JP2000110888A - 減衰体 - Google Patents

減衰体

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JP2000110888A
JP2000110888A JP10278692A JP27869298A JP2000110888A JP 2000110888 A JP2000110888 A JP 2000110888A JP 10278692 A JP10278692 A JP 10278692A JP 27869298 A JP27869298 A JP 27869298A JP 2000110888 A JP2000110888 A JP 2000110888A
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Japan
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rubber
product
hemisphere
waste
waste material
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JP10278692A
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English (en)
Inventor
Tatsuji Ishimaru
辰治 石丸
Takahiro Shintani
隆弘 新谷
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃材としてのゴムが低コストで有効に利用で
き、また、製品サイズに制限がなく、劣化の少ない減衰
体を得る。 【解決手段】 古タイヤを粉砕してくずゴム32とし、
このくずゴム32をゴム半球28で包み込み、減衰体と
してのゴム球体34を成形する。ゴム半球28を成形加
工するだけでよいので、製品の加工サイズに制限がな
い。また、古タイヤ等の廃材を利用することで、地球環
境にやさしい製品を造ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、減衰機能を備えた
減衰体に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムの製造過程で、製品の特性を充分に
発揮させるためには、加硫工程が重要な要素を占める。
【0003】しかし、成形加工される製品の厚みが大き
いと、加硫時間が掛かり過ぎて、製品のコストがアップ
する。また、製品の厚みが大き過ぎると、金型を加硫温
度に加熱しても中まで熱が伝わらないので、芯部が未加
硫状態となる一方、表面が加熱され過ぎゴムの劣化が起
きる。
【0004】このため、従来のゴム製品には、製品の厚
みに一定の制限があり、減衰性能というゴムの特性を充
分に活かす技術分野が限定されていた。
【0005】また、一方では、古タイヤ等のように、使
用済のゴム廃材が、大きな環境問題を引き起こしてい
る。
【0006】このようなゴム廃材は、焼却処分すると有
害なガスを発生させるので、ゴム製品中の加硫ゴムを化
学的又は物理的に処理して、可塑性と粘着性を付与し
て、再生ゴムとして利用する傾向にある。
【0007】このような再生処理では、ゴムを粉砕する
工程から始めるのであるが、タイヤの中には補強用のス
チールや繊維が埋設されているため、粉砕されたくずゴ
ムから、スチールくずや繊維くずを機械的に除去する必
要があり、経済的に見て効率のよい再利用方法とは言え
ない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は係る事実を考
慮し、廃材としてのゴムが低コストで有効に利用でき、
また、製品サイズに制限がなく、劣化の少ない減衰体を
提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、ゴムを粉砕し又はチップ状として、これを集積して
集積体が形成される。この集積体をゴム層で包むことに
より、減衰体が構成される。
【0010】この減衰体を相対的に運動する部材の間に
挿入すると、ゴム層と集積体は相互に影響を与えながら
形状変化を起こすので、結果として、大きな減衰力を得
ることができる。また、ゴム層だけを成形加工し、この
ゴム層で集積体を包み込むだけでよいので、製品の加工
サイズに制限がない。
【0011】請求項2に記載の発明では、集積体を構成
するゴムとして、古タイヤ等の廃材が利用されている。
このように、廃材を利用することで、地球環境にやさし
い製品を造ることができる。また、廃材を粉砕又はチッ
プ状とした後、機械的にスチール等を除去しなくても、
そのまま集積体として利用できるので、製品コストを低
減できる。さらに、廃材としてのゴム性能をそのまま利
用できるので、軟化剤や可塑剤等の再生剤を使用して、
原料ゴムと同等に加工できるようにする必要もない。
【0012】なお、廃材をチップ状とした場合、ゴム層
の厚みを厚くすることで、スチール等でゴム層に亀裂が
入らないようにすることができる。
【0013】請求項3に記載の発明では、ゴム層が球体
とされている。
【0014】減衰体の形状を板状とした場合、レールの
防振用のマット等のように用途は色々考えられるが、形
状を球体とし、一般家屋の基礎面に敷並べ、この球体の
減衰体で家屋を支持することで、簡単に免震構造住宅を
構築できる。
【0015】請求項4に記載の発明では、集積体に、粘
りを与える粘着剤が添加されている。これによって、減
衰力が大きくなり、また、ゴム層内に空気が混入しなく
なるので、耐久性のある減衰体とすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本形態に係る減衰体の製造方法を
説明する。
【0017】図1に示すように、上金型10と下金型1
2とを型締めして、半球状のキャビティ14を形成す
る。次に、練り生地Rを所定形状に裁断して受け部22
へ投入して、ノックピン16をガイド孔18へ挿入しな
がら、プランジャ20で練り生地Rをプレスする。
【0018】これにより、練り生地Rがランナー24へ
圧入され、ゲート26からキャビティ14へ練り生地R
が充満する。ここで、上金型10と下金型12を、設定
された加硫温度に加熱して、圧力を保持し所定時間経過
後、金型から加硫製品としてのゴム半球28を取り出
す。
【0019】次に、図2に示すように、古タイヤTを粉
砕ロール機(図示省略)で大きく砕き、精砕ロール機3
0で細かく粉砕してくずゴム32として、ベルトコンベ
ア34の上に落とす。なお、粉砕の大きさは、チップ状
でもよい。そして、ベルトコンベア34でくずゴム32
を搬送して、ゴム半球28の中へ投入する。
【0020】次に、図3に示すように、くずゴム32が
充填されたゴム半球28を2つ用意する。ここで、ゴム
半球28の縁部に未加硫ゴムを薄く塗布して、左右のゴ
ム半球28を重ね合わせる。
【0021】ここで、接合部を加熱処理して(例えば、
放射線照射)、ゴム半球28同士を完全に接合して、内
部にくずゴム32が充満されたゴム球体34を成形す
る。この製造方法では、所定の層厚を有するゴム半球2
8を成形し接着するだけなので、ゴム球体34の製品の
加工サイズに制限がない また、廃材としての古タイヤTが有効に利用できるの
で、地球環境にやさしい製品となる。さらに、くずゴム
32から機械的にスチール等を除去しなくてもよいの
で、廃材としてのゴム性能をそのまま利用できる。
【0022】なお、図4に示すように、くずゴム32へ
粘着剤を添加して若干の粘りを与え、団子状のくずゴム
体36(くずゴム同士は完全に接着されておらず、バラ
バラに動くことができる)を形成し、このくずゴム体3
6をゴム半球28で囲むようにして取り込んで、ゴム球
体38を成形してもよい。
【0023】このような製造方法では、ゴム球体38の
中に空気が殆ど混入しないので、耐久性のある減衰体と
することができる。
【0024】次に、一例として、図5及び図6に示すよ
うに、本形態に係るゴム球体34を、土台42と布基礎
40との間に圧縮させた状態で支承として設置した場合
の性能を説明する。
【0025】ゴム球体34を土台42と布基礎40との
間へ入れると、ゴム球体34が転がるときに、ゴム層3
4Aとくずゴム32が相互に影響を与えながら形状変化
を起こすので、水平方向剛性を得ることができ、土台4
2の振動を長周期化することができる。
【0026】また、ゴム球体34に発生する大きなひず
みにより、振動エネルギーを吸収することができる。さ
らに、停止しているときは、ゴム球体自体の剛性によ
り、横風等によるドリフトを防止することができる。
【0027】また、ゴム球体34は、鉛直方向にも剛性
(木材のヤング係数と同等)を有しているので、鉛直方
向荷重を安定した状態で支持することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、廃材とし
てのゴムが低コストで有効に利用できる。また、劣化が
少なく、製品サイズに制限のない減衰体を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態に係る減衰体のゴム半球の製造方法を示
す説明図である。
【図2】本形態に係る減衰体の製造方法を示す説明図で
ある。
【図3】本形態に係る減衰体の製造方法を示す説明図で
ある。
【図4】他の本形態に係る減衰体の製造方法を示す説明
図である。
【図5】本形態に係る減衰体を支承として利用した例を
示す説明図である。
【図6】本形態に係る減衰体を支承として利用した例を
示す説明図である。
【符号の説明】
28 ゴム半球(ゴム層) 32 くずゴム(集積体) 34 ゴム球体(減衰体) 36 くずゴム体(集積体) 38 ゴム球体(減衰体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新谷 隆弘 埼玉県越谷市蒲生寿町18番9号 コートピ ア・イシイII・101号 Fターム(参考) 3J048 AA01 BA23 BB10 BD04 BD05 CB30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムを粉砕し又はチップ状としこれを集
    積した集積体と、前記集積体を包むゴム層と、を有する
    ことを特徴とする減衰体。
  2. 【請求項2】 前記ゴムが、古タイヤ等の廃材としての
    ゴム製品であることを特徴とする請求項1に記載の減衰
    体。
  3. 【請求項3】 前記ゴム層が球体であることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の減衰体。
  4. 【請求項4】 前記集積体に、粘りを与える粘着剤が添
    加されたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか
    に記載の減衰体。
JP10278692A 1998-09-30 1998-09-30 減衰体 Pending JP2000110888A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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