JP2000117165A - 発泡用エアゾール製品 - Google Patents

発泡用エアゾール製品

Info

Publication number
JP2000117165A
JP2000117165A JP10287536A JP28753698A JP2000117165A JP 2000117165 A JP2000117165 A JP 2000117165A JP 10287536 A JP10287536 A JP 10287536A JP 28753698 A JP28753698 A JP 28753698A JP 2000117165 A JP2000117165 A JP 2000117165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aerosol
content liquid
compressed gas
hole
conduction path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10287536A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Kakumoto
次郎 角本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Chemical Co Ltd filed Critical Nisshin Chemical Co Ltd
Priority to JP10287536A priority Critical patent/JP2000117165A/ja
Publication of JP2000117165A publication Critical patent/JP2000117165A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】環境に悪影響を及ぼしたり、使用に際して引火
するおそれがなく、しかも、温度変化によってもエアゾ
ール缶を破裂する恐れのない発泡用エアゾール製品を提
供する。 【解決手段】エアゾール缶1と、エアゾール缶1内に、
界面活性剤を包含する内容液2と共に封入された圧縮ガ
ス3とを備える。エアゾール缶1は、缶本体11と、ス
テム12と、貫通孔13bを有する筒状のバルブハウジ
ング13と、受容口14aを有するパイプ14と、多孔
体16c及び空気導入孔16dを有するアクチュエータ
ー16とを備え、ステム12とバルブハウジング13と
パイプ14とアクチュエーター16とにより一つの導通
路17をなしている。そして、アクチュエーター16の
押圧に伴い、圧縮ガス3は貫通孔13bから導通路17
内に入り、内容液2はパイプ14の受容口14aから導
通路17に入って混合し、更に、空気導入孔16dから
導入された空気と混合した状態で多孔体16cを通過
し、その通過に際して泡状になって吐出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、発泡用エアゾー
ル製品の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、内容液を泡状にして吐出する
ようにした発泡用エアゾール製品が知られている。この
発泡用エアゾール製品は、エアゾール缶に内容液と共
に、フロンガスやLPガス等の液化ガスを封入したもの
とし、内容液をエアゾール缶外に吐出させれば、内容液
と共に液化ガスが吐出して気化し、その気化に際して内
容液を泡状にして吐出させるようにしたものである。し
かしながら、フロンガスは、オゾン層を破壊して環境に
悪影響を及ぼし、又、LPガスは、可燃性のため、使用
に際して引火し易く、危険性の大きいものになってしま
う。又、このような液化ガスを、エアゾール缶に封入し
ておくと温度の上昇によって圧力が増し、エアゾール缶
が破裂する恐れがあり、危険であるという課題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実
情に鑑み提案されたもので、環境に悪影響を及ぼした
り、使用に際して引火するおそれがなく、しかも、温度
変化によってもエアゾール缶を破裂する恐れのない発泡
用エアゾール製品を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以下の特徴
を有する発泡用エアゾール製品を提供することにより上
記課題を解決する。本願第1の発明は、内容液2を外部
に導く導通路17を有するエアゾール缶1と、このエア
ゾール缶1内に内容液2と共に封入した圧縮ガス3とを
備える。内容液2は、発泡剤を包含する。エアゾール缶
1の導通路17には、エアゾール缶1内の内容液2を導
通路17に入れるための内容液用孔14aと、エアゾー
ル缶1内の圧縮ガス3を導通路17に入れるための圧縮
ガス用孔13bとが備えられ、これらの孔13b、14
aによって、内容液2と圧縮ガス3とが導通路17内で
混合されると共に導通路17からエアゾール缶1外に吐
出されるようになされたものである。
【0005】本願第2の発明は、本願第1の発明に係る
エアゾール缶1の導通路17に、多孔体16cが備えら
れる。この多孔体16cは、導通路17に導かれてきた
内容液2及び圧縮ガス3を通過させるものである。
【0006】本願第3の発明は、本願第1の発明に係る
エアゾール缶1の導通路17に、空気導入孔16dが備
えられる。この空気導入孔16dは、導通路17から外
部に連通するように開けられることにより、導通路17
内を流れる内容液2及び圧縮ガス3が外部から空気を導
入されてその空気と共にエアゾール缶1外に吐出される
ようになされたものである。
【0007】本願第4の発明は、本願第1の発明に係る
エアゾール缶1の導通路17に、多孔体16cと、空気
導入孔16dとが備えられる。多孔体16cは、導通路
17における先端側に配位される。又、空気導入孔16
dは、導通路17における多孔体16cと同じ位置又は
後方位置から外部に連通するように開けられたものであ
る。
【0008】以上のように構成された本願第1の発明に
おいては、エアゾール缶1の導通路17に、エアゾール
缶1内の内容液2を導通路17に入れるための内容液用
孔14aと、エアゾール缶1内の圧縮ガス3を導通路1
7に入れるための圧縮ガス用孔13bとを備える。こう
することにより、内容液2と圧縮ガス3とを導通路17
内で混合して共に導通路17からエアゾール缶1外に吐
出させることができ、、圧縮ガス3がエアゾール缶1外
に出ると同時に膨張し、この膨張に際して内容液2を泡
状にして吐出させることができる。又、圧縮ガス3をエ
アゾール缶1内に封入することにより、従来のように環
境に悪影響を及ぼしたり、使用に際して引火するおそれ
がなく、しかも、温度変化によってもエアゾール缶の破
裂する恐れのないものにできる。
【0009】本願第2の発明においては、エアゾール缶
1の導通路17に、内容液用孔14a及び圧縮ガス用孔
13bに加えて、多孔体16cを備え、導通路17に導
かれてきた内容液2及び圧縮ガス3を通過させるものと
する。こうすることにより、多孔体16cを通過する際
に、圧縮ガス3の膨張によって内容液2を泡状にできる
とともに、その泡の大きさを揃えることができる。
【0010】本願第3の発明においては、エアゾール缶
1の導通路17に、内容液用孔14a及び圧縮ガス用孔
13bに加えて、空気導入孔16dを備えたものとす
る。こうすることにより、導通路17内を流れる内容液
2及び圧縮ガス3に外部から空気を導入できる。これに
より、内容液2及び圧縮ガス3を、空気と混合させて導
通路17から外に出すことができ、空気と混合した内容
液2が導通路17から外に出る際に、内容液2自体が泡
状になるとともに、圧縮ガス3が導通路17から外に出
る際の膨張によって内容液2を泡状にしながら吐出させ
る。これにより、空気導入孔16dからの空気との混合
による内容液2自身による発泡と、圧縮ガス3の膨張に
よる内容液2の発泡とが相まって、内容液2を、効率良
く発泡させることできる。
【0011】本願第4の発明においては、エアゾール缶
1の導通路17に、内容液用孔14a及び圧縮ガス用孔
13bに加えて、多孔体16cと、空気導入孔16dと
を備え、この空気導入孔16dを、導通路17における
多孔体16cと同じ位置又は後方位置から外部に連通す
るように開けることにより、導通路17内を流れる内容
液2及び圧縮ガス3が外部から空気を導入されて空気と
共に多孔体16cを通過し得るものとする。こうするこ
とにより、多孔体16cを通過するに際して、圧縮ガス
3が内容液2を泡状にしながら吐出させることができ、
又、内容液2が空気導入孔16dから導入された空気と
混合し、導通路17から外に出る際に、内容液2自体が
泡状になる。空気導入孔16dからの空気との混合によ
る内容液2自身による発泡と、圧縮ガス3の膨張による
内容液2の発泡とが相まって、内容液2を、効率良く発
泡させることできる。また、その際、内容液2が多孔体
16cを通過することにより、内容液2、泡の大きさを
揃えながら発泡させることができる。従って、内容液2
を、泡の大きさを揃えながら効率良く発泡させることが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図を基に本願発明の一実施
形態を具体的に説明する。図1は、本願発明の第1実施
形態の発泡用エアゾール製品の要部拡大断面図である。
【0013】第1実施形態の発泡用エアゾール製品は、
エアゾール缶1と、このエアゾール缶1内に内容液2と
共に封入した圧縮ガス3とを備えている。
【0014】内容液2は、発泡剤としての界面活性剤を
包含する。界面活性剤の配合量としては、内容液2全体
に対して0.1〜70重量%程度の範囲内にしておくの
が好ましい。界面活性剤としては、アルキルエーテルカ
ルボン酸塩、アルキルリン酸塩、スルホン酸塩、アルキ
ル硫酸酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリ
コール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグ
リセリン脂肪酸エステル等を例示でき、これらから選択
される一種又は二種以上を使用できる。又、内容液2の
種類は、特に限定されず、化粧剤、医薬、クリーナー
剤、ワックス等の種々のものを使用できる。従って、本
願発明の発泡用エアゾール製品の用途は、化粧品用、医
薬用、クリーナー用、ワックス用等として広く用いるこ
とができる。
【0015】圧縮ガス3としては、窒素、酸素、炭酸ガ
ス、圧縮空気等が使用できる。
【0016】エアゾール缶1は、内容液2及び圧縮ガス
3を収納し得る収納部11aを有する缶本体11と、ス
テム12と、筒状のバルブハウジング13と、パイプ1
4と、アクチュエーター16とを備えている。
【0017】ステム12は、上端面から所定深さで開け
られたステム孔12aと、外側壁からステム孔12aに
貫通するように開けられた連通孔12bとを備えてい
る。そして、このステム12は、上部側が缶本体11外
の上方に突出するようにして、缶本体11に上下移動可
能に取り付けられている。
【0018】バルブハウジング13は、上部側の内部に
ステム12の下部側を摺動可能に嵌挿するようにして缶
本体11内の上端に取り付けられることにより、バルブ
ハウジング13の内部に貯溜室13aが区画形成されて
いる。又、このバルブハウジング13には、外側壁から
貯溜室13aに貫通するように開けられた貫通孔13b
が備えられている。
【0019】パイプ14は、上下両端が開口された細径
長尺状のものから構成され、下端側の開口が受容口14
aをなしており、上端側が、バルブハウジング13の下
端部に接続されることにより、受容口14aが缶本体1
1の収納部11aにおける下端側に配位されている。
【0020】アクチュエーター16は、上端側の先端に
設けられた吐出孔16aと、吐出孔16aから下端面に
かけて開けられた案内路16bとを備えている。そし
て、このアクチュエーター16の下端側が、ステム12
の上端に取り付けられることにより、案内路16bとス
テム12のステム孔12aとが連通する。
【0021】このように形成されたエアゾール缶1の収
納部11aに、内容液2と圧縮ガス3とが収納される
と、図1に示すように収納部11a内で内容液2が下方
側に、圧縮ガス3が上方側に配位される。その状態から
アクチュエーター16が押圧されると、ステム12が押
し下げられ、ステム12の連通孔12bがバルブハウジ
ング13の貯溜室13a内に入る。これにより、ステム
12のステム孔12aと、バルブハウジング13の貯溜
室13aとが連通し、パイプ14と、バルブハウジング
13の貯溜室13aと、ステム12のステム孔12a
と、アクチュエーター16の案内路16b及び吐出孔1
6aとによって、エアゾール缶1の収納部11aの下端
からエアゾール缶1の外部に通じた一つの導通路17が
形成される。又、この導通路17は、先端に吐出孔16
aを有し、後端に受容口14aを有する。そして、収納
部11a内の圧縮ガス3は、バルブハウジング13の貫
通孔13bから導通路17の一部をなす貯溜室13a内
に入り、一方、内容液2は、圧縮ガス3の圧力によって
パイプ14の受容口14aから導通路17に入る。従っ
て、バルブハウジング13の貫通孔13bが、エアゾー
ル缶内の圧縮ガスを導通路17に入れるための圧縮ガス
用孔として機能し、パイプ14の受容口14aが、エア
ゾール缶内の内容液2を導通路17に入れるための内容
液用孔として機能する。
【0022】導通路17に入った内容液2と圧縮ガス3
とは、貯溜室13aで混合されて、ステム12の連通孔
12bからステム孔12aに入り、アクチュエーター1
6の案内路16bを通り、導通路17を後方側から先端
側に流れて吐出孔16aから外部に吐出する。そして、
内容液2と混合した圧縮ガス3が外部に出ると同時に膨
張し、その膨張に際して内容液2が泡状になって吐出す
ることになる。
【0023】尚、アクチュエーター16の押圧を止める
と、ステム12が、貯溜室13a内に設けられたコイル
バネ18によって押し上げられ、ステム12の連通孔1
2bが、缶本体11に設けられたゴム製のステムラバー
19に塞がれて導通路17が遮断した状態になり、内容
液2の吐出が止まる。
【0024】一方、エアゾール缶1を倒立させた場合
は、図2に示すように収納部11a内で圧縮ガス3が下
方側に、内容液2が上方側に配位される。そして、アク
チュエーター16の押圧操作に伴い、内容液2がバルブ
ハウジング13の貫通孔13bから貯溜室13a内に入
り、圧縮ガス3は、パイプ14の受容口14aから導通
路17に入る。従って、この場合は、バルブハウジング
13の貫通孔13bが内容液用孔として機能し、パイプ
14の受容口14aが圧縮ガス用孔として機能する。そ
して、導通路17に入った内容液2と圧縮ガス3とは、
貯溜室13aで混合され、上記と同様に吐出孔16aか
ら泡状の内容液2が吐出する。
【0025】尚、貫通孔13bの位置は、特に限定され
ず、エアゾール缶1を倒立させていない図1に示す通常
状態において、エアゾール缶1の収納部11aに収納し
た内容液2より上方位置であれば良い。又、その大きさ
についても、特に限定されないが、内容液2を貯溜室1
3a内に通す受容口14aから貯溜室13aまでの導通
路17における最小部の径、本実施形態では、図1に示
すようにバルブハウジング13における貯溜室13aの
下方側に設けられた内容液導入用孔13cが受容口14
aから貯溜室13aまでの導通路17において最も径小
になされており、この内容液導入用孔13cの径に対し
て1/4〜1/2程度にしておけば、貫通孔13bから
圧縮ガスを入れ、パイプ14の受容口14aから貯溜室
13aに内容液を入れて使用する場合に、発泡する内容
液の泡の大きさを揃えることができ、この点で圧縮ガス
用孔としての貫通孔13bを上記の大きさにしておくの
が好ましい。
【0026】次に、図3に基づき、第2実施形態につい
て説明する。第2実施形態の発泡用エアゾール製品は、
先の第1実施形態のものと同様に、エアゾール缶1と、
このエアゾール缶1内に内容液2と共に封入した圧縮ガ
ス3とを備えており、内容液2及び圧縮ガス3は、第1
実施形態のものと同じものが使用される。
【0027】エアゾール缶1は、先の第1実施形態のも
のと同様に、缶本体11と、ステム12と、筒状のバル
ブハウジング13と、パイプ14と、アクチュエーター
16とを備えている。又、缶本体11と、ステム12
と、バルブハウジング13と、パイプ14とは、第1実
施形態のものと同構成を採っている。
【0028】アクチュエーター16は、上端側の先端に
設けられた吐出孔16aと、吐出孔16aから下端面に
かけて開けられた案内路16bとを備えている。この吐
出孔16aは、案内路16bから前方側(図示の左方
側)に向かって伸ばされている。又、この吐出孔16a
内の後部側と前部側との各々に、互いに間隔を隔てて二
つの多孔体16c、16cが吐出孔16a全体を塞ぐよ
うに備えられている。この多孔体16cは、内容液2を
発泡させる際に、泡の大きさを揃えるためのもので、内
容液2を通し得る複数の小孔を有するものであれば良
く、材質は特に限定されない。又、多孔体16cの小孔
は、20〜300メッシュ程度の大きさのものが好まし
い。より具体的には、ナイロン、ポリエステル繊維、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、カーボンの繊維、ステン
レススチール等から多孔体16cを形成することができ
る。そして、このアクチュエーター16は、先の第1実
施形態のものと同様に、下端側が、ステム12の上端に
取り付けられている。尚、多孔体16c、16cは、互
いに間隔を隔てた二つから構成する形態のものに限ら
ず、一つ或いは、間隔を隔てて三つ以上設けたものでも
良く、適宜変更し得る。又、多孔体16c、16cは、
吐出孔16aに設ける形態のものに限らず、導通路17
における吐出孔16aと貫通孔13bとの間であれば良
く、適宜変更し得る。
【0029】このように構成された第2実施形態の発泡
用エアゾール製品は、アクチュエーター16が押圧され
ると、パイプ14と、バルブハウジング13の貯溜室1
3aと、ステム12のステム孔12aと、アクチュエー
ター16の案内路16b及び吐出孔16aとにより形成
された導通路17に、収納部11a内の圧縮ガス3がバ
ルブハウジング13の貫通孔13bから導通路17の一
部をなす貯溜室13a内に入り、内容液2は、圧縮ガス
3の圧力によってパイプ14の受容口14aから導通路
17に入る。そして、内容液2と圧縮ガス3とは、貯溜
室13aで混合され、この混合された状態でアクチュエ
ーター16の案内路16bから多孔体16cを通る。そ
の際、圧縮ガス3は、多孔体16cの通過に際してして
膨張して内容液2を発泡させる。又、内容液2は、多孔
体16cの通過に際し、泡の大きさを揃えた泡状にな
る。従って、この第2実施形態で発泡した泡状態は、上
記第1実施形態における圧縮ガス3の膨張による内容液
2の発泡による場合に比して泡の大きさの揃ったものに
なる。
【0030】次に、図4に基づき、第3実施形態につい
て説明する。第3実施形態の発泡用エアゾール製品は、
先の第1実施形態のものと同様に、エアゾール缶1と、
このエアゾール缶1内に内容液2と共に封入した圧縮ガ
ス3とを備えており、内容液2及び圧縮ガス3は、第1
実施形態のものと同じものが使用される。又、エアゾー
ル缶1は、先の第1実施形態のものと同様に、缶本体1
1と、ステム12と、筒状のバルブハウジング13と、
パイプ14と、アクチュエーター16とを備えており、
缶本体11と、バルブハウジング13と、ステム12
と、パイプ14は、第1実施形態のものと同構成を採っ
ている。
【0031】第3実施形態におけるエアゾール缶1のア
クチュエーター16は、上端側の先端に設けられた吐出
孔16aと、下端面から上下方向に開けられた案内路1
6bと、吐出孔16aと案内路16bとの間に吐出孔1
6aより径大に形成された径大部16eとが設けられて
いる。更に、径大部16eには、空気導入孔16dが備
えられている。この空気導入孔16dは、導通路17内
を流れる内容液に空気を導入するためのもので、この実
施形態の空気導入孔16dは、アクチュエーター16に
おける吐出孔16aの上部側の先端面から径大部16e
内に貫通するようにして形成されている。尚、この空気
導入孔16dは、導通路17における吐出孔16aと貫
通孔13bとの間であれば良く、適宜変更し得る。
【0032】このように構成された第3実施形態の発泡
用エアゾール製品は、アクチュエーター16が押圧され
ると、収納部11a内の内容液2が、パイプ14と、バ
ルブハウジング13の貯溜室13aと、ステム12のス
テム孔12aと、アクチュエーター16の案内路16
b、径大部16e及び吐出孔16aとにより形成された
導通路17に、収納部11a内の圧縮ガス3がバルブハ
ウジング13の貫通孔13bから導通路17の一部をな
す貯溜室13a内に入り、内容液2は、圧縮ガス3の圧
力によってパイプ14の受容口14aから導通路17に
入る。そして、内容液2と圧縮ガス3とは、貯溜室13
aで混合され、この混合された状態でアクチュエーター
16の案内路16bから径大部16eに入る。又、この
内容液2と圧縮ガス3とが径大部16eに入る際に、そ
の流れによって空気導入孔16dから径大部16eに空
気が引きこまれ、内容液2と圧縮ガス3とは、空気導入
孔16dから導入された空気と混合されて吐出孔16a
から外に出る。そして、空気と混合された内容液2は吐
出孔16aから外に出る際に発泡する。又、圧縮ガス3
は吐出孔16aから外に出る際に膨張して内容液2を発
泡させる。従って、この第3実施形態のものは、圧縮ガ
ス3の膨張による内容液2の発泡と、空気との混合によ
る内容液2自身の発泡とが相まって、上記第1実施形態
における圧縮ガス3の膨張による内容液2の発泡による
場合に比して発泡効率の良いものにできる。
【0033】次に、図5に基づき、第4実施形態につい
て説明する。第4実施形態の発泡用エアゾール製品は、
先の第1実施形態のものと同様に、エアゾール缶1と、
このエアゾール缶1内に内容液2と共に封入した圧縮ガ
ス3とを備えており、内容液2及び圧縮ガス3は、第1
実施形態のものと同じものが使用される。又、エアゾー
ル缶1は、先の第1実施形態のものと同様に、缶本体1
1と、ステム12と、筒状のバルブハウジング13と、
パイプ14と、アクチュエーター16とを備えており、
缶本体11と、バルブハウジング13と、ステム12
と、パイプ14は、第1実施形態のものと同構成を採っ
ている。
【0034】第4実施形態におけるエアゾール缶1のア
クチュエーター16は、上端側の先端に設けられた吐出
孔16aと、下端面から上下方向に開けられた案内路1
6bと、吐出孔16aと案内路16bとの間に吐出孔1
6aより径大に形成された径大部16eとを備えてい
る。又、吐出孔16aには、先の第2実施形態で用いた
と同様な多孔体16cが吐出孔16a全体を塞ぐように
備えられている。又、径大部16eには、空気導入孔1
6dが、アクチュエーター16における吐出孔16aの
上部側の先端面から径大部16e内に貫通するようにし
て形成されている。
【0035】このように構成された第4実施形態の発泡
用エアゾール製品は、アクチュエーター16が押圧され
ると、収納部11a内の圧縮ガス3がバルブハウジング
13の貫通孔13bから導通路17の一部をなす貯溜室
13a内に入り、内容液2は、圧縮ガス3の圧力によっ
てパイプ14の受容口14aから導通路17に入る。そ
して、内容液2と圧縮ガス3とは、貯溜室13aで混合
され、この混合された状態でアクチュエーター16の案
内路16bから径大部16eに入る。又、この内容液2
と圧縮ガス3とが径大部16eに入る際に、その流れに
よって空気導入孔16dから径大部16eに空気が引き
こまれ、内容液2と圧縮ガス3とは、空気導入孔16d
から導入された空気と混合され、多孔体16cを通って
外に出る。そして、空気と混合された内容液2が多孔体
16cを通過するに際して内容液2自身が泡の大きさを
揃えながら発泡する。又、圧縮ガス3が多孔体16cを
通過して外に出る際に膨張して内容液2を泡状にする。
従って、この第4実施形態のものは、空気との混合によ
る内容液2自身の発泡と、圧縮ガス3の膨張による内容
液2の発泡とが相まって効率良く発泡できるとともに、
多孔体16cの通過により泡の大きさの揃った略均一な
泡状態にできる。尚、空気導入孔16dの多孔体16c
に対する配設位置は、先端に吐出孔16aを有し後端に
受容口14aを有する導通路17における多孔体16c
の後方側に配位される形態のものに限らず、多孔体16
cと同位置、或いは、図6に示す第5実施形態のように
多孔体16cの先端側に配位させるようにしても良く、
適宜変更し得る。又、多孔体16cは、二つ以上設けて
も良く、二つ以上設ける場合には、空気導入孔16d
を、最前方側の多孔体16cの先端側から最後方側の多
孔体16cの後方側のいずれかの位置に設けておけば良
く、例えば二つの多孔体16c、16cの間に設けるよ
うにしても良く、適宜変更し得る。
【0036】尚、上記第2実施形態〜第4実施形態にお
いて、エアゾール缶1を倒立させた場合は、第1実施形
態のものと同様に収納部11a内で圧縮ガス3が下方側
に、内容液2が上方側に配位され、アクチュエーター1
6の押圧操作に伴い、内容液2がバルブハウジング13
の貫通孔13bから貯溜室13a内に入り、圧縮ガス3
は、パイプ14の受容口14aから導通路17に入る。
従って、バルブハウジング13の貫通孔13bが内容液
用孔として機能し、パイプ14の受容口14aが圧縮ガ
ス用孔として機能する。
【0037】又、エアゾール缶1は、上記第1実施形態
〜第4実施形態では、アクチュエーター16を下方に押
圧することにより吐出し得るものを使用しているが、こ
の形態のものに限らず、アクチュエーター16を傾ける
ことにより吐出し得る、いわゆるチルト式のものでも良
く、適宜変更し得る。
【0038】
【実施例】以下、具体的に本願発明を説明する。
【0039】実施例1 まず、界面活性剤としてアルキルエーテルカルボン酸塩
を10重量%を含有した水溶液を内容液2とし、この内
容液2を、バルブハウジング13に貫通孔13bを有す
る図1に示すエアゾール缶1の収納部11aに充填した
後、圧縮ガス3としての圧縮窒素を充填し、エアゾール
缶1の収納部11aの内圧力を9、0Kg/cm2 とし
た。この状態からアクチュエーター16を押圧すると、
泡状の内容液2が吐出した。
【0040】実施例2 バルブハウジング13に貫通孔13bを有し、且つ、ア
クチュエーター16に、200メッシュ程度の複数の小
孔を有するナイロン製の多孔体16cを設けた図3に示
すエアゾール缶1の収納部11aに、上記の実施例1と
同条件で内容液2及び圧縮ガス3を充填した。この状態
からアクチュエーター16を押圧すると、泡状の内容液
2が吐出した。この内容液2の泡状態は、実施例1に比
して泡の大きさが揃い略均一なものであった。
【0041】実施例3 バルブハウジング13に貫通孔13bを有し、且つ、ア
クチュエーター16に空気導入孔16dを設けた図4に
示すエアゾール缶1の収納部11aに、上記の実施例1
と同条件で内容液2及び圧縮ガス3を充填した。この状
態からアクチュエーター16を押圧すると、泡状の内容
液2が吐出した。この内容液2の泡状態は、泡立ちの良
いものであった。
【0042】実施例4 バルブハウジング13に貫通孔13bを有し、且つ、ア
クチュエーター16に、200メッシュ程度の複数の小
孔を有するナイロン製の多孔体16cと、空気導入孔1
6dとを設けた図5に示すエアゾール缶1の収納部11
aに、上記の実施例1と同条件で内容液2及び圧縮ガス
3を充填した。この状態からアクチュエーター16を押
圧すると、泡状の内容液2が吐出した。そして、この内
容液2の泡状態は、泡立ちの良いものであり、しかも、
泡の大きさの揃った略均一なものであった。
【0043】
【発明の効果】以上、本願第1の発明は、内容液2と圧
縮ガス3とを導通路17内で混合して共に導通路17か
らエアゾール缶1外に吐出させることができる。これに
より、圧縮ガス3がエアゾール缶1外に出ると膨張し、
この膨張に際して内容液2を泡状にして吐出させること
ができる。又、圧縮ガス3をエアゾール缶1内に封入す
ることにより、従来のように環境に悪影響を及ぼした
り、使用に際して引火するおそれがなく、しかも、温度
変化によってもエアゾール缶を破裂する恐れのないもの
にできる。
【0044】本願第2の発明は、多孔体16cを通過す
る際に、圧縮ガス3の膨張によって内容液2を泡状にで
きるとともに、その泡の大きさを揃えることができ、発
泡状態の良好なものにできる。
【0045】本願第3の発明は、内容液2及び圧縮ガス
3を、空気と混合させて導通路17から外に出すことが
でき、空気と混合した内容液2が導通路17から外に出
る際に、内容液2自体が泡状になるとともに、圧縮ガス
3が導通路17から外に出る際の膨張によって内容液2
を泡状にしながら吐出させる。これにより、空気導入孔
16dからの空気との混合による内容液2自身による発
泡と、圧縮ガス3の膨張による内容液2の発泡とが相ま
って、内容液2を、効率良く発泡させることできる。
【0046】本願第4の発明は、多孔体16cを通過す
るに際して、圧縮ガス3が内容液2を泡状にしながら吐
出させることができ、又、内容液2が空気導入孔16d
から導入された空気と混合し、導通路17から外に出る
際に、内容液2自体が泡状になり、空気導入孔16dか
らの空気との混合による内容液2自身による発泡と、圧
縮ガス3の膨張による内容液2の発泡とが相まって、内
容液2を、効率良く発泡させることできる。また、その
際、内容液2が多孔体16cを通過することにより、内
容液2、泡の大きさを揃えながら発泡させることができ
る。従って、内容液2を、泡の大きさを揃えながら効率
良く発泡させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態の発泡用エアゾール製
品の要部拡大断面図である。
【図2】第1実施形態の発泡用エアゾール製品を逆さま
にした状態の要部拡大断面図である。
【図3】本願発明の第2実施形態の発泡用エアゾール製
品の要部拡大断面図である。
【図4】本願発明の第3実施形態の発泡用エアゾール製
品の要部拡大断面図である。
【図5】本願発明の第4実施形態の発泡用エアゾール製
品の要部拡大断面図である。
【図6】本願発明の第5実施形態の発泡用エアゾール製
品の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 エアゾール缶 2 内容液 3 圧縮ガス 11 缶本体 12 ステム 13 バルブハウジング 13b 貫通孔 14 パイプ 14a 受容口 16 アクチュエーター 16c 多孔体 16d 空気導入孔 17 導通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内容液(2) を外部に導く導通路(17)を有す
    るエアゾール缶(1)と、このエアゾール缶(1) 内に内容
    液(2) と共に封入した圧縮ガス(3) とを備え、 内容液(2) が、発泡剤を包含し、 エアゾール缶(1) の導通路(17)には、エアゾール缶(1)
    内の内容液(2) を導通路(17)に入れるための内容液用孔
    (14a) と、エアゾール缶(1) 内の圧縮ガス(3)を導通路
    (17)に入れるための圧縮ガス用孔(13b) とが備えられ、
    これらの孔(13b)(14a)によって、内容液(2) と圧縮ガス
    (3) とが導通路(17)内で混合されると共に導通路(17)か
    らエアゾール缶(1) 外に吐出されるようになされたもの
    であることを特徴とする発泡用エアゾール製品。
  2. 【請求項2】エアゾール缶(1) の導通路(17)に、多孔体
    (16c) が備えられ、この多孔体(16c) が、導通路(17)に
    導かれてきた内容液(2) 及び圧縮ガス(3) を通過させる
    ようになされたものであることを特徴とする請求項1記
    載の発泡用エアゾール製品。
  3. 【請求項3】エアゾール缶(1) の導通路(17)に、空気導
    入孔(16d) が備えられ、この空気導入孔(16d) が、導通
    路(17)から外部に連通するように開けられることによ
    り、導通路(17)内を流れる内容液(2) 及び圧縮ガス(3)
    が外部から空気を導入されてその空気と共にエアゾール
    缶(1) 外に吐出されるようになされたものであることを
    特徴とする請求項1記載の発泡用エアゾール製品。
  4. 【請求項4】エアゾール缶(1) の導通路(17)に、導通路
    (17)に導かれてきた内容液(2) 及び圧縮ガス(3) を通過
    させる多孔体(16c) と、導通路(17)から外部に連通する
    ように開けられた空気導入孔(16d) とが備えられたもの
    であることを特徴とする請求項1記載の発泡用エアゾー
    ル製品。
JP10287536A 1998-10-09 1998-10-09 発泡用エアゾール製品 Pending JP2000117165A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10287536A JP2000117165A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 発泡用エアゾール製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10287536A JP2000117165A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 発泡用エアゾール製品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000117165A true JP2000117165A (ja) 2000-04-25

Family

ID=17718620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10287536A Pending JP2000117165A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 発泡用エアゾール製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000117165A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003292431A (ja) * 2002-04-02 2003-10-15 Pola Chem Ind Inc 美白剤を含有するエアゾール化粧料
JP2014062208A (ja) * 2012-09-24 2014-04-10 Daizo:Kk 発泡性エアゾール組成物
WO2020218156A1 (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 株式会社資生堂 泡吐出ディスペンサー及び泡吐出容器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003292431A (ja) * 2002-04-02 2003-10-15 Pola Chem Ind Inc 美白剤を含有するエアゾール化粧料
JP2014062208A (ja) * 2012-09-24 2014-04-10 Daizo:Kk 発泡性エアゾール組成物
WO2020218156A1 (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 株式会社資生堂 泡吐出ディスペンサー及び泡吐出容器
JP2020175940A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 株式会社 資生堂 泡吐出ディスペンサー及び泡吐出容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4318443A (en) Foam generating fire fighting device
KR930010377B1 (ko) 유동성 제품 배출시스템 및 그 내부 압력형성 및 개스주입장치
AU634190B2 (en) Flow discharge valve
US5845716A (en) Method and apparatus for dispensing liquid with gas
US5996699A (en) Installation for fighting fire
KR101571003B1 (ko) 압축공기포 소화장치
KR102437413B1 (ko) 에어로졸 제품
JP5775217B2 (ja) 圧縮空気を用いた泡混合システム
WO2005049531A3 (en) Peroxide linear inflator
JP2000117165A (ja) 発泡用エアゾール製品
CA2663061C (en) Liquid wet chemical fire extinguishing spray
US20100000064A1 (en) Method for manufacturing a product dispensing canister
US5944112A (en) Drive source for fire fighting apparatus
CA2328972C (en) Method and high-capacity apparatus for producing fire fighting foam and foam expanding spreading device
KR100494457B1 (ko) 가스 소화 방법 및 소화 설비
JPH0428379A (ja) エアゾール式簡易消火具
JP3898291B2 (ja) エアゾール製品
KR20200027972A (ko) 에어로졸 제품
JP2001137376A (ja) 消火器
WO2002022214A3 (en) Gas generating device
KR20190017963A (ko) 소화기
JP3818611B2 (ja) 泡消火装置
JP2005276551A (ja) 流量調整フィルターおよび燃料電池用燃料容器
JP3715998B2 (ja) Fckwフリーのポリウレタンフォームによるハウジングの発泡方法および装置
KR101884834B1 (ko) 분말소화장치