JP2000108327A - インクジェットプリンタ - Google Patents
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Abstract
るためのカッター機構の動作や用紙送りローラの動作に
起因するノズル面への粉塵の付着を防止する。 【解決手段】 本発明は、インクジェット方式の印字ヘ
ッド2と、印字後の用紙を切断するための印字ヘッド上
方に設置されたカッター機構40と、用紙を搬送するた
めの、印字ヘッド下方に設置された第1の送りローラ対
26と、用紙を搬送するための、印字ヘッド上方に設置
された第2の送りローラ対27と、第2の送りローラ対
を開閉動作させるローラ開閉機構31と、印字ヘッドの
待機位置において、そのノズル面を覆うキャッピング機
構11と、カッター機構40の動作中及びローラ開閉機
構31の動作時に、キャッピング機構11により印字ヘ
ッドのノズル面を覆うよう制御する制御手段とを備え
る。
Description
リンタに関し、特に、印字後の用紙の切断動作及び送り
ローラの開閉動作に伴う印字ヘッドの汚染を防止するに
好適なるインクジェットプリンタに関する。
発が盛んである。インクジェットプリンタは、微少時間
間隔でインク室内のインクを加圧し、この圧力でノズル
よりインク液滴を吐出させ、記録媒体上に付着させると
いう非接触の印字方式を用いる。キャリッジに沿う印字
ヘッドの移動及び記録媒体の送りにより、記録媒体上に
はインク液滴が二次元的に配列され、このドットマトリ
クスで文字、画像その他の印字像が形成される。インパ
クト式のプリンタと比較した場合、インクジェットプリ
ンタは、一般に、静寂であり、高速であり、ランニング
コストが低く、またカラー化が容易である。
液体インクを用いるため、その保守・管理が煩雑であ
る。特に、ノズル周辺に付着したインクや紙粉等の異物
は、ノズルの目詰まり、インク液滴の飛翔軌道への影響
のみならず、直接的に記録媒体への汚れを引き起こす。
ノズルの汚れは、印字品質の低下に直結するので、でき
るだけノズルを清潔に保つことが重要である。このた
め、従来のインクジェットプリンタは、定期的にノズル
をクリーニングし、その品質を一定に保つためにクリー
ニング機構を備えている。
は、クリーニング機構によって実現される一つの機能と
して、印字ヘッドの休止位置、すなわち印字領域から外
れた位置において、そのノズル面を覆う、すなわちキャ
ッピングする手段がある。印字ヘッドの休止位置に設置
した、内部にフェルトその他のインク吸収材を内装した
キャップ部材を、印字ヘッドのノズル面に当接させるこ
とによって、ノズル面の好適な状態を維持する。すなわ
ち、キャッピングによって、ノズル付近のインクの蒸発
による粘度の増加や、インクメニスカスの後退等の弊害
が防止され、また外部の汚染からノズル面が保護され
る。
実現するインクジェットプリンタにおいては、印字領域
の上部、すなわち印字ヘッドの移動経路の上部にカッタ
ー機構を備えるものがある。カッター機構によって、印
字され上部に排出される連続紙の部分が自動的に切断さ
れ、取り出しが可能になる。
紙に対する印字を実現するインクジェットプリンタにお
いては、印字領域の上部に補助用の送りローラ対(以
下、副送りローラ対)を備えたものがある。印字領域下
部に設置した主送りローラ対から用紙端が離れる前に、
上記副送りローラ対を閉じて用紙上部を挟持することに
よって、円滑に用紙を筐体外へ搬出することが可能とな
る。
字領域の上部に、カッター機構や副送りローラを備えた
従来のインクジェットプリンタにおいては、それらの動
作の際に生じる振動及び気流によって、紙粉その他の粉
塵が舞い上がりその下方にある印字ヘッドのノズル面に
付着するという問題があった。すなわち、従来のインク
ジェットプリンタにおいては、上記印字ヘッドのキャッ
ピングは、印字が開始される以前及び印字が終了されて
から所定時間が経過した後、すなわち印字が完了したこ
とが確認された後に行われる。従って、印字終了直後に
実行される上記カッター機構の動作時及び印字中に実行
される上記送りローラの動作時においては、印字ヘッド
のキャッピングはなされておらず、これらの動作に伴う
紙粉の飛翔によって、ノズル面が汚染されていた。
解決し、上記カッター機構の動作や送りローラの動作に
起因するノズル面への粉塵の付着を防止することにあ
る。
本発明は、用紙の搬送方向と交差する方向に移送される
インクジェット方式の印字ヘッドと、印字後の上記用紙
を切断するための、上記印字ヘッドの上方に設置された
カッター機構と、上記印字ヘッドの待機位置において、
そのノズル面を覆うキャッピング機構と、上記カッター
機構の動作中、上記キャッピング機構により印字ヘッド
のノズル面を覆うよう制御する制御手段とを備えて構成
される。
機構の動作中、キャッピング機構によりキャッピングさ
れているので、その動作中において粉塵が印字ヘッドの
周辺に飛翔しても、そのノズル面が汚染されることがな
い。
る方向に移送されるインクジェット方式の印字ヘッド
と、上記用紙を搬送するための、上記印字ヘッドの下方
に設置された第1の送りローラ対と、上記用紙を搬送す
るための、上記印字ヘッドの上方に設置された第2の送
りローラ対と、上記第2の送りローラ対を開閉動作させ
るローラ開閉機構と、上記印字ヘッドの待機位置におい
て、そのノズル面を覆うキャッピング機構と、上記ロー
ラ開閉機構の動作時に、上記キャッピング機構により印
字ヘッドのノズル面を覆うよう制御する制御手段とを備
えて構成される。
閉機構の動作時に、キャッピング機構によりキャッピン
グされているので、その動作中において粉塵が印字ヘッ
ドの周辺に飛翔しても、そのノズル面が汚染されること
がない。
る方向に移送されるインクジェット方式の印字ヘッド
と、印字後の上記用紙を切断するための、上記印字ヘッ
ドの上方に設置されたカッター機構と、上記用紙を搬送
するための、上記印字ヘッドの下方に設置された第1の
送りローラ対と、上記用紙を搬送するための、上記印字
ヘッドの上方に設置された第2の送りローラ対と、上記
第2の送りローラ対を開閉動作させるローラ開閉機構
と、上記印字ヘッドの待機位置において、そのノズル面
を覆うキャッピング機構と、上記カッター機構の動作中
及び上記ローラ開閉機構の動作時に、上記キャッピング
機構により印字ヘッドのノズル面を覆うよう制御する制
御手段とを備えて構成することができる。
に沿って説明する。図1は、本発明に係るインクジェッ
トプリンタをその上部カバーを取り外した状態で示す外
観斜視図である。図に示すインクジェットプリンタ1
は、ホストコンピュータによって遠隔制御され、レシー
ト等のロール紙P1及び小切手等のカット紙P2(これ
らを総称して用紙Pということがある)に対し印字を行
うPOSプリンタである。
は、他の一般的なプリンタ装置と同様に、印字ヘッド2
を搭載したキャリッジ3を、その移動機構4で用紙Pの
送り方向と交差する方向へ移送可能にする。キャリッジ
3の移動方向に関し、印字ヘッド2は、用紙Pへの印字
を行う領域、すなわち印字領域A、及びその右側に連続
する待機領域B間で自在に移動される。印字領域Aに
は、上記印字ヘッドの移動領域に対向してプラテン5が
配置されている。後述する用紙の送り機構によって、プ
ラテン5と印字ヘッド2とのギャップに、用紙Pが送り
込まれ、制御されたキャリッジ3の移動に伴って、該用
紙P上にインク液滴が吐出される。連携されたキャリッ
ジ3の移動、用紙Pの送り及びインク液滴吐出のタイミ
ングによって、用紙の面上にドットマトリクスで構成さ
れる文字その他の印字像が徐々に形成されていく。待機
領域Bは、印字が行われないときの印字ヘッド2の休止
領域である。インクジェットプリンタ1は、この待機領
域Bに、印字ヘッド2の保守及びクリーニングを行うメ
ンテナンスユニット10を備えている。
2のノズルの乾きを防ぐキャップ部材11、ノズルから
インクを吸引する図示しないインク吸引ポンプ及びノズ
ル面の汚れを払拭する弾性ブレード12を備えて構成さ
れる。
に、印字ヘッド2のノズル面と対向側を開口し、その内
部にフェルトその他のインク吸収材11aを内装して構
成される。印字ヘッド2のノズル面をキャップ部材11
に接触させる、すなわちキャッピングすることによっ
て、ノズル面の好適な状態が維持される。すなわち、キ
ャッピングによって、ノズル付近のインクの蒸発による
粘度の増加や、インクメニスカスの後退及び外部からの
ノズル面への粉塵の付着等の弊害が防止される。上記キ
ャップ部材11によるキャッピングは、基本的に印字ヘ
ッドが使用されていない期間、すなわち、インクジェッ
トプリンタ1が電源オフの間、電源投入後における所定
の初期化処理実行後から印字が開始されるまでの間及び
各印字終了後から次の印字処理実行までの間で実施され
る。
1に接続され、インク吸引処理、すなわちキャップ部材
11に接触された印字ヘッド2からインクを吸引し、更
にインク吸収材11aに溜まったインクを吸引する処理
を実行する。インク吸引処理によって、ノズル近傍の粘
度の増したインクや内部の気泡が除去される。弾性ブレ
ード12は、印字ヘッド2の進路上で出退し、これが前
進されたときに印字ヘッド2を通過させることによって
機能される。すなわち、弾性ブレード12が前進された
状態で、印字ヘッド2が移動すると、弾性ブレード12
の先端は、ノズル面に接触する。弾性ブレード12はそ
の弾性力によって湾曲しながら、その先端でノズル面上
に付着した増粘インクや紙粉などの異物を払拭する。
カット紙P2の搬送機構について説明する。図2は、カ
ット紙P2の搬送機構を示す概略側面図である。図にお
いて、一対の用紙ガイド21、22が、カット紙P2の
搬入口23から搬出口24に渡って配置され、これによ
ってカット紙P2の搬送経路20が形成されている。こ
の搬送経路20上の搬入口23寄り、略中央及び搬出口
24寄りにそれぞれ、カット紙P2を搬送経路20上で
搬送する下送りローラ対25、中送りローラ対26及び
上送りローラ対27が設置されている。下送りローラ対
25は、開閉レバー28によって開閉自在に保持され、
カット紙P2の挿入時には図に示すように搬送経路20
を開放する。カット紙P2が挿入されホームストッパ2
9に突き当てられると、センサ30がこれを検知し、図
示しない駆動機構によって開閉レバー28を回動して下
送りローラ対25を閉じる。これによってカット紙P2
は、下送りローラ対25により搬送可能にされる。この
後、図示しない駆動機構によってホームストッパ29が
搬送経路20上から後退される。
動経路の下方、すなわち搬送経路20における上流側に
配置されている。上記下送りローラ対25によって搬送
経路20内に搬入されるカット紙P2の先端が中送りロ
ーラ対26に導かれると、中送りローラ対26によるカ
ット紙P2の搬送が開始される。すなわち、この時点
で、下送りローラ対25が開放され、図示しない駆動機
構によって中送りローラ対26の駆動が開始される。中
送りローラ対26の搬送によってカット紙P2は、印字
領域に導かれ、印字可能となる。
動経路の上方、すなわち搬送経路20における下流側に
配置されている。上送りローラ対27は、後述するロー
ラ開閉機構によって開閉自在に保持され、中送りローラ
対26によって搬送されるカット紙P2が挿入される時
には開放状態にされている。カット紙P2の後端が中送
りローラ対26に到達する前に、ローラ開閉機構が起動
され、上送りローラ対27が閉じて、その駆動による送
りが可能となる。ローラ開閉機構の起動のタイミング
は、例えば、上記センサ30がカット紙P2の後端を検
出したときから中送りローラ対26が所定ステップ回転
されたことによって計測することができる。上送りロー
ラ対27によってカット紙P2は、印字領域から搬出口
24へ搬出される。なお、ロール紙P1は、図示しない
搬送路によって、上記搬送経路20内へ導かれ、中送り
ローラ対26間を通過される。そしてカット紙P2と同
様に、該中送りローラ対26によって、印字領域へ導か
れ、更に上送りローラ対27によって搬出口24に導か
れる。
開閉機構31を示しており、同図(A)は上送りローラ
対27の当接状態、同図(B)は開放状態を示してい
る。ローラ開閉機構31は、上送りローラ対27の従動
ローラ27bを支承し、支点32aを中心に回動可能に
されたレバー部材32を有する。レバー部材32は、ス
プリング33によって、常時、従動ローラ27bを駆動
ローラ27aに当接するように付勢されている(同図
(A)参照)。レバー部材32には、ソレノイド34が
連結されている。ソレノイド34の駆動により、スプリ
ング33の力に抗してレバー部材32が回動され、両ロ
ーラ27a、27bが離間して用紙Pの挿入が可能とな
る。従って、ローラ開閉機構31は、カット紙P2が上
送りローラ対27に送り込まれる前は、該ローラ対27
を同図(B)の開放状態とし、カット紙P2が送り込ま
れた後は、同図(A)の当接状態とする。
れたカッター機構について説明する。図4はカッター機
構が表わされた、インクジェットプリンタ1の筐体を取
り外した状態における上部を示す斜視図、図5は丸刃の
駆動機構を示す概略平面図である。カッター機構40
は、印字領域の上部、すなわち図2における搬出口24
の手前に設置されている。カッター機構40は、一対の
刃、すなわち用紙の幅方向に延びる固定刃41及び固定
刃41に沿って移動される丸刃42を備える。丸刃42
は、固定刃41に沿って移動できるようガイド軸49に
よってガイドされたキャリッジ43上に回転自在に支承
されている。丸刃42は、キャリッジ43の移動によっ
て、固定刃41に対し移動されると共に回転駆動され、
これによって両刃間に配置したロール紙P1を切断す
る。すなわち、図5で明らかなように、DCモータ44
の駆動力は、ウォーム歯車45、平歯車46を介してタ
イミングベルト48を巻き掛けたプーリ47に伝達され
る。キャリッジ43に形成した長孔43aには、タイミ
ングベルト48に成形したピン48aが係合され、タイ
ミングベルト48の回転に伴うピン48aの移動に従っ
て、キャリッジ43がガイド軸49上を移動する。DC
モータ44の回転方向は一定であるが、上記ピン48a
がタイミングベルト48の上流側から下流側に移動する
ことによって、丸刃42を搭載したキャリッジ43の往
復動作が実現される。
に、相互に噛み合うラック50及びピニオン51を有す
る。ラック50はプリンタの筐体側に固定されており、
ピニオン51は、キャリッジ43に搭載されている。キ
ャリッジ43は、また、丸刃42と一体にされた歯車5
2を備えており、ピニオン51は、この歯車52と噛み
合っている。従って、上記キャリッジ43の移動に伴っ
て、ピニオン51は、ラック50上を回転移動され、こ
のピニオン51の回転によって歯車52、延いては丸刃
42が回転されることとなる。なお、キャリッジ43に
搭載された丸刃42は、スプリング53によって常時固
定刃41側に付勢されており、そのため丸刃42は固定
刃41上を摺接しながら移動する。この結果、ロール紙
P1の鋭利な切断が可能となる。カッター機構40は、
その待機状態において、上記キャリッジ43を印字領域
の側方における待機領域に配置し、コントローラからの
動作指令を待つ。
ローラ開閉機構31の動作の前後におけるインクジェッ
トプリンタ1の制御について図2及び図6を用い、以下
説明する。図6は、カット紙P2に対する印字を行う場
合の制御手順について示すフローチャートである。ホス
トコンピュータからの印字命令があると(601)、下
送りローラ対25が駆動され、搬入口23にセットされ
たカット紙P2の搬送が開始される(602)。センサ
30によって、カット紙P2の先端が中送りローラ対2
6に達すると、下送りローラ対25が開放され、今度は
中送りローラ対26が駆動されて、カット紙P2の搬送
をする(603)。中送りローラ対26によって、カッ
ト紙P2は印字領域へ導かれ、その紙面上への印刷が開
始される(604)。
了するまで繰り返されるが(606)、その間に、カッ
ト紙P2が上送りローラ対27の位置に達したか否かが
常時監視される(605)。センサ30でカット紙P2
の後端を検出してからの中送りローラ対26による送り
量を計測し、これを監視することで上記カット紙の位置
を検出することができる。中送りローラ対26の送り速
度が一定している場合、その送り時間を計測することに
よっても上記監視が可能である。工程605で、カット
紙P2の先端が上送りローラ対27の間に達したことが
検出されると、コントローラは直ちに上送りローラ対2
7を閉じず、その前に、印字ヘッド2をホームポジショ
ンに移動し、そのキャッピングをする(607)。そし
て、印字ヘッド2のキャッピングが完了してから、ロー
ラ開閉機構31を起動して、上送りローラ対27を閉じ
る(608)。上記ローラ開閉機構31の動作によっ
て、その近傍には振動が与えられ、この振動によって印
字ヘッドの周辺に紙粉その他の粉塵が舞い上がる恐れが
ある。しかしながら、上記制御においては、ローラ開閉
機構の起動に先立って、印字ヘッド2をキャッピングし
ているので、舞い上がった粉塵が印字ヘッドのノズル面
に付着することが回避される。
対27によって更に搬送され(609)、印字データが
終了するまで、印字が繰り返される(606)。すなわ
ち、ローラ開閉機構31による上送りローラ対27の閉
動作が終了すると、印字ヘッドは印字領域に復帰し、印
字を再開する。工程606で、印字データが終了する
と、印字ヘッド2は休止位置へ移動され(610)、別
の印字命令が来るのを所定時間(例えば10秒間)待
つ。その後、印字ヘッド2をホームポジションに移動
し、キャッピングをして処理を終了する(611)。な
お、ここではカット紙P2への印字を行う場合の処理に
ついて説明したが、ロール紙P1に対し印字を行う場合
も、同様の処理が実行され、その後に、これから説明す
るロール紙の切断のための処理が追加される。
40の動作の前後におけるインクジェットプリンタ1の
制御について説明する。図7は、ロール紙P1に対する
印字を実行する場合の制御手順を示すフローチャートで
ある。ロール紙P1に対する印字処理においては、上記
印字処理に加えて上記カッター機構40によるロール紙
P1の切断処理が追加される。すなわち、印字処理が終
了すると(701)、カッター機構40によるロール紙
P1の切断処理(703)に先立って、印字ヘッド2を
ホームポジションに移動し、キャッピングする(70
2)。そして、印字ヘッドのキャッピングが完了してか
ら、カッター機構40を起動し、ロール紙P1を切断す
る(703)。上記カッター機構40の起動によって、
その近傍には振動及びキャリッジ43の移動等に伴う気
流が発生する。この振動や気流によって、印字ヘッドの
周辺に紙粉その他の粉塵が舞い上がる恐れがある。しか
しながら、上記制御においては、カッター機構の起動に
先立って、印字ヘッド2をキャッピングしているので、
舞い上がった粉塵が印字ヘッドのノズル面に付着するこ
とがなくなる。
ェットプリンタの制御は、インクジェットプリンタに内
蔵されたCPU及びROMその他のメモリ上に格納され
CPU上で実行されるプログラムによって実現すること
ができる。
説明したが、本発明は上記実施形態において示された事
項に限定されず、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明
の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変
更・応用を行うことができる範囲が含まれる。上記実施
形態においては、上送りローラ対の開閉機構31及びカ
ッター機構40の双方を備えたインクジェットプリンタ
において本発明を適用した例を示したが、本発明はこの
ようなプリンタに限定されず、例えばその何れか一方の
機構を備えたプリンタにおいて、該動作に先立って印字
ヘッドのキャッピングを制御する構成としても良い。
プ部材11は、上送りローラ対の開閉機構31及びカッ
ター機構40の動作時に、待機位置において印字ヘッド
2のノズル面に接触するよう制御されたが、ノズル面の
前方に所定の距離をおいて上記キャップ部材11を対峙
させることによって該ノズル面を覆うようにしても、ノ
ズル面に対する紙粉の付着を回避又は低減することがで
きる。この場合、上記所定の距離は、3mm以下、好ま
しくは1.5mm程度が好適である。
の上方に設置されたカッター機構の動作や送りローラの
動作に起因するノズル面への粉塵の付着を容易に防止す
ることができる。
部カバーを取り外した状態で示す外観斜視図である。
り、(A)は上送りローラ対の当接状態、(B)は開放
状態を示している。
リンタの筐体を取り外した状態における上部を示す斜視
図である。
ついて示すフローチャートである。
順について示すフローチャートである。
Claims (3)
- 【請求項1】 用紙の搬送方向と交差する方向に移送さ
れるインクジェット方式の印字ヘッドと、 印字後の上記用紙を切断するための、上記印字ヘッドの
上方に設置されたカッター機構と、 上記印字ヘッドの待機位置において、そのノズル面を覆
うキャッピング機構と、 上記カッター機構の動作中、上記キャッピング機構によ
り印字ヘッドのノズル面を覆うよう制御する制御手段
と、を備えたことを特徴とするインクジェットプリン
タ。 - 【請求項2】 用紙の搬送方向と交差する方向に移送さ
れるインクジェット方式の印字ヘッドと、 上記用紙を搬送するための、上記印字ヘッドの下方に設
置された第1の送りローラ対と、 上記用紙を搬送するための、上記印字ヘッドの上方に設
置された第2の送りローラ対と、 上記第2の送りローラ対を開閉動作させるローラ開閉機
構と、 上記印字ヘッドの待機位置において、そのノズル面を覆
うキャッピング機構と、 上記ローラ開閉機構の動作時に、上記キャッピング機構
により印字ヘッドのノズル面を覆うよう制御する制御手
段と、を備えたことを特徴とするインクジェットプリン
タ。 - 【請求項3】 用紙の搬送方向と交差する方向に移送さ
れるインクジェット方式の印字ヘッドと、 印字後の上記用紙を切断するための、上記印字ヘッドの
上方に設置されたカッター機構と、 上記用紙を搬送するための、上記印字ヘッドの下方に設
置された第1の送りローラ対と、 上記用紙を搬送するための、上記印字ヘッドの上方に設
置された第2の送りローラ対と、 上記第2の送りローラ対を開閉動作させるローラ開閉機
構と、 上記印字ヘッドの待機位置において、そのノズル面を覆
うキャッピング機構と、 上記カッター機構の動作中及び上記ローラ開閉機構の動
作時に、上記キャッピング機構により印字ヘッドのノズ
ル面を覆うよう制御する制御手段と、を備えたことを特
徴とするインクジェットプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28416198A JP2000108327A (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | インクジェットプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28416198A JP2000108327A (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | インクジェットプリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000108327A true JP2000108327A (ja) | 2000-04-18 |
Family
ID=17674981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28416198A Pending JP2000108327A (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | インクジェットプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000108327A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009233487A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-15 | Fujifilm Corp | 成膜方法および成膜装置、放射線検出器の製造方法 |
CN102673186A (zh) * | 2011-03-15 | 2012-09-19 | 精工爱普生株式会社 | 打印机的控制方法以及打印机 |
US8870334B2 (en) | 2011-11-02 | 2014-10-28 | Seiko Epson Corporation | Recording device, method of controlling a recording device, and a storage medium storing a program run by a control unit that controls the recording device |
-
1998
- 1998-10-06 JP JP28416198A patent/JP2000108327A/ja active Pending
Cited By (4)
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US9522539B2 (en) | 2011-11-02 | 2016-12-20 | Seiko Epson Corporation | Recording device, method of controlling a recording device, and a storage medium storing a program run by a control unit that controls the recording device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050513 |
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Effective date: 20070813 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070821 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071016 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20080422 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |