JP2000114927A - 可変位相器 - Google Patents

可変位相器

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JP2000114927A
JP2000114927A JP27723098A JP27723098A JP2000114927A JP 2000114927 A JP2000114927 A JP 2000114927A JP 27723098 A JP27723098 A JP 27723098A JP 27723098 A JP27723098 A JP 27723098A JP 2000114927 A JP2000114927 A JP 2000114927A
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varicap
phase
switch
variable
inductor
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JP27723098A
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Chikao Kume
千佳夫 久米
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯通信機器、その他の電子機器等における
信号の位相を任意に制御するための可変位相器は、バリ
キャップの容量変化によって位相を変化させるため、バ
リキャップの容量変化が小さい場合は大きな位相制御幅
を得られないという問題がある。 【解決手段】 可変負荷手段C2にバリキャップ3を用
いてインピーダンスを可変させることで位相を制御する
可変位相器であって、可変負荷手段C2に負荷コンデン
サ8あるいはインダクタ4を加え、バリキャップ最大容
量以下の負荷コンデンサ8と、前記負荷コンデンサ8を
バリキャップ3とつなぐスイッチ7と、位相量に応じて
前記スイッチ制御および前記バリキャップ電圧制御を行
う制御手段10を備えた構成とし、可変負荷手段C2の
インピーダンスの変化幅を広げ、可変位相手段C2の位
相変化幅を容易に広げることができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、携帯通信機器、そ
の他の電子機器等における信号の位相を任意に制御する
ための可変位相器に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の可変位相器の構成図であ
る。
【0003】以下、図8を参照して従来の可変位相器に
ついて説明する。図に示すように、可変位相器は、入力
インピーダンスZ0の3dB結合器101と、変化させ
たい位相に応じて制御電圧を可変させる制御電圧手段1
08と、前記3dB結合器101の反射ポートに接続さ
れ、かつ、制御電圧手段108の電圧でインピーダンス
が変る可変負荷手段A102と、3dB結合器101の
通過ポートに接続され、可変負荷手段A102と同様の
構成で、かつ、可変負荷手段A102と同様に制御され
る可変負荷手段手段B107より構成されている。
【0004】そして、前記可変負荷手段A102は、バ
リキャップ103と、インダクタ値Lのインダクタ10
4と、制御電圧をカットするコンデンサ105と、制御
電圧手段108のインピーダンスを大きくするための抵
抗106によって構成されている。なお、コンデンサ1
05および抵抗106は、可変負荷手段A102のイン
ピーダンスに影響を与えない値となっている。
【0005】上記構成において、角周波数ωの入力信号
が3dB結合器101の入力ポートに入力されると、入
力信号の一部は3dB結合器101の線路長の位相が遅
れて通過ポートに出力し、入力信号の一部は180°位
相が反転して反射ポートに出力する。反射波ポートから
の出力信号は、可変負荷手段A102のインピーダンス
に応じて位相を変えられた後に反射ポートに入力する。
反射ポートへの入力信号は3dB結合器101の線路長
の位相が遅れてアイソレーションポートに出力する。通
過ポートからの出力信号は、可変負荷手段B107のイ
ンピーダンスに応じて位相を変えられた後に通過ポート
に入力する。通過ポートに入力した信号は3dB結合器
101で180°位相が反転してアイソレーションポー
トに出力する。通過ポートに入力した信号と反射ポート
に入力した信号を合成した信号がアイソレーションポー
トから出力する。
【0006】ここで、可変負荷手段A102の容量を
C、インダクタンスをLとしたときのインピーダンスZ
lは次の(数1)のようになる。
【0007】
【数1】
【0008】一方の可変負荷手段B107は前記可変負
荷手段A102と同様の構成であり、可変負荷手段B1
07のインピーダンスは可変負荷手段A102のインピ
ーダンスZlと同様になる。そして、Zl=jXとすれ
ば、可変負荷手段A102および可変負荷手段B107
での位相の変化θは次の(数2)のようになる。
【0009】
【数2】
【0010】コンデンサ105は可変負荷手段A102
のインピーダンスに影響を与えない値としたため、可変
負荷手段A102の負荷容量は、バリキャップ103の
容量に等しくなる。
【0011】制御電圧手段108の制御電圧が抵抗10
6を介してバリキャップ103に印加され、バリキャッ
プ103の容量が決まる。3dB結合器101の出力ポ
ートからは、3dB結合器101の通過による位相遅れ
に、可変負荷手段A102および可変負荷手段B107
での位相の変化θに加えた位相の信号が出力される。す
なわち、入力信号に対して3dB結合器101の内部の
位相の遅れと、可変負荷手段A102および可変負荷手
段B107での位相の変化θおよび結合による180°
の遅れの分の位相変化がある。
【0012】図9は、従来の可変位相器における負荷容
量に対する可変負荷手段A102の位相変化図である。
なお、縦軸は位相変化(°)であり、横軸は3dB結合
器101と接続された可変負荷手段の容量(pF)であ
る。また、3dB結合器101の入力インピーダンス5
0Ω、周波数1GHz、インダクタ値12nHとした。
【0013】この図9に示されるように、負荷容量を変
化させれば位相が−90°〜90°まで変化する。
【0014】図10は、バリキャップの制御電圧に対す
る容量変化である。なお、縦軸111はバリキャップ容
量であり、横軸112は制御電圧である。制御電圧が1
〜10V変化した場合にバリキャップ容量は4.5pF
〜1.4pFまで変化する。前記図10から明らかなよ
うに、バリキャップ容量が4.5pFのときは位相変化
は−73°、バリキャップ容量が1.4pFのときは位
相変化は25°となり、位相器の位相制御幅は98°と
なる。
【0015】
【発明が解決しょうとする課題】以上のように、従来の
可変位相器では、バリキャップの容量変化によって位相
を変化させるため、バリキャップの容量変化が小さい場
合は大きな位相制御幅を得られないという問題を有して
いた。特に携帯機器においては電源にバッテリーを用い
て電圧が小さく、大きな制御電圧を簡単に得られないた
め、バリキャップの容量変化が小さく、位相器の位相変
化を大きくすることが難しい。
【0016】本発明は前記従来の問題に留意し、可変負
荷手段のインピーダンスの変化幅を広げ、可変位相手段
の位相変化幅を容易に広げることができる可変位相器を
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、可変負荷手段にバリキャップを用いてイ
ンピーダンスを可変させることで位相を制御する可変位
相器であって、可変負荷手段にコンデンサあるいはイン
ダクタを加え、バリキャップ最大容量以下の負荷コンデ
ンサと、前記負荷コンデンサをバリキャップとつなぐス
イッチと、位相量に応じて前記スイッチ制御および前記
バリキャップ電圧制御を行う制御手段を備えた構成とす
る。
【0018】本発明は、上記した構成により、スイッチ
をオンさせることで可変負荷手段の容量変化をバリキャ
ップ容量変化より大きくすることができるため、位相器
の位相制御範囲を広げることができ、かつ、連続して位
相を変化させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、バリキャップを用いてインピーダンスを可変させる
ことで位相を制御する可変位相器であって、端子間を導
通させるスイッチと、前記スイッチを介して前記バリキ
ャップと並列に接続し、かつ、前記バリキャップの容量
変化幅以下の負荷コンデンサと、前記バリキャップの制
御電圧をカットするDCカットコンデンサと、前記DC
カットコンデンサを介して前記バリキャップと並列に接
続するインダクタと、制御する位相に応じて前記バリキ
ャップに制御電圧を出力し、かつ、前記スイッチをオン
オフさせる制御手段を備え、前記スイッチのオンオフお
よび前記バリキャップの制御電圧制御により連続して位
相を可変させるようにした可変位相器であり、スイッチ
のオンオフで容易に位相制御範囲を広げることができ、
かつ、連続して位相を変化させることができるという作
用を有する。
【0020】本発明の請求項2に記載の発明は、バリキ
ャップを用いてインピーダンスを可変させることで位相
を制御する可変位相器であって、端子間を導通させるス
イッチと、前記バリキャップの制御電圧をカットするD
Cカットコンデンサと、前記バリキャップと並列に接続
するインダクタと、前記スイッチを介してDCカットコ
ンデンサと並列に接続し、かつ、前記バリキャップ容量
の最大値と直列にしたときの容量が前記バリキャップの
最小値よりも大きくなるようにしたの直列コンデンサ
と、制御する位相に応じて前記バリキャップに制御電圧
を出力し、かつ、前記スイッチをオンオフさせる制御手
段を備え、前記スイッチのオンオフおよびバリキャップ
の制御電圧制御により連続して位相を可変させるように
した可変位相器であり、同じくスイッチのオンオフで容
易に位相制御範囲を広げることができ、かつ、連続して
位相を変化させることができるという作用を有する。
【0021】本発明の請求項3に記載の発明は、バリキ
ャップを用いてインピーダンスを可変させることで位相
を制御する可変位相器であって、端子間を導通させるス
イッチと、前記バリキャップの制御電圧をカットするD
Cカットコンデンサと、前記DCカットコンデンサを介
して前記バリキャップと接続し、かつ、もう片端を第2
のインダクタおよび前記スイッチに接続する第1のイン
ダクタと、前記第1のインダクタと接続し、かつ、もう
片端を接地する第2のインダクタと、前記直列に接続し
た2つのインダクタの接点を接地するスイッチと、制御
する位相に応じて前記バリキャップに制御電圧を出力
し、かつ、前記スイッチをオンオフさせる制御手段を備
え、前記スイッチがオフで制御できる位相と前記スイッ
チがオンで制御できる位相が部分的に重なるように第1
および第2のインダクタの値を定め、前記スイッチのオ
ンオフおよび前記バリキャップの制御電圧制御により連
続して位相を可変させるようにした可変位相器であり、
同じくスイッチのオンオフで容易に位相制御範囲を広げ
ることができ、かつ、連続して位相を変化させることが
できるという作用を有する。
【0022】本発明の請求項4に記載の発明は、バリキ
ャップを用いてインピーダンスを可変させることで位相
を制御する可変位相器であって、端子間を導通させるス
イッチと、前記バリキャップの制御電圧をカットするD
Cカットコンデンサと、前記DCカットコンデンサを介
して前記バリキャップと並列に接続する第1のインダク
タと、前記DCカットコンデンサを介して前記バリキャ
ップと接続し、かつ、もう片端を前記スイッチを介して
接地する第2のインダクタと、制御する位相に応じて前
記バリキャップに制御電圧を出力し、かつ、前記スイッ
チをオンオフさせる制御手段を備え、前記スイッチがオ
フで制御できる位相と前記スイッチがオンで制御できる
位相が部分的に重なるように第1および第2のインダク
タの値を定め、前記スイッチのオンオフおよび前記バリ
キャップの制御電圧制御により連続して位相を可変させ
るようにした可変位相器であり、同じくスイッチのオン
オフで容易に位相制御範囲を広げることができ、かつ、
連続して位相を変化させることができるという作用を有
する。
【0023】以下本発明の実施の形態について図面を参
照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1の可変
位相器の構成図である。
【0024】この可変位相器は、図1に示すように3d
B結合器1と、制御する位相に応じて後述のバリキャッ
プの制御電圧およびスイッチ制御信号を出力する制御手
段10と、前記3dB結合器1の反射ポートと接続し、
かつ、制御手段10の制御でインピーダンスを可変させ
る可変負荷手段Cと、3dB結合器1の通過ポートと接
続し、かつ、制御手段10の制御で可変負荷手段C2と
同様にインピーダンスを可変させる可変負荷手段Dより
構成されている。
【0025】そして、可変負荷手段Cは、バリキャップ
3と、インダクタ4と、コンデンサ5と、抵抗6と、制
御信号でオンオフするスイッチ7と、バリキャップ3の
容量変化幅以下の負荷コンデンサ8を構成要素として備
えている。
【0026】さらに詳しく説明すると、バリキャップ3
の容量変化幅以下の負荷コンデンサ8を、端子間を導通
させるスイッチ7を介してバリキャップ3と並列に接続
し、バリキャップ3の制御電圧をカットするDCカット
コンデンサ5を設け、DCカットコンデンサ5を介して
バリキャップ3と並列にインダクタ4を接続し、制御す
る位相に応じてバリキャップに3制御電圧を出力し、か
つ、スイッチ7をオンオフさせる制御手段10を備えQ
ものである。
【0027】なお、可変負荷手段D9は可変負荷手段C
2と同様の構成であり、可変負荷手段C2と同様に制御
される。
【0028】以下、上記構成の可変位相器について説明
する。なお、その動作原理は従来の可変位相器と同様で
あるので割愛する。
【0029】図2は、前記可変負荷手段C2の負荷容量
変化図である。図における縦軸11は可変負荷手段の容
量値、横軸12は制御電圧である。負荷コンデンサ8は
3pFとし、バリキャップ3は図10と同様の特性とし
た。スイッチ7がOFFの場合は、可変負荷手段C2の
負荷容量は制御電圧が1Vで4.5pFであり、10V
で1.4pFである。スイッチ7がONのとき負荷コン
デンサ8がバリキャップ3と接続し、可変負荷手段C2
の負荷容量は制御電圧が1Vで7.5pFであり、10
Vで4.4pFとなる。可変負荷手段C2での位相変化
は図9に準じ、負荷容量が1.4pFのときは位相変化
25°、負荷容量7.5pFのときは位相変化61°と
なり、位相変化幅は144°となる。
【0030】なお、抵抗6とバリスタ3の間に挿入した
スイッチ7の端子は、3dB結合器1とコンデンサ5の
間に挿入してもよい。
【0031】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2の可変位相器の構成図である。
【0032】この実施の形態2の可変位相器は図3に示
すように、3dB結合器15と、制御する位相に応じて
バリキャップ制御電圧およびスイッチ制御信号を出力す
る制御手段24と、3dB結合器15の反射ポートと接
続し、かつ、制御手段10の制御でインピーダンスを可
変させる可変負荷手段E16と、3dB結合器15の通
過ポートと接続し、かつ、制御手段24の制御で可変負
荷手段E16と同様にインピーダンスを可変させる可変
負荷手段F23より構成されている。
【0033】そして、可変負荷手段E16は、バリキャ
ップ17と、インダクタ18と、バリキャップ容量の最
大値と直列にしたときの容量がバリキャップの最小値よ
りも大きくなるようにした直列コンデンサ19と、抵抗
20と、スイッチ21と、バリキャップ容量に比べて十
分大きな容量のDCカットコンデンサ22を構成要素と
して備えている。
【0034】さらに詳しく説明すると、スイッチ21を
端子間を導通させるように設けるとともに、DCカット
コンデンサ22をバリキャップ17の制御電圧をカット
するように設け、インダクタ18を直列コンデンサ19
を介してバリキャップ17と並列に接続し、直列コンデ
ンサ19をスイッチ21を介してDCカットコンデンサ
22と並列に接続し、直列コンデンサ19の容量は、バ
リキャップ容量の最大値と直列にしたときの容量が前記
バリキャップの最小値よりも大きくなるようにし、制御
する位相に応じてバリキャップ17に制御電圧を出力す
るようにし、スイッチ21を制御手段24でオンオフさ
せるようにしたものである。
【0035】なお、可変負荷手段F23は、可変負荷手
段E16と同様の構成であり、可変負荷手段E16と同
様に制御される。
【0036】上記構成の実施の形態2の可変位相器につ
いて説明する。なお、その動作原理は従来の可変位相器
と同様であるので割愛する。
【0037】図4は可変位相手段E15の負荷容量変化
である。縦軸25は可変負荷手段E16の容量値、横軸
26は制御電圧である。バリキャップ17は図10と同
様の特性とし、直列コンデンサ19は2.2pFとし
た。スイッチ21がOFFのときは可変位相手段E16
の負荷容量はバリキャップ17と直列コンデンサ19の
直列の容量となる。スイッチ21がOFF、かつ、制御
電圧が1Vのときはバリキャップ17の容量は4.5p
Fであり、負荷容量は1.5PFとなる。スイッチ21
がOFFかつ制御電圧が10Vのときはバリキャップ容
量は1.4pFであるから、負荷容量は0.86pFと
なる。スイッチがONのときはバリキャップに比べて十
分大きな容量のDCカットコンデンサ22が直列コンデ
ンサ19と並列に接続するため、可変負荷手段の負荷容
量はバリキャップ21の容量に等しくなる。スイッチ2
1がオフ、かつ、制御電圧が1Vのときは負荷容量は
4.5pFとなり、スイッチ21がオフ、かつ、制御電
圧が10Vのときは負荷容量は1.4pFとなる。した
がって、可変負荷手段E16の負荷容量は0.86pF
〜4.5pFとなり、可変負荷手段e16での位相変化
は−72〜43°となる。
【0038】(実施の形態3)図5は、本発明の実施の
形態3の可変位相器の構成図である。
【0039】この実施の形態3の可変位相器は図5に示
すように、3dB結合器29と、制御する位相に応じて
バリキャップ制御電圧およびスイッチ制御信号を出力す
る制御手段38と、3dB結合器29の反射ポートと接
続し、かつ、制御手段38の制御でインピーダンスを可
変させる可変負荷手段G30と、3dB結合器29の通
過ポートと接続し、かつ、制御手段38の制御で可変負
荷手段G30と同様にインピーダンスを可変させる可変
負荷手段H37によって構成されている。
【0040】そして、可変負荷手段G30は、バリキャ
ップ31と、第1のインダクタ32と、スイッチ36が
オフで制御できる位相とスイッチ36がオンで制御でき
る位相が部分的に重なるような値をとる第2のインダク
タ33と、バリキャップ31よりも十分大きな容量のD
Cカットコンデンサ34と、抵抗35と、片端が交流的
な接地点に接続されたスイッチ36を構成要素として備
えている。
【0041】さらに詳しく説明すると、端子間を導通さ
せるスイッチ36を設けるとともに、バリキャップ31
の制御電圧をカットするようにDCカットコンデンサ3
4を設け、第1のインダクタ32をDCカットコンデン
サ34を介してバリキャップ31と接続し、かつ、もう
片端を第2のインダクタ33およびスイッチ36に接続
し、第2のインダクタ33のもう片端を接地し、直列に
接続した2つのインダクタ32、33の接点をスイッチ
36で接地し、制御する位相に応じて前記バリキャップ
31に制御電圧を出力し、かつ、スイッチ36をオンオ
フさせる制御手段を38を設けたものである。そして、
スイッチ36がオフで制御できる位相とスイッチ36が
オンで制御できる位相が部分的に重なるように第1およ
び第2のインダクタ32、33の値を定め、前記スイッ
チのオンオフおよび前記バリキャップの制御電圧制御に
より連続して位相を可変させるようする。
【0042】上記構成の実施の形態3の可変位相器につ
いて説明する。なお、その動作原理は従来の可変位相器
と同様であるので割愛する。
【0043】図6は、本発明の実施の形態3の可変負荷
手段G30における位相変化図である。
【0044】第1のインダクタ32は7nH、第2のイ
ンダクタ33は39nH、バリキャップ31は図10と
同様の特性とした。縦軸39は位相、横軸40は可変負
荷手段G30の容量であり、41はスイッチ36がオン
のときの位相、42はスイッチ36がオフのときの位相
である。スイッチ36がオンのときは第1のインダクタ
32の片端が接地され、可変負荷手段G30のインダク
タンスは第1のインダクタ32のインダクタンスとな
る。制御電圧が1〜10Vでバリキャップ31の容量を
4.5〜1.4pFと可変させたとき、位相変化は69
〜−31°と変化する。スイッチ36がオフのときは可
変負荷手段G30のインダクタンスは第1のインダクタ
32のインダクタンスおよび第2のインダクタ33のイ
ンダクタンスを合計した値46nHとなる。制御電圧が
1〜10Vでバリキャップ31の容量を4.5〜1.4
pFと可変させたとき、可変負荷手段での位相は−30
〜70°と変化する。したがってスイッチ36のオン・
オフとバリキャップ31の電圧制御の組み合わせで、位
相変化幅は179°となる。
【0045】(実施の形態4)図7は、本発明の実施の
形態4の可変位相器の構成図である。
【0046】この実施の形態4の可変位相器は図7に示
すように、3dB結合器43と、制御する位相に応じて
バリキャップ制御電圧及びスイッチ制御信号を出力する
制御手段52と、3dB結合器43の反射ポートと接続
し、かつ、制御手段52の制御でインピーダンスを可変
させる可変負荷手段I44と、3dB結合器43の通過
ポートと接続し、かつ、制御手段52の制御で可変負荷
手段I44と同様にインピーダンスを可変させる可変負
荷手段J51より構成されている。
【0047】そして、可変負荷手段I44は、バリキャ
ップ45と、第1のインダクタ46と、片端が交流的な
接地点に接続されたスイッチ50と、スイッチ50がオ
フで制御できる位相とスイッチ50がオンで制御できる
位相が部分的に重なるような値をとる第2のインダクタ
47と、バリキャップ45よりも十分大きな容量のDC
カットコンデンサ48と、抵抗49を構成要素として構
成されている。
【0048】さらに詳しく説明すると、端子間を導通さ
せるスイッチ50と、バリキャップ45の制御電圧をカ
ットするDCカットコンデンサ48を設け、第1のイン
ダクタ46をDCカットコンデンサ48を介してバリキ
ャップ45と並列に接続し、第2のインダクタ47をD
Cカットコンデンサ48を介してバリキャップ45と接
続し、かつ、もう片端をスイッチ50を介して接地し、
制御する位相に応じてバリキャップ45に制御電圧を出
力し、かつ、スイッチ50をオンオフさせる制御手段5
2を設ける。そして、スイッチ50がオフで制御できる
位相とスイッチ50がオンで制御できる位相が部分的に
重なるように第1および第2のインダクタ46、47の
値を定めたものである。
【0049】ここで、スイッチ50がオンすると可変負
荷手段I44の負荷インダクタは第1のインダクタ46
と第2のインダクタ47の並列のインダクタとなり、ス
イッチ50がオフの場合の可変負荷手段I44の負荷イ
ンダクタよりも小さくなる。そして、可変負荷手段I4
4のインダクタが変るため、前記実施の形態3と同様に
位相の変化幅が拡がる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
はバリキャップを用いてインピーダンスを可変させるこ
とで位相を制御する可変位相器であって、その可変負荷
手段にコンデンサあるいはインダクタを加えているの
で、可変負荷手段のインピーダンスの変化幅を広げ、可
変位相手段の位相変化幅を容易に広げることができる。
【0051】また、可変負荷手段にはバリキャップを用
いており、追加するコンデンサあるいはインダクタの値
を適切に選ぶことで、可変位相器で連続的な位相変化を
得ることができる。また、電源電圧の低下に対して制御
電圧を電源電圧以上に上げること無く、位相制御幅の大
きな可変位相器を得ることができるので、電池を電源と
する携帯機器等における可変位相器として有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の可変位相器の構成図
【図2】同可変位相器における可変負荷手段Cの負荷容
量変化図
【図3】本発明の実施の形態2の可変位相器の構成図
【図4】同可変位相器における可変負荷手段Eの負荷容
量変化図
【図5】本発明の実施の形態3の可変位相器の構成図
【図6】同可変位相器における可変負荷手段Gの位相変
化図
【図7】本発明の実施の形態4の可変位相器の構成図
【図8】従来の可変位相器の構成図
【図9】同可変位相器における負荷容量に対する可変負
荷手段Aの位相変化図
【図10】同可変位相器の可変負荷手段Aにおけるバリ
キャップの制御電圧に対する容量変化図
【符号の説明】
1 3dB結合器 2 可変負荷手段C 3 バリキャップ 4 インダクタ 5 コンデンサ 6 抵抗 7 スイッチ 8 負荷コンデンサ 9 可変負荷手段D 10 制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バリキャップを用いてインピーダンスを可
    変させることで位相を制御する可変位相器であって、端
    子間を導通させるスイッチと、前記スイッチを介して前
    記バリキャップと並列に接続し、かつ、前記バリキャッ
    プの容量変化幅以下の負荷コンデンサと、前記バリキャ
    ップの制御電圧をカットするDCカットコンデンサと、
    前記DCカットコンデンサを介して前記バリキャップと
    並列に接続するインダクタと、制御する位相に応じて前
    記バリキャップに制御電圧を出力し、かつ、前記スイッ
    チをオンオフさせる制御手段を備え、前記スイッチのオ
    ンオフおよび前記バリキャップの制御電圧制御により連
    続して位相を可変させるようにしたことを特徴とする可
    変位相器。
  2. 【請求項2】バリキャップを用いてインピーダンスを可
    変させることで位相を制御する可変位相器であって、端
    子間を導通させるスイッチと、前記バリキャップの制御
    電圧をカットするDCカットコンデンサと、前記バリキ
    ャップと並列に接続するインダクタと、前記スイッチを
    介してDCカットコンデンサと並列に接続し、かつ、前
    記バリキャップ容量の最大値と直列にしたときの容量が
    前記バリキャップの最小値よりも大きくなるようにした
    直列コンデンサと、制御する位相に応じて前記バリキャ
    ップに制御電圧を出力し、かつ、前記スイッチをオンオ
    フさせる制御手段を備え、前記スイッチのオンオフおよ
    びバリキャップの制御電圧制御により連続して位相を可
    変させるようにしたことを特徴とする可変位相器。
  3. 【請求項3】バリキャップを用いてインピーダンスを可
    変させることで位相を制御する可変位相器であって、端
    子間を導通させるスイッチと、前記バリキャップの制御
    電圧をカットするDCカットコンデンサと、前記DCカ
    ットコンデンサを介して前記バリキャップと接続し、か
    つ、もう片端を第2のインダクタおよび前記スイッチに
    接続する第1のインダクタと、前記第1のインダクタと
    接続し、かつ、もう片端を接地する第2のインダクタ
    と、前記直列に接続した2つのインダクタの接点を接地
    するスイッチと、制御する位相に応じて前記バリキャッ
    プに制御電圧を出力し、かつ、前記スイッチをオンオフ
    させる制御手段を備え、前記スイッチがオフで制御でき
    る位相と前記スイッチがオンで制御できる位相が部分的
    に重なるように第1および第2のインダクタの値を定
    め、前記スイッチのオンオフおよび前記バリキャップの
    制御電圧制御により連続して位相を可変させるようにし
    たことを特徴とする可変位相器。
  4. 【請求項4】バリキャップを用いてインピーダンスを可
    変させることで位相を制御する可変位相器であって、端
    子間を導通させるスイッチと、前記バリキャップの制御
    電圧をカットするDCカットコンデンサと、前記DCカ
    ットコンデンサを介して前記バリキャップと並列に接続
    する第1のインダクタと、前記DCカットコンデンサを
    介して前記バリキャップと接続し、かつ、もう片端を前
    記スイッチを介して接地する第2のインダクタと、制御
    する位相に応じて前記バリキャップに制御電圧を出力
    し、かつ、前記スイッチをオンオフさせる制御手段を備
    え、前記スイッチがオフで制御できる位相と前記スイッ
    チがオンで制御できる位相が部分的に重なるように第1
    および第2のインダクタの値を定め、前記スイッチのオ
    ンオフおよび前記バリキャップの制御電圧制御により連
    続して位相を可変させるようにしたことを特徴とする可
    変位相器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006253150A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Huettinger Elektronik Gmbh & Co Kg 真空プラズマ発生器

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