このポリ
エチレン樹脂シートに対し、電子線を両面から照射する
電子線架橋法により、シートのゲル分率が10%以上7
0%以下となるようにシートを予備架橋させて予備架橋
ポリエチレン樹脂シートとする(工程(a))。このよ
うにして予備架橋されたシートを加熱することにより、
発泡倍率が15倍以上となるように発泡させて独立気泡
予備架橋発泡シートとする(工程(b))。次いで、こ
の独立気泡予備架橋発泡シートをシラン架橋法を用い
て、ゲル分率が50%以上になるように架橋させて独立
気泡架橋ポリエチレン樹脂シートとする(工程
(c))。最後に、独立気泡架橋ポリエチレン樹脂シー
トの両面をプレスして、遅延した形状回復性を有する独
立気泡発泡収縮シートを得る(工程(d))。
【0048】本発明における遅延した形状回復性を有す
る独立気泡発泡収縮体における熱可塑性樹脂は、その分
子鎖同士が高度に架橋しており、ゲル分率が50%以上
であるので、物理的に圧縮されて変形されたことにより
分子鎖に大きな歪みが生じた場合であっても、分子鎖同
士が高密度に絡まった状態が維持されている。従って、
独立気泡発泡収縮体においては物理的な圧縮に抵抗する
弾性力が生じており、これにより本発明に係る独立気泡
発泡収縮体は遅延した形状回復性を有する。
【0049】また、ゲル分率が50%以上であるほど分
子鎖同士は高度に架橋しているので、独立気泡発泡収縮
体を常温以上の温度で保持した場合であっても、分子鎖
が他の分子鎖からすり抜けるようにして分子鎖同士が解
れてしまう(すなわち、分子鎖同士の絡み合いがはずれ
てしまう)ことが無架橋時に比べて起こりにくい。従っ
て、分子鎖同士が絡まった状態(すなわち、形状回復に
必要な分子鎖の状態)が維持され、物理的な圧縮に抵抗
する弾性力が生じているので、本発明に係る独立気泡発
泡収縮体は耐熱性を有する。
【0050】また、本発明においては、発泡前の工程
(a)における架橋手段(電子線架橋法)と、発泡後の
工程(c)における架橋手段(シラン架橋法)とが異な
るため、最終的に得られる独立気泡発泡収縮シートにお
けるゲル分率を高めることができると共に、その耐熱性
を向上することが出来る。また、異なる架橋手段を組み
合わせることにより、ゲル分率を任意に調整することが
できる。
【0051】すなわち、工程(a)における予備架橋は
主として工程(b)における発泡に必要な架橋であり、
一方、工程(c)における架橋は主として最終的に得ら
れる独立気泡発泡収縮シートにおけるゲル分率を高めて
耐熱性を向上させる架橋であると考えられ、このように
発泡させるための予備架橋と独立気泡発泡収縮シートの
耐熱性向上のための架橋とを分離させ、その架橋手段を
別々にすることによって、ゲル分率の上昇を任意に調整
することができる。従って、本発明においては、発泡前
に架橋反応を必要以上に進行させてしまったり、架橋後
に発泡を充分に行うことができないということがなく、
ゲル分率が高倍率発泡に適切な範囲になるように予備架
橋させることができると共に、発泡後に架橋させるた
め、耐熱性の高い遅延した形状回復性を持つ独立気泡発
泡収縮シートが低コストで得られる。
【0052】
【実施例】以下、本発明を以下の実施例を用いてさらに
より詳細に説明するが、以下の実施例は例示の目的にの
み用いられ、限定の目的で用いられてはならない。 (実施例1)100重量部の熱可塑性樹脂としての低密
度ポリエチレン樹脂(三菱化学社製、商品名:LE52
0H)と、15重量部の発泡剤としてのアゾジカルボン
アミド(分解ピーク温度:200℃、大塚化学社製、商
品名:SO−L)、2重量部のシラン架橋剤としてのビ
ニルトリメトキシシラン(チッ素社製、商品名:サイラ
エースS−210)、および0.2重量部のシラン架橋
開始剤としての2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキサン(日本油脂株式会社製、商品
名:パーヘキサ25B)を、セルフワイピング型の二条
スクリューエレメントとニーディングディスクエレメン
トとからなる直径39mm、L/D=42のスクリュー
を備えた噛み合い型同方向回転二軸スクリュー押出機に
投入し、溶融混練した。この押出機の温度を、ホッパー
側からそれぞれ100℃、140℃、150℃、および
160℃に設定した。溶融混練した後、押出機の先端に
設けられた金型よりポリエチレン樹脂をシート状に押し
出し、厚み2.0mmのポリエチレン樹脂シートを得
た。
【0053】この得られたポリエチレン樹脂シートの両
面に対して、750kV×6Mradの電子線を照射
し、ポリエチレン樹脂を予備架橋させ、ゲル分率が45
%である予備架橋ポリエチレン樹脂シートを得た(工程
(a)、以下、この予備架橋ポリエチレン樹脂シートを
「原反シート」という)。次いで、原反シートを230
℃まで加熱して発泡させ、厚み6.0mm、発泡倍率2
6倍の独立気泡予備架橋発泡シートとした(工程
(b))。なお、このシートの独立気泡率は85%であ
った。
【0054】この予備架橋発泡シートを90℃に設定し
たスチーム槽に2時間入れることにより、予備架橋発泡
シートをシラン架橋法により架橋させた後、充分に室温
まで放冷することにより、厚み6.0mmの独立気泡架
橋ポリエチレン発泡シートを作製した(工程(c))。
この収縮前のシートの厚みAは6.0mmであった。な
お、実施例および比較例においては、シートの厚みの測
定には、厚みゲージを用いた。また、この独立気泡架橋
ポリエチレン発泡シートのゲル分率は77%であった。
次いで、この独立気泡架橋ポリエチレン発泡シートを縦
100mm×横100mmに裁断し、直径500μmの
針を用いて、裁断片の表裏を貫通する通気路を、その孔
間隔が5mm(すなわち、孔あけ密度4孔/cm2)と
なるように裁断片に穿設した(以下、このようにして得
られた独立気泡架橋ポリエチレン発泡シートを「収縮前
サンプルシート」という)。
【0055】この厚み6.0mmの収縮前サンプルシー
トを、プレス板間に1.2mmのスペーサーを備えたプ
レス装置を用いて厚み1.2mmまで圧縮し、12時
間、この圧縮した状態を保持して、遅延した形状回復性
を有する独立気泡発泡収縮シートを得た(工程
(d))。なお、実施例2以降では、収縮前サンプルシ
ートの厚みの5分の1の厚みになるように、スペーサー
厚みを適宜選択した。
【0056】シートの厚みを測定した後、遅延した形状
回復性を有する独立気泡発泡収縮シートをプレス板に挟
んだまま50℃に設定したオーブン内に5日間放置し
た。その後、プレス板から取り出し、次いで室温で30
日間放置して形状を回復させた。この形状回復後の厚み
Bを厚みゲージを用いて測定したところ、3.2mmで
あり、この収縮前のシートの厚みAおよび形状回復後の
厚みBとから、形状回復率を式「形状回復率C=B/A
×100%」に従って求めたところ、54%であった。
【0057】なお、本実施例1および以下の実施例2か
ら6ならびに各比較例において、発泡倍率および独立気
泡率は以下のようにして求めた。 〔発泡倍率〕得られた発泡シートから縦35mm×横35
mmの小片を切り出し、その小片を、水が入れられたメス
シリンダー内に沈めて、その体積Aを測定するととも
に、電子天秤を用いてその重量を測定する。そして、得
られた発泡シートの重量を発泡シートの小片の体積Aで
除することによって発泡シートの密度を算出し、式「発
泡倍率=用いた樹脂の発泡前の密度/発泡シートの密
度」より求める。 〔独立気泡率〕空気比較式比重計1000型(東京サイ
エンス社製)を用い、1〜1/2〜1気圧法で体積B
(独立気泡体積+樹脂体積)を測定する。そして、独立
気泡率=(体積B−重量/樹脂の密度)/(体積A−重
量/樹脂の密度)の式により求める。
【0058】(実施例2)本実施例では、シラン架橋法
に代え、過酸化物架橋法により工程(c)における架橋
を行った。すなわち、シラン架橋剤およびシラン架橋開
始剤に代え、3.3重量部の2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3(日本油脂
株式会社製、商品名:パーヘキシン25B−40)を添
加し、押出機の温度をホッパー側からそれぞれ100
℃、140℃、145℃、および145℃としたこと以
外は実施例1と同様にして厚み2.0mmのポリエチレ
ン樹脂シートを得た。このシートの両面に750kV×
4Mradの電子線を照射することにより、ゲル分率が
33%である原反シートを得た。
【0059】次に、この原反シートを実施例1と同様に
加熱し、発泡と同時に架橋を進行させることで厚み6.
1mm、発泡倍率27倍の独立気泡架橋ポリエチレン発
泡シートを得た。このシートは独立気泡率80%、ゲル
分率84%であった。そして実施例1と同様に孔を穿設
し、収縮前サンプルシートとしてプレスにより圧縮する
ことにより、遅延した形状回復性を有する独立気泡発泡
収縮シートを得、形状回復後の厚みおよび形状回復率を
測定、算出した。最終的に得られた形状回復性を有する
独立気泡発泡収縮シートの形状回復後の厚みは3.6m
m、形状回復率は59%であった。
【0060】(実施例3)本実施例では、シラン架橋法
に代え、紫外線架橋法により工程(c)における架橋を
行った。すなわち、シラン架橋剤およびシラン架橋開始
剤に代え、1.5重量部の光架橋剤としてのベンゾフェ
ノン(和光純薬社製)、および架橋助剤としての2.0
重量部のトリアリルイソシアネートを添加したこと以外
は実施例1と同様にして厚み2.0mmのポリエチレン
樹脂シートを得た。このシートの両面に実施例1と同様
に電子線を照射することにより、ゲル分率が45%であ
る原反シートを得た。
【0061】次に、この原反シートを実施例1と同様に
加熱し、厚み5.8mm、発泡倍率23倍の独立気泡架
橋ポリエチレン発泡シートを得た。このシートの独立気
泡率は82%であった。次いで、このシートの両面に高
圧水銀灯(120W/cm)を用いて紫外線を2分間照
射して紫外線架橋法により架橋させ、ゲル分率が81%
である収縮前サンプルシートを得た。この収縮前サンプ
ルシートを実施例1と同様にプレス装置により圧縮する
ことにより、遅延した形状回復性を有する独立気泡発泡
収縮シートを得、形状回復後の厚みおよび形状回復率を
測定、算出した。最終的に得られた形状回復性を有する
独立気泡発泡収縮シートの形状回復後の厚みは3.3m
m、形状回復率は58%であった。
【0062】(実施例4)本実施例4においては、工程
(a)における架橋手段としてシラン架橋法を選択する
と共に、工程(c)における架橋手段として紫外線架橋
法を選択した。すなわち、100重量部の低密度ポリエ
チレン樹脂、15重量部の発泡剤としてのアゾジカルボ
ンアミド、2重量部のシラン架橋剤としてのビニルトリ
メトキシシラン、0.2重量部のシラン架橋開始剤とし
ての2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン、1.5重量部の光架橋剤としてのベン
ゾフェノン、および2.0重量部の架橋助剤としてのト
リアリルイソシアネートを実施例1と同様にして溶融混
練して押し出すことにより厚み2.0mmのポリエチレ
ン樹脂シートを得た。このシートを90℃の熱水中に1
時間浸漬してシラン架橋法により予備架橋させ、その後
熱水中から取り出すことにより、ゲル分率が48%であ
る原反シートを得た。
【0063】次に、この原反シートを実施例1と同様に
加熱し、厚み6.0mm、発泡倍率25倍の独立気泡架
橋ポリエチレン発泡シートを得た。このシートの独立気
泡率は80%であった。次いで、このシートの両面に高
圧水銀灯(120W/cm)を用いて紫外線を2分間照
射して紫外線架橋法により架橋させ、ゲル分率が74%
である収縮前サンプルシートを得た。この収縮前サンプ
ルシートを実施例1と同様にプレス装置により圧縮する
ことにより、遅延した形状回復性を有する独立気泡発泡
収縮シートを得、形状回復後の厚みおよび形状回復率を
測定、算出した。最終的に得られた形状回復性を有する
独立気泡発泡収縮シートの形状回復後の厚みは3.2m
m、形状回復率は53%であった。
【0064】(実施例5)本実施例5においては、工程
(a)における架橋手段として過酸化物架橋法を選択す
ると共に、工程(c)における架橋手段としてシラン架
橋法を選択した。すなわち、100重量部の低密度ポリ
エチレン樹脂、15重量部の発泡剤としてのアゾジカル
ボンアミド、2重量部のシラン架橋剤としてのビニルト
リメトキシシラン、0.4重量部のシラン架橋開始剤と
しての2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパー
オキシ)ヘキサン、および1.5重量部の2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−
3(日本油脂株式会社製、商品名:パーヘキシン25B
−40)を実施例1と同様に溶融混練することにより、
厚み2.0mmのポリエチレン樹脂シートを得た。な
お、本実施例5では、押出機の温度は、ホッパー側から
それぞれ100℃、140℃、145℃、および155
℃に設定した。
【0065】この得られたポリエチレン樹脂シートを適
当な大きさに切断して、プレス板の間に2mmのスペー
サを備えたヒートプレス機に挟み、180℃で15分間
熱プレスして過酸化物架橋法により予備架橋させてゲル
分率が48%である原反シートを得た(工程(a))。
次いで、原反シートを230℃まで加熱して発泡させ、
厚み5.8mm、発泡倍率22倍の独立気泡予備架橋発
泡シートとした(工程(b))。なお、この独立気泡予
備架橋発泡シートの独立気泡率は77%であった。次い
で、このシートを実施例1と同様にしてシラン架橋法に
より架橋させることにより、ゲル分率が71%である収
縮前サンプルシートを得た。この収縮前サンプルシート
を実施例1と同様にプレス装置により圧縮することによ
り、遅延した形状回復性を有する独立気泡発泡収縮シー
トを得、形状回復後の厚みおよび形状回復率を測定、算
出した。最終的に得られた形状回復性を有する独立気泡
発泡収縮シートの形状回復後の厚みは3.1mm、形状
回復率は53%であった。
【0066】(実施例6)シラン架橋剤を1.0重量
部、シラン架橋開始剤を0.2重量部としたこと以外は
実施例1と同様にして厚み2.0mmのポリエチレン樹
脂シートを得た。次いで、このシートの両面に実施例1
と同様に4Mradの電子線を照射することにより、ゲ
ル分率が31%である原反シートを得た。次に、この原
反シートを実施例1と同様に加熱し、厚み5.6mm、
発泡倍率22倍の独立気泡架橋ポリエチレン発泡シート
を得た。このシートの独立気泡率は87%であった。次
いで、実施例1と同様に、シラン架橋法により架橋さ
せ、ゲル分率が56%である収縮前サンプルシートを得
た。この収縮前サンプルシートを実施例1と同様にプレ
ス装置により圧縮することにより、遅延した形状回復性
を有する独立気泡発泡収縮シートを得、形状回復後の厚
みおよび形状回復率を測定、算出した。最終的に得られ
た形状回復性を有する独立気泡発泡収縮シートの形状回
復後の厚みは2.4mm、形状回復率は43%であっ
た。
【0067】(比較例1)100重量部の低密度ポリエ
チレン樹脂と、15重量部の発泡剤としてのアゾジカル
ボンアミド(分解ピーク温度:200℃)を実施例1と
同様に溶融混練して厚み2.0mmのポリエチレン樹脂
シートを得た。
【0068】この得られたポリエチレン樹脂シートの両
面に対して、実施例1と同様に7Mradの電子線を照
射し、ポリエチレン樹脂を架橋させ、ゲル分率が61%
の原反シートを得た。次いで、原反シートを230℃ま
で加熱して発泡させ、厚み5.9mm、発泡倍率25倍
の独立気泡予備架橋発泡シートとした。このシートの独
立気泡率は88%であった。この独立気泡予備架橋発泡
シートを裁断して通気口を穿設し、収縮前サンプルシー
トを得、実施例1と同様にプレス装置により圧縮して、
遅延した形状回復性を有する独立気泡発泡収縮シートを
得、形状回復後の厚みおよび形状回復率を測定、算出し
た。最終的に得られた形状回復性を有する独立気泡発泡
収縮シートの形状回復後の厚みは1.7mm、形状回復
率は29%であった。
【0069】(比較例2)本比較例2では、シラン架橋
法に代え、紫外線架橋法により工程(c)における架橋
を行った。すなわち、シラン架橋剤およびシラン架橋開
始剤に代え、0.2重量部の光架橋剤としてのベンゾフ
ェノン、および架橋助剤としての2.0重量部のトリア
リルイソシアネートを添加したこと以外は実施例1と同
様にして厚み2.0mmのポリエチレン樹脂シートを得
た。このシートの両面に750kV×4Mradの電子
線を照射することにより、ゲル分率が30%である原反
シートを得た。
【0070】次に、この原反シートを実施例1と同様に
加熱し、厚み5.5mm、発泡倍率22倍の独立気泡架
橋ポリエチレン発泡シートを得た。このシートの独立気
泡率は79%であった。次いで、このシートの両面に高
圧水銀灯(120W/cm)を用いて紫外線を2分間照
射して紫外線架橋法により架橋させ、ゲル分率が42%
の収縮前サンプルシートを得た。この収縮前サンプルシ
ートを実施例1と同様にプレス装置により圧縮すること
により、遅延した形状回復性を有する独立気泡発泡収縮
シートを得、形状回復後の厚みおよび形状回復率を測
定、算出した。最終的に得られた形状回復性を有する独
立気泡発泡収縮シートの形状回復後の厚みは1.2m
m、形状回復率は22%であった。以下の表1に上記実
施例および比較例の結果をまとめる。
【0071】
【表1】
【0072】各実施例と比較例1とを比較すると、発泡
前後に架橋を行うことにより、形状回復率が非常に高い
遅延した形状回復性を有する独立気泡発泡収縮シートを
得ることができる。また、これらの実施例および比較例
では、得られた形状回復性を有するポリエチレン樹脂発
泡シートを50℃に設定したオーブン内に5日間放置し
た後に形状回復率を測定しているため、各実施例により
得られた形状回復性を有するポリエチレン樹脂発泡シー
トは、耐熱性に優れていることが理解される。
【0073】また、各実施例と比較例2とを比較する
と、発泡後の架橋により樹脂のゲル分率を50%以上に
すると、耐熱性に優れ、形状回復率が非常に高い遅延し
た形状回復性を有する独立気泡発泡収縮シートを得るこ
とが理解される。
【0074】
【発明の効果】本発明に係る遅延した形状回復性を有す
る独立気泡発泡収縮体は、収縮した状態で物と物との隙
間に挟み込まれた場合のように、長期に渡って荷重がか
かり、変形を受けたまま用いられても、独立気泡発泡収
縮体が元来有しているクッション性、シール性などを保
持し、さらに高い発泡倍率を保持しているだけでなく、
耐熱性をも有している。従って、本発明により、耐熱性
に優れた発泡体の製造方法ならびにその発泡体を利用し
た遅延した形状回復性を有する独立気泡発泡収縮体の製
造方法が提供され、特にそのなかでも、常温より高い状
態に収縮した状態のまま長時間放置した後であっても遅
延した形状回復性を有する独立気泡発泡収縮体の製造方
法が提供される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 3/28 CES C08L 23/04 C08L 23/04 B29C 67/22 // B29K 101:12 105:04 105:24 Fターム(参考) 4F070 AA12 AA13 AA15 AA16 AA18 AA22 AA24 AA27 AA42 AA47 AA50 AA52 AA53 AA54 AA55 AA58 AA59 AB04 AB08 AC39 AC44 AC50 AC52 AC55 AC56 AE08 GA01 GA04 GA05 HA02 HA04 HB01 4F074 AA97 BA13 BB02 BB22 BB25 CA21 CC03Z CC06X CC06Z CC42 CC47 CC48 CC50 DA04 DA24 DA33 DA39 4F212 AA07 AB02 AB03 AE01 AG20 UA09 UB02 UC08 UN02 UN03 UN05 UN06 UW06 UW26 4J002 BB031 BB061 BB071 BB121 BB151 BC031 BC051 BC111 BD041 BD151 BG061 BN151 CB001 CF061 CF071 CG011 CH091 CK021 CL011 CL031 CM041 CN011 CP031 DA007 EA017 EB067 EC037 ED017 ED027 EE037 EH076 EX016 FD010 FD070 FD130 FD327 GJ00 GT00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程を包含する、発泡体の製造方
    法: (a) 熱可塑性樹脂を、電子線架橋法、紫外線架橋
    法、シラン架橋法、および過酸化物架橋法からなる群か
    ら選択される少なくとも1種の架橋手段により予備架橋
    させて予備架橋樹脂とする工程、 (b) 該予備架橋樹脂を発泡させて予備架橋発泡体と
    する工程、および (c) 該予備架橋発泡体を、紫外線架橋法、シラン架
    橋法、および過酸化物架橋法からなる群から選択され、
    工程(a)において用いられた架橋手段とは異なる少な
    くとも1種の架橋手段により架橋させ、ゲル分率を50
    %以上にする工程。
  2. 【請求項2】 以下の工程を包含する、遅延した形状回
    復性を有する独立気泡発泡収縮体の製造方法: (a) 熱可塑性樹脂を、電子線架橋法、紫外線架橋
    法、シラン架橋法、および過酸化物架橋法からなる群か
    ら選択される少なくとも1種の架橋手段により予備架橋
    させて予備架橋樹脂とする工程、 (b) 該予備架橋樹脂を発泡させて独立気泡予備架橋
    発泡体とする工程、 (c) 該独立気泡予備架橋発泡体を、紫外線架橋法、
    シラン架橋法、および過酸化物架橋法からなる群から選
    択され、工程(a)において用いられた架橋手段とは異
    なる少なくとも1種の架橋手段とは異なる架橋手段によ
    り架橋させ、ゲル分率が50%以上である独立気泡架橋
    樹脂発泡体とする工程、および (d) 独立気泡架橋樹脂発泡体を収縮させる工程。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002113733A (ja) * 2000-10-06 2002-04-16 Sekisui Chem Co Ltd ポリオレフィン系樹脂発泡体
JP2013224354A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Dainippon Printing Co Ltd 太陽電池モジュール用の封止材シートの製造方法

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