JP2000111153A - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

ヒートポンプ給湯機

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JP2000111153A
JP2000111153A JP28077698A JP28077698A JP2000111153A JP 2000111153 A JP2000111153 A JP 2000111153A JP 28077698 A JP28077698 A JP 28077698A JP 28077698 A JP28077698 A JP 28077698A JP 2000111153 A JP2000111153 A JP 2000111153A
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Japan
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water
temperature
heater
refrigerant
hot water
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JP28077698A
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English (en)
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Kazuhiko Machida
和彦 町田
Shigeo Aoyama
繁男 青山
Kazuyuki Hamada
和幸 濱田
Masao Matsushita
昌生 松下
Masao Kimura
正男 木村
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National House Industrial Co Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
National House Industrial Co Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートポンプ給湯機において、貯湯運転時に
おける制御の簡素化、及びポンプ回転数制御のためのイ
ンバータを廃止し、商品コストの削減を図る。 【解決手段】 水循環ポンプ7,圧力式制水弁PCV,
冷媒対水熱交換器3,ヒータ9を有する水加熱器8,下
部を水循環ポンプ7と上部を水加熱器8と接続した貯湯
槽6を順次接続すると共に、及び一端を水循環ポンプ7
と圧力式制水弁PCVの間に他端を冷媒対水熱交換器3
と水加熱器8の間に有し、且つ温度式制水弁TCVを有
する補助配管を備えた給湯回路と、第1制御装置CN1
を備えているため、貯湯運転時、給湯回路の水循環流量
は、圧縮機1の単独運転時、圧縮機1出口側冷媒圧力P
cが所定圧力Pc1以上となる様、圧力式制水弁PCV
で機械的に開閉制御され、且つ水加熱器8の単独運転
時、水加熱器出口水温Toが所定温度T1以上となる
様、温度式制水弁TCVで機械的に開閉制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気を熱源とする
ヒートポンプ給湯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヒートポンプ給湯機については、既にさ
まざまな開発がなされており、例えば、特開平5−31
2405号公報に示されているようなヒートポンプ給湯
機の基本的な技術について以下述べる。
【0003】従来、ヒートポンプ利用の給湯機は図3に
示す如く、圧縮機1,四方弁2,冷媒対水熱交換器3,
減圧装置4,蒸発器5を順次接続された冷媒密閉回路
と、貯湯槽6,回転数可変の水循環ポンプ7,水加熱器
8を順次接続した給湯回路から構成されている。
【0004】10は第1温度検知器であり、前記貯湯槽
6の下部あるいは前記水循環ポンプ7の水通路入口に、
11は第2温度検知器であり、前記冷媒対水熱交換器3
の水通路出口に、12は第3温度検知器であり、前記水
加熱器8の水出口側に各々設けられている。
【0005】13は湯量検知器であり、前記貯湯槽6内
水量の高さ方向における略中間部の水温を検知するよう
貯湯槽6に設けられている。
【0006】そして、制御部14は前記第1温度検知器
10の温度検知で前記圧縮機1又は前記ヒータ9の通電
を制御する。また制御部14は前記第2温度検知器11
及び第3温度検知器12の温度検知で前記水ポンプ9の
回転数を制御するとともに前記湯量検知器13の温度検
知で前記圧縮機1の通電を制御する。
【0007】上記構成において、最初に前記貯湯槽6内
の水を低温から沸きあげる作用を説明する。湯量検知器
13が低温の水温(例えば20℃)を検知すると制御器
14によって圧縮機1が運転される。
【0008】圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒ガス
は前記冷媒対水熱交換器3に流入し、凝縮作用で前記水
循環ポンプ7を介して送られてきた水を加熱する。そし
て、凝縮液化した冷媒は前記減圧装置4で減圧され、前
記蒸発器5に流入し大気熱を吸熱して蒸発ガス化して前
記圧縮機1に戻る。
【0009】一方、前記冷媒対水熱交換器3で加熱され
所定温度(例えば60℃)になった高温水はヒータ9に
通電されていない前記水加熱器8を通り、前記貯湯槽6
の上部から次第に蓄えられていく。
【0010】そして、前記湯量検知器13の位置まで蓄
えられると、この温度検知により制御器14は水加熱器
8のヒータ9に通電する。
【0011】この場合に、前記圧縮機1は運転している
ため、前記冷媒対水熱交換器3で加熱された水は前記水
加熱器8でさらに高温(例えば85℃)まで加熱され、
前記貯湯槽6の上部から蓄えられていく。
【0012】従って、前記貯湯槽6内の水温は上部に最
高温度の湯が、中間部に圧縮機の単独運転時の高温湯
が、下部には初期の低温水が蓄えられていることにな
る。
【0013】そして、中間部の高温湯が下部に蓄えられ
るまで運転が継続され、この高温湯を前記第1温度検知
器10が検知して制御器14から圧縮機1に運転停止の
信号を送る。
【0014】従って、この場合には前記貯湯槽6から出
た高温湯は前記冷媒対水熱交換器3を通って前記水加熱
器8で最高温度まで加熱され、前記給湯槽6の上部に蓄
えられていく。
【0015】この時の前記貯湯槽6内の湯温度分布を図
2に示す。図2は圧縮機1,ヒータ9の運転と貯湯槽の
上部,中間部,下部の貯湯槽6内の沸き上げ湯温度の分
布を示している。
【0016】また、湯量検知器13を貯湯槽6内水量の
高さ方向における略中間部に位置させて水温を検知する
ことによって、貯湯槽6の上部の湯温の乱れの影響を受
けず初期の圧縮機1の単独運転から圧縮機1とヒータ9
に通電した水加熱器8との併用運転への切り換えを確実
に行うことができる。
【0017】さらに貯湯槽6内のほぼ上半分の水量まで
圧縮機1の単独運転で約60℃の高温湯を得た段階で、
圧縮機1の運転を継続しながら水加熱器8のヒータ9に
通電して貯湯槽6の上部から約85℃の高温湯温の湯の
蓄えを開始し、貯湯槽6の下半分が圧縮機1の運転によ
り得た約60℃の高温湯で満たされるまで圧縮機1の運
転とヒータ9に通電した水加熱器8の併用運転によっ
て、効率の良いヒートポンプ運転による経済性の向上
と、約85℃の最高湯温までの沸き上げ時間の短縮を両
立させることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、貯湯槽への沸き上げ温度を常に所定温度以
上で貯湯し続けるためには、第1温度検知器10での水
温の変化や外気温の変化に応じて、給湯回路の水循環流
量を制御することが必要不可欠となる。そのため、水循
環ポンプ7の回転数制御するインバータ制御が必要とな
るので、インバータ基板のコスト高に加え、制御性も複
雑になり、商品コストが極めて高くなる問題があった。
【0019】そこで、本発明は従来の問題を解決するも
ので、貯湯運転時における給湯回路の水循環流量を、機
械式駆動による圧力式制水弁、及び温度式制水弁により
制御させることで、基板の制御性が簡素となるだけでな
く、高価なインバータ基板も不要であることからコスト
削減をはかるヒートポンプ給湯機を提供することを目的
とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、第1の技術的手段として、圧縮機,四方
弁,冷媒対水熱交換器,減圧装置,蒸発器を順次接続し
た冷媒回路と、水循環ポンプ,前記圧縮機の出口側冷媒
圧力が所定圧力以上(例えばゲージ圧2.3MPa以
上)となるように開閉する圧力式制水弁,前記冷媒対水
熱交換器,ヒータを有する水加熱器、下部を前記水循環
ポンプと上部を前記水加熱器と接続した貯湯槽を順次接
続すると共に、一端を前記水循環ポンプと前記圧力式制
水弁の間に他端を前記冷媒対水熱交換器と前記水加熱器
の間に有し、且つ前記水加熱器出口水温が所定温度以上
(例えば85℃以上)となるように開閉する温度式制水
弁を有する補助配管を備えた給湯回路と、前記貯湯槽下
部あるいは前記水循環ポンプの水温を検出する第1温度
検知器と、貯湯運転要求時に前記第1温度検知器により
検出された水温が所定温度未満ならば前記圧縮機の単独
運転であり、貯湯運転要求時に前記第1温度検知器によ
り検出された水温が所定温度以上ならば前記水加熱器の
単独運転とする第1制御装置から構成したものである。
【0021】これにより、貯湯運転時における給湯回路
の水循環流量は、前記圧縮機の単独運転時には前記圧縮
機の出口側冷媒圧力が所定圧力以上となるように開閉す
る圧力式制水弁により機械的に制御され、且つ前記水加
熱器の単独運転時には前記水加熱器出口水温が所定温度
以上となるように開閉する温度式制水弁により機械的に
制御されるので、制御系が簡素となるだけでなく、高価
なインバータ基板も不要となる。
【0022】また、第2の技術的手段として、圧縮機,
四方弁,冷媒対水熱交換器,減圧装置,蒸発器を順次接
続した冷媒回路と、水循環ポンプ,前記圧縮機の出口側
冷媒圧力が所定圧力以上となるように開閉する圧力式制
水弁,第1二方弁,前記冷媒対水熱交換器,ヒータを有
する水加熱器、下部を前記水循環ポンプと上部を前記水
加熱器と接続した貯湯槽を順次接続すると共に、一端を
前記水循環ポンプと前記圧力式制水弁の間に他端を前記
冷媒対水熱交換器と前記水加熱器の間に有し、且つ前記
水加熱器出口水温が所定温度以上となるように開閉する
温度式制水弁を有する補助配管を備えた給湯回路と、前
記貯湯槽下部あるいは前記水循環ポンプの水温を検出す
る第1温度検知器と、貯湯運転要求時に前記第1温度検
知器により検出された水温が所定温度未満ならば,前記
圧縮機の単独運転とし、かつ前記第1二方弁を開き、貯
湯運転要求時に前記第1温度検知器により検出された水
温が所定温度以上ならば、前記水加熱器の単独運転と
し、かつ前記第1二方弁を閉じる第2制御装置から構成
したものである。
【0023】これにより、貯湯運転時における前記水加
熱器の単独運転時に、前記水加熱器、及び前記温度式制
水弁からの熱伝導の影響により前記冷媒対水熱交換器内
の水温が上昇し前記冷媒対水熱交換器内の冷媒側圧力が
所定圧力以上となり圧力式制水弁が開き水循環量制御が
不安定となるという問題を防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、圧縮
機,四方弁,冷媒対水熱交換器,減圧装置,蒸発器を順
次接続した冷媒回路と、水循環ポンプ,前記圧縮機の出
口側冷媒圧力が所定圧力以上となるように開閉する圧力
式制水弁、前記冷媒対水熱交換器,ヒータを有する水加
熱器、下部を前記水循環ポンプと上部を前記水加熱器と
接続した貯湯槽を順次接続すると共に、一端を前記水循
環ポンプと前記圧力式制水弁の間に他端を前記冷媒対水
熱交換器と前記水加熱器の間に有し、且つ前記水加熱器
出口水温が所定温度以上となるように開閉する温度式制
水弁を有する補助配管を備えた給湯回路と、前記貯湯槽
下部あるいは前記水循環ポンプの水温を検出する第1温
度検知器と、貯湯運転要求時に前記第1温度検知器によ
り検出された水温が所定温度未満ならば,前記圧縮機の
単独運転であり、前記第1温度検知器により検出された
水温が所定温度以上ならば、貯湯運転要求時に前記水加
熱器の単独運転とする第1制御装置を備えたものであ
る。
【0025】上記構成により、貯湯運転時の給湯回路の
水循環流量は、前記圧縮機の単独運転時には前記圧縮機
の出口側冷媒圧力が所定圧力以上となるように開閉する
圧力式制水弁により機械的に制御され、且つ前記水加熱
器の単独運転時には前記水加熱器出口水温が所定温度以
上となるように開閉する温度式制水弁により機械的に制
御されるので、制御系が簡素となるだけでなく、高価な
インバータ基板も不要となる。
【0026】また、請求項2に記載の発明は、圧縮機,
四方弁,冷媒対水熱交換器,減圧装置,蒸発器を順次接
続した冷媒回路と、水循環ポンプ,前記圧縮機の出口側
冷媒圧力が所定圧力以上となるように開閉する圧力式制
水弁、第1二方弁,前記冷媒対水熱交換器,ヒータを有
する水加熱器、下部を前記水循環ポンプと上部を前記水
加熱器と接続した貯湯槽を順次接続すると共に、一端を
前記水循環ポンプと前記圧力式制水弁の間に他端を前記
冷媒対水熱交換器と前記水加熱器の間に有し、且つ前記
水加熱器出口水温が所定温度以上となるように開閉する
温度式制水弁を有する補助配管を備えた給湯回路と、前
記貯湯槽下部あるいは前記水循環ポンプの水温を検出す
る第1温度検知器と、貯湯運転要求時に前記第1温度検
知器により検出された水温が所定温度未満ならば,前記
圧縮機の単独運転とし、かつ前記第1二方弁を開き、貯
湯運転要求時に前記第1温度検知器により検出された水
温が所定温度以上ならば、前記水加熱器の単独運転と
し、かつ前記第1二方弁を閉じる第2制御装置を備えた
ものである。
【0027】上記構成により、貯湯運転時における前記
水加熱器の単独運転時に、前記水加熱器、及び前記温度
式制水弁からの熱伝導の影響により前記冷媒対水熱交換
器内の水温が上昇し前記冷媒対水熱交換器内の冷媒側圧
力が所定圧力以上となり圧力式制水弁が開き水循環量制
御が不安定となるという問題を防止できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明によるヒートポンプ式空気調和
機の実施例について図面を参照しながら説明する。尚、
従来と同一構成については同一符号を付し、その詳細な
説明を省略する。
【0029】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
よるヒートポンプ給湯機の冷凍サイクル図を示してい
る。図1において、1は圧縮機,2は四方弁,3は冷媒
対水熱交換器,4は減圧装置,5は蒸発器であり、圧縮
機1,四方弁2,冷媒対水熱交換器3,減圧装置4,蒸
発器5は順次接続されて冷媒密閉回路を構成している。
【0030】6は貯湯槽,7は水循環ポンプであり、8
はヒータ9を有する水加熱器であり、貯湯槽6,水循環
ポンプ7,圧力式制水弁PCV,冷媒対水熱交換器3,
水加熱器8は順次接続されると共に、一端を水循環ポン
プ7と圧力式制水弁PCVの間に他端を冷媒対水熱交換
器3と水加熱器8の間に有し、且つ温度式制水弁TCV
を有する補助配管を備えた給湯回路を構成している。
【0031】圧力式制水弁PCVは、圧縮機1の出口側
冷媒圧力Pcが所定圧力P1以上となるように開閉し、
温度式制水弁TCVは、水加熱器3の出口水温Toが所
定温度T1以上となるように開閉する。
【0032】また、10は第1温度検知器であり、前記
貯湯槽6の下部あるいは水循環ポンプ7の水通路入口に
設けられている。
【0033】そして、第1制御装置CN1は、貯湯運転
要求時に第1温度検知器10の温度検知で圧縮機1又は
ヒータ9の通電を制御する。
【0034】以上のように構成されたヒートポンプ給湯
機について、前記貯湯槽6内の水を低温から沸きあげる
作用について説明する。
【0035】第1制御装置CN1によって、貯湯運転要
求時に、第1温度検知器10により検出された水温Tw
(例えば20℃)が所定温度T2未満(例えば、40℃
未満)を検知すると、圧縮機1が運転される。
【0036】圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒ガス
は冷媒対水熱交換器3に流入し、水循環ポンプ7,圧力
式制水弁PCVを介して送られてきた水を凝縮作用で加
熱する。
【0037】ここで、圧力式制水弁PCVは、圧縮機1
の出口側冷媒圧力Pcが所定圧力Pc1以上(例えばゲ
ージ圧2.3MPa)となるように開閉するので、所定
圧力Pc1に対応した飽和蒸気温度Tc1(R22冷媒
では60℃)まで加熱できる。
【0038】そして、凝縮液化した冷媒は減圧装置4で
減圧され、蒸発器5に流入し大気熱を吸熱して蒸発ガス
化して圧縮機1に戻る。一方、冷媒対水熱交換器3で加
熱され所定温度(例えば60℃)になった高温水はヒー
タ9に通電されていない水加熱器8を通り、前記貯湯槽
6の上部から次第に蓄えられていく。
【0039】貯湯槽6の内部温度分布は、上部60℃か
ら下部20℃の範囲にて、約5cmの厚さの温度成水層
を境として分布しており、前記貯湯槽6の上部から次第
に蓄えられていくにつれて、前記温度成水層は下部に移
動し、貯湯槽6が冷媒対水熱交換器3からの高温水60
℃でほぼ満杯となる時点では、前記温度成水層は貯湯槽
6の最下部に位置するため、第1温度検知器10により
検出する温度が20℃から60℃に向けて上昇してく
る。
【0040】その後、第1制御装置CN1によって、第
1温度検知器10により検出した温度が所定温度T2以
上(例えば40℃以上)になった時、貯湯槽6は、冷媒
対水熱交換器3からの高温水60℃でほぼ満杯となった
と判断でき、ここで、圧縮機1を停止して水加熱器8の
ヒータ9に通電する。
【0041】貯湯槽6から出た高温湯は温度式制水弁T
CNの流量制御により水加熱器8で最高温度まで加熱さ
れ、貯湯槽6の上部に蓄えられていく。
【0042】ここで、温度式制水弁TCVは、水加熱器
3の出口水温Toが所定温度T1以上(例えば85℃以
上)となるように開閉する。
【0043】貯湯槽6の内部温度分布は、先ほどと同様
に、上部85℃から下部60℃の範囲にて、約5cmの
厚さの温度成水層を境として分布しており、前記貯湯槽
6の上部から次第に蓄えられていくにつれて、前記温度
成水層は下部に移動し、貯湯槽6が水加熱器8からの高
温水85℃でほぼ満杯となる時点では、前記温度成水層
は貯湯槽6の最下部に位置するため、第1温度検知器1
0により検出する温度が60℃から85℃に向けて上昇
してくる。
【0044】第1温度検知器10により検出した温度が
所定温度T3以上(例えば70℃以上)になった時、貯
湯槽6は、水加熱器8からの高温水85℃でほぼ満杯と
なったと判断でき、貯湯運転を完了する。
【0045】以上のように本実施例のヒートポンプ給湯
機は、圧縮機1,四方弁2,冷媒対水熱交換器3,減圧
装置4,蒸発器5は順次接続した冷媒回路と、水循環ポ
ンプ7、圧縮機1の出口側冷媒圧力Pcが所定圧力Pc
1以上(例えばゲージ圧2.3MPa以上)となるよう
に開閉する圧力式制水弁PCV、冷媒対水熱交換器3,
ヒータ9を有する水加熱器8,下部を水循環ポンプ7と
上部を水加熱器8と接続した貯湯槽6を順次接続すると
共に、一端を水循環ポンプ7と圧力式制水弁PCVの間
に他端を冷媒対水熱交換器3と水加熱器8の間に有し、
且つ水加熱器3出口水温Toが所定温度T1以上(例え
ば85℃以上)となるように開閉する温度式制水弁TC
Vを有する補助配管を備えた給湯回路と、貯湯槽6の下
部あるいは水循環ポンプ7の水温Twを検出する第1温
度検知器10と、貯湯運転要求時に第1温度検知器10
により検出された水温Twが所定温度T2未満ならば圧
縮機1の単独運転であり、貯湯運転要求時に第1温度検
知器10により検出された水温Twが所定温度T2以上
ならば水加熱器8の単独運転とする第1制御装置CN1
を備えているため、以下の効果が発揮される。
【0046】貯湯運転時における給湯回路の水循環流量
は、圧縮機1の単独運転時には圧縮機1の出口側冷媒圧
力Pcが所定圧力Pc1以上となるように開閉する圧力
式制水弁PCVにより機械的に制御され、且つ水加熱器
8の単独運転時には水加熱器出口水温Toが所定温度T
1以上となるように開閉する温度式制水弁TCVにより
機械的に制御されるので、制御系が簡素となるだけでな
く、高価なインバータ基板も不要となる。
【0047】(実施例2)次に、本発明の実施例2につ
いて図面を参照しながら説明するが、実施例1と同一構
成部分については同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0048】図2は、本発明の実施例2によるヒートポ
ンプ給湯機の冷凍サイクル図を示している。図2におい
て、NV1は、第1二方弁であり、圧力式制水弁PCV
と冷媒対水熱交換器3の間に備えている。そして、第2
制御装置CN2は、貯湯運転要求時に第1温度検知器1
0の温度検知で圧縮機1又はヒータ9の通電、及び第1
二方NV1の開閉を制御する。
【0049】以上のように構成されたヒートポンプ給湯
機について、実施例1と異なる第2制御装置CN2と第
1二方NV1の動作について説明する。
【0050】第2制御装置CN2によって、貯湯運転要
求時に、第1温度検知器10により検出された水温Tw
(例えば20℃)が所定温度T2未満(例えば、40℃
未満)を検知すると、第1二方弁NV1を開き、圧縮機
1が運転される。
【0051】また、第2制御装置CN2によって、第1
温度検知器10により検出した温度が所定温度T2以上
(例えば40℃以上)になった時、貯湯槽6は、冷媒対
水熱交換器3からの高温水60℃でほぼ満杯となったと
判断でき、ここで、圧縮機1を停止し、第1二方NV1
を閉じて、水加熱器8のヒータ9に通電する。
【0052】この時、水加熱器8、及び温度式制水弁T
CVからの熱伝導の影響により冷媒対水熱交換器3内の
水温が次第に上昇し、冷媒対水熱交換器3内の冷媒側圧
力Pc’が所定圧力Pc2以上(例えばゲージ圧2.3
MPa以上)となり圧力式制水弁PCVが開き始め、温
度制水弁TCVでの水循環制御が不安定となるという問
題が発生するが、第1二方NV1を閉じることで、圧力
式制水弁PCVが開いても流れが生じることがなく、温
度制水弁TCVでの水循環量制御は常に安定する効果を
得る。
【0053】以上のように本実施例のヒートポンプ給湯
機は、圧力式制水弁PCVと冷媒対水熱交換器3の間に
第1二方NV1を有し、貯湯運転要求時に第1温度検知
器10の温度検知で圧縮機1又はヒータ9の通電、及び
第1二方NV1の開閉を制御する第2制御装置CN2を
備えているため、以下の効果が発揮される。
【0054】貯湯運転時における水加熱器8の単独運転
時に、水加熱器8、及び温度式制水弁TCVからの熱伝
導の影響により冷媒対水熱交換器3内の水温が上昇し冷
媒対水熱交換器3内の冷媒側圧力Pc’が所定圧力Pc
2以上となり圧力式制水弁PCVが開き水循環量制御が
不安定となるという問題を防止できる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、圧縮機,四方弁,冷媒対水熱交換器,減圧装置,蒸
発器を順次接続した冷媒回路と、水循環ポンプ,前記圧
縮機の出口側冷媒圧力が所定圧力以上となるように開閉
する圧力式制水弁,前記冷媒対水熱交換器,ヒータを有
する水加熱器,下部を前記水循環ポンプと上部を前記水
加熱器と接続した貯湯槽を順次接続すると共に、一端を
前記水循環ポンプと前記圧力式制水弁の間に他端を前記
冷媒対水熱交換器と前記水加熱器の間に有し、且つ前記
水加熱器出口水温が所定温度以上となるように開閉する
温度式制水弁を有する補助配管を備えた給湯回路と、前
記貯湯槽下部あるいは前記水循環ポンプの水温を検出す
る第1温度検知器と、貯湯運転要求時に前記第1温度検
知器により検出された水温が所定温度未満ならば、前記
圧縮機の単独運転であり、前記第1温度検知器により検
出された水温が所定温度以上ならば、貯湯運転要求時に
前記水加熱器の単独運転とする第1制御装置を備えたも
のである。
【0056】これにより、貯湯運転時の給湯回路の水循
環流量は、前記圧縮機の単独運転時には前記圧縮機の出
口側冷媒圧力が所定圧力以上となるように開閉する圧力
式制水弁により機械的に制御され、且つ前記水加熱器の
単独運転時には前記水加熱器出口水温が所定温度以上と
なるように開閉する温度式制水弁により機械的に制御さ
れるので、制御系が簡素となるだけでなく、高価なイン
バータ基板も不要となる。
【0057】また、請求項2に記載の発明は、圧縮機,
四方弁,冷媒対水熱交換器,減圧装置,蒸発器を順次接
続した冷媒回路と、水循環ポンプ,前記圧縮機の出口側
冷媒圧力が所定圧力以上となるように開閉する圧力式制
水弁,二方弁,前記冷媒対水熱交換器,ヒータを有する
水加熱器、下部を前記水循環ポンプと上部を前記水加熱
器と接続した貯湯槽を順次接続すると共に、一端を前記
水循環ポンプと前記圧力式制水弁の間に他端を前記冷媒
対水熱交換器と前記水加熱器の間に有し、且つ前記水加
熱器出口水温が所定温度以上となるように開閉する温度
式制水弁を有する補助配管を備えた給湯回路と、前記貯
湯槽下部あるいは前記水循環ポンプの水温を検出する第
1温度検知器と、貯湯運転要求時に前記第1温度検知器
により検出された水温が所定温度未満ならば、前記圧縮
機の単独運転とし、かつ前記二方弁を開き、貯湯運転要
求時に前記第1温度検知器により検出された水温が所定
温度以上ならば、前記水加熱器の単独運転とし、かつ前
記二方弁を閉じる第2制御装置を備えたものである。
【0058】これにより、貯湯運転時における前記水加
熱器の単独運転時に、前記水加熱器、及び前記温度式制
水弁からの熱伝導の影響により前記冷媒対水熱交換器内
の水温が上昇し前記冷媒対水熱交換器内の冷媒側圧力が
所定圧力以上となり圧力式制水弁が開き水循環量制御が
不安定となるという問題を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヒートポンプ給湯機の実施例1の
冷媒回路図
【図2】本発明によるヒートポンプ給湯機の実施例2の
冷媒回路図
【図3】従来例のヒートポンプ給湯機の冷媒回路図
【符号の説明】
1 圧縮機 2 四方弁 3 冷媒対水熱交換器 4 減圧装置 5 蒸発器 6 貯湯槽 7 水循環ポンプ 8 水加熱機 9 ヒータ 10 第1温度検知器 PCV 圧力式制水弁 TCV 温度式制水弁 CN1 第1制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 町田 和彦 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 青山 繁男 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 濱田 和幸 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 松下 昌生 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番4号 ナショナル住宅産業株式会社内 (72)発明者 木村 正男 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機,四方弁,冷媒対水熱交換器,減
    圧装置,蒸発器を順次接続した冷媒回路と、水循環ポン
    プ,前記圧縮機の出口側冷媒圧力が所定圧力以上となる
    ように開閉する圧力式制水弁,前記冷媒対水熱交換器,
    ヒータを有する水加熱器,下部を前記水循環ポンプと上
    部を前記水加熱器と接続した貯湯槽を順次接続すると共
    に、一端を前記水循環ポンプと前記圧力式制水弁の間に
    他端を前記冷媒対水熱交換器と前記水加熱器の間に有
    し、且つ前記水加熱器出口水温が所定温度以上となるよ
    うに開閉する温度式制水弁を有する補助配管を備えた給
    湯回路と、前記貯湯槽下部あるいは前記水循環ポンプの
    水温を検出する第1温度検知器と、貯湯運転要求時に前
    記第1温度検知器により検出された水温が所定温度未満
    ならば、前記圧縮機の単独運転であり、貯湯運転要求時
    に前記第1温度検知器により検出された水温が所定温度
    以上ならば、前記水加熱器の単独運転とする第1制御装
    置とからなるヒートポンプ給湯機。
  2. 【請求項2】 圧縮機,四方弁,冷媒対水熱交換器,減
    圧装置,蒸発器を順次接続した冷媒回路と、水循環ポン
    プ,前記圧縮機の出口側冷媒圧力が所定圧力以上となる
    ように開閉する圧力式制水弁,第1二方弁,前記冷媒対
    水熱交換器,ヒータを有する水加熱器,下部を前記水循
    環ポンプと上部を前記水加熱器と接続した貯湯槽を順次
    接続すると共に、一端を前記水循環ポンプと前記圧力式
    制水弁の間に他端を前記冷媒対水熱交換器と前記水加熱
    器の間に有し、且つ前記水加熱器出口水温が所定温度以
    上となるように開閉する温度式制水弁を有する補助配管
    を備えた給湯回路と、前記貯湯槽下部あるいは前記水循
    環ポンプの水温を検出する第1温度検知器と、貯湯運転
    要求時に前記第1温度検知器により検出された水温が所
    定温度未満ならば、前記圧縮機の単独運転とし、かつ前
    記第1二方弁を開き、貯湯運転要求時に前記第1温度検
    知器により検出された水温が所定温度以上ならば、前記
    水加熱器の単独運転とし、かつ前記第1二方弁を閉じる
    第2制御装置とからなるヒートポンプ給湯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006057873A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Osaka Gas Co Ltd 貯湯式排熱回収システム

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JP2006057873A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Osaka Gas Co Ltd 貯湯式排熱回収システム

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