JP2000113833A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JP2000113833A
JP2000113833A JP10279648A JP27964898A JP2000113833A JP 2000113833 A JP2000113833 A JP 2000113833A JP 10279648 A JP10279648 A JP 10279648A JP 27964898 A JP27964898 A JP 27964898A JP 2000113833 A JP2000113833 A JP 2000113833A
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coil
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雄輔 大川
Kazuo Kayama
和夫 香山
Hideki Toyoshima
英樹 豊嶋
Kazuyuki Aoki
和之 青木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏向ヨークが全体として大型化することなく
キャンセルコイルを大きくすることができ、漏れ磁界を
効果的にキャンセルすることができる偏向ヨークを提供
する。 【解決手段】 基板5は、セパレータ1に装着され、小
径部側を管軸方向に近づけることによって管軸に対して
傾斜させて取り付けられている。保護カバー16は、基
板5を覆って基板5を保護する。保護カバー16は、外
周部に漏れ磁界を低減させるためのキャンセルコイル1
7を巻回するガイド部16aを有する。ガイド部16a
は、キャンセルコイル17の管軸に沿った面が保護カバ
ー16の外面に対して傾斜するよう形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、漏れ磁界を低減さ
せるキャンセルコイルを備えた偏向ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の偏向ヨークの一例を示す斜
視図、図6は従来の偏向ヨークの一例を示す断面図であ
る。図5,図6において、この偏向ヨークは、例えば一
対の半環状のものを組み合わせたセパレータ1により、
一方(図5中の下側)が大径部とされ、他方(図5中の
上側)が小径部とされた漏斗状に形成されている。な
お、大径部は陰極線管の画面側であり、小径部はネック
側である。なお、図6は、図5を管軸(Z軸)の中心に
て切断した断面を示している。
【0003】このセパレータ1の内面には一対のサドル
型の水平偏向コイル2(図6に図示)が装着され、外面
には一対のサドル型の垂直偏向コイル3が装着され、セ
パレータ1は水平偏向コイル2と垂直偏向コイル3とを
電気的に絶縁して保持する。垂直偏向コイル3の外面に
はフェライト等からなるコア4が装着されている。
【0004】このように構成される偏向ヨークには、通
常、偏向特性を補正する回路が必要であり、このような
回路等を搭載した一対の基板5がセパレータ1の側面に
取り付けられている。基板5の回路には高電圧が印加さ
れているので、基板5には、感電防止と回路等の保護の
ために絶縁素材で形成された保護カバー6が被せられて
いる。基板5は、偏向ヨークを全体として小型化するた
め、漏斗状となったセパレータ1に概ね沿うよう小径部
側を管軸方向に近づけ、管軸に対して傾斜させて装着し
ている。これに応じて、保護カバー6も管軸に対して傾
斜している。
【0005】さらに、大径部側の端部には、一対のボビ
ン8が装着されており、このボビン8には、主として水
平偏向コイル2からの漏れ磁界を低減させるためのキャ
ンセルコイル7が巻回されている。垂直偏向コイル3に
流す偏向電流の周波数は数十Hzであるが、水平偏向コ
イル2に流す偏向電流の周波数は、数十kHzもしくは
それ以上である。キャンセルコイル7は、水平偏向コイ
ル2と直列に接続され、偏向ヨーク全体からの高周波電
流により生じる漏れ磁界をキャンセルする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、キャンセル
コイル7は、偏向ヨーク本体にできる限り近づけ、水平
偏向コイル2の大きさに対応した大きさとすることが望
ましい。このようにすると、キャンセルコイル7の巻数
も少なくすることができ、それに供給する電流も少なく
することができ、漏れ磁界を効果的にキャンセルするこ
とが可能となる。即ち、上述した従来の偏向ヨークにお
けるキャンセルコイル7の大きさや位置は、漏れ磁界を
効果的にキャンセルするという点では、あまり望ましい
ものではなく、キャンセルコイル7をより大きくし、水
平偏向コイル2により近づけることが望まれる。
【0007】しかしながら、上述した従来の偏向ヨーク
においては、キャンセルコイル7(ボビン8)を大径部
側もしくは外側に突出させて大きくすると、偏向ヨーク
が全体として大型化してしまう。また、基板5及び保護
カバー6があるため、キャンセルコイル7(ボビン8)
を小径部側に突出させて大きくすることもできない。
【0008】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、基板及びこの基板を保護する保護カバーを
備えた偏向ヨークにおいて、偏向ヨークが全体として大
型化することなくキャンセルコイルを大きくすることが
でき、漏れ磁界を効果的にキャンセルすることができる
偏向ヨークを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、水平偏向コイル(2)
と、垂直偏向コイル(3)と、一方が大径部とされ、他
方が小径部とされ、前記水平偏向コイルと前記垂直偏向
コイルとを絶縁して保持するセパレータ(1)と、前記
セパレータに装着された基板(5)と、前記基板を覆っ
て前記基板を保護し、小径部側を管軸方向に近づけるこ
とによって管軸に対して傾斜させて取り付けられた保護
カバー(16,26)とを備えた偏向ヨークにおいて、
前記保護カバーは、外周部に漏れ磁界を低減させるため
のキャンセルコイル(17,27)を巻回するガイド部
(16a,26a)を有し、前記ガイド部は、前記キャ
ンセルコイルの管軸に沿った面が前記保護カバーの外面
に対して傾斜するよう形成されていることを特徴とする
偏向ヨークを提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の偏向ヨークについ
て、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の偏向
ヨークの第1実施例を示す斜視図、図2は本発明の偏向
ヨークの第1実施例を示す断面図、図3は本発明の偏向
ヨークの第2実施例を示す斜視図、図4は本発明の偏向
ヨークの第2実施例を示す断面図である。なお、図1〜
図4において、図5,図6と同一部分には同一符号が付
してある。
【0011】<第1実施例>図1,図2において、この
偏向ヨークは、例えば一対の半環状のものを組み合わせ
たセパレータ1により、一方(図1中の下側)が大径部
とされ、他方(図1中の上側)が小径部とされた漏斗状
に形成されている。なお、大径部は陰極線管の画面側で
あり、小径部はネック側である。なお、図2は、図1を
管軸(Z軸)の中心にて切断した断面を示している。
【0012】このセパレータ1の内面には一対のサドル
型の水平偏向コイル2(図2に図示)が装着され、外面
には一対のサドル型の垂直偏向コイル3が装着され、セ
パレータ1は水平偏向コイル2と垂直偏向コイル3とを
電気的に絶縁して保持する。垂直偏向コイル3の外面に
はフェライト等からなるコア4が装着されている。
【0013】このように構成される偏向ヨークには、通
常、偏向特性を補正する回路が必要であり、このような
回路等を搭載した一対の基板5がセパレータ1の側面に
取り付けられている。基板5の回路には高電圧が印加さ
れているので、基板5には、感電防止と回路等の保護の
ために絶縁素材で形成された保護カバー16が被せられ
ている。基板5は、偏向ヨークを全体として小型化する
ため、漏斗状となったセパレータ1に概ね沿うよう小径
部側を管軸方向に近づけ、管軸に対して傾斜させて装着
している。これに応じて、保護カバー16も管軸に対し
て傾斜している。
【0014】さらに、保護カバー16には、キャンセル
コイル17を巻回するための溝状のガイド部16aが形
成されており、このガイド部16aには、主として水平
偏向コイル2からの漏れ磁界を低減させるためのキャン
セルコイル17が巻回されている。第1実施例では、ガ
イド部16aは、保護カバー16の外形よりも突出して
形成されている。キャンセルコイル17は、水平偏向コ
イル2と直列に接続され、偏向ヨーク全体からの高周波
電流により生じる漏れ磁界をキャンセルする。
【0015】第1実施例では、キャンセルコイル17
は、従来の図5,図6に示すキャンセルコイル7と比較
して、格段に大きくすることができ、しかも、水平偏向
コイル2の位置に対応した位置に配置することができ
る。従って、漏れ磁界を効果的にキャンセルすることが
可能となる。また、この構成では、偏向ヨークが全体と
して大型化することない。さらに、従来用いていたボビ
ン8が不要となり、部品点数も削減することができる。
【0016】図1,図2より分かるように、ガイド部1
6aは、基板5の面や保護カバー16の外面と平行には
形成されていない。ガイド部16aは、キャンセルコイ
ル17の管軸に沿った面が基板5や保護カバー16の面
に対して傾斜するよう形成されている。本実施例では、
ガイド部16a(即ち、キャンセルコイル17の面)
は、管軸とほぼ平行となるよう形成されている。ガイド
部16aを基板5や保護カバー16の面に対して傾斜さ
せることによって、キャンセルコイル17を最も効果的
な位置に配置することができ、漏れ磁界をさらに効果的
にキャンセルすることが可能となる。なお、保護カバー
16の外面とは、保護カバー16の外面の主要な面を意
味し、保護カバー16の外面の一部が突出していたり、
複数の面で構成されている場合でも、保護カバー16の
外面の主要な面が管軸に対して傾斜している場合には、
本発明に含まれる。
【0017】<第2実施例>図3,図4において、図
1,図2と同一部分には同一符号を付し、その説明を適
宜省略する。図3,図4において、保護カバー26に
は、キャンセルコイル27を巻回するための溝状のガイ
ド部26aが形成されており、このガイド部26aは主
として水平偏向コイル2からの漏れ磁界を低減させるた
めのキャンセルコイル27が巻回されている。第2実施
例では、ガイド部26aは、保護カバー26の外形より
も突出することなく、保護カバー26の内部へと突出し
て形成されている。キャンセルコイル27は、水平偏向
コイル2と直列に接続され、偏向ヨーク全体からの高周
波電流により生じる漏れ磁界をキャンセルする。
【0018】第2実施例でも、キャンセルコイル27
は、従来の図5,図6に示すキャンセルコイル7と比較
して、格段に大きくすることができ、しかも、水平偏向
コイル2の位置に対応した位置に配置することができ
る。従って、漏れ磁界を効果的にキャンセルすることが
可能となる。また、この構成では、偏向ヨークが全体と
して大型化することない。さらに、従来用いていたボビ
ン8が不要となり、部品点数も削減することができる。
第2実施例では、ガイド部26aが保護カバー26の外
形よりも突出しないので、外観上、簡素な構成となる。
【0019】図3,図4より分かるように、ガイド部2
6aは、基板5の面や保護カバー26の外面と平行には
形成されていない。ガイド部26aは、キャンセルコイ
ル27の管軸に沿った面が基板5や保護カバー26の面
に対して傾斜するよう形成されている。本実施例では、
ガイド部26a(即ち、キャンセルコイル27の面)
は、管軸とほぼ平行となるよう形成されている。ガイド
部26aを基板5や保護カバー26の面に対して傾斜さ
せることによって、キャンセルコイル27を最も効果的
な位置に配置することができ、漏れ磁界をさらに効果的
にキャンセルすることが可能となる。なお、保護カバー
26の外面とは、保護カバー26の外面の主要な面を意
味し、保護カバー26の外面の一部が突出していたり、
複数の面で構成されている場合でも、保護カバー26の
外面の主要な面が管軸に対して傾斜している場合には、
本発明に含まれる。
【0020】本発明は、以上説明した第1,第2実施例
に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲において種々変更可能である。本実施例では、水平偏
向コイル2をネック側にフランジがない形態としたが、
フランジを有する形態でもよい。また、サドル・サドル
型の偏向ヨークに限定されることはなく、サドル・トロ
イダル型であってもよい。さらに、本実施例では、保護
カバー16,26を基板5に直接装着する構成とした
が、保護カバー16,26をセパレータ1に装着する構
成であってもよい。本実施例では、偏向ヨークを小型化
するための好ましい実施形態として、基板5及び保護カ
バー16,26の双方が管軸に対して傾斜している構成
を示したが、基板5が管軸に対して平行で、保護カバー
16,26のみが管軸に対して傾斜している構成として
もよい。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の偏
向ヨークは、セパレータに装着された基板と、この基板
を覆って基板を保護し、小径部側を管軸方向に近づける
ことによって管軸に対して傾斜させて取り付けられた保
護カバーとを備え、保護カバーは、外周部に漏れ磁界を
低減させるためのキャンセルコイルを巻回するガイド部
を有し、ガイド部は、キャンセルコイルの管軸に沿った
面が保護カバーの外面に対して傾斜するよう形成されて
いるので、偏向ヨークが全体として大型化することなく
キャンセルコイルを大きくすることができ、漏れ磁界を
効果的にキャンセルすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図5】従来例を示す斜視図である。
【図6】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 セパレータ 2 水平偏向コイル 3 垂直偏向コイル 4 コア 5 基板 16,26 保護カバー 16a,26a ガイド部 17,27 キャンセルコイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 和之 茨城県つくば市大字神郡2394番地 Fターム(参考) 5C042 FG16 HH16

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平偏向コイルと、 垂直偏向コイルと、 一方が大径部とされ、他方が小径部とされ、前記水平偏
    向コイルと前記垂直偏向コイルとを絶縁して保持するセ
    パレータと、 前記セパレータに装着された基板と、 前記基板を覆って前記基板を保護し、小径部側を管軸方
    向に近づけることによって管軸に対して傾斜させて取り
    付けられた保護カバーとを備えた偏向ヨークにおいて、 前記保護カバーは、外周部に漏れ磁界を低減させるため
    のキャンセルコイルを巻回するガイド部を有し、 前記ガイド部は、前記キャンセルコイルの管軸に沿った
    面が前記保護カバーの外面に対して傾斜するよう形成さ
    れていることを特徴とする偏向ヨーク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020045659A (ko) * 2000-12-09 2002-06-20 이형도 편향요크

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KR20020045659A (ko) * 2000-12-09 2002-06-20 이형도 편향요크

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