JP2000107990A - 生産システム - Google Patents

生産システム

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JP2000107990A
JP2000107990A JP10285331A JP28533198A JP2000107990A JP 2000107990 A JP2000107990 A JP 2000107990A JP 10285331 A JP10285331 A JP 10285331A JP 28533198 A JP28533198 A JP 28533198A JP 2000107990 A JP2000107990 A JP 2000107990A
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agent
product
machine tool
simulation
production system
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JP10285331A
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English (en)
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Yuichi Kashiyama
友一 樫山
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産工程の予測と生産過程の確認を容易に行
うことができる生産システムを実現する。 【解決手段】 所定の加工手順に従って工作機械で加工
を行い、所望の製品を作り上げる生産システムにおい
て、次の点を特徴とする。装置エージェントは、実際に
工作機械に加工を行わせたときに収集した作業情報をも
つ。 シミュレーション用製品エージェントに対して装
置エージェントは、作業情報を用いてあたかも工作機械
に加工を行わせたかのように振る舞う。製品エージェン
トが辿った過程をトレースする情報を記憶手段に格納し
ておく。この情報をもとに再生用製品エージェントを生
成する。再生用製品エージェントと装置エージェントと
の間で通信を行って生産過程を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の加工手順に
従って工作機械で加工を行い、所望の製品を作り上げる
生産システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】工場等における生産ラインでは、工作機械
を追加したときや、特急ジョブを入れたときに、製品の
流れがどのように変わるかを予測したい場合がある。ま
た、ある製品が完成したときに、この製品がどのような
過程を辿って作り上げられたかを確認したい場合があ
る。前者の場合は生産工程の予測であり、後者の場合は
生産過程の確認である。いずれの場合も効率の良い生産
ラインを構築するために必要である。それでは、従来は
生産工程の予測と、生産過程の確認をどのようにして行
っていたかについて説明する。
【0004】(1)生産工程の予測 生産工程の予測は、加工作業のシミュレーションを行う
ことによって実現していた。従来は、工場のシミュレー
ションを行うツールはスタンドアロンで用いられてい
た。このツールは次の機能を持つ。
【0005】工場構築機能 工場に存在する人、ロボット、工作機械等をステーショ
ンとみなし、これらを仮想的な搬送機でつないで、仮想
的に工場のレイアウトを作成する機能である。 パラメータ入力機能 工場内にある要素としては、人間、工作機械、ロボット
等いろいろなものがある。これらの要素はそれぞれパラ
メータを持つ。パラメータ入力機能は、仮想的に作った
各要素にパラメータを入力する機能である。パラメータ
としては、例えば、稼動可能時間、メンテナンス時間等
がある。 シミュレーション機能 パラメータ入力機能で入力されたデータを用いてシミュ
レーションを行う機能である。パラメータの値を変更し
てシミュレーションをやり直したり、シミュレーション
の結果をリアルタイムで3次元グラフィックスに表示す
る機能である。
【0006】図10は従来におけるシミュレーションツ
ールの構成例を示した図である。図10で、シミュレー
ションツール10に含まれた工場構築手段11、パラメ
ータ入力手段12、シミュレーション手段13は、それ
ぞれ前述した工場構築機能、パラメータ入力機能、シミ
ュレーション機能を実現する。
【0007】図10のシミュレーションツールでは、各
機能が一つのプログラムの中で動作する。また、外部と
のインタフェイスがないために、完全にツールの中で閉
じた世界になっている。さらに実機の生産システムとの
リンク機能も備えていない。すなわち、従来のシミュレ
ーションツールは実世界の工場と接続できない。そのた
めに実世界のデータを用いてシミュレーションをやり直
そうとすると、その時点でデータをすべて入力し直す必
要があった。また、シミュレーションツール自体が一つ
のプログラムとして構成されているため、機能の入れ替
えや、インタフェイスの追加などを行うことが非常に困
難であった。
【0008】(2)生産過程の確認 従来における生産システムでは、工場内を製品がどのよ
うに辿って作り上げられたかを確認するためには、専用
のツールを作る必要があった。生産過程のデータをデー
タ収集装置で集め、集めたデータを専用ツールで解析す
ることによって生産過程を確認していた。
【0009】図11は従来におけるデータ収集装置の構
成例を示した図である。図11で、工作機械20a,2
0b,20cは製品の加工を担当する。データ収集サー
バ21は、収集手段22により各工作機械からデータを
収集する。集めたデータは工作機械毎にデータベースを
作って管理する。工作機械毎に起こったイベントを時系
列で並べてデータベースを作成する。データベースは記
憶手段23に保存する。
【0010】イベントには、例えば次のものがある。 工作機械内における作業の開始及び終了 工作機械間における製品の移動開始及び終了 故障情報
【0011】図11のデータ収集装置で集めたデータを
用いて、製品Xがどのような経路を辿って製造されたか
をトレースするために以下の処理を行う。 各工作機械20a,20b,20cについてそれぞれ
作ったデータベースから見たい製品Xについてのイベン
トを検索して集める。 集めたイベントを時間でソートする。 専用ツールを用いて製品Xが辿った経路を解析する。
【0012】このように工作機械毎にデータベースを作
ってデータを管理していたため、ある製品がどのような
経路を辿って作り上げられたかをトレースするために
は、工作機械毎に作ったデータベースを検索する必要が
あり、データ収集に長い時間が必要である。また、検索
したデータを解析するために専用ツールが必要であっ
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、エージェントを導入した生産シス
テムの特性を利用することにより、生産工程の予測と生
産過程の確認を容易に行うことができる生産システムを
実現することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は次のとおりの構
成になった生産システムである。
【0016】(1)所定の加工手順に従って工作機械で
加工を行い、所望の製品を作り上げる生産システムにお
いて、前記工作機械が接続された制御装置と、各制御装
置に設けられ、製品エージェント及び装置エージェント
の存在領域を提供する記憶手段と、前記制御装置が接続
された制御用ネットワークとを備え、前記製品エージェ
ントは、製品に対応して設けられ、製品の製造手順を記
述したレシピを持ち、前記装置エージェントは、工作機
械と一対一に設けられ、実際に工作機械に作業を行わせ
たときに収集した作業情報を持ち、前記製品エージェン
トはレシピに従って加工に必要な工作機械を選択し、選
択した工作機械に対応する装置エージェントに加工を依
頼し、依頼を受けた装置エージェントは工作機械に加工
を行わせ、生産作業のシミュレーションを行うためのシ
ミュレーション用製品エージェントから装置エージェン
トが加工依頼を受けたときは、装置エージェントは実際
の加工作業を工作機械に行わせず、前記作業情報を用い
てあたかも工作機械に加工作業を行わせたかのように振
る舞うことを特徴とする生産システム。
【0017】(2)加工作業のシミュレーション結果を
モニタするモニタ手段を具備したことを特徴とする
(1)記載の生産システム。
【0018】(3)前記シミュレーション用製品エージ
ェント及び装置エージェントは、実際の加工作業の速度
よりも速い速度で加工作業のシミュレーションを実行す
ることを特徴とする(1)記載の生産システム。
【0019】(4)シミュレーション用製品エージェン
トに実際の工場を移動させられない場合は、実際の工場
にある装置エージェントと同じ構成の仮想装置エージェ
ントを構築し、シミュレーションに用いるための装置情
報を装置エージェントから前記仮想装置エージェントに
転送し、シミュレーション用製品エージェントが仮想装
置エージェントを移動してシミュレーションを行うこと
を特徴とする(1)記載の生産システム。
【0020】(5)所定の加工手順に従って工作機械で
加工を行い、所望の製品を作り上げる生産システムにお
いて、前記工作機械が接続された制御装置と、各制御装
置に設けられ、製品エージェント及び装置エージェント
の存在領域を提供する記憶手段と、前記制御装置が接続
された制御用ネットワークと、前記製品エージェントが
辿ってきた生産過程をトレースした情報を記憶するトレ
ース情報用記憶手段と、エージェントを管理するエージ
ェント管理手段とを備え、前記製品エージェントは、製
品に対応して設けられ、製品の製造手順を記述したレシ
ピを持ち、前記装置エージェントは、工作機械と一対一
に設けられ、対応する工作機械の機能に関する情報を持
ち、前記製品エージェントはレシピに従って加工に必要
な工作機械を選択し、選択した工作機械に対応する装置
エージェントに加工を依頼し、依頼を受けた装置エージ
ェントは工作機械に加工を行わせ、前記エージェント管
理手段は前記トレース情報用記憶手段に記憶した情報を
もとに再生用製品エージェントを生成し、この再生用製
品エージェントは装置エージェントを渡り歩いて生産過
程を再生することを特徴とする生産システム。
【0021】(6)生産過程の再生結果をモニタするモ
ニタ手段を具備したことを特徴とする(5)記載の生産
システム。
【0022】(7)再生用製品エージェントが実工場内
を移動できないときは、装置エージェントが持っている
情報をもとに仮想装置エージェントを生成し、この仮想
装置エージェントを再生用製品エージェントが渡り歩く
ことを特徴とする(5)記載の生産システム。
【0023】(8)前記モニタ手段は、フィルタ機能を
持っていて、再生用製品エージェントのみをトレースす
ることを特徴とする(5)記載の生産システム。
【0024】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を詳しく
説明する。図1は本発明の一実施例を示す構成図であ
る。この実施例は、生産工程の予測を行うことができる
生産システムである。図1の例では工作機械は30a〜
30dの4個が設けられている。制御装置40a〜40
dは工作機械30a〜30dにそれぞれ接続されてい
る。なお、図1の例では各制御装置に1つの工作機械が
接続されているが、1つの制御装置に複数の工作機械が
接続されていてもよい。
【0025】記憶手段41は、各制御装置に設けられて
いて、製品エージェント50及び装置エージェント60
a〜60dの存在領域を提供する。
【0026】制御部42は、各制御装置に設けられてい
て、制御装置の制御機能を司る。装置エージェント60
a〜60dは、制御部42に働きかけて各制御装置の制
御機能を実行させる。
【0027】ネットワーク70には制御装置40a〜4
0dと生産指令管理部80が接続されている。生産指令
管理部80はネットワーク70を介して各制御装置と通
信を行い、製品の生産を管理する。生産指令管理部80
は製品エージェント50の生成も行う。
【0028】製品エージェント50は、製品の生産手順
を記述したレシピを持ち、このレシピに従って加工に必
要な工作機械を選択し、選択した工作機械に対応する装
置エージェントに加工を依頼する。製品エージェント5
0は製品と対応して設けられている。
【0029】装置エージェント60a〜60dは工作機
械30a〜30dと一対一に設けられていて、対応する
工作機械がどのような加工が可能なのか等、工作機械固
有の情報を持ち、工作機械を制御する。製品90に対し
て加工手順に従って加工が施される。
【0030】図1のシステムの動作を説明する。製品エ
ージェント50は、レシピに従って必要な工作機械を選
択するために工作機械に対応する装置エージェントにメ
ッセージを投げて作業が可能かどうかを問い合わせる。
製品エージェント50は装置エージェントから工作機械
の使用許可を得ると、装置エージェントのいる制御装置
のもとへ移動し、加工を依頼する。これに伴って、製品
エージェントが使用許可を得た装置エージェントと対応
する工作機械に製品が移動する。図1の例では、製品エ
ージェント50は装置エージェント60aのいる制御装
置40aのもとへ移動し、これに伴って製品90は工作
機械30aに移動する。
【0031】移動先で必要な作業が終わると、同様にし
て次の生産手順で必要な工作機械を探し出して加工を行
う。これを繰り返すことにより最終的な製品を作り上げ
る。
【0032】図2は装置エージェントの基本構成を示し
た図である。図2で、装置エージェント60は、装置イ
ンタフェイス部61とシミュレーション部62とを持
つ。装置エージェント60は、製品エージェント50か
らの加工依頼に対しては、装置インタフェイス部61側
から指示を出し、工作機械30に加工を行わせる。
【0033】生産工程の予測を行うときは、加工作業の
シミュレーションを行う。加工作業のシミュレーション
はシミュレーション用製品エージェントを用いて行う。
装置エージェント60は、シミュレーション用製品エー
ジェントからの加工依頼に対しては、装置インタフェイ
ス部61を使わずシミュレーション部62を用いる。シ
ミュレーション部62は、装置インタフェイス部61が
収集したデータを用いて装置インタフェイス部61と同
じようにシミュレーション用製品エージェントに振る舞
う。これによって、加工作業のシミュレーションが行わ
れる。
【0034】図3は工場内の環境におけるシミュレーシ
ョンの動作例を示した説明図である。工場内では、実際
に製品を作っている製品エージェント50が動作してい
る。シミュレーション用製品エージェント51は、装置
インタフェイス部61を経由して工作機械を制御するこ
とはしない。装置エージェントは、シミュレーション用
製品エージェント51が来ると、装置インタフェイス部
61を使わずにシミュレーション部62を使ってシミュ
レーション用製品エージェント51に応答する。
【0035】装置エージェントには製品エージェントが
来るかシミュレーション用製品エージェントが来るかが
予め知らされている。これによって、到来したエージェ
ントを識別できる。シミュレーション用製品エージェン
トは、例えば生産管理部80で生成される。
【0036】シミュレーション用製品エージェント51
は、通常の製品エージェント50と同様に製品を作る上
でのデータを収集する。このデータを見ることにより、
シミュレーション結果を知ることができる。収集するデ
ータは、例えば、加工履歴の他に加工時間、加工精度、
工作機械の状態、加工コスト等のデータである。なお、
シミュレーション結果のモニタは、例えば、モニタ機能
を持ったコンピュータをネットワーク70上に設置し、
このコンピュータ上で行う。
【0037】シミュレーション用製品エージェントと装
置エージェントは、ともに動作速度を変更することが可
能であるため、実際の加工作業の速度よりも速い速度で
加工作業のシミュレーションを実行してもよい。これに
より、実際の加工作業でかかる時間よりも早くシミュレ
ーションを終了させることができる。
【0038】図4は装置エージェントの他の構成例を示
した図である。工場が稼動中に、その環境内でシミュレ
ーション用製品エージェントを動作させられないような
場合には、図4に示す構成にする。すなわち、実工場に
ある装置エージェント60a,60b,60cと同じ構
成の仮想装置エージェント61a,61b,61cを仮
想工場に構築する。その後、シミュレーションに用いる
ための装置情報を実際に動作している装置エージェント
60a,60b,60cから仮想装置エージェント61
a,61b,61cに転送する。そして、仮想工場用製
品エージェントが仮想工場を移動してシミュレーション
を行う。
【0039】このように本発明では、 エージェントを
導入した生産システムを用いることによって、実世界と
シミュレーションの世界の境界をなくすことを可能にし
た。製品エージェントは装置エージェントを渡り歩いて
目的の製品を完成させる。本発明では、装置エージェン
トにシミュレーション機能を持たせることにより、実際
の加工作業を行うことなく製品エージェントを動作させ
ることができる。装置エージェントは、実際に自身が行
っていた作業のデータを保持しているため、正確なシミ
ュレーション結果を返すことができる。
【0040】これによって、シミュレーションを行う時
点のデータを用いてシミュレーションを開始することが
可能になると同時に、実システムをそのまま利用してシ
ミュレーションを行うことができる。また、装置エージ
ェントの情報を収集して、新たに別の環境でシミュレー
ションを行うことが可能になる。
【0041】従来におけるシミュレーションツールで
は、実システム(実機の生産システム)とは別にデータ
を入力する必要がある。これに対して、本発明にかかる
生産システムでは、実システムを構築する過程で同時に
シミュレーション機能を構築することができる。そのた
め、別にシミュレーションツールを購入する必要がなく
なる。また、シミュレーションによって得られた結果も
すぐにシステムに反映することができる。
【0042】このようなシミュレーション機能により、
例えば次のことをモニタできる。 これから投入する製品の完成予定 装置を追加した場合の製品の流れ 特急ジョブを入れたような場合の製品の流れ レシピのとおり製品が流れるかどうかの確認
【0043】図5は製品エージェント50の詳細構造の
一例を説明するブロック図である。図5で、通信手段5
1は、製品エージェント間の通信、製品エージェントと
装置エージェントとの間の通信等を行う。装置選択手段
52は、加工依頼をする工作機械を選択する。動作命令
記憶手段53は、工作機械に与える動作命令を制御機器
側で読み出すのに適した形式で記憶している。加工依頼
手段54は工作機械に加工を依頼する。加工の依頼は、
依頼する作業に応じた動作命令を動作命令記憶手段53
から読み出し、読み出した動作命令を装置エージェント
に与えることによって行う。加工履歴管理手段55は、
製品に対する加工履歴を管理する。製品エージェントが
製品を作る上で収集したデータは加工履歴管理手段55
に格納される。次回移動先決定手段56は、製品エージ
ェントの今度の移動先を決定する。
【0044】シミュレーション用製品エージェントも同
様な構成になっている。
【0045】図6は装置エージェントの詳細構造の一例
を説明するブロック図である。装置エージェント60
で、通信手段63は製品エージェントと装置エージェン
トとの間の通信等を行う。通信手段63は、通常の製品
エージェントに対しては装置インタフェイス部61を介
して通信を行い、シミュレーション用製品エージェント
に対してはシミュレーション部62を介して通信を行
う。
【0046】返信手段64は、製品エージェントからの
加工依頼に含まれた機能が対応する工作機械にあるかど
うかを判別し、あるときは製品エージェントにリプライ
を返す。動作命令実行手段65は、製品エージェントか
ら与えられた動作命令を実行して工作機械30に加工を
行わせる。記憶手段66は、装置インタフェイス部61
を介して収集したデータを記憶する。シミュレーション
部62は、シミュレーション用製品エージェントに対し
ては記憶手段66に格納したデータを用いて装置インタ
フェイス部61と同じように振る舞う。
【0047】図7は本発明の他の実施例を示す構成図で
ある。この実施例は、生産過程の確認を行うことができ
る生産システムである。
【0048】図7で、エージェント生産システム100
は、生産過程を再現するための再生用製品エージェント
を生成する。記憶手段101は、製品エージェント50
が辿った過程をトレースした情報を格納する。モニタシ
ステム110は、エージェントの動作をモニタする。な
お、生産指令管理部80にエージェント生産システム1
00の機能を持たせた構成にしてもよい。
【0049】図8はモニタ機能の説明図である。図8
で、モニタシステム110は、製品エージェント50が
装置エージェント60a,60b,60cを渡り歩くと
きに、各エージェントがどのように動作しているかをモ
ニタする機能がある。この機能は生産過程を再生すると
きにも使われる。
【0050】図9は生産過程を再生する動作を示した図
である。製品エージェントは、自身が辿ってきた過程を
完全にトレースできる情報を持ち、この情報をデータベ
ースにセーブしてから動作を終了する。このデータベー
スは記憶手段101に格納されている。生産過程の再生
にはこのデータを用いる。
【0051】エージェント管理システム110が記憶手
段101の格納データを読み込んで再生用製品エージェ
ント52を生成する。再生用製品エージェント52は、
製品エージェント50が辿ってきた過程をトレースした
情報を持つ。これにより、再生用製品エージェント52
は製品エージェント50が辿ってきた過程を再び辿るこ
とになる。
【0052】再生用製品エージェント52は、工程の合
間をぬって装置エージェントを渡り歩くため、実際に製
品を製造している製品エージェントに影響を与えること
なく実工場内の装置エージェントを渡り歩くことができ
る。モニタシステム110は、フィルタ機能を持ってい
て、再生用製品エージェント52のみをトレースする。
これによって、再生が必要なエージェントだけを再生で
きる。
【0053】装置エージェントは、再生用製品エージェ
ント52が来たときは、工作機械には加工を行わせず
に、自身が持っているデータをもとにあたかも加工作業
をしたかのように振る舞う。これは図1の実施例と同様
である。
【0054】なお、再生用製品エージェントが実工場内
を移動できない場合は、図4に示すように仮想装置エー
ジェントを作成し、この仮想装置エージェントを再生用
製品エージェントが渡り歩く構成にしてもよい。仮想装
置エージェントは装置エージェントと同じ構成になって
いて、シミュレーションに用いるための装置情報を装置
エージェントから仮想装置エージェントに転送すること
によって構築する。
【0055】再生用製品エージェントは製品エージェン
トと同様な構成になっている。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば次の効果が得られる。
【0057】請求項1及び請求項2の発明によれば次の
効果が得られる。 実システムでの稼動情報をもとにシミュレーションを
行えるため、実システムにより近いシミュレーションが
可能になる。 生産システムにシミュレーション部を付け加えるだけ
で、シミュレーションを行うことが可能になる。 実システムが稼働中も実システムを利用してシミュレ
ーションを行うことができるため、専用のシミュレーシ
ョンツールまたはコンピュータを導入する必要がない。 シミュレーションで得られた結果を実システムに反映
しやすい。
【0058】請求項3の発明によれば、実際の加工作業
にかかる時間よりも短い時間で生産システムの動作のシ
ミュレーションを実行できる。
【0059】請求項4の発明によれば、シミュレーショ
ン用製品エージェントが実際の工場を移動できない場合
でも、生産工程の予測を行うことができる。
【0060】請求項5及び請求項6の発明によれば、エ
ージェントを導入した生産システムにおけるデータの保
存のしかたを利用することによって、容易に生産過程を
再生することができる。再生結果を解析に利用すること
により、工場内のボトルネックを発見して生産効率の改
善に役立てることができる。
【0061】請求項7の発明によれば、再生用製品エー
ジェントが実工場内を移動できないときでも、生産過程
を再生できる。
【0062】請求項8の発明によれば、実際に動作して
いる製品エージェントに邪魔をすることなく生産過程を
再現できる。
【0063】以上説明したように本発明によれば、エー
ジェントを導入した生産システムの特性を利用すること
により、生産工程の予測と生産過程の確認を容易に行う
ことができる生産システムを実現することができ、効率
の良い生産システムの構築を支援できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の要部構成図である。
【図3】本発明の要部構成図である。
【図4】装置エージェントの他の構成例を示した図であ
る。
【図5】製品エージェントの詳細構造の一例を説明する
ブロック図である。
【図6】装置エージェントの詳細構造の一例を説明する
ブロック図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図8】本発明の要部構成図である。
【図9】本発明の要部構成図である。
【図10】従来におけるシミュレーションツールの構成
例を示した図である。
【図11】従来におけるデータ収集装置の構成例を示し
た図である。
【符号の説明】
30a〜30d 工作機械 40a〜40d 制御装置 41,101 記憶手段 50 製品エージェント 51 シミュレーション用製品エージェント 52 再生用製品エージェント 60a〜60d 装置エージェント 61a〜61d 仮想装置エージェント 70 ネットワーク 80 生産指令管理部 90 製品 100 エージェント管理システム 110 モニタシステム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の加工手順に従って工作機械で加工
    を行い、所望の製品を作り上げる生産システムにおい
    て、 前記工作機械が接続された制御装置と、 各制御装置に設けられ、製品エージェント及び装置エー
    ジェントの存在領域を提供する記憶手段と、 前記制御装置が接続された制御用ネットワークとを備
    え、 前記製品エージェントは、製品に対応して設けられ、製
    品の製造手順を記述したレシピを持ち、 前記装置エージェントは、工作機械と一対一に設けら
    れ、実際に工作機械に作業を行わせたときに収集した作
    業情報を持ち、 前記製品エージェントはレシピに従って加工に必要な工
    作機械を選択し、選択した工作機械に対応する装置エー
    ジェントに加工を依頼し、依頼を受けた装置エージェン
    トは工作機械に加工を行わせ、 生産作業のシミュレーションを行うためのシミュレーシ
    ョン用製品エージェントから装置エージェントが加工依
    頼を受けたときは、装置エージェントは実際の加工作業
    を工作機械に行わせず、前記作業情報を用いてあたかも
    工作機械に加工作業を行わせたかのように振る舞うこと
    を特徴とする生産システム。
  2. 【請求項2】 加工作業のシミュレーション結果をモニ
    タするモニタ手段を具備したことを特徴とする請求項1
    記載の生産システム。
  3. 【請求項3】 前記シミュレーション用製品エージェン
    ト及び装置エージェントは、実際の加工作業の速度より
    も速い速度で加工作業のシミュレーションを実行するこ
    とを特徴とする請求項1記載の生産システム。
  4. 【請求項4】 シミュレーション用製品エージェントに
    実際の工場を移動させられない場合は、実際の工場にあ
    る装置エージェントと同じ構成の仮想装置エージェント
    を構築し、シミュレーションに用いるための装置情報を
    装置エージェントから前記仮想装置エージェントに転送
    し、シミュレーション用製品エージェントが仮想装置エ
    ージェントを移動してシミュレーションを行うことを特
    徴とする請求項1記載の生産システム。
  5. 【請求項5】 所定の加工手順に従って工作機械で加工
    を行い、所望の製品を作り上げる生産システムにおい
    て、 前記工作機械が接続された制御装置と、 各制御装置に設けられ、製品エージェント及び装置エー
    ジェントの存在領域を提供する記憶手段と、 前記制御装置が接続された制御用ネットワークと、 前記製品エージェントが辿ってきた生産過程をトレース
    した情報を記憶するトレース情報用記憶手段と、 エージェントを管理するエージェント管理手段とを備
    え、 前記製品エージェントは、製品に対応して設けられ、製
    品の製造手順を記述したレシピを持ち、 前記装置エージェントは、工作機械と一対一に設けら
    れ、対応する工作機械の機能に関する情報を持ち、 前記製品エージェントはレシピに従って加工に必要な工
    作機械を選択し、選択した工作機械に対応する装置エー
    ジェントに加工を依頼し、依頼を受けた装置エージェン
    トは工作機械に加工を行わせ、 前記エージェント管理手段は前記トレース情報用記憶手
    段に記憶した情報をもとに再生用製品エージェントを生
    成し、この再生用製品エージェントは装置エージェント
    を渡り歩いて生産過程を再生することを特徴とする生産
    システム。
  6. 【請求項6】 生産過程の再生結果をモニタするモニタ
    手段を具備したことを特徴とする請求項5記載の生産シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 再生用製品エージェントが実工場内を移
    動できないときは、装置エージェントが持っている情報
    をもとに仮想装置エージェントを生成し、この仮想装置
    エージェントを再生用製品エージェントが渡り歩くこと
    を特徴とする請求項5記載の生産システム。
  8. 【請求項8】 前記モニタ手段は、フィルタ機能を持っ
    ていて、再生用製品エージェントのみをトレースするこ
    とを特徴とする請求項5記載の生産システム。
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