JP2000115038A - 無線カードおよび無線通信方法 - Google Patents

無線カードおよび無線通信方法

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JP2000115038A
JP2000115038A JP10282618A JP28261898A JP2000115038A JP 2000115038 A JP2000115038 A JP 2000115038A JP 10282618 A JP10282618 A JP 10282618A JP 28261898 A JP28261898 A JP 28261898A JP 2000115038 A JP2000115038 A JP 2000115038A
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timer
power
wireless card
wireless
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Seiji Yokoyama
誠二 横山
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部機器が通信許可をだした場合、複数の無線
カードによる通信が一斉に発生することがなく、かつ、
不必要なアクセス回数を減らし、通信の混雑を解消し、
外部機器側の処理負荷を軽減することのできる無線カー
ドを提供する。 【解決手段】外部機器20から送信される電力を受信し
て、この受信した電力により動作し、外部機器20との
間で送受信を行なう無線カード10において、外部機器
20から送信されるタイマ動作時間が設定され、その設
定時間の間動作を行なうタイマ回路18と、このタイマ
回路18が動作している間、外部機器20への送信動作
を停止せしめる電源オン・オフ制御部19と、外部機器
20との通信時、受信した電力を充電し、外部機器20
から送信される電力を受信できなくなったとき、タイマ
回路18に対して動作電源を供給する電力充電回路17
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、交通機
関などにおいて、行先指定乗車券やプリペイドカードな
どとして用いられるバッテリレス式の無線カード、およ
び、この無線カードを用いて無線通信機能を有する外部
機器との間で無線による送受信を行なう無線通信方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、交通機関などの待合所内にい
る利用客の状態を知ろうとした場合、行先別に利用客が
案内表示板などを見て判断をするようにするとともに、
行先別に待合いグループを分ける必要がある。しかしな
がら、初回利用客や、子供、老人、身体障害者などの利
用客の待ち状況把握を運行側より行なうことは困難なこ
とであり、適切な案内ができず、出発に時間がかかった
り、乗り遅れが発生したりすることになる。
【0003】そこで、最近、これを改善するために、無
線カードシステムを用いた交通機関で、交通機関用に供
する自ら持っている無線カードの情報を、待合所内に配
備された無線カードリーダライタを備えた外部機器でリ
アルタイムに読取ることにより、該当情報を判断し、利
用客の待ち状態を把握することが考えられている。
【0004】この無線カードのアクセスの場合、外部機
器側がカード応答許可状態になった場合、待合所内に存
在する無線カードが同時に外部機器に対してアクセスを
開始するために、通信の混雑が発生し、外部機器の処理
能力により制限されることになる。
【0005】また、外部機器は、待合所での該当しない
無線カードに対しても、不必要にID番号認識の通信を
繰り返したり、そのID番号認識の際に該当しない無線
カードに通信停止命令を常にだす必要があった。
【0006】さらに、新規利用客の確認のためにも、一
斉に応答許可を出す必要があるが、その都度、既にアク
セス確認済みのID番号の無線カードからも同時に通信
が発生したりすることになる。
【0007】なお、従来の無線カードでは、バッテリ内
蔵の無線カードが利用されていたが、バッテリの寿命に
関わる不便の解消のため、最近、バッテリレス式の無線
カードに置換わってきている。このバッテリレス式の無
線カードになった場合、無線カードの電源として、外部
機器から送信される電力をアンテナ経由で受信すること
になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、無線
カードにアクセスするために通信許可を外部機器側がだ
すことになるが、その場合、待合所などにいる大勢の利
用客が所持する無線カード(複数の無線カード)が同時
に外部機器側に応答を返すために、通信が混雑し、処理
対応ができない場合が発生する。
【0009】そこで、本発明は、外部機器が通信許可を
だした場合、複数の無線カードによる通信が一斉に発生
することがなく、かつ、不必要なアクセス回数を減ら
し、通信の混雑を解消し、外部機器側の処理負荷を軽減
することのできる無線カードおよび無線通信方法を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の無線カードは、
無線通信機能を有する外部機器から送信される電力を受
信して、この受信した電力により動作し、前記外部機器
との間で送受信を行なう無線カードにおいて、前記外部
機器との通信時、前記外部機器から送信されるタイマ動
作時間を受信するタイマ動作時間受信手段と、このタイ
マ動作時間受信手段で受信したタイマ動作時間が設定さ
れ、その設定時間の間動作を行なうタイマ手段と、この
タイマ手段が動作している間、該無線カードから前記外
部機器への送信動作を停止せしめる制御手段と、前記外
部機器との通信時、受信した電力を充電し、前記外部機
器から送信される電力を受信できなくなったとき、前記
タイマ手段に対して動作電源を供給する電力充電手段と
を具備している。
【0011】また、本発明の無線通信方法は、無線通信
機能を有する外部機器と無線カードとの間で無線による
送受信を行なうもので、前記無線カードは、前記外部機
器から送信される電力を受信して、この受信した電力に
より動作し、前記外部機器との間で送受信を行なう無線
通信方法において、前記外部機器において、前記無線カ
ードとの通信時、前記無線カードに対して所定のタイマ
動作時間を送信するステップと、前記無線カードにおい
て、前記外部機器との通信時、前記外部機器から送信さ
れるタイマ動作時間を受信するステップと、この受信し
たタイマ動作時間をタイマ手段に設定し、その設定時間
の間前記タイマ手段を動作させるステップと、このタイ
マ手段が動作している間、前記無線カードから前記外部
機器への送信動作を停止せしめるステップと、前記無線
カードにおいて、前記外部機器との通信時、受信した電
力を電力充電手段に充電し、前記外部機器から送信され
る電力を受信できなくなったとき、その電力充電手段に
充電した電力を動作電源として前記タイマ手段に供給す
るステップとからなる。
【0012】本発明によれば、バッテリレス式の無線カ
ード内に、外部機器側から通信で時間設定可能な自己制
御用のタイマ手段と、受信した電力を充電してタイマ手
段の電源とする電力充電手段を内蔵し、個々の無線カー
ドの動作をタイマ手段の動作で自己制御することによ
り、電力伝送エリア内外にかかわらず、安定したタイマ
動作を行ない、タイマ手段の動作終了時、あるいは、電
力充電手段が機能を果たせなくなった状態から、初期化
より通信が可能となり、外部機器側からのアクセスに対
する無線カードからの応答の集中を分散化することがで
きる。したがって、通信の混雑を解消し、外部機器側の
処理負荷を軽減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、実施の形態を説明する前に
本発明の概要について説明しておく。バッテリレス式の
無線カードは、通常、カード識別用に個々にID番号
(識別情報)を持っている。
【0014】無線カードとは、カード内部に電源(電
池)を持たないで、電源としては、アンテナを介しての
電力伝送により動作するものであり、電力伝送時に無線
カードが初期化より立ち上がり、通常は、ID番号の認
識により通信が開始するシーケンスとなっている。
【0015】電源が断となった場合においては、内部の
不揮発性メモリが情報を保持する構造になっている。一
方、情報の送受信については、やはりアンテナを介し
て、カード内部のCPUにより処理され、情報のリード
(読出し)、ライト(書込み)が行なわれる。前述した
待合状態把握の情報としては、通常、ID番号、予約年
月日、乗車便名、乗車駅コード、座席番号、経由駅コー
ドなどがあるが、情報の内部に更に、乗継ぎ便情報やそ
の他の利用便など複数便および残額情報部などの利用が
可能なプリペイド機能などのものもある。
【0016】本発明は、バッテリレス式の無線カードに
おいて、外部機器側が通信許可をだした場合、複数の無
線カードによる通信が一斉に発生することのないよう
に、かつ、不必要なアクセス回数を減らし、通信に対す
る処理負荷を改善するものである。
【0017】バッテリレス式の無線カードであるため、
動作電源は、通常、外部機器側からの電力伝送により、
受電されることとなる。本無線カード内に、自己制御用
のタイマ回路と、このタイマ回路に動作用の電源を供給
する電力充電回路を内蔵する。
【0018】無線カードと外部機器とのアクセスの都
度、個々の無線カードの情報に対応した適当なタイマ動
作時間が無線カード内のタイマ回路にセットされる。電
力充電回路は、通常、タイマ回路の動作としては、消費
電流が数マイクロアンペアと少ないために、数時間の動
作は可能である。
【0019】通常、タイマ動作時間は、当該駅に関連す
る無線カードに対しては数十秒から数分の設定で、ID
番号の認識通信ができれば運用上実用可能で、通信の結
果、当該駅への関連該当情報ではない無線カードに対し
ては、ID番号の認識通信は以後する必要がなく、動作
を一定時間(数十分から数時間)停止させてしまうこと
ができる。この場合、電力充電回路の機能がタイマ回路
の設定時間よりも先に失われた場合、その時点で無線カ
ードへのアクセスが可能となるように復帰されるように
してある。
【0020】このように、無線カードが、通信用アンテ
ナのカバーエリアの電界の境界にいたり、一時的にカバ
ーエリア外に離脱しても、タイマ回路は安定に動作する
ことができる。
【0021】なお、プリペイド機能として、その無線カ
ードが利用される場合を考慮して、電力伝送が行なわれ
ている状態では、無線カード内の受信部は動作している
ため、別途カード処理機器からID番号認識応答コマン
ドのアクセスがなされた場合に、タイマ回路がキャンセ
ルされて応答復帰ができるものとする。
【0022】すなわち、伝送電力の供給を受けていると
きのタイマ回路の動作時の無線カード機能の停止とは、
受信部は常時稼働状態であるが、送信部停止用のタイマ
として働き、ID番号認識のシーケンスは成立しないも
のである。
【0023】伝送電力が立たれた場合は、タイマ機能が
自動オフとなるまで送受信機能は停止状態となる。ま
た、伝送電力を受信できる状態になった場合は、タイマ
回路の動作中の場合はタイマ継続状況で受信機能のみ復
帰することとなる。
【0024】外部機器側から、新規の無線カードの検知
のために通信許可をだした場合には、タイマ回路の動作
終了後の復帰カードと新規発生カードの通信の発生とな
り、同時に通信の発生する混雑度が緩和されたことにな
る。
【0025】待合い状態全域カバーされるように配備さ
れた外部機器のアンテナにより、自動的にアクセスが行
なわれ、それに対応でき、身体の不自由な人や、使い慣
れない人に対しても、待合い状態を把握することで、旅
客案内などのサービス向上を図ることができるととも
に、運行上の時刻遅延などをなくすことができる。
【0026】これにより、バッテリの交換が不要で、か
つ、有効電力供給エリア以外においても、タイマ動作を
維持することにより、再度、有効電力供給エリア内に入
った場合にも、動作を継続することが可能となる。
【0027】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は、本実施の形態に係るバッテ
リレス式の無線カード10の構成を概略的に示すもので
ある。図1において、11は変調部、12は復調部、1
3は電源生成部で、これらには送受信用のアンテナ(ル
ープアンテナ)14が接続されている。15は各種処理
を実行する制御手段としてのCPU(セントラル・プロ
セッシング・ユニット)で、これには変調部11、復調
部12および不揮発性メモリ16が接続されている。
【0028】電源生成部13は、外部機器20から送信
される電力波をアンテナ14を介して受信することによ
り、この電力波から動作電源およびクロックを生成し、
各部に供給する。不揮発性メモリ16は、送信情報や受
信情報など、各種情報の記憶に用いられる。
【0029】電源生成部13には、後述するタイマ回路
18に動作電源を供給する電力充電回路17が接続され
ている。電力充電回路17は、電源生成部13の出力を
充電することにより、外部機器20から送信される電力
波を受信できなくなったとき、継続してタイマ回路18
に動作電源を供給するものである。
【0030】電力充電回路17には、タイマ手段として
の自己制御用のタイマ回路18が接続されている。タイ
マ回路18は、外部機器20から送信されるタイマ動作
時間をアンテナ14および復調部12を介してCPU1
5が受信することにより、CPU15によってそのタイ
マ動作時間が設定され、その設定時間の間動作するもの
で、通常は電源生成部13の出力により動作し、外部機
器20からの電力を受信できなくなったとき、継続して
電力充電回路17の出力により動作するようになってい
る。
【0031】なお、タイマ回路18に設定されるタイマ
動作時間の最大値は、電力充電回路17がタイマ回路1
8に電力を供給してからその機能を果たせなくなるまで
の時間とする。
【0032】ここに、タイマ回路18は、省電力動作が
可能なCMOS技術により構成されていて、消費電流も
数マイクロアンペアレベルで動作するようになってい
る。タイマ回路18には、電源オン・オフ制御部19が
接続されている。電源オン・オフ制御部19は、タイマ
回路18が動作時間が設定されて動作を開始すると同時
に、変調部11、CPU15および不揮発性メモリ16
への電源供給を遮断して、復調部12(受信部)のみを
動作状態とし、送信部は停止状態とする。そして、タイ
マ回路18が動作を終了した以降、あるいは、電力充電
回路17がその機能を果たせなくなった場合、変調部1
1、CPU15および不揮発性メモリ16への電源供給
遮断状態を解除し、初期コマンドからの通信が可能な状
態とする。
【0033】また、タイマ回路18が動作していると
き、CPU15が外部機器20から送信される応答要求
コマンドを受信した場合、CPU15によりタイマ回路
18の動作が解除(クリア)される。これにより、電源
オン・オフ制御部19は、変調部11、CPU15およ
び不揮発性メモリ16への電源供給遮断状態を解除し、
初期コマンドからの通信が可能な状態とする。
【0034】また、無線カード10が伝送電力カバーエ
リア外に移動したり、外部機器20からの電力を受信で
きなくなったときは、タイマ回路18の動作のみとな
り、送受信部とも停止状態となる。
【0035】したがって、無線カード10は、アンテナ
有効電界領域を一時的に離脱しても、タイマ回路18は
動作し続け、設定時間以降になると、外部機器20から
の電力受信時に送受信動作が可能となり、初期化よりス
タート開始可能となる。
【0036】ここで、無線カード10の基本的な動作に
ついて簡単に説明する。外部機器20から空間に放射さ
れた電波は、アンテナ14により受信され、電源生成部
13に送られる。電源生成部13は、電源およびクロッ
クを生成し、各部に供給する。また、アンテナ14から
の受信信号は復調部12に送られる。復調部12では、
受信した信号に対して増幅、復調などの処理を行なうこ
とにより、受信情報を得る。得られた受信情報はCPU
15に送られ、CPU15において受信情報に基づく所
定の処理が行なわれる。
【0037】一方、CPU15において作成された送信
情報、たとえば、受信情報の処理結果に基づく返信情報
は、変調部11に送られる。変調部11では、送信情報
を変調、増幅し、アンテナ14に供給する。アンテ14
は、変調部11からの信号を電波として空間に放射す
る。
【0038】なお、無線カード10は、バッテリレス方
式であるため、通常は、アンテナ14からの電力伝送に
よる電源が断たれてしまうと、動作中の不揮発性メモリ
16に必要状態を記憶後、停止状態となる。次に、アン
テナ14からの電力伝送を受けると、通常は初期化か
ら、外部機器20との通信を始める動作を繰り返すこと
になる。
【0039】図2は、無線カード10の不揮発性メモリ
16に記憶される情報の一例を示しており、たとえば、
待合状態把握の情報として、ID番号、予約年月日、乗
車便名、乗車駅コード、座席番号、経由駅コードなどが
あるが、情報の内部に更に、乗継ぎ便情報やその他の利
用便など複数便および残額情報部などの利用が可能なプ
リペイド機能などもある。
【0040】図3は、前記外部機器20の構成例を概略
的に示すものである。図3において、CPU21には、
記憶手段としてのメモリ(たとえば、S−RAM)22
が接続されているとともに、インタフェイス23を介し
て無線カードリーダ・ライタ24が接続されている。ま
た、CPU21には、インタフェイス25を介して案内
表示部26が接続されているとともに、インタフェイス
27を介して操作部28が接続されている。
【0041】以下、各部について説明する。無線カード
リーダ・ライタ24は、図示しないアンテナを介して、
利用客が所持する無線カード10との間で情報の送受信
を行なう。アンテナは1個または複数個設けられるもの
で、複数のアンテナを設ける場合は、各アンテナをスキ
ャンすることにより、広域のカバーを行なっている。こ
のスキャンについては、無線カード10のアクセスタイ
ミングを鑑み、その制御を無線カードリーダ・ライタ2
4自信が行なう。
【0042】利用客の待ち状態を示す客待ち情報は、C
PU21の制御によりメモリ22に記憶される。このと
き、CPU21は、無線カード10から読出した情報の
利用便、行き先、時刻などについて判定を行なうことに
より、タイマ動作時間を適当な値に設定し、該当無線カ
ード10のID番号と行先情報をメモリ22に記憶す
る。
【0043】また、無線カードリーダ・ライタ24から
は、同時に客待ち状態の確認アクセスに該当しない無線
カード10に対して、ID番号に合わせてタイマ動作時
間を送信してタイマ回路18に設定し、その設定時間の
間、無線カード10を停止させておくことにより、不必
要なアクセスを行なわないようにする。
【0044】当該駅に該当する利用便である無線カード
10については、読取りの情報からCPU21が判定
し、利用便情報とID番号としてメモリ22に記憶され
るとともに、情報処理後のシーケンスで無線カード10
に対し、セットするタイマ動作時間が送信される。
【0045】従来の無線カードは、複数枚存在した場合
には、ID番号の認識のための通信が複数枚の無線カー
ドに対して常に発生することとなるが、本発明の無線カ
ード10は、タイマ回路18の制御によるため、通信の
発生が時系列で発生するようになり、これにより、複数
枚の無線カードに対する同時処理能力負荷としては、極
度に減少させることができる。
【0046】操作部28は、CPU21を介してメモリ
22内の客待ち状況の確認操作や、案内表示部26への
表示などを行なうとともに、特定カードID番号の利用
者へのアクセス操作などを行なうためのものである。
【0047】案内表示部26は、案内表示盤などに利用
便の案内や呼出し、乗降状況の内容表示などを行なうも
のである。図4は、前記無線カードリーダ・ライタ24
の構成例を概略的に示している。この無線カードリーダ
・ライタ24は、複数の送受信アンテナ31、これらア
ンテナ31を選択的に切換えるアンテナ切換部32、変
調部・送信ドライバ33、受信アンプ・復調部34、各
種制御および処理を実行するCPU35などによって構
成されている。
【0048】以下に、無線カードリーダ・ライタ24の
動作の概略を簡単に説明する。CPU35は、アンテナ
切換部32をスキャン駆動することにより、複数のアン
テナ31の中から最適なアンテナを選択する。CPU2
1から送られる送信情報は、CPU35を介して変調部
・送信ドライバ33に入力され、変調部・送信ドライバ
33において変調、増幅され、アンテナ31に供給され
る。アンテナ31は、変調部・送信ドライバ33からの
信号を電波(電源生成用の電波をも含む)として空間に
放射する。
【0049】一方、無線カード10から送信される電波
は、アンテナ31で受信され、受信アンプ・復調部34
に送られる。受信アンプ・復調部34では、受信した信
号に対して増幅、復調などの処理を行なうことにより、
受信情報を得る。得られた受信情報はCPU35に送ら
れ、CPU35において受信情報に基づく所定の処理が
行なわれる。
【0050】次に、図5に示すフローチャートを参照し
て無線カード10の動作を概略的に説明する。まず、ス
テップS1において、通信有効範囲内(電力伝送カバー
エリア内)か否かを判断し、通信有効範囲内であれば、
ステップS2に進み、外部機器20との間で通信を行な
い、必要によりタイマ動作時間を受信してタイマ回路1
8にセットするとともに、電力充電回路17に充電を行
なう。
【0051】次に、ステップS3において、再び通信有
効範囲内か否かを判断し、通信有効範囲内であれば、ス
テップS4に進み、受信部(復調部12)およびCPU
15をオン状態とし、タイマ回路18の動作は継続する
(伝送電力により動作)。この場合、通常、送信部は電
源オン・オフ制御部19によりオフ制御され、一般的な
応答要求には無視する。
【0052】次に、ステップS5において、再び通信有
効範囲内か否かを判断し、通信有効範囲内であれば、ス
テップS6に進み、受信部およびCPU15を継続して
オン状態とする。この場合、伝送電力により動作し、I
D番号指定によるアクセスの場合にのみ応答可能とす
る。
【0053】次に、ステップS7に進み、タイマ回路1
8が動作を終了した以降は、外部機器20との通信を可
能とする(伝送電力により動作)。ステップS3あるい
はS5において、通信有効範囲外(電力伝送カバーエリ
ア外)であれば、ステップS8に進み、受信部(復調部
12)およびCPU15をオフ状態にして、節電モード
とし、タイマ回路18の動作は継続する(電力充電回路
17によりタイマ回路18のみ動作)。
【0054】次に、ステップS9において、タイマ回路
18の動作が終了したか否かを判断し、動作中であれば
ステップS10に進み、タイマ回路18が電力充電回路
17による動作が可能か否かを判断し、動作が可能であ
れば、ステップS5に進み、前記同様な動作を繰り返
す。
【0055】ステップS9において、タイマ回路18の
動作が終了した場合、あるいは、ステップS10におい
て、電力充電回路17の機能が発揮できなくなり、タイ
マ回路18の動作が不可能であれば、初期状態に戻る。
【0056】図6(a)は、電力伝送カバーエリア内の
ときで、外部機器20からの通信許可状態時における無
線カード10の通信シーケンスを示している。すなわ
ち、無線カード10は、ID番号を含んだ情報で、外部
機器20へ情報送信許可を送ると同時に、受信待ちのた
めの初期化を行なう。外部機器20は、無線カード10
からのID番号を認識し、送信許可を無線カード10に
送る。
【0057】送信許可を受取った無線カード10は、情
報を外部機器20に送信する。これを受取った外部機器
20は、受信完了を無線カード10に送信する。外部機
器20は、受信情報(無線カードによって内容が異なる
が、行先、便名、座席番号、時刻、経由駅など)を処理
し、無線カード10に処理完了通知を送信する。
【0058】処理完了通知を受取った無線カード10
は、外部機器20に処理完了受信応答(ID番号+タイ
マ回路の設定値)を送信する。これを受取った外部機器
20は、処理完了と処理結果をメモリ22に格納する。
【0059】これで通信完了となり、無線カード10
は、タイマ回路18の動作の間、送信部の動作を中断
し、受信動作のみとなる。もし、無線カード10に乗車
券以外のプリペイド機能などが付加されていて、タイマ
回路18の動作中にも関わらず、その機能を使用するた
めにアクセスしようとする場合は、図6(b)にその通
信シーケンスを示すように、図示しないプリペイドカー
ド処理機にて、通信許可コマンドとは別のタイマクリア
コマンド(応答要求コマンド)を実行することにより、
タイマ回路18の動作をクリアし、通常アクセスが可能
となっている。
【0060】なお、無線カード10の情報を受信し、プ
リペイドカード処理機で処理された情報は、処理完了通
知(たとえば、プリペイド機能で、使用引去り後の残高
など)については、無線カード10が情報の内容を書換
え(乗車券として使用の場合は、乗車利用に関わる情報
を含み)、書換え後にプリペイドカード処理機に処理完
了受信応答を送信し、受信部の動作を継続する。
【0061】このとき、プリペイドカード処理機からタ
イマ動作時間を受信した場合は、そのタイマ動作時間を
タイマ回路18に設定して、継続タイマセット状態に入
り、終了する。
【0062】図7は、待合所利用客の無線カード10に
対するタイマ回路18のセット例を示している。すなわ
ち、たとえば、無線カードAの利用客の場合、利用客の
入場時に外部機器20からアクセスした情報が、当該駅
の利用に無関係(たとえば、利用便の該当がなかったな
ど)であるような場合は、タイマ回路18のセット時間
を最大限(たとえば、5時間後など)にした場合であ
る。このとき、タイマ回路18が電力充電回路17で動
作する最大時間が4時間であった場合は、4時間後から
送信部が動作可能状態となる。
【0063】無線カードBの利用客の場合は、次便の情
報の場合であり、今便の出発のあたりからアクセスがで
きるように、タイマ回路18に動作時間をセットした場
合である。
【0064】無線カードCの利用客については、今便の
情報の場合であり、客待ち状態の把握に即対処であり、
現時点からアクセスができるように、タイマ回路18へ
の動作時間のセットは行なわれない状態である。
【0065】無線カードDの利用客については、利用便
がある程度時間に余裕がある便であり、出発に近い時刻
からアクセスができるように、タイマ回路18に動作時
間をセットした場合である。
【0066】なお、図7における▽印は、利用客の待合
所に入場した際の最初のアクセス時刻である。このよう
にした結果、外部機器20から通信許可をだした場合
に、無線カード10からの通信の混雑が解消できること
になる。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、バ
ッテリレス式の無線カード内に、外部機器側から通信で
時間設定可能な自己制御用のタイマ手段と、受信した電
力を充電してタイマ手段の電源とする電力充電手段を設
け、個々の無線カードの動作をタイマ手段の動作で自己
制御することにより、電力伝送エリア内外にかかわら
ず、安定したタイマ動作を行ない、タイマ手段の動作終
了時、あるいは、電力充電手段が機能を果たせなくなっ
た状態から、初期化より通信が可能となり、外部機器側
からのアクセスに対する無線カードからの応答の集中を
分散化することができる。したがって、通信の混雑を解
消し、外部機器側の処理負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るバッテリレス式の無
線カードの構成を概略的に示すブロック図。
【図2】無線カードの不揮発性メモリに記憶される情報
の一例を示す図。
【図3】外部機器の構成例を概略的に示すブロック図。
【図4】無線カードリーダ・ライタの構成例を概略的に
示すブロック図。
【図5】無線カードの動作を概略的に説明するフローチ
ャート。
【図6】無線カードの通信シーケンス例を示す図。
【図7】無線カードに対するタイマ回路のセット例を示
す図。
【符号の説明】
10……無線カード、11……変調部、12……復調
部、13……電源生成部、14……アンテナ、15……
CPU、16……不揮発性メモリ、17……電力充電回
路、18……タイマ回路、19……電源オン・オフ制御
部、20……外部機器、21……CPU、22……メモ
リ、24……無線カードリーダ・ライタ、26……案内
表示部、28……操作部、31……送受信アンテナ、3
2……アンテナ切換部、33……変調部・送信ドライ
バ、34……受信アンプ・復調部、35……CPU。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信機能を有する外部機器から送信
    される電力を受信して、この受信した電力により動作
    し、前記外部機器との間で送受信を行なう無線カードに
    おいて、 前記外部機器との通信時、前記外部機器から送信される
    タイマ動作時間を受信するタイマ動作時間受信手段と、 このタイマ動作時間受信手段で受信したタイマ動作時間
    が設定され、その設定時間の間動作を行なうタイマ手段
    と、 このタイマ手段が動作している間、該無線カードから前
    記外部機器への送信動作を停止せしめる制御手段と、 前記外部機器との通信時、受信した電力を充電し、前記
    外部機器から送信される電力を受信できなくなったと
    き、前記タイマ手段に対して動作電源を供給する電力充
    電手段と、 を具備したことを特徴とする無線カード。
  2. 【請求項2】 前記タイマ手段の動作中に前記外部機器
    から応答要求コマンドを受けた場合、前記タイマ手段の
    動作が解除され、前記外部機器との間で初期状態からの
    通信が可能となることを特徴とする請求項1記載の無線
    カード。
  3. 【請求項3】 前記タイマ手段に設定されるタイマ動作
    時間の最大値は、前記電力充電手段が前記タイマ手段に
    電力を供給してからその機能を果たせなくなるまでの時
    間とすることを特徴とする請求項1記載の無線カード。
  4. 【請求項4】 前記タイマ手段が動作を終了した以降
    は、前記外部機器から送信される電力を受信すると前記
    外部機器との間で初期状態からの通信が可能となること
    を特徴とする請求項1記載の無線カード。
  5. 【請求項5】 前記電力充電手段がその機能を果たせな
    くなった場合、前記タイマ手段が動作中であっても、前
    記外部機器から送信される電力を受信すると前記外部機
    器との間で初期状態からの通信が可能となることを特徴
    とする請求項1記載の無線カード。
  6. 【請求項6】 無線通信機能を有する外部機器と無線カ
    ードとの間で無線による送受信を行なうもので、前記無
    線カードは、前記外部機器から送信される電力を受信し
    て、この受信した電力により動作し、前記外部機器との
    間で送受信を行なう無線通信方法において、 前記外部機器において、前記無線カードとの通信時、前
    記無線カードに対して所定のタイマ動作時間を送信する
    ステップと、 前記無線カードにおいて、前記外部機器との通信時、前
    記外部機器から送信されるタイマ動作時間を受信するス
    テップと、 この受信したタイマ動作時間をタイマ手段に設定し、そ
    の設定時間の間前記タイマ手段を動作させるステップ
    と、 このタイマ手段が動作している間、前記無線カードから
    前記外部機器への送信動作を停止せしめるステップと、 前記無線カードにおいて、前記外部機器との通信時、受
    信した電力を電力充電手段に充電し、前記外部機器から
    送信される電力を受信できなくなったとき、その電力充
    電手段に充電した電力を動作電源として前記タイマ手段
    に供給するステップと、 からなることを特徴とする無線通信方法。
  7. 【請求項7】 前記無線カードは、前記タイマ手段の動
    作中に前記外部機器から応答要求コマンドを受けた場
    合、前記タイマ手段の動作を解除し、前記外部機器との
    間で初期状態からの通信が可能となることを特徴とする
    請求項6記載の無線通信方法。
  8. 【請求項8】 前記無線カードは、前記タイマ手段が動
    作を終了した以降、前記外部機器から送信される電力を
    受信すると前記外部機器との間で初期状態からの通信が
    可能となることを特徴とする請求項6記載の無線通信方
    法。
  9. 【請求項9】 前記無線カードは、前記電力充電手段が
    その機能を果たせなくなった場合、前記タイマ手段が動
    作中であっても、前記外部機器から送信される電力を受
    信すると前記外部機器との間で初期状態からの通信が可
    能となることを特徴とする請求項6記載の無線通信方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002109495A (ja) * 2000-10-04 2002-04-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非接触icカードおよびリーダライタ
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JP2008181110A (ja) * 2006-12-27 2008-08-07 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置

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