JP2000113166A - カメラ制御システム、カメラ制御方法、カメラ制御サーバ、カメラ装置、ユーザインタフェース装置およびカメラ連係制御サーバ、さらにプログラム記憶媒体 - Google Patents

カメラ制御システム、カメラ制御方法、カメラ制御サーバ、カメラ装置、ユーザインタフェース装置およびカメラ連係制御サーバ、さらにプログラム記憶媒体

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JP2000113166A
JP2000113166A JP10278721A JP27872198A JP2000113166A JP 2000113166 A JP2000113166 A JP 2000113166A JP 10278721 A JP10278721 A JP 10278721A JP 27872198 A JP27872198 A JP 27872198A JP 2000113166 A JP2000113166 A JP 2000113166A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/18Closed-circuit television [CCTV] systems, i.e. systems in which the video signal is not broadcast
    • H04N7/181Closed-circuit television [CCTV] systems, i.e. systems in which the video signal is not broadcast for receiving images from a plurality of remote sources

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ネットワークを介して任意のカメラクライア
ントから任意のカメラにアクセスして複数カメラの連係
動作を可能にする。 【解決手段】 各カメラクライアントが使用しているカ
メラとその通信路とを管理するクライアント管理モジュ
ールと;各カメラサーバが使用しているカメラとその通
信路とを管理するカメラサーバ管理モジュールと;複数
のカメラの各々を制御しているカメラサーバと、そのカ
メラに対する操作権を有しているカメラクライアント
と、そのカメラの状態とを管理するカメラ管理モジュー
ルと;各カメラと他のカメラとの連係動作定義情報を有
し、任意のカメラクライアントからの任意のカメラへの
接続要求をクライアント管理モジュールを介して認識
し、連係動作定義情報に基づいて、接続要求に付随する
連係動作に関与する他のカメラに対し、接続要求を発す
る連携制御モジュールを具備するカメラ連携制御サー
バ、から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばインター
ネットやイントラネットなどのコンピュータネットワー
クを介した映像の配信のための、カメラ制御システム、
カメラ制御方法、カメラ制御サーバ、カメラ装置、ユー
ザインタフェース装置などに関するものである。特に、
映像配信サービスにおいて遠隔地に設定されているビデ
オカメラの操作の改良に関するものである。
【従来の技術】近年、インターネットやイントラネット
等のコンピュータネットワークの普及に伴い、遠隔地に
設置されたプリンタやスキャナ等の周辺機器をコンピュ
ータ・ネットワークを介して操作することを可能にする
「遠隔機器サービス・システム」の製品化が盛んになっ
てきている。このような製品の1つに「遠隔カメラシス
テム」がある。遠隔カメラシステムは、遠隔地に設置さ
れたビデオカメラの映像をコンピュータ・ネットワーク
を介して世界のどこからでも鑑賞できるようにするシス
テムである。このような遠隔カメラシステムでは、単に
カメラの映像を見ることができるだけでなく、カメラの
向きやズーム倍率を遠隔地から操作することができるこ
とを大きな特徴としている。図1は、従来の遠隔カメラ
システムの概念を説明するための図である。図から分か
るように、システムは以下の4つの構成要素から成り立
っている。 ・映像を撮影するビデオカメラ(201,202,20
3)、 ・ビデオカメラ(201-203)を遠隔地から操作す
ることを可能にするカメラ制御モジュール(204)、 ・利用者がカメラ映像を鑑賞したりカメラを操作するた
めのユーザインタフェースを提供するカメラ・クライア
ント(205,206,207)、 ・カメラ・クライアント(205-207)とカメラ制
御モジュール(204)の間をつなぐコンピュータ・ネ
ットワーク(208)。 遠隔カメラシステムの主な機能はカメラ制御モジュール
204によって提供される。図1ではカメラ制御モジュ
ール204をどのようなハードウェアによっても実現す
ることはできるが、通常は一般的なパーソナルコンピュ
ータ(以下、PCと呼ぶ)上のソフトウェアとしてカメ
ラ制御モジュールを実装する。この場合、ビデオカメラ
はRS232Cなどの手段でPCに接続される。また、カ
メラ制御モジュール204をビデオカメラと一体化して
しまうような従来例も存在する。いずれの従来例の方式
においても、カメラ制御モジュール(204)は、カメ
ラ・クライアントから送信されてくる「カメラ操作要
求」を解釈/実行するためのカメラコマンド解釈実行手
段と、複数のカメラ・クライアント(205,206,
207)が同じカメラの操作を同時に要求したときに、
どのクライアントにカメラの操作権を提供するかを決定
するためのカメラ操作権調停手段を必要とする。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
遠隔カメラシステムは1つのカメラ制御モジュールが1
つのカメラを操作するのが通常である。1つのカメラ制
御モジュールが複数のカメラを管理下におくような従来
システムも存在するが、実際に操作できるのはそのうち
の1台だけで、他のカメラを同時に操作することはでき
ない。カメラ制御モジュールを複数用意することで、見
かけ上は複数のカメラ操作を可能にすることは可能であ
る。しかし、この場合も各カメラは専用のモジュールに
より独立に操作されるだけであり、複数のカメラが協調
しながらあるいは連係しながらの処理、例えば互いに死
角を補いながら連係して動作するような処理を行わせる
ことは困難である。本発明は、複数のカメラもしくはカ
メラサーバに連係あるいは協調動作を行わせしめるカメ
ラ制御システム、カメラ制御方法、カメラ制御サーバ、
カメラ装置、ユーザインタフェース装置を提案すること
を目的とする。また本発明は、複数のカメラクライアン
トから、複数カメラサーバに連係あるいは協調動作を行
わせしめる連携制御サーバを提案することを目的とす
る。
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の請求項1に係る、複数のカメラをネットワークを介し
て操作するカメラ制御システムは、連係動作すべきカメ
ラとして複数のカメラを指定するカメラ指定手段と、指
定されたカメラの各々について連係動作の動作内容を指
定する動作指定手段と、連係動作すべきとして指定され
た複数のカメラのうちの少なくとも1つの第1のカメラ
の起動を指示する起動手段と、前記起動指示の出力に応
答して、前記第1のカメラに連係されるべきとして指定
された他のカメラに、前記動作指定手段によって指定さ
れた動作内容を実行させる連係動作実行手段とを具備す
ることを特徴とする。同課題を達成するための請求項2
に係る、複数のカメラをネットワークを介して操作する
カメラ制御方法は、連係動作すべき複数のカメラと、そ
の複数のカメラの個々に行わせるべき連係動作とを指定
する工程と、連係動作すべきとして指定された複数のカ
メラのうちの少なくとも1つの第1のカメラの起動を検
出する工程と、前記第1のカメラの起動の検出に応答し
て、前記第1のカメラに連係されるべきとして指定され
た他のカメラに、指定された動作内容を実行させる工程
とを具備することを特徴とする。同課題を達成するため
の請求項3に係る、ネットワークを介して接続された複
数のカメラを制御するカメラ制御サーバは、前記複数の
カメラの個々の状態に関する情報を収集する収集手段
と、任意のクライアント装置により連係動作すべきとし
て指定されたカメラの識別子を記憶する記憶手段と、任
意のクライアント装置からのカメラ接続要求に基づい
て、その接続要求が連係動作すべきカメラとして識別子
が前記記憶手段に記憶されているカメラを含むか否かを
判別する手段と、前記判別手段により、前記カメラ接続
要求が連係動作すべきカメラの1つに接続することを要
求すると判断されたときに、前記1つのカメラの他に他
の連係カメラにも接続要求をネットワークを介して送る
連係接続要求手段とを具備することを特徴とする。同課
題を達成するための請求項4に係る、ネットワークに接
続され、このネットワークを介して複数のクライアント
装置からの接続要求を受け付けるカメラ装置は、このカ
メラ装置及びまたは前記ネットワークを介して接続され
た他のカメラ装置の夫々の撮像手段の個々の状態に関す
る情報を収集する収集手段と、任意のクライアントによ
り連係動作すべきとして指定された撮像手段の識別子を
記憶する記憶手段と、任意のクライアントからのカメラ
接続要求に基づいて、その接続要求が連係動作すべきも
のとして識別子が前記記憶手段に記憶されている撮像手
段を含むか否かを判別する手段と、前記判別手段によ
り、前記カメラ接続要求が連係動作すべき撮像手段の1
つに接続することを要求すると判断されたときに、前記
1つの撮像手段の他に他の連係撮像手段にも接続要求を
ネットワークを介して送る連係接続要求手段とを具備す
ることを特徴とする。同課題を達成するための請求項5
に係る、複数のカメラを制御するためのユーザインタフ
ェース装置は、前記複数のカメラの撮像方向もしくは撮
像位置を示す情報を表示するデイスプレイと、上記表示
情報の指定をユーザに許し、指定された情報から連係動
作すべき複数のカメラを特定する手段とを具備するユー
ザインタフェース装置。本発明の好適な一態様である請
求項6乃至10に拠れば、連係すべきとして指定された
カメラが既に使用されているか否かを判断し、連係すべ
きとして指定されたカメラが既に使用されている場合に
おける対処動作を定義する情報を記憶し、前記対処動作
を起動することを特徴とする。本発明の好適な一態様で
ある請求項11乃至15に拠れば、前記対処動作は、既
に使用されている前記カメラに対する接続権を強制的に
取得する動作を含む。本発明の好適な一態様である請求
項16乃至20に拠れば、前記対処動作は、既に使用さ
れている前記カメラを代替するカメラに切り替える動作
を含む。本発明はユーザインタフェースに好適である。
本発明の好適な一態様である請求項21に拠れば、連係
動作を複数通り定義するダイアログを前記デイスプレイ
上に有する。本発明はユーザインタフェースに好適であ
る。本発明の好適な一態様である請求項22に拠れば、
連係動作毎に連係対象のカメラを定義するダイアログを
前記デイスプレイ上に有する。本発明はユーザインタフ
ェースに好適である。本発明の好適な一態様である請求
項23に拠れば、カメラ毎に複数の連係動作を定義する
ダイアログを前記デイスプレイ上に有する。本発明はユ
ーザインタフェースに好適である。本発明の好適な一態
様である請求項24に拠れば、代替するカメラを定義す
るダイアログを前記デイスプレイ上に有する。本発明は
ユーザインタフェースに好適である。本発明の好適な一
態様である請求項25に拠れば、カメラ毎に複数の連係
動作を定義し、定義された個々の連係動作毎に連係対象
のカメラを定義するダイアログを前記デイスプレイ上に
有する。本発明のユーザインタフェースは各種設定を定
義するのみならず、操作性を優れたものとするために、
設定の確認の便をユーザに提供する。そこで、本発明の
好適な一態様である請求項26に拠れば、カメラ毎に定
義された複数の連係動作に関する情報と、個々の連係動
作毎に定義された連係対象のカメラに関する情報とを記
憶し、前記デイスプレイ上に、接続可能なカメラを表示
すると共に、これらのカメラのなかから任意のカメラを
ユーザに選択可能にする第1のウインドと、選択された
カメラの定義された連係動作を表示すると共に、これら
連係動作の中から1つの連係動作をユーザに選択可能に
する第2のウインドと、選択された連係動作に関わるカ
メラを表示する第3のウインドとを具備する。連係動作
の起動を自動化することも可能である。そこで、本発明
の好適な一態様である例えば請求項27のカメラ制御シ
ステムに拠れば、前記起動手段は、連係すべきとして指
定されたカメラが前もって定義された所定の状態に略一
致したときに、他のカメラに対する連係動作を起動する
ことを特徴とする。また、請求項28のカメラ制御方法
によれば、前記起動検出工程は、連係すべきとして指定
されたカメラが前もって定義された所定の状態に略一致
したことを検出する。また、請求項29のカメラ制御サ
ーバによれば、前記連係接続要求手段は、連係すべきと
して指定されたカメラが前もって定義された所定の状態
に略一致したときに、他のカメラに対する連係動作のた
めの接続要求を送ることを特徴とする。また、請求項3
0のカメラ装置によれば、前記連係接続要求手段は、連
係すべきとして指定されたカメラが前もって定義された
所定の状態に略一致したときに、他のカメラに対する連
係動作のための接続要求を送る。また、請求項31のユ
ーザインタフェース装置によれば、連係動作の開始のた
めの条件を定義するダイアログを前記デイスプレイ上に
表示することを特徴とする請求項5に記載のユーザイン
タフェース装置。本発明の好適な一態様である請求項3
2乃至36に拠れば、前記複数のカメラはネットワーク
を介してクライアントから遠隔地に散在する。本発明
は、複数のカメラクライアントと複数のカメラとがネッ
トワークを介在して接続されているときに効果的であ
る。そこで、請求項37の、ネットワークに接続された
複数のカメラサーバに対して、このネットワークに接続
された複数のカメラクライアントからの接続要求を調停
制御するカメラ連携制御サーバは、複数のカメラクライ
アントの各々について、そのカメラクライアントへの通
信路パスについての情報と、そのカメラクライアントが
使用しているカメラについての情報とを管理するクライ
アント管理モジュールと、前記複数のカメラサーバの各
々について、そのカメラサーバへの通信路パスについて
の情報と、そのカメラサーバが使用しているカメラにつ
いての情報とを管理するカメラサーバ管理モジュール
と、前記複数のカメラの各々について、そのカメラを制
御しているカメラサーバについての情報と、そのカメラ
に対する操作権を有しているカメラクライアントについ
ての情報と、そのカメラの状態についての情報とを管理
するカメラ管理モジュールと、前記複数のカメラの個々
のカメラについて、そのカメラと他のカメラとの連係動
作を定義する連係動作定義情報を有する連携制御モジュ
ールであって、任意のカメラクライアントからの任意の
カメラへの接続要求を前記クライアント管理モジュール
を介して認識し、前記連係動作定義情報に基づいて、前
記接続要求に付随する連係動作に関与する他のカメラに
対して、前記カメラサーバ管理モジュールとカメラ管理
モジュールとを介して接続要求を発する連携制御モジュ
ールとを具備する。ネットワークに複数のカメラ等が接
続されている場合には、これらのカメラ等に関する情報
の収集が重要となる。そこで、本発明の好適な一態様で
ある請求項38に拠れば、前記の各モジュールは初期化
手順を有し、前記カメラクライアント管理モジュールの
初期化手順はネットワークを介してカメラクライアント
を管理するテーブルを初期化し、前記カメラサーバ管理
モジュールの初期化手順はネットワークを介してカメラ
サーバを管理するテーブルを初期化することを特徴とす
る。ネットワークに複数のカメラ等が接続されている場
合には、これらのカメラ等に関する情報の収集が重要と
なる。そこで、本発明の好適な一態様である請求項39
に拠れば、前記カメラ管理モジュールは、所定のタイミ
ングまたは各カメラに対する操作がなされた時点で、各
カメラについての状態を更新することを特徴とする。連
係動作は複数のカメラを巻き込むために、制御権の調停
が必須となる。そこで、本発明の好適な一態様である請
求項40に拠れば、前記連携制御モジュールは、カメラ
操作についての操作サブモジュールと、操作権調停のた
めの調停サブモジュールとを具備することを特徴とす
る。汎用性や拡張性を考慮すると、本発明の好適な一態
様である請求項42のように、カメラ連携制御サーバは
前記ネットワークに1つのノードとして接続されている
ことが好ましい。カメラ連携制御サーバが1つのノード
であって、1つのカメラサーバが複数のカメラを制御可
能である場合には、本発明の好適な一態様である請求項
43のように、各カメラはローカル識別子とグローバル
識別子を有することが好ましい。小規模性を考慮すれ
ば、本発明の好適な一態様である請求項44のように、
データベースを有したカメラ内に搭載されたことを特徴
とすることが好ましい。本発明の好適な一態様である請
求項45に拠れば、ローカルカメラに関わる制御モジュ
ールとリモートのカメラに関わる制御モジュールとを更
に具備する。カメラ等については最新の状態を把握する
必要がある。本発明の好適な一態様である請求項46に
拠れば、前記カメラ管理モジュールは、所定のタイミン
グまたは各カメラに対する操作がなされた時点で、各カ
メラについての状態を更新する。本発明の好適な一態様
である請求項47に拠れば、通信モジュールを更に有
し、任意のカメラクライアントからの操作要求を受けた
クライアント管理モジュールは、カメラ管理モジュール
の管理する情報とカメラサーバ管理モジュールの管理す
る情報とに基づいて、前記操作要求を遠隔のカメラサー
バに前記通信モジュールを介して送信することを特徴と
する。本発明の好適な一態様である請求項48に拠れ
ば、通信モジュールを更に有し、任意のカメラサーバか
らの操作通知を受けたカメラサーバ管理モジュールは、
この操作通知を前記クライアント管理モジュールとカメ
ラ管理モジュールと連携制御モジュールとに送り、前記
クライアント管理モジュールは、この操作通知を、前記
通信モジュールを介して該当するカメラクライアントに
送ることを特徴とする。本発明の好適な一態様である請
求項49に拠れば、前記調停サブモジュールは、カメラ
管理モジュールの情報に基づいて、世間取得を前記カメ
ラサーバ管理モジュールに指示し、前記カメラサーバ管
理モジュールは制御権取得の指示を前記通信モジュール
を介して目的のカメラサーバに送ることを特徴とする。
情報を共有するためには、請求項50のように、前記各
々のモジュールは、共通のメモリに、夫々の情報を記憶
することが好ましい。本発明の好適な一態様である請求
項51に拠れば、前記連携制御モジュールは、連係動作
の開始条件を定義する情報を記憶することを特徴とす
る。
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な実施形態を説明する。 〈構成〉…第1実施形態 本実施形態は、図1で示した従来の遠隔カメラシステム
を改良し、カメラ制御モジュールの他に「カメラ連係制
御サーバ」というソフトウェアを導入するものである。
図2は本実施形態の遠隔カメラシステムのシステム構成
の概要を表す図である。同図において、実施形態の遠隔
カメラシステムは、夫々がカメラ制御モジュール410
a,410b,410cを有する複数のカメラサーバ4
00a,400b,400cと、複数のカメラ・クライ
アント600a,600bと、それが接続されたコンピ
ュータネットワーク301,302と、ネットワーク3
01とネットワーク302との間に設けられたカメラ連
係制御サーバ500とを有する。カメラ・クライアント
は、遠隔のカメラをネットワークを介して利用しようと
するユーザであり、実際は、そのユーザは所定のクライ
アントアプリケーションプログラムを稼働することので
きる、例えば、パソコンシステム、ワークステーション
システム、メインフレームコンピュータシステムであ
る。また、カメラ制御モジュール410a,410b,
410cの夫々は、単体として、個々のカメラサーバに
インストールされている。カメラ連係制御サーバ500
は、カメラ・クライアントとカメラサーバカメラ制御モ
ジュールとの間に設置された適当なPC等で起動され、
コンピュータ・ネットワーク301,302を介して、
夫々のカメラ・クライアントとカメラサーバと通信を行
う。コンピュータネットワーク302上のカメラクライ
アントは制御サーバ500を介して複数のカメラを利用
することができるようにするために、個々のカメラクラ
イアントのシステムは図3のようなユーザインタフェー
スを提供することが好ましい。図3のユーザインタフェ
ースでは、映像ウィンドウ601上に複数のカメラから
の映像602〜613を夫々表示するウインドを有す
る。カメラクライアントのユーザは、所望の映像ウイン
ドの上をマウス等で選択することにより、目的のシーン
を、即ち目的のカメラを選択する。即ち、ユーザは、連
係して制御されるべきカメラを、夫々のカメラが現在撮
像している映像に基づいて指定することが許される。選
択したカメラの撮像方向は、コントローラアイコン61
4で指定する。また、撮像方向を指定するときは、ウイ
ンド601の下方に表示されるカメラコントローラ61
4上の矢印の部分をマウス等で選択する。カメラ操作要
求(連係されるべきカメラの指定、撮像方向の指定)が
カメラ連係制御サーバ500を経由して、指定されたカ
メラサーバのカメラ制御モジュールに送信され、カメラ
の向きが変更される。図3で示したカメラコントローラ
アイコン614は、カメラの撮像方向の変更のみを指定
できるものであるが、実際には、カメラに対して他の操
作(例えばズーム倍率の指定)等が必要な場合は、対応
した適当なボタン等のユーザインタフェースを追加すれ
ばよい。本実施形態でのカメラ連係制御サーバ500に
よるカメラの連係処理の結果を利用者から見ると、ある
カメラ(例えば映像603を撮影するカメラ)を操作し
たとき、そのカメラに連係するように指定されたカメラ
にも、所定のカメラ操作が人手を介さずに制御サーバ5
00により行われ、例えば映像605を撮影するカメラ
の撮影方向が変化されるといった動きとなってあらわれ
る。 〈カメラ連係制御サーバの構成〉…第1実施形態 図4を用いて、図2に示した制御サーバ500、カメラ
サーバ400、カメラクライアント600の構成につい
て説明する。尚、同図では、図示の便宜上、夫々一台の
カメラクライアント600とカメラサーバ400とがネ
ットワーク700に接続されていることとする。カメラ
連係制御サーバ500はCPU508、主メモリ509、
ハードディスク510から構成されており、各ソフトウ
ェアはハードディスク510から主メモリ509にロー
ドされ、CPU508で実行される。カメラサーバ40
0及びカメラクライアント600も同じようにCPU、主
メモリ、ハードディスクなどを有する。尚、カメラサー
バ400には映像を撮影するためのビデオカメラ420
が設置される。前述したように、カメラクライアント6
00には、利用者がカメラ・クライアント600を操作
するためのディスプレイおよびマウス等の入出力デバイ
スが設置され、カメラ制御モジュール410にカメラ操
作要求を送信する機能を有し、この要求がカメラサーバ
400に送信されて、カメラクライアントのユーザはビ
デオカメラ420を操作することができる。カメラサー
バのカメラ制御モジュール410にはカメラ420を制
御するためのカメラ操作部412と、カメラ420の操
作権を調整するための操作権制御部413が含まれてい
る。カメラ操作部412はカメラ・クライアント等から
のカメラ操作要求をカメラに内蔵されているモータの駆
動信号に変換する機構によって実現される。操作権制御
部413は、カメラ操作を要求した複数のカメラ・クラ
イアントの1つにカメラ対する操作権を与えるものであ
る。操作権制御部413を実現するには、たとえば、最
初にカメラ操作を要求したクライアントに操作権を与
え、一定時間(例えば30秒程度)経過したところで、
次に操作を要求したクライアントに操作権を与えるとい
った処理を実装する。操作権を与えられたクライアント
から送信されてくるカメラ操作要求のみがカメラ制御部
412に渡されるようにすればよい。また、カメラ制御
モジュール410は、カメラの状態(向き等)や制御権
の取得状況をカメラ・クライアント600やカメラ連係
制御サーバ500に通知するカメラ情報通知部414を
有する。カメラ制御モジュール410ならびにカメラ・
クライアント600は、カメラ連係制御サーバ500と
同様に、送受信モジュールを有する。これらの送受信モ
ジュールは、カメラサーバのカメラ制御モジュール41
0と、カメラクライアントのクライアント制御モジュー
ル601と、カメラ連係制御サーバ500のアプリケー
ションプログラム507間の通信手段を提供するもの
で、ソケット等の一般的なプロセス間通信機構を用いて
いる。カメラサーバのカメラ情報通知部414も、送受
信モジュールを利用して適当なタイミングで他のソフト
にカメラ状態情報を送信することで実現される。カメラ
連係制御サーバアプリケーションプログラム507を構
成するソフトウェア・モジュールを説明する。ここで
「ソフトウェア・モジュール」とはソフトウェアの内部
的な機能単位のことである。ソフトウェア・モジュール
は、通常は、関数の集まりやオブジェクト指向における
クラスやオブジェクトなどの形で実装される。カメラ制
御モジュール410も実装次第ではソフトウェアモジュ
ールとして実現することが可能である。そこで以降は特
に断らないかぎり「モジュール」と記述したときは「ソ
フトウェア・モジュール」のことを意味することにす
る。カメラ連係制御サーバアプリケーションプログラム
507は、図4に示されているように、 送受信モジュール515 CS管理モジュール516 CC管理モジュール517 カメラ状態管理モジュール518 カメラ連係制御モジュール519 カメラ操作サブモジュール520 操作権制御サブモジュール521 〈送受信モジュール515〉…第1実施形態 以下の説明では、この送受信モジュール515は、例示
として、ソケットを実装したものとして説明するものと
し、機能として、カメラ制御モジュール410やクライ
アント制御モジュール601から送信されてくる要求や
リプライを受信するモジュールである。受信したメッセ
ージは内部的なメッセージ形式に変換して他のモジュー
ルに転送する。通常、この内部的なやりとりのためのメ
ッセージ形式はC++等のオブジェクト指向言語のメッ
セージとして実装することができる。また、オブジェク
ト指向ではない言語を利用するときも、一般的な関数呼
び出しとして実装することが可能である。また、送受信
モジュール515は、逆に要求やリプライを他のソフト
ウェアに送信する機能も提供する。他のモジュールから
送信されてきた内部メッセージをプロセス間通信機構で
あつかえるメッセージ形式に変換する。 〈CS管理モジュール516〉…第1実施形態 CS(camera server)管理モジュール516は、カメラ制
御モジュールに関する情報(CS情報と呼ぶ)を管理する
モジュールである。カメラサーバ(CS)情報は、図5に示
された「CS-ID」,「ホスト名」,「ポート番号」,
「ソケット番号」,「カメラID」などの項目から構成さ
れている。「CS-ID」は、各カメラ制御モジュールを識
別するために予め付けられた一意なIDである。本実施形
態では1以上の整数として実装される。CS-IDは、アプ
リケーションプログラム507が、CS情報を検索する時
のキーとして使用することができる。「ホスト名」は、
カメラ制御モジュールが稼動しているコンピュータの
「名前」である。また、「ポート番号」は、カメラ制御
モジュール410が提供するプロセス間通信用のポート
に付された番号である。「ホスト名」と「ポート番号」
とを指定することで、アプリケーションプログラム50
7は、カメラ制御モジュール410と通信を行うことが
可能となる。「ソケット番号」は、「ホスト名」と「ポ
ート番号」によってカメラ制御モジュール410との間
に形成された通信路、即ち「ソケット」を表す番号であ
る。アプリケーションプログラム507は、「ソケット
番号」を送受信モジュール515に渡すことで、メッセ
ージの送信先を、即ち、カメラサーバを指定することが
できる。「カメラID」はカメラ制御モジュール410の
管理下におかれているカメラに割り当てられた一意な識
別子IDである。この「カメラID」も1以上の整数として
実装される。カメラ制御モジュールは複数のカメラを管
理下におくこともあり得る。その場合は、「カメラID」
のリストがCS情報に追加される。このとき「カメラID」
の並び順がカメラ制御モジュール側でのカメラの識別子
(特に「ローカルカメラID」と呼ぶ)と対応している。
カメラIDのことを、「ローカル・カメラID」を特に区別
する場合には、「グローバル・カメラID」とも呼ぶ。
「カメラID」のリストの最初のものがカメラ制御モジュ
ール側ではローカル「カメラID」1番として扱われる。
例えば、図4では3台のカメラがカメラ制御モジュール
410の管理下にある。仮に最前列のカメラから順にそ
の「ローカル・カメラID」を、“1”,“2”,“3”
とする。これらのカメラのグローバル・「カメラID」を
102, 501, 405とすると、CS情報内の「カメラID」項目
には102,501, 405の順で並べられる。CS管理モジュール
516はCS情報を図5の如く一般的なテーブルの形式で
管理する。このテーブルのことを「CS管理テーブル」と
呼ぶ。このテーブルの実装においてはハードディスクや
データベースシステムを用いてデータを永続化すること
が出来る。また、データを永続化しないならばメモリ上
でテーブルを作成してもよい。ただし、その場合は、連
係制御サーバが終了してしまうとCS管理モジュール内の
情報が失われてしまう。このため、次の起動時に起動オ
プションや初期化ファイルを用いてCS情報を与える必要
がある。 〈CC管理モジュール517〉…第1実施形態 CC(camera client)管理モジュール517では、カメラ
・クライアントの情報CC情報を管理する。CC情報は、図
6のように、「CC-ID」,「ソケット番号」,「カメラI
D」などの項目から成り立っている。「CC-ID」は、CC管
理モジュール517によって個々のカメラ・クライアン
トに割り当てられる一意な識別子である。本実施形態で
は1以上の整数として実装される。「CC-ID」はカメラ
・クライアントからカメラ連係制御サーバアプリケーシ
ョンプログラム507へ接続要求が送られてきた時に、
CC管理モジュール517によって割り当てられる。「CC
-ID」は、「CS-ID」と同様に、CC情報取得のキーとして
使用することができる。図6の「ソケット番号」は、
「CC-ID」によって識別されるカメラ・クライアントと
の通信のために送受信モジュール515に渡すソケット
の番号である。また、「カメラID」は、そのクライアン
トが現在使用中のカメラの「カメラID」である。CC管理
モジュールの実装もCS管理モジュールをまったく同じく
テーブル(CC管理テーブル)で実施することができる。
ただし、CC管理モジュール517では、CC情報を予め用
意する必要はないので、CS管理モジュールのような初期
化処理は不要である。 〈カメラ状態管理モジュール518〉…第1実施形態 アプリケーションプログラム507のカメラ状態管理モ
ジュール118は、個々のカメラに関する情報、即ち、
カメラ状態情報を管理するモジュールである。ここで管
理されるカメラ状態情報を図7に示す。尚、図7では、
カメラIDがnであるカメラの情報を主に示す。カメラ状
態管理テーブルは、複数のカメラの関する状態を管理す
るテーブルであり、特定のカメラの状態に関する情報を
検索するには、「カメラID」をキーとして検索を行う。
連係制御サーバ500は、最新のカメラ状態情報を、そ
のカメラnを管理するカメラサーバのカメラ制御モジュ
ールに問い合わせを行うことで取得する。一方、カメラ
制御モジュールによってカメラの状態(撮像方向の向き
や操作権)が変更されたときには、カメラ制御モジュー
ル内のカメラ情報通知部414が連係制御サーバ500
に通知する。この通知に基づき、随時カメラ状態情報を
更新することができる。カメラ状態管理モジュールその
ものはCS管理モジュールと同様なテーブル(図7)とし
て実装することが可能である。 〈連係制御モジュール519〉…第1実施形態 カメラ連係制御サーバ500の連係制御モジュール51
9は、複数のカメラ間の連係動作を制御するモジュール
である。どのようにして連係を制御するかを記述したカ
メラ連係情報テーブル(図8)を管理し、その内容にも
とづいて連係処理を実施する。連係制御モジュールは、
図4に示すように、内部的に2つのサブモジュール(カ
メラ操作サブモジュール520と操作権制御サブモジュ
ール521)とから構成されている。カメラ操作サブモ
ジュール520は、カメラ連係情報を解釈・実行し、カ
メラの操作をカメラ制御モジュール410に指示するモ
ジュールである。操作権制御サブモジュール521は、
連係の対象となるカメラの操作権の取得処理を実行する
モジュールである。本実施形態では、複数のカメラ・ク
ライアントが1つのカメラに対してカメラ操作を要求す
ることができる。このため、連係処理を実行する時に、
連係させたいカメラが別のクライアントによって既に使
用されており、操作権を取得できない場合が想定され
る。操作権制御サブモジュール521は上記の如く操作
権の衝突が発生したときに、カメラ連係情報テーブル内
の記述に基づいて衝突解消処理を実行する。本実施形態
で準備されている衝突調停処理の態様は以下のものであ
る。即ち、既に使用されているカメラpに対する要求が
発生したときに、 -操作権が解放されるまで待つ -カメラpに対する操作権を強制的に取得する -替りのカメラ(例えばカメラq)の操作権を取得する -カメラpに対する操作を断念する 連係制御モジュール519が使用するカメラ連係情報管
理テーブル(図8)は、例えば後述の図9に示すところ
の、連係制御モジュール519が提供するユーザインタ
フェースを用いて作成することができる。本実施形態の
ウィンドウ501(図9)上で設定できる項目は、以下
の通りである。 -カメラリスト532 -アクションリスト533 -アクション名534 -関始条件535 -連係対象カメラ536 -衝突時処理537 -操作内容538 -代理カメラフラグ539 即ち、図9のウインドを介して入力された各項目は、図
8のカメラ連係情報管理テーブルの対応記憶領域に格納
される。カメラ状態管理モジュール518により管理さ
れている全てのカメラの「カメラID」は、図8のカメラ
連係情報管理テーブルの「カメラリスト」記憶領域に記
憶される。そこで、図9の表示領域「カメラリスト」5
32には、カメラ連係情報管理テーブルの「カメラリス
ト」内の「カメラID」がリスト表示される。図9の例で
は、「カメラI」と「カメラII」と「カメラIII」であ
る。表示領域「アクションリスト」533には、領域5
32に表示されているカメラリストの中でユーザが選択
したカメラ(図9では「カメラI」)に対して設定され
ている「連係動作」のリストが表示される。各カメラに
設定されている「連係動作」、即ちアクションは、カメ
ラ連係情報管理テーブルの「アクションリスト」に格納
されている。カメラ連係情報管理テーブルの「アクショ
ンリスト」は、連係動作を新たに設定したときに生成さ
れる。即ち、「連係動作」、即ちアクションを新たに設
定する場合は、まず「カメラリスト」表示領域532で
目的の「カメラID」を選択し、この目的のカメラに設定
すべき「アクション名」と「開始条件」とを領域534
と535において設定する。ここで、「アクション名」
は、ユーザがこの連係情報に任意に付した名前である。
図9の例では、「映像切替」という名前が付された。
「アクション名」はアクションリスト533に表示され
る名前でもある。アクション名の値には任意の文字列を
指定することが可能である。「開始条件」を入力する領
域535は、この連係処理が開始されるべき条件を設定
する。本実施形態ではカメラリストで選択したカメラの
パン正面を0度とした左右方向に亘るPan角度、チルト
正面を0度とした上下方向でのTilt角、そしてズーム倍
率Zoomを指定する。指定された値は、カメラ連係情報管
理テーブル内で、当該「カメラID」の当該「アクショ
ン」の夫々の領域に格納される。図8の例では、カメラ
=「カメラI」に設定されたアクション名「映像切替」
に設定された「開始条件」は、 Pan = pp1 度 Tilt = tt1 度 Zoom = zz1 度 である。カメラIの実際の撮像方向の向きやズーム倍率
が、上記カメラ連係情報管理テーブルの「開始条件」に
記憶されている値と一致すると、連係処理が実行され
る。図9において、「連係対象カメラ」の入力表示領域
536は、連係処理の対象となるカメラを選択するもの
である。領域536で指定された連係カメラの識別子
は、カメラ連係情報管理テーブルの該当領域に記憶され
る。尚、「連係対象カメラ」として複数のカメラを選択
することが可能である。チェックボックス539は、カ
メラに対する使用要求が衝突したときにおいて代理カメ
ラを用いるべきか否かを指定する。この代理カメラは衝
突時処理として「別のカメラの操作権を取得」が選択さ
れているときに用いられる。即ち、衝突時処理の「別の
カメラの操作権を取得」が選択されて、この代理カメラ
のフラグがONにされると、領域536に表示されてい
るカメラが、衝突時処理における代理カメラとして使用
される。「操作内容」入力領域538は、連係処理後の
連係対象カメラの向きとズーム倍率を設定する領域であ
る。また、「衝突時処理」入力領域537は操作権衝突
時の対処方法を指定する。尚、「衝突時処理」として
「別のカメラの操作権取得」を選択したときは、操作権
取得に失敗した時に使用される代理のカメラの「カメラ
ID」も選択しなければならない。図9のユーザインタフ
ェースで作成されるカメラ連係情報は以下の項目から成
るテキストデータとして主メモリや2次記憶装置上に図
8のようにおかれる。ただし//で始まる行は注釈であ
る。 //開始条件 Action-Name=<アクション名> Camera-Id=<開始条件を定義するカメラのID> Pan=<開始条件の左右角> Tilt=<開始条件の上下角> Zoom=<開始条件のズーム倍率> //連係処理の設定 Target=<連係の対象となるカメラのlD> Type=<カメラのタイプ> Policy=<衝突時処理の選択された項目の番号> Alternative=<代理カメラのID> nPan=<操作内容の左右角> nTilt=<操作内容の上下角> nZoom=<操作内容のズーム倍率> ここで、Typeの値は、Targetに指定したカメラが通常の
対象カメラなら文字列“target”が設定される。カメラ
が代理カメラとして指定されたのならば、Typeの値は
“alternative”になる。また、Policyの値は図9にお
ける衝突解消処理の選択項目を上から数えた番号であ
る。従って1から4までの整数になる。Alternativeの
値である代理カメラはPolicyの値が“4”の時のみ参照
される。Policyの値“4”は「別のカメラの操作権を取
得する」を選択した時に設定される。本実施形態では、
カメラのパン、チルト、ズームのみ設定可能であるとし
てユーザインタフェースが設計されているが、カメラの
機種によってはそれ以外にも制御可能な設定項目が用意
されることが考えられる。本実施形態の連係情報はテキ
ストとして管理されるので、図9のGUIユーザインタフ
ェースを使用しなくても、テキストエディタ等を用いて
直接項目を設定することが可能である。また、本実施形
態ではパン、チルト、ズームの値を直接数値で入力しな
ければならないが、これを実際にカメラ・クライアント
に表示される映像を見ながら設定できるようにすること
も可能である。この実現は、適当なカメラ・クライアン
トを使ってユーザにカメラを操作させ、設定するカメラ
の向きやズーム倍率が決定したら、その時点でのカメラ
状態情報をカメラ状態管理モジュールから取得すればよ
い。 〈動作概要〉…第1実施形態 では、次に本実施形態の動作概要について説明する。本
実施形態の動作フェーズには以下のものがある。 1.連係制御サーバの起動 2.カメラ・クライアントの起動 3.カメラ・クライアントによるカメラ操作 3-1.カメラの操作 3-2.カメラ操作の通知 4カメラの連係動作 4-1.カメラ操作権の制御 4-2.カメラ操作 各フェーズについて図10から図19を用いて説明す
る。以下の説明では、連係制御の対象となるカメラの電
源がすべてONになっていると仮定する。また、各カメ
ラを管理するカメラ制御モジュールも正常に動作してい
るものとする。 〈連係制御サーバの起動〉連係制御サーバの起動につい
ては図10と図15を用いて説明する。図10は動作の
様子を表す概念図、図15は制御手順を示すフローチャ
ートである。連係制御サーバアプリケーションプログラ
ム507が起動されると、「CS管理モジュールの初期
化」、「カメラ状態管理モジュールの初期化」、「連係
制御モジュールの初期化」などの処理が実行される。CS
管理モジュールの初期化は以下のようにする。カメラ連
係制御サーバアプリケーションプログラム507が起動
されると、CS管理モジュール517はCS管理情報をハー
ドディスク510からロードしてCS管理情報のテーブル
(図5)を作成する。すなわち、まずCS管理モジュール
517はCS情報をハードディスク510から取り出す
(図15のS1101)。通常、CS情報は複数保存され
ている。ハードディスク510上では、CS情報として、
カメラ制御モジュール410の稼動しているホストの
「名前」と、通信のための「ポート番号」のみが保存さ
れている。CS管理モジュール517は、「ホスト名」と
「ポート番号」以外のCS情報を作成するために、最初に
CS情報にCS-IDを割り当てる(S1102)。つぎに、CS
情報内の各カメラサーバについての「ホスト名」と「ポ
ート番号」を送受信モジュール515に渡して、各カメ
ラサーバの夫々のカメラ制御モジュール410とのコネ
クション作成を指示する(S1103)。コネクション
作成指示を受け取った送受信モジュール515では、渡
された各カメラサーバの「ホスト名」と「ポート番号」
とを利用して、各カメラサーバのカメラ制御モジュール
との通信のためのソケットを作成する(S1104)。
作成されたソケットの番号(「ソケット番号」)は、CS
管理モジュール517に、コネクション作成指示に対す
るリプライとして返送される(S1105)。CS管理モ
ジュール517がこのソケット番号を受け取ると、その
ソケット番号をCS管理情報に追加する(S1106)。
ここまで処理が行われると、次に制御は「カメラ状態管
理モジュールの初期化処理」に移行する。 〈カメラ状態管理モジュールの初期化〉…第1実施形態 カメラ状態管理モジュールの初期化は図7のテーブルを
作成する。カメラ制御管理モジュールの初期化処理に制
御が移ると、まずカメラ状態管理モジュール518は、
上述の初期化の終了したCS管理モジュール517から、
すべての「CS-ID」と「ソケット番号」を取得する(図
15のS1107)。そして、取得した「ソケット番
号」を送受信モジュール515に渡し、カメラ状態情報
取得要求を全カメラ制御モジュールに対して送信するよ
うに指示する(S1108)。送受信モジュール517
側では、指定された「ソケット番号」を使って各カメラ
制御モジュール410に対してカメラ状態情報取得要求
を送信する(S1109)。カメラ制御モジュール41
0では、連係制御サーバからのカメラ状態情報取得要求
を受け取ると、そのカメラ制御モジュールの管理下にあ
るカメラのカメラ状態情報(カメラの機種、キャプショ
ンカメラの向き、ズーム倍率)を返送する。ここで、1
つのカメラ制御モジュール410が複数のカメラを管理
している場合も、そのカメラの台数分のカメラ状態情報
を返送する。連係制御サーバの送受信モジュール515
は、カメラ制御モジュール410から返送されてくるカ
メラ状態情報を受信すると(S1110)、受信したカ
メラ状態情報をさらにカメラ状態管理モジュール518
に転送する(S1111)。カメラ状態管理モジュール
518側では受信したカメラ状態情報に「カメラID」を
割り当て(S1112)、カメラ状態管理テーブルに追
加する(S1113)。ここで「カメラID」の割り当て
のとき、カメラ制御モジュール410側での「カメラI
D」(「ローカルカメラID」)と、カメラ状態管理モジ
ュール518側での「カメラID」(「グローバルカメラ
ID」)の大小関係が保存されるように、「グローバルカ
メラID」の割り当てをおこなわなければならない。ま
た、最初に取得した「CS-ID」の値をカメラ状態情報内
の「CS-ID」項目の値に設定する(S1114)。以上の
カメラ状態管理モジュール518の初期化が終了する
と、再度、CS管理モジュールの初期化処理に制御が戻
る。まず、CS管理モジュール517はカメラ状態管理モ
ジュール518から全てのカメラ状態情報を取得し(S
1115)、カメラ状態情報内の「カメラID」と「CS-I
D」項目の値を基にして、CS情報側の「カメラID」項目
の値を設定する(S1116)。 〈連係制御モジュールの初期化〉…第1実施形態 この処理は、連係制御情報をハードディスクからロード
しその内容を主メモリにコピーするだけである(S11
17)。CS管理モジュール517とカメラ状態管理モジ
ュール518の初期化は、互いに関連をもって処理され
るが、連係制御モジュール519の初期化処理はこれら
の処理とは無関係に動作することができる。 〈カメラ・クライアントの起動〉…第1実施形態 カメラ・クライアント601が利用者によって起動さ
れ、さらにカメラ連係制御サーバ500とのコネクショ
ンを要求してきたときは以下の処理が行われる。この処
理を図11と図16を用いて説明する。利用者がカメラ
・クライアント601を起動して、カメラ連係制御サー
バアプリケーションプログラム507とのコネクション
処理を実行すると、連係制御サーバ500の送受信モジ
ュール515によってコネクション処理が検知され、通
信のためのソケットが生成される(S1201)。送受
信モジュール515はこの接続を検知すると、CC管理モ
ジュール517に生成した「ソケット番号」を通知する
(S1202)。通知を受けたCC管理モジュール517
側では取得した「ソケット番号」にCC-IDを割り当てた
後、CC情報管理テーブルにこれを登録する(S120
3)。次に、カメラ状態管理モジュール518に対し
て、全てのカメラ状態情報の「カメラID」および「キャ
プション項目」の取得を指示する(S1204)。指示
を受け取ったカメラ状態管理モジュール518側では、
カメラ状態管理テーブル内のすべての「カメラID」と
「キャプション項目」を取り出し(S1205)、CC管
理モジュール517に返送する(S1206)。CC管理
モジュール517で「カメラID」と「キャプション項
目」のリストを取得すると(S1207)、送受信モジ
ュール515に対して、取得したこのリストを転送し、
カメラ・クライアント601にリストを送信するように
指示する(S1208)。送受信モジュール515では
リストを取得すると、カメラ・クライアント601にそ
の内容を送信する(S1209)。カメラ・クライアン
ト601側では、取得した「カメラID」と「キャプショ
ン項目」をディスプレイ等に表示し、利用者が操作した
いカメラに関する情報と、カメラを選択するためのユー
ザインタフェースを提供する。また、カメラ・クライア
ント601との接続が終了したときも、開始の時と同様
である。即ち、コネクションの終了処理が送受信モジュ
ール515によって検知されると、終了されたソケット
の番号がCC管理モジュール517に転送される。CC管理
モジュール517では転送されてきた「ソケット番号」
と、その「ソケット番号」に対応するCC-IDをCC管理テ
ーブル(図6)から削除する。削除されたCC-IDはカメ
ラ状態管理モジュール518にも送信され、カメラ状態
情報からも削除される。 〈カメラ・クライアント601によるカメラ操作〉…第
1実施形態 利用者がカメラ・クライアント601を利用してカメラ
操作を要求すると、以下の処理が行われる。実際にカメ
ラ操作を行うには、まずカメラの操作権を要求して操作
権を取得してからでないと、カメラ操作を行うことがで
きない。しかし、カメラ連係制御サーバ500では、カ
メラの操作権取得処理とカメラ操作処理もまったく同じ
方式で処理される。以下で図12と図17を用いてカメ
ラ・クライアント601によるカメラ操作について説明
する。利用者が行った操作は、カメラ・クライアント6
01によつて、カメラ連係制御サーバ500が認識可能
なメッセージ形式(カメラ操作要求)に変換されて送信
される。送受信モジュール515がカメラ操作要求を受
信すると(S1301)、その要求はCC管理モジュール
517に転送される(S1302)。受け取ったカメラ
操作要求の内容は、略そのままカメラ制御モジュール4
10で解釈・実行できる形式のものである。ただし、そ
こで指定されている「カメラID」は「グローバル・カメ
ラID」なので、これをカメラ制御モジュール410側の
「ローカル・カメラID」に変換しなければならない。そ
こで、カメラ操作要求を受け取ったCC管理モジュール5
17は、受け取った操作要求からまず、「カメラID」を
抽出する(S1303)。この「カメラID」は「グロー
バル・カメラID」である。この「カメラID」をカメラ状
態管理モジュール518に渡して、そのカメラを管理し
ているカメラ制御モジュール410のCS-ID取得を指示
する(S1304)。カメラ状態管理モジュール518
では、渡された「カメラID」をキーとしてカメラ状態情
報(図7)を検索する(S1305)。それから、カメ
ラ状態情報内のCS-ID項目の値をCC管理モジュール51
7に返送する(S1306)。「CS-ID」を受け取ったCC
管理モジュール517では、「CS-ID」と「カメラID」
をCS管理モジュール516に渡し、「ローカルカメラI
D」と、カメラ制御モジュール410と通信するための
「ソケット番号」との取得を指示する(S1307)。C
S管理モジュール516では、まず「CS-ID」をキーとし
てCS情報を取得し(S1302)、そこから「ソケット
番号」を抽出する。また、「カメラID」項目の値と渡さ
れたカメラ項目を比較し、「カメラID」項目内の何番目
の「カメラID」と一致するかを調べる。一致した場合
は、その「カメラID」の「カメラID」項目内における順
番が「ローカル・カメラID」として使用される。このよ
うにして得られた「ソケット番号」と「ローカル・カメ
ラID」はCC管理モジュール517に返送される(S13
09)。CC管理モジュール517側では、操作要求内の
「カメラID」を「ローカルカメラID」に置換してから
(S1310)、「ソケット番号」と操作要求を送受信
モジュール515に渡し、カメラ制御モジュール410
への送信を指示する(S1311)。送受信モジュール
515では要求をカメラ制御モジュール410に送信す
る。 〈カメラ操作通知〉…第1実施形態 カメラ・クライアント601によってカメラ操作が行わ
れると、カメラ制御モジュール410の「カメラ情報通
知部」によりカメラ操作通知が送信されてくる。カメラ
連係制御サーバは、この通知内容をもとにしてカメラ状
態管理モジュール518内のカメラ状態情報を更新した
り、連係制御の開始条件のチェックを行う。以下図13
と図18を用いて説明する。カメラ制御モジュール41
0からカメラ操作通知が送信され、カメラ連係制御サー
バ507内の送受信モジュール515によって受信され
ると(S1401)、その送受信モジュール515はCS
管理モジュール516にカメラ操作通知を転送する(S
1402)。CS管理モジュール516では、まず、カメ
ラ操作通知に含まれている「ローカル・カメラID」を抽
出し(S1403、これを「カメラID」(「グローバル
・カメラID」)に変換する(S1404)。この変換
は、カメラ操作通知を送信してきたカメラ制御モジュー
ル410に対応するCS情報(図5)内の「カメラID」項
目を参照し、その「ローカル・カメラID」番目に記入さ
れている「カメラID」を取り出せばよい。「カメラID」
の変換を行うと、カメラ操作通知内に書かれている「ロ
ーカル・カメラID」を「グローバル・カメラID」で置換
する(S1405)。次に、この書き変えたカメラ操作
通知を連係制御モジュール519とカメラ状態管理モジ
ュール518に転送する(S1406,S1407)。こ
こで図18のフローチャートでは、ステップS1406
とステップS1407を順番に行うように書かれている
が、実際は、S1406とS1407は同時に実行され
る。また、ステップS1406によりカメラ操作通知は
連係制御モジュール519によって処理されるが、その
処理内容は後に説明することとし、ここでは、ステップ
S1407によって実行されるカメラ状態管理モジュー
ル518側の処理について説明する。CS管理モジュール
516からカメラ操作通知を転送されたカメラ状態管理
モジュール518でば、カメラ操作通知から、「カメラ
ID」とカメラの「向き」、「ズーム倍率」等のカメラ状
態情報を抽出する(S1408)。それからその情報で
カメラ状態管理テーブル(図7)内のカメラ状態情報を
更新する(S1409)。さらにカメラ状態情報からCC-
ID項目の値を取り出し(S1410)、CC管理モジュー
ル517にCC-IDを渡して、カメラ操作通知の転送を指
示する。転送を指示されたCC管理モジュール517で
は、操作されたカメラを参照しようとしているすべての
カメラ・クライアント601に対してカメラ操作通知を
転送するための処理をおこなう。各カメラ・クライアン
ト601にカメラ操作通知を転送することで、カメラ・
クライアント601側でもカメラ動作をディスプレイ上
の表示に反映させる等の処理が可能となる。CC管理モジ
ュール517はカメラ状態管理モジュール518から渡
されたCC-IDをキーとして、カメラ・クライアント60
1と通信するために必要な「ソケット番号」を検索する
(S1412)。この「ソケット番号」が得られると、C
C管理モジュール517は、送受信モジュール515
に、「ソケット番号」と「カメラID」とが書き換えられ
たカメラ操作通知を転送し、カメラ操作通知のカメラ・
クライアント601ヘの送信を指示する(S141
3)。最後に、送受信モジュール(S1414)では、
指定されたカメラクライアント601(ソケット番号)
にカメラ操作通知を送信する(S1614)。 〈カメラ連係の制御〉…第1実施形態 ここではカメラの連係制御が行われる様子について図1
4および図19,図20を用いて説明する。ここで、図
19の処理は主に操作権制御サブモジュール521によ
って実行され、図21に書かれた処理はカメラ操作サブ
モジュール520によって実行される。連係制御モジュ
ール519は、カメラ操作通知をCS管理モジュール51
6から受け取ると(S1501)、受け取ったカメラ操
作通知から「カメラID」を抽出する(S1502)。こ
こで、受け取ったカメラ操作通知の内容を直接参照する
ことによりカメラ状態情報を得ることもできるが、本実
施形態ではカメラ状態情報をカメラ状態管理モジュール
518経由で取得するものである。このようにすること
で、カメラ操作通知そのものを扱うモジュールを限定
し、システムの変更を容易にすることができる。すなわ
ち、抽出した「カメラID」をカメラ状態管理モジュール
518に渡すことにより、このモジュール518にカメ
ラ状態情報の取得を依頼する(S1503)。カメラ状
態管理モジュール518では、この依頼に対して、「カ
メラID」に基づいてカメラ状態情報を検索し、検索した
カメラ状態情報を連係制御モジュール519に返送する
(S1504)。カメラ状態情報を得たカメラ連係制御
モジュール519では、このカメラ状態情報と、カメラ
連係制御サーバ507の起動時にハードディスク510
から主メモリにロードしておいたところの連係制御情報
(図8)の「Camera-Id」項目および「Pan」,「Til
t」,「Zoom」項目の値と比較して一致したものがない
かチェックする。その結果、カメラ状態情報に一致する
連係制御情報が見つからなければ(S1505)、その
まま処理は終了する。カメラ状態情報に一致する連係制
御情報が見つかった場合は(S1505)、その連係制
御情報に含まれるすべての「連係対象カメラ」(Targe
t)の項目の値を取り出し(S1506)、その1つ1つ
にステップS1507以降の処理を適用していく。本実
施形態では、同一の「開始条件」をもつ連係制御情報は
指定できないものと仮定している。ただし、複数の同一
開始条件を許すような制御手順も容易である。その場合
には、ステップS1505以降を同一の開始条件をもつ
連係制御情報がなくなるまで繰り返してやればよい。す
なわち、まず、Target項目の値である「カメラID」を1
つ取得し(S1507)、カメラ状態管理モジュール5
18にこの「カメラID」を渡して「CS-ID」の取得を指
示する(S1508)。カメラ状態管理モジュール51
8では、「カメラID」をキーとしてカメラ状態情報を検
索し、さらにカメラ状態情報から「CS-ID」項目の値を
取り出して連係制御モジュール519に返送する(S1
509。連係制御モジュール519ではCS管理モジュー
ル516に「CS-ID」と「カメラID」に渡して、カメラ
の操作権の取得を依頼する(S1510)。CS管理モジ
ュール516では、この依頼を受けると、依頼中の「CS
-ID」から、カメラ制御モジュールと通信するための
「ソケット番号」を検索し(S1511)、さらに「カ
メラID」から「ローカル・カメラID」への変換を行う
(S1512)。次に送受信モジュール515に「ソケ
ット番号」と「ローカル・カメラID」を渡して操作権取
得要求の送信を指示する(S1513)。送受信モジュ
ール515では、上記の指示を受けて操作権取得要求を
カメラ制御モジュール410に送信する(S151
4)。その結果がカメラ制御モジュール410から連係
制御サーバ500の送受信モジュール515に返送され
てくるので、これを受信する(S1516)。この結果
はさらに連係制御モジュール519に転送される(S1
517)。操作権を得ることができたならば(S151
8)、連係制御モジュール519はステップS1520
以降の処理を即座に実行する。操作権の取得に失敗した
場合(S1518)、即ち、他のカメラクライアント6
01がそのカメラを既に使用していた場合には、連係制
御情報内のPolicy項目に指定された操作権衝突回避処理
を実行する(S1519)。ここで、Policyに指定可能
な項目は前述のように、 -操作権が解放されるまで待つ -カメラpに対する操作権を強制的に取得する -替りのカメラ(例えばカメラq)の操作権を取得する -カメラpに対する操作を断念する である。この設定は、図9のウインドダイアログによっ
て設定されることは前述した。「解放されるまで待つ」
が指定されていた場合は、ステップS1519の「操作
権衝突回避処理」は一旦中断され、新たなカメラ操作通
知がカメラ制御モジュール410から送信されてくるま
で、ステップS1519においてサスペンド状態にな
る。当該カメラに対する他のクライアントによる操作の
終了はカメラ制御モジュール410によって検知され
る。そこで、カメラ制御モジュール410からカメラの
操作権が放棄された旨のカメラ操作通知を送受信モジュ
ール515経由で連係制御モジュール519が受信した
時点で、サスペンドされていた処理は再開される。一
方、操作権衝突回避処理として、「強制的に操作権を取
得する」が選択されていた場合には、再度、送受信モジ
ュール515に操作権取得要求の送信を指示する。ただ
し、今回の操作権取得要求には「強制取得フラグ」をO
Nにしておく。当然のことながら、カメラ制御モジュー
ル410側で、強制取得機能をサポートしていない場
合、この回避方法は無効である。強制取得フラグがサポ
ートされており、操作権の強制取得に成功した場合は、
ステップS1520以降の処理を再開する。また、操作
権衝突回避処理として、「そのカメラ操作を断念する」
が選択されていた場合には、ステップS1520以降の
処理を中止し、ステップS1507から処理を再開す
る。また、操作権衝突回避処理として、「替りのカメラ
操作権を取得する」が選択されていた場合には、連係制
御情報のAlternative項目の値を取り出し、そこに指定
されている「カメラID」についてステップS1508以
降の処理を再度行う。以上の操作権衝突回避処理の結
果、なんらかのかたちで操作権を取得した場合(S15
18)、連係情報から「nPan」,「nTilt」,「nZoom」
項目の値を抽出し(S1520)、さらに先ほど取得し
た「カメラID」,「CS-ID」をCS管理モジュール516
に渡して、カメラ操作要求の送信を指示する(S152
1)。CS管理モジュール516では先ほどと同様に「CS
-ID」から「ソケット番号」を取得(S1522)し、
「カメラID」を「ローカルカメラID」に変換する(S1
523)。得られた「ローカル・カメラID」、「ソケッ
ト番号」および「nPan」,「nTilt」,「nZoom」の値を
送受信モジュール515に渡してカメラ操作要求の送信
を指示する(S1524)。最後に送受信モジュール5
15がカメラ操作要求をカメラ制御モジュール410に
送信する(S1525)。以上の処理をすべてのTarget
(連係対象カメラ)項目について繰り返す(S152
6)。以上のようにしてカメラの連係を制御する。Targ
etを複数連係制御情報に含ませることで、複数のカメラ
を連動させることが可能となる。以上、述べたように本
実施形態では、 -個々のカメラの操作部 -個々のカメラの操作権制御部 -複数のカメラの操作権を管理するための連係制御モジ
ュール内の操作権 制御サブモジュール -カメラの連係の発生条件および具体的な連係の内容を
管理し実行するための連係制御モジュール内のカメラ操
作サブモジュール -カメラの連係の発生条件の検出のための各カメラの情
報向きやズーム倍率などを管理するためのカメラ状態管
理モジュール -上記カメラ状態情報管理部で管理されるカメラ状態情
報を取得を可能にする 送受信モジュール、CS管理モジュール、およびCC管理モ
ジュールを提供している。以上の構成により、本案施例
では従来のカメラ制御モジュールによる個々のカメラ操
作と共存可能なカメラ連係制御を可能している。カメラ
・クライアントは従来どおりカメラ制御モジュールを使
用して個々のカメラの操作が可能であると同時に、複数
のカメラを連係させることが可能である。 〈第2の実施形態〉ここでは、本発明の第2の実施形態
について説明する。図21は第2実施形態の概念を表す
図である。第1の実施形態ではカメラ連係のための各部
がマルチカメラ制御サーバという形の独立したソフトウ
ェアとして実現されていた。第2実施形態では、カメラ
連係のための各部をカメラ制御モジュールに組み込んで
いる。また、カメラ制御モジュール自体も、カメラとは
独立なPCで動作するのではなく、カメラ自体に組み込
まれたCPUや主メモリ上で動作するものとする。この
ため図21に示すように、第2実施形態では、カメラ1
400a,1400b,1400cの内部にカメラ制御
モジュール1401a,1401b,1401cが夫々
組み込まれている。ただし、このカメラ制御モジュール
1401a,1401b,1401cは、機能的には、
第1実施形態のカメラ制御モジュールと同等な機能をも
っているものとする。各カメラ制御モジュールは、第1
実施形態のようなマルチカメラ制御サーバを仲介とする
ことなく、コンピュータネットワーク1700を使用し
て、カメラ・クライアント1600a,1600b,1
600c,1600dと通信を行う。複数カメラの連係
動作は、カメラ制御サーバ同士で通信を行うことによっ
て実現される。第2実施形態の構成要素について図22
を用いて説明する。図22において、カメラ1411と
カメラ・クライアント1600が存在し、コンピュータ
ネットワーク1712で接続されている。図には記載さ
れていないが、カメラ1411はCPUと主メモリを持
ちプログラムを実行することができる。また、カメラ1
411にはデータベース管理システム1410が接続さ
れている。カメラ1411内で動作するプログラムは、
データベース管理システム1410を利用してデータの
管理を行うことができる。カメラ1411内の主メモリ
にはカメラ制御モジュール1401が置かれている。カ
メラ制御モジュールは内部的に2つのモジュールに分割
される。コア制御モジュール1402は、第1実施形態
のカメラ制御モジュールに相当し、カメラ1411の操
作を行うためのローカルカメラ操作サブモジュール14
03と、カメラの制御権を管理するためのローカル操作
権制御サブモジュール1404から構成される。もう一
つのモジュールであるリモート制御モジュール1408
は、第1実施形態のマルチカメラ制御サーバ(500)
に相当し、複数カメラの操作権を制御するためのリモー
ト操作権制御サブモジュール1405と、カメラの連動
を制御するリモート連係制御サブモジュール1407
と、カメラ1411だけでなく他カメラ制御モジュール
の管理下にあるカメラに関する情報を管理するリモート
カメラ情報管理サブモジュール1406とから構成され
ている。第2実施形態において、第1実施形態のカメラ
状態管理モジュール518、カメラ操作サブモジュール
520、操作権制御サブモジュール521に相当する構
成要素として、リモートカメラ状態管理モジュール14
06、リモート連係制御サブモジュール1407、リモ
ート操作権制御サブモジュール1405が提供されてい
る。しかし、第1実施形態の、送受信モジュール51
5、CS管理モジュール516、CC管理モジュール517
に相当する構成要素は図22に明記されていない。しか
しながら、CC管理モジュール517に相当する機能はロ
ーカル操作権制御サブモジュール1404によって提供
される。また、CS管理モジュール516に相当する機能
は、リモートカメラ情報管理サブモジュール1406に
組み込まれている。これは、第2実施形態ではカメラと
カメラ制御モジュールが必ず1;1に対応しているの
で、カメラ情報とCS情報を個別に扱う必要がないためで
ある。第2実施形態では、ソケット等のプロセス間通信
機能を使用せず、データベース管理システム1410が
「変更通知機能」を提供していると仮定する。「変更通
知機能」は、データベース上で管理されているデータに
変更がなされた時、そのデータを参照している各クライ
アントに通知を行う機能である。送受信モジュールに相
当する機能は変更通知機能によって提供される。ただ
し、データベース管理システム1410が「変更通知機
能」を提供していない場合は、第1実施形態と同様な送
受信モジュールをカメラ制御モジュール1401に追加
する必要がある。第2実施形態で、各モジュールが使用
するカメラ情報やCC情報は第1実施形態で示したものと
同じである。ただし、CS情報の各項目はカメラ情報内に
含まれているものとする。これらの情報はデータベース
管理システム1410上で管理される。このため各モジ
ュールでテーブルを作成する必要はない。また、データ
ベース上の情報はすべてのカメラ制御モジュールから参
照することができる。第2実施形態の動作において、各
モジュールの動作は第1実施形態と同じである。即ち、
第1実施形態の各モジュール名を第2実施形態における
各サブモジュール名で読み替えることとし、第1実施形
態でCS情報を参照する制御はカメラ情報を参照する制御
に変更解釈すればよい。ただし、第2実施形態では第1
実施形態のように送受信モジュールを有さないので、送
受信モジュールを使用して通信を行う第1実施形態の制
御部分は以下のように変更される。すなわち、カメラ操
作要求などの要求メッセージを、他のカメラ制御モジュ
ールに送信する処理を実現するために、処理を行わせた
いカメラ制御モジュールのカメラ情報に「要求」という
項目を追加する。要求項目の値には、要求の種類(操作
権取得要求など)を指定するための識別子(例えば、要
求の名前を表す文字列など)を指定しておく。カメラ情
報に項目を追加されたカメラ制御モジュールには、デー
タベース管理モジュール1410から変更が通知されて
くるので、カメラ情報に追加された要求項目の値をチェ
ックする。チェックの結果、たとえば「カメラ制御要
求」が指定されていることが分かれば、カメラ制御要求
を送受信モジュールから受け取る第1実施形態の場合と
同様にして、処理を実行することができる。また、上記
のような要求に対するリプライは、リプライを通知した
いカメラ制御モジュールのカメラ情報に「リプライ」項
目を追加し、リプライの内容を値として設定すればよ
い。「要求」と「リプライ」項目は必要がなくなれば、
適宜削除してよい。カメラ・クライアントとカメラ制御
モジュール間の通信も同様にして実現される。すなわ
ち、CC情報に「要求」項目および「リプライ」項目を追
加し、適当な値を設定すればよい。以上述べたように、
第2実施形態は、 ・個々のカメラの操作部であるローカルカメラ操作サブ
モジュール、 ・個々のカメラの操作権制御部であるローカル操作権利
御サブモジュール、 ・複数のカメラの操作権を管理するためのリモート操作
権利御サブモジュール ・カメラの連係の発生条件および具体的な連係の内容を
管理し実行するためのリモート連係制御サブモジュール ・カメラの連係の発生条件の検出のための各カメラの情
報向きやズーム倍率などを管理するためのカメラ状態管
理モジュール ・上記カメラ情報管理部で管理されるカメラ情報の共有
を可能にするデータベース管理システム から構成されているカメラ制御モジュールを提供する。
以上のように第2実施形態ではデータベース管理システ
ムを使用してデータ管理機構を実現しており、さらにカ
メラ連係のための部を各カメラ制御モジュールに組み込
んでいるため、カメラの台数の増減が行われてもデータ
ベース上のカメラ情報を操作するだけでシステムを稼動
させつづけることが可能となる。また、カメラ連係処理
の負荷が特定のコンピュータに集中することなく、個々
のカメラ制御モジュールに分散されるので、システム全
体の利用効率が第1実施形態で示したものより向上する
という利点をもっている。
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器例えばホ
ストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリ
ンタなどから構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置例えば、複写機,ファクシミリ装置な
どに適用してもよい。また、本発明の目的は、前述した
実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコ
ードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供
給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータまたは
CPUやMPUが記憶媒体に格納されたプログラムコー
ドを読出し実行することによっても、達成されることは
言うまでもない。この場合、記憶媒体から読出されたプ
ログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒
体は本発明を構成することになる。プログラムコードを
供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピデ
ィスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディス
ク,CD-ROM,CD-R,磁気テープ,不揮発性のメモ
リカード,ROMなどを用いることができる。また、コ
ンピュータが読出したプログラムコードを実行すること
により、前述した実施形態の機能が実現されるだけでな
く、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュー
タ上で稼働しているOSオペレーティングシステムなど
が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっ
て前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる
ことは言うまでもない。さらに、記憶媒体から読出され
たプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能
拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニッ
トに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコー
ドの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニ
ットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、複数
のカメラもしくは撮像手段に対して、遠隔から連係動作
を行わせることができる。具体的には、連係に関与して
いないカメラは、従来どおり個々のカメラとして操作す
ることができる。同一カメラに対して複数の連係処理が
要求される場合に、適当な代替処理を提供することがで
きる。また、たとえば、2つのカメラが死角を補いなが
ら動作したり、まったく同じ動作や逆の動作をさせるこ
とを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の技術である遠隔カメラシステムを説明
するための図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態のネットワーク構成
図である。
【図3】 第1の実施形態におけるクライアントのユー
ザインタフェースを説明するための図である。
【図4】 第1の実施形態の概念を説明するための図で
ある。
【図5】 第1実施形態に用いられるCS管理テーブルの
構成を説明する図。
【図6】 第1実施形態に用いられるCC管理テーブルの
構成を説明する図。
【図7】 第1実施形態に用いられるカメラ状態管理テ
ーブルの構成を説明する図。
【図8】 第1実施形態に用いられる連係情報管理テー
ブルの構成を説明する図。
【図9】 カメラの連係情報を作成するためのユーザイ
ンタフェースを示す図である。
【図10】 連係制御サーバの起動処理を説明するため
の図である。
【図11】 カメラ・クライアントの起動処理を説明す
るための図である。
【図12】 カメラ・クライアントによるカメラ操作の
処理を説明するための図である。
【図13】 カメラ制御モジュールからのカメラ操作通
知の処理を説明するための図である。
【図14】 カメラ連係処理を説明するための図であ
る。
【図15】 連係制御サーバの起動処理を表すフローチ
ャートである。
【図16】 カメラ・クライアントの起動処理を表すフ
ローチャートである。
【図17】 カメラ・クライアントによるカメラ操作の
処理を表すフローチャートである。
【図18】 カメラ制御モジュールからのカメラ操作通
知の処理を表すフローチャートである。
【図19】 カメラ連係処理を表すフローチャートであ
る。
【図20】 カメラ連係処理を表すフローチャートであ
る。
【図21】 本発明の第2実施形態の概念図である。
【図22】 第2の実施形態の構成図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月12日(1998.10.
12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 カメラ制御システム、カメラ制御方
法、カメラ制御サーバ、カメラ装置、ユーザインタフェ
ース装置およびカメラ連係制御サーバ、さらにプログラ
ム記憶媒体
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばインター
ネットやイントラネットなどのコンピュータネットワー
クを介した映像の配信のための、カメラ制御システム、
カメラ制御方法、カメラ制御サーバ、カメラ装置、ユー
ザインタフェース装置などに関するものである。特に、
映像配信サービスにおいて遠隔地に設定されているビデ
オカメラの操作の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットやイントラネット
等のコンピュータネットワークの普及に伴い、遠隔地に
設置されたプリンタやスキャナ等の周辺機器をコンピュ
ータ・ネットワークを介して操作することを可能にする
「遠隔機器サービス・システム」の製品化が盛んになっ
てきている。
【0003】このような製品の1つに「遠隔カメラシス
テム」がある。遠隔カメラシステムは、遠隔地に設置さ
れたビデオカメラの映像をコンピュータ・ネットワーク
を介して世界のどこからでも鑑賞できるようにするシス
テムである。このような遠隔カメラシステムでは、単に
カメラの映像を見ることができるだけでなく、カメラの
向きやズーム倍率を遠隔地から操作することができるこ
とを大きな特徴としている。
【0004】図1は、従来の遠隔カメラシステムの概念
を説明するための図である。図から分かるように、シス
テムは以下の4つの構成要素から成り立っている。 ・映像を撮影するビデオカメラ(201,202,20
3)、 ・ビデオカメラ(201-203)を遠隔地から操作す
ることを可能にするカメラ制御モジュール(204)、 ・利用者がカメラ映像を鑑賞したりカメラを操作するた
めのユーザインタフェースを提供するカメラ・クライア
ント(205,206,207)、 ・カメラ・クライアント(205-207)とカメラ制
御モジュール(204)の間をつなぐコンピュータ・ネ
ットワーク(208)。
【0005】遠隔カメラシステムの主な機能はカメラ制
御モジュール204によって提供される。図1ではカメ
ラ制御モジュール204をどのようなハードウェアによ
っても実現することはできるが、通常は一般的なパーソ
ナルコンピュータ(以下、PCと呼ぶ)上のソフトウェ
アとしてカメラ制御モジュールを実装する。この場合、
ビデオカメラはRS232Cなどの手段でPCに接続され
る。また、カメラ制御モジュール204をビデオカメラ
と一体化してしまうような従来例も存在する。
【0006】いずれの従来例の方式においても、カメラ
制御モジュール(204)は、カメラ・クライアントか
ら送信されてくる「カメラ操作要求」を解釈/実行する
ためのカメラコマンド解釈実行手段と、複数のカメラ・
クライアント(205,206,207)が同じカメラ
の操作を同時に要求したときに、どのクライアントにカ
メラの操作権を提供するかを決定するためのカメラ操作
権調停手段を必要とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
遠隔カメラシステムは1つのカメラ制御モジュールが1
つのカメラを操作するのが通常である。1つのカメラ制
御モジュールが複数のカメラを管理下におくような従来
システムも存在するが、実際に操作できるのはそのうち
の1台だけで、他のカメラを同時に操作することはでき
ない。
【0008】カメラ制御モジュールを複数用意すること
で、見かけ上は複数のカメラ操作を可能にすることは可
能である。しかし、この場合も各カメラは専用のモジュ
ールにより独立に操作されるだけであり、複数のカメラ
が協調しながらあるいは連係しながらの処理、例えば互
いに死角を補いながら連係して動作するような処理を行
わせることは困難である。
【0009】本発明は、複数のカメラもしくはカメラサ
ーバに連係あるいは協調動作を行わせしめるカメラ制御
システム、カメラ制御方法、カメラ制御サーバ、カメラ
装置、ユーザインタフェース装置を提案することを目的
とする。また本発明は、複数のカメラクライアントか
ら、複数カメラサーバに連係あるいは協調動作を行わせ
しめる連携制御サーバを提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の請求項1に係る、複数のカメラをネットワークを介し
て操作するカメラ制御システムは、連係動作すべきカメ
ラとして複数のカメラを指定するカメラ指定手段と、指
定されたカメラの各々について連係動作の動作内容を指
定する動作指定手段と、連係動作すべきとして指定され
た複数のカメラのうちの少なくとも1つの第1のカメラ
の起動を指示する起動手段と、前記起動指示の出力に応
答して、前記第1のカメラに連係されるべきとして指定
された他のカメラに、前記動作指定手段によって指定さ
れた動作内容を実行させる連係動作実行手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0011】同課題を達成するための請求項2に係る、
複数のカメラをネットワークを介して操作するカメラ制
御方法は、連係動作すべき複数のカメラと、その複数の
カメラの個々に行わせるべき連係動作とを指定する工程
と、連係動作すべきとして指定された複数のカメラのう
ちの少なくとも1つの第1のカメラの起動を検出する工
程と、前記第1のカメラの起動の検出に応答して、前記
第1のカメラに連係されるべきとして指定された他のカ
メラに、指定された動作内容を実行させる工程とを具備
することを特徴とする。
【0012】同課題を達成するための請求項3に係る、
ネットワークを介して接続された複数のカメラを制御す
るカメラ制御サーバは、前記複数のカメラの個々の状態
に関する情報を収集する収集手段と、任意のクライアン
ト装置により連係動作すべきとして指定されたカメラの
識別子を記憶する記憶手段と、任意のクライアント装置
からのカメラ接続要求に基づいて、その接続要求が連係
動作すべきカメラとして識別子が前記記憶手段に記憶さ
れているカメラを含むか否かを判別する手段と、前記判
別手段により、前記カメラ接続要求が連係動作すべきカ
メラの1つに接続することを要求すると判断されたとき
に、前記1つのカメラの他に他の連係カメラにも接続要
求をネットワークを介して送る連係接続要求手段とを具
備することを特徴とする。
【0013】同課題を達成するための請求項4に係る、
ネットワークに接続され、このネットワークを介して複
数のクライアント装置からの接続要求を受け付けるカメ
ラ装置は、このカメラ装置及びまたは前記ネットワーク
を介して接続された他のカメラ装置の夫々の撮像手段の
個々の状態に関する情報を収集する収集手段と、任意の
クライアントにより連係動作すべきとして指定された撮
像手段の識別子を記憶する記憶手段と、任意のクライア
ントからのカメラ接続要求に基づいて、その接続要求が
連係動作すべきものとして識別子が前記記憶手段に記憶
されている撮像手段を含むか否かを判別する手段と、前
記判別手段により、前記カメラ接続要求が連係動作すべ
き撮像手段の1つに接続することを要求すると判断され
たときに、前記1つの撮像手段の他に他の連係撮像手段
にも接続要求をネットワークを介して送る連係接続要求
手段とを具備することを特徴とする。
【0014】同課題を達成するための請求項5に係る、
複数のカメラを制御するためのユーザインタフェース装
置は、前記複数のカメラの撮像方向もしくは撮像位置を
示す情報を表示するデイスプレイと、上記表示情報の指
定をユーザに許し、指定された情報から連係動作すべき
複数のカメラを特定する手段とを具備するユーザインタ
フェース装置。
【0015】本発明の好適な一態様である請求項6乃至
10に拠れば、連係すべきとして指定されたカメラが既
に使用されているか否かを判断し、連係すべきとして指
定されたカメラが既に使用されている場合における対処
動作を定義する情報を記憶し、前記対処動作を起動する
ことを特徴とする。
【0016】本発明の好適な一態様である請求項11乃
至15に拠れば、前記対処動作は、既に使用されている
前記カメラに対する接続権を強制的に取得する動作を含
む。本発明の好適な一態様である請求項16乃至20に
拠れば、前記対処動作は、既に使用されている前記カメ
ラを代替するカメラに切り替える動作を含む。本発明は
ユーザインタフェースに好適である。本発明の好適な一
態様である請求項21に拠れば、連係動作を複数通り定
義するダイアログを前記デイスプレイ上に有する。
【0017】本発明はユーザインタフェースに好適であ
る。本発明の好適な一態様である請求項22に拠れば、
連係動作毎に連係対象のカメラを定義するダイアログを
前記デイスプレイ上に有する。本発明はユーザインタフ
ェースに好適である。本発明の好適な一態様である請求
項23に拠れば、カメラ毎に複数の連係動作を定義する
ダイアログを前記デイスプレイ上に有する。
【0018】本発明はユーザインタフェースに好適であ
る。本発明の好適な一態様である請求項24に拠れば、
代替するカメラを定義するダイアログを前記デイスプレ
イ上に有する。本発明はユーザインタフェースに好適で
ある。本発明の好適な一態様である請求項25に拠れ
ば、カメラ毎に複数の連係動作を定義し、定義された個
々の連係動作毎に連係対象のカメラを定義するダイアロ
グを前記デイスプレイ上に有する。
【0019】本発明のユーザインタフェースは各種設定
を定義するのみならず、操作性を優れたものとするため
に、設定の確認の便をユーザに提供する。そこで、本発
明の好適な一態様である請求項26に拠れば、カメラ毎
に定義された複数の連係動作に関する情報と、個々の連
係動作毎に定義された連係対象のカメラに関する情報と
を記憶し、前記デイスプレイ上に、接続可能なカメラを
表示すると共に、これらのカメラのなかから任意のカメ
ラをユーザに選択可能にする第1のウインドと、選択さ
れたカメラの定義された連係動作を表示すると共に、こ
れら連係動作の中から1つの連係動作をユーザに選択可
能にする第2のウインドと、選択された連係動作に関わ
るカメラを表示する第3のウインドとを具備する。
【0020】連係動作の起動を自動化することも可能で
ある。そこで、本発明の好適な一態様である例えば請求
項27のカメラ制御システムに拠れば、前記起動手段
は、連係すべきとして指定されたカメラが前もって定義
された所定の状態に略一致したときに、他のカメラに対
する連係動作を起動することを特徴とする。また、請求
項28のカメラ制御方法によれば、前記起動検出工程
は、連係すべきとして指定されたカメラが前もって定義
された所定の状態に略一致したことを検出する。また、
請求項29のカメラ制御サーバによれば、前記連係接続
要求手段は、連係すべきとして指定されたカメラが前も
って定義された所定の状態に略一致したときに、他のカ
メラに対する連係動作のための接続要求を送ることを特
徴とする。また、請求項30のカメラ装置によれば、前
記連係接続要求手段は、連係すべきとして指定されたカ
メラが前もって定義された所定の状態に略一致したとき
に、他のカメラに対する連係動作のための接続要求を送
る。また、請求項31のユーザインタフェース装置によ
れば、連係動作の開始のための条件を定義するダイアロ
グを前記デイスプレイ上に表示することを特徴とする請
求項5に記載のユーザインタフェース装置。
【0021】本発明の好適な一態様である請求項32乃
至36に拠れば、前記複数のカメラはネットワークを介
してクライアントから遠隔地に散在する。本発明は、複
数のカメラクライアントと複数のカメラとがネットワー
クを介在して接続されているときに効果的である。そこ
で、請求項37の、ネットワークに接続された複数のカ
メラサーバに対して、このネットワークに接続された複
数のカメラクライアントからの接続要求を調停制御する
カメラ連携制御サーバは、複数のカメラクライアントの
各々について、そのカメラクライアントへの通信路パス
についての情報と、そのカメラクライアントが使用して
いるカメラについての情報とを管理するクライアント管
理モジュールと、前記複数のカメラサーバの各々につい
て、そのカメラサーバへの通信路パスについての情報
と、そのカメラサーバが使用しているカメラについての
情報とを管理するカメラサーバ管理モジュールと、前記
複数のカメラの各々について、そのカメラを制御してい
るカメラサーバについての情報と、そのカメラに対する
操作権を有しているカメラクライアントについての情報
と、そのカメラの状態についての情報とを管理するカメ
ラ管理モジュールと、前記複数のカメラの個々のカメラ
について、そのカメラと他のカメラとの連係動作を定義
する連係動作定義情報を有する連携制御モジュールであ
って、任意のカメラクライアントからの任意のカメラへ
の接続要求を前記クライアント管理モジュールを介して
認識し、前記連係動作定義情報に基づいて、前記接続要
求に付随する連係動作に関与する他のカメラに対して、
前記カメラサーバ管理モジュールとカメラ管理モジュー
ルとを介して接続要求を発する連携制御モジュールとを
具備する。
【0022】ネットワークに複数のカメラ等が接続され
ている場合には、これらのカメラ等に関する情報の収集
が重要となる。そこで、本発明の好適な一態様である請
求項38に拠れば、前記の各モジュールは初期化手順を
有し、前記カメラクライアント管理モジュールの初期化
手順はネットワークを介してカメラクライアントを管理
するテーブルを初期化し、前記カメラサーバ管理モジュ
ールの初期化手順はネットワークを介してカメラサーバ
を管理するテーブルを初期化することを特徴とする。
【0023】ネットワークに複数のカメラ等が接続され
ている場合には、これらのカメラ等に関する情報の収集
が重要となる。そこで、本発明の好適な一態様である請
求項39に拠れば、前記カメラ管理モジュールは、所定
のタイミングまたは各カメラに対する操作がなされた時
点で、各カメラについての状態を更新することを特徴と
する。
【0024】連係動作は複数のカメラを巻き込むため
に、制御権の調停が必須となる。そこで、本発明の好適
な一態様である請求項40に拠れば、前記連携制御モジ
ュールは、カメラ操作についての操作サブモジュール
と、操作権調停のための調停サブモジュールとを具備す
ることを特徴とする。汎用性や拡張性を考慮すると、本
発明の好適な一態様である請求項42のように、カメラ
連携制御サーバは前記ネットワークに1つのノードとし
て接続されていることが好ましい。
【0025】カメラ連携制御サーバが1つのノードであ
って、1つのカメラサーバが複数のカメラを制御可能で
ある場合には、本発明の好適な一態様である請求項43
のように、各カメラはローカル識別子とグローバル識別
子を有することが好ましい。小規模性を考慮すれば、本
発明の好適な一態様である請求項44のように、データ
ベースを有したカメラ内に搭載されたことを特徴とする
ことが好ましい。
【0026】本発明の好適な一態様である請求項45に
拠れば、ローカルカメラに関わる制御モジュールとリモ
ートのカメラに関わる制御モジュールとを更に具備す
る。カメラ等については最新の状態を把握する必要があ
る。本発明の好適な一態様である請求項46に拠れば、
前記カメラ管理モジュールは、所定のタイミングまたは
各カメラに対する操作がなされた時点で、各カメラにつ
いての状態を更新する。
【0027】本発明の好適な一態様である請求項47に
拠れば、通信モジュールを更に有し、任意のカメラクラ
イアントからの操作要求を受けたクライアント管理モジ
ュールは、カメラ管理モジュールの管理する情報とカメ
ラサーバ管理モジュールの管理する情報とに基づいて、
前記操作要求を遠隔のカメラサーバに前記通信モジュー
ルを介して送信することを特徴とする。
【0028】本発明の好適な一態様である請求項48に
拠れば、通信モジュールを更に有し、任意のカメラサー
バからの操作通知を受けたカメラサーバ管理モジュール
は、この操作通知を前記クライアント管理モジュールと
カメラ管理モジュールと連携制御モジュールとに送り、
前記クライアント管理モジュールは、この操作通知を、
前記通信モジュールを介して該当するカメラクライアン
トに送ることを特徴とする。
【0029】本発明の好適な一態様である請求項49に
拠れば、前記調停サブモジュールは、カメラ管理モジュ
ールの情報に基づいて、世間取得を前記カメラサーバ管
理モジュールに指示し、前記カメラサーバ管理モジュー
ルは制御権取得の指示を前記通信モジュールを介して目
的のカメラサーバに送ることを特徴とする。
【0030】情報を共有するためには、請求項50のよ
うに、前記各々のモジュールは、共通のメモリに、夫々
の情報を記憶することが好ましい。本発明の好適な一態
様である請求項51に拠れば、前記連携制御モジュール
は、連係動作の開始条件を定義する情報を記憶すること
を特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な実施形態を説明する。 〈構成〉…第1実施形態 本実施形態は、図1で示した従来の遠隔カメラシステム
を改良し、カメラ制御モジュールの他に「カメラ連係制
御サーバ」というソフトウェアを導入するものである。
【0032】図2は本実施形態の遠隔カメラシステムの
システム構成の概要を表す図である。同図において、実
施形態の遠隔カメラシステムは、夫々がカメラ制御モジ
ュール410a,410b,410cを有する複数のカ
メラサーバ400a,400b,400cと、複数のカ
メラ・クライアント600a,600bと、それが接続
されたコンピュータネットワーク301,302と、ネ
ットワーク301とネットワーク302との間に設けら
れたカメラ連係制御サーバ500とを有する。
【0033】カメラ・クライアントは、遠隔のカメラを
ネットワークを介して利用しようとするユーザであり、
実際は、そのユーザは所定のクライアントアプリケーシ
ョンプログラムを稼働することのできる、例えば、パソ
コンシステム、ワークステーションシステム、メインフ
レームコンピュータシステムである。また、カメラ制御
モジュール410a,410b,410cの夫々は、単
体として、個々のカメラサーバにインストールされてい
る。
【0034】カメラ連係制御サーバ500は、カメラ・
クライアントとカメラサーバカメラ制御モジュールとの
間に設置された適当なPC等で起動され、コンピュータ
・ネットワーク301,302を介して、夫々のカメラ
・クライアントとカメラサーバと通信を行う。コンピュ
ータネットワーク302上のカメラクライアントは制御
サーバ500を介して複数のカメラを利用することがで
きるようにするために、個々のカメラクライアントのシ
ステムは図3のようなユーザインタフェースを提供する
ことが好ましい。
【0035】図3のユーザインタフェースでは、映像ウ
ィンドウ601上に複数のカメラからの映像602〜6
13を夫々表示するウインドを有する。カメラクライア
ントのユーザは、所望の映像ウインドの上をマウス等で
選択することにより、目的のシーンを、即ち目的のカメ
ラを選択する。即ち、ユーザは、連係して制御されるべ
きカメラを、夫々のカメラが現在撮像している映像に基
づいて指定することが許される。選択したカメラの撮像
方向は、コントローラアイコン614で指定する。ま
た、撮像方向を指定するときは、ウインド601の下方
に表示されるカメラコントローラ614上の矢印の部分
をマウス等で選択する。
【0036】カメラ操作要求(連係されるべきカメラの
指定、撮像方向の指定)がカメラ連係制御サーバ500
を経由して、指定されたカメラサーバのカメラ制御モジ
ュールに送信され、カメラの向きが変更される。図3で
示したカメラコントローラアイコン614は、カメラの
撮像方向の変更のみを指定できるものであるが、実際に
は、カメラに対して他の操作(例えばズーム倍率の指
定)等が必要な場合は、対応した適当なボタン等のユー
ザインタフェースを追加すればよい。
【0037】本実施形態でのカメラ連係制御サーバ50
0によるカメラの連係処理の結果を利用者から見ると、
あるカメラ(例えば映像603を撮影するカメラ)を操
作したとき、そのカメラに連係するように指定されたカ
メラにも、所定のカメラ操作が人手を介さずに制御サー
バ500により行われ、例えば映像605を撮影するカ
メラの撮影方向が変化されるといった動きとなってあら
われる。
【0038】〈カメラ連係制御サーバの構成〉…第1実
施形態 図4を用いて、図2に示した制御サーバ500、カメラ
サーバ400、カメラクライアント600の構成につい
て説明する。尚、同図では、図示の便宜上、夫々一台の
カメラクライアント600とカメラサーバ400とがネ
ットワーク700に接続されていることとする。
【0039】カメラ連係制御サーバ500はCPU50
8、主メモリ509、ハードディスク510から構成さ
れており、各ソフトウェアはハードディスク510から
主メモリ509にロードされ、CPU508で実行され
る。カメラサーバ400及びカメラクライアント600
も同じようにCPU、主メモリ、ハードディスクなどを有
する。尚、カメラサーバ400には映像を撮影するため
のビデオカメラ420が設置される。
【0040】前述したように、カメラクライアント60
0には、利用者がカメラ・クライアント600を操作す
るためのディスプレイおよびマウス等の入出力デバイス
が設置され、カメラ制御モジュール410にカメラ操作
要求を送信する機能を有し、この要求がカメラサーバ4
00に送信されて、カメラクライアントのユーザはビデ
オカメラ420を操作することができる。
【0041】カメラサーバのカメラ制御モジュール41
0にはカメラ420を制御するためのカメラ操作部41
2と、カメラ420の操作権を調整するための操作権制
御部413が含まれている。カメラ操作部412はカメ
ラ・クライアント等からのカメラ操作要求をカメラに内
蔵されているモータの駆動信号に変換する機構によって
実現される。
【0042】操作権制御部413は、カメラ操作を要求
した複数のカメラ・クライアントの1つにカメラ対する
操作権を与えるものである。操作権制御部413を実現
するには、たとえば、最初にカメラ操作を要求したクラ
イアントに操作権を与え、一定時間(例えば30秒程
度)経過したところで、次に操作を要求したクライアン
トに操作権を与えるといった処理を実装する。操作権を
与えられたクライアントから送信されてくるカメラ操作
要求のみがカメラ制御部412に渡されるようにすれば
よい。
【0043】また、カメラ制御モジュール410は、カ
メラの状態(向き等)や制御権の取得状況をカメラ・ク
ライアント600やカメラ連係制御サーバ500に通知
するカメラ情報通知部414を有する。カメラ制御モジ
ュール410ならびにカメラ・クライアント600は、
カメラ連係制御サーバ500と同様に、送受信モジュー
ルを有する。これらの送受信モジュールは、カメラサー
バのカメラ制御モジュール410と、カメラクライアン
トのクライアント制御モジュール601と、カメラ連係
制御サーバ500のアプリケーションプログラム507
間の通信手段を提供するもので、ソケット等の一般的な
プロセス間通信機構を用いている。カメラサーバのカメ
ラ情報通知部414も、送受信モジュールを利用して適
当なタイミングで他のソフトにカメラ状態情報を送信す
ることで実現される。
【0044】カメラ連係制御サーバアプリケーションプ
ログラム507を構成するソフトウェア・モジュールを
説明する。ここで「ソフトウェア・モジュール」とはソ
フトウェアの内部的な機能単位のことである。ソフトウ
ェア・モジュールは、通常は、関数の集まりやオブジェ
クト指向におけるクラスやオブジェクトなどの形で実装
される。カメラ制御モジュール410も実装次第ではソ
フトウェアモジュールとして実現することが可能であ
る。そこで以降は特に断らないかぎり「モジュール」と
記述したときは「ソフトウェア・モジュール」のことを
意味することにする。カメラ連係制御サーバアプリケー
ションプログラム507は、図4に示されているよう
に、 送受信モジュール515 CS管理モジュール516 CC管理モジュール517 カメラ状態管理モジュール518 カメラ連係制御モジュール519 カメラ操作サブモジュール520 操作権制御サブモジュール521 〈送受信モジュール515〉…第1実施形態 以下の説明では、この送受信モジュール515は、例示
として、ソケットを実装したものとして説明するものと
し、機能として、カメラ制御モジュール410やクライ
アント制御モジュール601から送信されてくる要求や
リプライを受信するモジュールである。受信したメッセ
ージは内部的なメッセージ形式に変換して他のモジュー
ルに転送する。通常、この内部的なやりとりのためのメ
ッセージ形式はC++等のオブジェクト指向言語のメッ
セージとして実装することができる。また、オブジェク
ト指向ではない言語を利用するときも、一般的な関数呼
び出しとして実装することが可能である。
【0045】また、送受信モジュール515は、逆に要
求やリプライを他のソフトウェアに送信する機能も提供
する。他のモジュールから送信されてきた内部メッセー
ジをプロセス間通信機構であつかえるメッセージ形式に
変換する。 〈CS管理モジュール516〉…第1実施形態 CS(camera server)管理モジュール516は、カメラ制
御モジュールに関する情報(CS情報と呼ぶ)を管理する
モジュールである。カメラサーバ(CS)情報は、図5に示
された「CS-ID」,「ホスト名」,「ポート番号」,
「ソケット番号」,「カメラID」などの項目から構成さ
れている。
【0046】「CS-ID」は、各カメラ制御モジュールを
識別するために予め付けられた一意なIDである。本実施
形態では1以上の整数として実装される。CS-IDは、ア
プリケーションプログラム507が、CS情報を検索する
時のキーとして使用することができる。「ホスト名」
は、カメラ制御モジュールが稼動しているコンピュータ
の「名前」である。また、「ポート番号」は、カメラ制
御モジュール410が提供するプロセス間通信用のポー
トに付された番号である。「ホスト名」と「ポート番
号」とを指定することで、アプリケーションプログラム
507は、カメラ制御モジュール410と通信を行うこ
とが可能となる。
【0047】「ソケット番号」は、「ホスト名」と「ポ
ート番号」によってカメラ制御モジュール410との間
に形成された通信路、即ち「ソケット」を表す番号であ
る。アプリケーションプログラム507は、「ソケット
番号」を送受信モジュール515に渡すことで、メッセ
ージの送信先を、即ち、カメラサーバを指定することが
できる。「カメラID」はカメラ制御モジュール410の
管理下におかれているカメラに割り当てられた一意な識
別子IDである。この「カメラID」も1以上の整数として
実装される。カメラ制御モジュールは複数のカメラを管
理下におくこともあり得る。その場合は、「カメラID」
のリストがCS情報に追加される。このとき「カメラID」
の並び順がカメラ制御モジュール側でのカメラの識別子
(特に「ローカルカメラID」と呼ぶ)と対応している。
カメラIDのことを、「ローカル・カメラID」を特に区別
する場合には、「グローバル・カメラID」とも呼ぶ。
【0048】「カメラID」のリストの最初のものがカメ
ラ制御モジュール側ではローカル「カメラID」1番とし
て扱われる。例えば、図4では3台のカメラがカメラ制
御モジュール410の管理下にある。仮に最前列のカメ
ラから順にその「ローカル・カメラID」を、“1”,
“2”,“3”とする。これらのカメラのグローバル・
「カメラID」を102, 501, 405とすると、CS情報内の
「カメラID」項目には102,501, 405の順で並べられる。
【0049】CS管理モジュール516はCS情報を図5の
如く一般的なテーブルの形式で管理する。このテーブル
のことを「CS管理テーブル」と呼ぶ。このテーブルの実
装においてはハードディスクやデータベースシステムを
用いてデータを永続化することが出来る。また、データ
を永続化しないならばメモリ上でテーブルを作成しても
よい。ただし、その場合は、連係制御サーバが終了して
しまうとCS管理モジュール内の情報が失われてしまう。
このため、次の起動時に起動オプションや初期化ファイ
ルを用いてCS情報を与える必要がある。
【0050】〈CC管理モジュール517〉…第1実施形
態 CC(camera client)管理モジュール517では、カメラ
・クライアントの情報CC情報を管理する。CC情報は、図
6のように、「CC-ID」,「ソケット番号」,「カメラI
D」などの項目から成り立っている。「CC-ID」は、CC管
理モジュール517によって個々のカメラ・クライアン
トに割り当てられる一意な識別子である。本実施形態で
は1以上の整数として実装される。「CC-ID」はカメラ
・クライアントからカメラ連係制御サーバアプリケーシ
ョンプログラム507へ接続要求が送られてきた時に、
CC管理モジュール517によって割り当てられる。「CC
-ID」は、「CS-ID」と同様に、CC情報取得のキーとして
使用することができる。
【0051】図6の「ソケット番号」は、「CC-ID」に
よって識別されるカメラ・クライアントとの通信のため
に送受信モジュール515に渡すソケットの番号であ
る。また、「カメラID」は、そのクライアントが現在使
用中のカメラの「カメラID」である。CC管理モジュール
の実装もCS管理モジュールをまったく同じくテーブル
(CC管理テーブル)で実施することができる。ただし、
CC管理モジュール517では、CC情報を予め用意する必
要はないので、CS管理モジュールのような初期化処理は
不要である。
【0052】〈カメラ状態管理モジュール518〉…第
1実施形態 アプリケーションプログラム507のカメラ状態管理モ
ジュール118は、個々のカメラに関する情報、即ち、
カメラ状態情報を管理するモジュールである。ここで管
理されるカメラ状態情報を図7に示す。尚、図7では、
カメラIDがnであるカメラの情報を主に示す。
【0053】カメラ状態管理テーブルは、複数のカメラ
の関する状態を管理するテーブルであり、特定のカメラ
の状態に関する情報を検索するには、「カメラID」をキ
ーとして検索を行う。連係制御サーバ500は、最新の
カメラ状態情報を、そのカメラnを管理するカメラサー
バのカメラ制御モジュールに問い合わせを行うことで取
得する。一方、カメラ制御モジュールによってカメラの
状態(撮像方向の向きや操作権)が変更されたときに
は、カメラ制御モジュール内のカメラ情報通知部414
が連係制御サーバ500に通知する。この通知に基づ
き、随時カメラ状態情報を更新することができる。カメ
ラ状態管理モジュールそのものはCS管理モジュールと同
様なテーブル(図7)として実装することが可能であ
る。
【0054】〈連係制御モジュール519〉…第1実施
形態 カメラ連係制御サーバ500の連係制御モジュール51
9は、複数のカメラ間の連係動作を制御するモジュール
である。どのようにして連係を制御するかを記述したカ
メラ連係情報テーブル(図8)を管理し、その内容にも
とづいて連係処理を実施する。連係制御モジュールは、
図4に示すように、内部的に2つのサブモジュール(カ
メラ操作サブモジュール520と操作権制御サブモジュ
ール521)とから構成されている。
【0055】カメラ操作サブモジュール520は、カメ
ラ連係情報を解釈・実行し、カメラの操作をカメラ制御
モジュール410に指示するモジュールである。操作権
制御サブモジュール521は、連係の対象となるカメラ
の操作権の取得処理を実行するモジュールである。本実
施形態では、複数のカメラ・クライアントが1つのカメ
ラに対してカメラ操作を要求することができる。このた
め、連係処理を実行する時に、連係させたいカメラが別
のクライアントによって既に使用されており、操作権を
取得できない場合が想定される。操作権制御サブモジュ
ール521は上記の如く操作権の衝突が発生したとき
に、カメラ連係情報テーブル内の記述に基づいて衝突解
消処理を実行する。本実施形態で準備されている衝突調
停処理の態様は以下のものである。即ち、既に使用され
ているカメラpに対する要求が発生したときに、 -操作権が解放されるまで待つ -カメラpに対する操作権を強制的に取得する -替りのカメラ(例えばカメラq)の操作権を取得する -カメラpに対する操作を断念する 連係制御モジュール519が使用するカメラ連係情報管
理テーブル(図8)は、例えば後述の図9に示すところ
の、連係制御モジュール519が提供するユーザインタ
フェースを用いて作成することができる。本実施形態の
ウィンドウ501(図9)上で設定できる項目は、以下
の通りである。
【0056】-カメラリスト532 -アクションリスト533 -アクション名534 -関始条件535 -連係対象カメラ536 -衝突時処理537 -操作内容538 -代理カメラフラグ539 即ち、図9のウインドを介して入力された各項目は、図
8のカメラ連係情報管理テーブルの対応記憶領域に格納
される。
【0057】カメラ状態管理モジュール518により管
理されている全てのカメラの「カメラID」は、図8のカ
メラ連係情報管理テーブルの「カメラリスト」記憶領域
に記憶される。そこで、図9の表示領域「カメラリス
ト」532には、カメラ連係情報管理テーブルの「カメ
ラリスト」内の「カメラID」がリスト表示される。図9
の例では、「カメラI」と「カメラII」と「カメラIII」
である。
【0058】表示領域「アクションリスト」533に
は、領域532に表示されているカメラリストの中でユ
ーザが選択したカメラ(図9では「カメラI」)に対し
て設定されている「連係動作」のリストが表示される。
各カメラに設定されている「連係動作」、即ちアクショ
ンは、カメラ連係情報管理テーブルの「アクションリス
ト」に格納されている。カメラ連係情報管理テーブルの
「アクションリスト」は、連係動作を新たに設定したと
きに生成される。即ち、「連係動作」、即ちアクション
を新たに設定する場合は、まず「カメラリスト」表示領
域532で目的の「カメラID」を選択し、この目的のカ
メラに設定すべき「アクション名」と「開始条件」とを
領域534と535において設定する。ここで、「アク
ション名」は、ユーザがこの連係情報に任意に付した名
前である。図9の例では、「映像切替」という名前が付
された。「アクション名」はアクションリスト533に
表示される名前でもある。アクション名の値には任意の
文字列を指定することが可能である。
【0059】「開始条件」を入力する領域535は、こ
の連係処理が開始されるべき条件を設定する。本実施形
態ではカメラリストで選択したカメラのパン正面を0度
とした左右方向に亘るPan角度、チルト正面を0度とし
た上下方向でのTilt角、そしてズーム倍率Zoomを指定す
る。指定された値は、カメラ連係情報管理テーブル内
で、当該「カメラID」の当該「アクション」の夫々の領
域に格納される。図8の例では、カメラ=「カメラI」
に設定されたアクション名「映像切替」に設定された
「開始条件」は、 Pan = pp1 度 Tilt = tt1 度 Zoom = zz1 度 である。カメラIの実際の撮像方向の向きやズーム倍率
が、上記カメラ連係情報管理テーブルの「開始条件」に
記憶されている値と一致すると、連係処理が実行され
る。
【0060】図9において、「連係対象カメラ」の入力
表示領域536は、連係処理の対象となるカメラを選択
するものである。領域536で指定された連係カメラの
識別子は、カメラ連係情報管理テーブルの該当領域に記
憶される。尚、「連係対象カメラ」として複数のカメラ
を選択することが可能である。チェックボックス539
は、カメラに対する使用要求が衝突したときにおいて代
理カメラを用いるべきか否かを指定する。この代理カメ
ラは衝突時処理として「別のカメラの操作権を取得」が
選択されているときに用いられる。即ち、衝突時処理の
「別のカメラの操作権を取得」が選択されて、この代理
カメラのフラグがONにされると、領域536に表示さ
れているカメラが、衝突時処理における代理カメラとし
て使用される。
【0061】「操作内容」入力領域538は、連係処理
後の連係対象カメラの向きとズーム倍率を設定する領域
である。また、「衝突時処理」入力領域537は操作権
衝突時の対処方法を指定する。尚、「衝突時処理」とし
て「別のカメラの操作権取得」を選択したときは、操作
権取得に失敗した時に使用される代理のカメラの「カメ
ラID」も選択しなければならない。
【0062】図9のユーザインタフェースで作成される
カメラ連係情報は以下の項目から成るテキストデータと
して主メモリや2次記憶装置上に図8のようにおかれ
る。ただし//で始まる行は注釈である。 //開始条件 Action-Name=<アクション名> Camera-Id=<開始条件を定義するカメラのID> Pan=<開始条件の左右角> Tilt=<開始条件の上下角> Zoom=<開始条件のズーム倍率> //連係処理の設定 Target=<連係の対象となるカメラのlD> Type=<カメラのタイプ> Policy=<衝突時処理の選択された項目の番号> Alternative=<代理カメラのID> nPan=<操作内容の左右角> nTilt=<操作内容の上下角> nZoom=<操作内容のズーム倍率> ここで、Typeの値は、Targetに指定したカメラが通常の
対象カメラなら文字列“target”が設定される。カメラ
が代理カメラとして指定されたのならば、Typeの値は
“alternative”になる。また、Policyの値は図9にお
ける衝突解消処理の選択項目を上から数えた番号であ
る。従って1から4までの整数になる。Alternativeの
値である代理カメラはPolicyの値が“4”の時のみ参照
される。Policyの値“4”は「別のカメラの操作権を取
得する」を選択した時に設定される。
【0063】本実施形態では、カメラのパン、チルト、
ズームのみ設定可能であるとしてユーザインタフェース
が設計されているが、カメラの機種によってはそれ以外
にも制御可能な設定項目が用意されることが考えられ
る。本実施形態の連係情報はテキストとして管理される
ので、図9のGUIユーザインタフェースを使用しなくて
も、テキストエディタ等を用いて直接項目を設定するこ
とが可能である。
【0064】また、本実施形態ではパン、チルト、ズー
ムの値を直接数値で入力しなければならないが、これを
実際にカメラ・クライアントに表示される映像を見なが
ら設定できるようにすることも可能である。この実現
は、適当なカメラ・クライアントを使ってユーザにカメ
ラを操作させ、設定するカメラの向きやズーム倍率が決
定したら、その時点でのカメラ状態情報をカメラ状態管
理モジュールから取得すればよい。
【0065】〈動作概要〉…第1実施形態 では、次に本実施形態の動作概要について説明する。本
実施形態の動作フェーズには以下のものがある。 1.連係制御サーバの起動 2.カメラ・クライアントの起動 3.カメラ・クライアントによるカメラ操作 3-1.カメラの操作 3-2.カメラ操作の通知 4カメラの連係動作 4-1.カメラ操作権の制御 4-2.カメラ操作 各フェーズについて図10から図19を用いて説明す
る。
【0066】以下の説明では、連係制御の対象となるカ
メラの電源がすべてONになっていると仮定する。ま
た、各カメラを管理するカメラ制御モジュールも正常に
動作しているものとする。 〈連係制御サーバの起動〉連係制御サーバの起動につい
ては図10と図15を用いて説明する。図10は動作の
様子を表す概念図、図15は制御手順を示すフローチャ
ートである。
【0067】連係制御サーバアプリケーションプログラ
ム507が起動されると、「CS管理モジュールの初期
化」、「カメラ状態管理モジュールの初期化」、「連係
制御モジュールの初期化」などの処理が実行される。CS
管理モジュールの初期化は以下のようにする。カメラ連
係制御サーバアプリケーションプログラム507が起動
されると、CS管理モジュール517はCS管理情報をハー
ドディスク510からロードしてCS管理情報のテーブル
(図5)を作成する。すなわち、まずCS管理モジュール
517はCS情報をハードディスク510から取り出す
(図15のS1101)。通常、CS情報は複数保存され
ている。ハードディスク510上では、CS情報として、
カメラ制御モジュール410の稼動しているホストの
「名前」と、通信のための「ポート番号」のみが保存さ
れている。CS管理モジュール517は、「ホスト名」と
「ポート番号」以外のCS情報を作成するために、最初に
CS情報にCS-IDを割り当てる(S1102)。つぎに、CS
情報内の各カメラサーバについての「ホスト名」と「ポ
ート番号」を送受信モジュール515に渡して、各カメ
ラサーバの夫々のカメラ制御モジュール410とのコネ
クション作成を指示する(S1103)。
【0068】コネクション作成指示を受け取った送受信
モジュール515では、渡された各カメラサーバの「ホ
スト名」と「ポート番号」とを利用して、各カメラサー
バのカメラ制御モジュールとの通信のためのソケットを
作成する(S1104)。作成されたソケットの番号
(「ソケット番号」)は、CS管理モジュール517に、
コネクション作成指示に対するリプライとして返送され
る(S1105)。CS管理モジュール517がこのソケ
ット番号を受け取ると、そのソケット番号をCS管理情報
に追加する(S1106)。
【0069】ここまで処理が行われると、次に制御は
「カメラ状態管理モジュールの初期化処理」に移行す
る。 〈カメラ状態管理モジュールの初期化〉…第1実施形態
カメラ状態管理モジュールの初期化は図7のテーブルを
作成する。カメラ制御管理モジュールの初期化処理に制
御が移ると、まずカメラ状態管理モジュール518は、
上述の初期化の終了したCS管理モジュール517から、
すべての「CS-ID」と「ソケット番号」を取得する(図
15のS1107)。そして、取得した「ソケット番
号」を送受信モジュール515に渡し、カメラ状態情報
取得要求を全カメラ制御モジュールに対して送信するよ
うに指示する(S1108)。
【0070】送受信モジュール517側では、指定され
た「ソケット番号」を使って各カメラ制御モジュール4
10に対してカメラ状態情報取得要求を送信する(S1
109)。カメラ制御モジュール410では、連係制御
サーバからのカメラ状態情報取得要求を受け取ると、そ
のカメラ制御モジュールの管理下にあるカメラのカメラ
状態情報(カメラの機種、キャプションカメラの向き、
ズーム倍率)を返送する。ここで、1つのカメラ制御モ
ジュール410が複数のカメラを管理している場合も、
そのカメラの台数分のカメラ状態情報を返送する。
【0071】連係制御サーバの送受信モジュール515
は、カメラ制御モジュール410から返送されてくるカ
メラ状態情報を受信すると(S1110)、受信したカ
メラ状態情報をさらにカメラ状態管理モジュール518
に転送する(S1111)。カメラ状態管理モジュール
518側では受信したカメラ状態情報に「カメラID」を
割り当て(S1112)、カメラ状態管理テーブルに追
加する(S1113)。ここで「カメラID」の割り当て
のとき、カメラ制御モジュール410側での「カメラI
D」(「ローカルカメラID」)と、カメラ状態管理モジ
ュール518側での「カメラID」(「グローバルカメラ
ID」)の大小関係が保存されるように、「グローバルカ
メラID」の割り当てをおこなわなければならない。ま
た、最初に取得した「CS-ID」の値をカメラ状態情報内
の「CS-ID」項目の値に設定する(S1114)。
【0072】以上のカメラ状態管理モジュール518の
初期化が終了すると、再度、CS管理モジュールの初期化
処理に制御が戻る。まず、CS管理モジュール517はカ
メラ状態管理モジュール518から全てのカメラ状態情
報を取得し(S1115)、カメラ状態情報内の「カメ
ラID」と「CS-ID」項目の値を基にして、CS情報側の
「カメラID」項目の値を設定する(S1116)。
【0073】〈連係制御モジュールの初期化〉…第1実
施形態 この処理は、連係制御情報をハードディスクからロード
しその内容を主メモリにコピーするだけである(S11
17)。CS管理モジュール517とカメラ状態管理モジ
ュール518の初期化は、互いに関連をもって処理され
るが、連係制御モジュール519の初期化処理はこれら
の処理とは無関係に動作することができる。
【0074】〈カメラ・クライアントの起動〉…第1実
施形態 カメラ・クライアント601が利用者によって起動さ
れ、さらにカメラ連係制御サーバ500とのコネクショ
ンを要求してきたときは以下の処理が行われる。この処
理を図11と図16を用いて説明する。利用者がカメラ
・クライアント601を起動して、カメラ連係制御サー
バアプリケーションプログラム507とのコネクション
処理を実行すると、連係制御サーバ500の送受信モジ
ュール515によってコネクション処理が検知され、通
信のためのソケットが生成される(S1201)。送受
信モジュール515はこの接続を検知すると、CC管理モ
ジュール517に生成した「ソケット番号」を通知する
(S1202)。通知を受けたCC管理モジュール517
側では取得した「ソケット番号」にCC-IDを割り当てた
後、CC情報管理テーブルにこれを登録する(S120
3)。次に、カメラ状態管理モジュール518に対し
て、全てのカメラ状態情報の「カメラID」および「キャ
プション項目」の取得を指示する(S1204)。
【0075】指示を受け取ったカメラ状態管理モジュー
ル518側では、カメラ状態管理テーブル内のすべての
「カメラID」と「キャプション項目」を取り出し(S1
205)、CC管理モジュール517に返送する(S12
06)。CC管理モジュール517で「カメラID」と「キ
ャプション項目」のリストを取得すると(S120
7)、送受信モジュール515に対して、取得したこの
リストを転送し、カメラ・クライアント601にリスト
を送信するように指示する(S1208)。送受信モジ
ュール515ではリストを取得すると、カメラ・クライ
アント601にその内容を送信する(S1209)。
【0076】カメラ・クライアント601側では、取得
した「カメラID」と「キャプション項目」をディスプレ
イ等に表示し、利用者が操作したいカメラに関する情報
と、カメラを選択するためのユーザインタフェースを提
供する。また、カメラ・クライアント601との接続が
終了したときも、開始の時と同様である。即ち、コネク
ションの終了処理が送受信モジュール515によって検
知されると、終了されたソケットの番号がCC管理モジュ
ール517に転送される。CC管理モジュール517では
転送されてきた「ソケット番号」と、その「ソケット番
号」に対応するCC-IDをCC管理テーブル(図6)から削
除する。削除されたCC-IDはカメラ状態管理モジュール
518にも送信され、カメラ状態情報からも削除され
る。
【0077】〈カメラ・クライアント601によるカメ
ラ操作〉…第1実施形態 利用者がカメラ・クライアント601を利用してカメラ
操作を要求すると、以下の処理が行われる。実際にカメ
ラ操作を行うには、まずカメラの操作権を要求して操作
権を取得してからでないと、カメラ操作を行うことがで
きない。しかし、カメラ連係制御サーバ500では、カ
メラの操作権取得処理とカメラ操作処理もまったく同じ
方式で処理される。以下で図12と図17を用いてカメ
ラ・クライアント601によるカメラ操作について説明
する。
【0078】利用者が行った操作は、カメラ・クライア
ント601によつて、カメラ連係制御サーバ500が認
識可能なメッセージ形式(カメラ操作要求)に変換され
て送信される。送受信モジュール515がカメラ操作要
求を受信すると(S1301)、その要求はCC管理モジ
ュール517に転送される(S1302)。受け取った
カメラ操作要求の内容は、略そのままカメラ制御モジュ
ール410で解釈・実行できる形式のものである。ただ
し、そこで指定されている「カメラID」は「グローバル
・カメラID」なので、これをカメラ制御モジュール41
0側の「ローカル・カメラID」に変換しなければならな
い。そこで、カメラ操作要求を受け取ったCC管理モジュ
ール517は、受け取った操作要求からまず、「カメラ
ID」を抽出する(S1303)。この「カメラID」は
「グローバル・カメラID」である。この「カメラID」を
カメラ状態管理モジュール518に渡して、そのカメラ
を管理しているカメラ制御モジュール410のCS-ID取
得を指示する(S1304)。
【0079】カメラ状態管理モジュール518では、渡
された「カメラID」をキーとしてカメラ状態情報(図
7)を検索する(S1305)。それから、カメラ状態
情報内のCS-ID項目の値をCC管理モジュール517に返
送する(S1306)。「CS-ID」を受け取ったCC管理モ
ジュール517では、「CS-ID」と「カメラID」をCS管
理モジュール516に渡し、「ローカルカメラID」と、
カメラ制御モジュール410と通信するための「ソケッ
ト番号」との取得を指示する(S1307)。
【0080】CS管理モジュール516では、まず「CS-I
D」をキーとしてCS情報を取得し(S1302)、そこか
ら「ソケット番号」を抽出する。また、「カメラID」項
目の値と渡されたカメラ項目を比較し、「カメラID」項
目内の何番目の「カメラID」と一致するかを調べる。一
致した場合は、その「カメラID」の「カメラID」項目内
における順番が「ローカル・カメラID」として使用され
る。このようにして得られた「ソケット番号」と「ロー
カル・カメラID」はCC管理モジュール517に返送され
る(S1309)。
【0081】CC管理モジュール517側では、操作要求
内の「カメラID」を「ローカルカメラID」に置換してか
ら(S1310)、「ソケット番号」と操作要求を送受
信モジュール515に渡し、カメラ制御モジュール41
0への送信を指示する(S1311)。送受信モジュー
ル515では要求をカメラ制御モジュール410に送信
する。
【0082】〈カメラ操作通知〉…第1実施形態 カメラ・クライアント601によってカメラ操作が行わ
れると、カメラ制御モジュール410の「カメラ情報通
知部」によりカメラ操作通知が送信されてくる。カメラ
連係制御サーバは、この通知内容をもとにしてカメラ状
態管理モジュール518内のカメラ状態情報を更新した
り、連係制御の開始条件のチェックを行う。
【0083】以下図13と図18を用いて説明する。カ
メラ制御モジュール410からカメラ操作通知が送信さ
れ、カメラ連係制御サーバ507内の送受信モジュール
515によって受信されると(S1401)、その送受
信モジュール515はCS管理モジュール516にカメラ
操作通知を転送する(S1402)。
【0084】CS管理モジュール516では、まず、カメ
ラ操作通知に含まれている「ローカル・カメラID」を抽
出し(S1403、これを「カメラID」(「グローバル
・カメラID」)に変換する(S1404)。この変換
は、カメラ操作通知を送信してきたカメラ制御モジュー
ル410に対応するCS情報(図5)内の「カメラID」項
目を参照し、その「ローカル・カメラID」番目に記入さ
れている「カメラID」を取り出せばよい。「カメラID」
の変換を行うと、カメラ操作通知内に書かれている「ロ
ーカル・カメラID」を「グローバル・カメラID」で置換
する(S1405)。次に、この書き変えたカメラ操作
通知を連係制御モジュール519とカメラ状態管理モジ
ュール518に転送する(S1406,S1407)。こ
こで図18のフローチャートでは、ステップS1406
とステップS1407を順番に行うように書かれている
が、実際は、S1406とS1407は同時に実行され
る。
【0085】また、ステップS1406によりカメラ操
作通知は連係制御モジュール519によって処理される
が、その処理内容は後に説明することとし、ここでは、
ステップS1407によって実行されるカメラ状態管理
モジュール518側の処理について説明する。CS管理モ
ジュール516からカメラ操作通知を転送されたカメラ
状態管理モジュール518でば、カメラ操作通知から、
「カメラID」とカメラの「向き」、「ズーム倍率」等の
カメラ状態情報を抽出する(S1408)。それからそ
の情報でカメラ状態管理テーブル(図7)内のカメラ状
態情報を更新する(S1409)。さらにカメラ状態情
報からCC-ID項目の値を取り出し(S1410)、CC管理
モジュール517にCC-IDを渡して、カメラ操作通知の
転送を指示する。
【0086】転送を指示されたCC管理モジュール517
では、操作されたカメラを参照しようとしているすべて
のカメラ・クライアント601に対してカメラ操作通知
を転送するための処理をおこなう。各カメラ・クライア
ント601にカメラ操作通知を転送することで、カメラ
・クライアント601側でもカメラ動作をディスプレイ
上の表示に反映させる等の処理が可能となる。CC管理モ
ジュール517はカメラ状態管理モジュール518から
渡されたCC-IDをキーとして、カメラ・クライアント6
01と通信するために必要な「ソケット番号」を検索す
る(S1412)。この「ソケット番号」が得られる
と、CC管理モジュール517は、送受信モジュール51
5に、「ソケット番号」と「カメラID」とが書き換えら
れたカメラ操作通知を転送し、カメラ操作通知のカメラ
・クライアント601ヘの送信を指示する(S141
3)。最後に、送受信モジュール(S1414)では、
指定されたカメラクライアント601(ソケット番号)
にカメラ操作通知を送信する(S1614)。
【0087】〈カメラ連係の制御〉…第1実施形態 ここではカメラの連係制御が行われる様子について図1
4および図19,図20を用いて説明する。ここで、図
19の処理は主に操作権制御サブモジュール521によ
って実行され、図21に書かれた処理はカメラ操作サブ
モジュール520によって実行される。
【0088】連係制御モジュール519は、カメラ操作
通知をCS管理モジュール516から受け取ると(S15
01)、受け取ったカメラ操作通知から「カメラID」を
抽出する(S1502)。ここで、受け取ったカメラ操
作通知の内容を直接参照することによりカメラ状態情報
を得ることもできるが、本実施形態ではカメラ状態情報
をカメラ状態管理モジュール518経由で取得するもの
である。このようにすることで、カメラ操作通知そのも
のを扱うモジュールを限定し、システムの変更を容易に
することができる。すなわち、抽出した「カメラID」を
カメラ状態管理モジュール518に渡すことにより、こ
のモジュール518にカメラ状態情報の取得を依頼する
(S1503)。カメラ状態管理モジュール518で
は、この依頼に対して、「カメラID」に基づいてカメラ
状態情報を検索し、検索したカメラ状態情報を連係制御
モジュール519に返送する(S1504)。カメラ状
態情報を得たカメラ連係制御モジュール519では、こ
のカメラ状態情報と、カメラ連係制御サーバ507の起
動時にハードディスク510から主メモリにロードして
おいたところの連係制御情報(図8)の「Camera-Id」
項目および「Pan」,「Tilt」,「Zoom」項目の値と比
較して一致したものがないかチェックする。その結果、
カメラ状態情報に一致する連係制御情報が見つからなけ
れば(S1505)、そのまま処理は終了する。
【0089】カメラ状態情報に一致する連係制御情報が
見つかった場合は(S1505)、その連係制御情報に
含まれるすべての「連係対象カメラ」(Target)の項目
の値を取り出し(S1506)、その1つ1つにステッ
プS1507以降の処理を適用していく。本実施形態で
は、同一の「開始条件」をもつ連係制御情報は指定でき
ないものと仮定している。ただし、複数の同一開始条件
を許すような制御手順も容易である。その場合には、ス
テップS1505以降を同一の開始条件をもつ連係制御
情報がなくなるまで繰り返してやればよい。
【0090】すなわち、まず、Target項目の値である
「カメラID」を1つ取得し(S1507)、カメラ状態
管理モジュール518にこの「カメラID」を渡して「CS
-ID」の取得を指示する(S1508)。カメラ状態管理
モジュール518では、「カメラID」をキーとしてカメ
ラ状態情報を検索し、さらにカメラ状態情報から「CS-I
D」項目の値を取り出して連係制御モジュール519に
返送する(S1509。連係制御モジュール519ではC
S管理モジュール516に「CS-ID」と「カメラID」に渡
して、カメラの操作権の取得を依頼する(S151
0)。
【0091】CS管理モジュール516では、この依頼を
受けると、依頼中の「CS-ID」から、カメラ制御モジュ
ールと通信するための「ソケット番号」を検索し(S1
511)、さらに「カメラID」から「ローカル・カメラ
ID」への変換を行う(S1512)。次に送受信モジュ
ール515に「ソケット番号」と「ローカル・カメラI
D」を渡して操作権取得要求の送信を指示する(S151
3)。
【0092】送受信モジュール515では、上記の指示
を受けて操作権取得要求をカメラ制御モジュール410
に送信する(S1514)。その結果がカメラ制御モジ
ュール410から連係制御サーバ500の送受信モジュ
ール515に返送されてくるので、これを受信する(S
1516)。この結果はさらに連係制御モジュール51
9に転送される(S1517)。操作権を得ることがで
きたならば(S1518)、連係制御モジュール519
はステップS1520以降の処理を即座に実行する。
【0093】操作権の取得に失敗した場合(S151
8)、即ち、他のカメラクライアント601がそのカメ
ラを既に使用していた場合には、連係制御情報内のPoli
cy項目に指定された操作権衝突回避処理を実行する(S
1519)。ここで、Policyに指定可能な項目は前述の
ように、 -操作権が解放されるまで待つ -カメラpに対する操作権を強制的に取得する -替りのカメラ(例えばカメラq)の操作権を取得する -カメラpに対する操作を断念する である。この設定は、図9のウインドダイアログによっ
て設定されることは前述した。
【0094】「解放されるまで待つ」が指定されていた
場合は、ステップS1519の「操作権衝突回避処理」
は一旦中断され、新たなカメラ操作通知がカメラ制御モ
ジュール410から送信されてくるまで、ステップS1
519においてサスペンド状態になる。当該カメラに対
する他のクライアントによる操作の終了はカメラ制御モ
ジュール410によって検知される。そこで、カメラ制
御モジュール410からカメラの操作権が放棄された旨
のカメラ操作通知を送受信モジュール515経由で連係
制御モジュール519が受信した時点で、サスペンドさ
れていた処理は再開される。
【0095】一方、操作権衝突回避処理として、「強制
的に操作権を取得する」が選択されていた場合には、再
度、送受信モジュール515に操作権取得要求の送信を
指示する。ただし、今回の操作権取得要求には「強制取
得フラグ」をONにしておく。当然のことながら、カメ
ラ制御モジュール410側で、強制取得機能をサポート
していない場合、この回避方法は無効である。強制取得
フラグがサポートされており、操作権の強制取得に成功
した場合は、ステップS1520以降の処理を再開す
る。
【0096】また、操作権衝突回避処理として、「その
カメラ操作を断念する」が選択されていた場合には、ス
テップS1520以降の処理を中止し、ステップS150
7から処理を再開する。また、操作権衝突回避処理とし
て、「替りのカメラ操作権を取得する」が選択されてい
た場合には、連係制御情報のAlternative項目の値を取
り出し、そこに指定されている「カメラID」についてス
テップS1508以降の処理を再度行う。
【0097】以上の操作権衝突回避処理の結果、なんら
かのかたちで操作権を取得した場合(S1518)、連
係情報から「nPan」,「nTilt」,「nZoom」項目の値を
抽出し(S1520)、さらに先ほど取得した「カメラI
D」,「CS-ID」をCS管理モジュール516に渡して、カ
メラ操作要求の送信を指示する(S1521)。CS管理
モジュール516では先ほどと同様に「CS-ID」から
「ソケット番号」を取得(S1522)し、「カメラI
D」を「ローカルカメラID」に変換する(S1523)。
得られた「ローカル・カメラID」、「ソケット番号」お
よび「nPan」,「nTilt」,「nZoom」の値を送受信モジ
ュール515に渡してカメラ操作要求の送信を指示する
(S1524)。最後に送受信モジュール515がカメ
ラ操作要求をカメラ制御モジュール410に送信する
(S1525)。
【0098】以上の処理をすべてのTarget(連係対象カ
メラ)項目について繰り返す(S1526)。以上のよ
うにしてカメラの連係を制御する。Targetを複数連係制
御情報に含ませることで、複数のカメラを連動させるこ
とが可能となる。
【0099】以上、述べたように本実施形態では、 -個々のカメラの操作部 -個々のカメラの操作権制御部 -複数のカメラの操作権を管理するための連係制御モジ
ュール内の操作権 制御サブモジュール -カメラの連係の発生条件および具体的な連係の内容を
管理し実行するための連係制御モジュール内のカメラ操
作サブモジュール -カメラの連係の発生条件の検出のための各カメラの情
報向きやズーム倍率などを管理するためのカメラ状態管
理モジュール -上記カメラ状態情報管理部で管理されるカメラ状態情
報を取得を可能にする 送受信モジュール、CS管理モジュール、およびCC管理モ
ジュールを提供している。
【0100】以上の構成により、本案施例では従来のカ
メラ制御モジュールによる個々のカメラ操作と共存可能
なカメラ連係制御を可能している。カメラ・クライアン
トは従来どおりカメラ制御モジュールを使用して個々の
カメラの操作が可能であると同時に、複数のカメラを連
係させることが可能である。 〈第2の実施形態〉ここでは、本発明の第2の実施形態
について説明する。図21は第2実施形態の概念を表す
図である。
【0101】第1の実施形態ではカメラ連係のための各
部がマルチカメラ制御サーバという形の独立したソフト
ウェアとして実現されていた。第2実施形態では、カメ
ラ連係のための各部をカメラ制御モジュールに組み込ん
でいる。また、カメラ制御モジュール自体も、カメラと
は独立なPCで動作するのではなく、カメラ自体に組み
込まれたCPUや主メモリ上で動作するものとする。
【0102】このため図21に示すように、第2実施形
態では、カメラ1400a,1400b,1400cの
内部にカメラ制御モジュール1401a,1401b,
1401cが夫々組み込まれている。ただし、このカメ
ラ制御モジュール1401a,1401b,1401c
は、機能的には、第1実施形態のカメラ制御モジュール
と同等な機能をもっているものとする。各カメラ制御モ
ジュールは、第1実施形態のようなマルチカメラ制御サ
ーバを仲介とすることなく、コンピュータネットワーク
1700を使用して、カメラ・クライアント1600
a,1600b,1600c,1600dと通信を行
う。複数カメラの連係動作は、カメラ制御サーバ同士で
通信を行うことによって実現される。
【0103】第2実施形態の構成要素について図22を
用いて説明する。図22において、カメラ1411とカ
メラ・クライアント1600が存在し、コンピュータネ
ットワーク1712で接続されている。図には記載され
ていないが、カメラ1411はCPUと主メモリを持ち
プログラムを実行することができる。また、カメラ14
11にはデータベース管理システム1410が接続され
ている。カメラ1411内で動作するプログラムは、デ
ータベース管理システム1410を利用してデータの管
理を行うことができる。
【0104】カメラ1411内の主メモリにはカメラ制
御モジュール1401が置かれている。カメラ制御モジ
ュールは内部的に2つのモジュールに分割される。コア
制御モジュール1402は、第1実施形態のカメラ制御
モジュールに相当し、カメラ1411の操作を行うため
のローカルカメラ操作サブモジュール1403と、カメ
ラの制御権を管理するためのローカル操作権制御サブモ
ジュール1404から構成される。もう一つのモジュー
ルであるリモート制御モジュール1408は、第1実施
形態のマルチカメラ制御サーバ(500)に相当し、複
数カメラの操作権を制御するためのリモート操作権制御
サブモジュール1405と、カメラの連動を制御するリ
モート連係制御サブモジュール1407と、カメラ14
11だけでなく他カメラ制御モジュールの管理下にある
カメラに関する情報を管理するリモートカメラ情報管理
サブモジュール1406とから構成されている。
【0105】第2実施形態において、第1実施形態のカ
メラ状態管理モジュール518、カメラ操作サブモジュ
ール520、操作権制御サブモジュール521に相当す
る構成要素として、リモートカメラ状態管理モジュール
1406、リモート連係制御サブモジュール1407、
リモート操作権制御サブモジュール1405が提供され
ている。しかし、第1実施形態の、送受信モジュール5
15、CS管理モジュール516、CC管理モジュール51
7に相当する構成要素は図22に明記されていない。し
かしながら、CC管理モジュール517に相当する機能は
ローカル操作権制御サブモジュール1404によって提
供される。また、CS管理モジュール516に相当する機
能は、リモートカメラ情報管理サブモジュール1406
に組み込まれている。これは、第2実施形態ではカメラ
とカメラ制御モジュールが必ず1;1に対応しているの
で、カメラ情報とCS情報を個別に扱う必要がないためで
ある。
【0106】第2実施形態では、ソケット等のプロセス
間通信機能を使用せず、データベース管理システム14
10が「変更通知機能」を提供していると仮定する。
「変更通知機能」は、データベース上で管理されている
データに変更がなされた時、そのデータを参照している
各クライアントに通知を行う機能である。送受信モジュ
ールに相当する機能は変更通知機能によって提供され
る。ただし、データベース管理システム1410が「変
更通知機能」を提供していない場合は、第1実施形態と
同様な送受信モジュールをカメラ制御モジュール140
1に追加する必要がある。
【0107】第2実施形態で、各モジュールが使用する
カメラ情報やCC情報は第1実施形態で示したものと同じ
である。ただし、CS情報の各項目はカメラ情報内に含ま
れているものとする。これらの情報はデータベース管理
システム1410上で管理される。このため各モジュー
ルでテーブルを作成する必要はない。また、データベー
ス上の情報はすべてのカメラ制御モジュールから参照す
ることができる。
【0108】第2実施形態の動作において、各モジュー
ルの動作は第1実施形態と同じである。即ち、第1実施
形態の各モジュール名を第2実施形態における各サブモ
ジュール名で読み替えることとし、第1実施形態でCS情
報を参照する制御はカメラ情報を参照する制御に変更解
釈すればよい。ただし、第2実施形態では第1実施形態
のように送受信モジュールを有さないので、送受信モジ
ュールを使用して通信を行う第1実施形態の制御部分は
以下のように変更される。
【0109】すなわち、カメラ操作要求などの要求メッ
セージを、他のカメラ制御モジュールに送信する処理を
実現するために、処理を行わせたいカメラ制御モジュー
ルのカメラ情報に「要求」という項目を追加する。要求
項目の値には、要求の種類(操作権取得要求など)を指
定するための識別子(例えば、要求の名前を表す文字列
など)を指定しておく。
【0110】カメラ情報に項目を追加されたカメラ制御
モジュールには、データベース管理モジュール1410
から変更が通知されてくるので、カメラ情報に追加され
た要求項目の値をチェックする。チェックの結果、たと
えば「カメラ制御要求」が指定されていることが分かれ
ば、カメラ制御要求を送受信モジュールから受け取る第
1実施形態の場合と同様にして、処理を実行することが
できる。
【0111】また、上記のような要求に対するリプライ
は、リプライを通知したいカメラ制御モジュールのカメ
ラ情報に「リプライ」項目を追加し、リプライの内容を
値として設定すればよい。「要求」と「リプライ」項目
は必要がなくなれば、適宜削除してよい。カメラ・クラ
イアントとカメラ制御モジュール間の通信も同様にして
実現される。すなわち、CC情報に「要求」項目および
「リプライ」項目を追加し、適当な値を設定すればよ
い。
【0112】以上述べたように、第2実施形態は、 ・個々のカメラの操作部であるローカルカメラ操作サブ
モジュール、 ・個々のカメラの操作権制御部であるローカル操作権利
御サブモジュール、 ・複数のカメラの操作権を管理するためのリモート操作
権利御サブモジュール ・カメラの連係の発生条件および具体的な連係の内容を
管理し実行するためのリモート連係制御サブモジュール ・カメラの連係の発生条件の検出のための各カメラの情
報向きやズーム倍率などを管理するためのカメラ状態管
理モジュール ・上記カメラ情報管理部で管理されるカメラ情報の共有
を可能にするデータベース管理システム から構成されているカメラ制御モジュールを提供する。
【0113】以上のように第2実施形態ではデータベー
ス管理システムを使用してデータ管理機構を実現してお
り、さらにカメラ連係のための部を各カメラ制御モジュ
ールに組み込んでいるため、カメラの台数の増減が行わ
れてもデータベース上のカメラ情報を操作するだけでシ
ステムを稼動させつづけることが可能となる。また、カ
メラ連係処理の負荷が特定のコンピュータに集中するこ
となく、個々のカメラ制御モジュールに分散されるの
で、システム全体の利用効率が第1実施形態で示したも
のより向上するという利点をもっている。
【0114】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器例えばホ
ストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリ
ンタなどから構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置例えば、複写機,ファクシミリ装置な
どに適用してもよい。また、本発明の目的は、前述した
実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコ
ードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供
給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータまたは
CPUやMPUが記憶媒体に格納されたプログラムコー
ドを読出し実行することによっても、達成されることは
言うまでもない。
【0115】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。プログラムコードを供給
するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディス
ク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,C
D-ROM,CD-R,磁気テープ,不揮発性のメモリカ
ード,ROMなどを用いることができる。
【0116】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSオペレー
ティングシステムなどが実際の処理の一部または全部を
行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現
される場合も含まれることは言うまでもない。
【0117】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0118】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、複数
のカメラもしくは撮像手段に対して、遠隔から連係動作
を行わせることができる。具体的には、連係に関与して
いないカメラは、従来どおり個々のカメラとして操作す
ることができる。
【0119】同一カメラに対して複数の連係処理が要求
される場合に、適当な代替処理を提供することができ
る。また、たとえば、2つのカメラが死角を補いながら
動作したり、まったく同じ動作や逆の動作をさせること
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の技術である遠隔カメラシステムを説明
するための図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態のネットワーク構成
図である。
【図3】 第1の実施形態におけるクライアントのユー
ザインタフェースを説明するための図である。
【図4】 第1の実施形態の概念を説明するための図で
ある。
【図5】 第1実施形態に用いられるCS管理テーブルの
構成を説明する図。
【図6】 第1実施形態に用いられるCC管理テーブルの
構成を説明する図。
【図7】 第1実施形態に用いられるカメラ状態管理テ
ーブルの構成を説明する図。
【図8】 第1実施形態に用いられる連係情報管理テー
ブルの構成を説明する図。
【図9】 カメラの連係情報を作成するためのユーザイ
ンタフェースを示す図である。
【図10】 連係制御サーバの起動処理を説明するため
の図である。
【図11】 カメラ・クライアントの起動処理を説明す
るための図である。
【図12】 カメラ・クライアントによるカメラ操作の
処理を説明するための図である。
【図13】 カメラ制御モジュールからのカメラ操作通
知の処理を説明するための図である。
【図14】 カメラ連係処理を説明するための図であ
る。
【図15】 連係制御サーバの起動処理を表すフローチ
ャートである。
【図16】 カメラ・クライアントの起動処理を表すフ
ローチャートである。
【図17】 カメラ・クライアントによるカメラ操作の
処理を表すフローチャートである。
【図18】 カメラ制御モジュールからのカメラ操作通
知の処理を表すフローチャートである。
【図19】 カメラ連係処理を表すフローチャートであ
る。
【図20】 カメラ連係処理を表すフローチャートであ
る。
【図21】 本発明の第2実施形態の概念図である。
【図22】 第2の実施形態の構成図である。

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のカメラをネットワークを介して操
    作するカメラ制御システムにおいて、 連係動作すべきカメラとして複数のカメラを指定するカ
    メラ指定手段と、 指定されたカメラの各々について連係動作の動作内容を
    指定する動作指定手段と、 連係動作すべきとして指定された複数のカメラのうちの
    少なくとも1つの第1のカメラの起動を指示する起動手
    段と、 前記起動指示の出力に応答して、前記第1のカメラに連
    係されるべきとして指定された他のカメラに、前記動作
    指定手段によって指定された動作内容を実行させる連係
    動作実行手段とを具備することを特徴とするカメラ制御
    システム。
  2. 【請求項2】 複数のカメラをネットワークを介して操
    作するカメラ制御方法において、 連係動作すべき複数のカメラと、その複数のカメラの個
    々に行わせるべき連係動作とを指定する工程と、 連係動作すべきとして指定された複数のカメラのうちの
    少なくとも1つの第1のカメラの起動を検出する工程
    と、 前記第1のカメラの起動の検出に応答して、前記第1の
    カメラに連係されるべきとして指定された他のカメラ
    に、指定された動作内容を実行させる工程とを具備する
    ことを特徴とするカメラ制御方法。
  3. 【請求項3】 ネットワークを介して接続された複数の
    カメラを制御するカメラ制御サーバであって、 前記複数のカメラの個々の状態に関する情報を収集する
    収集手段と、 任意のクライアント装置により連係動作すべきとして指
    定されたカメラの識別子を記憶する記憶手段と、 任意のクライアント装置からのカメラ接続要求に基づい
    て、その接続要求が連係動作すべきカメラとして識別子
    が前記記憶手段に記憶されているカメラを含むか否かを
    判別する手段と、 前記判別手段により、前記カメラ接続要求が連係動作す
    べきカメラの1つに接続することを要求すると判断され
    たときに、前記1つのカメラの他に他の連係カメラにも
    接続要求をネットワークを介して送る連係接続要求手段
    とを具備することを特徴とするカメラ制御サーバ。
  4. 【請求項4】 ネットワークに接続され、このネットワ
    ークを介して複数のクライアント装置からの接続要求を
    受け付けるカメラ装置であって、 このカメラ装置及びまたは前記ネットワークを介して接
    続された他のカメラ装置の夫々の撮像手段の個々の状態
    に関する情報を収集する収集手段と、 任意のクライアントにより連係動作すべきとして指定さ
    れた撮像手段の識別子を記憶する記憶手段と、 任意のクライアントからのカメラ接続要求に基づいて、
    その接続要求が連係動作すべきものとして識別子が前記
    記憶手段に記憶されている撮像手段を含むか否かを判別
    する手段と、 前記判別手段により、前記カメラ接続要求が連係動作す
    べき撮像手段の1つに接続することを要求すると判断さ
    れたときに、前記1つの撮像手段の他に他の連係撮像手
    段にも接続要求をネットワークを介して送る連係接続要
    求手段とを具備することを特徴とするカメラ装置。
  5. 【請求項5】 複数のカメラを制御するためのユーザイ
    ンタフェース装置であって、 前記複数のカメラの撮像方向もしくは撮像位置を示す情
    報を表示するデイスプレイと、 上記表示情報の指定をユーザに許し、指定された情報か
    ら連係動作すべき複数のカメラを特定する手段とを具備
    するユーザインタフェース装置。
  6. 【請求項6】 連係すべきとして指定されたカメラが既
    に使用されているか否かを判断する手段と、 連係すべきとして指定されたカメラが既に使用されてい
    る場合における対処動作を定義する情報を記憶する手段
    と、 前記対処動作を起動する手段とを更に具備することを特
    徴とする請求項1に記載のカメラ制御システム。
  7. 【請求項7】 連係すべきとして指定されたカメラが既
    に使用されているか否かを判断する工程と、 連係すべきとして指定されたカメラが既に使用されてい
    る場合に、前もって記憶された対処動作を起動する工程
    とを更に具備することを特徴とする請求項2に記載のカ
    メラ制御方法。
  8. 【請求項8】 連係すべきとして指定されたカメラが既
    に使用されているか否かを示す情報を収集する手段と、 連係すべきとして指定されたカメラが既に使用されてい
    る場合における対処動作を定義する情報を記憶する手段
    と、 前記対処動作を起動する手段とを更に具備することを特
    徴とする請求項1に記載のカメラ制御サーバ。
  9. 【請求項9】 連係すべきとして指定された撮像手段が
    既に使用されているか否かを示す情報を収集する手段
    と、 連係すべきとして指定された撮像手段が既に使用されて
    いる場合における対処動作を定義する情報を記憶する手
    段と、 前記対処動作を起動する手段とを更に具備することを特
    徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
  10. 【請求項10】 連係すべきとして指定されたカメラが
    既に使用されている場合における対処動作を定義するダ
    イアログを前記デイスプレイに表示することを特徴とす
    る請求項5に記載のユーザインタフェース装置。
  11. 【請求項11】 前記対処動作は、既に使用されている
    前記カメラに対する接続権を強制的に取得する動作を含
    むことを特徴とする請求項6に記載のカメラ制御システ
    ム。
  12. 【請求項12】 前記対処動作は、既に使用されている
    前記カメラに対する接続権を強制的に取得する動作を含
    むことを特徴とする請求項7に記載のカメラ制御方法。
  13. 【請求項13】 前記対処動作は、既に使用されている
    前記カメラに対する接続権を強制的に取得する動作を含
    むことを特徴とする請求項8に記載のカメラ制御サー
    バ。
  14. 【請求項14】 前記対処動作は、既に使用されている
    前記撮像手段に対する接続権を強制的に取得する動作を
    含むことを特徴とする請求項9に記載のカメラ装置。
  15. 【請求項15】 前記対処動作は、既に使用されている
    前記カメラに対する接続権を強制的に取得する動作を含
    むことを特徴とする請求項10に記載のユーザインタフ
    ェース装置。
  16. 【請求項16】 前記対処動作は、既に使用されている
    前記カメラを代替するカメラに切り替える動作を含むこ
    とを特徴とする請求項6に記載のカメラ制御システム。
  17. 【請求項17】 前記対処動作は、既に使用されている
    前記カメラを代替するカメラに切り替える動作を含むこ
    とを特徴とする請求項7に記載のカメラ制御方法。
  18. 【請求項18】 前記対処動作は、既に使用されている
    前記カメラを代替するカメラに切り替える動作を含むこ
    とを特徴とする請求項8に記載のカメラ制御サーバ。
  19. 【請求項19】 前記対処動作は、既に使用されている
    前記カメラを代替するカメラに切り替える動作を含むこ
    とを特徴とする請求項9に記載のカメラ装置。
  20. 【請求項20】 前記対処動作は、既に使用されている
    前記カメラを代替するカメラに切り替える動作を含むこ
    とを特徴とする請求項10に記載のユーザインタフェー
    ス装置。
  21. 【請求項21】 連係動作を複数通り定義するダイアロ
    グを前記デイスプレイ上に有することを特徴とする請求
    項5に記載のユーザインタフェース装置。
  22. 【請求項22】 連係動作毎に連係対象のカメラを定義
    するダイアログを前記デイスプレイ上に有することを特
    徴とする請求項5に記載のユーザインタフェース装置。
  23. 【請求項23】 カメラ毎に複数の連係動作を定義する
    ダイアログを前記デイスプレイ上に有することを特徴と
    する請求項5に記載のユーザインタフェース装置。
  24. 【請求項24】 代替するカメラを定義するダイアログ
    を前記デイスプレイ上に有することを特徴とする請求項
    20に記載のユーザインタフェース装置。
  25. 【請求項25】 カメラ毎に複数の連係動作を定義し、
    定義された個々の連係動作毎に連係対象のカメラを定義
    するダイアログを前記デイスプレイ上に有することを特
    徴とする請求項5に記載のユーザインタフェース装置。
  26. 【請求項26】 カメラ毎に定義された複数の連係動
    作に関する情報と、個々の連係動作毎に定義された連係
    対象のカメラに関する情報とを記憶し、前記デイスプレ
    イ上に、 接続可能なカメラを表示すると共に、これらのカメラの
    なかから任意のカメラをユーザに選択可能にする第1の
    ウインドと、 選択されたカメラの定義された連係動作を表示すると共
    に、これら連係動作の中から1つの連係動作をユーザに
    選択可能にする第2のウインドと、 選択された連係動作に関わるカメラを表示する第3のウ
    インドとを具備することを特徴とする請求項5に記載の
    ユーザインタフェース装置。
  27. 【請求項27】 前記起動手段は、連係すべきとして指
    定されたカメラが前もって定義された所定の状態に略一
    致したときに、他のカメラに対する連係動作を起動する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカメラ制御システ
    ム。
  28. 【請求項28】 前記起動検出工程は、連係すべきとし
    て指定されたカメラが前もって定義された所定の状態に
    略一致したことを検出することを特徴とする請求項2に
    記載のカメラ制御方法。
  29. 【請求項29】 前記連係接続要求手段は、連係すべき
    として指定されたカメラが前もって定義された所定の状
    態に略一致したときに、他のカメラに対する連係動作の
    ための接続要求を送ることを特徴とする請求項3に記載
    のカメラ制御サーバ。
  30. 【請求項30】 前記連係接続要求手段は、連係すべき
    として指定されたカメラが前もって定義された所定の状
    態に略一致したときに、他のカメラに対する連係動作の
    ための接続要求を送ることを特徴とする請求項4に記載
    のカメラ装置。
  31. 【請求項31】 連係動作の開始のための条件を定義す
    るダイアログを前記デイスプレイ上に表示することを特
    徴とする請求項5に記載のユーザインタフェース装置。
  32. 【請求項32】 前記複数のカメラはネットワークを介
    してクライアントから遠隔地に散在することを特徴とす
    る請求項1に記載のカメラ制御システム。
  33. 【請求項33】 前記複数のカメラはネットワークを介
    してクライアントから遠隔地に散在することを特徴とす
    る請求項2に記載のカメラ制御方法。
  34. 【請求項34】 前記複数のカメラはネットワークを介
    してクライアントから遠隔地に散在することを特徴とす
    る請求項3に記載のカメラ制御サーバ。
  35. 【請求項35】 前記複数のカメラはネットワークを介
    してクライアントから遠隔地に散在することを特徴とす
    る請求項4に記載のカメラ装置。
  36. 【請求項36】 前記複数のカメラはネットワークを介
    してクライアントから遠隔地に散在することを特徴とす
    る請求項5に記載のユーザインタフェース装置。
  37. 【請求項37】 ネットワークに接続された複数のカメ
    ラサーバに対して、このネットワークに接続された複数
    のカメラクライアントからの接続要求を調停制御するカ
    メラ連携制御サーバであって、 複数のカメラクライアントの各々について、そのカメラ
    クライアントへの通信路パスについての情報と、そのカ
    メラクライアントが使用しているカメラについての情報
    とを管理するクライアント管理モジュールと、 前記複数のカメラサーバの各々について、そのカメラサ
    ーバへの通信路パスについての情報と、そのカメラサー
    バが使用しているカメラについての情報とを管理するカ
    メラサーバ管理モジュールと、 前記複数のカメラの各々について、そのカメラを制御し
    ているカメラサーバについての情報と、そのカメラに対
    する操作権を有しているカメラクライアントについての
    情報と、そのカメラの状態についての情報とを管理する
    カメラ管理モジュールと、 前記複数のカメラの個々のカメラについて、そのカメラ
    と他のカメラとの連係動作を定義する連係動作定義情報
    を有する連携制御モジュールであって、任意のカメラク
    ライアントからの任意のカメラへの接続要求を前記クラ
    イアント管理モジュールを介して認識し、前記連係動作
    定義情報に基づいて、前記接続要求に付随する連係動作
    に関与する他のカメラに対して、前記カメラサーバ管理
    モジュールとカメラ管理モジュールとを介して接続要求
    を発する連携制御モジュールとを具備するカメラ連携制
    御サーバ。
  38. 【請求項38】 前記の各モジュールは初期化手順を有
    し、前記カメラクライアント管理モジュールの初期化手
    順はネットワークを介してカメラクライアントを管理す
    るテーブルを初期化し、前記カメラサーバ管理モジュー
    ルの初期化手順はネットワークを介してカメラサーバを
    管理するテーブルを初期化することを特徴とする請求項
    37に記載のカメラ連携制御サーバ。
  39. 【請求項39】 前記カメラ管理モジュールは、所定の
    タイミングまたは各カメラに対する操作がなされた時点
    で、各カメラについての状態を更新することを特徴とす
    る請求項37に記載のカメラ連携制御サーバ。
  40. 【請求項40】 前記連携制御モジュールは、 カメラ操作についての操作サブモジュールと、 操作権調停のための調停サブモジュールとを具備するこ
    とを特徴とする請求項37に記載のカメラ連携制御サー
    バ。
  41. 【請求項41】 前記ネットワークに1つのノードとし
    て接続されたことを特徴とする請求項37に記載のカメ
    ラ連携制御サーバ。
  42. 【請求項42】 1つのカメラサーバは複数のカメラを
    制御可能であり、各カメラはローカル識別子とグローバ
    ル識別子を有することを特徴とする請求項37に記載の
    カメラ連携制御サーバ。
  43. 【請求項43】 データベースを有したカメラ内に搭載
    されたことを特徴とする請求項37に記載のカメラ連携
    制御サーバ。
  44. 【請求項44】 ローカルカメラに関わる制御モジュー
    ルとリモートのカメラに関わる制御モジュールとを更に
    具備することを特徴とする請求項43に記載のカメラ連
    携制御サーバ。
  45. 【請求項45】 前記カメラ管理モジュールは、所定の
    タイミングまたは各カメラに対する操作がなされた時点
    で、各カメラについての状態を更新することを特徴とす
    る請求項37に記載のカメラ連携制御サーバ。
  46. 【請求項46】 通信モジュールを更に有し、 任意のカメラクライアントからの操作要求を受けたクラ
    イアント管理モジュールは、カメラ管理モジュールの管
    理する情報とカメラサーバ管理モジュールの管理する情
    報とに基づいて、前記操作要求を遠隔のカメラサーバに
    前記通信モジュールを介して送信することを特徴とする
    請求項37に記載のカメラ連携制御サーバ。
  47. 【請求項47】 通信モジュールを更に有し、 任意のカメラサーバからの操作通知を受けたカメラサー
    バ管理モジュールは、この操作通知を前記クライアント
    管理モジュールとカメラ管理モジュールと連携制御モジ
    ュールとに送り、 前記クライアント管理モジュールは、この操作通知を、
    前記通信モジュールを介して該当するカメラクライアン
    トに送ることを特徴とする請求項37に記載のカメラ連
    携制御サーバ。
  48. 【請求項48】 前記調停サブモジュールは、カメラ管
    理モジュールの情報に基づいて、世間取得を前記カメラ
    サーバ管理モジュールに指示し、 前記カメラサーバ管理モジュールは制御権取得の指示を
    前記通信モジュールを介して目的のカメラサーバに送る
    ことを特徴とする請求項40に記載のカメラ連携制御サ
    ーバ。
  49. 【請求項49】 前記各々のモジュールは、共通のメモ
    リに、夫々の情報を記憶することを特徴とする請求項3
    7に記載のカメラ連携制御サーバ。
  50. 【請求項50】 前記連携制御モジュールは、連係動作
    の開始条件を定義する情報を記憶することを特徴とする
    請求項37に記載のカメラ連携制御サーバ。
  51. 【請求項51】 請求項5,10,20乃至26のいず
    れかに記載のユーザインタフェース装置を搭載したパー
    ソナルコンピュータ。
  52. 【請求項52】 コンピュータ可読のプログラムを記憶
    するプログラム記憶媒体であって、請求項5,10,2
    0乃至26のいずれかに記載のユーザインタフェース装
    置を制御するためのプログラムを記憶するプログラム記
    憶媒体。
  53. 【請求項53】 コンピュータ可読のプログラムを記憶
    するプログラム記憶媒体であって、請求項37乃至50
    のいずれかに記載のカメラ連携制御サーバを制御するた
    めのプログラムを記憶するプログラム記憶媒体。
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