JP2000111406A - 分光測定装置 - Google Patents

分光測定装置

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JP2000111406A
JP2000111406A JP10278072A JP27807298A JP2000111406A JP 2000111406 A JP2000111406 A JP 2000111406A JP 10278072 A JP10278072 A JP 10278072A JP 27807298 A JP27807298 A JP 27807298A JP 2000111406 A JP2000111406 A JP 2000111406A
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JP
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light
sample
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wavelength region
filter
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JP10278072A
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English (en)
Inventor
Kasumi Yokota
佳澄 横田
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】測定波長領域全体のダイナミックレンジを有効
に利用し、分解能の高い測定が可能な分光測定装置を提
供する。 【解決手段】光源1からの光を被測定試料4に照射し、
被測定試料からの透過光又は反射光を分光してアレーセ
ンサ8により分光特性を検出する分光測定装置におい
て、光路上に入れた平滑化フィルタ10により光量の大
きい波長領域は光量を落とし、光量の小さい波長領域は
光量を落とさないようにする。これにより、平滑化フィ
ルタを通過する光は、波長ごとの強度が揃えられること
となりダイナミックレンジを有効に利用することができ
るようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測色装置に用いら
れるような分光測定装置に関し、さらに詳細にはアレー
センサを用いたポリクロメータに関する。そして、本発
明は特に光源のスペクトル特性が影響する分野の分光測
定に有効に利用される。
【0002】
【従来の技術】測色用等の分光光度計には、ポリクロメ
ータが用いられることがある。図1は従来からのリニア
センサを用いたポリクロメータの光学系を示したもので
ある。図において1は可視光光源であるキセノン光源、
2は赤外線による影響を防ぐための赤外カットフィル
タ、3は光源のスペクトルを白色光源光に近づけるとと
もに紫外光の二次光をカットするフィルタ(例えばLB
20フィルタ)、4は被測定試料、5は集光レンズ、6
はスリット、7は回折格子、8はリニアセンサである。
色補正フィルタ3を通過した入射光の波長スペクトルは
図2に示すように、390nm(図中λBで示す)から
800nm(図中λCで示す)において500nm付近
(図中λAで示す)にピークを有する山形の分光強度分
布を有する。このような分光特性を有する入射光を試料
4に照射して得られた反射測定光を回折格子7により分
光し、これをリニアセンサ8の各素子が波長ごとの反射
光強度を測定することにより、試料の測色がなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のポリクロメータ
による可視光領域の分光測定では、上述するように光源
光に対して赤外線除去のための赤外光カットフィルタや
紫外光の二次光の影響を除去するためのフィルタが用い
られることはあるが、可視領域については不要な二次光
除去や有害領域の光を除去する以外の目的では何らの分
光特性の調整を行わずに、光源光をそのまま試料に照射
するようにしていた。
【0004】そのため、検出器であるリニアセンサ等に
到達する測定光は、可視光領域については光源の分光特
性の影響を受けることになる。可視光領域全体の測定を
行うような場合には、リニアセンサ等は最大の測定光を
受けた場合であってもいずれの素子も飽和しないように
しておく必要がある。上述したようにキセノン光源は5
00nm近傍に最大光量域があり390nm近傍ではそ
の1/10程度になることがあるので、検出器のダイナ
ミックレンジが波長依存性を有することになる。即ち、
最大光量である500nm近傍の光源光がそのままの状
態で検出器に受光された場合でも検出器が飽和しないよ
うに設定すると390nm近傍ではダイナミックレンジ
の1/10程度しか利用されないことになる。さらに反
射率、透過率、吸光度等100%のエネルギーを基準に
するデータでは検出器のダイナミックレンジの波長依存
性がそのまま測定データの波長依存性を持つことにな
る。そのため、390nm付近の光量の小さい波長領域
では、ダイナミックレンジが1/10しか利用されない
こととなり、また、信号強度をA/Dで量子化した場合
に測定される反射率等は最大光量領域の1/10の分解
能しかないことになる。
【0005】したがって、本発明は、測定波長領域での
光源のスペクトル特性が大きく変化する光源を用いると
ともに、検出器にリニアセンサ等のアレーセンサを用い
る分光測定を行う場合に、検出器のダイナミックレンジ
を有効に利用することができるようにすることを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
になされた本発明の分光測定装置は、光源光を被測定試
料に照射し、被測定試料からの透過光又は反射光を分光
してアレーセンサにより分光特性を検出する分光測定装
置において、光源光の測定波長領域のスペクトル特性に
対応して測定波長領域のスペクトル強度を平滑化するフ
イルタを光路上に介在させたことを特徴とする。本発明
によれば、光路上に入れた平滑化フィルタにより光量の
大きい波長領域は光量を落とし、光量の小さい波長領域
は光量を落とさないようにする。これにより、平滑化フ
ィルタを通過する光は、波長ごとの強度が揃えられるこ
ととなり、検出器のダイナミックレンジの波長依存性を
なくすことができ、測定波長領域全体のダイナミックレ
ンジを有効に利用することが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図を用い
て説明する。 図5に本発明の一実施例である分光測定
装置の構成図を示す。図において1は可視光光源である
キセノン光源、2は赤外線による影響を防ぐための赤外
カットフィルタ、3は光源のスペクトルを白色光源光に
近づけるとともに紫外光の二次光をカットする色補正フ
ィルタ(例えばLB20フィルタ)、4は被測定試料、
5は集光レンズ、6はスリット、7は回折格子、8はア
レーセンサの1つであるリニアセンサである。これらは
従来例である図1と同じものである。本実施例のもの
は、上記構成に加えて、被測定試料4と回折格子7との
間の光路上にスペクトル強度を平滑化するための平滑化
フィルタ10が取り付けられているのが特徴である。平
滑化フィルタ10としては、キセノン光源を用いる場合
にはマジェンタ30(M30)[例えばHOYA社製色
補正フィルタ8304E]を用いればよい。図3にM3
0の透過率特性を示す。M30は500nm近傍(λ
A)に谷を有する透過特性を有している。このM30フ
ィルタに、キセノン光源からの光を透過させた場合の透
過スペクトル特性を図4に示す。可視領域である380
〜780nmの範囲でスペクトル強度が平滑化される。
したがって、平滑化したスペクトル特性にあわせてアレ
ーセンサのダイナミックレンジを設定することにより、
測定波長範囲全体即ち、380nm〜780nmの波長
領域全体で有効にダイナミックレンジを利用することが
できる。
【0008】本実施例では、平滑化のフィルタを試料と
回折格子との間に設けたが、これに限らず、回折格子と
検出器との間に設けてもよい。また、実施例は反射測定
試料であるが、フローセルを用いるような透過測定試料
であっても同様に本発明を実施できる。また、実施例で
はキセノン光源を用いたが、光源はこれに限らず、重水
素ランプ、タングステンランプを用いてもよい。この場
合、それぞれの光源のスペクトル強度分布や測定波長領
域により、平滑化できるフィルタを選択すればよい。
【0009】以下に本発明の実施態様をまとめておく。 (1)光源光を被測定試料に照射し、被測定試料からの
透過光又は反射光を分光してアレーセンサにより分光特
性を検出する分光測定装置において、光源光の測定波長
領域のスペクトル特性に対応して測定波長領域のスペク
トル強度を平滑化するフイルタを被測定試料とアレーセ
ンサとの間の光路上に介在させたことを特徴とする分光
測定装置。 (2)キセノン光源からの光を被測定試料に照射し、被
測定試料からの透過光又は反射光を分光してアレーセン
サにより分光特性を検出する分光測定装置において、光
源光の測定波長領域のスペクトル特性に対応して測定波
長領域のスペクトル強度を平滑化するフイルタを光路上
に介在させたことを特徴とする分光測定装置。
【0010】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の分光測定
装置では、平滑化フィルタを設けたので反射率や吸光度
等の100%光量を基準にしたデータの分解能の波長依
存性を軽減することができる。さらに、検出器のダイナ
ミックレンジを最大限有効に利用することが可能とな
る。加えて、本発明の方式は光源光自体の分光特性を変
化させないため、光源光の分光特性が重要視される反射
測定や蛍光特性でも、本来得られるデータと原理的には
変化がないという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の分光測定装置の構成図。
【図2】キセノン光源のスペクトル特性を示す図。
【図3】マジェンタ30の透過率特性を示す図。
【図4】マジェンタ30にキセノン光源光を透過させた
ときの透過光のスペクトル特性を示す図。
【図5】本発明の一実施例である分光測定装置の構成
図。
【符号の説明】
1:光源 2:赤外カットフィルタ 3:二次光カットフィルタ 4:被測定試料 5:レンズ 6:スリット 7:回折格子 8:リニアセンサ(アレーセンサ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源光を被測定試料に照射し、被測定試
    料からの透過光又は反射光を分光してアレーセンサによ
    り分光特性を検出する分光測定装置において、光源光の
    測定波長領域のスペクトル特性に対応して測定波長領域
    のスペクトル強度を平滑化するフイルタを光路上に介在
    させたことを特徴とする分光測定装置。
JP10278072A 1998-09-30 1998-09-30 分光測定装置 Pending JP2000111406A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003016842A1 (fr) * 2001-08-13 2003-02-27 Hamamatsu Photonics K.K. Spectrometre et procede de separation spectrale
JP2013160651A (ja) * 2012-02-06 2013-08-19 Sumitomo Electric Ind Ltd ライン分光測定装置

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