JP2000110519A - バルブリフタ - Google Patents

バルブリフタ

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JP2000110519A
JP2000110519A JP10296030A JP29603098A JP2000110519A JP 2000110519 A JP2000110519 A JP 2000110519A JP 10296030 A JP10296030 A JP 10296030A JP 29603098 A JP29603098 A JP 29603098A JP 2000110519 A JP2000110519 A JP 2000110519A
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JP
Japan
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side wall
valve lifter
wall portion
wall part
bent
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Pending
Application number
JP10296030A
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English (en)
Inventor
Yoji Inagaki
洋二 稲垣
Ichiaki Niimi
壱明 新美
Seiji Tsuda
清治 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otics Corp
Original Assignee
Otics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 側壁部の剛性が損なわれないようにして、熱
処理時や研削時における変形を減らす。側壁部の下端部
の靱性を高め、衝撃荷重に強くする。また、内燃機関で
の使用時に生じる騒音を低減する。 【解決手段】 バルブリフタ10は、円筒状の側壁部1
1とその上端を閉鎖する円板状の端壁部12とが鋼材か
ら鍛造加工等により一体成形されてなり、倒立カップ状
をなしている。側壁部11の下端部11aは内側へ約1
80度折曲されるとともに、その折曲された縁11bが
側壁部11の内周面に直接的にほぼ接触するようになっ
ている。この折曲後に、バルブリフタ10は熱処理さ
れ、さらに研削される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の動弁機
構に用いられる直打式のバルブリフタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図6に
示すように、従来のバルブリフタ100は、円筒状の側
壁部101とその上端を閉鎖する円板状の端壁部102
とが鍛造加工等により一体成形されてなり、倒立カップ
状をなしている。近年、内燃機関の高回転化に対応した
バルブリフタの軽量化のために、側壁部101の肉厚を
薄くする傾向があり、側壁部101の剛性が不足して、
次のような問題〜が生じることがあった。
【0003】 鍛造加工後の熱処理(浸炭焼入れ)時
に、剛性不足の側壁部101が熱応力により変形する。
そして、特に凹み変形した部分が、熱処理後の研削時に
研削されないことよって、黒皮残り103が発生する。 研削時に受ける力によっても、剛性不足の側壁部1
01は変形し、真円度及び円筒度が低下する。 熱処理時には、側壁部101の外周面のみならず内
周面も浸炭焼入れされるため、硬さが増す反面、靱性が
低下し、衝撃荷重に弱くなる。 内燃機関での使用時に、剛性不足の側壁部101が
振動して騒音が発生する。
【0004】ところで、実願昭61−147622号
(実開昭63−54806号)のマイクロフィルムに
は、図7に示すように、側壁部111の下端部111a
を他の部分よりも内側へ厚肉にしたバルブリフタ110
と、図8に示すように、側壁部121の下端部121a
を内側へ鈍角をなすように折曲したバルブリフタ120
とが開示されている。このように、側壁部111,12
1の開口側である下端部111a,121aを厚肉にし
たり内側へ折曲したりすると、断面係数が大きくなるた
め、側壁部111,121の肉厚を薄くしても、剛性を
損なわないようにできる。このため、上記の問題を
解決することができる。
【0005】しかし、これらのバルブリフタ110,1
20であっても、上記の問題を解決することはできな
かった。また、上記の問題はある程度は緩和されるも
のの、依然として耳に付く騒音が発生することがあっ
た。
【0006】本発明の目的は、上記の問題を解決し、側
壁部の肉厚を薄くしても剛性が損なわれないようにし
て、熱処理時や研削時における変形を減らすことができ
るだけでなく、側壁部の下端部に熱処理があまり働かな
いようにして靱性を高め、衝撃荷重に強くすることがで
き、また、内燃機関での使用時に生じる側壁部の振動を
低減させたり振動数を耳に付かないように変えたりする
ことができるバルブリフタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るバルブリフタは、円筒状の側壁部の下
端部が内側へ折曲又は湾曲されるとともに、その折曲又
は湾曲された縁が側壁部の内周面に直接又は別材を介し
てほぼ接触していることを特徴とする。
【0008】ここで、「折曲又は湾曲」の形状は特に限
定されず、折曲と湾曲の両方を伴っていてもよい。「別
材」は、側壁部の内周面に沿った形状をなしていればよ
い。別材の材料は特に限定されず、金属でも非金属でも
よいが、側壁部と異なる材料とした方が、振動を低減し
又は振動数を変える効果が高い。「ほぼ接触」とは、折
曲又は湾曲された縁と側壁部の内周面との間から熱処理
用の冷却液が直ちに入りにくい程度に、その間の隙間が
減少している状態を意味しており、時間をかければ冷却
液が入る程度の若干の隙間が残っていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した幾つか
の実施形態例について、図面を参照して説明する。
【0010】図1に示す第一実施形態のバルブリフタ1
0は、円筒状の側壁部11とその上端を閉鎖する円板状
の端壁部12とが鋼材から鍛造加工等により一体成形さ
れてなり、倒立カップ状をなしている。側壁部11の下
端部11aは内側へ約180度折曲されるとともに、そ
の折曲された縁11bが側壁部11の内周面に直接ほぼ
接触するようになっている。
【0011】このバルブリフタ10を製造するには、ま
ず、棒状又はコイル状の鋼素材(図示略)から、側壁部
11と端壁部12とを一体的に冷間鍛造加工する。側壁
部11の肉厚は極力薄くする。
【0012】次に、側壁部11の下縁を加工せずに、あ
るいは必要に応じてプレスカット又は切削加工してか
ら、側壁部11の下端部11aを内側へ約180度折曲
加工し、その折曲された縁11bを側壁部11の内周面
に直接的にほぼ接触させる。この折曲により断面係数が
大きくなるため、側壁部11の肉厚が薄くても剛性が損
なわれず、次の熱処理時や研削時における変形を減らす
ことができる。
【0013】次に、このバルブリフタ10を熱処理(こ
こでは浸炭焼入れ)する。このとき、剛性の高い側壁部
11は変形しにくい。また、折曲された縁11bと側壁
部11の内周面との間の隙間がほとんど無く、焼入れ用
の冷却液が直ちに入りにくいため、下端部11aの内部
にまでは焼入れが入りにくい。このため、下端部11a
の靱性が高くなり、衝撃荷重に強くすることができる。
【0014】次に、このバルブリフタ10を研削して仕
上げる。このとき、前記の通り側壁部11は熱処理で変
形していないので、従来のように黒皮残りが発生するこ
とはない。また、研削時に受ける力によっても、剛性の
高い側壁部11は変形しにくいので、真円度及び円筒度
が低下しない。
【0015】このバルブリフタ10は、側壁部11がシ
リンダヘッドのガイド穴1に上下摺動可能に挿入され、
カム2の摺接を受けた端壁部12がバルブ3を下方へ押
圧するようにして使用される。このとき、折曲された縁
11bが側壁部11の内周面にほぼ接触していることに
よって、側壁部11の振動が低減され、あるいは振動数
が変わるため、騒音が耳に付かない。
【0016】図2に示す第二実施形態のバルブリフタ2
0も、側壁部21と端壁部22とが一体成形されてな
る。側壁部21の下端部21aは内側へ丸く湾曲される
とともに、その折曲された縁21bが側壁部21の内周
面に直接ほぼ接触するようになっている。本実施形態に
よっても、第一実施形態と同様の作用・効果が得られ
る。
【0017】図3に示す第三実施形態のバルブリフタ3
0も、側壁部31と端壁部32とが一体成形されてな
る。側壁部31の下端部31aは内側へ約180度折曲
されるとともに、その折曲された縁31bが側壁部31
の内周面に別材33を介してほぼ接触するようになって
いる。この別材33は、側壁部31とは異なる金属材料
により、側壁部31の内周面に沿った薄肉のリング形状
に形成されている。本実施形態によっても、第一実施形
態と同様の作用・効果が得られる。特に、別材33が挟
まれていることにより、振動低減効果が高い。
【0018】図4に示す第四実施形態のバルブリフタ4
0も、側壁部41と端壁部42とが一体成形されてな
る。側壁部41の下端部41aは内側へ約180度折曲
されるとともに、その折曲された縁41bが側壁部41
の内周面に別材43を介してほぼ接触するようになって
いる。この別材43は、非金属材料により、側壁部41
の内周面に沿った薄肉のリング形状に形成されている。
本実施形態によっても、第一実施形態と同様の作用・効
果が得られる。特に、別材43が挟まれていることによ
り、振動低減効果が高い。
【0019】図5は、第一〜第四実施形態の変更部分を
示すもので、端壁部12(22,32,42)の上面に
円形の凹所14が凹設され、この凹所14に円板状のシ
ム15が嵌合された点においてのみ、各実施形態と相違
している。
【0020】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸
脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)側壁部の下端部を内側へ三角状又は四角形状に折
曲し、その折曲した縁を側壁部の内周面にほぼ接触させ
ること。 (2)第二又は第四実施形態や上記変更(1)のように
側壁部の下端部と側壁部の内周面との間に空間ができる
場合に、その空間に振動低減用の部材を詰めること。 (3)浸炭焼入れ以外の熱処理(例えば浸炭窒化焼入れ
等)を採用すること。
【0021】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明に係るバルブ
リフタによれば、側壁部の肉厚を薄くしても剛性が損な
われないようにして、熱処理時や研削時における変形を
減らすことができることができるだけでなく、側壁部の
下端部に熱処理があまり働かないようにして靱性を高
め、衝撃荷重に強くすることができ、また、内燃機関で
の使用時に生じる側壁部の振動を低減させたり振動数を
耳に付かないように変えたりすることができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態に係るバルブリフタを一部破断し
て示す正面図である。
【図2】第二実施形態に係るバルブリフタを一部破断し
て示す正面図である。
【図3】第三実施形態に係るバルブリフタを一部破断し
て示す正面図である。
【図4】第四実施形態に係るバルブリフタを一部破断し
て示す正面図である。
【図5】第一〜第四実施形態に係るバルブリフタの変更
部分を一部破断して示す部分正面図である。
【図6】従来例に係るバルブリフタを一部破断して示す
正面図である。
【図7】別の従来例に係るバルブリフタを一部破断して
示す正面図である。
【図8】さらに別の従来例に係るバルブリフタを一部破
断して示す正面図である。
【符号の説明】
10,20,30,40 バルブリフタ 11,21,31,41 側壁部 11a,21a,31a,41a 下端部 11b,21b,31b,41b 縁 12,22,32,42 端壁部 33,43 別材
フロントページの続き (72)発明者 津田 清治 愛知県西尾市中畑町浜田下10番地 株式会 社オティックス内 Fターム(参考) 3G016 BB04 CA01 CA13 EA03 FA04 FA12 FA13 FA16 GA00 GA04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の側壁部の下端部が内側へ折曲又
    は湾曲されるとともに、その折曲又は湾曲された縁が側
    壁部の内周面に直接又は別材を介してほぼ接触している
    ことを特徴とするバルブリフタ。
JP10296030A 1998-10-02 1998-10-02 バルブリフタ Pending JP2000110519A (ja)

Priority Applications (1)

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JP10296030A JP2000110519A (ja) 1998-10-02 1998-10-02 バルブリフタ

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JP10296030A JP2000110519A (ja) 1998-10-02 1998-10-02 バルブリフタ

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JP (1) JP2000110519A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2867402A1 (fr) * 2004-03-12 2005-09-16 Renault Sas Poussoir de soupape
JP2008193806A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Aisin Seiki Co Ltd モータ

Cited By (2)

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FR2867402A1 (fr) * 2004-03-12 2005-09-16 Renault Sas Poussoir de soupape
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