JP2000108563A - 真偽判定可能な有価証券類の印刷物及びその真偽判定方法 - Google Patents

真偽判定可能な有価証券類の印刷物及びその真偽判定方法

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JP2000108563A
JP2000108563A JP28444998A JP28444998A JP2000108563A JP 2000108563 A JP2000108563 A JP 2000108563A JP 28444998 A JP28444998 A JP 28444998A JP 28444998 A JP28444998 A JP 28444998A JP 2000108563 A JP2000108563 A JP 2000108563A
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oil
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repellent
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JP28444998A
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Hisao Oi
久雄 大井
Minoru Fujita
實 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用の機器等を必要とせず、肉眼で誰でも簡
単に真偽判定可能な偽造防止効果のある印刷物とその真
偽判定方法を得る。 【解決手段】 本発明は、撥水、撥油機能を同時あるい
はそれぞれを単独に持つ撥水及び又は撥油性インキを用
いて印刷された製品を、市販の油性及び又は水性フェル
トペン等で塗りつぶした際、インキをはじく領域と、は
じかない領域が存在することにより真偽判定する印刷物
とその真偽判定方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、専用の機器等を必
要とせず、肉眼で誰でも簡単に真偽判定可能な偽造防止
効果のある印刷物を提供する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】真偽判定可能な偽造防止効果を有する印
刷物の印刷技術は、印刷物を肉眼で見た段階で潜像や色
彩変化が確認でき、特殊な装置を必要としないレリーフ
形状と印刷万線の組み合わせによる潜像、例えば特開平
5―339900号記載の潜像印刷物や、パール光沢イ
ンキ、金属粉を顔料に混ぜた金属光沢インキ、ホログラ
ムや回折格子などのいわゆるOVD(Optical Variable
Divice )などの技術と、印刷物を複写した段階ではじ
めて潜像が出現する技術、例えば網点の解像度の差異を
利用して低解像度の網点が複写時に消失することを利用
して警告文書を出現させる方法(特公昭58―4770
8号)や、印刷物を特定の光源下で観察してはじめて色
変化が出現するメタメリック印刷法の出願である特公昭
54―118822号などの技術に大別される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の機能性インキを
用いた真偽判別可能な印刷物においては、特殊な真偽判
定装置や特殊なフィルターを必要とする。例えば蛍光イ
ンキを用いた印刷物では、キセノンランプを使用した照
射装置が必要である。また、条件等色の原理を応用した
印刷物は、光源下で色が異なって見えるメタメリックイ
ンキや赤外線吸収・反射型のペアインキで印刷してお
り、特定波長域をカットするフィルター又は可視光をカ
ットするCCDカメラが必要となる。そのため、これら
技術を利用した真偽判定可能な印刷製品の開発には、装
置を含めた開発が必須となり、製品開発時におけるさま
ざまな制約を余儀なくされることが指摘されてきた。さ
らに、偽造防止を目的とした新たな機能性インキを開発
しても、真偽判定装置の開発に時間とコストがかかり、
印刷物製品単価を押し上げ、納期の遅れる一因となって
いる。
【0004】偽造防止技術を施した金券、商品券等と有
価証券類は、流通機構の様々な場面で使用され、主に客
と店員との間で交換されており、交換時に店員は瞬時に
その真偽を判定する必要がある。そのような場合に特殊
な機器を用いたり、検査に時間がかかるようなことは、
流通過程上好ましくない。そこで、本発明は、上記の状
況において、特殊な機器を使用せず瞬時に真偽判別を可
能とする印刷物及びその判定方法を得ることを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、特殊な機器を必要としない真偽判定可
能な印刷物を得る方法として、撥水、撥油機能を同時、
或いは、それぞれを単独に持つ撥水及び又は撥油性イン
キを用いて印刷された製品を、市販の油性及び又は水性
フェルトペンで塗りつぶした際インキをはじく領域と、
はじかない領域を設けることにより真偽判定することを
特徴としている。
【0006】また、本発明の製造方法は多色印刷機のイ
ンキ供給部のインキのうち1色分を撥水及び又は撥油性
インキに変更するだけでよく、真偽判別可能な印刷物を
それによって極めて安価に製造可能である。このように
して製造単価を低くできることは、一回だけの利用で廃
棄されるいわゆる使い捨ての切符、車両通行券及び商品
券等にもコスト的に十分対応できるものである。
【0007】すなわち、本発明は、水性ペン及び又は油
性ペンをはじかずに受理できるシート状の支持体Aの表
面に水性ペン及び又は油性ペンをはじく撥水及び又は撥
油性の領域Bを設け、前記支持体Aの表面とは異なる有
色の油性及び又は水性ペンで、支持体Aの表面の領域と
撥水及び又は撥油性の領域Bを同時に塗りつぶした時
に、撥水及び又は撥油性の領域Bでは油性及び又は水性
ペンのインキをはじき、支持体Aの表面の領域では油性
及び又は水性ペンのインキを受理するので、領域Bと支
持体Aの表面が異なる色を呈することにより真偽判定可
能となる有価証券類の印刷物である。
【0008】また、水性ペン及び又は油性ペンをはじか
ずに受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及
び又は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bを
設け、前記支持体Aの表面とは異なる有色の油性及び又
は水性ペンで、支持体Aの表面の領域と撥水及び又は撥
油性の領域Bを同時に塗りつぶした時に、撥水及び又は
撥油性の領域Bでは油性及び又は水性ペンのインキをは
じき、支持体Aの表面の領域では油性及び又は水性ペン
のインキを受理するので、領域Bと支持体Aの表面が異
なる色を呈する有価証券類の印刷物の真偽判定方法であ
る。
【0009】また、水性ペン及び又は油性ペンをはじか
ずに受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及
び又は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域B
と、その領域に隣接する領域Cを領域Bと同色で印刷
し、支持体Aの表面を前記領域B及び領域Cとは異なる
有色の油性及び又は水性ペンで塗りつぶした時に、領域
Bでは油性及び又は水性ペンのインキをはじき、支持体
Aの表面及び領域Cでは油性及び又は水性ペンのインキ
を受理するので領域Bと支持体Aの表面、領域Cが異な
る色を呈することにより真偽判定可能となる有価証券類
の印刷物である。
【0010】また、水性ペン及び又は油性ペンをはじか
ずに受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及
び又は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域B
と、その領域に隣接する領域Cを領域Bと同色で印刷
し、支持体Aの表面を前記領域B及び領域Cとは異なる
有色の油性及び又は水性ペンで塗りつぶした時に、領域
Bでは油性及び又は水性ペンのインキをはじき、支持体
Aの表面及び領域Cでは油性及び又は水性ペンのインキ
を受理するので領域Bと支持体Aの表面、領域Cが異な
る色を呈する有価証券類の印刷物の真偽判定方法であ
る。
【0011】また、水性ペン及び又は油性ペンをはじか
ずに受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及
び又は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bを
設け、前記支持体Aの表面とは異なる有色の油性及び又
は水性ペンで、支持体Aの表面の領域と撥水及び又は撥
油性の領域Bを同時に塗りつぶした時に、撥水及び又は
撥油性の領域Bでは油性及び又は水性ペンのインキをは
じき、支持体Aの表面の領域では油性及び又は水性ペン
のインキを受理するので、領域Bと支持体Aの表面が異
なる色を呈することにより真偽判定可能となる印刷物に
おいて、撥水及び又は撥油性の領域Bをバーコード又は
バーコードと接する余白部分のいずれかとする有価証券
類の印刷物である。
【0012】また、水性ペン及び又は油性ペンをはじか
ずに受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及
び又は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bを
設け、前記支持体Aの表面とは異なる有色の油性及び又
は水性ペンで、支持体Aの表面の領域と撥水及び又は撥
油性の領域Bを同時に塗りつぶした時に、撥水及び又は
撥油性の領域Bでは油性及び又は水性ペンのインキをは
じき、支持体Aの表面の領域では油性及び又は水性ペン
のインキを受理するので、領域Bと支持体Aの表面が異
なる色を呈することにより真偽判定可能となる印刷物に
おいて、撥水及び又は撥油性の領域Bをバーコード又は
バーコードと接する余白部分のいずれかとする有価証券
類の印刷物の真偽判定方法である。
【0013】また、水性ペン及び又は油性ペンをはじか
ずに受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及
び又は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域B
と、その領域に隣接する領域Cを領域Bと同色で印刷
し、支持体Aの表面を前記領域B及び領域Cとは異なる
有色の油性及び又は水性ペンで塗りつぶした時に、領域
Bでは油性及び又は水性ペンのインキをはじき、支持体
Aの表面及び領域Cでは油性及び又は水性ペンのインキ
を受理するので領域Bと支持体Aの表面、領域Cが異な
る色を呈することによって真偽判定可能となる印刷物に
おいて、領域B又は領域Cのいずれかをバーコードとす
る有価証券類の印刷物である。
【0014】また、水性ペン及び又は油性ペンをはじか
ずに受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及
び又は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域B
と、その領域に隣接する領域Cを領域Bと同色で印刷
し、支持体Aの表面を前記領域B及び領域Cとは異なる
有色の油性及び又は水性ペンで塗りつぶした時に、領域
Bでは油性及び又は水性ペンのインキをはじき、支持体
Aの表面及び領域Cでは油性及び又は水性ペンのインキ
を受理するので領域Bと支持体Aの表面、領域Cが異な
る色を呈することによって真偽判定可能となる印刷物に
おいて、領域B又は領域Cのいずれかをバーコードとす
る有価証券類の印刷物の真偽判定方法である。
【0015】また、水性ペン及び又は油性ペンをはじか
ずに受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及
び又は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bを
設け、前記支持体Aの表面とは異なる有色の油性及び又
は水性ペンで、支持体Aの表面の領域と撥水及び又は撥
油性の領域Bを同時に塗りつぶした時に、撥水及び又は
撥油性の領域Bでは油性及び又は水性ペンのインキをは
じき、支持体Aの表面の領域では油性及び又は水性ペン
のインキを受理するので、領域Bと支持体Aの表面が異
なる色を呈することにより真偽判定可能となる印刷物に
おいて、撥水及び又は撥油性の領域Bを潜像記号及び又
は潜像画像とする有価証券類の印刷物である。
【0016】また、水性ペン及び又は油性ペンをはじか
ずに受理できるシートの支持体Aの表面に水性ペン及び
又は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bを設
け、前記支持体Aの表面とは異なる有色の油性及び又は
水性ペンで、支持体Aの表面の領域と撥水及び又は撥油
性の領域Bを同時に塗りつぶした時に、撥水及び又は撥
油性の領域Bでは油性及び又は水性ペンのインキをはじ
き、支持体Aの表面の領域では油性及び又は水性ペンの
インキを受理するので、領域Bと支持体Aの表面が異な
る色を呈することにより真偽判定可能となる印刷物にお
いて、撥水及び又は撥油性の領域Bを潜像記号及び又は
潜像画像とする有価証券類の印刷物の真偽判定方法であ
る。
【0017】また、水性ペン及び又は油性ペンをはじか
ずに受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及
び又は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域B
と、その領域に隣接する領域Cを領域Bと同色で印刷
し、支持体Aの表面を前記領域B及び領域Cとは異なる
有色の油性及び又は水性ペンで塗りつぶした時に、領域
Bでは油性及び又は水性ペンのインキをはじき、支持体
Aの表面及び領域Cでは油性及び又は水性ペンのインキ
を受理するので領域Bと支持体Aの表面、領域Cが異な
る色を呈することによって真偽判定可能となる印刷物に
おいて、撥水及び又は撥油性の領域Bを潜像記号及び又
は潜像画像とする有価証券類の印刷物である。
【0018】また、水性ペン及び又は油性ペンをはじか
ずに受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及
び又は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域B
と、その領域に隣接する領域Cを領域Bと同色で印刷
し、支持体Aの表面を前記領域B及び領域Cとは異なる
有色の油性及び又は水性ペンで塗りつぶした時に、領域
Bでは油性及び又は水性ペンのインキをはじき、支持体
Aの表面及び領域Cでは油性及び又は水性ペンのインキ
を受理するので領域Bと支持体Aの表面、領域Cが異な
る色を呈することによって真偽判定可能となる印刷物に
おいて、撥水及び又は撥油性の領域Bを潜像記号及び又
は潜像画像とする有価証券類の印刷物の真偽判定方法で
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】実施例によって本発明を詳細に説
明するが、本発明はこの実施例によってなんら制限され
るものではない。
【0020】図1に示される実施例では、撥水及び又は
撥油性を有しないシート状の支持体Aの表面に、撥水及
び又は撥油性の印刷インキで図柄等となる領域Bを印刷
する。乾燥後、シート状の支持体Aの表面とは異なる有
色の油性及び又は水性ペンで全面にわたり該当部分を塗
りつぶした時に、撥水及び又は撥油インキを印刷した領
域Bでは、油性及び又は水性ペンのインキをはじくた
め、図2に示すように、撥水及び又は撥油性インキの領
域Bでは何ら変化しないが、支持体Aの表面の非印刷部
では、油性及び又は水性ペンのインキを受理するので、
支持体Aの表面が塗りつぶされて、油性及び又は水性ペ
ンのインキの色部分Yとなり、支持体A表面の領域と前
記領域Bが異なる色を呈する。したがって、本物では画
像が出現するが、偽物では画像が出現しないので真偽判
定が可能となる。
【0021】隠し文字印刷あるいは潜像記号及び又は潜
像画像印刷には、相互に同色(透明を含む)である撥水
及び又は撥油性インキと、一般インキの2種類のインキ
を用いる。図3に示すように支持体Aの表面の図柄部分
を一方は撥水及び又は撥油性インキの領域B、他方は一
般インキの領域Cとして印刷し、乾燥(固化)させる。
この時、撥水及び又は撥油性インキの領域Bで印刷する
部分を隠し模様や文字とすることで、目視によって認識
出来ない画像情報や文字情報を印刷物に付与することが
できる。図3の印刷物を油性又は水性のマジックペン等
で塗りつぶしたとき、支持体Aの表面に隠し画像とした
領域Bが出現したようすを図4に示す。
【0022】また、隠し文字印刷の具体例として図5に
示す商品券型印刷物P2及び入場券型印刷物P3では、
撥水及び又は撥油性インキの領域Bを「有効」、「O
K」という隠し文字印刷とした場合、通常では目視によ
って認識出来ない隠し文字が、真偽判定者等が指定され
た前記領域Bの部分を、油性及び又は水性のフェルトペ
ン等で塗りつぶすことにより、図6に示すように「有
効」、「OK」(図5の領域Bの部分に対応する)とい
う隠し文字を読み取ることが出きる。
【0023】また、潜像潜像記号及び又は潜像画像印刷
においても、前記2種類のインキを用いる。具体例とし
て図7(a)、(b)に示すように、切手S及びはがき
Hに撥水及び又は撥油性インキの領域Bとして印刷した
隠しマークや人気キャラクターの潜像画像M又はメッセ
ージM2を施した場合、はがきの受取人が油性及び又は
水性のフェルトペン等で指定箇所である領域B部分を塗
りつぶすことにより、隠れたキャラクター又はメッセー
ジ(図示した「また会いましょう」の言葉)を出現さ
せ、楽しむ印刷物を提供することができる。
【0024】また、図8に示すように、前記2種類のイ
ンキを用いたバーコードの印刷物において、バーコード
部分又はバーコードの周辺部分のいずれか一方を撥水及
び又は撥油性インキの領域B、他方は一般インキの領域
Cとして支持体Aの表面上に印刷することにより、通常
目視によって認識出来ないが、支持体Aの表面を表面上
の色と異なる有色の油性及び又は水性のフェルトペン等
で塗りつぶすことにより、図9に示すようなバーコード
を出現形成することができる。なお、ここで支持体Aの
表面上に撥水及び又は撥油性インキの領域Bのみを用い
た場合は、図1、図2のような関係になる。
【0025】また、本真偽判定方法をディジタル文字や
記番号へ応用することで可変可能な数字、文字情報を印
刷物に付与することができる。例えば図10に示すような
ディジタル文字を撥水及び又は撥油性インキの領域Bと
して印刷することで、一見何の意味も持たないディジタ
ル文字が、この文字上を文字色と異なる有色の油性及び
又は水性のフェルトペン等で塗りつぶすことにより、図
11のように任意の数字が出現する。さらに、一般イン
キの領域Cと撥水及び又は撥油性インキの領域Bの印刷
部分を入れ換えれば、図12のように反転したバリエーシ
ョンが表現できる。
【0026】
【発明の効果】本発明の印刷物とその真偽判定方法は、
撥水及び又は撥油性インキ部分及びそれに隣接する部分
を、撥水及び又は撥油性インキの色と異なる有色の油性
及び又は水性のフェルトペン等で塗りつぶすことによ
り、該印刷物の潜像や色彩変化が肉眼で確認できる印刷
物であり、特殊な装置を必要としないで容易に真偽判別
を可能とする判定方法である。また、その製造方法は、
多色印刷機のインキ供給部のインキのうち1色分を撥水
及び又は撥油性インキに変更するだけでよいため、印刷
物を極めて安価に製造することができる。このように製
造単価を低くできることは、真偽判定時に水性及び又は
油性ペン等で塗りつぶしてしまうことから、一回だけの
利用で廃棄される使い捨ての切符、入場券、ビール券、
商品券、回数通行券の表紙及び切手などに適している。
特に高額商品券の裏面等に隠されたバーコードとして採
用するのが最適である。この商品券の場合、流通過程に
おいて真偽判定者は、指定された撥水及び又は撥油性イ
ンキ部分を前記記載の真偽判定方法を用いて真偽判定を
行った後、バーコード自体の情報の照合を行うこととな
り、二重のチェックが可能となる。この際、真偽判定者
は、本発明による真偽判定を行わなければバーコードが
出現しないため、必ず本発明の真偽判定を行う行為をす
ることとなる。また、デザイン上や再使用の関係で、商
品券等をフェルトペンで汚せない場合には、市販の消色
ペン、例えば特開平5―59312号記載の消色性イン
キを用いたマーキングペン等を用いることで、真偽判定
後の汚れを防ぐことも可能である。
【0027】切手等への応用においては、通常インキで
印刷された画像の上から透明な撥水及び又は撥油性イン
キで画像等を印刷しておくことで、消印後の切手にも付
加価値を持たせることができる。例えば切手、はがき及
びメッセージカード等に透明な撥水及び又は撥油性イン
キで干支を入れたり、記念切手に隠しマークや人気キャ
ラクターの画像及びメッセージ等を入れたりすること
で、受取人は通常のメッセージ内容とともに、隠れたメ
ッセージも楽しむ印刷物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】真偽判定に使用する印刷物の説明図である。
【図2】図1の印刷物に水性及び又は油性のフェルトペ
ン等で塗りつぶしてBの領域がそれらをはじきいたよう
すの説明図である。
【図3】潜像記号及び又は潜像画像への利用として、一
般インキと撥水及び又は撥油性インキを組み合わせて使
用する印刷物の説明図である。
【図4】図3の印刷物に水性及び又は油性のフェルトペ
ン等で塗りつぶして、領域Bだけがそれらをはじき、潜
像記号及び又は潜像画像が出現したようすの説明図であ
る。
【図5】隠し文字への利用として商品券型製品及び入場
券型製品に使用した場合の説明図である。
【図6】図5の印刷物に水性及び又は油性のフェルトペ
ン等で塗りつぶして領域Bがそれらをはじいたようすの
説明図である。
【図7】潜像記号及び又は潜像画像への利用として隠れ
たメッセージやキャラクターを利用した場合の説明図で
ある。
【図8】バーコードとして利用した場合の説明図であ
る。
【図9】図8の印刷物に水性及び又は油性のフェルトペ
ン等で塗りつぶして領域Bがそれらをはじいたようすの
説明図である。
【図10】潜像記号及び又は潜像画像への応用としてディ
ジタル文字を利用した場合の説明図である。
【図11】図10の印刷物を水性及び又は油性のフェルトペ
ン等で塗りつぶして領域Bがそれらをはじいたようすの
説明図である。
【図12】図10の印刷物に水性及び又は油性のフェルトペ
ン等で塗りつぶして領域Bがそれらをはじいたようすの
説明図である。
【符号の説明】
A 支持体 B 撥水及び又は撥油性インキの領域 C 一般インキの領域 S 切手 H はがき M、M2 隠されたキャラクター及びメッセージ Y 油性及び又は水性ペン等の色部分

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性ペン及び又は油性ペンをはじかずに
    受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及び又
    は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bを設
    け、前記支持体Aの表面とは異なる有色の油性及び又は
    水性ペンで、支持体Aの表面の領域と撥水及び又は撥油
    性の領域Bを同時に塗りつぶした時に、撥水及び又は撥
    油性の領域Bでは油性及び又は水性ペンのインキをはじ
    き、支持体Aの表面の領域では油性及び又は水性ペンの
    インキを受理するので、領域Bと支持体Aの表面が異な
    る色を呈することにより真偽判定可能となる有価証券類
    の印刷物。
  2. 【請求項2】 水性ペン及び又は油性ペンをはじかずに
    受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及び又
    は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bを設
    け、前記支持体Aの表面とは異なる有色の油性及び又は
    水性ペンで、支持体Aの表面の領域と撥水及び又は撥油
    性の領域Bを同時に塗りつぶした時に、撥水及び又は撥
    油性の領域Bでは油性及び又は水性ペンのインキをはじ
    き、支持体Aの表面の領域では油性及び又は水性ペンの
    インキを受理するので、領域Bと支持体Aの表面が異な
    る色を呈する有価証券類の印刷物の真偽判定方法。
  3. 【請求項3】 水性ペン及び又は油性ペンをはじかずに
    受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及び又
    は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bと、そ
    の領域に隣接する領域Cを領域Bと同色で印刷し、支持
    体Aの表面を前記領域B及び領域Cとは異なる有色の油
    性及び又は水性ペンで塗りつぶした時に、領域Bでは油
    性及び又は水性ペンのインキをはじき、支持体Aの表面
    及び領域Cでは油性及び又は水性ペンのインキを受理す
    るので領域Bと支持体Aの表面、領域Cが異なる色を呈
    することにより真偽判定可能となる有価証券類の印刷
    物。
  4. 【請求項4】 水性ペン及び又は油性ペンをはじかずに
    受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及び又
    は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bと、そ
    の領域に隣接する領域Cを領域Bと同色で印刷し、支持
    体Aの表面を前記領域B及び領域Cとは異なる有色の油
    性及び又は水性ペンで塗りつぶした時に、領域Bでは油
    性及び又は水性ペンのインキをはじき、支持体Aの表面
    及び領域Cでは油性及び又は水性ペンのインキを受理す
    るので領域Bと支持体Aの表面、領域Cが異なる色を呈
    する有価証券類の印刷物の真偽判定方法。
  5. 【請求項5】 水性ペン及び又は油性ペンをはじかずに
    受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及び又
    は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bを設
    け、前記支持体Aの表面とは異なる有色の油性及び又は
    水性ペンで、支持体Aの表面の領域と撥水及び又は撥油
    性の領域Bを同時に塗りつぶした時に、撥水及び又は撥
    油性の領域Bでは油性及び又は水性ペンのインキをはじ
    き、支持体Aの表面の領域では油性及び又は水性ペンの
    インキを受理するので、領域Bと支持体Aの表面が異な
    る色を呈することにより真偽判定可能となる印刷物にお
    いて、撥水及び又は撥油性の領域Bをバーコード又はバ
    ーコードと接する余白部分のいずれかとする有価証券類
    の印刷物。
  6. 【請求項6】 水性ペン及び又は油性ペンをはじかずに
    受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及び又
    は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bを設
    け、前記支持体Aの表面とは異なる有色の油性及び又は
    水性ペンで、支持体Aの表面の領域と撥水及び又は撥油
    性の領域Bを同時に塗りつぶした時に、撥水及び又は撥
    油性の領域Bでは油性及び又は水性ペンのインキをはじ
    き、支持体Aの表面の領域では油性及び又は水性ペンの
    インキを受理するので、領域Bと支持体Aの表面が異な
    る色を呈することにより真偽判定可能となる印刷物にお
    いて、撥水及び又は撥油性の領域Bをバーコード又はバ
    ーコードと接する余白部分のいずれかとする有価証券類
    の印刷物の真偽判定方法。
  7. 【請求項7】 水性ペン及び又は油性ペンをはじかずに
    受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及び又
    は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bと、そ
    の領域に隣接する領域Cを領域Bと同色で印刷し、支持
    体Aの表面を前記領域B及び領域Cとは異なる有色の油
    性及び又は水性ペンで塗りつぶした時に、領域Bでは油
    性及び又は水性ペンのインキをはじき、支持体Aの表面
    及び領域Cでは油性及び又は水性ペンのインキを受理す
    るので領域Bと支持体Aの表面、領域Cが異なる色を呈
    することによって真偽判定可能となる印刷物において、
    領域B又は領域Cのいずれかをバーコードとする有価証
    券類の印刷物。
  8. 【請求項8】 水性ペン及び又は油性ペンをはじかずに
    受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及び又
    は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bと、そ
    の領域に隣接する領域Cを領域Bと同色で印刷し、支持
    体Aの表面を前記領域B及び領域Cとは異なる有色の油
    性及び又は水性ペンで塗りつぶした時に、領域Bでは油
    性及び又は水性ペンのインキをはじき、支持体Aの表面
    及び領域Cでは油性及び又は水性ペンのインキを受理す
    るので領域Bと支持体Aの表面、領域Cが異なる色を呈
    することによって真偽判定可能となる印刷物において、
    領域B又は領域Cのいずれかをバーコードとする有価証
    券類の印刷物の真偽判定方法。
  9. 【請求項9】 水性ペン及び又は油性ペンをはじかずに
    受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及び又
    は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bを設
    け、前記支持体Aの表面とは異なる有色の油性及び又は
    水性ペンで、支持体Aの表面の領域と撥水及び又は撥油
    性の領域Bを同時に塗りつぶした時に、撥水及び又は撥
    油性の領域Bでは油性及び又は水性ペンのインキをはじ
    き、支持体Aの表面の領域では油性及び又は水性ペンの
    インキを受理するので、領域Bと支持体Aの表面が異な
    る色を呈することにより真偽判定可能となる印刷物にお
    いて、撥水及び又は撥油性の領域Bを潜像記号及び又は
    潜像画像とする有価証券類の印刷物。
  10. 【請求項10】 水性ペン及び又は油性ペンをはじかず
    に受理できるシートの支持体Aの表面に水性ペン及び又
    は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bを設
    け、前記支持体Aの表面とは異なる有色の油性及び又は
    水性ペンで、支持体Aの表面の領域と撥水及び又は撥油
    性の領域Bを同時に塗りつぶした時に、撥水及び又は撥
    油性の領域Bでは油性及び又は水性ペンのインキをはじ
    き、支持体Aの表面の領域では油性及び又は水性ペンの
    インキを受理するので、領域Bと支持体Aの表面が異な
    る色を呈することにより真偽判定可能となる印刷物にお
    いて、撥水及び又は撥油性の領域Bを潜像記号及び又は
    潜像画像とする有価証券類の印刷物の真偽判定方法。
  11. 【請求項11】 水性ペン及び又は油性ペンをはじかず
    に受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及び
    又は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bと、
    その領域に隣接する領域Cを領域Bと同色で印刷し、支
    持体Aの表面を前記領域B及び領域Cとは異なる有色の
    油性及び又は水性ペンで塗りつぶした時に、領域Bでは
    油性及び又は水性ペンのインキをはじき、支持体Aの表
    面及び領域Cでは油性及び又は水性ペンのインキを受理
    するので領域Bと支持体Aの表面、領域Cが異なる色を
    呈することによって真偽判定可能となる印刷物におい
    て、撥水及び又は撥油性の領域Bを潜像記号及び又は潜
    像画像とする有価証券類の印刷物。
  12. 【請求項12】 水性ペン及び又は油性ペンをはじかず
    に受理できるシート状の支持体Aの表面に水性ペン及び
    又は油性ペンをはじく撥水及び又は撥油性の領域Bと、
    その領域に隣接する領域Cを領域Bと同色で印刷し、支
    持体Aの表面を前記領域B及び領域Cとは異なる有色の
    油性及び又は水性ペンで塗りつぶした時に、領域Bでは
    油性及び又は水性ペンのインキをはじき、支持体Aの表
    面及び領域Cでは油性及び又は水性ペンのインキを受理
    するので領域Bと支持体Aの表面、領域Cが異なる色を
    呈することによって真偽判定可能となる印刷物におい
    て、撥水及び又は撥油性の領域Bを潜像記号及び又は潜
    像画像とする有価証券類の印刷物の真偽判定方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006098423A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Osaka Sealing Printing Co Ltd ラベル
JP2014523820A (ja) * 2011-06-14 2014-09-18 テクノロジアン テュトキムスケスクス ヴェーテーテー 多孔質基材での隠れたパターンの形成

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