JP2000111605A - トラッキング試験装置の電極部支持構造 - Google Patents

トラッキング試験装置の電極部支持構造

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JP2000111605A
JP2000111605A JP10285239A JP28523998A JP2000111605A JP 2000111605 A JP2000111605 A JP 2000111605A JP 10285239 A JP10285239 A JP 10285239A JP 28523998 A JP28523998 A JP 28523998A JP 2000111605 A JP2000111605 A JP 2000111605A
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electrode support
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Munekazu Inoue
宗和 井上
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Sony Corp
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極部分の組立や着脱作業が容易で測定条件
や組立位置関係の調整が容易なトラッキング試験装置の
電極部支持構造を提供する。 【解決手段】 試験装置本体に着脱可能に設けたベース
と、このベース上に電極支持部材を取付けるための取付
け手段と、前記電極支持部材を前記取付け手段に対し所
定の位置に保持する位置出し手段と、一対の電極間の幅
を調整可能とするとともにこの一対の電極同士が対向す
る一定の方向に前記電極支持部材またはその取付け手段
をスライド可能に保持する幅調整手段とにより前記試験
装置本体に対し着脱可能な一体型電極ユニットを構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトラッキング試験装
置の電極部支持構造に関する。より詳しくは、電解液滴
下式の耐トラッキング性評価試験装置における電極部の
装置本体に対する着脱や組立および調整を容易にした電
極部支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】絶縁物に高電圧電流が長期にわたって作
用すると、その表面に漏電性あるいは絶縁不良性の経路
となるトラッキングが形成される。このようなトラッキ
ングを起こすことなく所定の電解液に耐える最大電圧
(CTI)および保証電圧(PTI)の値を求めて耐ト
ラッキング性の評価を行う試験方法が規格化されている
(IEC−Publication−112,ASTM−D363
8,UL−746A,DIN−53480,JIS−C
2134)。
【0003】図9は、このような試験方法規格に準拠し
たトラッキング試験装置の外観を示し、(A)は正面
図、(B)は側面図である。装置本体1の前面に各種操
作ボタン2等が備り、中段部に扉3が設けられ、その内
部にテストすべき試料(図示しない)がセットされ耐ト
ラッキング性の評価試験が行われる。試料は装置本体1
内の試料台4上に搭載される。この試料に対し、一対の
規定形状の白金電極5が規定の角度で対向して当接し、
規定の荷重をかけながら試験電圧を印加して測定を行
う。各白金電極5は、それぞれ電極支持棒6の先端に取
付けられる。各電極支持棒6は電極支持板7に取付けら
れ、この電極支持板7がそれぞれ装置本体1に装着され
る。装置本体1内にはノズルスタンド8が固定され、こ
のノズルスタンド8にアーム9を介して電解液滴下用の
ノズル10が設けられる。
【0004】試験を行う場合には、試料台4の高さを調
整し、各電極支持棒6を水平に調整して電極5の取付け
角度を所定の角度に設定し且つ電極間の間隔を規定され
た間隔に調整する。測定条件調整後に、ノズル10から
電解液を滴下しながら電極5に試験電圧を印加して耐ト
ラッキング性の試験を行う。この試験途中に、炎の発生
や燃焼等により白金電極5の先端にカーボン等が付着す
る。このようなカーボン等を除去するために、試料交換
時に白金電極5を電極支持棒6から取外して清浄化する
必要が生じる場合がある。このような場合、カーボン清
浄化後に白金電極5を電極支持棒6に取付け、測定条件
の再調整を行った後次の試料の試験が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トラッキング試験装置の電極部支持構造においては、対
向する各白金電極ごとに電極支持棒を介して電極支持板
に電極を支持し、この電極支持板をそれぞれ別個に装置
本体内に取付けていたため、メンテナンス等における電
極部分の取外しや取付け作業が面倒であり、また電極部
の組立時に両方の電極支持板を平行に配置して電極同士
が整合して対向するように調整し、この平行状態を保っ
たまま電極間の間隔を調整しなければならず組立位置関
係の調整作業が面倒なものであった。
【0006】また、白金電極の清掃や交換の場合、電極
を電極支持棒に取付けた後に電極間の間隔や高さ等の調
整をし直さなければならず、この調整作業が面倒なもの
であった。
【0007】本発明は、上記従来技術を考慮したもので
あって、電極部分の組立や着脱作業が容易で測定条件や
組立位置関係の調整が容易なトラッキング試験装置の電
極部支持構造の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、試験装置本体内に試験すべき試料を搭
載する試料台を設け、この試料台上の試料に対し当接す
る一対の対向する電極をそれぞれ電極支持部材に着脱可
能に取付け、前記対向する電極間に電解液を滴下するノ
ズルを備えたトラッキング試験装置の電極部支持構造に
おいて、前記試験装置本体に着脱可能に設けたベース
と、このベース上に前記各電極支持部材を取付けるため
の取付け手段と、前記各電極支持部材を前記取付け手段
に対し所定の位置に保持する位置出し手段と、前記一対
の電極間の幅を調整可能とするとともにこの一対の電極
同士が対向する、一定の方向に前記電極支持部材また
は、その取付け手段をスライド可能に保持する幅調整手
段とにより前記試験装置本体に対し着脱可能な一体型電
極ユニットを構成したことを特徴とするトラッキング試
験装置の電極部支持構造を提供する。
【0009】この構成によれば、電極部全体を一体のユ
ニット構造としたため、装置本体に対する着脱作業や組
立作業が容易にでき、このユニット内で電極支持部材を
一定の方向にスライドさせて両電極支持部材間の幅を調
整し、また位置出し手段によりその取付け角度を一定に
保持することができるため、組立位置関係の調整作業が
面倒な特殊組立技術を要することなく容易にでき、測定
時の調整や試料交換あるいは電極清浄後の取付け時等の
調整が短時間で簡単に行うことができる。
【0010】好ましい構成例では、前記ベース上に前記
試料台を載置することを特徴としている。
【0011】この構成によれば、一体ユニットを構成す
るベース上に試料台が設けられるため、ユニットとして
の機能がさらに向上し取扱い性が高まる。
【0012】さらに好ましい構成例では、前記電極支持
部材は、前記取付け手段に対し回動可能に装着され、前
記位置出し手段は、前記電極支持部材を保持する位置を
調整可能なネジ部材からなり、このネジ部材で調整した
任意の位置を最大ネジ込み位置とするストッパ手段を有
し、この最大ネジ込み位置で前記電極支持部材を保持可
能とすることを特徴としている。
【0013】この構成によれば、ネジ部材により電極支
持部材の取付け角度位置を例えば水平に調整し、この水
平位置で電極支持部材を保持するようにストッパ位置調
整可能なストッパ手段を備えたため、試料交換や電極交
換時等の電極支持部材の位置調整がネジ部材をストッパ
位置までネジ込むことにより簡単に水平位置に合せるこ
とができ調整作業が容易に行われる。
【0014】さらに好ましい構成例では、前記ベース上
に前記ノズルを上下方向にスライド可能に装着したノズ
ルスタンドを設けたことを特徴としている。
【0015】この構成によれば、電解液滴下用のノズル
をベース上の白金電極上に予めセットしておくことがで
き、ユニット機能が高まり操作性がさらに向上する。
【0016】別の好ましい構成例では、前記ベース上に
各電極に対応して電極支持スタンドを固定し、この電極
支持スタンドに沿って上下に移動する支持ブロックを設
け、この支持ブロックに前記電極支持部材を前記電極の
対向方向にスライド可能に装着し、前記各電極支持スタ
ンドに隣接して前記ベース上に前記支持ブロックの位置
調整スタンドを設け、前記支持ブロックをこの位置調整
スタンドに固定保持する調整ネジを備え、前記支持ブロ
ックを前記位置調整スタンド側に引張って前記支持ブロ
ックが支持スタンド廻りに回転することを防止するため
のバネを設けたことを特徴としている。
【0017】この構成によれば、対向する一対の各電極
に対応して、その電極支持部材を対向方向にスライド可
能に支持ブロックに装着し、この支持ブロックを支持ス
タンドに上下に移動可能に装着し、この支持ブロックを
隣接する位置調整スタンドに対しバネにより引張って、
常に両方の支持ブロックが対向する一定方向を向くよう
に配置し、調整ネジにより位置調整して固定することに
より、一体ユニット内において、電極支持部材の位置調
整が容易にでき、また試料交換や白金電極清掃後の取付
け時の調整等が容易にできる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態に係る
一体型電極ユニットの正面図であり、図2はその平面図
である。この一体型電極ユニット30は、そのベース1
1が装置本体(図9参照)内に取付けられる。このベー
ス11上に電極間の幅調整用の取付けブロック12が固
定される。ベース11は、その両端部の各2ヵ所に貫通
孔13(図2)を有し、この貫通孔13を通してボルト
により装置本体に着脱可能に固定される。
【0019】取付けブロック12は、取付け部12aと
この取付け部12aにボルト14で固定された支持部1
2bからなり、支持部12bの背面側と取付け部12a
との間に凹部が形成され、この凹部に電極部を支持する
ための支持板15が嵌め込まれてボルト(図示しない)
により固定される。取付け部12aは、4ヵ所の長孔1
6(図2)を有し、この長孔16を通してボルト17に
よりベース11に固定される。このような長孔16を設
けることより、取付けブロック12はボルト17を緩め
た状態で矢印Bのように左右の取付けブロック12の対
向方向にスライドして左右の取付けブロック12間の間
隔を調整することができる。この場合、左右の取付けブ
ロック12はその長孔16に沿って一定の方向にスライ
ドするため、この左右の取付けブロック12にそれぞれ
スライド方向に直角に固定された左右の支持板15同士
は、その機械加工精度に基づき、常に平行な状態に保た
れる。
【0020】この支持板15の上端部に、電極支持棒1
8が支点19廻りに矢印Dのように回動可能に装着され
る。この電極支持棒18は、水平位置出しネジ20の上
端部の受け部20a上に支持される。この水平位置出し
ネジ20は、支持板15に固定されたL型の支持ブラケ
ット29に取付けられ、矢印Fのように上下に位置調整
可能である。水平位置出しネジ20には2個のナット2
0b,20cが装着される。
【0021】この水平位置出しネジ20のつまみ部20
dの回転操作によりその上端の受け部20aを上下動さ
せ、これに支持された電極支持棒18を、支点19を中
心に回動させこれらを水平位置に調整する。電極支持棒
18を水平に調整後、一方のナット20bをブラケット
29に仮止めし、他方のナット20cを仮止めしたナッ
ト20bに対し締め付けることにより、ナット同士の引
張り荷重が発生して両ナット20b,20cがネジ部に
固定される。
【0022】これにより、ネジ上端の受け部20aとナ
ット20b間の長さが固定され、ナット20bは、ネジ
を下に緩めた状態から上に締め上げるときに電極支持棒
18が水平になる位置でのストッパの機能を有すること
になる。これにより、一旦水平位置を調整した後は、水
平位置出しネジ20を緩めて電極支持棒18とこのネジ
20とを離間させても、ストッパとなるナット20bが
ブラケット29に当接するまで再びネジ20をねじ込め
ばこの位置で電極支持棒18が水平となり、常に一定の
水平位置の再現性が確保される。
【0023】左右の電極支持棒18の先端にはそれぞれ
白金電極21が止めネジ22により固定される。これら
の左右一対の白金電極21は所定の傾斜角度(例えば6
0度)で相互に対向して配置される。白金電極21は、
止めネジ22を緩めることにより、図の矢印Cのように
スライド可能である。左右の白金電極21間の幅は、後
述のように幅調整ゲージ28を用いて所定の間隔にセッ
トされる。電極支持棒18上にはスライド荷重23が矢
印Aのようにスライド可能に装着される。このスライド
荷重23により、測定時に白金電極21に対し所定の荷
重を付加して試料26に対し電気的に確実に接触した状
態とする。
【0024】電極支持棒18の後端部には電極コード2
4が取付けネジ40を介して取付けられる。この電極コ
ード24は測定装置本体内の電圧回路(図示しない)に
接続され、所定電圧を白金電極21を介して試料26に
印加する。
【0025】ベース11の中央部には、試料台31が置
かれる。この試料台31はボルト等によりベース11に
対し着脱可能に一体的に固定してもよい。試料台31上
にはガラス板25が搭載され、このガラス板25上に測
定すべき試料26がセットされる。試料台31の上面の
試料搭載部は、つまみ27を回転させることにより、矢
印Eのように上下方向に移動する。
【0026】次に、上記構成の一体型電極ユニット30
の操作方法について説明する。まずベース11をトラッ
キング試験装置の装置本体に4本のボルトで固定し、左
右2本の電極コード24をそれぞれ装置本体側の電極端
子に接続する。次に、水平位置出しネジ20のつまみ部
20dを回転操作して、2本の電極支持棒18の角度を
調整しこれらを水平にして両電極支持棒18同士が同一
高さで整合して対向するように配設する。
【0027】次に、2つの白金電極の止めネジ22を緩
め白金電極21が電極支持棒18の先端部の溝(図示し
ない)内をスライドできるようにし、両白金電極21の
先端部間の幅が約4mm程度になるように2つの白金電
極をスライドさせながら仮調整する。
【0028】次に、一体型電極ユニットのベース11の
中央部に試料台31を置き、その上にガラス板25を乗
せその上面の中央に試験すべき試料26を置く。続い
て、2つの白金電極21の先端が試料台31上の試料2
6に接するまで、試料台31のつまみ27を回転させて
試料台31の高さを調整する。
【0029】次に、2つの白金電極21間に電極間隔設
定用ゲージ28を置いて、電極間の間隔を4.0±0.
1mmに調整する。このとき、電極間隔が広い場合に
は、試料台31の高さを低くするとともに2つの白金電
極21を下方向にスライドさせて試料26に接するよう
に調整を行う。電極間隔が狭い場合には、2つの白金電
極21を上方向にスライドさせるとともに試料台31の
高さを高くするように調整を行う。電極間隔を調整後、
止めネジ22を締めて白金電極を固定し、ゲージ28を
取外す。
【0030】次に、図3および図4に示すように、装置
本体側に接続されたシャフト33に沿ってノズルブロッ
ク32をスライドさせ、白金電極21の先端部の上方に
ノズルブロック32を移動させて固定ネジ37で固定す
る。ノズルブロック32にはホース34が接続され下部
のノズル35から電解液の液滴36が滴下される。本実
施形態では、塩化アンモニウム溶液が2つの白金電極2
1間の中央に落下するようにノズル35先端の高さを試
料面から30〜40mm程度に調整する。
【0031】耐トラッキング性の評価試験を行うときに
は、2つの水平位置出しネジ20を緩め、図3に示すよ
うに、電極支持棒18をフリーな状態としてスライド荷
重23の荷重100±10gを白金電極21先端部に加
えて試料26に対する圧接荷重とする。この状態でノズ
ル35から塩化アンモニウム溶液を滴下しながら試験装
置前面の操作ボタンの操作により白金電極21間に所定
の電圧を印加して評価試験を行う。
【0032】1サンプルの評価試験が終了して、白金電
極先端にカーボン等が付着して清浄化する必要が生じた
ときには、2つの水平位置出しネジ20を最初に設定し
たストッパとなるナット20bまでねじ込んで電極支持
棒18を水平位置に保持する。この状態で、白金電極2
1の固定ネジ22を緩め、白金電極21を取り外して清
浄化する。この場合、電極支持棒18を支点19廻りに
上方に回動させて白金電極21を容易に取り外すことが
できる。
【0033】このように白金電極21を取り外して清浄
化するとともに、試料26を交換する。このとき試料台
31の高さはそのままとして、電極支持棒18を支点1
9廻りに上方に回動させて試料26を交換することがで
きる。この試料26を交換する場合、図5に示すよう
に、試料台31をつまみ27の回転操作により矢印Gの
ように下降させてもよい。
【0034】カーボン等を除去して清浄化された白金電
極21を取付ける場合、図6に示すように、固定ネジ2
2を緩めた状態で白金電極21を、電極支持棒18の先
端部の傾斜面に設けた溝(図示しない)に沿って矢印H
のようにスライドさせ、白金電極21の先端が試料26
上で停止した状態で固定ネジ22を締めて白金電極21
を固定する。このとき、電極支持棒18は予め水平にな
るように位置出しされた水平位置出しネジ20に支持さ
れているため、電極支持棒18の水平調整は不要であ
る。試料26の厚さが前回と異なる場合には、試料台3
1の高さ調整を行うとともに電極間の間隔調整を行う。
このようにして白金電極21を所定間隔および所定角度
でセットした後、再び図3のように水平位置出しネジ2
0を緩めて試料の測定を行う。
【0035】図7は、本発明の別の実施の形態の構成図
である。この実施形態では、水平位置出しネジ20のつ
まみ部20dを電極支持棒18の上側に配置し、ネジ先
端の受け部20aを支持板15側に固定したブラケット
29上に当接するように配置したものである。つまみ部
20dの操作により電極支持棒18の水平調整を行っ
て、前述の実施形態と同様に2つのナット20b,20
cを相互に締め付けて水平位置のストッパを構成する。
これにより、前述の実施形態と同様にネジの締め込みに
より水平位置の再現性が得られる。このように水平位置
出しネジ20のつまみ部20dを電極支持棒18の上側
に設けることにより、水平位置出し調整や試料交換ある
いは電極清掃時における水平位置出しネジ20の操作性
が向上する。その他の構成および作用効果は前述の実施
形態と同様である。
【0036】図8は、本発明のさらに別の実施の形態の
構成図である。この実施形態では、一体型電極ユニット
30を構成するベース11上に、前述のように一対の各
白金電極21に対応して、それぞれ電極支持スタンド4
1を設け、この電極支持スタンド41に隣接して位置調
整スタンド42を設けている。電極支持スタンド41は
ネジが形成されたスクリュウ軸からなり、ナット型式の
高さ調整ブロック43が螺合する。この高さ調整ブロッ
ク43は調整した高さで位置を固定するための止めネジ
44を有する。この高さ調整ブロック43はその上面に
支点アーム取付けブロック45を支持する。この支点ア
ーム取付けブロック45は、電極支持スタンド41のス
クリュウ軸に沿ってネジ結合することなく上下に移動可
能である。
【0037】この支点アーム取付けブロック45の後部
側に、位置出しブラケット46が一体に又は別体として
固定されこのブラケット46に水平位置出しネジ47が
装着される。この水平位置出しネジ47は、その先端が
位置調整スタンド42に当接する。この水平位置出しネ
ジ47は、前述の実施形態の水平位置出しネジ20と実
質上同一機能を有し、つまみ部47dによりネジ回転さ
せ、支点アーム取付けブロック45の水平位置を調整
し、これを2つのナット47b,47cで保持する。こ
のとき、支点アーム取付けブロック45は、引張りスプ
リング48により常に後方の位置調整スタンド42側に
引張られている。これにより、支点アーム取付けブロッ
ク45が上下移動するときの回転を防止するとともに常
に対向する反対側の支点アーム取付けブロックの方向に
向け両ブロック同士を対向した整合位置に保持する。
【0038】支点アーム取付けブロック45には、支点
アーム51が、このブロック45の側面に設けたスライ
ド溝60に沿って矢印Jのようにスライド可能に取付け
られる。この支点アーム51は、長孔50を有し、この
長孔50を通してネジ49によりブロック45の側面に
設けたスライド溝60に沿った任意の位置に固定可能で
ある。これにより、対向する電極を支持する支点アーム
取付けブロック45間の幅調整ができる。なお、このよ
うな支点アーム構造に代えて、その他の適当なリニアス
ライド機構を用いることができる。
【0039】支点アーム51の先端には電極取付けブロ
ック52が固定される。この電極取付けブロック52に
は、前述の実施形態と同様に、白金電極21が所定の角
度でスライド可能に装着され止めネジ22により固定さ
れる。電極取付けブロック52には、荷重受け支柱53
が設けられる。この荷重受け支柱53に任意重量のリン
グ状あるいはその他適当な形状の荷重部材54が装着さ
れる。これにより、測定時に白金電極先端に試料に対す
る圧接荷重が付加される。
【0040】本実施形態ではさらに、ベース11上にノ
ズルスタンド55が設けられる。このノズルスタンド5
5には、ノズル高さ調整ブロック56が上下にスライド
可能に装着される。このノズル高さ調整ブロック56
は、止めネジ57により任意の高さに固定可能である。
このノズル高さ調整ブロック56を貫通して装置本体側
に接続されたシャフト33が設けられ、このシャフト3
3にノズルブロック32がスライド可能に装着される。
ノズルブロック32は、止めネジ37によりシャフト3
3上の任意の位置に固定可能である。ノズルブロック3
2には、前述の実施形態と同様に、上側にホース34が
接続され、下側にノズル35が備る。
【0041】このように本実施形態では、電解液滴下用
のノズルスタンドをベース11上に一体的に設けたた
め、一体ユニットとしての機能がさらに高められる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、トラ
ッキング試験装置の電極部全体を一体のユニット構造と
したため、装置本体に対する着脱作業や組立作業が容易
にでき、このユニット内で電極支持部材を一定の方向に
スライドさせて両電極支持部材間の幅を調整し、また位
置出し手段によりその取付け角度を一定に保持すること
ができるため、組立位置関係の調整作業が面倒な特殊組
立技術を要することなく容易にでき、メンテナンス時の
分解や組立作業が迅速にでき、また測定時の調整や試料
交換あるいは電極清浄後の取付け時等の調整が短時間で
簡単に行うことができる。また、電極間の間隔やこれを
支持する支持部材の平行度および水平度が常に一定に維
持されるため、試験結果のばらつきがなくなり安定した
信頼性の高い試験評価を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る一体型電極ユニッ
トの正面図。
【図2】 図1の電極ユニットの平面図。
【図3】 図1の電極ユニットの測定時の状態の説明
図。
【図4】 図3の電極ユニットの平面図。
【図5】 図1の電極ユニットの試料交換時の説明図。
【図6】 図1の電極ユニットの電極交換時の説明図。
【図7】 本発明の別の実施形態の構成図。
【図8】 本発明のさらに別の実施形態の構成図。
【図9】 (A)(B)はそれぞれ、トラッキング試験
装置の正面図および側面図。
【符号の説明】
11:ベース、12:取付けブロック、13:貫通孔、
14:ボルト、15:支持板、16:長孔、17:ボル
ト、18:電極支持棒、19:支点、20:水平位置出
しネジ、21:白金電極、22:止めネジ、23:スラ
イド荷重、24:電極コード、25:ガラス板、26:
試料、27:つまみ、28:電極間隔設定用ゲージ、2
9:支持ブラケット、30:一体型電極ユニット、3
1:試料台、32:ノズルブロック、33:シャフト、
34:ホース、35:ノズル、36:液滴、37:つま
み。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試験装置本体内に試験すべき試料を搭載す
    る試料台を設け、 この試料台上の試料に対し当接する一対の対向する電極
    をそれぞれ電極支持部材に着脱可能に取付け、 前記対向する電極間に電解液を滴下するノズルを備えた
    トラッキング試験装置の電極部支持構造において、 前記試験装置本体に着脱可能に設けたベースと、 このベース上に前記各電極支持部材を取付けるための取
    付け手段と、 前記各電極支持部材を前記取付け手段に対し所定の位置
    に保持する位置出し手段と、 前記一対の電極間の幅を調整可能とするとともにこの一
    対の電極同士が対向する一定の方向に前記電極支持部材
    またはその取付け手段をスライド可能に保持する幅調整
    手段とにより前記試験装置本体に対し着脱可能な一体型
    電極ユニットを構成したことを特徴とするトラッキング
    試験装置の電極部支持構造。
  2. 【請求項2】前記ベース上に前記試料台を載置すること
    を特徴とする請求項1に記載のトラッキング試験装置の
    電極部支持構造。
  3. 【請求項3】前記電極支持部材は、前記取付け手段に対
    し回動可能に装着され、 前記位置出し手段は、前記電極支持部材を保持する位置
    を調整可能なネジ部材からなり、 このネジ部材で調整した任意の位置を最大ネジ込み位置
    とするストッパ手段を有し、 この最大ネジ込み位置で前記電極支持部材を保持可能と
    することを特徴とする請求項1に記載のトラッキング試
    験装置の電極部支持構造。
  4. 【請求項4】前記ベース上に前記ノズルを上下方向にス
    ライド可能に装着したノズルスタンドを設けたことを特
    徴とする請求項1に記載のトラッキング試験装置の電極
    部支持構造。
  5. 【請求項5】前記ベース上に各電極に対応して電極支持
    スタンドを固定し、 この電極支持スタンドに沿って上下に移動する支持ブロ
    ックを設け、 この支持ブロックに前記電極支持部材を前記電極の対向
    方向にスライド可能に装着し、 前記各電極支持スタンドに隣接して前記ベース上に前記
    支持ブロックの位置調整スタンドを設け、 前記支持ブロックをこの位置調整スタンドに固定保持す
    る調整ネジを備え、 前記支持ブロックを前記位置調整スタンド側に引張って
    前記支持ブロックが支持スタンド廻りに回転することを
    防止するためのバネを設けたことを特徴とする請求項1
    に記載のトラッキング試験装置の電極部支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103869205A (zh) * 2014-02-11 2014-06-18 国家电网公司 喷雾耐电痕化试验装置
CN111707912A (zh) * 2020-06-12 2020-09-25 阜阳腾冠电力科技有限公司 一种配电柜用绝缘检测装置

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