JP2000117044A - 汚染検出装置及び汚染検出装置を備えた空気調和装置 - Google Patents

汚染検出装置及び汚染検出装置を備えた空気調和装置

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JP2000117044A
JP2000117044A JP10313965A JP31396598A JP2000117044A JP 2000117044 A JP2000117044 A JP 2000117044A JP 10313965 A JP10313965 A JP 10313965A JP 31396598 A JP31396598 A JP 31396598A JP 2000117044 A JP2000117044 A JP 2000117044A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 喫煙等による汚染の発生をより正確に検出す
ることが可能であり、かつ、清浄状態での空気中のガス
濃度の上昇に伴う誤判別を防止し得る汚染検出装置を提
供する。 【解決手段】 ガスセンサからの出力信号レベルに対
し、これに温湿度変化による変動を補正した濃度信号レ
ベルの変化を監視する。そして、濃度信号レベルが汚染
側に変化する場合でも、所定の判別時間t経過時におけ
る濃度信号レベルLO と基準値LC との比較結果が閾値
内にあるときには、基準値LC を濃度信号レベルLO
近づける制御を行う。これにより、急激な温湿度変化時
にも誤判別を生じず、また、清浄な空気中のガス濃度の
変動に伴って従来生じていた誤判別も低減されて信頼性
が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば喫煙等に
よる空気の汚染の検出に用いられる汚染検出装置及び汚
染検出装置を備えた空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば空気清浄機に室内空気の汚
染を検出する汚染検出装置を設け、この検出装置での検
出信号に基づいて運転の開始や停止を自動的に行うよう
になってきている。このような汚染検出装置を備えた空
気清浄機の具体例が特公平6−7897号公報に記載さ
れている。この空気清浄機に設けられた汚染検出装置
は、SnO2 等の金属酸化物半導体を感ガス素子とする
ガスセンサを備えている。上記の感ガス素子は、その抵
抗値が空気中のH2 やCO等の還元性ガスの濃度に伴っ
て変化し、この抵抗値の変化、すなわち空気中のガス濃
度の変化に応じた信号が上記ガスセンサから出力され
る。
【0003】ところで、室内空気の汚染の主要因は喫煙
である。この喫煙時には、煙に伴ってH2 やCO等のガ
スが発生し、これによって、上記ガスセンサからの出力
信号が汚染側に急激に変化する。そこで、ガスセンサの
出力を清浄空気に対応した基準値と比較して、この基準
値との差または比が、予め設定した閾値を超えたことが
検出されたときに、室内空気の汚染が生じたとして空気
清浄機の運転を自動的に開始するように構成されてい
る。
【0004】一方、運転を継続して室内空気が清浄化さ
れた後の運転の停止については、上記公報記載の装置で
はガスセンサ出力の時間的変化が飽和したことを検出し
て行われる。つまり、空気清浄機による空気の清浄化
は、高圧放電による集塵やエアフィルターによるろ過、
或いは活性炭等の吸着剤への吸着によって行われるが、
この場合の浄化能力は煙に対してはかなり高いものの、
2 やCO等のガスは殆ど除去されない。したがって、
喫煙時の煙やこれに付随する臭気成分等が運転の継続に
伴って充分に除去された後でも、H2 やCO等のガス成
分はいつまでも残存し、センサ出力には汚染側から清浄
側への低下があまり生じない。そこで、煙やこれに付随
する臭気成分等の除去後にガスセンサ出力に殆ど変化が
生じなくなった飽和状態を検出して運転を停止させるよ
うになっている。
【0005】なお、前記した清浄空気に対応した基準値
については、喫煙等によって室内空気の汚染が生じ、こ
れによって前記したように空気清浄機の運転を行った後
には、上記公報記載の装置では、この終了時点でのガス
センサ出力に基準値を変更する制御が行われる。すなわ
ち、この時点でのガスセンサ出力は、煙や臭気成分が除
かれた後にも残存するH2 やCO等のガス濃度に対応し
たものとなっている。このため、先の基準値のままでは
この終了時点でも室内空気は汚染状態にあると判断する
ことになって、不要な運転が継続されることになる。そ
こで、上記のように運転終了時点でのガスセンサ出力を
新たな基準清浄状態に対応する基準値とし、これによ
り、その後に喫煙等が行われて新たにH2 やCO等のガ
スが発生し、このガス成分の濃度の増加に伴うガスセン
サ出力が変化したときに、新たな室内空気の汚染が生じ
たと判別するようになっている。
【0006】この場合に、例えば窓を開けることによっ
て残存するH2 やCO等が屋外に拡散し、これによって
室内空気中のガス濃度が低下してガスセンサ出力が清浄
側に変化した場合には、この清浄側に変化した出力レベ
ルを新たな基準清浄状態に対応する基準値とする変更が
行われる。また、清浄状態が継続する場合には、ガスセ
ンサの出力が温度や湿度の変化に伴って変動し易いこと
から、所定のサンプリング期間毎のガスセンサ出力の最
小値を清浄空気に対応した基準値として逐次更新してい
くようになっている。
【0007】なお、上記のような温度変化や湿度変化に
起因する出力変動については、ガスセンサ近傍に温度セ
ンサや湿度センサを設け、これら各センサでの検出温度
・検出湿度に基づく補正を行った信号を出力させるよう
に構成することが可能である。すなわち、清浄な雰囲気
において、例えば基準温湿度状態(例えば20℃・65
%RH)からの温度変化および湿度変化に応じたガスセ
ンサの出力変化を予め求め、温度変化に対する補正係
数、および湿度変化に対する補正係数を各々求めてガス
センサの出力を補正することにより、温度変化や湿度変
化に影響されずに空気中のガス濃度変化により的確に対
応した出力を得るように構成することができる。
【0008】このような温湿度補正を行う場合、センサ
出力の変化には温湿度変化に対応する変動分が含まれな
くなる。このため、例えば上記したサンプリング期間毎
に基準値を更新していく制御では、ガス濃度に変化がな
いにもかかわらず温度変化や湿度変化が所定のサンプリ
ング期間中に急激に生じる場合等に、これに伴って変化
するセンサ出力によって新たに汚染が発生したとの誤判
別を生じるおそれがあるが、温湿度補正を行ったセンサ
出力を監視することで、このような誤判別の発生が低減
され、空気清浄運転等をより的確に行わせることが可能
となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に温湿度補正を行ったセンサ出力を監視するように構成
した場合でも、室内空気中に喫煙時のような煙や臭気の
発生がなく、したがって、清浄と見なされる状態で、新
たに汚染が生じたとの判別結果が出力されることがある
という問題を生じている。つまり、清浄と見なされる例
えば外気中でも、人の臭覚等では感知されないガスの濃
度変動が比較的大きく、このようなガス濃度変動によっ
て、このときのセンサ出力と基準値との比較結果が閾値
を超えて新たに汚染が発生したとの誤判別を生じるもの
となっていた。
【0010】この発明は上記した問題点を解決するため
になされたものであって、その目的は、空気中のガス濃
度により的確に対応したセンサ出力に基づいて、喫煙等
による汚染の発生をより確実に判別することが可能であ
り、さらに、清浄状態での誤判別を低減して信頼性を向
上し得る汚染検出装置及び汚染検出装置を備えた空気調
和装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の汚染検
出装置は、空気中のガス濃度の上昇に伴って清浄側から
汚染側に出力信号レベルが変化するガスセンサ1と、ガ
スセンサ1の出力信号レベルを温湿度変化による変動が
補正された濃度信号レベルLO として出力する温湿度補
正手段10と、基準清浄状態での上記濃度信号レベルL
O を基準値LCとして記憶する基準値記憶手段12と、
濃度信号レベルLO が基準値LC よりも汚染側に変化し
て所定の判別時間内に濃度信号レベルLO と基準値LC
との比較結果が閾値を超えたときに汚染判別信号を出力
する汚染判別手段11と、濃度信号レベルLO が基準値
C よりも汚染側に変化したときの上記判別時間経過時
における上記比較結果が閾値内にあるときに基準値LC
をこのときの濃度信号レベルLO に近づけるべく汚染側
に変更する基準値変更手段13とを設けていることを特
徴としている。
【0012】この構成によれば、まず、ガスセンサ1か
らの出力信号レベルに対して温湿度変化による変動を補
正した濃度信号レベルLO の変化を監視しているので、
例えば急激な温度変化や湿度変化によらずに、喫煙時等
による室内空気の汚染の発生をより正確に判別すること
ができる。
【0013】そして上記では、所定の判別時間内に濃度
信号レベルLO と基準値LC との比較結果が閾値を超え
るような変化が濃度信号レベルLO に生じる場合に、汚
染判別手段11から汚染判別信号が出力される一方、濃
度信号レベルLO が汚染側に変化する場合でも、上記判
別時間経過時における比較結果が閾値内にあり、したが
って、変化が緩やかな場合には汚染判別手段11からは
汚染判別信号は出力されず、基準値変更手段13によっ
て基準値LC をこのときの濃度信号レベルLOに近づけ
る制御が行われる。
【0014】すなわち、喫煙時等にはこれに伴って発生
するガスにより濃度信号レベルLOが急激に汚染側に変
化し、したがって、このときには汚染判別信号が出力さ
れる。一方、清浄な空気中のガス濃度の変動に伴って生
じる濃度信号レベルLO の変化は比較的緩やかである。
そこで、これを上記のような判別時間での判定で喫煙時
等による汚染とは異なるものと識別し、このときには基
準値LC を濃度信号レベルLO に近づける制御を行うこ
とで、濃度信号レベルLO と基準値LC との比較結果が
閾値を超えることが抑えられ、清浄状態での誤判別が低
減されて信頼性が向上する。
【0015】請求項2の汚染検出装置は、空気中のガス
濃度の上昇に伴って清浄側から汚染側に出力信号レベル
が変化するガスセンサ1と、ガスセンサ1の出力信号レ
ベルを温湿度変化による変動が補正された濃度信号レベ
ルLO として出力する温湿度補正手段10と、基準清浄
状態での上記濃度信号レベルLO を基準値LC として記
憶する基準値記憶手段12と、濃度信号レベルLO が基
準値LC よりも汚染側に変化するとき、基準値LC をこ
の濃度信号レベルLO の変化に追随すべく所定の変化速
度以下の速度で基準値LC を汚染側に変更する基準値変
更手段13と、濃度信号レベルLO と基準値LC との比
較結果が閾値を超えたときに汚染判別信号を出力する汚
染判別手段11とを設けていることを特徴としている。
【0016】この構成によれば、清浄空気中に含まれる
ガス濃度変動によって濃度信号レベルLO が汚染側に変
化する場合、これに追随するように基準値LC を変更さ
せるので、清浄状態での前記のようなガス濃度変動によ
る誤判別が生じることが防止される。そしてこの場合
に、上記基準値LC を濃度信号レベルLO に追随させる
際の変化速度を所定の変化速度以下にしていることによ
って、喫煙時等における急激なガス濃度の増加に伴う濃
度信号レベルLO の変化時にはこれに基準値LCが追随
しなくなって、濃度信号レベルLO と基準値LC との比
較結果が閾値を超え、これによって、喫煙等による汚染
の発生もより的確に判別するようにすることができる。
【0017】なお、請求項1や請求項2における基準値
変更制御手段13によって行われる基準値LC を汚染側
に変更する制御としては、これを例えば請求項3のよう
に、基準値LC を段階的に汚染側に変更する構成とする
ことができる。
【0018】請求項4の汚染検出装置は、空気中のガス
濃度の上昇に伴って清浄側から汚染側に出力信号レベル
が変化するガスセンサ1と、ガスセンサ1の出力信号レ
ベルを温湿度変化による変動が補正された濃度信号レベ
ルLO として出力する温湿度補正手段10と、基準清浄
状態での上記濃度信号レベルLO を基準値LC として記
憶する基準値記憶手段12と、清浄空気中のガス濃度の
最大変動幅を見込んで設定された閾値を記憶する閾値記
憶手段と、濃度信号レベルLO と基準値LC とを比較
し、その比較結果が上記閾値を超えたときに汚染判別信
号を出力する汚染判別手段11とを設けていることを特
徴としている。
【0019】この構成においては、閾値が清浄空気中の
ガス濃度の最大変動幅を見込んで設定されているので、
清浄な空気中に含まれる前記した人の視覚や臭覚では感
知されないガスが変動しても、このときの濃度信号レベ
ルLO と基準値LC との比較結果が閾値を超えることは
なく、これによって、清浄状態での誤判別が低減され
る。
【0020】請求項5の汚染検出装置は、上記閾値記憶
手段に互いに相違する第1閾値と第2閾値とを記憶さ
せ、上記比較結果が特定時間帯においては第1閾値を超
えたとき、特定時間帯以外の時間帯においては第2閾値
を超えたときに上記汚染判別手段11がそれぞれ汚染判
別信号を出力するように形成していることを特徴として
いる。
【0021】すなわち、本願発明者等は清浄な空気中に
含まれるガス濃度は一日のうちの明け方に大きくなる傾
向にあることを新たに知見しており、このため、上記の
ように、特定時間帯とそれ以外の時間帯とに分けて、各
々、清浄空気中のガス濃度の最大変動幅を見込んだ第1
閾値と第2閾値とを設定するという構成を採用すること
で、特定時間帯以外の時間帯では、いわゆる良好な検出
感度が維持されて汚染の発生をより正確かつ迅速に判別
することができ、また、特定時間帯においては、清浄状
態の誤判別を低減することができる。
【0022】請求項6の汚染検出装置を備えた空気調和
装置は、請求項1から請求項5のいずれかの汚染検出装
置を備え、前記汚染判別手段11からの信号に基づいて
空気清浄に関連する所定の動作を行うことを特徴として
いる。
【0023】このような空気調和装置においては、汚染
判別手段11からのより的確な汚染判別信号に基づいて
空気清浄に関連する所定の動作が行われるので、喫煙時
等による汚染の発生により正確に適合させて空気清浄化
運転等を行わせることができ、居住者の快適性を向上す
ることができる。なお、空気清浄に関連する所定の動作
とは、上記した空気清浄化運転の他、汚染度合いの表示
などが該当する。
【0024】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕次に、この発明
の一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明す
る。
【0025】図3に、本実施形態に係る汚染検出装置の
制御ブロック図を示している。この汚染検出装置は、セ
パレート形空気調和機における室内機(図示ぜず)内に
設けられ、半導体式のガスセンサ1を備えている。この
ガスセンサ1は、上記室内機内における室内空気の吸込
口近傍に取付けられている。
【0026】このガスセンサ1は、例えば図4に示すよ
うに、セラミックスやアルミナ製の絶縁基板2上に後述
する感ガス素子3を固定して構成され、この感ガス素子
3の上下各面には、それぞれ上部電極4および下部電極
5が付設されている。さらに、感ガス素子3の表面側に
は、粉塵等からこの素子3を保護するために例えば多孔
質セラミックスからなる保護膜6が設けられており、ま
た、絶縁基板2の下面に、感ガス素子3を所定の動作温
度まで加熱して保持するためのヒータ7が設けられてい
る。
【0027】感ガス素子3は、SnO2 やFe2 3
を基材とする酸化物半導体で形成されている。この感ガ
ス素子3は、清浄な空気中にあるときには表面に酸素が
吸着し、この酸素の電子親和力によって酸化物半導体中
の自由電子の流れが妨げられて、電気抵抗値が大きくな
る。一方、空気中にH2 やCO等の還元性ガスが存在す
ると、酸化物半導体の表面で上記のガスと吸着酸素との
酸化反応が生じる。これにより、吸着酸素量が減少して
電子が動き易くなり抵抗値が小さくなる。このように、
感ガス素子3の抵抗は空気中のガス濃度に応じて変化す
る。
【0028】そこで、上記ガスセンサ1には、図示して
はいないが、感ガス素子3の抵抗変化を電圧変化に変換
して出力させる検出回路が付設されている。すなわち、
感ガス素子3に直列に負荷抵抗を接続し、これら直列回
路の両端間に一定電圧を印加した状態で、感ガス素子3
の両端間、或いは負荷抵抗の両端間に生じる電圧を出力
させる回路が設けられている。以下では、上記負荷抵抗
の両端間に生じる電圧がこのガスセンサ1から出力され
るものとして説明する。したがってこの場合、室内空気
中のガス濃度が上昇し、これに伴って感ガス素子3の抵
抗が小さくなると、上記負荷抵抗の両端間電圧、すなわ
ち出力電圧は大きくなる。
【0029】なお、上記のようなガスセンサ1からの出
力信号に基づいて、後述するように、前記室内機で空気
清浄化の運転を行うようにもなっており、このためにこ
の室内機内には、図示してはいないが、その吸込口に装
着されたプレフィルタの背後に、さらに、電気集塵フィ
ルタと、紫外線の照射により活性化して臭気成分を除去
する光触媒フィルタとが順次設けられている。
【0030】上記ガスセンサ1からの出力信号に基づい
て室内空気の汚染の発生を判別するため、室内機におけ
る例えばマイクロコンピュータから成る空調制御装置
(図示せず)内に、図3に示すように、温湿度補正部
(温湿度補正手段)10・汚染判別部(汚染判別手段)
11・基準値記憶部(基準値記憶手段)12、基準値変
更部(基準値変更手段)13が設けられている。
【0031】温湿度補正部10は、ガスセンサ1におけ
る前記感ガス素子3の抵抗が温度変化および湿度変化に
伴って変動することから、前記室内機内に設けられてい
る室温センサ15および湿度センサ16の各検出室温・
検出湿度に基づいて、ガスセンサ1からの前記した出力
信号の電圧レベルを補正する処理を行う。基準温湿度状
態(例えば20℃、65%RH)からの温度変化および
湿度変化に応じたガスセンサ1の出力変化から、温度変
化に対する補正係数、および湿度変化に対する補正係数
を予め求めて温湿度補正部10に記憶させており、この
温湿度補正部10では、これら各補正係数をガスセンサ
1の出力に順次乗ずるような処理が行われる。
【0032】これによって、この温湿度補正部10か
ら、温度変化および湿度変化に影響されずに、室内空気
中のガス濃度の変化に対応する電圧レベルに換算された
信号が出力される。以下では、この温湿度補正部10で
補正された後の信号の電圧値を濃度信号レベルLO と称
して説明する。
【0033】前記汚染判別部11は、上記濃度信号レベ
ルLO を、基準値記憶部12に記憶されている後述する
基準値LC と比較し、LO とLC との差(LO
C )、或いは比(LO /LC )が所定の閾値を超えた
時に、室内空気の汚染が発生したと判別し、汚染判別信
号を前記空調制御装置の空調制御部に出力する。これに
より、空調制御部は空気清浄に関連する以下の動作を開
始させる。
【0034】まず空気清浄について自動運転モードが利
用者によって選択され、また、暖房や冷房の室内温調運
転を行っているときに上記の汚染判別信号が空調制御部
に入力されると、前記した電気集塵フィルタに所定の電
圧を印加し、また、光触媒フィルタに紫外線を照射する
ための紫外線ランプを点灯させる。これにより、前記プ
レフィルタ通過時に粗塵が除去された室内空気から、電
気集塵フィルタ通過時に煙草の煙などの微細な塵埃も除
去され、さらに、紫外線の照射により活性化された光触
媒フィルタで空気中の臭気成分も除去される。こうして
清浄化された室内空気が、室内機内で室内熱交換器通過
時に加温又は冷却されて室内機の吹出口を通して室内に
吹き出され、したがって室内空気は徐々に清浄化されて
いく。
【0035】また、上記のような温調運転を停止した状
態で、前記汚染判別部11から汚染発生信号が空調制御
部に入力されたときには、室内機内の室内ファン(図示
せず)を駆動して送風運転を開始させ、同時に、上記同
様に電気集塵フィルタへの電圧の印加と紫外線ランプの
点灯とを開始させて、室内空気を浄化する運転を行う。
一方、空気清浄についての自動運転モードが利用者によ
って選択されていない場合には、室内機の前面に設けら
れている汚染度表示ランプを点灯させる制御等を行う。
【0036】ところで、室内空気の汚染の主要因は喫煙
時に発生する煙である。そして、この煙中には水蒸気の
他、H2 やCO等のガスが多量に発生する。したがっ
て、このH2 やCO等のガス成分の濃度上昇が前記ガス
センサ1で検出されることで、喫煙による室内空気の汚
染発生が判別される。そして、このような汚染が生じた
ときに、上記のような空気清浄化運転を行うことで、喫
煙に伴って発生した煙やこれに付随して発生する臭気成
分が除去されて室内空気が清浄化される。
【0037】しかしながら、前記のような電気集塵フィ
ルタや光触媒フィルタによって煙や臭気成分は比較的速
やかに除去されるものの、上記したH2 やCO等のガス
成分に対する浄化能力は小さく、このため、煙や臭気成
分が充分除去された後でも、ガスセンサ1からの濃度信
号レベルLO にはわずかな低下しか生じない。したがっ
て、前記基準値が喫煙による汚染発生時と同じ値のまま
では、煙や臭気成分が充分除去されて清浄化された状態
でも、このときには残存するH2 やCO等のガス濃度に
応じた濃度信号レベルLO と基準値とに大きな差が生じ
たままとなることから、汚染判別信号の出力状態が継続
したままとなって新たな喫煙に伴う汚染を検出できない
ことになる。
【0038】そこで、上記のような基準値を、空気の清
浄化運転時に変更する制御を前記基準値変更部13で行
うようになっており、以下、この基準値変更部13によ
って行われる制御内容について、図1を参照して説明す
る。
【0039】まず同図(a)には、室内空気が清浄な状
態で喫煙による室内空気の汚染が生じ、これによって空
気の浄化運転が行われた後に窓が開放されたときの濃度
信号レベルLO の変化を実線太線で示している。
【0040】同図のように、喫煙時t1 以前の期間T0
では濃度信号レベルLO は低く、このとき、図中実線細
線で示す基準値LC との差又は比を求めた値(比較結
果)は所定の閾値以内にあって、前記汚染判別部11か
らは清浄状態であるとの判別信号が出力されている。な
お以下では、説明の簡単化のために濃度信号レベルLO
と基準値LC との差(LO −LC )を求めて、清浄状態
と汚染状態との判別を行うように上記汚染判別部11が
構成されているものとして説明する。
【0041】上記の基準値LC としては、例えば清浄な
外気雰囲気中におけるガスセンサ1からの濃度信号レベ
ルを予め求め、当初はこのレベル値が基準清浄状態に対
応する値として設定されて前記基準値記憶部12に記憶
されている。
【0042】時刻t1 において喫煙が行われると、煙と
共にH2 やCO等のガス成分が発生し、これに伴ってガ
スセンサ1からの濃度信号レベルLO に汚染側への急激
なレベル変化が生じる。この過程で、濃度信号レベルL
O と基準値LC との差が所定の閾値を超えると、汚染判
別部11から室内空気に汚染が発生したとの判別信号が
出力され、空気の清浄化運転が開始される。
【0043】そして、この清浄化運転の開始とほぼ同時
に、基準値LC を段階的に上昇させて逐次変更していく
制御が前記基準値変更部13によって開始され、変更後
の基準値LC と濃度信号レベルLO との差が閾値以下と
なった時点t2 に、室内空気の汚染が解消されたとし
て、汚染判別部11からの出力がそれまでの汚染判別信
号から清浄判別信号に切替わり、これによって空気の清
浄化運転が停止される。また、基準値LC の変更はこの
時点で中止され、このときの値が新たな基準清浄状態に
対応する基準値として前記基準値記憶部12に保持され
る。
【0044】つまり、空気の清浄化運転期間T1 には、
この運転の継続に伴い、喫煙によって発生した煙や臭気
成分が次第に除去されるが、前記したように、このとき
同時に発生したH2 やCO等のガス成分は殆ど除去され
ず、したがって、上記の清浄化運転中に濃度信号レベル
O はわずかに低下するものの、煙や臭気成分が充分に
除去された後も、期間T0 での濃度信号レベルLO に比
べてレベルの高い出力状態が継続する。そこで清浄化運
転を停止させるに当たっては、この運転による単位時間
当たりの煙や臭気成分の除去速度を予め求め、この除去
速度にほぼ見合う速度で基準値LC を段階的に上昇さ
せ、この過程で基準値LC と濃度信号レベルLO との差
が所定の閾値以下となった時に運転を停止させる。これ
により、喫煙時(時刻t1 )の濃度信号レベルLO の変
化度合い、すなわち、汚染度合いに見合う清浄化の運転
時間T1 が確保され、煙や臭気成分についてはこれをほ
ぼ完全に除去した清浄状態として運転が停止される。
【0045】このような制御に伴い、清浄化運転が行わ
れた後の基準値LC は、このときに残存するH2 やCO
等のガス濃度に応じた濃度信号レベルLO に近いレベル
値に変更されて保持される(期間T2 )。
【0046】この状態で例えば窓が開けられ、これによ
って、それまで室内に残存していたH2 やCO等のガス
成分が室外に拡散し、室内雰囲気が室外の清浄空気と同
等になると、濃度信号レベルLO も清浄側に大きく変化
する(時刻t3 )。このように濃度信号レベルLO が基
準値LC よりも清浄側に変化したときには、基準値LC
もこのような濃度信号レベルLO に追随させて変更さ
れ、濃度信号レベルLOの最小値に置き換えて保持する
制御が行われる。なお、上記では窓を開けて室内のガス
濃度が急激に低下する場合を例示したが、窓を閉めたま
までも、残存していたH2 やCO等のガス濃度が次第に
低下し、これに伴って濃度信号レベルLOが基準値LC
よりも清浄側に低下した場合にも、同様に基準値LC
濃度信号レベルLO の最小値に逐次置き換えて保持する
制御が行われる。
【0047】ところで、図2には、清浄と思われる屋外
において、上記と同じ型式のガスセンサの出力変化を実
測し、そのうちで夜間から明朝にかけての測定例を示し
ている。この場合、温度変化および湿度変化による出力
変動を抑えるために前述した温湿度補正を行っている。
また、前記ヒータ7への通電を継続し、感ガス素子3を
所定の動作温度に一定に保持して、この感ガス素子3自
体の温度変化による出力変動も抑えた測定結果である。
この図から、清浄とみなされる空気中であっても、これ
に含まれるガス濃度が変動し、特に明け方にかけてガス
センサの出力レベルが増加している。
【0048】このため、基準値LC を前記のように濃度
信号レベルLO の最小値に置き換えて保持するような制
御を行っただけでは、その後に、清浄な空気中に含まれ
るガス濃度が上記のように変動して濃度信号レベルLO
が上昇した場合に、煙や臭気等が何ら生じていないにも
かかわらず、新たに汚染が発生したとの判別信号を出力
することになってしまう。
【0049】そこで本実施形態においては、上記のよう
な清浄な空気に含まれるガス濃度変動に起因する誤判別
を防止するために、清浄との判別結果が出力されている
ときでも、前記基準値変更部13が、濃度信号レベルL
O の上昇に応じて基準値LCを変更するようになってい
る。すなわち、図1(b)に示すように、濃度信号レベ
ルLO と基準値LC との差が小さく、室内は清浄である
との判別結果を出力している状態であっても、濃度信号
レベルLO に清浄空気雰囲気中のガス濃度変動によって
汚染側への変化が生じる場合には、この基準値LC をス
テップ状に上昇させてこのときの濃度信号レベルLO
近づけるような制御を行うのである。
【0050】この基準値変更制御は、濃度信号レベルL
O の汚染側への変化速度が所定速度よりも小さいことを
確認して行われる。すなわち、例えば濃度信号レベルL
O に汚染側への変化が生じ始めた時点t4 から所定の判
別時間tが経過した時点の濃度信号レベルLO と基準値
C との差ΔLが閾値よりも小さいことが確認され、ま
た、所定の開始幅を超えているときに、所定の上昇幅で
段階的に基準値LC を変更していく制御が開始される。
そして、このような変更を繰返して濃度信号レベルLO
と基準値LC の差ΔLが所定の終了幅以内になった時
に、基準値LC の変更制御を中断し、その値が保持され
る。その後、濃度信号レベルLO に汚染側への変化が再
度生じると、上記同様の制御が繰返される。
【0051】これにより、濃度信号レベルLO が汚染側
に変化する場合に、その変化速度が前記した喫煙時等に
おける急峻な変化時に比べて充分遅いときには、濃度信
号レベルLO と基準値LC の差ΔLはほぼ上記の終了幅
以内に維持され、濃度信号レベルLO の上昇が繰返され
ても、この濃度信号レベルLO と基準値LC との差ΔL
は閾値以内に抑えられることになる。
【0052】このように、本実施形態においては、ま
ず、ガスセンサ1からの濃度信号レベルに対し、これに
温湿度補正部10によって温湿度変化による変動を補正
した濃度信号レベルLO の変化を監視しているので、例
えば急激な温度変化や湿度変化によらずに、喫煙時等で
の室内空気の汚染の発生をより正確に判別することがで
きる。
【0053】そして、濃度信号レベルLO に基準値LC
よりも汚染側への変化が生じるとき、この変化が喫煙時
等のように急激に生じるものではなく、その変化速度が
遅い場合には、基準値LC を段階的に汚染側に変更する
ことによって、この基準値LC を濃度信号レベルLO
変化に追随させる制御が行われる。これにより、前記し
たような清浄空気中に含まれるガス濃度変動によって濃
度信号レベルLO が上昇する場合でも、これが喫煙等に
起因するガス濃度の変化とは異なるものとして識別され
て基準値LC が変更されていく。この結果、上記濃度信
号レベルLO の上昇が繰返されても、このときの濃度信
号レベルLO と基準値LC との差ΔLは閾値以内に抑え
られる。これにより、喫煙時等での汚染をより正確に検
出することができ、かつ、清浄状態での誤判別が防止さ
れて、前記した空気清浄運転や汚染度表示ランプの点灯
等をより的確に行うことが可能となっている。
【0054】〔第2実施形態〕次に、この発明の他の実
施形態について図5を参照して説明する。
【0055】前記第1実施形態では、濃度信号レベルL
O に汚染側への変化が生じる際に、所定の判別時間tで
の判別結果に基づいて、この間の濃度信号レベルLO
基準値LC との差ΔLが閾値よりも小さいときに、基準
値LC を濃度信号レベルLOに近づける制御を行うよう
に構成したが、本実施形態では、常時、濃度信号レベル
O の変化に追随させるような基準値LC の変更が基準
値変更部13で行われる。そして、この濃度信号レベル
O の汚染側への変化に対する追随を、所定の変化速度
以下とすることによって、この変化速度よりも大きな濃
度信号レベルLO の変化が喫煙等によって生じたとき
に、汚染が発生したとの判別信号を前記汚染判別部11
が出力するように構成されている。
【0056】すなわち図5には、室内空気中のガス濃度
が小さく、したがって、清浄な状態から、時刻t1 で喫
煙により室内汚染が生じたときの濃度信号レベルLO
変化を実線太線で示している。この場合に、基準値LC
を濃度信号レベルLO に追随するように変更する制御が
常時行われており、したがって、喫煙前の清浄な期間T
0 で濃度信号レベルLO が汚染側に緩やかに変化すると
きには、このような変化に追随するように、図中実線細
線で示す基準値LC も、段階的に汚染側に上昇させる変
更が行われている。
【0057】この場合の基準値LC の1ステップ当たり
の上昇幅は一定であり、濃度信号レベルLO と基準値L
C との差が例えば所定の開始幅よりも大きくなった時点
で、基準値LC を1ステップ上昇させる制御が行われ
る。また、濃度信号レベルLOの変化が比較的大きく、
1ステップ上昇後の上記差がなおも上記開始幅よりも大
きいときには、所定の時間間隔で基準値LC を1ステッ
プずつ上昇させる制御が繰返されて、上記差が開始幅以
内になるように基準値LC が変更される。このときの平
均化された変化速度(以下、最大変化速度という)は、
1ステップ当たりの上昇幅を時間間隔で除した速度とな
り、濃度信号レベルLO の変化が大きいときには、この
最大変化速度で基準値LC を上昇させる制御が行われ、
濃度信号レベルLO の変化が小さいときには、濃度信号
レベルLO と基準値LC との差が開始幅よりも大きくな
った時点毎に行われることによって、上記最大変化速度
よりも遅い速度で基準値LC の変更が行われることにな
る。
【0058】この最大変化速度は、喫煙時等での濃度信
号レベルLO の汚染側への急激な変化速度に比べて、充
分に小さな速度に設定されている。したがって、時刻t
1 の喫煙に伴って濃度信号レベルLO が汚染側に急激に
変化すると、上記した最大変化速度で基準値LC を上昇
させても、濃度信号レベルLO と基準値LC との差が広
がって直ぐに前記閾値を超えることになる。これが前記
汚染判別部11で検出され、この結果、この汚染判別部
11から、前記同様に汚染判別信号が出力されるように
構成されている。
【0059】以上のように本実施形態においては、濃度
信号レベルLO の変化に対し、常時、これに追随するよ
うに基準値LC を変更させる制御が行われる。これによ
って、前記した清浄空気中に含まれるガス濃度変動によ
って濃度信号レベルLO が緩やかに上昇する場合には、
濃度信号レベルLO と基準値LC との差が閾値を超える
ことはなく、これによって新たに汚染が発生したとの誤
判別を生じることが防止される。
【0060】そしてこの場合に、上記基準値LC を濃度
信号レベルLO に追随させる際の最大変化速度が規制さ
れていることによって、喫煙時等における濃度信号レベ
ルLO の急激な汚染側への変化が判別される。これによ
って、前記第1実施形態と同様に、清浄状態での誤判別
が防止され、かつ、喫煙等に起因する汚染時には、これ
により的確に対応した空気気清浄運転や汚染度表示ラン
プの点灯等を行うことが可能となっている。
【0061】なお図5において、喫煙による汚染の発生
が判別されて、前記第1実施形態同様に空気清浄化運転
等が開始されると、この間も基準値LC を段階的に上昇
させる制御を基準値変更部13が前記同様に行うことに
なる。このとき、図示されているように、清浄状態での
基準値LC の上昇速度(1ステップ当たりの上昇幅)に
対し、汚染発生後には基準値LC の上昇速度を大きくし
て基準値LC を上昇させる制御を基準値変更部13が行
うようになっている。
【0062】これにより、清浄状態で基準値LC を濃度
信号レベルLO に追随させる制御を行っているときで
も、喫煙等による汚染の発生に伴う濃度信号レベルLO
の変化をより感度良く検出することが可能となる。一
方、汚染発生後には、空気清浄化運転によって煙や臭気
等が除かれた時点で、基準値LC が残留する前記H2
CO等のガス濃度に応じたレベル値に達するような変更
をより確実に行わせることができる。
【0063】図6には、新築住宅等において窓が一時的
に開放されたときに、上記の各実施形態における基準値
変更制御の一例を示している。このような新築住宅で
は、建材や家具等から揮発性ガスが発生している場合が
ある。この場合に、窓を開けた時(時刻t1 )に、前記
同様に濃度信号レベルLO の低下が生じ、そして窓を閉
めると(時刻t2 )、その後に建材等から発生するガス
によって次第に濃度信号レベルLO が上昇し、窓開放以
前のレベルに落ち着くことになる。
【0064】この場合、各実施形態における前記基準値
変更部13により、まず、窓を開けた時点t1 での濃度
信号レベルLO の低下に追随するように基準値LC の変
更が行われる。次いで、窓を閉めた後の濃度信号レベル
O の上昇に対し、第1実施形態の基準値変更部13
は、この変化速度が所定の速度よりも小さいことを前記
同様に確認した上で、段階的に基準値LC を上昇させて
濃度信号レベルLO に近づける制御が行われる。また、
第2実施形態の基準値変更部13でも、前記した最大変
化速度で基準値LC を段階的に上昇させる制御が行わ
れ、この過程で濃度信号レベルLO と基準値LC との差
が閾値を超えない限り、この制御が継続される。
【0065】従来は、窓を開閉した後の基準値LC は、
窓開放時の濃度信号レベルLO の最小値に変更されて保
持されているため、窓を閉めた後に次第に濃度信号レベ
ルLO が上昇していく過程で、汚染が発生したとの判別
結果が出力される。すなわち、窓を開放して換気したに
もかかわらず、室内空気が汚れたとの判別結果が出力さ
れることになって、利用者感覚にそぐわない判別結果が
出力され、窓の開放時毎に空気の清浄化運転等が不要に
開始されることになる。
【0066】これに対し、上記各実施形態においては、
濃度信号レベルLO の上昇速度が喫煙時等での上昇速度
よりも小さいときには基準値LC を段階的に濃度信号レ
ベルLO に近づける制御が行われるだけで、窓の開放前
後で室内空気は清浄であるとの判別状態が継続されるこ
とになる。これによって、より利用者感覚に合致した判
別結果が得られ、窓の開放毎に空気の清浄化運転等が不
要に開始されるのが防止される。
【0067】また、前記した所定のサンプリング期間毎
に基準値を各サンプリング期間内での最小値に置き換え
ていく従来の基準値変更制御が行われる場合には、ガス
センサからの出力信号レベルの上昇に合わせて所定のサ
ンプリング期間毎に基準値も上昇していくことになる。
したがって、出力信号レベルと基準値との差が、このよ
うな出力信号レベルの上昇時に閾値を超えないようにす
ることも可能である。しかしながら、例えば閾値を超え
て汚染が発生したと判別するまでの間に、「やや汚染状
態」等の表示ランプを設けて多段階に汚染度合いの表示
をさせるように構成し、またこのとき、建材や家具等か
らの揮発性ガス中に幾分かの臭気成分が含まれている場
合、例えば人の感覚が臭気に麻痺するよりも長い時間が
各サンプリング期間として設定されている場合には、臭
気を居住者が認識しなくなったにもかかわらず、出力信
号レベルの上昇に伴って「やや汚染状態」のランプ表示
がいつまでも継続し、人の感覚にそぐわない表示をする
場合が生じる。
【0068】これに対し、上記各実施形態においては、
段階的に基準値を上昇させる際の上昇速度について、上
記のような建材や家具等からの発生ガスによる濃度の変
化速度をも見込んで設定しておくことで、濃度信号レベ
ルLO の上昇傾向に合わせてより短時間のうちに基準値
C を濃度信号レベルLO に近づくようにすることがで
きる。特に、この場合に人の臭気の低下速度よりは遅
く、かつ、これに極力近づけたような上昇速度とするこ
とで、窓を閉めた後の当初における居住者が臭気を感じ
ている間は「やや汚染状態」のランプ表示が点灯し、そ
して、居住者が臭気を感じなくなると清浄状態のランプ
表示に切替わるようになって、使用者感覚により合致し
た表示を行わせることが可能となる。
【0069】以上にこの発明の具体的な実施形態につい
て説明したが、この発明は上記各形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更することができ
る。例えば上記各実施形態では、清浄状態でも濃度信号
レベルLO の上昇に応じて段階的に基準値LC を上昇さ
せて濃度信号レベルLO に近づける制御構成を示した
が、第1実施形態における各段階毎の上昇幅や時間間隔
については格別限定されるものではなく、例えば清浄化
運転中に基準値LC を段階的に上昇させる場合と同様の
一定の上昇幅や時間間隔を設定する他、清浄雰囲気中で
のガス濃度変化は緩やかであることから、上記よりも各
段階毎の時間間隔を長くすること、或いは、各段階毎の
上昇幅を小さくすること、さらに、各段階毎の時間間隔
を長く、かつ、上昇幅を小さくするような設定を行うこ
とが可能である。
【0070】また、第2実施形態においては、清浄状態
での基準値LC の最大変化速度を清浄化運転中での変化
速度よりも小さくした制御構成を示したが、これら速度
を互いにほぼ同一にして基準値LC の変更を行う構成と
することも可能である。さらに、各段階毎の上昇幅や時
間間隔を一定にして基準値LC を上昇させるように構成
したが、例えば濃度信号レベルLO と基準値LC との差
(又は比)に比例するような上昇幅を逐次求めて基準値
C を上昇させ、或いは上記差や比に逆比例するような
時間間隔を逐次求めて基準値LC を上昇させる等の制御
構成とすることも可能である。これらの場合、上昇幅の
最大値や時間間隔の最小値を規定しておくことで、これ
らによって定まる最大変化速度以下で基準値LC を濃度
信号レベルLO に追随させる制御が行われることにな
る。
【0071】さらに、請求項1・2の範囲においては、
基準値を段階的に上昇させる制御に代え、濃度信号レベ
ルLO の変化に連続的に追随させる等の構成とすること
も可能である。
【0072】一方、人の感知しないガス濃度変化によっ
て清浄雰囲気と見なされるにもかかわらず汚染が発生し
たとの誤判別を防止するためには、清浄空気中のガス濃
度の最大変動幅を見込んで閾値を設定してこれを記憶さ
せる閾値記憶手段を設け、濃度信号レベルLO と基準値
C との比較結果が上記閾値を超えたときに汚染判別信
号を出力するように構成することも可能である。
【0073】この場合、前記図2を挙げて説明したよう
に、清浄な空気中に含まれるガス濃度は一日のうちの明
け方に大きくなる傾向が見られることから、このガス濃
度が大きくなる特定時間帯と、それ以外の時間帯とにお
ける清浄空気中のガス濃度の各最大変動幅を各々見込ん
で、互いに相違する第1閾値と第2閾値とを設定して上
記閾値記憶手段に記憶させておき、濃度信号レベルLO
と基準値LC との比較結果を、特定時間帯においては第
1閾値を超えたとき、特定時間帯以外の時間帯において
は第2閾値を超えたときに、それぞれ汚染判別信号を出
力するように構成することも可能である。このような構
成によれば、特定時間帯以外の時間帯では、いわゆる良
好な検出感度が維持されて汚染の発生をより正確かつ迅
速に判別することができ、また、特定時間帯において
は、清浄状態の誤判別を低減することができる。
【0074】一方、上記各実施形態では、汚染の発生が
判別されて空気の清浄化運転を開始した後にも、基準値
C を段階的に上昇させて濃度信号レベルLO と基準値
Cとの差又は比が所定の範囲内となったときに清浄化
の運転を停止し、また、このときの基準値LC を保持す
るように構成した例を挙げて説明したが、例えば清浄化
運転をタイマーによって所定時間行い、この清浄化運転
終了時の濃度信号レベルLO を新たな基準清浄状態に対
応する基準値LC とするような制御構成とすることも可
能である。
【0075】また上記各実施形態では、ガスセンサ1の
形態として図4を参照してその一例を例示したが、その
他任意の形態のガスセンサを採用して構成することが可
能である。またガスセンサ1の出力信号レベルはガス濃
度の上昇に伴って大きくなるような回路構成を負荷した
ガスセンサ1を例に挙げたが、逆にガス濃度の上昇に伴
って出力信号レベルが小さくなるようなガスセンサを設
けて構成することも可能である。
【0076】また上記各実施形態では、セパレート形空
気調和機の室内機を例に挙げたが、その他の形式の空気
調和機や空気清浄機、さらに自動車等に搭載される汚染
検出装置や空気調和装置にも本発明を適用して構成する
ことが可能である。
【0077】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜請求項3の汚
染検出装置においては、温湿度変化による変動を補正し
た濃度信号レベルの変化を監視しているので、例えば急
激な温度変化や湿度変化によらずに、喫煙時等での室内
空気の汚染の発生をより正確に判別することができる。
そして、清浄な空気中のガス濃度変動に伴う濃度信号レ
ベルの変化に応じて基準値を変更する制御が行われるの
で、清浄状態での上記のようなガス濃度変動に伴って従
来生じていた誤判別が低減されて信頼性が向上する。
【0078】請求項4の汚染検出装置においては、清浄
空気中のガス濃度の最大変動幅を見込んで閾値が設定さ
れているので、上記のようなガスが変動しても、このと
きの濃度信号レベルと基準値との比較結果が閾値を超え
ることはなく、これによって、清浄状態での誤判別が低
減される。
【0079】請求項5の汚染検出装置においては、特定
時間帯用の第1閾値と、特定時間帯以外の時間帯用の第
2閾値とが設定されている。すなわち、清浄な空気中に
含まれるガス濃度は一日のうちの明け方に大きくなる傾
向にあり、したがって、このような特定時間帯と、それ
以外の時間帯とに各々対応する第1閾値と第2閾値とを
設定しておくことで、特定時間帯以外の時間帯では、い
わゆる良好な検出感度が維持されて汚染の発生をより正
確かつ迅速に判別することができ、また、特定時間帯に
おいては、清浄状態の誤判別を低減することができる。
【0080】請求項6の汚染検出装置を備えた空気調和
装置においては、請求項1から請求項4のいずれかの汚
染検出装置を備えているので、この汚染検出装置からの
より的確な汚染判別信号に基づいて空気清浄に関連する
所定の動作が行われ、喫煙時等による汚染の発生により
正確に適合させて空気清浄化運転等を行わせることがで
きるので、居住者の快適性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における汚染検出装置の基
準値変更制御の一例を示すもので、同図(a)は喫煙後
に窓を開けたときの制御例を示すタイムチャート、同図
(b)は清浄との判別結果が出力されている状態での制
御例を示すタイムチャートである。
【図2】清浄な屋外雰囲気中でのガスセンサからの出力
変化の測定結果の一例を示すグラフである。
【図3】上記汚染検出装置の構成を示す制御ブロック図
である。
【図4】上記汚染検出装置に設けられているガスセンサ
の構成を模式的に示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態における汚染検出装置の
基準値変更制御の一例を示すタイムチャートである。
【図6】新築住宅での上記汚染検出装置の基準値変更制
御の一例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 ガスセンサ 10 温湿度補正部(温湿度補正手段) 11 汚染判別部(汚染判別手段) 12 基準値記憶部(基準値記憶手段) 13 基準値変更部(基準値変更手段) LO 濃度信号レベル LC 基準値

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気中のガス濃度の上昇に伴って清浄側
    から汚染側に出力信号レベルが変化するガスセンサ
    (1)と、ガスセンサ(1)の出力信号レベルを温湿度
    変化による変動が補正された濃度信号レベル(LO )と
    して出力する温湿度補正手段(10)と、基準清浄状態
    での上記濃度信号レベル(LO )を基準値(LC )とし
    て記憶する基準値記憶手段(12)と、濃度信号レベル
    (LO )が基準値(LC )よりも汚染側に変化して所定
    の判別時間内に濃度信号レベル(LO )と基準値
    (LC )との比較結果が閾値を超えたときに汚染判別信
    号を出力する汚染判別手段(11)と、濃度信号レベル
    (LO )が基準値(LC )よりも汚染側に変化したとき
    の上記判別時間経過時における上記比較結果が閾値内に
    あるときに基準値(LC )をこのときの濃度信号レベル
    (LO )に近づけるべく汚染側に変更する基準値変更手
    段(13)とを設けていることを特徴とする汚染検出装
    置。
  2. 【請求項2】 空気中のガス濃度の上昇に伴って清浄側
    から汚染側に出力信号レベルが変化するガスセンサ
    (1)と、ガスセンサ(1)の出力信号レベルを温湿度
    変化による変動が補正された濃度信号レベル(LO )と
    して出力する温湿度補正手段(10)と、基準清浄状態
    での上記濃度信号レベル(LO )を基準値(LC )とし
    て記憶する基準値記憶手段(12)と、濃度信号レベル
    (LO )が基準値(LC )よりも汚染側に変化すると
    き、基準値(LC )をこの濃度信号レベル(LO )の変
    化に追随すべく所定の変化速度以下の速度で基準値(L
    C )を汚染側に変更する基準値変更手段(13)と、濃
    度信号レベル(LO )と基準値(LC )との比較結果が
    閾値を超えたときに汚染判別信号を出力する汚染判別手
    段(11)とを設けていることを特徴とする汚染検出装
    置。
  3. 【請求項3】 上記基準値変更手段(13)が、基準値
    (LC )を段階的に汚染側に変更する制御を行うことを
    特徴とする請求項1または請求項2の汚染検出装置。
  4. 【請求項4】 空気中のガス濃度の上昇に伴って清浄側
    から汚染側に出力信号レベルが変化するガスセンサ
    (1)と、ガスセンサ(1)の出力信号レベルを温湿度
    変化による変動が補正された濃度信号レベル(LO )と
    して出力する温湿度補正手段(10)と、基準清浄状態
    での上記濃度信号レベル(LO )を基準値(LC )とし
    て記憶する基準値記憶手段(12)と、清浄空気中のガ
    ス濃度の最大変動幅を見込んで設定された閾値を記憶す
    る閾値記憶手段と、濃度信号レベル(LO )と基準値
    (LC )とを比較し、その比較結果が上記閾値を超えた
    ときに汚染判別信号を出力する汚染判別手段(11)と
    を設けていることを特徴とする汚染検出装置。
  5. 【請求項5】 上記閾値記憶手段に互いに相違する第1
    閾値と第2閾値とを記憶させ、上記比較結果が特定時間
    帯においては第1閾値を超えたとき、特定時間帯以外の
    時間帯においては第2閾値を超えたときに上記汚染判別
    手段(11)がそれぞれ汚染判別信号を出力するように
    形成していることを特徴とする請求項4の汚染検出装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかの汚染
    検出装置を備え、前記汚染判別手段(11)からの信号
    に基づいて空気清浄に関連する所定の動作を行うことを
    特徴とする汚染検出装置を備えた空気調和装置。
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