JP2000116618A - 磁気共鳴撮影装置 - Google Patents

磁気共鳴撮影装置

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JP2000116618A
JP2000116618A JP10289403A JP28940398A JP2000116618A JP 2000116618 A JP2000116618 A JP 2000116618A JP 10289403 A JP10289403 A JP 10289403A JP 28940398 A JP28940398 A JP 28940398A JP 2000116618 A JP2000116618 A JP 2000116618A
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博幸 板垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周期的な動きを有し、かつ動きが速い生体部
分の断層像を撮影するのに好適な磁気共鳴撮影装置を提
供する。 【解決手段】 撮影対象の生体が置かれる空間に静磁場
を印加した状態で、第1乃至3軸からなる直交3軸の内
の第1軸方向の傾斜磁場パルスと時間軸上に離散配列さ
れた複数の高周波磁場サブパルスからなるバーストパル
スを印加した後、第2軸方向の傾斜磁場パルスを第1位
相エンコード傾斜磁場として印加し、その後第1軸方向
の傾斜磁場パルスをリードアウト傾斜磁場として強度勾
配を反転しながら繰返し印加し、該繰返し印加に合わせ
て第3軸方向の傾斜磁場パルスを第2位相エンコード傾
斜磁場として強度勾配を反転しながら、かつ該軸方向の
位相情報をずらしながら印加し、リードアウト傾斜磁場
の繰返し印加に合わせて共鳴信号を受信する撮影シーケ
ンスを、心臓の所望の心時相(h1)に合わせて、バー
ストパルスの励起周波数を変化させながら繰返して実行
(F1〜F4)することにより、撮影対象の動きの挙動
を高速に撮影する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴撮影装置
(MRI装置)に係り、特に心臓や血管等のように周期
的な動きを有し、かつ比較的動きが速い生体部分の断層
像を撮影するに好適な磁気共鳴撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴撮影装置は、基本的に、撮影対
象の生体が置かれる空間に均一な磁場を印加する静磁場
発生手段と、その空間に互いに直交するx,y,z軸方
向の強度勾配を有する傾斜磁場をそれぞれ印加する傾斜
磁場発生手段と、生体に高周波磁場を印加する高周波磁
場発生手段と、生体から発生する共鳴信号を検出する信
号検出手段と、検出された共鳴信号を演算して生体の断
層像を得る計算機と、前記各手段を駆動制御する制御手
段とを有して構成される。
【0003】特に、磁気共鳴撮影装置を用いて心臓等の
動きの速い撮影対象を撮影するには、文献「D. Matthae
i et al. : Cardiac and Vascular Imaging with a MRS
napshot Technique、Radiology、 vol. 177、 num. 2、
pp527-532 (1990)」に記載されている高速撮影法が適
用されている。この高速撮影法は、エコープレーナーイ
メージング(EPI)法と称される撮影法であり、ま
ず、断層面を特定するz軸方向のスライス傾斜磁場パル
スを印加しながら高周波磁場パルスを印加して生体の核
磁化を励起させる。次いで、励起により発生する共鳴信
号に位相情報を付加するために、例えばy軸方向の傾斜
磁場パルスを印加した後、x軸方向のリードアウト傾斜
磁場パルスを印加して共鳴信号を計測する。この1回の
撮影シーケンスにより計測される共鳴信号は、k空間と
称される周波数空間において、x軸方向のリードアウト
傾斜磁場パルスの磁場印加量に対応したkx軸方向の幅
を有し、y軸方向の傾斜磁場パルスの磁場印加量に対応
したky軸方向の座標位置及び幅を有する一部の領域
(ブロック)に対応する。そこで、この撮影シーケンス
を、y軸方向の傾斜磁場パルスの強度(磁場印加量)を
変化させながら繰返し実行して、1枚の断層像を得るに
必要な位相情報を有する共鳴信号を計測するようにして
いる。言い換えれば、周波数空間のky軸方向を複数の
ブロック(分割領域)に分割し、1拍動周期中に1ブロ
ック分のデータ点に相当する共鳴信号を取得するという
操作を、ブロックを変更しつつ分割数だけ繰り返す。こ
の高速撮影法の出現により、従来、1画像あたり数分を
要していた撮影時間が数10秒に短縮された。
【0004】ところで、心臓は0.7〜1秒周期で拍動
しており、その動きから疾患の有無を判断するために
は、心臓の変形挙動を把握しなければならない。したが
って、心臓の拍動周期を複数の区間に分割してなる心時
相ごとに、MRI装置を用いて断層像を撮影する必要が
ある。そこで、例えば、EPI法により心臓を撮影する
場合は、拍動周期を複数mの心時相h1〜hmに分割
し、複数の拍動周期にわたって特定の心時相(例えば、
h1)にタイミングを合わせて前述の撮影シーケンスを
繰返し実行して、その特定心時相について1枚の断層像
を撮影している。また、必要に応じて、他の心時相につ
いても同様に撮影シーケンスを実行する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
EPI法による高速撮影によっても、1画像当たりの撮
影時間が数秒〜数10秒になり、被検者の拘束時間が長
くなるという問題がある。また、1回の撮影シーケンス
の実行によりスライス領域の全体を励起しているにもか
かわらず、一部の領域からの共鳴信号のみをリードアウ
トする撮影法であるから、得られた画像にゴーストが表
れるという問題、及び動きのある撮影対象の場合の信号
とノイズの比(SN比)が悪いという問題がある。
【0006】一方、高速撮影法の他の方法として、振幅
変調RFバーストを用いた撮影法が提案されているが
(越智他:第24回日本磁気共鳴医学会大会予稿集、P21
3、1996年)、心臓や血管等のように周期的な動きを有
し、かつ比較的動きが速い生体部分の断層像を撮影する
具体的な撮影法については、配慮されていない。
【0007】本発明は、周期的な動きを有し、かつ動き
が速い生体部分の断層像を撮影するのに好適な磁気共鳴
撮影装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、次の手段に
より解決することができる。まず、本発明の高周波磁場
発生手段は、時間軸上に離散配列された複数の高周波磁
場サブパルスからなるバーストパルスを発生するととも
に、高周波磁場サブパルスの周波数を可変に形成する。
そして、本発明の制御手段は、撮影対象の生体が置かれ
る空間に静磁場を印加した状態で、第1乃至3軸からな
る直交3軸の内の第1軸方向の傾斜磁場パルスとバース
トパルスを印加した後、第2軸方向の傾斜磁場パルスを
第1位相エンコード傾斜磁場として印加し、その後第1
軸方向の傾斜磁場パルスをリードアウト傾斜磁場として
強度勾配を反転しながら繰返し印加し、該繰返し印加に
合わせて第3軸方向の傾斜磁場パルスを第2位相エンコ
ード傾斜磁場として強度勾配を反転しながら、かつ該軸
方向の位相情報をずらしながら印加し、リードアウト傾
斜磁場の繰返し印加に合わせて共鳴信号を受信する撮影
シーケンスを実行し、この撮影シーケンスを生体の周期
的な動きに合わせて高周波磁場サブパルスの周波数を変
化させながら繰返し実行することを特徴とする。
【0009】すなわち、バーストパルスにより撮影対象
を励起すると、複数のストリップ状領域が一度に励起さ
れる。そのストリップ状領域は、高周波磁場サブパルス
の離散間隔uに相関する幅を有し、その周波数に応じて
位置がずれる関係にある。したがって、1回の撮影シー
ケンスを実行することにより、複数のストリップ状領域
とこれに垂直な面状領域とが重なる領域の2次元画像情
報が得られる。そして、高周波磁場サブパルスの周波数
をずらしながら撮影シーケンスを繰返し実行することに
より、位置がずれたストリップ状領域に対応する2次元
画像情報が得られる。このようにして得られた各ストリ
ップ状領域に係る2次元画像情報を合成することによ
り、1枚の断層像を得ることができる。また、各回の撮
影シーケンスにより励起するストリップ状領域は、位置
がずれていることから、磁化の緩和を待つたずに撮影シ
ーケンスを繰返し実行できる。これらのことから、バー
ストパルスを用いて高周波磁場の周波数を変えながら撮
影する多周波励起バースト法によれば、従来のEPIな
どの高速撮影法に比べて更に高速に撮影を行うことがで
きる。
【0010】特に、周期的な動きを有し、かつ動きの速
い心臓などの撮影対象を連続で撮影するのに好適であ
る。この場合、生体の周期的な動きに合わせて、つまり
変形挙動が同一の状態(動態)のときに合わせて、撮影
シーケンスを実行することにより、各ストリップ状領域
に係る2次元画像を同一の挙動時の画像に整合させるこ
とができる。
【0011】周期的な動きを有する生体部分には、心
臓、血管、血流等があり、制御手段は心臓、血管、血流
の動きを検出する動態検出手段から出力される動態信号
を取り込み、その動態信号に同期させて撮影シーケンス
を実行することが望ましい。特に、動態信号の周期を複
数の区間に分割してなる時相を設定し、その時相に対応
させて撮影シーケンスを実行することにより、所望の挙
動時の生体部分の画像を撮影することができる。例え
ば、生体の心臓の拍動を検出する手段により検出された
拍動周期を表す信号を取り込み、その拍動周期を複数の
区間に分割してなる心時相を設定し、その心時相に対応
させて撮影シーケンスを実行する。
【0012】上記の場合において、バーストパルスは、
時間軸上に離散配列された高周波磁場サブパルスをsi
nc関数で振幅変調したものを用いることが好ましい。
この場合、sinc関数の周期をT、高周波磁場サブパ
ルスの離散間隔をu、時相の数をmとしたとき、T/u
の値をmに等しく設定し、同一の時相に対して高周波磁
場サブパルスの周波数を毎回1/muずらしながら撮影
シーケンスをm回繰返し実行して、1枚の断層像を得
る。
【0013】また、時相の隣合う時相相互の高周波磁場
サブパルスの周波数を異ならせ、隣合う時相に対して連
続して撮影シーケンスを実行することにより、連続する
複数の時相を連続して、高速に撮影することができる。
【0014】さらに、制御手段は、生体の動きを検出す
る動態検出手段により検出された動態周期を表す信号を
取り込み、該動態周期を複数の区間に分割してなる時相
を設定し、その時相に対応させて撮影シーケンスを周波
数をずらしながら複数回実行するとともに、その複数回
の実行を位相エンコード用の傾斜磁場パルスの磁場印加
量を周波数空間の位相エンコード方向の分割領域及び数
に合わせて変化させて行うことにより、高空間分解能の
画像を得ることができ、心疾患等の確定診断時などに有
効な画像を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜4を参照して、本発明の一
実施の形態の磁気共鳴撮影装置を説明する。図1は、心
臓の撮影を行う場合の一例の撮影手順を説明する図であ
る。図2は、本発明の特徴に係る撮影シーケンスの一例
を示す図である。図3は、sinc関数により振幅変調
したバーストパルスの特徴を説明する図である。図4
は、本発明に係る磁気共鳴撮影装置(MRI装置)の全
体構成図である。
【0016】図4に示すように、本発明に係るMRI装
置は、静磁場を発生する静磁場発生コイル101、被験
者などの撮影対象102を載せるベッド103、高周波
磁場を発生させるとともに、撮影対象102から発生す
る共鳴信号(エコー信号)を検出する高周波磁場コイル
104、それぞれx方向、y方向、z方向の傾斜磁場を
発生させる傾斜磁場発生コイル108,109,11
0、計算機115等を備えて構成されている。計算機1
15は、静磁場発生コイル101、傾斜磁場発生コイル
108、109、110、及び高周波磁場コイル104
等を、後述する撮影シーケンスに従って駆動制御して、
撮影対象102から発生されるエコー信号を計測し、そ
の計測されたエコー信号を処理して画像再構成を行う機
能等を備えている。再構成された画像等の必要な情報
は、CRTディスプレイ116に表示されるとともに、
必要に応じてメモリ117に記憶される。すなわち、計
算機115は、コイル駆動装置105、106、107
を介して、それぞれ傾斜磁場発生コイル108、10
9、110に供給する電流を制御することにより、所望
の傾斜磁場パルスを撮影対象102に印加する。また、
計算機115は、所定の周波数の高周波を発生するシン
セサイザ111と、シンセサイザ111で発生されたた
高周波を波形整形及び電力増幅する変調装置112を介
して、高周波磁場コイル104に電流を供給することに
より、バーストパルスを含む所望の高周波磁場パルスを
撮影対象102に印加する。撮影対象102からのエコ
ー信号は、高周波磁場コイル104により受信され、増
幅器113で増幅された後、検波装置114で検波され
て計算機115に入力され、メモリ117に保存され
る。メモリ117には、処理途中のデータや最終結果も
格納される。
【0017】次に、本発明に係る撮影シーケンスの基本
について、図2を用いて説明する。同図に示す撮影シー
ケンスは、多周波励起振幅変調バースト法と称されるも
のであり、公知の撮影シーケンスである。図において、
上から順に、高周波磁場RF、励起用とリードアウト用
の傾斜磁場Gr、位相エンコード用の傾斜磁場Gy、ス
ライス用(位相エンコード用とも称する)の傾斜磁場G
s、エコー信号Signalのタイムチャートを示して
おり、縦軸はそれぞれの強度を表している。
【0018】まず、撮影開始の指令に合わせて、複数の
高周波磁場サブパルス10を時間軸上に離散配置してな
るバーストパルス11−1と、励起用の傾斜磁場パルス
12とを印加して、撮影対象の磁化を励起する。次い
で、高周波磁場パルス(180°パルス)13とスライ
ス用の傾斜磁場パルス14を印加して、所望のスライス
面を選択して、そのスライス面に属する領域の磁化のみ
を反転させる。そして、反転により磁化が収束するタイ
ミングを基準にして、磁化の収束が繰り返されるタイミ
ングごとに、所定パルス幅のリードアウト用の傾斜磁場
パルス15を強度勾配を反転させながら繰返し印加す
る。これに合わせて、同様に、位相エンコード用の傾斜
磁場パルス16を強度勾配を反転させながら繰返し印加
する。これにより、撮影対象から高周波磁場サブパルス
10に対応した数のエコー信号を有するエコー信号群1
7が、リードアウト用の傾斜磁場パルス15を印加する
たびに計測される。
【0019】ここで、バーストパルスにより励起した場
合の特徴について、図3を用いて説明する。図3(a)
に示すように、時間間隔u(秒)で離散した複数の高周
波磁場サブパルス10を、周期Tを有するsinc関数
21で振幅変調してなる時間軸上のバーストパルス11
は、フーリエ変換すると、同図に示すように、周波数軸
上では特定の幅を持った方形周期波22になる。この方
形周期波22の周期は1/u(Hz)、幅は1/T(H
z)になる。MRI装置では、傾斜磁場により計測され
る周波数帯域が実空間上の座標に割り振られるため、周
波数軸上での波形は、そのまま実空間上の原子核の励起
プロファイル、すなわち横磁化の絶対値を表す。また、
言い換えれば、励起される領域は方形周期波22に対応
する複数のストリップ状領域になる。例えば、T=2u
に設定したバーストパルス11の場合は、同図(a)に
示すように、励起されているストリップ状領域と励起さ
れていないストリップ状領域が、同じ体積で交互に現わ
れることになる。したがって、同図(b)に示すよう
に、バーストパルス11の周波数(高周波磁場サブパル
ス10の搬送波周波数)を1/2uだけずらしたバース
トパルス11’をフーリエ変換すると、励起されている
ストリップ状領域と励起されていないストリップ状領域
が丁度入れ替わることになる。つまり、T/uの値をm
(整数)に等しく設定し、周波数を1/muずらして、
m回繰返し励起すれば、撮影対象の撮影対象断面内の全
ての原子核を励起して撮影することができる。
【0020】言い換えれば、まず、所定の周波数のバー
ストパルスを印加して、撮影するスライス面の一部の核
磁化を励起してエコー信号群を取得する。そして、励起
周波数をずらして同様の操作を繰返し行い、スライス面
内に非計測領域が生じないようにする。また、励起周波
数以外の撮影条件(磁場印加量等)は同一である。
【0021】ここで、図1を用いて、撮影対象が周期的
な動きを有する生体の部分を撮影する本発明の特徴に係
る手順を説明する。同図は、心臓を撮影する場合を例に
示したものである。心臓の動きは、同図(a)に示す心
電波形のように、P、Q、R、T波と称される変動を伴
って、周期的に変化する挙動となっている。このような
挙動を有する心臓の動きを撮影して診断に利用する場
合、例えば、R波の周期を基準に複数の区間に分割して
なる心時相を設定し、その心時相ごとの画像が要求され
る。図1では、(b)に示すように、撮影を行う心時相
をR波直後の心時相h1に限定し、m=4の4周波励起
振幅変調バースト法を用いた場合の例である。つまり、
R波を時間の基準としてTd時間後に、同図(c)に示
すタイミングで、図2の撮影シーケンスを実行してMR
Iデータ(エコー信号群)を取得する。このとき、第1
回目の撮影シーケンスF1は、第1励起周波数を有する
バーストパルス11−1を用いてエコー信号群を計測
し、これに基づいて画像再構成を行う。これにより、図
示の第1励起周波数による画像が作成される。これによ
り得られる画像は、図示のように、ストリップ状に励起
された領域に対応する縞状の画像になる。次いで、次の
R波からTd時間後の同一の心時相h1に、第2励起周
波数を有するバーストパルス11−2を用いて、第2回
目の撮影シーケンスF2を実行する。これにより、第2
励起周波数による画像が得られる。同様の操作を、第3
及び第4励起周波数にずらして繰り返し撮影シーケンス
F3,F4を実行して、各励起周波数に対応する画像を
得る。そして、第1〜第4励起周波数の画像を合成して
1枚の断層画像を作成する。
【0022】このようにして、本実施の形態によれば、
周期的な動きを有し、かつ動きが速い生体部分の断層像
を撮影することができる。特に、バーストパルス11−
1、11−2、……により複数のストリップ状領域を一
度に励起し、その複数のストリップ状領域とこれに垂直
なスライス面状の領域とが重なる領域の2次元画像情報
を一度の励起により得られる。周波数をずらしながら撮
影シーケンスを繰返し実行することにより、位置がずれ
たストリップ状領域に対応する2次元画像情報が得られ
るから、少ない回数の撮影シーケンスを実行することに
より、短時間で所望の画像を撮影することができる。ま
た、各回の撮影シーケンスにより励起するストリップ状
領域は、実空間上の位置がずれていることから、磁化の
緩和を待つたずに撮影シーケンスを繰返し実行できるの
で、この点からも撮影時間を短縮できる。これらのこと
から、バーストパルスを用いて高周波磁場の周波数を変
えながら撮影する多周波励起振幅変調バースト法によれ
ば、従来のEPIなどの高速撮影法に比べて、更に高速
に撮影を行うことができる。
【0023】特に、本発明は、連続する複数の心時相の
対応する心臓の挙動を連続的に撮影する場合に一層の長
所が生ずる。このことを図5を用いて説明する。図5
は、連続する複数の心時相について連続的に撮影シーケ
ンスを実行する場合の手順を示す図であり、1つのバー
ストパルスに対応する撮影シーケンスの実行タイミング
と、励起周波数と、複数の心時相との対応関係を示す。
図示のように、拍動周期(R−R)からTd時間を除く
間隔を4つの心時相h1〜h4に分割し、それぞれの心
時相における心臓の断層像を撮影する例である。
【0024】まず、繰り返し1回目は全ての心時相h1
〜h4に対して第1励起周波数のバーストパルスを用い
て撮影シーケンスF1を実行する。同様に、繰り返し2
〜4回目は、全ての心時相h1〜h4に対して第2〜4
励起周波数のバーストパルスを用いて撮影シーケンスF
2〜F4を実行する。これにより、多周波励起振幅変調
バースト法を適用して、連続する複数の心時相について
連続的に撮影シーケンスを実行することができる。
【0025】ところで、図5の1つの拍動周期について
みると、同一の励起周波数の高周波磁場パルスを印加し
て撮影シーケンスを連続的に実行することになる。この
ような場合は、前述したように、横磁化緩和特性との関
係から、エコー信号のSN比が相対的に低くなってしま
う。すなわち、高周波磁場印加により励起状態になった
核磁化は、数100msから数秒の時間を経て、初期状
態に回復する。同一の励起周波数を連続的に印加する
と、核磁化が十分に緩和していないため、発生するエコ
ー信号量が小さくなる。
【0026】そこで、図5の例のSN比低下を解決する
ため、図6に、撮影シーケンスの実行タイミングと、励
起周波数と、心時相との対応関係の他の実施の形態を示
す。図示のように、繰り返し1回目においては、第1心
時相h1は第1励起周波数、第2心時相h2は第2励起
周波数、第3心時相h3は第3励起周波数、第4心時相
h4は第4励起周波数を用いることにより、励起周波数
を異ならせる。続く繰り返し2回目においては、第1心
時相h1は第2励起周波数、第2心時相h2は第3励起
周波数、第3心時相h3は第4励起周波数、第4心時相
h4は第1励起周波数を用いることにより、励起周波数
を1つづつずらす。同様に、繰り返し3回目及び4回目
においては、それぞれ第3、第4励起周波数を第1心時
相h1の励起周波数としている。このような撮影手順を
用いることにより、例えば、第1励起周波数に注目する
と、励起時間の間隔を図5の場合よりも長くすることが
できる。これにより、全体の撮影時間を延長することな
く、SN比に優れた画像を作成することができる。
【0027】なお、図6の撮影手順によると、撮影シー
ケンスの繰り返しと励起周波数との対応を変更している
から、次の同一心時相の撮影時における核磁化の回復に
ばらつきが生じる問題がある。この問題は、次に述べる
補正法を用いることにより解決できる。すなわち、図7
に示すように、例えば、第1励起周波数の核磁化回復の
ばらつきを補正する場合は、第1励起周波数のバースト
パルスを印加して取得した各エコー信号群に関して、周
波数空間原点におけるエコー信号の強度が同一になるよ
うに、それぞれ補正計数を求める。例えば、1回目のエ
コー信号強度S1を基準(=1)に、比S1/S2及び
S1/S3を補正係数とする。そして、それぞれ計測し
たエコー信号群に対し、対応する補正計数を乗じること
により、励起時間間隔の違いに起因するエコー信号強度
のばらつきを低減することができる。
【0028】上述した各実施の形態の多周波励起振幅変
調バースト法による撮影シーケンスでは、従来のEPI
法のような周波数空間を分割してエコー信号を計測する
ようにはしていない。しかし、本発明は、EPI法と同
様に、周波数空間を分割して分割領域ごとに撮影シーケ
ンスを繰返し実行するようにすることができる。これに
よれば、特に、心疾患の確定診断時など、高空間分解能
の画像が必要な場合などに有効である。この撮影手順
を、図8を用いて説明する。まず、1つの画像に対応す
るエコー信号が配列される周波数空間(kx、ky)
を、図8(b)に示すように、ky軸に沿って4つの領
域に分割するものとする。また、図8(a)は、心時相
と励起周波数及び繰り返し回数との対応、図8(b)
は、多周波励起振幅変調バーストの撮影シーケンスと周
波数空間との対応を示す。そして、それぞれの心時相に
対して、バーストパルスの励起周波数を変更しながら撮
影シーケンスを繰返し実行するとともに、周波数空間の
分割領域の数に応じてそれらの撮影シーケンスを繰返し
実行する。例えば、心時相h1について、励起周波数を
第1励起周波数に設定して、各分割領域の撮影シーケン
スを順次実行する。
【0029】すなわち、図8(b)に示した撮影シーケ
ンスのように、周波数空間の分割領域b1〜b4に対し
て繰り返し撮影シーケンスを実行するたびに、y軸方向
の位相エンコード用の傾斜磁場パルス16の強度を変え
る。これにより、周波数空間のkx軸方向の走査開始位
置をシフトすることができる。その結果、位相エンコー
ド用の傾斜磁場パルス16の強度を調整して、周波数空
間上のデータを重複なく取得することが可能になる。こ
のようにして、心時相h1、励起周波数を第1励起周波
数とする周波数空間のデータ取得が完了する。実際に、
心時相h1の最終的な再構成画像を得るためには、図8
に示す操作を第1〜第4励起周波数毎に行う。これに関
しては、図1で既に説明した通りである。また、各心時
相の画像作成に関しては、図6で説明したのと同様であ
る。
【0030】上述した実施の形態では、sinc関数に
より振幅変調したバーストパルスを用い、撮影シーケン
スを繰り返すごとに励起周波数をずらして行う多周波励
起振幅変調バースト法を用いて、心臓の撮影を行う方法
を例に説明したが、本発明はこれに限られるものではな
い。例えば、振幅変調関数はsincに限られない。ま
た、励起周波数を変更して複数回に分けてエコー信号を
取得する種々のバースト法に対しても、同様に適用する
ことができる。
【0031】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
周期的な動きを有し、かつ動きが速い生体部分の断層像
を撮影するのに好適な磁気共鳴撮影装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】心臓の撮影を行う場合の一実施の形態の撮影手
順を説明する図である。
【図2】本発明の特徴に係るバーストパルスを用いた撮
影シーケンスの一例を示す図である。
【図3】sinc関数により振幅変調したバーストパル
スの特徴を説明する図である。
【図4】本発明に係る磁気共鳴撮影装置の全体構成図で
ある。
【図5】連続する複数の心時相について連続的に撮影シ
ーケンスを実行する場合の本発明の他の実施の形態の撮
影手順を示す図である。
【図6】撮影シーケンスの実行タイミングと励起周波数
と心時相との対応関係の他の実施の形態の撮影手順を示
す図である。
【図7】同一心時相を繰返し撮影する際の核磁化の回復
にばらつきによるエコー信号の強度を補正する方法の一
例を説明する図である。
【図8】本発明に係る多周波励起振幅変調バースト法を
適用して、周波数空間を分割して分割領域ごとに撮影シ
ーケンスを繰返し実行する実施の形態を説明する図であ
る。
【符号の説明】
h1〜h4 心時相 F1〜F4 撮影シーケンス 10 高周波磁場サブパルス 11−1、11−2 バーストパルス 12 励起用の傾斜磁場パルス 13 反転パルス 14 スライス用の傾斜磁場パルス 15 リードアウト用の傾斜磁場パルス 16 位相エンコード用の傾斜磁場パルス 17 エコー信号群 101 静磁場発生コイル 104 高周波磁場コイル 105 x方向傾斜磁場用電源 106 y方向傾斜磁場用電 107 z方向傾斜磁場用電源 108 x方向傾斜磁場コイル 109 y方向傾斜磁場コイル 110 z方向傾斜磁場コイル 111 シンセサイザ 112 変調装置 115 計算機 116 ディスプレイ 117 メモリ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月13日(1999.9.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、次の手段に
より解決することができる。まず、本発明の高周波磁場
発生手段は、時間軸上に間隔uで離散配列された複数の
高周波磁場サブパルスからなり周期Tのsinc関数で振幅
変調され、異なる励起周波数のバーストパルスを発生す
ものとする。そして、本発明の制御手段は、前記生体
の心臓の拍動を検出する手段により検出された拍動周期
を表す信号を取り込み、前記拍動周期を整数m=T/u
に等しい複数の区間に分割してなる時相を設定する。ま
た、本発明の制御手段は、撮影対象の生体が置かれる空
間に静磁場を印加した状態で、第1乃至3軸からなる直
交3軸の内の第1軸方向の傾斜磁場パルスとバーストパ
ルスを印加した後、180°高周波磁場パルスと第2軸
方向の傾斜磁場パルスを印加し、その後前記第1軸方向
の傾斜磁場パルスをリードアウト傾斜磁場として強度勾
配を反転しながら繰返し印加し、該繰返し印加に合わせ
て第3軸方向の傾斜磁場パルスを位相エンコード傾斜磁
場として強度勾配を反転しながら、かつ該軸方向の位相
情報をずらしながら印加し、リードアウト傾斜磁場の繰
返し印加に合わせて共鳴信号を受信する撮影シーケンス
実行する。特に、この撮影シーケンスを、拍動周期の
各時相に対応させて整数mに等しい複数の拍動周期につ
いて実行し、時相の隣合う時相相互で印加するバースト
パルスの励起周期を異ならせ、隣合う時相に対して撮影
シーケンスを連続して実行し、拍動周期での撮影シーケ
ンスの繰返しで印加されるバーストパルスの励起周波数
と時相との対応関係を、拍動周期毎に異ならせ、拍動周
期に於ける同一の時相に対する撮影シーケンスで印加さ
れるバーストパルスの周波数を1/muずらすことを特
徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】すなわち、バーストパルスにより撮影対象
を励起すると、複数のストリップ状領域が一度に励起さ
れる。そのストリップ状領域は、高周波磁場サブパルス
の離散間隔uに相関する幅を有し、その周波数に応じて
位置がずれる関係にある。したがって、1回の撮影シー
ケンスを実行することにより、複数のストリップ状領域
とこれに垂直な面状領域とが重なる領域の2次元画像情
報が得られる。そして、高周波磁場サブパルスの周波数
をずらしながら撮影シーケンスを繰返し実行することに
より、位置がずれたストリップ状領域に対応する2次元
画像情報が得られる。このようにして得られた各ストリ
ップ状領域に係る2次元画像情報を合成することによ
り、1枚の断層像を得ることができる。また、各回の撮
影シーケンスにより励起するストリップ状領域は、位置
がずれていることから、磁化の緩和を待たずに撮影シー
ケンスを繰返し実行できる。これらのことから、バース
トパルスを用いて高周波磁場の周波数を変えながら撮影
する多周波励起バースト法によれば、従来のEPIなど
の高速撮影法に比べて更に高速に撮影を行うことができ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】特に、周期的な動きを有し、かつ動きの速
い心臓などの撮影対象を連続で撮影するのに好適であ
る。すなわち、生体の周期的な動きに合わせて、つまり
変形挙動が同一の状態(動態)のときに合わせて、撮影
シーケンスを実行していることから、各ストリップ状領
域に係る2次元画像を同一の挙動時の画像に整合させる
ことができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】周期的な動きを有する生体部分には、心
臓、血管、血流等があり、制御手段は心臓、血管、血流
の動きを検出する動態検出手段から出力される動態信号
を取り込み、その動態信号に同期させて撮影シーケンス
を実行するようにする。特に、動態信号の周期を複数の
区間に分割してなる時相を設定し、その時相に対応させ
て撮影シーケンスを実行しているから、所望の挙動時の
生体部分の画像を撮影することができる。つまり、生体
の心臓の拍動を検出する手段により検出された拍動周期
を表す信号を取り込み、その拍動周期を複数の区間に分
割してなる心時相を設定し、その心時相に対応させて撮
影シーケンスを実行する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】上記の場合において、バーストパルスは、
時間軸上に離散配列された高周波磁場サブパルスをsi
nc関数で振幅変調したものを用いる。この場合、si
nc関数の周期をT、高周波磁場サブパルスの離散間隔
をu、時相の数をmとしたとき、T/uの値をmに等し
く設定し、同一の時相に対して高周波磁場サブパルスの
周波数を毎回1/muずらしながら撮影シーケンスをm
回繰返し実行して、1枚の断層像を得る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】さらに、制御手段は、生体の心臓の拍動を
検出する手段により検出された拍動周期を表す信号を取
り込み、該拍動周期を複数の区間に分割してなる時相を
設定し、その時相に対応させて撮影シーケンスを周波数
をずらしながら複数回実行するとともに、その複数回の
実行を位相エンコード用の傾斜磁場パルスの磁場印加量
を周波数空間の位相エンコード方向の分割領域及び数に
合わせて変化させて行うことから、高空間分解能の画像
を得ることができ、心疾患等の確定診断時などに有効な
画像を得ることができる。この場合において、各励起周
波数のバーストパルスの印加により取得した各エコー信
号に関して、周波数空間の原点におけるエコー信号の強
度が同一となるようにそれぞれ補正係数を求めることが
好ましい。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月17日(1999.11.
17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、次の手段に
より解決することができる。まず、本発明の高周波磁場
発生手段は、時間軸上に間隔uで離散配列された複数の
高周波磁場サブパルスからなり周期Tのsinc関数で振幅
変調され、異なる励起周波数のバーストパルスを発生す
るものとする。そして、本発明の制御手段は、前記生体
の心臓の拍動を検出する手段により検出された拍動周期
を表す信号を取り込み、前記拍動周期を整数m=T/u
に等しい複数の区間に分割してなる時相を設定する。ま
た、本発明の制御手段は、撮影対象の生体が置かれる空
間に静磁場を印加した状態で、第1乃至3軸からなる直
交3軸の内の第1軸方向の傾斜磁場パルスとバーストパ
ルスを印加した後、180°高周波磁場パルスと第2軸
方向の傾斜磁場パルスを印加し、その後前記第1軸方向
の傾斜磁場パルスをリードアウト傾斜磁場として強度勾
配を反転しながら繰返し印加し、該繰返し印加に合わせ
て第3軸方向の傾斜磁場パルスを位相エンコード傾斜磁
場として強度勾配を反転しながら、かつ該軸方向の位相
情報をずらしながら印加し、リードアウト傾斜磁場の繰
返し印加に合わせて共鳴信号を受信する撮影シーケンス
を実行する。特に、この撮影シーケンスを、拍動周期の
各時相に対応させて整数mに等しい複数の拍動周期につ
いて実行し、時相の隣合う時相相互で印加するバースト
パルスの励起周波数を異ならせ、隣合う時相に対して撮
影シーケンスを連続して実行し、拍動周期での撮影シー
ケンスの繰返しで印加されるバーストパルスの励起周波
数と時相との対応関係を、拍動周期毎に異ならせ、拍動
周期に於ける同一の時相に対する撮影シーケンスで印加
されるバーストパルスの周波数を1/muずらすことを
特徴とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 哲彦 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 Fターム(参考) 4C096 AA01 AB03 AB25 AD06 AD10 AD27 BA13 BB03 CC26 CC31

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影対象の生体が置かれる空間に均一な
    磁場を印加する静磁場発生手段と、前記空間に互いに直
    交する第1乃至第3軸方向に強度勾配を有する傾斜磁場
    をそれぞれ印加する傾斜磁場発生手段と、前記生体に高
    周波磁場を印加する高周波磁場発生手段と、前記生体か
    ら発生する共鳴信号を検出する信号検出手段と、検出さ
    れた前記共鳴信号を演算して前記生体の断層像を生成す
    る計算機と、前記各手段の駆動を制御する制御手段とを
    有してなる磁気共鳴撮影装置において、 前記高周波磁場発生手段は、時間軸上に離散配列された
    複数の高周波磁場サブパルスからなるバーストパルスを
    発生するとともに、高周波磁場サブパルスの周波数を可
    変に形成され、 前記制御手段は、前記空間に前記静磁場を印加した状態
    で、第1軸方向の傾斜磁場パルスと前記バーストパルス
    を印加した後、第2軸方向の傾斜磁場パルスを第1位相
    エンコード傾斜磁場として印加し、その後第1軸方向の
    傾斜磁場パルスをリードアウト傾斜磁場として強度勾配
    を反転しながら繰返し印加し、該繰返し印加に合わせて
    第3軸方向の傾斜磁場パルスを第2位相エンコード傾斜
    磁場として強度勾配を反転しながら、かつ該軸方向の位
    相情報をずらしながら印加し、前記リードアウト傾斜磁
    場の繰返し印加に合わせて前記共鳴信号を受信する撮影
    シーケンスを実行し、該撮影シーケンスを前記生体の周
    期的な動きに合わせて前記高周波磁場サブパルスの周波
    数を変化させながら繰返し実行することを特徴とする磁
    気共鳴撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記生体の周期的な動きは、心臓、血
    管、血流のいずれか1つの動きであり、前記制御手段
    は、心臓、血管、血流の動きを検出する動態検出手段か
    ら出力される動態信号を取り込み、該動態信号に同期さ
    せて前記撮影シーケンスを実行することを特徴とする請
    求項1に記載の磁気共鳴撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記動態信号の周期を
    複数の区間に分割してなる時相を設定し、該各時相に対
    応させて前記撮影シーケンスを実行することを特徴とす
    る請求項2に記載の磁気共鳴撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記生体の心臓の拍動
    を検出する手段により検出された拍動周期を表す信号を
    取り込み、該拍動周期を複数の区間に分割してなる時相
    を設定し、該各時相に対応させて前記撮影シーケンスを
    実行することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴撮
    影装置。
  5. 【請求項5】 前記バーストパルスを周期Tのsinc
    関数で振幅変調し、前記高周波磁場サブパルスの離散間
    隔をuとし、前記時相の数をmとしたとき、T/uの値
    をmに等しく設定し、同一の時相に対して前記高周波磁
    場サブパルスの周波数を毎回1/muずらしながら前記
    撮影シーケンスをm回繰返し実行して、1枚の断層像を
    得ることを特徴とする請求項3又は4に記載の磁気共鳴
    撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記時相の隣合う時相
    相互の前記高周波磁場サブパルスの周波数を異ならせ、
    隣合う時相に対して連続して前記撮影シーケンスを実行
    することを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載
    の磁気共鳴撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記生体の動きを検出
    する動態検出手段により検出された動態周期を表す信号
    を取り込み、該動態周期を複数の区間に分割しなる時相
    を設定し、該各時相にに対応させて前記撮影シーケンス
    を前記周波数をずらしながら複数回実行するとともに、
    該複数回の実行を前記位相エンコード用の傾斜磁場パル
    スの磁場印加量を周波数空間の位相エンコード方向の分
    割領域及び数に合わせて変化させて行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の磁気共鳴撮影装置。
  8. 【請求項8】 前記バーストパルスを周期Tのsinc
    関数で振幅変調し、前記高周波磁場サブパルスの離散間
    隔をuとし、前記時相の数をmとしたとき、T/uの値
    をmに等しく設定し、同一の時相に対して前記高周波磁
    場サブパルスの周波数を毎回1/muずらしながら前記
    撮影シーケンスをm回繰返し実行して、1枚の断層像を
    得ることを特徴とする請求項7に記載の磁気共鳴撮影装
    置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記時相の隣合う時相
    相互の前記高周波磁場サブパルスの周波数を異ならせ、
    隣合う時相に対して連続して前記撮影シーケンスを実行
    することを特徴とする請求項7又は8に記載の磁気共鳴
    撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006087934A1 (ja) * 2005-02-16 2006-08-24 Hitachi Medical Corporation 磁気共鳴イメージング方法及び装置
JP2008119034A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 磁気共鳴イメージング装置
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