JP2000116304A - 鳥害防止具 - Google Patents

鳥害防止具

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JP2000116304A
JP2000116304A JP10287926A JP28792698A JP2000116304A JP 2000116304 A JP2000116304 A JP 2000116304A JP 10287926 A JP10287926 A JP 10287926A JP 28792698 A JP28792698 A JP 28792698A JP 2000116304 A JP2000116304 A JP 2000116304A
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cladding tube
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prevention device
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洋司 岸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線等の設置対象物が湾曲している場合であ
っても、設置対象物に簡単に取り付けることのできる鳥
害防止具を提供する。 【解決手段】 鳥害防止具1は、電線等の設置対象物周
囲に固定するための被覆管10と、この被覆管10周囲
に突設される複数の凸状体20とから構成される。被覆
管10は、中空筒状に形成され、側壁が管の軸方向に切
断された管本体部12と、この切断された側壁部分から
外方向に延設された一対の案内部14a,14bとから
なり、電線を、電線案内部14a,14bの間を通すこ
とにより、簡単な作業で電線を被覆できるようにされて
いる。また、被覆管10には、案内部14a,14bか
ら管本体部12にかけて、V字状の切り込み部16が形
成されている。このため、この切り込み部16が形成さ
れた部分で、被覆管10を折り曲げることができ、湾曲
した電線に対しても、被覆管10(延いては、鳥害防止
用の凸状体20)を簡単に固定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線等、屋外に設
置された線状或いは棒状の設置対象物に鳥が止まって害
を及ぼすのを防止する鳥害防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】電線に鳥が止まると、そこから糞等を落
下させ、配電器機や周囲を通る人間、家屋等に害を及ぼ
す。そこで、従来より、鳥が電線に止まるのを防止する
鳥害防止具が種々考えられている。
【0003】この種の鳥害防止具は、通常、電線を被覆
できるように中空の筒状に形成された被覆管の周囲に、
針状に形成された複数の凸状体を設け、この凸状体に
て、鳥が電線に止まるのを邪魔するようにされている
(例えば、実用新案登録30045776号等参照)。
【0004】尚、被覆管としては、ポリエチレン樹脂等
で中空筒状に形成されたポリ管や、こうした中空筒状の
管の側面を蛇腹状に形成した蛇腹管等が使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来の被覆管では、直線状に張設された電線を被覆す
る際には、その取付作業を比較的簡単に行うことができ
るものの、例えば、電柱への電線の架設部分で、電線が
張架用のワイヤを迂回するように湾曲している場合等
に、その湾曲した電線の周囲に鳥害防止用の被覆管を設
けることは難しいといった問題があった。
【0006】つまり、上述したポリ管は、直線状に張設
された電線を被覆するためのものであり、湾曲した電線
には設けることができない。また、蛇腹管は、湾曲した
電線にも被覆できるようにしたものであるが、その材質
や蛇腹の大きさ等によって折り曲げ可能な角度が制限さ
れ、自由に湾曲させることはできないので、電柱等への
電線の架設部分で、湾曲した電線形状に合わせて蛇腹管
を湾曲させることができない場合がある。
【0007】そして、このように被覆管にて電線を被覆
できない箇所には、鳥害防止用の凸状体も設けることが
できないため、結局、従来の鳥害防止具では、電柱への
架設部分で湾曲した電線には適用することができないと
いう問題があった。また、鳥害防止具は、上述した電線
に限らず、例えば、電線架設のために電柱から張り出し
た支持腕等、屋外に配置される線状或いは棒状のもであ
れば使用できるが、これらの設置対象物が湾曲している
場合には、電線が湾曲している場合と同様、使用するこ
とができない。
【0008】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、電線等、鳥害防止具を設置したい設置対象物
が湾曲している場合であっても、その設置対象物に簡単
に取り付けることのできる鳥害防止具を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】かかる目
的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、可
撓性を有する絶縁材料にて、屋外に架設された電線を含
む線状又は棒状の設置対象物周囲を被覆可能に形成され
た被覆管と、該被覆管周囲に突設された複数の凸状体と
からなり、前記複数の凸状体によって、前記線状又は棒
状の設置対象物に鳥が止まって害を及ぼすのを防止する
鳥害防止具であって、前記被覆管は、前記線状又は棒状
の設置対象物を被覆可能な中空筒状に形成され、側壁の
一カ所が筒の中心軸方向に沿って切断された管本体部
と、該管本体部において前記中心軸方向に切断された前
記側壁の両側から夫々外方向に延設され、外側程間隔が
大きくなるように拡開した一対の案内部とからなり、し
かも、当該被覆管の側壁には、前記案内部から前記管本
体部にかけて前記案内部側程間隔が大きくなるように形
成されたV字状の切り込み部を、前記管の中心軸に沿っ
て複数形成したことを特徴とする。
【0010】このように、請求項1記載の鳥害防止具に
おいては、鳥害防止用の凸状体が設けられる被覆管が、
側壁の一カ所が管の中心軸方向に沿って切断された中空
筒状の管本体部と、この管本体部において管の中心軸方
向に切断された側壁の両側から外方向に延設された案内
部とから構成されているため、線状或いは棒状の設置対
象物を被覆する際、案内部の間に設置対象物を配置し
て、管本体部を設置対象物に向けて押し込むことによ
り、被覆管を設置対象物に簡単に配置することができ
る。
【0011】そして、特に請求項1記載の鳥害防止具で
は、被覆管の側壁には、案内部から管本体部にかけて、
案内部側程間隔が大きくなるようにV字状の切り込み部
が形成され、しかもこの切り込み部は、被覆管の中心軸
に沿って複数形成されているため、これら各切り込み部
が形成された側壁部分で被覆管を折り曲げることによ
り、被覆管全体を、任意の曲線形状にすることができ
る。
【0012】よって、請求項1記載の鳥害防止具によれ
ば、鳥害防止用の凸状体を設置対象物周囲に配置するた
めの被覆管を、設置対象物の形状に応じて自由に湾曲さ
せることができ、この結果、鳥害防止具を、湾曲した設
置対象物に対して、極めて簡単に取り付けることが可能
になる。従って、請求項1記載の鳥害防止具によれば、
湾曲した設置対象物周囲に凸状体を配置して、湾曲した
設置対象物に鳥が止まるのを防止することができる。
【0013】次に、請求項2記載の発明は、可撓性を有
する絶縁材料にて、屋外に架設された電線を含む線状又
は棒状の設置対象物周囲を被覆可能に形成された被覆管
と、該被覆管周囲に突設された複数の凸状体とからな
り、前記複数の凸状体によって、前記線状又は棒状の設
置対象物に鳥が止まって害を及ぼすのを防止する鳥害防
止具であって、前記被覆管は、前記線状又は棒状の設置
対象物を被覆可能な中空筒状に形成され、側壁の一カ所
が筒の中心軸方向に沿って切断された管本体部と、該管
本体部において前記中心軸方向に切断された前記側壁の
両側から夫々外方向に延設され、外側程間隔が大きくな
るように拡開した一対の案内部とからなり、しかも、前
記管本体部の前記中心軸方向両端には、夫々、当該被覆
管の一端を他の被覆管に連結するための連結部を形成
し、該連結部を介して、当該鳥害防止具を他の被覆管に
連結可能に構成してなることを特徴とする。
【0014】このように、請求項2記載の鳥害防止具に
おいては、請求項1記載の鳥害防止具と同様、凸状体が
設けられる被覆管が、側壁の一カ所が管の中心軸方向に
沿って切断された中空筒状の管本体部と、この管本体部
において管の中心軸方向に切断された側壁の両側から外
方向に延設された案内部とから構成されているため、設
置対象物を被覆する際、案内部の間に設置対象物を配置
して、管本体部を設置対象物に向けて押し込むことによ
り、被覆管を設置対象物周囲に簡単に配置することがで
きる。
【0015】そして、特に請求項2記載の鳥害防止具で
は、管本体部の中心軸方向両端に、夫々、被覆管の一端
を他の被覆管に連結するための連結部を形成することに
より、この連結部を介して、鳥害防止具を他の被覆管に
連結できるようにしている。よって、請求項2記載の鳥
害防止具によれば、当該鳥害防止具を複数用い、その被
覆管同士を連結部を介して互いに連結することにより、
湾曲した設置対象物に対して簡単に取り付けることので
きる鳥害防止具を実現できる。
【0016】つまり、請求項2記載の鳥害防止具を複数
用いて、その被覆管同士を連結部を介して互いに連結す
る際、その連結部での被覆管同士の連結角度を調整すれ
ば、連結後の被覆管全体の形状を任意の曲線形状にする
ことができる。よって、請求項2記載の鳥害防止具にお
いても、請求項1記載の鳥害防止具と同様、湾曲した設
置対象物に合わせて湾曲させた被覆管で覆い、その設置
対象物周囲に凸状体を配置することができるようにな
る。
【0017】次に、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の鳥害防止具において、前記管本体部の中心軸方向両
端に夫々形成される連結部の内、一方の連結部は、前記
管本体部の一端から突設され、先端部分に、他の被覆管
に形成された連結穴に挿入固定するための固定部を有す
る連結突起からなり、前記連結部の他方は、他の被覆管
に突設された連結突起先端の固定部を挿入するための連
結穴からなることを特徴とする。
【0018】このように、請求項3記載の鳥害防止具
は、請求項2記載の鳥害防止具において管本体部の両端
に設けられる連結部の一方を連結突起にて構成し、その
先端に形成された固定部を、他の被覆管に形成された連
結穴に挿入固定することにより、他の被覆管と連結でき
るようにし、他方の連結部は、他の被覆管に突設された
連結突起先端の固定部を挿入するための連結穴にて構成
している。
【0019】従って、請求項3記載の鳥害防止具によれ
ば、他の鳥害防止具との連結を極めて簡単に行うことが
できる。また、他の鳥害防止具と連結した際、他の鳥害
防止具との間隔は、連結突起の長さによって決まること
から、連結突起の長さを長くしておけば、他の鳥害防止
具と間隔を空けて連結することができ、逆に、連結突起
の長さを短くしておけば、他の鳥害防止具と接触した状
体で連結することができる。
【0020】そして、他の鳥害防止具と間隔を空けて連
結できるように連結突起の長さを設定した際には、複数
の鳥害防止具を連結して、連結後の被覆管全体を曲線形
状に湾曲させる際に、各被覆管の間に連結突起による隙
間が形成されることから、管本体部を横から見た形状
が、管の両端が平行な四角形となるように形成しても、
各被覆管同士を角度をつけて連結することができる。つ
まり、連結突起を長くした場合には、鳥害防止具同士を
連結した際、各鳥害防止具の被覆管の間に隙間ができる
ため、被覆管の形状に影響を受けることなく、各被覆管
同士の連結角度を任意に設定できる。
【0021】一方、連結突起の長さを、他の鳥害防止具
と間隔を空けずに連結できるように短くした場合には、
複数の鳥害防止具を連結した際、各被覆管の端面同士が
当たって、連結後の被覆管全体を任意の曲線形状に湾曲
させることができない場合がある。このため、連結突起
の長さを短くした場合には、その連結部分では、各被覆
管の端面同士が当たり、連結部分から離れた案内部側で
は、各被覆管の間に隙間ができるように、管本体部を形
成するとよい。具体的には、例えば、管本体部を横から
見た形状が台形形状となるように、管本体部の両端を傾
斜させるとよい。
【0022】次に、請求項4記載の鳥害防止具は、上記
請求項1〜請求項3いずれか記載の鳥害防止具におい
て、前記複数の凸状体は、可撓性を有する絶縁材料にて
長尺状に形成された板材の表面に、該板材の長手方向に
沿って突出され、前記板材の裏面には、前記被覆管に穿
設された取付穴に挿入固定するための複数の結合突起が
突設され、前記被覆管の管本体部には、前記板材の裏面
に突設された複数の結合突起を夫々挿入するための複数
の取付穴が穿設されていることを特徴とする。
【0023】このように請求項4記載の鳥害防止具で
は、被覆管周囲に設けられる複数の凸状体が、長尺状の
板体に形成されており、この板体を、被覆管周囲に固定
することにより、被覆管周囲に設けられる。また、板体
は、複数の凸状体が設けられる表面とは反対側の裏面に
設けられた複数の結合突起を、被覆管の管本体部に穿設
された複数の取付穴に挿入することにより固定される。
【0024】このため、請求項4記載の鳥害防止具によ
れば、被覆管と凸状体とを別体で構成した従来の鳥害防
止具のように、凸状体を被覆管に固定する際、接着剤や
結束バンド等の固定具を別途用いる必要はなく、被覆管
に対して、凸状体を、極めて簡単に(ワンタッチで)固
定することができる。
【0025】また、例えば、凸状体の破損等によって、
被覆管に設けられた凸状体を新しいものに交換するよう
な場合には、板材裏面の結合突起を被覆管の取付穴から
引き抜けばよく、凸状体の取り外し・交換作業も極めて
簡単に行うことができる。また更に、各凸状体は、板材
の表面に、板材の長手方向に沿って順に突設されるてい
ることから、板材の長さを長くすれば、板材の長手方向
に、より多くの凸状体を配置することができる。よっ
て、例えば、被覆管に対して、その軸方向に取り付ける
場合、板材の長さを長くして板材に形成する凸状体を多
くしておけば、管に取り付けるべき鳥害防止具の個数を
減らすことができ、その結果、鳥害防止具を取り付ける
時間と手間を削減することができる。
【0026】また、板材は、可撓性で長尺状の形状を有
するため、被覆管の周方向に巻き付けるように取り付け
ることもできる。そして、このように板材を被覆管に巻
き付けるようにすれば、被覆管の上方部だけでなく、そ
の側方部や下方部にも凸状体を突出させることができ
る。そして、この場合、被覆管が設置対象物周囲で回転
することがあっても、凸状体の少なくとも一つを被覆管
の上方に向けることができるため、鳥が設置対象物に止
まるのをより確実に防止することができる。
【0027】次に、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の鳥害防止具において、前記各凸状体は、前記板材の
表面から垂直方向に突出した幹部と、当該各凸状体の配
列方向に直交する方向に沿って前記幹部の両側から突出
した一対の枝部と、からなることを特徴とする。
【0028】この請求項5記載の鳥害防止具において
は、板材の長手方向に沿って順に板材から突出される凸
状体の本体部(幹部)に、その配列方向に直交する方向
に沿って一対の枝部を設けていることから、単に板材に
凸状体を突設した場合に比べて、鳥が設置対象物に止ま
るのをより確実に防止することができる。
【0029】即ち、凸状体は可撓性であるため、大きな
鳥に踏み倒される可能性があるが、請求項2記載の鳥害
防止具によれば、本体部が鳥に踏み倒された場合には、
本体部の横を向いていた枝部が上に向けられるため、鳥
にとって居心地が悪く、その結果、鳥は退散することに
なり、鳥害防止効果を高めることができるのである。
【0030】尚、幹部の両側に枝部を複数対設けるよう
にすれば、鳥にとって障害物となる枝部が密接しあうこ
とになるので、蜂鳥等の小鳥に対する鳥害防止効果を高
めることができる。また、枝部は必ずしも本体部側面か
ら真横に突出させる必要がなく、鳥に本体部を踏み倒さ
れた場合に、枝部が鳥を退散させる効果を失わない範囲
内で、斜設するようにしてもよい。さらに、一つの枝部
から複数の枝を分岐させるようにしてもよい。
【0031】次に、請求項6記載の発明は、請求項1〜
請求項3いずれか記載の鳥害防止具において、前記複数
の凸状体は、前記可撓性を有する絶縁材料にて前記被覆
管と一体形成されたことを特徴とする。即ち、請求項4
又は請求項5に記載のように、被覆管と複数の凸状体と
を別体で構成すると、被覆管と凸状体とを接続するため
の作業が必要となるため、請求項6記載の鳥害防止具で
は、被覆管と複数の凸状体とを絶縁材料にて一体形成す
ることにより、こうした接続作業を不要にしたものであ
る。
【0032】従って、請求項6記載の鳥害防止具によれ
ば、凸状体が破損したような場合には、被覆管ごと交換
する必要があるが、鳥害防止具を設置対象物に取り付け
る際には、被覆管をそのまま設置対象物に取り付けるだ
けでよく、その取り付け作業をより簡単にすることがで
きる。
【0033】また次に、請求項7記載の発明は、請求項
6記載の鳥害防止具において、前記複数の凸状体は、前
記被覆管を構成する管本体部の側壁に、当該管の中心軸
と直交する方向に一列に配置することにより、該中心軸
を中心として放射状に突設されていることを特徴とす
る。
【0034】この請求項7に記載の鳥害防止具によれ
ば、複数の凸状体を被覆管と別体で構成して、各凸状体
を突設した板材を被覆管の周方向に巻き付けた場合と同
様、凸状体を、被覆管の上方部だけでなく、その側方部
や下方部にも凸状体を突出させることができ、被覆管が
設置対象物周囲で回転することがあっても、凸状体の少
なくとも一つを被覆管の上方に向けて、鳥が設置対象物
に止まるのを確実に防止することが可能になる。
【0035】また、請求項8記載の発明は、請求項7記
載の鳥害防止具において、前記各凸状体は、前記管本体
部の側壁から垂直方向に突出した幹部と、当該各凸状体
の配列方向に直交する方向に沿って前記幹部の両側から
突出した一対の枝部と、からなることを特徴とする。
【0036】このように、請求項8記載の鳥害防止具に
よれば、管本体部の側壁から突出させた凸状体の本体部
(幹部)に、枝部を設けていることから、請求項5記載
の鳥害防止具と同様、管本体部の側壁に単に凸状体を突
出させた場合に比べて、鳥が設置対象物に止まるのを防
止することができる。
【0037】また次に、請求項9記載の発明は、請求項
1〜請求項8いずれか記載の鳥害防止具において、前記
凸状体は、磁性体を含む絶縁材料からなることを特徴と
する。この請求項9記載の発明は、多くの鳥が磁性体を
嫌うことに着目してなされたものであり、凸状体を、磁
性体を含む絶縁材料にて構成することにより、鳥が設置
対象物に止まるのをより確実に防止できるようにしてい
る。従って、請求項9記載の鳥害防止具によれば、鳥害
防止効果をより一層高めることができる。
【0038】尚、本発明(請求項1〜請求項9)の鳥害
防止具は、電線に限らず、屋外に設置されて鳥が止まり
やすい線状或いは棒状のものであれば、どのようなもの
にでも適用できる。例えば、電柱から張り出した電線架
設用の支持腕、電線架設のために電柱から引き出された
ケーブル、屋上やベランダに設けられた手摺り、物干し
竿等、屋外に設置された線状物或いは棒状物であれば本
発明を適用できる。そして、本発明によれば、上記のよ
うに、こうした設置対象物が湾曲している場合であって
も、その湾曲形状に合わせて被覆管を湾曲させ、その周
囲に、鳥害防止用の凸状体を配置することができるの
で、優れた鳥害防止効果を得ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面と
共に説明する。図1は本発明が適用された第1実施例の
鳥害防止具1全体の構成を表す斜視図である。図1に示
す如く、本実施例の鳥害防止具1は、電線等の線状或い
は棒状の設置対象物周囲を被覆することにより、当該鳥
害防止具1を設置対象物周囲に固定するための被覆管1
0と、この被覆管10の周囲に突設された複数の凸状体
20とから構成される。
【0040】被覆管10は、可撓性を有するポリエチレ
ン樹脂等の合成樹脂にて形成された所謂ポリ管であり、
その断面図を表す図2(b)に示すように、中空円筒状
に形成され、側壁の一カ所が筒の中心軸方向に沿って切
断された管本体部12と、該管本体部12において中心
軸方向に切断された側壁の両側12a,12bから、夫
々、外方向に延設され、しかも、外側程間隔が大きくな
るように拡開した一対の案内部14a,14bとから構
成される。
【0041】また、被覆管10の側面図を表す図2
(a)に示すように、被覆管10の側壁には、案内部1
4a,14bから管本体部12にかけて、案内部14
a,14b側程間隔が大きくなるように、V字状の切り
込み部16が、被覆管10の中心軸に沿って略等間隔に
複数形成されている。
【0042】一方、被覆管10に設けられる複数の凸状
体20は、所定個(本実施例では、7個であり、図1で
は、この7個の凸状体のみを示す)毎に、長尺状に形成
された板材30の表面に突設されている。そして、各凸
状体20は、板材30の長手方向に沿って一列に配置さ
れている。
【0043】また、図3に示す如く、各凸状体20は、
板材30の表面から垂直方向に突出した幹部22と、こ
の幹部22の板材30表面での配列方向と直交する方向
に沿って各幹部22の両側から突出された一対の枝部2
4a,24bとにより構成されている。
【0044】一方、板材30の裏面(凸状体20が突設
された表面とは反対側の面)の長手方向両端には、図3
に示す如く、被覆管10の管本体部12に穿設された取
付穴18(図1参照)に挿入固定するための結合突起3
2が突設されている。結合突起32は、板材30の表面
に突設された複数(7個)の凸状体20をワンタッチで
被覆管10に固定するためのものであり、先端が矢の形
状を有し、一旦取付穴18に挿入すると、人が手を加え
ないかぎり容易に抜けない抜止防止構造となっている。
【0045】そして、これら板材30,凸状体20及び
結合突起32は、被覆管10と同様、可撓性を有するポ
リエチレン樹脂等の合成樹脂にて一体成形されている。
このように構成された鳥害防止具1は、被覆管10にて
設置対象物を被覆することにより、設置対象物周囲に凸
状体20を配置し、この凸状体20にて、鳥が設置対象
物に止まるのを防止する。そして、本実施例では、被覆
管10には、管本体部12から外方向に延設された案内
部14a,14bが設けられているため、この案内部1
4a,14bの間に設置対象物を配置して、管本体部1
2を設置対象物に向けて押し込むことにより、被覆管1
0を設置対象物周囲にワンタッチで配設することができ
る。
【0046】また、被覆管10には、その軸方向に等間
隔で切り込み部16が形成され、しかもこの切り込み部
16は、V字状に形成されていることから、被覆管10
は、この切り込み部16が形成された部分で折り曲げる
ことにより、任意の曲線形状に湾曲させることができ
る。
【0047】従って、本実施例の鳥害防止具1によれ
ば、鳥害防止用の凸状体20を設置対象物周囲に配置す
るための被覆管10を、設置対象物の形状に応じて自由
に湾曲させることができ、この結果、鳥害防止具1を、
湾曲した設置対象物に対して、極めて簡単に取り付ける
ことが可能になる。
【0048】また、本実施例では、被覆管10の周囲に
設ける複数の凸状体20を、長尺状の板材30の表面に
形成して、板材30を、その裏面に設けた結合突起32
を介して、被覆管10に固定することにより、複数の凸
状体20を被覆管10の周囲に着脱自在に固定できるよ
うにされている。
【0049】このため、図1に示すように、被覆管10
の管本体部12に板材30の裏面に設けた複数の結合突
起32を夫々挿入固定するための取付穴18を穿設して
おくことにより、複数の凸状体20をワンタッチで被覆
管10に固定することができる。
【0050】従って、本実施例の鳥害防止具1によれ
ば、凸状体20を被覆管10に設ける際、従来の鳥害防
止具のように、結束バンド(例えばインシュロック:商
品名)等を用いることなく、極めて簡単な作業で、凸状
体20を被覆管10に設けることができる。
【0051】また、凸状体20は、板材30を介して、
被覆管10に着脱自在に固定されることから、凸状体2
0が破損した場合等には、被覆管10を設置対象物周囲
に配置したまま、凸状体20のみを交換することができ
る。つまり、凸状体20を被覆管10から取り外す際に
は、板材30の裏面に設けられた結合突起32を被覆管
10の取付穴18から引き抜けばよく、凸状体20を簡
単に交換できる。
【0052】尚、本実施例の鳥害防止具1においては、
7個の凸状体20を板材30に形成することにより、7
個の凸状体20を、板材30を介して、ワンタッチで被
覆管10に固定できるようにしているが、板材30は可
撓性を有する合成樹脂にて形成されているので、図4に
示すように、被覆管10の周囲に、その外周に沿って巻
き付けるように固定することもできる。そして、このよ
うに、板材30を被覆管10に巻き付けるようにすれ
ば、7個の凸状体20を被覆管10の中心軸を中心とし
て放射状に配置し、被覆管10の上方だけでなく、側方
や下方にも凸状体20を突出させることができる。よっ
て、このようにすれば、被覆管10が設置対象物周囲で
回転しても、凸状体20の少なくとも1つを被覆管10
の上方に向けることができ、鳥害防止効果をより確実に
発揮することができる。
【0053】但し、このように板材30を被覆管10に
巻き付ける際には、取付穴18を、被覆管10の管本体
部12において、案内部14a,14bの延設部分付近
に穿設する必要はある。また特に、本実施例の鳥害防止
具1においては、各凸状体20を、幹部22とその両側
から突出した一対の枝部24a,24bとにより構成し
ていることから、鳥が設置対象物に止まるのを一層防止
することができる。即ち、凸状体20は、板材30と共
に可撓性の合成樹脂にて形成されているため、大きな鳥
に踏み倒される可能性があるが、本実施例では、凸状体
20の幹部22が鳥に踏み倒された場合に、幹部22の
横を向いていた枝部24a又は24bが上方に向けられ
るため、鳥にとって居心地が悪く、その結果、鳥は退散
することになる。
【0054】次に、図5は、本発明の第2実施例の鳥害
防止具40を表し、図5(a)は、この鳥害防止具40
全体の構成を表す斜視図であり、図5(b)は、図5
(a)に示す中心軸40aに沿って鳥害防止具40を垂
直方向に切断した断面及びその使用方法を説明する説明
図である。
【0055】本第2実施例の鳥害防止具40は、上記実
施例の凸状体20と同様に形成された5個の凸状体50
を、被覆管60の周囲に、その中心軸40aを中心に放
射状に突設したものであり、被覆管60と凸状体50と
は、可撓性を有するポリエチレン樹脂等の合成樹脂にて
一体形成されている。
【0056】そして、被覆管60は、上記実施例の被覆
管10と同様、中空円筒状に形成され、側壁の一カ所が
筒の中心軸方向に沿って切断された管本体部62と、該
管本体部62において中心軸方向に切断された側壁の両
側から、夫々、外方向に延設され、しかも、外側程間隔
が大きくなるように拡開した一対の案内部64a,64
bとから構成されている。
【0057】一方、本実施例の被覆管60の中心軸に沿
った長さは、第1実施例の被覆管10の切り込み部16
の間隔と同等又はそれよりも短くなっている。そして、
被覆管60において、案内部64a,64bが延設され
た側壁部分と対向する上方の側壁部分は、他の部分より
も肉厚に形成されており、この肉厚部分66の一方の開
口端側には、先端部分に他の被覆管に形成された連結穴
に挿入固定するための固定部72を有する棒状の連結突
起74が、被覆管60の中心軸方向に突設されており、
肉厚部分66の他方の開口端側には、他の被覆管に突設
された連結突起先端の固定部を挿入するための連結穴7
6が形成されている。
【0058】このように構成された第2実施例の鳥害防
止具40は、図5(b)に点線で示すように、同一形状
に構成された他の鳥害防止具と共に使用される。即ち、
被覆管60の一方の開口端から突出した連結突起74の
先端部分(つまり固定部72)を、他の鳥害防止具を構
成する被覆管60の開口端に形成された連結穴76に挿
入し、被覆管60の他方の開口端に形成された連結穴7
6に、他の鳥害防止具を構成する被覆管の開口端から突
出された連結穴76の先端(つまり固定部72)を挿入
することにより、被覆管60を他の鳥害防止具の被覆管
と共に連結し、その連結した鳥害防止具同士で一つの鳥
害防止具を形成する。
【0059】そして、このように被覆管60同士を連結
することにより構成される鳥害防止具全体では、連結突
起74の長さに対応した所定間隔で被覆管60同士が連
結されることになり、連結された被覆管60全体を任意
の曲線形状にすることができる。従って、本第2実施例
の鳥害防止具40においても、第1実施例の鳥害防止具
と同様、設置対象物が湾曲していても、その設置対象物
周囲に凸状体50を簡単に配置することができる。
【0060】尚、図5に示した鳥害防止具40は、連結
突起74の長さを、被覆管60同士を間隔を開けて連結
できるように設定することにより、連結突起74を介し
て2つの鳥害防止具40を連結した際、各鳥害防止具4
0の被覆管60の間に隙間ができて、被覆管60同士の
連結角度を任意に設定できるようにしているが、連結突
起74は、必ずしも長くする必要はなく、図6に示すよ
うに、被覆管60同士を間隔を開けずに連結できる長さ
にしてもよい。
【0061】但し、この場合には、管本体部62の外観
が円柱形状となるように、その両端(開口端)を平行に
すると、連結突起74を介して2つの鳥害防止具40を
連結した際、各鳥害防止具40の被覆管60の間に隙間
ができず、被覆管60同士の連結角度を調整する際に、
被覆管60同士が当たってしまうことから、図6に示す
ように、管本体部62を横から見た側面形状を、連結突
起74及び連結穴76が形成される肉厚部分66が案内
部64a,64b側よりも長い台形形状にするとよい。
【0062】つまり、このように管本体部62の両開口
端を傾斜させれば、連結突起74を介して連結される連
結部分では、被覆管60同士が接触するが、この連結部
分から離れた位置では、被覆管60の間に隙間ができ
て、被覆管60同士の連結角度を任意に設定できるよう
になる。
【0063】次に、図7は、本発明の第3実施例の鳥害
防止具40′を表し、図7(a)は、この鳥害防止具4
0′全体の構成を表す斜視図であり、図7(b)は、図
7(a)に示す中心軸40aに沿って鳥害防止具40′
を垂直方向に切断した断面及びその使用方法を説明する
説明図である。
【0064】第3実施例の鳥害防止具40′は、図5に
示した第2実施例の鳥害防止具40の変形例であり、第
2実施例の鳥害防止具40からの変更点は、管本体部6
2に形成される固定部72,連結突起74の形状及び連
結穴76の穿設位置だけである。そこで、以下の説明で
は、第3実施例の鳥害防止具40′を、第2実施例の鳥
害防止具40との異なる点についてのみ説明し、第2実
施例の鳥害防止具40と同じ箇所については、図面に第
2実施例の鳥害防止具40と同一の符号を付与し、説明
を省略する。
【0065】図7に示す如く、第3実施例の鳥害防止具
40′においては、管本体部62の両開口端から板状の
連結突起84,88が突設されおり、一方の連結突起8
4には、管本体部62の中心軸40aに向けて、固定部
82が突設され、他方の連結突起88には、他の鳥害防
止具の固定部を挿入するための連結穴86が穿設されて
いる。固定部82は、先端が矢の形状をした抜止防止構
造となっている。尚、これら各連結突起84,88の各
開口端への突設位置は、被覆管60において案内部64
a,64bが延設された側壁部分と対向した位置になっ
ている。
【0066】このように構成された第3実施例の鳥害防
止具40′によれば、第2実施例の鳥害防止具40と同
様、連結穴86及び固定部82を使って、他の鳥害防止
具と連結することができる。そして、本実施例の鳥害防
止具40′では、連結穴86及び固定部82が、夫々、
管本体部62の開口端に突設された板状の連結突起8
4,88に形成され、他の鳥害防止具と連結した際、こ
の連結突起84,88の長さによって、被覆管60同士
を所定の間隔を空けて連結でき、連結した被覆管全体を
任意の曲線形状にすることができる。従って、本第3実
施例の鳥害防止具40′においても、第1・第2実施例
の鳥害防止具と同様、設置対象物が湾曲していても、そ
の設置対象物周囲に凸状体50を簡単に配置することが
できる。
【0067】尚、図7に示した第3実施例の鳥害防止具
40′では、固定部82だけでなく、他の鳥害防止具の
固定部を挿入するための連結穴86についても、板状に
形成した連結突起88に形成するものとしたが、連結穴
86は必ずしも連結突起88に形成する必要はなく、図
8に示すように、管本体部62に穿設するようにしても
よい。また、板状の連結突起84に設ける固定部82に
ついても、必ずしも管本体部62の中心軸に向けて形成
する必要はなく、図8に示すように、管本体部62の外
方向に向けて形成するようにしてもよい。
【0068】そして、図8に示すように、連結穴86を
管本体部62に穿設した場合、この管本体部62に挿入
される他の鳥害防止具の固定部が形成された連結突起の
長さが短ければ、その連結部分で、2つの鳥害防止具の
被覆管60同士が隙間なく接続されることになるが、こ
のような場合には、図6に示した鳥害防止具40と同
様、管本体部62を横から見た側面形状が台形形状とな
るように、管本体部62を形成すればよい。
【0069】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものでなく、種々
の態様を採ることができる。例えば、上記各実施例で
は、被覆管及び凸状体は、全て合成樹脂にて構成される
ものとして説明したが、これら各部は、可撓性を有する
絶縁性の材料にて構成されていればよく、例えば、合成
ゴム等を使用することができる。また、例えば、ゴム磁
石のように、磁性体を用いた絶縁材料を用いてもよい。
そして、この場合、多くの鳥が磁性体を嫌うことから、
磁性体の作用によっても設置対象物に鳥が止まるのをよ
り確実に防止することができる。
【0070】次に、また凸状体の形態としては種々考え
られるが、例えば、幹部の側面から枝部を複数対分岐さ
せるようにしてもよい。こうすれば、鳥が本体部を踏み
倒しても、横を向いていた複数対の枝部が、上方に向け
ることができるので、枝部7を一対にしたものよりも鳥
を退散させる効果が高く、かなり小さな鳥でも寄せつけ
ない。また、枝部は、必ずしも幹部側面から真横に突出
させる必要がなく、その突出方向としては、鳥に幹部を
踏み倒された場合に鳥を退散させる効果を失わない範囲
内で、任意の方向に設定すればよい。さらに、一対の枝
部から複数の枝を分岐させるようにしてもよい。
【0071】また、凸状体は、必ずしも枝部を分岐する
必要がなく、幹部だけでもよい。この場合、本体部の本
数を増やしてやることで、鳥にとって障害物となる幹部
を密接するようにしてもよい。また特に、第1実施例の
ように、凸状体を、板材を介して被覆管に着脱可能に取
り付けるようにした場合には、被覆管に複数の取付穴を
設け、管の長手方向に沿って、凸状体を設けた板材を並
列に複数個並べるようにしてもよい。
【0072】また、第1実施例において、板材30は、
長方形(長尺状)の形状として説明してきたが、必ずし
も長方形である必要がなく、細長い形状であれば、例え
ば、菱形や楕円等であってもよい。また、更に、上記各
実施例では、被覆管は、単に中空筒状の管本体部を備え
るものとして説明したが、この管本体部は、側壁を蛇腹
状にした、蛇腹管にしてもよく、この場合にも、上記実
施例と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の鳥害防止具の構成を表す斜視図
である。
【図2】 第1実施例の鳥害防止具の被覆管の構成を表
す説明図である。
【図3】 第1実施例の凸状体及びこれを被覆管に取り
付ける板材の構成を表す説明図である。
【図4】 第1実施例の凸状体の被覆管への取付状態の
他の例を表す説明図である。
【図5】 第2実施例の鳥害防止具の構成を表す説明図
である。
【図6】 第2実施例の鳥害防止具の変形例を表す説明
図である。
【図7】 第3実施例の鳥害防止具の構成を表す説明図
である。
【図8】 第3実施例の鳥害防止具の変形例を表す説明
図である。
【符号の説明】
1,40,40′…鳥害防止具、10,60…被覆管、
12,62…管本体部、14a,14b,64a,64
b…案内部、16…切り込み部、18…取付穴、20,
50…凸状体、22…幹部、24a,24b…枝部、3
0…板材、32…結合突起、66…肉厚部分、72,8
2…固定部、74,84,88…連結突起、76,86
…連結穴。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する絶縁材料にて、屋外に架
    設された電線を含む線状又は棒状の設置対象物周囲を被
    覆可能に形成された被覆管と、 該被覆管周囲に突設された複数の凸状体と、 からなり、前記複数の凸状体によって、前記線状又は棒
    状の設置対象物に鳥が止まって害を及ぼすのを防止する
    鳥害防止具であって、 前記被覆管は、 前記線状又は棒状の設置対象物を被覆可能な中空筒状に
    形成され、側壁の一カ所が筒の中心軸方向に沿って切断
    された管本体部と、 該管本体部において前記中心軸方向に切断された前記側
    壁の両側から夫々外方向に延設され、外側程間隔が大き
    くなるように拡開した一対の案内部と、 からなり、しかも、当該被覆管の側壁には、 前記案内部から前記管本体部にかけて前記案内部側程間
    隔が大きくなるように形成されたV字状の切り込み部
    を、 前記管の中心軸に沿って複数形成したことを特徴とする
    鳥害防止具。
  2. 【請求項2】 可撓性を有する絶縁材料にて、屋外に架
    設された電線を含む線状又は棒状の設置対象物周囲を被
    覆可能に形成された被覆管と、 該被覆管周囲に突設された複数の凸状体と、 からなり、前記複数の凸状体によって、前記線状又は棒
    状の設置対象物に鳥が止まって害を及ぼすのを防止する
    鳥害防止具であって、 前記被覆管は、 前記線状又は棒状の設置対象物を被覆可能な中空筒状に
    形成され、側壁の一カ所が筒の中心軸方向に沿って切断
    された管本体部と、 該管本体部において前記中心軸方向に切断された前記側
    壁の両側から夫々外方向に延設され、外側程間隔が大き
    くなるように拡開した一対の案内部と、 からなり、 しかも、前記管本体部の前記中心軸方向両端には、夫
    々、当該被覆管の一端を他の被覆管に連結するための連
    結部を形成し、該連結部を介して、当該鳥害防止具を他
    の被覆管に連結可能に構成してなることを特徴とする鳥
    害防止具。
  3. 【請求項3】 前記管本体部の中心軸方向両端に夫々形
    成される連結部の内、一方の連結部は、前記管本体部の
    一端から突設され、先端部分に、他の被覆管に形成され
    た連結穴に挿入固定するための固定部を有する連結突起
    からなり、 前記連結部の他方は、他の被覆管に突設された連結突起
    先端の固定部を挿入するための連結穴からなることを特
    徴とする請求項2記載の鳥害防止具。
  4. 【請求項4】 前記複数の凸状体は、可撓性を有する絶
    縁材料にて長尺状に形成された板材の表面に、該板材の
    長手方向に沿って突出され、 前記板材の裏面には、前記被覆管に穿設された取付穴に
    挿入固定するための複数の結合突起が突設され、 前記被覆管の管本体部には、前記板材の裏面に突設され
    た複数の結合突起を夫々挿入するための複数の取付穴が
    穿設されていることを特徴とする請求項1〜請求項3い
    ずれか記載の鳥害防止具。
  5. 【請求項5】 前記各凸状体は、前記板材の表面から垂
    直方向に突出した幹部と、当該各凸状体の配列方向に直
    交する方向に沿って前記幹部の両側から突出した一対の
    枝部と、からなることを特徴とする請求項4記載の鳥害
    防止具。
  6. 【請求項6】 前記複数の凸状体は、前記可撓性を有す
    る絶縁材料にて前記被覆管と一体形成されたことを特徴
    とする請求項1〜請求項3いずれか記載の鳥害防止具。
  7. 【請求項7】 前記複数の凸状体は、前記被覆管を構成
    する管本体部の側壁に、当該管の中心軸と直交する方向
    に一列に配置することにより、該中心軸を中心として放
    射状に突設されていることを特徴とする請求項6記載の
    鳥害防止具。
  8. 【請求項8】 前記各凸状体は、前記管本体部の側壁か
    ら垂直方向に突出した幹部と、当該各凸状体の配列方向
    に直交する方向に沿って前記幹部の両側から突出した一
    対の枝部と、からなることを特徴とする請求項7記載の
    鳥害防止具。
  9. 【請求項9】 前記凸状体は、磁性体を含む絶縁材料か
    らなることを特徴とする請求項1〜請求項8いずれか記
    載の鳥害防止具。
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