JP2000117144A - 磁選機併用静電選鉱機 - Google Patents
磁選機併用静電選鉱機Info
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- JP2000117144A JP2000117144A JP10307827A JP30782798A JP2000117144A JP 2000117144 A JP2000117144 A JP 2000117144A JP 10307827 A JP10307827 A JP 10307827A JP 30782798 A JP30782798 A JP 30782798A JP 2000117144 A JP2000117144 A JP 2000117144A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 例えば、焼結原料から着磁性の高い成分を確
実に偏析できると共に焼結原料の全体にわたってコーク
スを均一に分散でき良好な焼結性を保つことができる磁
選機併用静電選鉱機を提供する。 【解決手段】 高電圧選鉱部14によって第1の電極を
形成する傾斜シュート13の表面と第2の電極19との
間に電場を形成すると共に、磁力選鉱部16によって回
転ドラム15の一側外周面上に磁場を発生し、電場と磁
場の作用によって装入される原料10の特定物の選別及
び/又は偏析を行う。
実に偏析できると共に焼結原料の全体にわたってコーク
スを均一に分散でき良好な焼結性を保つことができる磁
選機併用静電選鉱機を提供する。 【解決手段】 高電圧選鉱部14によって第1の電極を
形成する傾斜シュート13の表面と第2の電極19との
間に電場を形成すると共に、磁力選鉱部16によって回
転ドラム15の一側外周面上に磁場を発生し、電場と磁
場の作用によって装入される原料10の特定物の選別及
び/又は偏析を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、焼結機に
焼結原料を装入する際に、焼結原料から返鉱石やミルス
ケール等の着磁性の高い成分を偏析すると共に、焼結原
料の全体にわたってコークスを均一に分散することがで
きる磁選機併用静電選鉱機に関する。
焼結原料を装入する際に、焼結原料から返鉱石やミルス
ケール等の着磁性の高い成分を偏析すると共に、焼結原
料の全体にわたってコークスを均一に分散することがで
きる磁選機併用静電選鉱機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、焼結機へ焼結原料を装入
するに際しては、ホッパーから切り出された焼結原料を
ベルトコンベヤ等を介して傾斜シュートに投入し、その
傾斜面に沿って流下させ、焼結原料をいったん均一にし
た後、焼結機に装入していた。また、近年、焼結原料の
焼結機への装入技術において、焼結原料中に着磁性の高
い返鉱石やミルスケールが含まれることに着目して、こ
れらに磁場を印加して、傾斜シュートに沿って流下する
焼結原料にブレーキを作用させることにより、ベッドの
嵩密度低下による通気性の向上、及び、返鉱石及びミル
スケールのベッド上部への偏析強化による歩留りを図る
技術が新たに開発されている。具体的には、傾斜シュー
トの裏面に、上流側から下流側に向けて複数の帯状磁石
を配設し、この帯状磁石が発生する磁場を傾斜シュート
の表面に沿って流下する焼結原料に印加することによっ
て、焼結原料の流下速度を低下すると共に、傾斜シュー
トに向けて返鉱石及びミルスケールを偏析するようにし
ている。
するに際しては、ホッパーから切り出された焼結原料を
ベルトコンベヤ等を介して傾斜シュートに投入し、その
傾斜面に沿って流下させ、焼結原料をいったん均一にし
た後、焼結機に装入していた。また、近年、焼結原料の
焼結機への装入技術において、焼結原料中に着磁性の高
い返鉱石やミルスケールが含まれることに着目して、こ
れらに磁場を印加して、傾斜シュートに沿って流下する
焼結原料にブレーキを作用させることにより、ベッドの
嵩密度低下による通気性の向上、及び、返鉱石及びミル
スケールのベッド上部への偏析強化による歩留りを図る
技術が新たに開発されている。具体的には、傾斜シュー
トの裏面に、上流側から下流側に向けて複数の帯状磁石
を配設し、この帯状磁石が発生する磁場を傾斜シュート
の表面に沿って流下する焼結原料に印加することによっ
て、焼結原料の流下速度を低下すると共に、傾斜シュー
トに向けて返鉱石及びミルスケールを偏析するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の焼結原料の焼結機への装入技術は、未だ、以下の解決
すべき課題を有していた。即ち、帯状磁石によって発生
する磁場によって返鉱石やミルスケール等の着磁性の高
い成分は傾斜シュートに吸着され偏析されることにな
る。しかし、焼結原料中に含まれるコークスは着磁性が
低いので傾斜シュートに向けて吸着されず、そのまま自
然落下することになる。従って、ベッド上に堆積される
返鉱石やミルスケール中にコークスが殆ど含まれないこ
とになり、良好な焼結性を得ることができなくなる。
の焼結原料の焼結機への装入技術は、未だ、以下の解決
すべき課題を有していた。即ち、帯状磁石によって発生
する磁場によって返鉱石やミルスケール等の着磁性の高
い成分は傾斜シュートに吸着され偏析されることにな
る。しかし、焼結原料中に含まれるコークスは着磁性が
低いので傾斜シュートに向けて吸着されず、そのまま自
然落下することになる。従って、ベッド上に堆積される
返鉱石やミルスケール中にコークスが殆ど含まれないこ
とになり、良好な焼結性を得ることができなくなる。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、例えば、返鉱石やミルスケールを焼結原料
から確実に偏析することができると共に、返鉱石やミル
スケールを含めて焼結原料の全体にコークスを均一に分
散でき、良好な焼結性を得ることができる磁選機併用静
電選鉱機を提供することを目的とする。
ものであり、例えば、返鉱石やミルスケールを焼結原料
から確実に偏析することができると共に、返鉱石やミル
スケールを含めて焼結原料の全体にコークスを均一に分
散でき、良好な焼結性を得ることができる磁選機併用静
電選鉱機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る磁選機併用静電選鉱機は、上下段に配列された高電
圧選鉱部と磁力選鉱部とから構成される。ここで、高電
圧選鉱部は、表面側に原料が流下する導電部材からなる
第1の電極を形成する傾斜シュートと、傾斜シュートの
全外周面に形成される誘電体層と、傾斜シュートの一側
外周面から離隔して配置される第2の電極と、一対の出
力端子をそれぞれ第1、第2の電極に接続した高電圧発
生装置とを具備する。一方、磁力選鉱部は、一方向に回
転する回転ドラムと、回転ドラム内において、原料が流
下する回転ドラムの一側内周面に沿って固定状態に設置
される磁石群とを具備する。ここで、好ましくは、導電
部材としてステンレス鋼を用い、磁石としてフェライト
磁石や希土類磁石を用いる。また、誘電体層は、好まし
くは、塩化ビニル等からなる樹脂層によって形成する。
さらに、高電圧発生装置としては、好ましくは、トラン
スを用いることができる。
係る磁選機併用静電選鉱機は、上下段に配列された高電
圧選鉱部と磁力選鉱部とから構成される。ここで、高電
圧選鉱部は、表面側に原料が流下する導電部材からなる
第1の電極を形成する傾斜シュートと、傾斜シュートの
全外周面に形成される誘電体層と、傾斜シュートの一側
外周面から離隔して配置される第2の電極と、一対の出
力端子をそれぞれ第1、第2の電極に接続した高電圧発
生装置とを具備する。一方、磁力選鉱部は、一方向に回
転する回転ドラムと、回転ドラム内において、原料が流
下する回転ドラムの一側内周面に沿って固定状態に設置
される磁石群とを具備する。ここで、好ましくは、導電
部材としてステンレス鋼を用い、磁石としてフェライト
磁石や希土類磁石を用いる。また、誘電体層は、好まし
くは、塩化ビニル等からなる樹脂層によって形成する。
さらに、高電圧発生装置としては、好ましくは、トラン
スを用いることができる。
【0006】上記した構成によって、高電圧選鉱部によ
って第1の電極となる傾斜シュートの表面と第2の電極
との間に電場を形成すると共に、磁力選鉱部によって回
転ドラムの一側外周面上に磁場を発生し、電場と磁場の
作用によって装入される原料の特定物の選別及び/又は
偏析を行うことができる。特に、原料が、鉄鉱石、返鉱
石、ミルスケール、石灰石、コークス等を主成分とする
焼結原料である場合、第1と第2の電極間に、好ましく
は、2万〜3万ボルトの高い電圧を印加する。即ち、原
料である焼結原料中に含まれる特定物であるコークスに
2万〜3万の電圧が印加されると、コークスは電荷を帯
び、第1の電極である傾斜シュートに貼着された誘電体
層に吸着され誘電体層に向けて移動することになる。一
方、焼結原料中に含まれる返鉱石やミルスケール等の着
磁性の高い成分は、5万ボルト以上の電圧を受けると電
荷を帯びるが、2万〜3万ボルトの電圧が印加されても
電荷を帯びないので、第1の電極の誘電体層に吸着され
ることはない。従って、コークスのみが傾斜シュートの
表面に吸着されることになる。
って第1の電極となる傾斜シュートの表面と第2の電極
との間に電場を形成すると共に、磁力選鉱部によって回
転ドラムの一側外周面上に磁場を発生し、電場と磁場の
作用によって装入される原料の特定物の選別及び/又は
偏析を行うことができる。特に、原料が、鉄鉱石、返鉱
石、ミルスケール、石灰石、コークス等を主成分とする
焼結原料である場合、第1と第2の電極間に、好ましく
は、2万〜3万ボルトの高い電圧を印加する。即ち、原
料である焼結原料中に含まれる特定物であるコークスに
2万〜3万の電圧が印加されると、コークスは電荷を帯
び、第1の電極である傾斜シュートに貼着された誘電体
層に吸着され誘電体層に向けて移動することになる。一
方、焼結原料中に含まれる返鉱石やミルスケール等の着
磁性の高い成分は、5万ボルト以上の電圧を受けると電
荷を帯びるが、2万〜3万ボルトの電圧が印加されても
電荷を帯びないので、第1の電極の誘電体層に吸着され
ることはない。従って、コークスのみが傾斜シュートの
表面に吸着されることになる。
【0007】その後、焼結原料を回転ドラムの一側外周
面に沿って流下すると、焼結原料に含まれる返鉱石やミ
ルスケール等の着磁性の高い成分が回転ドラムの外周面
に移動して偏析されることになる。この偏析によって回
転ドラムの外周面に引き寄せられていたコークスの一部
が回転ドラムから離れる方向に移動することになり、こ
の移動によって、返鉱石やミルスケール等の着磁性の高
い成分には適量のコークスが均一に混入されることにな
る。
面に沿って流下すると、焼結原料に含まれる返鉱石やミ
ルスケール等の着磁性の高い成分が回転ドラムの外周面
に移動して偏析されることになる。この偏析によって回
転ドラムの外周面に引き寄せられていたコークスの一部
が回転ドラムから離れる方向に移動することになり、こ
の移動によって、返鉱石やミルスケール等の着磁性の高
い成分には適量のコークスが均一に混入されることにな
る。
【0008】また、上記した構成を有する磁選機併用静
電選鉱機は、以下の構成とすることもできる。 第1の電極を正極とし、第2の電極を負極とするこ
ともできる。実験的に、第2の電極を正極とし、第1の
電極を負極とした場合よりも、より大量のコークスを傾
斜シュートの表面側に移動することができ、その後の返
鉱石やミルスケール等の着磁性の高い成分におけるコー
クスの混入の調整を容易に行うことができる。 誘電体層の外面に耐摩耗層を形成すると共に、回転
ドラムの全外周面に耐摩耗層を形成することもできる。
このような耐摩耗層によって、原料が直接誘電体層や回
転ドラムの表面上を流下することによる誘電体層や回転
ドラムの摩耗を確実に防止することができる。このよう
な耐摩耗層は、安価に入手できるAl2O3 によって製
作することができる。 磁場発生装置は、回転ドラムの一側外周面上に、上
流側から下流側に向けて磁束密度を漸次小さくすること
ができるように構成することもできる。従って原料が焼
結原料の場合、まず、強磁場で焼結原料中に含まれる返
鉱石やミルスケール等の着磁性の高い成分を回転ドラム
の外周面に強力に引き寄せ付着させると共に、弱磁場で
回転ドラムの遠心力によって焼結原料の他の成分を前方
に放出することができ、着磁性の高い成分を確実に偏析
することができる。
電選鉱機は、以下の構成とすることもできる。 第1の電極を正極とし、第2の電極を負極とするこ
ともできる。実験的に、第2の電極を正極とし、第1の
電極を負極とした場合よりも、より大量のコークスを傾
斜シュートの表面側に移動することができ、その後の返
鉱石やミルスケール等の着磁性の高い成分におけるコー
クスの混入の調整を容易に行うことができる。 誘電体層の外面に耐摩耗層を形成すると共に、回転
ドラムの全外周面に耐摩耗層を形成することもできる。
このような耐摩耗層によって、原料が直接誘電体層や回
転ドラムの表面上を流下することによる誘電体層や回転
ドラムの摩耗を確実に防止することができる。このよう
な耐摩耗層は、安価に入手できるAl2O3 によって製
作することができる。 磁場発生装置は、回転ドラムの一側外周面上に、上
流側から下流側に向けて磁束密度を漸次小さくすること
ができるように構成することもできる。従って原料が焼
結原料の場合、まず、強磁場で焼結原料中に含まれる返
鉱石やミルスケール等の着磁性の高い成分を回転ドラム
の外周面に強力に引き寄せ付着させると共に、弱磁場で
回転ドラムの遠心力によって焼結原料の他の成分を前方
に放出することができ、着磁性の高い成分を確実に偏析
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0010】まず、図1〜図3を参照して、本実施の形
態に係る磁選機併用静電選鉱機Aの構成について説明す
る。図1に示すように、原料の一例であり、鉄鉱石、返
鉱石、ミルスケール、石灰石、コークス等を主成分とす
る焼結原料10がホッパー11内に充填されており、ホ
ッパー11内の下部には、ホッパー11から焼結原料1
0を傾斜シュート13に向けて定量切出すための焼結原
料フィーダー12が取付けられている。図1に示すよう
に、焼結原料フィーダー12の吐出口の下方には、傾斜
シュート13を具備する高電圧選鉱部14と、回転ドラ
ム15を具備する磁力選鉱部16とが上下段にわたって
配置されている。また、磁力選鉱部16の下部には、回
転ドラム15の一側外周面に沿って流下してくる焼結原
料10を受け取り、図示しない焼結機に装入するための
装入ベッド17aが配設されている。
態に係る磁選機併用静電選鉱機Aの構成について説明す
る。図1に示すように、原料の一例であり、鉄鉱石、返
鉱石、ミルスケール、石灰石、コークス等を主成分とす
る焼結原料10がホッパー11内に充填されており、ホ
ッパー11内の下部には、ホッパー11から焼結原料1
0を傾斜シュート13に向けて定量切出すための焼結原
料フィーダー12が取付けられている。図1に示すよう
に、焼結原料フィーダー12の吐出口の下方には、傾斜
シュート13を具備する高電圧選鉱部14と、回転ドラ
ム15を具備する磁力選鉱部16とが上下段にわたって
配置されている。また、磁力選鉱部16の下部には、回
転ドラム15の一側外周面に沿って流下してくる焼結原
料10を受け取り、図示しない焼結機に装入するための
装入ベッド17aが配設されている。
【0011】ここで、高電圧選鉱部14は、傾斜シュー
ト13の表面に電場を発生して、傾斜シュート13の外
表面を流下する焼結原料10に含まれる特定物の一例で
あるコークスを帯電することによって、コークスを傾斜
シュート13の外表面に向けて引き寄せるために用いら
れるものである。一方、磁力選鉱部16は、回転ドラム
15の一側外周面に磁場を発生して、焼結原料10から
返鉱石やミルスケール等の着磁性の高い成分を回転ドラ
ム15の一側外周面上に偏析すると共に、高電圧選鉱部
14によっていったん傾斜シュート13の外表面に向け
て引き寄せられたコークスの一部を、偏析によって着磁
性の高い成分を除いた他の部分中に押し込むことによっ
て、コークスが焼結原料10の全体にわたって均一に分
散させるために用いられるものである。
ト13の表面に電場を発生して、傾斜シュート13の外
表面を流下する焼結原料10に含まれる特定物の一例で
あるコークスを帯電することによって、コークスを傾斜
シュート13の外表面に向けて引き寄せるために用いら
れるものである。一方、磁力選鉱部16は、回転ドラム
15の一側外周面に磁場を発生して、焼結原料10から
返鉱石やミルスケール等の着磁性の高い成分を回転ドラ
ム15の一側外周面上に偏析すると共に、高電圧選鉱部
14によっていったん傾斜シュート13の外表面に向け
て引き寄せられたコークスの一部を、偏析によって着磁
性の高い成分を除いた他の部分中に押し込むことによっ
て、コークスが焼結原料10の全体にわたって均一に分
散させるために用いられるものである。
【0012】以下、高電圧選鉱部14と磁力選鉱部16
について、図1〜図3を参照して詳細に説明する。図1
及び図2に示す高電圧選鉱部14において、導電部材の
一例であるステンレス鋼板からなる傾斜シュート13の
全外周面には塩化ビニル等の合成樹脂からなる誘電体層
17が貼着されており、誘電体層17の表面にはセラミ
ック等からなる耐摩耗層18が貼着されている。ここ
で、傾斜シュート13は第1の電極を構成する。なお、
耐摩耗層18は、例えば、耐磨耗性が良好で安価に入手
できるAl2 O3 で形成することができる。また、傾斜
シュート13の傾斜面に対峙した状態で傾斜シュート1
3の一側外周面から離隔して第2の電極19が配設され
ている。そして、誘電体層17を一体的に取付け第1の
電極を形成する傾斜シュート13には、電力線20を介
して高電圧発生装置21の正極端子(出力端子)22が
接続されており、第2の電極19には電力線23を介し
て高電圧発生装置21の負極端子(出力端子)24が接
続されている。
について、図1〜図3を参照して詳細に説明する。図1
及び図2に示す高電圧選鉱部14において、導電部材の
一例であるステンレス鋼板からなる傾斜シュート13の
全外周面には塩化ビニル等の合成樹脂からなる誘電体層
17が貼着されており、誘電体層17の表面にはセラミ
ック等からなる耐摩耗層18が貼着されている。ここ
で、傾斜シュート13は第1の電極を構成する。なお、
耐摩耗層18は、例えば、耐磨耗性が良好で安価に入手
できるAl2 O3 で形成することができる。また、傾斜
シュート13の傾斜面に対峙した状態で傾斜シュート1
3の一側外周面から離隔して第2の電極19が配設され
ている。そして、誘電体層17を一体的に取付け第1の
電極を形成する傾斜シュート13には、電力線20を介
して高電圧発生装置21の正極端子(出力端子)22が
接続されており、第2の電極19には電力線23を介し
て高電圧発生装置21の負極端子(出力端子)24が接
続されている。
【0013】次に、磁力選鉱部16の構成について説明
する。図1及び図3に示すように、磁力選鉱部16は、
一方向に回転する回転ドラム15の表面に沿って流下す
る焼結原料10に磁場を印加するため、回転ドラム13
の内部に磁場発生装置25を固定状態に配設している。
なお、回転ドラム15は、取付管15aの全外周面にA
l2 O3 等からなる耐摩耗層15bを貼着することによ
って形成されており、図示しない回転装置によって矢印
の方向へ回転される。
する。図1及び図3に示すように、磁力選鉱部16は、
一方向に回転する回転ドラム15の表面に沿って流下す
る焼結原料10に磁場を印加するため、回転ドラム13
の内部に磁場発生装置25を固定状態に配設している。
なお、回転ドラム15は、取付管15aの全外周面にA
l2 O3 等からなる耐摩耗層15bを貼着することによ
って形成されており、図示しない回転装置によって矢印
の方向へ回転される。
【0014】磁場発生装置25は、図3及び図4に示す
ように、実質的に、回転ドラム15の一側内周面に沿っ
て、上流側から下流側に向けて間隔をあけて、かつ、隣
り合う磁石が異極となるように固定状態に配列された8
つの同一の磁気特性を有する磁石の一例である永久磁石
からなる帯状磁石26〜33によって構成されている。
なお、永久磁石としては、小型で大きな磁束密度を有す
るフェライト磁石や希土類磁石を好適に用いることがで
きる。各帯状磁石26〜33は、回転ドラム15の幅方
向に伸延しており、それぞれ複数(図4では2個)の磁
石片からなる。また、帯状磁石26〜33は、予め磁気
強度が決定された磁石片から形成することもできる。こ
れらの帯状磁石26〜33(磁石群)は、回転ドラム1
5内に同心円的に配設されている磁気通路を形成する鋼
管(継鉄)34に連結されている。
ように、実質的に、回転ドラム15の一側内周面に沿っ
て、上流側から下流側に向けて間隔をあけて、かつ、隣
り合う磁石が異極となるように固定状態に配列された8
つの同一の磁気特性を有する磁石の一例である永久磁石
からなる帯状磁石26〜33によって構成されている。
なお、永久磁石としては、小型で大きな磁束密度を有す
るフェライト磁石や希土類磁石を好適に用いることがで
きる。各帯状磁石26〜33は、回転ドラム15の幅方
向に伸延しており、それぞれ複数(図4では2個)の磁
石片からなる。また、帯状磁石26〜33は、予め磁気
強度が決定された磁石片から形成することもできる。こ
れらの帯状磁石26〜33(磁石群)は、回転ドラム1
5内に同心円的に配設されている磁気通路を形成する鋼
管(継鉄)34に連結されている。
【0015】そして、この磁場発生装置25によって、
図3に示すように、回転ドラム15の円弧状の一側外周
面上に、上流側から下流側に向けて強磁場B1 と、中磁
場B2 と、弱磁場B3 が形成されており、回転ドラム1
5の表面における磁束密度を上流側から下流側に向けて
漸次小さくすることができる。
図3に示すように、回転ドラム15の円弧状の一側外周
面上に、上流側から下流側に向けて強磁場B1 と、中磁
場B2 と、弱磁場B3 が形成されており、回転ドラム1
5の表面における磁束密度を上流側から下流側に向けて
漸次小さくすることができる。
【0016】上流側から下流側に向けて強磁場B1 と、
中磁場B2 と、弱磁場B3 を形成する形態としては各種
形態が考えられるが、本実施の形態では、図3に示すよ
うに、帯状磁石26〜33の個々の体積を、上流側から
下流側に向けて順次小さくすることによって強磁場B1
と、中磁場B2 と、弱磁場B3 を形成している。
中磁場B2 と、弱磁場B3 を形成する形態としては各種
形態が考えられるが、本実施の形態では、図3に示すよ
うに、帯状磁石26〜33の個々の体積を、上流側から
下流側に向けて順次小さくすることによって強磁場B1
と、中磁場B2 と、弱磁場B3 を形成している。
【0017】即ち、強磁場B1 を形成する帯状磁石26
〜30と中磁場B2 を形成する帯状磁石31、32との
間の関係において、帯状磁石26〜30の体積は帯状磁
石31、32の体積より大きく設定されている。即ち、
帯状磁石26〜30は帯状磁石31、32を2個組み合
わせて形成されたものであり、2倍の体積を有する。ま
た、中磁場B2 を形成する帯状磁石31、32と弱磁場
B3 を形成する帯状磁石33との間の関係において、帯
状磁石31、32の体積は帯状磁石33の体積より大き
く設定されている。即ち、帯状磁石31、32は帯状磁
石33の2倍の体積を有する。なお、帯状磁石26〜3
3は、図4に示すように交互にS極とN極とを有するよ
うに配列されている。
〜30と中磁場B2 を形成する帯状磁石31、32との
間の関係において、帯状磁石26〜30の体積は帯状磁
石31、32の体積より大きく設定されている。即ち、
帯状磁石26〜30は帯状磁石31、32を2個組み合
わせて形成されたものであり、2倍の体積を有する。ま
た、中磁場B2 を形成する帯状磁石31、32と弱磁場
B3 を形成する帯状磁石33との間の関係において、帯
状磁石31、32の体積は帯状磁石33の体積より大き
く設定されている。即ち、帯状磁石31、32は帯状磁
石33の2倍の体積を有する。なお、帯状磁石26〜3
3は、図4に示すように交互にS極とN極とを有するよ
うに配列されている。
【0018】図示の実施の形態におけるその他の構成に
ついて説明すると、図1、図2に示すように、回転ドラ
ム15の背部には、スクレーパ35が取付けられてお
り、その先部を回転する回転ドラム15に弾性的に当接
させることによって、弱磁場B3 を通過した後において
も、回転ドラム15の外周面に付着する焼結原料10を
確実に除去することができる。
ついて説明すると、図1、図2に示すように、回転ドラ
ム15の背部には、スクレーパ35が取付けられてお
り、その先部を回転する回転ドラム15に弾性的に当接
させることによって、弱磁場B3 を通過した後において
も、回転ドラム15の外周面に付着する焼結原料10を
確実に除去することができる。
【0019】次に、上記した構成を有する磁選機併用静
電選鉱機Aの作動について、図1〜図3を参照して具体
的に説明する。図1に示すように、焼結原料10は焼結
原料フィーダー12から高電圧選鉱部14を構成する傾
斜シュート13の表面の頂部に投入され、その表面に沿
って上流側から下流側に向けて流下し、最終的に回転ド
ラム15の一側外周面の頂部に向けて落下する。そし
て、この高電圧選鉱部14において、第1の電極を形成
する金属製の傾斜シュート13の表面と第2の電極19
との間に2万〜3万ボルトの電圧を印加することによっ
て電場が形成され、コースクに負の電荷を帯電させ、コ
ークスを傾斜シュート13に取付けた誘電体層17に向
けて引き寄せる(選別)。
電選鉱機Aの作動について、図1〜図3を参照して具体
的に説明する。図1に示すように、焼結原料10は焼結
原料フィーダー12から高電圧選鉱部14を構成する傾
斜シュート13の表面の頂部に投入され、その表面に沿
って上流側から下流側に向けて流下し、最終的に回転ド
ラム15の一側外周面の頂部に向けて落下する。そし
て、この高電圧選鉱部14において、第1の電極を形成
する金属製の傾斜シュート13の表面と第2の電極19
との間に2万〜3万ボルトの電圧を印加することによっ
て電場が形成され、コースクに負の電荷を帯電させ、コ
ークスを傾斜シュート13に取付けた誘電体層17に向
けて引き寄せる(選別)。
【0020】その後、図3に示すように、傾斜シュート
13から回転ドラム15の一側外周面の頂部に焼結原料
10が投入される。ここで、図3に示すように、回転ド
ラム15は所定の回転数で回転され、一方、回転ドラム
15の一側外周面には、磁場発生装置25によって、上
流側から下流側に向けて強磁場B1 と、中磁場B2 と、
弱磁場B3 が形成されている。従って、回転ドラム15
の一側外周面の頂部に投入された焼結原料10は、ま
ず、強い磁束密度の強磁場B1 の影響を受けることにな
り、焼結原料10中に含まれる着磁性の高い成分は、流
下中に回転ドラム15の外周面に強力に引き寄せられ、
付着することになる(偏析)。
13から回転ドラム15の一側外周面の頂部に焼結原料
10が投入される。ここで、図3に示すように、回転ド
ラム15は所定の回転数で回転され、一方、回転ドラム
15の一側外周面には、磁場発生装置25によって、上
流側から下流側に向けて強磁場B1 と、中磁場B2 と、
弱磁場B3 が形成されている。従って、回転ドラム15
の一側外周面の頂部に投入された焼結原料10は、ま
ず、強い磁束密度の強磁場B1 の影響を受けることにな
り、焼結原料10中に含まれる着磁性の高い成分は、流
下中に回転ドラム15の外周面に強力に引き寄せられ、
付着することになる(偏析)。
【0021】一方、回転ドラム13の回転によって生じ
る遠心力によって、着磁性の高い成分を除いた焼結原料
10の他の成分は半径方向外側に飛ばされることにな
る。この際、高電圧選鉱部14によっていったん傾斜シ
ュート13の誘電体層17に向けてひきよせられたコー
クスの一部も外部に押し出されることなり、そのため、
コークスは焼結原料10の全体にわたって均一に分散さ
れることになる。次に、回転ドラム15の回転と共に、
回転ドラム15に付着している着磁性の高い成分は、中
磁場B2 を介して弱磁場B3 に送られる。弱磁場B3 の
磁束密度は、回転ドラム15によって発生する遠心力よ
り弱く設定されているので、回転ドラム15に付着して
いる着磁性の高い成分は、確実に回転ドラム13から分
離されることになる。
る遠心力によって、着磁性の高い成分を除いた焼結原料
10の他の成分は半径方向外側に飛ばされることにな
る。この際、高電圧選鉱部14によっていったん傾斜シ
ュート13の誘電体層17に向けてひきよせられたコー
クスの一部も外部に押し出されることなり、そのため、
コークスは焼結原料10の全体にわたって均一に分散さ
れることになる。次に、回転ドラム15の回転と共に、
回転ドラム15に付着している着磁性の高い成分は、中
磁場B2 を介して弱磁場B3 に送られる。弱磁場B3 の
磁束密度は、回転ドラム15によって発生する遠心力よ
り弱く設定されているので、回転ドラム15に付着して
いる着磁性の高い成分は、確実に回転ドラム13から分
離されることになる。
【0022】また、前述したように、本実施の形態で
は、帯状磁石26〜33の体積を、上流側から下流側に
向けて順次小さくすることによって、強磁場B1 と、中
磁場B2 と、弱磁場B3 を形成している。このように、
単に、帯状磁石26〜33の体積を変えるだけで、回転
ドラム15の表面における磁束密度を焼結原料10の流
れ方向に調整することができるので、焼結原料10にき
わめて容易にかつ確実に着磁性の高い成分の偏析を生じ
させることができる。
は、帯状磁石26〜33の体積を、上流側から下流側に
向けて順次小さくすることによって、強磁場B1 と、中
磁場B2 と、弱磁場B3 を形成している。このように、
単に、帯状磁石26〜33の体積を変えるだけで、回転
ドラム15の表面における磁束密度を焼結原料10の流
れ方向に調整することができるので、焼結原料10にき
わめて容易にかつ確実に着磁性の高い成分の偏析を生じ
させることができる。
【0023】従って、返鉱石やミルスケール中に適量の
コークスを均一に分散又は混入でき、良好な焼結性を有
する焼結原料を得ることができる。また、高電圧発生装
置21の正極端子22及び負極端子24への電力線2
0、23の接続を切り替えて、第1の電極をなす傾斜シ
ュート13を負極とすると共に、第2の電極19を正極
とすることもできる。この場合、両電極間に高電圧をか
けると、コークスは正の電荷を帯びるので、負極をなす
傾斜シュート13に貼着した誘電体層17に吸着され、
コークスは、着磁性の高い成分中に同様に均一に混入さ
れることになる。
コークスを均一に分散又は混入でき、良好な焼結性を有
する焼結原料を得ることができる。また、高電圧発生装
置21の正極端子22及び負極端子24への電力線2
0、23の接続を切り替えて、第1の電極をなす傾斜シ
ュート13を負極とすると共に、第2の電極19を正極
とすることもできる。この場合、両電極間に高電圧をか
けると、コークスは正の電荷を帯びるので、負極をなす
傾斜シュート13に貼着した誘電体層17に吸着され、
コークスは、着磁性の高い成分中に同様に均一に混入さ
れることになる。
【0024】以上、本発明を、一実施の形態を参照して
説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記
載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施
の形態や変形例も含むものである。例えば、第1の電極
となる傾斜シュートの表面に貼着した誘電体層の外表面
上に、焼結原料による摩耗を考慮して耐摩耗層を形成し
たが、誘電体層の材料を選択すること等によって耐摩耗
層を不要とすることもできる。
説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記
載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施
の形態や変形例も含むものである。例えば、第1の電極
となる傾斜シュートの表面に貼着した誘電体層の外表面
上に、焼結原料による摩耗を考慮して耐摩耗層を形成し
たが、誘電体層の材料を選択すること等によって耐摩耗
層を不要とすることもできる。
【0025】また、上記した実施の形態では、回転ドラ
ムの表面における磁束密度を上流側から下流側に向けて
漸次小さくするために、複数の帯状磁石の体積を回転ド
ラムの上流側から下流側に向けて漸次小さくしたが、複
数の帯状磁石と回転ドラムの表面との間の距離を回転ド
ラムの上流側から下流側に向けて漸次大きくしてもよ
く、また、帯状磁石の間の距離(円周方向角度)を漸次
広げてよい。
ムの表面における磁束密度を上流側から下流側に向けて
漸次小さくするために、複数の帯状磁石の体積を回転ド
ラムの上流側から下流側に向けて漸次小さくしたが、複
数の帯状磁石と回転ドラムの表面との間の距離を回転ド
ラムの上流側から下流側に向けて漸次大きくしてもよ
く、また、帯状磁石の間の距離(円周方向角度)を漸次
広げてよい。
【0026】
【発明の効果】請求項1〜4記載の磁選機併用静電選鉱
機においては、高電圧選鉱部によって第1の電極となる
傾斜シュートの表面と第2の電極との間に電場を形成す
ると共に、磁力選鉱部によって回転ドラムの一側外周面
上に磁場を発生し、電場と磁場の作用によって装入され
る原料の特定物の選別及び/又は偏析を行うことができ
る。特に、原料が、鉄鉱石、返鉱石、ミルスケール、石
灰石、コークス等を主成分とする焼結原料である場合、
まず、高電圧選鉱部で電場を発生させることによって特
定物であるコークスを誘電体層に向けて移動し、その
後、磁場発生装置によて回転ドラムの一側外周面に磁場
を発生して焼結原料に含まれる返鉱石やミルスケール等
の着磁性の高い成分を回転ドラムの外周面に移動して偏
析させると共に、コークスの一部を外側に押し出し、着
磁性の高い成分を含めて焼結原料中にコークスを均一に
分散することができる。従って、焼結機に装入される焼
結原料の焼結性を良好なものとすることができる。
機においては、高電圧選鉱部によって第1の電極となる
傾斜シュートの表面と第2の電極との間に電場を形成す
ると共に、磁力選鉱部によって回転ドラムの一側外周面
上に磁場を発生し、電場と磁場の作用によって装入され
る原料の特定物の選別及び/又は偏析を行うことができ
る。特に、原料が、鉄鉱石、返鉱石、ミルスケール、石
灰石、コークス等を主成分とする焼結原料である場合、
まず、高電圧選鉱部で電場を発生させることによって特
定物であるコークスを誘電体層に向けて移動し、その
後、磁場発生装置によて回転ドラムの一側外周面に磁場
を発生して焼結原料に含まれる返鉱石やミルスケール等
の着磁性の高い成分を回転ドラムの外周面に移動して偏
析させると共に、コークスの一部を外側に押し出し、着
磁性の高い成分を含めて焼結原料中にコークスを均一に
分散することができる。従って、焼結機に装入される焼
結原料の焼結性を良好なものとすることができる。
【0027】請求項2記載の磁選機併用静電選鉱機にお
いては、第1の電極を正極とし、第2の電極を負極とす
ることによって、原料が焼結原料の場合、返鉱石やミル
スケール等の着磁性の高い成分へのコークスの混入量を
増大できる。
いては、第1の電極を正極とし、第2の電極を負極とす
ることによって、原料が焼結原料の場合、返鉱石やミル
スケール等の着磁性の高い成分へのコークスの混入量を
増大できる。
【0028】請求項3記載の磁選機併用静電選鉱機にお
いては、誘電体層の外周面に耐摩耗層を形成することに
よって、焼結原料が直接誘電体層の表面上を流下するこ
とによる誘電体層の摩耗を確実に防止することができ、
傾斜シュートの延命化を図ることができる。また、回転
ドラムの全外周面に耐摩耗層を形成することによって、
焼結原料が直接回転ドラムの表面上を流下することによ
る回転ドラムの摩耗を確実に防止することができ、回転
ドラムの延命化を図ることができる。
いては、誘電体層の外周面に耐摩耗層を形成することに
よって、焼結原料が直接誘電体層の表面上を流下するこ
とによる誘電体層の摩耗を確実に防止することができ、
傾斜シュートの延命化を図ることができる。また、回転
ドラムの全外周面に耐摩耗層を形成することによって、
焼結原料が直接回転ドラムの表面上を流下することによ
る回転ドラムの摩耗を確実に防止することができ、回転
ドラムの延命化を図ることができる。
【0029】請求項4記載の磁選機併用静電選鉱機にお
いては、磁場発生装置を、回転ドラムの一側外周面上
に、上流側から下流側に向けて磁束密度を漸次小さくす
ることができるように構成している。従って、まず、強
磁場で焼結原料中に含まれる返鉱石やミルスケール等の
着磁性の高い成分を回転ドラムの外周面に強力に引き寄
せ付着させると共に、弱磁場で回転ドラムの遠心力によ
って焼結原料の他の成分を前方に放出することができ、
着磁性の高い成分を確実に偏析することができる。
いては、磁場発生装置を、回転ドラムの一側外周面上
に、上流側から下流側に向けて磁束密度を漸次小さくす
ることができるように構成している。従って、まず、強
磁場で焼結原料中に含まれる返鉱石やミルスケール等の
着磁性の高い成分を回転ドラムの外周面に強力に引き寄
せ付着させると共に、弱磁場で回転ドラムの遠心力によ
って焼結原料の他の成分を前方に放出することができ、
着磁性の高い成分を確実に偏析することができる。
【図1】本発明の一実施の形態に係る磁選機併用静電選
鉱機の全体構成を示す説明図である。
鉱機の全体構成を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る磁選機併用静電選
鉱機の高電圧選鉱部の正面図である。
鉱機の高電圧選鉱部の正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る磁選機併用静電選
鉱機の磁力選鉱部の正面図である。
鉱機の磁力選鉱部の正面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る磁選機併用静電選
鉱機の磁力選鉱部の要部を示す斜視図である。
鉱機の磁力選鉱部の要部を示す斜視図である。
A 磁選機併用静電選鉱機 B1 強磁場 B2 中磁場 B3 弱磁場 10 焼結原料 11 ホッパー 12 焼結原料
フィーダー 13 傾斜シュート 14 高電圧選
鉱部 15 回転ドラム 15a 取付管 15b 耐摩耗層 16 磁力選鉱
部 17 誘電体層 17a 装入ベ
ッド 18 耐摩耗層 19 第2の電
極 20 電力線 21 高電圧発
生装置 22 正極端子 23 電力線 24 負極端子 25 磁場発生
装置 26 帯状磁石 27 帯状磁石 28 帯状磁石 29 帯状磁石 30 帯状磁石 31 帯状磁石 32 帯状磁石 33 帯状磁石 34 鋼管(継鉄) 35 スクレー
パ
フィーダー 13 傾斜シュート 14 高電圧選
鉱部 15 回転ドラム 15a 取付管 15b 耐摩耗層 16 磁力選鉱
部 17 誘電体層 17a 装入ベ
ッド 18 耐摩耗層 19 第2の電
極 20 電力線 21 高電圧発
生装置 22 正極端子 23 電力線 24 負極端子 25 磁場発生
装置 26 帯状磁石 27 帯状磁石 28 帯状磁石 29 帯状磁石 30 帯状磁石 31 帯状磁石 32 帯状磁石 33 帯状磁石 34 鋼管(継鉄) 35 スクレー
パ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 武司 福岡県北九州市小倉北区馬借3丁目6番42 号 日本磁力選鉱株式会社内 Fターム(参考) 4D054 GA01 GA06 GB04 GB09 4K001 AA10 CA04 CA36 CA41
Claims (4)
- 【請求項1】 高電圧選鉱部と磁力選鉱部が上下段に配
列され、 前記高電圧選鉱部が、 表面側に原料が流下する導電部材からなる第1の電極を
形成する傾斜シュートと、 前記傾斜シュートの全外周面に形成される誘電体層と、 前記傾斜シュートの一側外周面から離隔して配置される
第2の電極と、 一対の出力端子をそれぞれ前記第1、第2の電極に接続
した高電圧発生装置とを具備し、 前記磁力選鉱部が、 一方向に回転する回転ドラムと、 前記回転ドラム内において、原料が流下する該回転ドラ
ムの一側内周面に沿って固定状態に設置される磁石群と
を具備し、 前記高電圧選鉱部によって前記傾斜シュートの表面と前
記第2の電極との間に電場を形成すると共に、前記磁力
選鉱部によって前記回転ドラムの一側外周面上に磁場を
発生し、前記電場と磁場の作用によって装入される原料
の特定物の選別及び/又は偏析を行うことを特徴とする
磁選機併用静電選鉱機。 - 【請求項2】 請求項1記載の磁選機併用静電選鉱機に
おいて、前記第1の電極を正極とし、前記第2の電極を
負極とすることを特徴とする磁選機併用静電選鉱機。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の磁選機併用静電選
鉱機において、前記誘電体層の外面に耐摩耗層を形成す
ると共に、前記回転ドラムの全外周面に耐摩耗層を形成
することを特徴とする磁選機併用静電選鉱機。 - 【請求項4】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の磁
選機併用静電選鉱機において、磁場発生装置が、前記回
転ドラムの一側外周面上に、上流側から下流側に向けて
磁束密度を漸次小さくすることができるように構成され
ていることを特徴とする磁選機併用静電選鉱機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10307827A JP2997932B1 (ja) | 1998-10-13 | 1998-10-13 | 磁選機併用静電選鉱機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10307827A JP2997932B1 (ja) | 1998-10-13 | 1998-10-13 | 磁選機併用静電選鉱機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2997932B1 JP2997932B1 (ja) | 2000-01-11 |
JP2000117144A true JP2000117144A (ja) | 2000-04-25 |
Family
ID=17973695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10307827A Expired - Fee Related JP2997932B1 (ja) | 1998-10-13 | 1998-10-13 | 磁選機併用静電選鉱機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2997932B1 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005042168A1 (en) * | 2003-11-04 | 2005-05-12 | Outokumpu Technology Oy | Magnetic separator with electrostatic enhancement for fine dry particle separation |
KR100832720B1 (ko) * | 2001-11-27 | 2008-05-28 | 주식회사 포스코 | 벨트 컨베이어의 철편 분리장치 |
KR100876179B1 (ko) * | 2002-07-05 | 2008-12-31 | 주식회사 포스코 | 더스트컨베이어의 스크랩 자동 제거장치 |
KR101373112B1 (ko) | 2012-11-19 | 2014-03-11 | 주식회사 포스코 | 원료의 장입장치 |
-
1998
- 1998-10-13 JP JP10307827A patent/JP2997932B1/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100832720B1 (ko) * | 2001-11-27 | 2008-05-28 | 주식회사 포스코 | 벨트 컨베이어의 철편 분리장치 |
KR100876179B1 (ko) * | 2002-07-05 | 2008-12-31 | 주식회사 포스코 | 더스트컨베이어의 스크랩 자동 제거장치 |
WO2005042168A1 (en) * | 2003-11-04 | 2005-05-12 | Outokumpu Technology Oy | Magnetic separator with electrostatic enhancement for fine dry particle separation |
KR101373112B1 (ko) | 2012-11-19 | 2014-03-11 | 주식회사 포스코 | 원료의 장입장치 |
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---|---|
JP2997932B1 (ja) | 2000-01-11 |
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