JP2000115531A - 画像処理システム及び記録媒体 - Google Patents

画像処理システム及び記録媒体

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JP2000115531A
JP2000115531A JP10288014A JP28801498A JP2000115531A JP 2000115531 A JP2000115531 A JP 2000115531A JP 10288014 A JP10288014 A JP 10288014A JP 28801498 A JP28801498 A JP 28801498A JP 2000115531 A JP2000115531 A JP 2000115531A
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JP10288014A
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Hiroaki Takita
宏明 滝田
Yoshiaki Kudo
芳明 工藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 網点画像のキズ、ゴミの除去作業のコンピュ
ータによる自動化を図り、作業効率を上げ、品質の高い
網点画像を生成する画像処理システムを提供すること。 【解決手段】 網点原画像81を階調画像に変換し、F
FT処理等施すことによって求められたゴミ消しマスク
93と、網点原画像81の位置合わせを行い、論理積を
取る。これにより、ゴミ消しマスク93の網点103間
にあるゴミ85は除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理システム
及び記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製版工程のデジタル化及びダイレクト刷
版(CTP)の進展に伴い、分解済み網点フィルムとし
て入稿してきた原稿をスキャナで取り込み、デジタル化
する必要性が増しつつある。これは、これまで分解済み
網点フィルムをそのまま刷版に焼き付けするアナログ工
程が主流であったが、分解済み網点フィルムをデジタル
データとして遠隔地に送信し、遠隔地でフィルム出力及
び刷版する必要性や、デジタルデータを面付け処理して
ダイレクトに刷版する必要性等が生じたためである。
【0003】網点フィルムを読み込む方法としてコピー
ドットスキャン方式、ディスクリーニング方式等があ
る。コピードットスキャン方式は、2400dpi前後
の高解像度で網点の構造をそのままそっくり2値画像と
して取り込む方式である。ディスクリーニング方式は、
200〜400dpi程度の解像度で、網点の構造を光
学的な平滑化によって消去して階調画像(通常8ビッ
ト)として取り込む。
【0004】ここで、スクリーニングとは階調画像を2
値画の網点画像にする処理のことをいい、逆に、網点画
像から網点を消去し、階調画像化する処理のことをディ
スクリーニングという。ディスクリーニング方式で入力
された画像は、シャープなエッジ再現が要求される文字
部などでボケが生じるため、網点フィルムを読み取る方
法としてはコピードットスキャン方式が主流となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなコピードッ
トスキャン方式では、網点フィルムについた傷又はスキ
ャナ入力時に混入したゴミも網点と同様に読み取る。こ
のキズやゴミは網点と区別がつきにくいことから、それ
らの除去作業は計算機では行えず、人の目視によって行
われる。
【0006】例えば、A4サイズの画像をフィルムから
2400dpiの解像度で読み取る場合、その全体の網
点を20インチのディスプレイに表示して検査する場
合、作業者は全体画像を約580分割してその一つ一つ
を画面を切り替えながら検査することになる。このよう
に網点画像からのキズやゴミの除去作業は効率も悪く、
作業者に対する負担も大変大きいといった問題がある。
【0007】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、従来作業者の目視に
のみ頼っていた網点画像のキズ、ゴミの除去作業のコン
ピュータによる自動化を図り、作業効率を上げ、品質の
高い網点画像を生成する画像処理システム及び記録媒体
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために本発明は、2値画像である網点画像に対してディ
スクリーニング処理を行い、階調画像を生成する手段
と、前記網点画像と前記階調画像を同時に又は切り替え
て表示する手段と、を具備することを特徴とする画像処
理システムである。
【0009】また、第2の発明は、2値画像である第1
の網点画像に対して、ディスクリーニング処理を行い、
階調画像にする手段と、前記第1の網点画像の網点線数
を角度に基づいて、前記階調画像にスクリーニングを行
い、ごみ消しマスク用の第2の網点画像を生成する手段
と、前記第1の網点画像と前記第2の網点画像との論理
積を求める手段と、を保持することを特徴とする画像処
理システムである。
【0010】また、第3の発明は、2値画像である網点
画像に対してディスクリーニング処理を行い、階調画像
を生成する手段と、前記網点画像と前記階調画像を同時
に又は切り替えて表示する手段として、コンピュータを
動作させるプログラムを記録した記録媒体である。
【0011】第4の発明は、2値画像である第1の網点
画像に対して、ディスクリーニング処理を行い、階調画
像にする手段と、前記第1の網点画像の網点線数を角度
に基づいて、前記階調画像にスクリーニングを行い、ご
み消しマスク用の第2の網点画像を生成する手段と、前
記第1の網点画像と前記第2の網点画像との論理積を求
める手段として、コンピュータを動作させるプログラム
を記録した記録媒体である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係
る画像処理システム1の概略構成を示す図である。
【0013】図1に示すように画像処理システム1はコ
ンピュータ3とそれに接続するスキャナ5とから構成さ
れる。スキャナ5は網点フィルム9を読み取るものであ
り、コンピュータ3は読み取られた網点画像データから
キズ、ゴミを除去する。CD−ROM7は、コンピュー
タ3にキズ、ゴミの除去作業を行わせるためのプログラ
ムを記録するものである。
【0014】図2は画像処理システム1によるキズ等の
除去作業のフローチャートである。網点フィルム9をス
キャナ5で読み込み(ステップ201)、読み込んだ網
点画像を階調(ディスクリーニング)画像に変換する
(ステップ202)。
【0015】次に、画像を小領域に分割し(ステップ2
03)、そのうちの一つの小領域の修正箇所を検査する
(ステップ204)。修正箇所がある場合、修正箇所付
近の領域を網点画像に変換し、ゴミ、キズを除去する
(ステップ205)。小領域が終わりかどうかを判断し
(ステップ206)、検査する小領域が無くなるまでス
テップ204からステップ206の処理を繰り返す。
【0016】以下、ステップ202における階調画像へ
の変換処理について詳細に説明する。 スキャナ5によ
って読み込まれた網点画像は2値画像である。この網点
画像に空間フィルタ処理を施すことによって多値のデー
タを持つ階調画像とする。即ち、ディスクリーニング処
理を行うことになる。図3は1次元低域通過フィルタの
周波数特性の模式図である。
【0017】図3に示す1次元フィルタの係数f(n)
は、tap数が「31」の場合、n=−15〜15にお
いて、 f(n)={−4.9,−5.0,−4.7,−3.
7,−2.1,0.02,2.7,5.8,9.2,1
2.6,16.0,19.1,21.7,23.7,2
5.0,25.4,25.0,23.7,21.7,1
9.1,16.0,12.6,9.2,5.8,2.
7,0.02,−2.1,−3.7,−4.7,−5.
0,−4.9} である。
【0018】このフィルタを用いて、次式より座標
(m,n)の画像は網点画像から階調画像に変換され
る。
【数1】 ここで、A(m,n)は網点画像で「0」か「1」の値
をとり、D(m,n)はでディスクリーニングを行った
階調画像である。2次元分布である画像には、図3に示
す1次元フィルタを(1)式のように施す。図4は画像
変換に用いる2次元フィルタの空間周波数特性の模式図
である。
【0019】このようにして網点画像の高周波成分は除
去され、画像は平滑化される。図5は図4に示すフィル
タの通過帯域53と遮断帯域55を示す。通常1インチ
に175線ある網点の空間スペクトルは、網点角度(網
角)の変化に応じて図5に示す円の軌跡を描く。本実施
の形態では、網点構造を消すために図5に示す円に内接
する正方形を通過帯域とした。
【0020】このとき通過帯域53の内接正方形の一辺
は175÷√2=123.7線であり、通常の網点画像
の帯域1200dpiの約10分の1の帯域になる。こ
のフィルタによりCMYK版の網点画像から網点の構造
をほぼ除去することができる。
【0021】このような空間フィルタ処理は、網点画像
の網点の構造を除去し、階調画像に変換する。階調画像
は高周波成分の無い画像であるため、有効信号成分を越
えた範囲であれば間引き処理を行っても情報の欠損は起
こらない。
【0022】したがって、この場合帯域が10分の1と
なったことから、画像も10分の1間引いても情報が欠
落することがなく、画素数を落とすことができる。縦横
10分の1間引き処理の場合、画素数は100分の1、
つまりデータ量も100分の1となり、後に述べるよう
な画像処理の演算量を減らすことができる。
【0023】例えば、A4の網点フィルムを解像度24
00dpiで読み込んだ場合、 1インチ=25.4mm A4サイズ=横210mm×297mm であるから、網点画像のサイズは 横 210/25.4×2400=19843dot 縦 297/25.4×2400=28063dot となる。ここで、ドット(dot)とは2値で表現され
た画素(ピクセル)である。この画像を20インチのデ
ィスプレイに表示させるため1000×1000ピクセ
ルの画像に分割すると、表示切り替え回数は580回と
なる。
【0024】しかし、前述のようにディスクリーニング
処理を行い、10分の1に間引き処理された同じA4サ
イズの階調画像のサイズは、 横 210/25.4×2400/10=1984dot 縦 297/25.4×2400/10=2806dot となり、この階調画像を20インチのディスプレイに表
示させるため1000×1000ピクセルの画像に分割
すると、表示切り替え回数が6回となる。このように間
引きされることによって、切り替え作業を行わずスクロ
ール表示させる場合も一度に大きな領域が表示でき、画
像の検査、確認作業が容易になる。
【0025】こうして10分の1の間引き処理を行い、
最終的な階調画像が得られる。この階調画像全体を表示
用の小領域に分割して、その小領域ごとにキズ、ゴミの
検出を行う。
【0026】図6はディスクリーニング処理を行った階
調画像の全画像領域61と小領域63を示す。作業者は
小領域63の画像をコンピュータ3のディスプレイに表
示させ、ゴミ67を発見した場合、ゴミ67の周辺を修
正領域65として取り出し、この部分だけ網点画像65
aに表示を切り替える。
【0027】表示を切り替えた後、ゴミ67はマウスや
キーボード等のポインティングデバイスでピックされ、
ゴミ消しツール等で除去される。手動によるごみ消しが
終了した後、修正領域65bは再度階調画像に切り替え
られ、作業者は修正後の小領域63bからゴミが除去さ
れていることを確認する。
【0028】このように本実施の形態によれば、画像を
階調画像(自然画像)として観察できるため、作業者の
目の負担を和らげられる。また、CMYK4版に表示す
る場合も各版でディスクリーニング処理を行ってカラー
の自然画像として表示すればよい。
【0029】また、コピードットスキャン方式で入力さ
れた2値画像である網点画像を2値のまま表示するのと
同時に、デジタル処理でディスクリーニングを行った階
調画像をディスプレイ表示用画像として作成し、切り替
え表示することによって広範囲の領域を一度に検査でき
るようになり、網点画像からのキズ、ゴミの除去作業の
効率は大幅に上がり、作業者にかかる負担も軽減され
る。尚、本実施の形態では、網点画像と階調画像を切り
替えて表示させたが、同時にディスプレイ上に表示させ
ることもでき、検査作業の効率を上げられる。
【0030】次に、第2の発明の実施の形態について説
明する。前述のような方法では、ゴミ、キズは最終的に
は作業者の目視によって除去されたが、第2の実施の形
態によれば除去作業のすべてがコンピュータで自動的に
行われることになる。
【0031】図7は画像処理システム1による自動除去
作業のフローチャートである。網点フィルムをスキャナ
5で読み込む(ステップ701)。図8は網点原画像8
1を示す図である。網点原画像81は網点フィルムを読
み込むことによって生成され、フィルム上にキズ等が存
在すると、網点原画像81にゴミ85が現れる。
【0032】次に、網点原画像81を網点画像から階調
画像に変換する(ステップ702)。このディスクリー
ニング処理は第1の実施の形態と同様の方法であり、空
間フィルタ処理を行って網点の構造を消去し、間引き処
理を施すことで画像の持つ情報量を落とすことなく画素
数を減らす。
【0033】例えば、網点の構造を消去するために帯域
を10分の1に落とした後、画像を10分の1間引いて
も情報が欠落することがなく、画素数を落とすことがで
きる。縦横10分の1間引き処理の場合、画素数は10
0分の1、つまりデータ量も100分の1となり、後に
述べるような画像処理の演算量を減らすことができる。
【0034】次に、網点の線数と角度は既知かどうかを
判定する(ステップ703)。網点の線数と角度は後述
するようにゴミ消しマスクを生成する際に必要となる情
報である。
【0035】ステップ703において網点線数と網点角
度が不明であれば、それらを求めるため網点フィルムを
読み込んで生成した網点画像から切り取る窓の頂点座標
を決め(ステップ704)、切り取った部分の画像デー
タにFFT処理を施し、網点線数と網点角度を推定する
(ステップ705)。このようにして求められた網点形
状、網点線数、角度は網点情報71として保持される。
【0036】ステップ704、705において2次元の
FFT処理を施すためには、網点画像から2の巾乗×2
の巾乗の画像を切り出す必要があり、切り出す領域を窓
という。2の巾乗という制限は、高速フーリエ変換特有
の制約である。この窓を大きくすればより精度の高い推
定結果が得られるが、演算時間がかかるため、一辺が2
56ピクセルから2048ピクセル程度の正方窓を用い
るのが適当である。
【0037】また、この窓はある程度の大きさの網点が
存在する領域から切り出す事になる。ある程度の大きさ
の網点が存在する領域とは、即ち階調画像では中間の階
調値を持つ画像領域である。このような条件の領域を探
し、その領域の切り出し場所の座標を求める。
【0038】次に、切り出された窓に対しFFT処理を
施し、空間スペクトルのピーク位置(x,y)を求め
る。ここで、窓の一辺をL[ピクセル]、入力解像度を
N[dpi]とすると、推定される網点角度θと線数n
は次のようになる。
【0039】
【数2】
【数3】 ここで、lは正規化周波数といい、
【数4】 である。
【0040】次に、文字、エッジの細部を保護し(ステ
ップ706)、処理された画像から推定された網点情報
71と同じ形状、線数、角度のスクリーニング(網点)
画像(ゴミ消しマスク93)を生成する(ステップ70
7)。
【0041】ごみ消しマスク93を生成する際に、ステ
ップ706において行う文字のエッジ部分など詳細な部
分の保護処理について説明する。網点原画像では文字の
エッジ部分などは非常にシャープに再現されている。ま
た、細かいテクスチャ部分では網点が大きく崩れている
場合がある。テクスチャとは物質の質感等を示す。その
ため、ゴミ消しマスクによってエッジが網点化された
り、消してはいけないテクスチャの一部が削られる場合
がある。
【0042】そこで、階調画像に以下のようなエッジ検
出オペレータ(演算子)Eやテクスチャ検出オペレータ
Tを用いた処理を原画像O(m,n)に施すことによっ
て、テクスチャ等を保護する。
【0043】
【数5】 ここで、O(m,n)は原画像の階調画像の信号、O´
(m,n)は原画像O(m,n)に保護処理を施した画
像信号である。
【0044】ここで、例えば、階調画像の階調値が23
0(90%)以上の可能性のある周辺画素を探し、周辺
の8つの画素の画素値の内、階調値が230以上の可能
性があれば、(5)式の第2項であるE*O(m,n)
の階調値は「255」、それ以外は「0」とする。こう
することで、必要な部分が除去されることがない。
【0045】また、(5)式の第3項であるT*O
(m,n)のテクスチャ検出オペレータTを、例えば、
【数6】 とすると、細かいテクスチャ部分は大きな階調値をとる
ことになり、ゴミ消しマスクの網点の大きさを大きく
し、テクスチャ部分が削られるのを防ぐ。
【0046】以上説明したような保護処理を施しなが
ら、ごみ消しマスクを作成する。図9はディスクリーニ
ング(階調)画像91から、スクリーニング(網点)画
像であるゴミ消しマスク93を生成する方法の説明図で
ある。図10は生成されたごみ消しマスク93を示す図
である。
【0047】図9に示すように、例えば、ディスクリー
ニング画像91の領域97の階調値は「128」である
場合、各画素の階調値が閾値マトリクスの閾値95以上
ならば「0」、以下ならば「1」として2値化する。
【0048】例えば、領域97の上から2段目の階調値
は全て「128」であり、閾値95は「240、22
5、187、118、99、111、162、209、
231」であるので、ごみ消しマスク93の領域97の
上から2段目の値は「0、0、0、1、1、1、0、
0、0」となる。
【0049】図9に示す閾値マトリクスは網点形状、網
点線数、網点角度によって決まる。このような閾値処理
を領域毎に行うことで、スクリーニング画像であるごみ
消しマスク93が生成される。
【0050】図10に示すゴミ消しマスク93の網点1
03の線数、角度は、網点情報71を参照して決め、さ
らに形状は前述の保護処理によって図8に示す原画像の
網点83よりも少し大きく生成される。例えば、図8に
示す網点83は正方形であるのに対し、図10に示すゴ
ミ消しマスク93の網点103の形状はラウンドスクエ
アとなる。
【0051】こうして、元の網点画像とゴミ消しマスク
の位置合わせを行い、論理積画像を求める(ステップ7
08)。2枚の網点画像を完全に重ね合わせるために
は、位相を合わせる必要がある。位相を合わせるために
は、網点マトリクスをどの座標から呼び出すかを最適化
することによって実現した。例えば、網点原画像81の
画素がON、即ちドットがついている、かつ、ごみ消し
マスク93の画素もONである、画素の個数が最大とな
るように、網点マトリクス上のスタートポイント(m,
n)を決める。
【0052】スタートポイント(m,n)を求めた後、
(m,n)から網点マトリクスを読み出し、ごみ消しマ
スク93を合わせる。(x,y)をごみ消しマスク93
上の座標とすると、網点マトリクスの読み出し座標
(X,Y)は、
【数7】
【数8】 となる。ここで、aは網点マトリクスのサイズであり、
図9に示す例の網点マトリクスはa=9となる。
【0053】こうして網点原画像とゴミ消しマスクの位
置合わせを行った後、論理積画像を求める。図11は網
点原画像81とゴミ消しマスク93の論理積処理の説明
図である。図11に示すように、網点の始点を合わせて
位置合わせを行い、2つの画像の論理積を取る。
【0054】図12は論理積画像を示す。図12に示す
ように、網点間に存在したゴミ85は除去される。ゴミ
消しマスク93の網点103が網点原画像81の網点8
3よりも大きいため、網点83の周囲にはゴミ85が少
し残るが、これは画像の再現性に影響するゴミではな
い。
【0055】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、コンピュータ3により網点画像のゴミ、キズを自動
的に除去することができ、作業の効率化が図れ、作業者
への負荷が大幅に軽減される。
【0056】なお、第1及び第2の実施の形態におい
て、網点の形状はラウンド、スクエア、ラウンドスクエ
ア、万線、チェーン等でも良い。また、本実施の形態の
画像処理システム1は、白黒印刷、CMYK4版カラー
印刷のいずれにも適用できる。
【0057】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、従来作業者の目視にのみ頼っていた網点画像のキ
ズ、ゴミの除去作業のコンピュータによる自動化を図
り、作業効率を上げ、品質の高い網点画像を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態に係る画像処理システ
ム1を示す図
【図2】 第1の実施の形態によるゴミ除去作業を示す
フローチャート
【図3】 一次元低域通過フィルタの周波数特性を示す
【図4】 2次元フィルタの周波数特性を示す図
【図5】 2次元フィルタの通過帯域53と遮断帯域5
5を示す図
【図6】 第1の実施の形態によるゴミ除去作業の説明
【図7】 第2の実施の形態によるゴミの自動除去作業
を示すフローチャート
【図8】 網点原画像81を示す図
【図9】 階調画像91の2値化の説明図
【図10】 ゴミ消しマスク93を示す図
【図11】 網点原画像81とゴミ消しマスク93の論
理積処理の説明図
【図12】 論理積画像を示す図
【符号の説明】
1………画像処理システム 3………コンピュータ 5………スキャナ 7………CD−ROM 9………網点フィルム 81………網点原画像 93………ゴミ消しマスク
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 CA07 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CC02 CD20 CE11 CH11 CH18 5C077 LL02 MP02 MP07 NP01 PP21 PP43 PP68 PQ08 PQ12 PQ22 RR07 SS07 TT08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値画像である網点画像に対してディス
    クリーニング処理を行い、階調画像を生成する手段と、 前記網点画像と前記階調画像を同時に又は切り替えて表
    示する手段と、 を具備することを特徴とする画像処理システム。
  2. 【請求項2】 前記表示手段は、全体の階調画像を小領
    域に分割して表示し、ゴミが発見された場合、その近辺
    の領域の網点画像を表示することを特徴とする請求項1
    記載の画像処理システム。
  3. 【請求項3】 2値画像である第1の網点画像に対し
    て、ディスクリーニング処理を行い、階調画像にする手
    段と、 前記第1の網点画像の網点線数を角度に基づいて、前記
    階調画像にスクリーニング処理を行い、ごみ消しマスク
    用の第2の網点画像を生成する手段と、 前記第1の網点画像と前記第2の網点画像との論理積を
    求める手段と、 を保持することを特徴とする画像処理システム。
  4. 【請求項4】 前記第2の網点画像を生成する手段は、
    前記ディスクリーニング処理された階調画像に、文字等
    のエッジ部とテクスチャ部とを保護してスクリーニング
    処理を行い、網点画像を生成することを特徴とする請求
    項3記載の画像処理システム。
  5. 【請求項5】 前記網点画像から正方領域を切り取り、
    切り取った前記正方領域の画像にフーリエ変換を施すこ
    とにより、前記第1の網点画像の網点線数と角度を推定
    する手段を有することを特徴とする請求項3記載の画像
    処理システム。
  6. 【請求項6】 2値画像である網点画像に対してディス
    クリーニング処理を行い、階調画像を生成する手段と、
    前記網点画像と前記階調画像を同時に又は切り替えて表
    示する手段として、コンピュータを動作させるプログラ
    ムを記録した記録媒体。
  7. 【請求項7】 2値画像である第1の網点画像に対し
    て、ディスクリーニング処理を行い、階調画像にする手
    段と、前記第1の網点画像の網点線数を角度に基づい
    て、前記階調画像にスクリーニングを行い、ごみ消しマ
    スク用の第2の網点画像を生成する手段と、前記第1の
    網点画像と前記第2の網点画像との論理積を求める手段
    として、コンピュータを動作させるプログラムを記録し
    た記録媒体。
JP10288014A 1998-10-09 1998-10-09 画像処理システム及び記録媒体 Pending JP2000115531A (ja)

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