JP2000115021A - スペクトル拡散信号の搬送波再生回路 - Google Patents

スペクトル拡散信号の搬送波再生回路

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JP2000115021A
JP2000115021A JP27557498A JP27557498A JP2000115021A JP 2000115021 A JP2000115021 A JP 2000115021A JP 27557498 A JP27557498 A JP 27557498A JP 27557498 A JP27557498 A JP 27557498A JP 2000115021 A JP2000115021 A JP 2000115021A
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carrier
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Seigo Miyoshi
誠吾 三好
Kenzo Urabe
健三 占部
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Kokusai Electric Corp
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Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の搬送波再生回路では、搬送波を正しく再
生できず安定した搬送波を再生できない場合がある、ま
たは安定していても位相が180度ずれるという問題点
があったが、本発明ではそれらの問題点を解決すること
ができる。 【解決手段】PSK復調を行う際などに利用されるスペ
クトル拡散信号の搬送波再生回路であって、受信信号を
再生搬送波により直交検波して同相成分と直交成分の2
つのベースバンド信号を得、前記2つのベースバンド信
号を特定角度位相をずらし、これら位相をずらしたベー
スバンド信号の相関値を二乗して差分を得、前記差分の
高調波成分を除去した信号を出力し、前記位相をずらし
たベースバンド信号の相関値の正負を判断して絶対位相
を検出し、前記直交検波によって得られた2つのベース
バンド信号に、前記検出した絶対位相に適した復調処理
を行い、復調データを出力ことを特徴とする回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスペクトラム拡散通
信によるデータ通信の復調の際に用いられる搬送波再生
回路に係り、特に再生搬送波の位相差が0°と180°
のいずれでも正しい復調ができるスペクトル拡散信号の
搬送波再生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデータ通信には狭帯域変調方式の
AM(Amplitude Modulation)やFM(Frequency Modulat
ion)等を用いた通信が一般に実用されている。これは受
信機における復調を比較的小型の回路で実現できるが、
マルチパスや狭帯域雑音に弱いという欠点も有してい
る。これに対して、 SS通信(Spread Spectrum)方式で
は、送信側ではデータの周波数スペクトルをPN(Pseudo
Noise:疑似ランダム)符号によって拡散し、受信側で該
PN符号と時間同期(相関)を取ることでマルチパス及び狭
帯域雑音の影響を軽減するという特徴を有し、重要な技
術として注目されている。SS通信では2段階に分けて変
調が行われる。第1の段階では、例えばBPSK(Binary Sh
ift Keying)と称される変調方法によって1次変調が行
われ、生成された搬送波と特定の角度だけ位相のずれた
信号を第2の段階としてさらに拡散変調して送信するよ
うにしている。
【0003】このようなBPSK変調された信号を受信して
復調する際には、送信された信号の搬送波との同一周波
数、同一の位相を出力する発信器が必要となるが、特に
移動体通信の場合はフェージング等の影響もあって、受
信された信号の搬送波の周波数が常に一定とはならず、
そのような発振を行う発信器を用意することはできない
のが現状である。そこで、このような場合には、抑圧搬
送波通信と同様に、受信機での受信信号から搬送波を再
生する必要がある。
【0004】受信機での受信信号が他局からの干渉を受
けると、従来のBPSKなどの搬送波再生回路では、同期位
相基準に対して位相差が生じる場合に正しい復調が出来
なかった。
【0005】また、従来の搬送波再生回路をBPSKと
は異なるモードに適用した場合について説明する。具体
的に例えば、図11は並列組合せSS通信方式の一例にお
ける信号点配置の一例を表す図である。図11に示す例
では、情報系列の5値信号の多値信号と、同期系列の2
値の伝送をおこなう並列組合せSS通信方式の例であ
る。
【0006】尚、かかる方式については、「並列組合わ
せSS通信方式の提案」、朱 近康、佐々木重信、丸林
元、電子情報通信学会論文、(B-II)、Vol.J74-
B-II、5、PP.207-214(1991-05)や
「並列組合わせSS通信方式における直交変復調を用い
た同期法」、太田晃司、田仲弘幸、丸林 元、電子情報
通信学会信越支部大会予稿集、40(1993)、「並
列組合わせSS通信方式を用いたISMバンド高速SS
無線LANシステム」田仲弘幸、太田晃司、丸林元、信
学技報SST93-93(1994-03)、19-24
に詳しい。
【0007】これに対して、受信機での受信信号が他局
から干渉を受け、またはフェージングにより、同期位相
基準に対して再生搬送波に位相差が生じる場合でも、受
信機での受信信号から搬送波周波数成分を除去して抽出
されたベースバンド帯のSS信号の相関値を乗算(逆拡散
処理)して、発信器の発信周波数制御とすることで、安
定した搬送波を再生できる搬送波再生回路を得ること
を、本出願人は以前の特許出願により報告している。こ
れは「搬送波再生回路」,三好誠吾,占部健三,特願平8-
242408号報に詳しい。
【0008】従来のスペクトル拡散信号の搬送波再生回
路の形態を図面を参照しながら説明する。図6は、従来
のスペクトル拡散信号の搬送波再生回路の構成ブロック
図である。従来のスペクトル拡散信号の搬送波再生回路
は直交検波器11とマトリックス回路12、マッチドフ
ィルタ13a、13bと、二乗回路14a、14bと、減算
器15と、ループフィルタ16と、VCO17と情報信
号復調部19と、から構成されている。
【0009】次に、以下従来のスペクトル拡散信号の搬
送波再生回路の各部を具体的に説明する。直交検波器1
1は受信信号の入力を受けて、そのI相(同相)成分と
Q相(直交)成分とに分けて2つのベースバンド信号を
出力するものである。説明を容易にするために、直交検
波器11の構成図を図7に示す。
【0010】直交検波器11は受信信号とVCO17か
らの搬送波との入力を受けて、受信信号は、分配器71
により分配され、ミキサー72aとミキサー72bとに入
力される。一方、搬送波は、位相器73によって、その
同相成分と直交成分とに分けられそれぞれミキサー72
aとミキサー72bとに入力される。
【0011】そして、ミキサー72aが受信信号と搬送
波との同相成分との積をLPF(ローパスフィルタ)7
4aに、ミキサー72bが受信信号と搬送波との直交成
分との積をLPF74bに、それぞれ出力し、 LPF7
4aがベースバンドI相の信号を出力し、 LPF74b
がベースバンドQ相の信号を出力する。(以下各々のベ
ースバンド信号を、数式上「I」「Q」と称する)
【0012】マトリックス回路12は前記ベースバンド
信号の入力を受け、特定の角度だけ前記2つのベースバ
ンド信号の位相をずらした2つのベースバンド信号を出
力する。
【0013】マトリックス回路12は次の[数1]に示
す行列を格納し、直交検波器11から出力される「I」
と「Q」との出力の基準である直交軸(図8(a))に対
して+θだけ傾いた軸(図8(b))と、同じく−θだけ
傾いた軸(図8(c))とを出力するものである。
【0014】
【数1】
【0015】マッチドフィルタ13a、13bは位相のず
れたベースバンド信号のうち、同相成分と直交成分の各
々の成分について相関値を出力するマッチドフィルタで
あり、同期系列のQ軸上で伝送されるユニークなパター
ン(ユニークワード)を参照し、直交検波器11の再生
搬送波基準の直交軸に対してαI+βQ軸上での傾斜角
度差θと−αI+βQ軸上での傾斜角度差θの相関値を
それぞれ出力するものである。以下かかる相関値をそれ
ぞれ<αI+βQ>、<−αI+βQ>と表すこととす
る。すなわちマッチドフィルタ13a、13bは斜軸上で
ユニークワードとの相関値を求めるものであり、ここで
はユニークワードをタップ係数とするトランスバーサル
フィルタを用いているものである。
【0016】二乗回路14a、14bは前記マッチドフィ
ルタ13aと13bの相関値の入力を受けて各々二乗して
出力するものである。二乗回路14aが出力する信号と
二乗回路14bが出力する信号の波形はそれぞれ図9
(a)、(b)のようになる。
【0017】減算器15は前記2つの二乗回路14a、
14bより同相成分のベースバンド信号より得られた相
関値の二乗から直交成分のベースバンド信号より得られ
た相関値の二乗を差引きする減算器であり、すなわち、
二乗回路14aから入力される相関値の二乗から二乗回
路14bから入力される相関値の二乗を差引きするもの
である。つまり、減算器15は、次に示す[数2]に示
すように<4αβIQ>を出力するものであり、その波
形は図9(c)のようになる。
【0018】
【数2】<αI+βQ>2−<−αI+βQ>2=<4
αβIQ>
【0019】ループフィルタ16は、前記減算器の出力
する信号から高周波成分を除去して周波数制御信号とし
て出力するループフィルタであり、図9(c)に含まれる
位相差の信号を抽出してVCO17に出力する。VCO
17は前記ループフィルタ16から入力される周波数制
御信号に応じた周波数の搬送波を再生された搬送波とし
て前記直交検波器11に出力する。
【0020】従来回路によれば、ループフィルタ16が
出力する位相差の信号が図9(c)に示すように、「−2
25°〜−135°」の間、「−45°」〜「45°」
の間、「135°」〜「225°」の間では、単調増加
し、線形に応答する信号となっていることを利用して、
正の位相差を示していれば位相を遅らせ、負であれば位
相を進めるようなループをなしているので搬送波を安定
して再生できる。従って、図9(c)では位相差の安定点
(白丸で示した部分)が「0°」「180°」「−18
0°」の三カ所存在し、このうち「180°」「−18
0°」は同じ位相差なので、結局は「0°」「180
°」の二つの安定点が存在する。再生搬送波はこの二つ
の安定点のどちらか一方に安定する。
【0021】このように、同期位相基準に対して再生搬
送波が生じたり、他局からの干渉があっても、安定した
搬送波を得られ、直交検波器11がVCO17が生成す
る再生搬送波基準の直交軸で直交検波を行うようにな
る。
【0022】送信部の搬送波と受信部の再生搬送波の位
相差が「0°」と「180°」で安定したときのの各々
の搬送波の直交軸と信号点配置を図2に示す。この図中
における☆★△▲○●◇◆□■のマークは各シンボルの
位置対応を表したものである。
【0023】図2(a)は送信部で送信する基準搬送波直
交軸と信号点配置であり、図3(a)はこれを時間軸上で
表しており、I軸側のベースバンド帯の信号が31-I、
Q軸側の信号が31-Qである。
【0024】図2(b)は受信部での位相差が「0°」の
時の再生搬送波直交軸と信号点配置を表し、図3(b)は
これを時間軸で表しており、 I軸側のベースバンド帯
の信号が32-I、Q軸側の信号が32-Qである。
【0025】図2(c)は受信部での位相差が「180
°」の時の再生搬送波直交軸をと信号点配置を表し、図
3(c)はこれを時間軸で表しており、 I軸側のベースバ
ンド帯の信号が33-I、Q軸側の信号が33-Qである。
【0026】送信部は図2(a)の直交軸の信号点配置
で、ベースバンド帯の信号を送信すると、受信部では、
再生搬送波の位相差が「0°」の時は図2(b)の様な状
態の再生搬送波直交軸と信号点配置での復調を行う。す
なわち、図2(a)の送信時と同じようになる。また、位
相差が「180°」の時は図2(a)より180°回転し
た図2(c)の様な状態の再生搬送波と信号点配置での復
調が行われる。
【0027】図4はあらかじめ与えられたユニークワー
ドとの一致を検出するマッチドフィルタの相関値であ
り、特にQ側軸のマッチドフィルタ13bの相関値のピ
ークを表した波形である。相関ピーク41は位相差が
「0°」時のQ軸側のベースバンド帯の信号32-Qを受
信した時の波形であり、相関ピーク42は位相差が「1
80°」時のQ軸側のベースバンド帯の信号33-Qを受
信した時の波形である。
【0028】位相差が0°の時は、復調したベースバン
ド帯の信号は送信部のベースバンド帯の信号と同じもの
であるが、180°の場合はベースバンド帯の信号出力
が反転出力となる。
【0029】従来のスペクトル拡散信号の搬送波再生回
路において、再生搬送波の直交軸(図8(a))に対して
±θ傾いた軸(図8(b)、(c))でθ=±45°としたと
きは、[数2]の減算器15の出力が<4α2IQ>と
なり<IQ>に比例しているようになる。そこで従来の
スペクトル拡散信号の搬送波再生回路を簡略にした図1
0に示すような第2の従来の搬送波再生回路が考えられ
る。
【0030】第2の従来回路は図10に示すように、直
交検波器11とマッチドフィルタ13aと13b、乗算器
53、ループフィルタ16、VCO17、情報信号復調
部19、とから構成されている。第2の従来回路では、
マッチドフィルタ13aの出力<I>と13bの出力<Q
>とを乗算器53で掛け合わせた<IQ>をループフィ
ルタ16に出力するようにしている。
【0031】従って、この乗算器53の出力である<I
Q>をループ利得が4α2のループによって4α2倍す
れば、第1の回路においてθ=±45°としたとき、つ
まりα=βであるときには、第2の回路に置き換えるこ
とができ,回路を簡略にして安価にすることができる効
果がある。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】このため、図6に示す
ような前記従来のスペクトル拡散信号の搬送波再生回路
を使用すると、位相差が0°で安定した場合は直交検波
器の同相成分(I相)と直交成分(Q相)の受信したベースバ
ンド帯の信号は問題なく復調されるが、180°で安定
した場合はI相とQ相のベースバンド帯の信号はそれぞれ
反転して復調されるという問題がある。
【0033】また一方、図10に示すような前記第2の
従来のスペクトル拡散信号の搬送波再生回路を使用する
と、第1の回路と同様に、同期位相基準に対して再生搬
送波の位相差は0°と180°の二とおりの安定点が存
在し、第1の回路と同様にI相とQ相のベースバンド帯
の信号が反転して復調されるという問題がある。
【0034】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、同期位相基準に対して再生搬送波の位相差が180
°で安定し、ベースバンド帯の信号が反転して復調され
ても、データを正しく復調することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題を解決
するための請求項1記載の発明は、受信信号を再生搬送
波により直交検波して同相成分と直交成分の2つのベー
スバンド信号を得、前記2つのベースバンド信号を特定
角度位相をずらし、これら位相をずらしたベースバンド
信号の相関値を二乗して差分を得、前記差分の高調波成
分を除去した信号を出力し、前記位相をずらしたベース
バンド信号の相関値の正負を判断して絶対位相を検出
し、前記直交検波によって得られた2つのベースバンド
信号に、前記検出した絶対位相に適した復調処理を行
い、復調データを得ることを特徴としており、他局から
の干渉があっても安定した搬送波を得ることができ、更
には同期位相基準に対しての再生搬送波の位相差があっ
ても送信データを正しく復元することができる。
【0036】上記従来例の問題を解決するための請求項
2記載の発明は、直交検波器と、マトリックス回路と、
2つのマッチドフィルタと、2つの二乗回路と、減算器
と、ループフィルタと、VCOと、絶対位相回路と、情
報信号復調部とを備え、前記直交検波器は、再生された
搬送波と受信信号との入力を受けて、前記受信信号の同
相成分と直交成分との2つのベースバンド信号を得る直
交検波器であり、前記マトリックス回路は、前記2つの
ベースバンド信号の入力を受けて、特定の角度だけ前記
2つのベースバンド信号の位相をずらした2つのベース
バンド信号を出力するマトリックス回路であり、前記2
つのマッチドフィルタは、各々前記位相のずれた2つの
ベースバンド信号のうち、同相成分と直交成分との各々
の成分についての相関値を出力するマッチドフィルタで
あり、前記2つの二乗回路は、前記各々の相関値を二乗
して出力する二乗回路であり、前記減算器は、前記2つ
の二乗回路のうち、同相成分のベースバンド信号より得
られた相関値の二乗から直交成分のベースバンド信号よ
り得られた相関値の二乗を差引きする減算器であり、前
記ループフィルタは、前記減算器の出力する信号から高
周波成分を除去して周波数制御信号として出力するルー
プフィルタであり、前記VCOは、前記ループフィルタ
から入力される周波数制御信号に応じた周波数の搬送波
を前記直交検波器に出力するVCOであり、前記絶対位
相回路は、前記相関値の正負の符号から、同期位相基準
に対して再生搬送波の位相差が0°であるか180°で
あるかを判別する、絶対位相を検出する回路であり、前
記情報信号復調部は、前記絶対位相検出回路が検出した
位相差が、0°時と180°の各々に適した復調処理を
行い復調データを出力することを特徴としており、Q軸
上の入力がなくても、かつ他局からの干渉があっても、
また、同期位相基準に対して再生搬送波に位相差が生じ
ても、安定した搬送波を得ることができ、更には安定し
た再生搬送波の位相が180度ずれていても、反転する
ことで安定した搬送波を得ることができる。
【0037】上記従来例の問題を解決するための請求項
3記載の発明は、受信信号を再生搬送波により直交検波
して同相成分と直交成分の2つのベースバンド信号を
得、前記2つのベースバンド信号の各々の相関値を得、
更に前記相関値を乗算し、前記乗算値の高周波成分を除
去した信号を出力し、前記2つのベースバンド信号の各
々の相関値の正負を判断して絶対位相を検出し、前記直
交検波によって得られた2つのベースバンド信号に、前
記検出した絶対位相に適した復調処理を行い、復調デー
タを出力することを特徴としており、Q軸上の信号点に
拡散された信号の入力が常になくても、かつ他局からの
干渉があっても安定した搬送波を得ることができ、更に
は同期位相基準に対しての再生搬送波の位相差があって
もそのずれを修正して搬送波を得ることができる。
【0038】上記従来例の問題を解決するための請求項
4記載の発明は、直交検波器と、2つのマッチドフィル
タと、乗算器と、ループフィルタと、VCOと、絶対位
相回路と、情報信号復調部とを備え、前記直交検波器
は、再生された搬送波と受信信号との入力を受けて、前
記受信信号の同相成分と直交成分との2つのベースバン
ド信号を得る直交検波器であり、前記2つのマッチドフ
ィルタは、前記同相成分と直交成分との2つのベースバ
ンド信号の各々の成分についての相関値を出力するマッ
チドフィルタであり、前記乗算器は、前記2つの相関値
を乗算して出力する乗算器であり、前記ループフィルタ
は、前記乗算器の出力する信号から高周波成分を除去し
て周波数制御信号として出力するループフィルタであ
り、前記VCOは、前記ループフィルタから入力される
周波数制御信号に応じた周波数の搬送波を、前記直交検
波器に出力するVCOであり、前記絶対位相回路は、前
記相関値の正負の符号から、同期位相基準に対して再生
搬送波の位相差が0°であるか180°であるかを判別
する絶対位相を検出する回路であり、前記情報信号復調
部は、検出した位相差が0°時と180°の各々に適し
た復調処理を行い、復調データを出力することを特徴と
しており、他局からの干渉があっても、また、同期位相
基準に対して再生搬送波に位相差が生じても、安定した
搬送波を得ることができ、更には安定した再生搬送波の
位相が180度ずれていても、復調したベースバンドデ
ータを反転することで送信データを正しく復元すること
ができる。
【0039】上記従来例の問題を解決するための請求項
5記載の発明は、請求項2または請求項4記載の回路に
おいて、受信信号を分配する分配器と、搬送波入力を受
けて、その位相の同相成分と直交成分を出力する位相器
と、前記分配器からの受信信号と前記位相器からの同相
成分とを積算する第1のミキサーと、前記分配器からの
受信信号と前記位相器からの直交成分とを積算する第2
のミキサーと、前記第1のミキサーからの出力の高調波
を除去してベースバンドI相の信号を出力する第1のロ
ーパスフィルタと、前記第2のミキサーからの出力の高
調波を除去してベースバンドQ相の信号を出力する第2
のローパスフィルタとを有する直交検波器を備えること
を特徴としており、他局からの干渉があっても、また、
同期位相基準に対して再生搬送波に位相差が生じても、
安定した搬送波を得ることができる。
【0040】上記従来例の問題を解決するための請求項
6記載の発明は、請求項1または請求項2または請求項
3または請求項4または請求項5記載の回路において、
しきい値設定部と、大小比較部と、ピーク周期検出部
と、判定部と、正転/反転切替部とより構成され、しき
い値設定部は予め設定した相関ピーク検出用の値をプラ
ス値とマイナス値の各々のデータを格納し前記大小比較
部に出力する手段であり、大小比較部は前述した2つの
マッチドフィルタのいずれか一方の相関値出力を大小比
較部に入力し前記しきい値設定部からの入力データと比
較し前記ピーク周期検出部へ出力する手段であり、ピー
ク周期検出部は前記大小比較部からの入力データよりピ
ーク周期を検出し前記判定回路に出力する手段であり、
判定回路は前記ピーク周期検出部より入力されたピーク
周期が予め定めた位相0度か位相180度かを判定し判
定結果を前記正転/反転切替部に出力する手段であり、
正転/反転切替部は前述した情報信号復調部からの入力
を前記判定部からの入力が位相0度である判定である場
合はそのまま出力し位相180度である判定である場合
は反転して出力する手段である、ことを特徴としてお
り、予め設定したしきい値とマッチドフィルタの出力を
比較し位相が0度か180度かを判定し反転するかどう
かを決定しているので簡単な回路構成により、他局から
の干渉があっても、また、同期位相基準に対して再生搬
送波に位相差が生じても、安定した搬送波を得ることが
でき、更には安定した再生搬送波の位相が180度ずれ
ていても、ベースバンドデータを反転することで安定し
た搬送波を得ることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の搬送波再生回路(本回
路)は、I軸とQ軸の一定の角度だけ傾斜した斜軸上で
ユニークワードとの相関値の合成を求め、安定した搬送
波を再生するものであり、前記相関値の合成で求めたユ
ニークワードの相関値の正負の符号から同期位相基準に
対しての再生搬送波の位相差が0°か180°かを検出
し、それぞれに適した復調を行い、正しいデータを復調
出来るものである。
【0042】本発明の実施の形態を図を参照しながら説
明する。図1は本発明の搬送波再生回路の概略構成を示
す構成ブロック図であり、従来の回路と同様のものは同
じ記号で示してある。本回路は図1に示すように、直交
検波器11とマトリックス回路12、マッチドフィルタ
13a、13bと、二乗回路14a、14b、減算器15
と、ループフィルタ16と、VCO17、情報信号復調
部19で構成され、更に絶対位相回路18を加えた構成
となっている。
【0043】本回路で、送信部の搬送波と受信部の再生
搬送波の位相差が「0°」と「180°」で安定したと
きの各々の搬送波の直交軸と信号点配置の状態は、上述
した従来のスペクトル拡散信号の搬送波再生回路と同様
に、図2のとおりになる。
【0044】図2を時間軸で表した波形もやはり、上述
した従来のスペクトル拡散信号の搬送波再生回路と同様
に図3のとおりになり、位相差が0°の時は、復調した
ベースバンド帯の信号は送信部のベースバンド帯の信号
と同じものであるが、180°の場合はベースバンド帯
の信号出力が反転出力となる。
【0045】この時に、位相差が0°と180°が検出
できれば、位相差が180°でベースバンド帯の信号が
反転出力であっても、ベースバンド帯の信号をもう1度
反転して、元のベースバンド帯の信号の戻すことで、正
しい復調が行える。
【0046】位相差の検出をするため、Q軸側のマッチ
ドフィルタ13bに注目する。本回路のマッチドフィル
タの相関値は上述した従来のスペクトル拡散信号の搬送
波再生回路と同様に、図4の様な相関値となる。
【0047】位相差が「0°」時のベースバンド帯の信
号(図3の32−Q)が復調された場合は、正領域にピ
ークを持つ相関ピークが出力され(図4の41)、また
位相差が「180°」時のベースバンド帯の信号出力
(図3の33−Q)の場合に負領域にピークを持つは相
関ピークが出力される(図4の42)。この相関ピーク
41と42の周期性と正負の識別をすることで、位相差
が「0°」か「180°」かの絶対位相の検出が可能と
なる。絶対位相の検出は絶対位相回路18で行われる。
【0048】このように図1のような本回路の構成によ
り、絶対位相の検出ができ、位相差が180°の時に情
報信号復調部19で信号の反転処理を行うことで、正し
いベースバンド帯の信号の復調が行える。
【0049】次に絶対位相回路18の絶対位相の識別方
法を詳細に述べる。絶対位相回路18の構成例を記した
図を図12に示す。図1の絶対位相回路18と図12で
は絶対位相回路18は同等である。絶対位相検出回路1
8はプラスピーク検出用のしきい値設定部1210aと
マイナスピーク検出用のしきい値設定部1210b、プ
ラスピーク検出用の大小比較部1211aとマイナスピ
ーク検出用の大小比較部1211b、プラスピーク検出
用のピーク周期検出部1212aとマイナスピーク検出
用のピーク周期検出部1212b、0°と180°の位
相を判定する判定部1213、正転/反転切替部121
4から構成される。
【0050】図13に位相差0°時の各部の動作を示
す。Q側のマッチドフィルタ13bの出力の波形は図1
3の波形131のようになっている。相関ピーク値は1
31mx(131m1、131m2、131m3、・
・)となる。大小比較部1211aはしきい値設定部1
210aで設定された値より大きな値がマッチドフィル
タ13bの出力に現れた場合にHレベルの信号を出力
し、それ以外はLレベルの信号を出力する。同様に大小
比較部1211bはしきい値設定部1210bで設定され
た値より小さな値がマッチドフィルタ13bの出力に現
れた場合にHレベルの信号を出力し、それ以外はLレベ
ルの信号を出力する。よって正領域のしきい値と負領域
のしきい値はそれぞれ図13の132a、132bのよう
になる。
【0051】図13の波形133aは大小比較部121
1aの出力の相関ピーク周期のパルスであり、マッチド
フィルタ13bの出力の相関ピーク131mxの周期に
対応して出力される。
【0052】波形134aはピーク周期検出部1212a
の出力であり、ピーク周期検出部1212aが大小比較
部1211aの出力の相関ピーク周期のパルス133aか
ら、連続で4回の周期を検出した場合に、位相差0°で
同期確立が行われたとして、Hレベルの信号を出力す
る。
【0053】波形133bはピーク周期検出部1212b
の出力であり、ピーク周期検出部1212bが大小比較
部1211bの出力の相関ピーク周期のパルス133bか
ら、連続で4回の周期を検出した場合に、位相差180
°で同期確立が行われたとして、Hレベルの信号を出力
する。図13の場合は負の相関ピーク周期のパルス13
3bが発生していないので、出力は不変で波形134bの
ようになる。
【0054】0°/180°判定部1213はピーク周
期検出部1212aと1212bの出力である134aと
134bの信号から、絶対位相が0°か180°かを判
定する。図13の場合は、絶対位相0°を検出し、「0
°」を示す信号のLレベルを出力波形135として、出
力する。
【0055】波形136は情報信号復調部19が復調し
た復調データある。正転/反転切替部1214は前記の
0/180°判定部1213の判定結果出力135の状
態に基づき、情報信号復調部19が復調した復調データ
を正転出力か反転出力かを決定する。この図13の場
合、位相差は0°なので、正転/反転切替部1214は
正転出力でデータを出力し、その結果は波形137の様
になる。
【0056】図14に位相差180°時の各部の動作を
示す。Q側のマッチドフィルタ13bの出力の波形は図
14の波形141のようになっている。相関ピーク値は
141mx(141m1、141m2、141m3、・
・)となる。図13同様正領域のしきい値と負領域のし
きい値はそれぞれ142a、142bのようになる。
【0057】図14の波形143aは大小比較部121
1aの出力の相関ピーク周期のパルスであり、マッチド
フィルタ13bの出力の相関ピーク141mxの周期に
対応して出力される。
【0058】波形144aはピーク周期検出部1212a
の出力であり、ピーク周期検出部1212aが大小比較
部1211aの出力の相関ピーク周期のパルス143aか
ら、連続で4回の周期を検出した場合に、位相差0°で
同期確立が行われたとして、Hレベルの信号を出力す
る。図14の場合は正の相関ピーク周期のパルス143
aが発生していないので、出力は不変で波形144aのよ
うになる。
【0059】波形143bはピーク周期検出部1212b
の出力であり、ピーク周期検出部1212bが大小比較
部1211bの出力の相関ピーク周期のパルス143bか
ら、連続で4回の周期を検出した場合に、位相差180
°で同期確立が行われたとして、Hレベルの信号を出力
する。
【0060】0°/180°判定部1213はピーク周
期検出部1212aと1212bの出力である144aと
144bの信号から、絶対位相が0°か180°かを判
定する。図14の場合は、絶対位相180°を検出し、
「180°」を示す信号のHレベルを波形145とし
て、出力する。
【0061】波形146は情報信号復調部19が復調し
た復調データある。正転/反転切替部1214は0°/1
80°判定部1213の判定結果出力145の状態に基
づき、情報信号復調部19が復調した復調データを正転
出力か反転出力かを決定する。この図14の場合、位相
差は180°なので、正転/反転切替部1214は反転
出力でデータを出力し、その結果は波形147の様にな
る。
【0062】以上述べた構成例を用いて、絶対位相の検
出を実現し、位相差が180°でも正しい復調を行え
る。
【0063】本回路において、再生搬送波の直交軸に対
して±θ傾いた軸でθ=±45°としたときは、本回路
を簡略にした回路図5に示すような第2の搬送波再生回
路(第2の本回路)が考えられる。
【0064】図5に示すような第2の本回路は、前述し
た第1の本回路と同様な構成である直交検波器11とマ
ッチドフィルタ13aと13b、乗算器53、ループフィ
ルタ16、VCO17、情報信号復調部19、とから構
成され、更に絶対位相回路18を加えた回路からから構
成されている。
【0065】第2の本回路では、前述した第1の本回路
においてθ=±45°としたとき、つまりα=βである
ときには、第2の本回路に置き換えることができ、第1
の本回路と同様に問題点を解消し、更には回路を簡略に
して安価にすることができる効果がある。
【0066】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
より、従来のスペクトル拡散信号の搬送波再生回路にお
いて生ずる、同期位相基準に対して再生搬送波の位相差
は0°と180°の2通りの安定点が存在する場合の位
相差が180°で安定した時のベースバンド帯の信号の
誤って復調する問題点を解消出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本回路の第1の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図2】従来回路および本回路の基準搬送波直交軸上の
信号点配置と再生搬送波直交軸上の信号点配置を表す図
である。
【図3】従来回路および本回路の時間軸上のベースバン
ド信号を表すタイムチャート図である。
【図4】従来回路および本回路Q軸上のマッチドフィル
タの相関値出力を表す図である。
【図5】本回路の第2の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図6】従来回路の第1の回路構成を示すブロック図で
ある。
【図7】従来回路および本回路の直交変調器を示すブロ
ック図である。
【図8】従来回路および本回路の斜軸の概念図である。
【図9】従来回路および本回路の2つのマッチドフィル
タが出力する信号と減算器が出力する信号を表す説明図
である。
【図10】従来回路の第2の回路構成を示すブロック図
である。
【図11】並列組合せSS通信方式における信号点配置の
一例を表す説明図である。
【図12】絶対位相検出回路構成例を表す説明図であ
る。
【図13】絶対位相0°時の図12の復調工程を表す説
明図である。
【図14】絶対位相180°時の図12の復調工程を動
作を表す説明図である。
【符号の説明】
11 …直交検波器、12…マトリックス回路、13a…
マッチドフィルタ(I側同相成分)、13b…マッチドフィ
ルタ(Q側直交成分)、14a…二乗回路(I側同相成分)、
14b…二乗回路(Q側直交成分)、15…減算器、16
…ループフィルタ、17…VCO、18…絶対位相回
路、19…情報信号復調部、21…基準搬送波直交軸と
信号点配置(送信側)、22…再生搬送波直交軸と信号
点配置(受信側・位相差0°でロックオン)、23…再
生搬送波直交軸と信号点配置(受信側・位相差180°
でロックオン)、31-I…21の状態での送信ベースバ
ンド信号(I側同相成分)、31-Q…21の状態での送信
ベースバンド信号(Q側直交成分)、32-I…22の状態
での受信ベースバンド信号(I側同相成分・位相差0°で
ロックオン)、32-Q…22の状態での受信ベースバン
ド信号(Q側直交成分・位相差180°でロックオン)、
33-I…23の状態での受信ベースバンド信号(I側同相
成分・位相差0°でロックオン)、33-Q…23の状態
での受信ベースバンド信号(Q側直交成分・位相差18
0°でロックオン)、41…22の状態でのQ側マッチ
ドフィルタの相関値出力、42…23の状態でのQ側マ
ッチドフィルタの相関値出力、53…乗算器、71…分
配器、72a…乗算器(I側同相成分)、72b…乗算器
(Q側直交成分)、73…位相器、74a…ローパスフィ
ルタ(I側同相成分)、74b…ローパスフィルタ(Q側
直交成分)、81…基準直交軸、 82…基準直交軸より
+θだけ傾いた軸、83…基準直交軸より−θだけ傾い
た軸、91…二乗回路出力(I側)、92…二乗回路出
力(Q側)、93…減算器の出力 111…並列組合せSS通信方式の信号点配置の一例 1210a…しきい値設定部(+ピーク検出用)、12
10b…しきい値設定部(−ピーク検出用)、1211a
…大小比較部(+ピーク検出用)、1211b…大小比
較部(−ピーク検出用)、1212a…ピーク周期検出
部(+ピーク検出用)、1212b…ピーク周期検出部
(−ピーク検出用)、1213…0°/180°判定
部、1214…正転/反転切替部 131…図1および図12でのQ側マッチドフィルタ1
3bの出力(位相差0°時) 132a…正領域のしきい値、132b…負領域のしきい
値、133a…大小比較部1211aの出力である相関ピ
ーク周期パルス、133b…大小比較部1211bの出力
である相関ピーク周期パルス、134a…大小比較部1
212aの出力である位相差0°確立信号 134b…大小比較部1212bの出力である位相差18
0°確立信号 135…0°/180°判定部1213の出力である位
相差状態を表す信号 136…情報信号復調部19の復調データ 137…正転/反転切替部1214によって復調された
復調データ 141…図1および図12でのQ側マッチドフィルタ1
3bの出力(位相差180°時) 142a…正領域のしきい値、142b…負領域のしきい
値、143a…大小比較部1211aの出力である相関ピ
ーク周期パルス、143b…大小比較部1211bの出力
である相関ピーク周期パルス、144a…大小比較部1
212aの出力である位相差0°確立信号 144b…大小比較部1212bの出力である位相差18
0°確立信号 145…0°/180°判定部1213の出力である位
相差状態を表す信号 146…情報信号復調部19の復調データ 147…正転/反転切替部1214によって復調された
復調データ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信信号を再生搬送波により直交検波して
    同相成分と直交成分の2つのベースバンド信号を得、前
    記2つのベースバンド信号を特定角度位相をずらし、こ
    れら位相をずらしたベースバンド信号の相関値を二乗し
    て差分を得、前記差分の高調波成分を除去した信号を出
    力し、前記位相をずらしたベースバンド信号の相関値の
    正負を判断して絶対位相を検出し、前記直交検波によっ
    て得られた2つのベースバンド信号に、前記検出した絶
    対位相に適した復調処理を行い、復調データを出力こと
    を特徴とするスペクトル拡散信号の搬送波再生回路。
  2. 【請求項2】直交検波器と、マトリックス回路と、2つ
    のマッチドフィルタと、2つの二乗回路と、減算器と、
    ループフィルタと、VCOと、絶対位相回路と、情報信
    号復調部とを備え、前記直交検波器は、再生された搬送
    波と受信信号との入力を受けて、前記受信信号の同相成
    分と直交成分との2つのベースバンド信号を得る直交検
    波器であり、前記マトリックス回路は、前記2つのベー
    スバンド信号の入力を受けて、特定の角度だけ前記2つ
    のベースバンド信号の位相をずらした2つのベースバン
    ド信号を出力するマトリックス回路であり、前記2つの
    マッチドフィルタは、各々前記位相のずれた2つのベー
    スバンド信号のうち、同相成分と直交成分との各々の成
    分についての相関値を出力するマッチドフィルタであ
    り、前記2つの二乗回路は、前記各々の相関値を二乗し
    て出力する二乗回路であり、前記減算器は、前記2つの
    二乗回路のうち、同相成分のベースバンド信号より得ら
    れた相関値の二乗から直交成分のベースバンド信号より
    得られた相関値の二乗を差引きする減算器であり、前記
    ループフィルタは、前記減算器の出力する信号から高周
    波成分を除去して周波数制御信号として出力するループ
    フィルタであり、前記VCOは、前記ループフィルタか
    ら入力される周波数制御信号に応じた周波数の搬送波を
    前記直交検波器に出力するVCOであり、前記絶対位相
    回路は、前記相関値の正負の符号から、同期位相基準に
    対して再生搬送波の位相差が0°であるか180°であ
    るかを判別する、絶対位相を検出する回路であり、前記
    情報信号復調部は、前記絶対位相検出回路が検出した位
    相差が、0°時と180°の各々に適した復調処理を行
    い復調データを出力することを特徴とするスペクトル拡
    散信号の搬送波再生回路。
  3. 【請求項3】受信信号を再生搬送波により直交検波して
    同相成分と直交成分の2つのベースバンド信号を得、前
    記2つのベースバンド信号の各々の相関値を得、更に前
    記相関値を乗算し、前記乗算値の高周波成分を除去した
    信号を出力し、前記2つのベースバンド信号の各々の相
    関値の正負を判断して絶対位相を検出し、前記直交検波
    によって得られた2つのベースバンド信号に、前記検出
    した絶対位相に適した復調処理を行い、復調データを出
    力することを特徴とするスペクトル拡散信号の搬送波再
    生回路。
  4. 【請求項4】直交検波器と、2つのマッチドフィルタ
    と、乗算器と、ループフィルタと、VCOと、絶対位相
    回路と、情報信号復調部とを備え、前記直交検波器は、
    再生された搬送波と受信信号との入力を受けて、前記受
    信信号の同相成分と直交成分との2つのベースバンド信
    号を得る直交検波器であり、前記2つのマッチドフィル
    タは、前記同相成分と直交成分との2つのベースバンド
    信号の各々の成分についての相関値を出力するマッチド
    フィルタであり、前記乗算器は、前記2つの相関値を乗
    算して出力する乗算器であり、前記ループフィルタは、
    前記乗算器の出力する信号から高周波成分を除去して周
    波数制御信号として出力するループフィルタであり、前
    記VCOは、前記ループフィルタから入力される周波数
    制御信号に応じた周波数の搬送波を、前記直交検波器に
    出力するVCOであり、前記絶対位相回路は、前記相関
    値の正負の符号から、同期位相基準に対して再生搬送波
    の位相差が0°であるか180°であるかを判別する絶
    対位相を検出する回路であり、前記情報信号復調部は、
    検出した位相差が0°時と180°の各々に適した復調
    処理を行い、復調データを出力することを特徴とするス
    ペクトル拡散信号の搬送波再生回路。
  5. 【請求項5】受信信号を分配する分配器と、搬送波入力
    を受けて、その位相の同相成分と直交成分を出力する位
    相器と、前記分配器からの受信信号と前記位相器からの
    同相成分とを積算する第1のミキサーと、前記分配器か
    らの受信信号と前記位相器からの直交成分とを積算する
    第2のミキサーと、前記第1のミキサーからの出力の高
    調波を除去してベースバンドI相の信号を出力する第1
    のローパスフィルタと、前記第2のミキサーからの出力
    の高調波を除去してベースバンドQ相の信号を出力する
    第2のローパスフィルタとを有する直交検波器を備える
    ことを特徴とする請求項2または請求項4記載のスペク
    トル拡散信号の搬送波再生回路。
  6. 【請求項6】しきい値設定部と、大小比較部と、ピーク
    周期検出部と、判定部と、正転/反転切替部とより構成
    され、しきい値設定部は予め設定した相関ピーク検出用
    の値をプラス値とマイナス値の各々のデータを格納し前
    記大小比較部に出力する手段であり、大小比較部は前述
    した2つのマッチドフィルタのいずれか一方の相関値出
    力を大小比較部に入力し前記しきい値設定部からの入力
    データと比較し前記ピーク周期検出部へ出力する手段で
    あり、ピーク周期検出部は前記大小比較部からの入力デ
    ータよりピーク周期を検出し前記判定回路に出力する手
    段であり、判定回路は前記ピーク周期検出部より入力さ
    れたピーク周期が予め定めた位相0度か位相180度か
    を判定し判定結果を前記正転/反転切替部に出力する手
    段であり、正転/反転切替部は前述した情報信号復調部
    からの入力を前記判定部からの入力が位相0度である判
    定である場合はそのまま出力し位相180度である判定
    である場合は反転して出力する手段である、ことを特徴
    とする請求項1または請求項2または請求項3または請
    求項4または請求項5に記載のスペクトル拡散信号の搬
    送波再生回路。
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EP1147939A2 (en) 2000-04-17 2001-10-24 Johnson Controls Automotive Systems Corporation Motor-driven footrest device of seat

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