JP2000114839A - 車両用窓ガラスアンテナ装置 - Google Patents

車両用窓ガラスアンテナ装置

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JP2000114839A
JP2000114839A JP10282870A JP28287098A JP2000114839A JP 2000114839 A JP2000114839 A JP 2000114839A JP 10282870 A JP10282870 A JP 10282870A JP 28287098 A JP28287098 A JP 28287098A JP 2000114839 A JP2000114839 A JP 2000114839A
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antenna
window glass
antenna device
vehicle
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JP10282870A
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Arabian Mamuudo
マムード・アラビアン
Hiroshi Endo
寛 遠藤
Akira Wakui
明 和久井
Michihiko Hashimoto
道彦 橋本
Masatoshi Saito
正利 斉藤
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Harada Industry Co Ltd
Original Assignee
Harada Industry Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q13/00Waveguide horns or mouths; Slot antennas; Leaky-waveguide antennas; Equivalent structures causing radiation along the transmission path of a guided wave
    • H01Q13/10Resonant slot antennas
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/1271Supports; Mounting means for mounting on windscreens
    • H01Q1/1278Supports; Mounting means for mounting on windscreens in association with heating wires or layers

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  • Details Of Aerials (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】受信感度が高く、チューニングを容易に行なう
ことができる車両用窓ガラスアンテナ装置を提供。 【解決手段】本発明の車両用窓ガラスアンテナ装置は、
車両の窓ガラス(100) に配設された窓ガラス曇り止め用
デフォッガー(10)と、このデフォッガー(10)をスロット
アンテナ(SA)として機能させる手段と、この手段により
スロットアンテナ(SA)として機能する前記デフォッガー
(10)に隣接して配設され、かつ一辺(20a)が上記デフォ
ッガー(10)の一辺(10a) に対して相互密結合する如く所
定のギャップを隔てて対向配置された励振アンテナ(20)
と、を備えたことを主たる特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車などの車両の
窓ガラスに装着される車両用窓ガラスアンテナ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車両用窓ガラスアンテナ
装置として最も代表的なものに、自動車用窓ガラスアン
テナ装置がある。この自動車用窓ガラスアンテナ装置
は、自動車の窓ガラス(通常の場合、リアウィンドウガ
ラスが用いられる)に薄く且つ幅の狭いストリップ状導
体を配設し、これをアンテナとして用いるようにしたも
のである。
【0003】なお、最近の自動車のリアウィンドウガラ
スには、その略全域に亘って、窓ガラス曇り止め用のヒ
ータとして働くデフォッガーが配設されている。この
為、前記アンテナが設定されるスペースは、上記デフォ
ッガーの周囲と窓枠との間に存在する僅かなスペースに
限られる。
【0004】図8は従来の自動車用窓ガラスアンテナ装
置の一例を示す図である。図示の如く、リアウィンドウ
100にはデフォッガー110が配設されており、この
デフォッガー110の上方領域にはストリップ状導体か
らなるループ形アンテナ120が配設されている。
【0005】デフォッガーが110には、車載用バッテ
リー111から高周波(AM波帯)の雑音を除去するた
めのノイズフィルタ112(例えばチョークコイルとコ
ンデンサからなっている)、および電源供給線路113
を介して直流電源が供給される。
【0006】アンテナ120の受信出力は、給電点12
1から給電ケーブル(本図には不図示)を介してラジオ
等の受信機セットへ伝送される。
【0007】なお図9〜図11は、上記従来の自動車用
窓ガラスアンテナ装置の性能等についての説明図である
が、これらの説明図は、本発明の実施形態に係る自動車
用窓ガラスアンテナ装置の説明を行なう際の比較説明用
として用いることにする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来の自動
車用窓ガラスアンテナ装置は、アンテナ120を配設す
るためのスペースが限られていることから、AM/FM
波帯の帯域内での受信感度が十分に得られないという問
題がある。又アンテナ120の形状ならびに配置等を調
整することによって、受信性能を最適化するための所謂
チューニングが難しく、その操作に長時間を要するとい
う問題もある。
【0009】本発明の目的は、広い帯域に亘り受信感度
が高く、しかもチューニング操作が容易な車両用窓ガラ
スアンテナ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の車両用窓ガラスアンテナ装置
は下記の如く構成されている。なお下記以外の本発明の
特徴ある構成については実施形態の中で明らかにする。
【0011】本発明の車両用窓ガラスアンテナ装置は、
車両の窓ガラスに配設された窓ガラス曇り止め用デフォ
ッガーと、このデフォッガーをスロットアンテナとして
機能させる手段と、この手段によりスロットアンテナと
して機能する前記デフォッガーに隣接して配設され、か
つ一辺が上記デフォッガーの一辺に対して相互密結合す
る如く所定のギャップを隔てて対向配置された励振アン
テナと、を備えたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明の
第1実施形態に係る車両用(自動車用)窓ガラスアンテ
ナ装置の構成を示す図である。図1に示すように、車両
(たとえば乗用車)におけるリアウィンドウ100に
は、その略全域に至って窓ガラス曇り止め用のヒータと
して働くデフォッガー10が配設されている。
【0013】デフォッガー10は、厚みが極めて薄くか
つ幅の狭いストリップ状導体からなっている。本実施形
態のデフォッガー10は、一般的な基本パターンである
水平に平行配設されている複数本の水平ライン10aに
対して直交するように、数本(本実施形態では3本)の
垂直ライン10bが配されたものとなっている。なお上
記垂直ライン10bも、水平ライン10aと同様のスリ
ップ状導体にて形成されている。
【0014】かくしてデフォッガー10は図示の如く多
数の網目(開口部)を有するメッシュ状パターンを有す
るものとなる。上記メッシュ状パターンの各網目の大き
さはその長辺部の長さが、VHF波帯の波長(1m以
上)に対して十分小さくなるように、例えば波長の1/
10〜1/20程度以下となるように寸法を設定されて
いる。かくしてデフォッガー10は受信波に対して等価
的に単一の金属薄板とみなし得るものとなる。
【0015】上記デフォッガーが10には、車載用バッ
テリー11から高周波(AM波帯)雑音を除去するため
のノイズフィルタ12(例えばチョークコイルとコンデ
ンサからなっている)、直流電源供給線路13、一対の
FMチョークコイル14A及び14Bを介して直流電源
が熱源として供給される。
【0016】一対のFMチョークコイル14A及び14
Bは、上記直流電源供給線路13をデフォッガー10の
両端から高周波的に分離し、デフォッガー10の両端を
高周波的に開放状態とする為のものであり、本発明にお
けるインダクタンス素子としての機能を有している。
【0017】上記デフォッガー10の上方領域、すなわ
ちデフォッガーの最上部と窓枠上縁部との間に存在して
いる窓ガラス面上の領域には、矩形ループの一部(図中
上部中央)を切除した態様をなす非ループル形アンテナ
20が配設されている。このアンテナ20も、デフォッ
ガー10と同様に厚みが極めて薄くかつ幅の狭いストリ
ップ状導体で形成されている。上記アンテナ20は、前
記デフォッガー10に隣接して配設され、かつその一辺
すなわち底辺20aが、上記デフォッガー10の一辺す
なわち水平ライン10aの最上部ラインに対し、Mutual
Coupling (相互密結合「結合指数Kが略1」)状態と
なる様に、所定のギャップ(約1cm〜2cm程度)を隔て
て対向配置されている。上記励振アンテナ10の底辺2
0aの中央部から図中右方に若干ずれた位置Pに設定さ
れている給電部21は、給電ケーブル(本図には不図
示)を介して受信機セット(不図示)に接続されてい
る。
【0018】なお図1において、MCはデフォッガー1
0と励振アンテナ20との間の相互密結合部を示してお
り、20b及び20cは励振アンテナ20の開放されて
いる両端部を示している。
【0019】図2は図1に示した本アンテナ装置の動作
原理を説明するための図である。前述した如く、デフォ
ッガー10はメッシュ状パターンに形成されており、受
信電波に対して等価的に単一の金属薄板とみなせる如く
構成されている。また、上記デフォッガー10の両端3
1,32は、インダクタンス素子としての一対のFMチ
ョークコイル14A及び14Bによって高周波的に開放
された状態となっている。したがってリアウィンドウ1
00全体は、周囲を理想的なグランド(地板)とみなせ
る車体の金属部30に囲まれたスロットアンテナの開口
エリア33となり、AM/FM波帯においてデフォッガ
ー10がスロットアンテナSAとして機能するものとな
る。
【0020】本実施形態における上記デフォッガー10
と励振アンテナ20とが近接して結合している相互密結
合部MCの結合容量CM は、CM ≧20PFに設定され
ている。かくして励振アンテナ20は、デフォッガー1
0からなるスロットアンテナSAと比較的強い結合度で
結合されており、その相互作用により、励振アンテナ2
0の放射インピーダンス、即ち出力インピーダンスが小
さくなる。したがって受信帯域内における周波数特性が
平坦化され、広帯域化が実現されている。なお励振アン
テナ20の給電部21は励振アンテナ20のセンターよ
り若干ずれた位置Pに設定されていることから、インピ
ーダンス整合をとり易いものとなっている。
【0021】(第1実施形態の変形例)図3は第1実施
形態に係る自動車用窓ガラスアンテナ装置の変形例を示
す図、図4はその動作原理を示す図である。この変形例
が第1実施形態と異なる点は、励振アンテナをループ形
の励振アンテナ20′とした点である。その他の部分は
第1実施形態と同じであるので説明は省略する。
【0022】なお励振アンテナの形状としては、第1実
施形態のもの、上記変形例に示したもの以外にも、種々
の形状のものを適用することが可能である。
【0023】(第1実施形態の作用) 「FM波帯における性能・機能」図5は第1実施形態に
係る窓ガラスアンテナ装置のFM波帯における性能,機
能等を示すための等価回路図であり、図6は図5を更に
簡略化して示した等価回路図である。以下、図5、図6
を参照すると共に、図5、図6と対応して記載さた図
9、図10に示す従来例と適時比較参照しながら、本ア
ンテナ装置の性能等につき説明する。なお図5におい
て、SAはスロットアンテナ、Zo は出力インピーダン
スを示している。
【0024】・アンテナの利得 図5,図6に示すように、デフォッガー10を主体とす
るスロットアンテナSA側とこれに隣接して配設されて
いる励振アンテナ20側とは、相互密結合部MCを介し
てインピーダンス整合が旨くとられているので、スロッ
トアンテナSAで受信した電力の大半は給電ケーブル2
2を介してラジオ等の受信機セット(不図示)に供給さ
れることになる。このため、本アンテナ装置のアンテナ
利得Gaは、ウインドウガラス全体の面積SWGに概ね比
例するものと考えられる。
【0025】これに対し従来のアンテナ装置の場合は、
図9、図10に示すように、デフォッガー110の領域
がFM波帯の高周波領域にてグランドプレーン130に
対しほぼショートされた状態になっている為、アンテナ
120の有効面積は専らデフォッガー110の上方に存
在する僅かな領域Sc に限られることになる。従ってア
ンテナ利得GA は、上記領域の面積Sc に概ね比例する
ものと考えられる。
【0026】上記面積SWGとSc との比SWG/Sc (4
〜5倍)の大きさから、本アンテナ装置のアンテナ利得
Gaは、従来のアンテナ装置のアンテナ利得GA に比べ
て、かなり大きいことが理解できよう。
【0027】・アンテナのインピーダンス 図6に示すZbは、デフォッガー10が形成されている
領域の面積SSAの逆数1/SSAに概ね比例するスロット
アンテナSAの放射インピーダンスZSAを、相互密結合
部MCの結合係数kを加味して励振アンテナ側に換算し
たインピーダンスである。図6に示すように、本アンテ
ナ装置の等価共振回路ERCは、励振アンテナ20のイ
ンピーダンス成分に対し、上記インピーダンスZbを並
列に加えたものとなる。
【0028】これに対して図10に示す従来のアンテナ
装置の場合は、等価共振回路ERCに前記インピーダン
スZbに相当するものが含まれていない。
【0029】本アンテナ装置の場合、等価共振回路ER
Cに前記インピーダンスZbが含まれている分だけ、ア
ンテナの出力インピーダンスZo が小さくなってアンテ
ナのQが低い状態となる。その結果、所要の周波数帯域
内における受信周波数特性が平坦となって広帯域化がは
かられる。
【0030】また上記インピーダンスZbは、デフォッ
ガー10の形成領域の面積SSAと相互密結合部MCの結
合係数kの二乗:k2 の積に概ね反比例するので、この
係数kを適切な値に設定することにより、前記周波数特
性等を適正な状態に定めることができる。
【0031】ここで結合指数K=k×[(スロットアン
テナ側のQ)×(負荷の給電ケーブルを含めた励振アン
テナ側のQ)の平方根]は1に近いので、必然的に結合
係数kは1より十分に小さくなる。
【0032】スロットアンテナSAのQ:QS は概ね
[1/SSA] に比例する。したがって QS =(約)X/SsA …(1) (ただしX:係数)等価共振回路ERCのQ:Q1 は、
励振アンテナ20のQ:QE とすると、概ね次の式で与
えられる。
【0033】 QL =[QE ・QS ]1/2 …(2) 窓ガラスアンテナ120のQ:QC は概ね[1/SC ]
に比例する。したがって QC =(約)X/SC …(3) (ただしX:係数)励振アンテナの有効面積と窓ガラス
アンテナの有効面積:SC が略等しいと考えて、QE =
QC とすれば、 (2)式より QL =(約)[QC ・QS ]1/2 …(4) (4)式に(1)式および(3)式を代入すると、 QL =(約)[(X/SC )・(X/SsA)]1/2 …(5) ここで SsA=(約)N・SC (N:整数の倍数で4〜5) …(6) そして(5)式に(6)式を代入すると、 QL =(約)(X/SC )[1/N]1/2 …(7) この(7)式に(3)式を適用すると QL =(約)QC [1/N]1/2 …(8) 上記(8)式に、N=4〜5(倍)を当てはめると、Q
L =(約)QC /2が得られる。
【0034】故に本アンテナ装置のQ:QL は窓ガラス
アンテナのQ:QC の半分以下になるので、本アンテナ
装置のFM波帯の通過周波数帯域(3dB帯域幅)は従
来アンテナ装置の2倍以上の広帯域になることが判る。
【0035】この様に本アンテナ装置は、前述したよう
に受信感度(アンテナ利得に比例)がアンテナ有効面積
の大きさに概ね対応して優れていることが明らかであ
る。同時にアンテナの出力インピーダンスZo を適切に
小さくでき、アンテナのQを適切に低下させ得るので、
周波数特性等が平坦で高感度(広帯域)となるためアン
テナのチューニング操作(調整、修正)が極めて容易と
なる。
【0036】「AM波帯における受信性能(感度)」図
7は、第1実施形態に係る窓ガラスアンテナ装置のAM
波帯おける受信性能(感度)等を示すための等価回路図
である。以下、図7を参照すると共に、図7と対応して
記載された図11に示す従来例を適時比較参照しなが
ら、本アンテナ装置の受信性能(感度)等につき説明す
る。ただし本アンテナ装置の励振アンテナ20の形状と
従来のアンテナ装置のアンテナ120の形状とが概ね等
しく、したがって各アンテナの実効長LP とLc 、及び
各アンテナのアンテナ容量CE とCG がそれぞれ略等し
いことを基本的条件としている。
【0037】図7に示すように、本アンテナ装置では励
振アンテナ20の容量CE と合成容量CT (直列接続さ
れているスロットアンテナSAのアンテナ容量CSAと、
相互密結合部MCの結合容量CM とを合成した容量)が
並列に接続されている。このため本アンテナ装置のアン
テナ受信出力電圧EP は、概ね上記合成容量CT に相当
する分だけ増加することになる。
【0038】これに対して、図11に示す従来例のもの
は、上記合成容量CT に相当するものがなく、窓ガラス
アンテナ120のアンテナ容量CG (励振アンテナ20
のアンテナ容量CE に略等しい)のみである。したがっ
て従来のアンテナ装置のアンテナ受信出力電圧Ec は小
さい。
【0039】よって本アンテナ装置は、従来のアンテナ
装置に比して大きなアンテナ出力が得られ、受信性能
(感度)に優れたものとなる。
【0040】なお給電ケーブル22の容量CF は、アン
テナ容量CE およびCG 、合成容量CT などに比して十
分に大きい。このためアンテナ受信出力電圧の算定式の
分母にある容量Co 或いはCG は、容量CF に対してほ
ぼ無視できることが上記の算定のベースになっている。
更に結合容量CM は概ね20pF以上であるので、合成
容量CT もおよそ10pF以上となり、アンテナ容量C
E ,CG に等しいかそれ以上となることが予測される。
このため本アンテナ装置のアンテナ受信出力電圧EP は
従来アンテナ装置のアンテナ受信出力電圧Ec の2倍以
上となり、その受信感度は従来のアンテナ装置に比して
概ね6dB以上優れたものとなる。
【0041】上記の結果は、本アンテナ装置の試作開発
と測定評価などの実験検証においてFM波帯の性能と合
わせて既に確認出来ている。
【0042】(実施形態における特徴点) [1]実施形態に示された車両用窓ガラスアンテナ装置
は、車両の窓ガラス(100) に配設された窓ガラス曇り止
め用デフォッガー(10)と、このデフォッガー(10)をスロ
ットアンテナ(SA)として機能させる手段と、この手段に
よりスロットアンテナ(SA)として機能する前記デフォッ
ガー(10)に隣接して配設され、かつ一辺(20a) が上記デ
フォッガー(10)の一辺(10a) に対して相互密結合する如
く所定のギャップを隔てて対向配置された励振アンテナ
(20)と、を備えたことを特徴としている。
【0043】上記車両用窓ガラスアンテナ装置において
は、デフォッガー(10)がスロットアンテナ(SA)として機
能すると共に、励振アンテナ(20)とデフォッガー(10)と
が相互に強く密結合されているため、FM波帯に於ける
アンテナ感度が優れたものとなると共に、受信帯域内の
周波数特性を広帯域化できるため、アンテナのチューニ
ングが極めて容易となる。更にAM波帯においても従来
のアンテナ装置に比べて受信性能(感度)が著しく向上
したものとなる。 [2]実施形態に示された車両用窓ガラスアンテナ装置
は、前記[1]に記載のアンテナ装置であって、前記デ
フォッガー(10)をスロットアンテナ(SA)として機能させ
る手段は、前記デフォッガー(10)の両端と電源供給線路
(13)との間にインダクタンス素子(14A,14B) を介在さ
せ、前記デフォッガー(10)を前記電源供給線路(13)から
高周波的に分離させる手段と、前記デフォッガー(10)
を、長辺部の長さが受信波の波長以下である網目をもっ
たメッシュ状パターンに形成することにより、受信電波
に対して等価的に単一の金属薄板として働かせる手段
と、からなることを特徴としている。
【0044】上記車両用窓ガラスアンテナ装置において
は、デフォッガー(10)をより的確にスロットアンテナ(S
A)として機能させ得るものとなる。 [3]実施形態に示された車両用窓ガラスアンテナ装置
は、前記[1]〜[2]に記載されている事項を適宜組
み合わせた内容を含んでいることを特徴としている。
【0045】なお本発明は前記実施形態に限定されるも
のではない。例えば前記実施形態ではAM/FM波帯用
のラジオ受信アンテナ装置を例示したが、これにに限ら
ず、例えばVHF波帯のTV受信用のアンテナ装置等に
も広く適用可能である。
【0046】
【発明の効果】本発明は、車両の窓ガラスに配設された
窓ガラス曇り止め用デフォッガーと、このデフォッガー
をスロットアンテナとして機能させる手段と、この手段
によりスロットアンテナとして機能する前記デフォッガ
ーに隣接して配設され、かつ一辺が上記デフォッガーの
一辺に対して相互密結合する如く所定のギャップを隔て
て対向配置された励振アンテナと、を備えたことを主た
る特徴としている。
【0047】したがって本発明によれば、受信感度が高
く、チューニングを容易に行なうことができる等の利点
を持つ自動車用窓ガラスアンテナ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用窓ガラスア
ンテナ装置の構成を示す図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る車両用窓ガラスア
ンテナ装置の動作原理を説明するための図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る車両用窓ガラスア
ンテナ装置の振励アンテナをループ形にした変形例を示
す図。
【図4】本発明の第1実施形態に係る車両用窓ガラスア
ンテナ装置の上記変形例の動作原理を示す図。
【図5】本発明の第1実施形態に係る車両用窓ガラスア
ンテナ装置のFM波帯における性能,機能等を示すため
の等価回路図。
【図6】本発明の第1実施形態に係る車両用窓ガラスア
ンテナ装置のさらに簡略化した等価回路を示す図。
【図7】本発明の第1実施形態に係る車両用窓ガラスア
ンテナ装置のAM波帯における受信性能等を示すための
等価回路を示す図。
【図8】従来例に係る車両用窓ガラスアンテナ装置の構
成を示す図。
【図9】従来例に係る車両用窓ガラスアンテナ装置のF
M波帯における性能,機能等を示すための等価回路を示
す図。
【図10】従来例に係る車両用窓ガラスアンテナ装置の
さらに簡略化した等価回路を示す図。
【図11】従来例に係る車両用窓ガラスアンテナ装置の
AM波帯における受信性能等を示すための等価回路を示
す図。
【符号の説明】
10…デフォッガー 11…車載用バッテリー 12…ノイズフィルタ 13…直流電源供給線路 14A及び14B13…FMチョークコイル 20…励振アンテナ 21…給電点 22…給電ケーブル MC…相互密結合部 SA…スロットアンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和久井 明 東京都品川区南大井4丁目17番13号 原田 工業株式会社内 (72)発明者 橋本 道彦 東京都品川区南大井4丁目17番13号 原田 工業株式会社内 (72)発明者 斉藤 正利 東京都品川区南大井4丁目17番13号 原田 工業株式会社内 Fターム(参考) 5J020 BA05 BA06 BC08 BC12 CA01 DA01 5J045 AA02 DA03 HA06 LA01 MA01 NA01 5J046 AA02 AA03 AB08 AB17 LA04 LA05 LA08 LA14 LA19 LA20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の窓ガラスに配設された窓ガラス曇り
    止め用デフォッガーと、 このデフォッガーをスロットアンテナとして機能させる
    手段と、 この手段によりスロットアンテナとして機能する前記デ
    フォッガーに隣接して配設され、かつ一辺が上記デフォ
    ッガーの一辺に対して相互密結合する如く所定のギャッ
    プを隔てて対向配置された励振アンテナと、 を備えたことを特徴とする車両用窓ガラスアンテナ装
    置。
  2. 【請求項2】前記デフォッガーをスロットアンテナとし
    て機能させる手段は、 前記デフォッガーの両端と電源供給線路との間にインダ
    クタンス素子を介在させ、前記デフォッガーを前記電源
    供給線路から高周波的に分離させる手段と、 前記デフォッガーを、長辺部の長さが受信波の波長以下
    である網目をもったメッシュ状パターンに形成すること
    により、受信電波に対して等価的に単一の金属薄板とし
    て働かせる手段と、 からなることを特徴とする請求項1に記載の車両用窓ガ
    ラスアンテナ装置。
JP10282870A 1998-10-05 1998-10-05 車両用窓ガラスアンテナ装置 Pending JP2000114839A (ja)

Priority Applications (3)

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