JP2000115245A - データ送信装置、データ受信装置、データ通信装置及びデータ通信方法 - Google Patents

データ送信装置、データ受信装置、データ通信装置及びデータ通信方法

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JP2000115245A
JP2000115245A JP28444598A JP28444598A JP2000115245A JP 2000115245 A JP2000115245 A JP 2000115245A JP 28444598 A JP28444598 A JP 28444598A JP 28444598 A JP28444598 A JP 28444598A JP 2000115245 A JP2000115245 A JP 2000115245A
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transmission
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transmission band
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JP28444598A
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Koshi Sakurada
孔司 桜田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送遅延を目標値に追い込む制御方法では、
伝送帯域が動的に変動し得る通信網を介して、実時間性
又は時系列連続性が要求される情報を伝送する場合、安
定した品質の維持が困難であった。 【解決手段】 データ受信側で、通信網の伝送帯域を推
定し、これに基づく伝送制御指示をデータ送信側に通知
し、データ送信側が、伝送制御指示に基づいてデータ伝
送を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号や音声信
号その他の実時間連続情報を、LAN等のパケット通信
網を用いて伝送するデータ通信装置(データ送信装置及
びデータ受信装置)に関する。また、かかるデータ通信
装置を用いた通信に適したデータ通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】文献名:特開平9−321798 伝送帯域が一定しない通信網(例えば、LAN)を、テ
レビ電話等の実時間連続伝送が要求される情報の通信に
使用する場合、通信網の負荷状態に応じて送信側の符号
化速度を変更する等の処理が必要となる。
【0003】従来、この種のデータ通信装置として、上
記文献に開示されるものがある。図2は、上記文献に記
載されたデータ通信装置の一例である。この文献のデー
タ通信装置は、情報送信装置201と、情報受信装置2
02と、通信網203からなる。さらに、情報受信装置
202は、伝送遅延推定手段204と符号化速度更新要
求手段205とを含む。
【0004】情報送信装置201は、カメラなどで入力
された動画像を符号化後、これをパケット化して通信網
203に送信する。一方、情報受信装置202は、通信
網203を介して受信したパケットデータを復号し、テ
レビモニタなどに出力する。このとき、伝送遅延推定手
段204は、通信網203の伝送遅延量を推定する。
【0005】ここで、上記文献では、伝送遅延量の推定
値Δt[sec/bit]を、時刻0から時刻Tまでに
情報送信装置201が送信したパケットデータの平均ビ
ットレートR[bps]と、時刻tから時刻t+Tまで
に情報受信装置202が受信したパケットデータのビッ
トレートr[bps]とを用い、次の(1)式より求め
る。
【0006】 Δt=1/r−1/R …(1) ただし、時刻tは、時刻0に情報送信装置201から送
信されたデータが情報受信装置202に到達する時刻で
ある。
【0007】なお、伝送遅延量の推定に使用するパラメ
ータRの値は、予め、情報送信装置201より伝送遅延
推定手段204に通知されているため、伝送遅延推定手
段204は、時間間隔T毎にパラメータrを計測するこ
とにより、推定値Δtを計算する。
【0008】次に、符号化速度更新要求手段205は、
伝送遅延量の推定値Δtと伝送遅延の目標値Kとの差が
大きい場合、次の(2)式で符号化速度の要求値R'
[bps]を求める。
【0009】 R'=r/(1−r・K) …(2) この要求値R'は、伝送遅延量(正確には、その推定値
Δt)を目標値Kに近づけるため、情報送信装置201
に要求される符号化速度である。
【0010】情報受信装置202は、上記符号化速度の
要求値R'を、通信網203を介して情穀送信装置20
1に送る。
【0011】情報送信装置201は、この要求値R'を
受信すると、送信ビットレートがR'となるよう符号化
速度を制御する。
【0012】このように、上述の文献には、伝送遅延量
(正確には、その推定値Δt)を目標値Kに近づけるよ
う符号化速度を変更することにより、マクロ的に通信網
の負荷を適正化する技術が示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の装
置では、予め伝送遅延量の目標値Kを定め、これに対応
して符号化速度を変更するので、通信網203の帯域が
動的に変化する場合には、必ずしも通信網203の負荷
は適正化されない。すなわち、通信網203の帯域が
(2)式で与えられる符号化速度要求値R'より狭くな
ると、情報送信装置201が過剰にデータを送信するこ
ととなり、通信網203は輻輳状態に陥る。
【0014】このため、映像信号や音声信号その他の実
時間連続情報の伝送に当該技術を適用する場合には、安
定した品質を維持することが困難となる問題があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】(A)かかる課題を解決
するため、本発明においては、実時間性又は時系列連続
性が要求される情報を符号化してなる符号化データを、
負荷状況に応じて伝送帯域が変動し得る通信網を介して
通信する際、(1)データ受信側が、通信網の伝送帯域
を推定し、これに基づく伝送制御指示をデータ送信側に
通知し、(2)データ送信側が、伝送制御指示に基づい
てデータ伝送を制御するようにする。かかる制御によ
り、伝送帯域が動的に変動し得る状況下でも、その変動
を通信制御に反映できる。 (B)ここで、伝送帯域を推定可能とするため、(1)
データ送信側が、送信パケットのそれぞれに、そのパケ
ットサイズと送信時刻を与えるタイムスタンプとを記録
して送信し、(2)データ受信側が、データパケットの
受信時刻、データパケットに記録されているパケットサ
イズ及び送信時刻を与えるタイムスタンプに基づいて伝
送帯域を推定するものとする。
【0016】なおその際、データ送信側が、符号化デー
タより得られる符号化パケットとは別に用意されたパケ
ットであって、そのパケットサイズが符号化パケットの
それとは異なる冗長パケットを混在させて送信すること
が望ましい。又は、データ送信側が、パケットサイズを
異にする符号化パケットを混在させて送信することが望
ましい。 (C)また、伝送制御指示の一例として、データ受信側
が、推定した伝送帯域と実際に受信されたデータパケッ
トのパケットサイズより伝送遅延量を推定し、その伝送
遅延量が所定の閾値を超える場合、データ送信側に遅延
の解消を要求する符号化タイムスタンプを通知するよう
にする。
【0017】このとき、データ送信側が、データ受信側
より符号化タイムスタンプが通知された場合、現在処理
中の全ての符号化データ及び符号化パケットを破棄し
て、その後新たに入力される符号化データ及び符号化パ
ケットから符号化処理及び伝送処理を再開し、再開後最
初に生成される符号化パケットに通知のあった符号化タ
イムスタンプを記録して送信し、また、データ受信側
が、先に通知した上記符号化タイムスタンプと同じ符号
化タイムスタンプをもつ符号化パケットの受信を監視
し、受信確認後、当該符号化パケットから通常の受信動
作を再開するようにすれば、伝送遅延の解消と共に通信
網に与える負荷の適正化を実現できる。 (D)また、伝送制御指示の一例として、データ受信側
が、推定された伝送帯域の状況下で遅延量を所定値に保
つ上で必要なパケットサイズを求め、求められたパケッ
トサイズと実際に受信されたデータパケットのパケット
サイズとの差が所定の閾値を超える場合又はそれらの比
率が所定の範囲を超える場合、推定された伝送帯域から
求めたパケットサイズを符号化パケットサイズとしてデ
ータ送信側に通知し、データ送信側が、データ受信側よ
り符号化パケットサイズが通知された場合、その後送出
する符号化パケットのパケットサイズを、通知のあった
符号化パケットサイズに変更するようにすれば、通信網
の伝送帯域が動的に変動する場合にも、伝送遅延を一定
に保つことができる。 (E)また、伝送制御指示の一例として、データ受信側
が、データ受信側が、データ送信側で発生される符号化
データのビットレートを、推定された伝送帯域を超えな
い範囲に制御する符号化パラメータを求め、当該符号化
パラメータをデータ送信側に通知し、データ送信側が、
データ受信側より符号化パラメータが通知された場合、
当該符号化パラメータに基づいて、符号化処理を制御す
るようにすれば、通信網の伝送帯域が動的に変動する場
合にも、送信側で発生される情報量を制御して通信網に
かかる負荷を最適化できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るデータ通信装
置を、映像(ビデオ)信号の通信に用いる場合の実施形
態について説明する。 (A)第1の実施形態 (A−1)装置構成 図1に、第1の実施形態に係るビデオ通信装置の機能ブ
ロック構成を示す。なお、図1は、実施形態の説明のた
めに用いる便宜上の構成であり、実際の装置では、これ
ら機能を複数の装置(筐体)に分散的に配置することも
あり得る。後述する他の実施形態の場合も同様である。
【0019】第1の実施形態に係るビデオ通信装置は、
通信網を介して通信先と接続される情報送信装置101
と情報受信装置102とからなる。勿論、双方向で、映
像(ビデオ)信号を送受する場合には、情報送信装置1
01と情報受信装置102のそれぞれが、通信を行う双
方の端末に設けられる。図1は、一方向で、映像(ビデ
オ)信号を送受する場合の例である。
【0020】送信側に設けられる情報送信装置101に
は、ビデオカメラ103と、ビデオ符号化部104と、
符号化パケット生成部105と、パケット送信部106
と、テストパケット生成部107が設けられる。
【0021】ここで、ビデオカメラ103は、実空間像
を撮像して得た動画像データをビデオ符号化部104に
出力するための手段である。なお、図1では、動画像デ
ータの取り込みに撮像手段を用いているが、記憶媒体か
ら読み出した(再生した)動画像データを用いても良
い。
【0022】ビデオ符号化部104は、ビデオカメラ1
03より入力される動画像データを、後述する伝送帯域
推定部111より通信網を介して与えられる帯域データ
に基づいて符号化する手段である。符号化後の動画像デ
ータは、符号化ストリームとして符号化パケット生成部
105に出力される。
【0023】符号化パケット生成部105は、ビデオ符
号化部104より入力される符号化ストリームをパケッ
ト化する手段である。なお、パケット化された符号化ス
トリームは、符号化パケットとしてパケット送信部10
6に出力される。
【0024】テストパケット生成部107は、動的に変
化し得る通信網の帯域を推定するのに用いるテストパケ
ットを生成するための手段である。生成されたテストパ
ケットは、パケット送信部106に出力される。なお、
テストパケットには、その大きさが符号化パケットの大
きさと異なるものを用いる。詳細は後述する。
【0025】パケット送信部106は、符号化パケット
生成部105より入力される符号化パケットと、テスト
パケット生成部107より入力されるテストパケット
を、通信網へ送出する手段である。なお、送出されたデ
ータパケットは、通信網を介して情報受信装置102に
伝送される。
【0026】一方、受信側に設けられる情報受信装置1
02には、パケット受信部108と、ビデオ復号部10
9と、モニタ110と、伝送帯域推定部111が設けら
れる。
【0027】ここで、パケット受信部108は、通信網
よりデータパケットを入力する手段である。パケット受
信部108は、受信されたデータパケットのうち、符号
化パケットをビデオ復号部109に出力し、パケットヘ
ッダを伝送帯域推定部111に出力する。
【0028】ビデオ復号部109は、パケット受信部1
08より符号化パケットを入力し、動画像データに復号
する手段である。なお、復号された動画像データは、モ
ニタ110に出力される。
【0029】モニタ110は、ビデオ復号部109より
入力した動画像データを表示する手段である。
【0030】伝送帯域推定部111は、パケットヘッダ
を用いて逐次変化する通信網の帯域を推定し、推定結果
を帯域データとして送信側に出力する手段である。 (A−2)通信動作 続いて、本実施形態に係るビデオ通信装置の通信動作を
説明する。 (A−2−1)送信側の動作 まず、ビデオカメラ103によって、3次元実空間像が
2次元平面像として撮像される。撮像により得られた光
学情報は、電気信号に変換された後A/D変換され、動
画像データに変換される。この動画像データは、ビデオ
カメラ103よりビデオ符号化部104に出力される。
【0031】ビデオ符号化部104は、入力された動画
像データを帯域データに基づいて符号化し、対応する符
号化ストリームを出力する。ここで、帯域データは、受
信側の伝送帯域推定部111より与えられる。帯域デー
タは、情報送信装置101から情報受信装置102に対
してデータパケットを伝送する際における通信網の伝送
帯域を表す値である。
【0032】ビデオ符号化部104は、符号化ストリー
ムのビットレートが伝送帯域を超えないようにフレーム
レートや画質を制御する。この制御は、所定のパラメー
タ(フレームレートや画質制御パラメータ)により実現
される。勿論、かかるパラメータを、受信された帯域デ
ータの値を基に、その都度計算して求めることも可能で
ある。しかし、この実施形態では、帯域データの値とパ
ラメータ(フレームレートや画質制御パラメータ)との
関係を定めた対応テーブルを予め複数用意するものと
し、ビデオ符号化部104が、与えられた帯域データの
値を基に、これらテーブルのうちの一つを参照して符号
化を行うものとする。
【0033】参照される対応テーブルは、例えば、情報
送信装置101の利用者の好み(画質優先、動き優先
等)に応じて選択される。なお、動作開始時において、
伝送帯域推定部111より帯域データが入力されない期
間は、帯域データとして所定の既定値を用いる。この既
定値は、例えば、装置利用者の要求にあわせて設定す
る。
【0034】符号化された動画像データは、符号化スト
リームとして、符号化パケット生成部105に与えられ
る。符号化パケット生成部105は、これをパケットに
分割し、パケット毎に付属データ(パケットヘッダ)を
添付する。これにより、符号化ストリームはパケット化
され、符号化パケットとしてパケット送信部106に出
力される。パケットの分割の方法は、従来公知の手法を
用いても良いが、本実施形態では、符号化ストリームを
予め定めた固定の大きさになるよう分割する。
【0035】図3は、データパケットの構成例である。
図中、301は符号化パケットの構成を表すものであ
る。符号化パケットは、固定値0を持つパケット種類フ
ラグ(図中302)と、タイムスタンプTS(図中30
3)と、パケットサイズPS(図中304)と、シーケ
ンス番号SE(図中305)と、フレームステータスS
TAT(図中306)と、データDATA(図中30
7)から構成され、図中302〜306がパケットヘッ
ダに対応し、307が分割された符号化ストリームに対
応する。
【0036】符号化パケット生成部105は、パケット
ヘッダを用意する際、情報送信装置101の内部時計に
よる現在の時刻に基づいてタイムスタンプTSをセット
し、符号化パケットの大きさに基づいてパケットサイズ
PSをセットし、処理中の符号化パケットの識別番号に
基づいてシーケンス番号SEQをセットし、処理中の符
号化パケットが対応する動画像フレーム上の位置情報
(フレーム開始、フレーム中央、フレーム終了など)に
基づいてフレームステータスSTATをセットする。
【0037】次に、パケット送信部106は、符号化パ
ケット生成部105より符号化パケットを入力すると、
N個の符号化パケットをデータパケットとしてパケット
受信部108に送信する。なお、パケット送信部106
は、N+1個目のパケットとして、テストパケット生成
部107にテストパケットを要求する。
【0038】テストパケット生成部107は、パケット
送信部106よりテストパケットの要求を受けると、符
号化パケットより小さな所定の大きさのテストパケット
を生成し、パケット送信部106に出力する。
【0039】図3の308はテストパケットの構成を表
すものである。テストパケットは、固定値1を持つパケ
ット種類フラグ(図中309)と、タイムスタンプTS
(図中310)と、パケットサイズPS(図中311)
と、テストデータTEST(図中312)から構成さ
れ、うち図中309〜311がパケットヘッダに対応す
る。
【0040】テストパケット生成部107は、テストパ
ケットを用意する際、情報送信装置101の内部時計に
よる現在の時刻に基づいてタイムスタンプTSをセット
し、テストパケットの大きさに基づいてパケットサイズ
PSをセットし、任意のテストデータTESTをセット
する。
【0041】パケット送信部106は、テストパケット
生成部107よりテストパケットを入力すると、これを
データパケットとしてパケット受信部108に送信す
る。その後、パケット送信部106は、N個の符号化パ
ケットをパケット受信部108に送信する毎に、1個の
テストパケットをパケット受信部108に送信し、これ
らの処理を繰り返す。
【0042】以上のように、本実施形態における情報送
信装置101は、符号化パケットとテストパケットとを
情報受信装置102に送信すると共に、情報受信装置1
02から通信網の伝送帯域の通知を受け、これに応じた
符号化制御を行う。 (A−2−2)受信側の動作 パケット受信部108は、パケット送信部106よりデ
ータパケットを受信すると、パケットヘッダのパケット
種類フラグに基づいて、このパケットが符号化パケット
かテストパケットかを判定する。
【0043】パケット受信部108は、符号化パケット
を検出すると、これをビデオ復号部109に出力すると
共に、データパケットから取り出したパケットヘッダを
伝送帯域推定部111に出力する。
【0044】ビデオ復号部109は、パケット受信部1
08より符号化パケットを入力すると、パケットヘッダ
のパケットサイズPSに基づき、分割された符号化スト
リームに対応するデータDATAを取り出し、さらに、
パケットヘッダ内のシーケンス番号SEQに基づき、こ
れまでに蓄積された符号化ストリームとの連結を行う。
【0045】また、ビデオ復号部109は、パケットヘ
ッダ内のフレームステータスSTATに基づき、1フレ
ーム分の符号化ストリームが準備できたと判断すると、
蓄積された符号化ストリームの復号を行い、フレームデ
ータを再構成して、対応する動画像データをモニタ11
0に出力する。
【0046】モニタ110は、ビデオ復号部109より
動画像データを入力すると、これをCRTディスプレイ
などの表示デパイスに表示する。
【0047】一方、伝送帯域推定部111は、パケット
受信部108より入力されるパケットヘッダの情報を基
に、現時点における通信網の伝送帯域を推定し、これを
帯域データとしてビデオ符号化部104に送信する。
【0048】図4は、伝送帯域推定部111の処理手順
を示すフローチャートである。伝送帯域推定部111
は、まずステップS401でパケットヘッダを受信する
と、次のステップS402で、それがテストパケットヘ
ッダであるか符号化パケットヘッダであるかを判定す
る。
【0049】ステップS402でテストパケットヘッダ
が検出された場合、伝送帯域推定部111は、ステップ
S404に進む。ステップS404で、伝送帯域推定部
111は、パケットヘッダよりタイムスタンプTSとパ
ケットサイズPSを取り出し、それぞれパラメータt1A
とn1 に格納する。さらに、伝送帯域推定部111は、
情報受信装置102の内部時計を用いて現在の時刻を計
測し、これをパラメータt1Bに格納し、ステップS40
1に戻る。
【0050】一方、ステップS402で符号化パケット
ヘッダが検出された場合、伝送帯域推定部111は、ス
テップS403に進む。ステップS403で、伝送帯域
推定部111は、パケットヘッダよりタイムスタンプT
SとパケットサイズPSを取り出し、それぞれパラメー
タt2Aとn2 とに格納する。さらに、伝送帯域推定部1
11は、情報受信装置102の内部時計を用いて現在の
時刻を計測し、これをパラメータt2Bに格納し、ステッ
プS405に進む。
【0051】ステップS405に進んだ伝送帯域推定部
111は、テストパケットが有効であるかどうかを判定
する。すなわち、伝送帯域推定部111の処理開始後に
ステップS404が一度も実行されない場合、伝送帯域
推定部111は、テストパケットを無効と判定し、ステ
ップS404に戻る。一方、上記以外の場合、伝送帯域
推定部111は、テストパケットを有効と判定し、ステ
ップS406に進む。ステップS406の進むと、伝送
帯域推定部111は、次の(3)式に基づいて、通信網
の伝送帯域Sを推定し、推定結果が得られた時点でステ
ップS407に進む。
【0052】 S=(n2 −n1 )/{(t2B−t2A)−(t1B−t1A)} …(3) 伝送帯域推定部111は、次のステップS407に進む
と、推定された帯域データSをビデオ符号化部104に
送信し、再びステップS401に戻る。
【0053】ここで、上述の(3)式の意味について説
明する。情報送信装置101と情報受信装置102は、
通信網を介して接続された独立した装置であるので、そ
れぞれ異なる内部時計を持つ。そこで、両者の内部時計
の時間差をTとする。テストパケットに注目すると、情
報送信装置101でパケットが送信される時刻はt1B、
その大きさはn1 である。一方、情報受信装置102で
同じパケットが受信される時刻はt1Bで、その大きさは
n2 である。
【0054】通信網の伝送帯域がS[bps]である場
合、n1 [bit]のパケットに対する伝送遅延はn1
/S[sec]で与えられ、次の(4)式が成り立つ。
【0055】 t1B−t1A=n1 /S+T …(4) 符号化パケットに注目して同様の関係を求めると、次の
(5)式が成り立つ。
【0056】 t2B−t2A=n2 /S+T …(5) 上述の(4)式及び(5)式より、内部時計の時間差T
を消去すると、上述の(3)式が成り立つ。従って、
(3)式は、通信網の伝送帯域として妥当な推定値を与
えることになる。
【0057】なお、図4では、伝送帯域推定部111の
動作を、符号化パケットヘッダが入力される毎に帯域デ
ータSを推定してビデオ符号化部104に送信するもの
として説明したが、伝送帯域の局所変動の影響を低減す
るため、テストパケットヘッダと符号化パケットヘッダ
を複数個入力した後に、平均化された帯域データSを求
めるようにしても良い。
【0058】以上のように、本実施形態に係る情報受信
装置102は、符号化パケットを復号して動画像データ
を再生し表示する。なお、情報受信装置102は、符号
化パケットとテストパケットの送受信時におけるタイム
スタンプとパケットサイズに基づいて通信網の伝送帯域
Sを推定し、これを送信側である情報送信装置101に
通知する。 (A−3)実施形態の効果 以上のように、本実施形態に係る通信装置では、送信側
にある情報送信装置101が、送出する符号化パケット
群中に、符号化パケットとは異なる大きさのテストパケ
ットを挿入して送信し、受信側にある情報受信装置10
2が、上記2種類のパケットサイズの違いを利用して伝
送帯域Sを推定する。そして、伝送帯域Sを推定した情
報受信装置102が、その情報を情報送信装置101に
通知することにより、情報送信装置101は送出する情
報の品質や符号量を適切に制御でき、伝送帯域Sが動的
に変化する場合でも、輻輳状態に陥ることなく、通信網
の負荷を適正化することができる。
【0059】かくして、映像(ビデオ)信号や音声(オ
ーディオ)信号などの実時間連続情報を伝送する場合に
も、安定した品質を維持することが期待できる。しか
も、本実施形態においては、情報送信装置101で、符
号化動作を制御するので、情報送信装置101の利用者
の意図を、伝送する情報の品質に反映させることができ
る。 (B)第2の実施形態 (B−1)装置構成 図5に、第2の実施形態に係るビデオ通信装置の機能ブ
ロック構成を示す。
【0060】第2の実施形態に係るビデオ通信装置につ
いても、その基本構成は第1の実施形態と同様であり、
通信網を介して通信先と接続される情報送信装置501
と情報受信装置502とからなる。勿論、双方向で、映
像(ビデオ)信号を送受する場合には、情報送信装置5
01と情報受信装置502のそれぞれが、通信を行う双
方の端末に設けられる。図5は、一方向で、映像(ビデ
オ)信号を送受する場合の例である。
【0061】送信側に設けられる情報送信装置501に
は、ビデオカメラ503と、ビデオ符号化部504と、
符号化パケット生成部505と、パケット送信部506
と、テストパケット生成部507が設けられる。
【0062】ここで、ビデオカメラ503と第1の実施
形態のビデオカメラ103とは同じ装置である。すなわ
ち、ビデオカメラ503は、実空間像を撮像して得た動
画像データをビデオ符号化部504に出力する。なお、
この実施形態の場合も、動画像データは、ビデオカメラ
503において撮像されたものに限らず、記憶媒体から
読み出した(再生した)ものであっても良い。
【0063】ビデオ符号化部504は、ビデオカメラ5
03より入力される動画像データを符号化し、符号化後
の動画像データを符号化ストリームとして符号化パケッ
ト生成部505に出力する手段である。
【0064】なお、ビデオ符号化部504は、後述する
遅延解消要求部512より通信網を介して符号化タイム
スタンプが入力された場合、現在のフレームに対する符
号化処理を中止して受信した符号化タイムスタンプを後
段に出力し、その後、新たなフレームがビデオカメラ5
03から与えられた時点で符号化処理を再開する。
【0065】符号化パケット生成部505は、ビデオ符
号化部504より入力される符号化ストリーム又は符号
化タイムスタンプをパケット化する手段である。パケッ
ト化されたデータは、符号化パケットとしてパケット送
信部506に出力される。なお、符号化タイムスタンプ
が入力された場合、符号化パケット生成部505は、そ
の時点で内部に残存する全ての符号化ストリームを廃棄
すると共に、内部時計を符号化タイムスタンプの値に合
わせる。
【0066】テストパケット生成部507は、動的に変
化し得る通信網の帯域を推定するのに用いるテストパケ
ットを生成するための手段である。生成されたテストパ
ケットは、パケット送信部106に出力される。なお、
テストパケットには、第1の実施形態で説明したのと同
じものが用いられる。すなわち、その大きさが符号化パ
ケットの大きさと異なるものが用いられる。
【0067】パケット送信部506は、符号化パケット
生成部505より入力される符号化パケットと、テスト
パケット生成部107より入力されるテストパケット
を、通信網へ送出する手段である。なお、パケット送信
部506は、符号化タイムスタンプが後述する遅延解消
要求部512から入力される場合、その時点で残存する
全てのパケットを廃棄し、その後新たに入力されるパケ
ットに付されているタイムスタンプが符号化タイムスタ
ンプに一致するまでデータの送信処理を一時中断する。
【0068】一方、受信側に設けられる情報受信装置5
02には、パケット受信部508と、ビデオ復号部50
9と、モニタ510と、伝送帯域推定部511と、遅延
解消要求部512が設けられる。
【0069】ここで、パケット受信部508は、通信網
よりデータパケットを入力する手段である。パケット受
信部508は、受信されたデータパケットのうち、符号
化パケットをビデオ復号部509に出力し、パケットヘ
ッダを伝送帯域推定部511に出力する。なお、パケッ
ト受信部508は、遅延解消要求部512より符号化タ
イムスタンプが入力された場合、その時点で内部に残存
する全ての符号化パケットを廃棄し、その後到着するデ
ータパケットのうちタイムスタンプが符号化タイムスタ
ンプより新しいもののみを処理対象とする。
【0070】ビデオ復号部509は、パケット受信部5
08より符号化パケットを入力し、動画像データを復号
する手段である。なお、復号された動画像データは、モ
ニタ510に出力される。
【0071】モニタ510は、ビデオ復号部509より
入力した動画像データを表示する手段である。
【0072】伝送帯域推定部511は、パケットヘッダ
を用いて逐次変化する通信網の帯域を推定する手段であ
る。なお、推定された帯域データとその推定に用いたパ
ケットヘッダは、遅延解消要求部512に出力される。
【0073】遅延解消要求部512は、伝送帯域推定部
511より与えられる帯域データとパケットヘッダを用
いて伝送遅延を推定し、推定結果が過大である場合、そ
の解消を図る手段である。具体的には、推定結果が所定
の閾値より大きい場合、符号化タイムスタンプが送信側
に出力される。 (B−2)通信動作 続いて、本実施形態に係るビデオ通信装置の通信動作を
説明する。 (B−2−1)送信側の動作 まず、ビデオカメラ503によって、3次元実空間像が
2次元平面像として撮像される。撮像により得られた光
学情報は、電気信号に変換された後A/D変換され、動
画像データに変換される。この動画像データは、ビデオ
カメラ503よりビデオ符号化部504に出力される。
【0074】ビデオ符号化部504は、遅延解消要求部
512より符号化タイムスタンプが入力されていない限
り、入力された動画像データを符号化し、対応する符号
化ストリームを出力する。一方、遅延解消要求部512
より符号化タイムスタンプが入力された場合、ビデオ符
号化部504は、それまで行っていた動画像フレームの
符号化処理を中止し、符号化ストリームに代えて符号化
タイムスタンプを出力する。なお、かかる符号化タイム
スタンプの出力後、ビデオ符号化部504は、ビデオカ
メラ503より次の新たな動画像フレームのデータを入
力し、これを符号化して、対応する符号化ストリームと
して出力する。
【0075】符号化パケット生成部505は、ビデオ符
号化部504より符号化ストリームを入力すると、第1
の実施形態で説明した符号化パケット生成部105と同
様に、これをパケットに分割し、パケット毎に付属デー
タ(パケットヘッダ)を添付する。これにより、符号化
ストリームはパケット化され、符号化パケットとしてパ
ケット送信部506に出力される。なお、本実施形態の
場合も、パケットの分割の方法には、従来公知の手法を
用いても良いが、本実施形態では、符号化ストリームを
予め定めた固定の大きさになるよう分割する。
【0076】また、符号化パケット生成部505は、ビ
デオ符号化部504より符号化タイムスタンプを入力す
ると、内部に残っている符号化ストリームの全てのデー
タを破棄し、情報送信装置501の内部時計を符号化タ
イムスタンプの値に合わせるよう動作する。同時に、符
号化パケット生成部505は、この値をパケットヘッダ
内のタイムスタンプTSとしてセットする。
【0077】次に、パケット送信部506は、符号化パ
ケット生成部505より符号化パケットを入力すると、
N個の符号化パケットをデータパケットとしてパケット
受信部508に送信する。
【0078】ただし、パケット送信部506は、遅延解
消要求部512より符号化タイムスタンプが入力された
場合、内部に残っている符号化パケットの全てのデータ
を破棄する。その後、パケット送信部506は、符号化
パケット生成部505より新たに入力される符号化パケ
ットのパケットヘッダを監視し、これに付されているタ
イムスタンプTSの値が上記符号化タイムスタンプの値
に一致するまでデータパケットの送信を行わない。その
後、パケット送信部506は、再び符号化パケットをデ
ータパケットとしてパケット受信部508に送信する。
【0079】なお、パケット送信部506は、N個の符
号化パケットをデータパケットとしてパケット受信部5
08に送信すると、N+1個目のパケットとして、テス
トパケットをテストパケット生成部507に要求する。
【0080】テストパケット生成部507は、第1の実
施形態のテストパケット生成部107と同様、パケット
送信部506からテストパケットの要求を受けると、符
号化パケットより小さな所定の大きさのテストパケット
を生成し、パケット送信部506に出力する。
【0081】パケット送信部506は、テストパケット
生成部507よりテストパケットを入力すると、これを
データパケットとしてパケット受信部508に送信す
る。その後、パケット送信部506は、N個の符号化パ
ケットをパケット受信部508に送信する毎に、1個の
テストパケットをパケット受信部508に送信し、これ
らの処理を繰り返す。
【0082】以上のように、本実施形態における情報送
信装置501は、符号化パケットとテストパケットを所
定のタイミングで情報受信装置502に送信するが、第
1の実施形態に係る情報送信装置101とは異なり、情
報受信装置502内の遅延解消要求部512より符号化
タイムスタンプが受信された場合には、情報送信装置5
01内にあってまだ情報受信装置502に送信されてい
ない符号化ストリーム及び符号化パケットを全て破棄
し、最新の動画像データをパケット化したデータパケッ
トのパケットヘッダに上記符号化タイムスタンプを付与
したものを情報受信装置502に送信する。 (B−2−2)受信側の動作 パケット受信部508は、第1の実施形態で説明したパ
ケット受信部108と同様に、パケット送信部506よ
りデータパケットを受信すると、パケットヘッダのパケ
ット種類フラグに基づいて、このパケットが符号化パケ
ットかテストパケットか否かを判定する。
【0083】パケット受信部508は、符号化パケット
を検出すると、これをビデオ復号部509に出力すると
共に、データパケットから取り出したパケットヘッダを
伝送帯域推定部251に出力する。
【0084】ただし、パケット受信部508は、遅延解
消要求部512より符号化タイムスタンプが入力された
場合、内部に残っている符号化パケットを全て破棄し、
パケットヘッダ内のタイムスタンプTSが上記符号化タ
イムスタンプより古いデータパケットに対しては何らの
出力を行わない。
【0085】ビデオ復号部509は、第1の実施形態に
おけるビデオ復号部109と同様、パケット受信部50
8より符号化パケットを入力すると、パケットヘッダ内
のパケットサイズPSに基づき、分割された符号化スト
リームに対応するデータDATAを取り出し、さらに、
パケットヘッダ内のシーケンス番号SEQに基づき、こ
れまでに蓄積された符号化ストリームとの連結を行う。
【0086】また、ビデオ復号部509は、パケットヘ
ッダ内のフレームステータスSTATに基づき、1フレ
ーム分の符号化ストリームが準備できたと判断すると、
蓄積された符号化ストリームの復号を行い、フレームデ
ータを再構成して、対応する動画像データをモニタ51
0に出力する。
【0087】モニタ510は、ビデオ復号部509より
動画像データを入力すると、これをCRTディスプレイ
などの表示デバイスに表示する。
【0088】一方、伝送帯域推定部511は、第1の実
施形態における伝送帯域推定部111と同様、パケット
受信部508より入力されるパケットヘッダの情報を基
に、現時点における通信網の伝送帯域を推定し、これを
帯域データとして遅延解消要求部512に送信する。こ
こで、伝送帯域推定部511は、上述の(3)式に基づ
いて伝送帯域を推定する。なお、伝送帯域推定部511
は、当該帯域データと共にパケットヘッダを遅延解消要
求部512に出力する。
【0089】遅延解消要求部512は、伝送帯域推定部
511より帯域データとパケットヘッダを入力すると、
通信網の伝送遅延を推定する。ここで、遅延解消要求部
512は、伝送遅延D[sec]を、帯域データS[b
ps]とパケットヘッダ内のパケットサイズPS[bi
t]を用い、次の(6)式に基づいて計算する。
【0090】 D=PS/S …(6) かくして伝送遅延Dが計算により求まると、遅延解消要
求部512は、当該伝送遅延Dが所定の閾値より大きい
か否か判定し、大きいと判定された場合には、通信網の
遅延を解消する必要があると判断して、符号化タイムス
タンプを出力する。この符号化タイムスタンプは、ビデ
オ符号化部504と、パケット送信部506と、パケッ
ト受信部508に出力される。上記以外の場合は、遅延
解消要求部512は、何も出力しない。
【0091】なお、上記所定の閾値は、システムの用途
や仕様に応じて定めれば良い。本実施形態では、例え
ば、情報送信装置501から情報受信装置502への実
時間通信が保たれる伝送遅延の限界値として2秒を設定
する。
【0092】因みに、上記の符号化タイムスタンプは、
通信網の遅延を解消した後の最初のデータパケットに付
与されるパケットヘッダのタイムスタンプTSであっ
て、遅延解消要求部512は、次の(7)式を用いて符
号化タイムスタンプの値TS2を決定する。
【0093】 TS2=TS1+D+C …(7) ただし、TS1は伝送帯域推定部511より入力されたパ
ケットヘッダ内のタイムスタンプTSである。また、D
は(6)式で与えられる伝送遅延であり、Cは所定の正
の定数である。(7)式において、Cの値を適当な値に
設定することにより、情報送信装置501で受信される
符号化タイムスタンプを、情報送信装置501内で処理
されているいずれのデータパケットのタイムスタンプよ
りも新しい値に設定する。
【0094】以上のように、本実施形態に係る情報受信
装置502は、符号化パケットを復号して動画像データ
を再生し表示するよう動作するが、第1の実施形態の情
報受信装置102とは異なり、符号化パケットとテスト
パケットのパケットヘッダの情報から伝送帯域を推定
後、さらに通信網の伝送遅延を推定する。
【0095】そして、その伝送遅延が解消を必要とする
ものである場合には、情報送信装置501に符号化タイ
ムスタンプを送信すると共に、情報受信装置502内に
あってまだ復号されていない符号化パケットを全て破棄
し、その後到来する上記符号化タイムスタンプが付され
た符号化パケットから復号動作を再開する動作を実行す
る。 (B−3)実施形態の効果 以上のように、本実施形態に係る通信装置では、送信側
にある情報送信装置501が、送出する符号化パケット
群中に、符号化パケットとは異なる大きさのテストパケ
ットを挿入して送信し、受信側にある情報受信装置50
2が、上記2種類のパケットサイズの違いを利用して伝
送帯域Sを推定する。さらに、情報受信装置502は、
この伝送帯域Sに基づいて伝送遅延Dを解消するタイミ
ングを決定し、これを情報送信装置501に通知する。
【0096】これにより、情報送信装置501は、内部
の不要なバッファを破棄して、新たに符号化を開始す
る。一方、情報受信装置502は、伝送遅延解消を決定
すると、内部の不要なバッファを破棄して、伝送遅延解
消の合図後に情報送信装置501で処理された符号化パ
ケットのみを復号する。
【0097】従って、通信網の伝送帯域が動的に変化す
ることによって伝送遅延が増大する場合や、情報送信装
置501や情報受信装置502の性能不足により伝送遅
延が増大する場合にも、伝送遅延を解消して通信網の負
荷を適正化することができる。
【0098】かくして、映像(ビデオ)信号や音声(オ
ーディオ)信号などの実時間連続情報を伝送する場合
に、安定した品質を維持することが期待できる。 (C)第3の実施形態 (C−1)装置構成 図6に、第3の実施形態に係るビデオ通信装置の機能ブ
ロック構成を示す。
【0099】第3の実施形態に係るビデオ通信装置につ
いても、その基本構成は他の実施形態と同様であり、通
信網を介して通信先と接続される情報送信装置601と
情報受信装置602とからなる。勿論、双方向で、映像
(ビデオ)信号を送受する場合には、情報送信装置60
1と情報受信装置602のそれぞれが、通信を行う双方
の端末に設けられる。図6は、一方向で、映像(ビデ
オ)信号を送受する場合の例である。
【0100】送信側に設けられる情報送信装置601に
は、ビデオカメラ603と、ビデオ符号化部604と、
符号化パケット生成部605と、パケット送信部606
と、テストパケット生成部607が設けられる。
【0101】ここでのビデオカメラ603も、第1の実
施形態のビデオカメラ103とは同じ装置である。ビデ
オカメラ603は、実空間像を撮像して得た動画像デー
タをビデオ符号化部604に出力する。なお、この実施
形態の場合も、動画像データは、ビデオカメラ603に
おいて撮像されたものに限らず、記憶媒体から読み出し
た(再生した)ものであっても良い。
【0102】ビデオ符号化部604は、ビデオカメラ6
01より入力される動画像データを符号化し、符号化後
の動画像データを符号化ストリームとして符号化パケッ
ト生成部605に出力する手段である。
【0103】符号化パケット生成部605は、ビデオ符
号化部604より入力される符号化ストリームをパケッ
ト化する手段である。このパケット化の際、符号化パケ
ット生成部605は、後述するパケットサイズ要求部6
12より通信網を介して与えら得る符号化パケットサイ
ズを使用する。パケット化されたデータは、符号化パケ
ットとしてパケット送信部606に出力される。
【0104】テストパケット生成部607は、動的に変
化し得る通信網の帯域を推定するのに用いるテストパケ
ットを生成するための手段である。生成されたテストパ
ケットは、パケット送信部606に出力される。なお、
テストパケットには、第1の実施形態で説明したのと同
じものが用いられる。すなわち、その大きさが符号化パ
ケットの大きさと異なるものが用いられる。
【0105】パケット送信部606は、符号化パケット
生成部605より入力される符号化パケットと、テスト
パケット生成部607より入力されるテストパケット
を、通信網へ出力する手段である。
【0106】一方、受信側に設けられる情報受信装置6
02には、パケット受信部608と、ビデオ復号部60
9と、モニタ610と、伝送帯域推定部611と、パケ
ットサイズ要求部612が設けられる。
【0107】ここで、パケット受信部608は、通信網
よりデータパケットを入力する手段である。パケット受
信部608は、受信されたデータパケットのうち、符号
化パケットをビデオ復号部609に出力し、パケットヘ
ッダを伝送帯域推定部611に出力する。
【0108】ビデオ復号部609は、パケット受信部6
08より符号化パケットを入力し、動画像データを復号
する手段である。なお、復号された動画像データは、モ
ニタ610に出力される。
【0109】モニタ610は、ビデオ復号部609より
入力した動画像データを表示する手段である。
【0110】伝送帯域推定部611は、パケットヘッダ
を用いて逐次変化する通信網の帯域を推定する手段であ
る。なお、推定された帯域データとその推定に用いたパ
ケットヘッダは、パケットサイズ要求部612に出力さ
れる。
【0111】パケットサイズ要求部612は、伝送帯域
推定部611より与えられる帯域データとパケットヘッ
ダを用い、現在の通信状況に適した符号化パケットサイ
ズを算出する手段である。なお、算出された符号化パケ
ットサイズは、送信側に出力される。 (C−2)通信動作 続いて、本実施形態に係るビデオ通信装置の通信動作を
説明する。 (C−2−1)送信側の動作 まず、ビデオカメラ603によって、3次元実空間像が
2次元平面像として撮像される。撮像により得られた光
学情報は、電気信号に変換された後A/D変換され、動
画像データに変換される。この動画像データは、ビデオ
カメラ603よりビデオ符号化部604に出力される。
【0112】次に、ビデオ符号化部604は、ビデオカ
メラ603より動画像データを入力すると、動画像デー
タを符号化し、対応する符号化ストリームを出力する。
【0113】符号化パケット生成部605は、ビデオ符
号化部604より符号化ストリームを入力すると、第1
の実施形態で説明した符号化パケット生成部605と同
様に、これをパケットに分割し、パケット毎に付属デー
タ(パケットヘッダ)を添付する。これにより、符号化
ストリームはパケット化され、符号化パケットとしてパ
ケット送信部606に出力される。
【0114】ただし、符号化パケット生成部605は、
パケットサイズ要求部612より符号化パケットサイズ
を入力すると、分割単位を与えるパケットサイズを上記
符号化パケットサイズと同じ値に変更し、以後この値を
用いて符号化ストリームを分割する。
【0115】パケット送信部606は、第1の実施形態
のパケット送信部106と同様に、符号化パケット生成
部605より符号化パケットを入力すると、N個の符号
化パケットをデータパケットとしてパケット受信部60
8に送信する。
【0116】ただし、パケット送信部606は、N個の
符号化パケットをデータパケットとしてパケット受信部
608に送信すると、N+1個目のパケットとして、テ
ストパケットをテストパケット生成部607に要求す
る。
【0117】テストパケット生成部607は、第1の実
施形態のテストパケット生成部107と同様、パケット
送信部606よりテストパケットの要求を受けると、符
号化パケットより小さな所定の大きさのテストパケット
を生成し、パケット送信部606に出力する。
【0118】パケット送信部606は、テストパケット
生成部607よりテストパケットを入力すると、これを
データパケットとしてパケット受信部608に送信す
る。その後、パケット送信部606は、N個の符号化パ
ケットをパケット受信部608に送信する毎に、1個の
テストパケットをパケット受信部608に送信し、これ
らの処理を繰り返す。
【0119】以上のように、本実施形態における情報送
信装置601は、符号化パケットとテストパケットとを
情報受信装置602に送信するが、第1の実施形態に係
る情報送信装置101とは異なり、送信する符号化パケ
ットの大きさを、情報受信装置602の指示に従って更
新する。 (C−2−2)受信側の動作 パケット受信部608は、第1の実施形態で説明したパ
ケット受信部108と同様に、パケット送信部606よ
りデータパケットを受信すると、パケットヘッダのパケ
ット種類フラグに基づいて、このパケットが符号化パケ
ットかテストパケットか否かを判定する。
【0120】パケット受信部608は、符号化パケット
を検出すると、これをビデオ復号部609に出力すると
共に、データパケットから取り出したパケットヘッダを
伝送帯域推定部611に出力する。
【0121】ビデオ復号部609は、第1の実施形態に
おけるビデオ復号部109と同様、パケット受信部60
8より符号化パケットを入力すると、パケットヘッダ内
のパケットサイズPSに基づき、分割された符号化スト
リームに対応するデータDATAを取り出し、さらに、
パケットヘッダ内のシーケンス番号SEQに基づき、こ
れまでに蓄積された符号化ストリームとの連結を行う。
【0122】また、ビデオ復号部609は、パケットヘ
ッダ内のフレームステータスSTATに基づき、1フレ
ーム分の符号化ストリームが準備できたと判断すると、
蓄積された符号化ストリームの復号を行い、フレームデ
ータを再構成して、対応する動画像データをモニタ61
0に出力する。
【0123】モニタ610は、ビデオ復号部609より
動画像データを入力すると、これをCRTディスプレイ
などの表示デバイスに表示する。
【0124】一方、伝送帯域推定部611は、第1の実
施形態における伝送帯域推定部111と同様、パケット
受信部608より入力されるパケットヘッダの情報を基
に、現時点における通信網の伝送帯域を推定し、これを
帯域データとしてパケットサイズ要求部612に出力す
る。ここで、伝送帯域推定部611は、上述の(3)式
に基づいて伝送帯域を推定する。なお、伝送帯域推定部
611は、当該帯域データと共にパケットヘッダをパケ
ットサイズ要求部612に出力する。
【0125】パケットサイズ要求部612は、伝送帯域
推定部611より帯域データとパケットヘッダを入力す
ると、情報送信装置601が符号化パケットの分割に用
いるのに適した符号化パケットサイズの値PS[bi
t]を、帯域データS[bps]と伝送遅延D[se
c]を用い、次の(8)式に基づいて計算する。 PS=S×D …(8) ここで、計算に使用する伝送遅延Dは、システムに要求
される伝送遅延の範囲内から選択される固定値であり、
例えば、システムの利用者があらかじめ設定するものと
する。
【0126】かくして符号化パケットサイズPSが計算
により求まると、パケットサイズ要求部612は、当該
符号化パケットサイズPSの値をパケットヘッダ内のパ
ケットサイズの値と比較し、両者の差が所定の閾値より
大きい場合又は両者の比が所定の範囲外であった場合に
は、(8)式により求まった符号化パケットサイズPS
を、符号化パケット生成部605に送信する。
【0127】この結果、情報送信装置601で用いられ
る符号化パケットの大きさが符号化パケットサイズPS
に変更されると、伝送帯域Sの通信網に対して、伝送遅
延Dは、D=PS/Sで与えられることになり、一定の
伝送遅延が保たれることになる。
【0128】以上のように、本実施形態に係る情報受信
装置602は、符号化パケットを復号して動画像データ
を再生し表示するが、第1の実施形態の情報受信装置1
02とは異なり、符号化パケットとテストパケットのパ
ケットヘッダの情報から推定した通信網の伝送帯域Sを
用いて、伝送遅延Dを一定化させるためのパケットサイ
ズPSを計算し、情報送信装置601に通知する動作を
実行する。 (C−3)実施形態の効果 以上のように、本実施形態に係る通信装置では、送信側
にある情報送信装置601が、送出する符号化パケット
群中に、符号化パケットとは異なる大きさのテストパケ
ットを挿入して送信し、受信側にある情報受信装置60
2が、上記2種類のパケットサイズの違いを利用して伝
送帯域Sを推定する。さらに、情報受信装置602が、
この伝送帯域Sを用いて、伝送遅延Dを一定化させるた
めのパケットサイズPSを決定し、これを情報送信装置
601に通知する。
【0129】これにより、送信側である情報送信装置6
01から出力されるデータパケットのサイズを、受信側
で要求したパケットサイズに変更することができ、通信
網の伝送遅延を常に安定した値に維持される。
【0130】従って、通信網の伝送帯域が動的に変化す
ることによって伝送遅延が増減する場合にも、伝送遅延
を一定に保つことができ、通信網の負荷を適正化するこ
とができる。
【0131】かくして、映像(ビデオ)信号や音声(オ
ーディオ)信号などの実時間連続情報を伝送する場合
に、安定した品質を維持することが期待できる。 (D)第4の実施形態 (D−1)装置構成 図7に、第4の実施形態に係るビデオ通信装置の機能ブ
ロック構成を示す。
【0132】第4の実施形態に係るビデオ通信装置につ
いても、その基本構成は他の実施形態と同様であり、通
信網を介して通信先と接続される情報送信装置701と
情報受信装置702とからなる。勿論、双方向で、映像
(ビデオ)信号を送受する場合には、情報送信装置70
1と情報受信装置702のそれぞれが、通信を行う双方
の端末に設けられる。図7は、一方向で、映像(ビデ
オ)信号を送受する場合の例である。
【0133】送信側に設けられる情報送信装置701に
は、ビデオカメラ703と、ビデオ符号化部704と、
符号化パケット生成部705と、パケット送信部706
と、テストパケット生成部707が設けられる。
【0134】ここでのビデオカメラ703も、第1の実
施形態のビデオカメラ103とは同じ装置である。ビデ
オカメラ703は、実空間像を撮像して得た動画像デー
タをビデオ符号化部704に出力する。なお、この実施
形態の場合も、動画像データは、ビデオカメラ703に
おいて撮像されたものに限らず、記憶媒体から読み出し
た(再生した)ものであっても良い。
【0135】ビデオ符号化部704は、ビデオカメラ7
01より入力される動画像データを符号化する手段であ
る。この符号化の際、ビデオ符号化部704は、後述す
る符号化パラメータ要求部712より通信網を介して与
えられる符号化パラメータを使用する。符号化された動
画像データは、符号化ストリームとして符号化パケット
生成部705に出力される。
【0136】符号化パケット生成部705は、ビデオ符
号化部704より入力される符号化ストリームをパケッ
ト化する手段である。
【0137】テストパケット生成部707は、動的に変
化し得る通信網の帯域を推定するのに用いるテストパケ
ットを生成するための手段である。生成されたテストパ
ケットは、パケット送信部706に出力される。なお、
テストパケットには、第1の実施形態で説明したのと同
じものが用いられる。すなわち、その大きさが符号化パ
ケットの大きさと異なるものが用いられる。
【0138】パケット送信部706は、符号化パケット
生成部705より入力される符号化パケットと、テスト
パケット生成部707より入力されるテストパケット
を、通信網へ出力する手段である。
【0139】一方、受信側に設けられる情報受信装置7
02には、パケット受信部708と、ビデオ復号部70
9と、モニタ710と、伝送帯域推定部711と、符号
化パラメータ要求部712が設けられる。
【0140】ここで、パケット受信部708は、通信網
よりデータパケットを入力する手段である。パケット受
信部708は、受信されたデータパケットのうち、符号
化パケットをビデオ復号部709に出力し、パケットヘ
ッダを伝送帯域推定部711に出力する。
【0141】ビデオ復号部709は、パケット受信部7
08より符号化パケットを入力し、動画像データを復号
する手段である。なお、復号された動画像データは、モ
ニタ710に出力される。
【0142】モニタ710は、ビデオ復号部709より
入力した動画像データを表示する手段である。
【0143】伝送帯域推定部711は、パケットヘッダ
を用いて逐次変化する通信網の帯域を推定する手段であ
る。なお、推定された帯域データは、符号化パラメータ
要求部712に出力される。
【0144】符号化パラメータ要求部712は、伝送帯
域推定部711より与えられる帯域データを用い、符号
化パラメータを決定する手段である。ここで、符号化パ
ラメータ要求部712は、送信側で発生される符号化ス
トリームのビットレートが現在の伝送帯域を超えないよ
うに符号化パラメータを決定する。なお、決定された符
号化パラメータは、送信側に出力される。 (D−2)通信動作 続いて、本実施形態に係るビデオ通信装置の通信動作を
説明する。 (D−2−1)送信側の動作 まず、ビデオカメラ703によって、3次元実空間像が
2次元平面像として撮像される。撮像により得られた光
学情報は、電気信号に変換された後A/D変換され、動
画像データに変換される。この動画像データは、ビデオ
カメラ603よりビデオ符号化部704に出力される。
【0145】次に、ビデオ符号化部704は、ビデオカ
メラ703より動画像データを入力すると、符号化パラ
メータ要求部712より入力される符号化パラメータに
基づいて、動画像データを符号化し、対応する符号化ス
トリームを出力する。
【0146】上記符号化パラメータは、例えば、フレー
ムレートや画質制御パラメータ(画像解像度、量子化ス
テップなど)のように、符号量と再生品質を制御するパ
ラメータであり、ビデオ符号化部704は、従来公知の
方法により、これら符号化パラメータを用いて動画像デ
ータを符号化する。
【0147】なお、動作開始時など、符号化パラメータ
要求部712より符号化パラメータが入力されない期間
では、符号化パラメータとして所定の既定値が用いられ
る。この既定値は、例えば、装置利用者の要求にあわせ
て設定されたものを用いる。
【0148】符号化パケット生成部705は、第1の実
施形態に係る符号化パケット生成部105と同様、ビデ
オ符号化部104より符号化ストリームを入力すると、
これをパケットに分割し、パケット毎にパケットヘッダ
を添付して符号化パケットとしてパケット送信部706
に出力する。
【0149】パケット送信部706は、第1の実施形態
におけるパケット送信部106と同様、符号化パケット
生成部705より符号化パケットを入力すると、N個の
符号化パケットをデータパケットとしてパケット受信部
708に送信する。
【0150】だだし、パケット送信部706は、N個の
符号化パケットをデータパケットとしてパケット受信部
708に送信すると、N+1個目のパケットとして、テ
ストパケットをテストパケット生成部707に要求す
る。
【0151】テストパケット生成部707は、第1の実
施形態のテストパケット生成部107と同様、パケット
送信部706よりテストパケットの要求を受けると、符
号化パケットより小さな所定の大きさのテストパケット
を生成し、パケット送信部706に出力する。
【0152】パケット送信部706は、テストパケット
生成部707よりテストパケットを入力すると、これを
データパケットとしてパケット受信部708に送信す
る。その後、パケット送信部706は、N個の符号化パ
ケットをパケット受信部708に送信する毎に、1個の
テストパケットをパケット受信部708に送信し、これ
らの処理を繰り返す。
【0153】以上のように、本実施形態における情報送
信装置701は、符号化パケットとテストパケットとを
情報受信装置702に送信するが、第1の実施形態に係
る情報送信装置101とは異なり、情報受信装置702
から通知される符号化パラメータに基づいて符号化の制
御を行うようにする。 (D−2−2)受信側の動作 パケット受信部708は、第1の実施形態で説明したパ
ケット受信部108と同様に、バケット送信部706よ
りデータパケットを受信すると、パケットヘッダのパケ
ット種類フラグに基づいて、このパケットが符号化パケ
ットかテストパケットか否かを判定する。
【0154】パケット受信部708は、符号化パケット
を検出すると、これをビデオ復号部709に出力すると
共に、データパケットから取り出したパケットヘッダを
伝送帯域推定部711に出力する。
【0155】ビデオ復号部709は、第1の実施形態に
おけるビデオ復号部109と同様、パケット受信部70
8より符号化パケットを入力すると、パケットヘッダ内
のパケットサイズPSに基づき、分割された符号化スト
リームに対応するデータDATAを取り出し、さらに、
パケットヘッダ内のシーケンス番号SEQに基づき、こ
れまでに蓄積された符号化ストリームとの連結を行う。
【0156】また、ビデオ復号部709は、パケットヘ
ッダ内のフレームステータスSTATに基づき、1フレ
ーム分の符号化ストリームが準備できたと判断すると、
蓄積された符号化ストリームの復号を行い、フレームデ
ータを再構成して、対応する動画像データをモニタ71
0に出力する。
【0157】モニタ710は、ビデオ復号部709より
動画像データを入力すると、これをCRTディスプレイ
などの表示デバイスに表示する。
【0158】一方、伝送帯域推定部711は、第1の実
施形態における伝送帯域推定部111と同様、パケット
受信部708より入力されるパケットヘッダの情報を基
に、現時点における通信網の伝送帯域を推定し、これを
帯域データとして符号化パラメータ要求部712に出力
する。ここで、伝送帯域推定部611は、上述の(3)
式に基づいて伝送帯域を推定する。
【0159】符号化パラメータ要求部712は、伝送帯
域推定部711より帯域データを入力すると、情報送信
装置701が符号化制御に用いる符号化パラメータを計
算する。この時、符号化パラメータ要求部712は、情
報送信装置701での符号化ストリームのビットレート
が伝送帯域を超えないようフレームレートや画質制御パ
ラメータなどの符号化パラメータを決定する。
【0160】本実施形態の場合、符号化パラメータ要求
部712に、帯域データの値に応じて、符号化制御パラ
メータの値が一意に決定される対応テーブルが複数用意
されているものとする。この場合、符号化パラメータ要
求部712は、これらテーブルのうちの一つを参照する
ことにより、符号化パラメータを決定する。参照される
対応テーブルは、例えば、情報受信装置702の利用者
の好み(画質優先、動き優先、など)に応じて選択され
る。
【0161】次に、符号化パラメータ要求部712は、
計算された符号化パラメータが前回計算した結果と異な
る場合に、この符号化パラメータをビデオ符号化部70
4に通知する。
【0162】以上のように、本実施形態に係る情報受信
装置702は、符号化パケットを復号して動画像データ
を再生し表示するが、第1の実施形態における情報受信
装置102と異なり、符号化パケットとテストパケット
のパケットヘッダの情報から推定した通信網の伝送帯域
Sを用いて最適な符号化パラメータを検索(又は、計
算)し、情報送信装置701に通知するように動作す
る。 (D−3)実施形態の効果 以上のように、本実施形態に係る通信装置では、送信側
にある情報送信装置701が、送出する符号化パケット
群中に、符号化パケットとは異なる大きさのテストパケ
ットを挿入して送信し、受信側にある情報受信装置70
2が、上記2種類のパケットサイズの違いを利用して伝
送帯域Sを推定する。さらに、情報受信装置702が、
この伝送帯域Sを用い、情報の品質や符号量を制御する
ための符号化パラメータを決定し、これを情報送信装置
601に通知する。
【0163】これにより、情報送信装置701は、常に
符号化処理を適切に制御し得ることになり、伝送帯域が
動的に変化する場合でも輻輳状態に陥ることなく通信網
の負荷を適正化することができる。
【0164】かくして、映像(ビデオ)信号や音声(オ
ーディオ)信号などの実時間連続情報を伝送する場合
に、安定した品質を維持することが期待できる。
【0165】また、本実施形態によれば、第1の実施形
態とは異なり、情報受信装置702が符号化の制御を行
うので、情報受信装置702の利用者の意図を情報の品
質に反映させることができる。 (E)第5の実施形態 (E−1)装置構成 図8に、第5の実施形態に係るビデオ通信装置の機能ブ
ロック構成を示す。
【0166】第5の実施形態に係るビデオ通信装置につ
いても、その基本構成は他の実施形態と同様であり、通
信網を介して通信先と接続される情報送信装置801と
情報受信装置802とからなる。勿論、双方向で、映像
(ビデオ)信号を送受する場合には、情報送信装置80
1と情報受信装置802のそれぞれが、通信を行う双方
の端末に設けられる。図8は、一方向で、映像(ビデ
オ)信号を送受する場合の例である。
【0167】送信側に設けられる情報送信装置801に
は、ビデオカメラ803と、ビデオ符号化部804と、
パケット送信部806と、パケットサイズ制御部807
が設けられる。
【0168】ここでのビデオカメラ803も、第1の実
施形態のビデオカメラ103とは同じ装置である。ビデ
オカメラ803は、実空間像を撮像して得た動画像デー
タをビデオ符号化部804に出力する。なお、この実施
形態の場合も、動画像データは、ビデオカメラ703に
おいて撮像されたものに限らず、記憶媒体から読み出し
た(再生した)ものであっても良い。
【0169】ビデオ符号化部804も、第1の実施形態
のビデオ符号化部104とは同じ装置である。すなわ
ち、ビデオ符号化部804は、ビデオカメラ801より
入力される動画像データを、後述する伝送帯域推定部8
11より通信網を介して帯域データに基づいて符号化を
行う。符号化後の動画像データは、符号化ストリームと
してパケット送信部806に出力される。
【0170】パケットサイズ制御部807は、符号化パ
ケットサイズをパケット送信部806に与える手段であ
る。
【0171】パケット送信部806は、ビデオ符号化部
804より入力される符号化ストリームを、パケットサ
イズ制御部807より与えられる符号化パケットサイズ
ごと分割してパケット化し、通信網へ送出する手段であ
る。なお、送出されたデータパケットは、通信網を介し
て情報受信装置802に伝送される。
【0172】一方、情報受信装置802には、パケット
受信部808と、ビデオ復号部809と、モニタ810
と、伝送帯域推定部811が設けられる。
【0173】ここで、パケット受信部808は、通信網
よりデータパケットを入力する手段である。パケット受
信部808は、受信されたデータパケットのうち、符号
化パケットをビデオ復号部809に出力し、パケットヘ
ッダを伝送帯域推定部811に出力する。
【0174】ビデオ復号部809は、パケット受信部8
08より符号化パケットを入力し、動画像データに復号
する手段である。なお、復号された動画像データは、モ
ニタ810に出力される。
【0175】モニタ810は、ビデオ復号部809より
入力した動画像データを表示する手段である。
【0176】伝送帯域推定部811は、第1の実施形態
の伝送帯域推定部111と同じ装置である。すなわち、
伝送帯域推定部811は、パケットヘッダを用いて逐次
変化する通信網の帯域を推定し、推定結果を帯域データ
として送信側に出力する。 (D−2)通信動作 続いて、本実施形態に係るビデオ通信装置の通信動作を
説明する。 (D−2−1)送信側の動作 まず、ビデオカメラ803によって、3次元実空間像が
2次元平面像として撮像される。撮像により得られた光
学情報は、電気信号に変換された後A/D変換され、動
画像データに変換される。この動画像データは、ビデオ
カメラ803よりビデオ符号化部804に出力される。
【0177】ビデオ符号化部804は、第1の実施形態
のビデオ符号化部104と同様、入力された動画像デー
タを帯域データに基づいて符号化し、対応する符号化ス
トリームを出力する。ここで、帯域データは、受信側の
伝送帯域推定部811より与えられる。
【0178】パケット送信部806は、ビデオ符号化部
804より符号化ストリームを入力すると、後述するパ
ケットサイズ制御部807より入力される符号化バケッ
トサイズの値に基づいて符号化ストリームを分割し、パ
ケットを作成する。さらに、パケット送信部806は、
パケット毎に付属データ(パケットヘッダ)を添付して
符号化パケットを作成する。
【0179】図9は、符号化パケットの構成例を示す図
であり、図中901は符号化パケットの構成を表すもの
である。符号化パケットは、タイムスタンプTS(図中
903)と、パケットサイズPS(図中904)と、シ
ーケンス番号SEQ(図中905)と、フレームステー
タスSTAT(図中906)と、データDATA(図中
907)から構成され、図中903〜906がパケット
ヘッダに対応し、907が分割された符号化ストリーム
に対応する。
【0180】パケット送信部806は、パケットヘッダ
を用意する際、情報送信装置801の内部時計による現
在の時刻に基づいてタイムスタンプTSをセットし、符
号化パケットの大きさに基づいてパケットサイズPSを
セットし、処理中の符号化パケットの識別番号に基づい
てシーケンス番号SEQをセットし、処理中の符号化パ
ケットが対応する動画像フレーム上の位置情報(フレー
ム開始、フレーム中央、フレーム終了、など)に基づい
てフレームステータスSTATをセットする。
【0181】次に、パケット送信部806は、符号化パ
ケットをデータパケットとしてパケット受信部808に
送信する。
【0182】一方、パケットサイズ制御部807は、2
つの符号化パケットサイズを用意し、パケット送信部8
06が符号化パケットを用意する毎に、これら2つの符
号化パケットサイズを交互にパケット送信部806に出
力する。
【0183】上記2つの符号化パケットサイズとして
は、任意の値を用いることが可能である。ただし、本実
施形態では、その一例として、利用する通信網の平均帯
域をS0 [bps]、許容可能な伝送遅延の最大値をD
0 [sec]で与えらる場合に、S0 ×D0 [bit]
で与えられる値とS0 ×D0 /2[bit]で与えられ
る値の二つを用いるものとする。
【0184】以上のように、本実施形態における情報送
信装置801は、2種類の大きさを持つ符号化パケット
を交互に情報受信装置802に送信すると共に、情報受
信装置802から通信網の伝送帯域の通知を受け、これ
に応じた符号化制御を行う。 (D−2−2)受信側の動作 パケット受信部808は、パケット送信部806よりデ
ータパケットを受信すると、これを符号化パケットとし
てビデオ復号部809に出力する。また、パケット受信
部808は、データパケットから取り出したパケットヘ
ッダを伝送帯域推定部811に出力する。
【0185】ビデオ復号部809は、第1の実施形態の
ビデオ復号部109と同様に、パケット受信部808よ
り符号化パケットを入力すると、パケットヘッダ内のパ
ケットサイズPSに基づき、分割された符号化ストリー
ムに対応するデータDATAを取り出し、さらに、パケ
ットヘッダ内のシーケンス番号SEQに基づき、これま
でに蓄積された符号化ストリームとの連結を行う。
【0186】また、ビデオ復号部809は、パケットヘ
ッダ内のフレームステータスSTATに基づき、1フレ
ーム分の符号化ストリームが準備できたと判断すると、
蓄積された符号化ストリームの復号を行い、フレームデ
ータを再構成して、対応する動画像データをモニタ81
0に出力する。
【0187】モニタ810は、ビデオ復号部809より
動画像データを入力すると、これをCTRディスプレイ
などの表示デバイスに表示する。
【0188】一方、伝送帯域推定部811は、パケット
受信部808より入力されるパケットヘッダの情報を基
に、現時点における通信網の伝送帯域を推定し、これを
帯域データとしてビデオ符号化部804に送信する。
【0189】図10は、伝送帯域推定部811の処理手
順を示すフローチャートである。伝送帯域推定部811
は、まずステップS1001でパケットヘッダを受信す
ると、次のステップS1002で、パケットヘッダより
タイムスタンプTSとパケットサイズPSを取り出し、
それぞれパラメータt2Aとn2 とに格納する。さらに、
伝送帯域推定部811は、情報受信装置802の内部時
計を用いて現在の時刻を計測し、これをパラメータt2B
に格納し、ステップS1003に進む。
【0190】次に、伝送帯域推定部811は、ステップ
S1003において、直前のパケットが有効であるかど
うかを判定する。すなわち、伝送帯域推定部811の処
理開始後にステップS1006がまだ一度も実行されな
い場合には、直前のパケットを無効と判定し、ステップ
S1006に進む。
【0191】ステップS1006で、伝送帯域推定部8
11は、パラメータ(t2A,t2B,N2 )をパラメータ
(t1A,t1B,N1 )にコピーし、ステップS1001
に戻る。
【0192】一方、スナップS1003において、直前
のパケットを有効と判定した場合、伝送帯域推定部81
1は、次のステップS1004に進む。ステップS10
04では、伝送帯域推定部811は、(3)式に基づい
て通信網の伝送帯域Sを推定し、ステップS1005に
進む。上記(3)式は、第1の実施形態の伝送帯域推定
部111で用いた伝送帯域の計算式と同じであり、通信
網の伝送帯域として妥当な推定値を与えることになる。
【0193】伝送帯域推定部811は、ステップS10
05に進むと、推定された帯域データをビデオ符号化部
804に送信し、再びステップSS1001に戻る。
【0194】なお、図10では、伝送帯域推定部811
の動作を、符号化パケットヘッダが入力される毎に帯域
データSを推定してビデオ符号化部804に送信するも
のとして説明したが、伝送帯域の局所変動の影響を低減
するため、符号化パケットヘッダを複数個入力したのち
に平均化された帯域データを求めるようにしても良い。
【0195】以上のように、本実施形態に係る情報受信
装置802は、符号化パケットを復号して動画像データ
を再生し表示するが、さらに、大きさの異なる複数の符
号化パケットの、送受信時のタイムスタンプとパケット
サイズとに基づいて、通信網の伝送帯域を計算し、情報
送信装置801に通知する。 (D−3)実施形態の効果 以上のように、本実施形態に係る通信装置では、送信側
にある情報送信装置801が2種類の大きさを持つ符号
化パケットを情報受信装置802に交互に送信し、受信
側にある情報受信装置802が上記2種類のパケットサ
イズの違いを利用して伝送帯域を推定する。そして、伝
送帯域Sを推定した情報受信装置802が、その情報を
情載送信装置801に通知することにより、情報送信装
置801は送出する情報の品質や符号量を適切に制御で
き、伝送帯域Sが動的に変化する場合でも輻輳状態に陥
ることなく、通信網の負荷を適正化することができる。
【0196】かくして、映像(ビデオ)信号や音声(オ
ーディオ)信号などの実時間連続情報を伝送する場合に
も、安定した品質を維持することが期待できる。しか
も、本実施例では、第1の実施形態と異なり、符号化パ
ケット以外のテストパケットを用意することなく伝送帯
域を推定するので、伝送量を抑えることができる。 (E)他の実施形態 (E−1)上述の第1〜第5の実施形態においては、動
画像情報を通信する場合について説明したが、動画像以
外の情報、例えば、音声(オーディオ)データやテキス
トストリームやこれらを組み合わせたマルチメディア情
報など、実時間性の高い情報や時系列連続情報を伝送対
象とする場合にも、実施形態で述べたのと同等の効果を
得ることができる。 (E−2)上述の第5の実施形態においては、パケット
サイズ制御部807が2種類のパケットサイズを用意
し、パケット信部806が上記パケットサイズに従って
符号化パケットの大きさを決定する構成の情報送信装置
について述べたが、上記パケットサイズの種類は任意の
N種類(N>1)であっても良い。この場合、パケット
送信部806は、上記N種類のパケットサイズを順番に
選択すれば、第5の実施形態と同等の効果が得られる。
【0197】なおさらに言及すると、パケットサイズの
選択は、必ずしも順番(交互を含む)に行わなくても良
く(すなわち、任意の順番又は無作為であっても良
く)、送信される符号化データ長に応じて任意に定まる
ようにしても良い。このようにしても、パケットサイズ
の異なるデータパケットが情報受信装置側で受信される
限り、通信網の伝送帯域を推定することは可能である。 (E−3)上述の第2及び第4の実施形態においては、
情報送信装置501及び701においてテストパケット
を生成し、これを情報受信装置502および702に送
信する場合について説明したが、第5の実施形態と同様
に、テストパケットを生成する代りに、符号化パケット
の大きさを複数用意し、この大きさに基づいて順次作成
されたパケットを情報受信装置502および702に送
信するようにしても、第2及び第4の実施形態と同等の
効果が得られる。 (E−4)第1〜第5の実施形態では、情報受信装置
(102、502、602、702、802)が情報送
信装置(101、501、601、701、801)を
制御するデータとして、帯域データ、符号化タイムスタ
ンプ、符号化パケットサイズ、符号化パラメータを用い
る場合について説明したが、これらのデータを組み合わ
せて用いるようにしても良い。
【0198】例えば、第2の実施形態の情報受信装置5
02内に、第3の実施形態で説明したパケットサイズ要
求部612と第4の実施形態で説明した符号化パラメー
タ要求部712と同等の処理ブロックを設け、伝送帯域
推定部811からの出力(帯域データ及びパケットヘッ
ダ)を上記2つのブロックにも入力するよう構成し、符
号化タイムスタンプと符号化パケットサイズと符号化パ
ラメータとを情報送信装置501に通知するようにして
も良い。
【0199】この場合、符号化タイムスタンプに基づい
て通信網の伝送遅延が解消されるのに加え、符号化パケ
ットサイズに基づいて通信網の伝送遅延が一定化され、
さらに、符号化パラメータに基づいて符号化の最適化が
行われることになり、第2〜第4の実施形態で説明した
個々の効果を同時に得ることができる。 (E−5)第1〜第4の実施形態においては、テストパ
ケットをN+1パケットに1回挿入して伝送する場合に
ついて述べたが、かかるテストパケットは不定期に挿入
しても良い。 (E−6)第1〜第5の実施形態では、通信網について
は何等の説明を行わなかったが、かかる通信網は有線系
の通信網であっても無線系の通信網(人工衛星を使用す
る無線系を含む)であっても適用可能である。 (E−7)請求項1に記載の「伝送制御機能」には、第
1〜第5の実施形態で説明した、情報受信装置より通知
された制御情報(帯域データ、符号化タイムスタンプ、
符号化パケットサイズ、符号化パラメータ)に基づく各
種制御動作が含まれるものとする。
【0200】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、実時間
性又は時系列連続性が要求される情報を符号化してなる
符号化データを、負荷状況に応じて伝送帯域が変動し得
る通信網を介して通信する際、データ受信側が、通信網
の伝送帯域を推定し、これに基づく伝送制御指示をデー
タ送信側に通知し、データ送信側が、伝送制御指示に基
づいてデータ伝送を制御するようにしたことにより、伝
送帯域が動的に変動し得る状況下でも、その変動を通信
制御に反映できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るビデオ通信装置の機能ブ
ロック構成を示す図である。
【図2】従来装置例を示す図であ。
【図3】第1〜第4の実施形態で使用するデータパケッ
トの構成例を示す図である。
【図4】第1の実施形態における伝送帯域推定部の処理
手順を示す図である。
【図5】第2の実施形態に係るビデオ通信装置の機能ブ
ロック構成を示す図である。
【図6】第3の実施形態に係るビデオ通信装置の機能ブ
ロック構成を示す図である。
【図7】第4の実施形態に係るビデオ通信装置の機能ブ
ロック構成を示す図である。
【図8】第5の実施形態に係るビデオ通信装置の機能ブ
ロック構成を示す図である。
【図9】第5の実施形態で使用するデータパケットの構
成例を示す図である。
【図10】第5の実施形態における伝送帯域推定部の処
理手順を示す図である。
【符号の説明】
101、501、601、701、801…情報送信装
置、102、502、602、702、802…情報受
信装置、103、503、603、703、803…ビ
デオカメラ、104、504、604、704、804
…ビデオ符号化部、105、505、605、705…
符号化パケット生成部、106、506、606、70
6、806…パケット送信部、107、507、60
7、707…テストパケット生成部、108、508、
608、708、808…パケット受信部、109、5
09、609、709、809…ビデオ復号部、11
0、510、610、710、810…モニタ、11
1、511、611、711、811…伝送帯域推定
部、512…遅延解消要求部、612…パケットサイズ
要求部、712…符号化パラメータ要求部、807…パ
ケットサイズ制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK34 PP04 RB02 RC04 RC11 RC12 TA00 TC37 TC45 UA01 UA04 5K030 HA08 HB01 HB02 HB15 HB21 HB28 JA05 LA07 LC01 LC18 5K034 CC02 CC05 EE11 HH15 MM08 MM13 MM14 MM24 MM31 NN22

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実時間性又は時系列連続性が要求される
    情報を符号化してなる符号化データを、負荷状況に応じ
    て伝送帯域が変動し得る通信網へ送信するデータ送信装
    置であって、 送信先より通知される、帯域データ、符号化タイムスタ
    ンプ、符号化パケットサイズ若しくは符号化パラメータ
    又はこれらの組み合わせからなる制御情報に基づいて、
    符号化処理及び又は伝送処理を制御する伝送制御機能を
    備えることを特徴とするデータ送信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデータ送信装置に、送
    信パケットのそれぞれに、そのパケットサイズと送信時
    刻を与えるタイムスタンプとを記録して送信する機能を
    備えることを特徴とするデータ送信装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のデータ送信装置に、符
    号化データより得られる符号化パケットとは別に用意さ
    れたパケットであって、そのパケットサイズが符号化パ
    ケットのそれとは異なる冗長パケットを混在させて送信
    する機能を備えることを特徴とするデータ送信装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のデータ送信装置に、パ
    ケットサイズを異にする符号化パケットを混在させて送
    信する機能を備えることを特徴とするデータ送信装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載のデータ送信装置
    に、帯域データと対をなす制御パラメータを格納したテ
    ーブル手段を備え、送信先より通知される帯域データに
    応じた符号化パラメータを当該テーブル手段より読み出
    して制御に使用する機能を備えることを特徴とするデー
    タ送信装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載のデータ送信装置
    に、送信先より符号化タイムスタンプが通知された場
    合、現在処理中の全ての符号化データ及び符号化パケッ
    トを破棄して、その後新たに入力される符号化データ及
    び符号化パケットから符号化処理及び伝送処理を再開
    し、再開後最初に生成される符号化パケットに通知のあ
    った符号化タイムスタンプを記録する機能を備えること
    を特徴とするデータ送信装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2に記載のデータ送信装置
    に、送信先より符号化パケットサイズが通知された場
    合、その後送出する符号化パケットのパケットサイズ
    を、通知のあった符号化パケットサイズに変更する機能
    を備えることを特徴とするデータ送信装置。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2に記載のデータ送信装置
    に、送信先より符号化パラメータが通知された場合、当
    該符号化パラメータに基づいて、符号化処理を制御する
    機能を備えることを特徴とするデータ送信装置。
  9. 【請求項9】 実時間性又は時系列連続性が要求される
    情報を符号化したデータパケットを、負荷状況に応じて
    伝送帯域の変動し得る通信網を介して受信するデータ受
    信装置であって、 受信データパケットより推定した伝送帯域及び又は当該
    伝送帯域を基に求めた制御情報を送信元に通知し、送信
    元における符号化処理及び又は伝送処理を制御する制御
    情報通知機能を備えることを特徴とするデータ受信装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のデータ受信装置は、
    データパケットの受信時刻、データパケットに記録され
    ているパケットサイズ及び送信時刻を与えるタイムスタ
    ンプに基づいて伝送帯域を推定することを特徴とするデ
    ータ受信装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のデータ受信装置
    は、パケットサイズn1 のデータパケットに記録されて
    いる送信時刻がt1A、その受信時刻がt1B、パケットサ
    イズn2 (n2 ≠n1 )のデータパケットに記録されて
    いる送信時刻がt2A、その受信時刻がt2Bで与えられる
    場合、次式に基づいて伝送帯域Sを推定することを特徴
    とするデータ受信装置。 S=(n2 −n1 )/{(t2B−t2A)−(t1B−t1
    A)}
  12. 【請求項12】 請求項9又は10に記載のデータ受信
    装置に、推定された伝送帯域と実際に受信されたデータ
    パケットのパケットサイズより伝送遅延量を推定する機
    能と、当該伝送遅延量が所定の閾値を超える場合、送信
    元に遅延の解消を要求する符号化タイムスタンプを通知
    する機能とを備えることを特徴とするデータ受信装置。
  13. 【請求項13】 請求項9又は10に記載のデータ受信
    装置に、推定された伝送帯域の状況下で遅延量を所定値
    に保つ上で必要なパケットサイズを求める機能と、求め
    たパケットサイズと実際に受信されたデータパケットの
    パケットサイズとの差が所定の閾値を超える場合又はそ
    れらの比率が所定の範囲を超える場合、推定された伝送
    帯域から求めたパケットサイズを符号化パケットサイズ
    として送信元に通知する機能とを備えることを特徴とす
    るデータ受信装置。
  14. 【請求項14】 請求項9又は10に記載のデータ受信
    装置に、送信元で発生される符号化データのビットレー
    トを、推定された伝送帯域を超えない範囲に制御する符
    号化パラメータを求め、当該符号化パラメータを送信元
    に通知する機能を備えることを特徴とするデータ受信装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載のデータ送信装置と、
    請求項9に記載のータ受信装置とを同一筐体内に備える
    ことを特徴とするデータ通信装置。
  16. 【請求項16】 請求項2に記載のデータ送信装置と、
    請求項10に記載のデータ受信装置とを同一筐体内に備
    えることを特徴とするデータ通信装置。
  17. 【請求項17】 請求項6に記載のデータ送信装置と、
    請求項12に記載のデータ受信装置とを同一筐体内に備
    えることを特徴とするデータ通信装置。
  18. 【請求項18】 請求項7に記載のデータ送信装置と、
    請求項13に記載のデータ受信装置とを同一筐体内に備
    えることを特徴とするデータ通信装置。
  19. 【請求項19】 請求項8に記載のデータ送信装置と、
    請求項14に記載のデータ受信装置とを同一筐体内に備
    えることを特徴とするデータ通信装置。
  20. 【請求項20】 実時間性又は時系列連続性が要求され
    る情報を符号化してなる符号化データを、負荷状況に応
    じて伝送帯域が変動し得る通信網を介して通信するデー
    タ通信方法であって、 データ受信側が、通信網の伝送帯域を推定し、これに基
    づく伝送制御指示をデータ送信側に通知し、 データ送信側が、上記伝送制御指示に基づいてデータ伝
    送を制御することを特徴とするデータ通信方法。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載のデータ通信方法で
    あって、 データ送信側が、送信パケットのそれぞれに、そのパケ
    ットサイズと送信時刻を与えるタイムスタンプとを記録
    して送信し、 データ受信側が、データパケットの受信時刻、データパ
    ケットに記録されているパケットサイズ及び送信時刻を
    与えるタイムスタンプに基づいて伝送帯域を推定するこ
    とを特徴とするデータ通信方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載のデータ通信方法で
    あって、 データ受信側が、パケットサイズn1 のデータパケット
    に記録されている送信時刻がt1A、その受信時刻がt1
    B、パケットサイズn2 (n2 ≠n1 )のデータパケッ
    トに記録されている送信時刻がt2A、その受信時刻がt
    2Bで与えられる場合、次式に基づいて伝送帯域Sを推定
    することを特徴とするデータ通信方法。 S=(n2 −n1 )/{(t2B−t2A)−(t1B−t1
    A)}
  23. 【請求項23】 請求項21又は22に記載のデータ通
    信方法であって、 データ送信側が、符号化データより得られる符号化パケ
    ットとは別に用意されたパケットであって、そのパケッ
    トサイズが符号化パケットのそれとは異なる冗長パケッ
    トを混在させて送信することを特徴とするデータ通信方
    法。
  24. 【請求項24】 請求項21又は22に記載のデータ通
    信方法であって、 データ送信側が、パケットサイズを異にする符号化パケ
    ットを混在させて送信することを特徴とするデータ通信
    方法。
  25. 【請求項25】 請求項20に記載のデータ通信方法で
    あって、 データ受信側が、推定した伝送帯域と実際に受信された
    データパケットのパケットサイズより伝送遅延量を推定
    し、その伝送遅延量が所定の閾値を超える場合、データ
    送信側に遅延の解消を要求する符号化タイムスタンプを
    通知することを特徴とするデータ通信方法。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載のデータ通信方法で
    あって、 データ送信側が、データ受信側より符号化タイムスタン
    プが通知された場合、現在処理中の全ての符号化データ
    及び符号化パケットを破棄して、その後新たに入力され
    る符号化データ及び符号化パケットから符号化処理及び
    伝送処理を再開し、再開後最初に生成される符号化パケ
    ットに通知のあった符号化タイムスタンプを記録して送
    信し、 データ受信側が、先に通知した上記符号化タイムスタン
    プと同じ符号化タイムスタンプをもつ符号化パケットの
    受信を監視し、受信確認後、当該符号化パケットから通
    常の受信動作を再開することを特徴とするデータ通信方
    法。
  27. 【請求項27】 請求項20に記載のデータ通信方法で
    あって、 データ受信側が、推定された伝送帯域の状況下で遅延量
    を所定値に保つ上で必要なパケットサイズを求め、求め
    られたパケットサイズと実際に受信されたデータパケッ
    トのパケットサイズとの差が所定の閾値を超える場合又
    はそれらの比率が所定の範囲を超える場合、推定された
    伝送帯域から求めたパケットサイズを符号化パケットサ
    イズとしてデータ送信側に通知し、 データ送信側が、データ受信側より符号化パケットサイ
    ズが通知された場合、その後送出する符号化パケットの
    パケットサイズを、通知のあった符号化パケットサイズ
    に変更することを特徴とするデータ通信方法。
  28. 【請求項28】 請求項20に記載のデータ通信方法で
    あって、 データ受信側が、データ送信側で発生される符号化デー
    タのビットレートを、推定された伝送帯域を超えない範
    囲に制御する符号化パラメータを求め、当該符号化パラ
    メータをデータ送信側に通知し、 データ送信側が、データ受信側より符号化パラメータが
    通知された場合、当該符号化パラメータに基づいて、符
    号化処理を制御することを特徴とするデータ通信方法。
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