JP2000109407A - 海藻抽出物の精製方法 - Google Patents
海藻抽出物の精製方法Info
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Abstract
る海藻抽出物の精製方法及び該方法により得られた海藻
抽出精製物を用いた化粧料の提供。 【解決手段】 海藻抽出物を活性炭処理及び陽イオン交
換吸着剤処理することを特徴とする海藻抽出物の精製方
法;及び該精製方法により得られた海藻抽出精製物を含
有する化粧料。
Description
及び脱色する、海藻抽出物の精製方法、並びに該方法に
より得られた海藻抽出精製物を含有する化粧料に関す
る。
ノ酸類、ミネラル類、ポリフェノール類などを含有し、
この抽出物は保湿剤、増粘剤、乳化安定剤、メラニン抑
制剤、抗炎症剤などとして化粧料、食品などに利用され
ている。
コールなどで抽出すると、海藻由来の色素成分や匂い成
分が混入するため、化粧料への配合には量的な制約があ
った。海藻抽出物の脱色、脱臭方法として、特開平10
−120522号公報に海藻抽出液を粒状木質系活性炭
カラム及び粒状椰子殻系活性炭カラムを流通処理する方
法が提案されている。
脱臭が不十分で、無香料/微香性の化粧料には配合でき
ない。本発明は、脱色及び脱臭を同時に達成する海藻抽
出物の製造方法及び該方法により得られた海藻抽出物を
用いた化粧料を提供することを目的とする。
活性炭処理及び陽イオン交換吸着剤処理することを特徴
とする海藻抽出物の精製方法;及び該精製方法により得
られた海藻精製抽出物を含有する化粧料を提供するもの
である。
えている藻類であればどのようなものでもよく、例えば
ヒジキ属、ヒバマタ属、ジョロモク属、ホンダワラ属、
ウミウチワ属、カジメ属、コンブ属、ワカメ属、イチメ
ガサ属、ケヤリ属、クロガシラ属、ムチモ属、イワヒゲ
属、フクロノリ属、イシゲ属、モズク属、シワノカワ
属、マツモ属、イソガワラ属、イソブドウ属、シオミド
ロ属等の褐藻類(Phaeophyta)、イギス属、
マクリ属、ソゾ属、アヤニシキ属、ワツナギソウ属、カ
ギノリ属、キリンサイ属、フノリ属、ベニフクロノリ
属、ダルス属、ユイキリ属、マクサ属、オバクサ属、チ
スジノリ属、オキチモズク属、ケコナハダ属、ガラガラ
属等の紅藻類(Rhodophyta)、ハネモ属、サ
ボテングサ属、カサノリ属、イソスギナ属、アオノリ
属、アオサ属、イワズタ属、ミル属等の緑藻類(Chl
orophyta)等が挙げられる。このうちヒバマタ
が特に好ましい。
方法で得られたものでもよいが、上記海藻の藻体(全体
でも部分でもよい)を乾燥後、粉砕または裁断等したも
のを抽出原料とすることが好ましい。抽出溶媒は、水、
もしくはメタノール、エタノール、イソプロパノール、
プロピレングリコール、ブチレングリコール等のアルコ
ール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、
ジメチルホルムアミド等のアミド類等、またはこれらの
混合溶液であることが好ましく、水が特に好ましい。抽
出は、乾燥藻体と抽出溶媒との混合比(重量比)1/5
0〜1/2、抽出温度1〜100℃、抽出時間0.5〜
120時間で静置、撹拌等しながら行うことが好まし
い。また抽出後適宜濾過、濃縮、精製等してもよい。
陽イオン吸着剤を用いて精製処理を行う。使用する活性
炭は、通常エキス製造に用いられるものであれば特に指
定はないが、椰子殻系や木質系の粒状活性炭が特に好ま
しく、最終ろ過時に微粒子の混入を防ぐためにも洗浄前
処理を施したものを用いてもよい。
すれば、粒状、樹脂状、膜状、繊維状等いずれの形態で
もよい。具体的には例えばアンバーライトIR120、
ダウエックス−50(W)、アンバーライトIRC5
0、ダウエックスCCR等の陽イオン交換樹脂、キョー
ワード700等の陽イオン吸着合成珪酸アルミニウム、
CMセルロース、SMセルロース等の陽イオン交換セル
ロース等がある。
は、一定量の海藻抽出物と活性炭等とを接触させるバッ
チ法、海藻抽出物を連続的に活性炭等に接触させるカラ
ム法のいずれでもよく、これらを組み合わせて用いても
よい。活性炭処理、陽イオン交換吸着剤処理はいずれを
先に行ってもよく、また活性炭と陽イオン交換吸着剤と
を混合して処理を行ってもよい。各処理後には濾過を行
うことが好ましい。また活性炭処理においては、吸着効
率向上のため活性炭粒子が崩壊しない範囲で適宜撹拌す
ることが好ましい。
用いる活性炭量、陽イオン交換吸着剤量は、海藻抽出物
の乾燥固形量に対して10〜400重量%、特に100
〜300重量%が好ましい。処理温度は0〜90℃、特
に5〜40℃が好ましい。処理時間は30分間〜100
時間、特に2〜60時間が好ましい。上記範囲であれ
ば、海藻抽出物を効果的に脱色、脱臭できる。
精製物は、適宜稀釈、濃縮、乾燥等してもよい(脱色、
脱臭された海藻抽出精製物及びこれらを稀釈等したもの
を以下「海藻抽出精製物」という)。
有するものであり、その形態はジェル、乳液、化粧水、
スキンローション、ペースト剤、パップ剤、プラスター
剤、入浴剤等任意である。該化粧料は、該海藻抽出精製
物、及び化粧料に一般に用いられる、油性成分、界面活
性剤、保湿剤、アルコール類、高分子化合物、酸化防止
剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、防腐剤、香料、
色素、水、あるいは入浴剤に一般に用いられる血行促進
剤、殺菌剤、清浄剤、無機塩類、炭酸塩等を配合し、常
法に従い製造できる。該海藻抽出精製物の化粧料中の含
有量に特に制限はないが、乾燥固形物として0.001
〜20重量%、特に0.05〜5重量%が好ましい。
2日間静置抽出したのち、精密ろ過(1.0ミクロン)
し、褐色の海藻抽出ろ液7.6リットルを得た。この液
に陽イオン吸着剤(協和化学工業社製 キョーワード7
00)を225g加え室温で2時間攪拌後ろ過し、得ら
れたろ液に活性炭(武田薬品工業社製白鷺A)を225
g加え室温で2時間攪拌後、精密ろ過(0.45ミクロ
ン)し透明な海藻抽出精製液(蒸発残分2.2重量%)
を6.2リットル得た。
ウムを100g加え、完全に溶解した後に、減圧濃縮
後、凍結乾燥し白色粉末の海藻抽出精製物121gを得
た。
トリウムを用いた以外は同様に白色粉末の乾燥抽出精製
物120gを得た。
00の代わりにアンバーライトIR120(オルガノ社
製)を用い、ろ過後1N−NaOHで中和した以外は同
様にして白色粉末の海藻抽出精製物123gを得た。
2日間静置抽出したのち、精密ろ過(1.0ミクロン)
し、褐色の海藻抽出ろ液(蒸発残分2.6重量%)7.
6リットルを得た。
A)を30g加え室温で2時間攪拌後、精密ろ過(0.
45ミクロン)し透明な海藻エキス(蒸発残分2.3重
量%)0.9リットルを得た。
(キョーワード700)を30g加え室温で2時間攪拌
後、精密ろ過(0.45ミクロン)し、褐色の海藻エキ
ス(蒸発残分2.5重量%)0.9リットルを得た。
(三菱化成工業社 DIAION HP−20)を30
g加え室温で2時間攪拌後、精密ろ過(0.45ミクロ
ン)し、褐色の海藻エキス(蒸発残分1.9重量%)
0.9リットルを得た。
(武田薬品工業社製白鷺WH2C)50gを充填したカ
ラムを通過させ、さらに木質活性炭(武田薬品工業社製
白鷺DC32)50gを充填したカラムを通過させた
のち、精密ろ過(0.45ミクロン)し透明な海藻エキ
ス(蒸発残分2.2重量%)0.9リットルを得た。
について色調、及び匂い評価を行った。粉末エキス(実
施例2〜4)については10%(w/v)の水溶液とし
て上記評価を行った。色調はガードナー色数で表わし
た。匂いは10人のパネラーにより以下の基準で評価
し、その平均値で表わした。結果を表1に示す。 評価基準 3;強い海藻臭がする 2;海藻臭がする 1;かすかに海藻臭がするが、あまり気にならない 0;海藻臭がせず、気にならない
比較例1〜5よりも、色調、匂い共に優れていた。
6)、化粧水(実施例7)及び錠剤型入浴剤(実施例
8)を常法に従い製造した。各化粧料はいずれも色調に
優れ、また海藻臭が感じられなかった。
臭方法として優れたものであり、本方法により得られた
海藻抽出精製物を用いて、色調、においに優れた化粧料
を得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 海藻抽出物を活性炭処理及び陽イオン交
換吸着剤処理することを特徴とする海藻抽出物の精製方
法。 - 【請求項2】 請求項1記載の精製方法により得られた
海藻抽出精製物を含有する化粧料。
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---|---|---|---|
JP28240498A JP3961129B2 (ja) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | 海藻抽出物の精製方法 |
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JP2005008497A Division JP2005145983A (ja) | 2005-01-17 | 2005-01-17 | 海藻抽出物の精製方法 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001048776A (ja) * | 1999-08-03 | 2001-02-20 | Soc D'engrais Composes Mineraux & Amendements | 藻類抽出物、その調製方法及びそれを含む化粧品または医薬組成物 |
KR100359996B1 (ko) * | 2000-08-23 | 2002-11-07 | 벤트리 주식회사 | 감태 추출물을 함유하는 미백 화장료 |
JP2004359698A (ja) * | 2002-05-28 | 2004-12-24 | Haba Laboratories Inc | 化粧料の製造方法 |
EP1454620A3 (en) * | 2003-03-06 | 2005-04-13 | Kao Corporation | Skin aging-preventing or improving agent |
CN108404877A (zh) * | 2018-04-04 | 2018-08-17 | 青岛大学 | 一种用于废水处理的浒苔吸附剂的制备和应用方法 |
-
1998
- 1998-10-05 JP JP28240498A patent/JP3961129B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN108404877A (zh) * | 2018-04-04 | 2018-08-17 | 青岛大学 | 一种用于废水处理的浒苔吸附剂的制备和应用方法 |
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