JP2000110570A - 機械式過給機付エンジンの負圧供給装置 - Google Patents

機械式過給機付エンジンの負圧供給装置

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JP2000110570A
JP2000110570A JP10281263A JP28126398A JP2000110570A JP 2000110570 A JP2000110570 A JP 2000110570A JP 10281263 A JP10281263 A JP 10281263A JP 28126398 A JP28126398 A JP 28126398A JP 2000110570 A JP2000110570 A JP 2000110570A
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air chamber
supercharger
negative pressure
intake passage
valve
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Takaharu Tayama
隆治 田山
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M35/00Combustion-air cleaners, air intakes, intake silencers, or induction systems specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
    • F02M35/10Air intakes; Induction systems
    • F02M35/10209Fluid connections to the air intake system; their arrangement of pipes, valves or the like
    • F02M35/10229Fluid connections to the air intake system; their arrangement of pipes, valves or the like the intake system acting as a vacuum or overpressure source for auxiliary devices, e.g. brake systems; Vacuum chambers

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】簡素化したシステムにより過給機を保護しつつ
マスターバッグの負圧を確保することができる機械式過
給機付エンジンの負圧供給装置を得ること。 【解決手段】ブレーキ作動操作時でかつエンジン回転数
が所定回転数以下の場合に機械式過給機8をバイパスす
るバイパス通路9のバイパスバルブ10を閉じ、吸気通
路2のスロットルバルブ5と過給機の間に負圧を発生増
加させる。このように所定回転数以下でバイパスバルブ
を閉じることにより、吸気通路の過給機上流側と過給機
下流側との圧力比を低く抑えることができ、過給機から
吸気通路の過給機下流側に吐出される吐出空気の温度を
所定温度以下に抑えることができる。したがって、吐出
空気の熱による過給機への影響を抑制することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械式過給機付エ
ンジンの負圧供給装置に関し、特に、吸気通路に機械式
過給機を備えるとともに、機械式過給機をバイパスする
バイパス通路と、バイパス通路を開閉するバイパスバル
ブとを備え、所定条件を満たす場合にはバイパスバルブ
を閉じて吸気通路のスロットルバルブと機械式過給機と
の間に連通接続されたマスターバッグに負圧を確保する
機械式過給機付エンジンの負圧供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車においてはエンジン出力
をより向上させるためにエンジンに機械式過給機を備え
る場合がある。このような機械式過給機付エンジンは、
一般的に吸気通路のスロットルバルブ下流側に機械式過
給機を備えるとともに、その過給機の上流と下流をバイ
パス通路で連結し、バイパス通路の空気流量を制御する
バイパスバルブを備えている。
【0003】このバイパス通路及びバイパスバルブは、
吸気通路の過給機上流側の圧力と過給機下流側の圧力と
の圧力比を適切に調整する働きをする。例えば、スロッ
トルバルブの開度が小さいときは過給機上流側の圧力が
低くなりやすく、過給機上流側と過給機下流側の圧力比
が大きくなりやすい。このような場合には、過給機の吐
出空気温度が高騰するおそれがあり、その熱により過給
機内部のコーティング材に不具合を生ずるおそれがあ
る。したがって、バイパス通路を設けて所定の場合には
バイパスバルブを開き、吸気通路の過給機上流側と過給
機下流側の圧力比を小さくすることで吐出空気の温度上
昇を抑制している。
【0004】また、ブレーキの倍力装置として用いられ
るマスターバッグは、負圧を過給圧がかからない吸気通
路のスロットルバルブと過給機との間(以下、過給機上
流位置)から得るのが一般的であるが、ブレーキ操作時
にスロットルバルブが全閉でバイパスバルブが開状態の
場合には、過給機下流側の圧力と過給機上流位置の圧力
は略同等であるものの、車両の運転状態、例えばエンジ
ン冷態時やエアコン使用状態では充分な負圧が発生しな
い場合がある。このような状況でマスターバッグ内の負
圧が不足している場合には、ブレーキの制動力が十分に
発揮されない可能性もある。
【0005】そこで、従来より、そのような場合にはバ
イパスバルブを強制的に閉じて過給機を真空ポンプ代わ
りに使用することにより過給機上流位置の負圧を増加さ
せマスタバッグ内に負圧を確保する方法が提案されてい
る。
【0006】これによれば、マスターバッグ内の負圧不
足を大幅に改善できるが、同時に過給機の上流側と下流
側との圧力比が増大するおそれがあり、これによる吐出
空気温度の上昇によって過給機のコーティング材に不具
合を生じさせるおそれがある。
【0007】このような相反する効果と不具合に対して
特開平6−10683号公報には、マスターバッグに負
圧検出センサを設け、負圧が所定値以下になるとバイパ
スバルブの開度を制御して負圧を確保する技術が開示さ
れている。該公報の技術によれば、過給機を保護しつつ
マスターバッグに理想的な負圧を供給することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マスタ
ーバッグに負圧検出センサを新たに設け、また、この検
出信号用のポートを電子制御装置(ECU)に新たに設
けなければならないため、コスト増加は避けられず、特
に軽自動車等の比較的低価格の車両に用いるにはコスト
オーバーとなる。
【0009】本発明は、上述した問題に対応すべくなさ
れたものであり、その目的は、簡素化したシステムによ
り過給機を保護しつつマスターバッグの負圧を確保する
ことができる機械式過給機付エンジンの負圧供給装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の請求項1にかかる機械式過給機付エンジ
ンの負圧供給装置は、ブレーキ作動操作時でかつエンジ
ン回転数が所定回転数以下の場合にバイパスバルブが閉
じられ、吸気通路のスロットルバルブと機械式過給機の
間に負圧を発生増加させることを特徴とする。
【0011】これによれば、ブレーキ作動操作時にエン
ジン回転数が所定回転数以下である場合にバイパスバル
ブが閉じられ、吸気通路のスロットルバルブと機械式過
給機の間にて負圧の生成が行われる。このように所定回
転数以下でバイパスバルブを閉じることにより、吸気通
路の過給機上流側と過給機下流側との圧力比を低く抑え
ることができ、機械式過給機から吸気通路の過給機下流
側に吐出される吐出空気の温度を所定温度以下に抑える
ことができる。したがって、吐出空気の熱による機械式
過給機への影響を抑制することができる。
【0012】請求項2に記載の機械式過給機付エンジン
の負圧供給装置は、第1気室と第2気室とを有し、第1
気室と第2気室の圧力差が所定値以下である場合にバイ
パスバルブを閉じ、圧力差により第1気室の容積が第2
気室よりも増大した場合にバイパスバルブを開方向へ移
動させるダイヤフラムを備え、第1気室を大気と連通さ
せ、第2気室を切換弁により大気及び吸気通路のスロッ
トルバルブと機械式過給機の間の負圧と同等の負圧が得
られる部位とに切り換え可能に連通させ、ブレーキ非作
動操作時は第2気室に吸気通路のスロットルバルブと過
給機の間の圧力を供給して第1気室と第2気室との圧力
差によりバイパスバルブの開度を調整し、ブレーキ作動
操作時は第2気室を大気開放してバイパスバルブを閉じ
る制御を行う制御部を有することを特徴とする。
【0013】これによれば、ブレーキ作動操作時には第
2気室が大気開放され、大気と連通されている第1気室
との圧力を等しくすることができる。したがって、バイ
パスバルブはバイパス通路を完全に閉鎖する。これによ
り、吸気通路のスロットルバルブと機械式過給機との間
に高い負圧を発生させることができ、マスターバッグ内
に供給することができる。このように、ブレーキ作動操
作時に第2気室の連通を大気に切り換えるのみで、高い
負圧を得ることができ、負圧供給システムの簡素化を図
ることができる。
【0014】請求項3に記載の機械式過給機付エンジン
の負圧供給装置は、吸気通路の過給機下流側と第1気室
とを連通する第1気室連通管路と、吸気通路のスロット
ルバルブと機械式過給機の間と第2気室とを連通する第
2気室連通管路と、第2気室連通管路と吸気通路の過給
機下流側とを連通する吸入管連通管路と、第1気室連通
管路の管路途中に設けられ、切換信号に応じて吸気通路
の過給機下流側と第1気室側との連通、又は吸気通路の
過給機下流側との連通を遮断しかつ第1気室側を大気開
放させる連通を行う第1気室用電磁弁と、第2気室連通
管路の管路途中に設けられ、切換信号に応じて吸気通路
のスロットルバルブと機械式過給機の間と第2気室との
連通、又は吸気通路のスロットルバルブと機械式過給機
の間との連通を遮断しかつ第2気室を大気開放させる連
通を行う第2気室用電磁弁と、ブレーキ非作動操作時は
第1気室を大気開放し、第2気室に吸気通路のスロット
ルバルブと機械式過給機の間の圧力と吸気通路の過給機
下流側の圧力とを総合した圧力を供給して第1気室と第
2気室との圧力差によりバイパスバルブの開度を調整
し、ブレーキ作動操作時は第1気室と第2気室を共に大
気開放してバイパスバルブを閉じる制御を行う制御部
と、を有することを特徴とする。
【0015】これによれば、第1気室用電磁弁と第2気
室用電磁弁の切換制御により、ブレーキ非作動操作時に
は第1気室は大気開放され、第2気室は吸気通路のスロ
ットルバルブと機械式過給機の間の圧力と吸気通路の過
給機下流側の圧力とを総合した圧力が供給され、ブレー
キ作動操作時には第1気室と第2気室は共に大気開放さ
れる。
【0016】したがって、ブレーキ非作動操作時には第
1気室と第2気室との圧力差に応じてバイパスバルブの
開度が調整される。また、ブレーキ作動操作時には第1
気室と第2気室との圧力差は消滅し、バイパスバルブは
バイパス通路を完全に閉鎖し、吸気通路のスロットルバ
ルブと機械式過給機との間に高い負圧を発生させ、その
負圧がマスターバッグに供給される。
【0017】請求項4に記載の機械式過給機付エンジン
の負圧供給装置は、第1気室と第2気室とを有し、第1
気室と第2気室の圧力差が所定値以下である場合にバイ
パスバルブを閉じ、圧力差により第1気室の容積が第2
気室よりも増大した場合にバイパスバルブを開方向へ移
動させるダイヤフラムを備え、第2気室を吸気通路のス
ロットルバルブと機械式過給機の間の負圧と同等の負圧
が得られる部位に連通させ、第1気室を切換弁により大
気及び吸気通路の過給機下流側とに切換可能に連通さ
せ、ブレーキ非作動操作時は第1気室を大気と連通さ
せ、ブレーキ作動操作時は第1気室を吸気通路の過給機
下流側に連通させ、バイパスバルブを閉じる制御を行う
制御部を有することを特徴とする。
【0018】これによれば、第2気室には常に吸気通路
のスロットルバルブと機械式過給機の間の圧力が供給さ
れており、第1気室にはブレーキ非作動操作時は大気圧
が供給され、ブレーキ作動操作時には吸気通路の過給機
下流側の圧力が供給される。
【0019】したがって、ブレーキ非作動操作時には第
2気室に供給されている吸気通路のスロットルバルブと
機械式過給機の間の圧力と第1気室の大気圧とのバラン
スによりバイパスバルブの開度が調整される。また、ブ
レーキ作動操作時には第1気室に吸気通路の過給機下流
側の圧力が供給されるため、第1気室と第2気室との圧
力差を減少させることができる。
【0020】これにより、バイパスバルブをバイパス通
路を閉鎖する方向に移動させることができ、バイパス通
路を通過する空気流量を減少させることができる。した
がって、吸気通路のスロットルバルブと機械式過給機と
の間の負圧を増加させ、マスターバッグ負圧を増大させ
ることができる。
【0021】請求項5に記載の機械式過給機付エンジン
の負圧供給装置は、吸気通路の過給機下流側と第1気室
とを連通する第1気室連通管路と、吸気通路のスロット
ルバルブと機械式過給機の間と第2気室とを連通する第
2気室連通管路と、第2気室連通管路と吸気通路の過給
機下流側とを連通する吸入管連通管路と、第1気室連通
管路の管路途中に設けられ、切換信号に応じて吸気通路
の過給機下流側と第1気室との連通、又は吸気通路の過
給機下流側との連通を遮断しかつ第1気室を大気開放さ
せる連通を行う第1気室用電磁弁と、ブレーキ非作動操
作時は第1気室を大気開放し第1気室と第2気室との圧
力差によりバイパスバルブの開度を調整し、ブレーキ作
動操作時は第1気室と吸気通路の過給機下流側とを連通
して第1気室と第2気室との圧力差を減少させバイパス
バルブを閉方向に移動させる制御を行う制御部と、を有
することを特徴とする。
【0022】これによれば、第2気室には第2気室連通
管路と吸入管連通管路により吸気通路のスロットルバル
ブと機械式過給機との間の圧力と吸気通路の過給機下流
側の圧力とを総合した圧力が供給されており、第1気室
にはブレーキ非作動操作時は大気圧が供給され、ブレー
キ作動操作時は吸気通路の過給機下流側の圧力が供給さ
れる。
【0023】したがって、ブレーキ非作動操作時には第
2気室と第1気室の圧力バランスによりバイパスバルブ
の開度が調整される。また、ブレーキ作動操作時には第
1気室に吸気通路の過給機下流側の圧力が供給されるた
め、第1気室と第2気室との圧力は接近し、両者の圧力
差を減少させることができる。
【0024】したがって、バイパスバルブはバイパス通
路を閉じる方向に移動し、バイパス通路を通過する空気
流量を減少させる。これにより、吸気通路のスロットル
バルブと機械式過給機との間に負圧を発生増加させるこ
とができ、マスターバッグに負圧を供給することができ
る。
【0025】尚、第2気室は常に第2気室連通管路及び
吸入管連通管路と連通しているため、ブレーキ作動操作
時において吸気通路のスロットルバルブと機械式過給機
との間の負圧が増加した場合に第2気室の負圧も増大す
る。したがって、第1気室と第2気室との圧力差は同一
とはならず、所定の圧力差にてバランスし、バイパスバ
ルブは全閉までには至らずにバイパス通路を閉鎖気味の
開度でバランスする。
【0026】したがって、請求項4に記載の発明により
得られる負圧値までには至らないが、ブレーキ作動操作
時におけるマスターバッグ内の負圧は十分に確保でき
る。
【0027】請求項6に記載の機械式過給機付エンジン
の負圧供給装置は、制御部が、エンジン回転数が所定回
転数以下でかつスロットルバルブが全閉状態でかつブレ
ーキペダルが踏み込まれた状態である場合に、ブレーキ
作動操作時であると判断する負圧供給判断手段を備えて
いることを特徴とする。
【0028】これによれば、制御部は、上記所定の条件
を全て満たした場合にのみブレーキ作動操作時と判断し
て負圧供給制御を行う。ここで、所定回転数とは、機械
式過給機の過給効率が低く、吸気通路のスロットルバル
ブと機械式過給機との間の圧力と吸気通路の過給機下流
側の圧力との圧力比による機械式過給機の吐出空気温度
が機械式過給機に不具合を生じない程度の温度となる回
転数をいう。
【0029】したがって、機械式過給機から吸気通路の
過給機下流側に吐出される吐出空気の温度を所定温度以
下に抑えることができ、吐出空気の熱による機械式過給
機への影響を抑制することができる。
【0030】また、ブレーキ作動操作時の判断条件とし
て、スロットルバルブが全閉状態であることを要するの
は、通常、ブレーキペダルを操作する場合はアクセルペ
ダルを離すのでスロットルバルブは全閉であり、全閉状
態が一番高い負圧を確保することができるからである。
これにより、機械式過給機を保護しつつ必要な負圧を確
保することができる。
【0031】請求項7に記載の機械式過給機付エンジン
の負圧供給装置は、第1気室用電磁弁が、エンジン出力
が所定値を超えた場合に第1気室と吸気通路の過給機下
流側とを連通して第1気室の容積を第2気室よりも増大
させてバイパスバルブを開方向へ移動させ、吸気通路の
過給機下流側の圧力を低下させる最高速制御用電磁弁で
あることを特徴とする。
【0032】これによれば、最高速制御用電磁弁をブレ
ーキ作動操作時に動作させることにより、第1気室用電
磁弁とすることができる。したがって、電磁弁を共用す
ることができ、部品コストの増加を抑えることができ
る。
【0033】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て以下に図に基づいて説明する。図1は、本発明の第1
の実施の形態を示したシステム概念図である。本システ
ムは、軽自動車のエンジンに設けられる吸気系路を概念
的に示したものであり、機械式過給機付エンジンの負荷
供給装置を構成している。
【0034】吸気系路1は、エンジン(図示せず)への
吸入空気量等を制御する吸気通路2と、エンジンに直接
接続される吸入管4(インテークマニホールド)を備え
ており、吸気通路2の上流にはアクセルペダル(図示せ
ず)の踏込量に応じてその開度を調整しエンジンへの吸
入空気量を制御するスロットルバルブ5が設けられてい
る。そして、このスロットルバルブ5をバイパスして設
けられたISC通路には、アイドル運転時等のスロット
ル全閉時におけるエンジンへの吸入空気量を調整するI
SCバルブ6が設けられている。
【0035】スロットルバルブ5の下流側にはエンジン
への過給を行う過給機8が設けられている。過給機8
は、伝動手段によりエンジンのクランクシャフト(図示
せず)と連結され、エンジン回転に応じたロータの回転
によりエンジンへの過給を行うものである。
【0036】また、吸気通路2には過給機8をバイパス
するバイパス通路9が設けられている。バイパス通路9
は、一端が吸気通路2の過給機8の上流側(以下、単に
「過給機上流側」という)2aに連通し、他端が吸気通
路2の過給機8の下流側(以下、単に「過給機下流側」
という)2bに連通している。
【0037】そして、バイパス通路9の他端、図中では
バイパス通路9と過給機下流側2bとの連結部分には、
バイパス通路9を開閉可能なバイパスバルブ10が設け
られている。そして、バイパス通路9の上流位置には、
マスターバッグ(図示せず)へと連通する負圧供給通路
11の一端が連通されている。
【0038】バイパスバルブ10はダイヤフラム12と
連結されており、ダイヤフラム12の動作に応じて開閉
される。ダイヤフラム12は、一つの室内空間を可撓性
を有する例えばゴム製のシートにて仕切られた第1気室
12aと第2気室12bとを備える。そして、第1気室
12aと第2気室12bの差圧が所定値以下の場合はバ
イパスバルブ10を全閉状態とし、第2気室12bの容
積が第1気室12aよりも小さいときはバイパスバルブ
10を開方向(図中上方)に移動させる。
【0039】ダイヤフラム12の第1気室12aは、所
定の流路面積を有する第1気室用連通管路22を介して
吸入管4と連通されている。そして、第1気室用連通管
路22の流路途中には第1気室用電磁弁20が設けられ
ている。
【0040】第1気室用電磁弁20は、Aポート20
a、Bポート20b、Cポート20cを有しており、B
ポート20bには第1気室用連通管路22の第1気室側
管路22aが連通接続され、Cポート20cには吸入管
側管路22bが連通接続されている。また、Aポート2
0aは大気開放フィルタ21と連通接続されている。
【0041】そして、第1気室用電磁弁20は、通電
(ON)によりBポート20bとCポート20cとを連
通させ、非通電(OFF)によりBポート20bとAポ
ート20aとを連通させる。
【0042】ダイヤフラム12の第2気室12bは、所
定の流路面積を有する第2気室用連通管路32を介して
バイパスバルブ9のバイパスバルブ上流側位置と連通接
続されている。そして、第2気室用連通管路32の流路
途中には第2気室用電磁弁30が設けられている。
【0043】第2気室用電磁弁30は、第1気室用電磁
弁20と同様に、Aポート30a、Bポート30b、C
ポート30cを有しており、Bポート30bには第2気
室用連通管路32の第2気室側管路32aが連通接続さ
れ、Aポート30aにはバイパス通路側管路32bが連
通接続されている。また、Cポート30cは大気開放フ
ィルタ31と連通接続されている。
【0044】そして、第2気室用電磁弁30は、通電
(ON)によりBポート30bとCポート30cとを連
通させ、非通電(OFF)によりBポート30bとAポ
ート30aとを連通させる。
【0045】第2気室用連通管路32のバイパス通路側
管路32bは、その経路途中にて所定の流路面積を有し
他端が吸入管4と連通された吸入管連通管路33と連通
接続されている。吸入管連通管路33は、その経路途中
に通路内を通過する空気流量を一定量以下に調整するオ
リフィス34を備えている。
【0046】尚、吸入管連通路33は、過給特性の設定
に必要なもので必ずしも本発明上必要なものではなく省
略しても良い。
【0047】次に、上記構成を有する機械式過給機付エ
ンジンの負圧供給装置の制御方法について、図2、図3
を用いて説明する。図2は、本実施の形態における制御
ブロック図である。エンジン制御を行う電子制御部(E
CU)は、その内部に負圧供給判断手段15を構成して
おり、所定の判断に応じて第2気室用電磁弁30に対し
て通電を行う。
【0048】負圧供給判断手段15は、入力側がエンジ
ン回転数rpmを検出するクランク角センサ、スロット
ルバルブ5のスロットル開度θを検出するスロットル開
度センサ、吸入管4内の圧力Pmを検出する吸入管圧力
センサ、ブレーキペダル(図示せず)の踏み込みの有無
を検出するブレーキスイッチSwと接続され、出力側が
第2気室用電磁弁30と接続されている。
【0049】負圧供給判断手段15は、作動条件判断部
16と負圧供給駆動部17を備えており、作動条件判断
部16は、各センサ類からの検出信号に基づいて負圧供
給制御を行うか否かの判断を行う。負圧供給駆動部17
は作動条件判断部16の判断が負圧供給制御を行う場合
には第2気室用電磁弁30に通電を行い、負圧供給制御
しない場合には第2気室用電磁弁30に通電は行わな
い。
【0050】図3は、負圧制御装置の制御フローチャー
トである。まず最初に、本ルーチンプログラムはサブル
ーチンプログラムであり、一定のプログラムサイクル
毎、本実施の形態では80ms毎に実行される。S10
1では、エンジンが始動しているか否かが判断され、S
101にて始動している場合(YES)には予め設定さ
れているブレーキ作動操作時の条件を満たすか否かを判
断すべくS102へ移行する。また、S101にて始動
していない場合(NO)にはS108へ移行する。
【0051】S102では、エンジン回転数Ne、スロ
ットル開度θ、吸入管圧力Pm、ブレーキスイッチSw
のON・OFF状態に基づいて判断がなされる。具体的
には、エンジン回転数Neが2500rpm以下、
スロットル開度θが全閉、吸入管圧力Pmが760m
mHgA以下、ブレーキスイッチがON、という4つ
の条件を全て満たす場合にのみブレーキ作動操作時の条
件を満たす(YES)との判断がなされ、これを1つで
も欠く場合には条件を満たさない(NO)との判断がな
される。
【0052】ブレーキ作動操作時の条件を満たす場合
(YES)は、負圧供給制御を行うとして、S103へ
移行し、条件を満たさない場合(NO)は、負圧供給制
御を行わないとしてS108へ移行する。
【0053】S103では、既に負圧供給制御中である
か否かが判断される。ここでは、現在の第2気室用電磁
弁30の状況が判断される。ここで、通電中であること
を示すフラグがセットされていない場合(NO)は、第
2気室用電磁弁は非通電状態であり、まだ負圧供給制御
に移行していないとしてS104へ移行する。また、S
103にてフラグがセットされている場合(YES)
は、第2気室用電磁弁30は通電状態であり、現在、既
に負圧供給制御中であるとしてS106へ移行する。
【0054】S104では、負圧供給制御前から負圧供
給制御に移行した場合に、負圧供給制御をどの位の時間
だけ行うのかが設定される。ここでは、第2気室用電磁
弁30を所定時間作動させるための作動回数初期値:n
の読み込みが行われる。
【0055】S105では、第2気室用電磁弁30に通
電(ON)が行われ、通電状態を示すフラグが立てられ
る。この通電(ON)により、第2気室用電磁弁30
は、Bポート30bとCポート30cとを連通させる。
したがって、第2気室12bは、大気開放フィルタ31
と連通され大気開放される。
【0056】ここで、第1気室用電磁弁20は、非通電
状態によりBポート20bとAポート20aとを連通
し、第1気室12aを大気開放させている。したがっ
て、第1気室12aと第2気室12bは共に大気開放さ
れ、第1気室12aと第2気室12bとの圧力差は消滅
する。この結果、ダイヤフラム12は、バイパスバルブ
10を全閉状態とし、バイパス通路9を完全に閉鎖す
る。
【0057】そして、吸気通路2の上流はスロットルバ
ルブ5により閉鎖され、機械式過給機8は回転による過
給を継続するため、機械式過給機8が真空ポンプの働き
をして吸気通路2の過給機上流側2aに負圧を発生さ
せ、マスターバッグ内に負圧を確保することができる。
【0058】S106では、作動回数初期値:nが0か
否かが判断される。これにより、S104で設定した第
2気室用電磁弁30の作動時間が終了したか否かが判断
される。ここで、n=0である場合(YES)は、第2
気室用電磁弁30の作動時間が終了したとしてS108
へ移行する。また、n≠0である場合(NO)は、作動
時間が終了しておらず更に継続するとしてS107へ移
行する。
【0059】S107では、S104にて読み込まれた
作動回数初期値nのデクリメント(n−1)が行われ
る。そして、本ルーチンを抜ける(リターン)。したが
って、S104にて設定された作動回数初期値:nが0
となるまで第2気室用電磁弁30への通電が行われる。
これにより、例えば、作動回数初期値:nを13と設定
した場合、プログラムサイクルが80msのルーチンを
13回繰り返すこととなるので、80ms×13=10
40ms≒1秒間だけ第2気室用電磁弁30に通電を行
うこととなる。
【0060】このように、作動回数初期値:nを設定し
て過給機8の真空ポンプとしての作動時間を一定に制限
することによって、過給機上流側と過給機下流側の圧力
比の増大を防止し、過給機8の吐出空気温度の上昇によ
る影響を防止することができる。
【0061】尚、実施例では、軽自動車に用いられる6
インチ程度の大きさを有するマスターバッグは、第2気
室用電磁弁30の作動時間を1秒ほど取ることにより十
分な負圧を確保できるため作動回数初期値:nを13に
設定している(1秒≒1040ms=プログラムサイク
ル80ms×13)。
【0062】S108では、第2気室用電磁弁30に対
して非通電(OFF)とされ、フラグがクリアされる。
この非通電(OFF)により、第2気室用電磁弁30
は、Aポート30aとBポート30bとが連通される。
【0063】したがって、第2気室用連通管路32の第
2気室側管路32aとバイパス通路側管路33aとが連
通され、第2気室12bにバイパス通路9内の圧力と吸
入管4内の圧力とを総合した圧力が供給される。
【0064】ここで、第1気室12aには、第1気室用
電磁弁20による大気開放により大気圧が供給されてい
るため、第2気室用電磁弁30が非通電時(OFF)に
は、バイパスバルブ10の開度は第1気室12aと第2
気室12bとの圧力差により制御される。そして、本ル
ーチンを抜ける(リターン)。
【0065】尚、第1気室用電磁弁20は、通常は、エ
ンジン出力を所定値以下に制限する最高速制御用バルブ
として用いられており、その制御は従来より行われてい
るものと同様である。これは、例えば過給機下流側2b
の圧力が所定値を超えた場合にはエンジン出力が過剰に
上昇して、速度が出過ぎるおそれがある。したがって、
これを抑制するために、このような場合には過給圧を低
減させる制御を行うものである。
【0066】このような場合、まず最初に、第1気室用
電磁弁20への通電(ON)がなされ、第1気室12a
と吸入管4との連通がなされる。例えば、130km/
h時に吸入管圧力が過給状態にあるときに、第1気室1
2aと吸入管4とが連通された場合は、第1気室12a
に吸入管4内の過給圧が導入される。そして、第2気室
12bは−100mmHgから大気圧程度である。した
がって、第1気室12aと第2気室12bとの差圧によ
りバイパスバルブ10は全開状態となる。
【0067】したがって、過給機下流側2bとバイパス
通路9とは連通され、吸入管4内の圧力値は低下する。
これにより、エンジン出力は低下され、最高速度が制限
される。このように、従来より最高速制御用バルブとし
て用いられている電磁弁を第1気室用電磁弁20として
用いることができ、本制御を行うために必要とする部品
コストの増加を抑制することができる。尚、第1の実施
の形態においては第2気室12bを大気開放させればよ
いため、第1気室用電磁弁20を用いなくても良い。
【0068】図4は、本実施の形態におけるバイパスバ
ルブ10の流量特性を説明するためのグラフ図、図5
は、バイパスバルブ10の閉時におけるエンジン回転数
と過給機上流側2aの負圧との関係を示したグラフ図、
図6は、過給機下流側2bの吐出空気温度と過給機上流
側2aの負圧との関係を示したグラフ図である。
【0069】図4は、横軸にバイパス通路通過流量(L
/min)、縦軸に第1気室と第2気室との差圧(mm
Hg)をとる。バイパスバルブ10は、図示したよう
に、ダイヤフラム12の第1気室12aと第2気室12
bとの差圧が130mmHg弱でバイパス通路通過流量
は0L/minとなる。したがって、第1気室12aと
第2気室12bが大気開放された場合にはバイパス通路
通過流量を0L/minとすることができる。したがっ
て、過給機8が真空ポンプの役割を果たし、過給機上流
側2aの負圧(=マスターバッグ内の負圧)は、図5に
示したように、高い負圧力を得ることができる。
【0070】また、上述のバイパスバルブ10の閉鎖に
より、過給機上流側2aと過給機下流側2bとの圧力差
による過給機8への影響が懸念される。そして、その主
な原因は、過給機下流側2bの吐出空気温度の上昇にあ
る。
【0071】これについては、図6に示したように、ス
ロットル全閉状態においてISC流量を小さくして過給
機上流側2aの圧力を低下させ、過給機上流側2aと過
給機下流側2bの圧力比が比較的大きくなり易い状況下
にて実験した結果、吐出空気温度が150℃を超えるの
は3000rpm以上であることが確認された。これ
は、低回転領域では過給機8の効率が低く、圧力比も上
昇しないためであり、必然的に過給機下流側の吐出温度
も上昇しないためである。
【0072】一方、スロットル全閉状態にバイパスバル
ブ10を制御して過給機下流側2bとバイパス通路9と
の間を連通させた場合における過給機上流側2aの圧力
は、負圧が発生しにくい状態であるISC開度が大きい
場合にて実験した結果、2500rpmで−350mm
Hgを確保できることが確認された。これは、エンジン
回転数の上昇に伴いエンジンの要求空気流量が増加する
ことにより負圧が発生し易くなったためである。
【0073】したがって、上記実験結果に基づき本実施
の形態では、過給機8への影響を極力少なくするため
に、吐出空気温度150℃以下で負圧−300mmHg
の確保を目標とし、2500rpm以下で負圧供給制御
を行うように作動条件を設定している。これにより、過
給機8の耐久性及び必要十分な負圧の確保を両立してい
る。
【0074】以上、第1の実施の形態によれば、コスト
をかけずに低回転域から必要な負圧を確保できかつ過給
機8の耐久性を十分に考慮した負圧供給装置を得ること
ができる。
【0075】次に、本発明の第2の実施の形態について
以下に説明する。図7は、本実施の形態を示したシステ
ム概念図、図8は制御ブロック図、図9は制御フローチ
ャートである。尚、第1の実施の形態と同様の構成要素
には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略す
る。
【0076】本実施の形態において特徴的なことは、第
1の実施の形態における第2気室用電磁弁30を省略し
たことにある。したがって、第2気室12bは、第2気
室用連通管路32を介してバイパス通路9のバイパスバ
ルブ上流側位置と連通されている。
【0077】そして、図8に示したように、負圧供給判
断手段15は、出力側が第1気室制御用電磁弁20と接
続されている。負圧供給駆動部17は、作動条件判断部
16の判断が負圧供給を行う場合には第1気室用電磁弁
20に通電を行い、負圧供給しない場合には通電を行わ
ない。
【0078】図9では、S201、S202、S20
4、S206、S207が第1の実施の形態(図3参
照)におけるS101、S102、S104、S10
6、S107と対応しているためその詳細な説明は省略
する。
【0079】S203では、負圧供給制御中であるか否
かが判断される。ここでは、現在の第1気室用電磁弁2
0の状況が判断される。ここで、通電中であることを示
すフラグがセットされていない場合(NO)は、第1気
室用電磁弁20は非通電状態であり、まだ負圧供給制御
に移行していないとしてS204へ移行する。また、S
203にてフラグがセットされている場合(YES)
は、第1気室用電磁弁20は通電状態であり、現在、負
圧供給制御中であるとしてS206へ移行する。
【0080】S205では、第1気室用電磁弁20の通
電(ON)が行われ、通電状態を示すフラグがセットさ
れる。この通電(ON)により、第1気室用電磁弁20
は、Bポート20bとCポート20cとを連通させ、第
1気室12aに吸入管4内の圧力を供給する。
【0081】第2気室12bには、既にバイパス通路9
の圧力と吸入管4内の圧力とを統合した圧力が導かれて
いるため、第1気室12aと第2気室12bとの差圧は
徐々に減少してバイパスバルブ10は閉じ始める。した
がって、それまでバイパス通路9を介して機械式過給機
8の上流側に流れ込んでいた機械式過給機8の吐出空気
量は減少し、バイパス通路9の負圧が増加してマスター
バッグ内の負圧も増加する。
【0082】しかし、負圧の増加量はバイパスバルブ1
0のリフト量に反比例するため、同時に第2気室12b
の負圧も増大し第1気室12aと第2気室12bとの差
圧も再び大きくなる。このため、バイパスバルブ10は
全閉にはならず、中開度でバランスすることとなる。
【0083】このように、バイパスバルブ10は全閉に
ならないが、全閉でなくても実験により目標値である−
300mmHg以上の負圧を得ることが確認されてお
り、本制御により必要な負圧は十分に確保できる。
【0084】S208では、S206によりマスターバ
ッグ内に負圧が確保できたと判断して第1気室用電磁弁
20の通電が遮断(OFF)され、フラグがクリアされ
る。この非通電(OFF)により、第1気室用電磁弁2
0はAポート20aとBポート20bとが連通され、第
1気室12aは大気開放される。また、第2気室12b
には、バイパス通路9の圧力と吸入管4内の圧力とを統
合した圧力が導かれている。したがって、バイパスバル
ブ10の開度は第1気室12aと第2気室12bとの圧
力差により制御される。そして、本ルーチンを抜ける
(リターン)。
【0085】尚、第1気室用電磁弁20は、第1の実施
の形態と同様に、通常はエンジン出力の上昇を一定に制
限する最高速制御用バルブとして用いられている。すな
わち、本実施の形態は、最高速制御用バルブを有する機
械式過給機付エンジンと同一の構成要素を有しており、
最高速制御用バルブを制御するタイミング及び条件を変
更することにより負圧供給装置として用いるものであ
る。
【0086】上述した第2の実施の形態における機械式
過給機付エンジンの負圧供給装置によれば、機械式過給
機付エンジンが有する最高速制御用バルブ(第1気室用
電磁弁)を所定の条件で作動させるのみで負圧供給装置
とすることができる。したがって、第1の実施の形態と
比較して部品コストをかけることなく負圧供給装置を得
ることができる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る機械
式過給機付エンジンの負圧供給装置によれば、従来から
最高速制御用バルブ(第1気室用電磁弁)を有していた
機械式過給機付エンジンに新たに1の電磁弁(第2気室
用電磁弁)を追加するのみでマスターバッグ内の負圧を
確保するための負圧供給装置を得ることができ、コスト
上昇を抑えることができる。
【0088】更に、最高速制御バルブ(第1気室用電磁
弁)のみで制御した場合、目標負圧確保のためのエンジ
ン回転数が若干上昇するが、更なるコスト低減が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示したシステム概
念図である。
【図2】第1の実施の形態における制御ブロック図であ
る。
【図3】第1の実施の形態における負圧制御装置の制御
フローチャートである。
【図4】第1の実施の形態におけるバイパスバルブの流
量特性を説明するためのグラフ図である。
【図5】バイパスバルブ10の閉時におけるエンジン回
転数と過給機上流側の負圧との関係を示したグラフ図で
ある。
【図6】機械式過給機の出口側の吐出空気温度と過給機
上流側の負圧との関係を示したグラフ図である。
【図7】第2実施の形態を示したシステム概念図であ
る。
【図8】第2の実施の形態における制御ブロック図であ
る。
【図9】第2の実施の形態における負圧制御装置の制御
フローチャートである。
【符号の説明】
1 吸気系路 2 吸気通路 4 吸入管 5 スロットルバルブ 6 ISCバルブ 8 機械式過給機 9 バイパス通路 10 バイパスバルブ 11 負圧供給通路 12 ダイヤフラム 12a 第1気室 12b 第2気室 20 第1気室用電磁弁 21 大気開放フィルタ 22 バイパス連通管路 30 第2気室用電磁弁 31 大気開放フィルタ 32 第2気室用連通管路 33 吸入管連通管路
フロントページの続き Fターム(参考) 3G005 DA10 EA05 EA19 FA45 GA02 GB10 GB17 GB18 GB37 GC04 HA00 JA06 JA23 JA39 JA51 JB02 JB09 3G065 AA03 AA11 CA00 DA02 GA00 GA01 GA10 GA29 GA41 GA46 KA34 KA35 3G092 AA18 AC00 DB02 DC01 FA50 HA05Z HA06X HA06Z HE01Z HE03Z HF08Z HF26Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気通路のスロットルバルブ下流側位置
    に機械式過給機を備えるとともに、前記機械式過給機を
    バイパスするバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉
    するバイパスバルブとを備え、前記バイパスバルブによ
    り前記バイパス通路を閉じて前記吸気通路のスロットル
    バルブと機械式過給機との間に負圧を発生増加させ、前
    記吸気通路のスロットルバルブと機械式過給機の間に連
    通接続されたマスターバッグ内に負圧を供給する機械式
    過給機付エンジンの負圧供給装置において、 前記バイパスバルブは、ブレーキ作動操作時でかつエン
    ジン回転数が所定回転数以下にて閉じられ、前記吸気通
    路のスロットルバルブと機械式過給機の間に負圧を発生
    増加させることを特徴とする機械式過給機付きエンジン
    の負圧供給装置。
  2. 【請求項2】 吸気通路のスロットルバルブ下流側位置
    に機械式過給機を備えるとともに、前記機械式過給機を
    バイパスするバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉
    するバイパスバルブとを備え、前記バイパスバルブによ
    り前記バイパス通路を閉じて前記吸気通路のスロットル
    バルブと機械式過給機の間に負圧を発生増加させ、前記
    吸気通路のスロットルバルブと機械式過給機の間に連通
    接続されたマスターバッグ内に負圧を供給する機械式過
    給機付エンジンの負圧供給装置において、 第1気室と第2気室とを有し、前記第1気室と前記第2
    気室の圧力差が所定値以下である場合に前記バイパスバ
    ルブを閉じ、圧力差により前記第1気室の容積が前記第
    2気室よりも増大した場合に前記バイパスバルブを開方
    向へ移動させるダイヤフラムを備え、 前記第1気室を大気と連通させ、 前記第2気室を切換弁により大気及び前記吸気通路のス
    ロットルバルブと機械式過給機の間の負圧と同等の負圧
    が得られる部位とに切り換え可能に連通させ、 ブレーキ非作動操作時は前記第2気室に前記吸気通路の
    スロットルバルブと機械式過給機の間の圧力を供給して
    前記第1気室と前記第2気室との圧力差により前記バイ
    パスバルブの開度を調整し、ブレーキ作動操作時は前記
    第2気室を大気開放して前記バイパスバルブを閉じる制
    御を行う制御部を有することを特徴とする機械式過給機
    付エンジンの負圧供給装置。
  3. 【請求項3】 前記吸気通路の過給機下流側と前記第1
    気室とを連通する第1気室連通管路と、前記吸気通路の
    スロットルバルブと機械式過給機の間と前記第2気室と
    を連通する第2気室連通管路と、前記第2気室連通管路
    と前記吸気通路の過給機下流側とを連通する吸入管連通
    管路と、 前記第1気室連通管路の管路途中に設けられ、切換信号
    に応じて前記吸気通路の過給機下流側と前記第1気室側
    との連通、又は前記吸気通路の過給機下流側との連通を
    遮断しかつ前記第1気室側を大気開放させる連通を行う
    第1気室用電磁弁と、 前記第2気室連通管路の管路途中に設けられ、切換信号
    に応じて前記吸気通路のスロットルバルブと機械式過給
    機の間と前記第2気室との連通、又は前記吸気通路のス
    ロットルバルブと機械式過給機の間との連通を遮断しか
    つ前記第2気室を大気開放させる連通を行う第2気室用
    電磁弁と、 ブレーキ非作動操作時は前記第1気室を大気開放し、前
    記第2気室に前記吸気通路のスロットルバルブと機械式
    過給機の間の圧力と前記吸気通路の過給機下流側の圧力
    とを総合した圧力を供給して前記第1気室と前記第2気
    室との圧力差により前記バイパスバルブの開度を調整
    し、ブレーキ作動操作時は前記第1気室と前記第2気室
    を共に大気開放して前記バイパスバルブを閉じる制御を
    行う制御部と、を有することを特徴とする請求項2に記
    載の機械式過給機付エンジンの負圧供給装置。
  4. 【請求項4】 吸気通路のスロットルバルブ下流側位置
    に機械式過給機を備えるとともに、前記機械式過給機を
    バイパスするバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉
    するバイパスバルブとを備え、前記バイパスバルブによ
    り前記バイパス通路を閉じて吸気通路のスロットルバル
    ブと機械式過給機の間に負圧を発生増加させ、前記吸気
    通路のスロットルバルブと機械式過給機の間に連通接続
    されたマスターバッグ内に負圧を供給する機械式過給機
    付エンジンの負圧供給装置において、 第1気室と第2気室とを有し、前記第1気室と前記第2
    気室の圧力差が所定値以下である場合に前記バイパスバ
    ルブを閉じ、圧力差により前記第1気室の容積が前記第
    2気室よりも増大した場合に前記バイパスバルブを開方
    向へ移動させるダイヤフラムを備え、 前記第2気室を前記吸気通路のスロットルバルブと機械
    式過給機の間の負圧と同等の負圧が得られる部位に連通
    させ、 前記第1気室を切換弁により大気及び前記吸気通路の過
    給機下流側とに切換可能に連通させ、 ブレーキ非作動操作時は前記第1気室を大気と連通さ
    せ、ブレーキ作動操作時は前記第1気室を前記吸気通路
    の過給機下流側に連通させ、前記バイパスバルブを閉じ
    る制御を行う制御部を有することを特徴とする機械式過
    給機付エンジンの負圧供給装置。
  5. 【請求項5】 前記吸気通路の過給機下流側と前記第1
    気室とを連通する第1気室連通管路と、前記吸気通路の
    スロットルバルブと機械式過給機の間と前記第2気室と
    を連通する第2気室連通管路と、該第2気室連通管路と
    前記吸気通路の過給機下流側とを連通する吸入管連通管
    路と、 前記第1気室連通管路の管路途中に設けられ、切換信号
    に応じて前記吸気通路の過給機下流側と前記第1気室と
    の連通、又は前記吸気通路の過給機下流側との連通を遮
    断しかつ前記第1気室を大気開放させる連通を行う第1
    気室用電磁弁と、 ブレーキ非作動操作時は前記第1気室を大気開放し前記
    第1気室と前記第2気室との圧力差により前記バイパス
    バルブの開度を調整し、ブレーキ作動操作時は前記第1
    気室と前記吸気通路の過給機下流側とを連通して前記第
    1気室と前記第2気室との圧力差を減少させ前記バイパ
    スバルブを閉方向に移動させる制御を行う制御部と、を
    有することを特徴とする請求項4に記載の機械式過給機
    付エンジンの負圧供給装置。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、 エンジン回転数が所定値以下でかつスロットルバルブが
    全閉状態でかつブレーキペダルが踏み込まれた状態であ
    る場合に、前記ブレーキ作動操作時であると判断する負
    圧供給判断手段を備えていることを特徴とする請求項2
    〜5のいずれかに記載の機械式過給機付エンジンの負圧
    供給装置。
  7. 【請求項7】 前記第1気室用電磁弁は、 エンジン出力が所定値を超えた場合に前記第1気室と前
    記吸気通路の過給機下流側とを連通して前記第1気室の
    容積を前記第2気室よりも増大させて前記バイパスバル
    ブを開方向へ移動させ、前記吸気通路の過給機下流側の
    圧力を低下させる最高速制御用電磁弁であることを特徴
    とする請求項3〜6のいずれかに記載の機械式過給機付
    エンジンの負圧供給装置。
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