JP2000110512A - 高効率発電システム - Google Patents

高効率発電システム

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JP2000110512A
JP2000110512A JP10316765A JP31676598A JP2000110512A JP 2000110512 A JP2000110512 A JP 2000110512A JP 10316765 A JP10316765 A JP 10316765A JP 31676598 A JP31676598 A JP 31676598A JP 2000110512 A JP2000110512 A JP 2000110512A
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turbine
stator
evaporator
efficiency power
power generation
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Takeshi Hatanaka
武史 畑中
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 環境公害の少ない、省エネ型の高効率発電
システムを提供することを目的とする。 【構 成】 この発明の高効率発電システムにおいて、
クローズドシステム(12)内に低沸点混合有機溶媒を
作動流体として封入し、クローズドシステム内に蒸発器
(14)を配置して作動流体を加熱して高圧蒸気を生成
し、高圧蒸気により蒸気タービン(50、50’)を駆
動し、タービン排気を冷却液化した後冷却手段(68)
により蒸発器に給送し、蒸発器に蓄熱材(22)を組み
合わせて加熱手段(34)を間欠運転することにより高
効率発電システムを得るようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は発電プラントに関し、
とくに、高効率発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第5,353,589号には熱
交換器を利用した高効率の発電プラントが開示されてい
る。この発電プラントにおいて、プラントの運転中に燃
料は常時消費される構造となっているため、燃料消費量
が大きく、COガス等の温暖化ガスを大量に排出して
いた。しかも、発電時には大量の排熱が発生し、これを
有効利用せずに大気や海水へ投棄していたため、環境公
害が生じていた。さらに、従来の発電プラントで採用さ
れている蒸気タービンはノズルを取り付けた仕切板と、
外周に回転翼を取り付けた回転円板とを軸方向に多段列
配置しているため、仕切板と回転円板とのすき間に未利
用蒸気が流入して、タービンの流量当たりの出力・効率
が低くなり、寸法重量が大きくなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の発電プラントで
は蒸気タービンの効率が悪く、燃費が大きいため、発電
コストを下げることができず、環境公害を少なくするこ
とができなかった。しかも、従来の発電プラントは小型
軽量化できず、製造コストが高かった。
【0004】本発明は小型軽量、低製造コストで環境公
害の少ない高効率発電システムを提供することを目的と
する。
【0005】
【問題を解決するための手段】本願第1の発明は、低沸
点の混合有機溶媒からなる作動媒体が封入されたクロー
ズドシステムと、作動流体を加熱して高圧ガスを生成す
る蒸発器と、高圧ガスにより駆動されるタービンと、タ
ービンにより駆動される発電機と、タービンの排気を冷
却液化して蒸発器に還流させる冷却手段とを備え、蒸発
器が作動流体を加熱する蓄熱手段と、蓄熱手段を加熱す
る加熱手段と、蓄熱手段を予め定められた温度領域内に
制御するよう加熱手段を間欠的に作動させる制御手段と
を備える高効率発電システムである。
【0006】本願第2の発明は、低沸点の混合有機溶媒
からなる作動流体が封入されたクローズドシステムと、
クローズドシステム内に配置されて作動流体を高圧ガス
に変換する蒸発器と、高圧ガスにより駆動されるタービ
ンと、タービンにより駆動される発電機と、タービンの
排気を凝縮液化して蒸発器に還流させる冷却手段とを備
え、タービンが高圧ガスを速度エネルギーに変換する噴
射ノズルと排気ポートを備えたタービンハウジングと、
タービンハウジング内に配置されたステータと、ステー
タに対向して配置されたタービンロータとを備え、ステ
ータが噴射ノズルと排気ポートに連通していてラジアル
面に作動流体の旋回流を生じさせる旋回流発生手段を備
え、タービンロータのラジアル面が旋回流発生手段に対
面するように配置された案内溝手段と、案内溝手段内に
配置された複数のタービン動翼を備える高効率発電シス
テムである。
【0007】
【作用】本発明の高効率発電システムにおいて、低沸点
の混合有機溶媒からなる作動流体をクローズドシステム
に封入し、クローズドシステムに高効率の蒸気タービン
と、蒸発器と冷却手段とを配置し、蒸発器で生成した高
圧蒸気により蒸気タービンを駆動し、タービン排気を冷
却手段により冷却液化して蒸発器に循環させ、蒸発器に
蓄熱体と加熱手段を設け、加熱手段を制御装置により間
欠運転することにより、発電効率を向上させ、低燃費で
環境公害を少なくするようにしたものである。
【0008】
【実施例】以下、本願について図面を用いて詳細に説明
する。図1は本発明の高効率発電システム10の系統図
を示す。発電システム10は75〜95重量%のメチル
アルコールと5〜25重量%のアンモニアとの低沸点混
合有機溶媒からなる作動流体を封入したクローズドシス
テム12を備える。混合有機溶媒は、好ましくは、12
重量%のアンモニアを混合したメチルアルコールが良
く、この場合、沸点は約50℃で融点は−85℃であ
り、175℃で40atm、205℃で80atmおよ
び215℃で100atmの高圧蒸気となる。クローズ
ドシステム12には作動流体を加熱して高圧蒸気を発生
する蒸発器14が配置される。図2に示されるように、
蒸発器14はハウジング16と、その内側に収納された
断熱材18を備える。断熱材18の内側には蒸発管20
を加熱するための蓄熱材22が配置される。蓄熱材22
は円筒ケーシング24と、複数の煙管26と、円筒ケー
シング24と煙管26間のスペースに収納された蓄熱ボ
ール28と、熱媒30が充填される。蒸発管20はイン
レット20aと、アウトレット20bと、蓄熱材22の
外周に巻回された加熱コイル20cと、センタ加熱コイ
ル20dとを備える。蒸発器14は燃焼室32と、バー
ナー34と、ブロワー36およびCNG、LPG等の燃
料タンク38とを備える。バーナー34は加熱手段とし
て機能し、燃料の供給は制御弁40により行なわれる。
燃焼室32には点火プラグ42が配置される。燃焼室3
2の燃焼ガスは煙管26を通過しながら蓄熱材22を加
熱して排気口16aから再生器44に供給される。この
ように燃焼ガスの熱エネルギーは蓄熱材22と再生器4
0で最大に利用される。
【0009】図1において、蒸発器14で生成された高
圧蒸気はアウトレット20bから調圧弁46を介してタ
ービン50に供給され、発電機60を駆動する。タービ
ン50の排気は排気ポート52bから凝縮器64および
昇圧ポンプ65からなる冷却手段68により冷却液化さ
れる。凝縮器64には冷却水ポンプ66を介して冷却水
66aが供給され、冷却水66aは冷却塔67で20〜
35℃迄冷却される。液相の作動流体は昇圧ポンプ65
および流量調整弁70を経て再生器44に圧送され、そ
こで廃熱を回収した後、蒸発器14のインレット20a
に給送される。昇圧ポンプ65の吐出側には流量センサ
75が配設されていれる。蒸発器14には温度センサ8
4および圧力センサ86が設置され、それぞれ温度信号
および圧力信号を制御装置80に供給する。制御装置8
0には入力装置81から、設定温度、設定圧力および設
定流量等に関する各種入力データがインプットされる。
制御装置80は設定データと検知データ、すなわち、温
度信号、圧力信号および流量信号との偏差値に基づい
て、ブロワー36、制御弁40、調圧弁46および流量
調整弁70を制御する。
【0010】図4において、蒸気タービン50は作動流
体の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換する噴射ノ
ズル52a、52a’と排気ポート52bを有するター
ビンハウジング52を備える。タービンハウジング52
は円筒部材52cと、フロントプレート52dおよびフ
レーム52eを備える。円筒部材52cには軸方向に間
隔をおいて配置された固定円板からなるステータ53、
54が固定支持される。円筒部材52cの内側において
ステータ53、54に対向して回転円板からなるタービ
ンロータ55が回転可能に支持される。タービンロータ
55は出力軸56に圧入されたハブ55aと軸流ファン
55bを備える。ハブ55aの両側にはスリーブ57、
58が配置され、スリーブ57はステータ54により固
定支持され、スリーブ58はベアリングサポート59に
より固定支持される。出力軸56はフロントプレート5
2dに支持されたベアリングB1とベアリングサポート
59に支持されたベアリングB2により回転可能に支持
される。ベアリングサポート59はフレーム52eとス
テータ53の間に固定支持され、排気ポート52bに連
通する連通口59a、59bを有する。
【0011】図5において、ステータ53はそのラジア
ル面において外周から中心部へ延びていて軸方向に開口
する第1段および第2段旋回流発生手段53a、53b
および連絡通路53cを備える。第1段および第2段旋
回流発生手段53a、53bは同心的な環状通路からな
り、第1段環状通路53aの入口側は噴射ノズル52a
に連通し、出口側は連絡通路53cを介して第2段環状
通路53bに連通する。ステータ53は中央開口部53
dを備え、第2段環状通路53bは連絡通路53eを介
して中央開口部53dと連通する。第1段および第2段
環状通路53a、53bはそれぞれ旋回流の流れ方向に
等間隔で配列された複数の案内翼53f、53gを備え
る。図4において、案内翼53f、53gの頂部はステ
ータ53のラジアル面から凹んでいるが、ラジアル面と
同一平面に位置するように形成しても良い。ステータ5
3の背面にはラジアル通路53hが形成されていて、中
央開口部53dと連通口59a、59bと連通される。
【0012】図4において、ステータ54のラジアル面
はステータ53と同様に同心的に形成された第1段およ
び第2段環状通路54a、54bと、これら環状通路5
4a、54b内にそれぞれ等間隔で配列されて円弧状作
用面を有する複数の案内翼54f、54gを有する。第
1段環状通路54aは第2段環状通路54bと連通し、
第2段環状通路54bはステータ54の中央開口部54
dと連通する。ステータ54の旋回流方向はステータ5
3の旋回流方向と同一となるように第1段および第2段
環状通路54a、54bは形成される。
【0013】図4、図6において、タービンロータ55
の両側のラジアル面は同心的に形成された第1段および
第2段環状案内溝55c、55dを備える。環状案内溝
55c、55dはそれぞれ周方向に等間隔に配列されて
いて円弧状作用面を有する複数のタービン動翼55e、
55fを有する。タービンロータ55の環状案内溝55
c、55dはそれぞれ隣接したステータ53、54の第
1段、第2段の旋回流発生通路と同一径の軌道上に形成
される。動翼55e、55fの頂部は放射方向に配列さ
れており、このため、タービンロータ55への回転エネ
ルギーは周方向に与えられる。
【0014】図4〜図7において、噴射ノズル52aに
流入した作動流体の高速流A1はステータ53の第1段
環状通路53aを旋回流となって流れ、連絡通路53c
を経て第2段環状通路53bで旋回流が生ずる。第2段
環状通路53bの出口側で旋回流は排気となって連絡通
路53e、中央開口部53d、ラジアル通路53hおよ
び連通口59a、59bを経て排気ポート52bから排
出される。上記工程において、図5に示されるように、
高速流A1はステータ53の案内翼53fによって偏向
流A2となってタービン動翼55cに衝突してタービン
ロータ55を矢印B方向に移動させる。タービン動翼5
5cに衝突した旋回流はタービン動翼の曲面壁によって
方向が変えられ、偏向流A3となり、この偏向流A3は
ステータ53の案内翼53fにより再びタービン動翼5
5cの方向に案内される。このように噴射ノズル52a
から第1段環状通路53aおよび第2段環状通路53b
を通過する旋回流は案内翼53f、53gおよびタービ
ン動翼55e、55fで流れ方向が偏向されながらター
ビン動翼55e、55fに直接衝突して回転エネルギー
を与える。図7(a)および図7(b)はステータ53
に対するタービンロータ55のそれぞれ異なる相対位置
関係を示す。図4において、タービンロータ55の両側
のラジアル面の複数のタービン動翼55e、55fには
複数の旋回流が同時に衝突するため、タービンロータ5
5には大きな回転力が与えられる。このとき、タービン
動翼55e、55fに衝突した旋回流は案内溝55c、
55dの壁でかこまれた通路を流れてステータ53の案
内溝55e、55fの方向に偏向されるため、タービン
動翼の側壁からの漏れ蒸気を防ぐことができ、タービン
の流量当たりの出力・効率を飛躍的に向上させることが
できる。しかも、タービンロータ55は低速高トルクで
回転される。
【0015】図8、図9はそれぞれ図5、図6のステー
タおよびタービンロータの変形例を示し、類似部品につ
いては図5、図6の符号にシングルまたはダブルアポス
トロフィが付してある。図8の変形例において、ステー
タ53’の旋回流発生手段は円筒ケーシング52c’の
渦巻形噴射ノズル52a’と中央開口部53d’に連通
する第1、第2スパイラル旋回通路53a’、53a”
からなる。図9の変形例において、タービンロータ5
5’はステータ53’のスパイラル旋回通路53a’、
53a”と同一の軌道上にそれぞれ形成された第1、第
2スパイラル案内溝55c’、55c”とこれらの中に
配置されたタービン動翼55e’、55e”を備える。
スパイラル旋回通路53a’、53a”および第1、第
2スパイラル案内溝55c’、55c”はそれぞれ図4
と同様な半円状断面もしくはU字状断面を有する。ター
ビン動翼55e’、55e”は放射状に形成されたリブ
状の形状を有するが、図7に示されるように、円弧状の
作用面55eに類似した形状を備えても良い。
【0016】図8、図9において、噴射ノズル52a’
の蒸気噴流Dは第1、第2スパイラル旋回通路53
a’、53a”に流入してスパイラル旋回流D1、D2
を発生させる。このとき、スパイラル旋回通路53
a’、53a”の壁面は案内翼として機能し、スパイラ
ル旋回流D1、D2の1部は遠心力によりスパイラル旋
回通路53a’、53a”の壁面により案内されてター
ビンロータ55’のタービン動翼55e’、55e”に
周方向に衝突する。タービン動翼55e’、55e”に
衝突した旋回流は隣接した案内溝55c’、55c”を
経てスパイラル旋回通路53a’、53a”の旋回流と
混合もしくは合流する。このことが繰り返されて複数の
タービン動翼55e’、55e”に同時に旋回流が衝突
するため、タービンロータ55’は大きなトルクで回転
される。なお、タービン動翼55e’、55e”に衝突
するときに旋回流はタービン動翼55e’、55e”に
隣接する案内溝55c’、55c”の側壁により拘束さ
れて、蒸気漏れがないため、速度エネルギーの損失が少
なくなり、タービンの流量当たりの出力・効率が飛躍的
に向上する。
【0017】図10において、制御装置80は入力装置
81に接続された入力インターフェース80aと、RA
M80b、CPU80c、ROM80d、出力インター
フェース80e、および制御器80f、80gを備え
る。入力装置81は温度T1、T2に相当する入力デー
タと、圧力設定値に相当する入力データおよび流量設定
値のデータを入力インターフェース80aを通じてRA
M80bに入力する。温度センサ84の温度信号、圧力
センサ86の圧力信号および流量センサ70の流量信号
は入力インターフェース80aを介してCPU80cに
供給される。出力インターフェース80eにはリレーR
Lを駆動するためのトランジスタTRが接続され、リレ
ーRLは制御回路85の電源83にブロワー36、制御
弁40および点火プラグ42を間欠的に接続する。さら
に、出力インターフェース80eには比例積分形の制御
器80f、80gが接続されており、これらはそれぞれ
調圧弁44および流量制御弁70を制御する。
【0018】図1、図10、図11において、時間t
において、ドライブ信号D1によりリレーRLがクロー
ズされると、制御回路85によりブロワー36、制御弁
40および点火プラグ42がオンにされ、バーナ34か
らなる加熱手段が蓄熱体22をT0からT2まで加熱す
る。このとき、蒸発器14内の作動流体は50℃以上に
て気化されて高圧ガスが発生し、この高圧ガスは調圧弁
44を経てタービン100に供給され、タービン100
を駆動する。タービン100には昇圧ポンプ144が内
蔵されているため、昇圧ポンプ144は液相の作動流体
を流量調整弁70を経て再生器72に給送する。液相の
作動流体は再生器72で予熱された後、蒸発器14の蓄
熱材22によって高圧蒸気に変換される。時間tにお
いて、蓄熱材22の温度がT2に達すると、RAM80
bに入力された設定温度値と温度センサ84からの温度
信号の偏差値はゼロとなるため、CPU80cはオフ指
令信号を出力し、出力インターフェース80eを介して
トランジスタTRをオフにする。このとき、ブロワー3
6、制御弁40および点火プラグ42はオフにされるた
め、オフ期間中に燃料や電気エネルギーは消費されな
い。時間tからtの期間中に蒸発器14は蓄熱材2
2の蓄熱エネルギーにより作動流体を加熱気化させる。
時間tにおいて、蒸発器14の蓄熱材22の温度がT
1に達すると、出力インターフェース80eからドライ
ブ信号D2が出力され、蓄熱材22は再び加熱される。
図11において、時間t、tの期間において、ドラ
イブ信号D3が出力される。このように、蒸発器14の
加熱バーナ34は蓄熱材22の温度を予め定められたT
1およびT2の範囲内によるように間欠運転される。圧
力センサ86からの圧力検出値は入力インターフェース
80aを介してCPU80cに供給され、圧力偏差値が
プラスのときは制御器80fを介して調圧弁44の開度
を絞るように制御し、偏差値がマイナスのときは調圧弁
44の開度を大きくする方向に操作する。このように、
調圧弁44は温度T1およびT2の期間内において、タ
ービン50へ供給される高圧ガスの値を常に一定になる
ように調整する。入力装置81からは入力インターフェ
ース80aを介して流量設定値がRAM80bに設定さ
れている。流量センサ75の流量検出値がCPU80c
にて流量設定値を下まわったとき、制御器80gは流量
調整弁70の開度を大きくする方向に操作する。流量セ
ンサ75の流量検出値がCPU80cにて流量設定値を
超えるときは、制御器80gは流量調整弁70を閉じる
方向に操作する。このように流量調整弁70は昇圧ポン
プ65の吐出側の作動流体の流量調節機能を有する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の高効率発
電システムでは単位流量当たりの出力および熱効率の高
いタービンと、低温で高圧気相をもつ特殊な混合有機溶
媒を作動流体として利用し、さらに蒸発器に蓄熱材を組
み込み、この蓄熱材をある200℃前後の低温の温度範
囲内制御するように、加熱手段を間欠運転するようにし
たので、環境公害の少ない、省エネ型の高効率発電シス
テムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による望ましい実施例の高効率発電シス
テムの系統図である。
【図2】図1の蒸発器の1例を示す断面図である。
【図3】図2のIII−III線の断面図である。
【図4】図1の蒸発タービンの断面図である。
【図5】図4のV−V線から見たステータの平面図であ
る。
【図6】図4のVI−VI線から見たタービンロータの
平面図である。
【図7】図4のステータとタービンロータとの相対位置
関係を示す図である。
【図8】図5のステータの変形例を示す平面図である。
【図9】図6のタービンロータの変形例の断面図であ
る。
【図10】図1の制御装置のブロック図である。
【図11】図10の蓄熱温度とドライブ信号との関係を
示す図である。
【符号の説明】
10 高効率発電システム 20 蒸発管 12 クローズドシステム 22 蓄熱体 14 蒸発器 24 円筒ケー
シング 16 ハウジング 26 煙管 18 断熱材 28 蓄熱ボー
ル 30 熱媒 55 タービン
ロータ 32 燃焼室 56 出力軸 34 バーナ 60 発電機 36 ブロワー 64 凝縮器 38 燃料タンク 65 昇圧ポン
プ 40 制御弁 66 冷却水ポ
ンプ 42 点火プラグ 67 冷却塔 44 再生器 68 冷却手段 46 調圧弁 70 流量調整
弁 50 蒸気タービン 75 流量セン
サ 52 タービンハウジング 80 制御装置 52a、52a’ 噴射ノズル 81 入力装置 53 ステータ 84 温度セン
サー 54 ステータ 86 圧力セン
サー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低沸点の混合有機溶媒からなる作動流体が
    封入されたクローズドシステムと、作動流体を加熱して
    高圧ガスを生成する蒸発器と、高圧ガスにより駆動され
    るタービンと、タービンにより駆動される発電機と、タ
    ービンの排気を冷却液化して蒸発器に還流させる冷却手
    段とを備え、蒸発器が作動流体を加熱する蓄熱手段と、
    蓄熱手段を加熱する加熱手段と、蓄熱手段を予め定めら
    れた温度領域内に制御するよう加熱手段を間欠的に作動
    させる制御手段とを備える高効率発電システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、混合有機溶媒が75〜
    95重量%のメチルアルコールと5〜25重量%のアン
    モニアからなる高効率発電システム。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、タービンが作
    動流体の旋回流を生じさせる旋回流発生手段をラジアル
    面に有するステータと、ステータに対向して配置された
    タービンロータとを備え、タービンロータのラジアル面
    が旋回流発生手段に対面する複数のタービン動翼を備え
    る高効率発電システム。
  4. 【請求項4】請求項3において、旋回流発生手段がステ
    ータのラジアル面に形成された環状旋回通路と、環状旋
    回通路内に形成された複数の案内翼とを備える高効率発
    電システム。
  5. 【請求項5】請求項3において、旋回流発生手段がステ
    ータのラジアル面に形成されたスパイラル旋回通路を備
    え、タービンロータがスパイラル旋回通路と同一の軌道
    上に形成された案内溝を備え、案内溝に複数のタービン
    動翼が形成されている高効率発電システム。
  6. 【請求項6】低沸点の混合有機溶媒からなる作動流体が
    封入されたクローズドシステムと、クローズドシステム
    内に配置されて作動流体を高圧ガスに変換する蒸発器
    と、高圧ガスにより駆動されるタービンと、タービンに
    より駆動される発電機と、タービンの排気を凝縮液化し
    て蒸発器に還流させる冷却手段とを備え、タービンが高
    圧ガスを速度エネルギーに変換する噴射ノズルと排気ポ
    ートを備えたタービンハウジングと、タービンハウジン
    グ内に配置されたステータと、ステータに対向して配置
    されたタービンロータとを備え、ステータが噴射ノズル
    と排気ポートに連通していてラジアル面に作動流体の旋
    回流を生じさせる旋回流発生手段を備え、タービンロー
    タのラジアル面が旋回流発生手段に対面するように配置
    された案内溝手段と、案内溝手段内に配置された複数の
    タービン動翼を備える高効率発電システム。
  7. 【請求項7】請求項6において、旋回流発生手段がステ
    ータのラジアル面に形成された環状旋回通路と、環状旋
    回通路内に形成されて旋回流を軸方向に偏向させる複数
    の案内翼とを備える高効率発電システム。
  8. 【請求項8】請求項6において、旋回流発生手段がステ
    ータの外周から中心部へ延びるようにラジアル面に形成
    されたスパイラル旋回通路を備え、タービンロータがス
    パイラル旋回通路を備え、タービンロータがスパイラル
    旋回通路に対面する案内溝と案内溝内に配置された複数
    のタービン動翼を備える高効率発電システム。
  9. 【請求項9】請求項7または8において、蒸発器が蓄熱
    体と蓄熱体を加熱する加熱手段を備え、さらに、蓄熱体
    の温度を検出して温度信号を出力する温度センサーと、
    温度信号に応答し加熱手段を間欠運転して蓄熱体を予め
    定められた温度範囲になるように制御する制御装置を備
    える高効率発電システム。
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