JP2000108375A - インクジェット式記録装置 - Google Patents
インクジェット式記録装置Info
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Abstract
ット式記録装置を提供すること。 【解決手段】 クリーニング部材17は、弾性力を有す
る平板状ワイパ17aと、弾性力を有する独立発泡気孔
を有する多孔質体よりなる平板状の擦り部材17bとで
構成されている。特に、平板状の擦り部材17bとして
独立発泡気孔を有する多孔質体を用いているので、記録
ヘッドのノズルプレートに摺接して一時的に変形される
度に、各気孔に存在する空気がその都度押し出されて、
インクによる泡を発生するという問題を回避することが
できる。従って、インクによる泡が記録ヘッドのノズル
開口より侵入して、ノズル開口に形成されたメニスカス
を破壊するという問題を解決することができる。
Description
に移動する記録ヘッドを有し、印刷データに基づいてイ
ンク滴を記録用紙に向かって吐出することで、記録用紙
上に印字を行うインクジェット式記録装置に関し、特に
記録ヘッドのノズル形成面をクリーニングするクリーニ
ング部材を具備したインクジェット式記録装置に関す
る。
ラフィック処理が比較的簡単に実行できるようになった
ため、ディスプレイに表示される例えばカラー画像のハ
ードコピーを高品質で出力できる記録装置が求められて
いる。このような要求に応えるためにインクジェット式
記録ヘッドを搭載した記録装置が提供されている。
の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度
で形成できるため、カラー印刷を含めた多くの印刷に使
用されている。
インク貯蔵手段からのインクの供給を受けるインクジェ
ット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相
対的に移動させる紙送り手段を備え、印字信号に応じて
記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出
させてドットを形成することで記録が行われる。
シアン、マゼンタのインクの吐出が可能な記録ヘッドを
設け、ブラックインクによるテキスト印刷ばかりでな
く、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラ
ー印刷を可能としている。
は、圧力発生室で加圧したインクをノズル開口からイン
ク滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノ
ズル開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇
や、インクの固化によるノズル開口の目詰まりを発生し
たり、塵埃の付着、さらには気泡の混入などにより吐出
異常となり、印刷不良を起こすという問題がある。
通常、非印刷時に記録ヘッドのノズル形成面であるノズ
ルプレートを封止するためのキャッピング手段と、ノズ
ルプレートを清掃するクリーニング部材を備えている。
開口のインクの乾燥を防止する蓋として機能するだけで
なく、ノズル開口に目詰まりが生じたり、気泡の混入に
より吐出異常に陥った場合には、キャップ部材によりノ
ズルプレートを封止し、負圧発生手段としての吸引ポン
プからの負圧により、ノズル開口からインクを吸引して
ノズル開口の目詰まりを解消したり、混入した気泡をノ
ズル開口から排出する機能をも備えている。
ーニング部材は、一般にシリコンやウレタン等のゴムを
主材にした弾性ブレードにより構成され、記録ヘッドに
よる印字領域とキャッピング手段を配置した非印字領域
との間における記録ヘッドの移動経路上に進退可能に配
置されている。そして、記録ヘッドの移動に伴い、クリ
ーニング部材の端面が記録ヘッドのノズルプレートに摺
接することで、記録ヘッドのノズルプレートを払拭する
ように構成されている。
液状のインクが付着するだけでなく、インク溶媒の蒸発
による固化したインク染料や、塵埃または繊維質などの
乾燥被着等も発生する。従ってこのような状況に対処す
るために、前記した弾性ブレードによるクリーニング部
材の他に、インクを吸収する性質を有する例えば繊維質
を織布した擦り部材を添接させた構成も提案されてい
る。この構成によると、湿潤状態の擦り部材によりノズ
ルプレート上に固化したインク染料や繊維質などを効果
的に除去することができる。
グ部材として繊維質を織布した擦り部材を採用した従来
の構成によると、ノズルプレートに摺接して一時的に変
形される度に、各繊維の間に存在する空気が押し出され
て、吸引したインクによって泡を発生させるという問題
が生ずる。
したものであり、クリーニング部材17はゴム等の材質
により形成されたブレード部材(ワイパ)17aに、繊
維質を織布した擦り部材17bを貼り合わせて構成され
ている。この構成によるとノズルプレート8aに摺接し
て擦り部材17bが一時的に変形される度に、擦り部材
17bを構成する各繊維の間に存在する空気が押し出さ
れて、吸引したインクによって多数の泡Buを発生させ
て、これがノズルプレート8aに付着する。
泡Buが、ノズルプレートに付着した場合には、この泡
がノズル開口より侵入して、ノズル開口に形成されたメ
ニスカスを破壊し、インクの吐出不良を発生させるとい
う問題に発展する。
材に代えて、例えば発泡ゴム等により形成された連続気
孔多孔質体を用いた場合においても同様である。この連
続気孔多孔質体においては、気孔が連続しているために
内部に存在する空気が気孔を通じて外部に押し出され、
吸引したインクによって多数の泡を発生させるという問
題が発生する。
り部材は耐久性が劣るために、長期の使用によって繊維
が序々にほずれて、これが記録ヘッドのノズルプレート
に付着し、かえってノズルプレートを汚染させるという
問題も抱えている。
れたものであり、前記したようにノズルプレートを払拭
する際の泡の発生を防止することができると共に、耐久
性の高いクリーニング部材を提供しようとするものであ
り、これにより印字の信頼性を長期にわたって確保する
ことができるインクジェット式記録装置を提供すること
を目的とするものである。
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、ノズル開口からインク滴を吐出するインクジェッ
ト式記録ヘッドと、前記記録ヘッドによる印字領域と記
録ヘッドのノズル形成面を封止するキャップユニットを
配置した非印字領域との間における記録ヘッドの移動経
路上に進退可能に配置され、記録ヘッドのノズル形成面
をクリーニングするクリーニング部材とを備えたインク
ジェット式記録装置であって、前記クリーニング部材
は、弾性力を有する平板状ワイパと、弾性力を有する独
立発泡気孔を有する多孔質体よりなる平板状の擦り部材
とで構成され、前記記録ヘッドの往復移動に伴い、前記
擦り部材および前記平板状ワイパにより、記録ヘッドの
ノズル形成面のクリーニングがなされるように構成され
る。
材は、非印字領域側に位置する弾性力を有する平板状ワ
イパと、印字領域側に位置する弾性力を有する独立発泡
気孔を有する多孔質体よりなる平板状の擦り部材とで構
成され、前記記録ヘッドの印字領域側から非印字領域側
への移動に伴い、前記擦り部材によりノズル形成面のク
リーニングがなされ、記録ヘッドの非印字領域側側から
印字領域側への移動に伴い、前記平板状ワイパによりノ
ズル形成面のクリーニングがなされるように構成され
る。
態においては、前記クリーニング部材を構成する平板状
ワイパと、独立発泡気孔を有する多孔質体よりなる平板
状擦り部材とは、互いに分離した状態で配置される。
おいては、前記クリーニング部材を構成する平板状ワイ
パと、独立発泡気孔を有する多孔質体よりなる平板状擦
り部材とは、互いに接合されて配置される。
る平板状ワイパと、独立発泡気孔を有する多孔質体より
なる平板状擦り部材とが一体に形成された構成が採用し
得る。また、前記平板状ワイパと、独立発泡気孔を有す
る多孔質体よりなる平板状擦り部材とは、両者の間で部
分的に接合された構成も採用し得る。
孔を有する多孔質体よりなる平板状擦り部材とは、記録
ヘッドのノズル形成面に接する自由端側において両者が
分離され、固定端側において両者が接合された構成も採
用し得る。
も、前記平板状ワイパにおける記録ヘッドのノズル形成
面に接する自由端側の突出長さに対して、擦り部材にお
ける記録ヘッドのノズル形成面に接する自由端側の突出
長さが小となるように構成されたクリーニング部材が採
用し得る。
ける記録ヘッドのノズル形成面に接する自由端側の端面
が、固定端側から自由端側に延びる側面と直交する面に
対して所定の傾斜角をもって形成されたクリーニング部
材も採用し得る。
を備えたインクジェット式記録装置によると、記録ヘッ
ドが往復移動するに伴い、前記擦り部材および前記平板
状ワイパとが記録ヘッドのノズル形成面に択一的に接す
るようになされる。
ヘッドが印字領域側から非印字領域側に移動するに際
し、独立発泡気孔を有する多孔質体よりなる平板状の擦
り部材により、記録ヘッドのノズル形成面に擦り動作が
与えられる。これにより表面部分の気孔にインクが含浸
した湿潤状態の擦り部材によって、記録ヘッドのノズル
形成面に固化したインク染料等が効果的に除去される。
領域側に移動するに際し、平板状ワイパによって記録ヘ
ッドのノズル形成面がワイピングされる。これによりキ
ャップユニットによりインクが吸引された直後のノズル
形成面がワイピングされ、ノズル形成面に付着したイン
ク滴を除去することができる。
気孔を有する多孔質体により構成されており、従って擦
り部材の表面に存在する独立発泡気孔のそれぞれにはイ
ンク滴が侵入して保持された状態となる。しかしながら
各気孔は独立して形成されているために、各気孔間にお
いて空気の流通はなく、従ってノズルプレートに摺接し
て一時的に変形される度に、各気孔に存在する空気がそ
の都度押し出されて、インクによる泡を発生するという
問題は生じない。
連続気孔多孔質体を用いた従来の構成における問題点を
解決することができ、インクによる泡がノズル開口より
侵入して、ノズル開口に形成されたメニスカスを破壊す
るという問題を解決することができる。
ット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づい
て説明する。図1は本発明が適用されたインクジェット
式記録装置の全体構成を示すものである。図1において
符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はタイミ
ングベルト2の一部に結合されてキャリッジモータ3の
往復回転により駆動され、ガイド部材4に案内されてプ
ラテン5に沿って平行に移動するように構成されてい
る。
にはブラックインクを吐出する記録ヘッド7およびカラ
ーインクを吐出する記録ヘッド8が搭載され、各記録ヘ
ッド7,8は、それぞれブラックインクカートリッジ
9、カラーインクカートリッジ10からそれぞれインク
の供給を受けて記録用紙6に対してインク滴が吐出でき
るように構成されている。
ンク装置であり、ブラックインク用記録ヘッド7を封止
するキャップユニット12と、カラーインク用記録ヘッ
ド8を封止するキャップユニット13が同一のキャップ
ホルダに搭載されている。
れ記録ヘッド7,8のノズル開口面を1つの空間で封止
できるサイズを備え、非印字時には記録ヘッド7,8の
ノズル開口を封止し、また吐出能力回復操作時(クリー
ニング操作時)にはポンプユニット16から負圧の供給
を受けて記録ヘッド7,8からインクを強制的に排出さ
せることができるように構成されている。
6に印字を行なう印字領域と、キャッピング装置11が
配置された非印字領域との間には、後述するクリーニン
グ部材17が記録ヘッドの移動経路上に進退可能となる
ように配置されており、キャリッジのキャッピング装置
11側への往復移動に伴い、各記録ヘッド7,8におけ
るノズル形成面、すなわちノズルプレートのクリーニン
グが実行できるように構成されている。
キャップユニット12,13のうちの1つ、例えばカラ
ーインク用のキャップユニット13の一例と、これに接
続されたポンプユニット16などの構成を示したもので
ある。なお、他方のブラックインク用のキャップユニッ
ト12においても、以下の説明と同様の構成になされて
いる。
た方形状のキャップケース13aと、キャップケース1
3a内に収納されたゴム材料などの可撓性物質よりなる
キャップ部材13bとにより構成さており、キャップ部
材13bはその上測縁がキャップケース13aよりも若
干突出した状態に形成されている。そしてキャップ部材
13bの内底部には多孔質材料により形成されたインク
吸収材13cが収納されており、このインク吸収材13
cはキャップ部材13bに一体に形成された保持体13
dにより保持されている。
キャップケース13aおよびキャップ部材13bをそれ
ぞれ貫通するようにして、吸引口13eおよび大気開放
口13fが配置されている。
3eにはチューブT1を介してポンプユニットとしての
チューブポンプ16が接続されており、チューブポンプ
16の排出側には排インクタンク15が配置されてい
る。さらに、キャップケース13aの大気開放口13f
には、チューブT3を介して大気開放バルブ19が接続
されている。
用記録ヘッドを示しており、この記録ヘッド8はキャッ
プユニット13が上部に移動した時、ノズル形成面とし
てのノズルプレート8aが前記キャップユニット13に
よってキャッピングされるように構成されている。ノズ
ルプレート8aにはノズル開口8bが形成されており、
各ノズル開口8bに対応して配置された圧電振動子8c
の作用によってイエロー、シアン、マゼンタなどの各イ
ンクが吐出されるように構成されている。
気泡の排出およびノズル開口の目詰まりを解消させるた
めのインクの吸引作用は、図2に示すようにキャップ部
材13bを記録ヘッド8のノズルプレート8aに密着さ
せると共に、大気開放バルブ19を閉弁した状態で行わ
れる。
を作動させることで、キャップ部材13bの内部に負圧
が与えられ、ノズル開口8bからインクが排出される。
インクの排出に伴いキャップ部材内部の負圧がある程度
減少した時点で、前記大気開放バルブ19を開弁させる
と、キャップ部材内に大気が導入され内部の負圧は解除
される。
状態でチューブポンプ16を再び作動させることによ
り、キャップ部材内に排出されたインクをチューブT1
を介して排インクタンク15に送り込む動作がなされ
る。
たポンプユニット(チューブポンプ)16の構成を分解
斜視図によって示したものである。
にそれぞれ円筒部16a,16bが形成されたポンプフ
レーム16cを具備しており、この円筒部16a,16
bにはそれぞれポンプホイル16d,16eが、図示し
ない給紙モータの駆動力を得て、正転および逆転可能と
なるように配置されている。
が中心方向に、他端が外周方向に向けて伸びる2本の軸
孔16fがそれぞれ設けられていて、ポンプホイル16
d,16eの回転方向に応じてこれらの軸孔16fに軸
支されたローラ16gを、中心方向に片寄らせるか、ま
たは外周方向に片寄らせるかできるように構成されてい
る。そしてローラ16gによりチューブT1を円筒部1
6a,16bとの間で加圧してしごく作用を行うポンプ
作用と、チューブT1を加圧しないレリース作用とを行
わせるように構成されている。
において説明したようにカラー記録ヘッド用のキャッピ
ング装置13におけるインク吸引口13eおよび同様に
ブラックインク用記録ヘッド7のキャッピング装置にお
けるインク吸引口に接続されている。
けた場合においてポンプユニット16の駆動による負圧
が、キャップ部材13bによって囲まれた内部空間に印
加されるように作用する。
ホイル16dの回転軸にクラッチ板31aを介してクリ
ーナカム13bが遊嵌されており、圧縮バネ13cによ
ってクリーナカム13bがクラッチ板13aに圧接され
るように構成されている。
立されたスライドレバー31eがフレーム31dに対し
て水平方向に摺動できるように取り付けられており、こ
のスライドレバー31eの一部に形成された凸部(図示
せず)に前記クリーナカム13bに形成された台形状の
通孔31fが係合されている。
16dの一方向の回転によりクラッチ板31aを介して
同方向に引きずられ、前記スライドレバー31eを一方
の水平方向に移動させるように作用する。またクリーナ
カム31bは、ポンプホイル16dの他方向の回転によ
りクラッチ板31aを介して他方向に引きずられ、前記
スライドレバー31eを他方の水平方向に移動させるよ
うに作用する。
り付けられた前記クリーニング部材17は、ポンプユニ
ット16を駆動する紙送りモータの正転および逆転駆動
により、記録ヘッド7,8の移動経路上のクリーニング
位置に対して進入または退避できるように作用し、クリ
ーニング部材17のクリーニング位置への進入状態にお
いて記録ヘッド7,8のノズルプレートを払拭するよう
にされる。
を拡大断面図によって示したものである。図4に示すよ
うにクリーニング部材17は、非印字領域側、すなわち
キャッピングユニットに位置する弾性力を有する例えば
ゴム部材により形成された平板状ワイパ17aと、記録
用紙6が装填される印字領域側に位置する弾性力を有す
る独立発泡気孔を有する多孔質体よりなる平板状の擦り
部材17bとで構成されている。
り部材17bとは、共にクリーナ駆動ユニット31にお
けるスライドレバー31eに、その自由端側が上部に向
くように取り付けられており、これにより記録ヘッド
7,8の移動経路に進退できるように構成されている。
から印字領域側に向かって矢印A方向に移動する場合に
おける図4に示すクリーニング部材17によるワイピン
グ作用を説明するものである。この場合においては、記
録ヘッド8の矢印A方向への移動によって、平板状ワイ
パ17aの自由端側(先端)の隅角部が記録ヘッド8の
ノズルプレート8aに摺接し、平板状ワイパ17aおよ
び擦り部材17bの2つの復元弾性力により、ノズルプ
レート8aを払拭する。
ング装置によって記録ヘッドからインクの吸引動作がな
された後において、ノズルプレートに付着したインク滴
を払拭(ワイピング)する場合になされる。
ら非印字領域側に向かって矢印B方向に移動する場合に
おける図4に示すクリーニング部材17によるノズルプ
レートの擦り作用を説明するものである。この場合にお
いては、記録ヘッド8の矢印B方向への移動によって、
擦り部材17bの自由端側の隅角部が記録ヘッド8のノ
ズルプレート8aに摺接し、擦り部材17bおよび平板
状ワイパ17aの2つの復元弾性力により、ノズルプレ
ート8aの擦り作用を実行する。
媒の蒸発によるインク染料や繊維質などの乾燥被着物を
除去するためになされ、インクを吸収した湿潤状態の擦
り部材17bにより、固化したインク染料や塵埃はノズ
ルプレートから効果的に除去される。
リーニング動作の流れを示すフローチャートである。図
7(a)はインク吸引後に図5に示すように平板状ワイ
パによりノズルプレートをワイピングする場合を示して
おり、また図7(b)はインク吸引後に図6に示すよう
に擦り部材によってノズルプレートに擦り作用を与える
場合を示している。
が開始されると、ステップS11において記録ヘッドは
非印字領域側である待機位置に移動する。これは図1に
示すキャリッジモータ3の駆動により実行される。なお
この場合、クリーニング動作が開始された時に、記録ヘ
ッドがすでに待機位置に移動済みである場合において
は、この動作は行なわれない。
ドのインクの吸引動作が行なわれる。これは図2に示し
たようにキャップユニット13が記録ヘッド8のノズル
プレート8aを封止し、ポンプユニット16よりキャッ
プユニット13内に負圧を与えることで実行される。
プS13においてクリーニング部材17が記録ヘッドの
移動経路上に進行する。これは図3で説明したように、
ポンプユニットを駆動する紙送りモータ(図示せず)の
駆動により、クリーナ駆動ユニット31のスライドレバ
ー31eが記録ヘッドの移動経路上に進入することで実
行される。
リッジモータの駆動により、記録ヘッドが印字領域側に
移動する。これによって図5に示すように平板状ワイパ
17aの自由端側の隅角部が記録ヘッド8のノズルプレ
ート8aに摺接し、平板状ワイパ17aによってノズル
プレート8aのワイピングが行なわる。この後、ステッ
プS15において、クリーナ駆動ユニット31の動作に
より、クリーニング部材17は記録ヘッドの移動経路上
から退避してワイピング動作は終了する。
よるクリーニング(擦り)動作については、次のように
なされる。すなわちステップS21において、キャリッ
ジモータの動作により、記録ヘッドは非印字領域側であ
る待機位置に移動する。そして、ステップS22におい
て記録ヘッドよりインクの吸引動作が行なわれる。これ
は、前記したステップS12と同様である。
ドは印字領域側に移動する。そしてステップS24にお
いてクリーニング部材17が記録ヘッドの移動経路上に
進入する。そしてステップS24に移行し、記録ヘッド
が印字領域側に移動する。
17bの自由端側の隅角部が記録ヘッド8のノズルプレ
ート8aに摺接し、擦り部材17bにより、ノズルプレ
ート8aの擦り作用が実行される。
ドは再び非印字領域側である待機位置に移動した後、ス
テップS26においてクリーニング部材17は、記録ヘ
ッドの移動経路上から退避して記録ヘッドのワイピング
動作は終了する。
よび擦り動作をそれぞれ1回だけ行なう例を示したもの
であるが、1回のクリーニング中にワイピング動作また
は擦り動作を複数回行なうこともできる、例えば1回の
クリーニング動作中に、2回の擦り動作と1回のワイピ
ング動作を行なう場合には、図7(b)において、ステ
ップS26の後、ステップS21、ステップS23、ス
テップS24、ステップS25と、これに続いてステッ
プS23、ステップS26の順に実行させることで達成
される。
泡気孔を有する多孔質体により構成されており、従って
図11に模式的に示すように、部材17bの表面に存在
する独立発泡気孔17dのそれぞれにインク滴Inが侵
入して保持され、その表面が一定の湿潤状態になされ
る。しかしながら各気孔17dは独立して形成されてい
るために、ノズルプレートに摺接して一時的に変形され
る度に、各気孔に存在する空気がその都度押し出され
て、インクによる泡を発生するという問題は生じない。
連続気孔多孔質体を用いた従来の構成における問題点を
解決することができ、インクによる泡がノズル開口より
侵入して、ノズル開口に形成されたメニスカスを破壊す
るという問題を解決することができる。
材17の構成においては、平板状ワイパ17aと擦り部
材17bとは、クリーナ駆動ユニット31におけるスラ
イドレバー31eに互いに添接するように分離状態で配
置されている。この構成によると、例えば図5に示すよ
うに平板状ワイパ17aによりノズルプレート8aをワ
イピングした直後に、平板状ワイパ17aの単独による
復元弾性力によって直立状態に戻り、また続いて擦り部
材17bの単独による復元弾性力によって直立状態に戻
るという作用を呈するため、それぞれによる復元力は弱
く、ワイパ17a、並びに擦り部材17bに付着したイ
ンク滴の飛び散りの程度を抑制させることができる。
グ部材17を構成する平板状ワイパ17aと平板状擦り
部材17bとは、両者の間で接着剤により接合されてい
る状態を示している。この図8においては、両者の間で
部分的に接着剤17cにより接合されており、より具体
的には記録ヘッドのノズルプレートに接する自由端側に
おいて両者が分離され、クリーナ駆動ユニット31にお
けるスライドレバー31e側の固定端において両者は接
着剤17cにより接合されている。
調整することによって、クリーニング部材全体の固さを
調整することができ、これによってクリーニング部材に
よるノズルプレートに対する摺接力を調整することがで
きる。
における記録ヘッドのノズルプレートに接する自由端側
の突出長さに対して、擦り部材17bにおける記録ヘッ
ドのノズルプレートに接する自由端側の突出長さが小と
なるように構成した例を示す。すなわち図9に示すよう
に両者の間には、寸法hに相当する突出長さの差を持た
せるように構成されている。
おいてノズルプレートをワイピングする際に、擦り部材
17bの先端がノズルプレートに接するのを有効に回避
することができる。すなわち、擦り部材17bを構成す
る多孔質体がノズルプレートに接触した場合、多孔質体
の接触面が不均一なために、ノズルに侵入してメニスカ
スを破壊するという問題が発生する。したがって前記の
構成により、ノズル開口に形成されたメニスカスを破壊
するという問題を効果的に回避させることができる。
おける記録ヘッドのノズルプレートに接する自由端側の
端面が、固定端側から自由端側に延びる側面と直交する
面に対して所定の傾斜角αをもって形成された構成を示
す。前記所定の角度αは、平板状ワイパ17aによるワ
イピング時において、多孔質体からなる擦り部材17b
がノズルプレートに接触せず、また擦り部材17bによ
るラビング時において、擦り部材17bがノズルプレー
トに接触する程度に構成される。
の先端面が、外側方向に向かって角度αをもって下降す
る傾斜面を構成しており、また図10(b)は、擦り部
材17bの先端面が、平板状ワイパ17aに向かって同
様に傾斜面を構成した状態を示している。
例と同様に平板状ワイパ17aにおいてノズルプレート
をワイピングする際に、擦り部材17bの先端がノズル
プレートに接するのを有効に回避することができ、さら
に擦り部材17bによってノズルプレートを擦り動作を
行なう場合において、擦り部材によるノズルプレートの
摺接度合いを調整することができる。
かるインクジェット式記録装置に用いられるクリーニン
グ部材は、弾性力を有する平板状ワイパと、弾性力を有
する独立発泡気孔を有する多孔質体よりなる平板状の擦
り部材とで構成され、記録ヘッドの往復移動によって、
擦り部材およびワイパが記録ヘッドのノズル形成面に択
一的に接触してノズル形成面をクリーニングするように
なされる。
印字領域側に擦り部材を配置することで、記録ヘッドの
印字領域側から非印字領域側への移動に伴い、前記擦り
部材によりノズル形成面に固化したインク染料や繊維質
などを効果的に除去し、また記録ヘッドの非印字領域側
側から印字領域側への移動に伴い、平板状ワイパにより
ノズル形成面に付着したインクを効果的に払拭させるこ
とができる。
有する独立発泡気孔を有する多孔質体を用いているの
で、ノズルプレートに摺接して一時的に変形される度
に、各気孔に存在する空気がその都度押し出されて、イ
ンクによる泡を発生するという問題を回避することがで
きる。
気孔多孔質体を用いた従来の構成における問題点を解決
することができ、印字の信頼性を長期にわたって確保す
ることができるインクジェット式記録装置を提供するこ
とができる。
全体構成を示す斜視図である。
ユニットの一例を示した断面図である。
トおよびクリーナ駆動ユニットの一例を示した分解斜視
図である。
部材の第1の構成を示した断面図である。
ワイパを用いて記録ヘッドのノズルプレートをクリーニ
ングする状態を示した断面図である。
材を用いて記録ヘッドのノズルプレートをクリーニング
する状態を示した断面図である。
リーニングシーケンスの例を示したフローチャートであ
る。
部材の第2の構成を示した断面図である。
部材の第3の構成を示した断面図である。
グ部材の第4および第5の構成を示した断面図である。
グ作用を説明する拡大断面図である。
説明する拡大断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 ノズル開口からインク滴を吐出するイン
クジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドによる印字
領域と記録ヘッドのノズル形成面を封止するキャップユ
ニットを配置した非印字領域との間における記録ヘッド
の移動経路上に進退可能に配置され、記録ヘッドのノズ
ル形成面をクリーニングするクリーニング部材とを備え
たインクジェット式記録装置であって、 前記クリーニング部材は、弾性力を有する平板状ワイパ
と、弾性力を有する独立発泡気孔を有する多孔質体より
なる平板状の擦り部材とで構成され、 前記記録ヘッドの往復移動に伴い、前記擦り部材および
前記平板状ワイパにより、記録ヘッドのノズル形成面の
クリーニングがなされるように構成したことを特徴とす
るインクジェット式記録装置。 - 【請求項2】 前記クリーニング部材は、非印字領域側
に位置する弾性力を有する平板状ワイパと、印字領域側
に位置する弾性力を有する独立発泡気孔を有する多孔質
体よりなる平板状の擦り部材とで構成され、 前記記録ヘッドの印字領域側から非印字領域側への移動
に伴い、前記擦り部材によりノズル形成面のクリーニン
グがなされ、記録ヘッドの非印字領域側側から印字領域
側への移動に伴い、前記平板状ワイパによりノズル形成
面のクリーニングがなされるように構成した請求項1に
記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項3】 前記クリーニング部材を構成する平板状
ワイパと、独立発泡気孔を有する多孔質体よりなる平板
状擦り部材とは、互いに分離した状態で配置された請求
項1または請求項2に記載のインクジェット式記録装
置。 - 【請求項4】 前記クリーニング部材を構成する平板状
ワイパと、独立発泡気孔を有する多孔質体よりなる平板
状擦り部材とは、互いに接合されて配置された請求項1
または請求項2に記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項5】 前記クリーニング部材を構成する平板状
ワイパと、独立発泡気孔を有する多孔質体よりなる平板
状擦り部材とは、一体に形成されている請求項1または
請求項2に記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項6】 前記平板状ワイパと、独立発泡気孔を有
する多孔質体よりなる平板状擦り部材とは、両者の間で
部分的に接合されている請求項4に記載のインクジェッ
ト式記録装置。 - 【請求項7】 前記平板状ワイパと、独立発泡気孔を有
する多孔質体よりなる平板状擦り部材とは、記録ヘッド
のノズル形成面に接する自由端側において両者が分離さ
れ、固定端側において両者が接合されている請求項6に
記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項8】 前記平板状ワイパにおける記録ヘッドの
ノズル形成面に接する自由端側の突出長さに対して、擦
り部材における記録ヘッドのノズル形成面に接する自由
端側の突出長さが小となるように構成した請求項1乃至
請求項7のいずれかに記載のインクジェット式記録装
置。 - 【請求項9】 前記多孔質体よりなる擦り部材における
記録ヘッドのノズル形成面に接する自由端側の端面が、
固定端側から自由端側に延びる側面と直交する面に対し
て所定の傾斜角をもって形成されている請求項1乃至請
求項8のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28021098A JP3856963B2 (ja) | 1998-10-01 | 1998-10-01 | インクジェット式記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28021098A JP3856963B2 (ja) | 1998-10-01 | 1998-10-01 | インクジェット式記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000108375A true JP2000108375A (ja) | 2000-04-18 |
JP3856963B2 JP3856963B2 (ja) | 2006-12-13 |
Family
ID=17621857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28021098A Expired - Lifetime JP3856963B2 (ja) | 1998-10-01 | 1998-10-01 | インクジェット式記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3856963B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017071062A (ja) * | 2015-10-05 | 2017-04-13 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置及びクリーニング装置 |
-
1998
- 1998-10-01 JP JP28021098A patent/JP3856963B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017071062A (ja) * | 2015-10-05 | 2017-04-13 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置及びクリーニング装置 |
US10357973B2 (en) | 2015-10-05 | 2019-07-23 | Seiko Epson Corporation | Liquid ejecting apparatus and cleaning device |
US10766262B2 (en) | 2015-10-05 | 2020-09-08 | Seiko Epson Corporation | Liquid ejecting apparatus and cleaning device |
US11052661B2 (en) | 2015-10-05 | 2021-07-06 | Seiko Epson Corporation | Liquid ejecting apparatus and cleaning device |
US11679590B2 (en) | 2015-10-05 | 2023-06-20 | Seiko Epson Corporation | Liquid ejecting apparatus and cleaning device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3856963B2 (ja) | 2006-12-13 |
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